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NEW ARRIVALS 0312                   2004/01/08
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[DVD NEW RELEASE]
[BLUEGRASS NEW RECORDINGS]
[BLUEGRASS REISSUES AND DISCOVERIES]
[FOLK & OLDTIME NEW RECORDINGS]
[COUNTRY NEW RECORDINGS]


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[DVD NEW RELEASE]
●JIMMY MARTIN『King of Bluegrass:The Life & Times of Jimmy Martin』SSF-001D DVD66分 \3,500/SSF-001V VHS66分 \3,200
 03年秋、IBMAワールド・オヴ・ブルーグラスで上映され話題となった、「King of Bluegrass」ジミー・マーティンの人間像を描き出した長編ドキュメンタリー。2年間にわたって、ビーン・ブロッサムをはじめとする各地のフェスの模様やオフ・ステージに密着取材し、80時間に及ぶフィルムから編集された興味溢れる素材が詰まっている。グランド・オール・オープリへの複雑な想いを語るジミーの姿など、その奇異な振る舞い故に誤解されてきた彼の実像を描き出している。DVDにはJ.D.クロウ、ビル・エマーソン、ポール・ウィリアムズなどかつてのサニー・マウンテン・ボーイズのメンバーや、ラルフ・スタンレー、マーティ・スチュアートなどへのインタヴューも多数含まれている。本編の他に、ジミーの年表、デッカ時代のディスコグラフィー、バイオ、ボーナス音源なども収録。
[BLUEGRASS NEW RECORDINGS]
●MARK O'CONNOR『Thirty Year Retrospective』OMAC-5 2CD \3,200
A Bowl Of Bula/Tom & Jerry/Flight Home/Johnny Appleseed/Jerusalem's Ridge/Mark's Waltz/Jesse Polka/Swingin' On The 'Ville/Send Rainbows/Caprice No.4 In D Major/March Of The Pharoahs/Macedonia/Song Of The Liberty Bell/Stone From Which The Arch Was Made/One Winter's Night/Bowtie/Butterfly's Day Out/Emily's Reel/Midnight Interlude/Pickin' In The Wind/October Impressions/Soppin' The Gravy/On A June Day/From Panama To El Pichincha/Into The Walls Of Mandness/Don't Let The Deal Go Down/Soft Gyrations/Granny White Special/Appalachia Waltz 全29曲
 テキサス・スタイルのコンテスト・フィドルから出発して30年、いまやオール・ラウンドのフィドル/ヴァイオリン奏者として自他共に認めるトップ・プレイヤーとなったマーク・オコーナーが、自らその足跡を回顧した記念コンサートのライヴ。74年にはじめてレコーディングしたアルバム『National Junior Fiddle Champion』での"Don't Let The Deal Go Down"から、01年『Hot Swing!』の"Swingin' On The 'Ville"まで、コンテスト・スタイルに始まって、ブルーグラス、ニューグラス、ニュー・エイジ、テキサス・スウィング、ジプシー・スウィングそしてクラシックまで、さまざまなスタイルを昇華したフィドル音楽の極致を、マークとともに創り出しているのは、クリス・シーリー、ブライアン・サットンとバイロン・ハウス。そのいずれもが、アコースティック楽器の可能性を遥かな高みに押し上げている凄腕揃い、彼らが織り成す絶妙のアンサンブルはまさに現代フィドル音楽が到達しうる至高の存在としかいいようがないだろう。ナッシュヴィルのヴァンダービルト大学において、02年7月の3日間にわたって繰り広げられた至福のコンサートを2時間半に収録した珠玉のアルバム。
●LAURA WALKER『Piney Rose』LW-001 CD \2,750
Ridge Road Gravel/Piney Rose/Cabin of Love/Blue/Where The Wild River Rolls/Wish You Were With Me Now/Trouble in Mind/Sadie Koones/Summer of My Dreams/River of Tears/Never Too Close/Refill of Your Love/Sweet Sunny South/Woman Be Wise 全14曲
 まったく無名ながら、ローカルで鍛えられた抜群の歌唱力をもった女性シンガーのソロ・デビュー。大ヴェテラン、フレッチャー・ブライト率いるディスメンバード・テネシアンズという、ノックスヴィル/チャタヌガ界隈をホームとするトラッド・バンドのベーシスト/シンガーとして10年あまりのキャリアがあるというローラ・ウォーカー、カントリー・テイストのバラードから迫力いっぱいのソリッド・ブルーグラスまで、見事に唄いきっている。ノーマン・ブレイクやホット・ライズのレパートリーをはじめ、サラ・パークル、デイヴ・マレットといったソングライターの作品そして、トラッド曲にモンロー・クラシックと、ローラの資質にマッチした幅広い選曲もなかなかのもの。バックを務めるのは、ジム・ハースト、ウェインとクリスティンのベンソン夫妻にジミー・ヴァン・クリーヴという腕達者ぞろい、さらにコーラスにラッセル・ムーアやレイ・ディートンという豪華版。遅れてきた新人(?)ローラ・ウォーカーに要注目。
●FLETCHER BRIGHT FIDDLE BAND『Live At The Laurel, January 26, 2002』FB-001 CD \2,750
Rye Straw/Star of Munster/Abe's Retreat/The Minstrel Boy to War Has Gone/Greenland Whale Fishery/Growling Old Man And Grumbling Old Woman/Athole Volunteers March/Soap Suds Over The Fence/Cluck Old Hen-Jennie Comb Your Hair/The Ash Grove/Indian Springs/Betty Leiken 全12曲
 1945年(!!)、チャタヌガのハイスクールのクラスメートが始めたバンド、ディスメンバード・テネシアンズのメンバーとしてフィドル一筋60年にならんとするフレッチャー・ブライトが、別ユニットとして活動する自らの名を冠したオールドタイム・フィドル・バンドの最新ライヴ・アルバム。テネシアンズ結成以来のパートナー、エド・"ドク"・カリス(bj)や、同じくテネシアンズのドン・カッセル(m)そして息子ジョージ(g)など、いずれも仕事をもちながら(引退した者も)ブルーグラス/オールドタイム・フィドル音楽を楽しむというスタンスで、なおかつ一級品の音楽を聴かせるという、われわれとしてはお手本としたいバンドである。だれひとりびっくりするようなテクニックをもちあわせているわけでもないが、アパラチアに伝わるスコティッシュやアイリッシュ伝来のフィドル音楽の真髄を身をもって理解し、表現していく真摯な姿勢がよく伝わってくる。MCも含めてライヴならではの楽しさが詰まっている。
[BLUEGRASS REISSUES AND DISCOVERIES]
●BUSH, LATHUM & WHITE『Rare Performance』SRCD-1005 CD \2,857
Shucking The Corn/Chug-A-Lug/She's No Angel/Salty Dog/Just Stay Around/Dixie Breakdown/Mockin' Banjo/Once More/Green Corn/Rubin's Train/Don't Let Your Deal Go Down/Soldier's Joy/Black Eyed Susie/Sally Ann/Cumberland Gap/Shady Grve/Chicken Reel/Little Darlin' Pal of Mine/The Crawdad Song/Pike County Breakdown/Soldier's Joy/Arkansas Traveler 全22曲
 またまた発掘されたケンタッキー・カーネルズの未発表音源。今回のテープは64年10月のイースト・コーストへのツアーの途中、ローランド・ホワイトが子供の誕生に立ち会うためにバンドを離れるという事態を迎えたクラレンス、ビリー・レイ、ロジャーが、シカゴでのギグをトリオで消化するために行った友人宅でのリハーサルの模様16曲を収録したもの。なにより、ローランドの不在を補って余りあるクラレンスの白熱のギター・ワークそして、ビリー・レイとの火を吹くようなインタープレイが全編にわたって炸裂している。リラックスしたムードでのリハーサルとはいえ、3人だけでギグをこなすという難題にむけてその持てるパワー、テクニック、エネルギーを集中させた演奏はさすがのもの。手馴れたレパートリーを軸に、ローランド抜きでの構成を作り上げるプロセスも興味深い。ロジャーがバンジョーに持ち替えてのビリー・レイとのツイン・バンジョーも、ギグを盛り上げる格好の手法として活かされている。どんどん凄みを増していくクラレンスのギター・ワーク、予測不能のインプロヴィゼーションと余人には真似のできないタイミング感覚に彩られたシンコペイテッド・リズム、やっぱり凄いとしかいいようがない。終盤の6曲は、ボーナス・トラックとして加えられたもので、こちらはローランドとボビー・スローンが参加したライヴ集。
●TUT AND CLARENCE『Flatpicking』TL-1003 CD \2,750
Picking Peanuts/False Hearted Lover/Happy Dobro/Sweet Georgia Brown/Panhandle Rag/What A Friend/All Smiles Tonight/Dobro Twist/Playing Around/Lonesome Dobro/Tennessee Dulcimar Works/Sleepy Head/Maggie/Wabash Cannonball/Dobro Country/Little Green Pill/Steel Guitar Blues/Faded Love/Careless Love/Hawaiian Sunset/Happy Pickers/Sweet Picking Time in Toomsboro, GA/Picking Flat/Turn Around 全24曲
 クラレンス・ホワイトのお宝音源がもうひとつ、こちらは64年にロスアンジェルスで録音されたタット・テイラーとのデュオによるインスト集。フラット・ピッキン・ドブロというワン・アンド・オンリーのスタイルで知られるタット・テイラーがウェスト・コーストに趣いて、ケンタッキー・カーネルズをバックに録音したアルバム『Dobro Country』(World Pacific)はよく知られているが、このテープはそのレコーディングのあいまに意気投合したタットとクラレンスがふたりで録音したというもので、タットのドブロを主役にクラレンスはリズム・ギターに徹しきっている。タットのオリジナルやトラッド曲をその独特のフレージング、タッチでじっくりと聴かせており、オフィシャル・レコーディングとはひとあじ違う、ゆったりとした仕上がりが心地よい。クラレンスのリズム・ギターも彼ならではのタイミング感覚で、さすがと想わせる流れを創り出している。ドブロとリズム・ギター、ふたりだけの演奏ということで、若干単調になってしまう点は否めないが、それを超えるだけのふたりの名人芸が充分堪能できる。
●BUZZ BUSBY『Going Home』SCD-0123 CD \2,450
Talking Banjo/Whose Red Wagon/The Lonesome Road/Buzz's Ramble/Lonesome Wind/Lost/Mandolin Tango/I Don't Mind/Banjo Whiz/Windy Strings/Going Home/Me And The Juke Box/Cold And Windy Night/Reno Bound/Where Will This End/Tragic Highway/Don't Come Running Back To Me/I'll Cry Tomorrow/Love Is A Stranger 全19曲
 03年1月に亡くなったワシントンDC・エリアのブルーグラス・パイオニア、バズ・バズビーのコンプリート・スターデイ・レコーディング集。57年から59年の間に録音され、彼の代表曲の多くを含むスターデイ音源は、LP時代から今日まで、スターデイのいろんなオムニバス・アルバムでしか聴くことができず、それもきわめてずさんな紹介のされ方に終始してきたが、今回、はじめてその全貌が集大成された。エネルギッシュなヴォーカル、独特のマンドリン・スタイルそして卓抜なソング・ライティング。そのいずれもがパイオニアの名にふさわしい、強烈なインパクトをもっていたことに改めて驚かされるだろう。多くの曲でバックを務めている若き日のビル・エマーソンとスコッティ・ストーンマン、リード・ヴォーカルのピート・パイクなど、それぞれがバズのエネルギーに煽られた、火を吹くようなプレイに終始しているのが凄い。他にも、チャーリー・ウォーラー、ポーター・チャーチ、ビル・ハレル、カール・ネルソンなど初期DCシーンの有名どころが参加している。未発表曲5曲、ビル・エマーソン&ジョン・ホール名義で発売された1曲そしてビル・ハレル名義の2曲を含む全19曲。
●HYLO BROWN『Lovesick And Sorrow』SCD-0124 CD \2,450
Hills Of Georgia/Picture In The Wallet/Cabin On The Hill/Prisoner's Song/Bring A Little Water, Sylvie/Roane County Prisoner/Cocaine Blues/Handsome Molly/Footprints In The Snow/Lovesick And Sorrow/Silent Partner/When The Bright Lights Grow Dim/Take A Look At That Rain/The Hole In The Wall/Sad Prison Song/Truck Driving Man 全16曲
 故ハイロウ・ブラウンがその全盛期ともいえるキャピトルを離れ、スターデイと契約した61年から63年の間に発表した4枚のアルバムから4曲ずつを収録した、スターデイ・ベスト集。スターデイ以降のハイロウについては、どうしてもキャピトル時代に比べてマイナーな評価がつきまとってしまう点は避けられないが、スターデイ録音を改めて聴いてみると、ゆったりとしたサウンドで彼のヴォーカルをより引きたてようとする行きかたに、しっかりと対応した巧みな節回しがさすがと思わせる。とりわけ、アンクル・ジョッシュ・グレイヴス、ジョー・ドラムライト、カーティス・マクピーク、チャビー・ワイズという豪華メンバーとの第1作『Bluegrass Balladeer』そしてロンサム・パイン・フィドラーズと共演した第3作『Hylo Brown Meets The Lonesome Pine Fiddlers』の2枚は、名盤とはいわないまでも、忘れられない作品ではあるだろう。
[FOLK & OLDTIME NEW RECORDINGS]
●OST『Cold Mountain』COL-86843 CD \2,650
Wayfaring Stranger(Jack White)/Like A Songbird That Has Fallen(Reeltime Travelers)/I Wish My Baby Was Born(Tim Eriksen/Riley Baugus/Tim O'Brien)/The Scarlet Tide(Alison Krauss)/The Cuckoo(Tim Eriksen/Riley Baugus)/I'm Sitting On Top Of The World(Jack White)/Am I Born To Die?(Tim Eriksen)/You Will Be My Ain True Love(Alison Krauss)/I'm Going Home(Sacred Harp Singers)/Never Far Away(Jack White)/Christmas Time Will Soon Be Over(Jack White/Riley Baugus/Brendan Gleeson)/Ruby With Red Eyes That Sparkle(Dirk Powell/Stuart Duncan)/Lady Margret(Cassie Franklin)/Great High Mountain(Jack White/Cassie Franklin/Tim Eriksen)/Anthem(Gabriel Yared)/Ada Plays(Gabriel Yared)/Ada And Inman(Gabriel Yared)/Love Theme(Gabriel Yared)/Idumea(Sacred Harp Singers) 全19曲
 クリスマス・シーズンにようやく全米で公開された話題の映画『Cold Mountain』のオリジナル・サウンドトラック・アルバム。南北戦争を背景に、南軍の負傷兵がノース・キャロライナの我が家、愛する人のもとへと辿る厳しい旅を描いた人間ドラマの音楽を担当したのは、『オー・ブラザー!』で各賞総なめのT・ボーン・バーネット。今回は、南北戦争当時に唄われたであろうバラッド、古謡を中心に新曲を配し、ティム・エリクセンやライリー・ボーガスという気鋭のオールドタイマーに、ホワイト・ストライプスというロック・デュオのリーダー、ジャック・ホワイト(兵士役で映画にも出ている)をヴォーカル陣の軸に据えるという意表をついた人選、それに応えたホワイトの見事な歌唱が素晴らしい。そして、エルヴィス・コステロ("The Scarlet Tide")とスティング("You Will Be My Ain True Love"、ハーモニーもつけている)、ふたりのロック・ジャイアントの新曲を完璧なパフォーマンスで飾ったアリソン・クラウス。加えて、全編をとおしてアパラチアン・トラッドの真髄を聴かせるダーク・パウエルとスチュアート・ダンカンの情感溢れる演奏が、落ち着いた静けさでドラマを作り出している。他に、ティム・オブライエン、ノーマン&ナンシー・ブレイク、いま一部で注目のオールドタイム・バンド、リールタイム・トラヴェラーズなどもフィーチュアされている。
[COUNTRY NEW RECORDINGS]
●DUSTY OWENS『Dusty Owens Sings Once More』CDS-4001 CD \2,750
Once More/Heal This Heartache/Reminiscing/You Can't Find Hank Williams(On The Jukebox Anymore)/I Love You Only/Wishful Thinking/I'm Free At Last/You Say, They Say/I'll Hate Myself Forever/A Taste Of Heaven 全10曲
 50年代からソングライターとして多くのヒット曲を作ってきた大ヴェテラン、ダスティ・オウエンズが久々にレコーディングしたアルバム。彼のシグネチャー・ソングであり、オズボーン・ブラザーズの代表作のひとつとしてブルーグラス・スタンダードにもなっている"Once More"などの自作リメイクを中心に、アーネスト・タブやウィン・スチュワートのヒット、オールド・ファンのハートに迫る"You Can't Find Hank Williams(On The Jukebox Anymore)"などもまじえて、決して上手いとはいえないが独特の味わいを湛えたヴォーカルでしっとりと聴かせてくれる。プロデューサーでもあるバディ・スパイカーのフィドルと、元ドリフティング・カウボーイズのドン・ヘルムズのスティール・ギター、ピート・ウェイドのエレキとデヴィッド・スパイカーのベースが織り成す、いかなるギミックも排した50年代そのままのシンプルでノスタルジックなクラシック・カントリー・サウンドと、ダスティの鄙びたヴォーカルの組み合わせが、えもいわれぬ雰囲気を演出している。
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