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B.O.M.Newsletter #358web  2010年8月15日
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INDEX



今月の新入荷注目作品
ブルーグラス新入荷
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
ブルーグラスお勧め作品
インスト新入荷
各楽器別インストお勧め再入荷作品
オールドタイム&フォーク新入荷
オールドタイム&フォークお勧め作品
カントリー新入荷
カントリーお勧め作品

映像新入荷
映像ものお勧め作品
教則もの新入荷
教則ものお勧め
楽器、その他…
輸入雑誌
月刊『ムーンシャイナー』
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 8月5日〜8日に開催した『第39回宝塚ブルーグラス・フェスティバル』は、今年も皆さんのご協力で無事故、そしてプログラム通り、今年も100を越えた参加バンド、そしてリスナー(観客)とともに、ほぼ遅延なく終了しましたことを報告します。

 木立ちの中のあたらしいステージは、期待したとおり、午前中や日中の陽射しをさえぎり、横を流れる谷川の冷気もあってとても過ごしやすくなりました。そのためか、午前中から多くの聴衆がステージを見ていて、深夜まで、皆さんけっこう快適に過ごせたのではないかと思っています。すぐ横には神戸大学ブルーグラスが模擬店「炭焼六甲」を開いていたので、冷たいビールや炭焼き焼き鳥などのおつまみ、そしてカボチャをベースにした美味しい特製カレーにも恵まれました。

 今年は雨も、金曜日に一度だけ、あまりきつくない夕立が短時間あっただけで、プログラムにはなんの支障もなく進行できました。土曜日には長年来の夢であった12時台(ま、深夜なのですが)にステージを終了することができ、出演者/観客ともに眠くなる前におなか一杯、すばらしい演奏とエンターテイメントを楽しんでいただけたことと思います。……そう、そして午前1時前にステージを終わったので、たっぷりとキャンプサイトでの旧友との再会やジャムが楽しめたことと思います。

 フェスには毎年のことですが、今年4月に入学してブルーグラスを知った2〜3ヶ月の若者から、39年間のフェスのすべてに出演をつづける猛者まで、さまざまなミュージシャンが次から次へとステージに登場してくれました。「ブルーグラス」一色の森の中で、過ごす時間が皆さんにとってもかけがえのないものであると信じています。

 宝塚ブルーグラス・フェスも回を重ねて39年、今年6月に44回目を迎えた米国インディアナ州のビーン・ブロッサムの『ビル・モンロー・メモリアル・ブルーグラス・フェス』についで世界で2番目に長くつづく現役フェスとなっているようです。でもわたしは、ただただブルーグラスだけでマルチデイを過ごせる空間を創ることだけが使命と心して39年間やってきただけ……、ステージもオフステージも、すべては参加してくれた、また参加できなくても心を寄せてくれる皆さんが自由に創っているフェスだと思っています。皆さんに、ただただ感謝!!

◆ムーンシャイナー最新8月号は浜松市楽器博物館特別企画展『バンジョー大博覧会』便乗企画、「バンジョーの歴史」と、「現在ブルーグラス・バンジョー・メーカー列伝」ほか、ダークス・ベントリー『Up on the Ridge』、宇佐美勝彦、新潟ジャズストリート・リポート、カーリー・セクラー・フォト・リポート、丹沢ブルーグラス・アメリカ道中記A、ブルーグラス史観「アメリカ歴史概論X、ゴスペルの源流セイクレッド・ハープ」などの特集に、日米ブルーグラス情報満載。なにとぞ、よろしく!!

◆月刊ムーンシャイナー定期購読は1年間(12冊)\6,000- 半年間(6冊)\3,300-。単冊\525-ですが、ぜひとも年契をお願いします。購読開始希望月をお知らせください、早速お送りします!!

 ……我ながら、「毎月々よくネタが尽きないなぁ」などと調子に乗ると読者からお叱りのご批判をいただき、ひとり悪戦苦闘中です。皆さんからのご寄稿、情報提供など「カミングアウト」を切望しています。サポートをよろしく!!
今月の新入荷注目作品
MP-2107 V.A.『Sunday Morning in the Valley: featuring Mac Wiseman』DVD\2,573-(本体\2,450-)

 1970年代初期の貴重な、マック・ワイズマンを軸にしたレンフロ・バレーのライブ・シリーズ第二弾。映像新入荷参照。
RHY-1060 AUDIE BLAYLOCK & REDLINE『Cryin' Heart Blues』CD\2,573-(本体\2,450-)

 現在もっともアーリーグラスなモンロー/マーティン系列バンド、オーディ・ブレイロック&レッドラインの最新作。ブルーグラス新入荷参照。
OH-4159 JIMMY MARTIN with PAUL WILLIAMS & J.D.CROWE『Big Jam Session』CD-R\2,888-(本体\2,750-)

 1950年代終わりの超貴重なジミー・マーティンとJ.D.クロウ、ポール・ウィリアムズらによるジャム音源がフランク・ウエィクフィールド(m)参加を含む22曲の未発表ライブとともにCD化。ブルーグラス発掘新入荷参照。
COMP-4514 BEARFOOT『Follow Me』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ニューグラスとオールドタイムがさりげなくミックスされた女3人男2人のすばらしいクインテット、ベアフット。昨年のブレークで、2006年作品が再発売。オールドタイム/フォーク新入荷参照。
HOR-1276 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Light on My Feet, Ready To Fly』CD\2,888-(本体\2,750-)

 現代ブルーグラスのもっとも完成された一様式を聴かせるDLQS最新作。ブルーグラス新入荷参照。
DVDBSHRL23 『SAM BUSH/ALL ABOUT RHYTHM & LEAD MANDOLIN』2 DVD SET \6,720-(本体\6,400-)

サム・ブッシュによるマンドリン教則DVDの決定版。リズム編ではサムの特徴的なチョップ、ストラム、タイミング、アクセントをリード編ではフィドル・チューン、ラグ、ワルツ、自身のソロとバリエーションを披露。詳細、次号にて。
ブルーグラス新入荷
RHY-1060 AUDIE BLAYLOCK & REDLINE『Cryin' Heart Blues』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

You Can Keep Your Nine Pound Hammer/Stay Away from Me/Drink Up and Go Home/Troubles Round My Door/Let's Part the Best of Friends 他全13曲

 現在トラッドグラスの最前線を突っ走るオーディ・ブレイロック&レッドラインの最新作第2作は、大評判となったデビュー作のアーリー・ブルーグラス・カバー集とも言えそうな『Hard Driving Bluegrass』(RHY-1042 \2,573-)ほどではないが、それでもレッド・アレン、ビル・モンロー、ジミー・マーティン、カーター・スタンレー、ピート・ゴーブルらの隠れた名曲を趣味よく取り上げ、ともに学校を出たばかりのパトリック・マッカビニュー(f,m)とイバン・ウォード(bj)、そしてマット・ウォレス(bs)という若手のレッドラインとともに伝統的なストレート・ブルーグラスを演じる。1982年、19歳でジミー・マーティンのサニー・マウンテン・ボーイズのメンバーとなって以来、レッド・アレンやロンダ・ビンセント、マイケル・クリーブランドらのサイドマンを勤め、ひたすらトラッドグラスの核を追い求めてきた苦労人、ムーンシャイナー2009年2月号(MS-2604 \525-)でカバーストーリー「甦るアーリー・ブルーグラス魂」でも紹介されている。正統派ブルーグラスの秀作である。
 余談だが、本作最後の曲"Rummie's Run"はデル・マッカーリーのディキシー・パルズなどで活躍したジョン・グリックのフィドル曲。今年の宝塚フェスに東京在住のジョンの息子が来ていた……。
MH-1292 CROWE/LAWSON/WILLIAMS『Old Friends Get Together』CD\2,888-(本体\2,750-)

Prayer Bells of Heaven/Goodbye/Little White Church/Stormy Waters/This World Is Not My Home/Lord I'm Coming Home/Who'll Sing for Me 他全12曲

 いわゆる「ハード・ドライビング」な「ソリッドグラス」の典型を創ったジミー・マーティンとサニー・マウンテン・ボーイズ(SMB)、その主要メンバー、J.D.クロウ(bj)とドイル・ローソン(g)、そしてポール・ウィリアムズ(m)の3人がリユニオンして創ったすばらしいゴスペル集。フィドルにロン・スチュワート、スネアドラムにハリー・スティンソン、ベースにベン・アイザックスを据え、ゲストのハイ・ハーモニーにはシア・チェリーホームズとソニア・アイザックスを迎え、見事な60年代のSMBサウンドを堪能させてくれる。75歳のポールのクリアなテナーボイスは衰えず、73歳のJ.D.は絶妙のタイミングとトーンをキープ、66歳のドイルはまだまだ絶頂期……、どの曲も懐かしいSMB時代の再現だ。
RHYC-2004 V.A.『Look to the Light; Songs of Faith from the pen of Rick Lang』CD\2,573-(本体\2,450-)

Thirst & Hunger/Beautiful Hall/Angel at Your Side/Bad News for the Devil/Sailing On 他全14曲

 90年代から活躍するブルーグラス・ソングライター、リック・ラングによるゴスペル14曲を、現在ブルーグラス・ボーカルの中堅/ベテランたち、ラッセル・ムーア、デール・アン・ブラッドリー、ジュニア・シスク、バリー・スコット、ジョン・ミラー、ジェフ・パーカーの6人が歌う。バックアップはロン・スチュワート(bj,f)、マイケル・クリーブランド(f)、ジェシ・ブロック(m)、ロジャー・ウィリアムズ(d)、ワイアット・ライス(g)、ロニー・ライス(bs)ら、トップミュージシャンによる鉄壁の固め。ラッセルとデール・アンのデュオ3曲が目玉だが、デール・アンは全編に渡って女声で貢献している。ブルーグラス市場とは別に発達しつつあるサザン・ゴスペルという市場にきっちりと食い込むブルーグラス、ビル・モンローが1946年に創ったときから独特のスタイルを構築していったブルーグラス・ゴスペル、その現在進行形をお楽しみください。
RHY-1062 LORRAINE JORDAN & CAROLINA ROAD『Carolina Hurricane』CD\2,573-(本体\2,450-)

Carolina Blue/How Come You Do Me Like You Do/Stay Away from Me/Born to Be with You 他全12曲

 2001年、東テネシー州立大学バンド(ETSU ブルーグラス・バンド)の一員として来日したフィドラー、ジョッシュ・ゴーフォースがバンド・メンバーであり、プロデュースしたローレイン・ジョーダンとカロライナ・ロードの最新作。とにかく、ジョッシュのスバ抜けた才能が光る作品で、70年代にはチャーリー・ムーアで活躍したベン・グリーンやバレリー・スミスやアリシア・ニュージェントからラリー・スティーブンソン・バンドやブラッドリー・ウォーカーを経てきたダスティ・ベンソン(マイク・ロング・ギター使用)、そしてドリー・パートンのドリーウッドで腕を磨いてきたブラッド・ハドソン(bs)らを見事にコントロール、適材適所のアンサンブル配分で見違えるようなバンドに仕上げている。リーダーのローレインは、IBMAレコード企画受賞作『Daughters of Bluegrass』プロジェクトで知られる世話好きの女性。本作でもモンローソングをはじめ、J.D.クロウの"Born to Be with You"など聴きやすい曲を取り上げたバランス感覚がいい。
HOR-1276 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Light on My Feet, Ready To Fly』CD\2,888-(本体\2,750-)

In Your Arms/Teddy Bear Revival/He Will Remember Me/Oh Heaven/The Hammer of Sin 他全11曲

 現在のブルーグラス・シーンで最も安定した人気と実力を誇るドイル・ローソン&クイックシルバーの最新作はゴスペル専門レーベル「ホライゾン」からのリリース。宗教歌という側面とは別にして、ブルーグラスという音楽様式の持ち味、つまりソロ/ハーモニー・ボーカル、そしてメッセージを明確に伝えるために極力整えた楽器アンサンブル、といった面白さが堪能できるブルーグラス・ゴスペル。そのいずれもを完璧に提示するDLQS。元メンバー、バリー・スコットのバンドから移ったジェイソン・リーク(bs)、ジェイソン・バリー(f)、デイル・ペリー(bj)、コリー・ヘンズリー(g)、ジョッシュ・スィフトのドブロが加わったのが新趣向。ドイル・ローソンがJ.D.クロウ&ケンタッキー・マウンテン・ボーイズ時代に残した"Oh Heaven"のセルフ・カバー等々、素晴らしいブルーグラス・ゴスペル作品。
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
OH-4159 JIMMY MARTIN with PAUL WILLIAMS & J.D.CROWE『Big Jam Session』CD-R\2,888-(本体\2,750-)

Roll In My Sweet Baby's Arms/Molly & Tenbrooks/Angel Band/Put My Little Shoes Away/Gotta Travel On/Dog Bite Your Hide/Home Sweet Home 他全34曲

 いわゆる「ハード・ドライビング」な「ソリッドグラス」の典型を創ったと言われるジミー・マーティン(1927-2005)、ビル・モンローの元を離れ、オズボーン兄弟とサニー・マウンテン・ボーイズを結成後、1956年以来自身のバンドとして独特のサウンドを創ってきた偉大なミュージシャンである。その彼が初期最高のメンバー、J.D.クロウ(bj)とポール・ウィリアムズ(m)を伴って友人のリビングルームで1950年代終わり頃にジャムをしているところを収めた貴重なテープから、1984年にLP発表した10曲に、明らかにフランク・ウエィクフィールドと分かる凄いモンロー・スタイルのマンドリンを含む詳細不詳のライブなど、22曲の未発表をプラスした超貴重録音。もちろん、テープの状態(音質など)は良くないが、初期ブルーグラスのグルーヴやトラッドグラス・アンサンブルのイロハも学べる強烈なジャム&ライブだ。J.D.クロウが持つあのチョッとイモっぽいリズム(それが高い評価の源でもあるのだが)の出所が、当時20歳前後のJ.D.から溢れているのが面白い。ブルーグラス第一世代のマスターたちからさまざまなことが学べ、何よりも50年代という時代と彼らの若さがぶつかったエネルギーには何者もかなわないだろう。
MUL-10687 JOE MULLINS & RADIO RAMBLERS『Rambler's Call』CD\2,573-(本体\2,450-)

 スクラッグス・タイミングを深く読んだビッグ・バンジョーを聴かせるジョー・マリンズの新バンド、レディオ・ランブラーズのデビュー作。全編にトラッドグラスの濃い魂をメンバー(ドブロ入り5人組)とともに守り、コンテンポラリーな素材を取り上げていても、ブルーグラス本来の匂いがプンプンとする。おそらく、本場とされるナッシュビルやブルーリッジ系のバンドに対するある種の「捩れ!?」から生まれるオハイオのアーリー・ブルーグラス・プライドがすばらしい作品だ。
ブルーグラスお勧め作品
(すでに新入荷で紹介済みの作品です)
■話題のブルーグラス最近作
 今、最も旬なブルーグラス・アルバムたち…
RC-125 JOHN HARTFORD STRINGBAND『Memories of John』CD\2,573-(本体\2,450-)

 わがレッド・クレイ・レコードがジョン・ハートフォードに捧げる自信の快作「ジョンの思い出」。ジョンの最晩年をともに過ごしたメンバーたち、クリス・シャープ(g)、マイク・コンプトン(m)、ボブ・カーリン(bj)、マット・コムズ(f)、マーク・シャッツ(bs)のハートフォード・ストリングバンドがこのプロジェクトのために再結成、ジョンのオリジナルのほか、フィドル・チューンからフラット&スクラッグス、南北戦争当時のノスタルジックな名曲など、ジョンが心を込めていつくしんだ名曲の数々が、とても聴きやすいサウンドで流れ出します。ティム・オブライエン、アラン・オブライアン、そしてあのジョンのバンジョーを弾くベラ・フレック、アリソン・ブラウン、ジョージ・バックナーほか、ジョン自身をも特別ゲストに迎えた……、文句なしの感動作です。
 なお、本作の日本語解説/歌詞はB.O.M.ホームページにありますが、プリントアウトをご希望の方はお申し出ください。また、ムーンシャイナー誌4月号(\525-)にて、ジョン・ハートフォードとハートフォード・ストリングバンドのメンバーを詳しく紹介していますのでご参照ください!
NONE524056 PUNCH BROTHERS『Antifogmatic』CD2枚組+DVD\4,095-(本体\3,900-)

 クリス・シーリ(m)の率いるパンチ・ブラザーズとしての2枚目最新作(How To Grow Bandを含めると三枚目)の、これはCD2枚とDVDの3枚をボックスセットにした限定デラックス版。このデラックス版の1枚目のCDが本編『Antifogmatic』、2枚目のCDがインスト4曲の20分、そして3枚目のライブDVDにはダロル・アンガーの"Ride the Wild Turkey"からバッハの「ブランデンブルク協奏曲第3番」、そしてティム・オブライエンの"99 Yeras"から超速"Train 45"まで全7曲40分に及ぶニューヨーク・シティの彼らの溜まり場での超過激ライブ映像。期待通り、まったくあたらしい次世代のブルーグラス/アコースティック・アンサンブルを提示、その驚くべき繊細な音作りと組み立ては想像を絶するテクニックと感性のなせる業だろう。ただ、本編『Antifogmatic』を皆さんの耳がどう判断するか……、「こんなのはブルーグラスじゃないっ!!」って!? ……でもそれは60年代のオズボーンも、70年代のニュー・グラス・リバイバルも言われてきたこと、少なくとも、クリスのほか、ノーム・ピケルニー(bj)、クリス・エルドリッジ(g)、ゲイブ・ウィッチャー(f)とポール・コワート(bs)、ブルーグラスの精神を知り尽くし、ブルーグラス基本編成の五つの楽器それぞれのフレットと能力を最大限に知り尽くした若者たちは、それぞれの時代のビル・モンローのように音楽している。いずれにせよ、もし本編が気に入らなくても、きっとDVDでは救われるでしょう……!?
HS-1005 TIM O'BRIEN『Chicken & Egg』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ティムが、「なーんにも考えず、友だちに電話して集まった連中と演奏したんだ。サイコーに気分が良かったよ――どんなことが起こってもグレイビー(快楽)なのさ……」とライナーに記すとおりコンセプトなく、まずはリンゴをかじる音、そして「リンゴ食べたの? 何度食べるなと言ったか、分かってるのん?」という楽しいアダムへの問いかけからスタートして、トラッド、ウッディ・ガスリーやフォスターのパロディなどのカバー、そして自作をごちゃ混ぜに、オールドタイムからブルーグラス、ブルースからスウィング、ゴスペル、カントリーを次々と楽しく、明るく演じる。お友だちは、ステュアート・ダンカン(f,bj,m) 、ブライアン・サットン(g)、マイク・バブ/デニス・クラウチ(bs)を核に、チャーリー・クッシュマン(bj)、ジョン・ガードナー(perc)、ボーカルにアビゲイル・ウォッシュバーン、サラ・ジャローズら……。現在ブルーグラス界最高のシンガー/ソングライターであり、われわれの向かうひとつの道を示す精神的なリーダーでもある、あの「ティム・オブライエン」が創った文句なく楽しいアメリカン・ミュージック・アルバムである。
SH-4055 SAM BUSH『Circles Around Me』CD\2,573-(本体\2,450-)

 サム・ブッシュの最新2009年作は、カントリー・ジェントルメンの隠れた名曲から、知られざるレッド・アレン曲、デルをテナーに迎えてビル・モンロー2曲、そして自身のニュー・グラス・リバイバルの中期とデビュー・アルバムからのカバー2曲等々、待ってました!!のブッシュ流ブルーグラス。57歳、本作の発表日が結婚25周年記念日、1曲目のオリジナルには「ここまで生き延びた俺たち」の感慨が込められている。2006年の前作『Laps in Seven』(SH-4013 \2,573-)までニューグラスの先頭を走りつづけ、70年代以降のブルーグラス全体をそのエネルギーで背負ってきたサム・ブッシュがチョッと立ち止まった。本作の曲目解説を含むムーンシャイナー誌2009年11月号(\525-)のカバーストーリーとともにお楽しみください。また2010年1月号には本作に収められているストリングビーン殺人事件に関するサムのオリジナル、"The Ballad of Stringbean and Estelle"の物語が特集されている。
SIG-2029 CROOKED STILL『Some Strange Country』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ムーンシャイナー誌5月号のカバーストーリーで登場したクルックド・スティルの最新作。イーファ・オドノバンという、まだ20代半ばの女性が歌うアパラチアの陰影と、きついビートを伴ったチェロに絡む最先端ブルーグラス・アンサンブルの極致。イーファの妖しい魔物が憑いているような独特の響きにはますます磨きがかかり、フォーフィンガー奏法のバンジョーで驚くばかりの音数を発するグレッグ・リスト、オールドタイムの真髄を会得した若い女性フィドラー、ブリタニー・ハースら、お薦めの新世界です! 昨年発表の前作『Live』(SIG-2009 \2,573-)では、それ以前3枚のアルバムを総括したすさまじいライブが堪能できるので、そちらも超お薦め!! みなさん、あたらしいアパラチア/ブルーグラスを体験しませんか……!?
RHY-1052 RANDY KOHRS『Quicksand』CD\2,573-(本体\2,450-)

 すごいです!ランディ・コーアズ。その強烈なドブロ・センス/テクニックは多くの人がすでにご承知でしょうが、ボーカリストとしてまたプロデューサーとしてもこの作品ですばらしい存在感/バランス感覚を聴かせる。アダム・ステッフィ(m)、ロン・ブロックとスコット・ベスタル(bj)、クレイ・ヘス(g)、ティム・クロウチ(f)といった超一級はもちろん、アンドリュー・クロウフォード(g)、アーロン・ラムジー(m)、マイク・サムナー(bj)といった若手がすごい。アルバム全体はストレート・ブルーグラスからドラムスを入れたニューグラス、ヒットしそうなカントリー調など何でもあり。ランディの幅広い音楽観が表現され、アコースティック楽器のさまざまなテクニックが詰め込まれたナッシュビル・ブルーグラスのすばらしい作品となっている。
 前作『Old Photograph』(RHY-1030 \2,573-)ではロンダ・ビンセントやカール・ジャクソンをゲストに、この最新作同様、完璧なバックアップですばらしい作品となっている。こちらも超お勧め!
OR-017 OLD TIME BLUEGRASS SINGERS『Plastic Heart』CD\2,573-(本体\2,450-)

 故ジョー・バルのニュー・イングランド・ボーイズで1970年代に活躍、数々のトラッドグラス名盤を残したハーブ・アプリンを中心に、バンド名が物語るように「古き良き時代のブルーグラス」を聴かせる超ベテランたちの演奏。スーパーピッキンはないが、味のあるレイドバックしたダウンホーム・リズムに、選曲がさすがの渋いベテラン。モンロー・フィールズ、キーラン・ケーン&ケビン・ウェルチ、カール・バトラー、ルービンズ、カール・スミス、グランパ・ジョーンズ、ロイ・エイカフらのクラシック・カントリーやブルーグラスのほか、ジョー・バル時代やドン・ストーバーのホワイト・オーク・マウンテン・ボーイズ時代のレパートリーなど、1960年代からリリー・ブラザーズらとも活躍を重ねてきたハーブ、ボストン地区のベテランたちとの味わい深いトラッドグラスである。
DUAT-1507 CADILLAC SKY『Letters in the Deep』CD\2,573-(本体\2,450-)

 現在の若手ブルーグラスの中でもっともアグレッシヴなニューグラス・バンド、キャディラック・スカイの最新作。先鋭的なブルース&ロック・ユニット、ブラック・キーズのダン・オーバックがプロデュースという話題作。「古いブルーグラスのサウンドと感覚を得るため、オーバーダブを極力抑えてほぼスタジオ・ライブで録音した」という本作、しかしその表現方法は見事にキャディラック・スカイらしくブッ飛んだ新時代のブルーグラスだ。ブルーグラスの基本編成である五つの楽器のそれぞれが見事に機能して、ブライアン・シンプソン(m)とデビッド・メイフィールド(g)という異才が創る曲を、超絶テクニックを持つマット・メネフィー(bj)とロス・ホームズ(f)が装飾していく。前2作、『Blind Man Walking』(SKFR-2017 \2,573-)と『Gravity's Our Enemy』(SKFR-2019 \2,573-)で聴かせた現代版ハイロンサムを、よりアグレッシブ、かつ内的に掘り下げた作品となっている。音楽に対するすさまじいエネルギーを感じさせてくれる、あたらしいかたちのブルーグラスである。
SXCD-6032 V.A.『Silver Meteor: A Progressive Country Anthology - Extended Edition』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1980年にLPで発表された幻の名盤『シルバーメテオ』が初CD化である。1973年、クラレンス・ホワイトが初のソロアルバムのために録音した4曲、同年7月に酔っ払い運転の車にはねられて他界した29歳のクラレンスが最後に遺したきわめて貴重な遺作を含むLP時代の12曲に14曲のオマケ・ボーナス・トラックが含まれた全26曲。カントリー・ガゼットと兄ローランド(1曲ではライ・クーダーをスライドギターに迎えている)らとのクラレンス、亡くなる2週間ほど前の録音は、きっと今後もっと手を加えるつもりだったのだろうか? ほかにエバリー・ブラザーズ(クラレンス・ギターとの共演)やタイトル曲のケーシー・ケリー、ビル・キースとジム・ルーニーにエリック・ワイズバーグ、リチャード・グリーンらが加わった伝説のブルー・ベルベット・バンドからの2曲など。ボーナスで注目なのはカントリー・ガゼット1972年デビュー・アルバムの未発表2曲!! またガゼットが1975年にオランダの新人女性シンガーをバックアップした2曲、ほかにもポール・シーベル、ラスティ・ヤング(ポコ)とクラレンス・ホワイトのインスト"Everybody's Talkin'"、リック・クーニャ"Yo-Yo Man"等々、ウエストコーストで「1969年から1975年」にかけて盛んだった実験的な試みの現場を覗くことのできる秀作である。
HS2K-101 FAREWELL DRIFTERS『Yellow Tag Mondays』CD\2,573-(本体\2,450-)

 親たちが聴いていた60年代ウエストコーストのフォーク・ポップやロック、つまりザ・バーズやビーチ・ボーイズからジョン・ハートフォードやグラム・パーソンズらのセンスに強い影響を受けたことが見え見え、嬉しい20代のさわやか青草系若者ブルーグラス。ビートルズのカバー1曲以外はすべてオリジナルだが、60〜70年代のウエストコーストを経験した人にはすぐに「ピン」と来るあのサウンド、懐かしさと彼らのさわやかさに、思わず引き込まれてしまいます。ムーンシャイナー6月号で紹介していますが、今どきの若者がわれわれ世代が通ったのと同じ道を再訪しながら、無理なくブルーグラスという音の中で自分たちをアピールしている、さわやかな感動を覚えます。
THSB200901 TWO HIGH STRUING BAND『Hot Texas Bluegrass Burrito』CD\2,573-(本体\2,450-)

 テキサス州オースティン、全米一の「ライブハウスの都」と呼ばれるこの都会で長い間支持されているトゥー・ハイ・ストリング・バンド、あたらしくアラン・マンデ(bj)と伝説のバッド・リバーズのリック・ルビン(bs)を迎え、テキサスのしゃれ者気質に大人になったヒッピー・センスを加えた楽しいブルーグラス!! アランの参加で、これほどバンドが締まるとは、いやはやブルーグラス・アンサンブルとは、げに恐ろしいです。テキサス野郎たちらしい明るい洒落っ気で、モンローパロディやジミー・マーティン"Homesick"、コンプトンのモンロースタイル・マンドリンをパロったインストやジョン・コルトレーンが折り目正しいスリーフィンガー曲に変身する等々、自分たちが楽しみながら音楽を創っていく様子が思い浮かぶ……。
SH-4057 ADAM STEFFEY『One More for the Road』CD\2,573-(本体\2,450-)

 現在(4月〜7月)全米ブルーグラス・アルバム・チャート1位!! ムーンシャイナー誌2009年10月号のカバーストーリーに登場したアダム・ステッフィ、現在マンドリンの最高峰として尊敬されるアダムのソロ第2作。ゲストにダン・ティミンスキやアリソン・クラウスら、昔の仲間を集め、超トラッドグラスから70年代ニューサウス等々、モダン・ブルーグラスのさわやかメロディを絵に描いたような選曲の歌物8曲インスト4曲で飽きることのない、現代ブルーグラスの「ハッピーミディアム」作品。
COMP-4532 THE CHAPMANS『Grown Up (A Revisionist History)』CD\2,573-(本体\2,450-)

 「大人」になったチャップマン三兄弟のコンパス移籍第一弾最新作は、ものすごぐ完成度の高い、しかも才能とノウハウの詰まった超お薦め現代ストレート・ブルーグラス。ブルーグラスのすべての楽器が有機的に作用し、どの瞬間も息を詰めるような繊細さとスリルに満ちている。古いエディ・アーノルドからバック・オウエンズ(ロンダ・ビンセントがゲスト)、そしてサム・クックからセルダム・シーンまで、またラテン・インスト「エル・クンバンチェロ」にはノーム・ピケルニー(bj)をゲストにすさまじい演奏を聴かせる。バンド結成から20年、子どもたちも20代後半の「大人」になったチャップマンズが、2曲を除いて1995年と97年に自費制作で発表した曲を録音し直した(修正主義的)記念碑作品。血湧き肉踊る見事なブルーグラスだ。2005年の前作『Simple Man』(PC-1144 \2,573-)も秀作なり!!
■ムーンシャイナー最新8月号特集関連作品
(ブルーグラス専門月刊誌のムーンシャイナー最新8月号は\525-。以下は特集記事の関連作品)
APCD-2014 青木 研『Banjo On Stage』CD\2,835-(本体\2,700-)

 今月は浜松市立楽器博物館での特別展『バンジョー大博覧会』に寄せたバンジョーの歴史と現在ブルーグラス・バンジョーが一望できる大特集。
 本作は驚異のフラットピッキン4弦バンジョー奏者、青木 研のデビュー・ソロ・アルバム。古今東西のスタンダード曲から「フォギマン」、そしてチック・コリアからSMAPまで全19曲、バンジョーが花形だった20世紀初頭のノスタルジーも漂わせながら、楽器エンターテイメントに徹して楽しませてくれます。プレクトラム・バンジョー(ブルーグラスのCチューニングと同じ)を中心に、テナー(マンドリン系調弦)も使用。本作発表2006年当時28才、恐らく4弦バンジョー奏者として世界最高だろう。
 なお青木は、8月22日に特別展『バンジョー大博覧会』イベントとして有田純弘、原さとし、ピーター・バラカンらとのコンサートがある。
CAP-85410 DIERKS BENTLEY『Up on the Ridge』CD\2,363-(本体\2,250-)

 ダークス・ベントリー(34)、2003年にデビュー以来アルバム4枚を発表、その中から14枚のシングルのうち7枚がナンバーワンヒットという旬のカントリースターだが、ステーション・インに入り浸る元ブルーグラス小僧だったという紹介記事。で、その最新第5作は自身の出自をカミングアウトしたアコースティック/ブルーグラス作品。ブライアン・サットン/ステュアート・ダンカンにサム・ブッシュやティム・オブライエン、マッカーリー兄弟らを迎えたナッシュビルビル・セッションもさることながら、特筆すべきはパンチ・ブラザーズとの共演3曲、うち1曲はディラン曲"Senor"をクリス・シーリとデュオ、もう1曲はデル・マッカーリー入り!!、そしてパンチ・ブラザーズが現在もっともホットなストレートアヘッド・ブルーグラス・バンドであることを教えてくれるトラッド"Rovin' Gambler"……ものすごい演奏だ。プロデュースには元ナッシュビル・ランブラーズのジョン・ランドール・スチュワート、録音はゲイリー・パチョーザ。
CO-2740 CURLY SECKLER『That Old Book of Mine』CD\2,573-(本体\2,450-)

 今年90歳を迎えたカーリー・セクラー、春先に入院したものの、6月に復帰したときのフォト・リポートです。で、本作は1970年代最高のトラッドグラス・アルバムの一枚と、わたし個人的に思う大名盤。フラット&スクラッグスのハーモニーを創ったカーリー・セクラーが1971年にカムバック、故ビリー・エドワーズ(bj)、テイター・テイト(f)、ハーシャル・サイズモア(m)ら、シェナンドー・カッタップスのバックで、これぞ、最高のストレートでソリッド&トラッドグラス!! オリジナルLPにボーナス・トラックを加えた2005年CD化の16曲。
 またカーリーの85歳、2005年に発表されたすばらしいトラッドグラス作品『Down in Caroline』(CCCD-0236 \2,573-)と2007年発表の『Bluegrass Don't You Know』(CCCD-0243 \2,573-)も在庫あり。
 ムーンシャイナー誌2004年10月号ではカーリー・セクラーIBMA名誉の殿堂入りを祝す特集あり。
■トラッドグラス
ARH-514 VERN WILLIAMS BAND『Traditional Bluegrass』CD\2,363-(本体CD\2,250-)

Roll On Buddy/Close By/Montana Cowboy/I'm On My Way Back To the Old Home/Happy I'll Be/When the Golden Leaves Begin To Fall 他全16曲

 胸をしめつけられるようなロンサム・ボーカルで高い評価を持つバーン・ウィリアムズ(m)が大名作『Bluegrass from Gold Country』を録音した当時、1982年を中心に88年までのライブ16曲。独特のグルーヴを持つキース・リトルのバンジョー、エド・ネフのフィドル、ケビン・トムプソンのベースに、息子デル・ウィリアムズのギターという名盤と同じメンツ。ブルーグラス・スタンダードをトラッドグラスの正統スタイルで、何のけれんみ、おどしもなく、ただただ純粋に演じる。その枯れた味わいのボーカルと、ハーモニーにおけるたくまざる感情の高ぶりが、聴く者の胸をしめつける。20世紀も終わろうとする頃に、なおブルーグラスが生まれた頃の熱さを残した、稀有なボーカリストの素晴らしいライブ録音である。
 なおこれより先、1960年代の終わりにバーン&レイとして若きハーブ・ぺダーへソンとともに残したライブ音源『San Francisco 1968』(ARH-524 \2,363-)もトラッドグラスファン必聴!!
■ニューグラス
REB-1820 JOHN STARLING & CAROLINA STAR『Slidin' Home』CD\2,573-(本体\2,450-)

 相変わらずのこぶしの利いたボーカルに哀愁を漂わせるジョン・スターリング、久々の2007年作品。実に渋い中年、というか初老というか……、マイク・オルドリッジ(d)とトム・グレイ(bs)というオリジナル・セルダム・シーンの仲間三人に囲まれ、エミルー・ハリスもゲスト。1曲目のジミー・ロジャーズ"Waitin' for a Train"からワシントンDC人脈の"Willin'"ほか、ジョン・ランドール(m,g)をメインサポートに、スターリング節を堪能させてくれるバンジョーレス・ブルーグラス。
■ブルーグラス・メインストリーム
60余年に及ぶ歴史のブルーグラス、現在もっとも受け入れられているパターン。
REB-1834 STEEP CANYON RANGERS『Deep in the Shade』CD\2,573-(本体\2,450-)

 今年のアカデミー賞授賞式の司会を担当したセレブな映画スター(でバンジョー弾き)スティーブ・マーティンと今年も4月から全米ツアーをしているノース・カロライナ大学のキャンパスで生まれたスティープ・キャニオン・レンジャーズ。2006年にIBMA最優秀新進バンドを受賞、スティーブとのツアーで全米のあらゆるメディアで取り上げられてノリノリの通常編成5人組。その現代的な歌詞とストレート・ブルーグラス、ブギウギやマウンテン調などブルーグラス伝統を重んじつつのサウンド・アレンジが新鮮なバンドだ。
SH-4054 JEREMY GARRETT『I Am A Stranger』CD\2,573-(本体\2,450-)

 若手のトップランナー、インファマス・ストリングダスターズのフィドル/ボーカルを担当するジェレミー・ギャレットがライブ会場でのみ発売する限定2009年作品。10代のスーパーフラットピッカーとして知られるジェイク・スタージェル(ラベル・シスターズ/グリーンカーズ)や、トップクラスの女性バンジョー奏者ジュリー・エルキンズ(ケーンズ・リバー)にショーン・レーン(m)、デニス・クロウチ(bs)を基本セットにした爽快なオリジナルや、ギターにクリス・シャープを配したフラット&スクラッグス・カバーにはアビゲイル・ウォッシュバーンがカーリー・セクラー役を務めマイク・コンプトンやネッド・ルベレッキ(bj)、マイク・バブ(bs)が重たいF&Sサウンドに挑戦ほか、自身のオリジナル・ソングを中心にバラエティに富んだ作品。
REB-1825 JUNIOR SISK & RAMBLERS CHOICE『Blue Side of the Blue Ridge』CD\2,573-(本体\2,450-)

 昨年のIBMAアワード・ショウでダニー・ペイズリーと共に登場、トラッド権化としてもっとも大きな拍手を受けたセグメントを受け持ったジュニア・シスク。昨年5月には全米ブルーグラス・アルバム・チャートでナンバーワンをヒット!! ロニー・ボウマンをプロデューサーに迎え、タイトル通り、トラッドに根ざした典型的なブルーリッジ系サウンドを聴かせてくれる。なお、ダニー・ペイズリーのノミネート作品は『Room Over Mine』(ROU-0589 \2,573-)。ダニーとともにトラッドグラス健在を証明できる本物のシンガーとして高い評価を持つ。
RHY-1051 LOU REID & COROLINA『My Own Set of Rules』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付き)

 堂々としたブルーリッジ系ブルーグラスの粋を聴かせてくれるルー・リード&カロライナの最新作。現在もセルダム・シーンのメンバーとして活躍する一方で自身のバンド、カロライナを立ち上げたルー。ナッシュビル産のカントリー寄りブルーグラスとは一線を画し、70年代の「ハッピー・ミディアム」な軽快ブルーグラスを聴かせる。全編にロン・スチュワートのフィドルをゲストに、カーター・スタンレーの"She's More Pitied"などを女性ボーカルで決めたり、モンローの"In Despair"をツインフィドルのミディアム・テンポで歌い上げたり、そのほかアカペラやコンテンポラリーな素材にもベテランらしい手堅く落ち着いたサウンドが心地よい。
■ブラザー・デュオ
(最小のバンド・アンサンブルです、皆さんも、夫婦、親子、同僚、他人…、始めませんか?)
REB-1803 JIMMY GAUDREAU & MOONDI KLEIN『2:10 Train』\2,573-(本体\2,450-)

 現代版マンドリン&ギター/ブラザー・デュオの2008年デビュー作。元カントリー・ジェントルメンからニューサウス、スペクトラムやトニー・ライス・ユニットなどを経た、サイドマンでありながらブルーグラスの重要なサウンドメーカーのひとりとして活躍してきたジミー・グドローが、ワシントンDCグラスの秘密兵器と呼ばれ、ジョン・スターリングと並び称せられ、セルダム・シーンにも在籍したムーンディ・クラインとコンビを組んだデビュー作。トラッドとウエストコースト/シンガーソングライター感覚を織り交ぜ、ブラザー・デュオのシンプルさと、70年代以降の感覚を見事に昇華した作品。
■ゴスペル
REB-1831 DON RIGSBY & MIDNIGHT CALL『The Voice of God』CD\2,573-(本体\2,450-)

 5月にマロ川端と来日、そのマウンテン・ソウルで観客を震えさせたドン・リグスビー、ソロとして5作目になる最新ゴスペル作。リッキー・スキャッグスの従兄弟であり、幼いときからスタンレーとキース・ウィットリーの音楽に囲まれて育ったブルーグラス・サラブレッド。ブルーグラス・カーディナルズやJ.D.クロウ&ニューサウスなどを経て、ロンサム・リバー・バンドでブレイク、1996年のジョン・ダッフィーの急逝時には、その代役を務めたほど。その後、DCグラスを中心にしたスーパーバンド、ロングビューなどで活躍、ソロとしてシュガーヒルから3枚のアルバムを発表している。そのテナーボイスは、イースタン・ケンタッキーのアパラチア伝統を背負い高い評価を受けている。
■ライブ
アメリカン・アコースティック音楽の究極アンサンブル=ブルーグラスの醍醐味はライブだぞ!!
SKFR-9001 V.A.『Celebration of Life:Musicians Against Childhood Cancer』CD2枚組\3,360-(本体\3,200-)

 ブルーグラスの醍醐味、ライブの良さを堪能できる2006年度IBMA最優秀アルバム受賞のオールスター小児がん基金チャリティー作品。今のブルーグラス界を一覧することが出来るホットなライブ全37曲。セルダムシーン、ニューサウスからグラスカルズ、ロンダ・ビンセント、チェリーホームズ、そして大ラスのトニー・ライス"Shenandoah"まで、70年代以降のアクティブなバンドやアーティスト総勢136人参加の現代ブルーグラス究極ライブ。
■女性ブルーグラス&オールドタイム
REB-1764 MARK NEWTION『Follow Me Back to the Fold』CD\2,573-(本体\2,450-)

 先月来日したマーク・ニュートンの作品ながら、カーター・ファミリーの郷をテーマにした表題曲を中心に、女性ブルーグラスに捧げられたコンセプト・アルバム。ロンダ・ビンセント、ザ・ホワイツ、リン・モリス、キャシー・キアボラ、デイル・アン・ブラッドリー、クレア・リンチ、バレリー・スミス他をゲストに、トニー・ライスやクリスティン・スコット・ベンソン、ロニー・スチュワートらが素晴らしいバックを聴かせる。
SKFR-2020 CHERRYHOLMES『Cherryholmes V:Don't Believe』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 2006年IBMAアワードの最高賞である最優秀エンターテイナーを受賞したのち、格段の成長を見せるチェリーホームズ、2008年のスキャッグス・レコードからの第3作である。フライング・ブリトーズ〜J.D.クロウの"Devil In Disguise"以外は、アパラチアン・ケルト感覚を湛えた女性バンジョー奏者としての評価も高い長女シアのオリジナルを中心に、ファミリーバンドというハードルを軽々と超えて、タフなミュージシャンに大きく成長したオリジナル作品集だ。マッチョなチチとハハを越えて、それぞれに凄い大人になっていく子供たちがすばらしい! 現在、シア・チェリーホームズは成長著しい女性ブルーグラス・ボーカリストとしてもっとも注目される女性である。
インスト新入荷
BNR-220 DON STIERNBERG『Swing 220』CD\2,573-(本体\2,450-)

Topsy/On the Sunny Side of the Street/How High The Moon/Caravan/Lady Be Good/All Of Me/Limehouse Blues/Stardust/After You've Gone 他全14曲

 シカゴをベースに活躍するジャズ・マンドリンの巨匠、ドン・スターンバーグ、ジェフ・ジェンキンス(g)、ラスティ・ホロウェイ(bs)のトリオによる超有名ジャズ・スタンダード・インスト集。'99年にブルー・ナイト・レコードを立ち上げてから通算6枚目の作品。近年はデビッド・グリスマン主宰のマンドリン・シンポジウムやスティーブ・カウフマンのマンドリン・キャンプに講師として招かれたり活動の幅を広げている。ここに聞かれる全14曲は超有名ジャズのスタンダード、オーソドックスなスタイルで涼しげにスゥイングする様は、ほんに心地良い。
各楽器別インストお勧め再入荷作品
(楽器につきましては、楽器本体やパーツから教則物まで、各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください)
■ギター
RHY-1025 CLAY JONES『Mountain Tradition』CD\2,573-(本体\2,450-)

Salt Creek/Road to Columbus/Blackberry Blossom/Double Eagle/Black Mountain Rag/Clinch Mountain Backstep ほか13曲、

 超ベストセラー・ブルーグラス・ギター作品。おそらく、世界最速フラットピッキンのひとつとなる"Big Mon"他、クレイ・ジョーンズによるブルーグラス・スタンダードのフラットピッキン・インスト集。アダム・ステッフィ、ジム・バンクリーブ、ロン・スチュワート、ジェイソン・ムーアといったトップピッカーをバックに演じる。……メチャクチャ強烈な2005年作品です。
CO-2744 LENA HUGHES, EARL BLAIR, LEWIS THOMASSON and E. C. BALL『Rurl Parlor Guitar』CD\2,573-(本体\2,450-)

 19世紀後半、米国東部で流行ったパーラー・ミュージックが20世紀前半に南部に広まり、それぞれの地域/ミュージシャンに継承されていった。本作はそんな伝統を受け継ぐ最後の世代と思われるフィンガーピッカーたち4人、レナ・ヒューズ、アール・ブレアー、ルイス・トーマソン、そしてE.C.ボールが1967〜1971年に録音したソロ・ギター21曲集。アメリカン・ギターのルーツを知るにはこの上ない秀作として、また1970年代以降に大きく発展したフィンガーピッキン・スタイル・ギターのもっとも原初的な奏法の一端が楽しめるギター秀作である。
■バンジョー
(ムーンシャイナー連載のチチ松村「バンジョー祭り」、世界のバンジョー音楽をお見逃しなく!!)
HUB-2005 V.A.『Huber Banjos Sessions Vol.2, Cuppa 'Jo』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ムーンシャイナー誌8月号特集で一望した現在ブルーグラス・バンジョー・メーカーの中でも評価の高いヒューバー・バンジョーをエンドースする一流ピッカーがつぎつぎと、バンジョー・スタンダード曲を聴かせる2005年作品。プリウォー・ギブソン・フラットヘッドのトーン再現を目指すヒューバーを、ジム・ミルズ(ケンタッキー・サンダー)、グレイグ・ケイヒル(スペシャル・コンセンサス)、スティーブ・ディリング(サード・タイム・アウト)、ジェイソン・バールソン(ブルー・ハイウェイ)、ジェイソン・デイビス(グラスタウン)、ジョーイ・コックス(クイックシルバー)、そしてシア・チェリーホームズ(チェリーホームズ)ら、現在第一線のバンジョイストたちが各2曲ずつ聴かせる。(バンドは録音当時の在籍バンド)
SH-3929 CARL JACKSON『Songs of the South』CD\2,573-(本体\2,450-)

 かつて天才バンジョー少年、今やヒット・ソングライターのカール・ジャクソンが、アール・スクラッグスに捧げた1980年作『Banjo Man』を中心に、翌々年の『Songs of the South』からの曲を加えた全16曲。スクラッグス・チューンと息抜き!?のカーター・ファミリー・ソングが中心になった超お勧め名作。
PATUX-175 MARK DELANEY『Sidecar』CD\2,573-(本体\2,450-)

 現在ランディ・ウォーラー&カントリー・ジェントルメン在籍のマーク・ディレイニーのデビュー作。同郷のエディ・アドコックをはじめ、これまで60余年のブルーグラス・バンジョー・テクニックをバランス良く取り入れつつ、何よりも「音」に対する感情を爆発させる弦へのアタックと意表をつくタイミングの取り方が、わたしには堪らない。ムーンシャイナー誌2009年4月号「連載、吉岡正の闘魂バンジョー」にて特集あり。
■マンドリン
AMA-1051 MIKE MARSHALL'S BIG TRIO『Mike Marshall, Alex Hargreaves, Paul Kowert』CD\2,573-(本体\2,450-)

 そしてアレックスのもう一枚!! ……30年ほど前、神童としてデビッド・グリスマン・クインテットに招かれたマイク・マーシャル、そんなマイクが今度は神童ふたりを自身の翼に入れて創り上げた「ビッグ・トリオ」のデビュー作。16歳のアレックス・ハーグリーヴス(ムーンシャイナー7月号カバーストーリー)と、パンチ・ブラザーズの22歳のポール・コワート、そして48歳のマイクとのマンドリン/フィドル/ベース・トリオはストレングス・イン・ナンバーズがクラシック室内楽を意図した「1989年革命」(ムーンシャイナー誌2009年6月号特集参照)の流れを汲んだオリジナル作品を聴かせる。クラシックとジャズとオールドタイムとニューアコースティックが同居、圧倒的なテクニシャン、マイクがこの20数年で経験してきた大きな世界観が聴きモノだ。
JJ-1004 JESSE McREYNOLDS『McReynolds Style Mandolin』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ジェシー・マクレイノルズの「クロスピッキン」によるマンドリン・インスト美学。1枚のフラットピックでスリーフィンガー・ロールを表現、さらに別世界を創っていったジェシーは天才だ。その滑らかでメロディアスなクロスピッキンの響きが、70年代ナッシュビル・サウンド風バックを伴って堪能できる。オリジナルと「恋は水色」やドクトル・ジバゴの"Somewhere My Love"等々のポップ・スタンダードが半々。録音データは詳らかではないが、比較的最近、自身のレーベルにローカル録音した自費制作物。……マンドリンのみならず、フラットピックを使った弦楽器の革命的な奏法をお楽しみください。
■フィドル
RHY-1029 JIM VAN CLEVE『No Apologies』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 超ベストセラー現代ブルーグラス・フィドル集。現在もっともアグレッシヴなブルーグラス・フィドラー、マウンテン・ハートのジム・バンクリーヴのデビュー2006年作品。インスト6曲とボーカル5曲、アダム・ステッフィ(m)、クレイ・ジョーンズ(g)、ジェイソン・ムーア(bs)、ロン・スチュワート(bj)、ロブ・アイクス(d)の6人を基本に、ブライアン・サットン(g)を5曲で起用。なぜ?60年前に完成されたブルーグラスが半世紀を経た今も、執着と挑戦の対象であり続けるのか、つまりそれがブルーグラス……、五つの楽器が一瞬の隙も見せずに、ひたすら緊張し続ける音楽だから。……凄い!!
CMH-9095 JOHHNY GIMBLE『Celebrating with Friends』CD\2573-(本体\2450-)

 60年以上に及ぶそのキャリアをとおして、テキサス・スウィング・フィドルの第一人者としてのみならず、カントリー・シーンを代表する偉大なフィドラーとして後進に絶大な影響を与えてきたジョニー・ギンブルを称える最新トリビュート作品。長年のパートナーや、アスリープ・アット・ザ・ウィールのレイ・ベンソン(g)、ジェイソン・ロバーツ(f)など気心の知れた仲間たちとのリラックスしたセッションで、ジェイソンとのツイン・フィドルやツイン・マンドリンもまじえながら、ギンブル・ファンにはお馴染みのレパートリーを、これ以上はないくらいにパーフェクトなウェスタン・スウィング本流をいくサウンドや、なんともお洒落なジャジーなスタイルでしみじみと聴かせてくれる。そしてそのキャリアを称えて集まったヴィンス・ギル、マール・ハガード、ウィリー・ネルソン、デイル・ワトソンなど豪華な顔ぶれが、ギンブルの実に粋なフィドルとの掛け合いで楽しいひとときを繰り広げる。83歳(!!)という年齢を微塵も感じさせるところのない艶やかなフィドルはまさに感動ものだ。(宇野誠之)
PATUX-193 NATE GROWER CD\2,573-(本体\2,450-)

 若手フィドラー、ネイト・グローワーの最新デビュー作。ニューヨークの小学校にやって来たローカルバンドのブルーグラスを聴いてフィドルを弾きはじめ、ベニー・マーティンに目覚めたという若者。ワシントンDC地区の名手たち、マイク・マンフォード(bj)、ダニー・ナイスリー(m)、マーク・シャッツ(bs)、ジョーダン・タイス(g)らをバックに、オールドタイムからフラット&スクラッグス、そしてテキサス・スウィングまで、多彩な曲調のなか、伝統的なブルーグラス・フィドルの歌い方をベースにした奏法を聴かせる。
■ドブロ
RCD-05335 ROB ICKES『Road Song』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ロブ・アイクス最新2009年作。マイケル・アルビーのピアノとの究極の癒し系アコースティック・デュオで贈るジャズ・スタンダード10曲。そのうちハンク・ウィリアムズ"You Win Again"を含む3曲ではロビネラのすばらしい女性ボーカルが聴く者をさらに癒してくれる。ピアノの広がりのある響きの中で、ドブロしか持ち得ない独特の呟きや呻きが見事に混ぜ合わさって、メチャクチャ気色いい音を創っている。目を閉じてゆったりと聴きたい。ドブロ名盤たるべき超お勧めの一級作品!!
オールドタイム&フォーク新入荷
COMP-4514 BEARFOOT『Follow Me』CD\2,573-(本体\2,450-)

Molasses/Go On Home/Sweet Pea/Deep River Blues/Just Stay/Blackest Crow/Little Bird 他全12曲

 昨年発表した最近作『Doors & Windows』(COMP-4504 \2,573-)がビルボード・ブルーグラス・チャート1位を獲得、新メンバー、オデッサ・ジョーゲンソンとともに一躍注目を浴びたベアフット、本作はバンド創設メンバーのアンナリサ・トーンフェルト在籍時の2006年作品をアリソン・ブラウン率いるコンパス・レコードが再発したもの。アリソンの目にかなうブルーグラス/オールドタイムの絶妙なブレンドから生まれるアパラチア風味の秀作。そもそもアラスカ出身のバンドだったが、メンバーの東テネシー州立大学(ETSU)入学に伴って2003年にテネシーに移動、その後ナッシュビルに本拠を移し本格的な活動をはじめている。現在の若者トレンドでもあるオールドタイムとニューグラスが違和感なく混ざり合った女性3人、男性2人のクインテット。現在のアメリカの若者たちに受ける虚飾のない「生」な生活観に立ったコンセプト、それはわれわれも若い頃に追い求めた「本物」という価値観、それを求める姿勢がすばらしい。最近作『Doors & Windows』はチョーお薦め!!
オールドタイム&フォークお勧め作品
VFH-2010 DALE JETT & HELLO STRANGER『Going Down the Valley』CD\2,573-(本体\2,450-)

 A.P.とサラ・カーターの孫に生まれながら、かつてはポップ・カントリーにしか興味がなかったというデール・ジェットが、自身の持つ「宝物」に気付いて創り上げたすばらしいバンドのデビュー作。エリザベス・コットン("Freight Train"の)から最初の手ほどきを受けたという、通常のギターのまま左で弾くという奏法でカーター・ファミリー・ピッキンを難なくこなすデール、何よりもその力強いボーカルはクリンチ・マウンテンの土壌に深く根ざしたA.P.カーターの伝統を直接感じさせてくれる。デールの長年の友人であるオスカー・ハリスとともにギターとオートハープを弾き分けつつ、私生活でのパートナーであるテレサ・ジェットのベースに乗ったサウンドはカーター・ファミリー・サウンドを基本に、トッド・ミードのフィドルやバンジョー、ギター製作で知られるウェイン・ヘンダーソンも3曲で参加、タイトル曲には御大ビル・クリフトンが久々に元気なボーカルを聴かせてくれる。クリンチ・マウンテンの山懐、プア・バレーと呼ばれる質素で静かな暮らしの中から湧き出てくる日常の悲しみや希望をストレートに表現する、けっして洗練されたサウンドではないけれど……、ビル・クリフトンがライナーノーツで言うように、ナッシュビルがより大きなポップ・マーケットを志向したために捨て去った「魂」のこもったすばらしいアルバムである。
SF-40130 V.A.『The Best of Broadside 1962-1988』CD5枚組\8,663-(本体\8,250-)

 1960年代のフォーク・ブームを記録した雑誌『ブロードサイド』で初めて紹介された数々の曲、"Blowin' in the Wind"をはじめ89曲、オリジナルの同誌のコピーを収めたボックス・セット。ボブ・ディランやジャニス・イアンらがアンダーグラウンドであった時代の貴重な録音や楽譜……、アメリカの60年代フォーク・ブームが何であったかを知る、素晴らしい装丁の箱物だ。
ROU-0642 NORMAN BLAKE『Perfect 10 Series: Sleepy Eyed John』CD\1,838-(本体\1,750-)

 独自のアメリカン・トラッド・フォーク/オールドタイムを演じ続けるノーマン・ブレイクの初期ラウンダー/フライング・フィッシュからの廉価ベスト10曲集。フラットピッカーとしてのバリバリ・インストから定評あるトラッド風味のオリジナル、ジェイムズ・ブライアン(f)らとの"Elzic's Farewell"や"Salty"などフィドル・チューン美学、そして"Fifty Miles Of Elbow Room"カーター・ファミリー名曲など1970年代、ノーマン・ブレイク充実の廉価ベスト・コレクション。
カントリー新入荷
BR-9600 ASLEEP AT THE WHEEL & LEON RAUSCH『It's a Good Day!』CD\2,573-(本体\2,450-)

It's a Good Day/Truck Driver's Blues(feat. Willie Nelson)/Alrigt, Okay, You Win/Cotton Patch Blues/Get Your Kicks(on Route 66) 他全12曲

 現代ウェスタン・スウィングの最高峰アスリープ・アット・ザ・ウィールの新作は元テキサス・プレイボーイズの大ヴェテラン、レオン・ローシュを迎えてのグッド・オールド・スウィング・アルバム。50年代末から60年代、ボブ・ウィルスのもとでリード・ヴォーカリストを務めたレオン・ローシュ、73年にマール・ハガードが企画したテキサス・プレイボーイズのリユニオン・セッションに参加、奇しくもウィルスのラスト・レコーディングとなったこのセッションの主役となった。ウィルス亡きあとはオリジナル・テキサス・プレイボーイズの名前で活動を続け、その後プレイボーイズUとして多くのアルバムを残してきた。82歳のいまも現役バリバリ、ここでもウィルス・クラシックでの快調なウェスタン・スウィングはもとより、ウィリー・ネルソンとの絶妙のデュエットやエリザベス・マックイーンとの軽妙な掛け合いをまじえながら、洒脱なジャズ小唄や枯れた味わいのブルーズ・ナンバーなど、古きよき時代のアメリカを映し出したはやり唄の数々をしみじみと聴かせてくれる。レイ・ベンソンのギターとジェイソン・ロバーツのフィドルを軸に、特別参加フロイド・ドミノの小粋なピアノやラップ・スティールに管楽器も加わったバンド・サウンドも文句なし、ラストをテキサス・プレイボーイズのもっとも有名なインスト・ナンバーのひとつでしめるあたりの構成も鮮やか。(宇野誠之)
カントリーお勧め作品
SKFR-1009 RICKY SKAGGS『Solo; Songs My Dad Loved』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 1970年高校3年生でラルフ・スタンレー、その後カントリー・ジェントルメン、そして75年に来日もしたJ.D.クロウ&ニューサウスでその後のブルーグラスの道標となる作品『J.D.Crowe & New South』(Rou-0044 \2,573-)をトニー・ライスとともに残し、ブーン・クリーク結成。しかし80年代、エミルー・ハリスに押されてカントリーに転向、あっという間にトップスターに上り詰め、ネオトラッド・カントリーの旗手となった。その後、97年にブルーグラス界に戻ってきたリッキー・スキャッグスの2009年最新作。彼の音楽の基礎にあるもの、その子供時代に耳にした「父の好きだった音楽」を、文字通りソロ(シンプルなオーバーダブ技術で全楽器/ボーカルをひとりで演じる)で丁寧に演じる。
BACM-275 THE BROWNS『Bonnie, Jim Ed, Maxine』CD\2,888-(本体\2,750-)

 のちに「谷間に三つの鐘が鳴る(The Three Bells)」('59)で大ヒットを飛ばすことになるザ・ブラウンズ、本作は1954年のデビューから9曲、そして1956年にRCAレコードと契約後の19曲の初期全28曲集。男性ジム・エド・ブラウンと姉のマキシーン、妹のボニーのトリオが、いわゆるポップなナッシュビル・サウンドがはじまる過程、クラシックなホンキートンク・サウンドでのキャッチーな詞とメロディーからカリプソやロカビリー的な手法を取り入れていく過程が手に取るように楽しめるノスタルジックなアメリカン・ポップ。定評のあるトリオ・コーラスが完成していく過程も興味深い。カントリーというジャンルが柔軟にポップ(大衆)に迎合するエネルギー、伝統音楽とは一線を画するその貪欲なバイタリティーが見事である。
BCD-16855 BUCK OWENS『Buck Open Up Your Heart』CD7枚組+120頁本\25,988-(本体\24,750-)

 カントリー・レジェンド、バック・オウエンズが生前切望していたベア・ファミリーの手になるコンプリート全集第2弾。セッション・マン時代の音源からベイカーズフィールド・サウンド完成の64年までを収録した『Act Naturally』(BCD-16850 CD5枚組\20,213-)に続く今作は、65年3月から68年12月までのスタジオ録音のすべてをCD7枚に収めている。カーネギー・ホール・コンサートや日本ツアーなどで日本でも人気絶頂を極めたこの時期、ナッシュヴィルのキング、ジョージ・ジョーンズと張り合うようにしてナンバー・ワン・ヒットを連発、東西の横綱としてカントリー・シーンに君臨した。ビートルズ以下ポップ・シーンにも絶大な影響を及ぼしたベイカーズフィールド・サウンド、そのオリジネイターにして最大の功労者バック・オウエンズのキャピトル音源集第2弾全249曲集、カーネギー・ホールや日本でのライヴなど人気のライヴ音源が含まれていないのが画竜点睛を欠く、といったところではあるが、120ページのハードカヴァー解説書に完璧な資料、データを盛りこんだいつもながらのベア・ファミリーの労作、第1集『Act Naturally』とあわせて、必聴必携だ!!(宇野誠之)
SH-4005 TIM O'BRIEN『Cornbread Nation』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1曲目のケニー・ボーンのエレキをフィーチャーしたジョニー・キャッシュ調、2曲目はダーク・パウェルとケーシー・ドリーセン、ジョン・ドイルをフィーチャーした南部トラッド・ゴスペル、そして3曲目にジェリー・ダグラスのラップ・スティールを迎えたオリジナルのタイトル曲……。その他、ハイロンサム・ブルーグラスや、ジミー・ロジャーズ・ソング、カントリー名曲"Busted"、ダン・ティミンスキのテナーでの「朝日のあたる家」など、ジャンルにこだわらない斬新なアレンジで南部=コーンブレッド国=に対する愛情をいっぱいに表現した大秀作である。トラッド8曲を中心にしながら南部の暑さとそこに住む人々の生活を見事に、新しい視点で描き出す、……わが家の常備盤の一枚。
 同時発売の『Fiddler's Green』(SH-4006 \2,573-)は、南部の清涼さとそこに住む人々のスコッツ・アイリッシュ・ルーツを感じさせる作品だ。詳しくは来月紹介したい。
 ブルーグラスが生んだ多くの偉大なアーティストの中で、現在もっとも充実しているティム・オブライエン、まさに「旬」である。
BCD-16928 GEORGE JONES『Walk Through This World With Me:The Complete Musicor Recordings 1965-1971(Part 1)』CD5枚組+本\17,325-(本体\16,500-)

 初期ジョージ・ジョーンズ全集の第一弾、ミュージコー編(1965〜71年)の第一部全193曲。彼がユナイトそしてミュージコーに在籍した10年足らずのこの期間こそは、ジョージ・ジョーンズがもっともジョージ・ジョーンズらしかった時代、ウェストコーストに君臨したバック・オウエンズという強力なライヴァルと競い合って、ナッシュヴィル・カントリーの本流を守り抜き、ポップに流れていた状況を一変させたストレートかつ重厚なサウンドを完成に導いた時期として、歴史に残っている。ミュージコー編第二部『A Good Year for the Roses:The Complete Musicor Recordings 1965-1971(Part 2)』(BCD-16929 CD4枚組+52Page Book\14,438-)は全131曲収録。UA編とともに、ジョーンズ節完成への全貌が遂に明かされたのだ。「キング」ジョージ・ジョーンズのすべてがここに。(宇野誠之)
映像新入荷
MP-2107 V.A.『Sunday Morning in the Valley: featuring Mac Wiseman』DVD\2,573-(本体\2,450-)

 1971年収録(1973年というクレジットも見えるが)の超貴重な、マック・ワイズマンを軸にしたレンフロ・バレーの野外ライブ・シリーズ第二弾は、本物のカントリー(田舎)日常の一部である日曜日のゴスペル・ショーを収めたすばらしいDVDである。シェナンドー・カッタップスとチャビー・ワイズ、ジョー・グリーン、テイター・テイトのトリプル・フィドルをバックにしたマック・ワイズマンが5曲。そのシェナンドー・カッタップス(故ビリー・エドワーズ、ハーシャル・サイズモア、ジョン・パーマー、テイター・テイト、ゲストにハービー・ガバード)のパリパリに乾いた超極上ソリッドグラスが5曲。レッド・レクター(m)とジョー・グリーン(f)をバックにしたヒルビリー・デュオのボニー・ルー&バスターが2曲。そしてレンフロ・バレー・バーン・ダンスの立役者ジョン・レアーを司会に進行する本物の田舎(カントリー)ゴスペル・エンターテイメントに登場するやわらかい女性デュオや一般的なファミリー・シンギングなど6曲。70年代にローカル放映されたものだろうが、なんの演出もない分、本物の田舎の人たちに触れる感覚が味わえる。なお本シリーズ第一弾『Bluegrass』(MP-0208 \2,573-)の方はレスター・フラットらを迎えたブルーグラスをテーマにした必見の貴重な70年代映像だ。
映像ものお勧め作品
COMP-4519D ALISON BROWN QUARTET『Live at Blair with Joe Craven』DVD\2,573-(本体\2,450-、62分)

 今年のグラミー賞カントリーインスト部門候補になった"Under the Five Wire"を含むアリソン・ブラウン・カルテット(ABQ)のライブDVD映像。あらゆるバンジョー・テクニックの上に独自の感性をプラスしたポピュラー音楽としての風格を持つABQ。ジョー・クレイベンの絶妙のフィドルとマンドリン(3弦と4弦はオクターブ高い弦を使用)、アコースティック弦楽器に溶け込むピアノのジョン・バー、そしてリズムにはラリー・アタマヌイックとアリソンのパートナー、ゲアリー・ウエストの5人。すべての曲が落ち着いた大人の雰囲気をかもし出すアコースティック・フュージョン、それでいて琴線を刺激するブルーグラスらしい音の興奮を秘めている。なお本作は当初、前作CD『Company You Keep』の初回限定のボーナスとして付随していたものなので、ご注意ください。
FBG-001D V.A.『Families of Bluegrass: An American Tradition』DVD\2,573-(本体\2,450-、64分)

 1993年にTV番組のために収録された家族とブルーグラスをテーマに、当時IBMA(国際ブルーグラス音楽協会)の本部のあったケンタッキー州オウエンズボロのオハイオ河の岸辺で収録された特別番組。ロニー・レノの司会(さすがに本場アパラチア系英語は聞き取りにくいぞ!!)で、デル・マッカーリー、ラルフ・スタンレー、オズボーン・ブラザーズ、ザ・ホワイツ、アリサ&ラモナ・ジョーンズ、レノ・ブラザーズ、コックス・ファミリーをゲストに家族に伝わっていくブルーグラスを演じ語るライブ映像全17曲。地方制作のケーブル・テレビ番組のDVD化でチャプターもない製品だが、ブルーグラスがあたらしい時代に向かおうとする直前、バラエティに富んだ楽しめる映像作品である。
RCSI-1025D JIM & JESSE『Bluegrass Express featuring Bill Monroe & Bluegrass Boys and Lester Flatt & Nashville Grass』DVD\3,308-(本体\3,150-)

 1972年、ブルーグラスがフェスの隆盛とともに注目を集めはじめたときに制作されたすばらしい30分TV番組。ホストのジム&ジェシーにはビック・ジョーダン(bj)、ジム・ブロック(f)、キース・マクレイノルズ(bs)で、ジェシーの凄いクロスピッキン・インストを含む3曲。レスター・フラット&ナッシュビル・グラスはローランド・ホワイト(m)、ポール・ウォーレン、ハスケル・マコーミック、ジャック・マーティン、ジョニー・ジョンソンでの3曲。そしてビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズにはケニー・ベイカー(f)とジャック・ヒックス(bj)に大ベテラン、ジョー・ステュアートとモンロー・フィールズ、ゲストにジェイムズ・モンローで4曲。そしてレスター、ビルともにジム&ジェシー1曲ずつの夢の共演。どーよ? あのLP2枚組名作フェスライブ『Bean Blossom』が録音されたのとほぼ同時期、第一世代ブルーグラスが絶頂期をキープしていたときの超貴重ライブ、とても大切な30分が楽しめる。
VES-13118 GEOFF MULDAUR『Guitar Artistry of Geoff Muldaur』DVD\3,308-(本体\3,150-)(カラー93分)

 今年9月から10月にかけて、エイモス・ギャレットとともに日本全国ツアーが予定されているジェフ・マルダーの最新スタジオ・ライブ映像DVD。1960年代フォーク・リバイバルのど真ん中、ジム・クゥエスキン・ジャグ・バンドに参加、当時の妻マリア・マルダーとともにビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズを退団したばかりのビル・キースやリチャード・グリーンらをいち早く雇うなど、ブルーグラス/オールドタイム畑との交流も深い。その後、ポール・バターフィールドのベター・デイズに参加したのち、ソロとして活躍、そのレイドバックしたブルース・ギターとボーカルには定評がある。自身の音楽について、またギターアレンジなどについても語り、ジェフ・マルダーの核心にも迫るスタジオ・ライブ映像である。
■バイオリン・ショップDVD映像シリーズ三部作
 ナッシュビル・フィドラー御用達のバイオリン・ショップ。ここでオーナー、元トニー・ライス・ユニットのフレッド・カーペンター主催の凄いコンサートが開かれる。50人も入れば一杯の小さなスペースで、普段着のミュージシャンが最先端/最高レベルのアコースティック音楽を聴かせる。必見!!
VSR-7375 V.A.『Andy Leftwich/ Bruce Molsky/ Aubrey Haynie/ Jim VanCleve; The Violin Shop Concert Series Vol.1』DVD\3,990-(本体\3,800-、77分)

Ride the Wild Turkey/Red Wing/Minor Swing/Florida Blues/Maiden's Prayer/Liza Jane/Roanoke/Drunkards Hiccups/Big Mon/Ragtime Annie 他全20曲

 マイク1本を立てただけのセットで、ジム・バンクリーブ、オウブリー・ヘイニー(ボビー・ヒックスがゲストで"Cheyenne"!!)、アンディ・レフトウィッチがそれぞれにトップ・ミュージシャンをバックにブルーグラス。そしてブルース・モルスキーはソロで芸術の域にまで達したオールドタイムを聴かせる。フィドルのみならず、スリリングな各楽器のインタープレイなど、現在のブルーグラス・インストの世界に、まさに息を呑む秀作である。
VSR-8283 V.A.『The Violin Shop; Fiddle Masters Concert Series Vol.II』DVD\3,990-(本体\3,800-、75分)

Gentle On My Mind/Train 45/Cornbread Nation/Lee Highway Blues/Kissimee Kid/Where Is Love Now/Bonaparte's Retreat/Hop High/Red Apple Rag 他全20曲

 第1集とは趣きが違い、今回は4組のコンサートがランダムに並べられています。もう、どーしようもなくレベルの高いステュアート・ダンカンはティム・オブライエン/ブライアン・サットン/デニス・クロウチ組、ダロル・アンガーはデビッド・グリア/マット・フリナー+ジェレミー・キテル/ローレン/ナット・スミスのグラシカルジャズ、リズ・キャロルのアイリッシュ、サラ&ショーン・ワトキンス妹兄らの若者組み。第1集のブルーグラス/オールドタイムから広がっていくフィドル/マンドリン/ギター/ベースの妙技をご堪能ください!!
VSR-9095 V.A.『The Violin Shop; Fiddle Masters Concert Series Vol.V』DVD\3,990-(本体\3,800-、85分)

Old Dangerfield/Black & White Rag/Wheel Hoss/Pallet on Your Floor/Sitting on Top of the World/Cherokee/Sugartree Stomp/Fiddle Patch 他全24曲

 フィドル・マスター・コンサート・シリーズの第3集は若手中心の意欲作。ほとんど知られていないこの若者たち、上手いというテク次元を通り越してその感性、若者だけが持つ新しい時代の感性に、見ていると体が硬直してしまう感じだ。ゲイブ・ウィッチャーはパンチ・ブラザーズの仲間にグリア&コンプトンとでブルーグラス真髄、アレックス・ハーグリーヴのジャズ、妹タチアナ・ハーグリーヴのオールドタイム、ケーシー・ドリーセンはトラッド曲を超アレンジ、ダニエル・カーワイルはテキサス(コンテスト)フィドルの王道、ブリタニーとナタリーのハース姉妹はオールドタイム、そのナタリーのチェロとハネカ・カッセルはスコティッシュ……。いやはや、ものすごい音楽が堪能できるすごいコンサートです。2007年のIBMAコンベンションと並行して開かれたライブを収録した85分。皆さんに、絶対のお勧めです。
教則もの新入荷
MB-99480BD PAT CLOUD『Straight-Ahead Jazz for Banjo』105頁Book+CD\2,888-(本体\2,750-)

 バンジョーを「音楽する楽器」ととらえたとき、ブルーグラス/フォークであろうとジャズ/クラシックであろうと、知らねばならない基本がある。本書はジャズというイディオムの中で音楽の基本となる第一歩の音階(インターバル)からスケール分解、バンジョーのフレットの上でメロディック奏法を念頭に平易に説き、かつ音源で聴かせてくれ、日々の練習方法を示唆してくれる良書である。最近、バンジョーを教えていて良く分かるけど、けっこうベテランの弾き手でも、ときおりメジャースケール(いわゆるド・レ・ミ)さえも弾けない人がいることにショックを受ける。かく言うわたしも、戸惑うことがあり、人のことは言えないけど。なぜか?……それは、「スリーフィンガー奏法とタブ譜」のせいであると言わざるをえない。ブルーグラス・バンジョー奏者たるもの、「アール・スクラッグスを聴きその奏法を真似る(=タブ譜化する)」ことが第一歩であるとされ、さらにそれにトーンと微妙なタイミングを加えて、「それが究極のバンジョー」とまで豪語する人がいる。ブルーグラスを誰かのように弾こうとするなら、基本的にはそれで十分だから。がしかし、たとえスリーフィンガー奏者でも、より深く音楽をしようとするなら、フレットのシステムを学ぶしかない。ジャズアドリブを弾くというばかりではなく、そういう意味においてもこの教則本はバンジョーのシステムを理解する最適の書であろう。
教則ものお勧め
下記のほか、教則に関しては演奏レベル/ニーズに応じて、ご相談ください。
BP-1 バンジョー・パッケージ復刻第1巻 \5,565-(本体\5,300-)[再入荷]

1970年代、タブ譜を中心とした内容で日本のアコースティック楽器奏法に大きな貢献をした月刊「バンジョー・パッケージ誌」 (後に「パッケージ誌」)の創刊号(75年11月号)から通巻24号(77年10月号)まで、物凄い情報量を収め た電話帳並みの限定復刻版。日本ブルーグラス史としても、また日本語で書かれた各楽器のタブ譜教則とし ても、非常に値打ちのある永久保存版。懐かしさと同時に、資料価値も高い。少数限定版なので、売り切れない内にどうぞ!
楽器、その他…
ASABURO #35 Spruce Top/Maple Side and neck/Birch-Plywood Back \294,000-(本体\280,000-)

ドブロプレィヤーである朝倉氏の作品である。ドブロへの愛情が35本目になった。興味のある方はぜひ試弾をお勧めする。ムーン・シャイナー2003年9月号に特集記事がある。

MARTIN 00-21 1971 #276979(Flat Top Guitar) \294,000-(本体\280,000-)

スプルースTOP、ローズウッドSide&Back、ローズ指板&ブリッジ、の仕様の小振りのマーチン。12フレットジョイント特有の豊かな低音と甘いトーンが魅力!!手許に置いて弾き飽きしないギターです。 D-SIZEに比べて生産台数も少ないので、この機会をお見逃しなきよう!!

GIBSON L-48
1965 #368350 (Arch Top Guitar) \ASK
 ギブソンのアーチトップ・ギターの普及版モデル。ブルース、ラグタイム、オールドタイム等々、アーリー・アメリカン・ルーツ音楽に最適。ジャズやウェスタン・スゥイング、ジャグ・バンド等々のリズム・プレーにも適しています。要調整ですので詳細、お問合せください。

AMT-530『AROMAクリップオン・チューナー/メトロノーム』\2,520-(本体\2,400-)

 コンパクトで多機能なクリップ式チューナー&メトロノーム。楽器のヘッドに取付るクリップオン・チューナー。クロマチック、ギター、ベースに加え、バイオリン、ウクレレの5つのモードを搭載、さらにメトロノーム機能まで付いた優れも。又、クリップのアームが長く、大きく開くのでバイオリンのボディを挟み込むことができます。これならバイオリンのチューニング時にヘッドを握りこんでも邪魔になりません。チューニングが合うとバックライトが赤から緑に変化する2カラー・バックライト、コンパクトなボディに似合わない多機能チューナーです!

HSC-60 ヒーロー・シャイン・クロス \630-(本体\600-)

バンジョーの金属部部の手入れに便利!!この革新的なポリッシングクロスは、汚れ、手 垢、曇りを取り除くだけでなく、 ギター、バンショー、マンドリンで使われるメタルパーツの磨きに最適で す。 特にクローム、ニッケルやアルミなどのハードウエアの艶や輝きを取り戻すのに効果的です。 このクロスは、 糸巻き、フレットワイヤ、ピックアップカバー、ブリッジ、トレモロやテールピー ス、ストラップボタンなどを きれいにし、磨くための処理をおこなっています。クロスにしみ込ま せた特別な成分はメタルの表面を復活さ せ、保護膜を作ります。これにより、曇りを防ぎ艶を長持ち させます。

DRY-400 『弦楽器用除湿剤:ドライフォルテ』\420-(本体\400-)

 楽器用除湿剤です。「ケースの中など密閉された空間 の中の余分な湿気をとことん!!吸い取ります。しかも楽器にとって1番適性とされる約50%に保ちます。又、 消臭、防カビ、防錆等、あなたの愛器を湿気から護ります」と。 フェス・シーズン真っ最中、過酷な条件から愛器を護るアイテムです。
輸入雑誌
(以下の4誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白さをいかがですか)
■フラットピッキン・ギター誌
 隔月刊の掲載全タブ譜対応CD付きフラットピッキン・ギター誌。ブルーグラスからスウィング/ジャズまで。一冊でさまざまな奏法が学べる。
FGM-14.4 「2010年5〜6月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 バージニア州ラドフォードのスコット・フォーア(2002年全米フラットピッキン・チャンピオン)のカバーストーリー、タブ譜は"Wildwood Flower"と"East Tennessee Blues"ほか、スティーブ・カウフマンによるビル・モンロー曲"Old Dangerfield"、ブラッド・デイビスの"Nine Pound Hammer"のリズム・ギター、"Fireball Mail"のクロスピッキング、エンディング8様ほか、スケールの基礎練習や、ターンアラウンド(1-6-2-5、つまりG-E-A-D)パターン解説その他、ギターを弾く上で有益なさまざまな情報が、タブ譜と付属のCDでフォローできる76頁。
FGM-14.3 「2010年3〜4月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 最新号は、昨年のウィンフィールドで話題になった3人のカバーストーリーと三人三様の"St. Anne's Reel"ほか、デラ・メイのエイブリル・スミス"Lincoln's Retreat"、コラムとタブ譜は"Blackberry Blossom"を「Key of C」、"Molly Bloom"、オルタナ・コード解説、Gマイナー・ブルース・コード進行、"Lonesome Road Blues"のハイブリッド・ピッキン、"Over the Waterfall"、"Jackson's Reel"、ジョン・ミゲーン"Sligo Lament"、"Great Basin Rag"等々、タブ譜満載の80頁。
FGM-14.2 「2010年1〜2月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 「ギター・ジャム特集」はツインギターのハーモニーなど、さまざまなジャムにおける技を紹介。ハーモニー基本理論を"Whiskey Befor Breakfast"で解説、そして実践。つづいて同様に"Liberty"と"Blackberry Rag"でおさらい実践。その他、"Summertime"のリズムとコード、初心者は"Dim Lights Thick Smoke"、カウフマンは"Wheel Hoss"、カーリニのジャズ・ソロは"Lady Be Good"をベース、"Red Haired Boy"をネタにさまざまなリズム・ギター奏法、南北戦争の"Girl I Left Behind Me"をコード分解、そのほか"Arkansas Traveler"や"Wildwood Flower"などのツインギター・ジャム等々、タブ譜満載の80頁。
FGM-14.1 「2009年11〜12月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 サム・ブッシュ・バンドのスティーブン・モウジンのカバーストーリーと"My Home Across the Blue Ridge Mountains"と"Come Back Davy..."のタブ譜ほか、ドーグ風"Dawgapelli"、テキサス"Maiden's Prayer"、初心者"Christmas Time's Coming"、スティーブ・カウフマン"Greensleeves"、ジョン・カーリニ"Oh, Lade Be Good"のコード、"Red Haired Boy"や"President Garfield's Hornpipe"、また12月号らしく"Joy to the World"、"Silent Night"、"Christmas Song"などのクリスマス曲ほか、ジプシー・ジャズも含んでタブ譜満載の80頁。
■バンジョー・ニューズレター誌
 世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。
BNL-10/07 最新2010年7月号 \525-

 J.D.クロウのカバーストーリーとタブ譜は "J's Tune"と"We Can't Be Darlings Anymore"のリードとフィドル・バックアップ、そのほかアール・スクラッグス"Daisy Mae"、フレッド・ガイガーのジャズは"Sweet Sue"、トム・アダムズ"My Hometown"ほか、スリーフィンガー/クロウハンマー多数。
BNL-10/06 2010年6月号 \525-

 カバーストーリーはスコット・ベスタルでタブ譜はサム・ブッシュ・バンドでの"Blue Mountain"や、"Goin' to the Dance"、"Calgary"、"Wired"。そのほかクリス・パンドルフィ"Big Bend"、トム・アダムズ"Virginia Darling"、クラシック・バンジョー「ブラームスの子守唄」ほか、充実したクロウハンマー・タブ譜、初心者コーナーなど、あらゆる5弦バンジョーのタブ譜や話題/情報満載の48頁。
BNL-10/05 2010年5月号 \525-

 今月のカバーストーリーはスティーブ・マーティンでタブ譜は"Pretty Flowers"と"Saga of the Old West"。そのほかタブ譜はスタンダードの"Dinah"(ディック・ミネだっけ?)をフレッド・ガイガー、テレビ主題歌「ホーガンズ・ヒーローのマーチ」、クリス・ワーナーの"Lickity Split"の第一及び第二ブレークなどのタブ譜、そしてクロウハンマー・タブ譜など。
BNL-10/04 最新2010年4月号 \525-

 リチャード・ベイリー(クラスター・プラッカーズやスティール・ドライバーズ)のカバーストーリーと"Heaven Sent"、"Midnight Train to Memphis"、"Drinkin' Dark Whiskey"のタブ譜ほか、アール・スクラッグス"Mountain Dew"、ドン・レノ"Little Rock Getaway"、トム・アダムズ"Walkin' the Dog"などのタブ譜ほか。
■ブルーグラス・アンリミテッド誌
 米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。
BU-10/08 最新2010年8月号 \840-

 マーティ・ステュアートのカバーストーリーほか、ベース第一人者デニス・クロウチ、ロックとブルーグラスを結ぶラリー・キール、カロライナ・サンシャインなどの特集のほか、さまざまなコラムで米国ブルーグラス情報満載の72頁。
BU-10/07 2010年7月号 \840-

 今月10日に81歳の誕生日を祝ったジェシー・マクレイノルズのカバーストーリーに、マイケル・マーティン・マーフィー、モンロー・クロッシング、ノース・カロライナのブルーグラス・パイオニア=ドン・ウォーカーらの特集の74頁。
BU-10/06 2010年6月号 \840-

 デル抜きのデル・マッカーリー・バンド、トラベリング・マッカーリーズのカバーストーリーほか、アンディ・レフトウィッチ、ダリン&ブルック・アルドリッジ、1969年ルイジアナ・ブルーグラス・ウィークエンドの思い出の特集ほかの80頁。
BU-10/05 2010年5月号 \840-
 ジョッシュ・ウィリアムズとラリー・スティーブンソンをカバーストーリーに、女性ブルーグラスのパイオニアのひとりケーティ・ローアー、オールドタイム・ラジオらの特集。
BU-10/04 2010年4月号 \840-

 ブルーグラス・チャート1位をヒットしたばかりのギブソン・ブラザーズのカバーストーリーのほか、アダム・ステッフィ、ディック・キメル、ポール・ウォーレンらの特集の80頁。
BU-10/03 2010年3月号 \840-

 3月号恒例楽器メーカー特集。Ode & Omeバンジョー、ハス&ダルトン・ギター、クラーク・マンドリン、オールドスタンダード・ウッド、ブルーチップ・ピックの特集ほかの68頁
BU-10/02 2010年2月号 \840-

 ロンサム・リバー・バンドのカバーストーリーほか、キャリー・ハスラー&ハード・レイン、モンロー・スタイル・マンドリンのバディ・メリアム。
BU-10/01 2010年1月号 \840-

 1月号恒例のフェス特集号は、アパラチア・ミュージアム主催「テネシー・フォール・ホームカミング」の特集カバーストーリーほか、オールド・ドミニオン・バーン・ダンスの初期フラット&スクラッグスやスタンレーズらの超レア・フォト・アルバム。そして2010年フェス・スケジュール・リスト。
■オールドタイム・ヘラルド誌
内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。
OTH-1205 最新2010年6月/7月号 \1,260-

 バール・ハモンズのカバーストーリー「ハモンズ家の思い出C」のほか、昨年他界したレイ・アルデンの夢「フィールド・レコーディング」、ベラ・フレックのアフリカについてのインタビュー、そして1902年ケンタッキー東部のアパラチア山中に生まれた主婦であり女性ミュージシャンであったエフィー・スミス・ピアーソンの生涯などの特集ほか、米国伝承音楽の情報満載の60頁。
OTH-1204 2010年4月/5月号 \1,260-

 ゴード(瓜)バンジョー製作家のジェフ・メンジーズ、戦前のパイオニアたちと数多く共演した94歳のフィドラー、スリーピー・マーリン物語、「ハモンズ家の思い出第3回」などの特集ほか。
OTH-1203 2010年2月/3月号 \1,260-

 2010年フェス&ミュージック・キャンプ・ガイド、「ハモンズ家の思い出第2回」、故レイ・アルデンの究極の遺作「オールドタイム・バンジョー奏法のトレンドD」、オレゴン州ポートランドのレコード店「ミシシッピ・レコーズ」探訪記、元ダブル・デッカー・ストリング・バンドのクレイグ・ジョンソン追悼などの特集ほか。
OTH-1202 2009年12月/2010年1月号 \1,260-

 リー・ハモンズのカバーストーリー「ハモンズ家の思い出第1回」ほか、昨夏亡くなったレイ・アルデン追悼特集、そのレイによる究極の力作「オールドタイム・バンジョー奏法のトレンドC」、カイル・クリード1966年インタビューなどの特集ほか。
OTH-1201 2009年10月/11月号 \1,260-

 マイク・シーガー追悼、オールドタイム・バンジョー奏法のトレンドB、アラスカのオールドタイム今昔、マーク・キャンベル・インタビュー特集他。
月刊『ムーンシャイナー』
 1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌、26年目です。
■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-
 お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。
■ムーンシャイナー・ファイル:\840-
ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるコクヨ製ロゴ入り特製フォルダー。
■バックナンバー:各¥525-。
 下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。
MS-2710 最新8月号(通巻322号)\525-

 「バンジョーの歴史」と「現在ブルーグラス・バンジョー・メーカー列伝」などバンジョー大特集のほか、ダークス・ベントリー『Up on the Ridge』、宇佐美勝彦、新潟ジャズストリート・リポート、カーリー・セクラー・フォト・リポート、丹沢ブルーグラス・アメリカ道中記A、ブルーグラス史観「アメリカ歴史概論X、ゴスペルの源流セイクレッド・ハープ」特集に、日米ブルーグラス情報満載。
MS-2709 7月号(通巻321号)\525-

 天才少年アレックス・ハーグリーヴスをカバーストーリー、ブルーグラスにおける天才ミュージシャン列伝、マック・ワイズマン「シンガーvsプレイヤー」、スコット・ベスタル、ブルーグラス史観「アメリカ歴史概論V、C.F.マーティンとフォスター」、尾崎ブラザーズ、ノース・ヒルほかの特集。
MS-2708 6月号(通巻320号)\525-

 ムーンシャイナー最新6月号はトニー・ライスのカバーストーリーほか、有田純弘インタビュー、フェアウェル・ドリフターズ、鎌倉ブルーグラス・サローネ・リポート、ドン・レノ"Dill Pickle Rag"、ブルーグラス史観「アメリカ歴史概論V、ミンストレルとバンジョー」ほかの特集。
MS-2707 5月号(通巻319号)\525-

 クルックド・スティルのカバーストーリー他、アメリカ合衆国独立からフロンティア、そしてテキサスの成立までをまとめたブルーグラス史観による「アメリカ歴史概論U」、追悼:大森康弘などの特集のほか、日米ブルーグラス情報満載。
MS-2706 4月号(通巻318号)\525-

 ジョン・ハートフォードとハートフォード・ストリングバンド特集、アメリカ大陸発見からアメリカ合衆国独立までのブルーグラス史観による「アメリカ歴史概論T」、ジミイ赤澤『Bluegrass Fiddle Jam』、斉藤ジョニー「IBMA2009 WOBリポート後編」などの特集ほか。
MS-2705 3月号(通巻317号)\525-

 「ブルーグラスはジェンダーフリーか?」という問に、アリソン・ブラウン、ミッシー・レインズ、クリスティン・スコット・ベンソン、3人の女性IBMA受賞者が答えてくれます。そのほか、3月号恒例の2009年発売レコード総括、30年前のデル・マッカーリー初来日リポート、東 理夫『アメリカは歌う』、宮崎勝之&マンドスケイプ登場ほか。
MS-2704 2010年2月号(通巻316号)\525-

 ビル・モンロー「1950年、ハイロンサムの誕生と背景」、ティム・オブライエン「グラミー授賞式インサイド・リポート」、アレン・シェルトン追悼、佐々木仁の日本初オールドタイムLP「マウンテン・ランブラーズ」物語後編、斉藤ジョニー「IBMA2009 WOBリポート前編」ほか。
MS-2703 2010年1月号(通巻315号)\525-

 アール・スクラッグス「テクニック分析」、「ブルーグラス三世代考察、あたらしいブルーグラス世代へ」、サム・ブッシュ"The Ballad of Stringbean and Estelle"の物語、クリスティーズお宝狂想曲、佐々木仁の日本初オールドタイムLP「マウンテン・ランブラーズ」物語、ウィンターグラス・リポート、「オザーク・マウンテニアーズ、ウェイファーリング・ストレンジャーズ、ブルー・マウンテン・ボーイズU」、ジェシー・ベイカー特集ほか。
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