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B.O.M.Newsletter #360web    2010年10月10日
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INDEX


今月の注目作品
ブルーグラス新入荷
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
ブルーグラスお勧め作品
インストお薦め作品!!
各楽器別インストお勧め再入荷作品
オールドタイム&フォーク新入荷
オールドタイムお勧め作品
カントリー新入荷
カントリー発掘、編集モノ新入荷
映像新入荷
映像ものお勧め作品
教則もの新入荷
楽器、その他……
輸入雑誌
月刊『ムーンシャイナー』
B.O.M.ご利用方法

 ホンマに暑かった夏も過ぎ、宝塚フェス、そしてIBMAと年中行事も無事に終えて、久々のニューズレター紙版の発行です。今年の宝塚もIBMAも、刺激的なことがたくさんありました。その勢いを駆って3ヶ月間の新作や話題作を一挙にまとめて紹介しま。今のブルーグラス/オールドタイム、知れば知るほどオモシロイ。……各人各様に楽しもう!

◆月刊ムーンシャイナー誌、6月号は自叙伝を出版したトニー・ライスのカバー、7月号は天才フィドラー、アレックス・ハーグリーブス、8月号はバンジョーの歴史、9月号はアパラチアとブルー・リッジ、10月号はジョン・ハートフォードとルイーズ・スクラッグスの殿堂入りなどのカバーストーリーほか、日米ブルーグラス情報満載。なにとぞ、よろしく!! 日本ブルーグラス50余年の灯を守りつづけています。なにとぞ、ご協力/サポートを……!!
 月刊ムーンシャイナー定期購読は1年間(12冊)
\6,000- 半年間(6冊)\3,300-。単冊は\525-ですが、ぜひとも年契をお願いします。購読開始希望月をお知らせください、早速お送りします!!
今月の注目作品
SMM-2005 LAURIE LEWIS『Blossoms』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 さすがローリー・ルイス、久々のスタジオ録音。ブルーグラス新入荷参照
COMP-4543 PETER ROWAN BLUEGRASS BAND『Legacy』CD\2,573-(本体\2,450-)

 存在感がけた違い、あたらしい境地をみせるピーター・ローワン最新作。ブルーグラス新入荷参照
ROU-0652 CHRIS HILLMAN & HERB PEDERSEN『At Edward's Barn』CD\2,573-(本体\2,450-)

 メチャ癒される極上ウエストコースト・ブルーグラス・ライブ。ブルーグラス新入荷参照
NONE524056 PUNCH BROTHERS『Antifogmatic』CD2枚組+DVDの合計3枚組\4,095-(本体\3,900-)

 聞かずばなるまい! これが21世紀のブルーグラスか!? ブルーグラス新入荷参照
VFH-2010 DALE JETT & HELLO STRANGER『Going Down the Valley』CD\2,573-(本体\2,450-)

 A.P.とサラ・カーターの孫でありジャネットの息子デール・ジェットのすばらしいデビュー作。オールドタイム&フォーク新入荷参照
CAP-85410 DIERKS BENTLEY『Up on the Ridge』CD\2,363-(本体\2,250-)

 人気カントリースター、ダークス・ベントリーがブルーグラスをカミングアウト、パンチ・ブラザーズとの共演も!! カントリー新入荷参照
SXCD-6032 V.A.『Silver Meteor: A Progressive Country Anthology - Extended Edition』CD\2,573-(本体\2,450-)

 幻のクラレンス・ホワイトのソロ・アルバムに収録された4曲を含む、ウエストコースト・カントリーロックのマニアック集。カントリー新入荷参照
MP-2107 V.A.『Sunday Morning in the Valley: featuring Mac Wiseman』DVD\2,573-(本体\2,450-)

 1971年収録のレンフロ・バレー野外ライブDVD映像シリーズ第二弾。
BOOK-46 TONY RICE『Still Inside』Book315頁\3,990-(本体\3,800-)

 トニー・ライスのすべてが語られ、語るハードカバー版自叙伝。楽器、その他のコーナー参照。
ブルーグラス新入荷
(紙版で未紹介の新入荷を含みます)
UM-01 RHONDA VINCENT『Taken』CD\2,573-(本体\2,450-)

The Court of Love/Back on My Mind/Ragin' Live for You Tonight/Sweet Summertime 他全12曲

 女性ブルーグラスのトップランナー、ロンダ・ビンセントの最新作はラウンダーから離れ、自身のアッパー・マネージメントからの発売。ドリー・パートンやロック界のリチャード・マークスをはじめ、ブライアン・サットン、そしてETSU在学中のふたりの娘のバンド、ネクスト・ベスト・シングらをゲストに、新メンバーのアーロン・マクダリス(bj)とベン・へルソン(g)に、バンド8年目のハンター・ベリー(f)とミッキー・ハリス(bs)らで、バラッドから快調ブルーグラスまで、手堅いロンダらしいブルーグラスを演じる。ウォール・ストリート・ジャーナルが「クィーン・オブ・ブルーグラス」と称した面目躍如の作品である。
 ちなみに初々しいロンダの初期レベル作品の廉価ベスト集『My Blue Tears』(REB-7506 \2,079-)も在庫中です。ベラ・フレックがバンジョーですよ!
ROU-0652 CHRIS HILLMAN & HERB PEDERSEN『At Edward's Barn』CD\2,573-(本体\2,450-)

Going Up Home/Love United/Turn Turn Turn/If I Could Only Win Your Love/Together Again 他全15曲

 クリス・ヒルマンとハーブ・ペダーソンのふたりが来日したのは2008年5月、ふたりだけのデュオにもかかわらず、おそらくメジャーを経験したそのキャリアから来る圧倒的な存在感と音の厚みに驚き、とくに、ハーブのギターの上手さには舌を巻いたものだ。本作は、そのふたりを中心にビル・ブライソン(bs)、ラリー・パーク(g)、デビッド・マンスフィールド(f)を加えた2009年11月のライブ!! ザ・バーズ、フライング・ブリトー・ブラザーズ、ザ・ディラーズ、そしてデザート・ローズ・バンドなど、ウエストコーストのメインストリームをリードしてきた、しかもともにブルーグラスからはじまった1944年生まれのふたりが、じつに優しく暖かいアコースティック音楽のある極みを奏でる至福の時間をお楽しみください。
COMP-4543 PETER ROWAN BLUEGRASS BAND『Legacy』CD\2,573-(本体\2,450-)

Jailer Jailer/The Family Demon/The Raven/So Good/Let Me Walk Lord By Your Side 他全13曲

 ピーター・ローワン、20世紀のブルーグラス・ソングをビル・モンローの魂を受け継いで世界に広め、高めた最大の功労者。スーパーピッカーたちの創るホットなアンサンブルより、信頼する友人たちとの私的なブルーグラスがとてもよく似合う。バーン・ウィリアムズ・バンドで知られるメロディ感覚の鋭いキース・リトル(bj)、1960年代初期からニューヨーク・ブルーグラスで活躍したジョディ・ステッカー(m)、そしてポール・ナイト(bs)という4人組。13曲中、ピーターのオリジナルが10曲、キースの歌うカーター・スタンレーとジョディのトラッド歌とインストという構成。弟のクリスとの共作"Father, Mother"の情景は、モンローが母と父の思い出を書いた時代から半世紀を経た普遍的だが現代的な心情を、家庭崩壊という社会問題をモンロー・ブラザーズ風に、またデル・マッカーリーとリッキー・スキャッグスをゲストに迎えた"God's Own Child"はアルバム『Voice from On High』に入っていそうなエンシェント・トーンを再現して見せるなど、全編に重厚なメッセージを託しつつ、最後にはチベット密教の祖、パドマサンバヴァへの賛歌"Across the Rolling Hills"で終わるという、さすがのピーター・ローワン世界、心に刺さるブルーグラスを聴かせてくれる。……凄いピーターをIBMAで観たぞ!!彼はまだ最前線にいる。リポートはいずれムーンシャイナー誌で。
NONE524056 PUNCH BROTHERS『Antifogmatic』CD2枚組+DVDの合計3枚組\4,095-(本体\3,900-)

 クリス・シーリ(m)の率いるパンチ・ブラザーズとしての2枚目最新作(How To Grow Bandを含めると三枚目)の、CD2枚とDVDの3枚をボックスセットにした限定デラックス版。この1枚目CDが本編『Antifogmatic』、2枚目のCDがインスト4曲の20分、そして3枚目のライブDVD映像にはダロル・アンガーの"Ride the Wild Turkey"からバッハの「ブランデンブルク協奏曲第3番」、そしてティム・オブライエンの"99 Yeras"から超速"Train 45"まで全7曲40分に及ぶニューヨーク・シティの彼らの溜まり場での超過激ライブ衝撃映像。期待通り、まったくあたらしい次世代のブルーグラス/アコースティック・アンサンブルを提示、その驚くべき繊細な音作りと組み立ては想像を絶するテクニックと感性のなせる業だろう。クリスのほか、ノーム・ピケルニー(bj)、クリス・エルドリッジ(g)、ゲイブ・ウィッチャー(f)とポール・コワート(bs)、ブルーグラスの精神を知り尽くし、ブルーグラス基本編成の五つの楽器それぞれのフレットと能力を最大限に知り尽くした若者たちは、それぞれの時代のビル・モンローのように音楽している。その音楽魂を聴くべし!! ムーンシャイナー9月号で特集「これがブルーグラスなのか?」(MS-2711 \525-)あり。
RHY-1060 AUDIE BLAYLOCK & REDLINE『Cryin' Heart Blues』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

You Can Keep Your Nine Pound Hammer/Stay Away from Me/Drink Up and Go Home/Troubles Round My Door/Let's Part the Best of Friends 他全13曲

 現在トラッドグラスの最前線を突っ走るオウディ・ブレイロック&レッドラインの最新作第2作は、レッド・アレン、ビル・モンロー、ジミー・マーティン、カーター・スタンレー、ピート・ゴーブルらの隠れた名曲を趣味よく取り上げ、ともに学校を出たばかりのパトリック・マッカビニュー(f,m)とイバン・ウォード(bj)、そしてマット・ウォレス(bs)という若手のレッドラインとともに伝統的なストレート・ブルーグラスを演じる。1982年、19歳でジミー・マーティンのサニー・マウンテン・ボーイズのメンバーとなって以来、レッド・アレンやロンダ・ビンセント、マイケル・クリーブランドらのサイドマンを勤め、ひたすらトラッドグラスの核を追い求めてきた苦労人、ムーンシャイナー2009年2月号(MS-2604 \525-)でカバーストーリー「甦るアーリー・ブルーグラス魂」でも紹介されている。正統派ブルーグラスの秀作である。余談だが、本作最後の曲"Rummie's Run"はデル・マッカーリーのディキシー・パルズなどで活躍したジョン・グリックのフィドル曲。今年の宝塚フェスに東京在住のジョンの息子が来ていた……。
MH-1292 CROWE/LAWSON/WILLIAMS『Old Friends Get Together』CD\2,888-(本体\2,750-)

Prayer Bells of Heaven/Goodbye/Little White Church/Stormy Waters/This World Is Not My Home/Lord I'm Coming Home/Who'll Sing for Me 他全12曲

 いわゆる「ハード・ドライビング」な「ソリッドグラス」の典型を創ったジミー・マーティンとサニー・マウンテン・ボーイズ(SMB)、その主要メンバー、J.D.クロウ(bj)とドイル・ローソン(g)、そしてポール・ウィリアムズ(m)の3人がリユニオンして創ったすばらしいゴスペル集。フィドルにロン・スチュワート、スネアドラムにハリー・スティンソン、ベースにベン・アイザックスを据え、ゲストのハイ・ハーモニーにはシア・チェリーホームズとソニア・アイザックスを迎え、見事な60年代のSMBサウンドを堪能させてくれる。75歳のポールのクリアなテナーボイスは衰えず、73歳のJ.D.は絶妙のタイミングとトーンをキープ、66歳のドイルはまだまだ絶頂期……、どの曲も懐かしいSMB時代の再現だ。
OR-017 OLD TIME BLUEGRASS SINGERS『Plastic Heart』CD\2,573-(本体\2,450-)

It's You Baby You/In a Town This Size/Casey Jones/I'm Only Human/Loose Talk 他全13曲

 故ジョー・バルのニュー・イングランド・ボーイズで1970年代に活躍、数々のトラッドグラス名盤を残したハーブ・アプリンをゲストに迎えて、バンド名が物語るように「古き良き時代のブルーグラス」を聴かせる。超ベテランたちの演奏にスーパーピッキンはないが、味のあるレイドバックしたダウンホーム・リズムに、選曲がさすがの渋いベテラン。ビル・モンローのサイドマンとして知られるモンロー・フィールズを1曲目、そして2曲目にはキーラン・ケーン&ケビン・ウェルチと今風にひねれば、3曲目のカール・バトラーのタイトル曲からは、ルービンズ、カール・スミス、グランパ・ジョーンズ、ロイ・エイカフらのクラシック・カントリー等々。1960年代からリリー・ブラザーズやドン・ストーバーらと活躍を重ねてきたハーブ、ボストン地区のベテランたちとの味わい深いトラッドグラスである。
RHY-1065 LONESOME RIVER BAND『Still Learning』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

Record Time Machine/Jack Up the Jail/Any Ole Time/Don't Cry Blue/High Lonesome 他全13曲

 ブランド・リックマン(g)とアンディ・ボール(m)という2枚看板ボーカルを前面に、かつてのような意図的なタテノリから脱してストレートなドライブの上にメロディアスな曲を乗せて、ブルー・リッジ系ブルーグラスの今を演じるロンサム・リバー・バンドの最新作。サミー・シーラーの安定したバンジョーとマイク・ハートグローヴのフィドル、マイク・アングリンのベースのブルーグラス標準編成の5人組が、モダンでキャッチーなサウンドを創っていく。メル・ティリスやマール・ハガード、ジョナサン・エドワーズとセルダム・シーンらのカバーなどに、現在のブルーグラス・ソングライターやブランドンのオリジナル、そして最後のトラッド曲"Pretty Little Girl"はオールドタイム風味を強調したイケイケのインストで締めくくる。
SMM-2005 LAURIE LEWIS『Blossoms』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

How Can I Keep from Singing?/Lark in the Morning/Chains of Letters/Roughest Road 他全14曲

 ローリー・ルイス、2002年の『Birdsong』(SMM-2002 \2,573-)以来、久々のスタジオ録音2009年作品。ブルーグラス/オールドタイム界が生んだ最高の女性シンガー・ソングライターであるローリー・ルイスの本領発揮、すばらしいアコースティック作品に仕上がっている。キャシー・キャリックとパートナーであるトム・ロザムとのアカペラから、天才少年アレックス・ハーグリーブス(f)とクルックド・スティルのトリスタン・クラーリッジ(cello)を迎えてクレイグ・スミスのバンジョーが美しく呼吸する現代風ブルーグラスのほか、ニナ・ガーバー女史のメチャ美しいアコースティック・ギター、人気番組「Car Talk」のふたりを迎えた大渋滞曲、ティム・オブライエンとデビッド・グリア、ブリタニー・ハース嬢とのオールドタイム・フィドル、アパラチアン・アカペラでの反戦歌、バンド・メンバーであるスコット・ハフマンの書いたカントリーソング、ロイ・ロジャーズのスライドギターにダロル・アンガーとトッド・フィリップスらを迎えたジョニー・キャッシュ曲、最後にはピアノ、サックス、トロンボーンらのジャズ・コンボとの共演にもたじろぐことのないローリー・ルイス節が見事。胸を打つすばらしいボーカルと目くるめく上質な音楽の数々、さすがローリー・ルイスだ。
RHY-1064 DARRELL WEBB BAND『Bloodline』CD\2,573-(本体\2,450-)

I'm Bringing Home Good News/Poor Ramblin' Man/Heart Trouble/Act Two/Big Black Train 他全12曲

 ロンサム・リバー・バンドで彗星のごとくデビュー、そのマンドリンとテナーで一挙に話題の人となったダレル・ウェッブ。その後、J.D.クロウ&ニューサウス、ロンダ・ビンセント&ザ・レイジ、そして最近までマイケル・クリーブランド&フレームキーパーのフロントマンを務めたダレルが自身のバンドを率いてのデビュー作。そのアメージングなマンドリン・タッチはアダム・ステッフィと並び称せられるスーパーピッカーにして、そのさわやかで軽やかに伸びるテナーボイスはドリー・パートンお気に入りのすばらしいシンガーでもある。ドブロを含む凄腕の若いピッカーたちに、ジム・バン・クリーブのフィドルを5曲にゲスト、イケイケの今風ブルーグラスからしっとりとしたカントリーバラードまで、活躍の本拠である東テネシーの風土が要求する今のブルーグラスである。
REB-1835 PAUL WILLIAMS『Just A Little Closer Home』CD\2,573-(本体\2,450-)

Living the Right Life Now/What a Meeting in the Air/Anywhere Is Home/Only God's Son 他全12曲

 10代でロンサム・パイン・フィドラーズ、そしてジミー・マーティンのソリッドグラスを完成させた最大の功労者のひとり、ポール・ウィリアムズ(1935-)。1963年に音楽から引退、郵便局員としてかたぎ生活を経て、定年退職後にカムバックから10枚目となる、いつもながらの直球でのすばらしいブルーグラス・ゴスペル作品。最近、J.D.クロウとドイル・ローソンとのトリオでのアルバム発表やライブが活発、その突き刺さるようなテナーボイス、東テネシー出身というベースから生まれるソングライティングは健在である。
HOR-1276 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Light on My Feet, Ready To Fly』CD\2,888-(本体\2,750-)

 現在のブルーグラス・シーンで最も安定した人気と実力を誇るドイル・ローソン&クイックシルバーの最新作はゴスペル。ブルーグラスという音楽様式の持ち味、つまりソロ/ハーモニー・ボーカル、そしてメッセージを明確に伝えるために極力整えた楽器アンサンブル、といった面白さが堪能できるブルーグラス・ゴスペルを完璧に提示するDLQS。ドイル・ローソンがJ.D.クロウ&ケンタッキー・マウンテン・ボーイズ時代に残した"Oh Heaven"のセルフ・カバー等々、素晴らしいブルーグラス・ゴスペル作品。
HS2K-101 FAREWELL DRIFTERS『Yellow Tag Mondays』CD\2,573-(本体\2,450-)

 親たちが聴いていた60年代ウエストコーストのフォークやロック、つまりザ・バーズやビーチ・ボーイズからジョン・ハートフォードやグラム・パーソンズらに強い影響を受けた20代のさわやか青草系若者ブルーグラス。ビートルズのカバー1曲以外はすべてオリジナルだが、60〜70年代のウエストコーストを経験した人にはすぐに「ピン」と来るあのサウンド、懐かしさと彼らのさわやかさに、思わず引き込まれてしまいます。ムーンシャイナー6月号で紹介、今どきの若者がわれわれ世代が通った同じ道を再訪しながら、無理なく自分たちをアピールしている、さわやかな感動を覚えます。
SH-4059 INFAMOUS STRINGDUSTERS『Things That Fly』CD\2,573-(本体\2,450-)

You Can't Stop the Changes/In God's Country/All the Same/Magic #9/Toy Rockets 他全13曲

 若手ブルーグラスのトップランナー、インファマス・ストリングダスターズの最新第3作!! アリソン・クラウスをはじめ、数々の秀作をプロデュースしたゲイリー・パチョーザとの共同制作だ。U2のロックングラス"In God's Country"とジョディ・ステッカーのトラッドグラス"17 Cents"の2曲以外は、リード・ボーカルがアンディ・ホール(d)、ジェレミー・ギャレット(f)、トラビス・ブック(bs)と4人もいる強みを生かして、さまざまな情景を描いた多彩なオリジナルで、若い感性が随所に感じられる力作。クリス・パンドルフィ(bj)とジェシー・コッブ(m)もオリジナルのインスト、アンディ・ファルコ(g)も2曲を書きアルバムに幅を持たせている。ニューグラス系若手の優等生路線をひた走るダスターズ、ゲストにはイーファ・オドノバンやサラ・シスカインド、カントリーで大成功したブルーグラスっ子ダークス・ベントリーらを迎え、独自のバンドカラーを創っている若手ブルーグラス秀作。
■日本人アーティスト新入荷
BWCD-001 BACKWOODS MOUNTAINEERS『Home Sweet Home』CD\2,000-(本体\1,905-、歌詞対訳付)

Blue Bonnet Lane/When It's Lamp Lightin' Time in the Valley/Aunt Dinah's Quilting Party/When You Kneel at Mother's Grave/Rawhide 他全14曲

 1964年に結成というから46年前、その後にロストシティを経営することになる野崎謙治と渡米する田渕章二が、本作に参加している芝田光雄と西条佳峰とともに結成した当時の関西スーパーバンド、バックウッズ・マウンテニアーズ。そのリーダーだった野崎からバンド名を受け継いだ芝田が、立命館大学OBの三橋秀樹(g)と桃山学院大学OBの大西一由(m)とスネーク水谷(f)とともに編成した新生バックウッズ・マウンテニアーズのデビューCD。ちなみに芝田と西条は1965年、TBS主催の大学対抗バンド合戦で優勝した桃山学院大学ブルーグラス・ランブラーズのオリジナル・メンバーである。ここに収められた14曲はいずれも、彼らが大学生としてブルーグラスに打ち込んでいた時代の名曲ばかり。……技術よりも勘と雰囲気で初期の日本ブルーグラスを切り開いていったパイオニアたち、気負いなく、自然体で演じている。アルバム制作記はムーンシャイナー9月号。
BBR-001 LEMON SLICE『Remember Me』CD\2,000-(本体\1,905-)

Remember Me/Hobo's Meditation/Texas & Oklahoma/Lonesome Pine/Rain Please Go Away/Arkansas/Love Letters in the Sand/Kentucky Waltz 他全12曲

 大分の男女=ギター/ベース・デュオのレモン・スライスのデビュー作。大分のブルーグラス・バンド、レモン・パフィからフットワークの軽い上尾光邦(g)と渡辺優(bs)がデュオとして2005年に結成、以来各地のフェスやライブハウスで着実に実力と人気を得て、今年は箱根フェスの人気投票で、若者優位の中で3位に輝いている。渡辺のフォノジェニックなボーカルと上尾のフラットピッキン・ギターを軸にデュオで3曲、そのほかはハーベストムーンの植田雅也のプロデュースで京都風の味付けがなされたさわやかブルーグラスになっている。ふたりのほか、ゲストにはハーベストムーンの木下健太郎(m,f)、小野田浩士(bj)、宮守佳奈(f,v)、今井佐由子(v)、植田雅也(bs)、ロジーンの星川太志(d)、デイジービルの久永洋子(v)、カインド・オブ・ブルーの今村日利(bj)。アルバム制作記はムーンシャイナー10月号。
CH-002 井上ともやす『平和の詩が聞こえる』CD\2,500-(本体\2,380-)

ヤポネシアン・ブルース/団地っ子のバラッド/てーげーeasy/Goodbye Teen's/サンキューソング/広島に雪が降る/Spirit To Shout!/縁ですね 他全12曲

 銀座のブルーグラス・ライブハウス、ロッキートップのチーフとして、チーフ井上とフォークゲリラ・ボーイズ『100万回愛してる!』(CH-001 \2,500-)というブルーグラス作品もある井上ともやすが本業!?のフォークシンガー/ソングライターとして初のオリジナルによるソロアルバムである。川又トオルのエレキと編曲がバッチリと決まるポップなカントリーロックっぽいバックで「叫ぶ」。箱根コンベンションで鍛えられた!?見事な"Take It Easy"の沖縄風替え歌「てーげーeasy」のほかは、その確かな社会観から生まれる強いメッセージを持つすばらしい歌詞とメロディ。同時にボサノバやレゲェ、石野真子に提供した「サンキューソング」ではバンジョーが活躍など、エンターテイメント性も高い秀作だ。ムーンシャイナー誌9月号と10月号で連載特集あり。
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
OH-4159 JIMMY MARTIN with PAUL WILLIAMS & J.D.CROWE『Big Jam Session』CD-R\2,888-(本体\2,750-)

Roll In My Sweet Baby's Arms/Molly & Tenbrooks/Angel Band/Put My Little Shoes Away/Gotta Travel On/Dog Bite Your Hide/Home Sweet Home 他全34曲

 いわゆる「ハード・ドライビング」な「ソリッドグラス」の典型を創ったジミー・マーティン(1927-2005)、50年代中頃にビル・モンローの元を離れ、オズボーン兄弟とサニー・マウンテン・ボーイズを結成、そして1956年以来自身のバンドとして独特のサウンドを創ってきた偉大なミュージシャンである。その彼が初期最高のメンバー、J.D.クロウ(bj)とポール・ウィリアムズ(m)を伴って友人のリビングルームで1950年代終わり頃にジャムをしているところを収めた貴重なテープから、1984年にLP発表した10曲に、詳細不詳のライブなど、22曲の未発表をプラスした超貴重録音。もちろん、テープの状態(音質など)は良くないが、初期ブルーグラスのグルーヴやトラッドグラス・アンサンブルのイロハも学べる強烈なジャム&ライブだ。J.D.クロウが持つあのチョッとイモっぽいリズム(それが高い評価の源でもあるのだが)の出所が、当時20歳前後のJ.D.から溢れているのが面白い。ブルーグラス第一世代のマスターたちからさまざまなことが学べ、何よりも50年代という時代と彼らの若さがぶつかったエネルギーには何者もかなわないだろう。
REB-7510 V.A.『Dark As a Dungeon』CD\2,079-(本体\1,980-)

 南部アパラチア山脈のバージニアからケンタッキーにかけてのブルーグラス/オールドタイムの故郷は米国最大の炭坑地帯。現在なお、悲劇的な事故の報が絶えない過酷な労働条件のもと、炭坑夫(マイナー)たちの生活はわれわれの音楽の重要なレパートリーとなっている。ここに収められている14曲、ビル・ハレル、カントリー・ジェントルメン、セルダム・シーンらワシントンDCグラスから、キース・ウィットリー&リッキー・スキャッグス、ラルフ・スタンレーU、ラリー・スパークスらのスタンレー・サウンド、そしてスティープ・キャニオン・レンジャーズ、ブルー・ハイウェイ、バレリー・スミスら近年の人気バンド14組が炭坑をテーマにした曲を披露する廉価版。
ブルーグラスお勧め作品
(紙版でもすでに新入荷紹介済みの作品です)
■話題のブルーグラス最近作
 今、最も旬なブルーグラス・アルバムたち…
RC-125 JOHN HARTFORD STRINGBAND『Memories of John』CD\2,573-(本体\2,450-)

 今年のIBMAアワード・ショウでトリを務めたハートフォード・ストリング・バンド、わがレッド・クレイ自信の快作「ジョンの思い出」。ジョンの最晩年をともに過ごしたメンバーたち、クリス・シャープ(g)、マイク・コンプトン(m)、ボブ・カーリン(bj)、マット・コムズ(f)、マーク・シャッツ(bs)が、ジョンが心を込めていつくしんだ名曲の数々を再演。ティム・オブライエン、アラン・オブライアン、そしてあのジョンのバンジョーを弾くベラ・フレック、アリソン・ブラウン、ジョージ・バックナーほか、ジョン自身をも特別ゲストに迎えた……、文句なしの感動作です。なお、本作の日本語解説/歌詞はB.O.M.ホームページにありますが、プリントアウトをご希望の方はお申し出ください。また、ムーンシャイナー誌4月号にて、ジョンとハートフォード・ストリングバンドのメンバー紹介しています。
COMP-4506 GIBSON BROTHERS『Ring the Bell』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 今春ムーンシャイナーでのブルーグラス・チャート第1位獲得!! 現在ブラザー・デュオ最高峰、ギブソン・ブラザーズのコンパス移籍第一弾。ニューヨーク北部で育ったエリック(bj)とレイ(g)のギブソン兄弟は、ルービンを思わせる硬質ですっきりとしたデュオを身上に、レスター・フラット・ファンを自認するエリックとレイのオリジナルのほか、トム・ペティのカバーなどを、マイク・バーバー(bs)、ジョー・ウォルシュ(m)、クレイトン・キャンベル(f)の自身のバンドで、上品なソリッドグラスを聴かせてくれる。今年のIBMA最優秀ソング受賞!!
RHY-1052 RANDY KOHRS『Quicksand』CD\2,573-(本体\2,450-)

 すごいです!ランディ・コーアズ。その強烈なドブロ・センス/テクニックは多くの人がすでにご承知でしょうが、ボーカリストとしてまたプロデューサーとしてもこの作品ですばらしい存在感/バランス感覚を聴かせる。アダム・ステッフィ(m)、ロン・ブロックとスコット・ベスタル(bj)、クレイ・ヘス(g)、ティム・クロウチ(f)といった超一級はもちろん、選抜された無名の若手がすごい。アルバム全体はストレート・ブルーグラスからニューグラス、ヒットしそうなカントリー調など何でもあり。ランディの幅広い音楽観が表現され、アコースティック楽器のさまざまなテクニックが詰め込まれたナッシュビル・ブルーグラスの極上作品となっている。
 前作『Old Photograph』(RHY-1030 \2,573-)ではロンダ・ビンセントやカール・ジャクソンをゲストに、この最新作同様、完璧なバックアップですばらしい作品となっている。コーアズは凄いぞ!
REB-1829 LOST & FOUND『Love, Lost and Found』CD\2,573-(本体\2,450-)

 このアンサンブルと楽器の気色良さ……、知らないと損をする!ブルーリッジ系ブルーグラスのパイオニアにして大御所、ロスト&ファウンドの2009年作。カントリー・ジェントルメン以降の4人組フィドルレスの典型的なブルーグラス・バンドを、見事な音の整理/統合で、各楽器が響くスペースを絶妙に配分し、そこからあたらしいサウンド・スタイルを提示した彼ら。とくに本作でも7曲が収められている故デンプシー・ヤング(ムーンシャイナー誌07年12月号にて追悼特集)のバック・ホワイト調マンドリンが参加している曲はすばらしいぞ!! 70年代以降のハッピーミディアムなアンサンブル、……あなたのバンド(またはお耳)の音整理が進みますよ。絶対お勧めのバンドサウンド!!
COMP-4541 SPECIAL CONCENSUS『35』CD\2,573-(本体\2,450-)

 スペシャル・コンセンサスの35周年記念作。前半6曲を現在のメンバーによる最新録音、後半6曲を1983年から1998年までの録音で埋めている。新録音では3曲にステュアート・ダンカンを迎え、リードボーカルのライアン・ロバーツ(g)の上質な現代ブルーグラス。旧録音では、クリス・ジョーンズ、ダラス・ウェイン、ダレン・ウィルコックス、デニス・ホワイト、クリス・ワッツ、ポール・クレイマー……6人6様のボーカルを、それぞれの時代のブルーグラス・サウンドとともに楽しめる。
REB-1834 STEEP CANYON RANGERS『Deep in the Shade』CD\2,573-(本体\2,450-)

 今年のアカデミー賞授賞式の司会を担当したセレブな映画スター(でバンジョー弾き)スティーブ・マーティンと今年も4月から全米ツアーをしているノース・カロライナ大学のキャンパスで生まれたスティープ・キャニオン・レンジャーズ。2006年にIBMA最優秀新進バンドを受賞、スティーブとのツアーで全米のあらゆるメディアで取り上げられてノリノリの通常編成5人組。その現代的な歌詞とストレート・ブルーグラス、ブギウギやマウンテン調などブルーグラス伝統を重んじつつのサウンド・アレンジが新鮮なバンドだ。
TSQ-2400 ROLAND WHITE『I Wasn't Born to Rock'n Roll』CD\2,363-(本体\2,250-)

 1976年に発表されたローランド・ホワイトのデビューソロ名盤が未発表を1曲加えて初CD化である。ロジャー・ブッシュのスラッピング・ベースが生み出したケンタッキー・カーネルズのリズムとケニー・ワーツを加えたトリオ・ハーモニー、そのふたつがローランドのトラッド感覚(でもフレキシブル!)と見事に生き生きしたサウンドを創り出してこのアルバムを色あせない名盤にしている。
REB-1831 DON RIGSBY & MIDNIGHT CALL『The Voice of God』CD\2,573-(本体\2,450-)

 5月にマロ川端と来日、そのマウンテン・ソウルで観客を震えさせたドン・リグスビー、ソロとして5作目になる最新ゴスペル作。リッキー・スキャッグスの従兄弟であり、幼いときからスタンレーとキース・ウィットリーの音楽に囲まれて育ったブルーグラス・サラブレッド。ブルーグラス・カーディナルズやJ.D.クロウ&ニューサウスなどを経て、ロンサム・リバー・バンドでブレイク、1996年のジョン・ダッフィーの急逝時には、その代役を務めたほどのテナー。そのテナーボイスは、イースタン・ケンタッキーの伝統を背負い高い評価を受けている。
SIG-2029 CROOKED STILL『Some Strange Country』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ムーンシャイナー誌5月号のカバーストーリーで登場したクルックド・スティルの最新作。イーファ・オドノバンという、まだ20代半ばの女性が歌うアパラチアの陰影と、きついビートを伴ったチェロに絡む最先端ブルーグラス・アンサンブルの極致。イーファの妖しい魔物が憑いているような独特の響きにはますます磨きがかかり、フォーフィンガー奏法のバンジョーで驚くばかりの音数を発するグレッグ・リスト、オールドタイムの真髄を会得した若い女性フィドラー、ブリタニー・ハースら、あたらしいアパラチア/ブルーグラスの新世界です!
SH-4055 SAM BUSH『Circles Around Me』CD\2,573-(本体\2,450-)

 サム・ブッシュの最新2009年作は、カントリー・ジェントルメンの隠れた名曲から、知られざるレッド・アレン曲、デルをテナーに迎えてビル・モンロー2曲、そして自身のニュー・グラス・リバイバルの中期とデビュー・アルバムからのカバー2曲等々、待ってました!!のブッシュ流ブルーグラス。57歳、本作の発表日が結婚25周年記念日、1曲目のオリジナルには「ここまで生き延びた俺たち」の感慨が込められている。2006年の前作『Laps in Seven』(SH-4013 \2,573-)までニューグラスの先頭を走りつづけ、70年代以降のブルーグラス全体をそのエネルギーで背負ってきたサム・ブッシュがチョッと立ち止まった。本作の曲目解説を含むムーンシャイナー誌2009年11月号(\525-)のカバーストーリーとともにお楽しみください。また2010年1月号には本作に収められているストリングビーン殺人事件に関するサムのオリジナル、"The Ballad of Stringbean and Estelle"の物語が特集されている。
■初心者歓迎コーナー
 各ジャンルのハズレなし、秀作とされるCDアルバムを、新旧取り混ぜて毎月紹介します。これらを聴き込んでいけば、あなたもこれらアパラチア系音楽のすばらしさに、きっとのめり込みます!
●ブルーグラス入門
SKFR-1008 RICKY SKAGGS & KENTUCKY THUNDER『Honoring the Fathers of Bluegrass; Tribute to 1946 and 1947』CD\2,573-(本体\2,450-)

 2009年のグラミー賞ブルーグラス部門を受賞したリッキー・スキャッグス作品。ビル・モンローがフラット&スクラッグスらを従え、ブルーグラスが誕生したあのオリジナル・ブルーグラス・バンドの1946〜47年録音のほぼ完全コピー作品!! 1曲目の"I'm Going Back to Old Kentucky"には、その録音に参加していたアール・スクラッグスを迎え、誕生当初のブルーグラスが持つグルーヴが最新録音技術と現在最高のバンドによって再現される。
●オールドタイム入門
SH-3952 TIM O'BRIEN/DIRK POWELL/JOHN HERRMANN『Songs from the Mountain』CD\2,573-(本体\2,450-)

 最高のミュージシャンによるオールドタイム音楽のさまざまな典型パターンを一望する大傑作。フィドル・チューン、バラッドからフォスター、そして"Angel Band"まで、アパラチアと南北戦争を描いた大ヒット大河小説&映画『コールド・マウンテン』(ニコール・キッドマン、ジュード・ロウ主演)の物語に沿って組み上げられた「これがオールドタイム音楽だ!!」の決定版!!
■ムーンシャイナー特集関連作品
CMH-9016 OSBORNE BROTHERS & MAC WISEMAN『Essential Bluegrass Album』CD\2,573-(本体\2,450-)

 7月号で特集したマック・ワイズマン「シンガーvsプレイヤー」の記事におけるミュージシャンのエゴが絶妙にコントロールされた逸品!! 1970年代末、ストレートなブルーグラスに戻り絶頂期にあったオズボーン・ブラザーズが、マック・ワイズマンを迎え、両者の有名ヒット曲を共演したLP2枚組のCD化。マックの「Voice with Heart」は絶好調、そしてボビーとソニーの充実ぶりに、バディ・スパイカーのフィドルが全編、涙がチョチョ切れるほどに……ミュージシャンの鏡たる、メチャ美しい!!
MRR-1007 V.A.『Born Into Bluegrass; Songs of Cullen Galyean』CD\2,573-(本体\2,450-)

 9月号で特集した「どこがブルーリッジやねん!」に迫る、まさに「これぞブルーグラス!!」といった典型的なメロディと歌詞、そして演奏/ハーモニー、アーリー・ブルーグラスの醍醐味と雰囲気を見事に醸してくれる大秀作。7月13日に他界したカレン・ギャリアンのオリジナル曲を、ジュニア・シスクとジョニー・ウィリアムズ、息子ミッキー・ギャリアンがボーカル、テリー・バウカムやリック・オールレッドほか、ローカルのブルーグラッサーらが敬意を込めて演ずるトラッドグラス秀作。タイトルどおり、ブルーグラスが自然に生息するブルー・リッジ山中からの極上の正統派ブルーグラスだ。超お勧めトラッドグラス作品。
FW-03839 VIRGINIA MOUNTAIN BOYS『Vol.3, Old Time Bluegrass from Grayson & Carroll Counties, VA』CD-R\2,573-(本体\2,450-)

 上記、カレン・ギャリアンが参加、フォークウェイズに遺したバージニア・マウンテン・ボーイズの4枚シリーズ。ニューグラスやドーグがアパラチア山中に入り込む以前、ナッシュビルの商業ブルーグラスとはまったく違った発達をしていたブルー・リッジのブルーグラス=古くから伝承されてきたバラッドやフィドル・チューン、独特の節回しやハーモニー感覚は今の時代には望むべくもないサウンドを生み出している。生々しいアパラチアン・ブルーグラス、思いっきり土臭いブルーグラスがメチャクチャすばらしい!!
 なお、アルバム・ライナーはサイトからのPDFダウンロード、必要な方はお申し出ください。
CO-2710 BONNIE RUSSELL & THE RUSSELL FAMILY『Mountain Dulcimer, Galax Style』CD\2,573-(本体\2,450-)

 10月号ではアパラチアンとハンマー、ふたつのダルシマーを紹介。本作はマウンテン(アパラチアン)ダルシマーのベーシックな奏法を収めた秀作。当時13歳だったボニー・ラッセルが、兄と父のギターをバックに録音したスタンダード曲集。ブルー・リッジ・パークウェイ沿いのゲイラックスからヒルズビル周辺の、きわめてローカルな音楽ドキュメントとしても貴重なアルバムである。
インストお薦め作品!!
SFR-105 HOWARD "HOWDY" FORRESTER『The MGM Recordings』CD\2,573-(本体\2,450-)

 伝説のフィドラー、ハウディ・フォレスターの有名な、そして希少な貴重盤1958年のMGM録音が復刻。16歳でフィドリン・アーサー・スミスに認められ、20歳の1942年にはビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズ、戦後、オクラホマ/テキサスで活躍、テキサス・フィドル美学の詰まった大名曲"Rutland's Reel"を書いている。1950年にはフラット&スクラッグスで"Earl's Breakdown"ほかの名演を残し、1951年からはロイ・エイカフのバンドで活動、ナッシュビル・フィドラーの核として尊敬を集めた。本作はおそらく史上初のカントリー系フィドルLPアルバムであろうと言われる名盤でもある。ハウディとその周辺のフィドル事情に関してはムーンシャイナー2009年9月号「ブルーグラス・フィドルの原点、ワイズ/フォレスター/マーティン/シューメイト」を参照ください。
ST-2008 STEVE WARINER c.g.p.『My Tribute to Chet Atkins』CD\2,573-(本体\2,450-)

John Henry/Back Home Again Indiana/Leona/Blue Angel/Chet's Guitar/Silent Strings 他全11曲

 メチャクチャすばらしいトーンで演じられるアトキンズ・スタイルのエレキギターの美しいこと!! スティーブ・ウォーリナー、1976年にチェットに見出されてカントリースターになった彼が、これ以上なくチェットを畏敬するそのギターの見事なこと。シンプルで控え目なベースとドラムスを基本に、ジェフ・ガーンジーのすばらしいフィドル/マンドリン、ジミー・マッティングリー(f)、デビッド・ハンゲイト(piano)ら、極力抑えたバックで聴かせる愛と尊敬に満ちた極上のギター音楽をご賞味あれ。
AMA-1056 ALEX HARGREAVES『Prelude』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ムーンシャイナー7月号のカバーストーリーに登場したアレックス・ハーグリーブスのデビュー作である(録音時16歳)。ベラ・フレックとノーム・ピケルニー(bj)、マイク・マーシャル(m)という豪華なゲストを迎え、グラント・ゴーディ(g)とパンチ・ブラザーズのポール・コワート(bs)という若者トリオをベースにしたすばらしいアルバム。このグラントのギターが、また凄い! ドレッドノートのまんま、バリバリにジャズしたりオールドタイム・グルーヴを創ったり……。ブルーグラス/ジャズ/クラシックの味付けが、どの曲にも見事なアクセントとなり、自身のオリジナルはもちろん、スティービー・ワンダー、ウェス・モンゴメリー、パット・メセニーらの作品をバランスよく楽しめる作品にしている。おそらく現在、ジャズとブルーグラスの双方でトップの若手フィドラー/バイオニストだろう。天才的ミュージシャンはときどき出てくるけど、これはホンマもんかも……!!と思えるヤツなんて、そうそう出てくるものじゃない。聴くべし!!
BNR-220 DON STIERNBERG『Swing 220』CD\2,573-(本体\2,450-)

Topsy/On the Sunnyside of the Street/How High the Moon/Caravan/Lady Be Good/All of Me/Limehouse Blues/Honeysuckle Rose/Stardust 他全14曲

 20世紀のもっとも美しいメロディ群である有名アメリカン・スタンダードを中心に、楽器奏者にとってもっとも心地よいコンボ(小編成)でスウィングする王道アンサンブル。ジェスロ・バーンズの直系シカゴ人脈、ドン・スタンバーグのマンドリン(ナゲット製ツーポイント)にジェフ・ジェンキンスのギター(エピフォン・エンペラー1949年製)とラスティ・ホロウェイのベースによるトリオ。
AMA-1051 MIKE MARSHALL'S BIG TRIO『Mike Marshall, Alex Hargreaves, Paul Kowert』CD\2,573-(本体\2,450-)

 30年ほど前、神童としてデビッド・グリスマン・クインテットに招かれたマイク・マーシャル、そんなマイクが今度は神童ふたりを自身の翼に入れて創り上げた「ビッグ・トリオ」のデビュー作。16歳のアレックスと、パンチ・ブラザーズの22歳のポール・コワート、そして48歳のマイクとのマンドリン/フィドル/ベース・トリオはストレングス・イン・ナンバーズがクラシック室内楽を意図した「1989年革命」の流れを汲んだオリジナル作品。クラシックとジャズとオールドタイムとニューアコースティックが同居、圧倒的なテクニシャン、マイクがこの20数年で経験してきた大きな世界観が聴きモノだ。
CO-2743 ROBERT BYRD『Mountain Fiddler』CD\2,573-(本体\2,450-)

Turkey in the Straw/Cripple Creek/Forked Deer/Rye Whiskey/Will the Circle Be Unbroken 他全14曲

 米国議会史上最長、51年間という上院議員歴を記録して今年7月に他界したウエスト・バージニア選出、民主党上院議員ロバート・バード(1917-2010)が、1977年に当時のカントリー・ジェントルメン(ドイル・ローソンg、ジェイムズ・ベイリーbj、スパイダー・ギリアムbs)をバックに執務室で録音したすばらしいオールドタイム・フィドル集が初CD化である。公民権法案やベトナム戦争に保守的な立場をとり続けたものの、アパラチアの「山奥から出てきた自分の選択肢は多くなかった」と後年、反省の弁をのこしたアメリカ的率直さの典型のような議員だったという。そのフィドルと歌(多くの有名曲に歌があるのも楽しい)も、率直な「マウンテン・フィドラー」の魂がこもったすばらしいものだ。政治のプロが、これほどにすばらしいオールドタイム・フィドラーだったという事実、それだけでもアパラチア伝統の懐の深さがしみじみと感じられる秀作。
AMA-1060 MIKE MARSHALL & CATERINA LICHTENBERG CD\2,573-(本体\2,450-)

 ブルーグラスからドーグ、ジャズを極め、ブラジル音楽やクラシックの世界で活躍するマンドリン天才マイク・マーシャルの最新作は、女性クラシック・マンドリニストのカテリーナ・リッテンバーグとの繊細なデュオ作品。クラシックのバッハからルクレール、ショーロのジャコブ・ド・バンドリン、新進作曲家ホセ・アントニオ・ザンブラノ、そしてマイク・マーシャル自身の作品やブルガリアのトラッドなどをフラットマンドリンと丸胴テイターバッグ・マンドリンの音色の違いを際立たせながら繊細に演じるマンドリン音楽の新世界である。
SAR-2257 BUTCH BALDASSARI & VAN MANAKAS『Leavin' Tennessee』CD\2,573-(本体\2,450-)

Cotton Patch Rag/Fiddler's Dream/I am a Pilgrim/Bluegrass in the Backwoods 他全17曲

 故ブッチ・バルダサリ(1952-2009)とフェスのジャムで知り合って以来、40年来の友となったというギタリスト、バン・マナカス、ふたりのギター&マンドリン・インスト集。上記4曲以外の13曲はすべてマナカスのオリジナル。どの曲もフラットピッキン・フィドル・チューンのテクニックとリズムを上手く組み入れた趣味のいいフラットピックの使い方で、サム・ブッシュ・バンドからのスコット・ベスタル(bj)とバイロン・ハウス(bs)に、ステュアート・ダンカン(7曲)、天才シャド・コッブ(5曲)、ボビー・ヒックス(3曲)、バーバラ・ラム(1曲)のフィドルという豪華バックアップを従えた、静かな味わいのフラットピッキン・ギター作品。
MSM-1310 JIM HENDRICKS『Heart Songs: An Instrumental Tribute to Hank Williams』CD\2,573-(本体\2,450-)

Cold Cold Heart/Hey Good Lookin'/Cheatin' Heart/I'm So Lonesome I Could Cry/Kaw Liga 他全12曲

 こういうのも「いいじゃないか!?」というナッシュビル産BGMでハンク・ウィリアムズの大ヒット12曲集。セッション・リーダーはジム・ヘンドリックスというドブロ/ギター/マンドリン奏者。ただバックが、現在アコースティック・ベース・ナンバーワンの呼び声高いデニス・クロウチ、フィドルにオウブリー・ヘイニー、アコースティック・スティール・ギターにダグ・ジャーニガン、ハーモニカはマイク・ドーシェット。もちろん、あまり飛び出さないように、できるだけ聴く人を刺激しないように創られたアコースティック・インスト作品だが、弾く人が弾くと、やっぱ面白いね。とくに、フィドルのオウブリー・ファンにはニヤニヤし通しの楽しい演奏であること請け負います……!?
各楽器別インストお勧め再入荷作品
(楽器につきましては、楽器本体やパーツから教則物まで、各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください)
■ギター
DREAD-0701 DAVID GRIER『Live at the Linda』CD\2,888-(本体\2,750-)

 ブルーグラス・ギターの最高峰デビッド・グリアの自費制作2007年作は、1946年製マーティンD-28とべっ甲ピックで、オリジナルをはじめビートルズからロバータ・フラック、モンロー/父親=ラマー・グリアからスクラッグスまでを散りばめた天才グリアのフラットピッキン・コンサート・ライブ集。純粋にギターと同化して、無邪気なまでにギターを、弾きつづけるグリア。その曲の中に込められた、左指と右ピックから湧き出すスリルに満ちた煌きをお聴き逃しなく!!
■バンジョー
(ムーンシャイナー連載のチチ松村「バンジョー祭り」、世界のバンジョー音楽をお見逃しなく!!)
PATUX-196 JESSIE BAKER『Yessir!』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ドン・レノの音ツカミと、絶頂期のアール・スクラッグスを思わせるロールの安定感を兼ね備えた18歳。弟テイラーとのベイカー・ボーイズ『Lonesome Weary Hearts』(Patux-165 \2,573-)ではチャーリー・モンローらの渋い曲ばかりを取り上げていたジェシー・ベイカー、現在はマイケル・クリーブランドのフレームキーパーで火を噴いている。レノ、スクラッグス、そしてモンローのおいしい選曲で、基本バックはマイケル(f)に、デビッド・マクラフリン(m)、ダドリー・コンネル(g)、マーシャル・ウィルボーン(bs)。昨今の若者ブルーグラス、一方にクラシック界まで足を伸ばす超絶テクニシャンがいるかと思えば、こうしてわれわれおじさん達以上にディープに先人の偉業を尊敬し掘り下げる者がいる。ブルーグラスは不滅だぁーッ!! 超お薦めブルーグラス・バンジョー作品!!
■マンドリン
SH-3931 CHRIS THILE『Not All Who Wander Are Lost』CD\2,573-(本体\2,450-)

 21世紀、別次元に到達したブルーグラス・マンドリン。天才クリス・シーリ、2001年発表当時21才、フレック/ダグラス/ダンカン/サットン/ハウス&マイヤーらを従え、恐るべき才能、聴くべし。音楽観や好みとは関係なく、60年を経たブルーグラスを核とするアコースティック音楽がどこまで拡がっていくのか、それを、ぜひ感じて欲しい大秀作。これ以降クリス、インスト作品は創っていない。
■フィドル
PATUX-193 NATE GROWER CD\2,573-(本体\2,450-)

 若手フィドラー、ネイト・グローワーの最新デビュー作。在校していたニューヨークの小学校にやって来たローカルのブルーグラスを聴いてフィドルを弾きはじめ、ベニー・マーティンに目覚めたという若者。ワシントンDC地区の名手たち、マイク・マンフォード(bj)、ダニー・ナイスリー(m)、マーク・シャッツ(bs)、ジョーダン・タイス(g)らをバックに、オールドタイムからフラット&スクラッグス、そしてテキサス・スウィングまで、多彩な曲調のなか、伝統的なブルーグラス・フィドルの歌い方をベースにした奏法を聴かせる。
CMH-9452 BENNY MARTIN『Fiddle Collection』CD\2,573-(本体\2,450-)

 初期ブルーグラス・フィドルの最高峰とされるベニー・マーティン(1928-2001)が1976年、48才当時に録音した超有名スタンダード25曲集LP2枚組のCD化に3曲のボーナスを足した全28曲。何も言わずに、ベニーの呼吸に合わせて酔うべし。中期ブルーグラス・フィドルの最高峰、几帳面でクールなケニー・ベイカーとは対照的な感情露出型だが、そのふたつが組み合わさったところに現代フィドルの粋がある、とわたしは思っている。
■ドブロ
RCD-05335 ROB ICKES『Road Song』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ロブ・アイクス最新2009年作。マイケル・アルビーのピアノとの究極の癒し系アコースティック・デュオで贈るジャズ・スタンダード10曲。そのうちハンク・ウィリアムズ"You Win Again"を含む3曲ではロビネラのすばらしい女性ボーカルが聴く者をさらに癒してくれる。ピアノの広がりのある響きの中で、ドブロしか持ち得ない独特の呟きや呻きが見事に混ぜ合わさって、メチャクチャ気色いい音を創っている。目を閉じてゆったりと聴きたい名品。ドブロ名盤たるべき超お勧めの一級作品!!
オールドタイム&フォーク新入荷
VFH-2010 DALE JETT & HELLO STRANGER『Going Down the Valley』CD\2,573-(本体\2,450-)

 A.P.とサラ・カーターの孫であり、ジャネットの息子に生まれながら、かつてはポップ・カントリーにしか興味がなかったというデール・ジェットが、自身の持つ「宝物」に気付いて創り上げたすばらしいバンドのデビュー作。("Freight Train"の)エリザベス・コットンから最初の手ほどきを受けたという、通常のギターのまま左で弾くという奏法でカーター・ファミリー・ピッキンを難なくこなすデール、何よりもその力強いボーカルはクリンチ・マウンテンの土壌に深く根ざしたA.P.カーターの伝統を直接感じさせてくれる。友人のオスカー・ハリスとともにギターとオートハープを弾き分けつつ、私生活でのパートナーであるテレサ・ジェットのベースに乗ったサウンドはカーター・ファミリー・サウンドを基本に、トッド・ミードのフィドルやバンジョー、ギター製作で知られるウェイン・ヘンダーソンも3曲で参加、タイトル曲には御大ビル・クリフトンが久々に元気なボーカルを聴かせてくれる。クリンチ・マウンテンの山懐、プア・バレーと呼ばれる質素で静かな暮らしの中から湧き出てくる日常の悲しみや希望をストレートに表現する、けっして洗練されたサウンドではないけれど……、ビルがライナーノーツで言うように、ナッシュビルがより大きなポップ・マーケットを志向したために捨て去った「魂」のこもったすばらしいアルバムである。
TSQ-2288 V.A.『Face a Frowning World; an E.C.Ball Memorial Album』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ブルー・リッジのシンガー/ソングライターでギタリストのE.C.ボール(1913-1978)が遺した楽曲を、エレキによるカントリー・ゴスペルの生々しいサウンドやレイナ・ゲラート(アンクル・アール)のアコースティックなバラッドなど、南部アパラチアの閉ざされたコミュニティで連綿と、教会のシンガーたちによって受け継がれていくゴスペルの魂が聴ける。そこには音楽スタイルの違いや、まして優劣などは存在せず、あるのは歌い手の神に対する畏敬の念と感動だけだということが聴こえるように感じる。ブラック・チャーチのようなリズムのうねりや感極まった叫びなどはないが、素人のシンガーたちが心を込めて歌うバラッドの流れを汲む、教会でフツーに演奏されるゴスペルのさまざまな形態が、ゴッタ混ぜの飾り気のない民衆音楽なのだろう。商業カントリーとは対極にある日常的な民衆カントリー(田舎)を感じられるマニアックな作品。
SF-40202 OLA BELL REED『Rising Sun Melodies』CD+38pageBooklet\2,573-(本体\2,450-)

 故オラ・ベル・リード、アパラチアの伝統を強く内包したすばらしい女性シンガー/ソングライターです。近日中にムーンシャイナー特集を予定しています……。待てない方は、ドーゾ。
オールドタイムお勧め作品
PATUX-177 NATE LEATH + FRIENDS『Rockville Pike』CD\2,573-(本体\2,450-)

 少年時代から注目されていた天才ネイト・リースの最新作は、話題の「ニュー・オールドタイミー」を担う10代から20代前半の若いスーパーピッカーたち――ふだんは前衛グラスやジャズで遊ぶ彼ら――の本気オールドタイム。12歳の天才少女タティアナ・ハーグリーヴス(f)、18歳の「女ティム」サラ・ジャローズ(bj)、バークリー音楽院でラップグラス!?するエリック・ロバートソン(m)ら若者たちにベテランのダニー・ナイセリー(g)、マーク・シャッツ(bs)らが基本セット。伝統オールドタイム精神を咀嚼しつつ、ギリアン・ウェルチ作品や有名トラッド曲を並べ、アルバムとしての面白さも音楽の質と同時に満足させてくれる秀作。本物のアパラチア魂に近づきたいブルーグラッサーにぜひ勧めたい名品だ。
カントリー新入荷
CAP-85410 DIERKS BENTLEY『Up on the Ridge』CD\2,363-(本体\2,250-)

 ダークス・ベントリー(34)、2003年にデビュー以来アルバム4枚を発表、その中から14枚のシングルのうち7枚がナンバーワンヒットという旬のカントリースターだが、ステーション・インに入り浸る元ブルーグラス小僧。で、その最新第5作は自身の出自をカミングアウト。ブライアン・サットン/ステュアート・ダンカンにサム・ブッシュやティム・オブライエン、マッカーリー兄弟らを迎えたナッシュビル・セッションもさることながら、特筆すべきはパンチ・ブラザーズとの共演3曲、うち1曲はディラン曲"Senor"をクリス・シーリとデュオ、もう1曲はデル・マッカーリー入り!! プロデュースには元ナッシュ・ランブラーズのジョン・ランドール、録音はゲイリー・パチョーザ。
SH-4063 MARTY STUART『Ghost Train; The Studio B Sessions』CD\2,573-(本体\2,450-)

 2曲目の"Country Boy Rock & Roll"(ドン・レノ作)のイントロでバレバレのクラレンス・ホワイト・フリーク、マーティ・ステュアートの最新作は、伝説のスティールギダー奏者ラルフ・ムーニーを迎えた彼の名曲"Crazy Arms"のインスト・バージョンほか、伝説のRCAスタジオBで録音された、まさにナッシュビルビル・カントリーの王道サウンドを再現したカントリー秀作。レスター・フラットのナッシュビルビル・グラスの後、バッサー・クレメンツ、ドック・ワトソン、そしてジョニー・キャッシュのパートナーを務め、1990年「ヒルビリー・ロック」のヒットで一躍カントリースターとなり、カントリー音楽財団会長もつとめたカントリー音楽史やコレクション、またそのすばらしい写真集などでも知られるマーティ、カントリー音楽全般への大きな愛情のほどは、本作品を聴けばお分かりだろう。筋金入りのカントリー・ミュージシャンだ。
SKFR-1009 RICKY SKAGGS『Solo; Songs My Dad Loved』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 1970年高校3年生でラルフ・スタンレー、その後カントリー・ジェントルメン、そして75年に来日もしたJ.D.クロウ&ニューサウスでその後のブルーグラスの道標となる作品『J.D.Crowe & New South』(Rou-0044 CD\2,573-)をトニー・ライスとともに残し、ブーン・クリーク結成。しかし80年代、エミルー・ハリスに押されてカントリーに転向、あっという間にトップスターに上り詰め、ネオトラッド・カントリーの旗手となった。その後、97年にブルーグラス界に戻ってきたリッキー・スキャッグスの2009年作。彼の音楽の基礎にあるもの、その子供時代に耳にした「父の好きだった(古いカントリー)音楽」を、文字通りソロ(全楽器/ボーカルをひとりで)で丁寧に演じる。
カントリー発掘、編集モノ新入荷
SXCD-6032 V.A.『Silver Meteor: A Progressive Country Anthology - Extended Edition』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1980年にLPで発表された幻の名盤『シルバーメティア』が初CD化である。1973年、クラレンス・ホワイトが初のソロアルバムのために録音した4曲、同年7月に他界した29歳の天才ギタリストが最後に遺したきわめて貴重な遺作を含むLP時代の12曲に14曲のオマケ・ボーナス・トラックが含まれた全26曲。ほかにエバリー・ブラザーズ(クラレンス・ギターとの共演)やタイトル曲のケーシー・ケリー、ビル・キースとジム・ルーニーにエリック・ワイズバーグ、リチャード・グリーンらが加わった伝説のブルー・ベルベット・バンドからの2曲など。ボーナスにはカントリー・ガゼット1972年デビュー・アルバムの未発表2曲!! ほかにもポール・シーベル、ラスティ・ヤング(ポコ)とクラレンス・ホワイトのインスト"Everybody's Talkin'"、リック・クンハ"Yo-Yo Man"等々、ウエストコーストで「1969年から1975年」、イーグルズに至るまでにかけて盛んだった実験的な試みの現場を覗くことのできる秀作。
BCD-16855 BUCK OWENS『Buck Open Up Your Heart』CD7枚組+120頁本\25,988-(本体\24,750-)

 カントリー・レジェンド、バック・オウエンズが生前切望していたベア・ファミリーの手になるコンプリート全集第2弾。セッション・マン時代の音源からベイカーズフィールド・サウンド完成の64年までを収録した『Act Naturally』(BCD-16850 CD5枚組\20,213-)に続く今作は、65年3月から68年12月までのスタジオ録音のすべてをCD7枚に収めている。カーネギー・ホール・コンサートや日本ツアーなどで日本でも人気絶頂を極めたこの時期、ビートルズ以下ポップ・シーンにも絶大な影響を及ぼしたベイカーズフィールド・サウンド、そのオリジネイターにして最大の功労者バック・オウエンズのキャピトル音源集第2弾全249曲集、カーネギー・ホールや日本でのライヴなどのライヴ音源が含まれていないのが画竜点睛を欠く、といったところではあるが、120頁のLPサイズのハードカバー解説書に完璧な資料、データを盛りこんだいつもながらのベア・ファミリーの労作、第1集『Act Naturally』とあわせて、必聴必携だ!!
映像新入荷
MP-2107 V.A.『Sunday Morning in the Valley: featuring Mac Wiseman』DVD\2,573-(本体\2,450-)

 1971年収録(1973年というクレジットも見えるが)の超貴重な、マック・ワイズマンを軸にしたレンフロ・バレーの野外ライブ・シリーズ第二弾は、本物のカントリー(田舎)日常の一部である日曜日のゴスペル・ショーを収めたすばらしいDVD映像。シェナンドー・カッタップスとチャビー・ワイズ、ジョー・グリーン、テイター・テイトのトリプル・フィドルをバックにしたマック・ワイズマンが5曲。そのシェナンドー・カッタップス(故ビリー・エドワーズ、ハーシャル・サイズモア、ジョン・パーマー、テイター・テイト、ゲストにハービー・ガバード)のパリパリに乾いた超極上ソリッドグラスが5曲。レッド・レクター(m)とジョー・グリーン(f)をバックにしたヒルビリー・デュオのボニー・ルー&バスターが2曲。そしてレンフロ・バレー・バーン・ダンスの立役者ジョン・レアーを司会に進行する本物の田舎(カントリー)ゴスペル・エンターテイメントに登場するやわらかい女性デュオや一般的なファミリー・シンギングなど6曲。70年代にローカル放映されたものだろうが、なんの演出もない分、田舎の人たちに触れる感覚が味わえる。なお本シリーズ第一弾『Bluegrass』(MP-0208 \2,573-)の方はレスター・フラットらを迎えたブルーグラスをテーマにした必見の貴重な70年代映像だ。
FBG-001D V.A.『Families of Bluegrass: An American Tradition』DVD\2,573-(本体\2,450-、64分)

 1993年にTV番組のために収録された家族とブルーグラスをテーマに、当時IBMA(国際ブルーグラス音楽協会)の本部のあったケンタッキー州オウエンズボロのオハイオ河の岸辺で収録された特別番組。ロニー・レノの司会(さすがに本場アパラチア系英語は聞き取りにくいぞ!!)で、デル・マッカーリー、ラルフ・スタンレー、オズボーン・ブラザーズ、ザ・ホワイツ、アリサ&ラモナ・ジョーンズ、レノ・ブラザーズ、コックス・ファミリーをゲストに家族に伝わっていくブルーグラスを演じ語るライブ映像全17曲。地方制作のケーブル・テレビ番組のDVD化でチャプターもない製品だが、ブルーグラスがあたらしい時代に向かおうとする直前、バラエティに富んだ楽しめる映像作品である。
VES-13118D GEOFF MULDAUR『Guitar Artistry of Geoff Muldaur』DVD\3,308-(本体\3,150-)(カラー93分)

 エイモス・ギャレットとともに日本全国ツアーをしたばかりのジェフ・マルダー、最新スタジオ・ライブ映像DVD。1960年代フォーク・リバイバルのど真ん中、ジム・クゥエスキン・ジャグ・バンドに参加、当時の妻マリア・マルダーとともに活動。その後、ポール・バターフィールドのベター・デイズに参加したのち、ソロとして活躍、そのレイドバックしたブルース・ギターとボーカルには定評がある。自身の音楽について、またギターアレンジなどについても語り、ジェフ・マルダーの核心にも迫るスタジオ・ライブ映像である。
HAP-2010 『The Henry Reed Legacy』DVD-R\4,725-(70分\4,500-)

 オールドタイム・フィドル研究の第一人者、アラン・ジャボアーによって1966〜67年、米国議会図書館によって録音された(当時すでに80歳を越していた)オールドタイム・フィドラー、ヘンリー・リードが後世に残したものをインタビューで解き明かすドキュメンタリー。ウエスト・バージニアとの州境近くのアパラチアの生活や音楽がリードの子供たちや近隣の人たちによって語られ、ヘンリー・リードの奏法やレパートリーが現在の若者に伝わっている様子が紹介され、彼の名を冠したフェスティバルが開かれている様子なども紹介される。本編ではほぼ全編がインタビューであるが、ところどころでフィーチャーされる音源やフェスのジャムなどで、オールドタイム音楽がアパラチアの伝統として伝わる理由の一端が垣間見れる。また特別編として10曲ほど、ホンマもんのローカル・オールドタイムの演奏が収められている。
映像ものお勧め作品
SHA-603D JIM REEVES & RAY PRICE『Country Music Classics (1956)』DVD\3,308-(本体\3,150-、60分)

 1954年夏、エルビス・プレスリーの登場でアメリカ音楽界に激変が起こるさなか、ジム・リーブスとレイ・プライスというカントリー界きっての美声歌手が、いわゆるポップ・カントリーに向かう寸前を捉えた貴重なテクニカラー映像。アーネスト・タブも登場するクラシック・カントリー・ファン必見!!のお宝映像集である。
ARH-204D NEW LOST CITY RAMBLERS『Always Been a Rambler』DVD\3,255-(本体\3,100-、58分+30分、カラー+白黒、stereo, widescreen 16:9)

 DVDの冒頭でボブ・ディランが、「彼らの功績のひとつは、誰かの納屋の中だけに眠っていたカバーされない偉大な古い音楽を探し出したこと。彼らはそれらの曲にあたらしい命を吹き込み、オリジナルと同様にその音楽は時代の試練に耐えたのだ」と語る。昨(2009)夏8月7日、75歳で亡くなったマイク・シーガーが率いたニュー・ロスト・シティ・ランブラーズのドキュメント作品。ブルーグラスやカントリー、アメリカン・フォークなどに興味を持つ人、全員に見て欲しい、われわれの好きな音楽がどこから生まれたのかを知ることができる秀作DVDである。
SHA-605D STANLEY BROTHERS & DOC WATSON『Pete Seeger's Rainbow Quest』DVD\3,308-(本体\3,150-、約2時間)

 1960年代中頃のフォーク・ブームのさなか、ピート・シーガーがホストでさまざまなゲストを迎えたTVシリーズ『レインボー・クエスト』から、1966年12月に他界してしまうカーター・スタンレーの姿を収めた(知られる限り3種類ほどしかない)極めて貴重な番組と、デビューしたばかりのドック・ワトソンを迎えた番組をカップリングしたもの。スタンレー・バージョンにはゲストでカズン・エミーが登場、ワトソンにはクリント・ハワードとフレッド・プライスが登場、それぞれにオールドタイム音楽の真髄を聴かせてくれる。ブルーグラス/オールドタイム/アメリカン・フォーク音楽ファン、必見のお宝映像集である。
REB-9004D PAUL WILLIAMS & VICTORY TRIO『The Alpha Video』DVD\4,148-(本体\3,950-)(カラー61分)

 1951年にロンサム・パイン・フィドラーズ(2009年IBMA名誉の殿堂入り)に参加、その後、ジミー・マーティンのサニー・マウンテン・ボーイズの絶頂期をJ.D.クロウとともに支えた伝説的テナー・シンガー、ポール・ウィリアムズ(m)。1997年にカムバック、ワン・マイク・セッティングで、おじいちゃんたちの手にはサム・ブッシュ・モデルやトニー・ライス・モデル……、ただただ誠実なトラッド・ブルーグラス・ゴスペル・ライブが、なんかホノボノ、とってもいい。2004年1月10日テネシー州モリスタウンのアルファ・バプティスト教会で収録した16曲。日常、フツーのブルーグラスがいい!
SHOUT11461 V.A.『Country's Greatest Stars Live, Vol.1』DVD2枚組150分\3,990-(本体\3,800-)
SHOUT11464 V.A.『Country's Greatest Stars Live, Vol.2』DVD2枚組200分\3,990-(本体\3,800-)


 上記2点、カーター・ファミリーとジミー・ロジャーズが初録音した1927年のブリストル・セッションから50年を記念して、1977年にカントリー音楽財団が企画制作、当時あたらしく完成したグランド・オール・オープリ・ハウスで収録され、1978年、5ヶ月にわたって全米に放送された特別番組(合計7時間分=正味各約45分で315分)のDVD2巻(各DVD2枚組)。1970年代のトップカントリーアーティストたちと、当時はまだ元気だったロイ・エイカフやビル・モンロー、ジーン・オールドタイムとリーやジミー・デイビスほか、クラシック・カントリーのスターたちの貴重な映像である。
教則もの新入荷
 教則に関しては楽器別、演奏レベル/ニーズに応じて、ご相談ください。
DVDBSHRL23 SAM BUSH『All About Rhythm Mandolin』+『All About Lead Mandolin』DVD2本組\6,720-(本体\6,400-)1時間40分×2本=3時間20分

Fisher's Hornpipe/Cloverleaf Rag/Old North Woods/Midnight on the Stromy Deep/Blue Mountain/You Left Me Alone/Girl From the North Country/Sailin' Shoes.

 サム・ブッシュの最新マンドリン教則DVDが2本、同時に発表された。サムの最新作『Circles Around Me』(SH-4055 \2,573-)を踏まえた教則物。
 1本目はサム・ブッシュのもうひとつのトレードマーク、チョップ=リズムについて、そのタイミングとアクセントの詳細を見せ、語る。その前にチューニング法、そして「オールド・ホス」と呼ばれるサムのマンドリンについて約25分、それから自身のリズムについてはモンロー・スタイルから学校時代のマーチングバンドのドラム経験、そしてあのブッシュ・チョップ……かっこいい、あれです!! 100分にわたってブルーグラスの核「リズム」について語り尽くし見せる。2本目はフィドル・チューン、ラグ、ワルツ、ブルーグラス・ソロや間奏、そのバリエーションを見せ、語る。きっちりと教えるべき1音ずつをスプリット(右手と左手)画面で解説、そして発展、先の1本目につづく収録だったのかサム、少々お疲れさんか? だけど、サムらしいユーモアの効いた饒舌、そのうち調子も戻ってくる。
 いずれにせよ、数々のワークショップを経てきただけに、生徒が聞きたい勘所はバッチリ。また収録曲だけではなく、そこから発展もさせつつさまざまな練習方法を教えてくれる。マンドリン練習用のみならず、サム・ブッシュ・ファンには彼の人柄や音楽観も知れる3時間半、楽しいDVDビデオだ。
楽器、その他……
LM-700-VS ロア・マンドリン 税込定価\157,500-→\126,000-(本体\120,000-)  拡大写真

◆Solid Hand-Carved,Hand-Graduated AAA Spruce ◆Solid Hnad-Carved,Hand-Graduated AAA Flamed Mepke Back ◆Soli Flamed Maple Side ◆One-Piece Maple Neck ◆Bound Ebony Fingerboard ◆Abalone/M.O.P. Custom Fern Inlay ◆Hand-buffed Nitrocellilose/Vintage Sunburst ◆GOTOH Gold-Plated Peg 専用セミハードケース付
ビル・モンローが生涯愛した銘器F-5ロイド・ロアーの名を冠した普及版フラット・マンドリンの上級モデル入荷。トップグレイドの材を使った単板削り出し。今からブルーグラス・マンドリンを始めようという方に、上質なセカンド・マンドリンをお求めの方に最適な1本です!エントリー・モデルもお勧め LM-600-VS 税込定価\105,000-→\84,000-(本体\80,000-)
RK-R37-SN "レコーディング・キング・バンジョーThe Madison"税込定価\115,500-→\92,400-(本体\88,000-) 拡大写真

◆メイプルリゾネーター◆1ピース・メイプルネック◆ブラウンサンバーストフィニッシュ◆Mastertoneスタイルフランジ&トーンリング◆3プライ・メイプルリム◆ローズウッドフィンガーボード◆デュアルコーディネーターロッド◆Style 1 M.O.P.インレイ◆ヴィンテージRB-7スタイルヘッドストック◆ニッケルハードウェア◆REMO 11インチ・バンジョーヘッド◆セミハードケース付
アール・スクラッグスによってブルーグラス・バンジョーのスタンダードとなったGibson Mastertoneのスペックを全て兼ね備えた普及版バンジョー。約10mmのメイプル3枚を巻き込んで作り上げる3プライリムにより、トーンリングの金属的な響きは太く、暖かいバンジョーのサウンドへと生まれ変わり、Mastertoneを思わせる響きを感じさせます。リゾネーターとのフィッティングを確実なものにする1ピースフランジを搭載。ネック、リゾネーターにはブルーグラス・バンジョーをこれから本格的に始めるピッカーにとって、より使いやすいシャープなサウンドを作り出すメイプルをチョイス。シンプルな中にもたくさんのこだわり、ブルーグラスの歴史、ブルーグラスとプレイヤーに対する愛情とリスペクトが詰まった楽器です。
BOOK-46 TONY RICE『Still Inside』Book315頁\3,990-(本体\3,800-)

 トニー・ライスのデビュー盤を制作したのは日本、わがビー・オー・エムのレッド・クレイ・レコードだったんですよ、とちょっと「エヘン」して……。さてこの本。ブルーグラス・ギターの世界を変えてしまった偉大なトニー・ライス、そのすべてが本人の口述と、家族や友人たちの証言によってつづられる、これぞ「トニー・ライスのすべて」である。生い立ちから、ブルーグラスそしてドーグ、さまざまな出来事が、じつにストレートに語られる。わたしに関してなど、"Hell, Yeah, I'll do it for Sab. Fuck 'em! I'll do it for the Japanese."などとのたまわる。本人の話と、周りのみんなの話が、行き違いも含めて面白く、トニーの人柄がよく伝わるすばらしい本になっている。また個人的な車の趣味やカメラ、あの服装から髪の毛、食べ物から健康、ペットまで、みんなの証言も楽しい。そして、あのギターについて……。もちろん英語だが、アチコチ飛ばし読みしても、金太郎飴のように面白い話が出てくる構成になっていて、飽きない。ギタリストのティム・スタッフォードとハワイ・ブルーグラスのキャロライン・ライト女史のすばらしい編集で、トニー・ライス・ファン必携のすごい一冊!!
輸入雑誌
(以下の4誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白さをいかがですか)
■フラットピッキン・ギター誌
 隔月刊の掲載全タブ譜対応CD付きフラットピッキン・ギター誌。ブルーグラスからスウィング/ジャズまで。一冊でさまざまな奏法が学べる。
FGM-14.5 「2010年7〜8月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 ストリング・チーズ・インシデントのビル・ナーシをカバーストーリーとタブ譜"Surfing the Red Sea"と"Road of Destruction"に、トニー・ライス本『Still Inside』に関するクロスレビューほか、"Six White Horses"、"I'll Take the Blame"、"Big Sciota"、"Scarborough Fair"におけるモード練習、G-Runサンプルと"Lonesome Road Blues"、"In the Pines"、クロスピッキン"Will the Circle Be Unbroken"、"Morrison's Jig"、"Your Love Is Like a Flower"ほか、ギターを弾く上で有益なさまざまな教則と情報が、タブ譜と付属のCDでフォローできる80頁。
FGM-14.3 「2010年3〜4月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 昨年のウィンフィールドで話題になった3人のカバーストーリーと三人三様の"St. Anne's Reel"ほか、タブ譜満載の80頁。
FGM-14.2 「2010年1〜2月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 「ギター・ジャム特集」はツインギターのハーモニーなど、さまざまなジャムにおけるツイン・ギター技を紹介ほか、タブ譜満載の80頁。
FGM-14.1 「2009年11〜12月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 サム・ブッシュ・バンドのスティーブン・モウジンのカバーストーリーと"My Home Across the Blue Ridge Mountains"ほか、また12月号らしく"Joy to the World"、"Silent Night"、"Christmas Song"などのクリスマス曲など、タブ譜満載の80頁。
■バンジョー・ニューズレター誌
 世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。
BNL-10/09 最新2010年9月号 \525-

 チャーリー・クッシュマンのカバーストーリーと"Katy Hill"、"Sugar in My Coffee-O"、"Pretty Girl Goin' to Milk Cow"のタブ譜ほか、トム・アダムズ"Orange Blossom Special"、ハートフォード・ストリングバンド"You Don't Notice Me Ignoring You"ほか、バッハやガーシュインなどのタブ譜、ロジャー・シミノフのヘッド・チューニング、ゴールド・トーン社訪問等々特集とクロウハンマー各種とバンジョーに関するさまざまな話題満載の44頁。
BNL-10/08 2010年8月号 \525-

 グレッグ・ケイヒル(スペシャル・コンセンサス)のカバーストーリーと"Carolina in the Pines"と"Danny's Dance"のタブ譜ほか、J.D.クロウのバックアップ"We Can'T Be Darlings Anymore"、クラシックはバッハ"Bourree No.2, Part 1"、ドン・レノ"Bluegrass Stomp"、フレッド・ゲイガーのジャズ"Don't Get Around Much Anymore"、デイリー&ビンセントのジョー・ディーン"Cumberland River"、トム・アダムズはブレッドの"Everything I Own"、そしてフラット&スクラッグスDVDシリーズ第10巻における話題のアール・スクラッグスのクロウハンマー奏法"Grey Eagle"、そう薬指と小指でブラッシュするんだ!!ほか、クロウハンマー各種とバンジョーに関するさまざまな話題満載の48頁。
■ブルーグラス・アンリミテッド誌
 米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。
BU-10/10 2010年10月号 \840-

 ザ・グラスカルズのカバーストーリーほか、ロン・ブロック、ドナ・ユリッシー、アール・ブラザーズ、2011年版タレント名鑑などの特集のほか、さまざまなコラムで米国ブルーグラス情報満載の96頁。
BU-10/09 2010年9月号 \840-

 ホット・ライズ・リユニオンとエディ・アドコックのカバーストーリーほか、ニューファウンド・ロード、1930〜40年代の戦争とブルーグラス(オールドタイム)についての新刊本『If Trouble Don't Kill Me』、ノース・カロライナ州シェルビー近郊のライブハウスなどの特集の72頁。
BU-10/08 2010年8月号 \840-

 マーティ・ステュアートのカバーストーリーほか、ベース第一人者デニス・クロウチ、ロックとブルーグラスを結ぶラリー・キール、カロライナ・サンシャインなどの特集の72頁。
BU-10/07 2010年7月号 \840-

 7月9日に81歳の誕生日を祝ったジェシー・マクレイノルズのカバーストーリーに、マイケル・マーティン・マーフィー、モンロー・クロッシング、ノース・カロライナのブルーグラス・パイオニア=ドン・ウォーカーらの特集の74頁。
■オールドタイム・ヘラルド誌
 内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。
OTH-1206 2010年8月/9月号 \1,260-

 カーソン・ロビンソンのカバーストーリーほか、レラ・クリストファー・トッド、ヒュービー・キングのオールドタイム・ジャム、78回転からCDへ……などの特集ほか、伝承音楽の情報満載の54頁。
OTH-1205 2010年6月/7月号 \1,260-

 バール・ハモンズのカバーストーリー「ハモンズ家の思い出C」のほか、昨年他界したレイ・アルデンの夢「フィールド・レコーディング」、ベラ・フレックのアフリカについてのインタビュー、そして1902年ケンタッキー東部のアパラチア山中に生まれた主婦であり女性ミュージシャンであったエフィー・スミス・ピアーソンの生涯などの特集ほか。
OTH-1204 2010年4月/5月号 \1,260-

 ゴード(瓜)バンジョー製作家のジェフ・メンジーズ、戦前のパイオニアたちと数多く共演した94歳のフィドラー、スリーピー・マーリン物語、「ハモンズ家の思い出第3回」などの特集ほか。
月刊『ムーンシャイナー』
 1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌、26年目です。
■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-

 お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル:\840-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるコクヨ製ロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー:各¥525-

 下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。
MS-2712 最新10月号(通巻324号)\525-

 バンジョー大博覧会リポート、ジョン・ハートフォードとルイーズ・スクラッグス、ミッチ・ジェイン追悼ふたつのダルシマー、レモンスライスCD発表、半熟りんごあめ、、井上ともやす、丹沢ブルーグラス・アメリカ道中記Bなどの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載。
MS-2711 9月号(通巻323号)\525-

 「ブルー・リッジってどこだ?」から「ブルー・リッジ系ブルーグラス」のブルーリッジ大特集ほか、最新ブルーグラス・バンジョー事情後編:パーツ編、パンチ・ブラザーズはブルーグラスなのか?、バックウッズ・マウンテニアーズCD発表、チーフ井上「ロッキートップ30周年に」、「ビル・モンロー生誕99年へのメッセージ集」ほか。
MS-2710 8月号(通巻322号)\525-

 「バンジョーの歴史」と「現在ブルーグラス・バンジョー・メーカー列伝」などバンジョー大特集のほか、ダークス・ベントリー、宇佐美勝彦、新潟ジャズストリート・リポート、カーリー・セクラー・フォト・リポート、丹沢ブルーグラス・アメリカ道中記A、ブルーグラス史観「ゴスペルの源流セイクレッド・ハープ」特集。
MS-2709 7月号(通巻321号)\525-

 天才少年アレックス・ハーグリーヴスをカバーストーリー、ブルーグラスにおける天才ミュージシャン列伝、マック・ワイズマン「シンガーvsプレイヤー」、スコット・ベスタル、ブルーグラス史観「アメリカ歴史概論V、C.F.マーティンとフォスター」、尾崎ブラザーズ、ノース・ヒルほかの特集。
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