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Today's topic No. 490

  2021/11/9


[パタクセント・レーベル期間限定半額セール] 11月末まで!!! で終了しました。

在庫限り、数の少ないものが多いのでお早めにどうぞ。


 ■ブルーグラス(トラッド)

 
●PATUX-311 DANNY PAISLEY & THE SOUTHERN GRASS 『That's Why I'M Lonesome』CD \1,348税込(半額)
祝年間最優秀男性ボーカル受賞!

 ダニー・ペイズリー&サザン・グラス、パタクセント移籍第3弾となる最新作。マウンテン・ソウルたっぷりの歌いっぷりは益々、円熟味を増している。ダニー(g)&ライアン(m)・ペイズリー親子、嘗てのバンド・メイト、テッド・ランディの息子であるボビー(bs)&T.J.(f)ランディ(bs)と元カントリー・ジェントルメンのマーク・ディレイニー(bj)という面々に加えて、ゲスト・ボーカルにロンダ・ビンセントと元ジョンソン・マウンテン・ボーイズで現セルダム・シーンのダドリー・コンネルが参加。ラストはロンダ・ビンセントを迎えて死刑囚と恋人とのやりとりを切々と歌い上げる。

 
●PATUX-320 AL JONES, BILLY BAKER & DEE GUNTER 『Just a Memory』CD \1,348税込(半額)

 ワシントンDC地区で長年活動を続けるアル・ジョーンズと60年代のブルーグラス・ボーイズやデル・マッカリーのアーフリー録音で知られるビリー・ベイカー、メリーランド州ボルチモアで活躍するディー・ガンターというベテランによるハードコア・トラディショナル・ブルーブルーグラス。ビル・モンローの後落胤、アル・ジョーンズ、ビル・キースのラウンダー盤の"Pain In My Heart"で強い印象をを持った。ここではチャーリー・ムーアの望郷ソングでペイズリー親子の名唱でお馴染みの"Leaving Detroit"、ジミー・マーチン・ソングが"Losing You"他4曲、今年86歳とは思えない、しっかりしたボーカルに驚かされる。
 
●PATUX-289 AUDIE BLAYLOCK AND REDLINE 『The Road That Winds』CD\1,348税込(半額)

Daniel/All Three in Tow/Safe Water/Life Without a Spare/Down Where the Wild River Rolls/Ride and Roll/The Ties that Bind/The Road that Winds/I'm Still Alive/Cousin Sally Brown

 ジミー・マーチン、ロンダ・ビンセント、マイケル・クリーブランドのバンド・メンバーとしてハード・ドライブするリズム・ギターとボーカルで貢献してきたオーディ・ブレイロック(g)が自身のバンド、レッド・ライン名義では2012年『Hard Country』(rural rhythm)以来の5作目となる2016年リリース作品、スコット・ベスタル録音による、パタクセント移籍第一弾。初っ端からエルトン・ジョンの"Daniel"の軽快なブルーグラス・アレンジ、パトリック・マカビニュー(f,m)、4曲のオリジナルを提供しているリード・ジョーンズ(bs)、リッキー・スキャッグスのバンドに移籍したラス・カーソン(タイトル曲のみ参加)に代わって復帰したエバン・ワード(bj)とのコンビネーションも抜群、コーラスも決まって、タイトなバンド・サウンドが心地よい。コロラドのフロント・レンジのボブ・エイモス作"Where The Wild River Rolls"、パトリックが参加するオールドタイム・バンド、チャーム・シティ・ジャンクションでも取上げていたインスト曲"Cousin Sally Brown"も痛快。

 
●PATUX-270 DANNY PAISLEY & THE SOUTHERN GRASS『Weary River』CD \1,348税込(半額)

 ダニー・ペイズリー、サザングラスを率いて、いわゆるトラッドグラスの王道をまっすぐに、みずからを「飾り気のない激しいトラッドグラス、ここにはハイブリッドやジャンルをねじ曲げるような音楽は一切なし!」と豪語してはばからない、ま、はっきり言って究極の頑固モンの最新作。

 
●PATUX-047 *THE PATUXENT PARTNERS/I'VE BEEN KNO CD \1,348税込(半額)

 パタクサント・レコード・オーナーのトム・ミィンティ(m)率いる超トラッドDCグラス。マーク・ディレイニー(bj)他。

 
●PATUX-340 DONNA & RONI STONEMAN 『The Legend Continues』 CD \1,348税込(半額)
[祝ブルーグラス音楽名誉の殿堂入り]

 1927年の有名なブリストル・セッションにも参加したアーネスト・V.「ポップ」ストーンマン(1893-1968)の23人の子供たち(そのうち成長した13人)によるストーンマン・ファミリーのロニ&ドナ・ストーンマンのパトクセントからの最新作。本作ではトラッドに加えてジョニー・キャッシュの"Jackson"やクリス・クリストファーソン作で同じくキャッシュでヒットした"Sunday Morning Coming Down"、デイビス・シスターズの"Rock-A-Bye Boogie"では年齢を忘れたように溌剌としている。
 ■ブルーグラス(コンテンポラリー)
 
●PATUX-325 JEFF SCROGGINS & COLORADO『Over the Line』CD \1,348税込(半額)

 コロラドをベースに最近ではナショナル・ワイドに活躍するジェフ・スクロギンズ&コロラドのパタクセント移籍第一弾。アンディ・オウエンスと来日したことでも知られるジェフ・スクロギンズ(bj)、息子でモンローからニュー・アコースティックまで幅広いスタイルを弾きこなすトリスタン(m)、ウェスト・バージニア生まれの力強いシンガー、グレッグ・ブレイク(g)、オレゴン出身で2016年のロッキーグラスのフィドル・チャンピオンの紅一点、エリー・ハッカンソン(f)、トニー・ライス・ユニットやジョン・ハートフォードロストリングバンドで知られるベテラン、マーク・シャッツ(bs)という面々。ニューグラスという言葉自体がクラシックになりつつある現在のブルーグラス・シーンで、70年代のニューグラス・ムーブメントを思い起こさせる、少し懐かしさを憶えるようなコンテンポラリー・ブルーグラスが今、新鮮に聞こえる。

 
●PATUX-351 THE LARRY MCPEAK TRIBUTE BAND『Larry's Songbook』CD \1,348税込(半額)

 70年代にモダン・ブルーグラスで人気を博したマクピーク・ブラザーズのベース&シンガーで優れたソングライターとして活躍、2014年に亡くなったラリー・マクピークの作品を集めた企画アルバム。本作はラリーの弟、マイク・マクピーク(g,v)の少しハスキーで親しみ易いボーカルと息子のアダム(m)、ベテラン夫婦デュオのジョニー(g,v)&ジーネット(bs,v)・ウィリアムス夫妻に加えて、ローカルで活躍するスティーブ・クリスリー(bj)、ニッキ・ライト(f)というメンバー。このプロジェクトの為に発掘された隠れた名曲が収録されてるのも興味深い。

 
●PATUX-352 SHANNON BIELSKI & MOONLIGHT DRIVE『Tennessee Heart』CD \1,348税込(半額)

Tennessee Heart/Those Memories of You/East Virginia/Angelina Baker/GreenridgE/Moonshiner/I’ll Go Stepping Too/Without Love/Tuscarora/Loving You/Power Is/EMD/Hot N Cold

 10代にリッキー・シンプキンスにフイドルの手ほどきを受けETSUのブルーグラス学科に奨学金を受けて進んだという才女、シャノン・ビエルスキー&ムーンライト・ドライブのパタクセント・デビュー作。

 
●PATUX-303 DEDE WYLAND 『Urge for Going』CD \1,348税込(半額)

Urge for Going/Could You Love Me One More Time/Cannonball Yodel/Hold Me Forever/Things in Life/Time/Dance in Old Kentucky/Let It Be Me/Lost on the River/Music on the Wind全10曲

 トニー・トリシュカ&スカイラインの女性ボーカルとして2度の来日経験を持つデディ・ウェイランド『Keep the Light On』(PATUX-189 \2,646-)に続くパタクセントからの2作目。ワシントンDC地区を本拠に活躍するミュージシャンを中心にフラン・ソリバン&ダーティ・キッチンのマイク・マンフォード、クリス・ラケット、デビッド&ピーター・マクラフリン、リッキー・シンプキンス、ランディ・パレット、ダドリー・コンネル、ロン・スチュアート、フレッド・トラバース、キャシー・フィンク、ローリー・ルイス、キャシー・キャリック他によるサポート。スカイライン時代を髣髴させるジョニ・ミッチェル作のタイトル曲に続いてダドリー・コンネルを迎えてスタンレーの"Could You Love Me One More Time"、エルトン・ブリットのヨーデル曲、キャシー・フィンクのクロウハンマーとボーカルにローリー・ルイスとキャシー・キャリックを迎えた"Things in Life"、ピーター(g)&デビッド(m)・マクラフリン兄弟も好演。ルー・リード&キャロライナも取上げていたニューヨークのフォーク・デュオ=キャドレイズの"Time"、レイモンド・マクレインとジョン炉ハートフォードの共作"Dance in Old Kentucky"、エバリー・ブラザーズの"Let It Be Me"、ハンク・ウィリアムス"Lost on the River"等、新旧のソングライターの作品を交えて、良く練られた選曲による上質の女性ブルーグラス作品。

 
●PATUX-344 CAROLYN EYERLY『The Sunny Side of Life』CD \1,348税込(半額)

 北部バージニア生まれでサザンロックやブルーグラスを聴いて育ち、DC地区の女性ブルーグラス・バンドであるスウィート・ヤンダーのメンバーとして活動していたキャロリン・アイリーの初ソロ・プロジェクト。
 ■ブルース

 
●PATUX-156 FRANKLIN & BAYTOP『Searchin for Frank』CD \1,348税込(半額)

Champagne Charlie/Nobody's Business/You Shall Be Free/One Way Gal/Jail House Blues 他全14曲

 ワシントンDCベースの黒人ブルース・デュオ、リック・フランクリンとマイケル・ベイトップが、 1920年代に多くの録音を残したメンフィス・ブルースの最重要人物フランク・ストークスとダン・セインに 捧げた作品。基本的なフィンガーピッキン・ブルースの基礎が学べると同時に、ミシシッピを遡上したテネ シー州メンフィスから東へオハイオ河を登り、ケンタッキー州ミューレンバーグ郡(マール・トラビス出 身)やオハイオ郡(ビル・モンロー出身)で、地元ミュー ジシャンに与えた影響を思うのもいい。…実はエド・メイフィールドと番号違いで送られたもの、だが、さすが ブルーグラス・レーベル、歌ものではあるがアコースティック・ブルースの基本とカーター・ファミリーやア パラチアのブルー・リッジに沿ったピードモント地方に至るブルースの広がりを感じることのできる秀作だ。
 ■オールドタイム

 
●PATUX-315 FIVE MILE MOUNTAIN ROAD CD \1,348税込(半額)

 耳に馴染みの深いフィドル・チューンを中心に聞かせるオールド・タイム・ストリング・バンド。"Dixie""Under the Double Eagle""Billy in the Lowground"等有名曲やギド・ターナー&スキレットリカーズ"Rocky Pallet"やチャーリー・プール"Milwaukee Blues"、トミー・ジャレルでお馴染みの"Sugar Hill"、ボブ・ウィルス"Lily Dale"、スタンレー・ブラザーズの"Next Sunday Darling is My Birthday"等々、ウェスタン・スウィング、ブルーグラスの名曲も織り交ぜて分かり易く演じている。フィドル・ファン、ブルーグラス・ファン、グッド・オールド・ミュージック・ファンにお勧め。

 
●PATUX-177 NATE LEATH + FRIENDS『Rockville Pike』CD \1,348税込(半額)

Ride Old Buck to Water/Wild Bill Jones/Moonshiner/Boll Weevil/Miss McCloud's Reel/No One Knows My Name/Sittin' on Top of the World 他全14曲

 少年時代から注目されていた天才ネイト・リースの2008年の作品。いまや台頭目覚しい「ニュー・オールドタイミー」を担う当時の10代から20代前半の若いスーパーピッカーたち――ふだんは前衛グラスやジャズで遊ぶ彼ら――の本気オールドタイム。1天才少女タティアナ・ハーグリーヴス(f)、「女ティム」サラ・ジャーロズ(bj)、バークリー音楽院でラップグラス!?するエリック・ロバートソン(m)ら若者たちにベテランのダニー・ナイセリー(g)、マーク・シャッツ(bs)らが基本セット。伝統オールドタイム精神を咀嚼しつつ、ギリアン・ウェルチ作品や有名曲を並べ、アルバムとしての面白さも音楽の質と同時に満足させてくれる秀作。本物の魂に近づきたいブルーグラッサーにぜひ勧めたい名品だ。

 
●PATUX-302 THE WILDMANS『Wandering Thoughts』CD \1,348税込(半額)

Timeless/Turbo Dog/Darlin' Corey/Wandering Thoughts/Bluegrass in the Backwoods/It Takes One to Know One/Soggies/Summertime/Grey Eagle/Walk On Boy/Salt Creek/Wheel Hoss/Wade in the Water/J.S. Bach: Concerto for Two Violins in Dm, 3rd Movement

 ブルーリッジのど真ん中、カウンティ・セールスの所在地としてお馴染みのバージニア州フロイドのフロイド・カントリー・ストアで毎週金曜日に開かれるジャム会育ちの兄妹エリ(m)&アイラ(f)・ワイルドマン、将来が嘱望される若きオールドタイム&ブルーグラス・ミュージシャンのデビュー作。超絶テクニックを駆使してクロウハンマー・バンジョーの世界を広げるビクター・ファタード(bj)とマルチ・ミュージシャンとしてパタクセント作品ではお馴染みのダニー・ナイスリー(g)とベテラン、マーク・シャッツ(bs)がサポート。

 
●PATUX-215 TOM MINDTE & JEREMY STEPHENS『Radio Favorite & Sacred Songs』CD \1,348税込(半額)

Love/There's ab Open Door Waiting 他全12曲

 近年、次々と目覚ましいアルバム発売で驚かせてくれるパタクサント・レコードのオーナー=トム・ミンテとトラッド・ブルーグラスを演じて話題のハイフィディリティのメンバーでゴスペルの名門で現在も続くチャックワゴン・ギャングにも参加していたジェレミー・ステフェンズによるデュオ集。本作に収められた12曲を聴くと分かるでしょ!?なぜパタクサントが一筋縄ではない幾重にもひねられた秀作を出すのか!? この12曲、どれもこれもブラザー・デュオ、というか……、どちらかと言うとアーリー・カントリーというくくり方をしたほうがぴったりと来る、オールドタイムとかブルーグラスとかそんなくくりを超越した……、たとえばここで2曲も取り上げたチャーリー・モンロー的(ほかにもここで取り上げているジミー・デイビスやドン・レノなどにも通じる様式否定型アーティスト)な、そんなアーリー・アメリカン・ルーラル・シンギングの本質を感じさせる秀作。

 
●PATUX-298 ANDREW VOGTS 『Sasquatch With an Alien on its Head』CD \1,348税込(半額)

 ツイン・フィドルとクロウハンマー・バンジョーとマンドリンをフィーチャーした新世代のオールドタイム・ストリングバンド音楽。4歳から鈴木メソッドでクラシックバイオリンを習い始め、マーク・オコーナー、ブルース・モルスキー、ジェレミー・キッテル、ブリタニー・ハース等の影響でトラディショナルなフィドルを弾き始め、クリフトップやゲイラックスのフィドル・コンテストでチャンピオンという輝かしい経歴を持つアンドリュー・フォークス(f)、共演はマーク・シャッツ(bs)、凄まじいテクニックでクロウハンマー・スタイル・バンジョーの可能性をどんどん広げているビクターファタ−ド(bj)、ダニー・ナイスリー(g)、バージニア州フロイドからアイラ・ワイルドマン(f14歳)、エリ・ワイルドマン(m16歳)。
 ■バンジョー

 
●PATUX-307 BRENNEN ERNST『Had A Big Time Toda』CD \1,348税込(半額)

 カール・シフレット&ビッグ・カントリー・ショーのメンバーとしてレノ、スクラッグス等、黄金時代のブルーグラスを演じ又、スウィング・スタイルのジャズ・ギタリストとしても多彩なブレンネン・アーンストのブルーグラスにフォーカスしたソロ・プロジェクトはメドレーを含むインスト7曲と唄物7曲。ジョン・ハートフォードに通じるグッドタイム・ミュージック、マニアも唸るバンジョー・インスト等々、楽しめます。
 ■ギター

 
●PATUX-286 JORDAN TICE『Horse County』CD \1,348税込(半額)

 注目のアコースティック・ユニット、ホウクテイル(ブリタニー・ハースf、ポール・コワートbs、ドミニク・レスリーm)のメンバーとして活動するジョーダン・タイスの2016年リリース作品。パンチブラザーズのクリス・エルドリッジとの共同プロデュースの下、ノーム・ピケルニー(bj)、ポール・コワート(bs)のパンチふたりにバンドメイトのドミニク・レスリー(md)、ブリタニー・ハース(fd)、加えてゲイブの末弟マイク・ウィッチャー(db)、シャド・コッブ(fd)というスーパーピッカーによるルーツ回帰をしながらもセンス溢れる今のブルーグラス。ただのスーパーピッキンだけではなくわれわれの音楽の根元にあるものを的確に捉えた上で何でもできる、そういった21世紀人の素晴らしいオリジナル作品。
 ■フィドル(ブルーグラス)

 
●PATUX-292 BILLY BAKER『Wise County Fiddler』CD \1,348税込(半額)

Wise County Breakdown/Lonesome Indian/Katy Hill/Help Me Make it Through the Night/Billy in the Low Ground/Wheel Hoss/Fireball Mail/Walking in My Sleep/In the Sweet Bye and Bye/I Like to Hear ‘Em Preach It

 1963年の伝説のビル・モンロー&ブルーグラス・ボーイズにデル・マッカリーやビル・キースと共に参加、都会のブルーグラス・ファンに強烈な印象を与えた伝説のフィドラー=ビリー・ベイカーのパタクセントからのリリース。 全盛期の切り込みの鋭さは望むべくもないが、ケニー・ベイカーの"Washington County"をタイトルだけ代えた"Wise County Breakdown"、"Katy Hill"や"Billy in the Low Ground"等、フレーズの端々に往時を偲ばせてくれるオーソドックスなフィドル・アルバム。
  ●PATUX-193 NATE GROWER CD \1,348税込(半額)

New Fall Reel/Big Sciota/Fire on the Mountain/Kansas City Kitty/Grey Eagle/Why Did You Wander?/Uptown Blues/Cattle in the Cane 他全14曲

 若手フィドラー、ネイト・グローワーのデビュー作。ニューヨーク西部の地元の学校にやって来たローカルバンドのブルーグラスを聴いてフィドルを弾きはじめ、ベニー・マーティンに目覚めたという若者。ワシントンDC地区の名手たち、マイク・マンフォード(bj)、ダニー・ナイスリー(m)、マーク・シャッツ(bs)、ジョーダン・タイス(g)らをバックに、オールドタイムからフラット&スクラッグス、そしてテキサス・スウィングまで、伝統的なブルーグラス・フィドルの歌い方をベースにした奏法を聴かせる。選曲の幅もさることながら、フィドル・アルバムにありがちな全編フィドルといった退屈さを避けるため、さまざまなサウンド・アレンジがなされていて聴きやすく仕上がっている。ライナーノーツにもベニー・マーティンやベニー・トーマソン、バディ・スパイカーやオールドタイマーのジェネス・コットレルらの名前が出てくる、そんな彼らにリスペクトした作品でもある。
 
●PATUX-347 WILLIE MARSCHNER CD \1,348税込(半額)

  ワシントンDC地区在住、13歳のフィドラー、ウィリー・マーシュナーのデビュー作。ケニー・ベイカー、アーサー・スミス、ハウディ・フォレスター"等、先人達へのリスペクト溢れるカバーに加えて、スゥィングやオールドタイムやアイリッシュのメドレー等々。

 
●PATUX-313 DANIEL GREESON『Done Gone』CD\1,348税込(半額)

Georgia Slim’s Done Gone/Albuquerque Turkey/Festival Waltz/Red Apple Rag/Dragin’ the Bow/Me and My Fiddle/Joyce Cauthen Waltz/Ducks on the Mill Pond/Tune for Andy/Greg Brooks Breakdown/Fiddler’s Pastime/Ragtime Annie/Tall Timber

 ダニエル・グリーソン(f)、パタクセントからの2作目。テイラー・ベイカー(m)、ブレネン・アーネスト(bj)、ダニー・ナイスリー(g)、マーシャル・ウィルボーン(bs)のサポート、“Tall Timber”ではコリーナ・ローズ・ログストン(f)、ケイシー・ドリスコロ(f)とのトリプル・フィドル。ベニー・マーチンの“Me and My Fiddle”ではトム・ミンティ(v)が参加。
 ■フィドル(オールドタイム)

 
●PATUX-186 TATIANA HARGREAVES『Started Out To Ramble』CD\1,348税込(半額)

 タティアナ・ハーグリーブス、そう、バイオリン・ショップのDVDシリーズ『Fiddle Masters Concert Series Vol.3』で衝撃的な登場をしたのが12歳、去年の5月に大学を卒業して、現在はアリス・ジェラルドの住むノースキャロライナ州ダーラムに居を構えて活発に音楽活動を続ける彼女のデビュー作ながら、年齢なんて感じさせないトミー・ジャレル直系の激しいエネルギーを弓に秘めたオールドタイム・フィドルと自信に満ちたすばらしい伝承ボーカルを聴かせてくれる。プロデュースにブルース・モルスキー(g,bj)、兄のスーパーフィドラー、アレックスのほか、サラ・ジャローズ(m)やエマ・ビートン(cello)らにマーク・シャッツ(bs)とダニー・ナイスリー(g)。この自信に満ちた分厚いリズムのフィドル、少女時代のいたいけないボーカルも魅力。アパラチアの山奥に閉じ込められていたこのすばらしい音楽を21世紀の若者たちが見事に伝承している。
 ■バンジョー(ブルーグラス)

 
●PATUX-196 JESSIE BAKER『Yessir!』CD \1,348税込(半額)

Follow the Leader/San Antonio Rose/9 Pound Hammer/Boston Boy/Banjo Riff/Farewell Blues 他全13曲

 ドン・レノの音のツカミ(5弦を含めたすべての弦から出る音にロールの責任を持つこと)と、絶頂期のアール・スクラッグスを思わせるロールの安定感(要所を締める独特のリズム/タイミングとビッグサウンド)を兼ね備えたジェシー・ベイカーのデビュー作。弟テイラーとのベイカー・ボーイズ『Lonesome Weary Hearts』(Patux-165)ではチャーリー・モンローらの渋い曲ばかりを取り上げていた。本作ではレノ、スクラッグス、そしてモンローのブルーグラスおいしいところ取りで、インスト作品にボーカル物なんて入れない硬骨漢……。基本バックはマイケル・クリーブランド(f)、デビッド・マクラフリン(m)、ダドリー・コンネル(g)、マーシャル・ウィルボーン(bs)。現在はデイリー&ビンセントのメンバーとして活躍。ディープに先人の偉業を尊敬し掘り下げるのが喜ばしい。

 
●PATUX-245 TOM NEAL『Banjoland』CD \1,348税込(半額)

 ウォルター・ヘンズリーのチューナー名曲"Walt's Breakdown"やケニー・ベイカーのフィドルで有名になりジミー・アーノルドのアレンジで知られる"Charmaine"、マンドリン定番"New Camptown Races"や"Shenandoah Vally BRD"ほか、スタンダードインストを含む14曲、ベテランバンジョー奏者トミー・ニールの味わい深い秀作。マイケル・クリーブランド(f)、フランク・ソリバン(m)、マーク・コスグローブ(g)らのスーパーピッキンなトラッドグラスを楽しめる6曲に、自身を含むジョン・グリック(f)、ラス・フーパー(d)、ディック・レアード(m)らとのバンド、「ブルーストーン」にジェフ・プレズリーのリードボーカル4曲を迎えたセットでのこなれたトラッドグラスのドライブなど、スクラッグスはもちろんだが、それだけではない都会ワシントンDCの気風を受け継いだフレキシブルなバンジョーがすばらしい。近年、ワシントンDc地区に本拠を置くパタクサント・レコード、知られざる才能を世に引き出すすばらしい仕事をしている。
 ■バンジョー(オールドタイム)

 
●PATUX-319 VICTOR FURTADO 『Dellorto Island』CD \1,348税込(半額)

 期待の若手オールドタイム・バンジョー・ピッカー、ビクター・ファタード(bj)の『Victor Furtado』(2014)に続く第3作目。アンドリュー・フォークスやアイラ(f)&エリ(m,tenor g)・ワイルドマンといった同世代のメンバーに加えてネイト・リース(f)、ダニー・ナイスリー(g)、ショーン・ニューマン(bs)という面々が参加。フェスのジャムの中で会得してきたであろうトラッドが7曲、超絶テクニックを駆使してエスニックなメロディを演じる"The Indian Song"、懐かしさを覚えるメロディとウッディなバンジョーの響きが美しいタイトル曲や"Rusty"他、オリジナルが7曲。フラット&スクラッグスの"If I Should Wander Back Tonight"やマンドリンとバンジョーをフィーチャーした"Denver Belle"(ケニー・ベイカーでお馴染み)といったブルーグラス寄りの選曲他、ピードモントの伝統的なスタイルからプログレッシブまで、クロウハンマー・バンジョーの可能性を広げる音楽を創り上げている。
 ■マンドリン

 
●PATUX-234 CORY PIATT『Daydreams』CD \1,348税込(半額)

 7歳でマンドリンを弾きはじめたというコリー・ピアットの2012年デビュー作。そのすごいマンドリンを、いまや若者のスタンダード・ジャム曲となりつつあるダロル・アンガーの"Ride the Wild Turkey"ほか、ボーカル曲を4曲に自身のオリジナルインスト曲を配した、バラエティに富んだマンドリンインスト集。バックアップには今もっとも旬の若手スーパーピッカーたち、クレア・リンチ・バンドのブライアン・マクドウェル(ギターもすごい!)のフィドルとジェイク・スタージェル(g)のふたりに、スコット・ベスタル(bj)とランディ・コーアズ(d)、マーク・シャッツ(bs)というベテランが脇を固める。
 ■オートハープ
 
●PATUX-329 BRYAN BOWERS BAND『Woodland Dream』CD \1,348税込(半額)

 70年代から活躍する革新的なオートハープ奏者でシンガーソングライター、ニューグラス・リバイバルやセルダム・シーンとの共演でも知られるブライアン・バワーズの最新作。5ストリングバンジョーで革新的な奏法を開発したアール・スクラッグスと同様に、オートハープでメロディクなスタイルを創造したバライアン・バワーズ(autoharp, mandolincello,g,v)。メイベル・カーター、キルビー・スノウ、サラ・カーターに続いてオートハープ名誉の殿堂入りを果たしてる。ここでは同レーベルではお馴染み、デビッド・ブロムバーグと来日経験も有るダニー・ナイスリー(mandolincello,m,g,v )、ジェフ・グッドヒュー(m,g,v)のトリオ。ボブ・ディランとダニー・オキーフの共作とクレジットのある"The Man Who Stole the Water"、リンダ・ロンシュタットも取上げていた"Too Old to Die Young"、ブライアン自作を含めてインストが3曲、オスカーシュミットのダイアとニック・オートハープの開発にも関ったというロン・ウォール作"Patty Ann"が美しい。ディラーズの"Hey Boys"、トラッドやカーター・ファミリー等々、キャロル・キング作でシュレルズのヒット曲"Will You Love Me Tomorrow"をアコースティックでゆったりとトリオ・コーラスで聞かせる。
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