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B.O.M.Newsletter #363web   2011年1月12日
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今月の新入荷注目作品
ブルーグラス新入荷
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
ビル・モンロー生誕100年、センテニアル!!
ブルーグラスお勧め作品
インスト新入荷
各楽器別インストお勧め再入荷作品
オールドタイム&フォーク新入荷
オールドタイム&フォークお勧め作品
カントリー発掘、編集モノ新入荷
カントリーお勧め作品
映像ものお勧め作品
楽器その他・・・・
輸入雑誌
月刊『ムーン・シャイナー』
B.O.M.ご利用方法

 あたらしい年、そしてビル・モンロー・センテニアル(生誕100年)の2011年、今年も一生懸命、音楽を楽しみましょう。われわれは、そのお手伝いができるように精一杯、努めます。……今年もよろしくお願いします!!
◆12月のウェブ版ニュースレターではお知らせしましたが、われわれビーオーエム・サービスが昨春発表したジョン・ハートフォード・ストリングバンドのアルバム『Memories of John』(RC-125 CD\2,573-)が、グラミー賞最優秀トラディショナル・フォーク部門に最終ノミネートされました。
 1971年にスタートしたBOMとレッド・クレイ・レコード、40年にわたる皆さんのサポートのお陰と感謝しています。最優秀賞の発表は2月13日です。本ニューズレターのグラミー関連特集ともども、応援、よろしくお願いします。
◆28年目を迎えているブルーグラス専門月刊ムーンシャイナー誌、今年もご購読、記事やニュースへのご協力など、サポートを是非……!!
 最新1月号はサム・ブッシュのカバーストーリー「IBMA基調講演、ビル・モンローを語る前編」ほか、新春ブルーグラス大学生サーベイ第一章、宮崎勝之&古橋一晃『Woody Talkin'』、バンジョー・プロジェクトを救え!!、本間正敏のIBMA2010「WOBリポートA」、丹沢ブルーグラス「IBMM訪問」、アメリカ歴史概論]「南北戦争」ほか、日米ブルーグラスの話題満載です。
 月刊ムーンシャイナー定期購読は1年間(12冊)
\6,000- 半年間(6冊)\3,300-。単冊は\525-ですが、ぜひとも年契をお願いします。購読開始希望月をお知らせください、早速お送りします!!
【2011年ブルーグラス・カレンダー!!】
CCBC-2011 Bluegrass Calendar 2011『Stanley Sound』30cmX23cm見開き28頁\2,363-(本体\2,250-)

 あたらしい年には気分一新!! 2011年のブルーグラス・カレンダーです。今年のカレンダーは「スタンレー・サウンド」、カーターとラルフのスタンレー・ブラザーズ時代からジョージ・シャフラーやラリー・スパークス等々、スタンレー・サウンドには欠かせない役者たちの12ヶ月。毎日ごとにアーティストたちの誕生/死亡、またブルーグラス界の重要な出来事などが記されていて日々、ブルーグラス漬け!? ブルーグラス・ファン必携のカレンダー!
今月の新入荷注目作品
RCSI-1026 LARRY PERKINS & FRIENDS『I Just Want 2 Pick Like Earl』CD\2,573-(本体\2,450-)

 アール・ファン必聴!! メチャ嬉しくなる、まさにタイトル通り!! ブルーグラス新入荷参照。
ROU-3289 ABIGAIL WASHBURN『City of Refuge』CD\2,573-(本体\2,450-)

 アパラチアが世界に響く、全女性ブルーグラッサー&オールドタイマーに是非!!すっごいアビーの最新作。オールドタイム&フォーク新入荷参照。
GT7-2176 RENO & SMILEY, BILL HARRELL『1963-1972 Complete King Starday Recordings Vol.3』CD4枚組+32頁小冊子\4,725-(本体\4,500-)

 遂にやりました、レノ&スマイリー公式録音全集完結編!! ブルーグラス発掘新入荷参照。
RUR-1072 BOBBY OSBORNE 『Memories』CD\2,573-(本体\2,450-)

 今年80歳、もの凄いボビー!! ミュージシャン生活60周年記念作品! ブルーグラス新入荷参照。
TRMF-1101 宮崎勝之&古橋一晃『Woody Talkin'』CD\2,500-(本体\2,381-)

 マンドリンの宮崎、最新アルバムはかつてのパートナー古橋とのデュオ。インスト新入荷参照。
RPJB-2010 ラグパパス・ジャグバンド『Ragpapas' Jugband』CD\1,575-(本体\1,500-)

 ジョッシュ大塚や秋元慎を含む神戸のジャグバンド。オールドタイム&フォーク新入荷参照。
OB-706 NEW NORTH CAROLINA RAMBLERS『Live and Lively』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ストリングバンド音楽とカーター・ファミリーを見事に演じきるオールドタイム新バンドのデビュー作。オールドタイム&フォーク新入荷参照。
TL-17039 HANK WILLIAMS『The Complete Mother's Best Recordings...Plus』CD15枚+DVD+120ページ本\29,800-(本体 \28,381-)

 究極のハンク・ウィリアムズ米国限定発売ボックスセット。カントリー発掘新入荷参照。
ブルーグラス新入荷
RCSI-1026 LARRY PERKINS & FRIENDS『I Just Want to Pick Like Earl』CD\2,573-(本体\2,450-)

Boy from North Carolina/If I Should Wander Back Tonight/Nashville Blues/Baby Blue Eyes/Foggy Mountain Chimes/Northwest Passage 他全22曲

 1945年12月8日、ビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズに21歳の革命的なバンジョー奏者、アール・スクラッグスが加わって以来、世界中で何人の人たちが、こう思ってきたことだろう「アールのように弾きたいんだ!!」って……。そんな幾万もの人たちの情熱が現在のブルーグラスに至っていることは、今さら説明の要はない。ブルーグラス最大の特長は、その圧倒的な楽器の面白さであることも論を待たない。そして数知れない人たちがアールの音数を聴いてブルーグラスにはまり、バンジョーのみならずあらゆるブルーグラス楽器をさらに高度な芸術の域にまで高めていったのである。そして中には、かたくなにアールにとどまり、その天才が生み出す音楽の出所を突き詰めていく一団もいる。ラリー・パーキンスはそんなひとりの中でも、個人的にアールの身近に仕え、あらゆることを学んでいる。本作はそんなラリーが、ほぼ22年間にわたって録りためた22曲、アールとフラット&スクラッグス、そしてカーター・ファミリーに捧げたボーカル物とインスト物半々の作品である。今は故人となったベニー・マーティン、アンクル・ジョッシュ・グレイブス、ジャネット・カーターをはじめ、ドック・ワトソン、カーリー・セクラー、ボブ・ムーアら伝説のミュージシャンたち、そしてすばらしいフラットピッキンを聴かせるチャーリー・クッシュマンやロブ・アイクス、ローラとジョン・カーター・キャッシュ夫妻、ロニー・マッカーリー、フート・へスター、マーク・カイケンダルほか、どの曲にもそれぞれの思いがこもった演奏を聴かせ、ついには最後にアールも登場という、実にバラエティに富んだ楽しいアルバム。ラリーは一音ずつにアールの呼吸(バンジョーギターともに)を込めることができる稀有のお宅である。おそらくそれは、多くの人が追うアールの絶頂期1950年代ではなく、1960年代後半以降のアールから学ぶことが多かったはずだ。タイトル曲は次のように結ばれる。「わが友よ、私は、あなたがあなたであり、私が私であるということをよく知っており、その事実に感謝しています。でも、もっと私がアールのように弾けば、もっと私が私らしくなるんです!!」。この抜けがたい泥沼よ!!
RUR-1072 BOBBY OSBORNE 『Memories』CD\2,573-(本体\2,450-)

Mountain Fever/Rocky Top/Pain in My Heart/Ruby/Memories/Man from Rosine/Memories of Yeasterday/Up This Hill and Down/Bobby Van Waltz 他全14曲

 ボビー・オズボーン、今年80歳を迎えるブルーグラス第一世代の偉大なマンドリン奏者/シンガーの最新作は、ラッセル・ムーアやパティ・ラブレス、サミー・シーラーやオウディ・ブレイロック、デビッド・グリスマンやロニー・マッカーリー、そしてなんと!!三味線の国本武春らをゲストに迎え、充実のオズボーン節炸裂である。1949年にロンサム・パイン・フィドラーズで自作の"Pain in My Heart"を録音、同年フラット&スクラッグスがカバーしてブルーグラス・スタンダードとなった名曲から、出世曲"Rubeeeeee"、そしてテネシー州歌にもなった"Rocky Top"をはじめ、ボビーの美しくかつダイナミックなカントリーバラッド。そしていまやボビーのサウンドクリエーターでもあるグレン・ダンカンのオリジナル、そして縦横無尽のフィドル、曲調によってはスティール・ギターやドラムスも加えた大胆なアレンジがボビーの新バンド、ロッキー・トップ・エクスプレスを引っ張っていく。稀有なシンガーとしてのインパクトはもちろん、16部音符を多用する最初のマンドリン奏者として、そのアグレッシブなタイミングとフレージングを尊敬するグリスマン(やっぱスゴイ!!)らとのすばらしいインスト2曲ほか、ボビーの魅力が堪能できる秀作である。ボビーの音楽に対する抑えがたい衝動は、私見ではあるが、海兵隊員として従軍した朝鮮戦争で受けたであろう耐え難い経験と連動する突き刺さるような悲しみから生まれてくるようにも感じる。偉大なアーティスト/ミュージシャンである。
 ちなみに、弟ソニーの引退を受けてあたらしく結成したロッキー・トップ・エクスプレスの作品として、2009年の前作『Bluegrass & Beyond』(ROU-0603 \2,573-)と2007年の前々作『Bluegrass Melodies』(ROU-0582 \2,573-)も、強力にお勧めしたい。ボビー近年のすばらしいインパクトを内包する作品群である。
ROU-0649 JOE DIFFIE『Homecoming』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1980年代に中西部のブルーグラス・バンドとしてビリー・ジョー・フォスターらとのスペシャル・エディションで活躍ののち、1990年代にカントリー市場で大成功を収めたジョー・ディフィーの最新ブルーグラス・アルバム。ブライアン・サットン(g)、チャーリー・クッシュマン(bj)、マイク・コンプトン(m)、ロブ・アイクス(d)、マーク・フェイン(bs)という超一級スタジオバンドをバックに、1990〜2004年の間に35曲のカントリーヒット(内5曲のナンバーワン)を放った圧倒的な歌唱力が、ロンダ・ビンセント、ソニヤ・アイザックス、アリシア・ニュージェントらの女性ボーカル陣、ハーリー・アレン、カール・ジャクソン、ブラッドリー・ウォーカー、マイケル・ロジャーズ(テナーがすばらしい!!)ほかの男性ボーカル陣らと強力なハーモニーを創る。フラット&スクラッグスとオーティス・レディングのカバーを1曲目と最後の12曲目に配したほか、ハーリー・アレンやショーン・キャンプら、ブルーグラス出身者の書き下ろし曲や自身のオリジナルなどを演じる。……ブルーグラスとカントリーに違いはあるのか?――この永遠の論争に関しては現在ムーンシャイナー誌2月号に執筆中。いずれにせよ、クッシュマンのスクラッグスとコンプトンのモンロー・スタイルがメインストリーム・カントリーを席巻したボーカルやキャッチーな新曲に見事にハマル!のが、実に楽しい作品である。
BCB-001 BLUE CANYON BOYS『Just an Old Dirt Road』CD\2,573-(本体\2,450-)

Blow My Blues Away/Where the Soul of Man Never Dies/Jesse James/Are You from Dixie/Six Days on the Road/In My Dear Old Southern Home 他全14曲

 2008年のテルライド・ブルーグラス・フェスのコンテストで優勝したコロラドのローカル・バンド、ブルー・キャニオン・ボーイズの2005年デビュー作品。ゲイリー・ダーク(m)とジェイソン・ヒックス(g)のブラザー・デュオを基本に、モンロー・ブラザーズやブルー・スカイ・ボーイズ、デルモアやE.C.ボールのカバーやトラッド曲と同時にオリジナルを加え、数曲でバンジョーやドブロ、フィドルが参加、初々しい現代のブラザー・デュオを聴かせる。現在ではアンディ・オウエンズと来日したこともあるジェフ・スクロギンのバンジョーとドリュー・ギャレットのベースを加えた4人組ブルーグラス・バンドとなり、4枚目のアルバムが発表されている。
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
GT7-2176 RENO & SMILEY, BILL HARRELL『1963-1972 Complete King Starday Recordings Vol.3』CD4枚組+32頁小冊子\4,725-(本体\4,500-)

Dear Old Dixie/Chinese Breakdown/My Old Kentucky Home/True Meaning of Christmas/Sundown & Sorrow/All the Way to Reno/Maiden's Prayer 他全95曲

 遂にやりました4枚組ボックスセット・シリーズの第3巻、レノ&スマイリー公式録音全集完結編!! LPアルバム時代となった1963年以降のレノ&スマイリー時代のLP4枚と、レッド・スマイリーが脱退したのち1967年以降のレノ&ハレル時代のLP4枚の録音を完全収録した全95曲集。不動のメンバーで安定したサウンドを聴かせるレノ&スマイリー時代(インスト集やクリスマス集など)と、ドン・レノのアグレッシブさがさらに強調されるバッサー・クレメンツとジム・ブキャナンのツイン・フィドルとジョージ・シャフラーのウォーキング・ベース、そして若さ溢れるテクニックを見せるロニー・レノのマンドリンをフィーチャーしたレノ&ハレル時代。モンロー/フラット&スクラッグス/スタンレーのブルーグラス御三家とは一線を画した超人ドン・レノの魅力が横溢したCD4枚組だ。
 ちなみに第1集レノ&スマイリー『Early Years 1951-1959』(GT7-0959 4枚組+32頁小冊子\4,725-)全109曲集も廉価版として再入荷している。なお第2集『1959-1963』(GT-0955 4枚組+32頁小冊子\4,725-)に関してはお問い合わせください。
TV-0594 MAC WISEMAN『24 Greatest Hits』CD\2,363-(本体\2,250-)

Jimmy Brown, the Newsboy/Prisoner's Song/I Still Write Your Name in the Sand/Love Letters in the Sand/I Saw Your Face in the Moon 他全24曲

 これまでに何度も出ては消えていた、わたし(サブさん)の大好きな名盤……、といってもアルバムの完成度ではなく、すばらしいミュージシャンの至芸という観点から。とくにバディ・スパイカーの心を震わせるフィドル、そしてボビー・トンプソンの抑えたバンジョー、マーティ・スチュワートの若さに任せたローランド&クラレンス・ホワイト狂い(マンドリンが主だがアコギとエレキのリードも楽しめるよ!!)、もちろんマック・ワイズマンの一言/一節をかみ締める「The Voice with a Heart」、そして安定した突っ込みかげんの一流セッション・ベーシストたちの至芸……それらが、安易なベストヒット物録音の中でときおり見事な有機化合物を生み出すのだ。30年以上を経てなお色あせないジャム/セッションの魅力が詰まったミュージシャン・オタク向け大名作……だと、わたしは思っている。
GT-0665 DON RENO『Golden Guitar』CD\1,260-(本体CD\1,200-)

Grey Eagle/Polka on the Guitar/Turkey in the Straw/Dixie Medley/I Like Mountain Music 他全15曲

 お蔵入りしていたドン・レノ(1927-1984)、1972年録音のギター・インスト・アルバムが1999年にCD化されたものが、さらに廉価版として再々登場である。ブルーグラス・フラットピッキンのお手本作品。ドック・ワトソン登場以前からバリバリのフラットピッキンを聴かせていたドン・レノ、13歳でアーサー「ギター・ブギ」スミスのバンドに入ったキャリアから当時のポップ音楽にも精通した音楽観はメイン楽器であるバンジョーにも遺憾なく発揮されているのはご承知の通り。スクラッグス同様、彼らの育ったカロライナのピードモント地方は、けっこうな音楽先進地だったのだろう。
TAK-8914 MIKE AULDRIDGE『Dobro / Blues and Bluegrass』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ブルーグラス・インスト・アルバムとして歴史に残る大名盤。ドブロという楽器の未来を根底から変えた1972年発売『Dobro』と1974年発売『Blues and Bluegrass』の2枚のLPがCDになったもの。マイク・オルドリッジの引退宣言を受けて急遽入荷(ただし次回再入荷は未定)。1955年にアンクル・ジョッシュ・グレイブスによってフラット&スクラッグスに持ち込まれ、6番目のブルーグラス楽器となったドブロが、これらのアルバムでまったくあたらしい未来を歩きはじめた瞬間を記録した名盤。セルダム・シーンのほか、、デビッド・ブロムバーグやバッサー・クレメンツ、リンダ・ロンシュタットらを迎えたとてもすばらしい超大名盤です。
 ちなみにトニー・ライス、ドック・ワトソン、ジョン・スターリングをボーカル・ゲストに迎えたマイクの1990年名作『Treasures Untold』(SH-3780 \2,079-)も、まだ在庫があります。
ビル・モンロー生誕100年、センテニアル!!
 1911年9月13日、ケンタッキー州ロジーンに生を享けたウィリアム・スミス・モンロー、この世にブルーグラスというすばらしい音の楽しみを遺してくれた「ブルーグラスの父」、今年はその生誕100年だ。ビル・モンローの音楽を伝える、さまざまなお奨め作品を、1年にわたって紹介しよう。
SH-2209 V.A.『True Life Blues; the Songs of Bill Monroe』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1996年9月、ビル・モンローが死の床にあるときにこのアルバムが完成、当時最高のブルーグラス・アーティストが参加したこの作品のテープが早速届けられ、そのすばらしい出来映えに、彼はとても喜んだと伝えられる。その翌年2月、このすばらしいビル・モンロー曲集はグラミー賞を獲得、世界に放映されたグラミー授賞式の生中継でビル・モンロー追悼演奏が行われた。本作には、モンローの遺志をあたらしい形で伝えるブルーグラス界最高のミュージシャンたちが、おそらく病床のモンローに聴いてもらうことも意識して創ったであろう(と思いたいほど)すばらしいビル・モンロー超名曲集である。時代順にバッサー・クレメンツ、ボビー・ヒックス、デル・マッカーリー、ピーター・ローワン、ローランド・ホワイトらの元ブルー・グラス・ボーイズのほか、サム・ブッシュ、デビッド・グリスマン、ティム・オブライエン、クリス・シーリ、デビッド・グリア、ハーブ・ピーダセンほか、そして最後の故ジョン・ハートフォード"Little Cabin Home on the Hill"には、ただ「涙」する……。超名盤!!
ACD-59 BILL MONROE & BLUE GRASS BOYS『Live at Mechanics Hall』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1963年、東部にはじめてやってきたというビル・モンローをライブ録音したのは当時18歳、モンロー追っかけ小僧のデビッド・グリスマン。デル・マッカーリー、ビル・キース、ジョー・ステュアート、そしてべッシー・リー・モールディンというメンバーを引き連れた52才のビル・モンロー!!なんと、この年にして過激で攻撃的な孤高のハイロンサムを聴かせる。そのラフでザラザラした抑えがたい衝動には、誰も敵わない……。
 ちなみにビル・モンローの「これぞ!!」というアルバム1枚を探しているんですが、ないんです。ただ、究極の生涯全曲集やマニアックなライブものならいろいろとありますし、あまり良くないベストものもあるんですが、「これぞ」が現在入手不可なんです。きっと近々、本家のデッカ/MCA盤の「これぞモンロー」が出ると思います。乞うご期待!? それまではいろいろなモンロー系音楽を楽しもう!?
RT-1027 JAMES MONROE『The Way I Am』CD\2,573-(本体\2,450-)

 というわけで、ついでに紹介してしまう息子ジェイムズ・モンローです。父と同じイントネーションで話し、歌うことができる唯一の人物とも言われるジェイムズ・モンローの2003年作品。バディ・スパイカーとジム・ブキャナンのツイン・フィドルに、チャーリー・クッシュマン(bj,g)、ビリー・リンネマン(bs)、アラン・フェルプス(d)、そしてマイク・コンプトン(m)に、アラン・オブライアンとキャシー・キアボラがハーモニーという布陣での、すばらしいブルーグラス作品。
SH-3749 PETER ROWAN『The First Whippoorwill』CD\2,079-(本体\1,980-)

 "I'm On My Way Back to the Old Home"から全12曲、ピーター・ローワンがサム・ブッシュ、ビル・キース、リチャード・グリーン+バディ・スパイカー、ロイ・ハスキーJr、そしてアラン・オブライアンのテナーとともに1985年に創ったビル・モンロー曲集。ブルー・グラス・ボーイズ・サウンドは、かくあるべきというお手本です。ただしピーター、少し風邪気味……!? それでも超一級!!
ブルーグラスお勧め作品
(すでに新入荷で紹介済みの作品です)
■歴史的作品やお宝レコーディング
【キング・スターデイ名盤集】
 ブルーグラスが未知の可能性に溢れていた時代、1950〜60年代にキングやスターデイといったレーベルに残された名演の数々がさまざまなかたちで再発されている。そんな貴重な名盤を、スターデイ・キング・レーベルの簡単な歴史とともに紹介しよう。
 1943年、シド・ネイサンによってオハイオ州シンシナティに設立されたキング・レコードは当初、「キングならヒルビリー、ヒルビリーならキング!」といったキャッチコピーでアメリカ初のカントリー専門レーベルとして誕生。また1950年からはレース(黒人)音楽にも進出、ジェイムズ・ブラウンなどを生み出している。
 一方1952年にテキサス州ボウモントでジャック・スターンズとハロルド・デイリーによって設立されたスターデイ・レコード(ふたりの姓を合わせて名付けられた)は、4枚目に出したアーリー・ダフのシングル"Y'all Come"が初ヒット(のちにビル・モンローがエンディングテーマに取り上げて広まる)。1953年にはドン・ピアースが参画、そののちジョージ・ジョーンズなどを発掘、57年にはナッシュビル郊外に本拠を移しテキサス系ホンキートンクとブルーグラスやロカビリーのレーベルとして1960年代に活躍した。1968年、スターデイはキングを買収、スターデイ・キングとして多くのカタログを有して活動するが3年後、ドン・ピアースは引退を表明して売却。その後、転売を重ねたのち、最終的に1975年、ガストー・レーベルが買収、現在に至っている。(いずれムーンシャイナーにて特集……!?)
KSCD-0120 JIM & JESSE『Dixie Hoedown』CD\2,573-(本体\2,450-)

1958年から59年、これがジム&ジェシーがスターデイに残した14曲すべてである。"Have You Lost Your Love"や"I'm Changing the Words To My Love Song"、"Hard Hearted"、そして"Border Ride"やタイトルのインスト曲等々、カントリー市場に売り出し中の若い彼らのさわやかなブルーグラス集。ジム・マクレイノルズの追悼特集はムーンシャイナー誌03年2月号(MS-2004 \525-)参照。
GT7-2145 BILL CLIFTON『Bluegrass Sound of Bill Clifton』CD\1,260-(本体\1,200-)

 1962年3月に発売されたビル・クリフトンLP3枚目の名作がオリジナルのままCD化である。"All the Good Times..."や"Gathering Flowers..."、そして「Em」に落ちるコード進行が当時新鮮だった"You Don't Think About Me (When I'm Gone)"や"...Sunny Tennessee"など、あの懐かしい名曲が、あの明るいボーカルとともに還ってくる。1960年代にブルーグラスを聴きはじめた人たち、その多くが大学生だった人たちにとって、当時はアパラチア育ちではない、しかも大卒のインテリ!?の数少ないアーティストだったビル・クリフトンの音楽は、その生き方とともに大きく心に残る一枚だろう。今年4月に80歳を迎えるビル、今も元気で敬愛するカーター・ファミリーの土地にいる。
GTCD-0105 LOUVIN BROTHERS『Tragic Songs of Life』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ムーンシャイナー誌12月号特集の「ブラザー・デュオのススメ」でも紹介した、ブラザー・デュオとしてもっとも成功したアイラとチャーリーのルービン兄弟。ザ・バーズが1968年名作『Sweetheart of the Rodeo』でカバーして以来、1970年代以降エミルー・ハリスが彼らのレパートリーを次々とカバーしてヒット、現在はクリス・ヒルマンとハーブ・ペダーソンらに受け継がれているルービン・サウンドは、1930年代ブラザー・デュオの完成形として語られる。1956年発表の本作は"Kentucky"や"I'll Be All Smiles Tonight"、"A Tiny Broken Heart"、"In the Pines"、"Alabama"、"Katie Dear"、"Knoxville Girl"などのアパラチアン・トラッドやスタンダードを多く含むルービン作品中最高作と言われる初期作品。ビル・モンローの悲しみと激しさを受け継ぎつつ、当時のカントリーサウンドをバックにしたアイラの衝動的なテナーがすごい。
GT7-0958 COUNTRY GENTLEMEN『High Lonesome; Complete Starday Recordings』CD2枚組\3,255-(本体\3,100-)

カントリー・ジェントルメンの初期からダッフィ/ウォーラー/アドコック/グレイのクラシック・カントリー・ジェントルメンまで、彼らが絶頂期に向かう爆発的エネルギーが収められた1960年代のスターデイ録音の全曲が収められた2001年の2枚組秀作(全51曲)が廉価版で再登場。"Two Little Boys"や"Sunrise"はもちろん、フォスター名曲を多く収録して日本だけで発売された幻のLP『Folk Hits Bluegrass Style』も収録、これで彼ら、謎のスターデイ録音全貌が明かされた。ムーンシャイナー誌2001年6月号(MS-1808 \525-)「カントリー・ジェントルメン〜明かされたスタディ録音の謎」参照。
GT7-2151 ALLEN SHELTON『At His Best, Bending the Strings and Other Great Instrumentals』CD\1,365-(本体\1,300-)

Bending the Strings/Log Cabin in the Lane/Din E O/Shuckin' the Corn/Round Town Gals/I Can't Stop Lovin' You/Under the Double Eagle/Wildwood Flower/Whispering/Weeping Willow. 全10曲

 2009年11月21日、惜しくも他界した名バンジョー奏者、アレン・シェルトンを悼んで2010年に発表されたスターデイお宝録音10曲集。もちろん、あのチューナー多様の大名曲"Bending the Strings"をはじめ、2曲のジム・イーンズでの初期録音を除いてジム&ジェシーとの録音。ジェシー・マクレイノルズのマンドリンと、おそらくバッサーの強い影響を受けたのちのジム・ブロックのフィドル等々、アレン・シェルトンの類まれなアール・スクラッグスに迫る右手ロールの安定感とインパクトと、高いアレンジ能力を堪能できる70年代のアテイラム録音をメインにした名録音集。初期ジム・イーンズとの録音が2曲、そしてドブロ・バンジョー曲が4曲含まれているが、ブルーグラス・バンジョーの歴史に永く名を残すだろう偉大なアレン・シェルトンとじっくり付き合ってみませんか? ムーンシャイナー2010年2月号に追悼特集と「シェルトンのヒ・ミ・ツ」、3月号に典型的なシェルトン・ロールをタブ譜などで紹介した「シェルトン美学」などの特集もご参照ください。
2011年第53回グラミー賞ノミネート作品!
 今年のグラミー賞最終候補作に、わがレッド・クレイの『Memories of John』(RC-125 \2,573-)が最終ノミネート!!……応援、よろしくネ!! ブルーグラス関連グラミー候補作品を紹介しましょう。
■ブルーグラス部門
SH-4055 SAM BUSH『Circles Around Me』CD\2,573-(本体\2,450-)

 カントリー・ジェントルメン名曲から、知られざるレッド・アレン曲、デル・マッカーリーをテナーに迎えてモンロー2曲、そしてニュー・グラス・リバイバル中期とデビュー・アルバムからのカバー2曲等々、待ってました!!のブッシュ流ブルーグラス。2006年の前作『Laps in Seven』(SH-4013 \2,573-)までニューグラスの先頭を走りつづけ、70年代以降のブルーグラスをそのエネルギーで背負ってきたサム・ブッシュ。初のDVD作品『On the Road』(SH-4023D \2,888-)もカッコいいぞ!!
 本作の曲目解説を含むムーンシャイナー誌2009年11月号(\525-)のカバーストーリーとともにお楽しみください。また2010年1月号には本作に収められているストリングビーン殺人事件に関するサムとガイ・クラークの共作オリジナル、"The Ballad of Stringbean and Estelle"の物語を特集。また最新号2011年1月号はサム・ブッシュのIBMA基調講演「ビル・モンローを語る前編」を特集。
COMP-4543 PETER ROWAN BLUEGRASS BAND『Legacy』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ピーター・ローワンの最新作がグラミー賞ブルーグラス部門へ!! 20世紀のブルーグラス・ソングをビル・モンローの魂を受け継いで世界に広め、高めた最大の功労者。スーパーピッカーたちの創るホットなアンサンブルより、信頼する友人たちとの私的なブルーグラスがとてもよく似合う。アリソン・ブラウンのプロデュースのもと、バーン・ウィリアムズ・バンドで知られるメロディ感覚の鋭いキース・リトル(bj)、1960年代初期からニューヨーク・ブルーグラスで活躍したジョディ・ステッカー(m)、そしてポール・ナイト(bs)という4人組。13曲中、ピーターのオリジナルが10曲、キースの歌うカーター・スタンレーとジョディのトラッド歌とインストという構成。全編に重厚なメッセージを託しつつ、最後にはチベット密教の祖、パドマサンバヴァへの賛歌"Across the Rolling Hills"で終わるという、さすがのピーター・ローワン世界、心に刺さるブルーグラスを聴かせてくれる。……凄いピーターをIBMAで観たぞ!!彼はまだ最前線にいる。リポートはムーンシャイナー誌11月号!!
ROU-0624 STEELDRIVERS『Reckless』CD\2,573-(本体\2,450-)

 2008年、衝撃的なデビューをしたスティールドライバーズの最新第2作がノミネートだ。クリス・ステイプルトン(g)というアウトロー系の強烈なカントリーロック系ボーカルをメインに、リチャード・ベイリー(bj)、マイク・ヘンダーソン(m,slide g)、タミー・ロジャーズ(f)、マイク・フレミング(bs)という個性派ナッシュビル・ベテランを配した、これまでありそうでなかったヘビー級ブルーグラス。ケニー・チェズニーやティム・マグローらに曲を提供するステイプルトンと90年代のオルタナ・カントリーの旗手だったヘンダーソンがほとんどの曲を書き、元クラスター・プラッカーズのベイリーと、ティム・スタッフォードやアダム・ステッフィとともにユニオン・ステーションの前身バンド、ダスティー・ミラーにもいたロジャーズの5人組がスワンプ風ハイロンサム!?を構築している。ムーンシャイナー誌2008年2月号(\525-)にカバーストーリーあり。
M-24976 PATTY LOVELESS『Mountain Soul U』CD\2,888-(本体\2,750-)

 デル(g)&ロニー・マッカーリー(m)、ブライアン・サットン(bj)、ロブ・アイクス(d)を従え、ヘイゼル・ディッケンズもカバーしたハーラン・ハワードの名曲"Busted"をトップに、アパラチアの厳しい生活を歌い込んだパティ・ラブレス、2001年の『Mountain Soul』につづく最新第2弾。ジャンル/スタイルにこだわらず、夫エモリー・ゴーディーJr.のプロデュースで、ブルーグラス人脈をフルに動員した秀作。1957年ケンタッキー州パイクビル生まれで父親は黒肺塵症を患った炭坑夫、遠い従兄弟にロレッタ・リンとクリスタル・ゲイルがいるというホンマもんが、ブルーグラス・アルバム部門にノミネート。
MCM-0014 DEL McCOURY BAND『Family Circle』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 現在ブルーグラス・バンドの最高峰、デル・マッカーリー・バンド(DMB)の2009年秋発表作品で、今年のグラミー賞ブルーグラス部門候補作である。この2月1日で72歳のデルを中心に、ふたりの息子ロニー(m)とロブ(bj)、少年時代からバンドに参加したジェイソン・カーター(f)、そしてアラン・バートラム(bs)という望むべく最高のミュージシャンを擁して、メジャーバンドの風格とハッとするようなポップな感覚を散りばめながら、全曲でソウルフルでソリッドなブルーグラスを守る鉄壁のバンドサウンドを聴かせる。随所にお洒落なアレンジ、また自然に出てくるのだろう抜群のグルーヴを捉まえる各楽器のインプロバイズ、そしてデルのリズム・ギターが快感だ。昔のDMBイメージとはぜんぜん違う、数々のビッグステージを経てきて、今やメジャーアーティストの一角、ひょっとすると1960年代のフラット&スクラッグスの域に達したかもしれないDMB。アルバムを通して大満足のデルグラスを聴くべし!
■カントリー部門
CAP-85410 DIERKS BENTLEY『Up on the Ridge』CD\2,363-(本体\2,250-)

 グラミー最優秀カントリー・アルバムにノミネートのダークス・ベントリーのブルーグラス作品。今年34歳のダークス、2003年にデビュー以来アルバム4枚を発表、その中から14枚のシングルのうち7枚がナンバーワンヒットという旬のカントリースターだが、ステーション・インに入り浸る元ブルーグラス小僧。で、この最新第5作は自身の出自をカミングアウト。ブライアン・サットン/ステュアート・ダンカンにサム・ブッシュやティム・オブライエン、マッカーリー兄弟らを迎えたナッシュビル・セッションもさることながら、特筆すべきはパンチ・ブラザーズとの共演3曲、うち1曲はディラン曲"Senor"をクリス・シーリとデュオ、もう1曲はデル・マッカーリー入り!! プロデュースには元ナッシュ・ランブラーズのジョン・ランドール、録音はゲイリー・パチョーザ。
NONE524056 PUNCH BROTHERS『Antifogmatic』CD2枚組+DVDの合計3枚組\4,095-(本体\3,900-)

21世紀のブルーグラスを目の前で変革しつつあるパンチ・ブラザーズとしての2枚目最新作(クリス・シーリ名義の『How To Grow Band』を含めると三枚目)の、CD2枚(本編CDとインストCD)とDVD(ニューヨークでのライブ)の3枚をボックスセットにした限定デラックス版(グラミーには、これに含まれていないボーナストラックから"New Chance Blues"がカントリー・インスト部門)。まったくあたらしい次世代のブルーグラス/アコースティック・アンサンブルを提示、その驚くべき繊細な音作りと組み立てに想像を絶するテクニックと感性!! ムーンシャイナー誌2008年3月号でパンチ・ブラザーズのカバーストーリー、2010年9月号で特集「これがブルーグラスなのか?」(MS-2711 \525-)、そして2010年12月号でカーバーストーリー「パンチ・フェスライブ体験記」あり。
SH-4059 INFAMOUS STRINGDUSTERS『Things That Fly』CD\2,573-(本体\2,450-)

 若手ブルーグラスのトップランナー、インファマス・ストリングダスターズ、この最新第3作から"Magic #9"が最優秀カントリーインストにノミネート。ゲイリー・パチョーザのプロデュースで、U2のロックングラス"In God's Country"とジョディ・ステッカーのトラッド風"17 Cents"の2曲以外は、リード・ボーカルがアンディ・ホール(d)、ジェレミー・ギャレット(f)、アンディ・ファルコ(g)、トラビス・ブック(bs)と4人いる強みを生かして、さまざまな情景を描いた多彩なオリジナルで、若い感性が随所に感じられる力作。クリス・パンドルフィ(bj)とジェシー・コッブ(m)もインストを書きアルバムに幅を持たせている。ニューグラス路線をひた走るダスターズ、ゲストにはイーファ・オドノバンやサラ・シスカインド、カントリーで大成功したブルーグラスっ子ダークス・ベントリーらを迎え、独自のバンドカラーを創っている若いブルーグラス秀作。
SKFR-2021 CHERRYHOLMES『W; Common Threds』CD\2,573-(本体\2,450-)

 アルバム最後の1曲、唯一の凄い!すごい!!インスト"Tattoo of a Smudge"がカントリー・インスト部門にノミネートだ。チェリーホームズ一家、バンド結成10年でこんなにものすごい作品を創るという、現在の米国ブルーグラス・コミュニティのすごさが凝縮したような作品。マッチョな父(bs)母(m)と溢れかえる才能に恵まれた4人の子どもたち=長女シアは看板であるリード・ボーカルと超ソリッドなバンジョー、長男B.J.の超絶フィドル、次男スキップのハイテク・ギター/マンドリン、次女モリー・ケイトの超絶フィドルとボーカル……、それらどれもが機能的に組み合わさった超一級サウンド。リッキー・スキャッグス・レーベルからの4枚目、前作『V: Don't Believe』(SKFR-2020 \2,573-)あたりから水を得たように、ものすごい完成度に達したチェリーホームズ、ほんとうに凄い。
SH-4063 MARTY STUART『Ghost Train; The Studio B Sessions』CD\2,573-(本体\2,450-)

 エレキ・パリパリのインスト、"Hummingbyrd"が最優秀カントリーインストにノミネート。2曲目の"Country Boy Rock & Roll"(ドン・レノ作)のイントロでバレバレのクラレンス・ホワイト・フリーク、マーティ・ステュアートの最新作は、伝説のスティールギダー奏者ラルフ・ムーニーを迎えた彼の名曲"Crazy Arms"のインスト・バージョンほか、伝説のRCAスタジオBで録音された、まさにナッシュビルビル・カントリーの王道サウンドを再現したカントリー秀作。レスター・フラットのナッシュビルビル・グラスの後、バッサー・クレメンツ、ドック・ワトソン、そしてジョニー・キャッシュのパートナーを務め、1990年「ヒルビリー・ロック」のヒットで一躍カントリースターとなり、カントリー音楽財団会長もつとめたカントリー音楽史やコレクション、またそのすばらしい写真集などでも知られるマーティ、カントリー音楽全般への大きな愛情のほどは、本作品を聴けばお分かりだろう。筋金入りのカントリー・ミュージシャンだ。
■トラディショナル・フォーク部門
SKFR-1009 RICKY SKAGGS『Solo; Songs My Dad Loved』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 1970年の高校生時代にデビュー後、1970年代のブルーグラスに大きな足跡を残し、1980年代にあたらしいトラッド・カントリーを標榜してカントリー界のスーパースターとなったリッキー・スキャッグス、1997年にブルーグラス界に戻ってきた彼が子供の頃に父から学んだ曲をシンプルに演じる2009年作。「父の好きだった(古い田舎の)音楽」を、文字通りソロ(全楽器/ボーカルをひとりで)で丁寧に演じる。トラッドフォーク部門にノミネートされ、わがジョン・ハートフォード・ストリング・バンドの有力対抗馬。
NONE-79839 CAROLINA CHOCOLATE DROPS『Genuine Negro Jig』CD\2,573-(本体\2,450-)

 まっすぐなオールドタイム・ストリングバンド音楽がグラミー賞トラッドフォーク部門にノミネートの快挙だ。絶えて久しかった黒人ストリングバンド、カロライナ・チョコレート・ドロップスのメジャーデビュー作。ムーンシャイナー誌でも紹介した2005年のイベント「Black Banjo Gathering」から生まれた彼ら、女性シンガー/バンジョイストのリアノン・ギデンズを中心にした若い黒人トリオの登場だ。19世紀、ブルースが生まれる以前から黒人たちの間で演奏されていたフィドルとバンジョーの音楽を再現すると同時に現代風に解釈、「正真正銘のニグロ・ジグ」というタイトルで、リアノンのバラッドとブルースを軸に、白人が持ち込んだアパラチアン・ケルト音楽と黒人の魂が交じり合う様を見事に表現している。マールフェスやテルライドなどのブルーグラス・フェスをはじめ、グランド・オール・オープリにまで進出、センセーションを巻き起こしつつあるすばらしいストリングバンドなのだ。
STONY-1332 MARIA MULDAUR『& Her Garden of Joy』CD\2,888-(本体\2,750-)

 「アメリカン・ルーツミュージックのファースト・レディ」と呼ばれるマリア・マルダーの最新作もトラッドフォーク部門にノミネートされ、わがジョン・ハートフォード・ストリング・バンドの有力対抗馬。彼女のルーツに戻ったすばらしいジャグバンド作品集。ジョン・セバスチャンやデビッド・グリスマン、フリッツ・リッチモンドら、かつてのバンドメイトやダン・ヒックスやタジ・マハールらのゲストを迎え、スージー・トンプソン(f)やダニー・キャロン(g)を従えて、1930年代のノスタルジックなジャグを迫力満点に歌い飛ばす快作。
RC-125 JOHN HARTFORD STRINGBAND『Memories of John』CD\2,573-(本体\2,450-)

 そしてもちろん、わがBOM作品、今年のIBMAアワード・ショウのフィナーレも務めたハートフォード・ストリング・バンド『ジョンの思い出』。ジョンの最晩年をともに過ごしたメンバーたち、クリス・シャープ(g)、マイク・コンプトン(m)、ボブ・カーリン(bj)、マット・コムズ(f)、マーク・シャッツ(bs)が、ジョンが心を込めていつくしんだ名曲の数々を再演。ティム・オブライエン、アラン・オブライアン、そしてあのジョンのバンジョーを弾くベラ・フレック、アリソン・ブラウン、ジョージ・バックナーほか、そしてジョン自身をも特別ゲストに迎えた文句なしの感動作です。なお、本作の日本語解説/歌詞はBOMホームページにありますが、プリントアウトをご希望の方はお申し出ください。また、ムーンシャイナー誌4月号でジョンとバンド・メンバー紹介をしています。グラミー受賞を目指せ!!
■話題のブルーグラス最近作
 今が旬なブルーグラス・アルバムたち……
MCM-0014 DEL McCOURY BAND『Family Circle』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

Sweet Appalachia/Barbaric Splendor/Hello Lonely/Delma Blue/I Remember You/Break Up 他全14曲

 現在ブルーグラス・バンドの最高峰、デル・マッカーリー・バンド(DMB)の2009年秋発表作品で、今年のグラミー賞ブルーグラス部門候補作である。この2月1日で72歳のデルを中心に、ふたりの息子ロニー(m)とロブ(bj)、少年時代からバンドに参加したジェイソン・カーター(f)、そしてアラン・バートラム(bs)という望むべく最高のミュージシャンを擁して、メジャーバンドの風格とハッとするようなポップな感覚を散りばめながら、全曲でソウルフルでソリッドなブルーグラスを守る鉄壁のバンドサウンドを聴かせる。随所にお洒落なアレンジ、また自然に出てくるのだろう抜群のグルーヴを捉まえる各楽器のインプロバイズ、そしてデルのリズム・ギターが快感だ。昔のDMBイメージとはぜんぜん違う、数々のビッグステージを経てきて、今やメジャーアーティストの一角、ひょっとすると1960年代のフラット&スクラッグスの域に達したかもしれないDMB。アルバムを通して大満足のデルグラスを聴くべし!
GCM-8296 JIMMY GAUDREAU『Pieces and Bits』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1969年、ジョン・ダッフィの後任としてカントリー・ジェントルメンで鮮烈なデビューを飾ったジミー・グドロー。あれから40年、セカンド・ジェネレーション、J.D.クロウ&ニューサウス、スペクトラム、トニー・ライス・ユニット、チェサピーク、そして近年はロビン&リンダ・ウィリアムズに在籍しながら、スカイライターズ、ジョン・スターリング&カロライナ・スター、カントリー・ジェントルメン・リユニオン・バンド等々、活発な活動をつづけるジミー、1978年の『The Gaudreau Mandolin Album』以来、久々のマンドリン・インスト・アルバムである。デビュー当時、ボビー・オズボーンがフィドルチューンを通してモノにした16部音符の羅列とダッフィ以来のモダンなアドリブを合体、アグレッシブなアタックで、その後のサム・ブッシュやドイル・ローソンらとともに1970年代以降のブルーグラス・マンドリンの基礎を創った彼の新旧オリジナル・インストを中心にした最新作。ジプシー・ジャズ・ギターのフランク・ビニョーラ(g)やクルーガー・ブラザーズのイェン・クルーガー(bj)らスーパーピッカーほか、マイク・オルドリッジ(d)やビル・エマーソン(bj)、ムーンディ・クライン、オリン・スター(g)らがサポート、40年に亘るマンドリン人生の集約ともいえるすばらしい作品。
COMP-4532 THE CHAPMANS『Grown Up (A Revisionist History)』CD\2,573-(本体\2,450-)

 チャップマン三兄弟のコンパス移籍第一弾最新作は、ものすごぐ完成度の高い、しかも才能とノウハウの詰まった超お薦め現代ストレート・ブルーグラス。ブルーグラスのすべての楽器が有機的に作用し、どの瞬間も息を詰めるような繊細さとスリルに満ちている。古いエディ・アーノルドからバック・オウエンズ(ロンダ・ビンセントがゲスト)、そしてサム・クックからセルダム・シーンまで、またラテン・インスト「エル・クンバンチェロ」にはノーム・ピケルニー(bj)をゲストにすさまじい演奏を聴かせる。バンド結成から20年、子どもたちも20代後半の「大人」になったチャップマンズが、2曲を除いて1995年と97年に自費制作で発表した曲をあらたに録音し直した(修正主義的)記念碑作品。血湧き肉踊る見事なブルーグラスだ。2005年の前作『Simple Man』(PC-1144 \2,573-)も秀作なり!!
ROU-0652 CHRIS HILLMAN & HERB PEDERSEN『At Edward's Barn』CD\2,573-(本体\2,450-)

 クリス・ヒルマンとハーブ・ペダーソンのふたりが来日したのは2008年5月、ふたりだけのデュオにもかかわらず、そのキャリアから来る圧倒的な存在感と音の厚みに驚き、とくに、ハーブのギターの上手さには舌を巻いたものだ。本作は、そのふたりのルービン・ブラザーズを意識したブラザー・デュオにビル・ブライソン(bs)、ラリー・パーク(g)、デビッド・マンスフィールド(f)が加わった2009年11月のライブ!! バーズ、フライング・ブリトーズ、ディラーズ、そしてデザート・ローズ・バンドなど、ウエストコーストのメインストリームをリードしてきた、しかもともに1944年生まれのブルーグラス小僧からはじまったふたりが、じつに優しく暖かいアコースティック音楽のある極みを奏でる至福の時間をお楽しみください。
UM-01 RHONDA VINCENT『Taken』CD\2,573-(本体\2,450-)

 女性ブルーグラスのトップランナー、ロンダ・ビンセントの最新作はラウンダーから離れ、自身のアッパー・マネージメントからの発売。ドリー・パートンやロック界のリチャード・マークスをはじめ、ブライアン・サットン、そしてETSU在学中のふたりの娘のバンド、ネクスト・ベスト・シングらをゲストに、新メンバーのアーロン・マクダリス(bj)とベン・へルソン(g)に、バンド8年目のハンター・ベリー(f)とミッキー・ハリス(bs)らで、バラッドから快調ブルーグラスまで、手堅いロンダらしいブルーグラスを演じる。ウォール・ストリート・ジャーナルが「クィーン・オブ・ブルーグラス」と称した面目躍如の作品である。ちなみに初々しいロンダの初期レベル作品の廉価ベスト集『My Blue Tears』(REB-7506 \2,079-)も在庫中です。ベラ・フレックがバンジョーですよ!
■初心者歓迎コーナー
 各ジャンルのハズレなし、秀作とされるCDアルバムを、新旧取り混ぜて毎月紹介します。これらを聴き込んでいけば、あなたもこれらアパラチア系音楽のすばらしさに、きっとのめり込みます!
●ブルーグラス入門
ROU-0653 V.A.『Bluegrass Number One Hits』CD\2,079-(本体\1,980-)
 ラウンダー・レコードのブルーグラス・アーティストたちによる最近のヒット曲集。現在の米国ブルーグラスの主流、メインストリームが良く分かる廉価版である。21世紀に入ってから、ムーンシャイナー誌にも掲載されているブルーグラス・チャートで高い評価を得た、デイリー&ビンセント、ザ・グラスカルズ、ダン・ティミンスキが各2曲、ブルー・ハイウェイ、ロンダ・ビンセント、J.D.クロウ&ニューサウス、ドイル・ローソン&クイックシルバー、チャーリー・サイズモア、クレア・リンチらによる全12曲。米国のブルーグラス・トレンドが一目瞭然の廉価企画もの。
●オールドタイム入門
SH-3711 RICKY SKAGGS & TONY RICE『Skaggs & Rice』CD\2,573-(本体\2,450-)

 アパラチアの風土が生んだブラザー・デュオの大名盤。1980年に発表され、当時のポップ・カントリー全盛の全米カントリー・ラジオ局でこの1930年代のマンドリン&ギター・デュオのカバー"Bury Me Beneath the Weeping Willow"がヒットという快挙を成し遂げ、その後のリッキー・スキャッグスを筆頭にするアコースティック・カントリー時代の幕開けを告げた名作アルバム。世界最小にして最もシンプルなアンサンブル、ブラザー・デュオの美学を最新の録音技術で撮った美しい名盤だ。
●カントリー入門
ARI-78681 ALAN JACKSON『34 Number Ones』CD2枚組\2,573-(本体\2,450-)

 ジョージ・ストレイトと並ぶ、現代ホンキートンク・カントリーの旗手アラン・ジャクソン、20年間に記録した25曲のナンバーワン・ソングに加えて、彼のキャリアで忘れることのできない作品群と、いま注目のザック・ブラウン・バンドとの"As She's Walking Away"を含む新曲3曲の2枚組全37曲のコンプリート・コレクション。現代ナッシュヴィルをリードしてきたトップ・スターの足跡をしっかりと味わうことのできる大作、これが今のカントリーだ。
■トラッドグラス
MRR-1007 V.A.『Born Into Bluegrass; Songs of Cullen Galyean』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ムーンシャイナー誌2010年9月号で特集した「どこがブルーリッジやねん!」に迫る、まさに「これぞブルーグラス!!」といった典型的なメロディと歌詞、そして演奏/ハーモニー、アーリー・ブルーグラスの醍醐味と雰囲気を見事に醸してくれる秀作。7月13日に他界したカレン・ギャリアンのオリジナル曲を、ジュニア・シスクとジョニー・ウィリアムズ、息子ミッキー・ギャリアンがボーカル、テリー・バウカムやリック・オールレッドほか、ローカルのブルーグラッサーらが敬意を込めて演ずるトラッドグラス秀作。タイトルどおり、ブルーグラスが自然に生息するブルー・リッジ山中からの極上の正統派ブルーグラスだ。超お勧めトラッドグラス作品。
MRR-1010 RICH IN TRADITION『Black Mountain Special』CD\2,573-(本体\2,450-)

 上記の故カレン・ギャリアンの豊かな音楽的遺産と遺志を引継ぐ息子、ミッキー・ギャリアン(g)を中心に'06年にバンド結成、直後にゲイラックスのバンド・コンテストで優勝という華々しいデビューを飾ったリッチ・イン・トラディションの2010年発表の全米デビュー作。アパラチア・ローカルのメンバーは目を奪うようなスーパーピッカーたちではないが、アパラチアの陽光と陰影を熟知したサウンドはきっとオーセンテイック・ブルーグラス・ファンを魅了するだろう。
■ライブ
 アコースティック音楽の究極アンサンブル=ブルーグラスの醍醐味はライブだ!!
OH-4159 JIMMY MARTIN with PAUL WILLIAMS & J.D.CROWE『Big Jam Session』CD-R\2,888-(本体\2,750-)

Roll In My Sweet Baby's Arms/Molly & Tenbrooks/Angel Band/Put My Little Shoes Away/Gotta Travel On/Dog Bite Your Hide/Home Sweet Home 他全34曲

 いわゆるハード・ドライブな「ソリッドグラス」の典型を創ったジミー・マーティン(1927-2005)、ビル・モンローの元を離れ、オズボーン兄弟とサニー・マウンテン・ボーイズを結成、そして1956年以降は自身のバンドとして独自サウンドを創ってきた偉大なミュージシャンである。その彼が初期最高のメンバー、J.D.クロウ(bj)とポール・ウィリアムズ(m)を伴って友人のリビングルームでジャムをしているところを収めた貴重なテープから、1984年にLP発表した10曲に、詳細不詳のライブ(少なくとも1曲でフランク・ウェイクフィールド参加と思われるが調査中!)など、22曲の未発表をプラスした超貴重録音。もちろん、テープの状態(音質など)は良くないが、初期ブルーグラスのグルーヴやアンサンブルのイロハも学べる強烈なジャム&ライブだ。J.D.クロウのリズムの出所が、当時20歳前後の彼のバンジョーから溢れているのが面白い。ブルーグラス第一世代のマスターたちからさまざまなことが学べ、何よりも50年代という時代と彼らの若さがぶつかったエネルギーには何者もかなわないだろう。
SP-1007 RONNIE RENO & RENO TRADITION『In Concert』CD\2,573-(本体CD\2,450-)

 ドン・レノの長男、ロニー・レノのレノ・トラディション2004年作品はロアノークで開催されたフィドルフェスで収録されたライブ。子供の頃からレノ&スマイリー、その後オズボーン・ブラザーズを経て、マール・ハガードのストレンジャーズとして9年、ソングライターとしてもコンウェイ・トウイッティの"Boogie Grass Band"などのヒット曲をものにしたロニー・レノ。モンロー名曲のインスト集や超スタンダード集が好評の元ジム&ジェシーのマイク・スコット(bj)、現在ザ・グラスカルズのダニー・ロバーツ(m)に、ジャッキー・ミラー(f)、ヒース・バン・ウィンクル(bs)、そしてゲストにハーシャル・サイズモア(m)が1曲。"Driftin' with the Tide"や"Talk of the Town"、"Love Please Come Home"、"I Wouldn't Change You If I Could"などの父親の名曲ほか、自身のオリジナル3曲にスタンダードも多く楽しめるライブだ。
RLV-2001 V.A.『All-Star Bluegrass Celebration』CD\2,888-(本体\2,750-)

 すでに絶版の2004年にDVD映像作品としても発売されたもののCD盤(これも廃盤)。2002年に全米公共テレビ網のPBSテレビ特別番組として、リッキー・スキャッグスをホストにアール・スクラッグス、アリソン・クラウス、ラルフ・スタンレー、デル・マッカーリー、ビンス・ギル、パティ・ラブレス、トラビス・トリット、ブルース・ホーンズビー、そしてニッケル・クリークまで、ブルーグラスのフロントランナーを集めた強烈なライブ秀作CDである。廃盤につき、売り切れゴメン!!
■ブルーグラス・マスターズ
 そのキャリアで地位の確立した巨匠たち。
RTR-001 COUNTRY GENTLEMEN REUNION BAND『Adcock, Gaudreau, Waller & Gray』CD\2,573-(本体\2,450-)

 エディ・アドコックとトム・グレイの、いわゆる「クラシック・カントリー・ジェントルメン」でブルーグラスの一時代を築いたふたりと、故ジョン・ダッフィの後釜として1969年に新生カンジェンを支えたジミー・グドロー、そして父チャーリー・ウォーラーの遺志とギターを継いで現在カントリー・ジェントルメンを率いるランディ・ウォーラーが組んだリユニオン・バンドの2008年デビュー作。懐かしさいっぱいのいい演奏を聴かせてくれる。
B000007002 FLATT & SCRUGGS『Complete Mercury Recordings』CD\2,573-(本体\2,450-)

We'll Meet Again Sweetheart/My Cabin In Caroline/Salty Dog Blues/Farewell Blues 他全28曲

 1948年、ビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズを脱退したレスター・フラットとアール・スクラッグスが自身のバンド、フォギー・マウンテン・ボーイズを結成、その後、1969年の解散までの20年間、ブルーグラスで最も成功したグループとなった彼ら、その初期マーキュリー録音のすべて28曲を収めた決定版である。上記他、"Foggy Mountain Breakdown"や"Roll In My Sweet Baby's Arms"など、そのすべてがブルーグラス・スタンダードといえる古典である。また、ブルーグラス・バンジョーの王道を志す人には、28曲中アールのバンジョーが聴こえる範囲のバックアップを含めたすべてをタブ譜化した2冊(TIM-1/2 各\1,000-)がある。
 ちなみに、フラット&スクラッグスの公式録音のすべては、本録音も含めた三巻に及ぶボックスセットとして発表されているので、一生モノにするシビアなファンはお問い合わせください。
■ブラザー・デュオ
1930年代、アパラチア地方を中心に大ブームとなったブラザー・デュオ。その成り立ちや構成などを、重要なチームとともに紹介、ご家族や友人たちとの最小アンサンブル/ハーモニーへのお勧め特集。
RC-102 SHU & NOBU ISHIDA『Sweetest Gift』CD-R\2,079-(本体\1,980-)

 1972年春、わがレッド・クレイ・レコードが発表した石田信英&淑子夫妻のマンドリン/ギター、ブラザー・デュオ作品。発売当時、米国で絶賛を浴びたその驚くべきボーカル・インパクト、そしてその徹底したヒルビリーテイスト……。カーター・ファミリーの1曲目から、モンロー・ブラザーズやブルー・スカイ・ボーイズ、そしてフラット&スクラッグスやルービン・ブラザーズのレパートリーなど、あまり知られていない独自の選曲も米国トラッド音楽界で高い評価を得た名作である。ほぼ40年前、日本に残された奇跡的な音楽をどーぞ! 今年1月9日に大阪で開かれた「冬フェス」でも、その圧倒的なハーモニーは健在で、唯一アンコールを受けていた!
COMP-4506 GIBSON BROTHERS『Ring the Bell』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 今春ムーンシャイナーでのブルーグラス・チャート第1位獲得!! 現在ブラザー・デュオ最高峰、ギブソン・ブラザーズのコンパス移籍第一弾。ニューヨーク北部で育ったエリック(bj)とレイ(g)のギブソン兄弟は、ルービンを思わせる硬質ですっきりとしたデュオを身上に、レスター・フラット・ファンを自認するエリックとレイのオリジナルのほか、トム・ペティのカバーなどを、マイク・バーバー(bs)、ジョー・ウォルシュ(m)、クレイトン・キャンベル(f)の自身のバンドで、上品なソリッドグラスを聴かせてくれる。ブルーグラス・サウンドだが、ブラザー・デュオ伝統のすばらしい継承者である。2010年のIBMA最優秀ソング受賞!!
■女性ボーカリスト
SH-4049 SARAH JAROSZ『Song Up in Her Head』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ムーンシャイナー2009年7月号の表紙を飾った天才少女、サラ・ジャローズのデビュー作。同年に高校を卒業した18歳、マンドリンのスーパーピッカーでありながら、その圧倒的な音楽センスをベースにシンガー/ソングライターとして「女ティム・オブライエン」と賞賛されるサラ、1曲目のクリス・シーリ+ジェリー・ダグラスとの超絶コラボから、ティム・オブライエンやマイク・マーシャルをゲストに、共にツアーをするふたりの天才少年ふたり、アレックス・ハーグリーブス(f)とサム・グリスマン(bs、デビッドの息子)らがサポート……、そして最後の曲はクリス・シーリとのデュオ。スリーフィンガー・バンジョーこそ入っていないが、今後のブルーグラスの新しい胎動を象徴する凄い才能の爽快デビュー作。今春第2作を発表予定!!
ROU-0601 SIERRA HULL『Secret』CD\2,573-(本体\2,450-)

 アリソン・クラウス以来の逸材として話題となったシエラ・ハル、アリソンの87年デビューと同じ16歳にして、満を持してロン・ブロックとの共同プロデュースで2008年5月発表の全米デビュー作。ブルーグラスらしさを基本に、バックには望むべく最高のミュージシャンたち、ロンはもちろん、トニー・ライス、クレイ・ヘス、ジェリー・ダグラス、ステュアート・ダンカン、ジム・バンクリーブらを配し、清純なさわやか曲からハードなソリッドグラス、ハイテク・インスト等々、サラ・ジャローズと双璧天才少女の13曲。2008年7月に川口氏の国際交流ブルーグラス高校生の一団と来日、そののち宝塚フェスを含めた日本ツアーも忘れられない。
B001453302 THE SECRET SISTERS CD\1,838-(本体\1,750-)

 アパラチアに根ざした音楽伝統を、もっとも美味しく現在の大衆に提供する名人、T.ボーン・バーネット制作の最新作は、その名も「シークレット・シスターズ」。すばらしいオリジナルにはじまり、ザ・サイドメンのカバーでも知られるジョージ・ジョーンズ"Why Baby Why"、ビル・モンロー"One I Love Is Gone"、バック・オウエンズ"My Heart Skips a Beat"とたて続けに4曲。そして気色のいい50年代風アメリカン・ポップ2曲をはさんで、トラッド"Do You Love an Apple"、……そしてハンク・ウィリアムズ2曲。誰が文句言うか!?この名曲たちをフォノジェニックな姉妹ハーモニーと、それをフワッと包むだるーいペダル・スチール/エレキとフィードバックしたリズム・セクション等々。すばらしくよく出来た、お勧め作品。
インスト新入荷
TRMF-1101 宮崎勝之&古橋一晃『Woody Talkin'』CD\2,500-(本体\2,381-)

North Island/Beaumont Rag/Jitterbug Waltz/Nozori Kisuge/East Tennessee Blues/さすらいのマンドラー/My Blue Heaven/Alabama Jubilee 他全10曲

 マンドリンの宮崎が、カントリーギター(エレキ)出身の古橋と組んだマンドリン/ギターのアコースティック・インスト・デュオ・アルバム。宮崎のクリアなマンドリンとオリジナル4曲を含むスタンダードを中心に古橋のホワイト/グリア・スタイルのギターととも、スタジオ・ジャムといったリラックスしたセッションを聴かせる。京都で永冨研二&テネシーファイブでエレキギターを弾いていた古橋は、デビッド・グリアのアコースティック・ギターに触発されていたときに宮崎と出会い、数年間アコースティック・デュオとして活動後、2005年に活動本拠を東京に移している。ブルーグラス/フォーク畑で活躍する宮崎の端正なマンドリンと、カントリー/ロック畑で活躍する古橋のフレキシブルなアコギが、デュオ時代に培われた呼吸を再現する。
 なお、宮崎のソロアルバムはほかに、1996年にロニー・マッカーリーが制作したデビュー作『Man-O-Mandolin』(RC-114 CD\2,573-, アルバムに添ったRC-114T マンドリンTab譜\2,150-もある)、2003年にスコット・ベスタル(bj)、オウブリー・ヘイニー(f)、ビクター・クラウス(bs)を迎えたデビッド・グリア(g)制作『Mandoscape』(R-119 CD\2,573-)、そして2007年作のラテン/カリプソ系ポップな5曲入りオリジナル・インスト集『Mondo Novo』(RHR-0003 CD\2,000-)の在庫がある。
 また、古橋のインタビュー記事がムーンシャイナー誌1月号(MS-2803 \525-)で特集されている。
各楽器別インストお勧め再入荷作品
(楽器につきましては、楽器本体やパーツから教則物まで、各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください)
■ギター
SH-4040 BRYAN SUTTON & Friends『Almost Live』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ムーンシャイナー誌2009年8月号のカバーストーリーに登場、現在ブルーグラス・フラットピッキンの最高峰と言われるブライアン・サットン、4枚目最新作は、リッキー・スキャッグスのケンタッキー・サンダーでデビューした1995年以来、ブルーグラスの最先端で積んできたキャリアの総集編的作品。トップクラスのゲストピッカーたちとのバトルを経て、クリス・シーリとの目くるめくデュオで終わる、自身のオリジナルをメインにしたギター弾きまくり快作。
UNI-013545 DJANGO REINHARDT『Django's Blues』CD\1,575-(本体\1,500-)

 ビル・モンローより一歳年上、生誕100年を昨年祝ったジャズ・ギターのパイオニア、ジャンゴ・ラインハルト(1910-1953)、これは1947年7月と10月の2回のセッションの全15テイク。同年2月、アメリカ・ツアーから帰国し、すでにビーバップに刺激を受けたのちの作品。
■バンジョー
(ムーンシャイナー連載のチチ松村「バンジョー祭り」、世界のバンジョー音楽をお見逃しなく!!)
MCR-002 ALAN MUNDE『Old Bones』CD\2,573-(本体\2,450-)

 70年代、完璧なメロディック奏法での独特のフレージングとステリング・トーンで時代を築いたアラン・マンデの2008年作品。ローランド・ホワイトらとのカントリー・ガゼット最後期の録音から、サウス・プレインズ大学時代の講師仲間らや教え子(ロン・ブロックやマイク・バブ)、デビッド・グリアとマイク・コンプトンらとのセッションなど、20年あまりに録りためた作品集。マンデ流ブルーグラス・フレーズが炸裂するインストや小粋なジャズ/スウィング、ボーカル/インストが半々。
COMP-4482 ALISON BROWN『The Company You Keep』CD\2,573-(本体\2,450-)

 バンジョーという御し難い楽器を女手ひとつ!?で透明感のあるポップな美しい楽器に昇華したハーバード大卒の才女、アリソン・ブラウンのCD最近作。めちゃ美しいオリジナル・メロディーとバンジョーの響を聴かせてくれる目からウロコ秀作。ベラ・フレックとともに、バンジョーを「美しい楽器」……として一般音楽界に提示できる数少ないバンジョー賢者である。DVDライブ映像作品『Live at Blair with Joe Craven』(COMP-4519D \2,573-)もある。
■マンドリン
BNR-220 DON STIERNBERG『Swing 220』CD\2,573-(本体\2,450-)

 20世紀のもっとも美しいメロディ群である有名アメリカン・スタンダードを中心に、楽器奏者にとってもっとも心地よいコンボ(小編成)でスウィングする王道アンサンブル。ジェスロ・バーンズの直系シカゴ人脈、ドン・スタンバーグのマンドリン(ナゲット製ツーポイント)にジェフ・ジェンキンスのギター(エピフォン・エンペラー1949年製)とラスティ・ホロウェイのベースによるトリオ。
VMP-01000 V.A.『Mandolin Artistry』CD\2,573-(本体\2,450-)

 現代マンドリン!?にとって、きわめて重要なエポックとなった大名作。1995年、ベテラン・ピッカーのジミー・グドローが押し寄せる若手マンドリニストとその感性に注目して自費制作したマンドリン・ショウケース作品。ロニー・マッカーリーを1曲目に、つづくアダム・ステッフィ、ダン・ティミンスキ、ウェイン・ベンソン、アラン・バイビー、レイ・レジェやエモリー・レスター、そして天才ラディム・ズィンクルの計8人。ほぼ15年前、若かった彼ら、早い早い!!熱い熱い!!!
■フィドル
SH-3957 AUBREY HAYNIE『The Bluegrass Fiddle Album』CD\2,573-(本体\2,450-)

 現在、ステュアート・ダンカンと並ぶナッシュビルのトップ・セッション・フィドラー、オウブリー・ヘイニー、録音当時32才の2003年作はケニー・ベイカー美学に敬意を込めたタイトルとおりの直球ブルーグラス・フィドル作品。バックは、サム・ブッシュ、トニー・ライス、デビッド・タルボット、バリー・ベイルズの4人。……文句あっか?
CO-2737 BENNY THOMASSON『Legendary Texas Fiddler』CD\2,573-(本体\2,450-)

 現代アメリカン・フィドルの養分、テキサス・フィドルの王様、ベニー・トーマソン(1909-1984)。マーク・オコナーが師と仰ぐ、現在のテキサス・フィドルの典型を創った偉大なフィドラーの数少ない公式録音である。シビアなフィドル・ファンには必聴、必須の元祖テキサス・スタイルである。
■ドブロ
ROU-0459 PHIL LEADBETTER『Philibuster!』CD\2,573-(本体\2,450-)

 J.D.クロウのニューサウスからワイルドファイアーなどを活躍するフィル・レッドベターの1999年デビューソロ作品。"House of Rising Sun"、"Yesterday"、"Big Mon"、"Happy Together"、"E.M.D."、"I'm So Lonesome I Could Cry"等々の有名曲を中心に、ブルーグラス・ドブロのツボを押さえて聴かせる美味しい作品。2005年にはIBMA最優秀ドブロ奏者にも選ばれた実力派。
■アンサンブル
AMA-1039 MIKE MARSHALL & DAROL ANGER with VASEN CD\2,573-(本体\2,450-)

 圧倒的なマンドリン・テクニックのマイク・マーシャルとダロル・アンガー(f)のデュオの2007年作は、北欧スウェーデンのトップ・ストリングバンド、ヴェーセンとの共演作。スリル満点で刺激的な音とそのホットなオーケストレーションは、アメリカ南部由来のブルーグラス精神と北欧ケルト文化を中心に、そのほかさまざまな民族音楽なども取り込んだ、あたらしいインスト世界、そうマイク・マーシャルの言う「フォーケストラ」、すばらしく計算された民俗系アコースティック楽器究極のアンサンブルのビッグサウンド、お勧めである。
オールドタイム&フォーク新入荷
ROU-3289 ABIGAIL WASHBURN『City of Refuge』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

Bring Me My Queen/Ballad of Treason/Last Train/Burn Thru/Corner Girl/Divine Bell 他全10曲

 アパラチアン・オールドタイムのノウハウがここまでの音楽観と世界観を広げられる!!という驚きのアビゲイル・ウォッシュバーン最新第3作である。どー表現すればいいか……? アパラチアン・バラッドとクロウハンマー・バンジョーが21世紀の翼をつけたというか……、アパラチアン・ケルトの新時代がはじまったというか……、ジャンルを飛び越えたアビーの天性が人を呼び、隅から隅まで、些細な音の響きやクロウハンマーリズムの動きに応じて創られていく、もの凄くレベルの高いアルバムに仕上げられている。トラッドのアパラチアン・バラッドのメロディ"Hop High Lulu Girl"を導入口にしたタイトルの1曲目"City of Refuge"=「逃れの町」から、最後の2曲かで聴かせるダウン・トゥ・アースな生の南部とアパラチアン・トラッド"Bright Morning Stars"まで……、その途上はオルタナ・ポップ/フォークというか、現在最先端のアコースティック・サウンドに包まれたアビーと多くの曲で共作しているカイ・ウェルチのオリジナルな世界に、もう完全にノックアウトだ。今回は夫ベラ・フレックの手を離れて、自身の「音」に対する繊細さを引き出す協力者たち、オールドタイム・フィドルの達人でアンクル・アール時代からの仲間レイナ・ゲラート、スコティッシュ・フィドルの若き才人ジェレミー・キテルの弦楽アレンジ、ジャズギタリストのビル・フリーゼルやカール・ブローメルらのエレキ組、オールド・クロウ・メディスン・ショウからふたり、アリソンの弟ビクター・クラウスのベース等々、……何よりも全曲でアビーの弾くクロウハンマーバンジョーが全体のリズム・グルーヴと繊細なアンサンブルの基となっていく様が圧巻である。パンチ・ブラザーズと同様のインディーポップという立ち位置で、アパラチアン・トラッド魂を21世紀の世界観に漂わせるもの凄い作品である。アジアを意識したジャケット・イラスト(エリカ・ハリス作"East Meets West Falling Into the Great Sea"という題名)にもアビーの音の秘密がありそうだ。全女性ブルーグラッサー&オールドタイマーにも是非聴いてほしい、21世紀のアパラチアン・オールドタイム音楽である。
 アビーのソロ作品にはトラッドサウンドの2005年デビュー作『Song of the Travelling Daughter』(NW-30423 CD\2,573-)、バンジョー2台とフィドル、チェロの弦楽四重奏をバックにした2008年作『The Sparrow Quartet』(NETT-30792 \2,573-)がある。
RPJB-2010 ラグパパス・ジャグバンド『Ragpapas' Jugband』CD\1,575-(本体\1,500-)

モービルライン/夕暮れのバイパス/オールドタイム・フィーリング/おんなの子は強い/パラレル・ワールド/アリガトマン/ストリート・オブ・六甲/ラストダンス 全8曲
 神戸のラグパパス・ジャグバンドのデビュー作。開けっぴろげな南部エンターテイメント音楽としてケンタッキー州ルイビルで最初に録音されたという明るく楽しく、貧しさやドジを自虐的な楽しい歌詞とサウンドで演じるジャグバンド音楽。フォーク・キャンパーズのメンバーとして関西フォークの草創期から活躍する勝木徹芳、春待ちファミリー・バンドのリーダーとして日本のジャグバンド・シーンを牽引してきたさわむらしげはる、フリッツ・リッチモンドからタブベースの手ほどきを受けた70年代の香りのするシンガーソングライターである神田修作、そしてブルーグラス45/リーブズ・オブ・グラスのジョッシュ大塚とモンロー・マンドリンの秋元慎のブルーグラス系の5人組が、諧謔的な日本語オリジナルや有名ブルースやオールドタイム、ブルーグラス曲のカバーに乗って楽しくエンターテイメントしてくれるデビュー作。ミシシッピからオハイオ河に沿って遡上した黒人たちのラグタイムとブルースが白人たちのストリングバンドと出会って20世紀初頭に生まれたジャグバンド音楽、その発祥動機からして「楽しければいい」のだ! そして超ベテラン・ミュージシャン揃いのラグパパ、文句なく楽しいのだ。人生に笑いと活力を……どーぞ!!
OB-706 NEW NORTH CAROLINA RAMBLERS『Live and Lively』CD\2,573-(本体\2,450-)

Flyin' Clouds/Texas Gals/Don't Let Your Deal Go Dwn/Baltimore Fire/Will You Miss Me When I'm Gone/Hickman Rag/Under the Double Eagle 他全20曲

 1920年代、アパラチア一帯で大人気だったあのチャーリー・プールの甥、キンニー・ローアー(bj)が1960年代からつづけるチャーリーのバンド名を冠したニュー・ノース・カロライナ・ランブラーズの最新作。キンニーのチャーリー譲りのオールドタイム・スリーフィンガー・バンジョーに、カーク・サッフィン(f)、ジェレミー・スティーブンス(g,v)、ダーレン・ムーア(g,autoharp,piano)の4人組が演じるすばらしい1920〜30年代のストリングバンド音楽とカーター・ファミリー、いわゆるオールドタイム音楽の王道である。ライリー・ボウガス(bj)とケビン(bj)&トリッシュ(g)のフォアー夫妻をゲストにした11分のライブ(5曲)ではじまり、バンドによるスタジオ録音19曲ではインストと歌モノを交互に織り交ぜ、気合のこもったオールドタイム魂で1920年代のアパラチア音楽を見事に再現する。ブルーグラス以前のオールドタイム・フィドルのグルーヴとクロウハンマー/フィンガースタイル・バンジョーが活き活きと、20世紀初頭のラジオやレコードが普及する直前、時代を超えた荒削りな生々しいエネルギーで現代に甦るすばらしい作品である。
OLDHAT1007 V.A.『Gastonia Gallop: Cotton Mill Songs & Hillbilly Blues』CD+24頁解説書\2,573-(本体\2,450-)

 アパラチアの南に添うように連なるブルー・リッジ山脈の南側、カロライナのピードモント地方には豊かな音楽文化がある。本作は1927〜1931年、同地方の製綿工場の労働者たちが録音したバラッドやブルースなど24曲。ノース・カロライナ州ガストニアにあったローリー製綿工場には57,000の織機があったという。若きアール・スクラッグスは母を助けるため、兵役を免除され製綿工場で働いていたという。ちなみにガストニアはアールの故郷シェルビーからわずか15マイルに位置する……!?
オールドタイム&フォークお勧め作品
■オールドタイム
NETT-30431 OLD CROW MEDICINE SHOW『Big Iron World』CD\2,079-(本体\1.980-)

 驚くなかれ!このオールドタイム・ストリングバンド作品が2006年にカントリーチャート27位をヒットしたのだぞ。ノ−ス・カロライナの薬局の前で演奏しているときにドック・ワトソンに認められ、マールフェスからデル・マッカーリー・バンドやドリー・パートンらの前座、そしてオープリ出演などでブレイクしたオールド・クロウ・メディスン・ショウ、その名の通りジャグバンド系のメディスン・ショウをイメージしたストリングバンド。本作はギリアン・ウェルチの相方、デビッド・ロウリングズのプロデュースで、フィドル、バンジョー、ハーモニカ、ギター、ベースといったルーツ系ストリングバンドのエネルギーを正面から捉えた秀作。
■フォーク
JASCD-566 KINGSTON TRIO『Legends of '60s Folk Revolution』CD2枚組\2,888-(本体\2,750-)

 1958年にデビュー、「トム・ドゥーリー」の全米ナンバーワン大ヒットで1960年代のフォーク・ブームの火付け役となったキングストン・トリオのキャピトルから発売された初期LPアルバム、58年のデビュー作『The Kingston Trio』と、いずれも59年発売の『From The Hungry I』、『The Kingston Trio At Large』、『Here We Go Again』4枚を網羅した2枚組お徳用廉価CD盤。縦縞のボタンダウンのアイビールックで一世を風靡、日本でも多くのフォロワーを生んだ彼ら、ここに収録された曲はデイヴ・ガード、ボブ・シェイン、ニック・レイノルズという結成メンバーによる珠玉の47曲。
UNI7232726 ELVIS COSTELLO『National Ransom』CD\2,573-(本体\2,450-)

 全曲ステュアート・ダンカン、ジェリー・ダグラス、マイク・コンプトン、デニス・クロウチらによるバンドサウンドで仕上げた2009年前作『Secret, Profane & Sugarcane』(UNI7231280 \2,573-)と同様、今回もT.ボーン・バーネットのプロデュースでアメリカン・ルーツ音楽を意図して上記4人も参加。今回はバディ・ミラーやレオン・ラッセル、ビンス・ギルやマーク・リボットをゲストに、前作よりもロック寄りサウンドになっているが、ブルーグラス(オールドタイム)とブルースというアメリカン・ルーツを強く意識したアルバム作りは前作の流れにあるアメリカーナ作品である。
カントリー発掘、編集モノ新入荷
TL-17039 HANK WILLIAMS『The Complete Mother's Best Recordings...Plus』CD15枚+DVD+120ページ本\29,800-(本体 \28,381-)限定入荷予定

 カントリー・ミュージック史上最大の遺産発掘のひとつとも目される、ハンク・ウィリアムズがそのピークを極めようとした時期に残した大量のラジオ録音、長年、既に失われたものと思われていた『Mother's Best Radio Show』の音源が奇跡的に発掘され、2008年からその一部がリリースされてきた。今回はその全貌がすべて明らかにされるという、これを至高のお宝発掘といわずしてなんとする、まさにすべてのカントリー・ファンへの最高のプレゼントだ。1951年、ナッシュヴィルのWSM局で毎朝7時15分からライヴで放送された15分番組『Mother's Best Radio Show』、ハンクがツアーで不在となったときのためにアセテート盤に収録された72本分がそのまま15枚のCDにパックされた文字通りの完全版、ハンクが唄う143曲に加えて妻オードリーなどのヴォーカルや、ジェリー・リヴァース、ドン・ヘルムズなどドリフティング・カウボーイズのインストなどが、ハンクの軽妙なMCによって進行する、当時のラジオ・ショウのフォーマットに沿った内容がたっぷりと楽しめる。ハンクが唄うマザーズ・ベストのCMソングもあり、サザン・ゴスペルや当時のはやり歌など、その半数が公式には録音していないという珍しいレパートリーをハンク節で楽しむことができる。オマケというにはあまりに貴重なDVDには、ドン・ヘルムズなどドリフティング・カウボーイズのメンバーへのインタヴューが収録され、ハンクの生の姿が語られる。CD15枚とDVD、そしてハンク研究の第一人者コリン・エスコットによる解説など120ページの本、それらをオールド・ファッションなラジオを模した豪華なボックスに収めた、これでもかの仕上げには涙する人もあるだろう。すべてのカントリー・ファンに聴いてほしい、最高のボックス・セットだ。特筆すべきは音の生々しさである。60年近く前の録音であるがそこに彼がいるかのような錯覚を覚える。 本作はグラミー賞ベスト・ヒストリカル・アルバム部門ノミネートされてます。
GTCD-0105 LOUVIN BROTHERS『Tragic Songs of Life』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ムーンシャイナー誌12月号特集の「ブラザー・デュオのススメ」でも紹介した、ブラザー・デュオとしてもっとも成功したアイラとチャーリーのルービン兄弟。ザ・バーズが1968年名作『Sweetheart of the Rodeo』でカバーして以来、1970年代以降エミルー・ハリスが彼らのレパートリーを次々とカバーしてヒット、現在はクリス・ヒルマンとハーブ・ペダーソンらに受け継がれているルービン・サウンドは、1930年代ブラザー・デュオの完成形として語られる。1956年発表の本作は"Kentucky"や"I'll Be All Smiles Tonight"、"A Tiny Broken Heart"、"In the Pines"、"Alabama"、"Katie Dear"、"Knoxville Girl"などのアパラチアン・トラッドやスタンダードを多く含むルービン作品中最高作と言われる初期作品。ビル・モンローの悲しみと激しさを受け継ぎつつ、当時のカントリーサウンドをバックにしたアイラの衝動的なテナーがすごい。
GT7-0847 V.A.『Best of the Truck Driver Songs』CD\1,365-(本体\1,300-)

 カントリー音楽市場を支える大きなターゲット/テーマであるトラックドライバー・ソング10曲を集めた廉価盤。70年代のウエストコーストでふたたび陽の目を見た"Six Days on the Road"(デイブ・ダドリー1963年オリジナル録音)や名曲"White Line Fever"のデビッド・アラン・コーのカバー、レッド・ソバインやムーア&ネピアなど「トラック野郎」(本物のドライバーもさることながら長距離運転というシチュエーションにロマンを感じる人たち)に支持されたミュージシャンたちが、軽快なドライビング・テンポの曲と、レッド・ソバイン得意の語りによる人情物語り"Giddy Up Go"(1965年)や"Little Joe"(1976年)などを聴かせる。日本と同様、荒っぽく厳しいトラックドライバーたちが、ハンドルを握りながらこれらの人情ストーリーに涙を流している姿というのは、世界共通だろうか。何かの間違いで入荷した廉価版ですが、普段は聞けないアメリカ音楽の深部を覗いた気持ちにさせてくれる。
カントリーお勧め作品
MCM-0008 MERLE HAGGARD『Bluegrass Sessions』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

Runaway Momma/Jimmie Rodgers Blues Medley/Mama's Hungry Eyes/I Wonder Where I'll Find You at Tonight/Big City/Blues Stay Away from Me 他全12曲

 カントリー界の大御所、マール・ハガード「初のブルーグラス」とブルーグラス界では大きな話題となった2007年作品。大ヒット曲"Mama's Hungry Eyes"ではアリソン・クラウスも参加、カール・ジャクソンとの見事なトリオ・ハーモニーを聴かせる。かつて自身のバンド・メンバーだったロニー・レノの制作のもと、マーティ・ステュアート(m)、チャーリー・クッシュマン(bj,g)、オウブリー・ヘイニー(f)、ロブ・アイクス(d)、ベン・アイザックス(bs)をバックに、堂々と悠々と、大きく唄う「ハッグ」。かつてのジミー・ロジャーズを唄った『Same Train, Different Time』と同様、彼の骨太なボーカルがアコースティックの中ですばらしく響く。ブルーグラス作品であること以前に、完全にマール・ハガードの見事なアルバムである。その説得力たるや、やはり凄い人なのだ。
OH-122 THE ANGLIN BROTHERS『The South's Favorite Trio』CD-R\2,888-(本体\2,750-)

 のちにジョニー&ジャックとして有名になるジャック・アングリンが兄のレッドとジムとともに組んだトリオの貴重な1938年録音の14曲。同郷の幼友達だったデルモア・ブラザーズや、一足先に録音していたブルー・スカイ・ボーイズなどの影響の濃いブラザー・デュオ作品。ジャックとレッドが最初ブラザー・デュオとして演奏をはじめ、そこにジムがバリトンとベース奏者として加わりユニークにブラザー・トリオが出来たのだという。本作はモダンになりかけのギターをバックにデュオやトリオで、クローズ・ハーモニーの原初的なかたちを聴かせてくれる。のちに"Poison Love"のヒット(1951年)や"Ashes of Love"などのルンバで一世を風靡するジョニー&ジャックのアーリー・ロカビリーからは想像しがたいオールドタイムミーな雰囲気がたまらなくいい。ちなみにブラザー・デュオに関してはムーンシャイナー誌2010年12月号(\525-)で特集している。
SH-4005 TIM O'BRIEN『Cornbread Nation』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1曲目のケニー・ボーンのエレキをフィーチャーしたジョニー・キャッシュ調、2曲目はダーク・パウェルとケーシー・ドリーセン、ジョン・ドイルをフィーチャーした南部トラッド・ゴスペル、そして3曲目にジェリー・ダグラスのラップ・スティールを迎えたオリジナルのタイトル曲……。その他、ハイロンサムや、ジミー・ロジャーズ・ソング、ハーラン・ハワード作のカントリー名曲"Busted"、ダン・ティミンスキのテナーとの「朝日のあたる家」など、ジャンルにこだわらない斬新なアレンジで南部=コーンブレッド国家=に対する愛情をいっぱいに表現した大秀作である。トラッド8曲を中心にしながら南部の暑さとそこに住む人々の生活を見事な視点で描き出す、……わが家の常備盤の一枚。
 同時発売の『Fiddler's Green』(SH-4006 CD\2,573-)は、アパラチア南部に住む人々のスコッツ・アイリッシュ・ルーツを感じさせる2005年度グラミー受賞作品だ。2枚まとめて、チョーお奨め!!
映像ものお勧め作品
SH-4023D SAM BUSH『On the Road』DVD\2,888-(本体\2,750-)(5.1dolby surround、2時間6分)

 昨夏発表されたサム・ブッシュ初のDVD作品は2006年8月30日、シェラ・ネバダ醸造所でのライブ。NGRのデビュー作からの"Whisper My Name"から、最近のヒット「ルイビルまで8マイル」、2006年作品『Laps in Seven』(SH-4013 \2,573-)からの"Ridin' That Bluegrass Train"、ブルーグラス・スタンダードの"Bringing That Georgia Mail"など、いつも元気なサム・パワー全開。最新CD作『Circles Around Me』は今年のグラミー候補作だぞ。
MP-0208 MAC WISEMAN『Bluegrass 1971 with Lester Flatt & Chubby Wise』DVD\2,573-(本体\2,450-、カラー47分)

 第一世代ブルーグラス・ファン必見必殺映像集!! チャビー・ワイズ、テイター・テイト、ジョー・グリーンの強力トリプル・フィドルでキックオフされる"Wabash Cannonball"にはじまるマック・ワイズマン数々の当たり曲。シェナンドー・カッタップス(故ビリー・エドワーズ、ハーシャル・サイズモア、ジョン・パーマー、テイター・テイト、ゲストにハービー・ガバード)のパリパリに乾いたソリッドグラスに、マック絶頂期のすばらしい声を聴かせる。中ほどでは元気な頃のレスター・フラットがナッシュビル・グラス(ローランド・ホワイト、ジョッシュ・グレイヴス、ハスケル・マコーミック、ポール・ウォーレンにゲストのなんと!ハウディ・フォレスター!!ほか)を率いて登場……、もう堪りません!! その上、カールトン・ヘイニーがレスターとチャビーを呼び出し、オリジナル・ブルーグラス・バンド時代についてインタビューという、すごいオマケまでついた、ブルーグラス界のお宝映像集!!
MP-2107 V.A.『Sunday Morning in the Valley: featuring Mac Wiseman』DVD\2,573-(本体\2,450-)

 上記と同じシリーズの1971年収録(1973年というクレジットも見えるが)の超貴重な野外ライブ・シリーズは、本物のカントリー(田舎)日常の一部である日曜日のゴスペル・ショーを収めたすばらしいDVD映像。シェナンドー・カッタップスとトリプル・フィドルをバックにしたマック・ワイズマンが5曲。そのシェナンドーの極上ソリッドグラスが5曲。レッド・レクター(m)とジョー・グリーン(f)をバックにしたヒルビリー・デュオのボニー・ルー&バスターが2曲。そしてレンフロ・バレー・バーン・ダンスの立役者ジョン・レアーを司会に、ゴスペル・エンターテイメントに登場するやわらかい女性デュオやファミリー・シンギングなどが6曲。70年代にローカルTV放映された、なんの演出もない田舎の人たちに触れる感覚が味わえる秀作。
SHA-212D DAVID GREISMAN QUARTET『Classic Dawg』DVD\3,675-(カラー、58分)

Cedar Hill/Dawg Funk/Minor Swing/Janice/Opus 38/Solo Base/Gator's Dream/Dawg Grass/Blue Midnight/Dawgology/Gypsy Medley/Dawg Jazz. 全12曲
 1976年、衝撃的な来日と共に世界中のブルーグラス/アコースティック界にまったく新しい価値観と可能性を持ち込んだデビッド・グリスマン。ジャズ界で高い評価を受けていた1983年、モントリオール・ジャズ・フェスでのデビッド・グリスマン・カルテットの貴重なライブ映像。2回目の来日メンバーと同じ、ダロル・アンガー(f)、マイク・マーシャル(g)、ロブ・ワッサーマン(bs)を率いて次々と初期ドーグ音楽を聴かせる。なお、ドーグ誕生30年を記念したムーンシャイナー特集号2006年5月号(MS-2307 \525-)でグリスマンとトニー・ライス特集。
FBG-001D V.A.『Families of Bluegrass: An American Tradition』DVD\2,573-(本体\2,450-、64分)

 1993年にインディーTV番組のために収録された家族とブルーグラスをテーマに、ケンタッキー州オウエンズボロのオハイオ河の岸辺で収録された特別番組。ロニー・レノの司会(さすがに本場田舎系英語は聞き取りにくいぞ!!)で、デル・マッカーリー、ラルフ・スタンレー、オズボーン・ブラザーズ、ザ・ホワイツ、アリサ&ラモナ・ジョーンズ、レノ・ブラザーズ、コックス・ファミリーらが家族に伝わっていくブルーグラスを演じ語るライブ映像全17曲。地方制作のケーブル・テレビ番組のDVD化でチャプターもない製品だが、ブルーグラスが21世紀のあたらしい時代に向かおうとする直前、第一世代ブルーグラスとのつながりをテーマに、バラエティに富んだブルーグラスの形を楽しめる映像作品である。
COMP-4519D ALISON BROWN QUARTET『Live at Blair with Joe Craven』DVD\2,573-(本体\2,450-、62分)

 アリソン・ブラウン・カルテット(ABQ)のライブDVD映像。あらゆるバンジョー・テクニックの上に独自の感性をプラスしたポピュラー音楽としての風格を持つABQ。ジョー・クレイベンの絶妙のフィドルとマンドリン(3弦と4弦はオクターブ高い弦を使用)、アコースティック弦楽器に溶け込むピアノのジョン・バー、そしてリズムにはラリー・アタマヌイックとアリソンのパートナー、ゲアリー・ウエストの5人。すべての曲が落ち着いた大人の雰囲気をかもし出すアコースティック・フュージョン、それでいて琴線を刺激するブルーグラスらしい音の興奮を秘めている。なお本作は当初CD『Company You Keep』の初回限定のボーナスとして付随していたものなので、ご注意ください。
SHA-604DVD V.A.『High Lonesome』\3,308-(本体\3,150-)

 久しぶりのレター登場です。「ブルーグラスとは何か……」を紹介する映画として、様々な賞を獲得したもっとも優れた作品とされるドキュメンタリー映画のDVDだ。ブルーグラスの生まれた風景が、そして世界に広まる様子が、貴重な映像(1971年のモンロー&フラットの再会/仲直りシーンは感動だぞ)やサム・ブッシュ、ジミー・マーティン、故ジョン・ダッフィらへのインタビューと共に見事に描かれている。素晴らしいナレーションはマック・ワイズマンだ。字幕なしの英語版だが、ブルーグラス・ファンなら、必ず持っておきたい映像である。
■フラット&スクラッグスお宝DVD映像シリーズ
 昨年春に発表された第9巻と第10巻で足掛け4年に及ぶシリーズが完結したフラット&スクラッグスのDVD映像。もっとも完成されたブルーグラス・アンサンブルとして、いまだに比べるもののない偉大なバンド、レスター・フラットとアール・スクラッグスが率いたフォギー・マウンテン・ボーイズの絶頂期、1956〜1962年のテレビ・ショウの超貴重映像DVDシリーズ全10巻である。
 1960年代初期には超貴重だったビデオテープだが、その伝説的な30分番組24エピソードが奇跡的に発見、その後また別のところから12エピソードが見つかった。そのフィルムの寄贈を受けたカントリー音楽財団が公的機関からの補助金で修復、鑑賞に堪える20エピソード分を10巻のDVDシリーズで発表したわけだ。ビル・モンローの精神性とフラット&スクラッグスの大衆性なくして、現在のブルーグラスはない……とも言える必見シリーズ、フラット&スクラッグスが茶の間で演じる10時間、どの一瞬も、息を詰めてご覧ください。全巻常時在庫中!!
SHA-619D FLATT & SCRUGGS『Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.9』DVD(白黒約1時間)\3,308-(本体 \3,150-)

Pike County Breakdown/Foggy Mountain Top/Daisy Mae/I'll Go Stepping Too/Sally Ann/Heaven/God Loves His Children/Foggy Mountain Rock 他全23曲
 すでに第7巻から完全なショウとしてのフィルムではなく、さまざまなショウからの寄せ集めとなる第9巻(SHA-619D)はしかし、初出の"Pike County Breakdown"やレスターがモンロー加入以前から歌っていた素晴らしい"Daisy Mae"、もちろん目を見張るアールのお遊び超ど級アドリブ、そしてレスターのえも言えぬボーカルとギターのすごさ、そして究極のフォギー・アンサンブル……、半世紀前の貴重な貴重な文化遺産、どこをとっても飽きることの決してないブルーグラス界永遠の宝である。
SHA-620D FLATT & SCRUGGS『Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.10』DVD(白黒約1時間)\3,308-(本体\3,150-)

Shady Grove/White House Blues/Groundhog/I'm Head Over Heels in Love/Little Maggie/You Are My Flower/Cripple Creek/Legend of the Johnson Boys/Footprints in the Snow/New River Train 他全22曲

 フラット&スクラッグスお宝映像シリーズ全10巻最後の完結作です。この最終作は第7作以降同様、いくつかのショウをつなぎ合わせたもの。しかし、その1曲ずつはもちろん、はじめて見る演奏ばかり。アールが新品と思われるボータイ・インレイのギブソンRB-250を弾いたり(それでもアールのゴールデン・トーンに変わりなし!)、スリーフィンガーから一瞬だがクロウハンマーを聴かせる(わたしは初めて見る!!)、信じられないアドリブでメンバーをからかったりする……毎回のことながらの天才ぶり。そしてレスターの軽妙にして洒落たMCと言いようのないボーカルの妙とギターリズム!! カーリー・セクラーの爆裂テナー、アンクル・ジョッシュのドブロ、ポール・ウォーレンのフィドル、ジェイク・ターロックのベースが完璧なチームワークを見せる。ちょうど「じゃじゃ馬億万長者のテーマ」がナンバーワンヒットし、あの有名な1962年12月8日のカーネギーホールのライブ録音に臨む直前、フラット&スクラッグスが絶頂期にあった当時の、正真正銘のお宝映像!! 全巻揃えて家宝にすべき、現存するブルーグラス映像の中、まぎれもなくもっとも貴重な映像であろう。
楽器、その他…
SC-1 『ピーターソン クリップ式ストロボチューナー “ストロボクリップ”』定価¥13,440-(本体\12,800-)→\12,000-(本体\11,428-)

 品質と信頼性の高さで定評のある高級チューナーメーカー「ピーターソン」から、クリップ式ストロボチューナー発売。今まで10万円以上していたストロボがお求め安い価格にて。1/10セントの精度を誇り、独自のバーチャルストロボテクノロジーで素早く、正確なチューニングが行えます。一般的なチューナーの様に針や目盛で表示するのではなく、音程(周波数)のずれを扇状の液晶表示の流れる速度で表示します。チューニングのストレスから開放されます。但し、あまりに精度が高すぎて、特にバンジョー・プレイヤーは神経衰弱になる恐れ有りです。
RK-ELITE-75『レコーディング・キング・ケニー・イングラム・モデル・バンジョー』定価\210,000-(本体\200,000-)→\\ASK\\

ソニー・オズボーンSCOUTに続く、シグネチャー・モデル第2弾。ケニー・イングラムのアイデア、スペックで作られたケニー・イングラムモデル。輪郭のはっきりしたパワートーンを生み出すためにステリングやボールドウィンのようなロング・スケールバージョンに設計されているため、低い弦高セッティングでもアクションはしっかりと立ち上がります。次世代スタイルのバンジョーの登場です。
MISC-SBP 『秋元慎シグネチャー・ピック』 \263-(本体\250-)

 フラットピッカー、特にマンドリン・プレイヤー向けのアセチレート素材によるラウンド・トライアングル、1.5mm厚のピック。長年の経験から手に馴染む大きさ、ラウンドの取り方、フィニッシュにこだわりました。弦にあたるときの親和性が通常のセルロイドのピックより格段に良く、ハイポジションで弾いても音がつぶれ難いのが特徴。特にモンロー・スタイルのマンドリン・プレイヤーにお勧めします。
輸入雑誌
(以下の4誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白さをいかがですか)
■フラットピッキン・ギター誌
 隔月刊の掲載全タブ譜対応CD付きフラットピッキン・ギター誌。ブルーグラスからスウィング/ジャズまで。一冊でさまざまな奏法が学べる。在庫切れの号もお取り寄せ可能です。
FGM-15.1 「2010年11〜12月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 フランク・ソリバン&ダーティ・キッチンのギタリスト、リンカーンメイヤーズのカバーストーリーとタブ譜は"Salt Creek"と"Runaway Ramp"、そのほか、スティーブ・カウフマンはビル・モンローの"Santa Claus"、ジョン・カーリニ"God Rest Ye, Merry Gentlemen"、ダン・クレアリー"Silver Bells"、ジェフ・トロクセル"Away in Manger"、ディックス・ブルース"Go Tell It on the Mountain"、マイク・マダックスは"Let It Snow"でディミニッシュ・コードの練習など、クリスマス特集。そのほか、ジョン・ミゲーン"Limehouse Blues"のパート2、スティーブ・ポティアはモンローの"Ashland Breakdown"、ダン・ハッカビー"Little Georgia Rose"、オリン・スター"East Virginia Blues"、ジェレミー・フリッツ"Soldier's Joy"などに、ルシアー訪問はニュージーランドのニック・オリバー。
FGM-14.6 「2010年9〜10月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 スウィング・ジャズ入門大特集。"Lady Be Good"のコード進行解説から、ティム・メイによる"Avalon"を素材にした実践編までがメイン特集、そのほかタブ譜は、1977年のあのアルバムから"Jazzgrass Waltz"、スティーブ・カウフマン"Liza"、ジョン・カーリーにはジャンゴの"Nuage"、ブラッド・デイビス"Farewell Blues"、スティーブ・ポティア"Sheik of Araby"、オリン・スター"When the Sants Go Marching In"、ディクス・ブルース"Back Home Again in Indiana"、マイク・マダックス"Summertime"、アダム・グレンジャー"Sweet Georgia Brown"、ビル・ベイ"Maple Leaf Rag"、ジョン・ミゲーン"Limehouse Blues"等々に、初心者"Shenandoah Valley Breakdown"で、もう、おなか一杯のスタンダード漬け!!
FGM-14.5 「2010年7〜8月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 ストリング・チーズ・インシデントのビル・ナーシをカバーストーリーとタブ譜"Surfing the Red Sea"と"Road of Destruction"に、トニー・ライス本『Still Inside』に関するクロスレビューほか、"Six White Horses"、"I'll Take the Blame"、"Big Sciota"、"Scarborough Fair"におけるモード練習、G-Runサンプルと"Lonesome Road Blues"、"In the Pines"、クロスピッキン"Will the Circle Be Unbroken"、"Morrison's Jig"、"Your Love Is Like a Flower"ほか、ギターを弾く上で有益なさまざまな教則と情報が、タブ譜と付属のCDでフォローできる80頁。
FGM-14.3 「2010年3〜4月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 最新号は、昨年のウィンフィールドで話題になった3人のカバーストーリーと三人三様の"St. Anne's Reel"ほか、タブ譜満載の80頁。
FGM-14.2 「2010年1〜2月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 「ギター・ジャム特集」はツインギターのハーモニーなど、さまざまなジャムにおけるツイン・ギター技を紹介ほか、タブ譜満載の80頁。
FGM-14.1 「2009年11〜12月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 サム・ブッシュ・バンドのスティーブン・モウジンのカバーストーリーと"My Home Across the Blue Ridge Mountains"ほか、また12月号らしく"Joy to the World"、"Silent Night"、"Christmas Song"などのクリスマス曲など、タブ譜満載の80頁。
■バンジョー・ニューズレター誌
 世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。
BNL-10/12 最新2010年12月号 \525-

 パット・クラウドのカバーストーリーとインタビューにタブ譜"Kansas City Reel"とジャズ練習曲"Autumn Leaves"、そのほかタブ譜は、トム・アダムズ"Indecision"と"One Way Ticket to the Blues"、ジャネット・デイビス"I'll Be Home for Christmas"、バッハ"Jesu, Joy of Man's Desiring"ほか、とバンジョーに関するさまざまな話題満載の44頁。
BNL-10/11 2010年11月号 \525-

 シエラ・ハルのハイウェイ111のバンジョー奏者、2008年に来日もしたコリー・ウォーカーのカバーストーリーとタブ譜は"Hullarious"と"Absence Makes the Heart Grow Founder"(ともにシエラ・ハル『Secret』より)のほか、アール・スクラッグスはDVDシリーズ第10巻からの"Flop Eared Mule"のバックアップ、トム・アダムズ"Love Me Darling Just Tonight"のキックオフとブレイク、フレッド・ゲイガーはスタンダードの"I'm Getting Sentimental Over You"、バックアップ"Salt Creek"、J.D.クロウ"Honey You Don't Know My Mind"ほか、各種クロウハンマー・タブ譜、オーム(オード)バンジョーの50年インタビューやIBMAリポート。
BNL-10/10 2010年10月号 \525-

 モンロー有名曲のインストで知られるマイク・スコットのカバーストーリーと"Watuaga Miner"のタブ譜ほか、アール・スクラッグスのDVDシリーズVol.10からの"Somebody Touched Me"、key of Dでの"Whiskey Before Breakfast"、初心者は"You Are My Sunshine"のダブルストップ奏法、ジム・ミルズ"Connmara"、トム・アダムズ"Mama's Hand"などのタブ譜ほか、クロウハンマー各種とバンジョーに関するさまざまな話題満載の44頁。
BNL-10/04 最新2010年4月号 \525-

 リチャード・ベイリー(クラスター・プラッカーズやスティール・ドライバーズ)のカバーストーリーと"Heaven Sent"、"Midnight Train to Memphis"、"Drinkin' Dark Whiskey"のタブ譜ほか、アール・スクラッグス"Mountain Dew"、ドン・レノ"Little Rock Getaway"、トム・アダムズ"Walkin' the Dog"などのタブ譜ほか。
BNL-09/12 2009年12月号 \525-

 トム・アダムズによるティム・カーターのインタビューなどの特集ほか、タブ譜はアール・スクラッグス"When the Angels Carry Me Home"、ベラ・フレック"Melody of Rhythm, Movement 1"、ドン・ストーバー"Black Diamond"、トム・アダムズ"The Chipmunk Song"か、12月らしく"We Three Kings"や"Auld Lang Syne"、ボブ・カーリンのビートルズをクロウハンマーで"Things We Said Today"や「バッハのガボット」などの48頁。
BNL-09/10 2009年10月号 \525-

 DCエリアの凄腕マーク・ディレイニーのカバーストーリー(ムーンシャイナーの闘魂バンジョーでは4月号特集)とタブ譜は"Black Diamond"、フレッド・ゲイガー"Cherokee"、トム・アダムズ"Herat of Scotland"、イアン・ペリー"Whiskey Before Breakfast"、マイク・シーガー"Last Night When Willie Came Home"ほか。
■ブルーグラス・アンリミテッド誌
 米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。
BU-11/01 最新2011年1月号 \840-

 毎年1月号恒例の全米ブルーグラス・フェス一覧表とフェスティバル特集号。マーク・オコナー・フィドルキャンプ。2011年フェスティバルスケジュール!!
BU-10/12 2010年12月号 \840-

 タークス・ベントリーのカバーストーリーほか、IBMA2010 WOB写真リポート、ビル・モンローの失われた写真、ダレル・ウェッブ・バンド、カスタム・インレイのエキスパート、デイブ・ニコルズの特集記事ほか、さまざまなコラムで米国ブルーグラス情報満載の60頁。
BU-10/11 2010年11月号 \840-

 35周年を迎えたスペシャル・コンセンサスのカバーストーリーでIBMA理事長を退任したグレッグ・ケイヒル特集ほか、ブルーグラスに戻ったジョー・ディフィ、パム・ガッド、ドブロ奏者ジョニー・ベラーらの特集のほか64頁。
BU-10/10 2010年10月号 \840-

 ザ・グラスカルズのカバーストーリーほか、ロン・ブロック、ドナ・ユリッシー、アール・ブラザーズ、2011年版タレント名鑑などの特集ほか63頁。
BU-10/09 2010年9月号 \840-

 ホット・ライズ・リユニオンとエディ・アドコックのカバーストーリーほか、ニューファウンド・ロード、1930〜40年代の戦争とブルーグラス(オールドタイム)についての新刊本『If Trouble Don't Kill Me』、ノース・カロライナ州シェルビー近郊のライブハウスなどの特集の72頁。
BU-10/08 最新2010年8月号 \840-

 マーティ・ステュアートのカバーストーリーほか、ベース第一人者デニス・クロウチ、ロックとブルーグラスを結ぶラリー・キール、カロライナ・サンシャインなどの特集のほか、さまざまなコラムで米国ブルーグラス情報満載の72頁。
BU-10/07 2010年7月号 \840-

 今月10日に81歳の誕生日を祝ったジェシー・マクレイノルズのカバーストーリーに、マイケル・マーティン・マーフィー、モンロー・クロッシング、ノース・カロライナのブルーグラス・パイオニア=ドン・ウォーカーらの特集の74頁。
BU-10/06 2010年6月号 \840-

 デル抜きのデル・マッカーリー・バンド、トラベリング・マッカーリーズのカバーストーリーほか、アンディ・レフトウィッチ、ダリン&ブルック・アルドリッジ、1969年ルイジアナ・ブルーグラス・ウィークエンドの思い出の特集ほかの80頁。
BU-10/05 2010年5月号 \840-

 ジョッシュ・ウィリアムズとラリー・スティーブンソンをカバーストーリーに、女性ブルーグラスのパイオニアのひとりケーティ・ローアー、オールドタイム・ラジオらの特集。
BU-10/04 2010年4月号 \840-

 ブルーグラス・チャート1位をヒットしたばかりのギブソン・ブラザーズのカバーストーリーのほか、アダム・ステッフィ、ディック・キメル、ポール・ウォーレンらの特集の80頁。
BU-10/03 2010年3月号 \840-

 3月号恒例楽器メーカー特集。Ode & Omeバンジョー、ハス&ダルトン・ギター、クラーク・マンドリン、オールドスタンダード・ウッド、ブルーチップ・ピックの特集ほかの68頁。
BU-10/02 2010年2月号 \840-

 ロンサム・リバー・バンドのカバーストーリーほか、キャリー・ハスラー&ハード・レイン、モンロー・スタイル・マンドリンのバディ・メリアム。
BU-10/01 2010年1月号 \840-

 1月号恒例のフェス特集号は、アパラチア・ミュージアム主催「テネシー・フォール・ホームカミング」の特集カバーストーリーほか、オールド・ドミニオン・バーン・ダンスの初期フラット&スクラッグスやスタンレーズらの超レア・フォト・アルバム。そして2010年フェス・スケジュール・リスト。
■オールドタイム・ヘラルド誌
 内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。
OTH-1207 2010年10月/11月号 \1,260-

 ブルースのミシシッピ・ジョン・ハートのカバーストーリーほか、ギニー・ホーカー、あたらしいブルー・リッジの音楽名所フロイド・カントリー・ストア、サイ・カーン"Aragon Mill"がトラッド曲に!?などの特集記事ほか、伝承音楽の情報満載の52頁。
OTH-1206 2010年8月/9月号 \1,260-

 カーソン・ロビンソンのカバーストーリーほか、レラ・クリストファー・トッド、ヒュービー・キングのオールドタイム・ジャム、78回転からCDへ……などの特集ほか。
OTH-1205 2010年6月/7月号 \1,260-

 バール・ハモンズのカバーストーリー「ハモンズ家の思い出C」のほか、昨年他界したレイ・アルデンの夢「フィールド・レコーディング」、ベラ・フレックのアフリカについてのインタビュー、そして1902年ケンタッキー東部のアパラチア山中に生まれた主婦であり女性ミュージシャンであったエフィー・スミス・ピアーソンの生涯などの特集ほか。
OTH-1204 2010年4月/5月号 \1,260-

 ゴード(瓜)バンジョー製作家のジェフ・メンジーズ、戦前のパイオニアたちと数多く共演した94歳のフィドラー、スリーピー・マーリン物語、「ハモンズ家の思い出第3回」などの特集ほか。
OTH-1203 最新2010年2月/3月号 \1,260-

 2010年フェス&ミュージック・キャンプ・ガイド、「ハモンズ家の思い出第2回」、故レイ・アルデンの究極の遺作「オールドタイム・バンジョー奏法のトレンドD」、オレゴン州ポートランドのレコード店「ミシシッピ・レコーズ」探訪記、元ダブル・デッカー・ストリング・バンドのクレイグ・ジョンソン追悼などの特集ほか。
OTH-1202 2009年12月/2010年1月号 \1,260-

 リー・ハモンズのカバーストーリー「ハモンズ家の思い出第1回」ほか、昨夏亡くなったレイ・アルデン追悼特集、そのレイによる究極の力作「オールドタイム・バンジョー奏法のトレンドC」、カイル・クリード1966年インタビューなどの特集ほか。
OTH-1201 2009年10月/11月号 \1,260-

 マイク・シーガー追悼、オールドタイム・バンジョー奏法のトレンドB、アラスカのオールドタイム今昔、マーク・キャンベル・インタビュー特集他。
月刊『ムーンシャイナー』
 1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌、28年目です。
■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-

 お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル:\840-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるコクヨ製ロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー:各¥525-。

 下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。
MS-2803 2011年1月号(通巻327号)\525-

 最新1月号はサム・ブッシュのカバーストーリー「IBMA基調講演、ビル・モンローを語る前編」ほか、新春ブルーグラス大学生サーベイ第一章、宮崎勝之&古橋一晃『Woody Talkin'』、バンジョー・プロジェクトを救え!!、本間正敏のIBMA2010「WOBリポートA」、丹沢ブルーグラス「IBMM訪問」、アメリカ歴史概論]「南北戦争」ほか、日米ブルーグラスの話題満載です。
MS-2802 2010年12月号(通巻326号)\525-

 パンチ・ブラザーズのカバーストーリー「パンチ・フェスライブ体験記」ほか、ブラザー・デュオのお勧め、本間正敏のIBMA2010「WOBリポート@」、ドブロ・キャンプ「リゾサミット2010」、丹沢ブルーグラス「ビル・モンロー生家訪問」、アリソン・ブラウンvs津軽三味線などの特集記事ほか、ブルーグラス歴史概論\「Wildwood Flowerほか」、日本ブルーグラス年表「1973年」、チチ松村のバンジョー祭り、成田勝浩のロンサム・エアポートなど連載コラムとニュース、レコードレビュー、最新ブルーグラス・チャートなど日米ブルーグラス情報満載。
MS-2801 2010年11月号(通巻325号)\525-

 第21回IBMAアワード大特集。ライマン公会堂で行なわれたアワード・ショウの全貌を、現在の米国ブルーグラス事情とともに紹介するほか、日本ブルーグラス・レジェンド「島田耕」、学生バンドで滋賀フェス・バンド・コンテストの優勝バンド「カルブレイス」、第30回を迎える「ビッグマウンテンオープリ」、「弦楽器メンテナンス入門」などの特集とブルーグラス歴史概論\「Wildwood Flowerほか」、日本ブルーグラス年表「1973年」など連載。
MS-2712 2010年10月号(通巻324号)\525-

 バンジョー大博覧会リポート、ジョン・ハートフォードとルイーズ・スクラッグス、ミッチ・ジェイン追悼ふたつのダルシマー、レモンスライスCD発表、半熟りんごあめ、、井上ともやす、丹沢ブルーグラス・アメリカ道中記Bなどの特集ほか。
MS-2711 2010年9月号(通巻323号)\525-

 「ブルー・リッジってどこだ?」から「ブルー・リッジ系ブルーグラス」のブルーリッジ大特集ほか、最新ブルーグラス・バンジョー事情後編:パーツ編、パンチ・ブラザーズはブルーグラスなのか?、バックウッズ・マウンテニアーズCD発表、チーフ井上「ロッキートップ30周年に」、「ビル・モンロー生誕99年へのメッセージ集」ほか。
MS-2710 2010年8月号(通巻322号)\525-

 「バンジョーの歴史」と「現在ブルーグラス・バンジョー・メーカー列伝」などバンジョー大特集のほか、ダークス・ベントリー、宇佐美勝彦、新潟ジャズストリート・リポート、カーリー・セクラー・フォト・リポート、丹沢ブルーグラス・アメリカ道中記A、ブルーグラス史観「ゴスペルの源流セイクレッド・ハープ」特集。
MS-2709 2010年7月号(通巻321号)\525-

 天才少年アレックス・ハーグリーヴスをカバーストーリー、ブルーグラスにおける天才ミュージシャン列伝、マック・ワイズマン「シンガーvsプレイヤー」、スコット・ベスタル、ブルーグラス史観「アメリカ歴史概論V、C.F.マーティンとフォスター」、尾崎ブラザーズ、ノース・ヒルほかの特集。
MS-2708 2010年6月号(通巻320号)\525-

 ムーンシャイナー最新6月号はトニー・ライスのカバーストーリーほか、有田純弘インタビュー、フェアウェル・ドリフターズ、鎌倉ブルーグラス・サローネ・リポート、ドン・レノ"Dill Pickle Rag"、ブルーグラス史観「アメリカ歴史概論V、ミンストレルとバンジョー」ほかの特集。
MS-2707 2010年5月号(通巻319号)\525-

 クルックド・スティルのカバーストーリー他、アメリカ合衆国独立からフロンティア、そしてテキサスの成立までをまとめたブルーグラス史観による「アメリカ歴史概論U」、追悼:大森康弘などの特集のほか、日米ブルーグラス情報満載。
MS-2706 2010年4月号(通巻318号)\525-

 ジョン・ハートフォードとハートフォード・ストリングバンド特集、アメリカ大陸発見からアメリカ合衆国独立までのブルーグラス史観による「アメリカ歴史概論T」、ジミイ赤澤『Bluegrass Fiddle Jam』、斉藤ジョニー「IBMA2009 WOBリポート後編」などの特集ほか。
MS-2705 2010年3月号(通巻317号)\525-

 「ブルーグラスはジェンダーフリーか?」という問に、アリソン・ブラウン、ミッシー・レインズ、クリスティン・スコット・ベンソン、3人の女性IBMA受賞者が答えてくれます。そのほか、3月号恒例の2009年発売レコード総括、30年前のデル・マッカーリー初来日リポート、東 理夫『アメリカは歌う』、宮崎勝之&マンドスケイプ登場ほか。
MS-2704 2010年2月号(通巻316号)\525-

 ビル・モンロー「1950年、ハイロンサムの誕生と背景」、ティム・オブライエン「グラミー授賞式インサイド・リポート」、アレン・シェルトン追悼、佐々木仁の日本初オールドタイムLP「マウンテン・ランブラーズ」物語後編、斉藤ジョニー「IBMA2009 WOBリポート前編」ほか。
MS-2703 2010年1月号(通巻315号)\525-

 アール・スクラッグス「テクニック分析」、「ブルーグラス三世代考察、あたらしいブルーグラス世代へ」、サム・ブッシュ"The Ballad of Stringbean and Estelle"の物語、クリスティーズお宝狂想曲、佐々木仁の日本初オールドタイムLP「マウンテン・ランブラーズ」物語、ウィンターグラス・リポート、「オザーク・マウンテニアーズ、ウェイファーリング・ストレンジャーズ、ブルー・マウンテン・ボーイズU」、ジェシー・ベイカー特集ほか。
B.O.M.ご利用方法
 ビー・オー・エムのニューズレターは会員制ではなく、商品の定期購買者に無料でお届けしています。一定期間、 弊社からの商品のお買上げがない場合、勝手ながらレターの発送をストップさせて頂きますので、ご了承下さい。
1). このニューズレターで紹介する商品は、ニューズレター発行時点で、すべて在庫しています。
2). ハガキやお電話、ファックス、Eメール等で、封筒のお名前の下の6桁お客様コード番号とお名前と共に、ご希望の商品コードをお知らせ下さい。
3). 通常ご注文から1週間以内にはお届けします。ただ、レター掲載時には充分な在庫を心掛けていますが品切れになった場合、再入荷を期して発送が遅れる場合もありますのでご了承ください。
4). 基本送料は下記の通りです。
 CD/DVD 全国均一、1枚\180-、2枚\210-、3枚以上、もしくは\8,000-以上お買い上げの場合、送料全国無料!! (ただし、特定地域、特定商品などについては、別途加算の場合があります。お問い合せ下さい)
5). お支払は、品物を受け取られてから1週間以内に同封請求書(代金+送料+消費税)をご確認の上、郵便振替や銀行振込でお願いします。

●郵便振替=01160-8-74352
●三井住友銀行・宝塚支店=普通1229492
●池田銀行・宝塚支店=普通2330116
    潟rー・オー・エム・サービス 宛て
●ジャパンネット銀行 本店営業部(ホンテン)
 普通預 金 店番号-口座番号 001-1340424
     カ)ビーオーエムサービス
●VISA, Master Card, JCBのクレジットカードが利用できます。またPayPalでのお支払いも出来ますのでお問合せ下さい。
(株)ビー・オー・エム・サービス
●〒665-0842 兵庫県宝塚市川面 6-5-18
●tel.0797-87-0561
(営業時間:月〜金の午前10時〜午後5時。なお祝日は休みをいただきます)
●fax.0797-86-5184(24時間)
 ビー・オー・エム・サービスのホームページでは随時、最新入荷案内やニュースを更新しています。ニューズレター、在庫リスト、ムーンシャイナー誌バックナンバーなども紹介しています。最新情報の更新案内をメールでご希望の方はお申し出ください。
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