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Today's topic No. 263
  2019/4/19

  ニューヨークのブルーグラス・シーンを牽引するマイケル・デイブズの2016年リリース作。ビックリするほど凄い!

クリス・シーリとのチョー強力なブラザーデュオ集『Sleep with One Eye Open』とともに、21世紀ブルーグラスのマストアイテム!


 



 
●NONE-553734 MICHAEL DAVES『orchids and violence』CD2枚組(本体\2,750-)\2,970-

June Apple/The Dirt That You Throw/Darling Corey/Elzic's Farewell/A Good Year for the Roses/Drunken Hiccups/Stargazer/Dark Angel/The 28th of January/I Only Exist/Pretty Polly/Train on the Island x2.

 ニューヨークのブルーグラス・シーンを牽引するマイケル・デイブズの2016年リリース作。

 1950年代アーリーブルーグラスのグルーヴに乗りまくりつつ、自身のアグレッシブなギターに、サラ・ジャローズ嬢のマンドリンとテナーがトラッドグラスを演出、ノーム・ピケルニーのバンジョーが飛びまくり、何よりブリタニー・ハース嬢のブッ飛びフィドルがエゲツなく凄い!!

 このどーしようもない!!若者たちをマイク・バブのベースがしっかりと受け止める。

 2枚目はまったく同じ12曲をエレキバージョンでサイケなパンクビリー!?する全24曲、まさに「ブルックリン・ヒルビリー」の面目躍如。

 この素晴らしいエネルギーで今年も1年、深ーいブルーグラスにはまり込もう!!

 19世紀に建てられたニューヨークの下町、ブルックリンのオールドファースト教会のホールでライブ録音された、おそらく21世紀のトラッドグラス名盤として長らく語られることになるアルバムはスタンレー名曲“I Only Exist”や“Pretty Polly”を終盤に配し、“June Apple”や“Elzic's Farewell”、“The 28th of January”といったオールドタイムフィドルチューンを横糸のように配し、まさかのドン・ブラウンのオザークマウンテントリオからの“The Dirt That You Know”(サラのテナーがいい!!!)やジョージ・ジョーンズの極め付けホンキートンク“A Good Year for the Roses”、そしてトミー・ジャレル“Drunken Hiccups”、まるでロカビリージャムのような“Darling Corey”など、マイケルの思想が良く表れたシビアな選曲とその表現に唸る。

 そして最後にはアレックス・ハーグリーブズとマーク・バーネットという若手トップフィドラーを迎えてブリタニーとの強烈なトリプルフィドルでブッ倒してくれる。

 ……もう1枚のエレキバージョンは、1960年代後半のサイケなパンクビリーといった感じのアレンジで、妻のジェシー・カーターのエレベに自身がギター、マンドリン、ドラム、キーボード、そして弓弾きバンジョー(bowed banjo)!?など、すべてをこなしている。

 1曲だけマザーラブボーンの“Stargazer”をカバーしているが、当初は自身の育った1980-90年代のグランジを思い描いたのだという。

 大学ではジャズや実験音楽を学んだというが、卒業後はブルックリンで10年以上にわたりブルーグラスジャム三昧していたため、新鮮な体験だったという。

 ブルーグラス名曲のグランジ化を楽しんでください(苦手な方は聴かないでいいよ……!?)。

 ブルーグラスのいいところは、「イノベーションとトラディションの間にある緊張感だ!」というマイケル、 ビル・モンローが自身のブルーグラスボーイズでオープリ―デビューした1939年、そのときに持っていた熱と同じような純度で突っ走るマイケル、前作クリス・シーリとのチョー強力なブラザーデュオ集『Sleep with One Eye Open』とともに、21世紀ブルーグラスのマストアイテムである!

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