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B.O.M.Newsletter #252
2001年9月3日記


▼8月最終週末恒例の箱根フェスへ行った。往路、関西では聞けないAFN(旧FEN)を、と午前 5時すぎに大井松田でラジオをつけると馴染みのある笑い声、なんとデル&ロニー・マッカーリー・ インタビューでの新譜『Del and the Boys』紹介。同乗者一同気分良くフェス会場到着。フェス を目一杯遊ばせていただき、帰路に着く。またAFNを、とオンすると、なんと4時から2時間 のプレイリー・ホーム・コンパニオン(毎週日曜日)のゲストはサム・ブッシュとチャーリー・ エイカフのオールドタイムなど、東テネシーのノックスビルからのライブ。いいネェ、関東の人 は…。この露出度、「オー・ブラザー」に至る一連のムーブメントなのかもネ。…にしても、 フェスは楽し!ネ!

▼9月23日の長崎ブルーグラス・フェスに私、渡辺三郎がゲスト参加します。各楽器のワーク ショップも予定されています。もし、来られることがありましたら、ぜひ声をかけて下さい。フェ スと同日夜の打ち上げパーティー等のお問い合せは、蒲生浩郷 095-857-4441(tel&fax)

▼ムーンシャイナー9月号(MS-1811 \500-)はジョン・ハートフォード追悼特集(全アルバム・リ スト付)、エド・ヘイリー、ブルーグラス・アライアンス史、吉津正司『淀川デルタブルー ス』、10年目を迎えた長崎ブルーグラス・フェスの歩み、ビル・モンロー財団のロジーン・プ ロジェクト、神戸大学などの特集他。18年目のムーンシャイナー誌、定期購読をお願いしますと 共に、皆さんからのご寄稿やご投稿、アイデアや助言を求めています。何卒、ご協力をお願い します!

(定期購読1年間\6,000-、半年間\3,300-、単冊送料消費税込み\593-)

▼次回の『B.O.M.オープンハウス』は、都合により9月はお休みで、10月28日(日)の予定 です。1時から5時まで、B.O.M.サービスに皆さんをお迎えします。音源は勿論、演奏法や楽 器についてのご相談などにも応じます。道順などはお問い合わせ下さい。

▼『渡辺三郎の宝塚ブルーグラス・ワークショップ』は毎月1回、阪急宝塚百貨店3Fソリオホー ル会議室5にて1時から5時まで、バンジョー/マンドリン/ギター/フィドルの順で月替りで、 楽器のコツ、インプロバイズ法を初心者から中級者に口述伝授。課題曲や開催詳報など、案内希 望の方は(問)渡辺三郎0797-85-8384(tel&fax)、またはsaburoi@bomserv.com。

▼毎週火曜日午後10時から1時間半、震災を機に生まれた神戸長田のミニFM局から、秋元 慎の選曲でジョッシュ大塚のブルーグラス番組がオンエア、インターネット放送中です。アクセスし てみて下さい。

http://www.bomserv.com/fmyy.htm

▼以下、ムーンシャイナー誌9月号から主なイベントです。ライブ等はMS誌参照。詳細その他は お問い合せ下さい。

●ブルーグラス・キャンプin滋賀(9/7-9滋賀)●水戸ブルーグラス・フェス(9/8-9茨城)●シュ ガー・オン・トップ(9/13大阪駅前アクティ・プラザ)●ホワイト・リバー・ミュージック・フェ ス(9/15-16岐阜)●鬼が城ブルーグラス・フェス(9/22-23福島)●奈良WIC野外ピッキンパーティー (京都9/23)●長崎ブルーグラス・フェス(9/23長崎、ゲスト:渡辺三郎)●エリア・コード615ト リビュートwith Dr.K Project(9/24東京)●バンブーシュートwith有田純弘(9/28東京)●ティー・ タイム・アウト(10/6-7東京池袋駅西口メトロポリタンプラザ)●土浦花火ブルーグラス・キャンプ (10/6埼玉)●名古屋ブルーグラス・ジャム(10/7愛知)●石田新太郎"I Saw the Light Vol.13"(10/11東京)●美野里ブルーグラス・フェス(10/13-14 茨城)●カントリー・ゴールド(10/21熊本)

▼ビーオーエムのEメイル・アドレスとホームページは以下の通りです。随時、最新入荷案内や ニューズレターのバックナンバー、在庫リスト、ムーンシャイナー誌などを紹介しています。

http://www.bomserv.com/

●E-mail:info@bomserv.com

(株)ビー・オー・エム・サービス
〒665-0842 兵庫県宝塚市川面 6-5-18

tel.0797-87-0561
fax.0797-86-5184(24時間)

(営業時間:月〜金の午前10時〜午後5時。なお、土曜、日曜、祝日はお休みをいただきます)

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1). このニューズレターで紹介する商品はすべて在庫しています。レターでの表示価格は消費税抜き ですので、送料と共に請求時に加算されます。

2). 同封のハガキ(切手不要)やお電話、Eメイル等で、封筒のお名前の下の6桁お客様コード番 号とお名前と共に、ご希望の商品コードをお知らせ下さい(留守番電話もご利用ください!)。

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5). お支払は、品物を受け取られてから1週間以内に同封請求書(代金+送料+消費税)をご確認 の上、郵便振替や銀行振込でお願いします。

郵便振替=01160-8-74352

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▼ビー・オー・エムのニューズレターは会員制ではなく、商品の定期購買者に無料でお届けして います。一定期間、ビー・オー・エムからお買上げない場合、勝手ながらレターの発送をストッ プさせて頂きますので、ご了承下さい。また、ご希望の方には、どなたにでも無料でお送りしま す。ご友人の方などをご紹介下さい。

▼我々ビー・オー・エムは1971年秋以来、ブルーグラスを中心にアコースティック音楽全般、 それに新旧フォークやカントリー、その周辺も含めて通信販売を軸に、様々な情報を集積していま す。お気軽にご利用、ご相談下さい。

今月の話題作
UNI-170221 UNI-170189 ROU-0495 FF-289 REB-1770

今月は強力新譜が目白押しです。新入荷など、お楽しみ下さい。また、話題の映画『オー・ブ ラザー』が10月日本公開予定です。200万枚を売り上げた大ヒットサントラ盤 『O Brother, Where Art Thou?』(UNI-170069 CD\2,650-)と、それに続くライブ・アルバム『Down from the Mountain』(UNI-170221 CD\2,650-)が好評発売中です。米国でセンセーションを巻き起こしている素晴らしい 作品、この機会にどうぞ。
ブルーグラス新入荷


UNI-170189 EARL SCRUGGS『Earl Scruggs and Friends』CD\2,650-

Country Comfort(with Elton John)/Borrowed Love(Dwight Yoakam)/Ring of Fire(Billy Bob Thornton)/True Love Never Dies(Gary Scruggs, Travis Tritt)/The Angels(Melissa Etheridge)/Fill Her Up(Sting)/Foggy Mountain Breakdown(Jerry Douglas, Glen Duncan, Vince Gill, Albert Lee, Steve Martin, Leon Russell, Gary Scruggs, Randy Scruggs, Paul Shaffer, Marty Stuart)/Somethin' Just Ain't Right(Randy Scruggs)/I Found Love(Vince Gill, Rosanne Cash)/Blue Ridge Mountain Blues(John Fogerty)/Passin' Thru(Don Henley, Johnny Cash)/Foggy Mountain Rock-Foggy Mountain Special(Marty Stuart) 全12曲

なんだ、これは!?喜寿77才を祝ったばかりのアール・スクラッグス、17年ぶりの最新作は、 アメリカン・ミュージックの巨人の久々のアルバムを祝して、エルトン・ジョンやスティングをは じめ、上記ロック/ポップ/カントリーのスーパースターが一堂に会してのスーパー・セッショ ンを息子ランディ・リンがプロデュース。全てのブルーグラス・ファンに、「ブルーグラス」と いう音楽を創った人物からの、またとない贈り物である。アールの健在ぶりと、何よりも「抑え 難い音楽への衝動」を持ち続けている様子はムーンシャイナー誌でも度々伝えている。ここ数年、 ファミリー&フレンズでのライブや、数多くのセッションに招かれての録音など、唯一残された オリジナル・ブルーグラス・バンドの巨人の「今」に接する事の出来る喜びは、ほとんどのブ ルーグラス・ファンが共有できるものだろう。アールの音楽に対する真摯な感情は、その音楽の 種類(ジャンル)や彼のバンジョー演奏(技術)とは関係ない、まさにピックが弦を弾く一瞬=そ の1音にすべて込められている。それが、我々の愛するブルーグラスの創造者の一人が見せ、聴か せ、感じさせてくれる、「ブルーグラス」の素晴らしさであると思う。

 アールの喜寿を祝い、77年を振り返ったムーンシャイナー特集2月号(MS-1804 \500-)もどうぞ。

ROU-0495 ALISON KRAUSS + UNION STATION『New Favorite』\2,750-

Let Me Touch You for Awhile/Boy Who Wouldn't Hoe Corn/Choctaw Hayride/Momma Cried/Daylight/Bright Sunny South/Stars/Take Me for Longing 他全13曲

 「これが5人のブルーグラス・バンド編成が創る音か!?」とさえ思わせる様なタイトでかつ広が りのある音、さすがアリソン・クラウス&ユニオン・ステーション、最新作である。すでにご承 知の様に一作毎に、アリソン・クラウス個人名義と、ユニオン・ステーションのバンド名義のアル バムを交互に発表してきた彼ら、今回はバンド名義のブルーグラス色の濃い作品の番だ。ジェ リー・ダグラス(d)、ダン・ティミンスキ(g,v)、ロン・ブロック(bj,g,v)、バリー・ベイルス(bs)、 アリソン(f)の5人だけで創る(2曲のみラリー・アタマヌイック参加)、実に見事なバンド・アン サンブル作品だ。それにしても、アリソンのクリスタル・ボイスをフィーチャーした究極のアコー スティック・アンサンブルから、ブルーグラス・スタイルを演じるときには、急にバンジョーから 入らずに「グッ」とくるルーツ音楽の匂をタップリ嗅がしておいてから「バシッ」と決める。メ ジャー・マーケットを知り抜きつつ、その逆手や順手、あらゆる手を使い、何せミリオン・セラー を続けるのだから、文句あるまい。ニュー・グラス・リバイバルに曲を提供してきたボブ・ルー カス2曲とウェンディ・ワルドマンが1曲他、オールドタイム出身のマーク・シモスが2曲、ロ バート・リー・キャッスルマンが2曲、トラッドが2曲、ダン・フォーゲルバーグ曲、ロンと ジェリーが各1曲、最後はギリア・ウェルチ曲で終る。

 本作、米国でビルボード・チャート初登場で第3位。ちなみに2位は『コヨーテ・アグリー』、 1位はブルーグラス色の強い『オー・フラザー』(UNI-170069 \2,650-)のサントラ2作があるのみ。

ROU-0479 RON STEWART『Time Stands Still』CD\2,750-

Girl I Love Don't Pay Me No Mind/Blue Fiddler/Gonna have Myself A Ball/Fiddler's Dream/Gotta Travel On/Whistling Rufus/Soldier's Joy 他全13曲

現在、米国ブルーグラスで最も求められるフィドルとバンジョーの奏法はまさしく「これ」であ る。そのメチャクチャに良い「キレ」、目が覚めるばかりのストレートな演奏を聴かせてくれる のは、昨年初めてIBMA最優秀フィドル奏者を獲得したロン・ステュアート。自身が所属するリ ン・モリス・バンドのジェシ・ブロック(m)、マーシャル・ウィルボーン(bs)にダドリー・コン ネル(g)とロブ・アイクス(d)を基本セットに素晴らしいストレートなトラッドグラス・サウンド を、その凄い「キレ」と共に堪能させてくれる。9才の時、レスター・フラットに認められ "Durham's Reel"をライブ録音したロン、聴けば分る通りのフラット&スクラッグス・フリークぶ りも微笑ましい、が、バンジョーもフィドルも、アール・スクラッグスやベニー・マーティンを確 実にステップアップさせたJ.D.クロウやステュアート・ダンカンらのフィルターをすでに通して、21 世紀のストレート・ブルーグラス・ピッキンを聴かせる。インストと歌が半々、久々に全編にスリ ル一杯のソリッドグラスが堪能できる楽しいアルバムだ。

FF-289 JOHN HARTFORD『Gum Tree Canoe』\2,750-

I'm Still Here/Way Down the River Road/Your Long Journey/Little Piece of My Heart/Take Me Back to My Miss. Home/Lorena/Wrong Road Again/No Expectations/I Wonder Where You Are Tonight 他全12曲

 6月4日に他界したジョン・ハートフォード、彼が1980年はじめ、恐らくガンの告知を受けて から初めて発表したのが、数あるハートフォード名作の中でも一際輝く、この大名盤「ガム・トゥ リー・カヌー」である。その後、21年に渡る厳しい闘病生活が続くのだが、不思議なほどに、 告知を受けてからの彼の音楽は、人に限りない愛と癒しを与え続ける。そんな癒し系のサウンドが 完成したのも、このアルバムで組んだマーク・ハワード(後のクラスター・プラッカー)との出 会いだろう。他にマーク・オコナー(強烈なリード・ギターとフィドルのブレイクがあるのでお楽 しみに!f,m)、サム・ブッシュ、マーティー・ステュアート(m)、ジェリー・ダグラス(d)、ケ ニー・マローン(percussion)、ロイ・ハスキーJr.(bs)ら、ハートフォードをよく理解する人達に 囲まれ、優しくも時折ホットな素晴らしいアンサンブルを聴かせる。南北戦争時のポピュラー曲か ら、ジャニス・イアンやローリング・ストーンズまで、趣味の良い選曲はさすが。この中から彼 の葬儀で友人たちによって演奏された曲も多い。ジョン・ハートフォード追悼はムーンシャイナー 誌9月号(MS-1811 \500-)を是非。天才ジョン・ハートフォードの中でも格別の1枚。

WANGO-111 DON RENO『Profile』CD\2,750-

Salty Dog Blues/Down Yonder/Sunnyside of the Mountain/I'm Just Here to Get My Baby Out of Jail/Little Joe/Beyond the Sunset 他全25曲

 もの凄いインパクトで、強烈なエネルギーを放ちっぱなしといった状態で、ドン・レノのミュー ジシャンとしての偉大さに「ひれ伏し」たくなるこの作品は、1967年のビル・ハレル(g)とロ ニー・レノ(m)とのライブ(16曲)、1971年のレッド・スマイリーとの最後のリユニオン(7曲)を中心 にした貴重なアルバムだ。中に1975年にチャーリー・モンローとライブ録音された1曲も収めら れている。ドンのミュージシャンとしてのほとばしる才能と抑え難い衝動が、彼のバンジョー、 リード・フラットピッキン・ギター、そして素晴らしいテナー・ボーカルに溢れ、これが20世 紀のブルーグラス界が生んだ反逆児「ドン・レノ」である。「今の連中のテクや録音の方が遥か にいいのに、何故、第1世代の彼等の音楽は凄いのか」と言う疑問がいつもある。色々あるだろう その答の一つは、平凡だが、彼らを取巻いた「時代」であり、2度と経験の出来ない彼ら自身の 「20世紀への憧れ」だと思う。大事なのはそんな「時代」への「憧れ」を持ち、彼ら第1世 代自身が「ホコホコ」としていた事だと思う。そして、残念な事に、我々は決して「そこ」へは 行けない、という事なのだ。聴くべし、憧るべし、愛るべし…。

SCR-51 BOB PAISLEY & SOUTHERN GRASS『Forty Years of Trouble』CD\2,750-

Live & Let Live/Shackles & Chains/Little Cabin Home on the Hill/KY Waltz/At the End of a Long Lonely Day/Sundown and Sorrow 他全15曲

 圧倒的なダン・ペイズリーのボーカルとギター・ビートがチョー快感のボブ・ペイズリー& サザン・グラス、1994年オランダ・ライブ。知る人ぞ知る!!凄いジョン・グリックの素晴らしい フィドル、ボブのパートナーだった故テッド・ランディの遺児ボビー・ランディ(bj)、ヘンドリッ ク・アレンド(bs)にボブとダン親子のツイン・リズム・ギターが破壊力満点のスリリングなスト レート・トラッドグラスを堪能させてくれる、とても「熱いライブ」である。昨年夏、フェスで 見たが、ボブも元気で相変らずソウルフルな快感ソリッドグラスは健在だった。選曲も有名スタン ダードに泣けるバラッドなど、久々に元気な「いてまえグラス」=トラッドグラスの思い切りが新 鮮だ。

LEG-1014 BILLY ROSE & KENNY BAKER『Some Old, Some New』CD\2,750-

I'm Gonna Settle Down/Down Yonder/Pass Me Not/I'm on My Way Back to the Old Home/Jerusalem's Ridge/Windy City/Chicken Walk 他全12曲

 75才、老いたりとはいえ、この音楽魂はどうだ!音のツブがまったく違う1曲目"Grassy Fiddle Blues"から、全編を通じて歌うようなソロやサポートぶり、また新作と思われる"Chicken Walk"、しかも年を取ってからの弱点を巧くカバーする弓さばきやテンポ等、相変らずの美学を 追及するケニー・ベイカー。さすが、ブルーグラス・フィドルを芸術的にパターン化した「その 人」だ。そんなケニーをメイン・ゲストに迎えたのは、ブルー・グラス・ボーイズで鍛えられ、 現在はメルヴィン・ゴインズ・バンドやサイドメンなどで活躍するマルチ・ピッカー、ビリー・ ローズ。お馴染みのフィドル・チューンやモンロー・クラシックを中心に、ロニー・マッカー リー(m)が3曲、リチャード・ベイリー(bj)が1曲、ジェラルド・エヴァンズ(f)がケニーに代わっ て2曲に加わっている他は、bj、m、g、bsと本領発揮のビリーとケニーの「ほんわか」した音 楽が楽しめる。テナー・ボーカルはテリー・エルドレッジ。ビリーにはもう1枚『Kickin' Mule』(ROSE-1 CD-R\2,750-)というファミリー・アルバムがある。

REB-1768 AULDRIDGE, BENNETT & GAUDREAU『Blue Lonesome Wind』CD\2,750-

My Aching Heart/Welcome To New York/City Of Lost Souls/Too Many Tears/Are You Lost In Sin/Sweet Prairie Hay/Come Back Home 他全14曲

トニー・ライス・クローン!?(声とギター共)として知られる元ニュー・サウスのリチャード・ ベネットと、大ベテランの元セルダム・シーン、マイク・オールドリッジと、元カントリー・ジェ ントルメンのジミー・グドローのトリオにキップ・マーティン(bs)を加えたユニットの第2弾最 新作。3人共にアクの少ないキャラクターで、実に、カンジェン+シーン+ニュー・サウス−バン ジョーといったサウンドに仕上がる(それが狙いだろうが)のが嬉しい。トラッドグラスから、コ ンテンポラリーな素材、そして各自の特徴的な楽器の魅力を生かしたインストまで、70年代のハッ ピー・ミディアム路線が心地好い。

PC-1109 SALLY JONES『Love Hurts』CD\2,750-

Heart of Virginia/Sipsey/Go 'Way from My Window/Blue Tonight/Hello Willow/Saro 他全12曲

 新婚のクリスティン・スコット(bj)とウェイン(m)のベンソン夫妻、ルークとアンのブラ兄妹 (f)、ミッキー・ハリス(bs)、そして夫であるクリス・ジョーンズ(g)を基本セットに、新人女性 シンガー、サリー・ジョーンズのデビュー作。コンテンポラリーな素材を、ややハスキーだが、無 理して作らない素直な女性らしい声でアッサリと聴かせるのがいい。ロカバラードのタイトル曲 や、ジョーン・バエズ曲、友人のジンジャー・ボートライトの曲など、趣味の良い曲選びは夫婦 共にソングライターとしてのキャリアを歩む彼ららしい。ゲストにアリソン・クラウス、ロン・ ブロック、ハーリー・アレン、ステュアート・ダンカン、ロン・ステュアート、ロブ・アイク スらベテラン陣が協力し、安心できる音を創っている。新しい女性コンポラ・グラス・シンガー の登場だ。

ROU-0088 ALLEN SHELTON『Shelton Special』CD\2,750-

Banjo Bounce/Lady of Spain/Crazy Arms/Silver Bells/Five Foot Two/Green Green Grass of Home/Birth of the Blues/I Don't Love Nobody/Sweet Georgia Brown/Bye Bye Blues 他全14曲

 1977年に発表されたアレン・シェルトンのバンジョー名盤である。アレン・シェルトンはスク ラッグス・スタイルを守りながら、レノやキース/トンプソンが目指したメロディーをロールの中 から浮き上がらせる事に定評のあるスタイリストで、そんな特徴的な演奏が余す所なく、よく知ら れたジャズ・スタンダードから有名カントリー・バラードまで収められている。そのインパクトの ある右手と、実に無理のないメロディー進行、そしてさりげないコードの導入など、決してハイテ クではないけれど、聴く者を納得させる美学が素晴らしい。ジェシー・マクレイノルズのクロス ピッキン・マンドリンとジム・ブロックの几帳面なフィドル、そしてリズム隊にはチャーリー・コ リンズ(g)、ビリー・スミス(g)、ジム・ブロックJr.(bs)のバックは言うまでもなく秀逸である。

CCCD-0195 JAMES REAMS & THE BARNSTORMERS『Barnstormin'』CD\2,750-

Freight Train Blues/First Whippoorwill/Black Mountain Blues/Roses in the Snow 他全15曲

世界経済の中心、ニューヨークはブルックリンを本拠にするジェイムズ・リームズ&バーンス トーマーズのデビュー作。デル・マッカーリーから若干の毒気を抜いたハイロンサム感覚のボーカ ルで、現代版トラッドグラスといった趣だ。ちなみにこのジェイムズ、ジョン・ヘラルドをゲスト に迎えたソロ作『Kentucky Songbird』(LH-004 CD\2,750-)もある。また彼、「ブルックリン・ブルーグラスの父」と呼ばれているそうで、大都 会ブルックリンで活躍するローカル・バンドの面目躍如。ニューヨーク・グラス・シーンの大物 ケニー・コセックが半数にフィドルで参加。

ELF-103 BILL CLIFTON & JIMMY GAUDREAU『River of Memories』CD\2,750-

Church in the Wildwood/Shall We Gather at the River/Keep on the Sunnyside/Sunny Side of Life/Give Me the Roses While I Live 他全14曲

 クリンチ・マウンテンが最も美しく見えるプア・バレーに悠々自適の生活を送るビル・クリフ トンの1994年作品(1度紹介済み)は元カントリー・ジェントルメンのジミー・グドローとの心 のこもったマンドリン&ギターのブラザー・デュオ作品だ。カーター・ファミリーの土地からわず かの所、川のほとりにクリンチ・マウンテンを臨む質素な居(ジャケット写真がそれ)を構えるビ ル。「静寂と平穏の日々、このアルバムに収めた曲は希望とインスピレーションの宝庫である」と いう。

ベア・ファミリーからの大全集『Around the World to Poor Valley』(BCD-16425 CD8枚組+ハードカバー豪華本\27,500-)が圧倒的なインパクトを与えてくれたビル・クリフトン、こ れはそこには含まれていない。クリフトンの全キャリアと知られざるエピソード等については ムーンシャイナー誌8月号=\500-=の特集参照。

REB-1774 PAUL WILLIAMS『Hard Working Pilgrim』CD\2,750-

Surely I Will, Lord/Been A Hard Working Pilgrim/My Homeward Journey/Suppertime 他全14曲

 知る人ぞ知る、アーリー・ブルーグラス最高のテナー・ボーカリストの一人、ポール・ウィリ アムス。ジミー・マーティンとJ.D.クロウらとのコンビで一世を風靡した彼が、ブルーグラス・ゴ スペル・シンガーとして、郵便局を定年退職後にカムバック。グラミー賞(サザン・ゴスペル部門) にノミネートされた前作『Old Ways & Old Paths』(REB-1754 CD\2,750-)に続く最新レベル第2作。そのテナー・ボイスでのゴスペル・メッ セージは力強い。ローカルながら、唄とハーモニーを邪魔しない標準5人編成の見事なバック アップ。オリジナルとトラディショナルを織り交ぜて、安定したブルーグラス・ゴスペル集。

STR-104 BUDDY SPICHER『Rags to Waltzes』CD-R \2,750-

 バディー・スパイカーの最新作は有名フィドル・チューン集。詳細はインスト新入荷。

お勧め盤ブルーグラス

■ブルーグラス最近作

CCCD-0189 KEITH LITTLE『Distant Land to Roam』CD\2,750-

Down Among the Budded Roses/Please Come Back Little Pal/Carolina Mountain Home 他全12曲

 西海岸のバーン・ウィリアムス・バンドで鮮烈なデビューを飾ったキース・リトル。現在はド リー・パートンのハーモニー・シンガーやスタジオ・ミュージシャンを続ける彼が、その超一級の キャリアとセンスで、物語性のあるトラッド・バラッドを軸にオリジナルもからめながら、アパラ チアの情景を丁寧に唄い込み、その線の細いテナー・ボイスがより情感を盛り上げていく。バッ クのメンバー(ロバート・ボウリン、マイク・コンプトン、ロン・ステュアート、デニス・ク ラウチら)、選曲、アレンジ、どれも自身のコンセプトをフォーカスした見事なものだ。地味だ が、非常にポイントの高いトラッド作品。

SS-01 SOUTHERN SUN『Changin' It Again』CD\2,750-

 ムーンシャイナー9月号で紹介したブルーグラス・アライアンスの歴史に見るように、トニー・ ライスらの提唱した「ハッピー・ミディアム」名路線を現在に蘇らせるローカル・バンドの一つだ ろう。「バシッ」とキマる近年のコンポラ・ソリッド主流の米国ブルーグラスからでは珍しく60 年代から70年代の「ニューグラス」の雰囲気を久々に感じさせてくれる若いバンド、サザン・サ ンのデビュー作品。

■ブルーグラス・スタンダード

(様々なスタイルの標準となる有名作品)

ROU-0240 BLUEGRASS ALBUM BAND『Vol. 5, Sweet Sunny South』CD\2,750-

 トニー・ライス、J.D.クロウ、ドイル・ローソン、バッサー・クレメンツ、ジェリー・ダグ ラス、マーク・シャッツのマスターピッカー6人によるブルーグラス・スタンダード曲シリーズの 第5集は、トニー・ライスのボーカルが聴ける最後の作品でもある。今年、宝塚や箱根のフェス でベニー・マーティン追悼として聴かれた"Someone Took My Plce with You"をはじめフラット&スクラッグスのレパートリーを中心に、ビル・ モンローやジミー・マーティンらのレパートリー11曲を、現在最高のメンツがストレートなト ラッドグラスを意識して演じてくれる秀作シリーズ。

SH-9202 V.A.『Legacy』CD\1,980-

Rose of Old Kentucky(Vince Gill & Byron Berline)/Sweetheart You Done Me Wrong(Peter Rown)/If I Should Wander Back Tonite(Hot Rize)/Big Mon(Sam Bush & Jerry Douglas)/Get In Line Brother(Marty Stuart & Earl Scruggs)/Baby Girl(Ricky Skaggs & Tony Rice) 他全15曲

 上記他、現在トップクラスのブルーグラス・バンドが第1世代=ビル・モンロー、フラット& スクラッグス、スタンレー・ブラザーズ=の有名曲を演じたものを集めた企画作品。悪かろうは ずがない15曲、古いファンは今のミュージシャンを、新しいファンは古い曲の良さを、見直そ う。

■トラディショナル・ブルーグラス

DCD-7819 V.A.『30 Years of Bluegrass』CD\2,250-

 フラット&スクラッグス、スタンレーズ、レノ&スマイリーの超有名曲からジミー・マーティ ン&ボブ・オズボーン、ビル・クリフトン、ハイロ・ブラウン、レッド・アレン、またアレ ン・シェルトン、ビル・エマーソン、ベニー・マーティンらのインストからグランパ・ジョーン ズやストリングビーンまで、実に見事にアチコチ・バラバラに選ばれた30曲。選曲のエーカゲ ンさ、3曲で曲の途中でブチ切っていたり、#18がクレジット間違いだったり、音質もほめられな い、それでも初期ブルーグラス、スターデイ録音の様々なパターンが一望できるお勧め作品であ る。

CCCD-0171 CHRIS BRASHEAR『Wanderlust』CD\2,750-

 カーター・ファミリーからレノ&スマイリーやロレッタ・リン、そしてトラッドとオリジナル で創り上げた選曲抜群、全編に趣味の良いトラッドグラス作品。趣味いいのも道理、クリスのボー カルとギターと、バックにはボブ・ブラック(bj)、エド・ネフ(f)、ピーター・マクローリン (m)、ローリー・ルイス(bs)、そしてプロデュースにジョディー・ステッカーと、役者が揃ってい る。クリスがフィドルに持ち替えてのインスト(4曲)等にはケニー・ベイカーへの尊敬が溢れ ている。久々のボブが参加も納得だ。(歌詩付)

ROU-0801 RICKY SKAGGS & KENTUCKY THUNDER『Bluegrass Rules!』CD\2,750-

Get Up John/Think of What You've Done/Little Maggie/Somehow Tonight/Rawhide 他全12曲

 1997年、カントリースターからブルーグラス界にカムバックしたリッキー・スキャッグス、入 魂の復帰第1弾。スタンレー・ソングをメインに、モンローやフラット&スクラッグスの名曲を 中心に、圧倒的なストレート・ブルーグラス・バンド・サウンドで押してくる秀作だ。ブライア ン・サットンのデビュー作でもある。

ACD-4 BLUEGRASS REUNION CD\2,750-

 オハイオのド・トラッドグラスを体現する伝説のシンガー、故レッド・アレンを中心に、デビッ ド・グリスマン(m)、ハーブ・ペダーソン(bj)、ジム・ブキャナン(f)、ジェイムズ・カーウィン (bs)、そしてジェリー・ガルシア(g,v)までが集った、正にブルーグラスの「本物」を再現しよう と試みたグリスマン1992年の秀作である。

■コンテンポラリー・ブルーグラスの巻

REB-1749 CHRIS JONES『Follow Your Heart』CD\2,750-

今月の新入荷でお知らせしている新人女性シンガー、サリー・ジョーンズの夫、クリス・ジョー ンズの1998年作品。ロン・ブロック、マイク・コンプトン、ウェイン・ベンソン他、ナッシュ ビルの中堅スーパーピッカー達が一堂に会し、クリスの渋いボーカルを守り立てるコンポラとト ラッドが絶妙に同居した秀作である。

■ライブ&ジャムの巻

(ブルーグラスの魅力=ホットなドライヴ感や、とっさのアドリヴやインプロバイズのスリルが堪 らないライブやジャム作品)

MME-71003 JIMMY MARTIN『Live 1958-1960, Hit Parade of Love』CD\1,750-

 1950年代の熱いブルーグラスを演じるのは伝説のサニー・マウンテン・ボーイ、J.D.クロウと ポール・ウィリアムスとのトリオだ。超お値打ち希少録音、短いけど廉価な全10曲。

REB-1118 V.A.『Ralph Stanley, Live at McClure』CD\2,750-

 ビル・モンローのフェス・ライブ名作『Bean Blossom』(MCAD-8002 CD\2,750-)に続く1970年代前半のブルーグラス・フェスの元気を見事に 伝える大名盤2枚組LPのCD化である。ホストのスタンレー他、ビル・モンロー、ジミー・マー ティン、ドン・レノ&ビル・ハレル、カントリー・ジェントルメン、ラリー・スパークス他 の出演。

BP-1002 V.A.『Rocky Grass; Live Bluegrass from Colorado』CD\2,750-

 テルライド・フェスの主催者が、よりストレートなブルーグラスに焦点を絞って開催する「ロッ キーグラス」からのライブ集。デル・マッカーリー・バンド、ジム&ジェシー、クレア・リン チ、ローリー・ルイス、ラリー・スパークス、セルダム・シーン他。特筆すべきはピーター・ ローワンとリチャード・グリーンの超ハイテンション"Blue Moon of Kentucky"が凄い。

■女性ブルーグラス

SH-3927 DOLLY PARTON『Little Sparrow』CD\2,750-

 世界的なシンガー、ドリー・パートンがブルーグラスに挑んだ最新第2作。前作『Grass Is Blue』(SH-3900 CD\2,750-)と比べると、よりアパラチアの伝統色を表に出し、同時に唯一代った メンバー=サム・ブッシュからクリス・シーリへ=の違いが如実に表れ、より広がりを持った美し い世界を創っている。問答無用、完璧に出来上がったドリー・パートン作品である。

COL-85651 PATTY LOVELESS『Mountain Soul』CD\2,750-

女性カントリーのトップ・アーテイスト、パティ・ラブレスが自らのルーツに立ち帰った素晴 らしいトラッド&ブルーグラス作品。歌詞付き。

■ゴスペルの巻

SCR-20 V.A.『Angels Rejoice, Live in Holland』CD\2,750-

 1980年代にオランダへツアーしたバンド達によるライブからゴスペルばかりを選んだコンピレー ション。故ジョー・バル、キャシー・キャリックらのグッド・オール・パーソンズ、リン・モ リスのウェットストーン・ラン、ジミー・グドローとワイアット・ライスらのユニット、ボブ& ダンのペイズリー親子のサザン・グラスにはスティーブ・ヒューバーが、そしてトニー・トリ シュカとスカイライン等々、90年代にブレイクしていく人達の初々しさと、ライブならではの感情 移入が面白いブルーグラス・ゴスペル15曲集。

SKFR-5001 RICKY SKAGGS & KENTUCKY THUNDER『Soldier of the Cross』CD\2,750-

 圧倒的な内容で聴く者の感情を揺さぶるリッキー・スキャッグス入魂のブルーグラス・ゴスペ ル集。モンロー、フラット&スクラッグス、スタンレーズの御三家スタンダードを中心に、総勢 9人のケンタッキー・サンダーが完璧な音を創る。

 インスト新入荷


STR-104 BUDDY SPICHER『Rags to Waltzes』CD-R\2,750-

Bitter Creek/Say Old Man/Sweet Georgia Brown/Irish Washerwoman/Maiden's prayer/Jesse Polka/Sugarfoot Rag/Down Yonder/La Goldenrina/Black Mountain Rag/Beaumont Rag/Snowflake Breakdown/Over the Waves/Orange Blossom Special/Faded Love 全15曲

このところ、次々と作品の発表を続ける大ベテラン、バディー・スパイカー。今最新作は先に 紹介した『Front Porch Swing』(STR-1 CD-R\2,750)と同様、臨場感溢れる生々しい演奏の有名フィドル・チューン集。レインジャー・ダ グ・グリーンの見事なリズム・ギターなど、シンプルなバックでのオールドタイム・フィドル・ チューンからブルーグラス、ウェスタン・スウィングからポップ・チューンまで、あくまでも美し く、変幻自在でありながら一本線の通った緊張感がたまらないバディ・スパイカー。幅広い「フィ ドル」を志す人達のお手本ともなるだろう、バディの真摯な態度と知識、あくなき探求心とトッ プ・ミュージシャンとしてのバランス感覚には脱帽である。

GTR-0004 LENNY BREAU『Boy Wonder』CD\2,750-

夭折の天才ジャズ・ギタリスト、レニー・ブルーが15才の時に残したマール・トラビス/ チェット・アトキンス・スタイルの素晴らしい、恐らくフルアコ・ギターによるソロ録音27曲集。 とても15才とは思えない安定したサムピッキン(ビート感覚)に、驚くばかりのひらめきを見せ るフレーズの数々、スタンダード曲やフィドル・チューン等々、彼の音楽ルーツに感動だ。ホン マ、チェットが大好きだったんだネ。後半では軽いドラムス、ベース等のバックを加えて、ブルー ス、ブギウギ等、レス・ポール風味を加えたり、ジャズ志向も聴かせるアメリカン・ギタリストの 正統派だろう。

AMR-1245 中川イサト『Tree Circle』CD\2,800-

Mega Top/Sky Scraper/Lady Penelope/Bali/アサドヤ・ユンタ/行雲流水(宮本武蔵へ) 他全13曲

日本フィンガーピッキン・ギター界の第1人者、中川イサトの最新作。全曲オリジナルで、マ イケル・ヘッジスへの“Michael"や、宮本武蔵に捧げられた曲など、益々盛んな創作活動に頭が 下がる。アコースティック・ギターの幅広い情感を豊かに伝えるフィンガーピッキンならではの作 品だ。本作と前作『Rainbow Chaser』(AMR-1175 CD\2,800-)を含むタブ譜+楽譜教則本『Acoustic Works』(AMB-1802 Book\4,000-)も新発売されている。

 各楽器別インストお勧め盤

(各楽器の教則物や弦、パーツ等もお問い合せ下さい。また、スタッフには楽器名人達がいます。 我々が蓄積しているノウハウもご利用下さい)

■ギターの巻

ACD-43 FRANK VIGNOLA『Blues for a Gypsy』CD\2,750-

Donna Lee/Blues for a Gypsy/Fishing With Django/Angel Eyes/Limehouse Blues/Misty 他全16曲

ジャズ・ギターの中堅プレイヤー、フランク・バイノーラの最新作はタイトル通り、ヨーロッパ のノスタルジーを基調に、ビッグバンド・サウンドのギター一本でのアレンジやメロディアスな唄 ものなど、そこかしこにジャンゴ・ラインハルトの影をちらつかせながら、多彩な表情をソロ・ ギターで演じきっている。

CCS-117 FLATT & SCRUGGS with DOC WARSON『Strictly Instrumental』CD\2,750-

 フラット&スクラッグスとドック・ワトソンとの「夢の競演」アルバム。1965年、F&S後期 の熟成されたブルーグラス界屈指の安定したビッグ・ブルーグラス・サウンドに、デビュー間も なくクリアなドックのフラットピッキンが絡みあい、現在聴いても、とてもリッチな作品に仕上 がっているのは、さすが、大御所たちのコロムビア録音。

OTR-012 浜田隆史『Orion, New Ragtime Guitar』CD\2,381-

 ラグタイム・ギター奏法を基本にした北海道小樽の浜田、6年ぶりのオリジナル・フィンガー ピッキン・ギター・ソロ最新オリジナル作品集(内アイヌ民謡一曲)である。クラシック・ラ グタイムの手法を基本に、テクニックとパッションを込めたギターへの愛情が気持ち良い。なお、 彼のこれまでの作品がCD-Rで再発されているので(教則物も発売中)、お問い合わせ下さい。

■マンドリンの巻

ROU-0453 RONNIE McCOURY『Heartbreak Town』CD\2,750-

 IBMA最優秀マンドリン連続8年間受賞のロニー・マッカーリー、初のソロ・リーダー・ア ルバム。現在最高のトラッドグラス・バンドとされると同時に、いわゆるジャム・バンドと呼 ばれる先端ロック・バンドのフィッシュらに尊敬されるというデル・マッカーリー・バンド(DMB) の事実上のリーダー、ロニー。デビッド・グリスマン、ベラ・フレック、ジェリー・ダグラス の大物ゲストの他、DMBやザ・サイドメン仲間らが、トップクラスのナッシュビル・ブルーグ ラスでサポートする、インスト&唄物が半々の作品。DMBの圧倒的な最新作『Del and the Boys』(CM-2006 CD\2,750-)で一段と大きくなったロニー、彼の唯一のソロ・アルバムでもある。

CR-006 JOHN REISCHMAN『Up in the Wood』CD\2,750-

 「最も美しい音がする」とウワサされるギブソンF-5ロイド・ロアー・マンドリン(ムーンシャ イナー6月号にその歴史特集)を聴かせてくれるジョン・ライシュマン、彼がビル・モンローと ブルーグラスに捧げたオリジナル・マンドリン曲集。素晴らしく美しい作品ゾ!

ACD-11 RED ALLEN & FRANK WAKEFIELD『Kitchen Tapes』CD\2,750-

 マンドリン少年、デビッド・グリスマンが1963年にレッド・アレンの台所で収録したマン ドリン導師=フランク・ウェイクフィールドの凄いブルーグラス・マンドリンの塊。レッドとフラ ンクの2人だけで演じられる、見事なブルーグラス・ソウルの「抑え難い衝動」を聴くべし!

■バンジョーの巻

COMP-4292 ALISON BROWN『Fair Weather』CD\2,750-

 2000年度のB.O.M.サービス、ブッチギリ・ベストセラーのナンバーワン作品。ただただ「凄 い」音楽に、ゲスト陣のボーカル物も楽しい極上のバンジョー・アルバム。ビンス・ギル、サム・ ブッシュ、クレア・リンチ、ティム・オブライエンがそれぞれにリード・ボーカルとる歌物を随 所に配し、ステュアート・ダンカンやサム・ブッシュらのハイパー・ブレイクを堪能する。アリソ ンが久々に取り組んだホットなブルーグラス極楽アルバムじゃ!さすが才女!!の必聴作品。今年の グラミー賞も取ってしまった秀作!

COMP-4263 LUBOS MALINA『Piece of Cake』CD\2,750-

そのアリソンが気に入って自身のコンパスから発表したルボス・マリナのバンジョー集。ベラ・ フレック、トニー・トリシュカ、ピーター・ローワンや、NHKの大河ドラマ「徳川葵3代」 (だっけ?)のラストテーマでも知られるデイビー・スピラーンのイーリアン・パイプ等をゲス トに創り上げた、新しい感覚のバンジョー・アルバムだ。ヨーロッパでブルーグラスが最も盛んだ といわれるチェコから、目からウロコの秀作。

■フィドル(=バイオリン)の巻

CO-2705 KENNY BAKER『Master Fiddler』CD\2,750-

Washington County/Sweet Bunch of Daisies/Grassy Fiddle Blues/Grassy Fiddle Blues 他全20曲

 1970年代、ブルーグラス・フィドル・スタイルを芸術の域にまで引き上げ、完成させたケ ニー・ベイカーのベスト・フィドル集。このアルバムの楽譜集(CO-2705T \2,500-)もある。ベイカーの最新作(ブルーグラス新入荷参照)もお忘 れなく。

DCD-7823 V.A.『30 Fiddler's Greatest Hits』CD\2,250-

1950年代から60年代にかけての有名フィドラー達による有名30曲集。スターデイ録音のコンピ レーションなので、実にエーカゲンな企画だし、音も良くないが、それでも、今では多くが他界し た偉大なフィドラー達の貴重な録音の数々をまとめて聴く事の出来る大推薦作品なのである。

■ドブロの巻

PC-1112 RANDY KOHRS, SCOTT VESTAL and Others『Bluegrass 2001』CD\2,750-

 ブルーグラス・スタンダード・インスト集の毎年発表を目指す「今」のスーパーピッカー達によ る最新第7作。最近はスタンダード曲もややネタ切れで、オリジナルの比率が増えているが、それ もまた楽しい。何せ、スコット・ベスタル(bj)、ウェイン・ベンソン(m)、ジェフ・オートリー (g)、ジム・バンクリーブ(f)、ジョン・カウワン(bs)といった超強力メンツに、ドブロはジェ リー、ロブに続く若手テクニシャンで注目のランディ・コーアーズ。少しずつメンバーに変動はあ るが、同シリーズの今年まで、7作全て(1995-2001)あります。「今」のスーパーピッカー達の ノウハウを知る絶好のシリーズだろう。

■ベースの巻

PC-1094 MARSHALL WILBORN『Root 5』CD\2,750-

 バンジョーとベースのデュオ・インスト集。とてもユニークな企画で、アラン・マンデ、クレ イグ・スミス、トム・アダムス、ロン・ステュアート他、当代トップ・バンジョイストを見事に 支えるマーシャル・ウィルボーンのシュアなベース・プレイ。彼のスラッピング教則ビデオ『Slap Bass Video』(MM-SBV VHS\4,500-)も秀逸だ。

オールドタイム&フォーク新入荷


ROU-0481 NEW LOST CITY RAMBLERS『40 Years of Concert Recordings』CD2枚組\3,960-

1958年に結成されたニュー・ロスト・シティー・ランブラーズ(NLCR)、その40年間の 様々なライブから2枚組CDに全48曲を収めた最新作である。1978年に発表された20周年記念LP 2枚組作品をもとに16曲の未発表を追加、結成間もない1958年6月のラジオ局での録音から、 1999年9月のライブまで。日本では高石ともやとナターシャ・セブンが、その音楽のみならず、 その広報手法(107ソングブック等)までもを真似たNLCR音楽の全容を一望することが出来る。 1920、30年代に78回転SP盤に録音された「音を再現」することを目的として結成されたNLCR は、60年代のフォーク・リバイバルを通じて、全米の都会人や世界に、当時埋れていたオールド タイム音楽を紹介する最初のグループとなった。その学究的な姿勢は白人オールドタイムのみなら ず、黒人ブルースなどの発掘にも寄与し、1970年代以降のストリングバンド音楽隆盛の基礎と なった。日本にも90年代に来日している彼等の40年間、その一貫した真摯な姿勢と、その素晴 らしい音楽に敬礼!

CO-3520 CLARENCE "TOM" ASHLEY『Greenback Dollar』CD\2,750-

Little Sadie/Coo Coo Bird/House Carpenter/Short Life of Trouble/Old John Henry/Corrina Corrina/Times Ain't Like They Used To Be 他全20曲

1960年代のフォーク・リバイバルでラルフ・リンズラーらによって「再発見」された偉大なオー ルドタイマー、クラレンス・トム・アッシュレーの1929年から33年の録音集。ドック・ワトソ ンを紹介した事で知られるが、1930年代にはロイ・エイカフに最初の仕事を与えた事でも知られ る。また、最初のバースをコーラスとして使用した現在の"Amazing Grace"をポピュラーにした事でも知られているし、ジェリー・ガルシアが"Coo Coo Bird"のクロウハンマー・バンジョー・スタイルに大きな影響を受けた事でも有名だ。ソロ、 ハーモニカとのデュオ、ストリングバンド等、様々なスタイルで聴けるボーカルとバンジョー& ギター、いずれも現在のアパラチア音楽に大きな足跡を見る事が出来る、当時ズバ抜けたアーティ ストであった事がうかがえる貴重で素晴らしい録音集だ。ロック・アーティストが古いブルース を聞きあさるように、シビアに音楽を究めようとするなら、ぜひ聴いておいて欲しい1枚だ。

CCCD-0190 WOLFE BROS.『2001 An Old-Time Odyssey』\2,750-

Rainbow Sign/Mole in the Ground/Johnson Boys/Old Paint/Uncle Ned/Up On Sugar Hill 他全16曲

典型的な現在のオールドタイム・ストリングバンド、ウルフ・ブラザースの最新作品。ジェ リー・コーレルとロジャー・ウィルソンのフィドルとバンジョーが絡み合い、ストリングバンド 特有のグルーヴを生み出しつつ、ケーシー・ハッシュ(g)とドンナ・コーレル(bs)の男女ボーカル も、それぞれストレートな素朴さに好感が持てる。ジミー・ドリフトウッドやスティーブン・ フォスター曲、カーター・ファミリーやベニー・トーマソン曲からカウボーイ・ソングや南北戦争 時の歌など、バラエティーも楽しませてくれる。前作には井上ケンも参加していた、正に本場= バージニア州グレイソン郡を中心にアクティブに活躍するオールドタイム・ストリングバンドの楽 しさが満喫出来る。

R2-74374 JUDY COLLINS『The Very Best of Judy Collins』CD\1,980-

Turn! Turn! Turn!/Both Sides Now/Someday Soon/Send in the Clowns/Amazing Grace 他全16曲

1960年代のフォーク・リバイバルの時代、ジョーン・バエズと人気を二分し、女性フォー ク・シンガーの代表的存在としてひとつの時代を作ったジュディ・コリンズが、64年から75年、 エレクトラ・レコードに残した名曲集。

フォーク&オールドタイムお勧め作品

■オールドタイムの巻

ROU-0426 LEROY TROY『Old Grey Mare』CD\2,750-

ナッシュビル界隈でジャンルを越えて絶大なる人気のバンジョー・エンターテイナー、リロイ・ トロイのラウンダー・デビュー作。古くはアンクル・デイヴ・メイコンにはじまるクロウハン マー・バンジョー(古いスタイルのフィンガーピッキンも秀逸)ピッキン&シンギンの伝統に のっとった、現代版「ミンストレル・エンターテイナー」。

RC-118 三津谷組『まいど、おおきに、Y'all come back an' see us, y'hear!』CD\2,750-

 大阪ミナミの三津谷家=トーチャン(bj)、チーコ夫人(v)、タッキー(g)、リノ(f)=を中心に、友 人である渡辺ヒサシ(m)と細谷ヒロシ(bs)を加えた6人組によるストリングバンド音楽。トーチャン の見事なクロウハンマーと、チーコの元気ボーカルを軸に、家族一丸の楽しいオールドタイム。

■フォークの巻

ROU-8037 JOHN McCUTCHEON『Autumn Songs』CD\2,750-

 オールドタイムのマルチプレイヤーとして、またフォーク・シンガー・ソングライターとしても 高い評価を持つジョン・マカッチェオンが、ズバリ「秋」に思い出す行事や情景を唄った、グラ ミー・ノミネートされた有名なファミリー向け四季アルバム・シリーズの1枚。ワールド・シリー ズ、ハロウィーン、感謝祭などをテーマにジョンの幅広い音楽性が楽しめる。

CCCD-0133 RANDALL HYLTON『Pickin' in the Parlor』\2,750-

 ブルーグラス・ソングライターとして知られた彼が、典型的なトラビス・ピッキン・ギター・ スタイル1本だけで、スリー・フィンガーピッキン・ギター・インストを織り混ぜながら観客を引 きつけて行く様子が楽しめる。歌物を含めて、トラビス・ピッキン・ギターの完璧な使用例でもあ る。早過ぎる死が惜しまれる。

YAZ-1042 V.A.『Uptown Blues, Guitar-Piano Duets 1927-1937』\2,750-

 アメリカ音楽がまだ粗っぽい「素」のままの状態で記録されていた1920年代から30年代、ブラ インド・ブレイクのラグタイム・シンコペーションと、ロバート・ジョンソンのブギ・スタイル が、「シカゴ・ブルース」を生んだと言われる中、ブルースには様々な試みが成されて新しいサ ウンドを探していた。これは当時、ビッグ・ビル・ブロンジーをはじめとする黒人ミュージシャ ン達のギターとピアノという組み合わせが生んだブルーズの形だ。

カントリー、ポップ/ロック新入荷


WB-48008 CHAD BROCK『V』CD \2,650

熊本カントリー・ゴールド、今年のヘッドライナーを務めることとなった気鋭のカントリー・シ ンガー、チャド・ブロックのサード・アルバム。9月25日発売なので、内容は不明だが、要注目!

IMAGE-744 RANDY TRAVIS『Live:It Was Just a Matter of Time』CD \2,650

On the Other Hand/The Storms of Life Medley/It's Just a Matter of Time 他全20曲

80年代、マール・ハガード直系のホンキー・トンク・スタイルで、ネオ・トラディショナル・ カントリーの旗頭として一時代を作ったランディ・トラビス初のライブ・アルバム。上記ヒッ ト・メドレーなど、初期からのヒット曲を網羅した2000年12月、カリフォルニア州アナハイムで のライブ。

WB-24731 BLAKE SHELTON『Blake Shelton』CD \2,650

Austin/I Thought There Was Time/That's What I Call Home 他全10曲

"Austin"がシングル・チャート5週連続トップと独走中、オクラホマ出身、ナッシュビル・カ ントリー期待の新人ブレイク・シェルトンのデビュー作。ブレント・ローワン、ダン・ダグモ ア以下ナッシュビルのお馴染みサポート陣に、アリソン・ブラウン(bj)もゲスト参加。

(以下、有名アーティストのお勧めベスト・コレクション的シリーズ。ただし、シビアなファンや コレクターには全集やコレクターズ・アイテムなどもあるので、ご遠慮なくお問い合せ下さい)

CTFS-187 JIMMIE RODGERS『Brakeman's Blues』CD\2,450-

Blue Yodel No.1(T For Texas)/In the Jailhouse Now/Peach Pickin' Time In Georgia/California Blues/Frankie And Johnny/Pistol Packin' Papa/Muleskinner Blues/Last Blue Yodel 他全24曲

イギリス編集のジミー・ロジャース作品集。彼のトレードマークとなったブルー・ヨーデル全13 曲を中心に、ブルーズ・ナンバーを網羅したもの。ジミー・ロジャース入門に格好の一枚。ブ ルーズ専門レーベルのキャットフィッシュ・レコードが初めて手がけたカントリー作品。

CTFS-200 ROY ACUFF『Crazy Tennessean』CD\2,450-

Great Speckled Bird/Freight Train Blues/Wabash Cannonball/Yes Sir That's My Baby/Waltz of the Wind/Low And Lonely/Tennessee Waltz/Streamlined Cannon Ball/Night Train to Memphis 全23曲

キング・オヴ・カントリー・ミュージック、ロイ・エイカフの40年代コロムビア録音を中心と した作品集。スモーキー・マウンテン・ボーイズ以前、クレイジー・テネシアンと名乗っていた 時代、サウンド的にも何でもありといった感じで手探り状態の、ナマの姿が極めて興味深い。第2 次世界大戦中、日本軍に「ロイ・エイカフを地獄へ」とまでキャンペーンされたオールドタイ マー。

CTFS-194 HANK WILLIAMS『Blues Come Around』CD\2,450-

Pan-American/Lost Highway/I'm So Lonesome I Could Cry/Wedding Bells/A Mansion on the Hill/Lovesick Blues/Long Gone Lonesome Blues/My Bucket's Got A Hole In It/Blues Come Around/Honky Tonkin'/I Don't Care/I'm A Long Gone Daddy 全21曲

イギリス、キャットフィッシュ・レコード制作のハンク・ウィリアムズ、ブルース色の強い名曲 ばかりをうまく集めた作品21曲集。

カントリーお勧め盤


PC-1108 JIM & JESSE『Our Kind of Country』CD\2,750-

 ブルーグラスのベテラン・デュオ、ジム&ジェシーが、これまた大ベテランのグランド・オー ル・オープリ・バンドをバックに、今どきは決して聴くことの出来ない正統派ホンキートンク・ カントリーに挑戦。ルービン・スタイルのハーモニーともよく合う、これぞナッシュビル・カント リーの全盛期である。

SKFR-1002 V.A.『Big Mon, Songs of Bill Monroe』CD\2,750-

 ブルーグラスの父、ビル・モンロー曲集に集った、ブルース・ホーンズビー、ドリー・パート ン、スティーブ・ウォリナー、パティ・ラブレス、ジョン・フォガティー、デキシー・チック ス、トラビス・トリット、チャーリー・ダニエルズ、メアリー・チェイピン・カーペンター、 ドワイト・ヨーカムらの13曲。

その他、CD新入荷

(中には今後詳細を紹介しない作品も含んでいます。お見逃しなきよう!)

■ブルーグラスの巻

REB-1770 RALPH STANLEY『Clinch Mountain Sweethearts』CD\2,750-

 超強力!ジョーン・バエズからマリア・マルダー、ドリー・パートンからギリアン・ウェル チら、各界のトップ女性シンガーがスタンレー・サウンドに挑んだ全16曲。詳細は次号にて。

ROU-0477 RON BLOCK『Faraway Land』CD\2,750-

 待っていました!ロン・ブロックのデビュー作は実に素晴らしい、研ぎ澄まされた究極のアコー スティック・ゴスペルだ。

REB-1773 THE MARK NEWTON BAND『Charlie Lawson's Still』CD\2,750-

 DCグラスのさわやかさを持つ元バージニア・スクワイアーズのマーク・ニュートン、自身のバ ンドのデビュー作。

REB-1766 JEREMY STEPHENS『Scarlet Banjo』CD\2,750-

 強力インパクトのドン・レノ・スタイルを聴かせる弱冠16才。スンゲェー。

CO-721 RED & FRED 『Songs From The Heart Of The Country』CD\2,750-

レッド・レクター(m,v)がフレッド・スミス(g,v)と組んで1969年に発表した、古きよき時代のブ ラザー・デュオの薫り高い、トラッドグラスの逸品CD化。絶頂期のケニー・ベイカー(f)と、ビ ル・チェンバーズ(bj)のサポートで、フィドル・チューンなどもまじえた優しいブルーグラス集。

OD-498-18 LUKE McKNIGHT『Supergrass 2000』CD\2,750-

 ジェシ・マクレイノルズの孫、弱冠18才のルーク・マクナイトのデビュー作。バックも音もジム &ジェシ、そのものだ。

OH-90216 DELIA BELL & BILL GRANT『Good Woman Blues』CD-R\2,750-

コユーイ・ブルーグラス、デリア・ベル&ビル・グラント、2001年最新作。

OH-102 CHARLIE BAILEY & HAPPY VALLEY BOYS『Everlasting Joy-Early Bluegrass Gospel』CD-R\2,750-

ボビーとソニーのオズボーン兄弟がメンバーとして加わった1955年のチャーリー・ベイリー& ハッピー・バレー・ボーイズのゴスペル集。

OH-4024 DIXIE GENTLEMEN『Today And Yesterday』CD-R\2,750-

1960年代の3大ジェントルメン!?の一つ、ディキシー・ジェントルメンがリユニオンして73年と 80年代末に発表したLP2枚のCD化。

ROSE-1 BILLY ROSE AND FAMILY『Kickin' Mule』CD-R\2,750-

 ケニー・ベイカーとのジョイント・アルバムを発表したビリー・ローズに両親や妻子、姉妹たち のヴォーカルをフィ−チュアしてのアット・ホームな暖かく優しい作品集。ここでもフィドルに ヴェテラン、バディ・グリフィンを迎えている。

MFR-906 BILL EVANS『Plays Banjo』CD\2,750-

 今年2月に来日したビル・エバンスの最新強力!バンジョー・アルバム。

■インストの巻

RGP-001 RICHARD GREENE & BERYL MARRIOTT『Hands Across the Pond』CD\2,750-

 リチャード・グリーン、久々のアルバムは自身のフィドルとベリル・マリオット女史のピアノに よる「英国諸島系アメリカ人伝統の感傷を呼び起こすメロディー」とサブタイトルされている。

STR-103 BUDDY SPICHER AND THE NASHVILLE SWING BAND『Swing Time』CD-R\2,750-

バディ・スパイカー率いるナッシュヴィル・スウィング・バンド、先月紹介の『Pick Yourself Up!』(STR-1 CD-R\2,750-)に続く、ビッグバンド・スウィングの新作が早くもリリース。

■オールドタイム&フォークの巻

K50-0001 北村 謙『桜の島の風の中にいる』CD\2,858-

 少年倶楽部のリーダー、北村ケンのソロ・プロジェクトは、ビル・キース、バイロン・バーラ イン、ブライアン・サットンらをゲストに迎えたオリジナル作品集。

JUBA-001 CARY FRIDLEY『Neighbor Girl』CD\2,750-

 待ってました!元フレイト・ホッパーズのケアリー・フリードリーの初ソロ作品、上等!

CO-2730 RAFE STEFANINI『Glory on the Big String』CD\2,750-

 レイフ・ステファニーニのフィドルに、ジョン・ハーマン(bj,ukulele,g)やダーク・パウェル (bj,g)、ビバリー・スミス(g)、ウッディ・ウッドリング(g)他、シンプルな編成でのオールドタイ ム・フィドル集。

CO-3524 V.A.『Old-Time Texas String Bands, Vol.1 Texas Farewell』CD\2,750-

CO-3525 V.A.『Old-Time Texas String Bands, Vol.2 Dallas Bound』CD\2,750-

 1920年代後期のテキサスのストリングバンドのフィドル曲集。すでに後のテキサス・スタイル・ フィドルの特色を漂わせ、アパラチアのスタイルよりも洗練された音の流れが聴き取れる。

教則物新入荷


TAMT-00040 ERIC THOMPSON『Bluegrass Crosspicking Guitar』VHS\5,800-(85分/日本語字幕/タブ譜入り)

Fly Around My Pretty Little Miss/Blackberry Rag/Beaumont Rag/Wildwood Flower/Cross-Eyed Fiddler.

 先月紹介した『Flatpicking Fiddle Tunes; Reels, Rags & Hoedowns』(TAMT-00039 VHS\5,800-)でフラットピッキンに慣れた方、もう一段ステップアップして、今回は「クロスピッ キン」に挑戦しましょう。ブルーグラス・フラットピッキンの重要な要素であるクロスピッキン は、リズムにグルーヴを付けたり、アドリヴの幅を広げてくれます。大ベテランのエリック・トン プソンは基本的なクロスピッキンの様々なパターンから、クラレンス・ホウイトのアドリヴまで、 分りやすく解説して(なにせ字幕付)くれる。決してハイテクのスーパーピッカーではないが、初 心者が弾けるようになるまでの、様々な工夫や解説はエリックの人柄そのまま、リラックスしてつ いて行ける。また、"Cross-Eyed Fiddler"など、趣味の良い選曲もマル。コードとリズム、そして 基本的なフラットピッキンを経験した方にお勧めするフラットピッキン・ギター教則だ。

教則物お勧め作品


ES-BOOK EARL SCRUGGS『5 String Banjo』Book\3,000-

泣く子も黙る!アール・スクラッグス・バンジョー教則本。これがブルーグラス・バンジョー のバイブルです。

その他、スクラッグス家直送グッズには、ギブソン・スクラッグス弦(\970-=ライトとミディ アムの2種類)、キーホルダー(\600-)、マグネット(\600-)、キャップ(\2,500-)、バンダナ (\600-)、Tシャツ(\3,800-)等があります。

ACU-SHV STEVE HUBER『Killer Tone, Detailed instruction and demonstration on proper banjo set up and maintenance』VHS\6,300-

 30年ほど前、ギブソンのバンジョーが何本くらい日本にあったのだろう?20年ほど前、ギブソン にも負けない国産バンジョーが登場したっけ。10年ほど前、ギブソンに飽きたらずビンテージまで 探し回っていた人達がいたなぁ。…まるで、日本経済史を眺めるようなバンジョー史、今は構造改 革、すなわち「セットアップ」の時代です。「キラー・トーン」という主題、「正しいバン ジョー・セットアップとメインテナンスの詳細解説教則」という副題、そして教授があのスティー ブ・ヒューバー。楽器の命「トーン」を最良に保つためのノウハウが詰った80分の教則ビデオで ある。ただし、英語解説で字幕もないが、「手元」を見て「音」を聞けば、分るはずだ。

その他、ナンヤカンヤ


(楽器、弦、パーツ、本、その他、音楽に関連する物は何でも、お気軽にお問い合せ下さい)

BU-ST ブルーグラス・アンリミテッド・ステッカー 各\250-

 1970年代以来、30年間に渡って支持され続けているブルーグラス・アンリミテッド誌が発売す るステッカーである。車のバンパーや楽器ケースなど、密かに「私はブルーグラス・ファン!」 をアピールしましょう!青地に白字のスローガンがシンプルに描かれた横29cmX縦7.5cm。ス ローガンには下記の5種類があるので、それぞれ選ぶか、枚数指定でオマカセ下さい。

"I Love Bluegrass"、"Clean Up Air Polution, play Bluegrass"、"Bluegrass, Hear It, Play It, Love It"、"My Grass Is Blue"、"Have You Hugged Your Banjo Today?"(これのみBluegrass表記なし)。

輸入雑誌


(以下の3誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト 等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白さをいかがですか)

■バンジョー・ニューズレター誌 各\500-

 世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載、バックナンバー(探しておられるタブ譜の 曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します)もお問い合せ下さい。最新6月号 (BNL-01/06)はクロウハンマー奏者でIBMA国際委員会の座長でもあるディック・キンメルのイ ンタビュー、ピート・ワーニックの初心者講座他、タブ譜は話題の映画『オー・ブラザー』の メイン・テーマ"A Man of Constant Sorrow"の美味しいロン・ブロック奏法、クレイグ・スミ スの美しい"Annie Laurie"、アール・スクラッグスの"String Bender"、他、バックアップはディミニッシュ・コード、基本スケール練習法など、 バンジョー・フリークには1冊丸ごと楽しめる情報&タブ譜誌、44頁!

■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\500-

 米国のブルーグラス月刊専門誌、最新8月号(BU-01/08)が届いています。8月号はブルー・ ハイウェイのカバーストーリー他、ジョッシュ・グレイブス・トリビュート、リンウッド・ラン スフォード、ティナ・アデアー、モンロー・ブラザーズらのスポンサーだったクレイジー・ ウォーター・クリスタル社物語などの特集の他、ブルーグラスに関するあらゆる情報満載の96頁。

■オールドタイム・ヘラルド誌 各\900-

 アリス・ジェラードが主宰するオールドタイム音楽専門誌の2001年夏号(OTH-0708)は、チャー リー・ストリップリングと、アーフーリー・レコードの40年特集をメインに、1920年代のコー ラー入りのバーン・ダンスSP盤発掘他、ニュース、フェス、ワークショップ等。

その他のバックナンバーはお問い合せ下さい。オールドタイム・ファン必読!

月刊『ムーンシャイナー』


発行18年目、1983年11月の創刊以来、発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌。

■定期購読:1年間¥6,000-、半年間¥3,300-。

 お申込はお葉書やお電話で、開始時期はバックナンバーも含めて、自由にご指定下さい。

■バックナンバー:各¥500-。

 お気に入りアーティストや知りたい事項などをお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-1811 2001年9月号(通巻215号)

 ジョン・ハートフォード追悼とアルバム・リスト、ハートフォードが愛したオールドタイム・ フィドラー=エド・ヘイリー、ブルーグラス・アライアンスの歴史と再編成、吉津正司『淀川 デルタブルース』、10年目を迎えた長崎ブルーグラス・フェスの歩み、ビル・モンロー財団の ロジーン・プロジェクト、最新学生ブルーグラス事情「神戸大学」、高知シュガーヒル・ラン ブラーズ米国ツアー最終回、ブルーグラス・インプロバイズの基本その4、その他ニュース、 BGチャート、CDレビュー、コンサート情報等々。

MS-1810 2001年8月号(通巻214号)

 ビル・クリフトン、ロンダ・ビンセント、チェット・アトキンス追悼、フレッド・ニール 追悼、ノース・ヒル流CD制作、新装オープン「カントリー・ミュージック・ホール・オブ・ フェイム」等の特集他、高知シュガーヒル・ランブラーズ、女性ブルーグラス会議最終回、ブ ルーグラス・インプロバイズの基本第3回。

(今年の暑さがウソのようにサワヤカな9月だ。今月も全国各地でフェスがある。楽しもう!)

■ジョン・ハートフォード特集

(6月4日に63才で他界したジョン・ハートフォード。ビートルズの"Yesterday"に次ぐ録 音・放送回数を誇る"Gentle On My Mind"を生み、その後の人生は、大好きなブルーグラスと オールドタイムの中で、最高の仕事を残してくれた。ムーンシャイナー9月号の追悼特集と共に彼 の遺作をしみじみと聴きたい)

BPM-405 V.A.『A Tribute to JOHN HARTFORD』CD\2,750-

ティム・オブライエンとキャシー・マティアの"Gentle On My Mind"をはじめ、ライダース・イン・ザ・スカイ、ジョン・カウワン、ギリ アン・ウェルチ、ノーマン・ブレイク、ベラ・フレック、息子ジェイミー・ハートフォードが ジョンを囲んでのトリビュート・ライブ。すでに死期を悟っていたジョンと友人達の心温まるス テージだ。

FF-70020 JOHN HARTFORD『Mark Twang』CD\2,750-

1976年作のハートフォード、グラミー受賞作品。全くのソロで、バンジョーとフィドル、そ してタップを武器に、音楽ファン、リバーボート・ファン、そして何よりブルーグラス&オール ドタイム・ファンを唸らせるエンターテイナーぶりが凄い。彼の音楽と「愛」の原点が聴ける大秀 作。

FF-70028 JOHN HARTFORD『Nobody Knows What You Do』CD\2,750-

1970年以降のニューグラス・ムーブメントの背後で、常にミュージシャン達の精神的より所でも あった偉人、故ジョン・ハートフォードの1976年作、プログレグラス大名盤。サム・ブッシュ、 バディ・エモンズ、ベニー・マーティン、故ジミー・コルバードらが、いまだに古さを感じさせ ない超ハイテンションのジャム・グラスを聴かせる。

RC-117 CHRIS SHARP『Good "Fa-air" Side』CD\2,750-

"O Brother, Where Art Thou?"の全米ツアーで大抜擢、故ジョン・ハ―トフォードが最も信頼 したサイドメン =クリス・シャープ。ジョンの全面協力により制作されたクリス・シャープのソ ロ・アルバム。アール・スクラッグスがフラット&スクラッグス解散以降、初めて F&Sスタイルでのレコーディングや、ジョンのマスターピー ス"Foggy Mountain Landscape"を含む、レッド・クレイ・コードが自信を持ってお贈りする最 良のブルーグラス作品。歌詞付き。

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