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B.O.M.Newsletter #327web   2008年1月15日

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阪神大震災から早13年
ブルーグラス・カレンダー2008
今月の新入荷注目作品
第50回グラミー賞最終ノミニーズ
ブルーグラス新入荷
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
フォークウエイズ・コレクション
ブルーグラスお勧め作品
インスト新入荷
各楽器別インストお勧め再入荷作品
オールドタイム&フォーク新入荷
オールドタイム&フォークお勧め作品
カントリー/ロック新入荷
カントリー発掘、編集モノ新入荷
カントリーお勧め作品
映像新入荷
映像ものお勧め作品
教則もの新入荷
楽器、その他…
輸入雑誌
月刊『ムーンシャイナー』
B.O.M.ご利用方法

今月のニュースレターはウエブサイトのみです。紙刷り版ご希望の方はお申し出下さい。

 2008年のあたらしい年がはじまりました。すばらしい音楽と共に、皆さんが素敵な1年を過ごされる ことを願ってやみません。今年もB.O.M.サービスとムーンシャイナー誌で、皆さんのより充実した音楽 生活のお手伝いが少しでもできればと思います。よろしくお願いします。

 ムーンシャイナー1月号特集の「トニー・トリシュカIBMA基調講演」でトニーが熱く語ったよう に、われわれは音楽を聞き流すために手に入れるのではなく、「アルバムのすべてを聴き、ライナーノー ツ(に記されている情報=誰が何を弾いているかなど)をありがたく思う」、そんな音楽の楽しみを追い 求めていきたいと思います。

◆25年目を迎えているムーンシャイナー誌、1月号は表紙トニー・トリシュカ「IBMA基調講演」の他、本 間正敏のエディ・アドコックとのカントリー・ジェントルメン再現、神戸松蔭女子大学ブルーグラス、レ ボン・ヘルム『Dirt Farmer』、IBMM(国際ブルーグラス博物館)からの呼びかけ、佐々木仁インタビュー 「中島健雄B」、日本ブルーグラス年表1963年ほか、日米ブルーグラス情報満載。

 月刊ムーンシャイナー定期購読は1年間(12冊)\6,000- 半年間(6冊)\3,300-。購読開始希望月をお知らせいただければ、振り込み票とともに早速 お送りします。…定期購読を、是非ともよろしく!!

阪神大震災から早や13年

AA&A-0001 KOBE SUPER-PICKERS 『Dusk & Dawn, Acoustic Unlimited』CD\3,000-(本体\2,857-)

Over the Rainbow/Since Then/Fireball/Choro/Forget Me Not/Yellow Grass/Our Time/Sweet Georgia Brown/Blues for Barbara/Lazy Dad/Danny Boy/Amazing Grace/La Samba D'orphee.

 1995年神戸を襲ったあの阪神大震災から早や13年、このアルバムは被災から2年半が過ぎようやく 「復活したぞっ!」 と神戸を中心に活躍するブルーグラス、ジャズ、ロック、クラシック等々、幅広い ミュージシャンが一堂に会した楽しい神戸音楽。ラジオ関西で長くディレクターを努めた端山彰彦 のプロデュースで、彼のブルーグラス人脈のジョッシュ大塚、宮崎勝之(m)、アンドレ佐藤(d)、 ジミー赤沢(f)、平井秀道(m)、廖 学誠(f)、北野 寛(bj)、赤木一孝(g)らを中心に、ジャズ・ピアニストとして最近は息子も有名な小曽根実や、伝説 的な神戸のロッカーのショー、クラシック・ギター界のトップにいる杉浦知美、スティール・ギターの 梁 隆等々他多数が様々なジャムを繰り広げる。選曲もブルーグラスやジャズのスタンダードを始め、 馴染み深いメロディーがあらゆるジャンルの雰囲気にアレンジされて楽しめる。様々な楽器。様々な ジャンルが贅沢に楽しめるお勧めのインスト・アルバムである。

ブルーグラス・カレンダー2008

CCBC-2008 ブルーグラス・カレンダー2008 30cm見開きカラー、\2,363-(本体\2,250-)

 昨年は発売されなかったブルーグラス・カレンダー、今年は「Women in Bluegrass」というテーマでの登場です。30cmLPサイズが見開きになり、毎 月、ブルーグラス史を彩ってきた女性アーティストの写真と、毎日の出来事にはアーティストの誕 生日や主要なブルーグラス界の出来事が記されています。日々、あたらしい発見や懐かしい思い出 が巡ります。どーせなら、ブルーグラスと毎日を…!!

今月の新入荷注目作品

ROU-0592 RHONDA VINCENT『Good Thing Going』CD\2,573-(本体\2,450-)

 超ハイパー女性ブルーグラスのトップランナー、ロンダの最新作。ジミー・マーティンの「Hit Parade of Love」が秀逸!! ブルーグラス新入荷参照。

ROU-0598 THE STEELDRIVERS『The SteelDrivers』CD\2,573-(本体\2,450-)

 「トム・ウェイツがブルーグラスに出会った!!」とナッシュビル・アンダーグラウンドで噂のバン ド、デビュー作。ブルーグラス新入荷参照。

OB-0702 LARRY RICHARDSON『& Blue Ridge Boys with Buddy Pendleton on Fiddle』CD\2,888-(本体\2,750-)

 これぞアーリー・ブルーグラスの魂!! ラリー・リチャードソンの遺作、カウンティ702番 がオマケを一杯つけて再発だ。ブルーグラス発掘新入荷参照。

BJT-2076 BOBBY THOMPSON『Thompson Picks Some More』CD\2,888-(本体\2,750-)

 キース/トンプソン・スタイルで名を成した偉大な故ホビー・トンプソンの奥さんが作った自費 制作品の第二弾。ブルーグラス発掘新入荷参照。

CMH-9452 BENNY MARTIN『Fiddle Collection』CD\2,888-(本体\2,750-)

 ブルーグラス・フィドルの最高峰と誰もが認める偉大なベニー・マーティン、1976年名作初CD化!! ブルーグラス発掘新入荷参照。

BVD-20111 V.A.『Country Style U.S.A.-Season 1』DVD15分X13本\4,515-(本体\4,300-)

 クラシック・カントリー・ファン驚喜、すごいすごい大お宝映像集シリーズ。映像新入荷参照。

第50回グラミー賞最終ノミニーズ
今年も2月10日に発表される2007年度のグラミー賞、在庫中の興味深いノミニーズを紹介して おこう。

【ブルーグラス部門】

YEP-2158 JIM LAUDERDALE『Bluegrass Diaries』CD\2,573-(本体\2,450-)

 アメリカ音楽の粋を見極めたベテラン・シンガーソングライター、ジム・ローダーデイルのブ ルーグラス集第二弾。リチャード・ベイリー(bj)、ジェシ・コッブ(m)、コディ・キルビー(g)、そして アーロン・ティル(f)と彼のアメージング・フィドルに引っ張られるように異次元のドブロを聴かせ るランディ・コーアズ(プロデュース兼任)。前作『Bluegrass』(YEP-2137 CD\2,573-)とともに、トラッドグラスとネオトラッドカントリーに斬新な アイデアを施した、さすがアパラチアのど真ん中ブルーリッジ出身のバランス感覚が見事な秀作で ある。ジム・ローダデイル特集はムーンシャイナー06年6月号(MS-2408 \525-)参照。

SKFR-2018 CHERRYHOLMES『Cherryholmes II Black & White』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ブルーグラスをやりはじめて8年、いまやトップバンドの一家。ビルボード・ブルーグラス・ チャート(6/30)初登場1位、今秋、熊本に初来日したスーパーファミリー・バンド。ムーンシャイナー 10月号(MS-2412 \525-)に「初来日チェリーホームズと子育ての極意」と題した特集あり。

ROU-0512 J.D.CROWE & the NEW SOUTH『Lefty's Old Guitar』CD\2,573-(本体\2,450-、歌詞付)

 J.D.クロウとニュー・サウス、7年ぶりの新譜。ニューサウス一流のややバウンシーなソリッド・ サウンドに乗っかる見事なJ.D.のスリーフィンガーとバックアップを生むバンジョーのトーンと タイミング、そしてロン・スチュワートのアグレッシブながらツボを心得たフィドルが快感。ブルー グラス/カントリー/フォークをバランスするハッピー・ミディアム感覚は今も変わらない。IBMA 最優秀アルバムも受賞した快作。

ROU-0548 TONY TRISCHKA『Double Banjo Bluegrass Spectacular』CD\2,573-(本体\2,450-)

 昨秋、IBMAアワード最優秀バンジョー奏者を初受賞したトニー・トリシュカ、同時に最優秀イン スト作品と最優秀企画作品にも選ばれた。スクラッグスからフレックまでが参加、トニーをはじ め全員のブルーグラス・バンジョーへの愛情溢れた秀作。ムーンシャイナー1月号(MS-2503 \525-)にトニー自身がブルーグラスを語るIBMA基調講演を特集。

【その他、注目のグラミー最終ノミネーション】

DUAT-1265 GREENCARDS『Varidian』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ボブ・ディランのオープニング・アクトとして全米ツアーが話題のグリーンカーズの最新第3作 目。この中から"Mucky the Duck"がカントリー・インストに最終ノミネート。マンドリン+フィド ル+女性ボーカル/ベースというトリオで、現在ナッシュビル最先端の繊細なアコースティック・ カントリーと骨太な女性ボーカルが見事。前作『Weather and Water』(DUT-1203 \2,573-)、デビュー作『Movin' On』(GC-8108 \2,573-)も在庫あり。女性ボーカル・ファンにもお勧め!! ムー ンシャイナー04年5月号(MS-2107 \525-)に特集。

REB-1821 KENNY & AMANDA SMITH『Tell Someone』CD\2,573-(本体\2,450-)

 女性ボーカルをメインに、もっとも安定した今風のブルーグラス・ビートとアンサンブルを聴か せるケニー&アマンダ・スミスの最新第3作がグラミー賞サザン・ゴスペル部門にノミネート。ト ラッドグラスとニューグラスのいずれでもない、さわやかでソリッドで、それでいてギターとベー スの使い方でアンサンブルに広がりを持たせる標準編成の、とてもバランスのいいサウンドが楽し めるブルーグラス・ゴスペルの秀作である。

UNI478119 ROBERT PLANT & ALISON KRAUSS『Raising Sand』CD\2,573-(本体\2,450-)

 話題のレッド・ツェッペリンのリード・ボーカリスト、ロバート・プラントとアリソン・クラウスと の最新作から、エバリー・ブラザーズのカバー、"Gone Gone Gone"がポップ・ボーカル・コラボ部門でノミネート。ニューオーリンズのクレオール・ ヒットの1曲目からドック・ワトソンのラストまで、その選曲とシンプルにして玄妙なアレンジは、 さすがT.ボーン・バーネットのプロデュース。

ROU-0555 ALISON KRAUSS『A Hudred Miles or More: A Collection』CD\2,573-(本体\2,450-)

 女性個人としてもっとも多くのグラミー賞を獲得しているアリソン・クラウス、メジャー・シーン で高く評価されたコンピレーションやサントラなどからの音源を集めた、アリソンのブルーグラス 以外のポップな面が楽しめる最新作から"Simple Love"が最優秀女性カントリー・ボーカルに。 ムーンシャイナー誌2003年7月号(MS-2009 \525-)の、アリソン・クラウス「すべては彼女から…米国 空前のブルーグラス・ブーム」で彼女のすべてをディスコグラフィーとともに紹介。

UNI-723253 CHICK COREA & BELA FLECK『Enchantment』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ジャズ・ピアノとバンジョーのアンビリーバブルなコラボ。本作の中からベラの書いた"Spec tacle"が作曲/アレンジ部門でグラミー・ノミネートだ。そう、チック・コリアとベラ・フレック の歴史的なデュオは昨秋10月に3日間、東京でも実現したのだ。

ブルーグラス新入荷

ROU-0592 RHONDA VINCENT『Good Thing Going』CD\2,573-(本体\2,450-)

I'm Leavin'/World's Biggest Fool/I Give All My Love to You/Good Thing Going/Scorn of a Lover/The Water Is Wide/Bluegrass Saturday Night 他全12曲

 いやはやブルーグラス・クイーン、すごい頑張り屋さん、ロンダ・ビンセントは今年も絶好調のよう です。強烈な1曲目のオリジナル・ブルーグラスから、2曲目ではアコースティック・スウィング風 味、そして3曲目ではフォーク/カントリー・タッチのラブソング、4、5曲目ではオリジナルながら バウンシーなブルーグラスとハイロンサムなワルツを配し、いよいよ6曲目でジミー・マーティンの "Hit Parade of Love"を目一杯のソリッドピッキンでブッ飛ばしてくれる、最後には日本でもポ ピュラーな"Water Is Wide"からオリジナルのブルーグラス賛歌で締めくくる、見事なアルバムに 仕上げている。ロン・スチュワート(bj)、ハンター・ベリー、ステュアート・ダンカン(f)、アンディ・ レフトウィッチ、アダム・ステッフィ、ロンダ自身(m)、アンディ・ホール(d)、ブライアン・サット ン、ジョッシュ・ウィレアムズ(g)ら、自身のバンド、ザ・レイジと安定したスタジオ・セッションマ ンを適材適所に、キース・アーバンやラッセル・ムーアとのデュエットや、ジェシー・マクレイノル ズのマンドリンをゲストに迎えた、楽しいロンダの最新作だ。

ROU-0598 THE STEELDRIVERS『The SteelDrivers』CD\2,573-(本体\2,450-)

Blue Side of the Mountain/Drinkin' Dark Whiskey/Midnight Train to Memphis/E.Ky. Home 他全11曲

 一昨年来、ナッシュビル・アンダーグラウンドで話題のスティールドライバーズ、堂々のデビュー 作。曰く、「トム・ウェイツがブルーグラスに出会った!!」と評されるクリス・ステイプルトン(g)の強 力リード・ボーカルに百戦錬磨のメンバー、クラスター・プラッカーズのリチャード・ベイリー(bj)、 スライド・ギターを得意とするスタジオ・ミュージシャンから4枚のブルース系ソロ・アルバムを出 しているマイク・ヘンダーソン(m)、パティ・ラブレスやトリーシャ・イヤーウッドのバックを務め たのち、3枚のソロ・アルバムを出したタミー・ロジャーズ(f)、そしてマイク・フレミング(bs)のブ ルーグラス標準5人編成。このヒト癖もフタ癖もあるナッシュビル・アンダーグラウンド人脈が、ひ たすらケンタッキー出身のクリス・ステイプルトンの強烈なボーカルとその強いメッセージをフォ ローする、まったく新しい形のブルーグラス作品である。最初の3曲に凝縮される孤高のハイロン サムの裏側に潜む、強烈な人間臭さ=ブルーズを見事に表出させるオリジナリティがすごい。

1-800-BG73 ANDY OWENS『A Melody for You』CD-R\2,573-(本体\2,450-)

Coffee's Callin'/Don't Give In/This Here Mandolin/Sailing to Philadelphia/Texas 1947 他全13曲

 前作『Drive South』(1-800-BG72 \2,573-)でチェコのドゥルーハ・トラバと共演、ロック・カバーに 果敢に挑戦したアンディ・オウエンズ、本作でもチェコのスーパーピッカーたち、ルボス・マリナ (bj)、ルボス・ノボトニ(d)、エミル・フォマネク(g)、ピーター・サリー(bs)と、マーク・ノップラー やガイ・クラークらのカバーと共にオリジナルを中心にまとめられた最新作品。きっと日本のリス ナーはヨーロッパのピッカー、それも20年ほど前までは自由にブルーグラスを聴くこともできな かったチェコのミュージシャンのレベルの高さに驚かれることだろう。何度も来日し、各地の友人 宅を泊まり歩いたアンディ、現在はテキサスからノース・カロライナのディープ・ギャップに居を 移し、ヨーロッパや日本からの友人を喜んで迎えている。あの巨体から滲み出るような優しさに溢 れた素晴らしいニューグラス作品だ。

ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷

OB-0702 LARRY RICHARDSON『& Blue Ridge Boys with Buddy Pendleton on Fiddle』CD\2,888-(本体\2,750-)

John Henry/Let Me Fall/Sad and Lonesome Day/Cabin in Caroline/You Left Me So Blue 他全29曲

 物凄いアルバムの再発だ!! バージニア/ノース・カロライナのいわゆるブルー・リッジ地方で、 ブルーグラスが現在のようなクールで文化的!?な世界に誇れる音楽として捉えられる以前、その地 元ではロカビリーに押されて消え行く運命にあった風前の灯の頃(1960年代後半)、体の芯からオー ルドタイム・フィドルのノリで出来上がりモンロー/フラット&スクラッグスを聴いて目覚めた 少数のミュージシャンが、しびれるようなブルーグラスを録音した。そう昨年、みんなのブルーグ ラス魂を目覚めさせてくれたジャック・クックと同様の「正しい」ブルーグラス、そのお手本のよう なラリー・リチャードソンとレッド・ベイカー、あのカウンティ702番が倍以上のオマケ付(ジミー・ アーノルドまで付いて)29曲でCD化である。そして、ゲイラックス常連バディ・ペンドルトンのすば らしいフィドルも盛りだくさん。ロンサム・パイン・フィドラーズでのボビー・オズボーンとのデュ オ"Pain in My Heart"、"Lonesome, Sad and Blue"で知られるラリー、あのパリパリのソリッドグラスがここで聴ける。彼の詳細はムーンシャイナー 誌2月号でラリー・リチャードソン追悼を予定中。その音楽に対するむき出しのエネルギーには、小 賢しさなど無用の説得力がある。

CMH-9452 BENNY MARTIN『Fiddle Collection』CD\2,888-(本体\2,750-)

Muleskinner Blues/Sweet Bunch of Daisies/Alabama Jubulee/Home Sweet Home/Bile 'em Cabbage Down/Beautiful Dreamer/Foggy Mtn Breakdown 他全28曲

 初期ブルーグラス・フィドルの最高峰とされるベニー・マーティン(1928-2001)が1976年、48才 当時のベニーが録音した超有名スタンダード25曲集LP2枚組に3曲のボーナスを足した全28曲。何 も言わずに、ベニーの呼吸に合わせて酔うべし。その圧倒的な歌い方、そして奇天烈にして玄妙なア ドリブは、ブルーグラスのドライブそのものだということに、そのうち気付くはずだ。中期ブルーグ ラス・フィドルの最高峰、几帳面でクールなケニー・ベイカーとは対照的な感情露出型だが、その ふたつが組み合わさったところに現代フィドルの粋がある。1947年にはビル・モンローがレスター・ フラットとアール・スクラッグスを擁したあのオリジナル・ブルーグラス・バンドに参加、1952年 11月からの1年間、フラット&スクラッグス在籍時に録音された15曲は、現在も最高のブルーグラ ス・アンサンブルとして崇められる。その後、1954年にはソロ・シンガーとしてデビュー、エルビス・ プレスリーの伝説的な東海岸35都市ツアーのオープニング・アクトを務めたものの、そのエルビスに よるロカビリー旋風で仕事を奪われ、晩年はホームレス状態にまでなったと聞く。しかし、彼を尊敬 するジョン・ハート・フォードや、第二世代以降のブルーグラス・フィドラーによって彼の最終幕は アルバム『Big Tiger Roars Again, Vol.2』(OMS-25080 \2,888-)で閉じられる。…そうそう、バックには偉大なるジョッシュ・グレイブスのドブロ とジョニー・ギンブルのマンドリン(1曲のみだがベニーと壮絶なフィドル・バトルを繰り広げる)、 そしてビック・ジョーダン(bj)、ジミー・キャップス(g)、ビリー・リンネマン(bs)、ポール・シャロ ン(perc.)が参加、ジョッシュとジョニーは凄い!! 全フィドラーに心から勧めたい、ブルーグラス・ フィドルの歌い方の基本、穴が開くほど聴くべし!!である。ベニー、あまりにも偉大なのだ。

BJT-2076 BOBBY THOMPSON『Thompson Picks Some More』CD\2,888-(本体\2,750-)

The Five-String Banjo According to Bobby/The Bandit/Take Five/Dixie Hoedown/Fire on the Mountain/Lady Madonna/Billy the Keith/Sugarfoot Rag/Heel & Toe Polka/Banjolina/Border Ride/Foggy Mountain Breakdown/Koka Hey, Lakatas! 全13曲

 ブルーグラス・バンジョーの歴史における偉人といえばアール・スクラッグス、その次に来るのは 誰か!?と、わたしに聞かれれば、ドン・レノでも、ラルフ・スタンレーでもなく、それはビル・キース とボビー・トンプソンのふたりとなる。いわゆる、キース/トンプソン・スタイルの生みの親だ。何故 か?…それはスリーフィンガーのバンジョー奏法において、アールと同様に、5弦バンジョーの特性 をまったく別次元に引き上げたからだ。again! いわゆるメロディック/クロマティック奏法は、キースとトンプソンのふたりが確立した、スリー フィンガー5弦バンジョーならではの特異な奏法であり、その後今日までそれを越える新奏法は現れ ていないのだ。本作はスタジオ・ミュージシャンとして60〜70年代に驚くべき録音を残したボビーの 奥さんが、さまざまな録音を集めて発表したボビー名義の自費制作アルバム第2弾である。ボビー 自身が語るバンジョー奏法の歴史から、ジェリー・リードとの映画『トランザム7000』のテーマ、私 以外!?にもやっていた"Take Five"のほか、カール・ストーリー時代の録音からジム&ジェシー、エ リア・コード615やビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズ時代、彼の人柄も偲ばれるマーセル・ ダディとの"Billy the Keith"、オーケストラとの"Foggy Mountain Breakdown"など、第1作『Thompson Picks』(BJK-2071 \2,888-)と比べれば、驚きのテイクは少ないものの、ボビー・トンプソン という偉大なバンジョー奏者の足跡を思い起こさせるには充分な内容である。ボビーの足跡はムー ンシャイナー誌06年5月号と6月号(MS-2307, MS-2308 各\525-)に彼の一周忌追悼特集前後編がある。12月に来日したエディ・アドコックが、有馬 温泉に向かう車の中で本作を聴きながらひと言、「ボビーほど心の優しい人はいなかった…」とため 息まじりにもらした。彼のトーンに、わたしも納得だ…。

CMH-9454 JIM & JESSE『Jim & Jesse Story; Special Edition』CD\2,888-(本体\2,750-)

Midnight Train/Drifting and Dreaming of You/Border Ride/Golden Rocket/Disel on My Tail/Are You Missing Me?/Gosh I Miss You All the Time 他全28曲

 1980年にCMH-9022としてLP2枚組で発売されたもの(後にCDでも再発された)だが、ジム&ジェ シー(J&J)の最高傑作といってもいい名品である。1曲目のカール・ジャクソン(bj)とジム・ブキャナ ン(f)を伴った強烈なドライブ、2曲目にはアレン・シェルトン(bj)を迎えた彼ら得意なお洒落な ロンサムソング、5曲目のハンク・スノウ曲にはあのトーンとリズム感で真打ちボビー・トンプソ ンが登場!! そう、本作はJ&Jを愛してやまないボビー・トンプソンがプロデュースでJ&Jのヒット 曲を再演した大名盤なのである。カール(7曲)、アレン(7曲)、ボビー(それ以外)という3大バ ンジョーの競演、ブキャナン(7曲)以外には若きブレイン・スプラウス、ドブロにロイド・グリー ン、リード・ギターにはジミー・キャップス、そして初期J&Jの重要なトリオ・コーラス要員ドン・マ クハンという絶妙なメンバー構成の全24曲(別テイクの4曲がボーナス)。50才を越えたばかりの 頃、60年代の絶頂期に負けないこれほど質の高い音楽を創っていたJ&J、その美学が凝縮された名作 の再CD化である。

ROU-0602 IIIrd TYME OUT『Footprints: A IIIrd Tyme Out Collection』CD\2,573-(本体\2,450-)

Footprints in the Snow/John & Mary/Raining in L.A./Milk Cow Blues/Swing Low Sweet Chariot 他全15曲

 90年代ブルーグラスのトップグループ、サード・タイム・アウトのベスト・メンバー当時のベスト 15曲集。IBMA最優秀男性ボーカルを何度も獲得したラッセル・ムーアの素晴らしいボーカルを取り 巻く見事なソリッド・サウンドを作るウェイン・ベンソン(m)、スティーブ・ディリング(bj)、マイク・ ハートグローヴ(f)、レイ・ディートン(bs)。バンドとして絶頂期の彼らがトラッドグラスのエッセ ンスを内に秘めながら新しい素材を見事に料理していくさまが凝縮されて収められた秀作である。

フォークウエイズ・コレクション

SF-40063 BILL MONROE 『Live Recordings 1956-1969』 CD\2,573-(本体\2,450-)価格改定

Watermelon Hanging on the Vine/Roanoke/Brakeman's Blues/Close By/Y'all Come/Roll in My Sweet Baby's Arms/Walls of Time/Wayfaring Stranger他全27曲

 ただ、ただ、凄い。ブルーグラスという音楽、その様式を創った男、ビル・モンローの最も過激な 時代の50〜60年代、その過激なライブ録音集だ。様式以上に重要なブルーグラスという音楽の持つ 精神的な支柱がこれだ。強烈なビート=ドライブと弧高のブルーズ=ハイロンサムがここに凝縮さ れている。75分に及ぶライブ録音や非公式なジャム・セッションにはピーター・ローワン、リチャー ド・グリーン、ラマー・グリアの強力66年セットやビル・キース、デル・マッカーリー、ケニー・ベ イカーらの63年セット、伝説のエド・メイフィールド、ドン・レノ、テイター・テイトの56年セッ ト、同年のルディー・ライルとボビー・ヒックス、イエーツ・グリーンらのセット、その他ピーター・ ローワンを相手にしたジャム・セッションではデビッド・グリスマンがベースを弾いたりしている。 そしてオマケにしてはあまりにも貴重なビルの兄達、チャーリーとバーチとの1969年のスミソニア ン・フォークライフ・フェスから貴重なワークショップも収められている。「好き嫌い」とは別次 元で語られるべき超貴重な作品であろう。是非、彼の精神に触れ、より幅広いブルーグラスの世界を 楽しもう。

SF-40127 RED ALLEN featuring FRANK WAKEFIELD『Folkways Years 1964-1983』CD\2,573-(本体\2,450-)価格改定

Little Maggie/Somebody Loves You, Darling/New Camptown Races/Are Afraid to Die?/Sweetheart, You Doe Me Wrong/Catnip/Hello City Limits 他全28曲

 故レッド・アレンとフランク・ウェイクフィールドが組んだフォークウェイズ大名盤のCD化。1964 年発表の名盤『Bluegrass』の12曲に、当時LP収録の選に洩れた貴重なアウトテイク6曲(内ビル・ キース3曲)、1979年から83年にかけてのLP4枚から息子2人(ハーリーとグレッグ)とカーリー・ セクラー、バッサー・クレメンツ、マーティー・ステュアート、ジョン・マキュエン、キャシー・キア ボラ他ら参加の10曲の合計28曲を収録したお徳用盤でもある。ともあれ、問題は1964年作品。レッ ドのハイロンサム・フィールと、フランクの天才的なマンドリンで創られたこの作品は、アーリー・ブ ルーグラスの興奮と若き第1世代(例えばオリジナル・ブルーグラス・バンド活躍の時代に10代だっ た)の創作意欲がぶつかり合って生まれた多くの熱気に満ちた音楽の中で、トラッドグラスの真髄 を問い直した名盤だと、私は思っている。ビル・キースを迎えた伝説的インスト"New Camptown Races"もさる事ながら、多くの曲でバンジョーを担当したピート・カイケンダル(BU誌)とトム・モー ガン(bs)とによるフィドルレスの4人が創り出した音楽は、まさに継承すべき「本物」のブルーグラ スの真髄を突いている。32頁に及ぶ詳細な解説書付!

SF-40158 LILLY BROS. & DON STOVER『Bluegrass at the Roots; 1961』CD\2,573-(本体\2,450-)価格改定

In My Dear Old Southern Home/Banks of the Ohio/Where Is My Sailor Boy/Little Annie 他全18曲

 米国北部ボストン方面のブルーグラス発展に尽くし、日本でもそのオールドタイミーなブラザー・ デュオと、ダウンホームなトラッドグラスで60年代に大きな人気を得たリリー・ブラザーズ。本作は 1961年に、マイク・シーガーのプロデュースのもと、初めてフォークウェイズから発表された超名 盤とされる作品。オリジナル・アルバムに2曲の未発表を加え、マイクのオリジナル・テープからのリ マスター、24頁に及ぶディック・スポッツウッドのライナーノーツ。ジョー・バルやビル・キース、 ピーター・ローワンら、北部の若者たちに本物の「マウンテン・ミュージック」を聴かせ導いた彼ら、 2002年にIBMA名誉の殿堂入り(ムーンシャイナー誌02年11月号参照)にはアワード・ショウのフィ ナーレでビルやピーターらに囲まれてビーとエバレットが"Little Annie"を懸命に演じ唄った。…嬉しかった。

SF-40092 V.A.『Classic Bluegrass from Smithonian Folkways』CD\2,363-(本体\2,250-)

 フォークウェイズ・レコード(現在、スミソニアン博物館所有)が発表した様々なブルーグラス・ア ルバムから選ばれた全25曲集。アール・テイラーからビル・モンローまで、ロジャー・スプラング& ドック・ワトソン、ハーリー・アレン&マイク・リリー、バージニア・マウンテン・ボーイズ、ヒュー・ ムーア、ヘイゼル・ディッケンズ等々、普段聴けない、フォークウェイズらしい楽しいコレクション となっているお徳用アルバム。

SF-40163 V.A.『Classic Bluegrass Vol.2; from Smithonian Folkways Recordings』CD\2,363-(本体\2,250-)

未発表曲ライブが多く、高い評価を得た2002年の第1集『Classic Bluegrass Vol.1; from Smithonian Folkways Recordings』(SF-40092\2,363-)につづく第2集。ビル・モンローか らレッドアレン&フランク・ウェイクフィールド、カントリー・ジェントルメンやドック・ワトソン ら、よく知られたアーティストを導入口に、ジェリー・ステュアート、アール・テイラー、ビル・プ ライス、ラリー・リチャードソン、トム・モーガン、エリック・ワイズバーグ、ソニー・ミラーら、主に 60年代のブルーグラスを支えた人たちや、70年代以降のデビッド・ジョンソン、ハーリー・アレン、 ジョン・ハートフォード、オールドタイム・ストリングバンドのレッド・クレイ・ランブラーズなど、 さまざまなブルーグラス・バラエティが楽しめる。オラ・ベル・リードの"I've Endured"が聴けるのもお勧めの理由だ。数多いブルーグラス入門作品 中、ブルーグラス伝統の本質を多方面から聴かせる秀作である。

SF-40115 V.A.『Masters of Old-Time Country Autoharp』CD\2,573-(本体\2,450-)価格改定

John Henry/She'll Be Coming Around the Mountain/Bile 'em Cabbage Down/Little Annie/Weepin' Willow/Wildwood Flower/Golden Slippers/Red River Valley 他全38曲

 1960年代のフォークブームの時代から、その優しい 響きに日本でも人気のオートハープ。本作は1960年代にマイク・シーガーが録音したマスター 奏者、キル ビー・スノウ、アーネスト・ストーンマン、ケネス&ナリア・ベンフィールドの有名スタ ンダード中心の全38曲。1870年代にドイツで開発され、20世紀に入る前にアメリカに広まったオー トハープ、南部アパラチアの豊かな音楽文化を持つ人たちの手に渡ってから、ここに収められたよ うなさまざまな奏法や使い方が生まれている。フィドル・チューンやトラッド・バラッド、カー ター・ファミリーや折から人気のカントリー&ウエスタン・ソングなどが楽しめる71分、32頁のラ イナー付き。飾り気のない民衆の音楽とオートハープの基本を知る決定盤です。

SF-40093 V.A.『Classic Old Time Music』CD\2,363(本体\2,250-)

これは凄い、スミソニアン・フォークウェイズ・レコードが蒐集してきたオールドタイム音楽のベ スト編集モノ全29曲。アイロン・マウンテン・ストリングバンドからドック・ボッグス、メイベル& サラ・カーター、クラレンス・アシュレー、サム&カーク・マギー、ロスコー・ホーカム、J.E.メイ ナーズ、ウェイド・ウォード、フランク・ボード&トミー・ジャレルらのオールドタイマーから、オー ルド・リライアブル・ストリングバンド、レッド・クレイ・ランブラーズ、アンディ・ケイハンらの ニュータイマー!?まで、さまざまなオールドタイム音楽が堪能できるベスト集。

SF-40094 V.A.『Classic Mountain Songs from Smithonian Folkways』CD\2,363(本体\2,250-)

 20世紀のアメリカ民俗音楽を見事に記録したフォークウェイズ・レコードが、ノース・カロライ ナ、バージニア、ケンタッキー、テネシーの南部アパラチア地方で蒐集した貴重な音源から24曲をセ レクトしたマウンテン・ソングやインストのお徳用アパラチア音楽集。ドック・ボッグスやレス リー・リドル、ハイロンサムの本家本元=ロスコー・ホーカムやジーン・リッチー他、様々なコ ミュニティーの素晴らしい土着音楽が楽しめるお勧めの一枚。

SF-40193 V.A.『Classic Old-Time Fiddle』CD\2,363-(本体\2,250-)

 自身オールドタイム・フィドラーであるジェイク・クラックとフォークウェイズのアーカイビス ト、ジェフ・プレイスのふたりが、スミソニアン・フォークウェイズ・レコードに残されていたフィ ドル録音から重要な38曲(76分)を集めた最新作。1922年に最初のカントリー音楽商業録音をした エック・ロバートソンから、現代オールドタイムフィドルの父とも呼ばれたノース・カロライナの トミー・ジャレル、東テネシー・フィドラーのアーサー・スミス、ケンタッキーのマリオン・サムナー、 ウェストバージニアのクラーク・キッシンジャー、バージニアのウェイド・ワード、黒人フィドラーの ジョー・トムプソンら伝説的フィドラーほか、またフラット&スクラッグスのポール・ウォーレンの 息子ジョニー・ウォーレンとケニー・イングラムのブルーグラス(フィドル&バンジョー)やレッド・ クレイ・ランブラーズのビル・ヒックス、レッド・アレンとのバディ・グリフィンやビル・モンローの "Kentucky Waltz"まで登場、32頁におよぶ詳細な解説書とともに、オールドタイム・フィドルとい う概念を広げてくれる秀作である。音楽というものは、自分の心に伝わったものを一途に弾けば、そ れだけでいいんだ!!

SF-40107 MIKE SEEGER『Southern Banjo Sounds』CD\2,573-(本体\2,450-)価格改定

 マイク・シーガーが南部に伝わった様々なバンジョー・スタイルをアール・スクラッグスの出現 まで辿っていく作品。全編ソロで、各種バンジョーを使用して、様々な奏法の再現と、それに見合っ た唱法など、さすがマイク・シーガーの音楽家であり、研究者でもある感性が鋭く感じられる。最 後のフラット&スクラッグス曲"Head Over Heels in Love"が見事にオールドタイム化するのが微笑ましい。歴史的な楽器のレプリカのカラー写真も 収められており、現在ではかなりのバンジョー研究が進んだ事がうかがえる。もちろんエンターテ イメント・アルバムとしては単調に過ぎるが、24頁におよぶ解説書や各種バンジョー写真等々と共 に、バンジョーの歴史を知るには恰好の作品。

ブルーグラスお勧め作品
(すでに新入荷では、紹介済みの作品です)
■ムーンシャイナー最新1月号特集関連作品
(ブルーグラス専門月刊誌ムーンシャイナー最新1月号は\525-。以下は特集記事の関連作品です)

ROU-0548 TONY TRISCHKA『Double Banjo Bluegrass Spectacular』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1月号のカバーストーリーはトニー・トリシュカが自身のブルーグラスを語るIBMA基調講演。本 作は今年のグラミー賞ノミネート作品で、昨秋にはIBMA最優秀インスト作品と最優秀企画作品にも 選ばれた作品。スクラッグスからフレック他、多くのバンジョー・スタイリストが参加、全員のブ ルーグラスへの愛情溢れた秀作。

VAN-79844 LEVON HELM『Dirt Farmer』CD\2,573-(本体\2,450-)

False Hearted Lover Blues/The Mountain/Girl I Left Behind/Single Girl, Married Girl 他全13曲

 伝説的なロックバンド、ザ・バンドのドラマー/シンガーとして知られるレボン・ヘルムの最新 作。1月号でリッキー・スキャッグスをゲストに迎えた最近のライブの様子がリポートされている。本 作の詳細はカントリー/ロック新入荷にて。

CCRS-7008 COUNTRY GENTLEMEN『Folk Session Inside』CD\2,079-(本体\1,980-)

 12月に初来日したエディ・アドコックとトム・グレイ、ふたりが参加したあまりにも有名な1963年 のカントリー・ジェントルメンの歴史的名盤。96年に他界したジョン・ダッフィ、04年に亡くなった チャーリー・ウォーラー、そしてエディとトムの4人が、「ダイナおばさんのパーティー」や"Night Walk"、そしてジャズに挑んだ"Heartaches"など、新しいブルーグラスの時代の幕開けを告げている。

 なお、カントリー・ジェントルメン結成50周年の昨年に発売されたライブ『Going Back to the Blue Ridge Mountains』(SF-40175 \2,888-)も在庫あり。

■ブルーグラス

PC-1158 GRASSTOWNE『The Road Headin' Home』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1月、ついにブルーグラス・チャート#1となった話題作。圧倒的な歌唱力のスティーブ・ガリー(g) とフィル・レッドベター(d)、アラン・バイビー(m)に、若手ふたり、ジェイソン・デイビス(bj)とジェ ミー・ブーハー(bs)の5人が立ち上げた話題の新バンド、グラスタウンのデビュー作。フィドルにス テュアート・ダンカンとティム・クロウチを加えた本作、現在のブルーグラス王道サウンドからジョー ジ・ジョーンズ節、オズボーンのさわやかカバー等々、スコット・ベスタルとの共同制作。

REB-1823 BILL EMERSON & THE SWEET DIXIE BAND CD\2,573-(本体\2,450-)

 世界一端正なスリーフィンガーロールの持ち主で、そして70年代を席巻した「DCグラス」をリー ドしてきた男、ビル・エマーソンが長年の沈黙を破って、しかも、60〜70年代を経験した世代の琴 線に触れる完璧な選曲とサウンドでカムバックだ。衰えない華麗なロールが、さまざまなボーカル・ゲ ストに選ばれたすばらしい曲の中で軽快に響く。全編、優しさに包まれた暖かさの感じられる秀作だ。  ちかごろ、お疲れ気味の方に、「ホッ」とする懐かしいブルーグラス・サウンドをぜひどーぞ!!

RHY-1030 RANDY KOHRS『Old Photograph』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 歌とドブロのすごい才能を授かったランディー・コーアズ、1曲目から今風ブルーグラス 特有のスリルを目一杯に楽しませてくれ、これはひょっとしてヒットするんじゃないか?と思わせ るような曲調とともに、今の若いブルーグラッサーのレベルの高いミュージシャンシップが堪能 できる秀作。どの曲でも、楽器ひとつずつが何を弾いているか、完璧にコントロールされた見事な アンサンブルの創り方にランディの非凡さを強く感じる秀作だ。ムーンシャイナー07年7月号(MS- 2409 \525-)特集参照。

ROU-0600 CLAIRE LYNCH『Crowd Favorites』CD\2,573-(本体\2,450-)

 クレア・リンチ、新録4曲を含む、自身の選んだ14曲のベスト集。カーター・ファミリーからジャ ズ、そしてオリジナルにはレスター・フラットの死んだ日の悲しみ、自分の育ったアラバマの丘、カ ントリー・バラッド…、自分の人生をおとぎ話のようだと語るクレアのセンシティブな詞とロマン チックでポップなメロディに、歴代のメンバーに豪華なゲスト。60〜70年代の音楽をいっぱい感じ させる気持ちのいい癒し系ボーカルとメロディーに酔いたい。なお2006年発売、6年ぶりのカムバッ ク最近作『New Day』(ROU-0563 \2,573-)もすばらしいのだぞ!!

MME-70039 JOE ISAACS『Dreaming of Home』CD\2,079-(本体\1,980-)

 今やメジャーになったファミリー・ゴスペル、ディ・アイザックスの父親、ジョー・アイザック スは知る人ぞ知るトラッドグラスの権化!! IBMA夜毎のトラッドジャム帝王が、マイク・コンプトン、 ソニヤ・アイザックス(m)、カール・ジャクソン、ティム・スタッフォード(g)、ジム・バンクリーブ、 オウブリー・ヘイニー(f)、ロブ・アイクス(d)、ベン・アイザックス(bs)らを核に、ビンス・ギルや ロンダ・ビンセント、ジャック・グリーンやウェイン・ルイスらをハーモニーに素晴らしい作品だ。 ブッチ・ロビンスがライナーを書く、その意味が分かる、とても濃いホンモノのトラッドグラス・ソ ウルが聴ける。

■ニューグラス

MEAC-50092 PAT FLYNN『ReVision』CD\2,888-(本体\2,750-)

 後期ニュー・グラス・リバイバルのギタリスト、パット・フリンのソロ最近作。1曲目ディランの ニューグラス・アレンジから、トラッド曲、レッドベリーのブルース、懐かしのリバイバル初期作 品、スティーブ・グッドマンからジム・イボットソンらのカバーにポップな自作等々、ブルースか らブルーグラス、フォークからロカビリーまで、あのユニークなリード・ギターも健在だ。ノーム・ピ ケルニー、ジョン・コーワン、ルーク・ブラによるニューグラスが2曲、それ以外は元ブーン・ク リークのスティーブ・ブライアン(bs)とパーカッショニストがポップなサウンドを作り、聴く者を 飽きさせない。パットの才能で、もう一歩でメジャーブレイクしかかったNGRが偲ばれる。

SKFR-2013 KEITH SEWELL『Love Is a Journey』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 超快感のニューグラス弾きまくり大傑作品は、1991年のリッキー・スキャッグス・バンドを皮切 りに、マーティ・ステュアートやビンス・ギルのバックを勤め、2002年からディキシー・チックス・ ツアー、2004年にはジェイムズ・テイラーとジェリー・ダグラス・バンド、そして2005年はサム・ ブッシュ・バンド(SBB)のギタリストだった才人キース・ソウェル、2005年発表のデビュー・ソロ 作。アンディ・レフトウィッチ(f,m)、スコット・ベスタル(bj)、バイロン・ハウス(bs)を基本セッ トに、スキャッグス、ブッシュ、ダグラスらもゲストに加わった秀作。

NR-2007 PETER WERNICK & FLEXIGRASS『What The』CD\2,573-(本体\2,450-)

 バンジョー博士ピーター・ワーニックの新ユニット、フレキシグラスのデビュー作は、ジャズ コンボ・セットにドライブのかかったブルーグラスを持ち込み、ノンディこと、ジョアン・ワーニッ クの味のある女性ボーカルをメインにした超ユニークなアンサンブルだ。ヴィブラフォンやクラ リネットとバンジョーが見事に違和感なく溶け合う。ポピュラーな「スノウバード」をはじめ、ス タンダードを随所に散らせながら、ピートのトラッドグラス曲が炸裂、ジャンルの壁など感じる 必要のない自然なアンサンブルに仕上がった秀作だ。ジャズグラスというレベルを離れ、まったく 違和感のないブルーグラスとジャズの爽快なサウンドが快適な全14曲。

■若者ブルーグラス
圧倒的に台頭してくる若いブルーグラッサー!! ブルーグラスの未来のため、サポートしよう。

SH-4017 CHRIS THILE『How to Grow a Woman from the Ground』CD\2,573-(本体\2,450-、歌詞付)

 おそらく、1973年の名盤ミュールスキナーと同様に、21世紀のはじめを代表するブルーグラス名 作として語り継がれることになるだろう1枚。今の若者ブルーグラスを象徴する才能と魂が詰まった大 秀作。ほぼ全員が25才、ブルーグラスの未来を背負っていくスーパーピッカーらによる凄まじいスタ ジオ・ライブ一発録り!! ブルーグラスのベースは同じだが、柔らか頭の若い感性が必要。ムーンシャ イナー誌2006年9月号(MS-2311 \525-)特集。

ROU-0554 DONNA HUGHES『Gaining Wisdom』CD\2,573-(本体\2,450-)

 トニー・ライスがほれ込んでプロデュースしたという新人女性シンガー、ドナ・ヒューズの全米デ ビュー作。アリソン・クラウスやセルダム・シーンも彼女の曲を取り上げた話題のブルーグラス・ソン グライター。トニー自身のギターに、サム・ブッシュ(m)、スコット・ベスタル(bj)、ロン・スチュ ワート(f)、ロブ・アイクス(d)、マイク・バブ(bs)ほか、シンディ・ローパーのカバーも含む全14曲。

SKFR-2017 CADILLAC SKY『Blind Man Walking』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 斬新なサウンドと強力なオリジナルでリッキー・スキャッグスをノックアウトしたテキサスの若いバ ンド、キャディラック・スカイの全米デビュー作。ブライアン・シンプソン(m)のオリジナルが新鮮な メロディーを紡いでいき、独創的なマット・メネフィー(bj)、直感的なロス・ホームズ(f)らがハイ ロンサム/ブルーグラスの真髄を「正直なエネルギーに溢れた寂寥感と山らしさ」と解釈、玄人好み で、それでいて売れるサウンドに昇華している。ムーンシャイナー今年2月号(MS-2404 \525-)特集。

ACD-61 OLD SCHOOL FREIGHT TRAIN『Run』CD\2,573-(本体\2,450-)

 デビッド・グリスマンが惚れ込んだ若者たちが、ブルーグラスをしっかりと根っこに持ちつつケルト やラテンの感覚を取り入れたすばらしいアンサンブルで、刺激的な新世代のニューグラスを演じる。 バージニア北部の学生街で育ったサウンドに相応しいブルーグラス本流に妥協しない若者らしい反 骨が嬉しい。MS誌2005年6月号(MS-2208 \525-)特集。

■ブルーグラス・マスターズ
そのキャリアで地位の確立した巨匠たち。

MME-70051 LESTER FLATT『Gospel』CD\2,079-(本体\1,980-)

 1975年、RCAレコードからCMHレコードに移籍する間隙を縫ってゴスペル・レーベルのカナン・レ コードから発表された知られざるアルバムの初CD化である。カーリー・セクラーのテナー・ボーカル に、まだ元気だったポール・ウォーレン(インスト"What a Friend We Have in Jesus"が秀逸)の切り込みフィドル…、なによりも、聴くのがつらいも のが多い晩年のレスターのボーカルや語りが、ここでは張りと艶を持っているのが嬉しい。

ACD-59 BILL MONROE & BLUE GRASS BOYS『Live at Mechanics Hall』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1963年、東部にはじめてやってきたビル・モンローを録音したのは追っかけのデビッド・グリス マン。デル・マッカーリー、ビル・キース、ジョー・ステュアート、そしてべッシー・リー・モールディ ンというメンバーを引き連れた52才のビル・モンロー!!なんと、この年にしてなお過激で攻撃的な孤 高のハイロンサムを聴かせる。誰も敵わないよ…。

■歴史的作品やお宝レコーディング

PATUX-136 MAYFIELD BROTHERS『Vintage Recordings 1948-1956』CD\2,573-(本体\2,450-)

 凄いです!! 伝説のエド・メイフィールドの超貴重な音源がドバッと21曲が突然出現!! そしてど の曲も、今こそ確信できる、偉大なブルーグラス・ボーカリストでありギタリストであるエド・メイ フィールドの才能を余すところなく伝えるものすごい演奏だ(音質はカセットテープからの再現だ が…)。ビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズに1951年から58年の間に3度参加、あのモン ローとのデュエット"First Whippoorwill"や"Panhandle Country"のギターブレイクなど20曲の録音を残し急逝、ミステリーに包まれていた伝説の ブルーグラス・ボーイの正体が見えた!! ピーター・ローワンに私淑されていた理由がよく分かる。アリー・ブルーグラス・ファン必聴!!

M-101 THE HILLMEN CD\2,888-(本体\2,750-)(限定、紙ジャケット仕様、歌詞付)

 東のカントリー・ジェントルメンに対して西のザ・ヒルメン、フォーク・ブームを乗り越えた伝 説バンドの1964年録音(1969年発表)名作がボーナス6曲を含んで再発売だ。この録音の後、プロ デューサーのジム・ディクソンとともにザ・バーズ結成に向かう若きクリス・ヒルマン(m)、カント リー歌手として大成功を収めるバーン(g)とソングライターとして大成するレックス(bs)のゴズディ ン兄弟、そしてブルーグラス・カーディナルスなどを率いて活躍するドン・パームリー(bj)の4人 が、カーター・ファミリーからボブ・ディランまで、ウエストコーストらしい洒落たサウンドのモ ダン・ブルーグラスを演じる。ラリー・ライスを通じて、後のJ.D.クロウ&ニューサウスに持ち込 まれるハッピーミディアムなブルーグラスが優しい秀作である。

■ゴスペル

DUAT-1228 V.A.『Voice of the Spirit; the Gospel of the South』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ジェシ・マクレイノルズとブライアン・サットンを従えたマック・ワイズマンのボーカルを1曲 目に、アール・スクラッグスのカーター・ファミリー・ピッキンと共に歌う故ジョニー・キャッ シュ、ジョン・コーワンとトニー・ライスのボーカル&ギター、その他、黒人ゴスペルのメイビス・ ステイプルズをマーティ・ステュアートがフォロー、コニー・スミス、ジョン・ランドール等々、 そして最後、1870年代にナッシュビルの黒人大学に生まれたゴスペル音楽のルーツを今に伝承する フィスク・ジュビリー・シンガーズからビンス・ギルのすばらしい"What Are They Doing in Heaven?"まで、アパラチアから南部に伝わるゴスペル伝統を、ジョン・カーター・キャッシュ2006年制作 の文句なしの企画アルバム。

■女性ブルーグラス&オールドタイム

BBR-017 VALERIE SMITH & LIBERTY PIKE『That's What Love Can Do』CD\2,888-(本体\2,750-)

 学校の先生から、「ブルーグラスが歌いたい」一心でナッシュビルにやってきたバレリー・スミス の最新作。メンバーのETSU卒業生ベッキー・ビューラー(f)のオリジナルが3曲のほか、どの曲もアパ ラチアの陰影を込めた癒し系の歌とサウンド。ベッキーのほか、ジョン・ウェズリー・リー(m)、 アンディ・ホール(d)など、バンジョーレスを基本に、小柄な体でハスキーなボーカルを聴かせるバ レリー。近年のアパラチア傾向をブルーグラスから上手く表現した秀作だ。

BCD-15471 SARA & MAYBELLE CARTER CD\3,255-(本体\3,100-)

 1966年、20数年ぶりに共にスタジオに入ったふたり、サラとメイベルが残した12曲と、その前年 にマザー・メイベルが録音したソロ・アルバム12曲の全24曲。A.P.が亡くなって6年、69才になっ たサラがふたたび歌う感動的な記録(レコード)である。オリジナル・カーター・ファミリーの再現に はふたりとサラの息子ジョー・カーターの3人のみ、ジョニー・キャッシュの尽力で残された超貴 重な作品だ。

■カバーもの

SH-9202 V.A.『Legacy: A Tribute to the First Generation of Bluegrass』CD\2,079-(本体\1,980-)

 シュガーヒルのアーティストが第1世代のブルーグラス御三家、ビル・モンロー、フラット&ス クラッグス、スタンレー・ブラザーズをカバーした名曲15曲集。バイロン・バーライン&ビンス・ ギル、リッキー・スキャッグス&トニー・ライス、ドック・ワトソン、サム・ブッシュ&ジェリー・ダ グラス、セルダムシらが御三家をどう料理するのか…。

CMH-9092 V.A.『Pickin' on Nickel Creek』CD\2,888-(本体\2,750-)

 昨年末解散したニッケル・クリークのヒット曲をカバーするのは、偽名を使っているが明らかに マイク・コンプトン(m)、天才シャド・コッブ(f)、ネッド・ルベレッキ(bj)、ギターは特長を隠して いるのか不明だが、そしてベースは本物のマーク・シャッツではないだろうか…。とにかく、彼らが クリス・シーリのオリジナルを中心にカバーするのだが、こうして聴くとニッケル・クリークはやっ ぱブルーグラス・バンドだと思ってしまう納得のメロディーがつづく。全米の若者にアコース ティック・インパクトを与えたニッケル・クリークがどんな音楽をやっていたのか、こういう聴き方 も「あり」だろう。ホンモノを聴きたければベスト集『Reasons Why:The Very Best of Nickel Creek』(SH-4022 CD+DVD2枚組\2,888-)をお勧めする。

インスト新入荷

FGM-124 ROBERT BOWLIN『Six String Soliloguy』CD\2,888-(本体\2,750-)

Maybelle/East Tennessee Blues/I Dream of Jeannie-My Old Kentucky Home/He Leadeth Me/Durango Tango/Whiskey Before Breakfast 他全16曲

 ビル・モンロー最後のフィドラーとして知られるロバート・ボウリン、実は1979年にウィンフィー ルドで全米フラットピッキン・チャンピオンに輝いた繊細なフラットピッカーである。モンローの ほか、オズボーン・ブラザーズをはじめ、レイ・プライスやキャシー・マティアらのサイドメンとし ても活躍した彼の最新フラットピッキン・ギター・ソロ作品。4曲の有名トラッドを除いて11曲のオ リジナルを含む全16曲、ギター1本だけのフラットピッキンという難しい設定にもかかわらず、開 放弦の響きを最大限に生かしながら広がりのある美しいサウンドを構築している。ほとんどの曲を トーマス・アントン・ベッドナーク1976年作の美しいトーンのギターで弾いている。現在はウィル・ マーリング(滞日中の長野でブルーグラスに目覚めたという女性ブルーグラッサー)と活動を共に している。

ACR-12141 GRETCHEN PRIEST & PLAIDGRASS CD\2,888-(本体\2,750-)

Waiting for the Federals-Elzic's Farewell-Rakish Paddy/Cheyenne/Star of County Down/Rock-a-bye Baby/Bluegrass in the Backwoods 他全10曲

 2006年秋に来日したジョン・コーワン・バンドの凄腕ギタリスト、ティム・メイ(g,mandolaとそ の細君グレッチェン・プリースト(f)によるケルティック/グラス・プロジェクト、プレイドグラス のデビュー作である。ケルト音楽の持つ幽玄なメロディーラインとブルーグラスのドライブが程よ くミックスされた上品なインスト作品だ。8弦バンジョーの開発者トム・セーフェルや5弦バン ジョーにはクリス・ジョスリン、バイオリン・ショップのリペアマンでマイク・スナイダー・バン ドのブライアン・クリスチャンソン(m,f)やアル・ゴール(d)、アコーディオンと笛のジェフ・テイ ラーら、ナッシュビルのベテランたちが、ケルト・チューンやビル・モンロー/ケニー・ベイカー・ナ ンバーをバランスよく演じてくれる。

各楽器別インストお勧め再入荷作品
(楽器につきましては、楽器本体やパーツから教則物まで、各種取り扱っています。お気軽にお問い合 わせください)
■アンサンブル

K2B2-3569 BUELLGRASS『All Strung Out. Adventures in Buellgrass』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ジャズ・ベーシスト(チェリスト)のビュエル・ネイドリンガーが率いるビュエルグラスの1982年 から2005年までの未発表曲を集めた最新作。ビル・モンローとセロニアス・モンクらの作品を演じた1 曲目から4曲目は96年録音のダロル・アンガーとリチャード・グリーンらとの弦楽四重奏。99年録 音の5曲目から7曲目はトラッドグラスやブラザー・デュオで、天才ダニー・バーンズ(bj)やロ バート・ボウリン(f,m,g)と。最新2005年録音は、ルーシー・ドーンフェルドらとオールドタイム・ク ルーヴを弦楽五重奏にアレンジ。そして最後、11曲目から13曲は1982年の、アンディ・スタットマン、 リチャード・グリーンらとのライブで、「ダニー・ボーイ」など。どこを切ってもスリリングなグルー ヴが楽しめる。

PC-1160 V.A.『More Ultimate Pickin』CD\2,573-(本体\2,450-)

Pretty Little Indian/Little Darlin' Pal of Mine/Whiskey Before Breakfast/Big Sandy River/Katy Hill/John Henry/Stony Point/Amazing Grace 他全20曲

 ご覧の通りの上記有名スタンダード曲、スコット・ベスタル(bj)が中心になってシリーズしたア ルバム『究極ピッキン』ベスト20曲集の第2弾。アダム・ステッフィ6曲、ウェイン・ベンソン18曲 のマンドリン組(ツイン含む)、クレイ・ジョーンズ6曲、ジェフ・オウトリー11曲のギター組、オ ウブリー・ヘイニー9曲、リッキー・シンプキンズ6曲、ジム・バンクリーヴ3曲らのフィドル組ほ か、現在第一線のスーパーピッカーらが見事に、美しく、ヒントいっぱいに弾きまくってくれる。

■ギター

RHY-1025 CLAY JONES『Mountain Tradition』CD\2,573-(本体\2,450-)

 おそらく、世界最速フラットピッキンのひとつとなる"Big Mon"他、クレイ・ジョーンズによるブルーグラス・スタンダード・インスト集。アダム・ ステッフィ、ジム・バンクリーブ、ロン・スチュワート、ジェイソン・ムーアといったトップ・ピッカー をバックに演じる。…メチャ強烈です。

RCA-76379 CHET ATKINS & LES PAUL『Chester & Lester』CD\2,079-(本体\1,980-)

 チェット・アトキンスの1977年名盤が廉価復刻である。アメリカン・ギター界の巨匠がふたり、 ジャンルを超えたアメリカン・スタンダードを悠々自適に弾く全10曲。癒し系エフェクトがギンギン にかかっているエレキ・ギターは、ただ美しく、あなたは癒されるであろう…。

SZCD-6026 CLARENCE WHITE『Flatpick』CD2枚組\3,098-(本体\2,950-)

 シエラ・レコードが発掘したクラレンス・ホワイトの未発表音源集の特別限定盤。ディスク1はレ ギュラー盤『Flatpik』(RHY-1024 \2,573)と同じ19曲、そしてディスク2が本作限りという15曲。1970 年、バーズ在籍中のクラレンスがロジャー・ブッシュのリズム・ギターを伴って2チャンネル・ステ レオで録音した9曲と、ギター・インストラクション・テープからの3曲、73年春のライヴ・テイク2 曲、そして最後にハンクの"Lost Highway"を唄う。

■バンジョー

(ムーンシャイナー連載のチチ松村「バンジョー祭り」、お見逃しなく!!)

BJK-2071 BOBBY THOMPSON『Thompson Picks』CD\2,888-(本体\2,750-)

 今月最新の2作目を紹介(ブルーグラス発掘参照)しているボビー・トンプソン、その名が冠され た初のソロ・アルバム。本作に収められているエリア・コード615での"Classical Gas"と、シングルのみが発表された伝説的な2曲"Foxfire"と"Devil Dance"で、バンジョーという楽器をまったく別次元の楽器に持ち上げた偉大なアーティストである。 本作は、自家録音のソロにはじまり、ジム&ジェシー、エリアコード615のアウトテイクと思われる 未発表の"Tennessee Green"や"John Henry"、ライブ音源など。ベラ以前に5弦バンジョーをもっ とも多くの人に聴かせた最大の功労者で、クロマチック(半音)奏法の創始者である。バンジョー小 僧必携の1枚!! ムーンシャイナー2006年5月と6月の連載で追悼特集を組んだ、私個人的には、ス クラッグスの次に大きな影響を受けたバンジョー奏者なのです。

MJCI-2006 WALTER HENSLEY『From the Hills』CD-R\2,888-(本体\2,750-)

 1959年、ブルーグラスとしてはじめてカーネギーホール出演を果たしたアール・テイラーのバ ンジョー奏者だったウォルター・ヘンズリーの貴重な音源自費CD化。チューナーを多用する第一級 のスクラッグス・スタイルとして64年にメジャー発売された『5 String Banjo Today』や、その後69年のレベル作品『Pickin' on New Grass』から集められたと思われる12曲集。1960年代のモダニ ズムが堪能できる楽しい作品。歴史に残るバンジョー奏者である。

■マンドリン

ACD-66 DAVID GRISMAN QUINTET『Dawg's Groove』CD\2,573-(本体\2,450-)

 06年に結成30周年を迎えたデビッド・グリスマン・クインテットの最近作は、衰えないグリスマン の魂のトーンとオリジナル・サウンドを紡ぎつづける。新メンバー、ジョージ・マーシュ(drums)ほ か、ジム・カーウィン(bs)、エンリケ・コリア(g)、マット・イークル(flute)のクインテット。ブルー グラスとジャズとラテンを融合した独創的なドーグ音楽で、現在なおアコースティック音楽界の頂 点に君臨するDGQ、その類まれなメロディーと見事なアンサンブル、そしてマンドリンを堪能できる。

AMA-1037 DAROL ANGER & MIKE MARSHALL『Woodshop』CD\2,573-(本体\2,450-)

 アコースティック弦楽器に対して、常にもっとも先端なトーンと枠組みを呈示してきたDGQ卒業生 のマイク・マーシャルとダロル・アンガーのふたりが、7年ぶり、4年間をかけて録りためたものを発 表するオリジナル音楽集。オーケストラならぬ「Folkestra」という造語を用いるふたりのフレキ シビリティーが全編で楽しめる。

■フィドル

RHY-1029 JIM VAN CLEVE『No Apologies』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 現在もっともアグレッシヴなブルーグラス・フィドラー、マウンテン・ハートのジム・バンク リーヴのデビュー・ソロ作品。インストが6曲とボーカル物が5曲、アダム・ステッフィ(m)、クレ イ・ジョーンズ(g)、ジェイソン・ムーア(bs)、ロン・スチュワート(bj)、ロブ・アイクス(d)の6人 を基本に、ブライアン・サットン(g)を5曲で起用、なぜ、50年前に完成されたブルーグラスが半世紀 を経た今も、執着と挑戦の対象であり続けるのか、つまりそれがブルーグラス、五つの楽器が一瞬の 隙も見せずにひたすら緊張し続けている理由なのだ。凄い!! 昨年のグラミー・ノミネート作品でも ある。

COL-07418 MARK O'CONNOR『The Essential Mark O'Connor』CD2枚組\3,990-(本体\3,800-)

 マーク・オコナーのベスト集は、クラシック界で大ヒットした"Appalachian Waltz"からソロの"Amazing Grace"まで、ヨーヨー・マとエドガー・マイヤーとのトリオ、ウィントン・マーサリスらと のジャズなどの15曲を1枚目。2枚目にはロンドン・フィルやナッシュビル・シンフォニーらとの オーケストラ共演作品8曲。あくまでもアパラチア/アメリカン・フィドルをベースに見事なフィ ドル作品!! はっきり言って、ほんとにスゴイです!!

■ドブロ

SH-3938 JERRY DOUGLAS『Lookout for Hope』CD\2,573-(本体\2,450-)

 もはやブルーグラスにとどまらず、あらゆる音楽に独自のドブロ奏法で新境地を開いていくジェ リー・ダグラス、2002年の最高作。サム・ブッシュやクリス・シーリ、ブライアン・サットンらとの凄 いインストはもちろん、ジェイムズ・テイラーまでが参加したブルーグラス/ニューグラス作品。

■オートハープ

JAS-001 JO ANN SMITH『Rhythm of the Rain』CD\2,888-(本体\2,750-)

 1999年度ウィンフィールド最優秀オートハープ奏者を受賞したジョー・アン・スミスの自費制作デ ビュー盤。メロディーを美しく拾っていく奏法で、オートハープの持つシンプルさと同時にそのエネ ルギーも伝えてくれる。10年前に夫からクリスマス・プレゼントでもらったオートハープをここま で弾きこなす彼女の繊細な音楽感性が気持ちいい。バックはローカルな音楽仲間、2曲ほど唄も披露、 そー、タイトルはあの有名ポップ「悲しき雨音」。

オールドタイム&フォーク新入荷

ROU-3257 AMANDA SHAW『Pretty Runs Out』CD\2,573-(本体\2,450-)

French Jig/I Don't Want to Be Your Friend/Garden of Eden/McGee's Medley/Wishing Me Away 他全13曲

 16才の少女、南部ルイジアナのニューオーリンズから新星が飛び出した。ケイジャン・ルーツを ベースにしたフレキシブルなフィドルにポップなボーカルで、すでにチャーリー・ダニエルズの前座 を務め、シンディ・ローパーとも競演、ディズニーのTV映画2本にも出演したというキャリアを持つ アマンダ・ショウ。キュート・ガイズと名付けられた自身のロックバンドとともに、自身のオリジナ ルも含む今風なポップなサウンドに突如、ケイジャン・フィドルが絡むユニークさは新鮮だ。フィ ドル・チューンも3曲、ラウンダー・レコードがアリソン・クラウスのニューオーリンズ版を狙うか …?

MO-2007 松本もんつ『Banjo Moon』CD\2,500-(本体\2,380-)

I Ain't Got No Home/Miss the Mississippi and You/Earl Scruggs Medley/Jerusalem Ridge/Will the Circle Be Unbroken/Catfish John 他全12曲

 近年、オーストラリアに移住して活躍をつづけるバンジョー奏者のシンガー/ソングライター、 松本もんつの最新作は、自身のブルーグラス/フォーク・ルーツを辿るカバー(英語)と、故坂庭 省悟に捧げられた「この永久のとき」(日本語)と東洋的なタイトル・インストの2曲のオリジナル で構成、オーストラリアの音楽仲間らとの現地録音で、ジミー・ロジャーズやウッディ・ガスリーか らボブ・マーレイやタラ・ネビンズ(ドナ・ザ・バッファロー)、そしてスクラッグスからモンローのイ ンストにケルト・チューンまで、スリーフィンガーとクロウハンマー奏法を使い分けながら、バラエ ティーに富んだ楽しい作品に仕上げている。1987年「高石ともやとナターシャーセブン」に参加後、 チェンナイにて南インド古典声楽とリズム理論を習得、アジアや英語圏各地で演奏しつつ放浪しな がら1996年、CD『わすれていたにおい』(MO-001 \3,059-)発表。1997年、ピーター・ローワン沖縄ツアーに参加ののち2002年、オーストラリアに移 住、オーストラリアでも高い評価を受けているという松本もんつ、それぞれの国の中で、その空気の 中で、自然体に音楽する。

SH-4038 RED STICK RAMBLERS『Made in the Shade』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ケイジャンとスウィングのハッピーなフュージョンを聴かせるレッド・スティック・ランブラー ズ。サンフランシスコのグッドオール・パーソンズで知られるフィドラー、ケビン・ウィマーとリンゼ イ・ヤング(リード・ボーカル)のツイン・フィドルを中心に、チャス・ジャスタス(g)、エリック・ フレイ(bs)、グレン・フィールズ(drums)の5人組、今年のIBMAでもセンセーションだった彼らのシュ ガーヒル・デビュー作。アメリカ南部ルイジアナを中心としたカナダから移住したフランス系住民が 伝えるケイジャンと、フランスやスペイン人と先住民や黒人らとの混血で生まれたクレオール文化 とが出会った音楽は、ニューオーリンズのジャズの誕生に大きな役割を果たしたという。ジャズ/ スウィングの根源にも目を行き届かせた本作は、ダーク・パウェルがラテンの情熱を感じさせてプ ロデュースしたルーラル・アメリカン音楽の秀作だ。

LBCO-01006 想ワレ『想われ』CD\1,500-(本体\1,429-)

I'm Yours/願い/ぴんく/憧れ/時代を乗せて/あなたと私/神様からの贈り物/ケロケロソング. 全8曲

 関西を中心に活躍するフォーク・デュオ、上田えみこ(g)と吉本ちえ実(autoharp,perc)の「想ワレ」 の3枚目に当たる最新作。22歳というふたりの若い女の子の感性で素直に書かれた詞と曲、それぞ れに、吉崎ひろしや北村謙のバンジョー、宮崎勝之のマンドリン、水谷 裕のフィドル、今井達也のベース他ブルーグラス人脈や、古橋一晃のエレキ ギター、松井正樹や中尾 唱のキーボード、そして田中良太のパーカッションに井上哲也のエレベを 従えた作品。

 なお、本作『想われ』と同時発売でふたりだけで録音した『想い』(LBCO-01005 \1,500-)、また、2006年のデビュー作『緑の中で』(LBCO-01001 \2,500-)も在庫している。

オールドタイム&フォークお勧め作品
■オールドタイム

FACH-0301 SADIE COMPTON『Trouble Come Knockin'』CD-R\2,888-(本体\2,750-)

 12月に来日したマイクの細君、セイディー・コンプトンの珍しいノルウェーの民族楽器、ハー ディンガー・フィドルによるアメリカン・オールドタイム・フィドル集。8弦フィドルの不思議な深み が、マイク・コンプトンやブルース・モルスキー、ジェイムズ・ブライアンらによって上手く引き出 されている2003年作品。

■フォーク

FLR-0403 DARRELL SCOTT/ DANNY THOMPSON/ KENNY MALONE『Live in NC』CD\2,888-(本体\2,750-)

 超売れっ子シンガー・ソングライターにしてマルチ・プレイヤーのダレル・スコット、ウッドベー スとパーカッションとのトリオ・ライブ。サム・ブッシュ・バンドやティム・オブライエントとの デュオを経て、ガース・ブルックスやディキシー・チックス("Long Time Gone")などに曲を提供、数々の大ヒット曲を持つダレル。ここでは、自身の オリジナルや、ジョニー・キャッシュやタウンズ・バン・ザントなど、自身のヒーローたちへのトリ ビュート。

カントリー/ロック新入荷

VAN-79844 LEVON HELM『Dirt Farmer』CD\2,573-(本体\2,450-)

False Hearted Lover Blues/The Mountain/Girl I Left Behind/Single Girl, Married Girl 他全13曲

 伝説的なロックバンド、ザ・バンドのドラマー/シンガーとして知られるレボン・ヘルムの最新作 は、かねてから憧憬の念を抱くアパラチアの伝統音楽に正面から取り組んだ意欲作だ。声帯ガンか ら復活、あの独特のハスキーな唱法で歌うカーター・ファミリー・ソングやフィドルをバックに したトラッドの数々、新曲ではバディ&ジュディ・ミラーやスティーブ・アール、ポール・ケナリーら ルーツ音楽への深い理解を持つ作者たちの作品をとりあげ、全体をマルチプレイヤー、ラリー・キャ ンベルのプロデュースで締める、極上のサザン・ルーツ・アコースティック・ロック作品にしてい る。ニューヨーク系のブルーグラス/オールドタイム楽器を引き受けるラリーと共に、娘エイミー (彼女のバンド名はオラ・ベル、そう、あのアパラチア女性シンガーから名前を取っている)らとア パラチア系オールドタイム音楽にリスペクトを払いつづけるリボン、その心情を見事に投影させた 作品だ。ムーンシャイナー誌1月号でリッキー・スキャッグスをゲストに迎えた最近のライブの様子 がリポートされている。

カントリー発掘、編集モノ新入荷

BCD-15904 HANK THOMPSON & HIS BRAZOS VALLEY BOYS CD12枚組+book\40,425-(本体\38,500-)

 昨年11月、82歳で他界、日本ではウィリアムズ、スノウと共に「スリー・ハンク」と親しまれたハン ク・トンプソン。ウェスタン・スウィングのノウハウをモダン・カントリー界に持ち込んだその絶頂 期、1947〜64年のキャピトル録音全曲と、1946〜47年にグローブとブルー・ボンネットの両レーベ ルに残した超貴重な録音の強力ボックス決定版セット。

 ちなみに定評のあるインスト26曲を集めた作品『The Instrumentals』(RCSI-1007 \2,888-)もある。

カントリーお勧め作品

ZOE-1112 KING WILKIE『Low Country Suite』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ビル・モンローの愛馬の名前を冠し、若手トラッドグラスの星として2004年『Broke』(REB-1802 \2,573-)で登場したキング・ウィルキーが、ブルーグラスを秘し、ザ・バーズやグラム・パーソンズら と重ねてイメージされるオルタナ・カントリーロックとしてアメリカーナ界に打って出た異色作。 60年代後半から70年代初期のシンガー・ソングライターたちが持っていた純粋さを感じさせ、今の 時代の説得力が新鮮な響きとして伝わってくる。ブルーグラス色を抑え、スライドギターを軸に見事 なアコースティック・カントリー・アンサンブルも素晴らしい。カントリーは幅広い音楽なんだぞ!!  なななんと!トム・ペティやディキシー・チックスで知られるジム・スコットのプロデュース。

MH-1115 JERRY SALLEY『New Songs, Old Friends』CD\2,888-(本体\2,750-)(歌詞付)

 ビンス・ギルとドイル・ローソンを起用したハーモニーからはじまるジェリー・サリーのデビュー 作。リバ・マッキンタイアやマーク・チェスナット他、多くのカントリーソングを書いた売れっ子ソン グライターとして知られるジェリー、ナッシュビルのトップ・ブルーグラッサーが演じる鉄壁のブルー グラス・サウンドに乗って、クラシック・カントリー・ファンらも納得するだろうブルーグラス作 品。

FF-70107 HOT RIZE & RED KNUCKLES' TRAILBLAZERS『2 Complete Live Albums!』\2,573-(本体\2,450-)

 DVD映像作品『Recorded Live! July 28, 1987』(RCSI-1008D 57分\3,465-)で大きく再評価されたホット・ライズとレッド・ナックル&トレイルブレ イザーズの1982年と84年のライブ・アルバムLP2枚がCD1枚、全30曲のお徳用版となって再発売。カ ントリー&ウェスタンの古典を見事に演じるレッド・ナックルズと、80年代のネオ・トラッドグラス をリードしたホット・ライズ、カントリーとブルーグラスの双方のファンを満腹にさせてくれるティ ム・オブライエン、第1回IBMAアワードで最優秀エンターテイナーを獲得した理由を納得するライブ作 品だ。

映像新入荷

FGM-1013D CHRIS ELDRIDGE, ANDY FALCO, JOSH WILLIAMS『Guitarmageddon』DVD\3,990-(本体\3,800-)(1時間25分)

Cherokee Shuffle/East Tennessee Blues/Jesse James/Nine Pound Hammer/Salt Creek 他全15曲

 先月では入荷を紹介した若手ブルーグラス・フラットピッカーのバトル・ライブ「ギターマゲド ン!!」。3人のジャムやソロなどで構成されたショウ、何よりも凄いのがクリス・エルドリッジ(クリッ ター)。その感性の自由さが他のふたりを圧倒していることは微妙な体の揺れで分かる。クラレン ス・ホワイト〜デビッド・グリア直系の波のようなグルーヴと意表を衝く飛び方が尋常ではない。 現在クリス・シーリとのパンチ・ブラザーズで今春メジャーデビューを前にしているクリス、おそ らく21世紀初頭のフラットピッキン・ギターをリードする人物になるかもしれない…。そのクリ スが退団したあと、昨年インファマス・ストリングダスターズに加入したばかりのアンディ・ファ ルコは、その素晴らしいアルバムANDY FALCO『Sentenced to Life with the Blues』(FGM-125 \2,888-)とは裏腹に緊張しまくりで精彩を欠いている…けど、ま、ライブ一発の経験不足というこ とで充分許せる範囲。そして12歳当時のユース・オールスターズからロンダ・ビンセント&ザ・レ イジでキャリア充分のジョッシュ・ウィリアムズはさすがにシュアな折り目正しいブルーグラス・ フラットピッキンを聴かせてくれる(3曲、マイク・バブbsとコディ・キルビーmを迎えジョッシュ がバンジョーに持ち替えてブルーグラスする)。オマケにはJ.T.グレイが語る1974年にできたス テーション・インの歴史(15分)、3人へのインタビュー(22分)、……というギター・ファンに 楽しいDVD。

BVD-20111 V.A.『Country Style U.S.A.-Season 1』DVD\4,515-(本体\4,300-、3時間)

 クラシック・カントリーのファンにはたまらないお宝映像が発掘された。1956年からアメリカ陸 軍が新兵リクルートのために制作したTV番組、『Country Style U.S.A.』のシリーズがオリジナルなかたちでの復刻。チャーリー・アップルホワ イト軍曹がホストを務め、"Stay All Night, Stay a Little Longer"をテーマ・ソングに、新兵徴募のメッセージを間にはさんだ15分番組、毎回グ ランド・オール・オープリのトップ・スターを主役にゲストも迎えての、ヒット曲満載の15分が13 本ずつ収められた4タイトル全52本が一気にリリースされた。

 まず紹介するシーズン1には、正統派シンガー時代のジム・リーヴスに始まって、リトル・ジ ミー・ディッケンズ、ファロン・ヤング、アーネスト・タブ、ウェッブ・ピアース、ジーン・シェ パード、レイ・プライス、マーティ・ロビンス等々、綺羅星のごときスターが次々と登場、とき のヒット曲を中心に絶頂期のヴォーカルを堪能させてくれ、トリはブラザー・オズワルドやハウ ディー・フォレスター、ジミー・リドルを従えた御大ロイ・エイカフが貫禄のパフォーマンスで締め るという、15分番組が全13本収録、怒涛の3時間だ。 (宇野誠之)

NW-8026D KRIS KRISTOFFERSON『Live from Austin, Texas』DVD\3,308-(本体\3,150-)(57分)

 1981年9月収録のオースティン・シティ・リミッツから、クリス・クリストファーソンのライブ。"Me and Bobby McGee"をはじめ、ソングライターとしてシンガーとして、俳優として頂点を極めたとき。

映像ものお勧め作品
■DVD

NW-8043D BUCK OWENS『Live from Austin, Texas』DVD\3,308-(本体\3,150-)(5.1surround)

 60年代のカントリー・スタイルを完成させビートルズやウエストコースト・サウンドの形成に大 きな影響を与えた後、一時引退していたバック・オウエンズ(1929-2006)、ドワイト・ヨーカムの説得 によってふたたび表舞台に登場した貴重な1988年ライブ映像。全11曲、わずか29分だが、次から次 へと演じられるベイカーズフィールド・ヒット曲(1曲"Under Your Spell Again"ではドワイトとのデュエット)、あのカーネギーホール・コンサー トを髣髴させる、ファンにとってはたまらない映像だ。ちなみに、ドワイトの最新作『Dwight Sings Buck』(NW-6129 \2,573-)もお見逃しなく。

MME-72001 LEWIS FAMILY『Crowd Pleasures』DVD\2,573-(本体\2,450-)(55分)

 ブルーグラス・ファミリー・ゴスペルの第一人者ルイス・ファミリー、1987年の劇場ライブDVD(VHS からのダビング物)。これぞアメリカン・エンターテイメントというノリノリで精一杯のステージを 繰り広げる彼ら、ドラムスとピアノを加えているが、その音に負けるもんか!と懸命に自己主張す るド迫力のリロイ・ルイスのバンジョー&ギター!! 「バイブルベルト」と呼ばれる米国南部の中心ジョージアで半世紀以上に渡って絶大な人気 を保ちつづける彼ら、このショウを見ればその秘密がよく分かるはずだ。ブルーグラスのスピリッ ト/ドライブを頑なに守りながらエンターテイメントに徹するルイス・ファミリー、そのプロフェッ ショナル魂がすごい。IBMA名誉の殿堂入りをムーンシャイナー2006年12月号(MS-2402 \525-)で特集。

SHA-613D FLATT & SCRUGGS『The Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.3』DVD\3,308-(本体\3,150-、白黒約1時間)

 30分番組の1本目は1961年11月か12月の録画、2本目は1962年1月の録画で、なななんと、当時 7歳のリッキー・スキャッグスがゲストに出演するという超貴重映像!! のち80年代はじめにリッ キー・スキャッグスでナンバーワン・ヒットとなる"Crying My Heart Out Over You"や、たぶんレスター・フラットの大好きな"If I Should Wander Back Tonight"、アール・スクラッグスは"Home Sweet Home"とギターでの"Wildwood Flower"、"Foogy Mountain Special"、"Cumberland Gap"ほか、全20曲。すべての人に見て欲しいお宝映像第3弾(現在第4弾まで発売中)。

FGM-1011D CODY KILBY, BRAD DAVIS & TIM MAY『Live in Kansas City』DVD\3,990-(本体\3,800-)(83分+)

Angeline the Baker/Gold Rush Rock/Lonesome Fiddle Blues/Song for Sophie/Big Timber 他全18曲

 現在のフラットピッキン界のトップランナーたち、若手コディ・キルビー(リッキー・スキャッグ スのケンタッキー・サンダー)と、中堅のブラッド・デイビス(元サム・ブッシュ・バンド)、ティム・ メイ(ジョン・コーワン・バンドで来日)の2004年12月18日のライブ。3人のジャムの後、それぞ れのオリジナルをソロを含めたさまざまな組み合わせで見せる。ブルーグラス・ギターの魅力である ドレッドノウトのインプロバイズを堪能してください。

REB-9004D PAUL WILLIAMS & VICTORY TRIO『The Alpha Video』DVD\4,148-(本体\3,950-)(カラー61分)

 1951年にロンサム・パイン・フィドラーズに参加、その後、ジミー・マーティンのサニー・マウン テン・ボーイズの絶頂期をJ.D.クロウとともに支えた伝説的なテナー・シンガーでマンドリン奏者、 ポール・ウィリアムズ。1997年にカムバック、ワン・マイク・セッティングで、おじいちゃんたちの 手にはギブソンのサム・ブッシュ・モデルやサンタ・クルーズのトニー・ライス・モデル…、ただ淡々 と誠実なトラッド・ブルーグラス・ゴスペル・ライブが、なんかホノボノ、とてもいい。2004年1月 10日テネシー州モリスタウンのアルファ・バプティスト教会で収録した16曲。2006年のムーン シャイナー誌2月号(MS-2304 \525-)でポールの特集しています。

教則もの新入荷

FGM-12.1 Flatpicking Guitar Magazine『Nov/Dec. 2007』CD+Book\2,625-(本体\2,500-)

  フラットピッキン・ギタリストのためのCD付き隔月刊タブ譜満載教則雑誌の最新号。デビッド・ グリスマン・クインテットにあたらしく参加した天才フランク・ヴィグノラのカバーストーリーと タブ譜は"Fly Swatter"、サウス・カロライナの「Reeves Guitars」訪問インタビュー、スコット・ナイガードの近況インタビュー、マイケル・ホロ ウィッツのジプシー・ギター・パターンなどの特集他、ジョー・カーの"Billy in the Lowground"のリズム、初心者"Shenandoah Waltz"、スティーブ・カウフマン"June Apple"、キーEでの"East Virginia Blues"、ドロップDチューニングでの"Brown County Breakdown"の理論ほか、音源付タブ譜満載の80頁。

 2007年のバックナンバーのみ、若干在庫あり。

楽器、その他…

MARTIN D-21 1969 \630,000(本体\600,000)

 ほんとに入手困難になってきたハカランダ・ギターです。D-28に比べて低音がバカ鳴りしない分、 リード・プレイに適してます。ギター・プレイヤーが複数いるバンドの方にもおあつらえ向き。

HAV-1 HENG SHENG『Fiddle』\189,000-(本体\180,000-)(Hellicore弦、ファイ ンチューナー付)

 上品なオールド仕様のブルーグラス、オールドタイム向けバイオリン、アマティ・タイプと立ち上 がりの良いストラディバリ・タイプ在庫中です。どちらも「ダークでス ウィート」という形容がぴったりの楽器です。 まろやかな音色で一人で弾くには耳に優しくて何時間でも触ってい たい気にさせてくれるアマティ。バンジョーや他の楽器の中で もしっかり音が立つストラディバリ、用途に合わせてお使い下さい。ヨーロッパのオールド市場が 高騰している昨今、コス ト・パフォーマンス抜 群のこちらをお勧めします。

ソル・アネモ「鼈甲ピック」各\1,575(\1,500)

最高級の素材をハンドメイドで丁寧に仕上げたフラットピック、取り扱い始めました。トライアングルとティアドロップのシェイプ、厚みは1.5mm。オーダーメイドにも対応出来ます。ピックガード も取扱い中です。なお当商品は手作りのため3-4週間の余裕をいただきたい。

WST-523『クリップ式チューナー』\2,450-(本体\2,333-) 特価

ギター、マンドリン、バンジョーのヘッドにクリップで 挟むだけで(ケーブル不要)手軽に使えるチューニング・メーター入荷。 内蔵マイクモード表示が選択できますのでフィドル等、ヘッドに挟 み難い楽器にも対応可能。 (クリップ・モード選択の場合は内蔵マイクは機能しません)液晶画面にて チューニングの状態が表示されフ ラットの時はオレンジ、シャープの時はレッド、チューニングが 合っている時はグリーンで表示されますので、 ステージ上でも見易いのが特徴です。

RK-80 『レコーディング・キング・バンジョー・プロフェッショナル』税込定価 \152,250(本体\145,000)→\129,500[再入荷]

 マニア待望の名門ブランド「レコーディング・キン グ・バンジョー」が復活しました。

ニュー・ギブソンのリイッシュに多大な貢献わしたグレイグ・リッジが開発に関わり、ギブソン・マ ス タートーンを踏襲した作りでインレイも満足いく仕上がりです。今回、マホガニー仕様が入荷しま した。 ウッディでディープなJ.D.クロウ・サウンドが期待できます。 ご希望に応じて5弦の釘打ちしてお届けします。

BU-ST 『ブルーグラス・アンリミテッド社のバンパー・ステッカー』各\315-(本 体\300-)

 30年以上に渡り、ベストセラーを続けてるブルーグラス・アンリミテッド誌バンパー・ステッ カー全6種類。紺地に白字で鮮やかなブルーグラス・スローガンが書かれたシンプルなもの。 29cmx7cmの横長。スローガンは以下の通り。

●I LOVE BLUEGRASS

●BLUEGRASS MUSIC FINGER PICKING GOOD

●BLUEGRASS MUSIC

HEARIT, PLAY IT, LOVE IT!

●MY GRASS IS BLUE

●HAVE YOU HUGGED YOUR BANJO TODAY?

●CLEAN UP AIR PORLUTION

PLAY BLUEGRASS MUSIC

輸入雑誌
(以下の3誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト等 の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白さをいかがですか)

■バンジョー・ニューズレター誌 各\525-

 世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから『MP3』で音の入手可!!)、 バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入 り奏者の特集も探します。

BNL-07/10 最新10月号 \525-

 ジョン・ライシュマン&ジェイバーズのニック・ホーンバックルの表紙にインタビューと趣味のい い"Cleo Belle"のタブ譜ほか、ブルー・ハイウェイのジェイソン・バールソン"Monroboro"、トム・ アダムズ"House Carpenter"と"Waves on the Water"ほか、初心者コーナーやボブ・カーリン他によるオールドタイムなど、タブ譜とバンジョウ 報満載の48頁。

■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\525-

 米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせくださ い。

BU-07/11 最新11月号 \525-

 ラリー・コードルのカバーストーリーほか、ジョン・ライシュマン&ジェイバーズ、マーク・ジョン ソン&エモリー・レスター、ナッシング・ファンシー等の特集で米国ブルーグラス事情を知る108 頁。

■オールドタイム・ヘラルド誌 各\945-

 内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナ ンバーが揃っています。お問い合わせください。

OTH-1102 最新2007年12月/2008年1月号 \945-

 ハンク・ウィリアムズを発見したことでも知られるモリー・オデイとゴスペル、バージニア州フラ ンクリン郡のポジー・ローアー、オールドタイム・ドブロ奏者スピーディー・クライズ、ノーマン・ブ レイクの人生と音楽、ブリストル・セッション他。

月刊『ムーンシャイナー』
 1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌、25年目です。

■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-

 お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バック ナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■MS-F ムーンシャイナー・ファイル:\525-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるコクヨ製ロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー:各¥525-。

 下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2503 最新1月号(通巻291号)\525-

表紙トニー・トリシュカ「IBMA基調講演」の他、本間正敏のエディ・アドコックとのカントリー・ジェ ントルメン再現、神戸松蔭女子大学ブルーグラス、レボン・ヘルム『Dirt Farmer』、IBMM(国際ブルーグラス博物館)からの呼びかけ、佐々木仁インタ ビュー「中島健雄B」、日本ブルーグラス年表1963年ほか、日米ブルーグラス情報満載。

B.O.M.ご利用方法

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 ただし、特定地域、特定商品などについては、別途加算の場合があります。お問い合せ下さい。

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