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Today's topic No. 481

  2021/08/27


 ジョン・ライシュマンの待望のソロアルバム。..............

 




 ●CR-2021 JOHN REISCHMAN『New Time & Old Acoustic』CD(\2,750-)\3,025-

Suzanne's Journey/The Coyote Trail/Horses of Dorrigo/Cascadia/Sarafina/Rosco's Ramble/The Old Steeple/Crescent Moon/Salt Spring/Ballyhooly-Uncle John Nyhan/Dandy Longlegs/Sugar in the Gourd/Old Road to Kingham/Happy Hollow全14曲

 最も美しい音色でマンドリンを奏でるジョン・ライシュマンの待望のソロアルバム。

 進化したオールドタイムとグリスマンやトニー・ライスによってエスタブリッシュされたニュー・アコースティック音楽を象徴する様なアルバム・タイトル。

 アレックス・ハーグリーブ(f)、モリー・タトル(g)、アリソン・ディグルート(Clawhammer bj)による"Suzanne's Journey"は2018年、アイルランド・ツアー中に生まれたという。

 オーストラリアのブルーグラス・フェスが開催される街の名前を冠した"Horses of Dorrigo"、カナダのブリティッシュコロンビア州、アメリカ合衆国のオレゴン州およびワシントン州が合体した仮想国家名から取られた"Cascadia"、西海岸のブルーグラッサーやオールドタイム・ミュージシャンの活動場所と重なるので自然に感じる。

 とてつもなく美しいワルツ"Sarafina"は孫娘の名前から。

 グリスマン参加のドン・ストーバー『Things In Life』(rounder)に触発されたという"Rosco's Ramble"はパトリック・ソーバー(bj)、マイク・ウィッチャー(d)、ジム・ニュナリー(g)、シャロン・ギルクリスト(bs)という面々による典型的なブルーグラス・マンドリン曲。

 GDGDという変則チューニングによる"The Old Steeple"。

 "Crescent Moon"は弦楽四重奏との共演。

 親しみ易いメロディでいろんなジャムでもよく取上げられているという"Salt Spring"。

 アイリッシュの影響色濃い"Ballyhooly/Uncle John Nyhan"。ジェイバードのバンド仲間、ニック・ホーンバックルのツーフィンガー・スタイルのバンジョーとパトリック・ソーバーのフラットピッキン.・ギターのソロ・プレイが冴える"Dandy Longlegs"。

 シャロン・ギルクリストとのツイン・マンドリンをフィーチャーしたトラッド曲"Sugar in the Gourd"。

 GDADという変則チューニングの"Old Road to Kingham"はクリス・エルドリッジ(g)、トッド・フィリップス(bs)のトリオで。ギルクリストのモデル1(Aスタイル丸穴)を駆使したシンプルで楽しいトラッド曲"Happy Hollow"で締めくくる。

 ジョン・ライシュマン・ワールド全開の素晴らしいマンドリン・インスト・アルバム。


 


●CR-006 JOHN REISCHMAN『Up in the Woods』CD(\2,750-)\3,025-税込

Up in the Woods/Indiana Firefly/Bluegrass Signal/The North Shore/Ponies in the Forest/The Eighth of February/Johnson Warhorse/Nesser/The Nootka Blues/Alexandra Waltz/Low Gap/Greenwood

 米国西海岸を代表するトップ・マンドリニスト、ジョン・ライシュマンの1999年リリス作は全曲オリジナルのブルーグラス・インスト集である。ジャズからショーロ等々、何でもこなすジョンが、多分にビル・モンローを意識し、つまりタイトル通り、森と自然に対峙する生活を意識して書き上げた素晴らしい曲と演奏集だ。

 それもそのはず、バックにはゲイブ・ウィッチャー(f)、デニス・キャプリンガー、またはニック・ホーンバックル(bj)、ジム・ニューナリー(g)、トッド・フィリップス(bs)の西海岸スーパーピッカー陣を基本セットに、ロブ・アイクス(d)、スコット・ナイガード、キャシー・キャリック、ジョン・ミラーらをゲストに迎え、非常に質の高いブルーグラス・インスト・アルバムに仕上げている。

 ジョンのマンドリンとブルーグラスに対する真摯な姿勢がストレートに良く伝わる素晴らしい作品だ。

 トニー・トリシュカ曰く「何故この男がリッチでフェイマスじゃないんだ!」と。恐らくベストの1本とまで言われる1924年製ギブソン・ロイド・ロアー・マンドリンのゆかしい音を聴きながら、ビル・モンローが遺したマンドリン音楽が、ブルーグラスの中で見事なジャンルを創りつつある事を楽しもう。


 



●CR-006T JOHN REISCHMAN『Up in the Woods』TAB BOOK(本体\3,600-)\3,960-

上記、アルバムのタブ集

 シュガーヒルからリリースされてグラミー賞を受賞したオールスター・キャストのビル・モンロー・トリビュート作品『True Life Blues』に参加したことがきっかけで、モンローの音楽を学びなおした結果、1996年から1999年の間に書き溜めた作品の数々を、ライシュマンの1981年からの友人で、ボストンのバークリー音楽院の講師として現在のアメリカン・ルーツ音楽科の興隆のきっかけを作ったジョン・ミゲーンがタブ譜に書き写す役割を担当、2012年に彼の早世の為にプロジェクトは中断、2014年から来週来日が予定されているマイル・トェルブのデビッド・ベネディクトが引き継いで完成にこぎつけたという。

 各曲の解説と愛器ロイドロアの興味深い写真も満載。
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