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B.O.M.Newsletter #356web   2010年6月7日
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今月の新入荷注目作品
ブルーグラス新入荷
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
ブルーグラスお勧め作品
インスト新入荷
各楽器別インストお勧め再入荷作品

オールドタイム&フォークお勧め作品
カントリー新入荷
カントリー発掘、編集モノお勧め作品
カントリーお勧め作品
映像ものお勧め作品
教則もの勧め作品
楽器、その他…
輸入雑誌
 月刊『ムーンシャイナー』
B.O.M.ご利用方法


 今年39年目の『宝塚ブルーグラス・フェスティバル』は8月5日〜8日、例年通り三田アスレチックを会場に開催致します。バンド出演のエントリー受付けは7月1日から15日まで。……今年もよろしくお願いします。
◆ムーンシャイナー最新6月号はトニー・ライスのカバーストーリーほか、有田純弘インタビュー、フェアウェル・ドリフターズ、鎌倉ブルーグラス・サローネ・リポート、ドン・レノ"Dill Pickle Rag"、ブルーグラス史観「アメリカ歴史概論V」ほかの特集に、日米ブルーグラス情報満載です。
 月刊ムーンシャイナー定期購読は1年間(12冊)\6,000- 半年間(6冊)\3,300-。単冊\525-ですが、ぜひとも年契をお願いします。購読開始希望月をお知らせください、早速お送りします!! ……我ながら、毎月々よくネタが尽きないなぁと思いつつ、ひとり悪戦苦闘中です。皆さんからのご寄稿、情報提供など切望しています。サポートをよろしく!!
◆わがレッド・クレイから今春発売されたジョン・ハートフォード・ストリングバンド『Memories of John』(RC-125 \2,573-)が6月第1週の全米フォーク・チャートのトップ50で、第2位をヒット。いやはや、おめでとー!! ブルーグラスとオールドタイムが優しくミックスしたすばらしいアルバム、皆さん、お買い逃しのないように……!!
今月の新入荷注目作品
FBG-001D V.A.『Families Of Bluegrass: An American Tradition』DVD\2,573-(本体\2,450-)(64分)

 1993年にTV番組のために収録されたデル・マッカーリー、ラルフ・スタンレー、オズボーン・ブラザーズ、ザ・ホワイツ、コックス・ファミリーほかによるライブ映像全17曲。詳細は次号にて。

TSQ-2400 ROLAND WHITE『I Wasn't Born to Rock'n Roll』CD\2,363(本体\2,250)


 お待ちかね!バランス感覚抜群で70年代大名盤、ローランド・ホワイトのデビューソロがオマケ付きで初CD化!! ブルーグラス発掘新入荷参照。

HS2K-101 FAREWELL DRIFTERS『Yellow Tag Mondays』CD\2,573-(本体\2,450-)

 なぜか懐かしくてホッとする60年代ウエストコーストを思わせるフェアウェル・ドリフターズ最新作。MS誌6月号特集。ブルーグラス新入荷参照

AMA-1056 ALEX HARGREAVES『Prelude』CD\2,573-(本体\2,450-)

 シーリ以来、10年にひとりの天才、アレックス・ハーグリーブズがデビュー。インスト新入荷参照

SKFR-2021 CHERRYHOLMES『IV; Common Threds』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ものすごい完成度に達したチェリーホームズの最新作。ブルーグラス新入荷参照。

HOTR-4145 AMBER DIGBY & JUSTIN TREVINO『Keeping Up Appearances』CD\2,573-(本体\2,450-)

 テキサスでしか創ることができなくなった感もあるホンモノのカントリー作品。カントリー新入荷

COL-52441 COURT YARD HOUNDS『Court Yard Hounds』CD\2,363-(本体\2,250-)

 ディキシー・チックスのふたりが活動再開! カントリー新入荷参照。

ROU-3280 WILLIE NELSON『Country Music』CD\2,573-(本体\2,450-)

 タイトルの本来の意味をプロデューサーのT.ボーン・バーネットと探す秀作。カントリー新入荷参照。
ブルーグラス新入荷
HS2K-101 FAREWELL DRIFTERS『Yellow Tag Mondays』CD\2,573-(本体\2,450-)

Love We Left Behind/Everyone Is Talking/Virginia Bell/For No One/River Song/Wake Up 他全14曲

 大学でブルーグラス・バンドをはじめ、親たちが聴いていた音楽に影響された60年代ウエストコーストのフォーク・ポップやロック、つまりザ・バーズやビーチ・ボーイズからジョン・ハートフォードやグラム・パーソンズらのセンスに強い影響を受けたことが見え見え、嬉しい20代のさわやか青草系若者ブルーグラス。ビートルズのカバー1曲以外はすべてオリジナルだが、60〜70年代のウエストコーストを経験した人にはすぐに「ピン」と来るあのサウンド、懐かしさと彼らのさわやかさに、思わず引き込まれてしまいますよ。ジョシュア(m)とクレイトン(g)のブリット兄弟はもちろんクラレンス・フォロワー、ジョッシュアとともに多くの曲を書くザック・ビービル(g)、この作品を最後にバンドを離れたオリジナル・メンバーのトレバー・ブラント(bj)、新メンバーのクリスチャン・セデルマイヤー(f)、そしてなぜか日本語がペラペラなディーン・マロルド(bs)の若い5人組。ムーンシャイナー6月号で書いたんですが、ホンマ、今どきの若者がわれわれ世代が通ったのと同じ道を再訪しながら、無理なくブルーグラスという音の中で自分たちをアピールしている、さわやかな感動を覚えます。ただし、ヘビー級のトラッド/マウンテン志向の方にはお薦めしません。

SKFR-2021 CHERRYHOLMES『W; Common Threds』CD\2,573-(本体\2,450-)

When It's Not with Me Everyday/It's Your Love/Standing/Weaver of Lies/Just You 他全13曲

 子供をひとり亡くしたことで窮地に追い込まれた家族を立て直すためにブルーグラスをはじめたシロート集団、チェリーホームズ一家、バンド結成10年でこんなにものすごい作品を創る。現在の米国ブルーグラス・コミュニティのすごさが凝縮したような作品だ。マッチョな父ジェリー(bs)、張り切り母さんサンディ(m)、そして溢れかえる才能に恵まれた4人の子どもたち。長女シアはバンドの看板であるリード・ボーカルと超ソリッドなバンジョー、長男B.J.の超絶フィドル、次男スキップのハイテク・ギター/マンドリン、次女モリー・ケイトの見事な左利きフィドル……、それらどれもが機能的に組み合わさり、家族だけでここまで完成されたサウンドが創れるものかと、驚きを通り越してあきれ返る。しかも全曲オリジナル。アルバム最後の1曲、唯一のインスト"Tattoo of a Smudge"で驚くまでもない、ブルーグラスの楽器とそのノウハウだけで、ここまで豊かな表現力を創り上げる家族の絆、それをつなぐブルーグラスのすごさに改めて思いを致す。自費制作3枚につづくリッキー・スキャッグス・レーベルからの4枚目、前作『V: Don't Believe』(SKFR-2020 \2,573-)あたりから水を得たように、ものすごい完成度に達したチェリーホームズ、その圧倒的なライブ・ステージとともに今後どこまでいくのか、楽しみだ。

ROU-0646 SUMMERTOWN ROAD CD\2,573-(本体\2,450-)

If I Win/Right Back to the Start/Rasalee/You're Not Easy to Forget/That's Kentucky 他全14曲

 ディープな伝統を背負ったベテランたちの新トラッドグラス・バンド、サマータウン・ロードについてフレッド・バーテンスタインはこのデビュー作の解説で「精神的には、ロンサム・パイン・フィドラーズの生まれ変わりかもしれない」と述べている通り、メンバーたちのキャリアは深いアパラチア伝統に根ざしている。ヒェーッ! ジャック・ヒックスだよバンジョー!!多くのリスナーにはビル・モンローの『ビーン・ブロッサム』アルバムでのバンジョー奏者といえば、またバンジョー奏者には、カール・ジャクソンと並んで伝説的なボビー・トンプソンの流れを汲む70年代前半の代表的プレイヤーで知られたヒックス、長い引退生活からカムバック、さすが、そのリズム/インパクトには納得。ジョン・リグスビー(f,m)はラルフ・スタンレーのクリンチ・マウンテン・ボーイズでの活躍が知られる変幻自在のフィドラーであり、リードボーカリスト。もうひとりのリードボーカリスト、ボー・アイザックス(g)はデイブ・エバンズらディープなトラッドグラスで活躍。ほとんどがオリジナルだが、ケンタッキー東部からウエスト・バージニアにかけての濃い濃い昔ながらのトラッドグラス・サウンドのデビュー作。

SH-4059 INFAMOUS STRINGDUSTERS『Things That Fly』CD\2,573-(本体\2,450-)

You Can't Stop the Changes/In God's Country/All the Same/Magic #9/Toy Rockets/17 Cents 他全13曲

 若手ブルーグラスのトップランナー、インファマス・ストリングダスターズの最新第3作!! アリソン・クラウスをはじめ、数々の秀作をプロデュースしたゲイリー・パチョーザとバンドの共同制作だ。U2のロックングラス"In God's Country"とジョディ・ステッカーのトラッドグラスな"17 Cents"の2曲以外は、リード・ボーカルがアンディ・ホール(d)、ジェレミー・ギャレット(f)、トラビス・ブック(bs)と4人もいる強みを生かして、さまざまな情景を描いた多彩なオリジナルでダスターズの若い感性が随所に感じられる力作だ。リードを歌わないクリス・パンドルフィ(bj)とジェシー・コッブ(m)もオリジナルのインストを提供、パンチ・ブラザーズに移ったクリス・エルドリッジに変わったアンディ・ファルコ(g)も2曲を書きアルバムに幅を持たせている。6人揃って超一級のスーパーピッカーでありながら、1曲ずつじっくりと創りこんでいる丁寧さがすばらしい。若手男性ブルーグラスの雄、キャディラック・スカイのアグレッシヴなハイロンサムとも、フェアウェル・ドリフターズのノスタルジックなウエストコート調とも、一線を画してニューグラスの優等生路線をひた走るダスターズ、ハーモニーゲストには話題のクルックド・スティルのイーファ・オドノバン、新進ソングライターのサラ・シスカインド、カントリーで大成功したブルーグラスっ子ダークス・ベントリーらを迎えて「悪名高き弦ほこり」野郎ども、独自のバンドカラーを創っている。

THSB200901 TWO HIGH STRING BAND『Hot Texas Bluegrass Burrito』CD\2,573-(本体\2,450-)

Hello City Limits/Jerusalem Cafe/Homesick/Lazy Bird/I've Just Seen the Rock of Ages 他全12曲

 テキサス州オースティン、全米一の「ライブハウスの都」と呼ばれるこの都会で長い間支持されているトゥー・ハイ・ストリング・バンド、あたらしくアラン・マンデ(bj)と伝説のバッド・リバーズのリック・ルビン(bs)を迎え、テキサスのしゃれ者気質に大人になったヒッピーの楽しいブルーグラス!! アランの参加で、これほどバンドが締まるとは、いやはやブルーグラス・アンサンブルとは、げに恐ろしいです。テキサス野郎たちらしい明るい洒落っ気で、モンローパロディやみんな大好きなジミー・マーティンから"Homesick"、コンプトンのモンロースタイル・マンドリンをパロった!?インストやジョン・コルトレーンが折り目正しいスリーフィンガー曲に変身するマンデ力等々、自分たちが楽しみながら音楽を創っていく様子が思い浮かぶ……。ソングライターでもあるジェフ・ユニオン(g)とブライアン・スミス(g)をピーター・ローワンとのツアーで知られたビリー・ブライト(m)のインストなどで自在なフィドル世界を現出するエリック・ホッカネンもいい。

COMP-4541 SPECIAL CONCENSUS『35』CD\2,573-(本体\2,450-)

Dusk 'til Dawn/Used To These Old Blues/That's Tennessee/14 Carat Mind/Country Boy 他全12曲

 35年間、シカゴというあまりブルーグラスが盛んでない地方を本拠にプロバンドとして存在し続けた……それだけでも尊敬に値するスペシャル・コンセンサス。リーダーの苦労人グレッグ・ケイヒル(bj)は、そんな背景も支持されてIBMA理事長を務めている。この35周年記念アルバムは、前半6曲を現在のメンバーによる新録音、後半6曲を1983年から1998年までの録音で埋めている。新録音では3曲にステュアート・ダンカンを迎え、リードボーカルのライアン・ロバーツ(g)のオリジナルが4曲の上質な現代ブルーグラス。ほぼ25年前の1983年録音などに70年代を越えてきた時代の勢いを感じたりしなから、クリス・ジョーンズ、ダラス・ウェイン、ダレン・ウィルコックス、デニス・ホワイト、クリス・ワッツ、ポール・クレイマー……6人6様のボーカルをそれぞれの時代とともに楽しめる。

SD-2010 MARO KAWABATA『Sunset Drive』CD\2,573-(本体\2,450-)

These Tears/Gift/Hana/Found Affection/Down Among the Budded Roses/Banks of the Ohio 他全12曲

 今年も5月に米国からトップアーティストを伴って来日ツアーをした在米のフラットピッカー、マロ川端の最新作。本作ではサミー・シーラー(bj)とアダム・ステッフィ(m)、リッキー・シンプキンズ(f)、ワイアット・ライス(g)、ロニー・ライス(bs)というバックアップに、滝廉太郎の「花」を含むマロのリードギターでのインストが5曲。マロのカーター・ファミリー・ソング1曲のほかは今年来日したパティ・ミッチェル(4曲)とドン・リグスビー(1曲)、そしてトニー・ライス・クローンのひとりリチャード・ベネット(1曲)らがボーカル。日本人好み!?に合わせたのか、自身の露出を控えめにしたマロ、ドンとパティにテリー・バウカムとレイチェル・ジョンソンを加えた今年の来日ライブでも同様に、次から次とスタンダード・ブルーグラスのオンパレードで飽きさせない工夫がされている。イリノイ州に在住しながらブルーグラス・ミュージシャンという夢を追うマロ川端、これからも応援したい。

ROU-0633 BLUE HIGHWAY『Some Day; 15th Anniversary Collection』CD\2,573-(本体\2,450-)
Cold and Lowdown Lonesome Blues/Thru the Window of a Train/Monroboro/Still Climbing Mountains/Elzic's Farewell/Marbletown/Wondrous Love 他全13曲
 セルダム・シーンの手法を現代に置き換えたようなブルー・ハイウェイ、バンド結成15周年を記念するベスト盤である。ブルーグラス・チャートで話題になった曲や評価の高いインストなどに、新曲2曲を含めたお薦め作品!! ギタリストとしても超一流で話題のトニー・ライス本『Still Inside』の著者でもあるティム・スタッフォード、マルチプレイヤーとして知られるショーン・レーン(m)、そしてウェイン・テイラー(bs)のリード・ボーカルが3人という贅沢な布陣に、IBMA最優秀ドブロの最多受賞者ロブ・アイクス、そしてジェイソン・バールソンのソリッドなバンジョー。ディープな伝統の土地、東テネシーを本拠に不動のメンバーで15年間、米国ブルーグラスのトップグループのひとつとして人気を保ちつづける彼らの真摯なブルーグラスをぜひ聴いてみてください。
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
TSQ-2400 ROLAND WHITE『I Wasn't Born to Rock'n Roll』CD\2,363(本体\2,250)

Kansas City Railroad Blues/Storms Are on thee Ocean/Head Over Heels/If I Should Wander Back Tonight/I Saw Your Face in the Moon 他全13曲

 1976年に発表されたローランド・ホワイトのデビューソロ・アルバムが未発表を1曲、オマケに加えて初CD化である。なぜにこの作品が1970年代の名盤たり得るか!?……それはカントリー・ガゼットというウエストコースト・ポップ感覚を持った時のバンド(当時ほぼ同時にデビューしたニュー・グラス・リバイバルとセルダム・シーンとともに彼らは三種三様のブルーグラス新時代を代表した)が、ローランド・ホワイトという骨の髄までトラッド・ブルーグラスを知り尽くした男のソロ・アルバムをバックアップしたことで生まれたブルーグラス作品だから。ローランドの人柄がにじみ出た音楽、アラン・マンデの完璧なまでのバンジョースタイルがとても目立つのだが、いやいや、このアルバムの味噌は、ロジャー・ブッシュのスラッピング・ベースが生み出したリズムとケニー・ワーツを加えたビーチ・ボーイズ風トリオ・ハーモニー、そのふたつがローランドのトラッド感覚(でもフレキシブルなんだ!)と見事に生き生きしたサウンドを創り出してこのアルバムを色あせない名盤にしている。それにしても、世の兄弟の多くのパターン同様、弟(クラレンス)の天才ぶりを話題にしがちだが、クラレンスをただの指の早いセンスのいいギタリストにとどめなかったのはローランドの不断の音楽への理解と愛情の賜物だったし、ここで聴かれるようなローランド・ホワイトのリズムの捉え方、そしてマック・ワイズマンの流れを汲む「Voice with a Heart!」。今聴いても古さを感じさせないカーター・ファミリーからビル・モンロー、フラット&スクラッグスの名曲中の名曲、そして"Love Please Come Home"から"Sittin' on Top Of the World"までメドレーでつづる超スタンダード6曲……。ビル・モンローとレスター・フラット、ふたりの巨人の女房役をつとめたまれな幸せ者(金銭的な成功からは遠かったが)、ブルーグラス・ファンをおなか一杯に楽しませてくれるローランド・ホワイト、ほんとうに優しく温かい人だ。
ブルーグラスお勧め作品
(すでに新入荷で紹介済みの作品です)
■話題のブルーグラス最近作 
旬のブルーグラス、お見逃しなきように……
RC-125 JOHN HARTFORD STRINGBAND『Memories of John』CD\2,573-(本体\2,450-)

 わがレッド・クレイ・レコードがジョン・ハートフォードに捧げる自信の快作「ジョンの思い出」。ジョンの最晩年をともに過ごしたメンバーたち、クリス・シャープ(g)、マイク・コンプトン(m)、ボブ・カーリン(bj)、マット・コムズ(f)、マーク・シャッツ(bs)のハートフォード・ストリングバンドがこのプロジェクトのために再結成、ジョンのオリジナルのほか、フィドル・チューンからフラット&スクラッグス、南北戦争当時のノスタルジックな名曲など、ジョンが心を込めていつくしんだ名曲の数々が、とても聴きやすいサウンドで流れ出します。ティム・オブライエン、アラン・オブライアン、そしてあのジョンのバンジョーを弾くベラ・フレック、アリソン・ブラウン、ジョージ・バックナーほか、ジョン自身をも特別ゲストに迎えた……、文句なしの感動作です。で、来る6月18日、ナッシュビルのステーション・インで豪華ゲストを迎えてアルバム・リリース・パーティが挙行されます。
 なお、本作の日本語解説/歌詞はB.O.M.ホームページにありますが、プリントアウトをご希望の方はお申し出ください。また、ムーンシャイナー誌4月号(\525-)にて、ジョン・ハートフォードとハートフォード・ストリングバンドのメンバーを詳しく紹介していますのでご参照ください!来年度グラミー賞ノミネートがうわさされている。

SIG-2029 CROOKED STILL『Some Strange Country』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ムーンシャイナー誌5月号のカバーストーリーで登場したクルックド・スティルの最新作。イーファ・オドノバンという、まだ20代半ばの女性が歌うアパラチアの陰影と、きついビートを伴ったクラシックのノウハウに最先端ブルーグラス・アンサンブルの極致。まだ10代の頃、マット・グレイザーやトニー・トリシュカらのウェイファーリング・ストレンジャーズでモンローソング"When the Golden Leaves Begins to Fall"を歌ったイーファを覚えている人も多いかもしれない。あのときから、彼女の声には妖しい魔物が憑いているような独特の響きがあったでしょう? ますます磨きがかかり、なおかつアパラチアン・トラッドに固執する音作りを続けてきたクルックド・スティル。フォーフィンガー奏法のバンジョーグレッグ・リスト、クラシック上がりだがマーク・オコナーのフィドル・キャンプでオールドタイムの真髄を会得したブリタニー・ハース、そしてテキサス・フィドル・チャンピオンながらここではチェロでビートを叩き出すトリスタン・クラーリッジ、そしてコーリー・ディマリオ(bs)。絶対にお薦めの新世界です! 昨年発表の前作『Live』(SIG-2009 \2,573-)では、それ以前3枚のアルバムを総括したすさまじいライブが堪能できるので、そちらも超お薦め!! みなさん、あたらしいアパラチア/ブルーグラスを体験しませんか……!?

SH-4057 ADAM STEFFEY『One More for the Road』CD\2,573-(本体\2,450-)

 現在、全米ブルーグラス・アルバム・チャート1位!! ムーンシャイナー誌2009年10月号のカバーストーリーに登場したアダム・ステッフィ、現在マンドリンの最高峰として尊敬されるアダムの最新ソロ第2作。ゲストにダン・ティミンスキやアリソン・クラウスら、昔の仲間を集め、超トラッドグラスから70年代ニューサウス等々、モダン・ブルーグラスのさわやかメロディを絵に描いたような選曲の歌物8曲インスト4曲で飽きることのない、現代ブルーグラスの「ハッピーミディアム」作品である。

ROU-0641 GRASCALS『The Famous Lefty Flynn's』CD\2,573-(本体\2,450-)

 現在ブルーグラスのトップランナー、グラスカルズの最新第4作はお待ちかね!!女性バンジョー・ピッカーのクリスティン・スコット・ベンソンが加入してからの初アルバム。1曲目からモンキーズの大ヒット曲"Last Train to Clarksville"のハイパワーコーラスでウキウキわくわく、そして2曲目のオズボーン・ソング"Son of a Sawmill Man"で超快調にぶっ飛ばしてくれます。ビル・モンローとハンク・ウィリアムズの共作で有名な"I'm Blue, I'm Lonesome"にはなんと!ハンクの息子でサザンロックのアイコン、ハンク・ウィリアムズ・ジュニアが共演という……、バンド結成以来、話題に事欠かないイケイケ作品である。いつもながら、オズボーン・ブラザーズとジョージ・ジョーンズ≒ジミー・マーティンのド田舎臭さが絶妙に混ざった秀作である。

KOCH-2304 JOHN COWAN『The Massenburg Sessions』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ジョン・コーワン・バンドが最高のアンサンブルを誇った2006年秋から2007年1月にかけて、そうそうちょうど来日全国ツアーした頃、その直後から録音された最上級ニューグラス作品がようやく日の目を見た。天才フィドラーのシャド・コッブ、ノーム・ピケルニーの後を埋めたトニー・レイ(bj)、ウェイン・ベンソン(m)、そして女房役のジェフ・オートリー(g)、彼らが完全に機能してすばらしいアコースティック・アンサンブルを創る。リンダ・ロンシュタットやアース・ウィンド&ファイアー、リトル・フィートらのヒット作を手がけてきたエンジニア/プロデューサーのジョージ・メッセンバーグが、ジョンの類まれなボーカルとニューグラスの美味しい所を見事に抽出している。マッカーリー一家をゲストにしたモンロー・ソング(ジョンとデルのデュオだぞ!!)、ノームとトニーのバンジョー・デュオをフィーチャーしたポール&リンダ・マッカートニー曲、NGR時代からのライター、ボブ・ルーカスが2曲、モーラ・オコンネルをゲストにしたトラッド等々、これぞニューグラスといった秀作。

MRR-1009 SNYDER FAMILY BAND『Comin' on Strong』CD\2,573-(本体\2,450-)

 天才少年現る……何事においても、人間社会の技術スタンダードは時代と共にレベルアップするもの。このスナイダー・ファミリーのゼブ・スナイダー、彼のフラットピッキンは尋常ではない。どう見ても小学校高学年か中学生のゼブ、そのギターの音選び、トーン・コントロール、アドリブ勘所。そして低学年の妹サマンサ、その歌の上手さ、フィドルの安定感……、上記のスタンダード・インスト7曲とゴスペルなどの歌物5曲をお楽しみください。ムーンシャイナー誌のテーマでもあるブルーグラス世代論。その第一世代(1950〜60年代)から第二世代(1970〜80年代)を経て、あたらしい時代を確実に迎えている。世代は違っても、また技術が進歩しても、同じ根っこで会話できるブルーグラス、スナイダー兄妹のこれからを暖かく見守って生きたい。

RHY-1056 MICHAEL MARTIN MURPHEY『Buckaroo Bluegrass II, Riding Song』CD\2,573-(本体\2,450-)

 昨年、「夏一番の涼しいブルーグラス」(ムーンシャイナー誌8月号特集)を発表したマイケル・マーティン・マーフィー(3M)、早々と第2弾最新作。テキサス生まれだが、UCLA在学中にマイク・ネスミスとバンドを組んだ縁で、モンキーズに書いた曲"What Am I Doing Hangin' Round"を含むアルバムが500万枚の大ヒット、以来数々のヒット曲を世に送り出した3M。その優しいボーカルとメロディ、そしてライフワークとして取り組んでいるカウボーイと馬、その圧倒的な自然賛美の歌がすばらしい。パット・フリンをセッション・リーダーに、ブッシュ風ロニー・マッカーリー(m)、チャーリー・クッシュマン(bj)、アンディ・レフトウィッチ(f,m)、アンディ・ホール(d)、クレイグ・ネルソン(bs)とプロデューサーでもある息子ライアン・マーフィー(g)が基本バンド。3Mのブルーグラス第一作『Buckaroo Bluegrass』(RHY-1048 \2,079-)ほどにはよく知られたヒット曲はないが、その出来栄えは同様、メチャクチャ涼やかなブルーグラスとなっている。第一作と共にこの夏、強力お薦めの「涼しいブルーグラス」!!

PATUX-193 NATE GROWER CD\2,573-(本体\2,450-)

 若手フィドラー、ネイト・グローワーのデビュー作。ニューヨークの小学校にやって来たローカルバンドのブルーグラスを聴いてフィドルを弾きはじめ、ベニー・マーティンに目覚めたという若者。ワシントンDC地区の名手たち、マイク・マンフォード(bj)、ダニー・ナイスリー(m)、マーク・シャッツ(bs)、ジョーダン・タイス(g)らをバックに、オールドタイムからフラット&スクラッグス、そしてテキサス・スウィングまで、伝統的なブルーグラス・フィドルの歌い方をベースにした奏法を聴かせる。

HMG-1005 DONNA ULISSE『Holly Waters』CD\2,573-(本体\2,450-)

 メジャー・カントリーデビューの経験を持つドナ・ユリッシー、2007年の『When I Look Back』(HMG-1002 \2,888-)、2008年の『Walk This Mountain Down』(HMG-1004 \2,573-)につづいての自費制作最新第3弾。その確かなボーカルと作曲能力、そして前作同様の才人キース・ソウェル(g)をプロデューサーに、アンディ・レフトウィッチ(f,m)、スコット・ベスタル(bj)、ロブ・アイクス(d)、バイロン・ハウス(bs)の、申し分のないトップアーティストのバックアップですばらしいブルーグラス・ゴスペル作品にしている。カーター・スタンレーの"Who Will Sing for Me"以外は彼女のオリジナルで、どの曲もいわゆる「ゴスペル臭さ」のないあっさりとしたそれでいてホットなブルーグラスに仕上げられ、ドナの飾り気のない才能がすばらしい作品となっている。

MFD-0202 JIMMY 赤澤『Bluegrass Fiddle Jam』CD\2,100-(本体\2,000-)

 「ジミイ」こと赤澤孝次郎、ジャパニーズ・ブルーグラス・バンドでのフィドラーとしてご存知の方も多い彼、ソロ・デビュー作『Cowboy Herding Songs』(MFD-0197 \2,625-)につづく最新第2作。20歳を過ぎてはじめたというフィドルにしろ、11歳からというバンジョーにしろ、実に見事に弾きこなすその天才的な音感は持って生まれたものだろうが、超有名スタンダードを33曲をほとんどひとりでこれほどまでに弾きこなす努力、才人にはありがちな「クール」さを装うものの、陰に隠れた努力と音楽への愛情の賜物なのだろう。ゲストとして各人2曲ずつ、吉田悟士/進藤了彦/吉崎ひろし(bj)、竹内信次/秋元慎/平井秀道(m)、赤木一孝/井上太郎(g)、小島慎司/橋岡ハシ(d)、今井達也(bs)、笹部益生(harmony)らが参加、スタンダードの模範演奏を楽しめる秀作。ムーンシャイナー誌4月号(MS-2706 \525-)の特集にて、本作の制作記録を特集!!
 なお、収録曲から20曲の楽譜と、嬉しいことにマンドリン奏者のためのタブ譜を併記した譜面集『Bluegrass Fiddle Jam, Music and Tab of 20 Fiddle Tunes』(A4版75頁 \1,050- )もある。

MRR-BC001 BIG COUNTRY BLUEGRASS『Open for Business』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1950〜60年代のブルーグラスを見事に現出する昔懐かしく暖かいブルーグラス。フラット&スクラッグス、モンロー、ラリー・リチャードソン、レイ・クライン、そしてドン・レノなどの隠れたブルーグラス名曲やベイルズ・ブラザーズ/キティ・ウェルズなどの渋いカントリーを女性ハイ・バリトンを見事に活用してトラッドグラスの王道サウンドに仕上げている。現在のハイテク・ミュージシャンたちには太刀打ちできない、なんと言うんでしょうか「カントリーソウル(田舎魂)!?」といったガッツをにじませる彼ら、その実に田舎くさいバンド写真からは想像つかないディープで洗練された味わいをくれる、さすが東テネシー/南西バージニア本拠にブリストルからの新レーベル=マウンテン・ロード・レコードを立ち上げての第一弾。メンバー全員が、同じ空気で呼吸している。これがバンド、1曲ずつに丁寧に「田舎の魂」を注ぎ込んでいるのだろう。

PC-1173 JOSH WILLIAMS『Down Home』CD\2,573-(本体\2,450-)

 同じ1981年生組のクリス・シーリやマイケル・クリーブランドらと若いブルーグラス界のトップランナーとして活躍の28歳、2008年と09年のIBMA最優秀ギタリストを連続受賞したジョッシュ・ウィリアムズの最新作。ソロとしては5枚目、大人になってからは3枚目となる本作は、トニー・ライスをゲストに迎えた"Blue Railroad Train"をはじめ、フラット&スクラッグス"Polka on a Banjo"やオズボーンズ"Lonesome Feeling"、ジミー・マーティン"The Last Song"らのスタンダードを軸にた楽しいアルバム。ジョッシュがロンダ・ビンセント&ザ・レイジに在籍中の録音で、ケニー・イングラム(bj)、ミッキー・ハリス(bs)、ロンダのハーモニーのレイジ組にランディ・コーアズ(d)、ジェイソン・カーター、またはステュアート・ダンカン(f)という鉄壁バックとデイリー&ビンセントほかがゲスト。

SKFR-1009 RICKY SKAGGS『Solo; Songs My Dad Loved』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 1970年高校3年生でラルフ・スタンレー、その後カントリー・ジェントルメン、そして75年に来日もしたJ.D.クロウ&ニューサウスでその後のブルーグラスの道標となる作品『J.D.Crowe & New South』(ROU-0044 \2,573-)をトニー・ライスとともに残し、ブーン・クリーク結成。しかし80年代、エミルー・ハリスに押されてカントリーに転向、あっという間にトップスターに上り詰め、ネオトラッド・カントリーの旗手となった。その後、97年にブルーグラス界に戻ってきたリッキー・スキャッグスの2009年最新作。彼の音楽の基礎にあるもの、その子供時代に耳にした「父の好きだった音楽」を、文字通りソロ(シンプルなオーバーダブ技術で全楽器/ボーカルをひとりで演じる)で丁寧に演じる。

RHY-1053 BILL EMERSON & SWEET DIXIE『Southern』CD\2,573-(本体\2,450-)

 フラット&スクラッグスのバウンシーな1曲目"I Don't Care Anymore"につづいてクリス・ヒルマンのデザート・ローズ時代の名曲"Love Reunited"、3曲目にはビンス・ギルのカントリーバラッド、つづいてデルモア・ブラザーズの軽快なトレインソング"Midnight Train"……と、さすがビル・エマーソンらしいツカミで飽きさせない構成とアンサンブル、70年代を体験したハッピーミディアムな人にはドンぴしゃりのお勧め作品。もっとも美しくバンジョーをロールさせるエマーソンの新バンド、スウィート・ディキシー、これで2枚目、前作デビュー作(REB-1823 \2,573-)とともに、エマーソンの姿勢にいまさらながら恐れ入る秀作である。

REB-1831 DON RIGSBY & MIDNIGHT CALL『The Voice of God』CD\2,573-(本体\2,450-)

 5月にマロ川端と来日、そのマウンテン・ソウルで観客を震えさせたドン・リグスビー、ソロとして5作目になる最新ゴスペル作。リッキー・スキャッグスの従兄弟であり、幼いときからスタンレーとキース・ウィットリーの音楽に囲まれて育ったブルーグラス・サラブレッド。ブルーグラス・カーディナルズやJ.D.クロウ&ニューサウスなどを経て、ロンサム・リバー・バンドでブレイク、1996年のジョン・ダッフィーの急逝時には、その代役を務めたほど。その後、DCグラスを中心にしたスーパーバンド、ロングビューなどで活躍、ソロとしてシュガーヒルから3枚のアルバムを発表している。そのテナーボイスは、イースタン・ケンタッキーのアパラチア伝統を背負い高い評価を受けている。

DB-339 DEWEY BROWN『Hard Times for a Fiddler』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ラルフ・スタンレーのクリンチ・マウンテン・ボーイズのフィドラー、デユーィ・ブラウンの2枚目最新作は、トラッドに自身のオリジナルを加えた全15曲。まだ20代の若さにしてドップリとスタンレー・サウンドと伝統的なブルーグラス・フィドルの王道を行く。自身のリード・ボーカルにラルフ・スタンレーはもちろんのこと、デル・マッカーリーまでがゲストで登場、華を添える。バックアップはクリンチ・マウンテン・ボーイズのジェイムズ・シェルトン(g)、ラルフよりもラルフらしい!?スティーブ・スパークマン(bj)、そして昨年惜しくも他界したジャック・クック。最後のアカペラ"Near My God to Thee"ではラルフのお説教も聴ける。

RHY-1057 BRAND NEW STRINGS『No Strings Attached』CD\2,573-(本体\2,450-)

 東テネシーから登場した新バンド、ブランド・ニュー・ストリングスのデビュー作。ブルー・ムーン・ライジングやゴスペル・バンドのニュー・ロードといったバンドで活躍していたベテランたち、ランドール・メッセンギル(g)とマイク・ラムジー(m)のボーカルをメインに、ステュアート・ワイリック(bj)、そしてマット・レッドベター(d)、ティム・ティプトン(bs)らにロン・スチュワートのすごいフィドルがゲストに迎え、現在ブルーグラスの典型的なパターンをさまざまに、グラム・パーソンズの"Wheel"やトミー・コリンズのカントリー・クラシック"High on a Hilltop"ほか、アグレッシブなソリッドサウンドでオリジナルやゴスペルを聴かせてくれる。

MS-0045 BILL YATES & Friends『Country Gentlemen Tribute Vol.2』CD\2,573-(本体\2,450-)

 故チャーリー・ウォーラーと18年間、カントリー・ジェントルメンを支えたビル・イェーツ(bs)がカントリー・ジェントルメンに捧げるアルバムの第2弾。チャーリーそっくりのマイク・フィップスのボーカルを軸に、今回はバンジョーにあのポーターの息子、ケビン・チャーチを配し、前作同様ドイル・ローソン/ジミー・グドローを思わせるデイブ・プロスト(m)、そしてドイル・ローソン&クイックシルバーから自身のバンドを立ち上げたDCグラス出身のダーレン・ビーチリー(g)、マーク・クリフトン(d)、デイブ・マクグラッシャン(bs)が、"Fox on the Run"や"Legend of Rebel Soldier"などのほか全14曲、あの懐かしい中期以降のホッコリさせてくれるカントリー・ジェントルメンを再現してくれる。今更ながら、ダッフィやアドコックといっても、やっぱり1970年代以降のジェントルメンはチャーリー、そのボーカルの大きさに気付かされる。

RCSI-1020 BILLY BOONE SMITH『Live from the Moose Lodge』CD\2,573-(本体\2,450-)

 わがレッド・クレイ・レコードからデビュー作を含む2枚のアルバムを発表(下記参照)しているビリー&テリーで知られるビリー・ブーン・スミス最新作。デイブ・タルボット(bj)とシャド・コッブ(f)という望み得る最高のナッシュビル・ブルーグラッサーとともに、若きビル・モンロー・フォロワーのクリス・ヘンリー(m)とグラスカルズで活躍する弟テリー・スミス(bs)を配して、ほぼスタジオ・ライブで録られた秀作。1990年代以降のトラッド回帰にブルーグラス・ソングライティングの道筋を示した第一人者である。本作ではヘイゼル・ディッケンズの母の物語としてダン・ティミンスキのソロデビュー作のタイトル曲ともなった"Carry Me Across the Mountain"を初めて自身の演奏で収めている。
 なおビリーには『Grass Section』(RC-111 \2,573-)と『Voices of the Mountain』(RC-115 \2,573-)のほか、2008年のゴスペル『Five Flat Rocks』(RCSI-1024 \2,573-)の在庫がある。

COMP-4506 GIBSON BROTHERS『Ring the Bell』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 ムーンシャイナー2〜4月号でブルーグラス・チャート第1位獲得!!(6月は3位)。現在ブラザー・デュオ最高峰、ギブソン・ブラザーズのコンパス移籍第一弾。ニューヨーク北部で育ったエリック(bj)とレイ(g)のギブソン兄弟は、ルービンを思わせる硬質ですっきりとしたデュオを身上に、レスター・フラット・ファンを自認するエリックとレイのオリジナルのほか、トム・ペティのカバーなどを、マイク・バーバー(bs)、ジョー・ウォルシュ(m)、クレイトン・キャンベル(f)のバンド・サウンドで、上品なソリッドグラスとして聴かせてくれる。
■ムーンシャイナー最新6月号特集関連作品
(ブルーグラス専門月刊誌のムーンシャイナー最新6月号は\525-。以下は特集記事の関連作品)
HS2K-101 FAREWELL DRIFTERS『Yellow Tag Mondays』CD\2,573-(本体\2,450-)

 懐かしく、心温まる60年代ウエストコースト風メロディーを紡ぐ若者たちの物語り。本作詳細はブルーグラス新入荷参照。
■歴史的録音、コレクターズ・アイテム!!
GT7-2145 BILL CLIFTON『Bluegrass Sound of Bill Clifton』CD\1,260-(本体\1,200-)

 1962年3月に発売されたビル・クリフトンLP3枚目の名作がオリジナルのままCD化である。"All the Good Times..."や"Gathering Flowers..."、そして「Em」に落ちるコード進行が当時新鮮だった"You Don't Think About Me (When I'm Gone)"や"...Sunny Tennessee"など、あの懐かしい名曲が、あの明るいボーカルとともに還ってくる。1960年代にブルーグラスを聴きはじめた人たち、その多くが大学生だった人たちにとって、当時はアパラチア育ちではない数少ないアーティストだったビル・クリフトンの音楽は、その生き方とともに大きく心に残る一枚だろう。ビルは今も元気で敬愛するカーター・ファミリーの土地に住んでいる。

GT7-0959 RENO & SMILEY『Early Years 1951-1959』CD4枚組\4,725-(本体\4,500-)

 かつてCD4枚入りボックスセットで発売されていたレノ&スマイリーのキング録音集の第1集が廉価盤4枚組(全109曲)+32頁冊子で再発売だ。ブルーグラス御三家(モンロー/フラット&スクラッグス/スタンレー)の次に位置する歴史的なグループでありながら、カントリー市場ナッシュビルから遠く離れたバージニアのブルーリッジに本拠を置いたため、オズボーンズやジム&ジェシーらの人気からも距離を置かれた感のある彼ら、しかしそのエンターテイメントに撤した音楽のあり方や、ドン・レノという天才ミュージシャンの大きさは、決してナッシュビル組に引けを取らないものだ。そのバンジョーとテナーはもちろん、この4枚組の最後の方に収められているアルバム『Country Songs』からのフラットピッキン・ギターの凄いこと凄いこと! 私事ながら、わたしのフラットピッキンはここが原点なんです。とにかく、今さらながら、この偉大なバンドをじっくり聴いて欲しい!

GT7-0958 COUNTRY GENTLEMEN『High Lonesome; Complete Starday Recordings』CD2枚組\3,255-(本体\3,100-)

カントリー・ジェントルメン、その初期からダッフィ/ウォーラー/アドコック/グレイのクラシック・カントリー・ジェントルメンまで、彼らが絶頂期に向かう爆発的エネルギーが収められた1960年代のスターデイ録音の全曲が収められた2001年の2枚組秀作(全51曲)が廉価版で再登場である。"Two Little Boys"や"Sunrise"はもちろん、フォスター名曲を多く収録して日本だけで発売された幻のLP『Folk Hits Bluegrass Style』も収録、これで彼ら、謎のスターデイ録音全貌が明かされた。ムーンシャイナー誌2001年6月号(MS-1808 \525-)「カントリー・ジェントルメン〜明かされたスタディ録音の謎」参照。

CMH-9454 JIM & JESSE『Jim & Jesse Story; Special Edition』CD\2,573-(本体\2,450-)

Midnight Train/Drifting and Dreaming of You/Border Ride/Golden Rocket/Disel on My Tail/Are You Missing Me?/Gosh I Miss You All the Time 他全28曲

 1980年にCMH-9022としてLP2枚組で発売されたもの(後にCDでも再発された)だが、ジム&ジェシー(J&J)の最高傑作といってもいい名品。1曲目のカール・ジャクソン(bj)とジム・ブキャナン(f)を伴った強烈なドライブ、2曲目にはアレン・シェルトン(bj)を迎えた彼ら得意なお洒落なロンサムソング、5曲目のハンク・スノウ曲にはあのトーンとリズム感でボビー・トンプソンが登場!! そう、本作はJ&Jを愛してやまないボビー・トンプソンのプロデュースでJ&Jのヒット曲を再演した作品なのである。カール(7曲)、アレン(7曲)、ボビー(それ以外)という3大バンジョーの競演、ブキャナン(7曲)以外には若きブレイン・スプラウス、ドブロにロイド・グリーン、リード・ギターにはジミー・キャップス、そして初期J&Jの重要なトリオ・コーラス要員ドン・マクハンという絶妙なメンバー構成の全24曲(別テイクの4曲がボーナス)。50才を越えたばかりの頃、60年代の絶頂期に負けないこれほど質の高い音楽を創っていたJ&J、その美学が凝縮された名作の再CD化である。
■トラッドグラス
 1946〜47年にビル・モンローとブルー・グラス・ボーイズが残した28曲の録音以来、その様式と精神(アパラチア伝統)を継承するもの。

SKFR-1008 RICKY SKAGGS & KENTUCKY THUNDER『Honoring the Fathers of Bluegrass; Tribute to 1946 and 1947』CD\2,573-(本体\2,450-)


 2009年のグラミー賞ブルーグラス部門を受賞したリッキー・スキャッグス作品。ビル・モンローがフラット&スクラッグスらを従え、ブルーグラスが誕生したあのオリジナル・ブルーグラス・バンドの1946〜47年録音のほぼ完全コピー集!! 1曲目の"I'm Going Back to Old Kentucky"には、その録音に参加していたアール・スクラッグスを迎え、誕生当初のブルーグラスが持つグルーヴが最新録音技術と現在最高のバンドによって再現される。
■ニューグラス
 1970年代、ブルーグラス様式にロックやジャズのノウハウを加味したもの。

SKFR-2019 CADILLAC SKY『Gravity's Our Enemy』CD\2,573-(本体\2,450-)

 東北大のジョニ斉藤の「IBMA2009 EOBリポート」で紹介されたキャディラック・スカイ。リッキー・スキャッグスが発掘、まったく新しい次元でハイロンサムを捉える若手ブルーグラスの2008年第2作は、マイク・マーシャルのプロデュースを得て、ブライアン・シンプソン(m)のすばらしいオリジナルを意表をつくアンサンブルで構築していく秀作。アルバムを通して、すみずみまで計算された緻密さでまったく新しいハイロンサムを聴かせる若者たち、全米デビュー作『Blind Man Walking』(SKFR-2017 \2,573-)も秀逸。斉藤クンが「これもありなんだ……と。なんだかとても勇気をもらった」とリポートした彼ら、トンでもないお勧めバンドだよ!!
■ブルーグラス・メインストリーム
 60余年に及ぶ歴史を経た現在、もっとも一般に受け入れられているブルーグラスです。

RHY-1030 RANDY KOHRS『Old Photograph』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 最新作『Quicksand』で注目のランデイ・コーアズ。本作は1曲目から今風ブルーグラス特有の音的スリルを目一杯に「やり過ぎちゃう!?」いうくらいに楽しませてくれ、レベルの高いミュージシャンシップが堪能できる2007年秀作。超一級のドブロはもちろん、彼の歌がすごい!! 全編、今風ブルーグラス・アレンジの集大成的サウンドを創る、まだあまり知られていない若手による1曲目と5曲目は秀逸!! メロディーを的確に(しかも鉄の棒1本で…)捉えるドブロ奏者らしい繊細さが感じられる人選やアレンジに感心だ。強烈な黒人ゴスペルとのコラボや、フォービートのド・ホンキートンク・カントリー(お約束通りのフィドルが美しい!!)、どの曲でも、楽器ひとつずつが何を弾いているのか、完璧にコントロールされた見事なアンサンブルの創り方に、コーアズの非凡さを強く感じる秀作だ。
■女性ブルーグラス&オールドタイム
SH-4049 SARAH JAROSZ『Song Up in Her Head』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ムーンシャイナー2009年7月号の表紙を飾った少女、サラ・ジャローズのデビュー作。昨春高校を卒業した18歳、マンドリンのスーパーピッカーでありながら、その圧倒的な音楽センスをベースにシンガー/ソングライターとして「女ティム・オブライエン」と賞賛されるサラ、1曲目のクリス・シーリ+ジェリー・ダグラスとの超絶コラボから、ティム・オブライエンやマイク・マーシャルをゲストに、共にツアーをするふたりの天才少年ふたり、アレックス・ハーグリーブス(f)とサム・グリスマン(bs、デビッドの息子)……、そして最後の曲はクリス・シーリとのデュオ。スリーフィンガー・バンジョーこそ入っていないが、今後のブルーグラスの新しい胎動を象徴する凄い才能の爽快デビュー。5月27日、ボストン・レッドソックス試合前の国家を歌ってたサラを見た人いますか?
インスト新入荷
AMA-1056 ALEX HARGREAVES『Prelude』CD\2,573-(本体\2,450-)

Shasta/Big Hook/April Joy/Lost in Lunel/Road Song/Lonesome Clapper/Summer Soft 他全10曲

 アレックス・ハーグリーブス、ここ数年、ムーンシャイナーにもよく登場する17歳(録音当時16歳)、そのアレックス待望のデビュー作である。ベラ・フレックとノーム・ピケルニーがバンジョー、マイク・マーシャルのマンドリンという豪華なゲストを迎え、ジャム仲間のグラント・ゴーディ(g)とパンチ・ブラザーズのポール・コワート(bs)という若者トリオをベースにしたすばらしいアルバム。このグラントのギターが、また凄い! ドレッドノートのまんま、バリバリにジャズしたりGランしたり、オールドタイム・グルーヴを創ったり……(そうそう、バイオリンショップのビデオに出てくるアレックスと妹タチアナらのお仲間。妹タチアナのソロはオールドタイムの項参照)。ブルーグラスとジャスとクラシックの味付けが、どの曲にも見事なアクセントとなり、自身のオリジナルはもちろん、トリスタン・クラリッジ/ウェス・コーベット/ネイト・リースらブルーグラスとオールドタイム仲間との曲、スティービー・ワンダー、ウェス・モンゴメリー、パット・メセニーらの作品をバランスよく楽しめる作品にもなっている。おそらく現在、ジャズとブルーグラスの双方でトップにいる若手フィドラー/バイオニストだろう。天才的ミュージシャンはときどき出てくるけど、これはホンマの天才だ!!と思えるヤツなんて、そうそう出てくるものじゃない。聴くべし!!
各楽器別インストお勧め再入荷作品
(楽器につきましては、楽器本体やパーツから教則物まで、各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください)
■ギター
RCSI-1019 CODY KILBY『Many Roads Traveled』CD\2,573-

 1993年、当時12歳だったスーパーピッカーたち5人がIBMAに登場、ブルーグラス界を震撼させた彼ら、クリス・シーリ、マイケル・クリーブランド、ジョッシュ・ウィリアムズ、そしてこのコディ・キルビーは現在28〜29歳で、21世紀のブルーグラスを背負っている。リッキー・スキャッグスのケンタッキー・サンダーでのツアーで培った自信に満ちた音粒の立ち上がりと創作力に、ほとんどの曲にジェリー・ダグラスとステュアート・ダンカンを配すというレベルの高い録音。ほかにアンディ・レフトウィッチ/アダム・ステッフィ(m)、バリー・ベイルズ(bs)らの主力にゲストボーカル陣らが参加。スケールの大きなオリジナル6曲のほか、グラム・パーソンズからスタンレーのカバー、極めつけのブルーグラス曲などを含めた飽きさせない11曲集。

SH-4040 BRYAN SUTTON & Friends『Almost Live』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ムーンシャイナー誌2009年8月号のカバーストーリーに登場、現在ブルーグラス・フラットピッキンの最高峰と言われるブライアン・サットン、4枚目最新作は、リッキー・スキャッグスのケンタッキー・サンダーでデビューした1995年以来、ブルーグラスの最先端で積んできたキャリアの総集編的作品。トップクラスのゲストピッカーたちとのバトルを経て、クリス・シーリとの目くるめくデュオで終わる、自身のオリジナルをメインにしたギター弾きまくり快作。
■バンジョー
(ムーンシャイナー連載のチチ松村「バンジョー祭り」、世界のバンジョー音楽をお見逃しなく!!)
REB-7513 JIMMY ARNOLD『Riding with Ol' Mosby』CD\2,079-(本体\1,980-)

 伝説のバンジョー奏者ジミー・アーノルド。1992年、40歳の若さで他界した天才バンジョー、フィドル&ギターの達人。大塚章と廖学誠、マイク・オルドリッジらが大活躍の1974年作『Strictly Arnold』から7曲、76年の未発表ギター・インスト2曲、82年の『Rainbow Ride』から5曲(内1曲未発表)、83年のボーカル作品『Southern Soul』から3曲のベスト17曲集、フォスターをはじめ有名曲満載で選曲も秀逸のすごいアルバム。ムーンシャイナー誌09年2月号(\525-)特集「闘魂バンジョー」参照。バンジョー奏者必聴必携!!
■マンドリン
JJ-1004 JESSE McREYNOLDS『McReynolds Style Mandolin』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ジェシー・マクレイノルズの「クロスピッキン」によるマンドリン・インスト美学。1枚のフラットピックでスリーフィンガー・ロールを表現、さらに別世界を創っていったジェシーは天才だ。その滑らかでメロディアスなクロスピッキンの響きが、70年代ナッシュビル・サウンド風バックを伴って堪能できる。オリジナルと「恋は水色」やドクトル・ジバゴの"Somewhere My Love"等々のポップ・スタンダードが半々。録音データは詳らかではないが、比較的最近、自身のレーベルにローカル録音した自費制作物。……マンドリンのみならず、フラットピックを使った弦楽器の革命的な奏法をお楽しみください。
■フィドル
CMH-9452 BENNY MARTIN『Fiddle Collection』CD\2,573-(本体\2,450-)

 初期ブルーグラス・フィドルの最高峰とされるベニー・マーティン(1928-2001)が1976年、48才当時に録音した超有名スタンダード25曲集LP2枚組のCD化に際して3曲のボーナスを足した全28曲。何も言わずに、ベニーの呼吸に合わせて酔うべし。その圧倒的な歌い方、そして奇天烈にして玄妙なアドリブは、ブルーグラスのドライブそのものだということに、そのうち気付くはずだ。中期ブルーグラス・フィドルの最高峰、几帳面でクールなケニー・ベイカーとは対照的な感情露出型だが、そのふたつが組み合わさったところに現代フィドルの粋がある、とわたしは思っている。全フィドラー/フィドル・ファンに心から勧めたい、ブルーグラス・フィドルの歌い方の基本、穴が開くほど聴くべし!!である。ベニー、あまりにも偉大なのだ。

COMP-4531 JEREMY KITTEL『Chasing Sparks』CD\2,573-(本体\2,450-)

 25歳フィドラー、ジェレミー・キテルのコンパス最新作。クラシック出身のスコティッシュ・フィドル・チャンピオンながらジャズやオールドタイム/ブルーグラスにも精通、現在はタートル・アイランド・カルテットのメンバーでもある。本作ではクリス・シーリ&エドガー・マイヤーとマイク・マーシャルを特別ゲストに、スコティッシュをベースにしたスリル満点のフィドル・フュージョンを聴かせる。ジャンルを越えたアコースティック最先端のフィドルを聴きたい人、どーぞ。

SRCD-1001 VASSAR CLEMENTS『New Hillbilly Jazz』CD\3,150-(本体\3,000-)ボーナスCD-ROM付

 ジャンルを超え、アメリカン・フィドルの歴史の中でもっとも偉大な功績を遺したひとり、バッサー・クレメンツのすばらしい89年のスウィング・アルバムのCD化。ハンク・ウィリアムズやハンク・スノウらのカントリー名曲が、ゴキゲンにスウィングする。ボーナスに89年来日時、奥沢明雄、西海孝、海宝弘之、下村哲を従えての"Midnight Moonlight"と"Kissimie Kid"、そしてそこにラストショーが加わった"Orange Blossom Special"の3曲がオマケ。ムーンシャイナー連載「ケイシのナッシュビル・リポート」でおなじみ、故四方敬士氏の制作品。
■ドブロ
RCD-05335 ROB ICKES『Road Song』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ロブ・アイクス最新作。マイケル・アルビーのピアノとのデュオで贈るジャズ・スタンダード10曲。ハンク・ウィリアムズ"You Win Again"を含む3曲ではロビネラのすばらしい女性ボーカルが聴く者をさらに癒してくれる。ピアノの広がりのある響きの中で、ドブロしか持ち得ない独特の呟きや呻きが見事に混ぜ合わさって、めちゃくちゃ気色いい音を創っている。目を閉じてゆったりと聴きたい。ドブロ名盤たるべき超お勧めの一級作品!!
■オートハープ
SF-40115 V.A.『Masters of Old-Time Country Autoharp』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1960年代のフォークブームの時代から、その優しい響きに日本でも人気のオートハープ。本作は1960年代にマイク・シーガーが録音したマスター奏者、キルビー・スノウ、アーネスト・ストーンマン、ケネス&ナリア・ベンフィールドの有名スタンダード中心の全38曲。フィドル・チューンやトラッド・バラッド、カーター・ファミリーや折から人気のカントリー&ウエスタン・ソングなどが楽しめる71分、32頁のライナー付き。飾り気のない民衆の音楽とオートハープの基本を知る決定盤です。
 …いかがですかオートハープ、はじめませんか?奥さんやお子さんなど、楽器初心者にも最適です。オートハープ本体はアリア製の21バー(AH-21 \40,950-、スプルース単板トップAH-21OS \57,750-)が、また、教則DVDにはジョン・セバスチャンの『Learn To Play Autoharp』(DVDSEBAU21 \,8040-)がお勧めです。
オールドタイム&フォークお勧め作品
PATUX-186 TATIANA HARGREAVES『Started Out To Ramble』CD\2,573-(本体\2,450-)

 とてつもない怪物のような天才少女オールドタイム・フィドラー登場!! タティアナ・ハーグリーブス、そう、バイオリン・ショップのDVDシリーズ『Fiddle Masters Concert Series Vol.3』にも登場する少女だ。年齢なんて感じさせないトミー・ジャレル直系の激しいエネルギーを弓に秘めたオールドタイム・フィドルとすばらしいアパラチア伝統唱法によるボーカルを聴かせてくれる。プロデュースにブルース・モルスキー(g,bj)、兄のスーパーフィドラー、アレックスのほか、サラ・ジャローズ(m)やマーク・シャッツ(bs)、ダニー・ナイスリー(g)ほか。この自信に満ちた分厚いリズムのフィドルとボーカル、アパラチアの山奥に閉じ込められていたこのすばらしい音楽を21世紀の若者たちが見事に伝承している。先が楽しみな、凄い女の子です!!

UNI7232024 CHIETAINS + RY COODER『San Patricio: Deluxe Edition』CD+DVD\3,675-(本体\3,500-)

 元ブルーグラス小僧のライ・クーダーとアイルランドの国宝バンド、チーフタンズと初のコラボレーションで描くのは米・メキシコ戦争(1846〜48年)における聖パトリック(サン・パトリシオ=スペイン語)大隊を描くコンセプト作品のCDとDVDの2枚組。ムーンシャイナー4月号特集「アメリカ歴史概論」でも紹介したように、複雑に入り組んだアメリカという国の生い立ち/人種構成などから埋もれた意外な歴史がある。本作は「アラモの砦」などで知られる同戦争中、米軍から亡命して、同じカトリック教徒であるメキシコに加勢したアイルランドやドイツ系カトリックのサン・パトリシオ大隊をイメージしたアイリッシュとメキシコ音楽のコラボ。アメリカからは「裏切り者」、メキシコ側からは「英雄」とされる彼らの歴史を、リンダ・ロンシュタットやバン・ダイク・パークスほか、メキシコ音楽のトップアーティストをゲストに繰り広げられる素晴らしいワールド・ミュージック作品である。
 なお本作品、CDのみ『San Patricio』(UNI7231321 \2,573-)も在庫している。

BACM-270 V.A.『Bluebird Label: Classic Country Music』CD\2,888-(本体\2,750-)

 RCAビクターの廉価レーベル、ブルーバードが誕生したのは1933年……、そう、あの世界経済恐慌の真っ只中、デフレの賜物だった。モンロー・ブラザーズやブルー・スカイ・ボーイズ、J.E.とウェイド・メイナーたちがブルーバードからデビューしているが、本作は無名のまま埋もれていったオールドタイム・ストリングバンドの1935〜1941年の貴重な録音を中心に集めたイギリスからのオムニバス24曲集。収録アーティストは"Orange Blossom Special"をチャビー・ワイズと共作したことで知られるアービンがいるロウズ・ブラザーズや、初期スリーフィンガー・バンジョーを聴かせるスナッフィ・ジェンキンスとフィドルのホーマー・シェリルを擁したバイロン・パーカーが知られているくらいだが、どのバンドもチャーリー・プールやカーター・ファミリー、ジミー・ロジャーズらの成功、ブラザーデュオの流行やボブ・ウィルスのウエスタン・スウィングの登場などの影響を受けたあたらしいサウンドを追っている様子が生き生きとしている。

SSS-001 LOUDON WAINWRIGHT III『High Wide & Handsome: The Charlie Poole Project』CD2枚組+冊子\3,675-(本体\3,500-)

 ブルーグラスやカントリーの誕生以前、チャーリー・プール(1892-1931)は南部アパラチア/ブルーリッジ地方のスターであり、スターの名に恥じず破天荒な人物、つまり伝説となれるほどの偉大なミュージシャンだったという。そのチャーリーの音楽を、フォークシンガー/ソングライターであり俳優でもあるロードン・ウェインライトVがつきつめた秀作。1920年代のストリングバンド・アンサンブルを完成させたチャーリーのバンド、ノースカロライナ・ランブラーズのサウンドにこだわることなく、さまざまなアメリカ音楽のノウハウを取り入れて、チャーリーの音楽=ナマな人々の生活=を現代風に再現する。ポップ/ロック系ルーツ・ミュージシャンのデビッド・マンスフィールドやロードンの前妻ケイトのマクギャリグル・シスターズ以来のチャイム・タネンバウムらのほか、ジェフ・マルダーがバンジョーで登場したり、アンクル・アールのレイナ・ゲラートやクリス・シーリが"Don't Let Your Deal Go Down"や"Ragtime Annie"で突然ビックリさせてくれる。こうして聴くと、ブルーグラスの直接的なルーツであるチャーリーの音楽がいかに幅広いアピール性を持つものか……、感心させられる秀作だ。

ROU-0642 NORMAN BLAKE『Perfect 10 Series: Sleepy Eyed John』CD\1,802-(本体\1,750-)

 独自のアメリカン・トラッド・フォーク/オールドタイムを演じ続けるノーマン・ブレイクの初期ラウンダー/フライング・フィッシュからの廉価盤ベスト10曲集。フラットピッカーとしてのバリバリ・インストから定評あるトラッド風味のオリジナル、ジェイムズ・ブライアン(f)らとのフィドル・チューン美学、そしてカーター・ファミリー名曲など1970年代、ノーマン・ブレイク充実の廉価ベスト・コレクション。
カントリー新入荷
ROU-3280 WILLIE NELSON『Country Music』CD\2,573-(本体\2,450-)

Man with the Blues/My Baby's Gone/Freight Train Boogie/Satisfied Mind/Ocean of Diamonds/House of Gold/Nobody's Faul But Mine 他全15曲

 すでにカントリーなどというジャンルを超越してしまったアメリカン・アイコン、ウィリー・ネルソンの最新作は、なななんと!ブルーグラス/オールドタイムのノウハウを大胆に取り入れたヒットメーカー、T.ボーン・バーネットの制作。ステュアート・ダンカンやマイク・コンプトン、クリス・シャープ、デニス・クロウチらの『オーブラザー』アコースティック組に、ロニー・マッカーリーやシャッド・コッブ、オールドタイムからライリー・ボウガスらも参戦、バディ・ミラー(エレキ)とラッセル・パール(スティール)が脇を押さえた見事なT.ボーン・サウンド。その上選曲がまた渋く、アーネスト・タブ、ハンク・ウィリアムズ、ルービンズetc... ジャンルを越えた大人のアメリカン・ミュージック作品といった趣きだ。ただただ見事、偉大である。

COL-52441 COURT YARD HOUNDS『Court Yard Hounds』CD\2,363-(本体\2,250-)

Skyline/The Coast/Delight(Something New Under the Sun)/See You in the Spring(Duet With Jakob Dylan)/Ain't No Son/Then Again 他全12曲

 女性グループとしてアメリカン・ミュージック史上最大の成功を収めているディキシー・チックス、2007年のグラミー賞を席巻した『Taking the Long Way』を最後に長期にわたって活動を休止してきた。そのチックスのメンバー、エミリー・アーウィンとマーティ・マガイア姉妹が立ち上げたサイド・プロジェクト、コート・ヤード・ハウンズのデビュー作。ディキシー・チックスではナタリー・メインズをサポートするハーモニー・ヴォーカリストに徹しているエミリーがここではリード・シンガーとして、また、ソングライターとして新たな個性を強烈にアピールしている。(マーティ作の"Gracefully"だけはマーティがリードをとる)そのサウンドはフォーク、カントリー、ブルーグラスなどルーツ・ミュージックをベースとしたアコースティック・スタイルを基本に、70年代イーグルスやエミルー・ハリスなどのカントリー・ロックから進化していった、いわゆるルーツ・ロックのハードなサウンドまで幅広く、変化に富んだ内容となっている。エミリーのバンジョー、ドブロやギター、マーティのフィドル、マンドリンと、マルチ・プレイヤーとしての実力もしっかりと示しながら、ナタリーの父ロイド・メインズやグレッグ・リースなどのパーフェクトなサポートで、エミリーのパーソナルな心情からメッセージ牲の強いものまで、多様なオリジナル曲をソフトなタッチの、控えめではあるが芯の強さ、心に訴える情感を感じさせるヴォーカルで綴っている。因みにディキシー・チックスはこの6月、イーグルスとのスタジアム・ツアーで第一線に復帰する。(宇野誠之)

HOTR-4145 AMBER DIGBY & JUSTIN TREVINO『Keeping Up Appearances』 CD\2573-(本体\2,450-)

Keeping Up Appearances/Wish I Didn't Have to Miss You/Right Combination/Lead Me on 他全14曲

 大好評の前作『Another Way to Live』(HOTR-4146\2573-)からわずか半年、絶好調アンバー・ディグビーが早くもリリースした新作は、テキサス・ホンキー・トンク・シーンの最重要人物ジャスティン・トレヴィーニョとの絶妙のデュエットで、カントリーの世界に連綿と継承されてきた男女デュエットの定番中の定番ソングをカヴァーした企画作品。マール・ハガードとボニー・オウエンズのアルバム『Just Between the Two of Us』からの作品を中心に、ジョージ・ジョーンズとメルバ・モンゴメリー、ポーター・ワゴナーとドリー・パートン、コンウェイ・トゥイッティとロレッタ・リン、ウィン・スチュワートとジャン・ハワード等々、いずれ劣らぬ名コンビの大ヒット曲を見事に息の合ったデュエットで再現、さらにはもうひとつの伝統、ブラザー・デュオの最高峰ルーヴィン・ブラザーズとウィルバーン・ブラザーズの名曲や、テキサス・カントリーに絶大なる影響を与えたバック・オウエンズとドン・リッチのコンビまで、デュエット・ヴォーカルの真髄をこれでもか、と堪能させてくれる。テキサス・カントリーではお馴染みのヴェテランたちのスティール、フィドル、エレキが織り成す正統サウンドも心地よい黄金時代のテイスト満載、いまやテキサスでしか創ることができなくなった感もある、ホンモノのカントリー・アルバムだ。(宇野誠之)
カントリー発掘、編集モノお勧め作品
BCD-16855 BUCK OWENS『Buck Open Up Your Heart』CD7枚組+120頁本\25,988-(本体\24,750-)

 カントリー・レジェンド、バック・オウエンズが生前切望していたベア・ファミリーの手になるコンプリート全集第2弾。セッション・マン時代の音源からベイカーズフィールド・サウンド完成の64年までを収録した『Act Naturally』(BCD-16850 CD5枚組\20,213-)に続く今作は、65年3月から68年12月までのスタジオ録音のすべてをCD7枚に収めている。カーネギー・ホール・コンサートや日本ツアーなどで日本でも人気絶頂を極めたこの時期、ナッシュヴィルのキング、ジョージ・ジョーンズと張り合うようにしてナンバー・ワン・ヒットを連発、東西の横綱としてカントリー・シーンに君臨した。ビートルズ以下ポップ・シーンにも絶大な影響を及ぼしたベイカーズフィールド・サウンド、そのオリジネイターにして最大の功労者バック・オウエンズのキャピトル音源集第2弾全249曲集、カーネギー・ホールや日本でのライヴなど人気のライヴ音源が含まれていないのが画竜点睛を欠く、といったところではあるが、120ページのハードカヴァー解説書に完璧な資料、データを盛りこんだいつもながらのベア・ファミリーの労作、第1集『Act Naturally』とあわせて、必聴必携だ!!(宇野誠之)

B001379302 PATSY CLINE『Sweet Dreams; Complete Decca Studio Masters 1960-1963』CD2枚組\3,675-(本体\3,500-)完全限定盤

 わたし、ショーもないハリウッド映画の大ファンで、そんなお気軽映画の南部でのダンスシーンにしょっちゅうBGMで流れるのが"Crazy"。若き日のウィリー・ネルソンが書き、そう、あのパッツィ・クラインが歌ってんのん……。ほかに"I Fall to Pieces"や"Sweet Dreams(of You)"、"Walkin' After Midnite"等々、ほかにハンクの"Your Cheatin' Heart"やモンローの"Blue Moon of Kentucky"、ジミー・ロジャーズの"Anytime"やウエスタン・スウィング名曲"Faded Love"など、どこを切ってもパッツィ・クライン……もう、もう、これはたまりまセブン、ジャンルを越えた不滅のアメリカン・ポップです。そんなパッツィ・クラインの1960年から63年、デッカ・レコードに録音したすべて51曲がこれ、まとまっての発売は初めての快挙。たったの51曲かって……、そう63年、飛行機事故で還らぬ人となったんです(ジェシカ・ラング主演の伝記映画、もう一度見たいなぁ)。女性ボーカルのかくも豊かな情感よ!! 女性ボーカリスト、女性ボーカル・ファン必聴!!

TL-25466 GEORGE JONES『The Great Lost Hits』CD2枚組\3,098-(本体\2,950-)

 「キング」ジョージ・ジョーンズの絶頂期ともいえるユナイトとミュージコーに在籍した時代、バック・オウエンズと共に東西の横綱としてカントリー・シーンに君臨した、そのミュージコー時代の厳選されたベスト34曲を収録した2枚組。「ジョーンズ節」と呼ばれるようになったその、まさにワン・アンド・オンリーの節回しは正統カントリーを象徴するものとしていまも多くのフォロワーを生み、リヴィング・レジェンドとしてアーティストやファンからの敬意を一身に集めている。代表作ともいえる多くのヒット曲を連発し、頂点に上り詰めたミュージコ―時代のその全貌はベア・ファミリーからの2つのボックス・セット、『Walk Through This World With Me』 (BCD-16928\17,325-)と『A Good Year for the Roses』(BCD-16929\14,438)でコンプリートに紹介されているが、ここではそのエッセンスともいうべき有名曲を軸に編集された、いわば究極のベスト・アルバム。ボックスまでは……、というライトなファンにはお勧め、ジョージ・ジョーンズ入門にも最適の作品。(宇野誠之)

BACM-262 JUNE CARTER『Hillbilly Favourites』CD\2,888-(本体\2,750-)

 カーター・ファミリーのマザー・メイベル・カーターの娘として幼少期からエンターテイメント・ビジネスにいたジューン・カーター(1929-2003)の初期、1949〜1956年の珍しい録音全27曲集。2005年のアカデミー受賞映画『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道("Walk The Line")』でも描かれたように、のちの夫ジョニー・キャッシュに見初められた頃、カントリー界のコメディエンヌとして人気を博したジューンのキャラクターをいかした明るく楽しいユーモア・ソングをシャウトする。1949年、コメディー/パロディ・チームに変身したばかりのホーマー&ジェスロをフィーチャーした6曲をはじめ、当時カーター・ファミリーのメンバーだったチェット・アトキンスのギターをほぼ全編にフィーチャーしたノスタルジックなクラシック・ホンキートンク・カントリー・サウンドが楽しめる。

BACM-275 THE BROWNS『Bonnie, Jim Ed, Maxine』CD\2,888-(本体\2,750-)

 のちに「谷間に三つの鐘が鳴る(The Three Bells)」('59)で大ヒットを飛ばすことになるザ・ブラウンズ、本作は1954年のデビューから9曲、そして1956年にRCAレコードと契約後の19曲の初期全28曲集。男性ジム・エド・ブラウンと姉のマキシーン、妹のボニーのトリオが、いわゆるポップなナッシュビル・サウンドがはじまる過程、クラシックなホンキートンク・サウンドでのキャッチーな詞とメロディーからカリプソやロカビリー的な手法を取り入れていく過程が手に取るように楽しめるノスタルジックなアメリカン・ポップ。定評のあるトリオ・コーラスが完成していく過程も興味深い。カントリーというジャンルが柔軟にポップ(大衆)に迎合するエネルギー、伝統音楽とは一線を画するその貪欲なバイタリティーが見事である。
カントリーお勧め作品
CMH-9095 JOHHNY GIMBLE『Celebrating with Friends』CD\2573-(本体\2450-)

 60年以上に及ぶそのキャリアをとおして、テキサス・スウィング・フィドルの第一人者としてのみならず、カントリー・シーンを代表する偉大なフィドラーとして後進に絶大な影響を与えてきたジョニー・ギンブルを称える最新トリビュート作品。息子ディック(bs)やモーリス・アンダーソン(スティール)、ケニー・フレイジアー(g)という長年のパートナーや、アスリープ・アット・ザ・ウィールのレイ・ベンソン(g)、ジェイソン・ロバーツ(f)など気心の知れた仲間たちとのリラックスしたセッションで、ジェイソンとのツイン・フィドルやツイン・マンドリンもまじえながら、ギンブル・ファンにはお馴染みのレパートリーを、これ以上はないくらいにパーフェクトなウェスタン・スウィング本流をいくサウンドや、なんともお洒落なジャジーなスタイルでしみじみと聴かせてくれる。そしてそのキャリアを称えて集まったヴィンス・ギル、マール・ハガード、ウィリー・ネルソン、デイル・ワトソンなど豪華な顔ぶれが、ギンブルの実に粋なフィドルとの掛け合いで楽しいひとときを繰り広げる。ラスト、94年の『プレイリー・ホーム・コンパニオン』でのギャリソン・キーラーの語りかけるような詩がギンブルのすべてを見事に伝えている。83歳(!!)という年齢を微塵も感じさせるところのない艶やかなフィドルはまさに感動ものだ。(宇野誠之)

ARI-62560 ALAN JACKSON『Freight Train』CD\2,363-(本体\2,250-)

Hard Hat and a Hammer/Every Now and Then/After 17/It's Just That Way/Freight Train 他全12曲

 ジョージ・ストレイトと共にナッシュヴィル・カントリー・シーンを引っ張りつづけてきたアラン・ジャクソン、通産16作目となる2010年度最新作。シングル・チャート上昇中の正統派バラード"It's Just That Way"から、心踊るようなリズムが快調なタイトル・トラックまで、8曲の自作オリジナルとカヴァー4曲という構成。とりわけ注目は、長年コンサート・フェイヴァリットとして唄いつづけ、女性シンガーとのデュエットでレコーディングしたいと切望してきた"Till the End"、故ヴァーン・ゴスディンがジェイニー・フリッキーとのデュエットでヒットさせた名曲を、リー・アン・ウォーマックという最高のパートナーを得てついに夢を実現させた、その情感あふれるヴォーカルは感動ものだ。お馴染みのスタジオ・エースに、スチュアート・ダンカン、アンディ・レフトウィッチも加わった完璧のサウンドと、一段と円熟味を増しながらも本来のエネルギッシュなスタイルを保ちつづけるヴェテランの、安定感抜群の出来映えに改めて脱帽だ。(宇野誠之)
映像ものお勧め作品
SHA-619D FLATT & SCRUGGS『Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.9』DVD(白黒約1時間)\3,308-(本体 \3,150-)
SHA-620D FLATT & SCRUGGS『Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.10』DVD(白黒約1時間)\3,308-(本体\3,150-)


 上記2点、フラット&スクラッグス超お宝映像シリーズ完結の第9巻と第10巻が発売されています。今さら述べるまでもないが、1950〜1960年代、もっとも完成されたブルーグラス・アンサンブルとして、いまだに越えるもののいない巨人、アール・スクラッグスとレスター・フラットがシリーズ全体でほぼ10時間、どの場面もエンターテイメントとして、またミュージシャンシップとしての示唆を含んだブルーグラス界の宝です。全巻揃えることをお薦めします!

SHOUT11461 V.A.『Country's Greatest Stars Live, Vol.1』DVD2枚組150分\3,990-(本体\3,800-)
SHOUT11464 V.A.『Country's Greatest Stars Live, Vol.2』DVD2枚組200分\3,990-(本体\3,800-)


 上記2点、カーター・ファミリーとジミー・ロジャーズが初録音した1927年のブリストル・セッションから50年を記念して、カントリー音楽財団が企画制作、当時あたらしく完成したナッシュビル郊外のグランド・オール・オープリ・ハウスで収録され、1978年、5ヶ月にわたって全米に放送された特別番組(合計7時間分=正味各約45分)の発掘DVD2巻(各DVD2枚組)。1970年代のトップカントリーアーティストたちと、当時はまだ元気だったクラシック・カントリーのスターたちの貴重な映像である。

VSR-9095 V.A.『The Violin Shop; Fiddle Masters Concert Series Vol.V』DVD\3,990-(本体\3,800-、85分)

 フィドル・マスター・コンサート・シリーズの第3集は若手中心の意欲作。ほとんど知られていないこの若者たち、上手いというテク次元を通り越してその感性、若者だけが持つ新しい時代の感性に、見ていると体が硬直してしまうほどの衝撃を受ける。ゲイブ・ウィッチャー、アレックス・ハーグリーヴ、その妹タチアナ・ハーグリーヴ、ケーシー・ドリーセン、ダニエル・カーワイル、ブリタニーとナタリーのハース姉妹はオールドタイム、ハネカ・カッセルはスコティッシュを……。いやはや、ものすごい音楽が堪能できるすごいコンサートです。2007年のIBMAコンベンションと並行して開かれたライブを収録した85分。オールドタイム/ブルーグラス/テキサス/スコティッシュ/ジャズ/スウィングどれも楽しめる、皆さんに、アメリカン・フィドルの楽しさを感じてもらえる絶対のお勧めです。

RCSI-1025D JIM & JESSE『Bluegrass Express featuring Bill Monroe & Bluegrass Boys and Lester Flatt & Nashville Grass』DVD\3,308-(本体\3,150-)

 1972年、ブルーグラスがフェスの隆盛とともに注目を集めはじめたときに制作されたすばらしい30分TV番組。ホストのジム&ジェシーにはビック・ジョーダン(bj)、ジム・ブロック(f)、キース・マクレイノルズ(bs)で、ジェシーの凄いクロスピッキン・インストを含む3曲。レスター・フラット&ナッシュビル・グラスはローランド・ホワイト(m)、ポール・ウォーレン、ハスケル・マコーミック、ジャック・マーティン、ジョニー・ジョンソンでの3曲。そしてビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズにはケニー・ベイカー(f)とジャック・ヒックス(bj)に大ベテラン、ジョー・ステュアートとモンロー・フィールズ、ゲストにジェイムズ・モンローで4曲。そしてレスター、ビルともにジム&ジェシー1曲ずつの夢の共演。どーよ? あのLP2枚組名作ライブ『Bean Blossom』が録音されたのとほぼ同時期、第一世代ブルーグラスが最後の絶頂期を迎えていたときの超貴重なライブ、とても大切な30分が楽しめる。
教則ものお勧め作品
 下記のほか、教則に関しては演奏レベル/ニーズに応じて、ご相談ください。

ACU-SHD SIERRA HULL『Secrets Songs & Tunes』DVD2枚組\7,875-(本体\7,500-、約4時間)

Smashville/Secrets/Everybody's Somebody's Fool/That's All I Can Say/Hullarious/From Now On/Absence Makes the Heart Grow Fonder/Sierra's Waltz/Ice on the Road.

 10代にして、すでに2年連続でIBMA最優秀マンドリン奏者ノミネートに名を連ねるシエラ・ハルの全米デビュー作『Secret』のマンドリン・パートを教える2枚組DVD。収録時は16歳というから、ちょうど来日をした2008年頃だ。最初の30分で、自身のスタイルの特徴を説明した後、『Secret』(ROU-0601 \2,573-)からアメージングな運指が堪能できる7曲、そして自費制作デビューアルバム『Angel Mountain』(HULL-70206 \2,573-)から、比較的与しやすいブルーグラス曲の2曲……。ロン・ブロック(bj)、ケニー・スミス(g)、ザック・マッカラム(bs)をバックにしたそれぞれの模範演奏つき。

ACU-JVCD JIM VAN CLEAVE『Become a More Complete Fiddler』DVD2枚組\7,875-(本体\7,500-、約4時間)

Nine Pound Hammer/Banks of the Ohio/Pretty Polly/Nature of the Beast/Devil's Courthouse/#6 Barn Dance/Wheel Hoss.

 現在もっともアグレッシヴなブルーグラス・フィドラー、マウンテン・ハートのジム・バン・クリーブによる中級者から上級者向けフィドル・ワークショップ映像の最新作。ほとんどがフィドルのコツとツボを伝授するワークショップ/インタビュー形式で(英語のみ)、最新のブルーグラス・フィドル・センスを磨くには素晴らしくためになる本格的なワークショップ・スタイルの教則。たとえば、"Banks of the Ohio"をキーE、F、Gの3種で演じてそれぞれの違いと関連を説明、またモダル(マウンテン・マイナー)の"Pretty Polly"を例に、キーG、A、Bの3種でブルーグラス・フィドルらしさの証明を見せてくれる。後半ではジムのすごいオリジナル・チューン3曲とヒル・モンロー・クラシックの一音ごとの解説がある。……キーがF#のブルーグラス・フィドル・インストなんて、考えられますか!!? 模範演奏のバックはクレイ・ジョーンズ(g)、アーロン・ラムジー(m)、ジェイソン・ムーア(bs)。示唆に満ちたフィドル教則映像である。

KB-02D KENNY BAKER『Fiddle Breaks & Back-Up』DVD-R\5,775-(本体\5,500-)(53分)

Kentucky Waltz(Key of E)/Uncle Pen(A)/In the Pines(F)/Molly and Tenbrooks(Bb)/Blue Moon of Kentucky(C)/Sun\mmertime Is Past and Gone(G)/Sittin' on Top of the World(C)Dark Hollow(Bb)/Love Please Come Home(Bb)/My Little Georgia Rose(Bb)/A Good Woman's Love(G)/Walk Softly on This Heart of Mine(C)/Footprints in the Snow(E)/Can't You Hear Me Callin'(G)/Muleskinner Blues(G).

 ケニー・ベイカーのフィドル・チューン集『Fiddlin' My Way』(KB-60D DVD-R\5,775-)につづいて歌物編もDVD化だ。上記、ビル・モンローのもとで歴史を創った名曲の数々を、そのリードとバックアップを、それぞれ上記のキーで見せてくれる。通常スピードと少しクローズアップしたスロー・バージョンで淡々と弾いて見せる。楽器の上達は、教えられたことをそのまま弾くことではなく、教えてくれる人を「見ること!」に尽きます。この偉大なフィドラーの指の動き、腕の動き、体の動き、そして気持ちの動き……。ただし画質は良くないしプロダクションはシンプル、だが、ベイカーを目の前にしては問題外でしょう。マスターミュージシャンの演奏には、いつ聴いても/見ても、あたらしい発見があるぞ!

FGM-14.3 Flatpicking Guitar Magazine「2010年3〜4月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 CD付きフラットピッキン・ギター教則隔月刊誌「フラットピッキン・ギター・マガジン」最新作。二ヶ月に一度、トラッドからジャズ・スウィングまで、さまざまなフラットピッキン・ギターの楽しさを堪能できるギタリストにはお薦めの雑誌。詳細は巻末「輸入雑誌」のコーナーをご参照ください。
楽器、その他…
RK-R60 『RECORDING KING BANJO Deco King』定価\178,500(本体\170.000)→\8,9250(本体\85,000)フェス応援限定大特価!!

 パールセルでデコレートされた最も歴史あるRecording Kingバンジョー。見た目は派手ですがオールド・ギブソンにこだわったスイートなサウンド。早いもの勝ち。

AMT-530『AROMAクリップオン・チューナー/メトロノーム』\2,520-(本体\2,400-)

 コンパクトで多機能なクリップ式チューナー&メトロノーム。楽器のヘッドに取付るクリップオン・チューナー。クロマチック、ギター、ベースに加え、バイオリン、ウクレレの5つのモードを搭載、さらにメトロノーム機能まで付いた優れも。又、クリップのアームが長く、大きく開くのでバイオリンのボディを挟み込むことができます。これならバイオリンのチューニング時にヘッドを握りこんでも邪魔になりません。チューニングが合うとバックライトが赤から緑に変化する2カラー・バックライト、コンパクトなボディに似合わない多機能チューナーです!

BOOK-44 東 理夫『アメリカは歌う。歌に秘められたアメリカの謎』book\2,310-(本体\2,200-)

第一章「ジョン・ヘンリーと悲しみのナンバー・ナイン」/第二章「アパラチア生まれのマーダー・バラッド」/第三章「北行き列車に乗りたい、ニグロ・スピリチュアルに隠された暗号」/第四章「ドアマットからの脱出、カントリーの女性たち」。
 1960年頃、立教大学でオザーク・マウンテニアーズという学生ブルーグラス・バンドを結成、その後の日本ブルーグラスを学生主導で牽引したパイオニアである作家の東理夫(ひがし みちお)氏の最新刊は、オールドタイムやブルーグラス、カントリーなどの歌に込められたさまざまなコード(暗号)をひも解いていくという楽しい作品。
輸入雑誌
 (以下の4誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白さをいかがですか)
■フラットピッキン・ギター誌
 隔月刊の掲載全タブ譜対応CD付きフラットピッキン・ギター誌。ブルーグラスからスウィング/ジャズまで。一冊でさまざまな奏法が学べる。

FGM-14.3 「2010年3〜4月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 最新号は、昨年のウィンフィールドで話題になった3人のカバーストーリーと三人三様の"St. Anne's Reel"ほか、デラ・メイのエイブリル・スミス"Lincoln's Retreat"、コラムとタブ譜は"Blackberry Blossom"を「Key of C」、"Molly Bloom"、オルタナ・コード解説、Gマイナー・ブルース・コード進行、"Lonesome Road Blues"のハイブリッド・ピッキン、"Over the Waterfall"、"Jackson's Reel"、ジョン・ミゲーン"Sligo Lament"、"Great Basin Rag"等々、タブ譜満載の80頁。

FGM-14.2 「2010年1〜2月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 「ギター・ジャム特集」はツインギターのハーモニーなど、さまざまなジャムにおける技を紹介。ハーモニー基本理論を"Whiskey Befor Breakfast"で解説、そして実践。つづいて同様に"Liberty"と"Blackberry Rag"でおさらい実践。その他、"Summertime"のリズムとコード、初心者は"Dim Lights Thick Smoke"、カウフマンは"Wheel Hoss"、カーリニのジャズ・ソロは"Lady Be Good"をベース、"Red Haired Boy"をネタにさまざまなリズム・ギター奏法、南北戦争の"Girl I Left Behind Me"をコード分解、そのほか"Arkansas Traveler"や"Wildwood Flower"などのツインギター・ジャム等々、タブ譜満載の80頁。

FGM-14.1 「2009年11〜12月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 サム・ブッシュ・バンドのスティーブン・モウジンのカバーストーリーと"My Home Across the Blue Ridge Mountains"と"Come Back Davy..."のタブ譜ほか、ドーグ風"Dawgapelli"、テキサス"Maiden's Prayer"、初心者"Christmas Time's Coming"、スティーブ・カウフマン"Greensleeves"、ジョン・カーリニ"Oh, Lade Be Good"のコード、"Red Haired Boy"や"President Garfield's Hornpipe"、また12月号らしく"Joy to the World"、"Silent Night"、"Christmas Song"などのクリスマス曲ほか、ジプシー・ジャズも含んでタブ譜満載の80頁。
■バンジョー・ニューズレター誌
 世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。

BNL-10/05 最新2010年5月号 \525-

 今月のタブ譜はスタンダードの"Dinah"(ディック・ミネだっけ?)をフレッド・ガイガー、テレビ主題歌「ホーガンズ・ヒーローのマーチ」、クリス・ワーナーの"Lickity Split"の第一及び第二ブレーク、スティーブ・マーティン"Pretty Flowers""Saga of the Old West"などのタブ譜、そしてクロウハンマー・タブ譜など、あらゆる5弦バンジョーのタブ譜や話題/情報満載の48頁。
■ブルーグラス・アンリミテッド誌
 米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。

BU-10/06 最新2010年6月号 \840-

 デル抜きのデル・マッカーリー・バンド、トラベリング・マッカーリーズのカバーストーリーほか、アンディ・レフトウィッチ、ダリン&ブルック・アルドリッジ、1969年ルイジアナ・ブルーグラス・ウィークエンドの思い出の特集と、さまざまなコラムで米国ブルーグラス情報満載の80頁。

BU-10/05 最新2010年5月号 \840-

 ジョッシュ・ウィリアムズとラリー・スティーブンソンをカバーストーリーに、女性ブルーグラスのパイオニアのひとりケーティ・ローアー、オールドタイム・ラジオらの特集。
■オールドタイム・ヘラルド誌
 内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。

OTH-1204 最新2010年4月/5月号 \1,260-

 ゴード(瓜)バンジョー製作家のジェフ・メンジーズ、戦前のパイオニアたちと数多く共演した94歳のフィドラー、スリーピー・マーリン物語、「ハモンズ家の思い出第3回」などの特集ほか、米国伝承音楽の情報満載の60頁。
 月刊『ムーンシャイナー』
 1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌、26年目です。

■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-

 お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル:\840-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるコクヨ製ロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー:各¥525-

 下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2708 最新6月号(通巻320号)\525-

 ムーンシャイナー最新6月号はトニー・ライスのカバーストーリーほか、有田純弘インタビュー、フェアウェル・ドリフターズ、鎌倉ブルーグラス・サローネ・リポート、ドン・レノ"Dill Pickle Rag"、ブルーグラス史観「アメリカ歴史概論V、ミンストレルとバンジョー」ほかの特集に、日米ブルーグラス情報満載です。

MS-2707 5月号(通巻319号)\525-

 クルックド・スティルのカバーストーリー他、アメリカ合衆国独立からフロンティア、そしてテキサスの成立までをまとめたブルーグラス史観による「アメリカ歴史概論U」、追悼:大森康弘などの特集のほか、日米ブルーグラス情報満載。

MS-2706 4月号(通巻318号)\525-

 ジョン・ハートフォードとハートフォード・ストリングバンド特集、アメリカ大陸発見からアメリカ合衆国独立までのブルーグラス史観による「アメリカ歴史概論T」、ジミイ赤澤『Bluegrass Fiddle Jam』、斉藤ジョニー「IBMA2009 WOBリポート後編」などの特集ほか。

MS-2705 3月号(通巻317号)\525-

 「ブルーグラスはジェンダーフリーか?」という問に、アリソン・ブラウン、ミッシー・レインズ、クリスティン・スコット・ベンソン、3人の女性IBMA受賞者が答えてくれます。そのほか、3月号恒例の2009年発売レコード総括、30年前のデル・マッカーリー初来日リポート、東 理夫『アメリカは歌う』、宮崎勝之&マンドスケイプ登場ほか。
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