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Today's topic No. 107
  2018/1/23

 マウンテン・ソウル迸る歌声でブルーグラス・ボーカルの最高峰に君臨するダン・ティミンスキ―がメジャーのマーキュリー・ナッシュビルからティミンスキ―名義で発表した問題作。





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●577-8798 TYMINSKI『Southern Gothic』CD(本体\2,450-)\2,646-

Southern Gothic/Breathing Fire/Gone/Temporary Love/Perfect Poison/Devil Is Downtown/Hollow Hallelujah/Good for Your Soul/Wailing Wall/Haunted Heart/Bloodline/Wanted/Numb

 アリソン・クラウス&ユニオン・ステーションののメンバーとして又、映画『オー・ブラザー』の劇中に登場するソギー・ボトム・ボーイズとして主人公が歌う"Man of Constant Sorrow』の吹替えを務めたダン・ティミンスキー改めティミンスキーのメジャー・デビュー作はブルーグラス、カントリーから大きく踏み出したアメリカーナ/ワールド・ミュージック的な内容で、アパラチアン・トラッドの"Knoxvill Girl"や"Banks of the Ohio"のようなマーダーソングに通底するテーマではあるが、音楽のスタイル的には全く違っている。

 強いて言えばクリス・スティプルトン、スタージル・シンプソンといつたグラミー賞を受賞したブルーグラス出身の先鋭的なカントリー・シンガーたちと共に新たなジャンルを築いていくと予感させる問題作。

 本来の意味はさておいて日本の音楽シーンでゴシックと云えば黒い衣装で怪奇幻想志向のロックのイメージだが、ここでもタイトル曲の歌詞には教会の塔に止まる黒い鳥とか聖書と装填された銃等、死にまつわる武器なイメージを思い起こさせる。刺激的なサウンドではあるが、退廃的なイメージがつきまとう。

 キーボード、エレキギターに混じって色づけ程度にブルーグラス楽器が使われて南部のイメージを醸し出しているがアリソン・クラウス&ユニオン・ステーションやダン・ティミンスキーの他のブルーグラス・プロジェクトのファンにとっては期待外れの内容である。

 しかし、ここで聞かれる歌声は紛れも無くマウンテン・ソウルを湛えた彼そのもの。

 確かに映画『オー・ブラザー』はコーエン・ブラザーズの捻りの聞いた喜劇仕立てにはなっている物の、そこでは人種、宗教、政治等々の問題を扱って、南部の闇のような部分を垣間見ることが出来た。

 彼が何処まで意識しているのかは判らないが、こういったサウンドが、どこまで大きなマーケットで受け入れられるか見極めたい。



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