HOME PAGE | ご注文|NEWSLETTER INDEX |
B.O.M.Newsletter #350web    2009年12月6日
PDFファイルは郵便でお届けのフーオーマットでごらんいただけます。
またプリントアウトしてお読みいただけます。


PDFファイル

INDEX

今月の新入荷注目作品
ブルーグラス新入荷
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
2009年話題のお勧め作品集
その他、ブルーグラスお勧めの人気作品
インスト新入荷
オールドタイム&フォーク新入荷
カントリー新入荷
カントリー発掘、編集モノ新入荷
古き良きカントリーお勧め大全集
映像新入荷
映像ものお勧め作品
教則ものお勧め
楽器、その他…
輸入雑誌
月刊『ムーンシャイナー』
クリスマス新入荷
B.O.M.ご利用方法

 もうすぐ、21世紀の最初の10年間(ディケード)が終わります。お正月からの出来事やトレンドは歴史の中で「2010年代(2010's)」という括りで語られます。皆さん!!「あたらしい時代の到来だ!」とウキウキしたほうが楽しいですよ。こんなご時世……、自分の意思(趣味/信条)を貫くのも大事だと思います。何のために音楽する(聴く/弾く)のか!? あたらしい時代に自らの行動美学を持ちましょう!!!
 2010年代は我らにとって最後のチャンス……、皆さん!! 自分がこの音楽を愛しているという事実を行動で表しませんか!?
◆最新ムーンシャイナー誌12月号は映画スター、スティーブ・マーティンのカバーストーリー「1960年代へのカムバック」、2009年末ブルーグラス決算拍書、ブッチ・バルダサリ追悼、麻田浩のマイク・シーガー追悼C、北村謙『Banjo ひとり旅』CD制作記、中村まりインタビュー後編、巨匠ベラ・フレックなどの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載。
 月刊ムーンシャイナー定期購読は1年間(12冊)
\6,000- 半年間(6冊)\3,300-。単冊\525-ですが、ぜひとも年契をお願いします。購読開始希望月をお知らせください、早速お送りします!! ……我ながら、毎月々よくネタが尽きないなぁと思いつつ、ひとり悪戦苦闘中です。皆さんからのご寄稿、情報提供など切望しています。サポートをよろしく!!
今月の新入荷注目作品
 毎年12月は、さすがに新発売が少ないものです。
今回のレターは2009年話題になった作品で在庫のものを新入荷コーナーの後でご紹介します。現在のブルーグラスやオールドタイムは、カントリーやフォークも含めて、ますますジャンルごとの許容範囲が広くなり、境界線を越えていきます。その一方、それらジャンルの核となる、伝承に支えられた正統派の価値もいよいよ増してきます。今、ブルーグラス/オールドタイムがとても面白いですよ……!!
MRR-1007 V.A.『Born Into Bluegrass; Songs of Cullen Galyean』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ブルー・リッジの本物トラッドグラス男、カレン・ギャリアンの正統派オリジナルを後輩たちが見事に演じる大秀作。ブルーグラス新入荷参照。

RCSI-1020 BILLY BOONE SMITH『Live from the Moose Lodge』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ビリー&テリーのビリー・スミスがナッシュビル・シンジケート仲間、タルボット/コッブ/ヘンリーと創った最新秀作。ブルーグラス新入荷参照。

ST-2008 STEVE WARINER c.g.p.『My Tribute to Chet Atkins』CD\2,888-(本体\2,750-)

 チェット・アトキンズに捧げられたギター秀作。インスト新入荷参照。

RCSI-1023 BALLINGER FAMILY BAND CDR\2,573-(本体\2,450-)

 クラスター・プラッカーズのデール&クリス・バリンジャー夫妻が息子イーサンと創った暖か音楽集。オールドタイム/フォーク新入荷参照。

ANTX-1017 中村まり『Beneath the Buttermilk Sky』CD\2,500-(本体\2,381-)

 日本に現れた新しい世代のルーツ音楽を感じさせる秀作。オールドタイム/フォーク新入荷参照。

TL-24922 HANK WILLIAMS『Revealed:The Unrreleased Recordings』CD3枚組 \5,040-(本体\4,800-)

 近年つぎつぎと発掘されるハンク・ウィリアムズの未公開音源第三弾!! カントリー新入荷参照。

GHL-370529
JOHN DENVER『Live in Japan: Rocky Mountain High』DVD\1,943-(本体\1,850-)(74分)

 1981年のNHKホール、ハーブ・ペダーソンも大活躍のジョン・デンバー絶頂期ライブ。そのほか、ドリー・パートンをはじめDVD新作は映像新入荷へ。
ブルーグラス新入荷
MRR-1007 V.A.『Born Into Bluegrass; Songs of Cullen Galyean』CD\2,573-(本体\2,450-)

Judy Lou/Bluegrass Time/Foot Hill Top/Blue Ridge Mountains/Bluegrass Banjo Blues 他全15曲

 まさに「これぞブルーグラス!!」といった典型的なメロディと歌詞、そして演奏/ハーモニー、アーリー・ブルーグラスの醍醐味と雰囲気を見事に醸してくれる大秀作だ。フット・ヒル・ボーイズなんて、覚えてますか?……あのカウンティからの名盤、カレン・ギャリアンはそのバンジョー奏者(フォークウェイズからもバージニア・マウンテン・ボーイズなどでのアルバムがあった)。その彼のオリジナル曲を、ジュニア・シスクとジョニー・ウィリアムズ、息子ミッキー・ギャリアンがボーカル、テリー・バウカムやリック・オールレッドほか、ローカルのブルーグラッサーらが敬意を込めて演ずるトラッドグラス秀作。タイトルどおり、ブルーグラスが自然に生息するブルー・リッジ山中、バージニア州ゲイラックスから南へノース・カロライナ州境を越えたロウギャップ出身、1939年生まれと言うからちょうどビル・モンローがブルー・グラス・ボーイズを結成した年。その9年後にバンジョーを手にしたギャリアン、体中がブルーグラスのような彼のオリジナルは歌物/インストどの曲も極上の正統派ブルーグラスだ。超お勧めトラッドグラス作品。

AR-2009 HERSCHEL SIZEMORE『B-Natural』CD\2,573-(本体\2,450-)

Augusta Heritage/Slidin' Back/Monroe's Dream/Charlotte's Reel/White Oak/Crooked Road 他全12曲

 1960年代からディキシー・ジェントルメンやシェナンドー・カッタップスで知られるハーシャル・サイズモア(74)の最新オリジナル・インスト集。自身のマンドリンのみならず、テリー・バウカム、ロン・スチュワートらのバンジョーやフィドル・チューンに仕上げた1曲目と2曲目ほか、どの曲も無理のない上品!?なインストになっている。そう、インストといっても、無理に聴かせ所を作らなくても、自然に沸いてくるメロディを素直に演じていいんだ。その中から自身の楽器スタイルがにじみ出るような職人芸を聴かせるハーシャル、テリーとロンに、アラン・バイビーのリードギターとハーモニー・マンドリン、そしてリズム隊はジミー・ヘイリー(g)とマイク・バブ(bs)というガッチリ編成。ずーっと昔から複数のロイド・ロアーを所有する根っからのマンドリンっ子が創った、シンプルで上品な、ハーシャルの年輪を感じさせる深いインスト集。

RCSI-1020 BILLY BOONE SMITH『Live from the Moose Lodge』CD\2,573-(本体\2,450-)

Whippoorwill/She's Heavenly/Around This Fire/Old Man/Back of the Wagon/Lost & Lonesome 他全15曲

 わがレッド・クレイ・レコードからデビュー作を含む2枚のアルバムを発表(下記参照)しているビリー&テリーのビリー・スミス最新作。デイブ・タルボット(bj)とシャド・コッブ(f)という望むべく最高のナッシュビル・ブルーグラッサーとともに、若いビル・モンロー・フォロワーの――そのパンクな本質を見事に捉える――クリス・ヘンリー(m)とグラスカルズで活躍する弟テリー・スミス(bs)を配してほぼスタジオ・ライブという意気込みで録られた秀作である。ロンサム・リバー・バンドの"Hobo Blues"から、サード・タイム・アウト"Grandpa's Mandolin"、デル・マッカーリー"Lonely Side of Love"(いずれもデビュー作『Grass Section』より)をはじめ、数々のヒット曲を書き、90年代以降のコンテンポラリー・ブルーグラスのトラッド回帰にブルーグラス・ソングライティングの道筋を示した第一人者である。本作でも、出身地ノース・カロライナのマウンテン・ライフを背景にしたトラッドなテーマできっと多くのバンドがこの中からの曲をカバーするだろう。今秋のIBMAショウケースにもどうメンバーで出演、多くの注目を集めていた。ヘイゼル・ディッケンズの物語を書いてダン・ティミンスキのソロデビュー作のタイトル曲ともなった"Carry Me Across the Mountain"も初めて自身の演奏で収めている。
 なおビリーにはレッドクレイの『Grass Section』(RC-111 \2,573-)と『Voices of the Mountain』(RC-115 \2,573-)のほか、2008年のゴスペル『Five Flat Rocks』(RCSI-1024 \2,573-)の在庫がある。
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
RCSI-1021 MARK NEWTON & LARRY STEPHENSON『Live at Mr. B's』CDR\2,573-(本体\2,450-)

Rose of Old Kentucky/Love Please Come Home/Flint Hill Special/Will You Be Loving Another Man?/Dark Hollow/Roll in My Sweet Baby's 他全20曲

 1988年3月6日にライブ録音、2枚組LPで発表され、当時日本でも話題になったワシントンDC周辺の若手とベテランによる全曲が超有名スタンダード・ブルーグラスのライブが初CD化である。あのビル・エマーソンが全編でバンジョーを響かせ、リッキー・シンプキンズ(f)、ラリー・スティーブンス(m)、ロニー・シンプキンズ(bs)、そして今月来日するマーク・ニュートン(g)が基本バンド。マークとラリーのほか、ゲストボーカルにはジョン・スターリング、ルー・リード、デビッド・パームリーらが複数曲を披露する。こののち、1990年代に訪れるブルーグラス大変革を目前に、1970年代の「DCグラス」のハッピーミディアム・サウンドを超スタンダードで楽しませてくれるお徳用ライブ。

CB-219742 ALISON KRAUSS & UNION STATION『Home on the Highway』CD\2,888-(本体\2,750-)

Crazy As Me/Daylight/Rain Please Go Away/Momma Cried/I'm a Man of Constant Sorrow 他全12曲

 ナッシュビル郊外レバノンに本拠を置く全米41州に広がるレストラン・チェーン、クラッカー・バレルの店頭のみで入手できるアリソン・クラウス&ユニオン・ステーションのベスト集。既発のアルバムから典型的なAKUSサウンドを聴かせる。デル・マッカーリー作の強烈なソリッドグラスからヒットした"Let Me Touch You for Awhile"、そしてライブの"Constant Sorrow"まで、5人のブルーグラス・アンサンブルが創るとは信じられないレベルに到達した楽器コントロールでアリソンの声を包み込む。ブルーグラスがメジャーシーンでも遜色なく、ポップとして受け入れられることがよく分かる選曲だ。ボーナスに、独占インタビューと、"Sin City"のお気軽ジャムの様子が映像で収められているのがミソです!!

CCM-2064 FLATT & SCRUGGS『Foggy Mountain Banjo』CD\2,573-(本体\2,450-)

 もう何度目になるか?1961年発売のフラット&スクラッグスによるブルーグラス・バンジョー・アルバム永遠のバイブル/ベストセラー・アルバムが再々再々…CD化である。アール・スクラッグスの天才的スリーフィンガー奏法と、いまだに最高のブルーグラス・アンサンブルと称えられるフラット&スクラッグスの絶頂期、名盤である。
 なお、スクラッグス以降のバンジョー奏法を集約して、現在ブルーグラス・バンジョーのバイブルとして崇められ、「第二のFoggy Mountain Banjo」と呼ばれるベラ・フレックの1988年作品『Drive』(ROU-0255 \2,573-)もお勧めしておきます。
2009年話題のお勧め作品集
■2009年ブルーグラス
SH-4055 SAM BUSH『Circles Around Me』CD\2,573-(本体\2,450-)

 サム・ブッシュの最新作は、カントリー・ジェントルメンの隠れた名曲から、知られざるレッド・アレン曲、デルをテナーに迎えてビル・モンロー2曲、そして自身のニュー・グラス・リバイバルの中期とデビュー・アルバムからのカバー2曲等々、待ってました!!のブッシュ流ブルーグラス。57歳、本作の発表日が結婚25周年記念日、1曲目のオリジナルには「ここまで生き延びた俺たち」の感慨が込められている。70年代以降のブルーグラスをそのエネルギーで背負ってきたサム・ブッシュ。本作の曲目解説を含むムーンシャイナー誌11月号(\525-)のカバーストーリーとともにお楽しみください。

REB-1834 STEEP CANYON RANGERS『Deep in the Shade』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ノース・カロライナ大学のキャンパスで生まれたスティープ・キャニオン・レンジャーズ。2006年にIBMA最優秀新進バンドを受賞、今年は映画スター、スティーブ・マーティン(来年のアカデミー授賞式の司会が決定!!)とのツアーで全米のあらゆるメディアで取り上げられてノリノリの通常編成5人組。その現代的な歌詞と、ストレート・ブルーグラスはもちろん、ブギウギやマウンテン調、ブルーグラス・ワルツなどユニークなサウンド・アレンジ、そして全員の楽器レベルも当然高い新進バンドだ。

REB-1825 JUNIOR SISK & RAMBLERS CHOICE『Blue Side of the Blue Ridge』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ムーンシャイナー12月号「2009年ブルーグラス・イヤーエンド拍書」で紹介された今年1年のブルーグラス・アンリミテッド・アルバム・チャートの総合点数第2位獲得作品。ロニー・ボウマンをプロデューサーに迎え、タイトル通り、トラッドに根ざした典型的なブルーリッジ系ブルーグラス・サウンドを聴かせてくれるジュニア・シスクとランブラーズ・チョイス。

ROU-0603 BOBBY OSBORNE & ROCKY TOP X-PRESS『Bluegrass & Beyond』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ビル・モンローもそうだったのだが、このボビー・オズボーン、77歳にしてこのすごいエネルギーはどうだろう!! 1曲目のウキウキするジェリー・リード曲から一転、モンロー・ブラザーズの最初のヒット曲"What Would You Give"をマーティ・ステュアートとコニー・スミス夫妻をゲストに2曲目に配し、そのいずれもで意表をつくアレンジを施したオズボーン節。ほかに、イーグルス曲やエディ・ラビット曲、ロンダとダーリンのビンセント姉弟を迎えてのロレッタ・リン曲など、ボビーの艶のあるボーカルとハーモニー、そして知る人ぞ知るアンビリーバブルなマンドリン。弟ソニーとのオズボーン・ブラザーズを解消してすでに3作目。あの名曲(タイトル曲)に涙が出そうになる前作『Bluegrass Melodies』(ROU-0582 \2,573-)も必聴!!

SH-4054 JEREMY GARRETT『I Am A Stranger』CD\2,573-(本体\2,450-)

 若手のトップランナー、インファマス・ストリングダスターズのフィドル/ボーカルを担当するジェレミー・ギャレットがライブ会場でのみ発売する特別限定CD盤。10代のスーパーフラットピッカーとして知られるジェイク・スタージェル(ラベル・シスターズ/グリーンカーズ)や、トップクラスの女性バンジョー奏者ジュリー・エルキンズ(ケーンズ・リバー)にショーン・レーン(m)、デニス・クロウチ(bs)を基本セットにした爽快なオリジナルや、ギターにクリス・シャープを配したフラット&スクラッグス・カバーにはアビゲイル・ウォッシュバーンがカーリー・セクラー役を務めマイク・コンプトンやネッド・ルベレッキ(bj)、マイク・バブ(bs)が重たいF&Sサウンドに挑戦ほか、自身のオリジナル・ソングを中心にバラエティに富んだ作品。

REB-1826 BARRY SCOTT & SECOND WIND『In God's Time』CD\2,573-(本体\2,450-)

 来年2月のグラミー賞最優秀サザン・ゴスペルに最終ノミネート!!の大快挙を果たしたバリー・スコットのデビュー作。歯切れの良いバンジョー・ロールに導かれて、クイックシルバー譲りの完璧なトリオやカルテット・ハーモニーに硬質なテナーボイスが美しいメロディーに乗っていく。1996年から9年間、ジェイミー・デイリー(デイリー&ビンセント)と共にドイル・ローソン&クイックシルバーのボーカリストとしてそのピークを作り上げたバリーが20代のスーパーな若者たちらとともに結成したバンドには、ビンス・ギルがゲスト参加。

KOCH-4766 JOHN COWAN『8,745 feet; Live at Telluride』CD\2,888-(本体\2,750-)

 ニューグラス時代の名曲からロック、そしてジョン・コーワンにしか歌えない名唱"Dark As a Dungeon"などを収めたテルライド・フェスのライブ、1998年以降に録音された最盛期のジョン・コーワン・バンド、タップリ1時間に渡ってこだます、「あの」ものすごい絶唱。ドラムスとエレキを全面に押し出したロック調ながら、バンジョーにはゲストのベラ・フレックを含めスコット・ベスタルと伝説のレックス・マッギー、ギターにジェフ・オウトリー、マンドリンにダレル・スコット、フィドルにルーク・ブラとバーバラ・ラム、ドブロにランディ・コーアズらを配し唯一無二、あの「声」が響き渡る。

MCM-0014 DEL McCOURY BAND『Family Circle』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 現在ブルーグラス・バンドの最高峰、デル・マッカーリー・バンド(DMB)の最新作である。トラッドグラスの権化だった昔とはぜんぜん違う、ポップなメジャーサウンドの領域に達したDMB! 人間国宝級今年70歳のデルを中心に、ふたりの息子ロニー(m)とロブ(bj)、少年時代からバンドに参加したジェイソン・カーター(f)、そしてアラン・バートラム(bs)という望むべく最高のミュージシャンを擁して、鉄壁のバンドサウンドを聴かせる。数々のビッグステージを経てきて、今やメジャーアーティストの一角にいるDMB、デルの強烈な説得力を聴くべし!

RHY-1051 LOU REID & COROLINA『My Own Set of Rules』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付き)

 堂々としたブルーリッジ系ブルーグラスの粋を聴かせてくれるルー・リード&カロライナの最新作。現在もセルダム・シーンのメンバーとして活躍する一方でカロライナを立ち上げたルー。ナッシュビル産のカントリー寄りブルーグラスとは一線を画し、70年代の「ハッピー・ミディアム」な軽快なブルーグラスを聴かせる。全編にロン・スチュワートのフィドルをゲストに、カーター・スタンレーの"She's More Pitied"などを女性ボーカルで決めたり、モンローの"In Despair"をツインフィドルのミディアム・テンポで歌い上げたり、そのほかアカペラやコンテンポラリーな素材にもベテランらしい手堅く落ち着いたサウンドが心地よい。

COMP-4506 GIBSON BROTHERS『Ring the Bell』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 現在ブラザー・デュオ最高峰、ギブソン・ブラザーズのコンパス移籍第一弾。ニューヨーク北部の農業地帯で育ったエリック(bj)とレイ(g)のギブソン兄弟は、ルービンを思わせる硬質ですっきりとしたデュオを身上に、レスター・フラット・ファンを自認するエリックとレイのオリジナルのほか、トム・ペティのカバーなどを、マイク・バーバー(bs)、ジョー・ウォルシュ(m)、クレイトン・キャンベル(f)のバンド・サウンドで、ストレートな上品なソリッドグラスとして聴かせてくれる。ただ今、ブルーグラス・チャート急伸中!!

RHY-1045 RUSSELL MOORE & IIIRD TYME OUT CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 新生サード・タイム・アウトの第一弾!! 圧倒的な歌のうまさでIBMA最優秀男性ボーカルの常連、ラッセル・ムーアの名前をバンド名に冠しての再出発。スティーブ・ディリングのまっすぐなバンジョーに、ジョン・コーワン・バンドに参加していたウェイン・ベンソン(m)が戻り、抜群のテクニックと現代風な感性で縦横無尽なジャスティン・ヘインズ(f)、そして新加入のエドガー・ラダーミルク(bs)の5人組。ラッセルのボーカルが生き生きとするバーサタイルな選曲は、フォスター作の"Angeline Baker"に新しく詩をつけた"My Angeline"、ビル・モンローとハイロンサムをテーマにした自作の"Big City Blues"ほか、ブルーグラス仲間の新曲が見事にサード・タイム・アウト化する。かれらのラウンダー時代のベスト集『Footprints: A IIIrd Tyme Out Collection』(ROU-0602 \2,573-)と聴き比べると、ここ10年のトップバンドの変遷が興味深い。

PC-1170 GRASSTOWNE『Other Side of Towne』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ドイル・ローソン&クイックシルバーからマウンテン・ハートで圧倒的な「歌の上手さ」で知られるスティーブ・ガリー(g)を中心にしたグラスタウンの最新第2作。アラン・バイビー(m)に話題の若手バンジョー奏者ジェイソン・デイビス(ムーンシャイナー誌7月号「闘魂バンジョー」参照)、フィル・レッドベター(d)、トラビス・グリアー(bs)に、全編にステュアート・ダンカン(f)がゲスト出演。正確無比なバンジョー・グルーヴが支配するミディアム・テンポの1曲目で満を持して突っ込んでくるマンドリンとフィドルのスリル、そしてロンサム・スローな2曲目……、コンテンポラリーな素材とリズムグルーヴを持ちながら、トラッドな雰囲気をプンプンと漂わせる新進バンド。

PATUX-165 BAKER BOYS『Lonesome Weary Heart』CD\2,573-(本体\2,450-)

 「今どきの若いもんは……」と、そのバカテクにお嘆きの皆さん、こんな若いもんもいます。「トラッドグラス、古いものが大好き」という18歳の兄ジェシー・ベイカー(bj)と2歳年下のテイラー・ベイカー(m)。ふたりをサポートするのは同郷インディアナの天才フィドラー、マイケル・クリーヴランドとソリッド男オーディ・ブレイロック。フランク・ウェイクフィールド作のタイトル曲ほか、チャーリー・モンロー名曲やジム&ジェシー、レノ&スマイリー、レッド・アレンなどの名曲が次から次へと楽しめます。伝統をリスペクトし、学び継承することがブルーグラスの重要な面であることを確認させてくれる嬉しいトラッドグラス作品だ。

SH-4057 ADAM STEFFEY『One More for the Road』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ムーンシャイナー誌10月号のカバーストーリーに登場したアダム・ステッフィ、現在マンドリンの最高峰として尊敬されるアダムの最新ソロ第2作。ゲストにダン・ティミンスキやアリソン・クラウスら、昔の仲間を集め、超トラッドグラスから70年代ニューサウス等々、モダン・ブルーグラスのさわやかメロディを絵に描いたような選曲の歌物8曲インスト4曲で飽きることのない、現代ブルーグラスのおいしい所取り作品である。

MUL-10687 JOE MULLINS & RADIO RAMBLERS『Rambler's Call』CD\2,573-(本体\2,450-)


 スクラッグス・タイミングを深く読んだビッグ・バンジョーを聴かせるジョー・マリンズの新バンド、レディオ・ランブラーズのデビュー作。全編にトラッドグラスの濃い魂をメンバー(ドブロ入り5人組)とともに守り、コンテンポラリーな素材を取り上げていても、ブルーグラス本来の匂いがプンプンとする。おそらく、本場とされるナッシュビルやブルーリッジ系のバンドに対するある種の「捩れ/僻み」から生まれるオハイオのアーリー・ブルーグラス・プライドなのか?……すばらしい作品だ!!

RHY-1042 AUDIE BLAYLOCK & REDLINE『Hard Driving Bluegrass』CD\2,573-(本体\2,450-)

 「ハード・ドライヴ」と形容されるエネルギーを前面に、1950〜60年代のブルーグラス名曲を今によみがえらせるオウディ・ブレイロックの最新作は、ジミー・マーティンとボブ・オズボーンの"You'll Never Be the Same"やレッド・アレンの"Send Me Your Address from Heaven"、"My Blue Eyed Darling"をはじめ、これでもか!と言わんばかりの渋いトラッドグラス名曲揃い。絶え間なくロールするバンジョー(エバン・ウォード)とアグレッシヴなフィドル(パトリック・マカビニュー)はともに10代、20代前半のジェイソン・ジョンソン(m)とマット・ウォーレス(bs)の若者たちとともにバンドサウンドで勝負する快作。ムーンシャイナー2月号表紙特集。
RC-124 TIPTON HILL BOYS『Songs We Like』CD\2,573-(本体\2,450-)
 フラット&スクラッグスのトーンとオズボーン・ブラザーズのボーカル/ハーモニーを合体させたティプトン・ヒル・ボーイズの新作はタイトル通りの懐メロ集。クリス・シャープ(g)、ジョージ・バックナー(bj)、ケビン・スクルーダー(bs)のトリオで、いまどきのスマートなブルーグラスとは違う懐かしいリズムに乗って、今年3月から4月にかけて全国ツアーしたノース・カロライナのホンマモン。

REB-1827 DAVID DAVIS & WARRIOR RIVER BOYS『Two Dimes & a Nickel』CD\2,573-(本体\2,450-)

 グランパ・ジョーンズの名曲"I've Been All Around"を1曲目に、モンロイズムを意識しながら南部アラバマで家族の伝統を受け継ぐデビッド・デイビス。1938年にビル・モンローが雇った最初のブルー・グラス・ボーイ、あのクリオ・デイビスが叔父にあたる。ほかに、ドック・ワトソンやフラット&スクラッグスで知られる"Train That Carried My Girl from Town"、そしてジム・イーンズ"Broken Promise"など、トラッドグラスの王道サウンドを守りつつオリジナルな最新作。背筋を伸ばし、ステットソン帽を被り、ロアーを抱える姿はヒーロー、ビル・モンローを髣髴させるデビッド、2006年の前作『Troubled Times』(REB-1817 \2,573-)もすばらしい。

RHY-1040 LONESOME RIVER BAND『No Turning Back』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ロンサム・リバー・バンド最新作は、90年代のコンポラソリッドからトラッドにシフトしながらも、その圧倒的な影響力を持つサミー・シーラーのバンジョー・グルーヴに乗って軽快なブルーリッジ系ブルーグラスを聴かせる。今春もサミーとともに来日したアンディ・ボール(m)のほか、新ボーカルの若いブランドン・リックマン(g)がすばらしい。ムーンシャイナー12月号「2009年ブルーグラス・イヤーエンド拍書」で紹介の年間ブルーグラス・アンリミテッド・アルバム・チャートの総合点数、堂々の第1位獲得作品。
■2009年女性ブルーグラス&オールドタイム
ROU-0623 RHONDA VINCENT『Destination Life』CD\2,573-(本体\2,450-)

 前作『Good Thing Going』(ROU-0592 \2,573-)から1年、矢継ぎ早に新作を発表するロンダ・ビンセント2009年最新作。グラスカルズから移籍したアーロン・マクダリス(bj=ムーンシャイナー誌6月号特集参照)とベン・へルソン(g)の新人にハンター・ベリー(f)といった活きのいい若者たちのザ・レイジを擁したロンダ。ストレートなハード・ドライブ・ブルーグラスからバラード、バック・オウエンズのメキシカン調やポコの名曲カバー等々、5歳のときからファミリー・バンドでエンターテイメントの世界に鍛え上げられた女性、聴く者の期待を裏切らずに、ハイレベルなミュージシャンに囲まれて、堂々とした女性ブルーグラスの王道を演じ、きっちりと楽しませてくれる。

PATUX-186 TATIANA HARGREAVES『Started Out To Ramble』CD\2,573-(本体\2,450-)

 とてつもない怪物のような天才オールドタイム・フィドラーが登場!! タティアナ・ハーグリーブス、そう、バイオリン・ショップのDVDシリーズ『Fiddle Masters Concert Series Vol.3』にも登場する12歳の少女だ。年齢なんて感じさせないトミー・ジャレル直系の激しいエネルギーを弓に秘めたオールドタイム・フィドルと自信に満ちたすばらしい伝承ボーカルを聴かせてくれる。プロデュースにブルース・モルスキー(g,bj)、兄のスーパーフィドラー、アレックスのほか、サラ・ジャローズ(m)やマーク・シャッツ(bs)、ダニー・ナイスリー(g)ほか。この自信に満ちた分厚いリズムのフィドルとボーカル、アパラチアの山奥に閉じ込められていたこのすばらしい音楽を21世紀の若者たちが見事に伝承している。何年か先が楽しみな、凄い女の子です!!

COMP-4504 BEARFOOT『Doors and Windows』CD\2,573-(本体\2,450-)

 6月ビルボード・ブルーグラス・チャートのナンバーワンをヒットしたベアフット。すでに9年のキャリアを持つアラスカ出身の話題バンドだが、ビスケット・バーナーズのオデッサ・ジョーゲンソン(f)が新加入、そのノーラ・ジョーンズを思わせるようなちょっと気だるいフォノジェニックなボーカルを全面に押し出して「ニュー・オールドタイミー」に大変身。バンジョーレスで女性ツイン・フィドルにベース、そして男性マンドリンとギターの5人組。カーター・ファミリー、ジョン・ハイアット、そしてビートルズ"Don't Let Me Down"のカバーほか、ブルーグラスのテクニックを身につけたオールドタイミーな女性たちが、メチャかっこいいぞ!!

ROU-0606 CLAIRE LYNCH『Whatcha Gonna Do』CD\2,573-(本体\2,450-)

 70年代、フロント・ポーチ・ストリング・バンドとして女性ブルーグラスのあたらしい潮流を切り拓いたクレア・リンチ、当時とまったく変わらない、可愛く可憐なボーカルで、ものすごく気持ちいいアコースティック音楽を聴かせてくれる最新作。ギターの魔術師ジム・ハーストの絶妙なギタータッチに誘われるジェイソン・トーマス(f,m)とマーク・シャッツ(bs)のバンド・メンバー、ほぼ全曲その4人(ケニー・マローンのパーカッションとジェシ・ウィンチェスターとのデュオ・ボーカルを除いて)だけで創られたホッコリ、フンワカ作品。クレアのボーカルにぴったりのキュートな選曲に、ガース・ブルックスやビル・モンロー・ソングも忍び込ませた楽しいアコースティック作品だ。

PATUX-189 DEDE WYLAND『Keep the Light On』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1980年代、トニー・トリシュカ&スカイラインのリード・ボーカリストとしてたびたび来日、南部の女性ボーカルとは一線を画した透明感のある「エンジェリック・ボイス」で知られるディディ・ワイランド、久々の最新作。ワシントンDC地区で活躍をつづけるディディを、マイク・マンフォード(bj)、リッキー(m,f)とロニー(bs)のシンプキンズ兄弟、そして美しいリードも聴かせるワイアット・ライス(g)がバックアップ。DCグラスらしく、ダン・シールズやデビッド・アルビンらのポップ/ロック、ユタ・フィリップスやブライアント夫妻、エルトン・ブリット(ディディ得意のヨーデル!!)らのフォーク/カントリー、そしてカーター・スタンレーなどのカバーをメインに、なんだか「女性版セルダム・シーン」を思わせる作品に仕上げている。

PC-1164 BETH STEVENS & EDGE『Strong Enough』CD\2,573-(本体\2,450-)

 東テネシーで生まれ、フィドラーである父の影響で幼くしてバンジョーを弾き始め、12歳からファミリーバンドで活躍、そののち妹のエイプリルとともにスティーヴンズ・シスターズとしてラウンダーから2枚のアルバムを発表、2003年には熊本カントリーゴールドにもやって来たベス・スティーブンス、自身のバンド、エッジを率いてのソロデビュー作。パンチの効いたバンジョープレイ同様に、アパラチア直系のストレートなヒルビリー・ボイスが気持ちいい。父親ダグラス(g)、要注目のマット・レッドベター(d)、ストリングダスターズのジェシ・コッブ(m)と超人スティーブ・トーマス(f)を基本セットに、スティーブ・ガリー、デイル・アン・ブラッドリーらをゲストに迎えたスコット・ベスタルの制作。

COMP-4511 DALE ANN BRADLEY『Don't Turn Your Back』CD\2,573-(本体\2,450-)

 今年もIBMA最優秀女性ボーカルを3年連続受賞の苦労人ベテラン女性ブルーグラッサー、デール・アン・ブラッドリーの06年前作『Catch Tomorrow』(COMP-4445 \2,573-)につづく最新作。前作同様、制作のアリソン・ブラウンみずからのバンジョーとステュアート・ダンカン(f)がバッチリと脇を固め、マイク・バブ(bs)とティム・ロウリン(m)、そしてデール・アン自身の見事なリズムとリード・ギターという基本セットにスティーブ・ガリーやデイリー&ビンセント、クレア・リンチらのゲスト・ボーカル。バラエティに富んだ選曲とサウンドでデリケートな女性らしいボーカルを楽しませてくれる。

TCP-203 SHEARWATER『Shearwater』CD\2,573-(本体\2,450-)

 かつて瀬戸大橋のフィッシャーマンズ・ウォーフに長期滞在し、中島ファミリー・バンドのベースも担当、1996年の阪神淡路大震災ではいち早く慰問に訪れ、阪神間の避難施設を回り、そのさわやかなボーカルで人々を癒してくれたタミー・ファサートの最新作。デイブ・クラークのギターとジェイムズ・ウィットールのマンドリンにタミーのベース、そしてエイドリアン・ドランのフィドル・ゲストというバンジョーレスでシンプルな構成で、「ミズナギ鳥(Shearwater)」というユニット名に相応しいタミーらしい、飾り気のないさわやかなオリジナルのブルーグラスが楽しめる。女性ブルーグラス・シンガーにお勧めの優しいメロディーがタップリ。

SH-4042 DUHKS『Fast Pased World』CD\2,573-(本体\2,450-)


 21世紀のストリングバンドとして話題のダックス、最新第4作。本作は、パティ・グリフィンやジョン・ハイアットのプロデュースを手がけるジェイ・ジョイスが担当、新リードボーカルにサラ・ドゥーガやドラムスを迎え、創設者のレオナード・ポドラックのクロウハンマーバンジョー、タニア・エリザベスのメティス・フィドルと、ジョーダン・マコンネルのアイリッシュ・ギターの5人組で、電気楽器も取り入れ、前衛色をさらに強めた幅広い現代ストリングバンド作品に仕上げている。ダックスにはオールドタイム色の濃い2002年デビュー作『Your Daughters & Your Sons』(SH-3991 \2,573-)、ベラ・フレック制作の2005年作『The Duhks』(SH-3997 \2,573-)の在庫がある。

M-24976 PATTY LOVELESS『Mountain Soul U』CD\2,888-(本体\2,750-)

 デル(g)&ロニー・マッカーリー(m)、ブライアン・サットン(bj)、ロブ・アイクス(d)を従え、ヘイゼル・ディッケンズもカバーしたハーラン・ハワードの名曲をトップに、アパラチアの厳しい生活を歌い込んだパティ・ラブレス、2001年の『Mountain Soul』につづく最新第2弾。演奏スタイルにこだわらず、夫エモリー・ゴーディーJr.のプロデュースで、ブルーグラス人脈をフルに動員した秀作。1957年ケンタッキー州パイクビル生まれで父親は炭坑夫(黒肺塵症を患う)、遠い従兄弟にロレッタ・リンとクリスタル・ゲイルがいるというホンマもん。

NETT-30792 ABIGAIL WASHBURN & SPARROW QUARTET『Bela Fleck, Casey Driessen, Ben Solee』CD\2,888-(本体\2,750-)

 アンクル・アールのメンバーとしても知られるアビゲイル・ウォッシュバーンのソロ第2作は、ベラ・フレック、ケーシー・ドリーセン、ベン・ソリーとともに、名付けてスパロー・カルテット。アビーのクロウハンマーとベラのスリーフィンガーに、フィドルとチェロが見事に絡み合う弦楽四重奏。オールドタイムとブルーグラスの感性とノウハウを四重奏に組み込むその高い音楽性と、中国ツアーで学んだ東洋的な音色と間、トラディショナル音楽への深いリスペクト、それらがすべてアビーの美しい詩と曲そしてボーカルによって見事なアンサンブルとなって、まったくあたらしい音楽世界を構築する。

REB-1828 KENNY & AMANDA SMITH BAND『Live and Learn』CD\2,573-(本体\2,450-)

 多彩なコードを操ってアンサンブルを構築、さまざまな仕掛けをちりばめ、それを五つの楽器が実に繊細にキメていく、IBMA最優秀ギタリストでもあるケニー・スミスの実力が遺憾なく発揮された見事なアルバムである。愛妻、アマンダの可憐な美しいボーカルと自身のマーティンD-18系の響きを基本に、すみずみにまで気配りされたブルーグラス・アンサンブルを聴かせてくれるケニーとアマンダ・スミス・バンド、実に気持ちがいいのです。

PC-1163 DIXIE BEE-LINERS『Ripe』CD\2,573-(本体\2,450-)

 4月にブルーグラス・エクスチェンジとして来日した女性フィドラー、レイチェル・ジョンソンを含むディキシー・ビーライナーズの全米デビュー作。メインボーカリストの女性、ブランディ・ハート(g)のユニークなソングライティングに独自のアレンジを施し、どの曲も新鮮なサウンドを提示する。ほか、バディ・ウッドワード(m)、サム・モロー(bj)らのメンバーに、マーク・フェイン(bs)、アンディ・レフトウィッチ(m)、デイブ・タルボット(bj)、アンディ・ファルコ(g)らがサポート。ストーリー性のある女性ブルーグラス秀作。
■2009年最新発掘/編集モノ
SD-696 JOHN HARTFORD『No End of Love』CD\2,888-(本体\2,750-)(歌詞付)

 1996年発表の故ジョン・ハートフォード自費制作アルバムが、息子ジェイミーによって限定再プレス。バンジョーとフィドルのジョンに、マイク・コンプトン(m)、ロニー・マッカーリー(g)、ロイ・ハスキーJr.(bs)のブルーグラス編成5楽器によるジョンのストレート!?ブルーグラス集。世界的名曲"Gentle on My Mind"がツーコードのブルーグラスとなる妙に、つくづく感心させられる。クリス・シャープも好んでレパートリーにするカール・バトラー作の1曲を除いてジョンのオリジナル。歌詞付きなのでジョンの大好きな物語やメッセージ/ユーモアが心に響く。2001年に63歳の若さで逝った天才ジョン・ハートフォードのブルーグラスをごゆるりと……。

PATUX-047 PATUXENT PARTNERS『I've Been Known to Cry』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1950〜60年代はじめにかけてを「ブルーグラス黄金時代」という。何故か!?……その一因には当時のバンドが、幸いなことに、小手先の技術や音楽様式としてのアンサンブルとは無縁に、ただただ「かっこ良く受けよう!」とのみ腐心したことにあると思う。そんなブルーグラスは現在、なかなか聴くことができない。……が今年、見つけたぞ!! ワシントンDC地区で近年、次々とアルバムを発表するパタクセント・レーベルのオーナー、トム・ミンデ(m)がマーク・ディレーニー(bj)らと組んだ、その名もパタクセント・パートナーズ。1950年代、ロカビリーの胎動を含んだカントリーともブルーグラスともつかない、無名の「かっこ良さメ」な曲を中心に、全員があの時代の気持ちで演じるトラッドグラス秀作。近年の「カッコいい音」に慣れた耳には、やや取り扱い注意……だけどネ!?

REB-7523 MAC WISEMAN『Bluegrass Hits and Heartsongs』CD\2,079-(本体\1,980-)

 1970年代中頃にベトコ社に録音されたマック・ワイズマン(1925〜)の名作LP『New Tradition』の第1集と第2集の中から選ばれた14曲集。シェナンドー・カッタップスをバックに、マックのボーカルは「The Voice with a Heart」という称号どおりの絶好調。最近のベストセラーDVD『MAC WISEMAN; Bluegrass 1971 with Lester Flatt & Chubby Wise』(MP-0208 \2,573-)、ちょうどあの頃の録音だ。

RHYC-2001 LARRY SPARKS『I Just Want to Thank You Lord』CD\2,573-(本体\2,450-)

 現ブルーグラス界で、デル・マッカーリーと並んで人間国宝級とされるラリー・スパークス。デルのモンロー精神とフラットのポップなボーカルに対して、ラリーはあくまでもスタンレーの土着田舎人の俗っぽさ!?を見事に継承した稀有なボーカリストで、同時にその魂のこもったリード・ギターは唯一無二のインパクトを聴かせてくれる。1970年代にマーシャル・ファミリーのジュディが書いた名曲をタイトルに、オリジナルは2001年に発表された『I Want to be Like Jesus』の再発。当時10代のスクラッギストとして話題になったジョッシュ・マクマートリー(bj)、現ロスト&ファウンドでラリーとの来日メンバーでもあったスコット・ネピアー(m)にベースの4人組。初回プレスのみの限定リリースという。
■2009年バンジョー作品
KOCH-2024 BELA FLECK, ZAKIR HUSSAIN, EDGAR MEYER『The Melody of Rhythm; Triple Concerto & Music for Trio』CD\2,888-(本体\2,750-)

 1983年にコロラド州アスペンのハーゲンダッツの店先でジャムをして以来、ブルーグラス楽器を別次 元にセットしたベラ・フレック(bj)とエドガー・マイヤー(bs)のふたり組が、またも世界的な音楽家と共演、とんでもない音楽を創り上げた。インドの人間国宝と言われる世界最強のパーカショニスト、タブラ奏者ザキール・フセイン(昨年来日している)を迎えて、バンジョー/ベース/タブラのあたらしいトリオ音楽。3本指ではじけるバンジョーをタブラが勢いつけ、ベースが重厚な輪郭を規定していくトリオで繊細なアンサンブルを味わったあと、途中からデトロイト・シンフォニー・オーケストラが加わり壮大な協奏曲に発展していく。われわれの愛すべきバンジョーが、ブルーグラス奏法でクラシック音楽の協奏曲として地位を築いている……実に爽快、5弦バンジョーは不滅だぁーッ!!!!

PATUX-200 CHRIS WARNER『Goin' to the Dance』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1967〜69年、ジミー・マーティンのもとで、強い右パンチを手に入れ、アルバム『Free Born Man』という名盤を残したクリス・ワーナー、1980年代にカムバックしてウェブコに3枚のアルバムを残して以来、久々の最新作はボーカル8曲、バンジョー・インスト6曲の全14曲。同じ「ジミー・マーティン学校」の卒業生、トム・アダムズをギターとリード・ボーカルに、マーク・サイツかディック・レアード(m)、マイケル・クリーブランドかパトリック・マッカビニュー(f)といった布陣で、ジミー・マーティン直系のソリッドグラスを聴かせてくれる。

SH-4056 CHRIS PANDOLPHI『Looking Glass』CD\2,573-(本体\2,450-)

 若者ブルーグラスのトップランナー、インファマス・ストリングダスターズのバンジョー奏者クリス・パンドルフィの最新ソロ・アルバム。ジャズで有名なボストンのバークリー音楽院がブルーグラッサーたちのために開設したバンジョー専攻の最初の卒業生であるクリス。クリス・エルドリッジ(g)、ステュアート・ダンカン(f)、ジェシ・コッブ(m)、アンディ・ホール(d)、バイロン・ハウス(bs)を核に、マット・フリナー・トリオをファンキーな曲調に配して、あたらしいバンジョーの世界を目指す意欲作。

PATUX-175 MARK DELANEY『Sidecar』CD\2,573-(本体\2,450-)

 現在ダレン・ビーチリー&レジェンズ・オブ・ポトマック在籍のマーク・ディレイニーのデビュー作。同郷のエディ・アドコックをはじめ、これまで60余年のブルーグラス・バンジョー・テクニックをバランス良く取り入れつつ、何よりも「音」に対する感情を爆発させる弦へのアタックと意表をつくタイミングの取り方が、わたしには堪らない。ムーンシャイナー誌4月号「連載、吉岡正の闘魂バンジョー」にて特集あり。

ROU-0634 BELA FLECK『Throw Down Your Heart: Tales from the Acoustic Planet, Vol. 3 - Africa Sessions』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ベラ・フレックのアコースティック・プラネット・シリーズ第3弾、テーマはバンジョーのルーツ(起源)であるアフリカとの出会い。ブルーグラス・バンジョー奏法のあらゆる手法を駆使して、アフリカのさまざまな楽器や歌とのコラボレーションで、すばらしいバンジョー音楽に仕上げている。全バンジョーファンに強力にお勧めしたい愛すべき「バンジョー」の起源、そして楽器としての本質を提示してくれる大秀作。ムーンシャイナー6月号に特集!!  なおベラの昨冬発表のクリスマス集『Jingle All the Ways』(ROU-0616 \2,573-)は今年のグラミー最優秀ポップインスト受賞だよ!!

ROU-0548 TONY TRISCHKA『Double Banjo Bluegrass Spectacular』CD\2,573-(本体\2,450-)

 今年1月16日、還暦を迎え3月に来日したバンジョー革命児トニー・トリシュカ。本作はアール・スクラッグスからベラ・フレックをはじめ、多くのバンジョー・スタイリストが参加、ブルーグラスへの愛情溢れたツイン・バンジョー秀作。

PATUX-196 JESSIE BAKER『Yessir!』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ドン・レノの音ツカミと、絶頂期のアール・スクラッグスを思わせるロールの安定感を兼ね備えた18歳。そう今年春、弟テイラーとのベイカー・ボーイズ『Lonesome Weary Hearts』(Patux-165 \2,573-)として紹介、チャーリー・モンローらの渋い曲ばかりを取り上げていたジェシー・ベイカー。レノ、スクラッグス、そしてモンローのブルーグラスおいしい選曲で、基本バックはマイケル・クリーブランド(f)、デビッド・マクラフリン(m)、ダドリー・コンネル(g)、マーシャル・ウィルボーン(bs)。昨今の若者ブルーグラス、一方にクラシック界まで足を伸ばすかと思えば、こうしてわれわれおじさん達以上にディープに先人の偉業を尊敬し掘り下げる者がいる。ブルーグラスは不滅だぁーッ!!
■2009年ドブロ作品
SH-4041 ANDY HALL『Sound of the Slide Guitar』CD\2,573-(本体\2,450-)

 2008年IBMA最優秀インスト・アルバム受賞作品。デビッド・グリア(g)、ロブ・アイクス(d)、ティム・スタッフォード(g)、ジェシ・コッブ(m)との各デュオ4曲、自身のバンド、ストリングダスターズとの5曲(内1曲はボーカル)、そしてノーム・ピケルニー(bj)を加えた1曲、ノーマン・ブレイクのメドレーをソロで演じる1曲の計11曲。ムーンシャイナー誌5月号の表紙を飾ったアンディ・ホールである。

PATUX-037 DONNIE "DOBRO" SCOTT『Generations』CD-R\2,573-(本体\2,450-)

 ワシントンDC地区で「ドニー・ドブロ」として知られる60才を迎えたドニー・スコット、子供の頃にラジオで聴いたフラット&スクラッグスのジョッシュに憧れて、トラック運転手をしながら30才になってドブロを弾きはじめたという。妻のバーバラのボーカル、息子ジョセフ(m)を中心に、マーク・ディレーニー(bj)やネイト・リース(f)らをバックに、ローカル色一杯の自家制作らしい作品。インストは"I'll Be All Smiles"や"Lovesick Blues"などの6曲。テクニック的には一流ではないが、愛情一杯の暖かい音が響いている。

RCD-05335 ROB ICKES『Road Song』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ロブ・アイクス最新作。マイケル・アルビーのピアノとのデュオで贈るジャズ・スタンダード10曲。ハンク・ウィリアムズ"You Win Again"を含む3曲ではロビネラのすばらしい女性ボーカルが聴く者をさらに癒してくれる。どー言えばいいか、ピアノの広がりのある響きの中で、ドブロしか持ち得ない独特の呟きや呻きが見事に混ぜ合わさって、めちゃくちゃ気色いい音を創っている。目を閉じてゆったりと聴きたい。超お勧めの一級作品!!

BCD-16987 LEON McAULIFF『Tulsa Straight Ahead』CD\3,255-(本体\3,100-)

 あの名曲"Steel Guitar Rag"を書いたスティール・ギタリスト、レオン・マコーリフ(1917-1988)がボブ・ウィルスのもとを離れて戦後、自身の名義でコロムビアに録音した33曲。第二次世界大戦をはさんだスウィング・ブームに乗って、スムースなボーカルとぶっ飛びスウィンギーなフィドルで1930年代中ごろに確立したウエスタン・スウィングがロカビリーの時代へと向かおうとするホットな演奏を集めたもの。現在のドブロにも大きな影響を与えた初期のスティールギター名演である。
■2009年フィドル作品
SFR-105 HOWARD "HOWDY" FORRESTER『The MGM Recordings』CD\2,573-(本体\2,450-)

 伝説のフィドラー、ハウディ・フォレスターの有名な、そして希少な1958年のMGM録音が復刻。16歳でフィドリン・アーサー・スミスに認められ、20歳の1942年にはビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズ、戦後、オクラホマ/テキサスで活躍、テキサス・フィドル美学の詰まった大名曲"Rutland's Reel"を書いている。1950年にはフラット&スクラッグスで"Earl's Breakdown"ほかの名演を残し、1951年からはロイ・エイカフのバンドで活動、ナッシュビル・フィドラーの核として尊敬を集めた。おそらく初のカントリー系フィドルLPアルバムであろうと言われる名盤でもある。ハウディとその周辺のフィドル事情に関してはムーンシャイナー9月号「ブルーグラス・フィドルの原点、ワイズ/フォレスター/マーティン/シューメイト」参照。

PATUX-166 CASEY DRISCOLL『Texas Style Fiddling』CD\2,573-(本体\2,450-)

After You've Gone/Old Joe Clark/Tennessee Waltz/Sally Goodin/Entertainer/Tom & Jerry 他全14曲

 ブルーグラスを核にして、つぎつぎと若い才能を発掘しているワシントンDCエリアのパタクサント・レコードの新人、IBMAのジャムで見出されたケーシー・ドリスコールのフィドル集。ジョナサン・グリシャムのリズム・ギターをバックに、テキサス(コンテスト)・スタイルのフィドルをベースにして、17歳のところどころに硬さは見えるものの、何でもやってみよう精神でジャズ・スタンダードからトラッド・フィドルチューン、有名カントリーソングから美しいワルツまで、フィドルの楽しさを凝縮して聴かせてくれる。

RSR-20901 CASEY DRIESSEN『Oog』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ブルーグラス・フィドル界の台風の目!?ケーシー・ドリーセンの最新作。シュガーヒルからのデビュー作『3D』(SH-4016 \2,573-)で目からウロコのスタンダード・アレンジでアッと驚かせたケーシー、今回はその前作を激しく上回る世界観を覗かせる。ダレル・スコットのエレキとペダル・スティール、アリソンの弟ビクター・クラウスのベース、マット・チェンバーレインのドラムスとともに、フィドル・イメージを前衛ロックフュージョンの中、自然体で主張する変幻自在の音楽。今回もスタンレーの"O Death"ほか、モンロー・インストや古いカントリーソングのカバーなどの超ぶっ飛びアレンジが収められているスペーシーな無国籍オリジナル。

PATUX-177 NATE LEATH + FRIENDS『Rockville Pike』CD\2,573-(本体\2,450-)

 少年時代から注目されていた天才ネイト・リースの最新作は、話題の「ニュー・オールドタイミー」を担う10代から20代前半の若いスーパーピッカーたち――ふだんは前衛グラスやジャズで遊ぶ彼ら――の本気オールドタイム。12歳の天才少女タティアナ・ハーグリーヴス(f)、18歳の「女ティム」サラ・ジャーロズ(bj)、バークリー音楽院でラップグラス!?するエリック・ロバートソン(m)ら若者たちにベテランのダニー・ナイセリー(g)、マーク・シャッツ(bs)らが基本セット。伝統オールドタイム精神を咀嚼しつつ、ギリアン・ウェルチ作品や有名曲を並べ、アルバムとしての面白さも音楽の質と同時に満足させてくれる秀作。本物の魂に近づきたいブルーグラッサーにぜひ勧めたい名品だ。
■2009年ギター作品
PATUX-176 JORDAN TICE『Long Story』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ジョーダン・タイス最新作、20歳にして2枚目のフラットピッキン・ギター・アルバム。見事なフィドル・チューンから新世代のインストまで、圧倒的なテクニックと感性でメロディーを肉付けしていくバンドは、ノーム・ピケルニー(bj)、ケーシー・ドリーセン(f)、アンディ・ホール(d)の若者スーパーピッカーと、マーク・シャッツ(bs)。バイオに曰く、「ブルーグラス家庭に育ちながらロック以外に興味をしめさなかった彼が15才の夏突然、87年のベラ・フレック『Drive』と89年のストレングス・イン・ナンバーズ『Telluride Sessions』の音楽にのめり込んだ……」と。すばらしいギター作品である。

OXCD-6030S CLARENCE WHITE『White Lighetnin' Special Edition』CD+DVDR\2,888-(本体\2,750-)

 クラレンス・ホワイトのおもにストリング・ベンダーを駆使したエレキギタリストとしての録音を集めたCDアルバム(アコギはバーズの"Sally Goodin"を含み3曲)に、ザ・バーズ時代の"Truck Stop Girl"と"Take a Whiff on Me"のボーナスDVDのオマケが付いた物、6カット以外の12曲は初CD化だという。ジョン・デルガット商法に翻弄されるクラレンスお宝音源シリーズ最新作。……しかしクラレンスの娘ミシェルの家族には貢献できるのだ。なお、クラレンスのアコースティック・ギターをフィーチャーした特別限定盤『Flatpick』(SZCD-6026 CD2枚組\3,098-)も、まだ在庫あります。

FGM-1015D ROBIN KESSINGER, ROBERT SHAFER, MARK COSGROVE『Pickin' at Peaceful Bend』DVD\3,990-(本体\3,800-、カラー55分)

 3人のウィンフィールド全米フラットピッキン・ギター・チャンピオン、ロビン・キッシンジャー、ロバート・シェーファー、マーク・コスグローブが3様のギターを聴かせる楽しい2008年5月のライブ映像集。これまでのFGMシリーズ4作でのブルーグラス大会とは少し趣を変えて、ドック・ワトソン系列のフラットピッキン・ギター世界をスタンダード曲中心に見せ聴かせる1時間。3人ともルシアー、ボブ・トンプソン製ドレッドノートを快奏する。
■2009年マンドリン作品
AMA-1051 MIKE MARSHALL'S BIG TRIO『Mike Marshall, Alx Hargreaves, Paul Kowert』CD\2,573-(本体\2,450-)

 マンド・グル、マイク・マーシャル最新作。30年ほど前、神童としてデビッド・グリスマン・クインテットに招かれたマイク、そんな彼が今度は神童ふたりを自身の翼に入れて創り上げたアコースティック・トリオのデビュー作。16歳の天才フィドラー、アレックス・ハーグリーブス(ちなみに妹タティアナのトミー・ジャレル命オールドタイムが大好評!!)と、昨年11月クリス・シーリらのパンチ・ブラザーズに迎え入れられた21歳のベーシスト、ポール・コワートとのトリオはストレングス・イン・ナンバーズがクラシック室内楽を視野に入れた「1989年革命」(ムーンシャイナー誌6月号特集参照)以降の刺激的なインプロバイズ音楽だ。クラシックとオールドタイムとニューアコースティックが同居、圧倒的なマンドリン・テクニシャン、マイクの大きな世界観が聴きモノだ。

PATUX-182 FRANK WAKEFIELD『Ownself Blues』CD\2,573-(本体\2,450-)

 「怪物!」という敬称がピッタリのマンドリン・グル(導師)、フランク・ウェイクフィールドの最新作は、最高作と思わせる秀作。ワシントンDC周辺の若者たち、まさに75歳の彼にとっては孫世代のスーパーピッカーたちを得て、そのウキウキとした様子が目に浮かぶようなすばらしいブルーグラス作品。ビル・モンローよりも「モンローらしい」と言われたというフランク。本最新作でもその旺盛な創造力は衰えず、一聴するだけでは「バタバタバタバタ……」という印象の、その一音ずつに魂が聴こえるのは晩年のモンローに匹敵する凄さだ。

COMP-4503 MATT FLINNER TRIO『music du jour』CD\2,573-(本体\2,450-)

 超マルチプレイヤー、マット・フリナーのマンドリンを中心に、ロス・マーティン(g)、エリック・ソーリン(bs)によるアコースティック・トリオのデビュー作。マットのブルーグラス出身感覚とロスとエリックのフレキシブルな感性が出会い、3人が各4曲の全12曲。2006年夏からツアーとリハーサルを繰り返して準備したというスリリングでデリケートなライヴリーなアンサンブルを聴かせてくれる。コリングス・ギターとギルクリスト・マンドリンの美しい響きもご堪能ください。

KKM-001 大西アンサンブル『マンドリン&ギターのデュオ Vol.1』CD \3,000(本体\2,857)

 関西で最もブルーグラスの盛んな神戸大学出身ながら、学生時代からクラシック・マンドリン奏者として活動を始めた大西巧造と加治川岳によるマンドリン&ギターのクラシック作品。映画音楽でおなじみの「第三の男」「太陽がいっぱい」「虹の彼方へ」他、「帰れソレントへ」「サンタル地ア幻想曲」等々、耳に馴染みのあるナンバーを含めて全18曲。ブルーグラスのマンドリン/ギターとは異なるマンド&ギターの世界を覗いてみませんか?
■2009年日本人ブルーグラス/オールドタイム
RC-123 HARVEST MOON『In the Wind』CD\2,573-(本体\2,450-)

 20年前にLPアルバム『I Belong to That Music』(RC-110 LP+CDR\2,258-)を発表したハーベスト・ムーンが最新アルバムとともに復活。京都の学生ブルーグラスが持つモダニズムを昇華したようなサウンドで、「和製ブルーグラス」を標榜!?、この最新作でも相変わらずのお茶目な仕掛けを残しつつ、ちょっと大人になった全曲英詩のオリジナル作品集。古田直樹(f)と木下健太郎(m,f)によるオリジナルを中心に、折り目正しい小野田浩二(bj)、そしてクールな毛利武志(g)と植田雅也(bs)のリズムに支えられて、今井佐由子のリード・ボーカルがやさしく歌いかけてくれる。われわれ日本人がブルーグラスを唄うということに、英語も日本語も関係ない、重要なのは音楽に対する真摯な気持ちである。彼ら、ハーベスト・ムーンは自分たちの言葉で、自分たちの音楽を創り上げている。ぜひ、聴いてみて欲しい。

NBM-090901 吉崎ひろし&N.B.プロジェクト『Tryfull!!』CD\2,625-(本体\2,500-)

 関西を中心に活躍するバンジョー奏者の吉崎が『Banjo Nostalgie』(NBM-020801 \2,940-)につづいて、発表した最新バンジョー集。ブルーグラスで知られるスタンダードほか、フォークタッチのメロディーを持つオリジナルや、ピアノとのインタープレイ、自身のギターとマンドリンとのトリオでリリカルな中にもスウィング感を漂わせた美しい曲、マラソン完走後に着想を得たというドライヴの効いたブレイクダウン、エスニックなニューエイジに津軽三味線的なイメージを加味した作品などを配しながら、フィドルのスネイク水谷、キーボードの松井正樹、パーカッションの田中良太とのN.B.プロジェクトとともに、自在なオリジナル曲を披露する。バンジョーという楽器で生計を立てる吉崎を応援したい。ムーンシャイナー誌9月号の特集参照。

BE-2009 BLUEGRASS EXCHANGE『Melting Borders』CD\2,573-(本体\2,450-)

 4月に全国ツアーをしたマロ川端とサミー・シーラーのブルーグラス・エクスチェンジの最新作。在米で活躍するギター/ボーカルのマロとIBMA最優秀バンジョー奏者サミー、そしてサミーのロンサム・リバー・バンド(LRB)ではマンドリンとテナーを担当するアンディ・ボール(bs)に秋元慎(m)といった固定メンバーに、今回初参加の女性フィドラー、レイチェル・ジョンソンを加えた5人組が、それぞれの個性を尊重しつつバンドサウンドを創る。マロが育った70年代のDCグラス系の落ち着いたサウンドを念頭にした音作りのソフトなブルーグラス。

AJ-5050 内田昭弘、福田淳一郎『50x50=25.00』CD\1,500-(本体\1,429-)

 ムーンシャイナー誌10月号で安川直樹さんがインタビュー紹介してくれた内田昭弘、ブルーグラスがスタートだったがオールドタイム・フィドル&バンジョーの魅力に取りつかれたのだと言う。ブルーグラス/フォーク/カントリーなど、どの音楽もその基本にあるツービート、そのもっともプリミティブなスタイルのリズム・グループが聴けるすばらしいフィドル&バンジョー集である。

TFSM-0001 西海 孝『空を走る風のように、海を渡る波のように』CD\2,500-(本体\2,381-)


 ブルーグラス若旦那からテキーラ・サーキットのメンバーとして知られる西海孝のソロデビュー作。抜群のトーンセンスでフォスターやスコットランド/アイルランドなどの名曲など、明治以降に渡来した誰もが知っているメロディーに、美しいコード進行と厳選されたシンプルな音を重ね、関口直人のあたらしい自然な日本語を優しく歌う。完成度の高いアコースティック音と西海の優しさがうかがえるアパラチアン・トーンが一体となった秀作。

KS-2009 キングサイズ『DaiJob』CD \1,000-(本体\953-)

 浜松を拠点に活躍するキングサイズの最新作。北海道酪農学園大学ブルーグラス研究所出身「てらだっち」のバンジョー/ギターと、「ヒロシ」のピアノ/アコーディオンのデュオに、ゲストの「うっちー」のスラップベースで、力のある詩と、ときにはニューグラスやジャグバンド、アイリッシュや高速2ビート、さらには演歌をさえ思わせるメロディで独自の日本語ブルーグラスの世界を作りつつある若者たち「キングサイズ」、若い世代から提示されたあたらしい日本語ブルーグラス、ぜひ聴いてみて欲しい。とても刺激的な発想とエネルギーだよ。
■ムーンシャイナー最新12月号特集関連作品
(ブルーグラス専門月刊誌のムーンシャイナー最新12月号は\525-。以下は特集記事の関連作品)
RCSI-1018 STEVE MARTIN『The Crow』CD-R\2,573-(本体\2,450-)

 12月号のカバーストーリーはハリウッドの大スターで米国民的人気コメディアン、スティーブ・マーティン「1960年代へのカムバック」と題して団塊の世代に元気を!! ティム・オブライエンのボーカルとアール・スクラッグスのバンジョーを伴った1曲目から、ラス・バレンバーグ(g)、マット・フリナー(m)、クレイグ・イーストマン(f)、スキップ・ウォード(bs)らを基本セットに、ゲストのビンス・ギル&ドリー・パートン、アイリッシュのメアリー・ブラックらセレブたち、バンジョー仲間のトリシュカやワーニックらも参加、高校の同級生ジョン・マッキュエンのプロデュース作品。

ANTX-1017 中村まり『Beneath the Buttermilk Sky』CD\2,500-(本体\2,381-)

 11月号と12月号に渡った連載で紹介したシンガーソングライター。新しい世代のルーツ音楽を感じさせる秀作。オールドタイム/フォーク新入荷参照。

K58-0002 北村 謙『Banjo ひとり旅』CD\3,000-(本体\2,858-)

 バンジョーを抱えて旺盛なライブをつづける北村の最新作のアルバム制作期が紹介されている。オールドタイム/フォーク新入荷参照。

SAR-2256 V.A.『The Road Home; Tribute to Butch Baldassari』CD\2,573-(本体\2,450-)

 今年1月10日、56歳の若さで他界したブッチ・バルダサリ追悼特集。本作は収益を息子ブレイクの大学費用に充てるもので、ブッチの仲間たちが1曲ずつ提供、ジョン・カーリニ、ティム・オブライエンやサム・ブッシュ、デビッド・グリスマン、マイク・コンプトン、リッキー・スキャッグス、ローランド・ホワイトほか、そしてナッシュビル・マンドリン・アンサンブル"Butch's Bounce Back"が締める全20曲。マンドリン・ファンのみならず、アコースティック音楽ファンにはお勧めの秀作である。
その他、ブルーグラスお勧めの人気作品
■ブルーグラス
REB-1823 BILL EMERSON & THE SWEET DIXIE BAND CD\2,573-(本体\2,450-)

 端正なスリーフィンガーロールの持ち主で、70年代を席巻した「DCグラス」をリードしてきた男、ビル・エマーソンが長年の沈黙を破って、しかも、60〜70年代を経験した世代の琴線に触れる完璧な選曲とサウンドでカムバックした07年作品。華麗なロールが、さまざまなボーカル・ゲストと軽快に響く。全編、優しさに包まれた暖かさの感じられる秀作だ。ちかごろ、お疲れ気味の方に、「ホッ」とする懐かしいブルーグラス・サウンドをぜひどーぞ!!
■ライブ
アコースティック音楽の究極アンサンブル=ブルーグラスの醍醐味はライブだ!!
SKFR-9001 V.A.『Celebration of Life:Musicians Against Childhood Cancer』CD2枚組\3,360-(本体\3,200-)

 ブルーグラスの醍醐味、ライブの良さを堪能できる2006年度IBMA最優秀アルバム受賞オールスター小児がん基金チャリティー作品。今のブルーグラス界を一覧することが出来るホットなライブ全37曲。セルダムシーン、ニューサウスからグラスカルズ、ロンダ・ビンセント、チェリーホームズ、そして大ラスのトニー・ライス"Shenandoah"まで、70年代以降のアクティブなバンド総勢136人参加のライブ。

ARH-524 VERN & RAY with HERB PEDERSEN『San Francisco 1968』CD\2,573-(本体\2,450-)

 サンフランシスコのブルーグラスに多大な貢献を残した故バーン・ウィリアムス(m)とレイ・パーク(f)が若きバンジョー奏者、ハーブ・ピーダーセンとともに残したバリバリ・トラッドグラス・ライブ。超一級の魂がこもったアーリー・ブルーグラスが堪能できる貴重な発掘ライブ。ムーンシャイナー2006年7月号と8月号でバーン・ウィリアムズ追悼特集。
■歴史的作品やお宝レコーディング
KG-0542 V.A.『Cabin on a Mountain』CD\2,363-(本体\2,250-)

 バーン・ウィリアムズが「バーンとレイ」として世に出した、タイトル曲を含むたった4曲だけのスターデイ録音が収められたお宝録音を集めた作品。ほかにジミー・マーティン&ボブ・オズボーンの大名曲"Blue Eyed Darling"や、同じく胸が裂けそうなハーモニーが"You'll Never Be the Same"を含む4曲、そしてスコッティ・ストーンマンの強烈"Orange Blossom Special"を含むストーンマンズの4曲の全12曲。現在、いくら技術が発達しても絶対に真似ることのできない、唯一無二のすばらしいアーリー・ブルーグラスの名演集だ。
■若者ブルーグラス
 圧倒的に台頭してくる若いブルーグラッサー!!
SH-4017 CHRIS THILE『How to Grow a Woman from the Ground』CD\2,573-(本体\2,450-、歌詞付)

 2006年発売の衝撃作品。2008年にパンチ・ブラザーズ『Punch』(WB-79982 \2,573-)として登場する前、彼らの考えるブルーグラスに正面から取り組んだ、21世紀の若者ブルーグラスを象徴するような才能と魂が詰まった大秀作。当時、ほぼ全員が25才、ブルーグラスの未来を背負っていくスーパーピッカーらによるキョーレツなスタジオ・ライブ、一発録り。70年代のミュールスキナーやオールド&イン・ザ・ウェイに匹敵する、歴史的な名盤である。
インスト新入荷
ST-2008 STEVE WARINER c.g.p.『My Tribute to Chet Atkins』CD\2,888-(本体\2,750-)

John Henry/Back Home Again Indiana/Leona/Blue Angel/Chet's Guitar/Silent Strings 他全11曲

 メチャクチャすばらしいトーンで演じられるアトキンズ・スタイルのエレキギターの美しいこと!! スティーブ・ウォーリナー、1976年にチェットに見出されてカントリースターになった彼が、これ以上なくチェットを畏敬するそのギターテクの見事なこと。シンプルで控え目なベースとドラムスを基本に、ジェフ・ガーンジーのすばらしいフィドル/マンドリン、ジミー・マッティングリー(f)、デビッド・ハンゲイト(piano)ら、極力抑えたバックで聴かせる愛と尊敬に満ちた極上のギター音楽をご賞味あれ。ちなみに「c.g.p.」とはチェットの造語で「保障付ギター奏者(Certified Guitar Player)」のこと。
 なおチェット・アトキンズ(1924-2001)の廉価版シリーズ(各\1,890-)は、『日本の詩』『with Merle Travis; Traveling Show』『with Jerry Reed; Me & Jerry/Jerry & Me』『Plays Beatles』『with Doc Watson; Reflection』の在庫がある。
オールドタイム&フォーク新入荷
RCSI-1023 BALLINGER FAMILY BAND CDR\2,573-(本体\2,450-)

Wildflowers/Wave the Ocean/Speed of the Sound of Lonliness/Love Song/Canned Music/Scotch and Soda/Spanish Pipe Dream(Blow Up Your TV) 他全9曲

 クラスター・プラッカーズのおしどり夫妻、クリスとデール夫妻と息子イーサンのバリンジャー・ファミリーが創ったメチャ暖かいファミリー・ミュージック。と言っても、弱冠23歳イーサンが凄い!! 何年か前、IBMAのショウケースでミッシー・レインズのニューヒップでブッたまげるマンドリンを弾いていた彼が、両親の音楽を見事にアレンジしたトラッド2曲に、キングストン・トリオやエルトン・ジョン、トム・ペティやジョン・プライン、ダン・ヒックスらの名曲を優しくアコースティックに包んで手製のジャケットに入れて送ってくれた。ジミー・マッティングリー(f)、マット・フリナー(bj)、マイク・ウィッチャー(d)、ランディ・コーアズ(lap steel)ら、友人でもあるスーパーピッカーたちを随所に配し、母クリスの暖かいスウィートボーカルと父デールのちょっとヒップなハスキーボーカル、そしてイーサンのマンドリンとギターを軸にしたインスト2曲が、手造りのホッコリとした家族の様子を伝えてくれる。

ANTX-1017 中村まり『Beneath the Buttermilk Sky』CD\2,500-(本体\2,381-)

A Brand New Day/Little House/This Old Map/Lonesome Valley Blues/Coming Back to My Home 他全13曲

 若い日本の女の子が、アメリカン・ルーツ音楽の空気をこんなに見事につかんでいることに驚きを禁じえない中村まりの最新作。しかも今夏のフジロック出演という評価も得ている。ベースはブルースではあるのだが、安宅浩司のブルース・ギターとともに今回は岸本一遥(f)と原さとし(bj)を迎えたアパラチアン・ケルトにも挑戦、本人のジョーズハープなども取り入れ、たとえば70年代のミュージシャンに見られたブルース命やブルーグラス命といったこだわりが感じられない軽がるとした感性が、米国の若者同様、新世代ルーツ系音楽の時代が日本にもやってきたいった感慨を持たせる秀作だ(彼女自身のギターの上手さも!!)。ベアフットのオデッサ・ジョーゲンセンというか、ノーラ・ジョーンズというか、……あの系列のちょっと知的な不良お嬢さんというか、そんな声質を持ちつつ、ムーンシャイナー誌インタビュー(11月〜12月号連載)で感じられるようなまじめなフツーの女の子であるらしい不思議なギャップがそのまま作品の魅力になっている。なんか、マイク・シーガーの家に家政婦で働いていたエリザベス・コットンのような立場を思わせる、白人/黒人/東洋人などという人種や文化の壁をフツーに乗り越えて全曲英語詩のオリジナル(ミシシッピ・ジョン・ハートの1曲を除く)が見事である。

K58-0002 北村 謙『Banjo ひとり旅』CD\3,000-(本体\2,858-)

 日本全国、バンジョーを抱えてひとり旅をつづける北村謙、ソロアルバムとしては2枚目最新作。1曲目からウグイスが鳴く里山かと思えば、次にブギウギに琴がポロローン、3曲目ではクロウハンマーとスリーフィンガー・バンジョーに乗って……、日本フォークの流れを汲みながら独自のサウンドを創っている。中学三年でバンジョーと出会ったという北村謙、その後のモダンフォークとブルーグラスを経て、1970年から高石友也とバックステップカントリーバンド、はしだのりひことエンドレス、ばっくすばにい等で活躍、「KBS京都・日本列島ズバリリクエスト」や「MBSヤングタウン」などのラジオで活躍後、80年代には音楽活動を休止したが、93年に少年倶楽部を結成、2001年にはナッシュビルでブライアン・サットンやビル・キース、バイロン・バーラインらを迎えた初のソロアルバム『桜の島の風の中にいる』(K50-0001 \3,000-)を発表、同時にバンジョー弾き語りとしてのソロ活動『Banjoひとり旅』をはじめている。昨年はクロウハンマー・バンジョー教則本『KEN's style Melodic Clawhammer Banjo』(ムーンシャイナー誌2008年3月号参照)を発表、独自のクロウハンマーと日本的な詩情を組み合わせたオリジナル世界を創っている。

TRYS-1212 『坂庭省悟メモリアル・アルバム 心の旅』CD3枚組¥5,250-(本体¥5,000-) [限定盤]

 ブルーグラッサーにもシンパの多い坂庭省悟がこの世を去り、早くも6年の歳月が流れた。 今でも歌い継がれているヒット曲「花嫁」の作曲者であり「はしだのりひこ&クライマックス」の一員でもあった彼。以降、「高石ともや&ザ・ナターシャーセブン」「笠木透とフォークス」「SAM」と沢山の場面で歌い、楽器の演奏をして来た。そんな彼が残した足跡(ライブ)とスタジオや自宅でのデモなど数百本におよぶ膨大なテープ。その中から抜粋し3枚組のメモリアル・アルバムにした。たっぷりのトークも聞き所という。
カントリー新入荷
ARI-49923 CARRIE UNDERWOOD『Play on』CD¥2,783-(本体¥2,650-)

Cowboy Casanova/Mama's Song/Undo It/Temporary Home/Play on 他全13曲

 全米最高の人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』からメジャー・カントリー・シーンに飛び出したシンデレラ・ガール、キャリー・アンダーウッドの最新第3作。デビューわずか4年にしてCMAアウォードはいうに及ばず、グラミー賞でも常連の座を射止め、コンテンポラリー・カントリーの若きクイーンとして自他ともに認める存在。最近はネオ・トラッドの先駆者ランディ・トラヴィスとのデュエット"I Told You So"で正統派スタイルにも堪能なところをみせてまたしてもグラミー・ノミネートを獲得するなど幅の広さをアピールしており、ここでも、オーソドックスなカントリー・バラードに如実な成長を示している。ナッシュヴィルのいまを象徴する旬のアーティストの、勢いを感じさせる作品だ。

ST-2008 STEVE WARINER c.g.p.『My Tribute to Chet Atkins』CD\2,888-(本体\2,750-)

 スティーブ・ウォリナーの最新作はチェット・アトキンズに捧げられたギターインスト集。インスト新入荷参照。

TRPCD-0603 石田新太郎&シティライツ『ウエスタン・スペシャルU』CD\2,500-(本体\2,381-)

Delta Dawn/Rose Garden/Silver Wings/Wildwood Flower/北風/テネシー・ワルツ/砂に書いたラブレター/My Bonnie/Country Roads/Top of the World 他全17曲

 2005年に発表された寺内タケシがプロデュースした懐かしの西部劇映画主題歌集『ウエスタン・スペシャル』(TRPCD-0601 \2,500-)につづく第2集は、リーダーでありスティール・ギター奏者石田新太郎の娘、石田美也と石田自身のボーカルをフィーチャーしたポップ・カントリー・ヒットと懐かしいウエスタン時代のヒット全17曲集。御大、寺内タケシも"Wildwood Flower"をはじめ、3曲でエレキを手にゲスト出演。日本語の訳詩やオリジナルを随所に混ぜながら手堅いバックといいギタリストに支えられたサウンドでのカントリー・スタンダード集。
 なお、石田父娘には上述の西部劇映画主題歌集『ウエスタン・スペシャル』ほか、以下在庫がある。

CLCD-0201 石田美也『Himawari』CD\2,200-(本体\1,905-)

 2002年発売、"Blue Moon of Kentucky"や"Hobo's Meditation" ほか、新旧カントリー名12曲集。

CLCD-0202 石田新太郎『Tokyo-Nashville』CD\2,200-(本体\1,905-)

 2002年発売、「鹿児島小原節」や「上を向いて歩こう」、"Steel Guitar Rag"や"Shenandoah"など、日米をクロスオーバーするスティールギター集。

FEI-010 石田美也『Country Girl』CD\2,500-(本体\2,381-)


 1998年発売のデビュー・アルバム。現在は廃盤となっている貴重盤。
カントリー発掘、編集モノ新入荷
TL-24922 HANK WILLIAMS『Revealed:The Unrreleased Recordings』CD3枚組 \5,040-(本体\4,800-)

 廃棄寸前に救出された貴重極まりない音源をリリースするハンク・ウィリアムズの『Mother's Best』シリーズ第3弾は、再びCD3枚にピークを迎えた時期のハンクの絶唱を収めたボックス・セット。今回は各ディスクにサブ・タイトルをつけて、ヒット曲集、サザン・ゴスペルそしてリューク・ザ・ドリフターというテーマの元に集めたもの、そこに、各巻にそれぞれコンプリートなかたちで残された『Mother's Best』のプログラムを収録するという、贅沢な構成をとっている。最初のボックス・セット同様、ハンクのヒット曲の数々はもちろんだが、オフィシャルにはレコーディングしていない、ここでしか聴けない曲も多く含まれている。そしてコンプリート・ショウでは、ヒット曲やゴスペル、バンド・メンバーをフィーチュアしたインストなどをハンクの語りで進行していくという、当時のラジオ・ショウのティピカルなフォーマットにのったスムーズな運びが興味深い。全部で143曲発掘されたという『Mother's Best』、まさにお宝の名にふさわしい貴重なものである。(宇野誠之)
古き良きカントリーお勧め大全集
BCD-15932 CLIFF BRUNER『Texas Wanderers』CD5枚組+Book\17,325-(本体\16,500-)

 1930年代にテキサスで活躍したウェスタン・スウィングからホンキートンクへの橋渡しをした最もブルース/ジャズの影響を受けたバンドリーダーでフィドラーだったクリフ・ブルーナー(1915-2000)。ストリングバンドとブルース/ジャズ/ポップを混在させたウェスタン・スウィング黄金期の完璧な記録、全123曲である。
BCD-16928 GEORGE JONES『Walk Through This World With Me:The Complete Musicor Recordings 1965-1971(Part 1)』CD5枚組+本\17,325-(本体\16,500-)
 初期ジョージ・ジョーンズ全集、ミュージコー編(1965〜71年)の第一部全193曲。彼がユナイト(UA)そしてミュージコーに在籍した10年足らずのこの期間こそは、もっともジョージ・ジョーンズらしかった時代、ウェストコーストに君臨したバック・オウエンズという強力なライヴァルと競い合って、ナッシュヴィル・カントリーの本流を守り抜き、ポップに流れていた状況を一変させたストレートかつ重厚なサウンドを完成に導いた時期として、歴史に残っている。「キング」ジョージ・ジョーンズのすべてがここに。(宇野誠之)
映像新入荷
DOLLY-1978 DOLLY PARTON『Live from London』CD+DVD2枚組\2,888-(本体\2,750-)

 アメリカン・ミュージック・アイコン、ドリー・パートンの新作は、自らのレーベル、ドリー・レコードからの2008年ロンドンでの最新ライヴをCDとDVDに収録した2枚組。"Coat of Many Colors"や"I Will Always Love You"などシグネチャー・ソングの数々から最新ヒット"Backwoods Barbie"まで、さらにはブルーグラス三部作からの"Little Sparrow""The Grass is Blue"と、ソングライターとしても超一流のドリーならではの多彩なレパートリーで楽しませてくれる。自家用ジェットで乗り込んでくるファースト・シーンから画面は一転、ドリーがステージに登場しただけで圧倒的な存在感に包まれる、そのスターぶりはなんと表現すればいいのだろうか? 子供の頃の思い出話など、軽妙なMCをはさみながら進行していくあたりの進行も鮮やかに、これがスターのショウだと実感させられるゴージャスなライヴを堪能できる。ジミー・マッティングリー(f)やデイヴ・タルボット(殆どリズム・ギター、ちょっとだけバンジョー)など、なじみのミュージシャンもサポートに徹して主役を盛り立てている。同内容の15曲だが、DVDはMCやインタヴューも含めた80分、CDは音楽だけに編集した60分のヴァージョンとなっている。そして、DVDにはサウンド・チェックのパフォーマンスやコーラス・メンバー、サポート・スタッフのインタヴューなどを収録した50分のボーナス映像がついている。(宇野誠之)

KOCH-4754 CHARLIE DANIELS『Joy to the World: A Bluegrass Christmas』DVD+CD\2,888-(本体\2,750-)

Christmas Time's a Comin'/Christmas Time Down South/Blue Christmas/Christmas Song 他全10曲

 ナッシュビル・セッションマンからサザンロックのアイコンとなったチャーリー・ダニエルズが、ザ・グラスカルズ(初クリスティン入り)とエブリン&スザンヌ・コックス姉妹をゲスト兼コアバンド(+ダニエルズ・バンドからドラムスとギターX2が参加)に、ダン・ティミンスキとキャシー・マティア、ジュエル(CDのみ)やアーロン・ティピンらをゲストに迎えて繰り広げるTV特番エンターテイメント。有名クリスマスソングを中心にCDとDVD、同じ10曲だが半数以上は別録音。今秋、2年連続でIBMA最優秀バンジョー奏者を獲得したクリスティン・スコット・ベンソンのバンジョーをフィーチャーしたグラスカルズの面々、テレビ撮影なんだからウソでも楽しんでいる風を装えば良いのに、日米問わずこういうカッコ付けが下手やねぇ。ドラムスがリズムを全編をリードするものの、ブルーグラスと銘打った一般向けクリスマス・エンタメ番組。

GHL-370529 JOHN DENVER『Live in Japan: Rocky Mountain High』DVD\1,943-(本体\1,850-)(74分)

Starwood in Aspen/Country Roads/Leaving on a Jet Plane/Thank God, I'm a Country Boy/Annie's Song/Calypso/Sunshine on My Shoulders 他全18曲

 1981年5月14日、2度目の来日公演にやって来たジョン・デンバーのNHKホールでのコンサート。1曲目からメリハリのあるギターによるリズムとG-ラン、2曲目の"Take Me Home, Country Roads"ではバッチリとブルーグラス・バンジョーが聴こえるぞ!! そう、NHKホールのステージ左端で控え目に存在感を出すのはハーブ・ペダーソン(正しくはピーダスン)。3曲目と4曲目の間にF5スタイル・マンドリンを手にしたジョン、観客席の天皇夫妻を紹介したあとにはギターに変わっていた!?けど、ま、編集だから仕方ない。あの日本公演でやったという"How Mountain Girls Can Love"だったのかもしれないが収録されていない(あとでフィドルで"Sally Goodin'"を弾くが……)。ぜんぜんアップで写してくれないけど、ギターでリズムと曲の流れを創る、結構バンジョーの出番も多い楽器要員でありながら、その圧倒的なテナーボイスでも存在感を示すハーブ、去年来日したとき目前で凄いギター・リズムを聴かせてくれたのがなるほどだ。ほかにジェイムズ・バートン、グレン・D.ハーディン、ハル・ブレイン、ジム・ホーン等々、超々強力バンドだ。……もちろん、60年代のフォークから80年代にはカントリーのジャンルに分類されることになるジョンの絶頂期のパフォーマンスもすばらしい。ただNHKさん、ジョンばかり写し過ぎだよ……!? 1997年に飛行機事故で他界したジョン・デンバーの貴重なライブが発掘された!!

RCSI-1022D V.A.『Ernest Tubb Record Shop's Midnight Jamboree Live from Texas』DVD-R\2,888-(本体\2,750-、110分)

 1947年に始まったWSMラジオのオープリに次ぐ長寿人気番組『アーネスト・タブ・ミッドナイト・ジャンボリー』、3200回以上の放送を続けている毎週土曜深夜のライヴ・ショウが、今年3月、ハート・オヴ・テキサス・カントリー・ミュージック・アソシエーションの創立20周年を記念したスペシャル番組の模様を捉えたライヴ映像。ファーリン・ハスキーやレオナ・ウィリアムズ、ダレル・マッコールなど、功なり名を遂げたいまテキサスに安住の地を求めたヴェテランから、ジャスティン・トレヴィノやアンバー・ディグビーなど気鋭のホンキー・トンカーに無名の若手まで、ゲスト格のへザー・マイルズ、ジェイムズ・ハンドを加えて、いまどき貴重な、生々しい正統カントリーが全28曲ぎっしりと詰まっている。ヴォーカルがちょっとオフ気味だとか、音声と映像がシンクロしていないとか、プロダクションには問題があるし、フィドル不在も寂しいが、ディッキー・オーヴァーベイのペダル・スティールを軸としたバック・バンドも大健闘といっておこう。ナッシュヴィルのトップ・スターのライヴとはわけが違う、ローカル・カントリーといってしまえばそれまでだが、最近では珍しくなったオーソドックスなカントリーを楽しめる映像だ。(宇野誠之)

UNI272296 JOHN FOGERTY『Comin' Down the Road: The Concert at Royal Albert Hall』DVD\2,888-(本体\2,750-)

 元クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(CCR)のリーダーで今夏、ブルーリッジ・レンジャーズ・ライズ・アゲインというブルーグラス、カントリー寄りの素晴らしい作品を発表したジョン・フォガティ、イギリスのロイヤル・アルバート・ホールに於ける最新ライブ映像作品。
映像ものお勧め作品
TUT-1D AEREO PLAIN BAND REUNION『Troy, New York; Nov.18, 2000』DVD\2,888-(本体\2,750-、111分)

 2000年11月、ニューヨーク州トロイで開かれた1972年以来、再結集した唯一無二の「エアロプレイン・バンド」リユニオン・ライブの超お宝映像である。サム・ブッシュに導かれて故ジョン・ハートフォード(1937-2001)が登場、つづいてオリジナル・メンバーの故バッサー・クレメンツ(1928-2005)、ノーマン・ブレイク、タット・テイラーが、そしてクリス・シャープ、マイク・コンプトン、ボブ・カーリン、ラリー・パーキンスのジョン・ハートフォード・バンドとともに9人全員がステージに。リビングルーム・ジャムで遊んでいるようなリラックスした雰囲気の中、半年後には他界するジョンをはじめメンバーたちのキャラクターが生々しく、自由なジャムの中で、各人が即興的に音楽を創っていく過程がスリリングだ。ただし!!タット・テイラーが自費製作した本作、一台だけの据え付け家庭ビデオによる編集なしの画像と音質は(一部に画像飛びや音切れなどもあり)、はっきり言って商品としての価値は高くない。また、あくまでもジャムである演奏の荒さをご理解いただきたい。そのうえで、このミュージシャンたちとその音楽の価値を知る人にとっては鳥肌ものの、かけがえのない宝物だ。ジョンからのみんなへの最期の挨拶とステップが胸を打つ。

FGM-1013D CHRIS ELDRIDGE, ANDY FALCO, JOSH WILLIAMS『Guitarmageddon』DVD\3,990-(本体\3,800-)(1時間25分)

 次世代のブルーグラスを背負う若手ギタリスト、ジョッシュ・ウィリアムズ、パンチ・ブラザーズのクリス・エルドリッジ、ストリングダスターズのアンディ・ファルコ、3人でのジャムやソロというギター・バトル・ライブ集。また3曲で、マイク・バブ(bs)とコディ・キルビー(m)を迎えジョッシュがバンジョーに持ち替えてブルーグラスする。……というギター・ファンに楽しいDVD。

CW-TTJ1D THE TIME JUMPERS『Jumpin' Time』DVD\3.308-(本体\3,150-)(2時間)

 ナッシュビルのステーション・インで毎週 月曜日に繰り広げられるウェスタンからカウボーイ&ヒルビリー・ジャズの大セッション、タイム・ジャンパーズの超ハッピーライブ映像。ナッシュビルの超一流セッションマンが、ただ楽しみのために集まって」創る音楽には、たっぷりと愛情がこもっている。ケニー・シアーズ、オウブリー・ヘイニー、ジョー・スピービーのトリプル・フィドルを軸に、キャロライン・マーティンとドーン・シアーズの女性ボーカルとハーモニー、とにかく楽し正味2時間28曲のスウィング・タイム。毎週、彼らのポケットには数千円…、それでも彼らがライブをつづける理由は見れば、聴けば分かる。
■DVD超ベストセラー・シリーズ
【フラット&スクラッグスDVDシリーズ】 SHA-611D〜SHA-618D 各DVD\3,308-(本体\3,150-、白黒約1時間)
SHA-611D    SHA-612D    SHA-613D    SHA-614D    SHA-615D    SHA-616D    SHA-617D    SHA-618D
 1960年代初頭のテレビ番組『Grand Ole Opry Show』各30分が、それぞれに2本ずつ収められたDVDシリーズ、現在第8巻まで発表、すべて在庫しています。まさか、残っているとは思われなかったフラット&スクラッグス絶頂期の貴重な白黒映像が、カントリー音楽財団の研究所で復元され、すばらしい画像と音で楽しませてくれます。廃盤にならないうちに、お揃えください! もちろん、どれもはずれ無し!!第1巻から8巻まで、巻数でご注文ください。

【バイオリン・ショップ・コンサート・シリーズ】 各DVD\3,990-(本体\3,800-、カラー)

 フレッド・カーペンターの『バイオリン・ショップ』、その小さなホールで開かれる凄いフィドル・コンサート。フィドラーのちょっとした体の動きで「センス」を、そして指板を動く指や弓の動きで「音」を知る必見!秀作。●第1集VSR-7375は、オウブリー・ヘイニー、ジム・バン・クリーブ、アンディ・レフトウィッチ、ブルース・モルスキーがそれぞれ最高のバックアップとともに繰り広げる壮絶ブルーグラス/オールドタイム・インスト・ライブ全20曲。●第2集VSR-8283は、ステュアート・ダンカンがT.オブライエンやD.グリアらとセッション、ダロル・アンガー、サラ・ワトキンス、ルーク・ブラほか、アイリッシュからジャズを含めた新フィドル感覚。●そして最新第3集VSR-9095は、テキサス・フィドルからゲイブ・ウィッチャーのブルーグラス、まだ10代のアレックスのジャズ・アドリブとタティアナのオールドタイムでハーグリーブス兄妹の天才ぶり、アイリッシュやケーシー・ドリーセンのロックフュージョン等々、最先端のアメリカン・フィドラーたち。
教則ものお勧め
下記のほか、教則に関しては演奏レベル/ニーズに応じて、ご相談ください。
ADBEL-DT01 BELA FLECK『Drive Tab』Book\2,310-(本体\2,200-)

 21世紀のニューグラス・バンジョーのバイブルと言われる同名アルバム『Drive』(ROU-0255 CD\2,573-)からのバンジョー・タブ譜集。

DVDBALMW21 BUTCH BALDASSARI『Bluegrass Mandolin Workshop; A Complete Guide for Learning Players』DVD\5,040-(本体\4,800-)(120分タブ譜付)

 今年1月に他界したブッチ・バルダサリが、マンドリンを手にしてからの第二段階、さまざまなメロディを弾くことを教えてくれます。フィドル・チューンからシビアなモンロー節まで全20曲、さすがバンダービルト大学ブレアー音楽院の先生、理にかなった初級/中級編。

(収録曲) Little Rabbit/Arkansas Traveler/Leather Britches/Patty on the Turnpike/Honky Tonk Swing/Bluegrass Stomp/Evening Prayer Blues/I’ll Fly Away/I’m Going Back to Old Kentucky/Rebecca/Little Georgia Rose/Pass Me Not O Gentle Savior/Bile Them Cabbage Down/Sally Goodin/Angeline the Baker/Chinquapin Hunting/Big Mon/Waltz for Bill Monroe/Blackberry Blossom/Whiskey Before Breakfast.

ACU-RBD RON BLOCK『A Fresh Look at Bluegrass Banjo』DVD2枚組+Tab\7,875-(本体\7,500-、3時間半)

 シビアな上級バンジョー弾き必見! ウェアリー・ハーツからアリソン・クラウスのバンジョー奏者として18年、知る人ぞ知る「哲学的」なバンジョーを聴かせてくれるロン・ブロックが、そのバンジョーの秘密、重みを語り、かつすべてを見せてくれるバンジョーレッスンである。各曲ごとのレッスン前の60分に及ぶ「バンジョーに対する」基本姿勢(テクニック)は英語で解説されるもどかしさはあるが、長年バンジョーを弾いている人には通じるはずの見所だ。デモ演奏にはシエラ・ハル、ケニー・スミス、ザック・マックラムがバックアップ。ハートフォード曰く、"Space between the notes!"……、あたらしいレベルの感性を磨いてみませんか!?

ACU-ASD ADAM STEFFEY『My Approach to Bluegrass Mandolin』DVD2枚組\7,875-(本体\7,500-、4時間20分)

 現在最高のマンドリン奏者のひとり、アダム・ステッフィが彼流儀の「マンドリンの弾き方」を教えてくれる2枚組教則DVD。まずケニー・スミス(g)とバリー・ベイルス(bs)とのトリオで演じられ、技術的な解説(一音ずつ、基本的には初心者にもついていける丁寧さ)、それから通常スピード、そしてスローの左指と右ピッキンのスプリット画像。ETSU卒業後、ロンサム・リバー・バンドからアリソン・クラウスのユニオン・ステーション、マウンテン・ハートで新しいブルーグラス・アンサンブルを創ってきた華麗なマンドリン・スタイルをどーぞ!! 

DVDKAUGT22 STEVE KAUFMAN『Beyond Basic Bluegrass Rhythm Guitar』DVD \5,040-(本体\4,800- 100分)

Little Rock Getaway/Wayfaring Stranger/St. Anne's Reel/Kentucky Waltz/Sweet Georgia Brown/Alabama Jubilee/Sally Goodin.

 上記のややトリッキーな曲のリズム・ギターを学んでいく途上、ディミニッシュド・コードやテキサス・スタイルのウォーキング・スタイル等々、一段ランク上、中級者向きののリズム・ギターの弾き方を学んでいく。

PRA-BCD ALAN MUNDE『Poor Richard's Almanac』Book+CDR\2,888-(本体\2,750-)

 1969年、16歳のサム・ブッシュ、21歳のアラン・マンデ、25歳のウェイン・スチュワートの3人が地下室で毛布を被って録音したという超貴重歴史的音源のお手製CDR(18曲)とその中から6曲のバンジョータブ譜(1975年の初版と思われる貴重本)のセット商品。音質/録音状態はとても悪いが、これがサムとアランの初録音、そしてマンドリン/バンジョーの革命的な録音である。
楽器、その他…
The Wade マンドリン

 素晴らしいミュージシャンでビンテージ・マンドリン の研究家として知られるトニー・ウィリアムソンが選ぶ現代の名匠10人に選ばれた上田洋一氏の作品、取扱い開 始しました。
ビル・モンローがフロリダの理髪店で入手してからブ ルーグラスに無くてはならない存在となったギブソンF-5スタイル・マンドリンの始祖ロイド・ロアのレプリカ、 初期のデビッド・グリスマン、サム・ブッシュ等の愛器として知られるポスト・ロア・スタイル等、材料選びか ら彩色、細部の仕上げに至るまでこだわりぬいた逸品です。 詳細、納期はお問い合わせください。
   FW-5 Master Model \735,000-税込み
   FW-5 Artist Model \630,000-税込み
   FW-5N Master Model \735,00-税込み
   FW-5N Artist Model \630,000-税込み
(トーンプロデューサ、ピックガードはオプショ ンです。)

■フィドル&バンジョー特価販売
期間数量限定ですのでこの機会をお見逃しなきよう

ガダニーニ・レプリカ・バイオリン \126,000-(本体\120,000-)

 良質のオールド仕様のバイオリン、ガダニーニのレプリカ。メイド・イン・チャイナの工房物で同価格帯のバイオリンと比べるとかなりお値打ち品です。ラベルもオールド仕様です。ブルーグラス向きのダークでスイートな音色です。初心者の方には、このクラス位からのものをお薦めしたいと思います。

サバンナ・トラベル・バンジョー 定価\31,500→特価\18,000-(本体\17,143-) 

こたつのなかで、アウトドアとか最適のトラベルバンジョーです。オープンバック、ファイバースキンヘッド、24フック、ショルダーバッグ付き。
輸入雑誌
(以下の4誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白さをいかがですか)
■フラットピッキン・ギター・マガジン誌
 隔月刊の掲載全タブ譜対応CD付きフラットピッキン・ギター誌。ブルーグラスからスウィング/ジャズまで。一冊でさまざまな奏法が学べる。バックナンバーはお問い合わせください

FGM-13.6 Flatpicking Guitar Magazine「2009年9〜10月号」CD付きBook \2,625-(本体\2,500-)

 最新号9/10月号は、カーティス・ジョーンズ"John Hardy"ほか、初心者"Little Cabin Home on the Hill"、テキサス・リズム"Sally Goodin"、ジョン・カーリニ"Lady Be Good"、ブラッド・デイビス"9 Pound Hommaer"、スティーブ・カウフマン"Cuckoo's Nest"、ジョージ・シャフラー"Stone Wall & Steel Bars"、ジョン・ミゲーン"I Found a New Baby"ほか、さまざまなフラットピッキン・タブ+音源満載。

FGM-13.5 Flatpicking Guitar Magazine「2009年7〜8月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 7/8月号は、ゲーリー・クックの"Grandfather's Clock"ほか、"Faded Love"のD6/9をキーにしたウエスタン・スウィングのコードアレンジ、E7-A7へのテレキャスター・リック、若手アダム・ヘーガー紹介と"Whistling Rufus"、ソフィア・ジョンソンと"East Raging River"ほか、タブ譜はスティーブ・カウフマン"Soldier's Sorrow"、ビル・エバンスの"Midnight in Rosine"、ジョージ・シャフラーの"Stone Walls and Steel Bars"リードとバック、"St. Anne's Reel"のバリエーション、ジョン・ミゲーンの"I Found a New Baby"、初心者向け"I'll Fly Away"等々。
■バンジョー・ニューズレター誌
 世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。

BNL-09/11 最新2009年11月号 \525-


 ドイツ/ヨーロッパのブルーグラス・バンジョー・パイオニアのひとり、ルディガー・ヘルビッグのカバーストーリーとタブ譜、レックス・マギーとライアン・キャバノウに影響を受けた新世代奏者アンディ・ソーンの特集ほか、フレッド・ゲイガー"Cherokee"、ドン・レノ奏法"Golden Slippers"、ピーター・ワーニック"Church Street Blues"、トム・アダムズ"Too Late to Walk the Floor"、初心者はP.P.M.の"Puff the Magic Dragon"ほか、、米国先端バンジョー情報とクロウハンマーを含む5弦バンジョー奏法満載。

BNL-09/10 2009年10月号 \525-


 DCエリアの凄腕マーク・ディレイニーのカバーストーリー(ムーンシャイナーの闘魂バンジョーでは4月号特集)とタブ譜は"Black Diamond"、フレッド・ゲイガー"Cherokee"、トム・アダムズ"Herat of Scotland"、イアン・ペリー"Whiskey Before Breakfast"、マイク・シーガー"Last Night When Willie Came Home"ほか。

BNL-09/09 2009年9月号 \525-

 ビル・エマーソン表紙とインタビューとタブ譜"Sweet Dixie"他、マイク・シーガー追悼、ロジャー・シミノフ「ブリッジと弦についての科学的考察」、バンジョー製作家のウォーレン・イェーツとプルカ・バンジョーなど特集とタブ譜は、フレッド・ゲイガー"Persian Rag"、トム・アダムズ"Let Me Rest at the End of My Journey"、ベラ・フレック"Dear Old Dixie"、初心者Dチューニング"John Henry"、ジャック・ベイカー"Wildwood Flower"、カイル・クリード"Sugar Hill"ほか。
■ブルーグラス・アンリミテッド誌
 米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。

BU-09/12 最新2009年12月号 \840-

 サム・ブッシュのカバーストーリー"Looking for That Joyful Noise"と、ドーターズ・オブ・ブルーグラスを率いるローレイン・ジョーダン、トム・モーガンの「最初のF5コピー?」、そのほかさまざまなコラムで米国ブルーグラス情報満載の60頁。

BU-09/11 2009年11月号 \840-

 スティープ・キャニオン・レンジャーズのカバーストーリー、初のIBMA最優秀マンドリン奏者となったジェシー・ブロック、ビル・モンローのマンドリン・ヘッドストックの行方は?ほかの64頁。

BU-09/10 2009年10月号 \840-


 スティーブ・マーティンのカバーストーリーほか、20年目を迎えるIBMAアワード・ショウを振り返る、スウェーデンの若手バンド「G2」、1963年開設のナッシュビルの名門ヒルトップ・スタジオ、2010年ブルーグラス・タレント名簿ほかの100頁。
■オールドタイム・ヘラルド誌
 内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。

OTH-1201 最新2009年10月/11月号 \1,260-

 マイク・シーガー追悼、オールドタイム・バンジョー奏法のトレンドB、アラスカのオールドタイム今昔、マーク・キャンベル・インタビューなどの特集に、米国伝承音楽の情報満載。

OTH-1112 2009年8月/9月号 \1,260-

 オールドタイム・バンジョー奏法のトレンドA、クレイトン・マクミッチャンとも録音したキャスパー・マローン(1909-2005)、カナダのトロントのオールドタイム・シーンなどの特集。

OTH-1111 2009年6月/7月号 \1,260-

 リリー・メイ・レッドフォードとクーン・クリーク・ガールズのカバーストーリー、レイ・アルデンによる最新オールドタイム・バンジョー・トレンド、フィドラーのカーシー・シスコなどの特集。
月刊『ムーンシャイナー』
 1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌、26年目です。

■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-

 お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル:\840-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるコクヨ製ロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー:各¥525-。

 下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2702 最新2009年12月号(通巻314号)\525-


 ハリウッド・セレブ!!スティーブ・マーティンのカバーストーリー「1960年代へのカムバック」、2009年末ブルーグラス決算拍書、ブッチ・バルダサリ追悼、麻田浩のマイク・シーガー追悼C、北村謙『Banjo ひとり旅』CD制作記、中村まりインタビュー後編、巨匠ベラ・フレックなどの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載。

MS-2701 2009年11月号(通巻313号)\525-

 最新ムーンシャイナー誌11月号はサム・ブッシュのカバーストーリー、IBMAアワード・ショウのリポート、ケニー・スミス・インタビュー、中村まりインタビュー、三井徹のマイク・シーガー追悼B、マーク・ニュートン来日特集ほか。

MS-2612 2009年10月号(通巻312号)\525-

 10月号はアダム・ステッフィのカバーストーリー、名誉の殿堂入りザ・ディラーズ、島田耕のマイク・シーガー追悼A、安川直樹vs内田昭弘「オールドタイム・フィドル」、箱根フェス人気投票#1「東北大学、雑貨屋フレイヴァー」、クラレンス・ホワイト物語G最終回などの特集ほか。

MS-2611 2009年9月号(通巻311号)\525-

 マイク・シーガー追悼、ブルーグラス・フィドルの原点「チャビー・ワイズ/ベニー・マーティン/ハウディ・フォレスター」ほか。
クリスマス新入荷
KOCH-4754 CHARLIE DANIELS『Joy to the World: A Bluegrass Christmas』CD+DVD ¥2,888-(本体¥2,750-)

Christmas Time's a Comin'/Christmas Time Down South/Blue Christmas/Christmas Song 他全12曲

 サザン・ロックのアイコン、チャーリー・ダニエルズの最新作(CD+DVD、同じ12曲がスタジオとライブで収められている)はブルーグラス・クリスマス。ブルーグラス出身で、60年代にはナッシュビルのセッションマンとしてフラット&スクラッグスやディランの録音に参加してきた彼。ザ・グラスカルズ、ダン・ティミンスキ・バンド、キャシー・マティア、エブリンとスザンヌのコックス姉妹のほか、ジュエルやアーロン・ティピンらも参加するクリスマス名曲集。

KOCH-2021 JERRY DOUGLAS『Jerry Christmas』CD\2,888-(本体\2,750-)

First Noel/God Rest Ye Merry Gentlemen/Santa Claus Is Coming to Town/Maui Christmas 他全12曲

 ドブロというスライド・ギターを、まったく別次元の楽器にまで高めたジェリー・ダグラスの最新作はクリスマス集。自身のバンド・メンバー、ルーク・ブラ(f)、ガスリー・トラップ(g,m)、トッド・パークス(bs)を核に、モーラ・オコンネルのボーカルをゲストに迎え、クリスマスという神聖で心落ち着くテーマの中、ドブロという楽器の特性を生かして、メロディアスでロマンティックな響きに、ブルーグラス・ソウルのインパクトを秘めたトーンが見事だ。

KOCH-4759 JOHN COWAN『Comfort and Joy』CD\2,888-(本体\2,750-)

Christmas Everyday/What Child Is This/Silent Night/I'll Be Home for Christmas/Ave Maria 他全12曲

 ジョン・コーワンの最新作もクリスマスだ。ニュー・グラス・リバイバル以来、その圧倒的な歌唱力で唯一無二の世界を築くことができる稀有なボーカリストだ。スモーキー・ロビンソンのポップな曲を1曲目に、良く知られたスタンダードをジャズ/スウィングやクラシック、ブルーグラスなどそれぞれのアレンジで、そのボーカルを存分に楽しませてくれる。養女とのオリジナルのブラザー・デュオ風のシンプルな響きや、デラニー&ボニーのボニー・ブラムレットをゲストに迎えたNGR時代の"Let's Make a Baby King"、そして「アべ・マリア」の熱唱はさすがだ。ジョン・コーワン・バンドのシャド・コッブ(f)、ジェフ・オートリー(g)、ジョン・フレーザー/マット・フリン(m)ら、アコースティック達人らもきっちり脇を固めている。
■特選クリスマス・アルバム
CP-9804 CLUSTER PLUCKERS『Christmas Album』CD\2,888-(本体\2,750-)

Christmas Time's a Comin'/Winter Wonderland/Silent Night/Jingle Bells/Santa Claus is Coming to Town/White Christmas/Silver Bells/Joy to the World/We Wish You A Merry Christmas 他全13曲

 女性ふたり(クリスとマーガレット)を前面に、歌うこととブルーグラスが大好きだという一点のみで、楽しく演奏することだけを目標にするベテラン・ブルーグラッサーの彼ら、来日したのは1995年、もう14年も前だ。それはそーとムーンシャイナー11月号、今年のIBMAアワード・リポート、なんと!スティールドライバーとして新人賞!を取ったリチャード・ベイリー(bj)の格好、見た!? あのドレスアップした会場に、なんともあの気取らぬフツーさが実にいい。あれなんですよ、昔のIBMAではいつも非常階段でヘタリながら歌ってたあのシンプルさ、あの暖かさがこのバンドの特徴。ほかにブレイン・スプラウス(f)やマーク・ハワード(g)ら、じつは曲者たちが、あのさわやかなハーモニーと極上のアコースティック・サウンドで聴かせるクリスマス超スタンダード名曲13曲集。悪い分けないじゃない…。

ROU-0616 BELA FLECK & FLECKTONES『Jingle All the Ways』CD\2,573-(本体\2,450-)

 なななんと!!今年2月、グラミー賞最優秀ポップ・インスト・アルバムに輝いたベラ・フレックとフレクトーンズの2008年作クリスマス集。久々の古巣ラウンダーからの発売ということもあってか、リラックスし放題の音遊び!! トゥバ共和国の喉唄(モンゴルのホーミー系)ではじまり、全編よく知るメロディがグチャグチャに遊ばれる音の至福。ブルーグラスからバッハまで、頭脳を刺激する楽しいジャンル無用バンジョー音楽の1時間。

SH-3855 V.A.『Tinsel Tunes』CD\2,079-(本体\1,980-)

 サム・ ブッシュの"Sleigh Ride"だけでもお値打ちの超快感!!…その他、ヒルマン/ペダーソンやロンサム・リバー・バンドのカントリー、クリス・シーリやサイコグラスのハイパーインスト、チェサピークのスウィング、ブラザー・ボーイズのお洒落なブラザーデュオ、ナッシュビル・ブルーグラス・バンドらのブルーグラス等々、ジャンルを越えた楽しい1996年作アメリカン・クリスマス集。

COMP-4412 NEW GRANGE『a Christmas Heritage』CD\2,573- (本体\2,450-)

ティム・オブライエン(v,m)、ダロル・アンガー(f)、マイク・マーシャル(g,m)、アリソン・ブラウン(bj,g)、トッド・フィリップス(bs)、フィリップ・アーバーグ(piano)による研ぎ澄まされたアコースティック・ユニット、ニュー・グレンジのアコースティック・クリスマス。ミュージシャンのタッチが生み出す各楽器の知的な美しさをお楽しみください。

 そのほか、クリスマス作品には、●ラルフ・スタンレー1993年作品『Christmas Time with Ralph Stanley』(CD\2,888-)、●マイケル・マーティン・マーフィー&スージー・ボーガス、マーティー・ロビンス&ライダーズ・イン・ザ・スカイ、ドン・エドワーズ他の1996年作品『Christmas in the West』(CD\2,573-)などがある。
B.O.M.ご利用方法
 ビー・オー・エムのニューズレターは会員制ではなく、商品の定期購買者に無料でお届けしています。一定期間、 弊社からの商品のお買上げがない場合、勝手ながらレターの発送をストップさせて頂きますので、ご了承下さい。

1). このニューズレターで紹介する商品は、ニューズレター発行時点で、すべて在庫しています。

2). ハガキやお電話、ファックス、Eメイル等で、封筒のお名前の下の6桁お客様コード番号とお名前と共に、ご希望の商品コードをお知らせ下さい。

3). 通常ご注文から1週間以内にはお届けします。ただ、レター掲載時には充分な在庫を心掛けていますが品切れになった場合、再入荷を期して発送が遅れる場合もありますのでご了承ください。

4). 基本送料は下記の通りです。
500g(CD3枚程度)まで、全国均一\390。
1Kg(CD7枚程度)まで、全国均一\700。

5). お支払は、品物を受け取られてから1週間以内に同封請求書(代金+送料+消費税)をご確認の上、郵便振替や銀行振込でお願いします。
●郵便振替=01160-8-74352

●三井住友銀行・宝塚支店=普通1229492

●池田銀行・宝塚支店=普通2330116

    潟rー・オー・エム・サービス

●ジャパンネット銀行 本店営業部(ホンテン)
 普通預 金 店番号-口座番号 001-1340424
     カ)ビーオーエムサービス
●輸入CD、DVDなど、3点以上購入の方送料サービス実施中。
ただ、品切れに備え、第2希望以下2、3枚程度の予備をお知らせ下さい。
(株)ビー・オー・エム・サービス
●〒665-0842 兵庫県宝塚市川面 6-5-18
●tel.0797-87-0561
(営業時間:月〜金の午前10時〜午後5時。なお祝日は休みをいただきます)
●fax.0797-86-5184(24時間)
 ビー・オー・エム・サービスのホームページでは随時、最新入荷案内やニュースを更新しています。ニューズレター、在庫リスト、ムーンシャイナー誌バックナンバーなども紹介しています。最新情報の更新案内をメールでご希望の方はお申し出ください。
Back to Top of This Page
HOME PAGE | ご注文|NEWSLETTER INDEX |