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NEW ARRIVALS & BACK IN STOCKS  2007/07             updated 07/07/31
M-101 THE HILLMEN『The Hillmen』CD \2,888-(本体\2,750-)(新入荷)

Fair and Tender Ladies/Winsborough Cotton Mill Blues/Wheel Hoss/Fare Thee Well/Goin' Up/With These Cahains/When the Ship Comes in/Roll on Muddy River/Bluegrass Chopper/Ranger's Command/Prisoner's Plea/Brown Mountain Light/Sangeree/Barbara Allen/Back Road Fever/Copper Kettle/Salt Creek 全17曲

 ウェスト・コースト・ブルーグラス・シーンのパイオニア、ゴールデン・ステート・ボーイズの中心メンバーだったドン・パームリー(bj)、ヴァーン・ゴスディン(m)、レックス・ゴスディン(bs)が63年末にバンドを辞め、サン・ディエゴのスコッツヴィル・スクウォレル・バーカーズにいたクリス・ヒルマンと組んだ新バンド。当初ブルー・ダイアモンド・ボーイズと名乗っていたが、モンタレー・フォーク・フェス出演などフォーク・シーンへの参加が増えたのを機に若いフォーク・ファンにアピールすべくヒルメンと改めた。64年春に録音されたこのアルバムは、ウェスト・コーストの敏腕プロデューサー、ジム・ディクソンが制作に当たったが発売してくれるレーベルに恵まれず、ようやく69年、やはりディクソンがプロデュースしたディラード&クラーク・エクスペディションが注目されたのに伴って、ダグ・ディラードのバンジョー・アルバムと共に、トゥゲザーというマイナー・レーベルからリリースされるに至ったというもの。ボブ・ディランなどモダン・フォークをメインにとりあげ、トラディショナル・フォーク・ソングそしてブルーグラス・スタンダードという選曲も、そのアレンジも、演奏スタイルも、すべてにカントリー・ジェントルメンの手法を踏襲しながら、若さで突っ走った疾走感いっぱいのブルーグラス。オリジナルのアート・ワークを再現したLPレコード仕様。
M-109 THE KENTUCKY COLONELS『The New Sound of Bluegrass America』CD \2,888-(本体\2,750-)(新入荷)
Three Finger Blues/I'll Be Coming Home Tomorrow/If You're Ever Gonna Love Me/Banjo Picking Fever/I Might Take You Back Again/Memphis Special/Cabin in the Sky/Leroy's Ramble/Howdy Hoss/Won't You Call Me Darling/Rainbow Shining Somewhere/420 Special/Just Joshing/To Prove My Love to You/Just Like Old Times/Buck's Run/I Hear Him Calling 全17曲
 ケンタッキー・カーネルズが1963年に発表したデビュー・アルバムが遂にCD化。カントリー・ボーイズという名前で、ベイカーズフィールドのTV局からオン・エアされていたジョー・メイフィスの番組にレギュラー出演していた彼らが、メイフィスとそのパートナー、ジョニー・ボンドの肝いりで録音したアルバム、たまたまウェスト・コーストをツアーしていたスタンレー・ブラザーズが制作に関わったといういわくつきのもので、発売に際して初めてケンタッキー・カーネルズを名乗っている。ただ、このときローランド・ホワイトは兵役のためバンドを離れており、クラレンス、ビリー・レイ・レイザム、リロイ・マック、ロジャー・ブッシュの4人に、メイフィスが連れてきたゴードン・テリ―がゲスト・フィドラ―として加わっている。まだまだ発展途上の時期にあったカーネルズ、本場のブルーグラスに接する機会もさほど多くはなかったであろう、そんななかで、フラット&スクラッグスの影響を色濃く映し出したサウンドに若さと熱気を感じさせるオーソドックスなブルーグラスを懸命に演奏する姿がよく窺える。リズム・ギターに徹したクラレンスのGランにハッとさせられる瞬間に、のちのギタリストぶりを垣間見る想いがある。オリジナルLPには、62年11月のセッションで録音された15曲中の12曲と、数ヶ月後にシングル盤として制作された"Just Joshing""To Prove My Love to You"が収録されていたが、今回のCDには未発表に終った3曲も収められている。オリジナルのアート・ワークを再現したLPレコード仕様。
COL-85859 PORTER WAGONER『Wagonmaster』CD \2,783-(本体\2,650-)(新入荷)

Wagonmaster(Part 1)/Be a Little Quieter/Who Knows Right from Wrong/Albert Erving/A Place to Hang My Hat/Eleven Cent Cotton/My Many Hurried Southern Trips/Committed to Parkview/The Agony of Waiting/Buck and the Boys/A Fool Like Me/The Late Love of Mine/Hotwired/Brother Harold Dee/Satan's River/Wagonmaster #2 全16曲

 グランド・オール・オープリのメンバーとなって50年という記念の年を迎えた大ヴェテラン、ポーター・ワゴナーが久々に発表した最新レコーディングは、マーティ・スチュアートがプロデュースし、ウェスト・コーストのパンク・レーベルからのリリースという話題作。往時のマック・マゲイハを思い出させるフィドルが郷愁を誘う"Wagonmaster"のテーマにはじまって、正統派のバラード、ホンキー・トンク・スタイルを柱に、昔から得意としていたブルーグラス・スタイルやゴスペル・ソング等々、ポーター・ワゴナー・スタイルのカントリー・サウンドのオン・パレード。とはいってもそこはマーティのプロデュース、往年のヒット曲を再演にすぎないというような単なるノスタルジーには終らない、ポーター・ワゴナーというシンガーの「いま」をしっかりと聴かせている。ペダル・スティールとフィドル(スチュアート・ダンカン)を軸にマーティのエレキ・ギター、そして何曲かでは60〜70年代、ポーター・ワゴナー・ショウの看板だったバック・トレントのエレキ・バンジョーもフィーチュアしたあのサウンドが、いまどきのカントリーからは失われてしまったホンモノの輝きを放ち、クラシック・カントリーの醍醐味を満喫させてくれる。いちばんの話題は故ジョニー・キャッシュが25年前ポーターのために作り、マーティを介して手渡すはずだったのが何故か埋もれてしまっていたという"Committed to Parkview"。さすがに、若き日のあの溌剌とした唄はのぞめないかもしれないが、年齢とともに身についた枯れた味わいが素晴らしい。ポーターとマーティのおしゃべりと"Men WithBroken Hearts/I Heard ThatLonesome Whistle Blow"がヒドゥン・トラックとして収録されている。
CCCD-0207 JOSH McMURRAY『Pickin' Time』CD \2,573-(本体\2,450-)

Timber Tree/Lady Of Spain/Randy Lynn Rag/Sycamore Shoals/Shortenin' Bread/Cora Is Gone/Black Mountain Blues/Suwannee River/Joy Bells/Stoney Creek/Cumberland Gap/Goodbye Eliza Jane 全12曲

ラリー・スパークス&ロンサム・ランブラーズのバンジョー・プレイヤー、ジョッシュ・マクマレーのデビュー・ソロ・アルバム。スクラッグス・クラシックやF&Sの唄もののインスト・アレンジ、トラッド曲をメインに、端正なスクラッグス・スタイルできっちりと弾ききっている。メロディ・ラインを大切に扱った演奏で、なんのケレンもハッタリもない丁寧な、オーソドックスなスタイルが好印象。ロンサム・ランブラーズの同僚スコット・ネイピア(m)が全編に参加、フィドルには同世代のハンター・ベリー(ホットなフィドリングが見事)とジェイムズ・プライスを配し、数曲でジェイムズ・アラン・シェルトンがいつもながらの落ち着いた味わいのリード・ギターを聴かせている。決して派手派手しいものではないが、バランスよくまとめあげたストレートなブルーグラス・バンジョー・アルバム。
BU-07/07 最新7月号 \525-税込(新入荷)

 おそらく、郵便の乱れで5月号と6月号が未入荷、7月号が空を飛んできました。アリソン・クラウスのカバーストーリーと、話題のシンガー/ソングライターのジェリー・サリー、初期のカントリー・ジェントルマンで楽器リペアーでも知られるトム・モーガンなどの特集のほか、さまざまな米国ブルーグラス事情を知る84頁。
PATUX-136 THE MAYFIELD BROTHERS『Vintage Recordings 1948-1956』CD-R \2,573-(本体\2,450-)(新入荷)

I'm Knockin' on Your Door/Arizona Moon/Midnight Ramble/When You Go, Don't Write to Me/Poison Love/Cotton Eyed Joe/The Old Hometown/Mother Was Called Away/Lonely Heart Blues/My One and Own/High Plains Breakdown/On and On/Rocky Mountain Goat/Just a Little Talk With Jesus/Pardon My Whiskers/Sawing on the Strings/Bill Cheatham/Holiday for Love/Black Mountain Rag/Where Could I Go But to the Lord/I Have Found the Way 全21曲

 1951年から52年、54年、58年と3度にわたってビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズに在籍し、それぞれ短い期間ながらも"Christmas Time's A-Coming""The First Whippoorwill"や、"I Saw the Light""Precious Memories"などのゴスペル名曲を録音し、レスター・フラット、ジミー・マーティンと並び称せられるリード・ヴォーカリストとして、ブルーグラスの歴史に名を残した夭折のシンガー/ギタリスト、エド・メイフィールド。ピーター・ローワンやデヴィッド・グリスマンなど次世代の大物たちにも絶大な影響を及ぼした彼が兄弟ふたり、ハーブ(m)とスモーキー(f)とのメイフィールド・ブラザーズとして48年から56年の間に録音したプライヴェート音源15曲と、55年から56年にかけてニュー・メキシコでスタジオ録音した6曲("Poison Love""The Old Hometown"など)を収録した、アーリー・ブルーグラスの貴重な音源集。ウェスト・テキサスでもっともはやくにブルーグラス・バンドとして成功したというメイフィールド・ブラザーズ、その演奏はビル・モンローのスピリットをそのままに映し出した魂のブルーグラス、バンジョーレスでありながらそれを全く感じさせない見事なまでのブルー・グラス・ボーイズ・スタイルのサウンドと、感動的なエドのヴォーカルに圧倒される。プライヴェート・レコーディングということで音質は劣悪だが、そこに込められたファースト・ジェネレーションのブルーグラスへの熱い想いが、そんなものを吹き飛ばしてしまう。
ARH-9062 ROSE MADDOX with THE VERN WILLIAMS BAND『This Is Rose Maddox』CD \2,079-(本体\1,980-)(新入荷)

Philadelphia Lawyer/Let Those Brown Eyes Smile at Me/Old Black Choo Choo/Single Girl/Dark as a Dungeon/This Old House/Sally Let Your Bangs Hang Down/Rusty Old Halo/Dream of the Miner's Child/Ashes of Love/Silver Threads and Golden Needles/Foggy Mountain Top/Amazing Grace/Rocky Top 全14曲

 女性シンガーによる史上初のブルーグラス・アルバム『Rose Maddox Sings Bluegrass』(1962)から18年、クイーン・オヴ・ウェスト・コースト・カントリー、ローズ・マドックスがブルーグラス・レジェンド、ヴァーン・ウィリアムズと組んで発表した80年作品のCD化。ウィリマ・リー・クーパーなどと同じく、カントリー、ブルーグラス、オールドタイムが同居していた時代から唄いつづけてきた、そのヒルビリー・トラディションを強烈に印象づけるエネルギッシュなヴォーカルで、マドックス・ブラザーズ&ローズ時代からの愛唱曲を中心に、ヴァーン(m)と名コンビ、レイ・パーク(f)、キース・リトル(bj)からなるヴァーン・ウィリアムズ・バンドの生々しいブルーグラス・サウンドに、エレキ・ギターがウェスト・コーストならではのカントリー・テイストを効かせたサウンドに仕上げている。因みに、先にCD化されたゴスペル集『Beautiful Bouquet』(ARH-9058\2,079-)はこの作品ののち、83年に発表されたもの。

CCCD-0243 CURLY SECKLER『Bluegrass, Don't You Know』CD\2,573-(本体\2,450-)(再入荷)

Why Did You Wander/A Purple Heart/Bouquet in Heaven/Some Old Day/That Old Book of Mine 他全14曲

 テイター・テイトのアグレッシブなフィドル・チューンからジョージ・バックナーの重たくリッ チなトーンのスクラッグス・バンジョーではじまる"Why Did You Wonder?"…、どーだ!?文句あるめぇ! 今年米寿を迎えるおん年87才、フラット &スクラッグス時代を髣髴させる、衰えない感情表現と独特の破裂型テナーは健在、その雰囲気を 甦らせてくれる。クリス・シャープ(g)とケビン・スラッダー(bs)のティプトン・ヒル・ボーイズがリ ズムを支え、ハーシャル・サイズモア(m)、プロデュースのラリー・パーキンスはバンジョーとス クラッグス・スタイル・リード・ギターでも貢献。ダドリー・コンネル、ラッセル・ムーア、そして偉 大なラリー・スパークスといったIBMA最優秀ボーカリストらをゲストに聴かせるフラット&スク ラッグス・スタンダードほか、カーリーならではのソロの曲もすばらしい。「彼ら(ナッシュビル)は カントリーじゃないって言う、そうさ、これはブルーグラスなんだ、わかるかい!?」と唄う書き下 ろしオリジナルで反骨ぶりも聴かせるカーリー、「ボケるまで、君を愛し続けるよ」なんて言わずに、 いつまでも元気で!! 本作と同じ時期に創られた前作『Down In Caroline』(CCCD-0236 \2,573-)、また1970年代はじめにシェナンドー・カッタップ スをバックに創られた大名盤『That Old Books of Mine』(CO-2740 \2,573-)とともに、フラット&スクラッグス・ファン必聴作品。

CCCD-0236 CURLY SECKLER『Down in Carolina』CD\2,573-(本体\2,450-)(再入荷)

Valley of Peace/Worrien on My Mind/He Took Your Place/China Grove, My Hometown/What a Change One Day Can Make/Dig a Hole in the Meadow 他全14曲(ビル・モンローとの強烈デュオのボーナス含む)

 カーリー・セクラー の最近作。昨年IBMA名誉の殿堂入りをしたカーリー、今年はルーツ&ブランチ・ステージで、渡辺英之(bj) を含むクリス・シャープ&デビッド・ロング・バンドをバックに、ドイル・ローソンやラッセル・ムーアらのゲ ストを迎えたショウを見せてくれた。「ブルーグラス・テナーの典型を確立した」とまで言われる彼、フラット &スクラッグスでのはじけるようなテナーと、そしてブルーグラス以前のチャーリー・モンローらの影響が 濃い、メロディーのアップダウンが多いオリジナルでのリード・ボーカルなど、85才にして衰えを知らない 艶のある声を聴かせてくれる。ラッセルの他、ダドリー・コンネル、ラリー・スパークスやドック・ワトソ ンら豪華ゲスト。そして、基本バックを務めるのは、クリス・シャープ(g)、ジョージ・バックナー(bj)、ケビ ン・スルーダー(bs,tv)らのアッシュビル・コネクションに、1970年代の大名盤『Sings Again』(現在は『That Old Book of Mine』=CO-2740 \2.573-として再発中)のメンバーだったハーシャル・サイズモア(m)とテ イター・テイト(f)が参加。ポール・ウォーレン未亡人と再婚、その人柄が察せられるような素晴らしい郷愁 に溢れたトラッド・ブルーグラス作品となっている。カーリーには10年ほど前にもう1枚、ジミー・マーティ ン、ジム&ジェシー、ベニー・マーティン、ベニー・シムズら、今では聴くことのできない故人を含んで歌手 生活60周年を記念した『60 Years of Bluegrass With My Friends』(CCCD-0227 \2,888-)がある。また、カーリーの殿堂入りを記念したカバーストーリーはムーン シャイナー2004年10月号(MS-2112 \525-)をご覧ください。

CCCD-0227 CURLY SECKLER『60 Years of Bluegrass with My Friends』CD\2,573-(本体\2,450-)(再入荷)

We'll Meet Again Sweetheart/Moonlight on My Cabin/Salty Dog Blues/Mother Maybelle/Lord, I'm Coming Home/I'll Go Stepping Too 他全14曲

 IBMA名誉の殿堂入りを果たした偉大なブルーグ ラス・テナーシンガー、カーリー・セクラーがその60年のキャリアを記念して1995年に発表した大名盤が再発売 だ。マック・ワイズマンをリードに迎えた"We'll Meet Again..."から、オリジナル録音通りにベニー・シムズをリードに迎えた"Salty Dog..."、また、カーリーのペンになる"That Old Book of Mine"にはドイル・ローソン、そしてお蔵入りになっていた"No Mother or Dad"…、フラット&スクラッグス・ファンにはたまらない宝 物が一杯だ。また、なんといってもテイター・テイトの切り込み鋭いフィドル(モンローのベースなんてもった いないぞ!!)、また、スクラッグス・フォロワーのラリー・ パーキンス(bj)らのバックに、ジミー・マーティン、ジム&ジェシー、ラルフ・スタンレー、ウィリス・スピアー ズ、マーティ・ステュアートらの豪華ゲスト…、すでに物故した人たちも多いカーリーを取り巻く仲間たち。昨 秋、J.D.クロウ&ニューサウスをバックに歌った"I'll Go Steppin' Too"、とても85才とは思えない、かくしゃくとしたものだった(ムーンシャイナー11月号に写真)。 いつまでも元気で、そのインパクトの強いテナーとはうらはらの実は得意なのだろう、ロマンチックな歌を歌い 続けて欲しい。ムーンシャイナー2004年10月号(MS-2112 \525-)にカーリー・セクラー特集。

LDR-010 STEVE GULLEY『Sounds Like Home』CD\2,888-(本体\2,750-)(再入荷)

You Couldn't Pay Me to Care/Big Rock in the Road/Little So & So/My Elusive Dreams/Another Day/Nearer My God to Thee/The Grand Tour 他全14曲

 ドイル・ローソンのクイックシルバーからマウンテ ン・ハートと、21世紀に入ってからのブルーグラス・ボーカルの世界をリードしてきたといっても過言では ないスティーブ・ガリー、待望のデビュー・ソロ作だ。ハイ・ロンサムなスロー・テンポの曲から段々とギアー を上げ、3曲目にはデルで知られる"Big Rock..."、ここまで3曲で彼が言う「これがブルーグラス・ボーカ ルやで!!」を堪能できる。つづく4曲目では親父のやっていたピナクル・マウンテン・ボーイズのレパート リー、そして5曲目オリジナルなどでは実に新鮮なサウンド作りなど、トラッドグラスの生真面目さと21世 紀の新しいソリッド・ブルーグラスが見事に組み合わさった大秀作である。アダム・ステッフィ(m)、ロン・ スチュワート(bj)、絶好調に凄いティム・クロウチ(f)、ティム・スタッフォード(g)、ジェイソン・ムー ア(bs)の見事な基本セットに、J.D.クロウ、ドイル・ローソン、そしてマウンテン・ハートの仲間らのゲス ト・ピッカー、デール・アン・ブラッドリー、ショーン・ レーンらのハーモニー、父ドン、妻デビーらとのデュエットなど多彩なゲスト。東テネシーのブルーグラス とカントリーに囲まれて育った出自を実にすばらしい形で表出してくれる。ハイロンサムから今のブルーグ ラス、なじみのゴスペルやカントリー・メロディーにジョージ・ジョーンズのこれ以上はない「こぶし」か ら、最後のブラザー・デュオ・スタイルまで、スティーブ・ガリーというボーカリストの魅力をいかんなく伝 える大秀作である。

RCSI-1004 DAVID PETERSON & 1946 『FROM THE MOUNTAIN TOPS TO ROME』 CD \2,573-(本体\2,450-)(再入荷)

I'll Still Write Your Name in the Sand/Some of These Days (You're Going to be Sad)/Careless Love/In the Mountain Tops to Roam/A Good Woman's Love/In Despair/Put Me on the Trail to Carolina/Prayin' Shoes/Bluebirds Are Singing for Me/Fool's Moon/1946/You'll Find Her Name Written There/The Golden Rocket/Red Rockin' Chair 全14曲

ジミー・マーチン、マック・ワイズマン系、正統派ブルーグラス・ボーカルの後継者、デビッド・ピーターソン&1946のニュー・アルバム。バディ・スパイカー、ステュアート・ダンカン、マイケル・クリーブランドという贅沢なトリプル・フィドルにマイク・コンプトン(m)、チャーリー・クシュマン(bj)、ケント・スーパーマン・ブラントン(bs)という豪華なメンバーによる"I'll Still Write Your Name In Th Sand"を皮切りに自身のオリジナルとモンロー、デルモア、ハンク・スノウ等を織り交ぜて超一級ブルーグラスに仕上げている。
JAS-001 JO ANN SMITH『Rhythm of the Rain』CD \2,888-(本体\2,750-)(再入荷)

Amazing Grace/Shenandoah Falls/Southwind/Old Joe Clark/The Roseville Fair/Blackberry Blossom/The Riddle/Cherokee Shuffle/Rhythm of the Rain/Cruel Winds of Oklahoma/Swing Low, Sweet Chariot/Road to California/Tammy/Forked Deer/Sweet Sweet Smile 全15曲

 99年カンザス州ウィンフィールドのウォールナット・ヴァレー・フェス、2003年ペンシルヴァニア州ニューポートのマウンテン・ローレル・オートハープ・チャンピオンシップで優勝、大好評だった3枚組コンピレーション『Autoharp Legacy』(CR-0236\3,938)に参加していたオートハープのニュー・スター、ジョー・アン・スミスのデビュー作。おなじみのトラッドを軸に、タイトル曲や"Tammy"などのポップ・ヒットもまじえて、ローカル・ミュージシャンのマンドリン、ギター、ベースという編成で、優しさと表現力を併せ持ったジョー・アンの卓抜なテクニックを生かした秀逸なアレンジが新鮮に聴ける。ソロ楽器として、また、バンドを構成する重要なパートとして、それぞれにオートハープという楽器の新たな可能性を提示している。数曲ヴォーカル・ナンバーもあり。
BCD-16857 HOMER & JETHRO『Assault the Rock 'N' Roll Era』CD \3,465-(本体\3,300-)(新入荷)

Houn' Dawg(take 2)/Hart Brake Motel/Two Tone Shoes/Rock Boogie/Hernando's Hideaway/Middle-Aged Teenager/At the Flop/Screen Door/Itsy Bitsy Teenie Weenie Yellow Polkadot Bikini/The Battle of Kookamonga/My Special Angel/Houn' Dawg(take 1)/I'm Movin' on No.2/Don't Let the Stars Get in Your Eyeballs/Taller Rose of Texas, You-All/Keep Them Icy Cold Fingers off of Me/The West Virginny Hills/Pore Ol' Koo-Liger/Hey, Good Lookin' No.2/Jam-Bawl-Liar/Settin' the Woods on Fire No.2/Oh Lonesome Me/I Guess Things Happen That Way/Sixteen Tons/Little Arrows/She Loves You/I Want to Hold Your Hand/No Hair Sam/Winchester/Cathedral/El Paso/Numero Dos/The Balld of Davy Crew-Cut 全31曲

 カントリー・ミュージック史上最強(最笑?)のコミック・チーム、ホーマー&ジェスロの迷曲を一堂に集めた決定盤。ポップ、カントリーを問わず、ときのヒット曲、話題曲をとりあげて面白おかしくパロディに仕立て上げて喝采を浴びたふたりが、51年から68年の間にRCAヴィクターに残した傑作集、そのターゲットとなったのは、ハンク・ウィリアムズやハンク・スノウ、ジョニー・ホートン、マーティ・ロビンスなどカントリー・スターはもとより、エルヴィス・プレスリーからビートルズにいたる超スーパー・スターまで、当たるを幸い、向かうところ敵なしといわんばかりに切って切って切りまくる。原曲を知っていればその面白さは倍化するが、知らなくてもそのヒネリの利いた歌詞は十分に楽しめるだろう。そして、コミック・ソングといううわついたシチュエーションをバックでしっかりとサポートするミュージシャンが凄いことになっている。ジャズ・マンドリンの巨匠として伝説の存在ともなったジェスロ・バーンズと、パーフェクトなリズム・ギターで知る人ぞ知るホーマー・へインズ、そのふたりをサポートするのは、チェット・アトキンズ以下RCA自慢のカントリー・ジャズ・ユニット、カントリー・オール・スターズの面々に、ジョージ・バーンズ、ハンク・ガーランド、グラディ・マーティンというギター・ジャイアントたち。カントリーの歴史に残る名人達人の凄技をも堪能できる。
BCD-16751 WILMA LEE & STONEY COOPER『Big Midnight Special』4CD+48PAGE BOOK\17,325-(本体\16,500-)(新入荷)

[CD 1]The Little Rosewood Casket/What Will I Do/Two Little Orphans/Wicked Path of Sin/This World Can't Stand Long/Tramp on the Street/Matthew Twenty-Four/My Dreamboat Is Drifting/Girl in the Blue Velvet Band/What Good Will It Do/Blue Mountain Girl/I Love No One But You/Willy Roy(The Crippled Boy)/Thirty Pieces of Silver/What's the Matter With This World/Moonlight on West Virginia/No One Now/He Will Save Your Soul(From the Burning Fire)/I Dreamed About 'Mom Last Night/On the Banks of the River/I Ain't Gonna Work Tomorrow/The White Rose/The Legend of the Dogwood Tree/The Message Came Special/Faded Love/The Golden Rocket/Mother's Prayer/The Ghost Train

[CD 2]I'm Taking My Audition(To Sing up in the Sky)/Walking My Lord up Calvary Hill/All on Account of You/Stoney(Are You Mad at Your Gal)/The West Virginia Polka/Sunny Side of the Mountain/You Tried to Ruin My Name/Have Mercy on Me/I Cried Again/The Clinch Mountain Waltz/My Lord's Gonna Shake My Hand/Will the Lord Let You in/Idle Gossip, Idle Words/Don't Play That Song(On the Juke Box Tonight)/What Can I Say/You Belong to Somebody Else/Are You Walking and A-Talking for the Lord/You Can't Take It With You(When You Go)/You Can't Feel the Way I Do/Brand New Baby/Bamboozled/Can You Forget/Each Season Changes You/Just for a While/How It Hurts to Cry Alone/Please Help Me to Be Wrong/We Make a Lovely Couple(You and I)/Not Anymore/Far Beyond the Starry Sky/I Dreamed of a Hillbilly Heaven/The West Virginia Polka(advert)

[CD 3]I Want to Be Loved/This Crazy, Crazy World/Row Number Two, Seat Number Three/I've Been Cheated Too/It's Just as Well(with Al Terry)/I'm Not the Girl(with Al Terry)/This Thing Called Man/Loving You/X Marks the Spot/The Tramp on the Street/My Heart Keeps Crying/He Taught Them How/Diamond Joe/I Tell My Heart/Come Walk With Me/Is It Right/Big Midnight Special/Walking My Lord up Calvary Hill/The Canadian Reel/Home Sweet Home/Heartbreak Street/There's a Big Wheel/Rachel's Guitar/Night After Night/Johnny, My Love(Grandma's Diary)/More Love/This Old House/Train, You Took My Baby/Heartaches Don't Lie/I Gotta Laugh(To Keep from Crying)/Wreck on the Highway/Trouble Ahead/The Mighty Battle Cry

[CD 4]Doin' My Time/Have Faith in Me/Matthew Twenty Four/Six More Miles/Teardrops Falling in the Snow/I'm Reading Your Letter Again/When God Comes and Gathers His Jewels/Singing Waterfall/Thirty Pieces of Silver/At the First Fall of Snow/Philadelphia Lawyer/On the Evening Train/Help Me Understand/The Legend of the Dogwood Tree/Every Hour and Every Day/Satisfied/There's a Higher Power/Keep Your Eyes on Jesus/Family Bible/The Black Sheep Returned to the Fold/The Way Worn Traveler/Glory Land March/Wandering Soul/This World Can't Stand Long/When My Time Comes to Go/The Story of the Three Nails/I Couldn't Care Less/Big John's Wife/This Train/Pirate King 全122曲

 カントリーがまだヒルビリー・ミュージックと呼ばれていた40年代から活躍し、カントリーやオールドタイム、ブルーグラスがまだまだ未分化の混在した状況にあった時期、ロイ・エイカフやモリー・オデイ、ルーヴィン・ブラザーズなどとともに、ヒルビリーがカントリーへと移行していくそのギャップを埋めていった偉大なる夫婦デュオ、ウィルマ・リーとストーニー・クーパーのキャリアを総括する全曲集。47年のリッチ・R・トーン録音に始まって、WWVAジャンボリーのスターとなった絶頂期のコロムビア録音、そして55年以降のロイ・エイカフのレーベル、ヒッコリーでの全曲に加えて、これまで未発表だったストーニーが残していたパーソナル・レコーディングも含まれている。ウィルマ・リーの女性版ロイ・エイカフとでもいうべき、アパラチアン・トラディションを全身に受け継いだヒルビリー・スタイルのヴォーカルと、ストーニ―(f)率いるクリンチ・マウンテン・クランの、時代の先端で伝統の継承と新たな方向への進化の両面を模索したサウンド、アンクル・ジョッシュ・グレイヴス(d、m)やテックス・ローガン(f)などの若き日の演奏がフィーチュアされたホットなサポートがとけあって独自の世界を作り出している。アンクル・ジョッシュがフォギー・マウンテン・ボーイズに移ったあとのヒッコリー録音ではスティール・ギターが主役となったり、逆にそれまで以上にブルーグラスに傾斜したサウンドが聴かれたりと、時代の変化を微妙に映し出したサウンドが興味深い。

CW-TTJ1D THE TIME JUMPERS『Jumpin' Time』DVD\3.308-(本体\3,150-)(2時間)(再入荷)

Honeysuckle Rose/Along the Navajo Trail/Blues for Dixie/Route 66/South of the Border/Cherokee Maiden/All of Me/Caravan/My Window Faces the South 他全28曲

 ナッシュビルのステーション・インで欠かさず毎週 月曜日に繰り広げられるウェスタンからカウボーイ&ヒルビリー・ジャズの大セッション、タイム・ジャン パーズのライブ映像。ナッシュビルの超一流セッションマンが、ただ楽しみのためにブルーグラス・ライブ で知られるステーション・イン(カントリーのライブハウスと違って聴く耳を持つ客が多い…)に「テキト ウに集まって」創る音楽には、たっぷりと愛情がこもっている。オウブリー・ヘイニー、ケニー・シアーズ、 ジョー・スピービーのトリプル・フィドルを軸に、レンジャー・ダグ・グリーンのサイド・リズム・ギター とカウボーイ・ソング、パパ・ジョン・ヒューイの洒 落たペダル・スティール・ギター、ジェフ・テイラーのアコーディオン、アンディ・リースのリード・ジャ ズ・フルアコ・ギター、リック・バノウのドラムス、デニス・クロウチのベース、そしてキャロライン・マー ティンとドーン・シアーズの見事な女性ボーカルとハーモニー、とにかく楽しく、ベテランたちが、音を 遊んでいる。決して無理することなく、音をよく聴いて、音の出るそれぞれの瞬間を、観客と一緒にそのす べてを楽しんでいる、望むべきセッションの姿と観客である。ジャンルを越えた音楽ファンと、何よりも ミュージシャンにお勧めしたい「アメリカン・ミュージック・セッション」とでも呼べる秀作DVD。ステーショ ン・インのステージ2セット、各一時間の正味2時間28曲、「音」を楽しめるライブだ。毎週、彼らのポケッ トには$20から$30…、それでも彼らがライブをつづける理由は見れば、聴けば分かる。

RW-TAB ROLAND WHITE『Approach to Bluegrass Mandolin』Book+CD2枚組\6,090-(本体\5,800-)(再入荷)

Bile Em Cabbage Down/Cabin Home on the Hill/Soldier's Joy/St.Anne's Reel/Clinch Mtn Backstep/Salty Dog Blues/Bluegrass Stomp/Road to Columbus/Blackberry Blossom/Blue Moon of Ky/Foggy Mountain Breakdown/Jerusalem Ridge 他全31曲

 自身のバンドと共に、フリーランスのセッションや楽器教師として活躍す るローランド・ホワイト、長年の懸案であったマンドリン教則本である。初心者から中級者向け に、さすがローランド、面倒な基本練習はテキトウに端折って、本丸の"Little Cabin Home on the Hill"に突入する辺り、なかなか苦労人、楽器を弾きたい人の気持をよく掴んでいる。所々にシビ アなフレーズや憧れのローランド・タッチもしっかり加えられ、ローランドの唄うマンドリンの秘 密(=独特のスラーとタイミングにダブルストップの捉え方など)も覗ける実戦向き、初心者から 中級者への60頁の教則本とCD2枚組のセットで学ぶ31曲。一流を聴きながらの練習が1番!
BSF-001 V.A.『Bluegrass Journey:A Documentary』DVD86分 \3,675-(本体\3,500-)(再入荷)

We Hide and Seek(Jerry Douglas with Chris Thile & Byron House)/Sitting on Top of the World(Bob Paisley & The Southern Grass)/Love is a Long Road(The Del McCoury Band)/It's Mighty Dark To Travel(Bill Monroe & The Bluegrass Boys)/Hit Parade of Love(Buddy Merriam & Back Roads)/Lonesome Road Blues(The Dry Branch Fire Squad)/Hobo Song(The Peter Rowan Texas Trio with Jerry Douglas & Tony Rice)/Jambalaya(Tim O'Brien)/Walk Beside Me(Tim O'Brien & Darrell Scott)/Pipe on the Hob(Tim O'Brien & The Crossing)/Dan Collins' Father's Jig(Tim O'Brien & The Crossing)/What Does The Deep Sea Say?(Tim O'Brien & The Crossing)/The Crossing(Tim O'Brien & Darrell Scott)/Bluegrass Stomp(Tim O'Brien, Ronnie McCoury, Chris Thile)/Pushed Too Far(Jerry Douglas with Chris Thile & Byron House)/Like I Used To(Tim O'Brien)/Cattle in the Cane(The Peter Rowan Texas Trio with Tony Rice)/Rain & Snow(The Del McCoury Band)/Baltimore Jonny(The Del McCoury Band)/Wheel Hoss(The Bluegrass Youth All-Stars)/Old Cold Coffee on the Dashboard(Nickel Creek)/Granny Does Your Dog Bite(Old Crow Medicine Show)/Big Boss Man(Bull Harman & Bull's Eye)/All The Good Times are Past and Gone(lobby pickers at IBMA)/Roanoke(Bob Perilla’s Big Hillbilly Bluegrass)/Wilkes County Breakdown(The Kruger Brothers)/In The House of Tom Bombadil(Nickel Creek)/These Old Blues(Don Rigsby & Friends)/Lonesome Wind Blues(Rhonda Vincent & The Rage)/I Won't Be Calling For You(Lonesome River Band)/Shenandoah-Danny Boy(Tony Rice)/Ruthie(Pete Wernick)/Roll on Buddy(Pete Wernick & The All Festival Jam)/Uncle Sam-Rain on Oliviatown(Jerry Douglas)/Hangman's Reel(Tim O’Brien, Dirk Powell & Todd Phillips) 全35曲

 昨年秋のIBMAウィークで公開され、圧倒的な人気を集めたドキュメンタリー・フィルムのDVD/VHS発売。2000年のグレイ・フォックス・ブルーグラス・フェス――毎年7月ニュー・ヨーク州で開催されている歴史あるフェス、もとの名はウィンターホーク・フェス――のドキュメントを中心に、ルイヴィルでのIBMAワールド・オヴ・ブルーグラス、ティム・オブライエンがアパラチアン・トラッドとその祖先であるアイリッシュ音楽とのコネクションを体現してみせたクロッシング・ツアーの模様を織り込んで、ブルーグラス・シーンの「いま」を見事に描き出した中身の濃いドキュメンタリー。ジェリー・ダグラスとクリス・シーリーの緊張感漲るインタープレイにはじまるホットなライヴ・パフォーマンスの数々の凄さ、素晴らしさはいうに及ばず、随所に挿入されるデルとロニー・マカーリー、ティム、ジェリー、ピート・ワーニックなどが語る、ブルーグラスとは、への想い、そして降りしきる雨をものともせずにフェスでのキャンプ体験を楽しむ観客たちの情景や、ガルト・ハウス・ホテルのロビー・ピッカーたちのジャムやレイト・ナイト・セッションの様子、ドリー・パートンとマーティ・スチュアートが司会を務めたIBMAアウォード・ショウの模様など、ブルーグラスの魅力、楽しさを十二分に伝えてくれる熱い映像だ。
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