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バック・オウエンズ
 カントリー・レジェンド、バック・オウエンズが亡くなった。3月24日夜、経営するクラブ、クリスタル・パレスでのレギュラー・ライヴを終えたところで心臓発作に襲われ、翌25日(土)未明、ベイカーズフィールドの自宅で息を引き取った。享年76歳。
 レイ・プライス・スタイルのホンキー・トンク・サウンド、フィドルとスティールが織り成す正統カントリーの王道スタイルから、のちにフェンダー・テレキャスターの乾いたトーンをビートの効いたリズムに生かした独自のスタイル、いわゆるベイカーズフィールド・サウンドを、軟弱に流れてしまったナッシュヴィル・サウンドにとってかわる、カントリーの本流へと導いた最大の功労者であり、そのサウンドは、ドワイト・ヨーカムを介して今に継承されている
<バイオグラフィ>
 バック・オウエンズ(本名アルヴィス・エドガー・オウエンズ・ジュニア)は1929年8月12日テキサス生まれ、8歳の頃家族とアリゾナ州メサに移りその地で音楽に目覚める。18歳でボニー・キャンベルと結婚したバックは51年、音楽で身を立てるべくカリフォルニア州ベイカーズフィールドへ移り、スティール奏者ダスティ・ローズのバンド、そしてブラックボード・クラブのハウス・バンド、ビル・ウッズ&オレンジ・ブロッサム・プレイボーイズにリード・ギタリストとして加わった。ブラックボードでのレギュラー・ギグでバックはシンガーとしても鍛えられ、トレード・マークとなった51年製フェンダー・テレキャスターを手に入れてマスター、自身のバンド、スクールハウス・プレイボーイズでもローカルでの名を高めていった。
 53年、地元のスターでキャピトルからデビューしたばかりのトミー・コリンズのレコーディングに呼ばれてテレキャスターをフィーチュア、そのギター・ピッキンが一躍注目の的となり、キャピトル・レコードのスタジオ・エースとしてトミーやファロン・ヤング、ソニー・ジェイムズなどのカントリー・スターはもとより、ジーン・ヴィンセントやワンダ・ジャクソンなどのロカビリー・セッションでも主役となっていった。

 56年、ロス・アンジェルスのマイナー・レーベル、ペップに自作のオリジナル4曲を録音、シンガー・デビューを果たすとともにソングライターとしてもアピールした。続いて同じくペップに録音した"Sweetheart in Heaven"はすぐにドン・レノ&レッド・スマイリーがカヴァーしている。また、ロカビリー・ソング"Hot Dog"は、コーキー・ジョーンズという名前でシングル・カットされた。

 57年、ロス・アンジェルスの人気TVショウ『タウン・ホール・パーティ』のスターで、ベイカーズフィールドでもたびたび演奏していたジョー・メイフィスとマール・トラヴィスのふたりがバックの才能を認め、その推薦でコロムビアと契約する寸前、バックのポテンシャル――シンガー、ギタリストそしてソングライターとして――に気がついた上記キャピトル・セッションの伝説的プロデューサー、ケン・ネルソンによってキャピトルとの契約が成立したものの、スターの座は遠かった。

 58年1月、ワシントン州タコマ郊外のラジオ局の共同オーナーとなり、DJのかたわらタコマでミュージシャンとして働くようになった。10月のセカンド・セッションで録音した"Second Fiddle"(ジェリー・サンダースのフィドルをフィーチュアしたレイ・プライス・スタイルのシャッフル・ナンバー)が翌年春、ビルボードのカントリー・シングル・チャートで24位にランクされるというマイナー・ヒットとなってようやく道が開け、翌60年には"Under Your Spell Again"がはじめてのトップ・テン・ヒットを記録、バックはベイカーズフィールドに戻り、そこを終の棲家とした。勢いを得たバックは"Excuse Me""Above and Beyond""Foolin' Around"そしてローズ・マドックスとのデュエットで"Mental Cruelty""Loose Talk"などヒットを連発、ドン・リッチのフィドルとラルフ・ムーニーのスティールを主役にバックのテレキャスターが絡む、フレイト・トレイン・サウンドと呼ばれたバック流の、レイ・プライス調ホンキー・トンク・サウンドを極めていった。

 59年頃からバックの右腕としてそのサウンド確立に絶大な力を発揮したドン・リッチ、本名ドナルド・ユージン・ユールリッチは1941年8月15日ワシントン州オリンピアの生まれ、タコマのスティール・ギター奏者ダスティ・ローズの紹介でバックと知り合い当初はフィドラ―としてバックのレコーディングに参加、その後テレキャスターに興味を持ってバックのギター・スタイルをマスター、さらに進化したテレキャスターの使い手としてより大きな存在となり、ラルフ・ムーニーによってその基本形が形成されたスティーリン・サウンドと一体となって、ベイカーズフィールド・サウンドの完成へと導いている。バックのバンドはドンをキー・メンバーとして61年半ばにその骨格が形成され、ラルフ・ムーニーやボビー・オースティン(bs)などウェスト・コーストのスタジオ・エースが加わっていた。当初は名前のないままだったが、63年春、以前にベース・プレイヤーとして加わったことのあるベイカーズフィールドの若手シンガー、マール・ハガードによってバッカルーズと名づけられ、キャピトルからの4作目『On the Bandstand』で初めて、バック・オウエンズ&バッカルーズとクレジットされた。

 63年6月、"Act Naturally"(ジョニー・ラッセル&ヴォーニ・モリソン作)が初めてのナンバー・ワン・ヒットとなった。この曲、のちにビートルズがリンゴ・スターのリード・ヴォーカルでカヴァーするという、バックが与えた影響の大きさを示す作品となっている。それ以降、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いをみせたバックはナンバー・ワン・ヒットを連発、トータル21曲のナンバー・ワン・ヒットと13曲のトップ・テン・ヒットを記録、文字通り60年代を代表するスーパー・スターとなっていった。バックとドンのハイ・ピッチのハーモニー、ドンのダイナミックなテレキャスターとトム・ブラムリー、のちにはJ.D.メイネスのペダル・スティールがときに躍動感いっぱいに、ときにしっとりと聴かせるベイカーズフィールド・サウンドの真髄は、少し遅れてデビューしたマール・ハガードと共に、当時のナッシュヴィルのメインストリームから失われてしまったカントリーの本流を形成するものとして60年代をリードしていったのである。

 カーネギー・ホール・コンサートを大成功させた66年、バックはTVのレギュラー番組『Buck Owens Ranch TV Show』をスタートさせ、TV局を買収して本格的なメディア戦略にのりだした。それ以前から、音楽出版社やプロダクションを設立し、総合的な音楽ビジネスを手がけようとしてきたバックの戦略の総仕上げであった。67年には来日公演も行っている。そして69年にはロイ・クラークとふたりでホストを務めるCBS TVのヴァラエティ・ショウ『Hee Haw』が始まった。毎回ゲストに迎えたカントリー・スターをフィーチュアしながら、ベタなコメディ・ルーティーンで笑いをとるというこのヴァラエティが人気を呼んで、毎週全国ネットで放送されたこの番組でバックは国民的人気者となっていった。ここから、ヒー・ホー・ゴスペル・カルテット(レギュラー・メンバー、バック、ロイ・クラーク、グランパ・ジョーンズ、ケニー・プライスの4人からなるカルテット)のアルバムも生まれた。

 67年頃から、アコースティック・ギターを多用するなど、サウンドの変化をみせていったバックは71年には遂にブルーグラス・アルバム『Buck Owens' Ruby』を発表、一方では、カーネギー・ホールを皮切りにラス・ヴェガスからホワイト・ハウスまで、さらには、東京やロンドンなど海外も含めたライヴ・アルバムを連発、そのエネルギッシュなライヴ・バンドぶりを示し続けた。

 1974年7月、バックの右腕としてなくてはならぬ存在だったドン・リッチが、バイク事故で不慮の死を遂げた。そして、ドンの死がバックから音楽への情熱を奪ったかのごとく、この年を境にバックのキャリアは下降線を辿ることとなる。キャピトル・レコード、そしてケン・ネルソンと袂を分かちワーナー・ブラザーズに移籍したバックは、81年までに2枚のアルバムと14枚ものシングルをリリースしたが殆ど話題にもならず、わずかに、エミルー・ハリスとデュエットした79年の"Play Together Again Again"が11位にランクされただけであった。そして、81年以降バックは『Hee Haw』に出演(86年まで)するだけで事実上第一線から引退、ビジネスに専念する道を選んだ。
 88年、ベイカーズフィールド・サウンドを継承する新進気鋭のシンガー、ドワイト・ヨーカムがバックの72年作品"Streets of Bakersfield"で、崇拝するバックとのデュエットを実現し、バックにとって久々の、そして最後の、ナンバー・ワン・ヒットとなった。ドワイトのデビュー曲"Honky Tonk Man"(もちろん、あのジョニー・ホートンの大ヒットだ)を聴いて以来、ネオ・トラディショナル・カントリーと呼ばれた一連のシンガーたちの動きに触発され、カムバックへの第一歩として87年のステート・フェアでドワイトと共演していたバックが、再びスポットライトを浴びた瞬間であった。

 カムバックしたバックは古巣キャピトルから3枚のアルバムを発表、リンゴ・スターとの共演といった話題もあったが華々しい結果を得ることはできず、再び引退生活へと帰っていった。その後は、TV局の運営などのビジネスに携わりながら、地元ベイカーズフィールドの、その名もバック・オウエンズ・ブールヴァードに自ら開いたクラブ、クリスタル・パレスでの毎週金曜日のライヴでファンを楽しませてきた。

 1996年にようやくカントリー・ミュージック・ホール・オヴ・フェイムのメンバーに選ばれ、殿堂入りを果たしたバック、ナッシュヴィルのエスタブリッシュメントとは無縁の位置にあって、カントリー・ミュージックの歴史に唯一無二の足跡を残した彼の偉業は語り尽くせない。
<推薦盤>
SC-6044『On the Bandstand』 CD \2,888-(本体\2,750-)
Saw Mill/King of Fools/Sally Was a Good Old Girl/I Can't Stop(My Lovin' You)/Orange Blossom Special/Cotton Fields/Kickin' Our Hearts Around/Touch Me/Sweethearts in Heaven/Release Me/One Way Love/Diggy Liggy Lo/Sweethearts in Heaven(with Rose Maddox)/We're the Talk of the Town(with Rose Maddox)
 1963年4月にリリースされた第4作。「バック・オウエンズ&バッカルーズ」として発表した最初のアルバムで、初めてビルボード誌カントリー・アルバム・チャート2位までランクされた、シングル・ヒット量産体制に入って人気急上昇の勢いを実感させる作品。それ以前の、ジェリー・サンダースあるいはドン・リッチのフィドルを主役にした、レイ・プライス・スタイルのホンキー・トンク・サウンドから、そのイメージを残しながらも、バックとドンのテンションに満ちたハイ・ピッチのハーモニー、ドンのテレキャスターの乾いたトーンをビートの効いたリズムに乗せた独自のサウンド、いわゆるベイカーズフィールド・サウンドの完成へと大きく前進した、記念碑的作品。もうひとつの売り物となった、クライング・スティール(ラルフ・ムーニー、ジェイ・マクドナルド)が切なさを演出するバラードも見事だ。シングル盤のみで発売されたローズ・マドックスとのデュエット2曲を加えてのCD化。
SC-6045『Together Again/My Heart Skips a Beat』 CD \2,888-(本体\2,750-)
My Heart Skips a Beat/Close up the Honky Tonks/I Don't Hear You/Save the Last Dance for Me/Over and Over Again/Truck Drivin' Man/Together Again/A-11/Ain't It Amazin' Gracie/Getting Used to Losing You/Storm of Love/Hello Trouble/Love's Gonna Live Here/Act Naturally
 ナンバー・ワン・ヒットを連発、絶頂期を迎えんとしていた64年7月にリリースしたアルバム。連続してチャートのトップに立った2曲、ドン・リッチのビートの効いたエレキが主役の"My Heart Skips a Beat"、トム・ブラムリーのクライング・スティールが絶妙なバラード"Together Again"、ベイカーズフィールド・サウンドを象徴するナンバーを軸に、のちにセルフ・カヴァー・ヴァージョンをヒットさせることとなる"A-11"や"Ain't It Amazin' Gracie"、さらにはポップ・ヒットやホンキー・トンク・クラシックのカヴァーなど、これ以上はないくらいに充実した内容で、バックの最高傑作であると同時にベイカーズフィールド・サウンドの最高傑作といっても過言ではないだろう。もちろん、この時期のバックはどれをとってもクオリティの高い作品揃いではあるが、なかでもぬきんでた1枚である。ナンバー・ワン・シングル2曲"Love's Gonna Live Here""Act Naturally"を加えてのCD化。
SC-11090『Carnegie Hall Concert』 CD \2,888-(本体\2,750-)
Introduction by Lee Arnold/Act Naturally/Together Again/Love's Gonna Live Here/In the Palm of Your Hand-Cryin' Time-Don't Let Her Know-Only You(Can Break My Heart)/I Don't Care(Just as Long as You Love Me)-My Heart Skips a Beat-Gonna Have Love/Buck Talks to the Audience/Waitin' in Your Welfare Line/Buck Introduces the Band/Buckaroo/The Streets of Laredo/I've Got a Tiger by the Tail/Fun 'N' Games with Don and Doyle/Twist and Shout/Under Your Spell Again-Above and Beyond-Excuse Me(I Think I've Got a Headache)-Foolin' Around/Buck's Closing Remarks
 バック・オウエンズの人気がピークを極めていた1966年3月25日、ニュー・ヨークに乗り込み、クラシック音楽の殿堂カーネギー・ホールでのコンサートを行った、その熱狂的なライヴを収録したアルバム(発売は同年7月)。ドン・リッチのテレキャスター、トム・ブラムリーのスティール、ドイル・ホリー(bs)とウィリー・キャントゥー(ds)のリズム・セクション、そして御大バック、ラインストーンを散りばめたヌーディー・スーツに身を包んだみんなが自信に満ち溢れた最高のパフォーマンスをみせている。ドンやドイルをフィーチュアした曲も挟みながら、軽妙なMCぶりで観客をヒートアップさせていくバックの進行も鮮やかに、馴染み深いヒット曲を次々と繰り出していくあたりの呼吸も見事。ベイカーズフィールド・サウンドの真髄を満天下に知らしめた大ヒット・アルバムだ。LP未収録のビートルズ・ナンバーなどを加えてのCD化。かのフラット&スクラッグスと並ぶ、2大カーネギー・ホール・ライヴ盤だ。
SC-6215『Buck Owens' Ruby』 CD \2,888-(本体\2,750-)
Corn Liquor/Uncle Pen/Rollin' in My Sweet Baby's Arms/I Know You're Married, But I Love You Still/Ole Slew Foot/Rocky Top/Ruby(Are You Mad)/Ashes of Love/Heartbreak Mountain/Salty Dog Blues
 60年代末、さしもの人気もかげりをみせはじめた時期、アコースティック・ギターを多用するなどサウンドに変化を持ちこみだしたバックが、71年6月にリリースしたブルーグラス・アルバム。ロン・ジャクソンのバンジョーとドン・リッチのフィドルを主役に据えたアコースティック・セットで、ブルーグラス・スタンダードを素材に、バックならではの勢いを漲らせた、オーソドックスなブルーグラス・スタイルを披露している。新鮮なイメージを打ち出すことに成功したのか、シングル・チャートのトップ3にランクされた2曲"Rollin' in My Sweet Baby's Arms""Ruby(Are You Mad)"に引っ張れて、アルバム・チャートでも久々のトップ・テン入り(9位)を果たしている。このアルバムをひっさげての、2度目の来日も記憶に残る。
BUCK OWENS DISCOGRAPHY
 曲目明細のあるものはCDにて再発されたもので現在入手可能である。
アルバム・タイトルと品番のみのものはは当時LPで発売されたもののCDリリースされていないものである。

{La Brea]
『Buck Owens』8017('61)

[Capitol}
『Buck Owens』SC-6042*(T-1489)('61)
Above and Beyond/Second Fiddle/Tired of Livin'/I Gotta Right to Know/Excuse Me(I Think I've Got a Heartache)/I'll Give My Heart to You/Under Your Spell Again/My Everlasting Love/Take Me Back Again/'Til These Dreams Come True/Walk the Floors/I'll Take a Chance on Loving You/High as the Mountains/Nobody's Fool But Yours(early version)

『Buck Owens Sings Harlan Howard』SC-6101*(ST-1482)('61)
Foolin' Around/Heartaches for a Dime/Heartaches by the Number/Let's Agree to Disagree/Keeper of the Key/I Don't Believe I'll Fall in Love Today/Pick Me up on Your Way down/I'll Catch You When You Fall/Lyin' Again/The One You Slip Around with/Think It Over/Keys in the Mailbox/Foolin' Around(instrumental version)

『You're For Me』SC-6043*(ST-1777)('62)
You're for Me/Fool Me Again/Down on the Corner of Love/Mexican Polka/Mirror, Mirror on the Wall/Bad Bad Dream/Under the Influence of Love/Nobody's Fool But Yours/House Down the Block/Country Polka/Down to the River/Blues for Life/Under the Influence of Love(mono)/You're for Me(mono)

『On the Bandstand』SC-6044*(ST-1879)('63)
Saw Mill/King of Fools/Sally Was a Good Old Girl/I Can't Stop(My Lovin' You)/Orange Blossom Special/Cotton Fields/Kickin' Our Hearts Around/Touch Me/Sweethearts in Heaven/Release Me/One Way Love/Diggy Liggy Lo/Sweethearts in Heaven(with Rose Maddox)/We're the Talk of the Town(with Rose Maddox)

『Buck Owens Sings Tommy Collins』SC-6102*(ST-1989)('63)
If You Ain't Lovin' You Ain't Livin'/But I Do/It Tickles/I Always Get a Souvenir/My Last Chance with You/Smooth Sailin'/You Gotta Have a License/High on a Hilltop/There'll Be No Other/Whatcha Gonna Do Now?/No Love Have I/Down, Down, Down

『The Best of Buck Owens』ST-2105('64)

『Together Again/My Heart Skips a Beat』SC-6045*(ST-2135)('64)
My Heart Skips a Beat/Close up the Honky Tonks/I Don't Hear You/Save the Last Dance for Me/Over and Over Again/Truck Drivin' Man/Together Again/A-11/Ain't It Amazin' Gracie/Getting Used to Losing You/Storm of Love/Hello Trouble/Love's Gonna Live Here/Act Naturally

『I Don't Care』SC-6046*(ST-2186)('64)
I Don't Care(Just as Long as You Love Me)/Dang Me/Don't Let Her Know/Buck's Polka/Understand Your Man/Loose Talk/You're Welcome Anytime/Abilene/Playboy/Bud's Bounce/Louisiana Man/This Ol' Heart/I Don't Care(instrumental version)/Don't Let Her Know(instrumental version)

『I've Got a Tiger by the Tail』SC-6047*(ST-2283)('65)
I've Got a Tiger by the Tail/Trouble and Me/Let the Sad Times Roll on/Wham Bam/If You Fall out of Love with Me/Fallin' for You/We're Gonna Let the Good Times Roll/The Band Keeps Playin' on/Streets of Laredo/Cryin' Time/A Maiden's Prayer/Memphis/This Ol' Heart(live)/Act Naturally(live)

『Before You Go/No One But You』SC-6048*(ST-2353)('65)
Before You Go/Gonna Have Love/Getting Used to Loving You/Steel Guitar Rag/No Fool Like an Old Fool/I Betcha Didn't Know/(I Want)No One But You/If You Want a Love/Number One Heel/Raz Ma-Taz Polka/There's Gonna Come a Day/Charlie Brown/Love's Gonna Live Here(instrumental version)/Before You Go(instrumental version)

『The Instrumental Hits of Buck Owens and His Buckaroos』SC-6049*(ST-2367)('65)
Buckaroo/Orange Blossom Special/Raz-Ma-Taz Polka/Faded Love/Bud's Bounce/Country Polka/Bile 'Em Cabbage Down/Steel Guitar Rag/A Maiden's Prayer/Buck's Polka/Country Rag/Mexican Polka/Act Naturally(instrumental version)/I've Got a Tiger by the Tail(instrumental version)

『Christmas with Buck Owens』SC-6162*(ST-2396)('65)
Santa Looked a Lot Like Daddy/Blue Christmas Lights/Christmas Ain't Christmas/Jingle Bells/All I Want for Christmas Is You/Santa's Gonna Come in a Stagecoach/Christmas Time's a Comin'/Blue Christmas Tree/Here Comes Santa Claus Again/Christmas Morning/It's Christmas Time for Everyone But Me/Because It's Christmas Time

『Roll out the Red Carpet』SC-6050*(ST-2443)('66)
Gonna Roll out the Red Carpet/He Don't Deserve You Anymore/Cajun Fiddle/That's What I'm Like Without You/I'm Layin' It on the Line/Hangin' on to What I Got/We Split the Blanket/Cinderella/Tom Cattin'/There Never Was a Fool/After You Leave Me/(I'll Love You)Forever and Ever/Only You(Can Break My Heart)(instrumental)/My Heart Skips a Beat(instrumental)

『Dust on Mother's Bible』SC-6185*(ST-2497)('66)
Pray Every Day/When Jesus Calls All His Children in/I'll Go to Church Again with Momma/Bring It to Jesus/Jesus Saved Me/Would You Be Ready?/Dust on Mother's Bible/Satan's Gotta Get Along Without Me/Where Would I Be Without Jesus/Eternal Vacation/It Was with Love/All the Way with Jesus

『Carnegie Hall Concert』SC-11090*(ST-2556)('66)
Introduction by Lee Arnold/Act Naturally/Together Again/Love's Gonna Live Here/In the Palm of Your Hand-Cryin' Time-Don't Let Her Know-Only You(Can Break My Heart)/I Don't Care(Just as Long as You Love Me)-My Heart Skips a Beat-Gonna Have Love/Buck Talks to the Audience/Waitin' in Your Welfare Line/Buck Introduces the Band/Buckaroo/The Streets of Laredo/I've Got a Tiger by the Tail/Fun 'N' Games with Don and Doyle/Twist and Shout/Under Your Spell Again-Above and Beyond-Excuse Me(I Think I've Got a Headache)-Foolin' Around/Buck's Closing Remarks

『Open up Your Heart』SC-6051*(ST-2640)('66)
Open up Your Heart/Congratulations, You're Absolutely Right/Think of Me/In the Palm of Your Hand/You, You, Only You/Sam's Place/Waitin' in Your Welfare Line/A Devil Like Me(Needs an Angel Like You)/Heart of Glass/Cadillac Lane/No More Me and You/Goodbye, Good Luck, God Bless You/Open up Your Heart(mono)/Think of Me(mono)

『Buck Owens and His Buckaroos in Japan』SC-6103*ST-2715('67)
Opening Remarks(Ted, with Tetsuo Otsuka)/Adios, Farewell, Goodbye, Good Luck, So Long/I Was Born to Be in Love with You/Open up Your Heart/Second Fiddle/Fiddle Polka/Fishin' on the Mississippi/The Way That I Love You/Buck Introduces His Buckaroos/Tokyo Polka/Where Does the Good Times Go/Steel Guitar Polka/Don't Wipe the Tears That You Cry for Him on My Good White Shirt/Drum So-Low/Roll out the Red Carpet/We Were Made for Each Other/Closing Remarks

『Your Tender Loving Care』SC-6104*(ST-2760)('67)
Your Tender Loving Care/Song and Dance/Only You(Can Break My Heart)/What a Liar I Am/Someone with No One to Love/Rocks in My Head/Sam's Place/If I Had You Back Again/House of Memories/Only You and You Alone/Don't Ever Tell Me Goodbye/You Made a Monkey out of Me/Your Tender Loving Care(Single Version)/Sam's Place(Single Version)

『It Takes People Like You to Make People Like Me』SC-6105*(ST-2841)('68)
It Takes People Like You(To Make People Like Me)/The Way That I Love You/We Were Made for Each Other/That's How I Measure My Love for You/If I Knew/I'm Gonna Live It up/Where Does the Good Times Go/You Left Her Lonely Too Long/Let the World Keep on a Turnin'/I've Got It Bad for You/Long, Long Ago/Heartbreak Mountain/It Takes People Like You(To Make People Like Me)(mono, single version)/Where Does the Good Times Go(mono, single version)

『The Best of Buck Owens Vol.2』ST-2897('68)

『Sweet Rosie Jones』ST-2962('68)

『Christmas Shopping』SC-6163*(ST-2977)('68)

Christmas Shopping/Christmas Time Is Near/The Jolly Christmas Polka/All I Want for Christmas Is My Daddy/Merry Christmas from Our House to Yours/Good Old Fashioned Country Christmas/One of Everything You Got/Home on Christmas Day/Christmas Schottische/A Very Merry Christmas/It's Not What You Give/Tomorrow Is Christmas Day

The Guitar Player』ST-2994('68)

『I've Got You on my Mind Again』ST-131('68)

『The Best of Buck Owens Vol.3』SKAO-145('69)

『Buck Owens in London』SC-1095*(ST-232)('69)

Introduction by David Allen/Happy Times Are Again/Act Naturally-Together Again/A Happening in London Town/Sweet Rosie Jones/Sing Me Back Home/Sam's Place/That's All Right With Me(If It's All Right With You)/It Takes People Like You(To Make People Like Me)/Wham Bam/I've Got You On My Mind Again/Love's Gonna Live Here-Cryin' Time-I've Got a Tiger by the Tail-Open up Your Heart/Buck Introduces the Band/Buckaroo/Who's Gonna Mow Your Grass?/Diggy Liggy Lo-Louisiana Man/Cajun Fiddle/Dust on Mother's Bible/Johnny B. Goode

『Tall Dark Stranger』ST-212('69)

『The Buck Owens Show:Big in Vegas』ST-413('69)

『Your Mother's Prayer』ST-439('70)

『We're Gonna Get Together』(with Susan Raye)ST-448('70)

『The Kansas City Song』ST-476('70)

『Great White Horse』(with Susan Raye)ST-558('70)

『I Wouldn't Live in New York City』ST-628('70)


『Bridge over Troubled Water』SC-6214*(ST-685)('71)
Bridge Over Troubled Water/Within My Loving Arms/(I'm Goin)Home/The Devil Made Me Do That/Catch the Wind/San Sanfrancisco Town/Everything Reminds Me You're Gone/Homeward Bound/Love Minus Zero-No Limit/I Am a Rock

『Buck Owens' Ruby』SC-6215*(ST-795)('71)
Corn Liquor/Uncle Pen/Rollin' in My Sweet Baby's Arms/I Know You're Married, But I Love You Still/Ole Slew Foot/Rocky Top/Ruby(Are You Mad)/Ashes of Love/Heartbreak Mountain/Salty Dog Blues

『The Best of Buck Owens Vol.4』ST-830('71)

『Merry Christmas from Buck Owens and Susan Raye』(with Susan Raye)ST-837('71)

『Too Old to Cut the Mustard』(with Buddy Alan)ST-874('72)

『Buck Owens Live at the Nugget』SMAS-11039('72)

『The Best of Buck Owens and Susan Raye』(with Susan Raye)ST-11084('72)

『"Live" at the White House』ST-11105('72)

『In the Palm of Your Hand』ST-11180('73)

『Ain't It Amazing, Gracie』ST-11136('73)

『Good Old Days(are Here Again)』(with Susan Raye)ST-11204('73)

『Arms full of Empty』ST-11222('73)

『The Best of Buck Owens Vol.5』ST-11273('74)

『(It's a)Monster Holiday』ST-11332('74)

『41st Street Lonely Hearts' Club/Weekend Daddy』ST-11390('75)

『The Best of Buck Owens Vol.6』ST-11471('76)

『Hot Dog!』C1-91132('88)

『Act Naturally』C1-92893('89)


『Kickin' in』C4-95340*('91)

[Warner Brothers]
『Buck 'Em』BS-2952('76)

BS-3087『Our Old Mansion』BS-3087('77)
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