淀川デルタブルース/Jessie Polka/ホーボーの想い/無伴奏バイオリンパルティータ第三番より『プレリュード』/Shenandoah/Twinkle Little Star/The Entertainer〜It's a Sin to Tell a Lie/Clarinet Polka/無伴奏バイオリンパルティータ第三番より『ガヴォット』/汽車を待ちながら/手事（第三章）/Clinch Mountain ずんどこSTEP/中国の太鼓〜賽馬/Danny Boy/ミスター・ボージャングルス/口笛吹きと犬/Church in the Wildwood/Lime Rock/都々逸キャノンボール/デンマーク王のガリアード/Candy Boy Blues/Bill Monroe Medley




　三宮の地下街にある小さな楽器屋で18000円のフォークギターを買ったのが14歳の時。そして令和２年の今、64歳。つまり芸歴50年です。

　その記念すべき年は新型コロナ禍でライブはおろか外出もままならない日が続きました。これも何かの巡りあわせと、Stay　Homeの期間中、自分が辿り着いた地点を記録しておこうと思い立ったのが事の始まり。で、好きな曲を一人家にこもって録音し続けたのですが、あらためて聞き返すと雑食性が露になっているようです。一見脈絡のないこの選曲はしかしすべて私自身が思い入れを感じるレパートリーであり、そういう意味で紛れもなくRECORDなのでしょう。

　『この道一筋』は偉い。でも、好きだと思ったモノに拘りなくかぶりつく寄り道人生も楽しい。そんな生き方を50年かけて自身で生体実験してきたように感じるこの頃です。

　50年前の14歳の自分へ。
　君が夢中になっていたことの延長上に半世紀後のこの僕が居ます。自分自身が変わったのか変わらなかったのかよくは判らないけれど、今、周りの人は不思議に同じ言い方で僕の作りだしたモノ（本業の建築であれ、絵であれ、音楽であれ）をこう評します。　
　「TODAワールド炸裂！」　　

***アルバムライナーノーツより***