HOME PAGE | ご注文|NEWSLETTER INDEX |

B.O.M.Newsletter #321web   2007年7月9日

PDFファイルは郵便でお届けのフーオーマットでごらんいただけます。
またプリントアウトしてお読みいただけます。
PDFファイル


今月の新入荷注目作品
ブルーグラス新入荷
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
2007年上半期話題作
初心者歓迎コーナー
ブルーグラスお勧め作品
インスト新入荷
各楽器別インストお勧め再入荷作品
オールドタイム&フォーク新入荷
オールドタイム&フォークお勧め作品
カントリー新入荷
カントリー発掘、編集モノ新入荷
映像新入荷
映像ものお勧め作品
教則もの新入荷
教則ものお勧め
楽器、その他…
2007年IBMAワールド・オブ・ブルーグラス・ツアー
輸入雑誌
月刊『ムーンシャイナー』
B.O.M.ご利用方法


◆今月のニュースレターはウエブサイトのみでのご案 内です。印刷物でご入用の方はご連絡ください。

◆第36回宝塚ブルーグラス・フェスティバル!!

8月2日(木)夜から5日(日)昼頃まで、37年目の宝 塚ブルーグラス・フェスを開催します。コンサート、楽器ワークショップやエンドレス・ジャムなど、人里離れ たブルーグラスだけの解放区で思いっきりブルーグラス、 しませんか? 期間中、100以上のブルーグラス・バンドが全国から集まります。バンドの出演申し込みは7月 18日まで、B.O.M.サービスまでお寄せください。

 フェスのステージは金曜日の夜からにぎやかになりま す。ステージの観戦には椅子のご用意をお勧めします。また、宿泊(バンガローや民宿)や食堂での食事(今年 は屋台が出ません)に関しては、会場である三田アスレチック(カナディアン大磯)〒669-1411 兵庫県三田市波豆川281(079-569-0024)まで、事前にお問い合わせ ください。

 フェス参加費用は高校生以上\3,000-(1日でも4日 間でも同じ)、また、キャンプやテーブルの設置など、サ イトのご利用には別途費用(1日\2,000-)が必要です。 プールやフィールドアスレチック、バーベキュー、岩風呂などの施設があります。

 真夏の山の中、ブルーグラス三昧です!!

◆最新ムーンシャイナー7月号(\525)は、80周年を迎 えたブリストル・セッションのカーター・ファミリーとジミー・ロジャーズからオールドタイム/ブルーグラス /カントリーの境界線を探る特集のほか、本間正敏氏の寄稿でカントリー・ジェントルメン結成50年「何故?東 京ばかりにジェントルメン・バンドが乱立したのか…?」、オッピドム開店2周年、新進ドブリストのラン ディ・コーアズ、話題のDVD映像フラット&スクラッグス徹底解像A、カーター・フォールド訪問記後編、 IBMAリポートI最終回、ペンシルバニアのフィドル、日本ブルーグラス年表Fなど、日米ブルーグラス情報 満載。

 月刊ムーンシャイナー定期購読は1年間(12冊)\6,000- 半年間(6冊)\3,300-。購読開始希望月をお知らせいただければ、振り込み票とともに早速お送 りします。…定期購読を、是非ともよろしく!!

今月の新入荷注目作品

ARP-6536 SHAWN CAMP & BILLY BURNETTE『Bluegrass Elvises Vol.1』CD\2,573-(本体\2,450-)

 キングこと「エルビス」他界から30年、「ブルーグ ラス」と「エルビス」がひとつになった超話題作!! 8月16日の発売日前に先行入荷!! 

SKFR-2018 CHERRYHOLMES『Cherryholmes II Black & White』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ブルーグラスをはじめて8年、いまやトップバンド の一家。ビルボード・ブルーグラス・チャート(6/30)初登場1位、今秋、熊本に初来日予定。

KC-1004 KATHY CHIAVOLA『Somehow』CD\2,888-(本体\2,750-)

 ナッシュビルきってのボイス・トレーナーとしても 知られるキャシー・キアボラ最新作は、女性らしい感性あふれるブルーグラス、カントリー、ブルースから フラメンコまで、ブルーグラス新入荷参照。

MME-72002 LEWIS FAMILY『Live in Georgia』DVD\2,573-(本体\2,450-)(46分)

 ブルーグラス・ファミリー・ゴスペルの第一人者と して高い人気を誇るルイス・ファミリー、1992年の劇場ライブがDVD化だ。映像新入荷参照。

AMA-1037 DAROL ANGER & MIKE MARSHALL『Woodshop』CD\2,573-(本体\2,450-)

 フィドルとマンドリンの第一人者が自在に創る究極 のアコースティック世界!インスト新入荷参照。

AB-003 ADRIENNE YOUNG『Room to Grow』CD\2,888-(本体\2,750-)

 新世代の女性アパラチアン・シンガー、ヒット・チャートをも窺うエイドリアン・ヤングの最新第3作。 オールドタイム/フォーク新入荷参照。

DUAT-1242 V.A.『Anchored in Love: A Tribute to June Carter Cash』CD\2,573-(本体\2,450-)

 2003年5月に他界したジューン・カーター・キャッ シュへ、豪華キャストによるカーター・ファミリー・トリビュート。カントリー新入荷参照。

OBR-038 JOHN PRINE & MAC WISEMAN『Standard Songs for Average People』CD\2,888-(本体\2,750-)

 クラシック・カントリーの名曲を気持ちよく歌う巨 匠ふたりのデュオ作品。カントリー新入荷参照。

ブルーグラス新入荷

ARP-6536 SHAWN CAMP & BILLY BURNETTE『Bluegrass Elvises Vol.1』CD\2,573-(本体\2,450-)

Don't Be Cruel/Jailhouse Rock/Good Rockin' Tonight/Are You Lonesome Tonight/Mystery Train/That's Alright Mama/Hound Dog/Blue Suede Shoes 他全13曲

 8月16日、キングこと「エルビス」他界から30年、 彼がデビュー盤で取り上げた"Blue Moon of Kentucky"から53年の時を経て、ようやく「ブルーグラス」と「エルビス」がひとつになったアグレッシヴな超 話題作!! おなじみのエルビス曲が、見事なブルーグラス・スタイルで再現されるお楽しみ作品。1987年、20 才でオズボーン・ブラザーズのフィドラーとしてナッシュビルにやって来たショーン・キャンプ、その才能は ソングライターとして開花、ラルフ・スタンレーからガース・ブルックスまで数多くのアーティストが取り 上げ、また、マルチプレイヤーとしてあらゆるセッションを経験した才人だが、カントリーヒットに手の届く ところにいたためか、ブルーグラスでは知る人が少ない。もうひとりの主役、ビリー・バーネットは伝説のロ カビリー・パイオニア、ロックン・ロール・トリオのドーシー・バーネットの息子で、メンフィスで生まれた ときからロカビリーに浸かっており、80年代以降はカントリー/ロック・シンガーとしても名を成し、現在は ミック・フリートウッドとバンド活動をはじめている。そんなふたりが、ブルーグラスとロカビリーのアグ レッシヴな部分で合体、スコット・ベスタル/デイブ・ タルボット(bj)、オウブリー・ヘイニー(f)、クリス・ヘンリー(m)、マイク・バブ(bs)とともに創った「ブ ルーグラス・エルビス」。エルビスのホットなノリと、若 いクリスのモンロー風ダウンストロークに象徴されるブルーグラスのアグレッシヴなホット・ピッキンが見 事に融け合った、とても楽しい作品に仕上がっている。詳細はムーンシャイナー8月号にて特集掲載予定。エ ルビスの命日にセットされた8月16日の発売日前に先行入荷!! 

SKFR-2018 CHERRYHOLMES『Cherryholmes II, Black & White』CD\2,573-(本体\2,450-)

You Don't Know What Love Is/Heat of the Morning/The Nine Yards/Don't Give Your Heart to Knoxville Girl/I'll Never Shed Another Tear 他全14曲

 前作『Cherryholmes』(SKFR-2014 \2,573-)で全米デビューしていきなりIBMAアワード最高賞の最優秀 エンターティナー賞を獲得した一家、チェリーホームズのすごい!!最新第二弾。1曲目、トラッドグラスを 強く意識しながら長女であるシア(bj)、23才の感性がストレートに出た「愛って何か分かってる?」から、2 曲目ではロバート・ゲートリーの美しいワルツもまた、トラッドグラスのノウハウそのまま、17才の次男ス キップ(g)が現代感覚を盛り込んで見事に歌いこなす。タイトル曲は、ソニヤ・アイザックスが書いた罪を犯し て刑に服す女性が罪を悔いるというテーマのソウルフルなアパラチアン・バラッドだ。19才長男B.J.のすご いフィドルをフィーチャーとしたオリジナル、煽り立てるリズム・ギターと強烈なリード、とてもうら若き女 性とは思えないシアのソリッド・バンジョー、母サンディのサム・ブッシュ・モデル・マンドリンも子供たち に負けじと炸裂、つづくB.J.のボーカル・モノも素晴らしい。15才末っ子モリーのフィドルをフィーチャー、 大先輩ケニー・ベイカーとボビー・ヒックスのツインで知られるスウィンギーな"Darkness on the Delta"で伝統へのリスペクトを、とても10代とは思えないア ドリブで表現する。その他、フラット&スクラッグス"I'll Nesver Shed Another Tear"も含んだツイン・フィドルを適所に効かしたアレンジで疾走するブ ルーグラス全14曲。末娘を難病で亡くした一家の結束が、ブルーグラスという音楽だった彼ら、楽器を弾きは じめてわずか8年、何がいいブルーグラスなのかを全員が良く知っている家族…、ベースで支えるオヤジが エライッ!!

UMM-001 HUNTER BERRY『Wow Baby』CD\2,888-(本体\2,750-)

In the Pines/Blue Kentucky Girl/Blue Kentucky Girl/RagTime Annie/Kansas City Kitty/I'm Waiting to Hear You Call Me Darling/Fiddler's Dream 他全12曲

 1曲目から自作ながら、シンプルなオールドタイミーなフィドル・チューン、だが、バックにトニー・ラ イス(g)、ドイル・ローソン(m)、ロン・スチュワート(bj)、ダーリン・ビンセント(bs)が基本…、という豪 華なデビュー作は東テネシーのブリストル地域からやって来た若手フィドラー、ハンター・ベリー。2曲目 はキツメのハイロンサム・サウンドで"In the Pines"、そして3曲目にはストレートな"Billy in the Low Ground"(トニー・ライスのリズムにブライアン・サットンのリード)など、マジメな正統ブルーグラス・フィ ドル・アルバムを目指したのか…、若いのになかなかの落ち着きだ。と思いきや、美しく"Blue KY. Girl"してみたり…、ロンダ・ビンセントとソニヤ・アイザック スのハードドライブ・コーラスを聴かせたり…、また、スウィング一発ではバディ・スパイカー(f)とボブ・ ムーア(bs)、バック・ホワイト(piano)を迎えたり…、なんといっても白眉はマーティ・ステュアートとボ ビー・オズボーンのフラット&スクラッグス名曲"I'm Waiting to Hear..."。基本セットにアダム・ステッフィや前出サットンなども加わるが、なにせトニー・ラ イスが久々に全編でソリッドなブルーグラスの中でテンションの効いたリズム/リードを聴かせるのもミソ だ。中学生の頃からIBMAのジャムで注目の彼、現在はロンダ・ビンセント&ザ・レイジを支える素晴らしい フィドラーに成長、トラッドな中にもスリリングなお楽しみも満載の現代ブルーグラス・フィドル自費制作 盤集。

MS-0028 ABRAMS BROTHERS『Iron Sharpens Iron』CD\2,888-(本体\2,750-)

Think What You've Done/Soldier's Joy+/I Cried Again/I Want to be Loved/Carolina Star 他全13曲

 ジョンとジェイムズのエイブラムズ兄弟の最新3作 目である。兄ジョン(17才)のマンドリンとアグレッシヴなリード・ギターとリード・ボーカルを軸に、マー ク・オコナー・フィドル・キャンプからダニエル・パール記念バイオリンを贈られた弟ジェイムズのフィドル (まだ硬いが14才…、バンジョーも弾くぞ!!)、それに ブランドン・グリーンとウィル・パーソンズというふたりのサポート・ミュージシャン(bj)が音好きをくす ぐり(ロン・ブロック的ロールとチョークなど絶妙)、全 編に渡ってとても面白い音のスリルを楽しませてくれる。ジム&ジェシーの影響の強いカナダという土地柄 も影響しているのか、選曲もスタンダード・ブルーグラスに、ベッキー・ビューラーやショーン・レーン/ティ ム・スタッフォード、ティム・メッシーら最近のブルーグラス・ソングライターの曲を積極的に取り入れて、い ずれは全米的に知られるだろう期待感溢れる若者らしいさわやかな作品にしている。

KC-1004 KATHY CHIAVOLA『Somehow』 CD\2,888-(本体\2,750-)(歌詞付)

Makin' New Memories/Azalea Waltz/Missin' You/Girl with a Mission/I'll Rest My Case 他全13曲

 キャシー・キアボラ、6年ぶりの最新作は全曲、女性 らしい感性あふれる詩とメロディーが一杯、満を持して発表した、おそらく彼女にとって愛しい思い出が詰 まった曲ばかりなのだろう。前半はリチャード・ベイリー(bj)、ブレント・トリットorブッチ・バルダサリ (m)、ステュアート・ダンカンorバーバラ・ラム(f)、デニス・クラウチ(bs)らのバックでのブルーグラス、後 半に入るとダレル・スコット(g)、ロブ・アイクス(d)、ケニー・マローン(perc)、バイロン・ハウスorビク ター・ウートン(ebs)らとともに一歩ずつ音楽世界を広げて行き、カントリー、ブルース、そしてみずからの DNAを追うようにフラメンコからイタリアまで、最後にはエドガー・マイヤーとビクター・ウートンというアコ とエレキのベース巨匠を相手にしたインプロバイズまで。ほかに、シャロンとシェリルのホワイト姉妹、テ リー・エルドレッジ、ジョン・コーワンらがボーカル・ゲスト。ナッシュビルのボイス・トレーナーとしても知 られる彼女、クラシックの素養とブルーグラスへの愛情、そしてナッシュビルの多彩な仲間とのコラボレー ションが生んだ素晴らしい女性ボーカル作品だ。

NSG-1001 CLIFF WALDRON & the NEW SHADES of GRASS『New Direction』CD-R\2,888-(本体\2,750-)

Blue Ridge Side of Blue/Where Grass Won't Grow/Kentucky Rain/Deep River/Blue-Eyed Gal 他全12曲

 懐かしいクリフ・ウォルドロンの最新自費制作品、 ムーンシャイナー5月号(MS-2407 \525-)で近況が特集記事となっていたように、10年前にバンドを再編、ワ シントンDCグラスの洒落た選曲とアレンジで相変わらず、さわやかなブルーグラスを聴かせてくれる。マンド リンには日本滞在の長かったマーク・マジオロがジーン・ジョンソンを思わせる軽やかなフレーズを聴かせ (現在はバンドを抜けているため写真はない…)、マーク・クリフトンがマイク・オルドリッジ風のドブロで、 安定したスリーフィンガーロールのケビン・ループ(bj)、ウェイン・ランハム(f)、そして紅一点のテリ・ チズム(bs)が美しいテナーでハーモニーを締める。60年代末に"Fox on the Run"でニューグラス・ムーブメントの先陣となり、70年代にはセルダム・シーンの 雛形となったクリフのサウンド、DCグラスの軽やかな曲調とアンサンブルが、久々にあの懐かしい声で楽し める。

RHY-1031 DWIGHT McCALL『Never Say Never Again』CD\2,573-(本体\2,450-)

West Virginia Ground/Blue Eyed Boston Boy/Lost River/Little Bessie/Goin' Across the Sea 他全14曲

 かつて父、ジム・マッコールがアール・テイラーらと 素晴らしいアルバムを3枚発表したルーラル・リズムから、初のアルバムを出したドワイト・マッコール、現 在J.D.クロウ&ニュー・サウスのマンドリン&テナーである。トラッドグラスの血を引きながら、70年代以 降のあたらしい音とビートに刺激を受けてきただろう経歴そのまま、有名トラッド曲から最近のライターや オリジナルに、マイケル・マーティン・マーフィーや、ドイツのテクノ・ダンスDJからのカバーまで、テンショ ン一杯のいまどきのソリッドグラスを目一杯聴かせる。バックには素晴らしいロン・スチュワートのバン ジョーとフィドルを軸に、アラン・バイビー(m)、ランディ・コーアズ(d)、ハロルド・ニクソン(bs)、ブライ アン・スティーブンス(g)ら、申し分ない「今」のトップランナーたちを配し、アグレッシヴなソリッド・ブ ルーグラスを聴かせる。最近のニュー・サウス2枚のほか、ダン・ティミンスキやダレル・ウェッブの作品、古 くはユニオン・スプリングスなど、充分なキャリアを重ねて満を持してのブルーグラスだ。

SR-1961 JAMES ALAN SHELTON『Walking Down the Line』CD-R\2,888-(本体\2,750-)

Soldier's Joy/Fair and Tender Ladies/Salt Creek/Nashville Blues/Hard Times Come Again No More/Grandfather's Clock/Sounds of Silence 他全13曲

 ここ13年間、ラルフ・スタンレーのリード・ギター 奏者としてジョージ・シャフラー以来の正統派クロスピッキン(フラットピックでスリーフィンガー・ロール を模する奏法)の伝統を守るジェイムズ・アラン・シェルトンの最新作は自費制作のCD-R。東テネシーで楽器 店員をしていたときからの仲間、マンドリン・ビルダーとして知られるオウディ・ラトリフ(g)、アダム・ステッ フィ(m)、バリー・ベイルズ(bs)の3人を軸に、バンジョーには若いダニエル・グリンドスタッフとス ティーブ・スパークマンが6曲と4曲、J.B.プリンスから学んだというデューイ・ブラウン(f)らが、スト レートなブルーグラス・サウンドを創る中、無理のない(アドリブに走らない)フラットピッキンが聴ける。ブ ルーグラス・フラットピッキンの定番から、変則フィンガーピッキンで「大きな古時計」、そしてボブ・ディラ ンのタイトル曲からサイモン&ガーファンクル曲、またカーター・ファミリーやフォスター曲の3曲で朴訥 な好感の持てるボーカルを聴かせる(あのジュディ・マーシャルとの掛け合いもある)。いつも通りの、安心 して聴ける正統派ブルーグラス・クロスピッキン・ギター作品である。 なお現在、初期の97年作品『Road to Coeburn』(CCCD-0154 \2,888-)と、前作になる04年作『Half Moon Bay』(REB-1809 \2,573-)の在庫がある。

GHBR-001 グラス・ホリデイ・ボーイズ『Bluegrass Gospel Vol.1』CD\2,000-(本体\1,905-)

主は道をつくられる/幸いな人(Banks of the Ohio)/Rocky Top/Using My Bible for a Roadmap/Nellie Kane/Old Home Place/On the Road Again 他全13曲

 名古屋で活躍するグラス・ホリデイ・ボーイズのゴス ペルとセキュラーが半々に収められた作品。クリスチャンでもある宮本勝義(m)が中心になった彼ら、恒川 良三、デビッド・クレッピンガー(g)、鵜飼達蔵(bj)、高橋満(f)、村瀬智則(bs)、大木拓夫(steel g)の7人が、4月にスタジオ・ライブで収録したものと思われる 作品。日本語でオリジナルな詩を書いた曲などで、クリスチャンとしてのメッセージを込めている。ミキシン グやボーカルなどに録音状況からのプレッシャーがうかがえるが、大切なのは発表しつづけることだ。次には きっと、よりベターなものができるはずだから。

ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷

SF-40175 COUNTRY GENTLEMEN『Going Back to the Blue Ridge Mountains』CD\2,888-(本体\2,750-)

Blue Bell/Copper Kettle/I Saw the Light/Tom Dooley #2/Brown Mountain Light/Daybreak in Dixie/Mary Dear/Criple Creek/Muleskinner Blues 他全16曲

 今月4日、結成50年を迎えたカントリー・ジェント ルメン、本作は1973年にフォークウェイズから発表された彼らの60年代前半のライブ録音集。いわゆるクラ シック・カントリー・ジェントルメン(ジョン・ダッフィ /チャーリー・ウォーラー/エディ・アドコック/トム・グレイ、1960-1964)直後の録音と見られるが、そ の絶頂期にあるホットなライブが楽しめる。バンドを「石器時代のビートルズ」などと紹介する自虐的ギャグ や、「8年間練習して、いまだに難しいバンジョーのイントロ」などと、フォークブームを小バカにする「ト ム・ドゥーリー」など、ワシントンDCという都会の中で、好きな音楽と、厳しい経済環境のなかで苦悩する 職業バンドの姿も感じられる、普段着のジェンツのライブ集だ。とはいってもこの3人、最後の曲、キーオ ブGのビル・モンローから1音上げたダッフィの「ミュールスキナー」を聴くまでもなく、ダッフィ/ア ドコック/ウォーラーのインパクトと音楽性はすごい!! ムーンシャイナー7月号(MS-2409 \525-)で「何故?東京にカントリー・ジェンツ」として、60年代 の関東におけるジェンツ・ブームを検証している。

2007年上半期話題作

SH-4021 INFAMOUS STRINGDUSTERS『Fork in the Road』CD\2,573-(本体\2,450-)

 なんとブルーグラス・アンリミテッド誌ブルーグラ ス・アルバム・チャートで一躍ナンバーワン(ムーンシャイナー誌7月号掲載)となったインファマス・ス トリングダスターズ、この2年間、米国でもっとも噂された若者バンドの今年3月のデビュー盤。圧倒的な 楽器テクと新鮮なオリジナルソングの21世紀アンサンブルは、ニューグラスより新しくて同時にブルーグラ スっぽい…。ムーンシャイナー誌今年3月号(MS-2405 \525-)にカバーストーリー。

ROU-0588 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『More Behind the Picture Than the Wall』CD\2,573-(本体\2,450-)

 気持ちいいテリー・バウカムのバンジョー・イント ロではじまるドイル・ローソンとクイックシルバー、お 待ちかねのセキュラー(非宗教)作品。ジェイミー・デイリーの力強くかげりのないすばらしいテナー・ボイ スを軸に、ユーモラスでキャッチーなソリッドグラスからカントリー/フォーク・バラッド、圧倒的なボー カル・ハーモニーと鉄壁のソリッド・リズムでもっとも安定した現在ブルーグラスの王道を聴かせるドイル、 現在IBMA最優秀ボーカル・グループ受賞連続記録を更新する彼ら、悠々の最新作。ドイルとクイックシルバー の25年はムーンシャイナー誌2004年9月号(MS-2111 \525-)で特集。

REB-1820 JOHN STARLING & CAROLINA STAR『Slidin' Home』CD\2,573-(本体\2,450-)

 相変わらずのこぶしの利いたボーカルに哀愁を漂わ せるジョン・スターリング、久々のアルバム、実に渋い中年、というか初老というか…、マイク・オルドリッジ (d)とトム・グレイ(bs)というオリジナル・セルダム・シーンの仲間三人に囲まれ、エミルー・ハリスもゲス ト。1曲目のジミー・ロジャーズ"Waitin' for a Train"からワシントンDC人脈の"Willin'"ほか、ジョン・ランドール(m,g)をメインサポートに、スターリン グ節を堪能させてくれるバンジョーレス・ブルーグラス。

EB-2006 EARL BROTHERS『Troubles to Blame』CD\2,888-(本体\2,750-)(歌詞付)

 ものすごい泥臭さ…、超ヒルビリーという衣を纏っ て、現代社会の問題に踏み込む普遍的でヘビーなテーマを正面から取り上げるアール・ブラザーズの自費制 作第2弾である。基本的にスタンレー・ブラザーズのサウンドをベースにしながら、ボブ・アール・デイビス、 ジョン・マッケルビー(g)ら4人組が、苦境、女、酒、死などをテーマにした全曲オリジナルで、溢れんばか りの感情を優先させる演唱はまさに「Real Music」。ブルーグラス/ヒルビリー/ホンキートンクなど、単純 にして力強い詩とメロディーに全身全霊で集中する彼ら、バーン・ウィリアムズのまいたトラッドグラスの種 が育つ、カリフォルニアはサンフランシスコのバンドである。

MH-1115 JERRY SALLEY『New Songs, Old Friends』CD\2,888-(本体\2,750-)(歌詞付)

 ビンス・ギルとドイル・ローソンを起用したハーモ ニーからはじまるジェリー・サリーのデビュー作。D.タルボット、B.サットン、A.ステッフィ、S.ダンカン、 R.アイクス、B.アイザックスという、望む最高のバンド。コーラスには、オーク・リッジ・ボーイズ、D.マッ カーリー、D.ウォーリー、R.ビンセント、R.スキャッグスほか…。売れっ子ソングライターとして知られる ジェリー、鉄壁のブルーグラス・サウンドに乗って、トラッドグラスやクラシック・カントリー・ファンらをも 唸らせるすばらしい作品に仕上げている。

ROU-0554 DONNA HUGHES『Gaining Wisdom』CD\2,573-(本体\2,450-)

 トニー・ライスがほれ込んでプロデュースしたとい う新人女性シンガー、ドナ・ヒューズの全米デビュー作。アリソン・クラウスやセルダム・シーンも彼女の曲 を取り上げた話題のブルーグラス・ソングライター。トニー自身のギターに、サム・ブッシュ(m)、スコット・ ベスタル(bj)、ロン・スチュワート(f)、ロブ・アイクス(d)、マイク・バブ(bs)ほか、シンディ・ローパーの カバーも含む全14曲。

REB-1819 MARK NEWTON BAND『Hillbilly Hemingway』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 マーク・ニュートンの最新作は、ナッシュビルに移 住、カール・ジャクソンをプロデューサーに迎えての最高傑作。ステュアート・ダンカン(f)、ロブ・アイクス (d)らを配し、クレイ・ヘスの強力なリード・ギター、スリーフィンガー基本にハイテクなクロマチックも趣 味よく加えるジョン・ウィート(bj)、変形モンロー・スタイルのアンディ・ボール(m)、ベス・ローレンス(bs) らが見事なアンサンブルを創る中、最良の選曲とカールやアリシア・ニュージェントらのハーモニーを加え た見事な作品。バージニア/DCグラス的な前作『No Boundaries』(REB-1795 \2,573-)も在庫している。

ROU-0577 UNCLE EARL『Waterloo, Tenessee』CD\2,573-(本体\2,450-)

 レッド・ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズ がプロデュースした素晴らしいオールドタイム・ストリングバンド。フィドル・チューン、マウンテン・バ ラッド、カーター・ファミリー、シェイプノート・ゴスペル、その他、アパラチアのさまざまな伝統音楽を演じ る才能豊かな女性4人組、アンクル・アールの最新作。オールドタイム音楽に対するイメージが変わります よ!!

FGM-123 JIM NUNALLY『Gloria's Waltz』CD\2,888-(本体\2,750-)

 デビッド・グリスマンのブルーグラス・イクスペリエ ンスで一躍知られるようになった大ベテラン・フラッ トピッカー、ジム・ニューナリーの最新作。そのイクスペリエンスやジョン・ライシュマンとのジェイバーズ をはじめ、自身のプロジェクトを総動員。トラッドグラスから、ドン・マクリーン、ドリー・パートン、ジョン・ フォガティー、バック・オウエンズなどなど、さまざまなジャンルの曲を、歌とフラットピッキンで楽しませ る。

MCM-0004 LARRY SPARKS『The Last Suit You Wear』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 米国ブルーグラス界の至宝、ラリー・スパークス最新 作は、J.D.クロウやデル・マッカーリーをゲストに、現ロンサム・ランブラーズ、そしてステュアート・ダンカ ン(f)とロン・スチュワート(f,bj)が大活躍して、きちんと創り込まれた作品になっている。正真正銘の「田 舎」者=自然や風土に同化したかっこいい単純(シンプル)さ、から生まれる「トゥルー・ソング」の力ではな いか。ラリーの声に、そしてあのリード・ギターに、まさしくブルーグラスの誇りが詰まっている。彼もまた、 カーター・スタンレーに私淑するも、フラット&スクラッグスっ子であることを隠さない。

 ムーンシャイナー2005年4月号(MS-2206 \525-)にデビュー40周年記念特集。

ROU-0555 ALISON KRAUSS『A Hudred Miles or More: A Collection』CD\2,573-(本体\2,450-)

 女性個人としてもっとも多く、20個のグラミー賞を 獲得しているアリソン・クラウス、すごいです!究極の癒し系エンジェリック・ボイス。本作は4曲の新曲を含 む全16曲。彼女の映画、『オーブラザー!』『コールド・ マウンテン』『プリンス・オブ・エジプト』などでの挿入歌や、さまざまな企画物で発表した作品など、スティ ング、ジェイムズ・テイラー、チーフタンズ、エルビス・ コステロ、ブラッド・ペイズリー等々からの音源を集めた、アリソンのブルーグラス以外のポップな面が楽し める秀作。

 ムーンシャイナー誌2003年7月号(MS-2009 \525-)の、アリソン・クラウス「すべては彼女から…米国空前 のブルーグラス・ブーム」で彼女のすべてをディスコグラフィーとともに紹介している。

初心者歓迎コーナー
 各ジャンルのハズレなし、秀作とされるCDアルバム を、新旧取り混ぜて毎月1枚ずつ紹介します。これらを聴き込んでいけば、あなたもこの音楽のすばらしさに、 きっとのめり込みます!
●クラシック・ブルーグラス

COL-92801 LESTER FLATT & EARL SCRUGGS『Foggy Mountain Jamboree』CD\2,079-(本体\1,980-)

 永遠の、おそらくブルーグラス史上もっとも重要な アルバム=50年前に発売されたフラット&スクラッグスの初アルバムが廉価版としてコロムビア・レーベル から再発売されている。「フリント・ヒル」から「ジミー・ ブラウン」、そして「ブルー・リッジ」まで、すべてが超スタンダード、ブルーグラスのお手本である。オリジ ナルの12曲に、今回の再発には3曲(On My Mind/Dear Old Dixie/Pray for the Boys)がボーナスされている。

●プログレッシヴ・ブルーグラス入門

SH-4017 CHRIS THILE『How to Grow a Woman from the Ground』CD\2,573-(本体\2,450-、歌詞付)

 おそらく、1973年の名盤ミュールスキナーと同様に、 21世紀のはじめを代表するブルーグラス名作として語り継がれることになるだろう1枚。今の若者ブルーグ ラスを象徴する才能と魂が詰まった大秀作。ほぼ全員が25才、ブルーグラスの未来を背負っていくスーパー ピッカーらによる凄まじいスタジオ・ライブ一発録り!! ブルーグラスのベースは同じだが、柔らか頭の 若い感性が必要。

●オールドタイム入門

ROU-0559 MARK SCHATZ & FRIENDS『Steppin' in the Boiler House』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ベラ・フレックの共同プロデュースのもと、マーク・ シャッツのクロウハンマー・バンジョーとケーシー・ドリーセン(f)、ジム・ハースト(g)、ミッシー・レイン ズ(bs)を基本セットに、ティム・オブライエンとジェリー・ダグラス、ステュアート・ダンカンを2曲ずつ でゲストに迎え、ニューグラス・ムーブメントの屋台骨を支えてきたベーシストならでは絶妙なバランス感 でアパラチアの持つ独特のリズム・グルーヴと空気を教えてくれ、聴くものを癒してくれる2006年のオール ドタイム秀作である。

●カントリー入門

UNI-170239 V.A.『Timeless Hank Williams Tribute』CD\2,573-(本体\2,450-)

 2001年度グラミー最優秀カントリー・アルバムは、先 月の入門編で紹介したハンク・ウィリアムズを、各界のトップアーティストがカバーした強力企画作品。1 曲目のボブ・ディランから12曲目のジョニー・キャッシュまで、エミルー・ハリス、ベック、キース・リチャー ズ、シェリル・クロウ、ルシンダ・ウィリアムズ、トム・ペティ他、超強力ラインアップ。カントリーソン グの魂を見事に21世紀へ!!

●フィドル入門

CO-2706 BOBBY HICKS『Texas Crapshooter』CD\2,513-(本体\2,450-)

 ブルーグラスとカントリー(ウエスタン・スウィン グ)のフィドルが同時に楽しめる、ボビー・ヒックスが1977年に発表した秀作。A面にウェスタン・スウィ ング(バディ・エモンズ、バック・ホワイト)、B面にブルーグラス(サム・ブッシュ、アラン・マンデ)と いう楽しい作品。

ブルーグラスお勧め作品
(すでに新入荷では、これまでに紹介済みの作品)
■ムーンシャイナー最新7月号特集関連作品
(ブルーグラス専門月刊誌のムーンシャイナー7月号 \525-。以下の商品は今月特集の関連作品です)
【ブリストル・セッション80周年、 ジミー・ ロジャーズとカーター・ファミリー】
 カントリーの誕生を印したというブリストルでの歴 史的録音から80年、彼らを参考にオールドタイム/ブルーグラス/カントリーの境界を探す…

ROU-1061 JIMMIE RODGERS『Vol.6 Down the Old Road, 1931-32』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ちょうど80年前のブリストル・セッションから生ま れた「カントリー音楽の父」ジミー・ロジャーズの録音順完全CDシリーズの第6弾、1931年から32年の録音 は、セッションから4年後、カーター・ファミリーがジミーを訪ねたり訪ねられたりという貴重な企画モノ録 音を含む本作、ほかにルイビル・ジャグバンドをバックにした"My Good Gal's Gone Blues"をはじめ、ポップなメロディーが際立つ"Roll Along, Kentucky Moon"や、自作の名曲"When the Cactus Is in Bloom"や"Hobo's Meditation"などを含む16トラック。(ただし、ジミー・ロジャーズの全録音145曲コレ クションは『The Singing Brakeman』=BCD-15540 CD6枚組\17,325-をお勧めします)

ROU-1060 JIMMIE RODGERS『Vol.5 America's Blue Yodeler 1930-31』CD\2,573-(本体\2,450-)

 もう1枚、名曲"Muleskinner Blues"を含み「ブルー・ヨーデラー」としてのジミー・ロジャーズを捉え た1930年から31年の録音集。ほかに、ルイ・アームストロング夫妻を迎えた"Blue Yodel #9"、"In the Jailhouse Now, No.2"や自身の結核を歌った"T.B.Blues"、そしてカーター・ファミリーを迎えての サラとのデュオで"Why There's a Tear in My Eye"と"Wonderful City"の2曲も収められている。

DUAT-1162 V.A.『The Unbroken Circle: The Musical Heritage of the Carter Family』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ジョージ・ジョーンズ、シェリル・クロウ、ジャネッ ト&ジョー・カーター、ショーン・コルビン&アール・スクラッグス、エミルー・ハリス、デル・マッカーリー 等々、豪華キャストでのカーター・ファミリー曲集。2005年のグラミー賞最優秀コンテンポラリー・フォー ク作品候補にもなった秀作。

DUAT-1186 JANETTE & JOE CARTER『Last of Their Kind』CD\2,573-(本体\2,450-)

 2005年春の弟ジョーに続いて2006年1月22日、ジャ ネット・カーターが82才で亡くなった。本作は2004年に発表されたジョー&ジャネット・カーターの遺作。31 年間、一年中休むことなく毎週土曜日にカーター・フォールドでのコンサートを続け、父A.P.と母サラの 音楽と文化を継承してきたジャネット、ここにもたしかな証を遺している。

DUAT-1142 JUNE CARTER CASH『Wildwood Flower』CD\2,573-(本体\2,450-)

 マザー・メイベルの娘、ジューン・カーター・キャッ シュ(1929-2003)、2003年度のグラミー賞最優秀女性カントリー・ボーカルをこの"Keep on the Sunnyside"で受賞、同時に最優秀トラッドフォーク・アルバムも受賞した最晩年の作品。ジャネット・カー ターやデイル・ジェットも参加、オリジナル・カーター・ ファミリーの伝統を見事に継承した秀作。

DUAT-1130 JUNE CARTER CASH『Pree On』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ジューン・カーター・キャッシュの1999年度のグラ ミー賞最優秀トラッドフォーク受賞作品。カーター・ファミリー名曲"Diamonds in the Rough"から、"Will the Circle Be Unbroken"までの全13曲、オリジナルを中心に、夫ジョニー・キャッシュ、ノーマン・ブ レイク、マーティー・ステュアートらをバックに堂々としたボーカルが迫力だ。

BACM-176 CARTER SISTERS & MOTHER MAYBELLE『The Complete Original Recordings 1949-1952』CD\2,888-(本体\2,750-)

 1943年、オリジナル・カーター・ファミリーが解散 したのち、メイベル・カーターは3人の娘たち、ヘレン、ジューン、アニタと、マザー・メイベル&カーター・ シスターズとして再出発した。本作は1949年2月、チェット・アトキンスをメンバーに、カントリー市場 に打って出た19曲と、1952年にマザー・メイベルのギターをフィーチャーしてオリジナル・カーター・ファ ミリーを再現した8曲の全27曲。ムーンシャイナー誌特集の趣旨である、ブルーグラス/オールドタイムと カントリーの境界線がよく分かる作品だ。貴重な音源の発掘作品。

【ランディー・コーアズ】
 ドブロと歌、ともに超一級の腕前を持つランディ、最 新作発表に合わせた特集。

RHY-1030 RANDY KOHRS『Old Photograph』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 7月号では歌とドブロのすごい才能を授かったラン ディー・コーアズを紹介しています。1曲目から今風ブルーグラス特有のスリルを目一杯に楽しませてくれ る…、これはひょっとしてヒットするんじゃないか?と思わせるような曲調とともに、今の若いブルーグ ラッサーのレベルの高いミュージシャンシップが堪能できる秀作。どの曲でも、楽器ひとつずつが何を弾いて いるのか、完璧にコントロールされた見事なアンサンブルの創り方に、ランディ・コーアズの非凡さを強く感じ る秀作だ。

LDR-005 RANDY KOHRS『I'm Torn』CD\2,888-(本体\2,750-)

 2005年、ランディ・コーアズの前作はそのすばらしい ボーカルをメインに、全編テンションのかかったコンポラソリッドに仕上げている。コディ・キルビー(g)と ジョッシュ・ウィリアムス(m)の若者ふたり、そしてスコット・ベスタル(bj)、ティム・クロウチ(f)というスー パーピッカーが目を剥くようなバックを奏でる。ドリー・パートンもゲストで。

SH-3998 DOLLY PARTON『Live and Well』CD2枚組\2,888-(本体\2,750-)

 あのドリー・パートンのツアーバンドに参加していた ときのランディ・コーアズが聴けるライブ集。大掛かりなアメリカン・エンターテイメントの一部と化したラン ディー、こういうのもありか…!?

【カントリー・ジェントルメン結成50周年】
 1957年7月4日に生まれたジェンツ、それからわずか 数年後、東京で次々とフォロワーが生まれたのは何故か…!? 

CMH-8983 JIMMY GAUDREAU『In Good Company』CD\2,888-(本体\2,750-)

 1969年、ジョン・ダッフィの後釜としてカントリー・ ジェントルメンに鮮烈なデビューを飾った若者ジミー・グドローも今年60才、…新婚さんでもある。故チャー リー・ウォーラーに捧げられた本作は、ビル・クリフトンからトニー・ライス・ユニットまで、ジェンツ後のジ ミーのキャリアが一望できる、ソロ名義として3枚目のすばらしい2006年作品。

PC-1128 EDDIE & MARTHA ADCOCK『TwoGrass』CD\2,573-(本体\2,450-)

 エディ・アドコックの2003年作品は妻、マーサとの 2人だけで創った、その名も「ツゥーグラス」。ジェンツ時代の名曲"Let's"にはじまりカーター・ファミリー "Gold Watch & Chain"で終わる全12曲、マルチプレイヤーの利を活かしたバンジョーとギターのオーバーダ ブも駆使するが、全編から2人の暖かさが伝わってくる 夫婦デュオに仕上がっている。

SF-40175 COUNTRY GENTLEMEN『Going Back to the Blue Ridge Mountains』CD\2,888-(本体\2,750-)

 ジェンツの最新作、ブルーグラス発掘&編集モノ新 入荷参照。

REB-4002 COUNTRY GENTLEMEN『Early Rebel Recordings 1962-1971』CD4枚組\9,450-(本体\9,000-)

 あの名盤LP『New Look New Sound』のほか、ジェンツが東京で猛威を振るっていた1960年代のレベル LPが収められたCD4枚組ボックスセット。70年代にダッフィがセルダム・シーンで花開かせたフォーク・セ ンスとアドコックのアグレッシヴな音が一杯詰まった、カンジェンの名演110曲が収められた、目からウロコ のカンジェン。2006年6月号(MS-2308 \525-)には話題のアドコック/グドロウ/ウォーラー/グレイによ るカントリー・ジェントルメン・リユニオン・バンドのリポートを掲載。

【その他、7月号特集関連作品】

SF-40193 V.A.『Classic Old-Time Fiddle』CD\2,317-(本体\2,250-)

 ムーンシャイナー連載「アメリカン・フィドル物語 #15」はペンシルバニア・フィドル…。自身フィドラーであるジェイク・クラックとフォークウェイズの学芸 員、ジェフ・プレイスのふたりが、スミソニアン・フォー クウェイズ・レコードに残されていたフィドル録音から重要な38曲(76分)を集めた最新作(28頁解説付 き)。1922年のエック・ロバートソンから、アーサー・スミスやトミー・ジャレル、ポールの息子ジョニー・ ウォーレンまで、さまざまな時代と場所のアメリカン・フィドルが楽しめる。

BSF-001 『BLUEGRASS JOURNEY, a Documentary』DVD\3,675-(本体\3,500-)(86分)

 IBMA年次大会、ワールド・オブ・ブルーグラス(WOB) も収めたDVD、映像物お勧め作品参照。7月号では10回に渡ったシリーズ最終回。

SHA-611D FLATT & SCRUGGS『The Best of Flatt & Scruggs TV Show, Vol.1』DVD\3,308-(本体\3,150-)

 話題のフラット&スクラッグス映像の解析第2弾は、 このDVDの1962年2月放送分の誌上字幕&解像。ライナーノーツ完全訳とエピソード#1は6月号。

LCC-1 LOST CITY CATS『キャッツだドカーン』CD\2,100-(本体\2,000-)

 大阪のブルーグラス・ライブハウス『オッピドム』の 開店2周年記念特集。1973年、神戸から米国に飛び立ったロスト・シティー・キャッツ、渡米費用を稼ぐ ために自費制作したLPのCD化。そのオッピドムのマスター、今富秀樹(g)の他、スコット・ストーンマンの 後釜としてストーンマン・ファミリーに参加して米国にとどまった森繁昇(f)、稲井田豊(bj)、井沢雄二(m)、 伊藤方彦(bs)の個性的な5人組が、若さをぶつけた作品だ。ムーンシャイナー誌2003年7月号(MS-2009 \500-)でバンド30周年の特集。

■ゴスペル

REB-8002 V.A.『True Bluegrass Gospel』CD\2,079-(本体\1,980-)

 故キース・ウィットリー在籍時のラルフ・スタンレー "Over in the Gloryland"にはじまり、2曲目はドン・レノ&ベニー・マーティン"I'll Fly Away"など、ブルーグラス・ゴスペルのスタンダードを40年の 歴史とストックを誇るレベル・レコードのカタログからコレクターとしても名高いデビッド・フリーマンが 選んだ20曲集。今をときめくブルー・ハイウェイやロンダ・ビンセントの初期録音、スタンレー・ブラザー ズ"Angel Band"やカントリー・ジェントルメン、そして70年代のセルダム・シーンやマーシャル・ファミ リー、フォーブス・ファミリーなどに、ポール・ウィリアムズやジム・イーンズ、ラリー・スパークス…、そ して最後はリリー・ブラザーズ&ドン・ストーバー「When the Saints Go Marching In、聖者が街にやってくる」まで。

DUAT-1228 V.A.『Voice of the Spirit; the Gospel of the South』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ジェシ・マクレイノルズとブライアン・サットンを 従えたマック・ワイズマンのボーカルを1曲目に、アール・スクラッグスのカーター・ファミリー・ピッキン と共に歌う故ジョニー・キャッシュ、ジョン・コーワンとトニー・ライスのボーカル&ギター・デュオ、そ の他、黒人ゴスペルのメイビス・ステイプルズをマーティ・ステュアートがフォロー、コニー・スミス、ジョ ン・ランドール等々、そして最後、1870年代にナッシュビルの黒人大学に生まれたゴスペル音楽のルーツを今 に伝承するフィスク・ジュビリー・シンガーズからビンス・ギルのすばらしい"What Are They Doing in Heaven?"まで、アパラチアから南部に伝わるゴスペル伝統をキーワードにしたすばらしい2006年の企画アル バムだ。

■女性ブルーグラス&オールドタイム

ROU-0077 OLA BELLE REED & FAMILY CD-R\2,573-(本体\2,450-)

 ノースカロライナのブルー・リッジの伝統的な音楽を 家族ぐるみで受け継ぎ、そのままメリーランド州にその音楽を持ち込み、多くのミュージシャンに多大な影響を 与えた女性シンガー、オラ・ベル・リードの1977年作品がアーカイブ・シリーズ発表。デル・マッカーリーを はじめ、ティム・オブライエンにも非常に大きな影響を与え、レボン・ヘルムの娘、エイミーのロックバンドが オラベルという名前であることからも分かるように、広範囲に評価されるバラッドシンガー/ソングライター/ バンジョー奏者のオラベル、本物のアパラチアン・ボイスだ。(限定ラウンダー・アーカイブにつき、ライナー ノーツ入要の方はお申し出ください)

CMH-8969 JEANIE STANLEY『Baby Girl:A Tribute to Carter Stanley』CD\2,888-(本体\2,750-)

 故カーター・スタンレーの愛娘、ジーニー・スタン レー2005年のデビュー・アルバム。1966年12月、41才の若さでカーターが他界したとき、ジーニーは4才、 「私の父に関する思い出は、ほんの一握り…」そんな彼女が、スタンレー音楽の継承者でもあるジョー・アイ ザックスのプロデュースで、ラルフ・スタンレー&クリンチ・マウンテン・ボーイズをバックに父、カーターの 遺したすばらしい曲の数々を、スタンレー・サウンドに乗せて聴かせる。貴重な写真を多く含む16頁の解説書 とともに、そして未発表だった2曲のカーターの遺曲、スタンレー・ブラザーズ・ファンには見逃せない一枚だ ろう。

インスト新入荷

AMA-1037 DAROL ANGER & MIKE MARSHALL『Woodshop』CD\2,573-(本体\2,450-)

Intro/Peter Pan/Slip and Slide/Unbearable Gift/Bach, Up/Replaceitall/Hearts Wait 他全14曲

 アコースティック弦楽器に対して、常にもっとも先端 なトーンを呈示してきたマイク・マーシャルとダロル・アンガー、デビッド・グリスマン・カルテットの同窓生 だったふたり、1988年の名作『The Duo』(ROU-0168 \2,573-)以来、数々のプロジェクトをともにしてきたふたりが、2000年発表のふたり名義のバンド『Brand New Can』(COMP-4296 \2,573-)から7年、4年間をかけて録りためたものを、ふたたびチームを組んで発 表するオリジナル音楽集。自分が育ってきたトラッド/ブルーグラス/ドーグを基本にしながら、ジャズ/ クラシック/ワールドなどさまざまな音楽に対してフリーな感覚で、研ぎ澄まされたアンサンブルを聴かせ る秀作である。ベース、ピアノ、パーカッションを最小限効果的に加えながら、ダロルとマイクともにマンド リン/ギター、フィドルという楽器の能力を最大限に聴かせるというオーバーダブを含めて、スタジオの利 点を駆使、オーケストラならぬ「Folk-Estra」という造語を自ら使い、民俗系ミュージシャンならではのフ レキシビリティーが全編で楽しめる、息もつかせぬすごいアルバムに仕上げている。

RHR-202 JORMA KAUKONEN『Stars in My Crown』CD\2,888-(本体\2,750-)

Fur Peace Rag/Rivers of Babylon/Man Come Around/Will There Be Any Stars in My Crown? 他全14曲

 団塊の世代のど真ん中の余裕と貫禄、そして年輪の 生む癒しを見事にアコースティック・ギターに語らせるヨーマ・コーコネンの最新作。ロックの名門ジェ ファーソン・エアプレーンやホット・ツナで知られるヨーマ、ベースにルーツ音楽としてブルースとカント リー感覚を持ちつつ、ラグタイムからカリプソ/レゲエ、アーリー・ジャズ/カントリー/ブルースなど、全 編で誰にもスッと入ってくるアメリカ音楽を暖かく、優しく聴かせる。前作『Blue Country Heart』(COL-86394 \2,783-)で、サム・ブッシュやジェリー・ダグラスらとホクホクのジャム感覚のアコースティック作 品を創った彼、今回は元スカイラインのバリー・ミターホフ(m)、グッドオール・パーソンズのサリー・バン・ メーター(d)ほか、サム・ブッシュ・バンドのバイロン・ ハウス(bs)とクリス・ブラウン(drums)をベースにした基本セットで、ライトニング・ホプキンスやゲイ リー・デイビスらのブルース、ジョー・コッカーやジョニー・キャッシュ、ロイ・ブック・バインダーらの曲で、 ブルー・ハイウェイの面々らマールフェス人脈とともに、その素朴なボーカルとギターの響きがホッコリと した気分にさせてくれる大人の癒し作品。

RHR-169 MARTIN SIMPSON『Righteousness & Humidity』CD\2,888-(本体\2,750-)

John Hardy/I Can't Keep from Crying Sometimes/Payday/Coo Coo Bird/Some Dark Holler/Rico/Georgie/Wild Bill Jones/Rollin' and Tumblin' 他全16曲

 ケルト系のブリティッシュ・フォークをベースに持 つ英国人のマーティン・シンプソンが、アパラチアや 米南部ブルースの古謡と自作曲を見事に混ぜ合わせ、英国ケルト側からアパラチアを捉えた見事な2003年作 品だ。まるでバンジョーのように聴こえるウクレレほか、定評のあるギターはアコースティック、エレキ、ス ライドなど自在に、ホンモノのバンジョーも見事に弾きこなす。ケルトの幻影を湛えたボーカルものが中心 だが、全編に見事な表情を見せる楽器も秀逸。ケルトとブルース、アパラチアが渾然一体となったデリケー トな感性の中に、ラテンなインストがハッピーにさせてくれる楽しいアルバムでもある。歌モノ作品だが、 フィンガーピッカーやインスト・ファンにも是非お勧めしたい秀作だ。

各楽器別インストお勧め再入荷作品
(楽器につきましては、楽器本体やパーツから教則物ま で、各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください)
■ギター

DREAD-0201 DAVID GRIER『I've Got the House to Myself』CD\2,888-(本体\2,750-)

 デビッド・グリアの02年自費制作盤。"Turkey in the Straw"や"Black Mountain Rag"他、超有名スタンダードを中心に、ギター1本だけのソロで聴かせ る素晴らしいフラットピッキン・ギター世界。ジャンルを超えて、ギター・ファン必聴、彼が一番!!

■バンジョー
(ムーンシャイナー連載のチチ松村「バンジョー祭り」、 耳寄りなバン情報を、お見逃しなく!!)

COMP-4386 NOAM PIKELNY『in the maze』CD\2,573-(本体\2,450-)

 昨秋ジョン・コーワン・バンドで来日した25才のバ ンジョー奏者、おそらくここ数年でトップ・バンジョイストとして名を成すだろうノーム・ピケルニーのデ ビュー作。現在、クリス・シーリのバンドで活躍、ベラ・フレック以降の若者が目指すバンジョー・トーン と最先端テクの一例が聴ける。ノームのバンジョー・セットアップは、ムーンシャイナー2006年10月号「祝 バンジョー祭り」にて。

MSM-1300 MIKE SCOTT『Blue Moon of Kentucky』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ジム&ジェシーのバンジョー奏者として知られるマ イク・スコットが中心になって、ビル・モンロー歌物スタンダード12曲をインストするというおいしい企 画、マイク・コンプトン(m)、 ブライアン・サットン(g)、オウブリー・ヘイニー(f)、ベン・アイザックス (bs)、…このメンツでこの企画、悪い物が出来るわけがない。

■マンドリン

COMP-4414 JOE CRAVEN『Django Latino』CD\2,543-(本体\2,450-)

 ジョー・クレイブンがDGQを離れ、ソロ・パフォーマーとして創った本作は「ジャンゴをラテンで」、見事 なジャンゴ・ラインハルト音楽のラテン化。マンドリン/フィドルをメインにカバキーニョウクレレまで登 場、ジャンゴとグラッペリの創った名曲にラテン・アメリカ(スペインを含む)のさまざまな地方のリズム 特色を取り入れながら進む、弦楽器の面白さと可能性を聴かせるすばらしい作品。

■フィドル
(ムーンシャイナー誌2005年5月号から「アメリカン・ フィドル物語」連載中!!)

RC-113 JIMMY CAMPBELL『Pieces of Time』CD\2,888-(本体\2,750-)

 2003年、事故で他界したザ・サイドメンのフィドラー、ジミー・キャンベルが97年の最高作。ビル・モ ンローが参加、最後の録音でもある。"Down Yonder"、"Jenny Lynn"、"Soldier's Joy"他モンロー直伝のフィドルチューン、ケニー・ベイカー系の正統派ブルーグラス・フィドル集。

COL-07418 MARK O'CONNOR『The Essential Mark O'Connor』CD2枚組\3,990-(本体\3,800-)

 マーク・オコナーの最新ベスト2枚組は、クラシッ ク界で大ヒットした"Appalachian Waltz"からソロの"Amazing Grace"まで、ヨーヨー・マとエドガー・マイヤーとのトリオ、ウィントン・マーサリスらとのジャ ズなどのソロやコンボの15曲を1枚目。2枚目にはロンドン・フィルやナッシュビル・シンフォニーらとの オーケストラ共演作品8曲。あくまでもアパラチア、アメリカン・フィドルで、見事!!

■ドブロ

SH-4026 JERRY DOUGLAS『Best of the Sugar Hill Years』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ジェリー・ダグラス、ドブロをここまでの地位(米ラ ジオでは頻繁に聴く)に引き上げた彼、ブルーグラスから次第に幅を広げていく様子が90年代のシュガーヒル 4枚のアルバムにしっかりと収められている。本作はその中から選ばれたベスト15曲集。ちなみに、2曲目 の"Takarasaka"って…。現代ドブロ最良のブルーグラス・セッションの数々が楽しめるお勧めベスト。なお、 より音楽の幅を広げたグラミー・ノミネートの最近作『Best Kept Secret』(KOCH-9847 \2,888-)もお勧め!!

オールドタイム&フォーク新入荷

AB-003 ADRIENNE YOUNG『Room to Grow』CD\2,888-(本体\2,750-)

All for Good/Sgt. Early's Dream-Maids of Castlebar/Natural Bridge/In Between the Heartbeats/How is this World Better Now/Once More 他全14曲

 新世代アパラチア系の環境派女性シンガー/ソング ライターとして高い評価を受けるエイドリアン・ヤングの最新第3作は現在、全米アメリカーナ・チャートで 第5位の大健闘。2003年のマールフェス、クリス・オースティン作曲コンテストで"Saddie's Song"で優勝、一躍脚光を浴びた彼女、前2作同様、ほとんど自作や共 作のオールドタイミーなベースにカントリーのお楽しみも加えたサウンドに、オズボーンで知られるダス ティ・オウエンズの"Once More"のカバーなど、すばらしい作品に仕上げている。驚いたのはエリック・メリ ルというフィドル/バンジョー弾き、アイリッシュがベースのようだが、しっかりとオールドタイム・グルー ヴも持ったスーパーピッカーだ。そのほか、今回はウッドストックのレボン・ヘルム・スタジオで録音、第1作 からコンビを組むウィル・キンブローとの共作やエレキギター、ゴードン・ストーンのペダル・スティールな どを取り入れつつ、独自の自然志向のメッセージとボーカルを聴かせる。前作までワイルドフラワーの種 がオマケだったが、今回はCD売り上げの中から、遺伝子組み換えでない種子の普及に協力することになるス テッカーのオマケつき。最後は、彼女のクロウハンマー・バンジョー・ソロの『Happy Ending』。  なお、彼女の03年デビュー作『Plow to the End of the Row』(AB-7777 \2,888-)、05年の第2作『The Art of Virtue』(AB-1111 \2,888-)も在庫している。ムーンシャイナー04年3月号(MS-2105 \525-)に特集、新感覚の女性アパラチア・シンガーに注目!!

5SP-05004 THE CLIFFHANGERS『On the Edge』CD\2,888-(本体\2,750-)

Last of Sizemore-Dry and Dusty/Black-Eyed Susie/Ida Red/Forked Deer/Arkansa Hoosier 他全16曲

 現在オールドタイム・フェスとして、老舗のゲイラッ クスを上回る評価を得ているクリフトップにあやかったバンド名のクリフハンガーズは、マーク・サイモスの フィドルを中心にした、ひたすらオールドタイム・ストリングバンドする。アリソン・クラウスのヒット曲も書 いてしまうマークのフィドルがひたすら奏でるメロディーに、沿うようにフォローするブレンダン・ドイル (bj)、ウクレレやマンドリン的な役割を果たすテナー・ギターのジョディ・ぷらっと、そしてひたすら邪魔をせ ず、かつ的確なビートを生み出すリズムに専念するラスティ・ネイサンマー(g)、カレン・ファルコウスキ (bs)の5人組。プロデュースにはマークの朋友、ボブ・カーリンが当たり、正しくフェスのキャンプグラウン ドで一日中つづけられるオールドタイム・ジャムそのままのグルーヴを閉じ込めたCDアルバム。

オールドタイム&フォークお勧め作品
■オールドタイム

CART-104 BOB CARLIN『The Boys from North Carolina』CD\2,888-(本体\2,750-)

 バンジョー研究家としても知られるボブ・カーリン、 故ジョン・ハートフォードがスクラッグスに捧げた名曲をタイトルにした94年録音作。19世紀のティン・パ ン・アレイ作品から戦前のジャズ・スタンダード、ジミー・ロジャーズやカーター・ファミリー、サム・マッ ギーらのレパートリーなどを含め、カーク・サッフィン(f)、ジョー・ニューベリー(g)、スコット・アインス リー(slide g)、ポール・ブラウン(2nd bj)を配した質の高い作品。クロウハンマー・バンジョーの素晴らし さとオールドタイム音楽の幅広さをお楽しみください。

■フォーク

SH-4015 V.A.『Sail Away; Songs of Randy Newman』CD\2,573-(本体\2,450-)

 シンガー・ソングライター、ランディ・ニューマン作 品をティム・オブライエンの1曲目から、デル・マッカーリー・バンド、サム・ブッシュ、ベラ・フレック(バ ンジョーソロ)、ザ・ダックスらのブルーグラス系、ソニー・ランドレス、アリソン・モーラー、スティーブ・ アール、キム・リッチーらのアメリカーナ系ミュージシャンらが演じる秀作。

カントリー新入荷

DUAT-1242 V.A.『Anchored In Love; a Tribute to June Carter Cash』CD\2,573-(本体\2,450-)

If I Were a Carpenter/Jackson/Wildwood Flower/Keep on the Sunnyside/Wings of Angels/Ring of Fire/Will the Circle Be Unbroken/Song to John 他全12曲

 シェリル・クロウとウィリー・ネルソンの1曲目か ら、カーリン・カーターとロニー・ダンやロレッタ・リンほか、パティ・ラブレスとクリス・クリストファーソ ン、ブラッド・ペイズリー、ロザンヌ・キャッシュ、エ ルビス・コステロ、ビリー・ボブ・ソーントンとピーソル・シスターズ、グレイ・ディライル、ビリー・ジョー・ シェーバー、ラルフ・スタンレー、そしてエミルー・ハリスの各界からの豪華12組が、2003年5月に73才で 他界したメイベル・カーターの娘、そしてジョニー・キャッシュの妻、ジューン・カーター・キャッシュの曲 をそれぞれに演じる。プロデュースはジューンとジョニーのひとり息子、ジョン・カーター・キャッシュ。彼 の母への溢れんばかりの愛情に応える大物シンガーたち、最後にはジューンからジョンへのメッセージをエミ ルーが感動的に語りと歌でしめる。アカデミー受賞映画『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』で一躍有名に なったジューン、が、われわれは彼女がカーター・ファミリーの伝統を受け継いできていることを知っている。 そして今、息子ジョンがカーター・ファミリーの現代的意義を、彼なりに提示してくれる。このほか、ジューン の作品は、今月の『ブルーグラスお勧め作品』の「ムーンシャイナー最新7月号特集関連作品」を参照くださ い。

OBR-038 JOHN PRINE & MAC WISEMAN『Standard Songs for Average People』CD\2,888-(本体\2,750-)

Blue-Eyed Elaine/I Love You Because/Pistol Packin' Mama/In the Garden/Old Rugged Cross 他全14曲

 クラシック・カントリーの名曲を60年代ナッシュビ ル・サウンドの再現に乗せてのんびりと、気持ちよく歌う巨匠ふたり、名曲"Paradise"の作者でロック系シン ガー/ソングライターのジョン・プラインと、ブルーグラスのパイオニアで「Voice from Heart」の異名を持ち、パット・ブーンをはじめ多くのナッシュビル・ス ターをサポートしてきたマック・ワイズマンが、その名も『フツーの人のためのスタンダード・ソング』とタイ トルされた本作は今春アメリカーナ・チャートでトップ5をヒットした秀作。アメリカ人で50〜70年代にカ ントリー・ラジオを聴いていた人たちの心に沁みるような詞を、実に心に沁みる歌い方で歌うふたり、ブルー グラス+ジャック・クレメンツ人脈の趣味の良いバックで(ロイド・グリーンのチールとチャールズ・コクラ ンのピアノ入り)、ムーンシャイナー誌でも紹介した私の大好きな「Old Dogs, Children and Watermelon Wine」、レオン・ペインの名曲「I Love You Because」と「Blue Side of Lonesome」ほか、カントリー名曲を中心に、パティ・ペイジ「Old Cape Cod」やビング・クロスビー「Where the Blue of the Night」などのスタンダードも「気色ええ」大秀作!!

TOT-3101 ELIZABETH COOK『Balls』CD\2,888-(本体\2,750-)

Times are Tough in Rockn' Roll/Rest Your Weary Mind(w/Bobby Bare, Jr.)/Mama's Prayers/Down Girl(w/Nanci Griffith & Rodney Crowell) 他全11曲

「モダン・デイ・ロレッタ・リン」という表現で玄人筋に高く評価され、ナッシュヴィル・アンダーグラウン ドではミュージシャン仲間から敬愛されるエリザベス・クックの最新作。今回はロック、ポップ、カントリーと 多彩なキャリアを重ねてきたシンガー/ソングライター、ロドニー・クロウェルをプロデューサーに迎え、 初期ロックンロールの香り漂うロッカバラードやアコースティックを強く打ち出したナンバーに、ロド ニーらしさを感じさせながら、ホンキー・トンクやウェスタン・スウィング――ここではマール・ハガード流の それ――など、クラシック・カントリーへのリスペクトに裏打ちされたエリザベスのエモーショナルなヴォー カル、ロレッタ・リンやタミ―・ワイネットに連なるメインストリーム・カントリーの本流を継承するスケー ルの大きなヴォーカルで情感豊かに唄いあげている。ソングライターとしても抜群のセンスをみせ、これま で以上にポップでキャッチーな側面も意識した作品となっている。ケニー・ヴォーン、リチャード・ベネット、 ハリー・スティンソンなど馴染みの顔ぶれの手馴れたサポートに、珍しや、マット・コームズのフィドルがい い味を出している。(宇野誠之)

ARI-07171 BRAD PAISLEY『5th Gear』CD\2,783-(本体\2,650-)

All I Wanted Was a Car/Ticks/Online/Letter to Me/I'm Still a Guy/Some Mistakes/It Did 他全16曲

 いまやナッシュヴィルのメインストリーム・カント リー・シーンを背負って立つトップスターとなったブラッド・ペイズリー、ナンバー・ワン・ヒットとなった シングル第1弾"Ticks"をフィーチュアした最新第6作(オリジナル・アルバムとしては5枚目、ということ で『5th Gear』)。正統派ヴォーカリストにしてセンス溢れるソングライター、そして超一流のギタリストと、 いずれをとっても現在のカントリー界の最高峰、そんな自信に満ちた作品がぎっしりとパックされている。 『Mud on the Tires』ではアリソン・クラウス、『Time Well Wasted』ではドリー・パートンと、ビッグ・ネームとのデュエットが話題となったが、今回はシンデレ ラ・ガール、キャリー・アンダーウッドとのバラードがまたまたヒットの予感。お馴染みコメディ・ウェスター ン・チーム(?)、クン・パオ・バッカルーズ(リトル・ジミー・ディケンズ、ビル・アンダーソン)に今回は ジョージ・ジョーンズに代わってヴィンス・ギルが参加、楽しげにスウィングしている。ラストはゴスペル に相変わらず強烈なギター・インストと、お約束どおりの進行で満足満足。ビルボード誌カントリー・アル バム・チャート初登場1位。(宇野誠之)

カントリー発掘、編集モノ新入荷

JSP-7765 DELMORE BROTHERS『Vol.2, Later Years 1933-1952』CD4枚組\5,775-(本体\5,500-)

 ブラザー・デュオの中にブルースを大量に持ち込み、 ギターのフラットピッキンでも独自のアンサンブルを残した偉大なデルモア・ブラザーズ、先に発売された 『Classic Cuts, 1933-1941』(JSP-7727 CD4枚組\5,775-)につづく後期録音を中心にした廉価4枚組全 97曲集。カントリー音楽が劇的に変化していく40年代後半以降、そんな中にあってもデルモア兄弟の音楽は その音楽性からブギウギなどの確立に大きく寄与していく過程が興味深い。エルビス・プレスリー以前に、白 人が黒人の影響を強く受けている証でもある。素晴らしいコレクションだ。

BCD-16751 WILMA LEE & STONEY COOPER『Big Midnight Special』CD4枚組48頁本\17,325-(本体\16,500-)

 カントリー音楽がブルーグラスとカントリーにはっ きりと分かれる以前から活動していたウィルマ・リーとストーニー・クーパー夫妻のクリンチ・マウンテン・ クラン、1947年から1964年までの全録音122曲を収めたボックスセット。女性ながら、ロイ・エイカフ同様の シャウトするマウンテン・ボイスで人気を博したウィルマ・リー、ブルーグラスとカントリー、ちょうどその 中間のサウンドを行き来した彼らには、若きジョッシュ・グレイブスやテックス・ローガンのはつらつとし た演奏も収められている。いわゆる、「ヒルビリー/マウンテン」ミュージックといった戦後すぐから朝鮮戦 争の時代のノスタルジーを感じる人には涙モノの音だろう。 なお、ストーニーは77年に他界したが、ウィ ルマは現在86才、2005年にはエミルー・ハリスに伴われてオープリに出演している。

BCD-16857 HOMER & JETHRO『Assault the Rock 'N' Roll Era』CD\3,465-(本体\3,300-)

Houn' Dawg/Hart Brake Motel/Middle-Aged Teenager/Don't Let the Stars Get in Your Eyeballs/Jam-Bawl-Liar/The Balld of Davy Crew-Cut 他全31曲

 カントリー音楽史上最強(最笑?)のコミック・チー ム、ホーマー&ジェスロの迷曲を一堂に集めた決定盤。ポップ、カントリーを問わず、ときのヒット曲、話題曲 をとりあげて面白おかしくパロディに仕立て上げて喝采を浴びたふたりが、51年から68年の間にRCAヴィク ターに残した傑作集、そのターゲットは、ハンク・ウィリアムズやハンク・スノウなどカントリー・スターはも とより、エルヴィス・プレスリーからビートルズにいたる超スーパー・スターまで、当たるを幸い、向かうとこ ろ敵なしといわんばかりに切って切って切りまくる。ジャズ・マンドリンの巨匠として伝説の存在ともなっ たジェスロ・バーンズと、パーフェクトなリズム・ギターで知る人ぞ知るホーマー・へインズ、そのふたりを サポートするのは、チェット・アトキンズ以下RCA自慢のカントリー・ジャズ・ユニット、カントリー・オール・ スターズの面々に、ジョージ・バーンズ、ハンク・ガーランド、グラディ・マーティンというギター・ジャイア ントたち。カントリーの歴史に残る名人達人の凄技をも堪能できる。(宇野誠之)

映像新入荷

MME-72002 LEWIS FAMILY『Live in Georgia』DVD\2,573-(本体\2,450-)(46分)

Satisfied/Matthew 24/Joyful Banjo/Child of the King/Will the Circle Be Unbroken 他全11曲

 ブルーグラス・ファミリー・ゴスペルの第一人者とし て高い人気を誇るルイス・ファミリー、1992年の劇場ライブがDVD化だ。末弟リトル・ロイ・ルイスの底抜け のアメリカン・エンターテイメント(ものすごいインパクトのバンジョーとリードギター!!)を軸に、ミギー、 ポリー、ジャニスの三姉妹の超強力ボーカルとハーモニー、ウォレスのリズムギター、その息子トラビスの トップクラスのベース、20才になったジャニスの息子でマルチプレイヤーのルイス・フィリップス、そしてメ ンバー紹介と1曲の歌で登場する87才の父ポップ・ルイス、三世代のルイス・ファミリーに、ドラムスのジョ エル・ロックウッドを加えてブルーグラス・フェスでの ライブよりも一般観客向けのナッシュビル・サウンド風ブルーグラスに仕上げている。米国南部バイブル・ベ ルトのど真ん中で半世紀以上人気を保ってきたそのパワーとエネルギーには文化を越えた感動を覚える。ア メリカ南部の実に日常的な一側面を、彼らや観客の表情からさまざまに感じることができる。

COL-09581 BRUCE SPRINGSTEEN『Live in Dublin』DVD\2,783-(本体\2,650-)(約2時間、Dolby Digital 5.1 Surround, PCM stereo)

Old Dan Tucker/Jesse James/O Mary Don't You Weep/When the Saints Go Marching In/This Little Light of Mine/American Land/We Shall Overcome 他全24曲

 ジャンルを越えたアメリカン・アイコン、ブルース・ スプリングスティーンが、自作曲とともにアメリカン・トラッド音楽を熱唱する、最高のアコースティック・ラ イブ・エンターテイメント。話題のフォーフィンガー奏者、クルックド・スティルのグレッグ・リスト(MITで 生物学博士)のバンジョー・ロールが響き渡る最初の4曲とともに会場を興奮の坩堝に巻き込む圧倒的な歌唱 力とカリズマ性には、ただマイッタ!! バンジョー・ソロに合わせて会場が歌い出すさまは、感動的!! グ レッグのバンジョー、マーティ・リフキンのペダル・スチールとドブロ、サム・バードフェルド(アバンギャル ドなジャズが秀逸!!)とスージー・タイレルのツイン・フィドルに、ディキシーランドを彷彿させるホーン・セ クションという17人のアコースティック・バンドが徹底的に、かつ個々に自由にアメリカン・サウンドを奏で る(数曲でケルトも)。ブルーグラス(アパラチア)とジャズ(ディキシー)、ウェスタン・スウィングからテッ クス・メックスまで、アメリカ南部の豊潤な音楽伝統を、ごっそりと自分のものにしてしまう人間力、さすが アメリカ音楽の良心を体現する巨人ならではだ。グラミー賞最優秀トラッド・フォーク・アルバムを受賞した 『We Shall Overcome: The Seeger Sessions』のツアー最終日、北アイルランドのダブリンでのライブだ。 すごい!!

映像ものお勧め作品
■DVD

CW-TTJ1D THE TIME JUMPERS『Jumpin' Time』DVD\3,308-(本体\3,150-)(2時間)

 ナッシュビルのステーション・インで欠かさず毎週 月曜日に繰り広げられるウェスタンからカウボーイ&ヒルビリー・ジャズの大セッション、時を超えるタイ ム・ジャンパーズのライブ映像。ナッシュビルの超一流セッションマンが、ただ楽しみのためにブルーグラス・ ライブで知られるステーション・インで創る音楽。確かにも程がある!?、3台のフィドル、スティール・ギター、 ギター、アコーディオン、そしてキャロライン・マーティンとドーン・シアーズの見事な女性ボーカルと ハーモニー、とにかく楽しく、ベテランたちが、音を遊んでいる。ジャンルを越えた「アメリカン・ミュージッ ク・セッション」とでも呼べる秀作DVD。ステーションのステージ2セット、各一時間の正味2時間28曲、毎 週、彼らのポケットには$20から$30…、それでも彼らがライブをつづける理由は見れば、聴けば分かる。

D-0566 BASCOM LAMAR LUNSFORD『Bluegrass Roots; Music Makers of Blue Ridge』DVD\1,837-(本体\1,750-、60分、白黒)

 ノースカロライナ州アッシュビル、アパラチアン・ブ ルー・リッジのど真ん中の伝統音楽文化の核心が一目瞭然のスグレモノDVD。1965年のある夏の1日、"Moun tain Dew"の作者としても知られる当時83才のバスコム・ラマー・ランスフォードが訪ねる国宝級のミュージ シャンたち、その音楽には現在のブルーグラス/オールドタイムに至るリズムや奏法の基本が読み取れる。 孤立し、貧しくとも音楽やダンスとともにつつましく生活する人たちの自然な音楽、そこに生活している人 たちの魂が見えるような凄い映像だ。この音楽に深くはまり込んだブルーグラスとオールドタイム・ファン は必見!!!

BSF-001 『BLUEGRASS JOURNEY, a Documentary』DVD\3,675-(本体\3,500-)(86分)

 現在の米国ブルーグラスの状況を的確に伝える最良 のドキュメントDVDである。ニューヨークで開かれるグレイ・フォックス(旧ウィンターホーク)ブルーグ ラス・フェスや、IBMAワールド・オブ・ブルーグラス(WOB)、またティム・オブライエンのクロッシング・ツ アーの模様などを捉えた2003年劇場映画のDVD版である。ブルーグラス・フェス映像の決定版でもある!!  ムーンシャイナー誌04年6月号と7月号(各\525-)で完全翻訳あり。

SHA-611D FLATT & SCRUGGS『The Best of Flatt & Scruggs TV Show, Vol.1』DVD\3,308-(本体\3,150-)

SHA-612D FLATT & SCRUGGS『The Best of Flatt & Scruggs TV Show, Vol.2』DVD\3,308-(本体\3,150-)

 フラット&スクラッグスの1960年代初頭の貴重なテ レビ番組が収められた超ベストセラー!!

教則もの新入荷

ACU-ASD ADAM STEFFEY『My Approach to Bluegrass Mandolin』DVD2枚組\9,450-(4時間20分)

Banks of the Ohio/Whitehouse Blues/Little Maggie//East Tennessee Blues/Cluck Old Hen/Liza Jane/Every Time You Say Goodbye/No Place to Hide/Daybreak in Dixie/#6 Barn Dance.

 現在最高のマンドリン奏者のひとり、アダム・ステッ フィが彼流儀の「マンドリンの弾き方」を教えてくれる2枚組教則DVD。ETSU卒業後、ロンサム・リバー・ バンドからアリソン・クラウスのユニオン・ステーションで新しいブルーグラス・アンサンブルを創り、、現在 はマウンテン・ハートで活躍する華麗なマンドリン・スタイルをどーぞ!!  1枚目は、インタビューされながら自身の弾き方、クセについて詳細に説明する。グリ スマン・クインテットとマイク・マーシャルに大きな影響を受けたことからはじまり、左小指は使わないとか、 クリーンな音を作るために最大の努力をするとか…、実際にその場で如何にメロディを捉えていくか、"Banks of the Ohio"ほか、3曲のサンプルを聴かせる。英語での解説が主なので、1枚目は少してこずるかもしれな い。2枚目は、"East Tennessee Blues"から次々と自身がレコードに残した7曲、アリソン・クラウスとの録 音の"Everytime You Say Goodbye"や、マンドリン・インストの超定番"Daybreak in Dixie"などなど。どの曲も、まずケニー・スミス(g)とバリー・ベイルス(bs) とのトリオで演じられ、技術的な解説(一音ずつ、基本的には初心者にもついていける丁寧さ)、それから通常ス ピード、そしてスローの左指と右ピッキンのスプリット画像。

ACU-RSD2 RON STEWART『Playing Fiddle in the Bluegrass Style』DVD\6,615-(本体\6,300-)

 現代ブルーグラス・フィドルのトップランナーである ロン・スチュワート、50年代のベニー・マーティンらのスタイルをそのまま受け継ぎ、現代的なツイストを加え たそのブルーグラス・フィドル・スタイルのコツを伝授してくれる中級向きのブルーグラス・フィドル教則DVD。 あまり馴染みのない曲だが、"Likes of You"、"Beg You Little Darlin'"、"Roll on Buddy"、"Poor Old Man"などブルーグラス・ソングへの間奏では、キー・コード の中でいかにフォームに忠実にかつ自由なインプロバイズをしていくかが目で分かる。"Twister""Blue Fiddler""Stewart's Dream"などオリジナル・インスト、そして有名トラッド「Seeing Nelly Home(ダイナおばさんのパーティー)」や"Whistling Rufus"、そして"Soldier's Joy"まで、現代フィドルの典型的な弾き方を見せてくれる。最後の"Soldier's Joy"では、ベニー・マーティン・ダブル・ストップのオンパレード、 このアイリッシュ曲がアメリカでいかにインプロバイズされていったか…、そのコード・フォームを理解するこ とだ、と思う。

教則ものお勧め

ACU-RSD RON STEWART『Bluegrass Banjo Proffessional』DVD\6,615-(本体\6,300-)

 近年スタジオで引っ張りだこ、ブルーグラス・バン ジョーらしい「ビッグ・サウンド」で有名なロン・スチュワート(上記、フィドラーとしても超一級)が、 手にした1本のバンジョーから最良のトーンの創り方(右薬指と小指によるヘッドへの圧から右手の形)に はじまり、上を目指す中級バンジョー奏者にとって示唆に富んだ(英語で字幕はなく、話はやや難しい)教 則映像(結論は「聴くこと」)。最高のブルーグラス・リズム・メーカーのひとり、ケニー・スミスらとの模 範演奏付きで(バンジョーロールとギターリズムの絡みの妙に注目!!)、教則曲としては"Gotta Travel On"、"Sourwood Mountain"、"Red River Valley"などの有名曲や、"Twister"、"Black and Tan"、"Blue Fiddler"などのオリジナル・インスト、そして歌物など、さまざまな状況でのバンジョー・コント ロールを教える。

FGM-11.4 Flatpicking Guitar Magazine『May/Jun. 2007』CD+Book\2,625-(本体\2,500-)

 CD付きの隔月刊誌『フラットピッキン・ギター・マ ガジン』の最新5月/6月号特集は「フラットピッキンのパイオニアたち」、タブ譜はメイベル・カーター の兄弟、ドック・アディントンの"Don't Hang Around Me Anymore"(音源は1946年の親族から提供された貴重なもの)ほか、エド・メイフィールド "Sawing on the Strings"と"Holiday for Love"、ハンク・スノウ"Wabash Blues"と"Spanish Fireball/Rhumba Boogie"、初心者コーナーは"Dixie Hoedown"、ブラッド・デイビス"Soldier's Joy"のリズム、ジョン・カーリニのジャズは"Little Rock Getaway"、その他、フラットピッキンとギターに関する記事、情報満載の80頁。なお、バックナンバー は現在、今年の1月/2月号、3月/4月号の2冊のみ在庫中。

BOOK-TI 石川鷹彦『Works』Book+CD\3,500-(本体\3,334-)

 日本のフォーク、ニュー・ミュージック界をリード してきたスタジオ・ミュージシャン&アレンジャー、石川鷹彦の還暦を記念して2003年に発表された丸ご と一冊、石川鷹彦の本とCD。多摩美大のブルーグラス・バンド、ブルー・ブライアー・ボーイズに参加し た1963年から40年、まだ、楽器も、もちろん教則本もなかった暗中模索の時代から現在まで、トップ・ ミュージシャンとして活躍を続けるギタリストの軌跡である。CDには約80台に及ぶ様々な所蔵楽器(カラー 写真で紹介)を使い分け、その40年間に得た世界の音を収めた15トラック。

楽器、その他…

WST-523『クリップ式チューナー』\2,450-(本体\2,333-) 特価

ギター、マンドリン、バンジョーのヘッドにクリップで 挟むだけで(ケーブル不要)手軽に使えるチューニング・メーター入荷。 内蔵マイクモード表示が選択できますのでフィドル等、ヘッドに挟み難い楽器にも対応可能。 (クリップ・モード選択の場合は内蔵マイクは機能しません)液晶画面にてチューニングの状態が表示されフ ラットの時はオレンジ、シャープの時はレッド、チューニングが合っている時はグリーンで表示されますので、 ステージ上でも見易いのが特徴です。

MISC-CC362『 Dモデル・ギター用コロラド・ケース(パープル)』\29.400-(本体\28,000-)

MISC-CC361『 Fモデル・マンドリン用コロラド・ケース(グリーン)』\25.200-(本体\24,000-)

ヘビーデューティーでデザインのソフトケース、機能共に良いです。 価格の違いの分だけ値打ち有ると思います。在庫有りです。  防水性、防湿性に優れた高級ソフト・ケースで定評の有る、コロラド・ケース、(各税込)

●Uke Kits/ウクレレキット

UK-KIT-4 『簡単でも音の良いウクレレ・キット』\7,875-(本体\7,500-)

簡単でも良いものが作れるウクレレキット登場!製作 目安日数:3〜4日 難易度:★★★☆☆

興味はあるけどあまり難しいものは無理!と諦めてき た皆さん!ついにウクレレキットに挑戦するチャンスです!簡単でも音色も仕上がりも高品質なキットが登 場しました! もちろん難しいキットにはそれでしかできない体験があり面白いと思います。でも、その難しさ のためにせっかくの楽しい体験をすることができない人がたくさんいるのはもったいない!ほんの一部でも 自分で楽器を作ることの楽しさを体験していただけるように工程を工夫し、製作の満足感と、完成時の喜び、 そして完成後の楽しみの全てを感じていただけるキットに仕上げました! 表マホガニー単板 製作目安日数:3〜4日

UK-KIT-5『簡単に出来ないウクレレ・キット』\8,400-(本体\8,000-)

各部分がバラバラの状態で接着工程が多いキットです。トップ・バックはマホガニー単板、ライニングにス ブルース、指板&ブリッジはローズ材、フレットにはニッケルシルバーを採用。仕上がりサウンド共に最上 級のキットです。

●Banjo Kits/バンジョーキット

BJ-KIT-0 『オープンバックバンジョーキット』\26,250-(本体\25,000-)

アメリカンフォークやオールドタイムで良く使われる オープンバックバンジョーです。温かい丸みのあるサウンドが特徴です。 製作目安日数:3〜4日 難易度:★★★☆☆

BJ-KIT-1R  『リゾネーターバンジョーキット』\25,725-(本体\24,500-)

ブルーグラスやカントリーのバンジョーといえばこの タイプ。バンドの中でもひときわきらびやかな音色を奏でます。 製作目安日数:3〜4日 難易度:★★★☆☆

●Flat Mandolin Kits/フラットマンドリンキット

ML-KIT-1『 Aモデルマンドリンキット』\19,425-(本体\18,500-)

製作目安日数:3〜4日 難易度:★★★☆☆

HOSCOの楽器組立キットはマニアな楽器まで揃っていま す。ネックの接合は角度やセンターがずれないように慎重に!

ML-KIT-3『上級者向Aモデルマンドリンキット』 \19,425-(本体\18,500-)

Aモデルマンドリンキット、製作目安日数:5〜7日 難易度:★★★★☆

Fホールも自分であけて頂きます。形を変えたりオーバ ルホールにしたりは自由自在。市販にないものを作れるのもキットの醍醐味です。

FL-KIT-1 『Flat Ironモデルマンドリンキット』\19,425-(本体\18,500-)

Flat Ironモデルマンドリンキット、製作目安日数:3〜4日、難易度:★★★☆☆

昔なつかしの名器、Flat Ironを細部までコピーし、さらにキットにしてしまいました。シンプルなシェイプ ですがこれが意外と良い音します!

2007年IBMAワールド・オブ・ブルーグラス・ツアー
 今年もIBMA主催の『ワールド・オブ・ブルーグラス』 がナッシュビルで開かれる。ホテルに隣接したコンベンション・センターを中心にトレード・ショーやブルー グラスイベント、アワード・ショーとお馴染み一流ブルーグラスアーティストで盛り上がる。BOMでは10月 3日から10月9日の予定で例年のごとくツアーを企画、鞄兼観光で募集しています。本場のあのアーティス トのサウンドにじかに触れてみてはいかがですか?詳細はお問い合わせください。
輸入雑誌
(以下の3誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に 取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白 さをいかがですか)

■バンジョー・ニューズレター誌 各\525-

 世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載 (ウェブサイトから『MP3』で音の入手可!!)、バックナ ンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探 します。

BNL-07/04 最新4月号 \525-

 クロウハンマー・バンジョーのエンターテイナー、デ ビッド・ホルトのカバーストーリーほか、バンジョー・ヘッドについての考察、タブ譜は、アール・スクラッグ ス"Mama, You've Been on My Mind"は『じゃじゃ馬億万長者』のライブから、トム・アダムズはスタンダー ドの"Roll on Buddy"と"Banjo Pickin' Girl"、2005年ウィンフィールド・チャンプのブライアン・ア ンダーソン"Spirit of God"、クロウハンマーの若手アダム・ハート"Temp erence Reel"ほか、タブ譜とバンジョー情報満載48頁。

■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\525-

 米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記 事などバックナンバーもお問い合わせください。

BU-07/04 最新4月号 \525-

 ローリー・ルイス、カール・ジャクソン、ウェイ ド・メイナーをカバーストーリーに、若手のビスケット・ バーナーズや西海岸のエリック・ユーグレ ムなどの特集のほか、あらゆる米国ブルーグラス事情を知る92頁 の月刊誌。

■オールドタイム・ヘラルド誌 各\945-

 内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・ トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。

OTH-1009 2007年2月/3月号 \945-

 ジョン・アッシュビーのカバーでアッシュビー・ファ ミリーの軌跡、アンクル・アール、若い黒人ストリングバンド、カロライナ・チョコレート・ドロップス、バン ジョーの元祖アコンティング探訪、2007年フェス・ガイドほか、充実の66頁。

OTH-1009 2007年4月/5月号 \945-

 ヘルトン・ブラザーズのカバーでボブ・カーリンによ る彼らの軌跡、アパラチアン・ダルシマのラルフ・リー・ スミス、ミネソタのホームステッド・ピッキン・パーラーほか、充実の58頁。

月刊『ムーンシャイナー』
 1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一 のブルーグラス月刊専門誌、24年目です。

■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-

 お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご 希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル:\525-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるコクヨ製ロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー:各¥525-。

 下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知ら せ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2409 最新7月号(通巻285号)\525-

 80周年を迎えたブリストル・セッションのカーター・ ファミリーとジミー・ロジャーズからオールドタイム/ブルーグラス/カントリーの境界線を探るほか、カ ントリー・ジェントルメン結成50年「何故?東京ばかりにジェントルメン…?」、オッピドム開店2周年、ラ ンディ・コーアズ、フラット&スクラッグスDVD映像徹底解像A、カーター・フォールド訪問記後編、IBMAリ ポート最終回、ペンシルバニアのフィドル、日本ブルーグラス年表Fなど、日米ブルーグラス情報満載。

B.O.M.ご利用方法

1). このニューズレターで紹介する商品は、ニューズレター発行時点で、すべて在庫しています。

2). ハガキやお電話、ファックス、Eメイル等で、封筒のお名前の下の6桁お客様コード番号とお名前と共 に、ご希望の商品コードをお知らせ下さい。

3). 通常ご注文から1週間以内にはお届けします。ただ、レター掲載時には充分な在庫を心掛けていますが 品切れになった場合、再入荷を期して発送が遅れる場合もありますのでご了承ください。

4). 基本送料は下記の通りです。

500g(CD3枚程度)まで、全国均一\390。

1Kg(CD7枚程度)まで、全国均一\700。

 ただし、特定地域、特定商品などについては、別途加 算の場合があります。お問い合せ下さい。

5). お支払は、品物を受け取られてから1週間以内に同封請求書(代金+送料+消費税)をご確認の上、郵便 振替や銀行振込でお願いします。

●郵便振替=01160-8-74352

●三井住友銀行・宝塚支店=普通1229492

●池田銀行・宝塚支店=普通2330116

▼ビー・オー・エムのニューズレターは会員制ではな く、商品の定期購買者に無料でお届けしています。一定期間、ビー・オー・エムから商品のお買上げがない場 合、勝手ながらレターの発送をストップさせて頂きますので、ご了承下さい。

▼今月の『B.O.M.オープンハウス』は、7月29日(日) です。1時から5時頃まで、B.O.M.サービスに皆さんをお迎えします。音源は勿論、演奏法や楽器についての ご相談などにも応じます。また、来訪いただいた方への特別廉価CDも用意しています。道順などはお問い合わ せ下さい。…Y'all Come!!

●輸入CD、DVDを3点以上購入の方送料サービス!!
輸入CDとDVDなど、合わせて3点以上ご購入の方の送料サービス、ご好評を頂き、しばらく継続させて頂き ます。ただ、品切れに備え、第2希望以下2、3枚程度の予備をお知らせ下さい。

(株)ビー・オー・エム・サービス

●〒665-0842 兵庫県宝塚市川面 6-5-18

●tel.0797-87-0561

●fax.0797-86-5184(24時間)

(営業時間:月〜金の午前10時〜午後5時。)

 ビー・オー・エム・サービスのホームページでは随 時、最新入荷案内やニュースを更新しています。ニューズレターのバックナンバー、在庫リスト、ムーンシャイ ナー誌バックナンバーなども紹介しています。
HOME PAGE | ご注文|NEWSLETTER INDEX |