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B.O.M.Newsletter #357web   2010年7月11日  
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INDEX


今月の新入荷注目作品
ブルーグラス新入荷
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
ブルーグラスお勧め作品
インスト新入荷
各楽器別インストお勧め再入荷作品
オールドタイム&フォーク新入荷
オールドタイム&フォークお勧め作品
カントリー新入荷
映像新入荷
映像もの再訪入荷
映像ものお勧め作品
教則ものお勧め
楽器、その他…
輸入雑誌
月刊『ムーンシャイナー』
B.O.M.ご利用方法

 『第39回宝塚ブルーグラス・フェスティバル』は8月5日〜8日、例年通り三田アスレチックを会場に開催予定です。人里離れた山の中、誰にも干渉されずブルーグラスだけに熱中できる「ブルーグラス解放区」を、在るがまま守りつづけます。
●会場:三田アスレチック(〒669-1411 兵庫県三田市波豆川 281、tel079-569-0024)
●観覧には椅子の持込みをお勧めします。
●宿泊:民宿(カナディアン大磯)やバンガローは三田アスレチックに直接、お申し込みください。
●食堂:カナディアン大磯に食堂のほか、神戸大学ブルーグラスがクラブ活動費捻出のため飲食模擬店を出しますのでご協力ください!
●会場は出入り自由です。木曜日から金曜日の夜まではジャムやワークショップなど、制約のない楽しい時間を、一緒に楽しみましょう……!! 土曜日は午前から深夜まで、10分刻みのステージが進行します。忙しくて、ゴメンなさい……!!!!
●諸設備
民宿(カナディアン大磯)、バンガロー、男女別大部屋、プール、フィールド・アスレチック、食堂、野外バーベキュー、岩風呂、コインシャワーなど
●参加費用:\3,500-(4日間通用)
(なおキャンプやタープ設営には別料金が必要)
 ……今年もよろしくお願いします。

◆ムーンシャイナー最新7月号は天才少年アレックス・ハーグリーブスのカバーストーリーほか、マック・ワイズマン「シンガーvsプレイヤー」、スコット・ベスタル、ブルーグラス史観「アメリカ歴史概論V、C.F.マーティンとフォスター」、尾崎ブラザーズ、ノース・ヒルなどの特集に、日米ブルーグラス情報満載です。なにとぞ、よろしく!!
◆月刊ムーンシャイナー定期購読は1年間(12冊)\6,000- 半年間(6冊)\3,300-。単冊\525-ですが、ぜひとも年契をお願いします。購読開始希望月をお知らせください、早速お送りします!!
 ……我ながら、「毎月々よくネタが尽きないなぁ」などと調子に乗ると読者からお叱りのご批判をいただき、ひとり悪戦苦闘中です。皆さんからのご寄稿、情報提供など「カミングアウト」を切望しています。サポートをよろしく!!
今月の新入荷注目作品
NONE524056 PUNCH BROTHERS『Antifogmatic』CD2枚組+DVD\4,095-(本体\3,900-)

 この凄さ、どう表現すればいいか!? 現在最高のブルーグラス/アコースティック・バンド、パンチ・ブラザーズ最新作はデラックス・ボックス版で本チャンのCDにインスト集CDとライブDVD映像付き3枚組ボックス。ブルーグラス新入荷参照。

HS-1005 TIM O'BRIEN『Chicken & Egg』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ティム・オブライエン最新作は、とても明るく楽しくバンド作品。ブルーグラス新入荷参照。

DUAT-1507 CADILLAC SKY『Letters in the Deep』CD\2,573-(本体\2,450-)

 若手ブルーグラスの中でもっともアグレッシヴなバンド、キャディラック・スカイ、新レーベルに移籍後初の意欲作。ブルーグラス新入荷参照。

CAP-85410 DIERKS BENTLEY『Up on the Ridge』CD\2,363-(本体\2,250-)
 旬のカントリー・スター、ダークス・ベントリーの最新作はナッシュビルビル・ブルーグラス人脈とパンチ・ブラザーズを迎えたブルーグラス/アコースティック作品。ブルーグラス新入荷参照。

KOCH-2082 V.A.『Southern Filibuster: A Tribute to Tut Taylor』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ドブロ・ギターのあらたな名盤誕生!! タット・テイラーに捧げるオールスター・ドブロ集。インスト新入荷参照。

VFH-2010 DALE JETT & HELLO STRANGER『Going Down the Valley』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ジャネットの息子で、A.P.とサラ・カーターの孫、デール・ジェットがすばらしいカーター・ファミリー・トラディションを伝承する秀作。オールドタイム/フォーク新入荷参照。

VES-13118D GEOFF MULDAUR『Guitar Artistry of Geoff Muldaur』DVD\3,308-(本体\3,150-)

 カントリー・ブルースの達人、今秋再来日するジェフ・マルダーのライブ映像。映像新入荷参照。

SHA-603D JIM REEVES & RAY PRICE『Country Music Classics (1956)』DVD\3,308-(本体\3,150-)


 クラシック・カントリー・ファン必見の超貴重映像。映像もの再訪入荷参照。

SHA-605D STANLEY BROTHERS & DOC WATSON『Pete Seeger's Rainbow Quest』DVD\3,308-(本体\3,150-)
 きわめて貴重なスタンレー・ブラザーズの映像を収めたDVD。映像もの再訪入荷参照。

SXCD-6032 V.A.『Silver Meteor: A Progressive Country Anthology - Extended Edition』CD\2,573-(本体\2,450-)
 ……エライこっちゃ!! クラレンス・ホワイトの最後の公式録音4曲を含む、あの『シルバー・メテオ』がCD化だ!! カントリー新入荷参照。
ブルーグラス新入荷
NONE524056 PUNCH BROTHERS『Antifogmatic』CD2枚組+DVD\4,095-(本体\3,900-)

You Are/Don't Need No/Alex/Rye Whiskey/Ride the Wild Turkey/99 Yeras/Train 45 他全21曲

 クリス・シーリ(m)の率いるパンチ・ブラザーズとしての2枚目最新作(How To Grow Bandを含めると三枚目)の、これはCD2枚とDVDの3枚をボックスセットにしたデラックス版。期待通り、まったくあたらしい次世代のブルーグラス/アコースティック・アンサンブルを提示、その驚くべき繊細な音作りと組み立ては想像を絶するテクニックと感覚のなせる業だろう。クリスのほか、ノーム・ピケルニー(bj)、クリス・エルドリッジ(g)、ゲイブ・ウィッチャー(f)とポール・コワート(bs)、ブルーグラスの隅から隅までを知り尽くし、ブルーグラス基本編成の五つの楽器それぞれのフレットと能力を最大限に知り尽くした、全員がほぼ29歳の若者たちが創る、信じられないアンサンブル……。それはオマケとしてデラックス版には含まれているライブDVDを聴くまでもなく、子供の頃からブルーグラスのノウハウを全身に浴びて育ってきた彼らにとっては自然なものだろう。このデラックス版の1枚目のCDが本編『Antifogmatic』、2枚目のCDがインスト4曲の20分、そして3枚目のライブDVDにはダロル・アンガーの"Ride the Wild Turkey"からバッハの「ブランデンブルク協奏曲第3番」、そしてティム・オブライエンの"99 Yeras"から超速"Train 45"まで全7曲40分に及ぶニューヨーク・シティの彼らの溜まり場での超過激ライブ映像が納められている。CD2枚で「ケムに巻かれた」あなたもきっと安心してもらえると思う。たぶん1970年代初頭、ハートフォードやニュー・グラス・リバイバル、ミュールスキナーなどを初めて聴いたブルーグラスのトラディショナリストたちが味わったような衝撃を持たれるかも知れないが、……とにかく、聴いてみて、観てみて!! 彼ら全員、とんでもない所にまで来てしまったけれど、ブルーグラスそのものなのだから。

HS-1005 TIM O'BRIEN『Chicken & Egg』CD\2,573-(本体\2,450-)

You Ate the Apple/Suzanna/Gonna Try to Make Her Stay/Old Joe/Mother Mary 他全14曲

 ティムが、「なーんにも考えず、友だちに電話して集まった連中と演奏したんだ。サイコーに気分が良かったよ――どんなことが起こってもグレイビー(甘い汁/快楽)さ……」とライナーに記すとおりコンセプトなく、まずはリンゴをかじる音、そして「リンゴ食べたの? 何度食べるなと言ったか、分かってるのん?」という楽しい問いかけからスタートして、トラッド、ウッディ・ガスリーやフォスターのパロディなどのカバー、そして自作をごちゃ混ぜに、オールドタイムからブルーグラス、ブルースからスウィング、ゴスペル、カントリーを次々と楽しく、明るく演じる。……が、なじみの楽器の使い方が、これまでのブルーグラスやオールドタイムとは大きく違ってきていることにも注目したい。現在ブルーグラス界最高のシンガー/ソングライターであり、ブルーグラスの向かうある道を示す精神的なリーダーでもあるティムの家に集まったお友だちは、「アメージング」ステュアート・ダンカン(f,bj,m) 、ブライアン・サットン(g)、マイク・バブ/デニス・クラウチ(bs)を核に、チャーリー・クッシュマン(bj)、ジョン・ガードナー(perc)、ボーカルにアビゲイル・ウォッシュバーン、サラ・ジャローズら……!! 昨年10月亡くした父フランク・オブライエン(96)に捧げられたこのアルバム、「父は逝ったけれど、わたしには彼が笑っているのが見えるんだ」とライナーにある。説明の必要なく、あの「ティム・オブライエン」が創った文句なくメチャ楽しいアメリカン・ミュージック・アルバムである。

CAP-85410 DIERKS BENTLEY『Up on the Ridge』CD\2,363-(本体\2,250-)

Fallin' for You/Senor/Rovin' Gambler/Fiddlin' Around/Pride/Bottle to the Bottom 他全12曲

 ダークス・ベントリー(34)というシンガー、2003年にデビュー以来アルバム4枚を発表、その中から14枚のシングルのうち7枚がナンバーワンヒットという旬のカントリースター、そのボーカルはヒットもうなずける押しの強い渋いバリトン・ボイスである。が、そんなダークス、ナッシュビルのブルーグラス・スポット、ステーション・インに入り浸り、ザ・サイドメンの熱狂的なファンだったという元ブルーグラス小僧。その最新第5作は自身の出自をカミングアウトしたアコースティック/ブルーグラス作品。ブライアン・サットン/ステュアート・ダンカンにサム・ブッシュやティム・オブライエン、マッカーリー兄弟らを迎えたナッシュビルビル・セッションもさることながら、特筆すべきはパンチ・ブラザーズとの共演3曲、うち1曲はディラン曲"Senor"をクリス・シーリとデュオ、もう1曲はデル・マッカーリー入り!!、そしてパンチ・ブラザーズが現在もっともホットなストレートアヘッド・ブルーグラス・バンドであることを教えてくれるトラッド"Rovin' Gambler"……ものすごい演奏だ。ナッシュビル流のメジャーアコースティック作品であると同時に、21世紀をリードする最高のブルーグラス(昔となんら変わることのない)アンサンブルを楽しめる秀作である。そうそう、デルとクリスのほか、ミランダ・ランバート&ジェイミー・ジョンソン、クリス・クリストファーソンもゲスト、プロデュースには元ナッシュビル・ランブラーズのジョン・ランドール・スチュワート、録音はゲイリー・パチョーザ。

OR-017 OLD TIME BLUEGRASS SINGERS『Plastic Heart』CD\2,573-(本体\2,450-)

It's You Baby You/In a Town This Size/Casey Jones/I'm Only Human/Loose Talk 他全13曲

 故ジョー・バルのニュー・イングランド・ボーイズで1970年代に活躍、数々のトラッドグラス名盤を残したハーブ・アプリンをゲストに迎えて、バンド名が物語るように「古き良き時代のブルーグラス」を聴かせる。超ベテランたちの演奏にスーパーピッキンはないが、味のあるレイドバックしたダウンホーム・リズムに、選曲がさすがの渋いベテラン。ビル・モンローのサイドマンとして知られるモンロー・フィールズを1曲目、そして2曲目にはキーラン・ケーン&ケビン・ウェルチと今風にひねれば、3曲目のカール・バトラーのタイトル曲からは、ルービンズ、カール・スミス、グランパ・ジョーンズ、ロイ・エイカフらのクラシック・カントリーや、ハーブがジョー・バル時代やドン・ストーバーのホワイト・オーク・マウンテン・ボーイズ時代のレパートリーなど、1960年代からリリー・ブラザーズやドン・ストーバーらと活躍を重ねてきたハーブ、ボストン地区のベテランたちとの味わい深いトラッドグラスである。

DUAT-1507 CADILLAC SKY『Letters in the Deep』CD\2,573-(本体\2,450-)

Trapped Under the Ice/3rd Degree/Human Cannonball/Trash Bag/Lee of the Stone 他全17曲

 現在の若手ブルーグラスの中でもっともアグレッシヴなバンド、キャディラック・スカイの最新作。スキャッグス・ファミリー・レコードを離れて、準メジャーのデュアルトーンからの意欲作は、先鋭的なブルース&ロック・ユニット、ブラック・キーズのダン・オーバックがプロデュースという話題作。「古いブルーグラスのサウンドと感覚を得るため、オーバーダブを極力抑えてほぼスタジオ・ライブで録音した」という本作、しかしその表現方法は見事にキャディラック・スカイらしくブッ飛んだ新時代のブルーグラスだ。ブルーグラスの基本編成である五つの楽器のそれぞれが見事に機能して、ブライアン・シンプソン(m)とデビッド・メイフィールド(g)という異才が創る曲を、超絶テクニックを持つマット・メネフィー(bj)とロス・ホームズ(f)が装飾していくのだが、その音楽手法はまったく「フリー」である。これまでのスキャッグス・ファミリーの2作、『Blind Man Walking』(SKFR-2017 \2,573-)と『Gravity's Our Enemy』(SKFR-2019 \2,573-)で聴かせた現代版ハイロンサムを、よりアグレッシブ、かつ内的に掘り下げた作品となっている。音楽に対するすさまじいエネルギーを感じさせてくれる、あたらしいかたちのブルーグラスである。
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
SXCD-6032 V.A.『Silver Meteor: A Progressive Country Anthology - Extended Edition』CD\2,573-(本体\2,450-)

 あのクラレンス・ホワイト、最後の録音4曲に、未発表のカントリー・ガゼット他のボーナスを加えた1980年作品初CD化!! カントリー新入荷参照。
ブルーグラスお勧め作品
(すでに新入荷で紹介済みの作品です)
■話題のブルーグラス最近作
 今、最も旬なブルーグラス・アルバムたち…
RC-125 JOHN HARTFORD STRINGBAND『Memories of John』CD\2,573-(本体\2,450-)

 わがレッド・クレイ・レコードがジョン・ハートフォードに捧げる自信の快作「ジョンの思い出」。ジョンの最晩年をともに過ごしたメンバーたち、クリス・シャープ(g)、マイク・コンプトン(m)、ボブ・カーリン(bj)、マット・コムズ(f)、マーク・シャッツ(bs)のハートフォード・ストリングバンドがこのプロジェクトのために再結成、ジョンのオリジナルのほか、フィドル・チューンからフラット&スクラッグス、南北戦争当時のノスタルジックな名曲など、ジョンが心を込めていつくしんだ名曲の数々が、とても聴きやすいサウンドで流れ出します。ティム・オブライエン、アラン・オブライアン、そしてあのジョンのバンジョーを弾くベラ・フレック、アリソン・ブラウン、ジョージ・バックナーほか、ジョン自身をも特別ゲストに迎えた……、文句なしの感動作です。
 なお、本作の日本語解説/歌詞はB.O.M.ホームページにありますが、プリントアウトをご希望の方はお申し出ください。また、ムーンシャイナー誌4月号(\525-)にて、ジョン・ハートフォードとハートフォード・ストリングバンドのメンバーを詳しく紹介していますのでご参照ください!
SH-4057 ADAM STEFFEY『One More for the Road』CD\2,573-(本体\2,450-)

 現在(4月〜7月)全米ブルーグラス・アルバム・チャート1位!! ムーンシャイナー誌2009年10月号のカバーストーリーに登場したアダム・ステッフィ、現在マンドリンの最高峰として尊敬されるアダムのソロ第2作。ゲストにダン・ティミンスキやアリソン・クラウスら、昔の仲間を集め、超トラッドグラスから70年代ニューサウス等々、モダン・ブルーグラスのさわやかメロディを絵に描いたような選曲の歌物8曲インスト4曲で飽きることのない、現代ブルーグラスの「ハッピーミディアム」作品。

HS2K-101 FAREWELL DRIFTERS『Yellow Tag Mondays』CD\2,573-(本体\2,450-)

 親たちが聴いていた60年代ウエストコーストのフォーク・ポップやロック、つまりザ・バーズやビーチ・ボーイズからジョン・ハートフォードやグラム・パーソンズらのセンスに強い影響を受けたことが見え見え、嬉しい20代のさわやか青草系若者ブルーグラス。ビートルズのカバー1曲以外はすべてオリジナルだが、60〜70年代のウエストコーストを経験した人にはすぐに「ピン」と来るあのサウンド、懐かしさと彼らのさわやかさに、思わず引き込まれてしまいます。ムーンシャイナー6月号で紹介していますが、今どきの若者がわれわれ世代が通ったのと同じ道を再訪しながら、無理なくブルーグラスという音の中で自分たちをアピールしている、さわやかな感動を覚えます。

COMP-4541 SPECIAL CONCENSUS『35』CD\2,573-(本体\2,450-)

 スペシャル・コンセンサスの35周年記念作。前半6曲を現在のメンバーによる新録音、後半6曲を1983年から1998年までの録音で埋めている。新録音では3曲にステュアート・ダンカンを迎え、リードボーカルのライアン・ロバーツ(g)の上質な現代ブルーグラス。旧録音では、クリス・ジョーンズ、ダラス・ウェイン、ダレン・ウィルコックス、デニス・ホワイト、クリス・ワッツ、ポール・クレイマー……6人6様のボーカルを、それぞれの時代のブルーグラス・サウンドとともに楽しめる。

KOCH-2304 JOHN COWAN『The Massenburg Sessions』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ジョン・コーワン・バンドが最高のアンサンブルを誇った2006年秋から2007年1月にかけて、ちょうど来日ツアーした頃、その直後から録音された最上級ニューグラス作品。天才フィドラーのシャド・コッブ、ノーム・ピケルニーの後を埋めたトニー・レイ(bj)、ウェイン・ベンソン(m)、そして女房役のジェフ・オートリー(g)、彼らが完全に機能してすばらしいアコースティック・アンサンブルを創る。リンダ・ロンシュタットやアース・ウィンド&ファイアー、リトル・フィートらのヒット作を手がけてきたエンジニア/プロデューサーのジョージ・メッセンバーグが、ジョンの類まれなボーカルとニューグラスの美味しい所を見事に抽出している。マッカーリー一家をゲストにしたモンロー・ソング(ジョンとデルのデュオだぞ!!)、ノームとトニーのバンジョー・デュオをフィーチャーしたポール&リンダ・マッカートニー曲、NGR時代からのライター、ボブ・ルーカスが2曲、モーラ・オコンネルをゲストにしたトラッド等々、これぞニューグラスといった秀作。

SD-2010 MARO KAWABATA『Sunset Drive』CD\2,573-(本体\2,450-)

 今年も5月に米国からトップアーティストを伴って来日ツアーをした在米のフラットピッカー、マロ川端の最新作。本作ではサミー・シーラー(bj)とアダム・ステッフィ(m)、リッキー・シンプキンズ(f)、ワイアット・ライス(g)、ロニー・ライス(bs)というバックアップで、滝廉太郎の「花」を含むマロのリードギターでのインストが5曲。マロのカーター・ファミリー・ソング1曲のほかは、今年来日したパティ・ミッチェル(4曲)とドン・リグスビー(1曲)、そしてトニー・ライス・クローンのリチャード・ベネット(1曲)らがボーカル。"Down Among the Budded Roses"や"Banks of the Ohio"など、日本人好みに合う選曲で飽きさせない工夫がされている。イリノイ州に在住しながらブルーグラス・ミュージシャンという夢を追うマロ川端、これからも応援したい。

SH-4059 INFAMOUS STRINGDUSTERS『Things That Fly』CD\2,573-(本体\2,450-)

 若手ブルーグラスのトップランナー、インファマス・ストリングダスターズの最新第3作!! アリソン・クラウスをはじめ、数々の秀作をプロデュースしたゲイリー・パチョーザとバンドの共同制作だ。U2のロックングラス"In God's Country"とジョディ・ステッカーのトラッドグラス"17 Cents"の2曲以外は、リード・ボーカルがアンディ・ホール(d)、ジェレミー・ギャレット(f)、トラビス・ブック(bs)と4人もいる強みを生かして、さまざまな情景を描いた多彩なオリジナルで、若い感性が随所に感じられる力作だ。リードを歌わないクリス・パンドルフィ(bj)とジェシー・コッブ(m)もオリジナルのインスト、アンディ・ファルコ(g)も2曲を書きアルバムに幅を持たせている。ニューグラス系若手の優等生路線をひた走るダスターズ、ゲストにはイーファ・オドノバンやサラ・シスカインド、カントリーで大成功したブルーグラスっ子ダークス・ベントリーらを迎え、独自のバンドカラーを創っている。

PC-1173 JOSH WILLIAMS『Down Home』CD\2,573-(本体\2,450-)

 同じ1981年生組のクリス・シーリやマイケル・クリーブランドらと若いブルーグラス界のトップランナーとして活躍の28歳、2008年と09年のIBMA最優秀ギタリストを連続受賞したジョッシュ・ウィリアムズの最新作。ソロとしては5枚目、大人になってからは3枚目となる本作は、トニー・ライスをゲストに迎えた"Blue Railroad Train"をはじめ、フラット&スクラッグス"Polka on a Banjo"やオズボーンズ"Lonesome Feeling"、ジミー・マーティン"The Last Song"らのスタンダードを軸にた楽しいアルバム。ジョッシュがロンダ・ビンセント&ザ・レイジに在籍中の録音で、ケニー・イングラム(bj)、ミッキー・ハリス(bs)、ロンダのハーモニーのレイジ組にランディ・コーアズ(d)、ジェイソン・カーター、またはステュアート・ダンカン(f)という鉄壁バックとデイリー&ビンセントほかがゲスト。

THSB200901 TWO HIGH STRUING BAND『Hot Texas Bluegrass Burrito』CD\2,573-(本体\2,450-)

 テキサス州オースティン、全米一の「ライブハウスの都」と呼ばれるこの都会で長い間支持されているトゥー・ハイ・ストリング・バンド、あたらしくアラン・マンデ(bj)と伝説のバッド・リバーズのリック・ルビン(bs)を迎え、テキサスのしゃれ者気質に大人になったヒッピー・センスを加えた楽しいブルーグラス!! アランの参加で、これほどバンドが締まるとは、いやはやブルーグラス・アンサンブルとは、げに恐ろしいです。テキサス野郎たちらしい明るい洒落っ気で、モンローパロディやジミー・マーティン"Homesick"、コンプトンのモンロースタイル・マンドリンをパロったインストやジョン・コルトレーンが折り目正しいスリーフィンガー曲に変身する等々、自分たちが楽しみながら音楽を創っていく様子が思い浮かぶ……。

COMP-4506 GIBSON BROTHERS『Ring the Bell』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 今春ムーンシャイナーでのブルーグラス・チャート第1位獲得!! 現在ブラザー・デュオ最高峰、ギブソン・ブラザーズのコンパス移籍第一弾。ニューヨーク北部で育ったエリック(bj)とレイ(g)のギブソン兄弟は、ルービンを思わせる硬質ですっきりとしたデュオを身上に、レスター・フラット・ファンを自認するエリックとレイのオリジナルのほか、トム・ペティのカバーなどを、マイク・バーバー(bs)、ジョー・ウォルシュ(m)、クレイトン・キャンベル(f)のバンド・サウンドで、上品なソリッドグラスとして聴かせてくれる。

RHY-1057 BRAND NEW STRINGS『No Strings Attached』CD\2,573-(本体\2,450-)

 東テネシーから登場した新バンド、ブランド・ニュー・ストリングスのデビュー作。ブルー・ムーン・ライジングやゴスペル・バンドのニュー・ロードといったバンドで活躍していたベテランたちにロン・スチュワートのすごいフィドルをゲストに迎え、現在ブルーグラスの典型的なパターンをさまざまに、グラム・パーソンズの"Wheel"やトミー・コリンズのカントリー・クラシック"High on a Hilltop"ほか、ソリッドサウンドを聴かせてくれる。

SIG-2029 CROOKED STILL『Some Strange Country』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ムーンシャイナー誌5月号のカバーストーリーで登場したクルックド・スティルの最新作。イーファ・オドノバンという、まだ20代半ばの女性が歌うアパラチアの陰影と、きついビートを伴ったチェロに絡む最先端ブルーグラス・アンサンブルの極致。イーファの妖しい魔物が憑いているような独特の響きにはますます磨きがかかり、フォーフィンガー奏法のバンジョーで驚くばかりの音数を発するグレッグ・リスト、オールドタイムの真髄を会得した若い女性フィドラー、ブリタニー・ハースら、お薦めの新世界です! 昨年発表の前作『Live』(SIG-2009 \2,573-)では、それ以前3枚のアルバムを総括したすさまじいライブが堪能できるので、そちらも超お薦め!! みなさん、あたらしいアパラチア/ブルーグラスを体験しませんか……!?

ROU-0646 SUMMERTOWN ROAD CD\2,573-(本体\2,450-)

 ディープな伝統を背負ったベテランたちの新バンド、サマータウン・ロード。1970年代のモンロー時代からカムバックしたジャック・ヒックス(bj)、ラルフ・スタンレーのクリンチ・マウンテン・ボーイズでの活躍が知られるジョン・リグスビー(f,m)はリードボーカリスト。もうひとりのリードボーカリスト、ボー・アイザックス(g)はデイブ・エバンズらディープなトラッドグラスで活躍。ほとんどがオリジナルだが、ケンタッキー東部からウエスト・バージニアにかけての濃い濃い、昔ながらのトラッドグラス・サウンドのデビュー作。

ROU-0641
GRASCALS『The Famous Lefty Flynn's』CD\2,573-(本体\2,450-)

 現在ブルーグラスのトップランナー、グラスカルズの最新第4作はお待ちかね!!女性バンジョー・ピッカーのクリスティン・スコット・ベンソンが加入してからの初アルバム。1曲目からモンキーズの大ヒット曲"Last Train to Clarksville"のハイパワーコーラスでウキウキわくわく、そして2曲目のオズボーン・ソング"Son of a Sawmill Man"で超快調にぶっ飛ばしてくれます。ビル・モンローとハンク・ウィリアムズの共作で有名な"I'm Blue, I'm Lonesome"にはなんと!ハンクの息子でサザンロックのアイコン、ハンク・ウィリアムズ・ジュニアが共演という……、バンド結成以来、話題に事欠かないイケイケ作品である。いつもながら、オズボーン・ブラザーズとジョージ・ジョーンズ≒ジミー・マーティンのド田舎臭さが絶妙に混ざった秀作である。

TSQ-2400 ROLAND WHITE『I Wasn't Born to Rock'n Roll』CD\2,363(本体\2,250)

 1976年に発表されたローランド・ホワイトのデビューソロ・アルバムが未発表を1曲、オマケに加えて初CD化である。骨の髄までトラッドグラスを知り尽くした男のソロ・アルバムをポップなノウハウを持ったカントリーガゼットがバックアップした名作。このアルバムの味噌は、ロジャー・ブッシュのスラッピング・ベースが生み出したケンタッキー・カーネルズのリズムとケニー・ワーツを加えたトリオ・ハーモニー、そのふたつがローランドのトラッド感覚(でもフレキシブルなんだ!)と見事に生き生きしたサウンドを創り出してこのアルバムを色あせない名盤にしている。ここで聴かれるローランドのリズムの捉え方、そしてマック・ワイズマンの流れを汲む「Voice with a Heart!」。カーター・ファミリーからビル・モンロー、フラット&スクラッグスの名曲中の名曲、そして"Love Please Come Home"から"Sittin' on Top Of the World"までメドレーでつづる超スタンダード6曲……。ビル・モンローとレスター・フラット、ふたりの巨人の女房役をつとめたまれな幸せ者ローランド、ブルーグラス・ファンをおなか一杯に楽しませてくれるローランド・ホワイト、ほんとうに優しく温かい人だ。
■ムーンシャイナー最新7月号特集関連作品
(ブルーグラス専門月刊誌のムーンシャイナー最新7月号は\525-。以下は特集記事の関連作品)
AMA-1056 ALEX HARGREAVES『Prelude』CD\2,573-(本体\2,450-)

 7月号のカバーストーリーに登場したアレックス・ハーグリーブス、ここ数年、ムーンシャイナーにもよく登場する17歳(録音当時16歳)、そのアレックス待望のデビュー作である。ベラ・フレックとノーム・ピケルニーがバンジョー、マイク・マーシャルのマンドリンという豪華なゲストを迎え、ジャム仲間のグラント・ゴーディ(g)とパンチ・ブラザーズのポール・コワート(bs)という若者トリオをベースにしたすばらしいアルバム。このグラントのギターが、また凄い! ドレッドノートのまんま、バリバリにジャズしたりオールドタイム・グルーヴを創ったり……。ブルーグラス/ジャズ/クラシックの味付けが、どの曲にも見事なアクセントとなり、自身のオリジナルはもちろん、スティービー・ワンダー、ウェス・モンゴメリー、パット・メセニーらの作品をバランスよく楽しめる作品にもなっている。おそらく現在、ジャズとブルーグラスの双方でトップにいる若手フィドラー/バイオニストだろう。天才的ミュージシャンはときどき出てくるけど、これはホンマかも……!!と思えるヤツなんて、そうそう出てくるものじゃない。聴くべし!!

VSR-9095 V.A.『The Violin Shop; Fiddle Masters Concert Series Vol.V』DVD\3,990-(本体\3,800-、85分)

 そんなアレックスとオールドタイムに私淑する妹タチアナが出演するDVD映像集、『フィドル・マスター・コンサート・シリーズ第3集』。この若者たち、上手いというテク次元を通り越してその感性、若者だけが持つあたらしい時代の感性に、体が硬直してしまうほどの衝撃を受ける。アレックスとタチアナの兄妹ほか、パンチ・ブラザーズのゲイブ・ウィッチャー、ティム・オブライエン・バンドのケーシー・ドリーセン、完璧なテキサス(コンテスト)フィドルのダニエル・カーワイル、ブリタニーとナタリーのハース姉妹はオールドタイム、ハネカ・カッセルはスコティッシュを……。いやはや、ものすごい音楽が堪能できるコンサートです。皆さんに、アメリカン・フィドルの楽しさを感じてもらえる絶対のお勧めです。
AMA-1051 MIKE MARSHALL'S BIG TRIO『Mike Marshall, Alex Hargreaves, Paul Kowert』CD\2,573-(本体\2,450-)

 そしてアレックスのもう一枚!! ……30年ほど前、神童としてデビッド・グリスマン・クインテットに招かれたマイク・マーシャル、そんなマイクが今度は神童ふたりを自身の翼に入れて創り上げた「ビッグ・トリオ」のデビュー作。16歳のアレックスと、パンチ・ブラザーズの22歳のポール・コワート、そして48歳のマイクとのマンドリン/フィドル/ベース・トリオはストレングス・イン・ナンバーズがクラシック室内楽を意図した「1989年革命」(ムーンシャイナー誌2009年6月号特集参照)の流れを汲んだオリジナル作品を聴かせる。クラシックとジャズとオールドタイムとニューアコースティックが同居、圧倒的なテクニシャン、マイクがこの20数年で経験してきた大きな世界観が聴きモノだ。
■ブルーグラス旧譜、お薦め作品
REB-1805 RALPH STANLEY II『Carrying On』CD\2,573-(本体\2,450-)

 2005年のグラミー賞最優秀ブルーグラス作品にノミネートされたラルフ・スタンレー2世の秀作。"Mountain Dew"やカーター・ファミリーの"Single Girl, Married Girl"などのスタンダードほか、"Devil's Little Angel"や"You Will Never Be Mine"などの味わい深いカントリー・バラッドほか、自身のオリジナルを含めて、カーター・スタンレーからキース・ウィットリーに至るスタンレー・トラディションを踏襲して、成長したシンガーとしての実力を聴かせる。クリンチ・マウンテンの陰影を込めた独特のスタンレー節の流れにありながら、時代を反映したフレキシブルなシンガーとしてスタンレー・サウンドを継承するすばらしいシンガーである。

REB-1834 STEEP CANYON RANGERS『Deep in the Shade』CD\2,573-(本体\2,450-)

 今年のアカデミー賞授賞式の司会を担当したセレブな映画スター(でバンジョー弾き)スティーブ・マーティンと今年も4月から全米ツアーをしているノース・カロライナ大学のキャンパスで生まれたスティープ・キャニオン・レンジャーズ。2006年にIBMA最優秀新進バンドを受賞、スティーブとのツアーで全米のあらゆるメディアで取り上げられてノリノリの通常編成5人組。その現代的な歌詞とストレート・ブルーグラス、ブギウギやマウンテン調などブルーグラス伝統を重んじつつのサウンド・アレンジが新鮮なバンドだ。

PB-1001 V.A.『The 1992 Telluride Bluegrass Festival』CD2枚組\3,098-(本体\2,950-)


 6月17日木曜日のサラ・ジャローズをトップ・バッターに、20日日曜のパンチ・ブラザーズからサム・ブッシュらのテルライド・ハウスバンドまで、今年の37回目も大盛況だったというテルライド・ブルーグラス・フェス。本作は米国のブルーグラスが大きく動いていた1992年のテルライド・フェスから2枚組全25曲の強力ライブ。御大ラルフ・スタンレーからサム・ブッシュ&ジョン・コーワン、エミルー・ハリスからグッド・オール・パーソンズ、ショーン・コルビンからフレックトーンズ等々、幅広いアメリカーナ音楽をカバーするアコースティック音楽のフェス・ライブ集。
■ブルーグラス・マスターズ
 そのキャリアで地位の確立した巨匠たち。
ROU-0603 BOBBY OSBORNE & ROCKY TOP X-PRESS『Bluegrass & Beyond』CD\2,573-(本体\2,450-)

 先月、ビーン・ブロッサムで見たボビー・オズボーン、78歳にしてすごいエネルギーはどうだ! 昨年発表の最近作は1曲目のウキウキするジェリー・リード曲から、モンロー・ブラザーズの最初のヒット曲"What Would You Give"をマーティ・ステュアートとコニー・スミス夫妻をゲストに2曲目に配し、そのいずれもで意表をつくアレンジを施したオズボーン節。ほかに、イーグルス曲やロンダとダーリンのビンセント姉弟を迎えてのロレッタ・リン曲など、ボビーの艶のあるボーカルとハーモニー、そしてアンビリーバブルなマンドリン。弟ソニーとのオズボーン・ブラザーズを解消してすでに3作目。今年もビーン・ブロッサムのバックウッズに響いた、涙が出そうになるあの名曲をタイトルにした前作『Bluegrass Melodies』(ROU-0582 \2,573-)も必聴!! ブルーグラス第一世代の元気に、勇気をもらおう!!

COL-8464 FLATT & SCRUGGS『Songs of the Famous Carter Family』CD\2,079-(本体\1,980-)

 1961年8月に発表されたフラット&スクラッグスのカーター・ファミリー曲集。ゲストにマザー・メイベル・カーターのオートハープを迎え、アール・スクラッグスもギターに持ち替えた曲が多く、カーター・ファミリーの美しいメロディーと詞をレスター・フラットが実に上手いボーカルを聴かせる秀作。ただ、ステレオ録音やエコー処理が一般的になりはじめた初期の録音で、音質的には不満の残る作品だった。当時、すでに過去のものとなっていたカーター・ファミリー作品を広く知らしめる端緒となった作品として、この作品の1ヶ月前、1961年7月に発表されたビル・クリフトンの『Carter Family Memorial Album』とともに重要なアルバムでもある。

RHY-1053 BILL EMERSON & SWEET DIXIE『Southern』CD\2,573-(本体\2,450-)

 フラット&スクラッグスのバウンシーな1曲目"I Don't Care Anymore"につづいてクリス・ヒルマンのデザート・ローズ時代の名曲"Love Reunited"、3曲目にはビンス・ギルのカントリーバラッド、つづいてデルモア・ブラザーズの軽快なトレインソング"Midnight Train"……と、さすがビル・エマーソンらしいツカミで飽きさせない構成とアンサンブル、70年代を体験したハッピーミディアムな人にはドンぴしゃりのお勧め作品。もっとも美しくバンジョーをロールさせるエマーソンの新バンド、スウィート・ディキシー、これで2枚目、前作デビュー作(REB-1823 \2,573-)とともにバンジョーマスター、エマーソンの姿勢にいまさらながら恐れ入る秀作である。
■歴史的作品やお宝レコーディング
KG-0542 V.A.『Cabin on a Mountain』CD\2,363-(本体\2,250-)

 バーン・ウィリアムズが「バーンとレイ」として世に出した、タイトル曲を含むたった4曲だけのスターデイ録音が収められたお宝録音を集めた作品。ほかにジミー・マーティン&ボブ・オズボーンの大名曲"Blue Eyed Darling"や、同じく胸が裂けそうなハーモニーが"You'll Never Be the Same"を含む4曲、そしてスコッティ・ストーンマンの強烈"Orange Blossom Special"を含むストーンマンズの4曲の全12曲。現在、いくら技術が発達しても絶対に真似ることのできない、唯一無二のすばらしいアーリー・ブルーグラスの名演集だ。

SF-40022 COUNTRY GENTLEMEN『Folk Songs and Bluegrass』CD\2,573-(本体\2,450-)

 カントリー・ジェントルメンの1961年、トム・グレイが初参加して、ジョン・ダフィ、チャーリー・ウォーラー、エディ・アドコックの4人、いわゆるクラシック・カントリー・ジェンツが揃った最初のアルバム。"Red Rocking Chair"や"Will the Circle Be Unbroken"などの渋いトラッドを中心に、ダッフィのオリジナル3曲も含んだ名作である。

M-109 KENTUCKY COLONELS『Bluegrass America』CD\2,888-(本体\2,750-)(限定、紙ジャケット仕様、歌詞付)

 1962年9月に録音、翌年10月に発売されたケンタッキー・カーネルズの記念すべきデビュー盤が3曲のボーナス・トラックを付けた特別限定版。ローランド・ホワイトが兵役のために不参加ながら、当時彼らが愛してやまなかったフラット&スクラッグス・サウンドとそのグルーヴに一歩でも近づこうとした努力が、クラレンス・ホワイト(g)の見事なレスター・フラットのリズムと完璧なGランになって結実(リードはまだあまり弾いていないよ)、カーター&ラルフ・スタンレーのプロデュースの下、ロジャー・ブッシュ(bs)、ビリー・レイ・レイザム(bj)、リロイ・マック(d)に、ゲスト・フィドラー、ゴードン・テリーを迎えたアーリー・ブルーグラスの大名盤である。ムーンシャイナー誌2009年8月号の連載「クラレンス・ホワイト物語E」にて、このアルバムの前後の出来事が詳しく語られている。
■ブラザー・デュオ
(最小のバンド・アンサンブルです、皆さんも、夫婦、親子、同僚、他人…、始めませんか?)
RHY-1041 CROWE BROTHERS『Brothers -N- Harmony』CD\2,573-(本体\2,450-)

 あの懐かしいジム&ジェシーのような美しい抑揚を持ったメロディーとブラザー・デュオを彷彿させてくれるクロウ・ブラザーズ最新作。ザ・サイドメンの創設メンバーでザ・ホワイツにもいたスティーブ・トーマスのフィドラーらしい美学でのプロデュースの元、ルービン・ブラザーズやドン・レノ(息子ドン・ウェインが見事)らのスタンダードほか、ブルーグラスがカントリー市場で同じ土俵で勝負していた時代を想わせる美しい作品。

RC-102 SHU & NOBU ISHIDA『Sweetest Gift』CD-R\2,079-(本体\1,980-)

 1972年春、宝塚の四畳半で録音された石田信英&淑子夫妻のマンドリン/ギター、ブラザー・デュオ作品。発売当時、米国で絶賛を浴びたその驚くべきボーカル・インパクト、そしてその徹底したヒルビリーテイスト……。カウンティ・レコードから発売されていたコロラドのレイ&アイナ・パターソン夫妻のデュオに強く影響を受けた彼ら、クローズ・ハーモニーの真髄を見事に表現している。カーター・ファミリーの1曲目から、モンロー・ブラザーズやブルー・スカイ・ボーイズ、そしてフラット&スクラッグスやルービン・ブラザーズのレパートリーなど、あまり知られていない独自の選曲も米国トラッド音楽界で高い評価を得た名作である。ほぼ40年前、日本に残された奇跡的な音楽をどーぞ!
■ゴスペル
REB-1831 DON RIGSBY & MIDNIGHT CALL『The Voice of God』CD\2,573-(本体\2,450-)

 5月にマロ川端と来日、そのマウンテン・ソウルで観客を震えさせたドン・リグスビー、ソロとして5作目になる最新ゴスペル作。リッキー・スキャッグスの従兄弟であり、幼いときからスタンレーとキース・ウィットリーの音楽に囲まれて育ったブルーグラス・サラブレッド。ブルーグラス・カーディナルズやJ.D.クロウ&ニューサウスなどを経て、ロンサム・リバー・バンドでブレイク、1996年のジョン・ダッフィーの急逝時には、その代役を務めたほど。その後、DCグラスを中心にしたスーパーバンド、ロングビューなどで活躍、ソロとしてシュガーヒルから3枚のアルバムを発表している。そのテナーボイスは、イースタン・ケンタッキーのアパラチア伝統を背負い高い評価を受けている。

RHY-328 CODY SHULER & PINE MOUNTAIN RAILROAD『Pickin', Praisin' & Singin', Hymns from the Mountain』CD\2,079-(本体\1,980-)

 古くからのゴスペル名曲をバラエティに富んだアレンジで聴かせるコディ・シュラーとパイン・マウンテン・レイルロード、米国南部に大きく広がるゴスペル・マーケットで大活躍するノックスビル出身のバンド。数々の名バンドを渡り歩いたエルマー・バーチェット(bj)が新加入した標準編成5人組。たしかなテクニック持ちながら、ブルーグラス・スタンダードとして知られるゴスペル名曲の数々をスウィングやブラック・アカペラ調、スローバラードなど、意外なアレンジで楽しませてくれる。ブルーグラス・ファンよりも幅広いゴスペル・マーケットを照準にするだけに、コディの透明感のあるテナー・ボイスを中心にしたコーラスも美しく、バランスの取れた東テネシーのバンドである。なんと本作、2008年9月8日付けビルボード・ブルーグラス・トップ50チャートで第3位をヒットした廉価盤である。
■女性ブルーグラス&オールドタイム
COMP-4504 BEARFOOT『Doors and Windows』CD\2,573-(本体\2,450-)

 2009年6月ビルボード・ブルーグラス・チャートのナンバーワンをヒットしたベアフット。すでに9年のキャリアを持つアラスカ出身の話題バンドだが、ビスケット・バーナーズのオデッサ・ジョーゲンソン(f)が新加入、そのノーラ・ジョーンズを思わせるようなちょっと気だるいフォノジェニックなボーカルを全面に押し出して「ニュー・オールドタイミー」に大変身。バンジョーレスで女性ツイン・フィドルにベース、そして男性マンドリンとギターの5人組。カーター・ファミリー、ジョン・ハイアット、そしてビートルズ"Don't Let Me Down"のカバーほか、ブルーグラスのテクニックを身につけたオールドタイミーな女性たちが、メチャかっこいいぞ!!

CPM-009 SUSI GOTT & CHRISTIAN SEGURET『Carolina』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付き)

 エディ・アドコック・バンド出身のスージ・ゴット(f)と、フランス出身のマンドリニスト、クリスチャン・セグェの1999年作品は、暖かさに溢れたホームメイド・ミュージック。二人が講師を務めた東テネシー州立大学周辺や、スジーの故郷ノース・カロライナの風景をオリジナル曲に込め、ジェフ・ホワイト(g)、チャーリー・クッシュマン(bj)、マイク・バブ(bs)によるナッシュビルと、フランス・パリのブルーグラッサー達による二つのセッションで、クリスチャンのメチャ美しいマンドリン(1927年製ギブソンF-5)とボーカル、スージの飾り気のないフィドル&ボーカルが楽しめる。ブルー・リッジの懐で二人の幼い子どもを育てる様子が伝わるホノボノとするブルーグラス作品だ。ちなみに、トニー・トリシュカやラス・バレンバーグをゲストに迎えたクリスチャン・セグェの1984年名作フランス盤LP『Blue Shades』(ADA-1004LP 特価\870-!!)も在庫している。最近また売れ出したというLPアルバムのサワリ心地もいいよ。
インスト新入荷
KOCH-2082 V.A.『Southern Filibuster: A Tribute to Tut Taylor』CD\2,573-(本体\2,450-)

Swampwater/Dobro Country/Ghost Picker/Oasis/This Ain't Grass/Me and My Dobro 他全14曲

 「ドブロ」という楽器、20世紀はじめ全米を席巻したハワイアン・ブームでアパラチアの山中まで入り込み、その後のラップ・スティールやペダル・スティール攻勢にもめげず、1955年に「アンクル」・ジョッシュ・グレイブスがフラット&スクラッグスに加入することによって、あたらしいアコースティック楽器として現在のジェリー・ダグラスがまったくあたらしいレベルにまで引き上げた「クール」な楽器だ。そのジェリー・ダグラスが心を込めてプロデュースした『タット・テイラーに捧げる』アルバム。スクラッグス・ロールを取り入れたジョッシュのスタイルがブルーグラス・ドブロの王道として君臨する一方、60年代からタットはフラットピッキンで独自のドブロ・スタイルを確立、何よりもそのアーティスティックなメロディがウエストコーストではローランド&クラレンス・ホワイト兄弟に、そして東南部ではディキシー・ジェントルメン時代を通じてバッサー・クレメンツに大きなインスピレーションを与えたであろうことは想像に難くない。もちろん70年代、ジョン・ハートフォードのエアロ・プレーン・バンドでの活躍は言うまでもないタット……現在86歳で元気だ。左手に持った鉄のバー(棒)一本でタットがつむぎ出したメロディのユニークさを、ジェリーを含めた現在最高のドブロ奏者14人が演じる。マイク・オルドリッジやロブ・アイクス、そしてランディ・コーアズらトップランナーたちもさることながら、1曲目のジェリーに続くビル・カーダインやマイク・ウィッチャーら若手のユニークな発想がすばらしい。バックにはフレキシブルな達人たち、ラス・バレンバーグ/デビッド・グリア/ブライアン・サットン(g)、フレッド・カーペンター/ジェイソン・カーター/ステュアート・ダンカン(f)、マイク・コンプトン/ロニー・マッカーリー/ティム・オブライエン(m)、バリー・ベイルズ/デニス・クラウチ/マイク・バブ(bs)。ホットなブルーグラス・ドブロとは全然違う、レイドバックしたダウンホームなタット・テイラー流が実に心地よい、すばらしいインスト・アルバムである。
各楽器別インストお勧め再入荷作品
(楽器につきましては、楽器本体やパーツから教則物まで、各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください)
■ギター
CMH-5201 V.A.『Fire on the Strings: The Ultimate Guitar And Banjo Album, Vol. 2』CD\2,079-(本体\1,980-)

 1995年発売で、現在は廃盤となっているごちゃ混ぜのインスト集なんだけど、タイトル通り「何これっ!!?」といったようなとにかく目立つフレーズの連発がメチャクチャ楽しい「弾きまくり」アルバム。録音はおそらく1970〜80年代はじめまで、御大マール・トラビスやジョー・メイフィスらにドン・レノやエディ・アドコックらも登場する全12曲、ギター・メインだけではないけれど、どれも「なーるほど」のノン・デリカシー作品。

BVCM-35546 CHET ATKINS『日本の詩情』CD \1,890-(本体\1,800-)

浜辺の歌/ゆりかごの唄/里の秋/夏は来ぬ/みかんの花咲く丘/城ケ島の雨/荒城の月/赤とんぼ/椰子の実/花/波浮の港/故郷/夕焼け小焼け 全13曲

 「ミスター・ギター」、2001年に77歳で他界したチェット・アトキンズの1973年の日本向け特別企画アルバム。日本盤として貴重なリリースで、売り切れゴメン……。
FGM-1015D ROBIN KESSINGER, ROBERT SHAFER, MARK COSGROVE『Pickin' at Peaceful Bend』DVD\3,990-(本体\3,800-、カラー55分)
 3人のウィンフィールド全米フラットピッキン・ギター・チャンピオン、ロビン・キッシンジャー、ロバート・シェーファー、マーク・コスグローブが3様のギターを聴かせる楽しい2008年5月のライブ映像。これまでのフラットピッキン・ギター・マガジン映像シリーズ4作でのブルーグラス大会とは少し趣を変えて、ドック・ワトソン系列のフラットピッキン世界をスタンダード曲中心に見せ聴かせる1時間。3人ともボブ・トンプソン製ドレッドノートを快奏する。
■バンジョー
(ムーンシャイナー連載のチチ松村「バンジョー祭り」、世界のバンジョー音楽をお見逃しなく!!)
BP-1 Banjo Package『復刻版 Vol.1: 1975 Nov.〜1977 Oct.』Book\5,565-(本体\5,300-)

 1970年代、ジューンアップル誌と並んで日本ブルーグラスの情報発信基地だった『バンジョー・パッケージ』誌。その創刊号(75年11月号)から通巻24号(77年10月号)まで、まるで電話帳、32mmにも及ぶ本の厚みになる当時のバンジョー情報が満載!懐かしい当時の広告、膨大なTAB譜!

PATUX-175 MARK DELANEY『Sidecar』CD\2,573-(本体\2,450-)

 現在ランディ・ウォーラー&カントリー・ジェントルメン在籍のマーク・ディレイニーのデビュー作。同郷のエディ・アドコックをはじめ、これまで60余年のブルーグラス・バンジョー・テクニックをバランス良く取り入れつつ、何よりも「音」に対する感情を爆発させる弦へのアタックと意表をつくタイミングの取り方が、わたしには堪らない。ムーンシャイナー誌2009年4月号「連載、吉岡正の闘魂バンジョー」にて特集あり。

ROU-0548 TONY TRISCHKA『Double Banjo Bluegrass Spectacular』CD\2,573-(本体\2,450-)

 還暦を迎え2009年3月に来日したバンジョー革命児トニー・トリシュカ。本作はアール・スクラッグスからベラ・フレックをはじめ、多くのバンジョー・スタイリストが参加、ブルーグラスへの愛情溢れたツイン・バンジョー秀作。

PATUX-196 JESSIE BAKER『Yessir!』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ドン・レノの音ツカミと、絶頂期のアール・スクラッグスを思わせるロールの安定感を兼ね備えた18歳。そう今年春、弟テイラーとのベイカー・ボーイズ『Lonesome Weary Hearts』(Patux-165 \2,573-)として紹介、チャーリー・モンローらの渋い曲ばかりを取り上げていたジェシー・ベイカー。レノ、スクラッグス、そしてモンローのブルーグラスおいしい選曲で、基本バックはマイケル・クリーブランド(f)、デビッド・マクラフリン(m)、ダドリー・コンネル(g)、マーシャル・ウィルボーン(bs)。昨今の若者ブルーグラス、一方にクラシック界まで足を伸ばすかと思えば、こうしてわれわれおじさん達以上にディープに先人の偉業を尊敬し掘り下げる者がいる。ブルーグラスは不滅だぁーッ!!
■マンドリン
SL-001 CHRIS SHARP & DAVID LONG『One Hand on the Radio』CD\2,573-(本体\2,450-)

 2008年4月に来日した、クリス・シャープとデビッド・ロングが2005年に発表した作品は、半世紀以上も時代をさかのぼったブルースやオールドタイム・カントリーの雰囲気を漂わせた作品。マイク・コンプトンにつづくモンロー・スタイル・マンドリン奏者デビッド・ロングに注目!!

ROU-0453 RONNIE McCOURY『Heartbreak Town』CD\2,573-(本体\2,450-)

 IBMA最優秀マンドリンを連続8回受賞したロニー・マッカーリー、2000年発表の唯一のソロ・アルバムはマンドリニストとボーカリストの二面を収めている。マンドリン奏者としては4曲のインストにベラ・フレックやジェリー・ダグラス、デビッド・グリアやステュアート・ダンカン、そしてデビッド・グリスマンらをゲストに、残りの9曲はボーカルもので、デル・マッカーリー・バンドやザ・サイドメンの仲間らと。
■フィドル
PATUX-193 NATE GROWER CD\2,573-(本体\2,450-)

 若手フィドラー、ネイト・グローワーの最新デビュー作。ニューヨークの小学校にやって来たローカルバンドのブルーグラスを聴いてフィドルを弾きはじめ、ベニー・マーティンに目覚めたという若者。ワシントンDC地区の名手たち、マイク・マンフォード(bj)、ダニー・ナイスリー(m)、マーク・シャッツ(bs)、ジョーダン・タイス(g)らをバックに、オールドタイムからフラット&スクラッグス、そしてテキサス・スウィングまで、多彩な曲調のなか、伝統的なブルーグラス・フィドルの歌い方をベースにした奏法を聴かせる。

DB-339 DEWEY BROWN『Hard Times for a Fiddler』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ラルフ・スタンレーのクリンチ・マウンテン・ボーイズのフィドラー、ディウィー・ブラウンの最新作は、トラッドに自身のオリジナルを加えた全15曲。まだ20代の若さにしてドップリとスタンレー・サウンドと伝統的なブルーグラス・フィドルの王道を行く。自身のリード・ボーカルにラルフ・スタンレーはもちろんのこと、デル・マッカーリーまでがゲストで登場、華を添える。バックアップはクリンチ・マウンテン・ボーイズのメンバー中心に、"Black Mountain Blues"、"Cherokee Shuffle"、"Lee Highway Blues"、"It's Two O'Clock"ほか、正統派のブルーグラス・フィドルを丁寧に聴かせる。

CMH-9452 BENNY MARTIN『Fiddle Collection』CD\2,573-(本体\2,450-)

 初期ブルーグラス・フィドルの最高峰とされるベニー・マーティン(1928-2001)が1976年、48才当時に録音した超有名スタンダード25曲集LP2枚組のCD化に際して3曲のボーナスを足した全28曲。何も言わずに、ベニーの呼吸に合わせて酔うべし。中期ブルーグラス・フィドルの最高峰、几帳面でクールなケニー・ベイカーとは対照的な感情露出型だが、そのふたつが組み合わさったところに現代フィドルの粋がある、とわたしは思っている。
■ドブロ
RHY-1030 RANDY KOHRS『Old Photograph』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 最新作『Quicksand』(RHY-1052 \2,573-)で注目のランデイ・コーアズ。本作は1曲目から今風ブルーグラス特有の音的スリルを目一杯に「やり過ぎちゃう!?」いうくらいに楽しませてくれる、レベルの高いミュージシャンシップが堪能できる2007年秀作。超一級のドブロはもちろん、彼の歌がすごい!! 全編、今風ブルーグラス・アレンジの集大成的サウンドで、特にまだ知られていない若手による1曲目と5曲目は秀逸!! メロディーを的確に(しかも鉄の棒1本で…)捉えるドブロ奏者らしい繊細さが感じられる人選やアレンジに感心だ。強烈な黒人ゴスペルとのコラボや、フォービートのド・ホンキートンク・カントリー(お約束通りのフィドルが美しい!!)、どの曲も、楽器ひとつずつが何を弾くのか、完璧にコントロールされた見事なアンサンブルの創り方に、コーアズの非凡さを強く感じる秀作だ。

RCD-05335 ROB ICKES『Road Song』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ロブ・アイクス最新作。マイケル・アルビーのピアノとのデュオで贈るジャズ・スタンダード10曲。ハンク・ウィリアムズ"You Win Again"を含む3曲ではロビネラのすばらしい女性ボーカルが聴く者をさらに癒してくれる。ピアノの広がりのある響きの中で、ドブロしか持ち得ない独特の呟きや呻きが見事に混ぜ合わさって、めちゃくちゃ気色いい音を創っている。目を閉じてゆったりと聴きたい。ドブロ名盤たるべき超お勧めの一級作品!!
■マウンテン・ダルシマー
CO-2710 BONNIE RUSSELL & THE RUSSELL FAMILY『Mountain Dulcimer, Galax Style』CD\2,573-(本体\2,450-)

 マウンテン(アパラチアン)・ダルシマーのベーシックな奏法を収めた秀作。当時13歳だったボニー・ラッセルが、兄と父のギターをバックに録音したスタンダード曲集。ブルー・リッジ・パークウェイ沿いのゲイラックスからヒルズビル周辺の約20年以上前、きわめてローカルな音楽ドキュメントとしても貴重なアルバムである。
オールドタイム&フォーク新入荷
VFH-2010 DALE JETT & HELLO STRANGER『Going Down the Valley』CD\2,573-(本体\2,450-)

Hello Stranger/How Do You Do/Will You Miss Me/My Dixie Darlin`/My Native Home/Cannonball Blues/No Depression in Heaven 他全14曲

 A.P.とサラ・カーターの孫に生まれながら、かつてはポップ・カントリーにしか興味がなかったというデール・ジェットが、自身の持つ「宝物」に気付いて創り上げたすばらしいバンドのデビュー作。エリザベス・コットン("Freight Train"の)から最初の手ほどきを受けたという、通常のギターのまま左で弾くという奏法でカーター・ファミリー・ピッキンを難なくこなすデール、何よりもその力強いボーカルはクリンチ・マウンテンの土壌に深く根ざしたA.P.カーターの伝統を直接感じさせてくれる。デールの長年の友人であるオスカー・ハリスとともにギターとオートハープを弾き分けつつ、私生活でのパートナーであるテレサ・ジェットのベースに乗ったサウンドはカーター・ファミリー・サウンドを基本に、トッド・ミードのフィドルやバンジョー、ギター製作で知られるウェイン・ヘンダーソンも3曲で参加、タイトル曲には御大ビル・クリフトンが久々に元気なボーカルを聴かせてくれる。クリンチ・マウンテンの山懐、プア・バレーと呼ばれる質素で静かな暮らしの中から湧き出てくる日常の悲しみや希望をストレートに表現する、けっして洗練されたサウンドではないけれど……、ビル・クリフトンがライナーノーツで言うように、ナッシュビルがより大きなポップ・マーケットを志向したために捨て去った「魂」のこもったすばらしいアルバムである。

KT-2010 V.A.『君こそは友――歌は、人を繋ぐ、世界を繋ぐ――』CD\2,000-(本体\1,905-)

 1960年代末の関西フォーク黎明期「フォークキャンプ」から活躍し、4月27日に他界したシンガーソングライター藤村直樹(62)が、先に他界した高田渡の「生誕会60」でレクイエムとして作詞した「君こそは友」という1曲を14組、ラグパパ・ジャグバンド(ジャグバンド)、ほっこりフェローズ(ブルーグラス)、藤村直樹&中川五郎withアップタウナーズ(クラシックカントリー)、バラーズ(フォーク)などのバンドサウンド、北村謙、ひがしのひとし、水晶、さかもとふみや、三島邦生、桝井耕一郎、楠木しんいち、木崎豊、長野たかし、森川あやこほか、38人のミュージシャンがそれぞれにアレンジしたユニークな作品。原曲はカーター・ファミリー曲だという(それにしても何故、フォークの人は原典を明らかにしないのかなぁ?)この曲、たとえトラディショナルにしても、何から学んだのかということが、とても大切だと思うのだが……。このCDの収益はパレスチナ・ガザ地区で働く京都大学教職員や学生たちの活動費に当てられるという。
オールドタイム&フォークお勧め作品
M-24976 PATTY LOVELESS『Mountain Soul U』CD\2,888-(本体\2,750-)

 デル(g)&ロニー・マッカーリー(m)、ブライアン・サットン(bj)、ロブ・アイクス(d)を従え、ヘイゼル・ディッケンズもカバーしたハーラン・ハワードの名曲をトップに、アパラチアの厳しい生活を歌い込んだパティ・ラブレス、2001年の『Mountain Soul』につづく最新第2弾。ジャンル/スタイルにこだわらず、夫エモリー・ゴーディーJr.のプロデュースで、ブルーグラス人脈をフルに動員した秀作。1957年ケンタッキー州パイクビル生まれで父親は炭坑夫(黒肺塵症を患う)、遠い従兄弟にロレッタ・リンとクリスタル・ゲイルがいるというホンマもん。
カントリー新入荷
SXCD-6032 V.A.『Silver Meteor: A Progressive Country Anthology - Extended Edition』CD\2,573-(本体\2,450-)

Never Ending Love/Last Thing On My Mind/Why You Been Gone So Long/Alabama Jubilee 他全26曲

 1980年にLPで発表された幻の名盤『シルバー・メテオ』が初CD化である。1973年、クラレンス・ホワイトが初のソロアルバムのために録音した4曲、同年7月に酔っ払い運転の車にはねられて他界した29歳のクラレンスが最後に遺したきわめて貴重な遺作を含むLP時代の12曲に14曲のオマケ・ボーナス・トラックが含まれた全26曲。カントリー・ガゼットと兄ローランド(1曲ではホワイト兄弟に憧れていたライ・クーダーをスライドギターに迎えている)らとのクラレンス、亡くなる2週間ほど前の録音は、きっと今後もっと手を加えるつもりだったのだろうか? オリジナルLPには、エバリー・ブラザーズ(クラレンス・ギターとの共演)やタイトル曲のケーシー・ケリーほかに、ビル・キースとジム・ルーニーにエリック・ワイズバーグ、リチャード・グリーンらが加わった伝説のブルー・ベルベット・バンドからの2曲など。ボーナスで注目なのはカントリー・ガゼット1972年デビュー・アルバムの未発表2曲!! またガゼットが1975年にオランダの新人女性シンガーをバックアップした2曲、ほかにもポール・シーベル"Pinto Pony"にはデビッド・グリスマンのマンドリンからクラレンスのベンダー間奏やラスティ・ヤング(ポコ)とクラレンス・ホワイトのインスト"Everybody's Talkin'"、リック・クーニャ"Yo-Yo Man"等々、ウエストコーストで「1969年から1975年」にかけて盛んだった実験的な試みの現場を覗くことのできる秀作である。すなわち、ザ・バーズの『Sweet Heart of the Rodeo』('68)後から、イーグルズ『Hotel California』('76)で結実することになるいわゆる「ウエストコースト・サウンド/カントリーロック」爛熟期を一望する楽しい作品でもある。

CAP-85410 DIERKS BENTLEY『Up on the Ridge』CD\2,363-(本体\2,250-)

 ダークス・ベントリー(34)、2003年にデビュー以来アルバム4枚を発表、その中から14枚のシングルのうち7枚がナンバーワンヒットという旬のカントリースター、最新作はアコースティックにこだわった渋い作品。ブルーグラス新入荷参照。
カントリーお勧め作品
ROU-3280 WILLIE NELSON『Country Music』CD\2,573-(本体\2,450-)

 すでにカントリーなどというジャンルを超越してしまったアメリカン・アイコン、ウィリー・ネルソンの最新作は、なななんと!ブルーグラス/オールドタイムのノウハウを大胆に取り入れたヒットメーカー、T.ボーン・バーネットの制作品。ステュアート・ダンカン、マイク・コンプトン、クリス・シャープ、デニス・クロウチ、ロニー・マッカーリーやシャッド・コッブ、ライリー・ボウガスらアコースティック組に、バディ・ミラー(エレキ)とラッセル・パール(スティール)が脇を固める見事なT.ボーン・サウンド。選曲がまた渋く、アーネスト・タブ、ハンク・ウィリアムズ、ルービンズetc... ジャンルを越えた大人のアメリカン・ミュージック作品といった趣き。ただただ見事、偉大である。
DUAT-1188 *V.A.『Western Jubilee: Songs And Stories of the American West』CD\2,573-(本体\2,450-)
 さまざまなアメリカ西部の歌とサウンドを集めた楽しい2004年作品。シンプルなカウボーイ・ソングからウェスタン・スウィングやウェスタン・ヨーデルまで、ドン・エドワーズ、サンズ・オブ・サン・ホワキン、デビッド・ウィルキー&カウボーイ・ケルティックス、ウィリー&ワイルド・ウェストほか、現在のウェスタン音楽のトップ・アーティストたちによる「ウェスタン」音楽集。
映像新入荷
FBG-001D V.A.『Families of Bluegrass: An American Tradition』DVD\2,573-(本体\2,450-、64分)

 1993年にTV番組のために収録された家族とブルーグラスをテーマに、当時IBMA(国際ブルーグラス音楽協会)の本部のあったケンタッキー州オウエンズボロのオハイオ河の岸辺で収録された特別番組。ロニー・レノの司会(さすがに本場アパラチア系英語は聞き取りにくいぞ!!)で、デル・マッカーリー、ラルフ・スタンレー、オズボーン・ブラザーズ、ザ・ホワイツ、アリサ&ラモナ・ジョーンズ、レノ・ブラザーズ、コックス・ファミリーをゲストに家族に伝わっていくブルーグラスを演じ語るライブ映像全17曲。デルは息子たちロニーとロビー、そしてジェイソン・カーターを迎えたばかりの若々しい新生DMBのアグレッシヴな"Lonely Side of Love"など2曲にはじまり、ラルフのバンジョーはあのトレードマークのアーチトップ、元気なカーリー・レイ・クライン(f)での"Mountain Folks"や"Rank Stranger"、そして兄カーターとのスタンレー・ブラザーズの60年代映像"In the Pines"も見れる。元ブルーグラス・カーディナルズのドン&デビッド・パームリー親子にはチャーリー・サイズモア(m)と若きドン・リグスビー(f)が参加して"Mountain Laurel"とアカペラ。アリソン・クラウスとのコラボで知られるコックス・ファミリーは"Everybody's Reaching Out for Someone"とレノ&スマイリーの"I'm Using My Bible for a Roadmap"をロニーとジャム、ザ・ホワイツはナッシュビルに移ったきっかけを楽しく語りながら"Lonesome Wind Blues"とジャムで"Used to Be"、グランパの妻と娘のラモナとアリサのオールドタイム"Green Rolling Hills"と"Whiskey Before Breakfast"でベース弾いているのはひょっとしてルース・マクレインかな……? ホストのロニー・レノと弟たち、デールとドン・ウェイン3兄弟のジャム"Bye Bye Blues"の上手いこと! 末弟ドン・ウェインのバンジョーは親父さんより上手なレノ・スタイルだぞ!? 1962年収録のレノ&スマイリー"Love Please Come Home"も登場、踊るバンドが凄い。そしてオズボーン・ブラザーズがトリでイーグルズもカバーした"Midnight Flyer"と"Rocky Top"、ソニーが「ロッキートップ秘話」を大いに語る……等々。地方制作のケーブル・テレビ番組のDVD化でチャプターもない製品だが、ブルーグラスがあたらしい時代に向かうバラエティに富んだ楽しめる映像作品である。

VES-13118D GEOFF MULDAUR『Guitar Artistry of Geoff Muldaur』DVD\3,308-(本体\3,150-)(カラー93分)

Wild Ox Moan/Fishing Blues/Downtown Blues/I Can't See Your Face Anymore/Chicken 他全14曲
 今年9月から10月にかけて、エイモス・ギャレットとともに日本全国ツアーが予定されているジェフ・マルダーの最新スタジオ・ライブ映像DVD。1960年代フォーク・リバイバルのど真ん中、ジム・クゥエスキン・ジャグ・バンドに参加、当時の妻マリア・マルダーとともにビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズを退団したばかりのビル・キースやリチャード・グリーンらをいち早く雇うなど、ブルーグラス/オールドタイム畑との交流も深い。その後、ポール・バターフィールドのベター・デイズに参加したのち、ソロとして活躍、そのレイドバックしたブルース・ギターとボーカルには定評がある。自身の音楽について、またギターアレンジなどについて、ジェフ・マルダーの核心にも迫るスタジオ・ライブ映像である。

MB-97775D CARLO AONZO『Classic Mandolin Virtuoso』DVD\3,990-(本体\3,800-、48分)

 1997年度カンザス州ウィンフィールドの第27回ウォルナットバレー・マンドリン・チャンピオンであり、同時にべネツィアの第6回ビットリオ・ピツィアンティ国際マンドリンコンクールで「ビバルディ特別賞」を受賞したという、「イタリア・マンドリン界で最高の技術・表現力を持つ奏者の一人」というカルロ・アオンゾのライブ映像集である。クラシック関係でギタリスト長岡克己とのデュオなどで来日公演もしている。本作でもフラットピッキン・ギタリストのベッピ・ガンベッタとの共演が収められているほか、ブッチ・バルダサリやデビッド・グリスマンらとの録音、スティーブ・カウフマンのマンドリン・キャンプ講師などでブルーグラス・マンドリン界との接点を持つ。同じマンドリン、違う世界も覗いてみませんか……?

NONE524056 PUNCH BROTHERS『Antifogmatic』CD2枚組+DVD\4,095-(本体\3,900-)

 ニューヨークの小さなクラブで定期的に開かれる「P-Bingo」ナイトでの超強烈ブルーグラス炸裂唖然ライブの40分DVDを含む3枚組ボックス、現在ブルーグラス最先端のパンチ・ブラザーズ。詳細はブルーグラス新入荷参照。
映像もの再訪入荷
(しばらく紹介しなかった超お薦め映像作品!)
SHA-603D JIM REEVES & RAY PRICE『Country Music Classics (1956)』DVD\3,308-(本体\3,150-、60分)

 1954年夏、エルビス・プレスリーの登場でアメリカ音楽界に激変が起こるさなか、ジム・リーブスとレイ・プライスというカントリー界きっての美声歌手が、いわゆるポップ・カントリーに向かう寸前を捉えた貴重なテクニカラー映像。アーネスト・タブも登場するクラシック・カントリー・ファン必見!!のお宝映像集である。
SHA-605D STANLEY BROTHERS & DOC WATSON『Pete Seeger's Rainbow Quest』DVD\3,308-(本体\3,150-、約2時間)
 1960年代中頃のフォーク・ブームのさなか、ピート・シーガーがホストでさまざまなゲストを迎えたTVシリーズ『レインボー・クエスト』から、1966年12月に他界してしまうカーター・スタンレーの姿を収めた(知られる限り3種類ほどしかない)極めて貴重な番組と、デビューしたばかりのドック・ワトソンを迎えた番組をカップリングしたもの。スタンレー・バージョンにはゲストでカズン・エミーが登場、ワトソンにはクリント・ハワードとフレッド・プライスが登場、それぞれにオールドタイム音楽の真髄を聴かせてくれる。ブルーグラス/オールドタイム/アメリカン・フォーク音楽ファン、必見のお宝映像集である。
映像ものお勧め作品
(近年の映像ベストセラー作品です)
SHOUT11461 V.A.『Country's Greatest Stars Live, Vol.1』DVD2枚組150分\3,990-(本体\3,800-)
SHOUT11464 V.A.『Country's Greatest Stars Live, Vol.2』DVD2枚組200分\3,990-(本体\3,800-)


 上記2点、カーター・ファミリーとジミー・ロジャーズが初録音した1927年のブリストル・セッションから50年を記念して、1977年にカントリー音楽財団が企画制作、当時あたらしく完成したグランド・オール・オープリ・ハウスで収録され、1978年、5ヶ月にわたって全米に放送された特別番組(合計7時間分=正味各約45分で315分)のDVD2巻(各DVD2枚組)。1970年代のトップカントリーアーティストたちと、当時はまだ元気だったロイ・エイカフやビル・モンロー、ジーン・オールドタイムとリーやジミー・デイビスほか、クラシック・カントリーのスターたちの貴重な映像である。

MP-0208 MAC WISEMAN『Bluegrass 1971 with Lester Flatt & Chubby Wise』DVD\2,573-(本体\2,450-、カラー47分)

 チャビー・ワイズ、テイター・テイト、ジョー・グリーンの強力トリプル・フィドルでキックオフされる"Wabash Cannonball"にはじまるマック・ワイズマン数々の当たり曲。シェナンドー・カッタップス(故ビリー・エドワーズ、ハーシャル・サイズモア、ジョン・パーマー、テイター・テイト、ゲストにハービー・ガバード)のパリパリに乾いたソリッドグラスに、マック絶頂期のすばらしい声を聴かせる。中ほどでは元気なレスター・フラットがナッシュビル・グラス(ローランド・ホワイト、ジョッシュ・グレイヴス、ハスケル・マコーミック、ポール・ウォーレンにゲストのハウディ・フォレスター!!ほか)を率いて登場……、もう堪りません!! その上、カールトン・ヘイニー(世界初のフェスを開いた興行師)が出てきてレスターとチャビーを呼び、オリジナル・ブルーグラス・バンド時代についてインタビューという、すごいオマケまでついた、まさしくブルーグラス界のお宝映像!!

MME-72001D LEWIS FAMILY『Crowd Pleasers』DVD\2,573-(本体\2,450-)(55分)

 ブルーグラス・ファミリー・ゴスペルの第一人者ルイス・ファミリー、1987年の劇場ライブDVD映像。これぞアメリカン・エンターテイメントというノリノリで精一杯のステージを繰り広げる彼ら、「バイブルベルト」と呼ばれる南部の中心ジョージアで半世紀以上に渡って絶大な人気を保ちつづける秘密がよく分かる映像だ。ブルーグラスのスピリット/ドライブを頑なに守りながらエンターテイメントに徹するルイス一家と全員をリードするリトル・ロイの迫力バンジョー&ギター、そのプロ魂がすごい。彼らIBMA名誉の殿堂入りをムーンシャイナー2006年12月号(MS-2402 \525-)で特集している。

KOCH-4241 CHARLIE DANIELS & Friends『Preachin', Prayin', Singin'; Live from Nashville』DVD\2,888-(本体\2,750-)


 サザンロックのスーパースター、チャーリー・ダニエルズもブルーグラス出身。そんな彼が、ゲストにアール・スクラッグスとゲーリーとランディの息子ふたり、そしてデル・マッカーリーを迎え、親友のマック・ワイズマンと和気あいあいのブルーグラス・ゴスペル・ライブを繰り広げる2005年のセッション・コンサート。基本セットのバンドには、ロニー(m)とロブ・マッカーリー(bj)、ジェイソン・カーター(f)、マイク・バブ(bs)のDMBに、ストリングダスターズのアンディ・ホール(d)と、2006年にジョン・コーワン・バンドで来日したティム・メイ(g)、コーラス隊としてザ・ホワイツ。リラックスした笑顔が一杯の、楽しいコンサート映像である。

SHDVD-4805 V.A.『Country Bluegrass Homecoming, Vol.2』DVD\3,675-(本体\3,500-)(Dolby Digital 5.1 and Stereo、90分)

 ゴスペル界で知られるビル・ゲイザーが企画制作、ブルーグラス/カントリーの新旧トップ・アーティスト、ビンス・ギル、ラルフ・スタンレー、ジョージ・ジョーンズ、ロンダ・ビンセント、ザ・グラスカルズ、マーティ・ステュアート、ドイル・ローソン&クイックシルバー、チェリーホームズ、デイリー&ビンセントらが見事なゴスペル・エンターテイメントを繰り広げる見ごたえ十分のメジャー製作DVD秀作第2集。第1集は売り切れました。

SHA-611D〜620D FLATT & SCRUGGS『Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.1〜Vol.10』各DVD\3,308-(各本体\3,150-、白黒約1時間)
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 フラット&スクラッグス超お宝映像シリーズが今春、全10巻をもって完結した。今さら述べるまでもないが、1950〜1960年代、もっとも完成されたブルーグラス・アンサンブルとして、いまだに越えるもののいない巨人、アール・スクラッグスとレスター・フラットがシリーズ全体で10時間……、その絶頂期の音楽を目で見ることができる。どの場面もエンターテイメントとして、またミュージシャンシップの示唆を含んだブルーグラス界の宝です。なによりも、楽しい!! Vol.1 からVol.10 まで全10巻、現在在庫あり。お早めに、欠けることなく揃えられることを、心からお薦めします!
教則ものお勧め
 下記のほか、教則に関しては演奏レベル/ニーズに応じて、ご相談ください。
KB-60D KENNY BAKER『Fiddlin' My Way』DVD\5,775-(本体\5,500-)(pdf楽譜付)

Jerusalem Ridge/Festival Waltz/Windy City/First Day in Town/Grassy Fiddle Blues/Denver Belle/Road to Columbus/Kelly Lynn Waltz/Indian Killed a Woodcock/Dance with Me Kenny/Sushi.

 ブルーグラス・フィドル最高峰のひとり、ケニー・ベイカーが、自身のフィドル・チューンを通常スピードと少しクローズアップしたスロー・バージョンで淡々と弾いて見せる。ただし画質/音質は良くないしプロダクションはあまりにベタ……だが、ベイカーを目の前にしては問題外でしょう。

KB-02D KENNY BAKER『Fiddle Breaks & Back-Up』DVD-R\5,775-(本体\5,500-)(53分)

Kentucky Waltz(Key of E)/Uncle Pen(A)/In the Pines(F)/Molly and Tenbrooks(Bb)/Blue Moon of Kentucky(C)/Sun\mmertime Is Past and Gone(G)/Sittin' on Top of the World(C)Dark Hollow(Bb)/Love Please Come Home(Bb)/My Little Georgia Rose(Bb)/A Good Woman's Love(G)/Walk Softly on This Heart of Mine(C)/Footprints in the Snow(E)/Can't You Hear Me Callin'(G)/Muleskinner Blues(G).

 ケニー・ベイカーのフィドル・チューン集『Fiddlin' My Way』につづいて歌物編もDVD化だ。上記、ビル・モンローのもとで歴史を創った名曲の数々を、そのリードとバックアップを、それぞれ上記のキーで見せてくれる。通常スピードと少しクローズアップしたスロー・バージョンで淡々と弾いて見せる。ただし画質/音質は良くないしプロダクションはあまりにベタ……だが、ベイカーを目の前にしては問題外。えーい頭が高い! 控えいっ!!

ACU-SHD SIERRA HULL『Secrets Songs & Tunes』DVD2枚組\7,875-(本体\7,500-、約4時間)


Smashville/Secrets/Everybody's Somebody's Fool/That's All I Can Say/Hullarious/From Now On/Absence Makes the Heart Grow Fonder/Sierra's Waltz/Ice on the Road.

 10代にして、すでに2年連続でIBMA最優秀マンドリン奏者ノミネートに名を連ねるシエラ・ハルの全米デビュー作『Secret』のマンドリン・パートを教える2枚組DVD。収録時は16歳というから、ちょうど来日をした2008年頃だ。最初の30分で、自身のスタイルの特徴を説明した後、『Secret』(ROU-0601 \2,573-)からアメージングな運指が堪能できる7曲、そして自費制作デビューアルバム『Angel Mountain』(HULL-70206 \2,573-)から、比較的与しやすいブルーグラス曲の2曲……。ロン・ブロック(bj)、ケニー・スミス(g)、ザック・マッカラム(bs)をバックにしたそれぞれの模範演奏つき。

MB-99471BD BRIAN WICKLAND『American Fiddle Method Vol.1』CD+Book \4,095(本体\3,900-)
MB-99472BD BRIAN WICKLAND『American Fiddle Method Vol.2』CD+Book \4,095(本体\3,900-)


 ブライアン・ウィックランドが教えるフィドル奏法入門CD付き教則本の決定版。「Vol.1」はキーがAやDの初心者向きで有名22曲で、米国でも有名な「スズキ・メソッド」を使っているので、お子様にもお勧めです。「Vol.2」は様々なキーやテクニックに広がった27曲に、音楽理論の基礎やコードの入り口まで踏み込んだ内容になっている。いずれにせよ、フィドル初心者にはとても分りやすい(英語解説だけど)お勧めの入門書。
■期間限定コーナー
MVDV-4577 BILL MONROE『Father of Bluegrass Music』DVD+Book\3,675-(本体\3,500-)(対訳本との期間限定セット特別価格です!!)

 ビル・モンロー(1911-1996)がすべてを語る必見名作DVDとその日本語対訳本のセットです。ジョン・ハートフォードとのインタビューを軸に、レスター・フラット、エミルー・ハリス、ポール・マッカートニー、 オズボーン・ブラザーズ、ドリー・パートン、リッキー・スキャッグス、マーティ・ステュアート、そ してデル・マッカーリー/ビル・キース/チャビー・ワイズのブルー・グラス・ボーイズ・リユニオンなどの超貴重な演奏、ジェリー・ガルシアやロイ・エイカフのインタビューなど、日本語/英語併記の完 全対訳本(Book-27のみは \1,995-)とともに、20世紀の偉大なアメリカ音楽家の生涯を再訪。必見!! 来年はモンロー生誕100年です。
楽器、その他…
RK-R37-SN 『レコーディング・キング・バンジョーThe Madison』 \115,500-(本体\110,000-)→\98,175-(本体\93,500-)

大好評、レコーディング・キング・バンジョー、日本代理店ホスコ独自のスペックで開発したメイプル仕様廉価モデル、日本先行発売限定入荷。ブルーグラスをこれから本格的に始めるピッカーはもちろん、従来のギブソンスタイルとは違う新鮮味のあるバンジョーでベテランピッカーにもお薦めできます。
メイプルネック&リゾネーター、ローズウッド指板 RB-1スタイルインレイ、ビンテージRB-7スタイル・ヘッドシェイプ、スリープライ・ハードロックメイプル・ウッドリム、ワンピースフランジ・マスタートーン・スタイル ニッケル、フラットトップ・トーンリング (The Madison)、GOTO ペグ、プレストテールピース、REMOヘッド、ブラウンサンバースト、グロスフィニッシュ、C-0729ライトケース付き。

ASABURO #35 Spruce Top/Maple Side and neck/Birch-Plywood Back \29,4000-(本体\280,000-)

ドブロプレィヤーである朝倉氏の作品である。ドブロへの愛情が高じて35本目になった。興味のある方はぜひ試弾をお勧めする。ムーン・シャイナー2003年9月号に特集記事がある。

■ VINTAGE AND USED INSTRUMENTS

下記、在庫中です。詳細、お問い合わせください。
GIBSON L-48 1965 #368350 (Arch Top Guitar)
GIBSON L-0? 1942 #9755(Flat Top Guitar)
MARTIN 00-21 1971 #276979(Flat Top Guitar)
MARTIN D-18 1950 #114843(Flat Top Guitar)
GIBSON RB-175 19464 #196826(Long Neck Open-Back Banjo)
VEGA Tu-Ba Phone 1976 #1805(Open-back Banjo)
VEGA Tu-Ba Phone #3 1924 #62611(Open-back Banjo)
DEERING GDL #0315996-4721 w/Keith Tuners (Resonator Babjo)
Stlling Red Fox 5-String Banjo (1996)

AQ-1B Classical Banjo弦  \1,890(本体\1,800円)

ウクレレ弦が大変好評なAquila社ナイルガット製のバンジョー弦取扱開始しました。横浜バンジョー祭り等で古いスタイルのバンジョーへの注目度が高まっている今日この頃、オールドタイム・バンジョープレイヤーには、必須のバンジョー弦です。ナイルガット製ですので、腰のある音を持ち、他のナイロン弦よりもはるかに早く音が安定します。
輸入雑誌
(以下の4誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白さをいかがですか)
■フラットピッキン・ギター誌
 隔月刊の掲載全タブ譜対応CD付きフラットピッキン・ギター誌。ブルーグラスからスウィング/ジャズまで。一冊でさまざまな奏法が学べる。

FGM-14.3 「2010年3〜4月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 最新号は、昨年のウィンフィールドで話題になった3人のカバーストーリーと三人三様の"St. Anne's Reel"ほか、デラ・メイのエイブリル・スミス"Lincoln's Retreat"、コラムとタブ譜は"Blackberry Blossom"を「Key of C」、"Molly Bloom"、オルタナ・コード解説、Gマイナー・ブルース・コード進行、"Lonesome Road Blues"のハイブリッド・ピッキン、"Over the Waterfall"、"Jackson's Reel"、ジョン・ミゲーン"Sligo Lament"、"Great Basin Rag"等々、タブ譜満載の80頁。

FGM-14.2 「2010年1〜2月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 「ギター・ジャム特集」はツインギターのハーモニーなど、さまざまなジャムにおける技を紹介。ハーモニー基本理論を"Whiskey Befor Breakfast"で解説、そして実践。つづいて同様に"Liberty"と"Blackberry Rag"でおさらい実践。その他、"Summertime"のリズムとコード、初心者は"Dim Lights Thick Smoke"、カウフマンは"Wheel Hoss"、カーリニのジャズ・ソロは"Lady Be Good"をベース、"Red Haired Boy"をネタにさまざまなリズム・ギター奏法、南北戦争の"Girl I Left Behind Me"をコード分解、そのほか"Arkansas Traveler"や"Wildwood Flower"などのツインギター・ジャム等々、タブ譜満載の80頁。

FGM-14.1 「2009年11〜12月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 サム・ブッシュ・バンドのスティーブン・モウジンのカバーストーリーと"My Home Across the Blue Ridge Mountains"と"Come Back Davy..."のタブ譜ほか、ドーグ風"Dawgapelli"、テキサス"Maiden's Prayer"、初心者"Christmas Time's Coming"、スティーブ・カウフマン"Greensleeves"、ジョン・カーリニ"Oh, Lade Be Good"のコード、"Red Haired Boy"や"President Garfield's Hornpipe"、また12月号らしく"Joy to the World"、"Silent Night"、"Christmas Song"などのクリスマス曲ほか、ジプシー・ジャズも含んでタブ譜満載の80頁。
■バンジョー・ニューズレター誌
 世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。

BNL-10/06 最新2010年6月号 \525-

 カバーストーリーはスコット・ベスタルでタブ譜はサム・ブッシュ・バンドでの"Blue Mountain"や、"Goin' to the Dance"、"Calgary"、"Wired"。そのほかクリス・パンドルフィ"Big Bend"、トム・アダムズ"Virginia Darling"、クラシック・バンジョー「ブラームスの子守唄」ほか、充実したクロウハンマー・タブ譜、初心者コーナーなど、あらゆる5弦バンジョーのタブ譜や話題/情報満載の48頁。

BNL-10/05 2010年5月号 \525-

 今月のカバーストーリーはスティーブ・マーティンでタブ譜は"Pretty Flowers"と"Saga of the Old West"。そのほかタブ譜はスタンダードの"Dinah"(ディック・ミネだっけ?)をフレッド・ガイガー、テレビ主題歌「ホーガンズ・ヒーローのマーチ」、クリス・ワーナーの"Lickity Split"の第一及び第二ブレークなどのタブ譜、そしてクロウハンマー・タブ譜など。

BNL-10/04 2010年4月号 \525-

 リチャード・ベイリー(クラスター・プラッカーズやスティール・ドライバーズ)のカバーストーリーと"Heaven Sent"、"Midnight Train to Memphis"、"Drinkin' Dark Whiskey"のタブ譜ほか、アール・スクラッグス"Mountain Dew"、ドン・レノ"Little Rock Getaway"、トム・アダムズ"Walkin' the Dog"などのタブ譜ほか。

BNL-10/03 2010年3月号 \525-

 カリフォルニアのロスト・ハイウェイのディック・ブラウンをカバーストーリーに、いかに趣味よく自分らしいバンジョーを弾くか"Little Annie"やオリジナル"Dunluce Castle"と、ボーカリストに寄り添うバックアップの極意を"Handsome Molly"でのタブ譜ほか、元ジョンソン・マウンテン・ボーイズのリチャード・アンダーウッドのインタビューと"Old Liza Jane"と"The Last Old Shovel"ほか、バンジョー脳と神経可塑性入門などの特集。

BNL-10/02 2010年2月号 \525-

 ブルー・ハイウェイのジェイソン・バールソンをトム・アダムズがインタビューとタブ譜は"Lonesome Pine"、"Marbletown Intro"ほか、ベラ・フレック"John Hardy"、アール・スクラッグス"Before I Met You"、トム・アダムズ"Tallahassee"、イアン・ペリー"Somewhere Over the Rainbow"ほか。

BNL-10/01 2010年1月号 \525-

 アレン・シェルトンの追悼特集と"Bending the Strings"のタブ譜ほか、マーティ・カトラーによるマーク・ホロウィッツのインタビューをカバーストーリーに、タブ譜はジム・ミルズ"Road to Spencer"、トム・アダムズ"Shenandoah Breakdown"、アール・スクラッグス"Old Fashioned Preacher"、フッド・ガイガー"Softly as in a Morning Sunrise"か、オールドタイムはカイル・クリード特集など。
■ブルーグラス・アンリミテッド誌
 米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。

BU-10/07 最新2010年7月号 \840-

 今月10日に81歳の誕生日を祝ったジェシー・マクレイノルズのカバーストーリーに、マイケル・マーティン・マーフィー、モンロー・クロッシング、ノース・カロライナのブルーグラス・パイオニア=ドン・ウォーカーらの特集と、さまざまなコラムで米国ブルーグラス情報満載の74頁。

BU-10/06 2010年6月号 \840-

 デル抜きのデル・マッカーリー・バンド、トラベリング・マッカーリーズのカバーストーリーほか、アンディ・レフトウィッチ、ダリン&ブルック・アルドリッジ、1969年ルイジアナ・ブルーグラス・ウィークエンドの思い出の特集ほかの80頁。

BU-10/05 2010年5月号 \840-

 ジョッシュ・ウィリアムズとラリー・スティーブンソンをカバーストーリーに、女性ブルーグラスのパイオニアのひとりケーティ・ローアー、オールドタイム・ラジオらの特集。

BU-10/04 2010年4月号 \840-

 ブルーグラス・チャート1位をヒットしたばかりのギブソン・ブラザーズのカバーストーリーのほか、アダム・ステッフィ、ディック・キメル、ポール・ウォーレンらの特集の80頁。

BU-10/03 2010年3月号 \840-

 3月号恒例楽器メーカー特集。Ode & Omeバンジョー、ハス&ダルトン・ギター、クラーク・マンドリン、オールドスタンダード・ウッド、ブルーチップ・ピックの特集ほかの68頁

BU-10/02 2010年2月号 \840-

 ロンサム・リバー・バンドのカバーストーリーほか、キャリー・ハスラー&ハード・レイン、モンロー・スタイル・マンドリンのバディ・メリアム。

BU-10/01 2010年1月号 \840-

 1月号恒例のフェス特集号は、アパラチア・ミュージアム主催「テネシー・フォール・ホームカミング」の特集カバーストーリーほか、オールド・ドミニオン・バーン・ダンスの初期フラット&スクラッグスやスタンレーズらの超レア・フォト・アルバム。そして2010年フェス・スケジュール・リスト。
■オールドタイム・ヘラルド誌
 内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。

OTH-1205 最新2010年6月/7月号 \1,260-

 バール・ハモンズのカバーストーリー「ハモンズ家の思い出C」のほか、昨年他界したレイ・アルデンの夢「フィールド・レコーディング」、ベラ・フレックのアフリカについてのインタビュー、そして1902年ケンタッキー東部のアパラチア山中に生まれた主婦であり女性ミュージシャンであったエフィー・スミス・ピアーソンの生涯などの特集ほか、米国伝承音楽の情報満載の60頁。

OTH-1204 2010年4月/5月号 \1,260-

 ゴード(瓜)バンジョー製作家のジェフ・メンジーズ、戦前のパイオニアたちと数多く共演した94歳のフィドラー、スリーピー・マーリン物語、「ハモンズ家の思い出第3回」などの特集ほか。

OTH-1203 2010年2月/3月号 \1,260-

 2010年フェス&ミュージック・キャンプ・ガイド、「ハモンズ家の思い出第2回」、故レイ・アルデンの究極の遺作「オールドタイム・バンジョー奏法のトレンドD」、オレゴン州ポートランドのレコード店「ミシシッピ・レコーズ」探訪記、元ダブル・デッカー・ストリング・バンドのクレイグ・ジョンソン追悼などの特集ほか。

OTH-1202 2009年12月/2010年1月号 \ 1,260-

 リー・ハモンズのカバーストーリー「ハモンズ家の思い出第1回」ほか、昨夏亡くなったレイ・アルデン追悼特集、そのレイによる究極の力作「オールドタイム・バンジョー奏法のトレンドC」、カイル・クリード1966年インタビューなどの特集ほか。

OTH-1201 2009年10月/11月号 \1,260-

 マイク・シーガー追悼、オールドタイム・バンジョー奏法のトレンドB、アラスカのオールドタイム今昔、マーク・キャンベル・インタビュー特集他。
月刊『ムーンシャイナー』
 1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌、26年目です。

■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-


 お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル:\840-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるコクヨ製ロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー:各¥525-。

 下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2709 最新7月号(通巻321号)\525-

 天才少年アレックス・ハーグリーヴスをカバーストーリー、ブルーグラスにおける天才ミュージシャン列伝、マック・ワイズマン「シンガーvsプレイヤー」、スコット・ベスタル、ブルーグラス史観「アメリカ歴史概論V、C.F.マーティンとフォスター」、尾崎ブラザーズ、ノース・ヒルほかの特集に、日米ブルーグラス情報満載。

MS-2708 6月号(通巻320号)\525-

 ムーンシャイナー最新6月号はトニー・ライスのカバーストーリーほか、有田純弘インタビュー、フェアウェル・ドリフターズ、鎌倉ブルーグラス・サローネ・リポート、ドン・レノ"Dill Pickle Rag"、ブルーグラス史観「アメリカ歴史概論V、ミンストレルとバンジョー」ほかの特集。

MS-2707 5月号(通巻319号)\525-

 クルックド・スティルのカバーストーリー他、アメリカ合衆国独立からフロンティア、そしてテキサスの成立までをまとめたブルーグラス史観による「アメリカ歴史概論U」、追悼:大森康弘などの特集のほか、日米ブルーグラス情報満載。

MS-2706 4月号(通巻318号)\525-

 ジョン・ハートフォードとハートフォード・ストリングバンド特集、アメリカ大陸発見からアメリカ合衆国独立までのブルーグラス史観による「アメリカ歴史概論T」、ジミイ赤澤『Bluegrass Fiddle Jam』、斉藤ジョニー「IBMA2009 WOBリポート後編」などの特集ほか。

MS-2705 3月号(通巻317号)\525-

 「ブルーグラスはジェンダーフリーか?」という問に、アリソン・ブラウン、ミッシー・レインズ、クリスティン・スコット・ベンソン、3人の女性IBMA受賞者が答えてくれます。そのほか、3月号恒例の2009年発売レコード総括、30年前のデル・マッカーリー初来日リポート、東 理夫『アメリカは歌う』、宮崎勝之&マンドスケイプ登場ほか。

MS-2704 2010年2月号(通巻316号)\525-

 ビル・モンロー「1950年、ハイロンサムの誕生と背景」、ティム・オブライエン「グラミー授賞式インサイド・リポート」、アレン・シェルトン追悼、佐々木仁の日本初オールドタイムLP「マウンテン・ランブラーズ」物語後編、斉藤ジョニー「IBMA2009 WOBリポート前編」ほか。

MS-2703 2010年1月号(通巻315号)\525-

 アール・スクラッグス「テクニック分析」、「ブルーグラス三世代考察、あたらしいブルーグラス世代へ」、サム・ブッシュ"The Ballad of Stringbean and Estelle"の物語、クリスティーズお宝狂想曲、佐々木仁の日本初オールドタイムLP「マウンテン・ランブラーズ」物語、ウィンターグラス・リポート、「オザーク・マウンテニアーズ、ウェイファーリング・ストレンジャーズ、ブルー・マウンテン・ボーイズU」、ジェシー・ベイカー特集ほか。
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