| HOME PAGE | ご注文|
NEW ARRIVALS 0310                   2003/11/07
次月のNEW ARRIVALS    先月のNEW ARRIVALS

INDEX
[CHRISTMAS NEW RELEASE]
[BLUEGRASS NEW RECORDINGS]
[BLUEGRASS REISSUES AND DISCOVERIES]
[FOLK & OLDTIME NEW RECORDINGS]
[FOLK & OLDTIME REISSUES AND DISCOVERIES]
[COUNTRY NEW RECORDINGS]
[COUNTRY REISSUES AND DISCOVERIES]

INDEXに戻るにはブラウザの戻るボタンで戻ってください。
[CHRISTMAS NEW RELEASE]
●V.A.『A Very Special Acoustic Christmas』B000103802 CD \2,650
Silent Night(Reba McEntire)/Frosty The Snowman(Dan Tyminski)/Please Come Home For Christmas(Willie Nelson)/Just Put A Ribbon In Your Hair(Alan Jackson)/Only You Can Bring Me Cheer(Gentleman's Lady)(Alison Krauss)/Even Santa Gets The Blues(Marty Stuart)/Jingle Bells(Earl Scruggs)/Christmas Is Near(Ralph Stanley)/O Come All Ye Faithful(Patty Loveless)/O Holy Night(Wyonnna)/Winter Wonderland(Pat Green)/Let It Snow, Let It Snow, Let It Snow(Sam Bush)/Away In A Manger(Ricky Skaggs)/Christmas Time At Home(Rhonda Vincent)/I'll Be Home For Christmas(Tift Merritt)/Peace(Norah Jones) 全16曲
 1987年にスタートしたチャリティ・クリスマス・アルバム『A Very Special Christmas』のシリーズ第6作は、初めてのカントリー/ブルーグラス編。よく知られたスタンダードを、アラン・ジャクソン、ウィリー・ネルソン、リーバ・マッキンタイア、ワイノナなど、カントリーのいまを代表するシンガーが唄うアコースティック・ヴァージョンを核に、ブルーグラスそしてアコースティック・ジャズで落ち着いた、極上の企画作品にまとめている。昨年の、グルーヴ・グラス・プロダクションによる『Christmas on the Mountain:A Bluegrass Christmas』(UNI-064852\2,450)に続くメジャー・レーベルからのブルーグラス・クリスマスは、サム・ブッシュの完璧なパフォーマンスを筆頭に、リッキー・スキャッグス、アリソン・クラウス、ロンダ・ヴィンセント、マーティ・スチュアートに一枚看板で登場のダン・ティミンスキ、そしてラルフ・スタンレー、アール・スクラッグス両大御所の貫禄で聴かせる悠然たる演奏に至るまで、それぞれに役どころを十二分におさえて秀逸な出来栄え。若手シンガー/ソングライターのティフト・メリットそしてことしいちばんの話題の主ノーラ・ジョーンズで余韻を残して終わる構成も鮮やか。
●V.A.『Christmas in the Mountains:Bluegrass Songs for the Season』REB-1800 CD \2,750
Christmas in Caroline(The Wildwood Valley Boys)/Beautiful Star of Bethlehem(Ralph Stanley)/The Christmas Letter(Tommy Edwards)/Emmanuel(Paul Williams & The Victory Trio)/Christmas Time(The Wildwood Valley Boys)/Blue Christmas(Larry Sparks)/Christmas Time Back Home(The Country Gentlemen)/Slowly Fall the Snowflakes(Bill Carroll)/I Ain't Go Home This Christmas(Paul Williams & The Victory Trio)/Christmas in Virginia(Lost & Found)/Mary, Merry Christmas(Ralph Stanley II)/Christmas Time's A-Comin'(Larry Sparks)/Silent Night(The Country Gentlemen)/When It's Snowin' in the Mountains(The Wildwood Valley Boys) 全14曲
 レベル・レコードからのクリスマス・コレクションは、あの名盤『Christmas Time Back Home』(REB-1600\2,750)に収録されていたカントリー・ジェントルメン、ラリー・スパークスなどのクリスマス・スタンダードに加えて、売り出し中のワイルドウッド・ヴァレー・ボーイズ(3曲)とポール・ウィリアムズ&ヴィクトリー・トリオ(2曲)を核に、ロスト&ファウンドなどのオリジナル曲、そしてラルフ2世が唄うカーター・スタンレーの隠れた名曲(バックはもちろんクリンチ・マウンテン・ボーイズ)など、中堅バンドの新録を集めている。ヴィクトリー・トリオのコーラスもさすが捨てがたいが、ここはやはりワイルドウッド・ヴァレー・ボーイズの3曲、オーブリー・ホルトとトム・ホルトのオリジナルが、望郷の念とひとつにとけあったクリスマスへの想いを、ストレートなサウンドにのせた現代版トラッド・ブルーグラスの最良のかたちに表現して見事な仕上がりとなっている。
●V.A.『A Pinecastle Christmas Gatherin'』PC-1133 CD \2,750
Frosty The Snowman(Scott Vestal, Wayne Benson, Jeff Autry. Aubrey Haynie & Mark Schatz)/A Carpenter, A Mother And A King(The Village Singers)/When It's Christmas In Virginia(Michelle Nixon & Drive)/Heaven's Light(Jim Hurst & Missy Raines)/Country Christmas(Larry Stephenson)/Christmas Waltz(Jesse McReynolds & The Virginia Boys)/Oh Come All Ye Faithful(Ross Nickerson)/White Christmas(Charlie Waller & The Country Gentlemen)/Christmas In the Mountains(David Parmley & Continental Divide)/One Starry Night(Eddie & Martha Adcock)/My Christmas Dreams(Josh Williams)/Away In A Manger(Larry Stephenson)/Snoopy's Christmas(Nothin' Fancy)/Ain't That A Rockin'(Sally Jones)/Christmas At The Homeplace(David Parmley & Continental Divide)/Go Tell It on The Mountain(The Special Consensus)/There's A New Kid In Town(Wildfire)/Whitehouse Christmas(WhiteHouse) 全18曲
 こちらはパインキャッスル・レコードからのクリスマス・コレクション。スコット・ヴェスタル以下『Bluegrass XX』シリーズのメンバーによる96年録音の"Frosty The Snowman"に始まって、噂のスーパー・グループ、ホワイトハウスの新作オリジナルまでの18曲。エディ・アドコックがプロデュースし、リード・ギターを聴かせるチャーリー・ウォーラー&カントリー・ジェントルメンの"White Christmas"や96年録音ながらジム抜きのジェシー・マクレイノルズ"Christmas Waltz"などのヴェテラン組、ミッシェル・ニクソン&ドライヴやジョッシュ・ウィリアムズの若手組そして、エディ&マーサ・アドコックやジム・ハースト&ミッシー・レインズ、ワイルドファイアなどパインキャッスルを背負って立つグループまで、それぞれに個性を発揮したクリスマスを演出している。
●JOE WEED『Prairie Christmas』GM-204 CD \2,750
Joy to the World/It Came Upon a Midnight Clear/Hark the Herald Angels Sing/Greensleeves/Oh Holy Night/Wind through the Olive Trees-The First Noel/Jingle Bells/Oh Christmas Tree/God Rest Ye Merry Gentlemen/Cherry Tree Carol/Oh Little Town of Bethlehem/I Wonder as I Wander/Silent Night/Coventry Carol-We Three Kings/Auld Lang Syne 全15曲
 フォスター・アルバム『Swanee:Music of Stephen Foster』(GM-206\2,750)やララバイ集『Prairie Lullaby』(GM-203\2,750)での心癒されるサウンドが大人気の、ジョー・ウィードのフィドル、ギター、マンドリンを核にしたクリスマス・アルバム。ロブ・アイクス(d)、ノートン・バッファロー(ハーモニカ)、トッド・フィリップス(bs)など、お馴染みウェスト・コースト系の達人たちに、アコーディオンやチェロ、オートハープを配しての、アコースティックな響きを大切に作った作品集。94年録音とちょっと古い録音ながら、色褪せないクリスマス・スタンダードの名曲アルバム。
[BLUEGRASS NEW RECORDINGS]
●KENNY & AMANDA SMITH BAND『House Down the Block』REB-1798 CD \2,750
When Love Went Wrong/I Know Where Love Lives/The Girl Next Door/Without a Trace/It's Not the Wind/All She Ever Wants/I've Traveled Down This Lonesome Road Before/Song For Emily/Why Don't You Just Say Goodbye/Stay a Little Longer/House Down the Block/Never Win Again/Big Ball in Boston 全13曲
 見事、今年度IBMAアウォード最優秀新人賞(エマージング・アーティスト)を受賞したケニー&アマンダ・スミス・バンドの、自主制作アルバム『Slowly But Surely』(FBR-1001\2,750)に続くセカンド・アルバムは、新たに契約したレベル・レコードからのリリース。ロンサム・リヴァー・バンド時代から定評あるフラット・ピッキンにますます磨きのかかったケニーのギターと、キュートでいながらパワフルかつエモーショナルなアマンダのヴォーカルを、スティーヴ・ヒューバー(bj)、ロン・インスコア(m)、グレッグ・マーティン(bs)がサポートする。ライヴでは、そこまでやらなくても、というくらいの高速弾きまくりで圧倒するケニーの、見事にコントロールされ独特のビートを生み出しているリズム・ギターが、現代版ソリッド・スルーグラスの醍醐味を演出している。タイトルにもってきたバック・オウエンズの懐かしいナンバーやウェスタン・スウィングをまじえて、快調なソリッド・ブルーグラスを楽しませてくれる。
●JOE ISAACS『Dreaming of Home』MME-70039 CD \2,750
Close By/You Left Me Here Lonely Too Long/Put My Little Shoes Away/No Letter In The Mail/4 Wasted Years/I Could Never Walk Away/There Goes My Everything/This Weary Heart You Stole Away/We Must Have Been Out Of Our Minds/You're My Darlin'/Cry, Cry Darlin'/Little At A Time/Lonesome Old Home/America Our Home 全14曲
 ファミリー・ゴスペル・グループ、アイザックスのリーダー、ジョー・アイザックス(bj)がオール・スター・キャストをバックに唄うセキュラー・アルバム。マンドリンにマイク・コンプトン、オーブリー・ヘイニーそして娘のソニア、フィドルにオーブリーとジム・ヴァンクリーヴ、ギターはティム・スタッフォードとカール・ジャクソン、ドブロにロブ・アイクス、ベースは息子ベンと、旬のピッカーたちを集め、スタンレー・ブラザーズを敬愛するジョーのソウルフルなリード・ヴォーカルをサポートするハーモニーにソニア、ステイシー・ヨークの他、ヴィンス・ギルやロンダ・ヴィンセントなど、なんとも贅沢な顔ぶれでのセッション。ジョーの深みのあるバリトン・ヴォイスが落ち着いた味わいを聴かせ、スーパー・ピッカーたちの抑制の効いた演奏とひとつになって極上のトラッド・ブルーグラスを演出している。60年代のホンキー・トンク・ヒット"There Goes My Everything"では、オリジナル・シンガーのジャック・グリーンをフィーチュアするという仕掛けも。
●DAVID PETERSON & 1946『The Howling Blue Winds』ZION-1454 CD \2,750
New Pair of Glasses/Wall Around Your Heart/Have You Come To Say Goodbye?/The Drunkard's Hell/The Howling Blue Winds/I'll Never Take No For An Answer/Reno Bound/Foggy River/That Home Above/Freight Train Blues/Midnight Tears/You'd Better Get Right 全12曲
 『David Peterson & 1946』(DP-1946\2,750)で、その名に恥じないモンローのクラシック・スルーグラス、ファースト・ジェネレーションへのオマージュが強烈なインパクトを与えたデヴィッド・ピーターソン&1946のセカンド・アルバム。今回は、デュエイン・ボウリング(bj)、マイケル・フェイガン(f)、ミッキー・ボウルズ(m)、スーパーマンことケント・ブラントン(bs)というレギュラー・メンバーに加えて、サム・ブッシュ、スチュアート・ダンカン、マイク・コンプトンなど強力助っ人を擁して一段とパワー・アップした「トラッド・ブルーグラス大好き」セッション。モンロー以下先人へのリスペクトとトラッド・ブルーグラスへの熱い想い、ブルーグラスへの愛情を全身全霊を込めて音楽にあらわした、デヴィッド渾身のヴォーカルがひしひしと伝わってくる。タイトル曲など3曲でフィーチュアされるフェイガン、ボビー・ヒックス、シャド・コッブのトリプル・フィドルも聴きもの。なお、現在のメンバーは、元ランブラーズ・チョイスのエルマー・バーチェットJr(bj)、シェイン・バートリー(m)、マシュー・アーノルド(f)、プレストン・ランボー(bs)となっている。
●THE KARL SHIFLETT & BIG COUNTRY SHOW『Worries on My Mind』REB-1792 CD \2,750
Worries On My Mind/Turn Around/If I Could Take You Home/Bobo's Boogie/How Wrong Can A Man Be(featuring Jim Lauderdale)/I Still Miss Someone/Truck Driving Man/I Live In The Past/Hoss Fly/I Wish I Was Him/Each Night I Dream Of A Lady/Oh Lord, I Pray 全12曲
 50年代クラシック・ブルーグラス、とりわけフラット&スクラッグスのスタイルを強烈に意識したサウンドと、コミカルなステージ・アクションが人気のカール・シフレット&ビッグ・カントリー・ショウの最新第3作。時代錯誤の極致ともいえるトラッド・ブルーグラスの真髄を再現するそのキーは、見事なまでのスクラッグス・スタイルを聴かせるジェイク・ジェンキンズ。アルバムの半数を占める、クラシック・ブルーグラスのテイストを完璧に映した彼のオリジナル・ソングが、カールのあざといまでにレスターを追究したヴォーカルに、アンディ・ラフのノスタルジー溢れるドブロとランディ・リンドレーのモンロー・マンドリン、チャック・ウェスターマンの切り込みフィドルが溶け合った演奏と一体となって、いやがうえにも古きよき時代のクラシック・ブルーグラスの味わいを目いっぱいに伝えてくれる。お約束のホンキー・トンク・ソングでのゲストはジム・ローダーデイル。なお、このアルバムののちメンバー・チェンジがあり、現在はジェンキンズに代わって元ワイルドウッド・ヴァレー・ボーイズのウェス・ヴァンダープール(bj)を軸に、バンド・サウンドをキープしている。
●V.A.『Team Flathead:The Huber Banjos Sessions』HUB-2003 CD \2,750
Cherokee Shuffle(Steve Huber)/Sourwood Mountain(Ron Stewart)/Over in the Gloryland(Sammy Shelor)/Seeing Nellie Home(John Lawless)/Reuben(Jim Mills)/Cluck Old Hen(John Lawless)/Mississippi Sawyer(Sammy Shelor)/Cotton Eyed Joe(Jim Mills)/Bugle Call Rag(Huber, Shelor & Stewart)/Evening Prayer Blues(Steve Huber)/Red Rooster(Sammy Shelor)/Red River Valley(Ron Stewart)/Careless Love(Steve Huber) 全13曲
 近頃プレイヤーのあいだで何かと話題のヒューバー・バンジョー、そのトーン、サウンドをプロモートするためのスペシャル・プロジェクト、ティーム・フラットヘッドのインスト集。参加したバンジョー・プレイヤーは、ヒューバー・バンジョーの製作者であるスティーヴ・ヒューバー(ケニー&アマンダ・スミス・バンド)、ジム・ミルズ(ケンタッキー・サンダー)、サミー・シーラー(ロンサム・リヴァー・バンド)、ロン・スチュワート(リン・モリス・バンド)そしてアキュタブ社のジョン・ロウルズの5人。トーン・リングなど各パーツに工夫を凝らしてプリ・ウォー・ギブソンのトーン再現をめざすヒューバー・バンジョーの各モデルを駆使してのストレートなインスト集。ケニー・スミス(g)、アラン・バイビー(m)、ロン・スチュワート(f)、アンディ・トッド(bs)によるバックアップも快調に、馴染み深いスタンダード曲をいずれ劣らぬ達人がきっちりと弾ききった、楽器のプロモートという目的を超えた上質のバンジョー・アルバムとなっている。
●WAYFARING STRANGERS『This Train』ROU-0528 CD \2,750
This Train/Columbus Stockade Blues/When The Golden Leaves Begin To Fall/Lord Search My Heart/Cluck, Old Hen/Don't This Road Look Rough And Rocky/Lazy John/Sit Down Servant/When You Go Walking After Midnight/Don't Put Off 'Til Tomorrow/Who'll Sing For Me? 全11曲
マット・グレイザー(f)、トニー・トリシュカ(bj)、ジョン・ミゲーン(m)ら、東海岸の知性派ミュージシャンの集合体、ウェイフェアリング・ストレンジャーズのセカンド・アルバム。第1作同様、ブルーグラスやフィドル・チューン、カントリー、ゴスペルなどルーツ・ミュージックを素材に、ジャズのノウハウで料理するという挑戦を続けている。ラズロ・ガードニーのピアノとジム・ホイットニーのベース、ジェイミー・ハダッドのドラムスが演出するジャズをバックに、トレイシー・ボナム、ルース・アンガー、A・オドノヴァンという3人の女性シンガーの、原曲のイメージを残した上にブルーズ・フィーリングをたっぷりと効かせたヴォーカルが素晴らしい雰囲気を生み出している。前作ほどの豪華キャストとはいかないが、ダロル・アンガー、アンディ・スタットマン、ジェイ・アンガーとモリー・メイソン、ブルース・モルスキーなど、実力派のゲストを要所に配して、ニュー・ヨーク派ならではのヒネリの効いたブルーグラスが楽しめる。
[BLUEGRASS REISSUES AND DISCOVERIES]
●THE STANLEY BROTHERS『The King Years, 1961-1965』KCD-950 4CD \11,000
Little Bessie/Mother's Only Sleeping/Old Country Church/Campin' in Canaan Land/Mother Call My Name in Prayer/Working on a Building/Somebody Touched Me/Dying a Sinner's Death/Village Church Yard/A Few More Years/Kneel at the Cross/My Sinful Past/How Mountain Girls Can Love/There Is a Trap/I See Through You/Thy Burdens Are Greater Than Mine/Fast Express/I'm Only Human/String, Eraser and Blotter/Keep Them Cold, Icy Fingers Off Me/Still Trying to Get to Little Rock/Where We'll Never Grow Old/When He Reached Down His Hand for Me/Paul and Silas/Who Will Sing for Me/I'll Fly Away/Drinking from the Fountain/Leaning on the Everlasting Arms/Memories of Mother/Heaven's Light Is Shining on Me/Let Me Walk, Lord, By Your Side/Harbor of Love/We Shall Rise/(Dear Girl)Can You Forgive/It's Alright If That's the Way You Feel/Dunkard's Dream/I Just Came from Your Wedding/Mama Don't Allow/Chickie's Old Gray Mule/If We Never Meet Again/Hand in Hand With Jesus/My Deceitful Heart/Christmas Is Near/I Don't Want Your Rambling Letters/Just Because/No Letter Today/He Went to Sleep and the Hogs Ate Him/My Brother's Bride/Six Months Ain't Long/Old and in the Way/Hills of Roan County/Little Birdie/Pig in a Pen/Whiskey/Lips That Lie/Lips That Lie[Alternate Version]/Little Darlin', Pal of Mine/Darling Nellie Gray/Train 45/Lonesome Traveler/Shout Little Lulie/Shamrock/Stoney Creek/Stone Walls and Steel Bars/Standing Room Only(Outside Your Heart)/Lonesome Night/Pretty Little Miss in the Garden/(It Was)Late Last Night/When You and I Were Young, Maggie-Red Wing/Big Booger/Sourwood Mountain/Ground Hog-Red River Valley/Rang Tang/Snow Deer/Five String Drag/Never Again/Don't Cheat in Our Home Town/Don't Step Over an Old Love/I Just Stood There/Will the Circle Be Unbroken/Jesus Savior, Pilot Me/I Just Dropped By/Oh Death/Shoutin' on the Hills of Glory/Beautiful Star of Bethlehem/John Three-Sixteen/A Crown He Wore/How Beautiful Heaven Must Be/He's Passing This Way/No Burdens Pass Through/Building on That Rock/Bully of the Town/Back Up and Push/Careless Love/How Bad Do I Feel/Rollin' on Rubber Wheels/Our Darlin's Gone/How You've Tortured My Mind/I'm Bound to Ride/God's Highway/The End of the Road/Seek Jesus(He Still May Be Found)/He'll Save Your Soul Yet/I Feel Like Going Home/Take Me Home/Are You Ready/Prayer of a Truck Driver's Son/What a Price/Vision of the Promised Land/Pray for the Boys/Soldier's Garve 全111曲
 遂に完成したスタンレー・ブラザーズのキング録音全集第2巻完結編。既に発表されている第1集『Early Starday-King Years, 1958-1961』(KCD-7000 4CD \9,000)とあわせて、キング時代の全曲がコンプリートにCD化されたことになる。ここに収められた111曲は、その殆どがLPで発売されていた(未発表曲は2曲のみ)ものだが、こうして年代順に編集されたことで、スタンレー・ブラザーズの音楽の変化が一望できるという、きわめて重要なコレクションとなっている。カーターのヴォーカルをよりアピールするための戦略としてギター主導のサウンドを追究するなど、新しい試みを続けたスタンレーズの足跡。この第2集で、リッチ・R・トーンに始まった彼等の全録音がほぼ完璧にCD化されたことになる。(残るは、ワンゴのジョンズ・カルテット・セッションや、リムロック、キャビン・クリークなどマイナー・レーベルでの録音、そして最後のスターデイ録音『Jacob's Vision』)
●MAC WISEMAN『The Lost Album』MME-70038 CD \1,980
Mother Knows Best/Heads You Win Tails I Lose/Sweet Summers Gone Away/They're All Goin' Home But One/Dark Hollow/If i Could Live That Way/Blue Grass Music's Really Gone to Town/Old Pair of Shoes/The Mole/Katie Waits for Me/Brother Joe/Brush It off 全12曲
 ミュージック・ミル・エンターテインメントからのマック・ワイズマン、キャピトル全録音CD化の完結編。62年発表の名盤『Bluegrass Favorites by Master Folk Singer』(MME-70036\1,980)に続くキャピトルでのセカンド・アルバムとして64年にレコーディングされたものの、おりからのビートルズ旋風にキャピトルのプレス工場がビートルズ以外すべて生産ストップという異常事態におかれたがために、多くのカントリー・アルバムとともにお蔵入りとなってしまったという、いわくつきの作品が今回初めて陽の目を見たもので、何曲かはかつてヒルトップ・レコードのバジェットLP『Mac Wiseman』で聴くことができたが、全体像は初登場。チャーリー・マッコイのハーモニカやドブロ、スネア・ドラムなども加えたソフト・タッチのブルーグラス・サウンドに、マックならではの絶妙の節回しがいつもながら素晴らしい。ドット後期のポップ、フォークに傾いた作品から心機一転、ブルーグラス・シンガーとしての存在感を改めて示したマック・ワイズマン、キャピトル時代最後の録音。3曲でカントリー・スター、マリオン・ワースとのデュエットを披露している。
●MAC WISEMAN『'Tis Seet To Be Remembered:Complete Recordings 1951-1964』BCD-15976 6CD+76 Page Book \22,000
[CD 1]Little White Church/I'm A Stranger/'Tis Sweet To Be Remembered/Are You Coming Back To Me?/I'll Still Write Your Name In The Sand/Four Walls Around Me/Georgia Waltz/Dreaming Of A Little Cabin/You're The Girl Of My Dreams/Six More Miles/I Wonder How The Old Folks Are At Home/Going To See My Baby/It's Goodbye And So Long To You/Fire In My Heart/Waiting For The Boys/(I'd Rather Live)By The Side Of The Road/Shackles And Chains/ Goin' Like Wildfire/You're Sweeter Than Honey/Don't Let Your Sweet Love Die/Crazy Blues/You'd Better Wake Up/When I Get The Money Made/Rainbow In The Valley/I'd Rather Die Young(Than Grow Old Without You)/Remembering/My Little Home In Tennessee/Let Me Borrow Your Heart For Just Tonight
[CD 2]Love Letters In The Sand/I Haven't Got The Right To Love You/Keep On The Sunny Side/Reville In Heaven/Dreams Of Mother And Home/The Waltz You Saved For Me/Paradise Valley/I Saw Your Face In The Moon/You Can't Judge A Book By Its Cover/I Love You Best Of All/Wabash Cannonball/Don't Blame It All On Me/I Didn't Know/The Little Old Church In The Valley/When The Roses Bloom Again/Wabash Cannonball/Fire Ball Mail/Darlin' How Could You Forget So Soon/I'm Drifting Back To Dreamland/Smilin' Through/The Ballad Of Davy Crockett/Danger! Heartbreak Ahead/The Kentuckian Song/I Hear You Knocking/Camptown Races/Dark As A Dungeon/I Want To Be Loved/These Hands/I'm Eatin' High On The Hog
[CD 3]The Meanest Blues In The World/Be Good Baby/I'm Waiting For Ships That Never Come In/One Mint Julep/Hey Mister Bluesman/Step It Up And Go/Sundown/Gone/Teenage Hangout/Because We Are Young/Shame, Shame, Shame/I'll Still Write Your Name In The Sand/'Tis Sweet To Be Remembered/Promise Of Things To Come/Thinkin' About You/Put Me In Your Pocket/When The Work's All Done This Fall/Beside The Still Waters/How Great Thou Art/Just A Closer Walk With Thee/Standing Somewhere In The Shadows/When God Dips His Love In My Heart/Hold Fast To The Right/Did You Stop To Pray This Morning/Whispering Hope/Will There Be Any Stars In My Crown/Does Jesus Care/It Is No Secret/Each Ring Of The Hammer
[CD 4]Jimmy Brown, The Newsboy/Driftwood On The River/When It's Lamplighting Time In The Valley/Little Moses/The Baggage Coach Ahead/The Girl In The Blue Velvet Band/I've Got No Use For The Women/Barbara Allen/The Preacher And The Bear/Just Tell Them That You Saw Me/Wildwood Flower/The Wreck Of The Old '97/The Ballad Of Davy Crockett/Darling Nellie Gray/The Old Lamplighter/Tom Dooley/He's Got The Whole World In His Hands/Old Shep/Sixteen Tons/I'm Movin' On/The Fool/El Paso/Running Bear/The Three Bells/There's A Star Spangled Banner Somewhere/Let The Lower Lights Be Burning/In The Sweet Bye And Bye
[CD 5]I Like This Kind Of Music/Now That You Have Me(You Don't Want Me)/I'm The Talk Of The Town/Glad Rags/The Prisoner's Song/There'll Be No Teardrops Tonight/Tell Mother I'll Be There/The Beautiful Garden Of Prayer/Beautiful Isle Of Somewhere/Peace In The Valley/I Heard My Mother Call My Name In Prayer/Bringing In The Sheaves/Where Is My Boy Tonight/If I Could Hear My Mother Pray Again/Shall We Gather At The River/Lord I'm Coming Home/Footprints In The Snow/Just Outside/Pistol Packin' Preacher/What's Gonna Happen To Me/Ballad Of The Little Box Of Pine/When The Snowflakes Fall/I'll Remember You, Love, In My Prayers/Free From The Old Chain Gang/Two More Years(And I'll Be Free)/Bluegrass Fiesta/Cotton Fields/Sing Little Birdie
[CD 6]Are You Missing Me/Freight Train/Have A Drink On Me/Just A Strand From A Yellow Curl/'Tis Sweet To Be Remembered/Goin' Like Wildfire/I Like Good Bluegrass Music/The Scene Of The Crime/Your Best Friend And Me/What A Waste Of Good Corn Likker/When The Moon Comes Over The Mountain/Mother Knows Best/Old Pair Of Shoes/The Mole/If I Could Live That Way/Heads You Win Tails You Lose/Bluegrass Music's Really Gone To Town/Dark Hollow/Brother Joe/Katie Waits For Me/Sweet Summers Gone Away/Brush It Off(It's All In Your Mind)/They All Goin' Home But One全164曲
 今年,音楽生活60年という節目の年を迎えた大ヴェテラン、マック・ワイズマン。余人の追随を赦さない、その圧倒的な存在感を示してきたマックの全盛期、51年から64年の間にドットとキャピトルに残した全曲をコンプリートに収録したベア・ファミリーの6枚組ボックス・セット。そのあまりに多彩な才能故に、ブルーグラスの枠にとどまることなくカントリー、フォーク、果てはロカビリーまで、そのヴォーカリストとしての活躍の場を広げて行った。それがために、ブルーグラスのピュアリストからの毀誉褒貶も激しく、その評価の定まるところのない原因となっていったことも事実であるが、ここに収められた全盛期の圧倒的なヴォーカルにその凄さが如実に表現されていることも、改めて確認しておきたい。上記、ここにも収録されているミュージック・ミルからのキャピトル録音発掘とあわせて、マック・ワイズマンという偉大なブルーグラス人を知っておいてほしい。詳細な解説、レコーディング・データ、レア・フォト等満載の76ページ解説書付き。
[FOLK & OLDTIME NEW RECORDINGS]
●NATALIE MacMASTER『Blue Print』ROU-7056 CD \2,750
A Blast/Appropriate Dipstick/Jig Party/Touch Of The Master's Hand/Eternal Friendship/Gravel Shore/Devil And The Dirk/The Ewe With The Crooked Horn/Josefin's Waltz/Bela's Tune/Silver Spear/Minnie & Alex's Reel/My Love, Cape Breton And Me 全13曲
 カナダの東海岸に伝わるケープ・ブレトン・フィドルの若きトップ・スター、ナタリー・マクマスターが初めて挑戦した、ブルーグラス界のスーパー・ピッカーたちとのセッション・アルバム。サム・ブッシュ、ジェリー・ダグラス、ベラ・フレック、エドガー・マイヤー、そしてプロデュースも務めたダロル・アンガーとアリソン・ブラウン(カルテットのメンバーも参加)というニュー・グレインジ人脈。ベラ、ジェリーと真っ向から渡り合うオープニングのフィドル・チューン・メドレーに始まって、トラディショナル・ダンス・チューン、ジョン・カウワンのヴォーカルがやっぱり凄いNGRリユニオン(?)、ジャズ風味から完璧なブルーグラスまで、アイリッシュ・トラッドをベースにした伝承スタイルを基軸にしながら常に変化しつづけるナタリーの表情豊かなフィドルが、スーパー・ピッカーたちとの競演という場を得てさらに大きな飛躍をみせている。
[FOLK & OLDTIME REISSUES AND DISCOVERIES]
●THE BLUE SKY BOYS『The Sunny Side of Life』BCD-15951 5CD+76 Page Book \19,250
[CD 1]I'm Just Here To Get My Baby Out Of Jail/Sunny Side Of Life/There'll Come A Time/Where The Soul(Of Man)Never Dies/Midnight On The Stormy Sea/Take Up Thy Cross/Row Us Over The Tide/Down On The Banks Of The Ohio/I'm Troubled, I'm Troubled/The Dying Boys Prayer/No One To Welcome Me Home/Didn't They Crucify My Lord/Only Let Me Walk With Thee/Can't You Hear That Night Bird Crying/An Old Account Was Settled/Sweet Allallee/You Give Me Your Love/I Believe It/When The Ransomed Get Home/Fair Eyed Ellen/Somebody Makes Me Think Of You/Sweet Evalina/No Home/What You Have Done/Sing A Song For The Blind/Within The Circle/They're All Home But One
[CD 2]Hymns My Mother Sang/Have No Desire To Roam/No Disappointment In Heaven/Story Of The Knoxville Girl/On The Old Plantation/In My Little Home In Tennessee/Beautiful, Beautiful Brown Eyes/The Prisoner's Dream/The Answer To The Prisoner's Dream/When The Stars Begin To Fall/We Buried Her/Heaven Holds All To Me/Little Bessie/I Need The Prayers/Old Fashioned Meeting/Katie Dear/Who Wouldn't Be Lonely/Life-Line/When The Valley Moon Was Low/My Last Letter/Mother Went Her Holiness Way/Hang Out The Front Door Key/This Is Like Heaven To Me/I've Found A Friend/Asleep In The Briny Deep/Last Night While Standing By My Window/There Was A Time/Bring Back My Wandering Boy
[CD 3]When The Roses Bloom In Dixieland/Are You From Dixie/Give Me My Roses Now/The House Where We Were Wed/There's No Other Love For Me/God Sent My Little Girl/Someone's Last Day/She'll Be There/The Lightning Express/The Royal Telephone/The Convict And The Rose/Father, Dear Father, Come Home/We Parted By The Riverside/Only One Step More/The East Bound Train/The Last Mile Of The Way/She's Somebody's Darling Once More/I'm S-A-V-E-D/Whispering Hope/The Butcher's Boy/This Evening Light/Mary Of The Wild Moor
[CD 4]Why Not Confess/Turn Your Radio On/Since The Angels Took My Mother Far Away/In The Hills Of Roane County/Kneel At The Cross/Brown Eyes/Short Life Of Trouble/A Picture On The Wall/Pictures From Life's Other Side/Don't Say Goodbye If You Love Me/Speak To Me Little Darling/Have You Seen My Daddy Here/I Love Her More, Now Mother's Old/Dust On The Bible/Kentucky/I'm Glad(I'm Glad He's Gone And Left You)/The Chapel In The Hills/Sold Down The River/I'm Going To Write To Heaven(For I Know My Daddy's There)/Come To The Saviour/Garden In The Sky/There's Been A Change
[CD 5]Romans 6:23/I'll Take My Saviour By The Hand/I Cannot Take You Back Now/Behind These Prison Walls Of Love/Angel Mother/Let's Not Sleep Again/Don't Take The Light(From My Dark Cell)/The Cross On The Hill/The Sweetest Gift, A Mother's Smile/You've Branded Your Name On My Heart/Little Mother Of The Hills/Alabama/One Cold Winter's Eve/Paper Boy/Shake Hands With Your Mother Today/When Heaven Comes Down/The Unfinished Rug/Tears On Her Bridal Bouquet/Lord Be With Us, Amen/Drop Your Net/There'll Be No Broken Hearts For Me/The New Golden Rule/Where r Darling Sleeps Tonight/Sunny Side Of Life 全123曲
 1930年代から40年代の主流となっていたブラザー・デュオ、その伝統を体現する第一人者として絶大な人気を誇ったビルとアールのボリック兄弟、ブルー・スカイ・ボーイズが36年から50年の間にブルーバード、ヴィクターに残した全録音をコンプリートに集大成したベア・ファミリーからのボックス・セット。ルーヴィン・ブラザーズやジム&ジェシー、リリー・ブラザーズなど、カントリー、ブルーグラスはもとより、エヴァリー・ブラザーズなどのポップ・スターにまで大きな影響を与えた偉大なデュオの全盛期を一望のもとに俯瞰する大全集。例によって、詳細なデータ等満載の76ページ解説書付き。しかも全曲歌詞付き!!
●JEANIE WEST『Country Bluegrass』PR-24238 CD \2,980
Six More Miles/Greenback Dollar/The Girl In The Blue Velvet Band/Have A Feast Here Tonight/Poor Ellen Smith/The Storms Are On The Ocean/Tramp On The Street/Single Girl, Married Girl/You're A Flower Blooming In The Wildwood/Little Margaret/The Gypsy's Warning/The Girl I Left In Sunny Tennessee/Green Grown The Violets/Those Dark Eyes/The Homestead On The Farm/I'd Like To Be Your Shadow In The Moonlight/Give Me The Roses Now/Take This Hammer/They're At Rest Together/I'm Coming Back, But I Don't Know When/The Banks Of The Ohio/Unclouded Day/Blue Moon Of Kentucky/Let Us Be Lovers Again/In A Little Village Churchyard/Sittin' On Top Of The World/Where The Old Red River Flows/Bury Me Beneath The Willow 全28曲
 フォーク・リヴァィヴァルの時代、あのヘイゼル&アリスに先駆けて、アパラチアン・ルーツに根ざしたトラッド/ブルーグラスを都会にもたらした女性ブルーグラスの先駆者が、ジーニー・ウェストである。ノース・キャロライナに生まれ、ヴァージニア出身のハリー・ウェストと結婚後ニュー・ヨークでヴィンテージ楽器のディーラーのかたわら、夫妻のデュオで成功を収めた。今作は、60年前後にプレスティッジ・インターナショナルから発表した『Roamin' the Blue Ridge with Jeanie West』『Country Music in Bluegrass Style』の2枚を1枚のCDに収録したもの。ビル・エマーソン(bj)、トム・モーガン(bs)、アーティ・ローズ(d、現在はデヴィッド・グリスマンのビジネス・パートナー)を従えてのブルーグラス・セッション。ジーニーのヒルビリー・ヴォイスを軸に、カーター・ファミリーを中心としたトラッド、初期カントリーの名曲を、アーリー・ブルーグラスの雰囲気満点で聴かせてくれる。
[COUNTRY NEW RECORDINGS]
●V.A.『Livin' Lovin' Losin':Songs Of The Louvin Brothers』B000045802 CD \2,650
Intro To Charlie And Ira/Cash On The Barrelhead(Joe Nichols & Rhonda Vincent)/My Baby's Gone(Emmylou Harris & Rodney Crowell)/How's The World Treating You(James Taylor & Allison Krauss)/I Can't Keep You In Love With Me(Vince Gill & Terri Clark)/Must You Throw Dirt In My Face(Merle Haggard & Carl Jackson)/If I Could Only Win Your Love(Ronnie Dunn & Rebecca Lynn Howard)/When I Stop Dreaming(Glen Campbell & Leslie Satcher)/I Wish You Knew(Kathy Louvin & Pamela Brown Hayes)/The New Partner Waltz(Linda Ronstadt & Carl Jackson)/Are You Teasing Me?(Patty Loveless & Jon Randall)/I Don't Believe You've Met My Baby(Harley Allen & Dierks Bentley)/You're Running Wild(Larry Cordle, Carl Jackson & Jerry Salley)/The Angels Rejoice(Dolly Parton & Sonya Isaacs)/Let Us Travel, Travel On(Marty Stuart & Del McCoury)/Keep Your Eyes On Jesus(Pam Tillis & Johnny Cash with the Jordanaires)
全15曲
 50年代から60年代、数多くのヒットを放ち、カントリー・ミュージックの歴史に偉大な足跡を残したルーヴィン・ブラザーズへのトリビュート。30年代から継承されてきたブラザー・デュエットの手法を極め、エヴァリー・ブラザーズなどのポップ・スターへと連なる洗練されたデュエット・スタイルを完成させたアイラとチャーリー。カール・ジャクソンがプロデュースしたこのトリビュート・アルバムは、スタンダードとして今も唄い継がれるルーヴィン・ブラザーズが残した名曲を、カントリー、ブルーグラスのスター・シンガーを集めて、それぞれに見事な組み合わせのデュエットで聴かせるという、なんとも贅沢な作品集。ジョー・ニコルスとロンダ・ヴィンセントという新鮮な顔合わせに始まって、エミルー・ハリスとロドニー・クロウェルのリユニオン、シングル・カットされたアリソン・クラウスとジェイムズ・テイラーや、存在感溢れるマール・ハガード&カール・ジャクソンなどなど、ラストの故ジョニー・キャッシュの心打つ語りまで、参加したスターたちの想いがストレートに伝わってくる。アダム・ステフィ(m)とジム・ヴァンクリーヴ(f)を核に、ランディ・コーアズ(d)他が完璧なサポートを聴かせている。ルーヴィン・ブラザーズという偉大なアーティストへの愛情、リスペクトがたっぷりと込められた、美しいアルバムだ。
●V.A.『Just Because I'm A Woman:Songs Of Dolly Parton』SH-3980 CD \2,750
9 To 5(Alison Krauss)/I Will Always Love You(Melissa Etheridge)/The Grass Is Blue(Norah Jones)/Do I Ever Cross Your Mind(Joan Osborne)/The Seeker(Shelby Lynne)/Jolene(Mindy Smith)/To Daddy(Emmylou Harris)/Coat Of Many Colors(Shania Twain/Alison Krauss And Union Station)/Little Sparrow(Kasey Chambers)/Dagger Through The Heart(Sinead O'Connor)/Light Of A Clear Blue Morning(Allison Moorer)/Two Doors Down(Me'Shell NdegeOcello)/Just Because I'm A Woman(Dolly Parton) 全13曲
 カントリー・スターとして頂点に上り詰めたドリー・パートン、今年は、68年に彼女がモニュメント・レコードからRCAヴィクターに移り、メジャー・レーベルでのソロ・デビューを果たして35年目、それを記念して制作された、ファースト・アルバムのタイトルをそのままいただいたトリビュート・アルバム。そのタイトルにひっかけて、ドリーの長年のパートナーであるスティーヴ・バッキンガムの指揮のもと、アリソン・クラウスにはじまってノーラ・ジョーンズ、ジョーン・オズボーン、シャナイア・トゥウェインwith AKUSなど、ラストのミッシェル・ンデゲオチェロ(アフリカン・ポップスをベースにしたロック・シンガー)まで、あらゆるジャンルの最高の女性シンガーを網羅、それぞれの個性的なスタイルでドリーの作品に込められたハート&ソウル、メッセージをしっかりと唄った凄いアルバムに仕上げている。ルックスからくる派手なイメージとは裏腹に、貧しかったイースト・テネシーの子供時代そしてマウンテン・ミュージック・トラディションを根っこにもち、一方でジャーナリスティックな視点もあわせもった繊細なソングライティングが、この12曲に見事に映し出されている。エンディングに、ドリー自身のヴォーカルでテーマとなった"Just Because I'm A Woman"をリメイクしている。
●ASLEEP AT THE WHEEL『Live at Billy Bob's Texas』IMAGE-5023 CD \2,750
Miles and Miles of Texas/Get Your Kicks on Route 66/One Six Pack to Go/Hang Up My Spurs and Saddle/Don't Fence Me In/Before the Next Teardrop Falls/Dance With Who Brung Ya/Ain't Nobody Here But Us Chickens/Amarillo By Morning/Take Me Back to Tulsa/You're From Texas/If I Needed You/Boogie Back to Texas/Cotton Eyed Joe/Big Balls in Cowtown 全15曲
 ボブ・ウィルス直系のウェスタン・スウィングの雄、レイ・ベンソン率いるアスリープ・アット・ザ・ウィールの最新ライヴ。地元テキサスが誇る世界最大のホンキー・トンク、ビリー・ボブズ・テキサスでの今年4月のライヴ。ベンソンのエレキ・ギターと、ジム・マーフィ(スティール)、ジェイソン・ロバーツ(f)、デヴィッド・サンガー(dr)などレギュラー・バンドの手馴れたスウィング・ビートに、ベンソンのエネルギッシュなバリトン・ヴォイスが炸裂する。ベンソンのテーマ・ソングともいうべき"Miles and Miles of Texas"にはじまって、テキサスが誇るハンク・トンプソンやジョージ・ストレイトのレパートリーもとりあげながら、当たり曲を次々披露していくAATWベスト・ライヴともいうべき内容になっている。元メンバーのシンディ・キャッシュダラー(スティール)をゲストに迎えての、現代ウェスタン・スウィングの決定版。同内容(1曲、"You Don't Know Me"がプラスされている)のDVD(IMAGE-6023\3,500)も同時発売されている。
●MERLE HAGGARD『Haggard Like Never Before』HAG-0005 CD \2,750
Haggard Like Never Before/That's The News/Garbage Man/Reno Blues/The Downside/Because Of Your Eyes/Lonesome Day/I Dreamed You Didn't Love Me/Yellow Ribbons/I Hate To See It Go/Return To San Francisco 全11曲
 いくつものレーベルから精力的に新作を出し続けているマール・ハガード、今回は自身のハグ・レコードからのニュー・リリース。このところ原点回帰ともとれる作品が続いていたが、今作は特にテーマを設けずに、ヴェテランならではの悠々たるヴォーカルをたっぷりと聴かせてくれる。とはいってもマールのこと、ブッシュのイラク戦争への批判をこめたメッセージ・ソング"That's The News"が大きな話題となっている。出発点であるベイカーズフィールド・サウンドをベースに、アメリカン・ミュージックのさまざまなエッセンスを一身に集めた、ワン・アンド・オンリーのマール・ハガード・ミュージック。
●ALBERT LEE『Heartbreak Hill』SH-3977 CD \2,750
Heartbreak Hill/Heaven Only Knows/If I Needed You/Born To Run/Luxury Liner(wth Vince Gill/Brad Paisley)/In My Dreams/Two More Bottles Of Wine/'Til I Gain Control Again/One Of These Days/Bluebird Wine 全10曲
 古くはエミルー・ハリスのホット・バンドやエリック・クラプトン・バンド、最近はアール・スクラッグスのサポートで知られるヴェテラン・ギタリスト、アルバート・リー久々のアルバム。ヴィンス・ギル、ブラッド・ペイズリーとのギター・バトルを思いっきり繰り広げるインスト"Luxury Liner"や、スクラッグスを迎えての"Bluebird Wine"など、テレキャスターが走り回ってカントリー・ギターの醍醐味を満喫させる曲、ホット・バンド時代を思い起こさせるロドニー・クロウェルとのリユニオンや、パティ・ラヴレス、モーラ・オコンネルを迎えてのヴォーカリストぶりなど、多彩な芸達者ぶりをフルに発揮した、よき時代の正統カントリー・ロック全開の1枚。バディ・エモンズがほぼ全曲に参加、要所を締めている。
●LEONA WILLIAMS『Honorary Texan』HT-1031 CD \2,750
Yes Ma'am, He Found Me in a Honky Tonk/Don't Leave the Leaving up to Me/Dance Till the Cows Come Home/You'd Be Home by Now/I've Called to Say I Love You(One More Time)/Arms of a Fool/Things I Almost Had With You/Don't Sing Me No Songs About Texas/I Never Go Around Mirrors/Memories to Burn/Nobody's Darlin' But Mine/goodbyes Come Hard for Me/I Walked from Dallas/Misery 全14曲
 一時マール・ハガードと公私共にパートナーとして活躍し、マールとのデュエット・アルバムもあるヴェテラン、レオナ・ウィリアムズ久々の新作。ナッシュヴィル・シーンとは距離を置いたポジションにいたために、殆ど知られることもない存在、知る人ぞ知るホンモノのホンキー・トンク・シンガーである。今作は、テキサス・カントリーの大物ジャスティン・トレヴィノのプロデュースで、フィドル(ボビー・フローレス)、スティールが主役となった正統テキサス・ホンキー・トンクの会心作。
●MARTINA McBRIDE『Martina』RCA-54207 CD \2,650
So Magical/She's A Butterfly/City Of Love/This One's For The Girls/How Far/Reluctant Daughter/Wearing White/When You Love Me/In My Daughter's Eyes/Learning To Fall/God's Will/Over The Rainbow(live) 全12曲
 人気急上昇、トップ・スターの仲間入りをしたマルティナ・マクブライドの最新作。ビートの効いたコンテンポラリー・カントリーをベースに、エモーショナルに謳いあげるバラードやアコースティック楽器を生かした曲など、変化をもたせた構成でパワフルなヴォーカルを聴かせてくれる。シングル・ヒットした"This One's For The Girls"をフィーチュア。ヴィンス・ギルがコーラスで参加している。
[COUNTRY REISSUES AND DISCOVERIES]
●JOHNNY CASH『Live Recordings From The Louisiana Hayride』CD SCE-270506 \2,750
Hey Porter/Luther Played The Boogie/So Doggone Lonesome/I Walk The Line/Give My Love To Rose/Goodbye Little Darlin'/Rock Island Line/Big River/Five Feet High And Rising/Guess Things Happen That Way/I Got Stripes/Folsom Prison Blues/When I've Learned/Ballad Of Harp Weaver/The Rebel Johnny Yuma/Busted/Southern Maid Doughnut Commercial(bonus track) 全16曲
 ジョニー・キャッシュがサン・レコードからデビューした1955年、地元メンフィスのローカル・チャートのトップとなった"Hey Porter"をひっさげてルイジアナ・ヘイライドに初出演した55年11月の録音2曲にはじまって、63年までの間にレギュラー・メンバーとして、また、ヘイライドのパッケージ・ショウのスターとして出演したときのライヴ録音が発掘された。エルヴィス・プレスリーをはじめとする多くのスターを送りだしたことで、「The Cradle of the Stars」と呼ばれ、グランド・オール・オープリに続く2番目に人気のあったラジオ・ショウ、ルイジアナ州シュリーヴポートのKWKH局で放送されていたルイジアナ・ヘイライドのアーカイヴからの音源。テネシー・ツー(後半はテネシー・スリー)のシンプルかつダイナミックなビートにのったキャッシュの圧倒的なヴォーカルが、人気のほどをうかがわせるに充分な迫力。
●JUNE CARTER『Live Recordings From The Louisiana Hayride』CD SCE-270708 \2,750
(Comedy)-Thirty Days/Big Iron/(Elvis Story & Poem)/Gotta Travel On/He Don't Love Me Anymore/Bury Me Under The Weeping Willow/(Poetry & Comedy)/Wildwood Flower/Where No One Stands Alone/(Comedy)-Worried Man Blues/Poor 'Ol Heartsick Me/(Comedy & Poetry)-John Henry/(Drawing)-The Heel/It Ain't Me Babe(featuring Johnny Cash)/Ballad Of A Teenage Queen(featuring Johnny Cash) 全13曲
 こちらは、同じくルイジアナ・ヘイライドのアーカイヴからのジューン・カーターのライヴ音源。すでにオープリの人気シンガーそしてコメディエンヌとしてスターの座にあったジューンが、60年6月に初めてヘイライドに出演した時の録音7曲に、その後のウィルバーン・ブラザーズ(デッカ・カントリーを背負って立っていた人気デュオ)との共演2曲や、ジョニー・キャッシュ・ショウのメンバーとなってからの録音4曲(65年録音のラストの2曲はキャッシュとスタットラー・ブラザーズをフィーチュアしている)までを収録。初出演時にはメンバー不詳ながら、チェット・アトキンズ(たぶん)以下ナッシュヴィルのトップ・ミュージシャンたちの抜群のカントリー・サウンドと、ジューンの初々しいスター・シンガーぶり、そしてマーティ・ロビンスのパロディなど得意のコメディエンヌぶりが楽しい。
●EDDY ARNOLD『Ultimate Eddy Arnold』RCA-56329 CD \2,650
What Is Life Without Love/I'll Hold You In My Heart(Till I Can Hold You In My Arms)/Anytime/Bouquet Of Roses/Just A Little Lovin'(Will Go A Long Way)/One Kiss Too Many/I'm Throwing Rice(At The Girl I Love)/Kentucky Waltz/I Wanna Play House With You/Somebody's Been Beatin' My Time/I Really Don't Want To Know/The Cattle Call/Just Call Me Lonesome/Trouble In Mind/What's He Doing In My World/Make The World Go Away/I Want To Go With You/The Tip Of My Fingers/Somebody Like Me/Turn The World Around 全20曲
 40年代からハンク・スノウと共にRCAカントリーの屋台骨を支えてきたトップ・スター、エディ・アーノルドの決定版ベスト20曲集。初期、リトル・ロイ・ウィギンズのシンプルなスティールを従えた正統カントリーから、60年代の主流となっていったナッシュヴィル・サウンドまで、カントリーの歴史を体現したともいえる大スターの足跡。菅原洋一で大ヒットした"I Really Don't Want To Know"や、ビル・モンローの名曲のカントリー・ヒット・ヴァージョン"Kentucky Waltz"など、オールド・ファンにはたまらない曲が目白押し。
●ALABAMA『The American Farewell Tour』RCA-54371 CD \2,450
When It All Goes South/Love In The First Degree/The Closer You Get/High Cotton/Sad Lookin' Moon/Feels So Right/Lady Down On Love/Down Home/Christmas In Dixie/Give Me One More Shot/Roll On(Eighteen Wheeler)/Song Of The South/The Fans/I'm In A Hurry(And Don't Know Why)/Tennessee River/Old Flame/Dixieland Delight/Dancin', Shaggin' On The Boulevard/Mountain Music/My Home's In Alabama 全20曲
 カントリー界を代表するヴォーカル・グループとして80年代から君臨しつづけるアラバマ、今年夏を最後にツアーからの引退を表明し、ファンの哀しみを誘ったことが大きなニュースとして報じられていた。今作はそのラスト・ツアー、「The American Farewell Tour」を記念して、そのステージで唄われたアラバマの代表作ともいえる曲のスタジオ・ヴァージョンを集めたメモリアル・アルバム。トップ・グループの貫禄、自信が漲る作品群である。
| HOME PAGE | ご注文|