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B.O.M.Newsletter #370web   2011年8月16日
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INDEX

今月の新入荷注目作品
ブルーグラス新入荷
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
B.O.M.特選コーナー
ブルーグラスお勧め作品
インスト新入荷
各楽器別お勧め再入荷作品
オールドタイム&フォーク新入荷
オールドタイム&フォークお勧め作品
カントリー新入荷
カントリー発掘、編集モノ新入荷
カントリーお勧め作品
映像新入荷
映像ものお勧め作品
教則もの新入荷
教則ものお勧め
楽器、その他…
輸入雑誌
月刊『ムーンシャイナー』
B.O.M.ご利用方法

 『第40回宝塚ブルーグラス・フェスティバル』は今年も無事に終了することができました。無事故で40年間、楽器盗難や大きな喧嘩沙汰もなく、それはひとえに、われわれ主催者を超えた、ブルーグラスを大好きな皆さんのパワーだったと感じます。今回、そしてこれまでに参加していただいた方々、思いを寄せてくれた方々も、ありがとうございました!

 いつものように、レコード級のすごい演奏から楽器を弾きはじめて3ヶ月の大学一回生まで(今年春、神戸大学ブルーグラスは部員100人の大台を、瞬間ですがヒットしたそうですよ!)、参加120バンドの演奏を、ただ一生懸命に楽しみました。毎年、わずか10分に心を込めて演奏してくれる人、そして耳を澄ませて聴いてくれる人、そしてさまざまな形でフェスを盛り上げてくれた協力者たち、ありがとー!!

 こんなにすばらしい、われわれの大好きな音楽を、いろんな人にも伝えていきましょうね……。これからもよろしくお願いします!!

◆月刊ムーンシャイナー誌最新8月号(¥525-)は、7月8日に他界したブルーグラス・フィドル・スタイルの典型を確立したケニー・ベイカー追悼のほか、ビル・モンロー・マンドリンの作り方前編、長崎のブルーグラス、カントリー音楽の歴史「ナッシュビルサウンドからベイカーズフィールド、カントリーロックへ」、40年目の宝塚フェス③、手塚里美のマールフェス・リポート前編、永冨真梨のジム・ローダーデールの楽曲、磯山好美のヘイゼル・ディッケンズ・トリビュートリポート、本間正敏WOBリポート⑨ほかの特集。

月刊ムーンシャイナー定期購読は1年間(12冊)

¥6,000- 半年間(6冊)¥3,300-。単冊は¥525-ですが、ぜひとも年契ポートをお願いします。購読開始希望月をお知らせください、早速お送りします!! まずはムーンシャイナーからブルーグラス・サポートください!!

今月の新入荷注目作品
REB-1840 RALPH STANLEY『A Mother's Prayer』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

米国人間国宝ラルフ・スタンレー(84)最新作。ブルーグラス新入荷参照。

SPC-0003 FERELL STOWE『Personal Tribute to: JOSH』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ブルーグラス・ドブロのパイオニア、ジョッシュに捧げられたすばらしいフラット&スクラッグス・インスト集!! インスト新入荷参照。

JGCD-1003 JERRY GARCIA ACOUSTIC BAND『A Ragged But Right』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

アメリカン・ロック偉人ジェリー・ガルシアのルーツ丸出しライブ。ブルーグラス発掘新入荷参照。

REB-1836 JOHN DUFFEY『Rebel Years 1962-1977』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

モンロー他界後、半年であとを追った偉大なブルーグラス・カリズマ、ジョン・ダッフィの初期ベスト集。ブルーグラス発掘新入荷参照。

ACNY-1109 GILLIAN WELCH『The Harrow & the Harvest』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

実に8年ぶりとなるギリアン・ウェルチの最新作は期待にたがわぬ凄い作品。オールドタイム&フォーク最新入荷参照。

BGR-1001 GRASCALS『Dance Til Your Stockings Are Hot and Ravelin'』CD¥1,260-(本体¥1,200-)

超一級!?の「キャベツ」が聴けるクラッカーバレル限定販売ミニCD。ブルーグラス新入荷参照。

FGM-129 DAVIS - MILLER - MAY『Doves, Crows & Buzzards』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ふたりのギター職人、ブラッド・デイビスとティム・メイを中心にしたトリオ・ユニット。ブルーグラス新入荷参照。

BNR-222 DAN CRARY & THUNDERATION『Perfect Storm』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

フラットピッキンのパイオニア、ダン・クレアリー7年ぶりの最新作。ブルーグラス新入荷参照。

SEAL-039 中川イサト『Sketch』CD¥3,000-(本体¥2,858-)

フィンガーピッキンのパイオニア、中川イサト6年ぶりの最新作。インスト新入荷参照。

RCSI-1040 CARTER FAMILY III『Past & Present』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

カーター・ファミリーの第三世代がアパラチア伝統に捧げた作品。オールドタイム新入荷参照。

LDR-1006 SUZY BOGGUSS『American Folk Songbook』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

女性カントリーで90年代にブレークしたスージー・ボガスが創った超有名アメリカン・フォークソング集。オールドタイム&フォーク新入荷参照。

RCSI-1037D KARL SHIFLETT & BIG COUNTRY SHOW『Live from Jerusalem Ridge: June Bug & Vintage Karl』DVD-R2枚組¥3,098-(本体¥2,950-、140分)

一昔前のレトロなブルーグラスを楽しませてくれるカール・シフレットの、その名もプンプンと匂う「大田舎見世物」。映像新入荷参照。

FGM-1016D SCOTT NYGAARD, JACK LAWRENCE, ROBERT BOWLIN『Picking at Peaceful Bend II』DVD¥3,990-(本体¥3,800-、カラー63分)

スコット・ナイガード、ジャック・ローレンス、ロバート・ボウリンによる、遊び心一杯のフラットピッキン・ギター・ライブ。映像新入荷参照。

RCSI-1038D TERRY BAUCOM『Driving with the Duke』DVD¥2,940-(本体¥2,800-、55分)

ソリッドなバンジョー奏法のツボをスタンダード曲で伝授。教則物新入荷参照。

ACU-RS3 RON STEWART『The Fiddlers of Flatt & Scruggs』DVD¥5,198-(本体¥4,950-、67分、楽譜付)

フラット&スクラッグスのフィドラーたちの美味しい所を満載した完全コピー。教則物新入荷。

PSR-1102 城田じゅんじ&坂庭しょうご『Fifty Fifty』DVD¥4,500-(本体¥4,285-、本編52分特典映像13分)

故坂庭と城田がともに50歳だった2000年に発表された吉田恒星映像作品がDVD化。映像新入荷参照。

■予約受付
PSR-0901/2 坂庭省悟『メモリアルアルバム 心の旅2』CD2枚組¥4,000-(本体¥3,810-)

 9月9日発売予定の予約を受け付けます。発売元のパームストリングス・レコードによると、「ミュージシャン・坂庭省悟の記録をもう少し、カタチとして残してみたいと思い、このアルバムをつくることにしました。前作『坂庭省悟メモリアルアルバム 心の旅』を出版してから二年の歳月が過ぎようとしています。当初第二弾を、という考えはなかったのですが、たくさんの方からのご要望もあり、『心の旅2』を9月9日(予定)リリースいたします。今回のアルバムは、坂庭省悟が大好きだった、たいせつな仲間と、「聖なる一回性」ともいえる価値ある時を共有した彼の姿を想い出しながら編集しました。ソロ活動を始めて以降の、宮崎勝之さん・有山じゅんじさん・松田"ari"幸一さん・茶木みやこさん、青木まり子さんと組んだMMS・PETAさん・そして盟友・城田じゅんじさん、Shogo BRAND.でのライブ音源に加え、古くは、1970年フェスティバルホールでのマヨネーズの音源なども収録」と。今年12月で坂庭が亡くなってから8年、早いような長いような……。昨年の宝塚フェスには弟さんが来てくれた。嬉しかったなぁ。

ブルーグラス新入荷
REB-1840 RALPH STANLEY『a Mother's Prayer』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

That Home Far Away/Come All Ye Tenderhearted/Are You Washed in the Blood/Let It Go 他全14曲

初来日から40年を記念してムーンシャイナー誌4月号と5月号で大特集した「スタンレー・サウンド」、そのラルフ・スタンレー、84歳の最新ゴスペル作。本作でもアカペラ・バラッド"Come All Ye Tenderhearted"をはじめとする圧倒的なボーカルの存在感と説得力は衰えることなく、かえって凄みを増していくのだから敬服する。ロニー・ボウマンとショーン・レーンの共作をタイトル曲に選び、ラルフ・バンジョーのクローン、スティーブ・スパークマン(bj)のほか、ジェイムズ・アラン・シェルトン(lg)、ディウィー・ブラウン(f)、ジョン・リグズビー(m)、ジミー・キャメロン(bs)、そして息子ラルフ二世と孫ネイサンのリズム・ギターを伴った鉄壁のクリンチ・マウンテン・サウンドには揺るぎがない。とくに本作はラルフのほぼ語りに近いアカペラ調の曲も多く、その語り口を知るには絶好の作品として若い人たちにもぜひ聴いて欲しい、すでにほとんど聴くことができなくなりつつあるアパラチアのホンモノである。2009年12月、ジャック・クック(72)が他界、1971年初来日のメンバーはすでにないが、今、ラルフと同時代に生きていることを大切にしたい!!

FGM-129 DAVIS - MILLER - MAY『Doves, Crows & Buzzards』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Farewell Blues/Your Love is Like a Flower/Why You Been Gone So Long/Nine Pound Hammer 他全12曲

ふたりのギターセッション職人、アール・スクラッグス・バンドにいたブラッド・デイビス(g,m)と、ジョン・コーワン・バンドで来日もしたティム・メイ(g,bj,d)を中心に、フラットピッキン・ギター・マガジン誌のダン・ミラー(bs,g)がまとめ役となったトリオ・ユニット。ブルーグラス・スタンダードを散りばめながらオリジナルも披露する歌物が中心だが、「ダイナ」や「フェアウェル・ブルース」、「アンジェリン・ザ・ベイカー」、「9ポンドハンマー」(5分半におよぶギター2本の会話が楽しい!)などではブラッドとティムのギターバトルなど、2005年以来さまざまなシチュエーションでライブを重ねてきたというトリオの幅広いエンタメが楽しめる。

BGR-1001 GRASCALS『Dance Til Your Stockings Are Hot and Ravelin'』CD¥1,260-(本体¥1,200-)

Dooley/Boil Them Cabbage Down/Stay All Night/Old Joe Clark/Leaning on the Everlasting Arms/Mayberr's Finest Theme/Boy, Giraffs are Selfish.

現在トラッドグラスのトップランナー、グラスカルズの最新作は、豪華ゲスト(ブラッド・ペイズリー、ドリー・パートン、ダークス・ベントリー、トム・T.ホール、ダリル・ウォーリー、チャーリー・ダニエルズ、オークリッジ・ボーイズ、ジョー・ニコルズら)との超有名カントリーヒットのブルーグラス版『Country Classics with a Bluegrass Spin』(RCSI-1030 ¥2,888-)につづいて、ふたたびスポンサー企業とのタイアップ作品。今回はグラスカルズがスポンサー契約しているマフィンなどの粉物ブランド「メイベリーズ・ファイネスト」の由来であるTV番組『アンディ・グリフィス・ショウ(邦題:メイベリー110番)』が初放映50周年を迎えるにあたっての特別企画、「靴下がホットに融けるまで踊ろう!」というキャンペーンで同番組の出演者だったディラーズの名曲"Dooley"から、フィドルチューンの超有名2曲、そしてダンスパーティを歌ったスタンダードと1887年作の美しいゴスペルなどの実質6曲入りミニCD。テリー・エルドレッジのすばらしいヒルビリーボイスとボビー・オズ・クローンのジェレミー・ジョンソン(g)、女性ながらIBMA最優秀バンジョー獲得のクリスティン・スコット・ベンソンにダニー・ロバーツ(m)、ジェレミー・アブシャイアー(f)、そしてベテランのテリー・スミス(bs)の鉄壁のグラスカルズによる楽しいサイドプロダクト。

LR-5611 RANDY WALLER & COUNTRY GENTLEMEN『One Mile East of Hazel Green』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

The Dream/Jack See Nock/Cherokee Rose/Mama's Song/Miles & Miles of Texas/Beautiful 他全12曲

1957年に誕生したカントリー・ジェントルメン、その2年後に生まれ、バンドの正統を受け継ぐチャーリーの遺児ランディ・ウォーラーによるカントリー・ジェントルメン名義の最新作。父のギターを手に父と同様のダイナミズムを持つ押しの強いバリトンボイスで自身のドラマチックな歌の世界を創っていく手法はお父さんそっくり。学校卒業後、カントリーやロックバンドの前座を務めるシンガーとして活躍、ギター教室も開講する器用人ランディ。本作では南北戦争前に殺人事件のあった幽霊屋敷の物語をタイトルに、チェロキーの哀しみや、チャーリー・ダニエルズ作の半身ずつが馬と悪魔の物語など、またオリジナルでも心に響くテーマをとりあげ、父親似の歌唱力にカントリーの世界で培った経験をプラス。さらに得意のギターに関してもブルーグラスとは一線を画しアレンジを得意とし、自身のオリジナル・インストではジプシー・スウィングのウッドシェッダーズからギターとフィドルを招いてホットなバトルを聴かせる。デイブ・カーク(m)とアダム・ポインデクスター(bj)、スティーブ・ブロック(bs)というメンバーがカンジェン風の端正なアレンジを決めるが、それだけに留まらないあたらしい自身の音楽を提案している。

BNR-222 DAN CRARY & THUNDERATION『Perfect Storm』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Sail Away Ladies-Sally Ann/One More Dollar/Deep River Blues/Girl from the North Country/Hwy 17/Long Journey Home-Reuben's Train 他全11曲

ブルーグラス・フラットピッキン・ギターのパイオニア、ダン・クレアリー久々の最新作。長年の仲間スティーブ・スパージン(bs)とのボーカルを軸に、ドン・スターンバーグとジョン・ライシュマン(m)、キース・リトルやルーク・デューハースト(bj)、マーティン・スティーブンス(f)らをバックに迎え、ディランやギリアン・ウェルチのカバーなどの選曲とともによく計算された端正なギター(3曲)/ボーカル(8曲)作品に仕上げている。ドック・ワトソン登場以前からフラットピッキンはドン・レノやビル・ネピア(スタンレー)によってブルーグラスの中で活躍していたけれど、ドックの衝撃的なフィドルチューンの早弾きで広まったスタイルはクラレンス・ホワイトによってシンコペートされてスピンがかけられ、1970年に発表されたブルーグラス・アライアンス『New Grass』でのダン・クレアリーによってブルーグラス・バンドの一般的なリード楽器として認められるに至った。ちなみにダン、神学と言語通信の博士号を持ち、1974年からカリフォルニア州立大学で30年にわたり教鞭をとった教授である。

ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
REB-1836 JOHN DUFFEY『Rebel Years 1962-1977』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Girl from the North Country/Young Fisherwoman/Bringing Mary Home/500 Miles/Falling Leaves/Some Old Day/Heaven/This Morning at 9 他全15曲

ケンタッキー州法で「ニューグラスの父」と制定されたサム・ブッシュが、いや「ニューグラスの父はジョン・ダッフィだ」と主張する、それほどに偉大な影響を遺したジョン。ビル・モンローが亡くなった1996年、その三ヵ月後に若くして急逝したジョンは、楽器主導になりがちな1960年代以降の若いブルーグラスにボーカル(歌)の重要性をことさらに伝え、時代とバンド(カントリー・ジェントルメン)の主張にあう歌詞を求めディランやバエズをいち早く取り入れたセンスは70年代以降もセルダム・シーンでも発揮。メトロポリタン・オペラ歌手の息子として「発声」にも(聴けば分かる強力テナー!!)一家言を持ち、さらにブルーグラス界でおそらくはじめて、正しい歌の「発音」を意識したユニバーサルなボーカリストでもある。本作は1962年のカントリー・ジェントルメンからセルダム・シーンとバンドサウンドに固執、決して自身のソロを発表せず、バンドの中で聴衆に伝えようとした歌を集めたバラッド集だ。ちなみにシュガーヒル時代のセルダム・シーンから集めたソロ名義のもう一枚『Always in Style』(SH-3926 ¥2,573-)がある。ブルーグラスにあたらしい価値観を吹き込んだ偉大なパイオニアであると同時に、終生アパラチアン・バラッドの魅力を胸に秘め、トラッドグラスの体現者でもあったジョン・ダッフィ名義の2枚のアルバム、大切に聴きたいね……!?

GT7-2209 DON RENO & RED SMILEY『1959-1963』CD4枚組+32頁冊子¥4,725-(本体¥4,500-)

レノ&スマイリーのキング時代の全曲集第2弾、全87曲が化粧箱入りから廉価版となって再発売である。これで、初期の109曲を収めた『1951-1959』(GT7-0959 CD4枚組¥4,725-)、そして後期のビル・ハレルとの録音も含んだ95曲の『1963-1972 Complete King Starday Recordings Vol.3』CD4枚組(GT7-2176 ¥4,725-)とともに、レノ&スマイリーの絶頂期、キング時代の主な公式録音が廉価版として揃った。ブルーグラス・スタンダードとなった名曲は前作初期録音に多いものの、ここではドン・レノのさまざまなバンジョー・インスト名演、"Steel Guitar Rag"、"Follow the Leader"、"Double Eagle"、"World Is Waiting for the Sunrise"、"Washington & Lee Swing(Washington County)"、"Grandfather's Clock"、"Dill Pickle Rag"、"Lady of Spain"ほか、また、"Love Please Come Home"や"Sweet Thing"などのヒット曲、知る人ぞ知るドン・レノのすばらしいフラットピッキン・ギターをフィーチャーした美しいゴスペルの数々など、知られざる名曲の数々が収められている。ビル・モンロー、フラット&スクラッグス、スタンレー・ブラザーズの、いわゆるブルーグラス元祖御三家の影に隠れてしまいがちなレノ&スマイリー、バージニアからカロライナのピードモント地方でエンターテイナーとして成功した彼らの実力、つまり音素材を楽しく豊かに聴かせる彼ら才能に感服する。フィドルのマック・マガハ(メゲーヘと発音するらしい)、子供だったマンドリンのロニー・レノ、そしてジョン・パーマー(bs)ら、サイドメンのお仕事も見事なのだ。レノ&スマイリー三部作を集めよう!!

REB-7524 LOST & FOUND『Down on Sawmill Road』CD¥2,079-(本体¥1,980-)

If Today Was the Last Day/Rabbit Song/Sun's Gonna Shine/Peace in the Valley/Little Old Log Cabin in the Lane/Maple on the Hill 他全14曲

バージニア/ノースカロライナのブルー・リッジ地方を本拠に、極めて端正なアンサンブルで1980年代以降のいわゆるブルーリッジ系ブルーグラスのパイオニアと目されるロスト&ファンウンドのベスト集。バック・ホワイトを思わせる印象的なフレーズとタッチが身上の故デンプシー・ヤング(m)とアレン・ミルズ(bs)が創立メンバーで、クロート受けのするジーン・パーカーをはじめ、リンウッド・ランスフォードやロナルド・スミスらのバンジョー陣、そしてバリー・ベリアーやスティーブ・ウィルソン、スコッティ・スパークスらのボーカル陣、また2006年に他界したデンプシーに替わってラリー・スパークスで来日したこともあるスコット・ネピア(m)がL&Fサウンドを守っている。メリハリ/エッジの効いたコンテンポラリーソリッドなブルーグラス・バンドとして馴染みやすい選曲とアレンジが持ち味。彼らのヒット曲として知られる「The Man Who Wrote Home Sweet Home (Never Was a Married Man)」をはじめ、軽快なブルーリッジ・ブルーグラスの名演集。

JGCD-1003 JERRY GARCIA ACOUSTIC BAND『A Ragged But Right』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Short Life of Trouble/Drifting with Tide/Deep Elm Blues/Rosa Lee McFall/If I Lose/Bright Morning Star/Goodnight Irene/It's a Long Long Way to the Top of the World/Drifting Too Far from the Shore 他全14曲

アメリカン・ロック偉人ジェリー・ガルシアのルーツ丸出しライブ。ブルーグラス新入荷参照。

20世紀アメリカン・ロック史に燦然と輝くグレイトフル・デッドのリーダー、ジェリー・ガルシア(1942-1995)がロックをはじめる前、ブルーグラス・フリークだったことはよく知られている。そんなジェリーが1973年のオールド&インザ・ウェイにつづいて、1987年にデビッド・ネルソン(g)、サンディ・ロスマン(m,bj)、ケニー・コセック(f)、ジョン・カーン(bs)らブルーグラッサーをバックに創ったアコースティック・バンドのアルバム『Almost Live』(JGCD-1002 ¥2,573-)につづくツアーライブ第2弾。さすがにデッドを長年率いてきたガルシアの、アコギピックアップが強烈にブルースのスピンをかけているものの、ドロドロのブルーグラスやオールドタイムに対する憧れの念が伝わるすばらしい演奏だ。1960年代にブレークしたアメリカン・ロックミュージシャンの奥底に流れる強烈なルーツ体験を明確に意識しているガルシアはエライッ!!ね?

B.O.M.特選コーナー
最近のムーンシャイナー誌などで話題になっているテーマごとに、関連作品を紹介します。
■ケニー・ベイカー追悼
 ムーンシャイナー8月号は、7月8日に他界したブルーグラス・フィドル・スタイルの典型を確立した偉大なケニー・ベイカー追悼特集です。以下、ケニー・ベイカーの在庫お勧め作品です。
CO-2705 KENNY BAKER『Master Fiddler』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Flopareno/First Day in Town/Denver Belle/Sugar Tree Stomp/Cricket on the Hearth/Festival Waltz/Brandywine/Lost Indian/Daley's Reel 他全20曲

 ブルーグラス・フィドルの正統スタイルを完成させたケニー・ベイカーの1968年デビュー・ソロ作から83年にかけてのアルバムからベスト20曲集。"Washington County"から"Grassy Fiddle Blues"、"Dry & Dusty"や"Gold Rush"、"Sweet Bunch of Daisies"等々…、ベイカー美学が詰まった作品。現代ブルーグラス・フィドル必須入門作品。まずこの一枚から。

CO-2708 KENNY BAKER『Plays Bill Monroe』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Brown County Breakdown/Lonesome Moonlight Waltz/Monroe's Hornpipe/Big Sandy River/Stoney Lonesome/Wheel Hoss/Ashland Breakdown 他全12曲

つづく持っておかなくてはならない1976年作品。ビル・モンローをマンドリンに迎え、"Jerusalem Ridge"や"Road to Columbus"をはじめ、モンローとともに創り上げたブルーグラス・フィドル・チューンの完成形を聴かせる巨匠ベイカーのブルーグラス・フィドル永遠の名盤、全曲ビル・モンローの超有名オリジナル12曲集。レコーディングに際してケニーはビルを「アドバイスが欲しい」と誘ったものの録音当日まで、ビルが現れるかどーか分からなかったという。が、ビルはセッションの時間に現れ、しかもマンドリンを持ち、なおほぼ全曲で間奏まで取ってケニーを驚かせたという。ケニーとビルのほか、ビック・ジョーダンまはボブ・ブラック(bj)、ジョー・ステュアート(g)、ランディ・デイビス(bs)。

CO-2732 KENNY BAKER『A Baker's Dozen』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Johnny the Blacksmith/Sam's Tune/Ragtime Annie/Doc Harris, the Fisherman/Sail Away Ladies/Cross-Eyed Fiddler/Black Mountain Rag 他全12曲

1970年に発表されたケニー・ベイカーのソロ第2作。バックは当時無名の10代の若者たち、ブッチ・ロビンス(bj)、サム・ブッシュ(m)、ジョン・カパラキス(g)、イーボ・ウォーカー(bs)。若い彼らがのちにニューグラスを背負っていくことになる、なーるほど人脈を感じさせる名作(ただしフィドル以外の間奏はほとんどない)。

CO-2731 KENNY BAKER『Frost on the Pumpkin』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Bluegrass in the Backwoods/K and B Polka/Cheyenne Breakdown/Pass Me Not/Growlin' Old Man & Growlin' Old Woman/Back Up and Push 他全12曲

1977年に発表された、おそらくケニー・ベイカー絶頂期の最高傑作とされるアルバム。バックアップはボブ・ブラック(bj)、サム・ブッシュ(m)、ジョー・ステュアート(g)、ランディ・デイビス(bs)、数曲にブレイン・スプラウスがツイン・フィドル参加。ジャンゴ・ラインハルトのジプシー・ジャズからインスピレーションを得たという1曲目"...Backwoods"からポルカ、ワルツ、ブレイクダウン、オールドタイミーほか、録音当時50歳、ケニーのフィドルが最も充実していた時期、7曲のオリジナルを含む大秀作である。ちなみにこの録音(76年)の翌77年、誤ってナイフで左小指を切り、そののち、音程が決まらなくなったと愚痴をこぼすようになった。

CO-2733 KENNY BAKER & BOBBY HICKS『Darkness on the Delta』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Roanoke/Louisville Breakdown/Faded Love/Tallahassee/Westphalia Waltz/Farewell Blues/Chuck-A-Luck/Silver Bells/Panhandle Country 他全11曲

1980年発表、ボビー・ヒックスとのツイン・フィドル集。ケニーがブルーグラス・フィドルに目覚めたのがビル・モンロー一連のツイン/トリプル・フィドルのインストだった。ケニーが「ジュークボックスに一杯お金を使っちゃったよ」という、ボビーがビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズで1950年代に録音した"Roanoke"や"Panhandle..."などを含む、ちょっとスウィンギーでオシャレなツイン・フィドル集。バックアップはアレン・シェルトン(bj)、バック・ホワイト/ラリー・スレッジ(m)、ベニー・ウィリアムズ(g)、ロイ・ハスキーJr.(bs)というちょっとオシャレなメンツ……。

REB-1108 KENNY BAKER & JOSH GRAVES『The Puritan Sessions』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Sands of Monterey/Evelina/I'll Be All Smiles Tonight/Snowbird/Step It Up and Go/Brown's Ferry Blues/John Henry/Deep Elm Blues 他全24曲

これは1972年と74年に発表されたケニー・ベイカーのユニークなフォーフィンガー・ピッキン・ギターとジョッシュ・グレイブスのドブロの共演LPアルバム2枚を1枚のCDにしたもの。ベイカーはフィドルを弾く前、独自な奏法で美しいギターを弾いていたのだ。ジョッシュのドブロ・ファンは必聴の名作でもある。

■日本人アーティスト特集
●RC-101 IT'S A CRYING TIME CDR¥2,079-(本体¥1,980-)

'72年に発売されたレッド・クレイの記念すべき第一弾、の選曲、アレンジ、表現など、今なお、超一級のインパクト!

●RC-102 SHU & NOBU ISHIDA『Sweetest Gift』CD-R¥2,079-(本体¥1,980-)

1972年春、レッド・クレイ第二弾。米国で絶賛を浴びた石田信英&淑子夫妻の強烈なブラザー・デュオ作品。

●SD-2010 MARO KAWABATA『Sunset Drive』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

イリノイ在住のフラットピッカー、マロ川端の最新作。サミー・シーラーやアダム・ステッフィらとのコラボ。ムーンシャイナー2010年4月号特集

●BWCD-001 BACKWOODS MOUNTAIN-EERS『Home Sweet Home』CD¥2,000-(本体¥1,905-)

1964年に結成の関西スーパーバンドが、ブルーグラス・ランブラーズの芝田光雄らによって再結成し、デビュー作。ムーンシャイナー2010年9月号特集

●BBR-001 LEMON SLICE『Remember Me』CD¥2,000-(本体¥1,905-)

大分の男女ギター/ベース・デュオのデビュー作。京都のハーベスト・ムーンらの協力でのさわやかブルーグラス。ムーンシャイナー2010年10月号特集

●GMB-002 GREEN MOUNTAIN BOYS『ふるさとの丘』CD¥1,300-(本体¥1,238-)

兵庫県朝来郡生野町を中心に活躍する日本語ブルーグラス・バンドの前作『春来れば』につづく最新第2作。ムーンシャイナー2010年3月号特集。

●RB-1001 RAINY BLUE『Folk Songs Ⅱ/帰郷』CD¥2,000-(本体¥1,904-)

大阪の5人組モダンフォーク・バンド最新第三作。2009年には「日経おとなのバンド大賞」で審査員奨励賞を受賞。

●MFD-0202 JIMMY 赤澤『Bluegrass Fiddle Jam』CD¥2,000-(本体¥1,905-)

超有名スタンダード・インスト33曲をほとんどひとりでこれほどまでに弾きこなす「ジミイ」こと、才人赤澤孝次郎の2010年作。ムーンシャイナー2010年4月号に特集。

●K50-0002 北村 謙『Banjo ひとり旅』CD¥3,000-(本体¥2,858-)

クロウハンマーに独自の世界を見出したフォークシンガー北村謙の最新作。京都フォークの流れを体現する秀作。ムーンシャイナー2009年12月号特集。

●MAN-CM-02 カフェ・マヌーシュ『DeCarajue』CD¥2,500-(本体¥2,381-)

川瀬眞司と山本佳史の2台のマカフェリ・ギターに、女性ベーシスト中村尚美を加えたスウィング・トリオの第2作。

●TRPCD-0601 石田新太郎&シティライツ『ウエスタン・スペシャル』CD¥2,500-(本体¥2,381-)

寺内タケシがプロデュースした西部劇映画主題歌集。スティール・ギタリストの石田新太郎を中心に娘、美也も参加。

●CH-002 井上ともやす『平和の詩が聞こえる』CD¥2,500-(本体¥2,380-)

ロッキートップのチーフ井上、完成度の高い入魂のオリジナル・フォーク/カントリーロック作品。ムーンシャイナー2010年9月号と10月号で特集。

●TRMF-1101 宮崎勝之&古橋一晃『Woody Talkin'』CD¥2,500-(本体¥2,381-)

マンドリンの宮崎が、カントリーギター(エレキ)出身の古橋と組んだマンドリン/ギターの最新アコースティック・インスト・デュオ集。ブルーグラス/フォーク畑で活躍する宮崎の端正なマンドリンと、カントリー/ロック畑で活躍する古橋のフレキシブルなアコギが、京都でのデュオ時代に培われた呼吸を再現する。ムーンシャイナー誌2011年1月号で古橋、ムーンシャイナー誌4月号で宮崎のインタビューがそれぞれ特集されている。

●MR-1290 LEONA『A New Peace Within』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

2009年にETSU(東テネシー州立大学)を卒業した徳武レオナのデビューCDアルバム。フィドルのオリジナル・インストが3曲、夫でもあるバンジョー奏者、J.P.マシスとのオリジナル・ボーカル曲が3曲、そしてモンロー/フラット/スタンレーのスタンダードにトラッドフィドルチューンが2曲に、レオナの18番"Roly Poly"の全12曲。ムーンシャイナー2011年6月号特集参照。

●MDCL-1515 LONESOME STRINGS & MARI NAKAMURA『Folklore Session』CD¥3,150-(本体¥3,000-)

インストユニット、ロンサム・ストリングスとオリジナルな英語詞中心で着実な活動をつづける中村まりによる日本製アメリカントラッド秀作。ムーンシャイナー2011年7月号特集参照。

●PB-2427 M.Z.M.『We are Friends!』CD2枚組¥3,500-(本体¥3,334-)

現在の日本のカントリー・シーンを一望するCD2枚組全18曲。マイク・ダン(bs)、尾崎 孝(steel g)、松本 亮(drums)の3人「MZM」を中心に、カントリー/ブルーグラス系ミュージシャン(奥沢明雄、西海孝、古橋一晃、有田純弘、岸本一遥、松田幸一、徳武弘文ほか)たちがシンガー、田村大介、坂本愛江、山本康世、マイク・ダン、福原照晃、ハンク佐々木、森下昇、坂本孝昭、宮前ユキ、おおの眞虎、三田ひろし、チャーリー永谷、愛江&マイクの13組をバックアップした全18曲。

●SGSM-001 SWING SAM『Gypsy Swing, guest "Maedolin"』CD¥2,000-(本体¥1,905-)

東北大出身の鈴木知彦(g)、立命大出身の松浦康隆(bs)、そして高知ブルーグラス・バンドの秋山議範(f)に、広島で活躍する「マエドリン」前田宏樹(m)、全員がブルーグラス出身者によるジプシー・スウィング。ムーンシャイナー2011年7月号特集参照。

■ビル・モンロー生誕100年、センテニアル!!
 ムーンシャイナー6月号ではモンローとレスター・フラットの確執、その背景と和解を紹介しています。1911年9月13日、ケンタッキー州ロジーンに生を享けたウィリアム・スミス・モンロー、「ブルーグラスの父」、今年はその生誕100年だ。
RUR-1075 V.A.『Blue Moon of Kentucky: Instrumental Tribute to Bill Monroe』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Uncle Pen/Bluegrass Breakdown/Footprints in the Snow/Blue Moon of Kentucky/John Henry/Kentucky Waltz/My Rose of Old Kentucky/Bill Cheatham/Road to Columbus/Molly & Tenbrooks/Precious Memories/Old Joe Clark/Lonesome Road Blues/Jerusalem Ridge/Crying Holy/Gold Rush/I Saw the Light/Swing Low Sweet Chariot.

ムーンシャイナー誌8月号特集は「ビル・モンロー・マンドリンの作り方」。その大阪のウェイド・マンドリンのビル・モンロー・レプリカF5をジャケットにした本作は同タイトルのマイク・スコット版で紹介した12曲に、ほかのシリーズ作品からあらたに6曲を追加した1時間超の全18曲、ルーラル・リズム社がビル・モンロー生誕100年企画の第一弾としてリセット発表したビル・モンロー名曲やレパートリーのインスト版。ここでのモンロー基本セットはマイク・スコット(bj)、マイク・コンプトン(m)、ブライアン・サットン(g)、オーブリー・ヘイニー(f)、ベン・アイザックス(bs)。ブルーグラスがフォークやカントリーと一線を画す最大の理由、息詰まる楽器=アコースティック・アンサンブルの面白さ/楽しさを詰め込んだ嬉しい企画作品。各人それぞれの楽器の「歌い方」が、リスナーにはとても聴き応えあり、プレイヤーには参考になる、とても楽しいお勧め作品です。

MVDV-4577 & BOOK-27 BILL MONROE『Father of Bluegrass Music』DVD +BOOKセット特価 ¥3,675-(本体¥3,500-)

ビル・モンロー自身が語る故ジョン・ハートフォードとのモンロー農場でのインタビューを軸に、レスター・フラット、エミルー・ハリス、ポール・マッカートニー、オズボーン・ブラザーズ、ドリー・パートン、リッキー・スキャッグス、マーティ・ステュアート、そしてデル・マッカーリー/ビル・キース/チャビー・ワイズのブルー・グラス・ボーイズ・リユニオンなどの貴重な演奏、ジェリー・ガルシアやロイ・エイカフのインタビューなど、日本語/英語併記の完全対訳本とともに、20世紀の偉大なアメリカ音楽家の生涯を再訪しましょう。感動です!! 必見必読のDVD&対訳本セット!!

SF-40063 BILL MONROE『Live 1956-1969 Off the Record Vol.1』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ビル・モンローの、不遇時代からフォークリバイバルとともに若者たちからブルーグラスの父と尊敬されはじめる頃、もっとも尖っていた1960年代の凄まじい75分ライブ全27曲集。ピーター・ローワン、デル・マッカーリー、ビル・キース、ローランド・ホワイト、ヘイゼル・ディッケンズや超貴重な兄、チャーリー・モンローとの歴史的モンロー・ブラザーズ・リユニオンほか。この抑え難い衝動、そのエネルギーと内に秘めた寂寥感、ブルーグラスのある本質である。この熱とエネルギーこそ民衆音楽の魂だ。ビル・モンロー音楽を芸術の域に認めさせた最大の功労者、故ラルフ・リンズラーが制作編集した入魂の「生(ライブ)ビルモン」究極作品!!

SH-3749 PETER ROWAN『The First Whippoorwill』CD¥2,079-(本体¥1,980-)

"I'm On My Way Back to the Old Home"からビル・モンロー名曲を全12曲、ピーター・ローワン(g)がサム・ブッシュ(m)、ビル・キース(bj)、リチャード・グリーン+バディ・スパイカー(f)、ロイ・ハスキーJr(bs)、そしてアラン・オブライアンのテナー・ボーカルとともに1985年に創ったモンロー曲集。ピーター自身、おそらくレスター・フラットと並ぶ、もっとも偉大なビル・モンローのブルーグラス・ボーイでもあり、これがモンロー・サウンドは、かくあるべきというお手本です。

SH-2209 V.A.『True Life Blues the Songs of Bill Monroe』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1996年9月、ビル・モンローが死の床にあるときにこのアルバムが完成、当時最高のブルーグラス・アーティストが参加したこの作品のテープが早速届けられ、そのすばらしい出来映えに、彼はとても喜んだと伝えられる。その翌年2月、このビル・モンロー曲集はグラミー賞を獲得、世界に放映されたグラミー授賞式の生中継でビル・モンロー追悼演奏が放映された。バッサー・クレメンツ、ボビー・ヒックス、デル・マッカーリー、ピーター・ローワン、ローランド・ホワイトらの元ブルー・グラス・ボーイズのほか、サム・ブッシュ、デビッド・グリスマン、ティム・オブライエン、クリス・シーリ、デビッド・グリア、ハーブ・ピーダセンほか、そして最後の故ジョン・ハートフォード"Little Cabin Home on the Hill"には、ただ「涙」する……。超名盤!!

ブルーグラスお勧め作品
(すでに新入荷で紹介済みの作品です)
■話題のブルーグラス最近作
今、最も旬なブルーグラス・アルバムたち…
RCSI-1031 HARTFORD/RICE/CLEMENTS CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Bound To Ride/If I Should Wander Back Tonight/My Baby's Gone/Sweet Sunny South/We Can't Be Darlings Anymore/Love Please Come Home 他全13曲

故ジョン・ハートフォードと故バッサー・クレメンツ、そしてトニー・ライス……。このブルーグラス偉人3人で1988~90年にかけてカンバーランド河の岩盤をくり貫いたジョンの地下室スタジオに集まって、フラット&スクラッグスとベニー・マーティンを核にトラッド名曲などをカバーする超貴重私蔵スタジオ録音の発掘である。バックは故ロイ・ハスキーJr(bs)と、プロデュサーでもあるマーク・ハワード(m)のふたり。

GT7-2207 STANLEY BROTHERS『Early Starday-King Years, 1958-1961』CD4枚組¥4,725-(本体¥4,500-)

ビル・モンロー、そしてフラット&スクラッグスと並び称せられるブルーグラス音楽スタイルをセットした御三家のひとつ、スタンレー・ブラザーズの初期スターデイ/キング録音全集の第一弾全103曲集が化粧箱入りのボックスセットから廉価版の4枚組となって再発売である。これで先に再発されていた全集後編『King Years 1961-65』CD4枚組(GT7-2180 ¥4,725-)の全111曲とともに、キング/スターデイ録音のスタンレー・ブラザーズ録音214曲が揃う。本作は"Love Me Darling Just Tonight"、"How Mountain Girls Can Love"、"Think of What You've Done"……などが収まったキング初期名演。「ハッピーな曲を悲しく、悲しい曲をより辛く」歌うといわれるカーター・スタンレー。1966年に他界、貧しく厳しいアパラチアの陰影を引き摺った41年の短い生涯だった。ムーンシャイナー誌2011年4月号と5月号連載のスタンレー・サウンド特集とともにお楽しみください!!

ROU-0660 STEVE MARTIN & STEEP CANYON RANGERS『Red Bird Alert』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

超セレブ、スティーブ・マーティンのラウンダー最新第2弾。これはもう、セレブのお遊びの域を超えた……ポール・マッカートニー(ブルーグラス初挑戦!)とディキシー・チックスという超セレブのゲストを迎えてはいるが、バンジョー/ブルーグラス作品としてすばらしいアルバムにしているのは、さすがの苦労人トニー・トリシュカのプロデュース。ツアーを共にするバンド、スティープ・キャニオン・レンジャーズをフィーチャー、しかも全曲書下ろしの秀作曲揃い。クロウハンマーとスリーフィンガーのバンジョー使い分けも見事で、最後に2曲(かつてのコメディアンとしての大ヒット「ツタンカーメン王」と「無神論者に音楽無用!?」)のライブがあるが、これまた凄い!!

SH-4062 SARAH JAROSZ『Follow Me Down』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

すごい19歳、サラ・ジャローズの最新第2作は2009年のデビュー作『Song Up in Her Head』(SH-049 ¥2,573-)から2年、米国最古の名門音楽学校、ニューイングランド・コンサーバトリーに通うサラ、すごい成長ぶりだ(8月1日心斎橋のクアトロでのマーク・リボウのバンドで来日したキーボードのアンソニー・コールマンがサラの先生だって!!大いに盛り上がった)。バックアップにはショーン・コルビン、ダレル・スコット、ジェリー・ダグラス、ベラ・フレック、ビクター・クラウス、ステュアート・ダンカン、そしてパンチ・ブラザーズまでが名を連ねる。もうひとりの19歳、シエラ・ハルの今春発表の最新作『Daybreak』(ROU-0658 ¥2,573-)で聴かれる素直なブルーグラスとは対照を成す陰影に富んだアコースティック作品だ。ともにブルーグラスから生まれた天才少女ふたり、それぞれに階段を登っていく様子が楽しみだ。

NONE-79649 CHRIS THILE & MICHAEL DAVIS『I'm Gonna Sleep With One Eye Open』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

パンチ・ブラザーズを率いてとんでもない未知の世界に分け入っているクリス・シーリが180度、回れ右!! 1930年代から1950年代のブラザーデュオを、マイケル・デイヴス(g)という稀有な才能とともに、これ以上にないという「生」な音と感情で体当たり。フラット&スクラッグス名曲をタイトルに、モンローからジミー・マーティン、デル・マッカーリー、ピーター・ローワンほかのスタンダードがずらり。ブルーグラスの不滅を、もっとも先端を走る男が証明してみせるあまりに凄い作品!! ムーンシャイナー7月号は彼らのカバーストーリだよ!!

HMG-1007 DONNA ULISSE『An Easy Climb』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ドナ・ユリッシー、メジャー・カントリーデビューの経験を持ちながらブルーグラスに打ち込むドナの自費制作最新ブルーグラス第4作。前作同様キース・ソウェル(g)をプロデューサーに、アンディ・レフトウィッチ(f,m)、スコット・ベスタル(bj)、ロブ・アイクス(d)、ビクター・クラウス(bs)の、申し分のないミュージシャンのホットなプレイに囲まれて、夫リック・スタンレー(ラルフの従兄弟)に教えられたというマウンテン・ライフをつづるオリジナルの数々は、「ブルーグラス・ポエット」と自身で表現する。ナッシュビル在トップクラスの緻密なサウンドに守られて、メジャーカントリーも経験したすばらしいボーカルがシンプルなブルーグラスライフを歌う。ドナは今夏、第2回ロシア・ブルーグラス・フェスに参加している。

ROU-0649 JOE DIFFIE『Homecoming』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1980年代にブルーグラスで活躍、1990年代にカントリー市場で大成功を収めたジョー・ディフィーの最新作はブルーグラス!! ブライアン・サットン(g)、チャーリー・クッシュマン(bj)、マイク・コンプトン(m)、ロブ・アイクス(d)、マーク・フェイン(bs)という超一級メンツをバックに、1990~2004年の間に35曲のカントリーヒット(内5曲のナンバーワン)を放った圧倒的な歌唱力が、ロンダ・ビンセント、ソニヤ・アイザックス、アリシア・ニュージェントらの女性ボーカル陣、故ハーリー・アレン、カール・ジャクソン、ブラッドリー・ウォーカー、マイケル・ロジャーズ(テナーがすばらしい!!)ほかの男性ボーカル陣らと強力なハーモニーを創る。フラット&スクラッグスとオーティス・レディングのカバーを1曲目と最後の12曲目ほか、ハーリー・アレンやショーン・キャンプらの書き下ろし曲や自身のオリジナルなどを演じる。クッシュマンのスクラッグスとコンプトンのモンロー・スタイルがメインストリーム・カントリーを席巻したボーカルやキャッチーな新曲に見事にハマル!のが楽しい作品。

MH-1309 THE BOXCARS CD¥2,573-(本体¥2,450-)

昨秋のWOBでもっとも大きな話題だった新バンド、ザ・ボックスカーズのデビュー作。アダム・ステッフィ(m)とロン・スチュワート(bj,f)という2枚看板に、ジョン・ボウマン(f,bj)、キース・ギャレット(g)、ハロルド・ニクソン(bs)の5人組。1990年代から現在まで、ブルーグラスのメインストリームを常にサイドマンとして影から支えてきたアダム、ロン、ジョンというベテランが、バンドサウンドを求めて結成したボックスカーズ、丁寧な音作りで現在ブルーグラス王道を聴かせてくれる。ムーンシャイナー6月号ブルーグラス・アルバム・チャート第1位!!

COMP-4549 GIBSON BROTHERS『Help My Brother』CD¥2,573-(本体¥2,450-)(歌詞付)

前作『Ring the Bell』(COMP-4506 ¥2,573-)でブルーグラス・チャートのナンバーワンやIBMAアワード最優秀ソングを獲得したギブソン・ブラザーズ、現代最高のブラザー・デュオの最新作は、ふたたびムーンシャイナー誌8月号の全米アルバムとソングチャートの1位を獲得!! 前作同様、ゲストやスタジオ・ミュージシャンを使わず、自分たちのバンド・サウンドをストレートに表現した秀作である。兄エリック(bj)と弟レイ(g)に、ジョー・ウォルシュ、クレイトン・キャンベル(f)、そしてデビュー以来のマイク・バーバー(bs)という前作と同じメンバーで、12曲中、ティム・オブライエンやジョン・ワイズバーガーとの共作を含む7曲のオリジナルのほか、ジム&ジェシーのスタンダード"I'll Love Nobody But You"や、1980年代のすばらしいブラザー・デュオ、オーケインズのヒット曲"Just Lovin' You"、クリス・ヘンリーのモンロー・ブルース・スタイルのオリジナルや、マイク・コンプトンとデュオを組むジョー・ニューベリーのゴスペルなど、また"Talk To Me"ではクレア・リンチをゲストに、ギブソン・ブラザーズのギミックのないすばらしいバンド・サウンドが味わえる。

■初心者歓迎コーナー
 各ジャンルのハズレなし、秀作とされるCDアルバムを、新旧取り混ぜて毎月紹介します。これらを聴き込んでいけば、あなたもこれらアパラチア系音楽のすばらしさに、きっとのめり込みます!
●ブルーグラス入門
SH-3929 CARL JACKSON『Songs of the South』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

かつて天才バンジョー少年、今やヒットカントリー・ソングライターのカール・ジャクソンが、アール・スクラッグスに捧げた1980年作『Banjo Man』を中心に、翌々年の『Songs of the South』からの曲を加えたベスト全16曲。"Earl's Breakdown"、"John Henry"、"Home Sweet Home"、"Careless Love"、"Little Darling Pal of Mine"をはじめスクラッグス・スタンダードと、"Keep on the Sunny Side"や"You Are My Flower"などのカーター・ファミリー・ソングに"On My Mind"や"Lonesome River"などの名曲の歌物が半々、超お勧め名作。

SKFR-1008 RICKY SKAGGS & KENTUCKY THUNDER『Honoring the Fathers of Bluegrass Tribute to 1946 and 1947』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

2009年のグラミー賞ブルーグラス部門を受賞したリッキー・スキャッグス作品。ビル・モンローがフラット&スクラッグスらを従え1946~47年、ブルーグラスが誕生したあのオリジナル・ブルーグラス・バンド録音のほぼ完全コピー作品!! 1曲目の"I'm Going Back to Old Kentucky"には、その録音に参加していたアール・スクラッグスを迎えている。誕生時のブルーグラスが持つグルーヴがそのまま、最新録音技術と現在最高のバンドによって再現。

●オールドタイム入門
PATUX-177 NATE LEATH + FRIENDS『Rockville Pike』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

天才フィドラー、ネイト・リースの2009年作は、話題の「ニュー・オールドタイミー」を担う10~20代前半の若いスーパーピッカーたち――ふだんは前衛グラスやジャズで遊ぶ彼ら――の本気オールドタイム。12歳の天才少女タティアナ・ハーグリーヴス(f)、18歳の「女ティム」サラ・ジャーロズ(bj)、バークリー音楽院でラップグラスするエリック・ロバートソン(m)ら若者たちにベテランのダニー・ナイセリー(g)、マーク・シャッツ(bs)らが基本セット。伝統ストリングバンド精神を咀嚼しつつ、ギリアン・ウェルチ作品や有名トラッド曲を並べ、アルバムとしての面白さも音楽の質と同時に満足させてくれるストリングバンド音楽大秀作。

SF-40093 V.A.『Classic Old Time Music』CD¥2,318-(本体¥2,250-)

アフリカ系アメリカ人のバンジョーと、アングロ系アメリカ人のフィドルが出会って生まれたアメリカ独自の伝統音楽、ストリングバンド(弦楽団)に焦点を当てたスミソニアン博物館所蔵のフォークウェイズ録音29曲集。尊敬されるルーツ・アーティストたち――ドック・ボッグスからメイベル&サラ・カーター、クラレンス・アシュレー、サム&カーク・マギー、ロスコー・ホルカム、J.E.メイナーズ、ウェイド・ウォード、フランク・ボード&トミー・ジャレルらのオールドタイマー。ニュー・ロスト・シティ・ランブラーズからアイロン・マウンテン・ストリングバンド、オールド・リライアブル・ストリングバンド、レッド・クレイ・ランブラーズ、アンディ・ケイハンらのニュータイマーまで、さまざまなオールドタイム・ストリングバンド音楽が堪能できるベスト集である。

●アパラチアン・フォーク入門
5SP-8003 ALICE GERRARD & MIKE SEEGER『Bowling Green』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

St.Louis Blues/Sugar Baby/Dear Companion/In My Dear Old Southern Home/Coal Miner's Blues/Victory Rag/Black Waters/Sunny Side of Life 他全26曲

アパラチアの伝承音楽が現在も健在である最大の功労者である故マイク・シーガーが、同志でもあるアリス・ジェラードと遺した1980年のLPアルバム全14曲と、1970年の日本ツアーで遺したライブ7曲、そして1979年のトミー・ジャレルとのトリオが2曲ほか全26曲、アリスとマイクのふたりが創り上げた録音をまとめた唯一のアルバムとして2008年に発表されたもの。日本ツアーのライブ(函館から2曲と東京5曲)では、司会の麻田浩さんの紹介と、まだふたりだけでの演奏は経験がほとんどなかったというものの息のあった男女(ブラザー)デュオやカーター・ファミリーからロジャー・ミラーまで、カリフォルニア出身のアリスの音楽センスが光る。ムーンシャイナー誌2009年9月号から12月号までマイク・シーガー追悼特集(12月号では麻田浩さんの「1970年11月15日~12月15日」日本ツアーの思い出あり)があります。われわれは40年前、とんでもなくすばらしいライブを見たんだねぇ!!

■トラッドグラス
AMB-027 LOUIE SETZER & Appalachian Mountain Boys『Wish I Were There』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Take Me In Chain/You'll Find Her Name Written There/Hit Parade of Love/Mr. Engineer 他全16曲

すばらしい!!トラッドグラスとブルーグラス楽器のインプロバイズが見事に融合、現代北部ブルーグラスの大秀作ではないだろうか!? ルーイ・セッツァーについてはムーンシャイナー2007年2月号でも「模倣こそは追従のもっとも真摯なかたち」(MS-2404 ¥525-)という特集をしたほど、ジミー・マーティンの臭みを見事に昇華、「ハード・ドライビング・ホンキートンク・ブルーグラス」を目指すという彼と、ボブ・ハリスのリードギターとロブ・ヘットのフィドルのふたりが自在に繰り広げる強烈なインプロバイズがメチャクチャ面白い(ナッシュビルのお利巧さんたちはここまでやってくれないよ!)。もちろんバンジョーとマンドリンも調子に乗って反応していく面白さ。ほぼ全曲がデル・マッカーリーやマック・ワイズマン、カンジェンほかの隠れた名曲を中心にしたカバー。そうそう、ルーイは1970年代以降のマーティン・ギターの出荷責任者で、「ルーイがマーティンだというまで、マーティンじゃない」というCMで知られた1948年生まれ、団塊の世代ど真ん中の今年63歳!! きっとあなたのマーティンもルーイの証明付かもしれませんよ……!? 楽しさ一杯のチョーお奨め作品!!

■ニューグラス
VAN-206/7 GREENBRIAR BOYS『Best of the Vanguard Years』CD2枚組¥2,573-(本体¥2,450-)

 「ニューグラス」なんて言葉のなかった1960年代、ニューヨークから生まれたグリーンブライアー・ボーイズの衝撃。ボブ・ディランが彼らの前座をしていてデビューの糸口をつかんだという逸話を持つ彼ら、フォーク/ブルーグラス界の大立者ラルフ・リンズラー(f)とジョン・ヘラルド(g)、ボブ・イエリン(bj)による1961年のデビュー4曲からジョーン・バエズとの2曲、そして1964年最初のアルバムからの8曲を1枚目に、名盤『Ragged But Right』(64)からの10曲と、ラルフに替わってフランク・ウェイクフィールド(m)とジム・ブキャナン(f)を擁したブルーグラス史に残る名盤『Better Late Than Never!』(66)からの11曲の全35曲。ニューヨークのボヘミアン・グラス!?の入り口に絶対のお勧め作品!!

NONE524056 PUNCH BROTHERS『Antifogmatic』CD2枚組+DVDの合計3枚組¥4,095-(本体¥3,900-)

21世紀のブルーグラスを目の前で変革しつつあるパンチ・ブラザーズ、2枚目最新作(クリス・シーリ名義の『How To Grow Band』を含めると三枚目)、CD2枚(本編CDとインストCD)とDVD(ニューヨークでのライブ)の3枚をボックスセットにした限定デラックス版。ニューヨークからまったくあたらしい次世代のブルーグラス/アコースティック・アンサンブルを提示、その驚くべき繊細な音作りと組み立てに想像を絶するテクニックと感性!! ムーンシャイナー誌2008年3月号でパンチ・ブラザーズのカバーストーリー、2010年9月号で特集「これがブルーグラスなのか?」(MS-2711 ¥525-)、そして2010年12月号でカーバーストーリー「パンチ・フェスライブ体験記」あり。

■ライブ
アコースティック音楽の究極アンサンブル=ブルーグラスの醍醐味はライブだ!!
SH-2201 V.A.『Bluegrass World's Greatest Show』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Old Train/Two Little Boys/I'll Stay Around/Fox on the Run/Freeborn Man/Fireball 他全22曲

1983年グラミー受賞作!! セルダム・シーンとカントリー・ジェントルメンを軸に、オリジナル・シーン(スターリング)、オリジナル・J.D.クロウ&ニュー・サウス(ライス/スキャッグス/ダグラス)、クラシック・ジェントルメン(ダッフィ/アドコック/グレイ/ウォーラー)らが集結したライブ名盤LP2枚組がCDに。1970年代ブルーグラスの総決算ライブ!

■歴史的作品やお宝レコーディング
JJ-18422 JIM & JESSE『Berry Pickin' in the Country』CD-R¥2,573-(本体¥2,450-)

1965年11月発表のジム&ジェシー大名盤CD化!! あの「ベリーピッキン」、そう、チャック・ベリー(本人がライナー!)のロックンロールを見事に品良く、誰にも真似のできない独特のジム&ジェシー・サウンドに焼き直してしまった彼らのセンスに脱帽。ジェシーのジェントルマン然としたリード・ボーカルに、ジムの突き刺さるようなテナー、そして2009年末亡くなったアレン・シェルトン(ムーンシャイナー2010年2~3月号追悼特集)の見事なバンジョーがジェシーのマンドリンとともにチャック・ベリーのダウンピッキンを再現、ジム・ブロックの縫うような上品なフィドルが間を埋め、リズムには鉄壁のライトニング・チャンス(bs)とバディ・ハーマン(snare drum)。1960年代、フラット&スクラッグスを筆頭に、オズボーンズやレノ&スマイリーら第一世代ブルーグラスが時代とともに大衆エンターテイナーを志向していった中から生まれた大名盤である。「ビル・モンローとロカビリー」(ムーンシャイナー7月号)でも述べたように、チャック・ベリーはほとんどのモンローソングを知っていたほどのモンローファンだったという。

GT7-2145 BILL CLIFTON『Bluegrass Sound of Bill Clifton』CD¥1,260-(本体¥1,200-)

1962年3月に発売されたビル・クリフトンLP3枚目の名作がオリジナルのままCD化である。"All the Good Times..."や"Gathering Flowers..."、そして「Em」に落ちるコード進行が当時新鮮だった"You Don't Think About Me (When I'm Gone)"や"Girl I Left in Sunny Tennessee"など、あの懐かしい12曲が、あの明るいボーカルとともに還ってくる。1960年代にブルーグラスを聴きはじめた人たち、その多くが大学生だった人たちにとって、当時はアパラチア育ちではない、しかも大卒のインテリ!?の数少ないアーティストだったビル・クリフトンの音楽は、その生き方とともに大きく心に残る一枚だろう。今年4月に80歳を迎えるビル、今も元気で敬愛するカーター・ファミリーの土地にいる。

GT7-0958 COUNTRY GENTLEMEN『High Lonesome Complete Starday Recordings』CD2枚組¥3,255-(本体¥3,100-)

カントリー・ジェントルメンの初期からダッフィ/ウォーラー/アドコック/グレイのクラシック・カントリー・ジェントルメンまで、彼らが絶頂期に向かう爆発的エネルギーが収められた1960年代のスターデイ録音の全曲が収められた2001年の2枚組秀作(全51曲)が廉価版で再登場。"Two Little Boys"や"Sunrise"はもちろん、フォスター名曲を多く収録して日本だけで発売された幻のLP『Folk Hits Bluegrass Style』も収録、これで彼ら、謎のスターデイ録音全貌が明かされた。ムーンシャイナー誌2001年6月号(MS-1808 ¥525-)「カントリー・ジェントルメン~明かされたスタディ録音の謎」参照。

SH-3711 RICKY SKAGGS & TONY RICE『Skaggs & Rice: the Essential Old-Time Country Duet Recordings』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ちょうど30年前に発表されたリッキー・スキャッグス&トニー・ライスのすばらしいブラザーデュオ盤名作。今夏発表されたクリス・シーリ&マイケル・デイヴス『I'm Gonna Sleep With One Eye Open』(NONE-79649 ¥2,573-)とぜひ聴き比べて欲しい。この30年、ブルーグラスがいかに精神的に揺るぎないものに成長したか、はたまたいかに堕したか、その証明となるのかもしれない。

■女性ブルーグラス&オールドタイム
PATUX-183 THE STONEMANS『Patsy, Donna & Roni』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Sinking of the Titanic/Remember the Poor Tramp Has To Live/Birds Are Returning(Sweet Fern)/Ruby/I Forgot More Than You'll Ever Know 他全13曲

1926年に父、アーネスト・ポップ・ストーンマン(1893-1968)によってエジソン・レコードに録音された"Sinking of the Titanic"を長姉パッツィーのオートハープとボーカルで1曲目に、バージニア州ゲイラックスのストーンマン家に代々伝わってきた曲を中心に、ドナのマンドリン・インスト"Scotty's Bow"なども含み、ドナのモンロー風マンドリンやロニの達者なスリーフィンガーバンジョーも聴けるものの、全体にはアパラチアンの雰囲気が濃いトラディショナル作品に仕上がっているストーンマンズ2009年作品。23人の子供のうち成長した13人の家族で音楽ビジネスに参入、1960年代にはスコッティのフィドルとドナとロニのすばらしいショーマンシップで人気を博したが、現在残されたのは三姉妹だけという。その悠々としたアパラチア音楽がすばらしい。ムーンシャイナー誌2005年8月号にストーンマン姉妹を訪ねた、かつてのメンバー(スコッティの後任だった)森繁昇のリポートがある。

インスト新入荷
SPC-0003 FERELL STOWE『Personal Tribute to: JOSH』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Randy Lynn Rag/Flatt Lonesome/Cannonball Blues/Fireball Mail/Home Sweet Home/Fireball/What a Friend We Have in Jesus/Shuckin' the Corn/Foggy Mtn. Rock/Maggie Blues-Maiden's Prayer 他全12曲

 ブルーグラス・ドブロってすごくカッコいいんですよ、皆さん!! 左手に鉄のバー1本という制限の中で生まれとんでもない発想と自由自在の音の伸びが絡むスリルはとても刺激的だ。そのドブロのパイオニア、アンクル・ジョッシュ・グレイブス(1928-2006)に捧げられたすばらしいフラット&スクラッグス・インスト曲集。バックにはポールの息子ジョニー・ウォーレン(f)のゲストほか、ロン・ペニントン(m)、ダグ・クリフトン(bs,bj)、アレン・ジョーンズ(bj)、デイブ・マラビラ(g)、スクラッグス・トーン&タッチ・オタクのチャーリー・クッシュマン(bj)が2曲ゲストと、そしてなんとジム・バットリーのスネア・ブラッシュを入れるというさすがのセンス……分かってらっしゃるよね!? こうして聴くとドブロのおいしいフレーズのほとんどすべてをジョッシュがルールしたのだとつくづく納得してしまう。偉大なジョッシュに捧げられた、みんな大好き!?フラット&スクラッグス・インスト・ファン大喜びのお楽しみアルバムです!! ここで使われたドブロはすべてジョッシュと同じ、1930年代製という。息子にジョッシュという名を付けたファーレル・ストウ、子供の頃には毎朝5時45分には起きてWSM局のマーサ・ホワイト・ショウを楽しみにしていたという根っからのジョッシュ・オタク、「1小節に入れる音数を競っても意味がない。わたしはこれまで、バンジョーがスクラッグス・スタイルに、そしてマンドリンがモンロー・スタイルに戻るのを見てきた。ふたたびジョッシュのスタイルがジョッシュの価値を再評価するときだ……」と、ジョッシュ・スタイルを味わうすばらしいアルバムを創った。あなたもドブロ、はじめて見ませんか?

SEAL-039 中川イサト『Sketch』CD¥3,000-(本体¥2,858-)

Hazy Moon/加壽帝羅2011/Little Horse/黄昏の来々軒/Blue/安里屋ユンタ/Blues for A.T. 他全11曲

日本フィンガーピッキン・ギターのパイオニア、中川イサトの最新ギター・アルバムはなんと、前作『Real Thing』から6年ぶりなのだという。1960年代のアメリカのフォークリバイバルの洗礼を受けた多くのミュージシャンの中、一歩その深部に足を踏み入れ、ブルースやオールドタイムからジャズやブルーグラスまで、さまざまなアメリカルーツ系音楽に強く影響されながらも自分の音楽を探しつづけた彼、「これまで思い描いていた楽曲、奏法、音楽性、表現などを『和』のサウンドを中心に、この歳になってやっと見えてきたものを形にすることができたように思います」とライナーで述べるように還暦を越えた今、さらに音楽の深化を求めているようだ。マーティン000-18にストリングベンダーを組み込んだアコースティック・ギターなんて、美味しいね……。

PATUX-184 CORBETT/CHRISMAN/TICE CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Panda & Critter/Ode to Vending Machine/Last Summer/Chincoteague/Lopin'/Stoneground 他全10曲

いずれも20歳になったばかりの新世代バンジョー奏者ウェス・コーベット、ハンマー・ダルシマ奏者サイモン・クリスマンのふたりはワシントン州で14歳からユニットを組んでいたという。そこにワシントンDCの若手ギタリスト、ジョーダン・タイスが加わりトリオとなったアコースティック・ユニット、2007年のデビュー作である。ハンマーダルシマの残響とバンジョーの歯切れの良さが独特の世界を構築する中、タイスのギターが変幻自在にビートを創っていくオリジナル音楽、あたらしいアコースティック・アンサンブルである。今秋、2枚目になる新作が発表予定のジョイ・キルズ・サロウというバンドで活躍するウェス・コーベットというバンジョー奏者に注目しておこう。

各楽器別お勧め再入荷作品
(楽器奏法や教則、またCDに関してはミュージシャン歴豊富なスタッフがアドバイス、また楽器につきましては、本体やパーツなど、各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください)
■ギター
JASMD-3556 HANK SNOW『Plays Guitar, Instrumental Side of Hank』CD¥2,079-(本体¥1,980-)

カントリーシンガー、ハンク・スノウ(1914-1999)がマーティンD-28バリバリの硬質トーンで質実剛健なギターインストを聴かせる11曲と、カリプソやルンバなど独自のサウンドを創った1950年代から1960年代、主にチェット・アトキンスとの二人三脚で生まれたさまざまな録音26曲集。ジミー・ロジャーズをアイドルにデビューしただけあって、そのキャリアを通してハンク・スノウがアコースティック・ギターを重要視していた姿勢が良く分かる。現在のフラットピッキンと比べるとシンプルだが、その分、掛け値なしのギター間奏が心地よく響く。

SH-4040 BRYAN SUTTON & Friends『Almost Live』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ムーンシャイナー誌2009年8月号のカバーストーリーに登場、現在ブルーグラス・フラットピッキンの最高峰と言われるブライアン・サットン、4枚目2009年作は、リッキー・スキャッグスのケンタッキー・サンダーでデビューした1995年以来、ブルーグラスの最先端で積んできたキャリアの総集編的作品。トップクラスのゲストピッカーたちとのオールドタイムやジプシージャズも含んだバトルを経て、クリス・シーリとの目くるめくデュオ"Gonna Lay Down My Old Guitar"で終わる、自身のオリジナルをメインにしたギター弾きまくり快作。

SH-3730 DAN CRARY『Guitar』CD¥2,079-(本体¥1,980-)

クリアなフラットピッキンで、ドック・ワトソンとトニー・ライスとの間に位置するダン・クレアリーの最高傑作。サム・ブッシュ(m)、マーク・オコナー(f)、ベラ・フレック(bj)、T.マイケル・コールマン(bs)らと、"Cotton Patch Rag"や"Tom & Jerry"、スタンレーやモンローらのメドレーなど、各楽器とともに、お手本奏法を聴かせる1982年作品。

■バンジョー
(ムーンシャイナー連載のチチ松村「バンジョー祭り」、世界のバンジョー音楽をお見逃しなく!!)
PATUX-175 MARK DELANEY『Sidecar』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

現在のDCグラス、ナンバーワンのバンジョー奏者マーク・ディレイニーのデビュー作。かつてのエディ・アドコックをはじめ、スクラッグスとは一線を画した発展をしてきたDCグラスのテクニックをバランス良く取り入れつつ、何よりも「音」に対する感情を爆発させる弦へのアタックと意表をつくタイミングの取り方が、わたしには堪らない。ムーンシャイナー誌2009年4月号「連載、吉岡正の闘魂バンジョー」にて特集あり。

VAN-79706 EARL SCRUGGS『Classic Bluegrass Live 1959-1966』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

アール・スクラッグスがいかに偉大なバンジョー奏者か、あの驚異の10枚シリーズDVDでつくづく思い知った諸君!! これはアールがニューポート・フォーク・フェスに残した公式ライブ録音を1枚にまとめたもの。1959年にハイロ・ブラウンを伴って単身参加した8曲(これが凄い)、翌60年にレスター・フラットとバンドを伴った4曲、そして同じく66年の6曲の全18曲(ただし"Girl in the Blue Velvet Band"以外はこれまでにさまざまな形で発表済)。アールのライブ、そのトーン、タイミング、そしてミスにいたるまで、アールの音に対する感性が痛いほど読み取れる…はず、だよ。

REB-7513 JIMMY ARNOLD『Riding with Ol' Mosby』CD¥2,079-(本体¥1,980-)

伝説のバンジョー奏者ジミー・アーノルド。1992年、40歳の若さで他界した天才バンジョー、フィドル&ギターの達人。大塚章と廖学誠、マイク・オルドリッジらが大活躍の1974年作『Strictly Arnold』から7曲、76年の未発表ギター・インスト2曲、82年の『Rainbow Ride』から5曲(内1曲未発表)、83年のボーカル作品『Southern Soul』から3曲のベスト17曲集、ラグタイム名曲やフォスターをはじめ有名曲満載で選曲も秀逸のすごいアルバム。ムーンシャイナー誌09年2月号(¥500-)特集「闘魂バンジョー」参照。バンジョー奏者必聴必携!!

■マンドリン
RCD-59496 THREE RING CIRCLE『Brothership』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

至るところにスーパーピッキンが聴けるお楽しみインスト・トリオ、アンディ・レフトウィッチ(m,f)、ロブ・アイクス(d)、デイブ・ポメロイ(bs)によるプロジェクト、スリー・リング・サークルの2006年デビュー作につづく最新第2作である。リッキー・スキャッグス・バンドの若き凄腕フィドラー、アンディがここではマンドリンを弾きまくり、ブルーハイウェイのロブがスライドしまくり、ナッシュビルの超ベテラン・ベーシスト、デイブ・ポメロイがファンキーなリズムを刻むインスト・トリオ。トム・ペティ名曲"Wildflower"にはジョン・ランドール・スチュワートをボーカル・ゲストに迎えたほか、ラルフ・タウナー"Anthem"、ジョン・スコフィールド"A Go Go"の3曲以外はメンバーのオリジナル。マンドリンとドブロというメロディ楽器を、歌うベースがリズムのみならず、しっかりとした方向付けをしていく新しいアコースティック・アンサンブル。

PATUX-182 FRANK WAKEFIELD『Ownself Blues』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

「怪物!」という敬称がピッタリのマンドリン・グル(導師)、フランク・ウェイクフィールドの最新作は、最高作といえる秀作。ワシントンDC周辺の若者たち、まさに70歳の彼にとっては孫世代のスーパーピッカーたちを得て、そのウキウキとした様子が目に浮かぶようなすばらしいブルーグラス作品。ビル・モンローよりも「モンローらしい」と言われたというフランク。本最新作でもその旺盛な創造力は衰えず、一聴するだけでは「バタバタバタバタ……」という印象の音の粒、その一音ずつに魂が聴こえるのは晩年のモンローに匹敵する凄さだ。

DGR-001 JUSTIN MOSES『Dusty Roads』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

驚くべきマルチプレイヤーぶりで、現在もっとも注目のミュージシャンとして話題のジャスティン・モーゼズが2006年に発表した唯一のソロ作品。マンドリンがメインだが、全12曲中7曲はボーカルやハーモニーも含んですべて自分ひとりの録音というスーパーマルチプレイヤー。2000年、ブルー・ムーン・ライジングに参加、2005年にシエラ・ハルのハイウェイ111の創立メンバーとして活躍、ニューファウンド・ロードなどを経て2009年のダン・ティミンスキ・バンドに参加。現在はリッキー・スキャッグスのケンタッキー・サンダーのバンジョー奏者として活躍中。今後の要注意人物です!

■フィドル
 今月は特選コーナー、ケニー・ベイカーに注目しよう!! ケニーが創り上げたモンローと同種のアルペジオ感覚から生み出したフレージングこそ、ブルーグラス・フィドルの基礎だと考えます。
CO-2706 BOBBY HICKS『Texas Crapshooter』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ブルーグラスとカントリー(ウエスタン・スウィング)のフィドルが同時に楽しめる、ボビー・ヒックスが1977年に発表した秀作。A面にウェスタン・スウィング(バディ・エモンズ、バック・ホワイトほか)、B面にブルーグラス(サム・ブッシュ、アラン・マンデほか)という楽しいエンタメ作品。

■ドブロ
RCSI-1033 IVAN ROSENBERG & BILLY CARDINE『The Donkeys』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

スリーフィンガーとクロウハンマー・バンジョーのメチャ格調高い東洋マウンテン風の美しいインストではじまる、ともにドブロ奏者でもあるアイバン・ローゼンバーグ(左チャンネル)とビル・カーダイン(右チャンネル)、2007年の大秀作品が再プレス。クロウハンマー・バンジョー奏者としても知られるアイバンと新世代のドブロを代表するビルのふたりが、インド系のスライドギターのチャトランギ(Chaturangui)なども含む、弦をスライドするいう奏法のさまざまな可能性を聴かせてくれる。ビルのバンド、ビスケット・バーナーズのギタリスト、ダン・ブレッツが趣味の良い音を聴かせてくれ、同バンドのメアリー・ルーシー"No Ash Will Burn"やシャノン・ウィットワース"Don't Look Rough and Rocky"が素敵にスモーキーな女性ボーカルを聴かせてくれる。限りない可能性を持つスライドギター、ドブロのあたらしい世界を覗いてください。楽器の種類関係なく、お勧めのアコースティック作品!!

■オートハープ
RCSI-1036 JO ANN SMITH『Lyrical』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Patty Ann/Rebecca/Bill Cheatham/Amazing Grace/Big Sciota/Going Home/Wayfaring Stranger 他全14曲

1999年度ウィンフィールド最優秀オートハープ奏者で、2003年度マウンテン・ローレル・オートハープ・ギャザリングのチャンピオン、ジョー・アン・スミス、デビュー作『Rythmn of the Rain』(2004)につづく最新第2作。ローカルな音楽仲間のフィドルやマンドリン、ギター、ベースにユーリアン・パイプやチェロなどを伴って、有名ゴスペルやフィドル・チューンからドボルザークの「新世界」、そしてブルーリッジ系ブルーグラスのインスト定番として知られるハーシャル・サイズモアの「レベッカ」まで、37本の弦と14のコードバーを駆使して、すばらしいテクニックを披露する。夫からクリスマス・プレゼントでもらったオートハープをここまで弾きこなす彼女の感性が気持ちいい。

オールドタイム&フォーク新入荷
RCSI-1040 CARTER FAMILY III『Past & Present』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Maybelle's Guitar/Sun of the Soul/Bury Me Beneath the Willow/In Between/Sea of Galilee/I Never Will Mary/Rye Cove/Farther On 他全13曲

A.P.とサラ・カーターの孫で、ジャネットの息子デール・ジェットと、メイベル・カーターの孫でジューン・カーターとジョニー・キャッシュの息子ジョン・カーター・キャッシュ、そしてその妻ローラ・リン・キャッシュの3人、「カーター・ファミリー三世」としてのデビュー作『過去と現在』である。クリンチ・マウンテンの山懐で生まれた祖父母カーター・ファミリーの音楽を核に、アパラチアの伝統を受け継いだオリジナルを散りばめ、ノーマン&ナンシー・ブレイク、ジェイミー・ハートフォード、ラリー・パーキンス、デールの妻テレサ・ジェット(bs)ほかがシンプルなカーターファミリーサウンドでしっとりと聴かせる。ちなみにローラは瀬戸大橋に長期滞在、宝塚フェスにも来てくれたフィドラーだ。カーター・ファミリー第四世代となるジョンとローラの娘アンナ・メイベル・キャッシュも登場する。クリンチ・マウンテンの山懐に静かに流れていたアパラチアン・バラッドの伝統がしっかりと受け継がれている。

ACNY-1109 GILLIAN WELCH『The Harrow & the Harvest』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Scarlet Town/Tennessee/Down Along the Dixie Line/Six White Horses/Hard Times 他全10曲

実に8年ぶりとなるギリアン・ウェルチのすばらしい最新作。マンハッタンで生まれウエスト・ロサンゼルスで育った1967年生まれの都会っ子ギリアン、少女時代にブルーグラスとアーリーカントリー(オールドタイムとも言う!)に出会って衝撃を受け、スタンレー・ブラザーズやカーター・ファミリーとデルモア・ブラザーズなどに私淑、ボストンのバークリー音楽院時代には日本から短期留学していたバンジョー奏者の吉崎ひろしやドブロの橋岡重尚らとブルーグラス・フェスを回ったという逸話もある。ナッシュビルに移ったのち1996年、ピーター・ローワンの前座をしていたときにT.ボーン・バーネットに認められデビュー、その色濃いアパラチアの陰影を背負った精神性で女性ブルーグラスやオールドタイムに測り知れない影響を及ぼすようになっていくシンガー/ソングライターである。21世紀初頭アメリカ音楽の社会現象ともなった「オー・ブラザー現象」を影でサポートしたのは彼女である。そのカリズマ性を誇示することなく、極めてマイペースな活動からの久々の最新作は、バークリー時代の学友デビッド・ロウリングスをパートナーに、ふたりだけで創り上げたアパラチアン・トラッドを深化させた全曲オリジナルだ。一時はその激しいダウンストロークからビル・モンロー的と言われたデビッドのギター、1曲目などでは琴を思わせる繊細さと美しさを増し、効果的に使われるクロウハンマーバンジョーとともに見事なブラザーデュオ・スタイルのアコースティック・アンサンブルを生み出している。マーダー(殺人)・バラッドも含んだアパラチア伝統の線上にあるオリジナル・アルバム。 ジャケットはプロデューサーでもあるデビッドが小さな印刷屋を指名して創った特別なもの。その製作の様子は以下のリンクにて。http://www.youtube.com/watch?v=k_Mz_imdISk

AJB-0902 内田昭弘『aki solo』CD-R¥1,500-(本体¥1,429-)

Callahan/Young Dan Tucker/Ducks on the Pond/Sugar Hill/Boatsman/Paddy on the Turnpike 他全20曲

オールドタイム・フィドルの魅力をタイトルどおりのソロで見事に弾き切る内田昭弘の手作りCD。バイオリン一本から流れるアパラチアン・グルーヴが実に見事だ。小さなバイオリンに宿るそのアパラチアの魂はそのままブルーグラスに受け継がれていくのだが、オールドタイム・フィドルは、ブルーグラスのアンサンブルや商業価値に対して、あくまで非常に個人的なものでコミュニティの中で連綿と伝えられていくといった種類のもののようだ。それだけに、人のぬくもりがより強く感じられるのだろうか、彼らのジャムは飽くことなく永遠に続く。もとはブルーグラスのバンジョー奏者だった彼がオールドタイム・フィドルにハマった理由は、2009年10月号に「至福のオールドタイム・ジャム」という特集記事でインタビュアーの安川直樹に語られている。

LDR-1006 SUZY BOGGUSS『American Folk Songbook』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Shady Grove/Shenandoah/Red River Valley/Banks of the Ohio/Wayfaring Stranger/Johnny Has Gone for a Soldier/Wildwood Flower 他全17曲

1990年代にカントリーシンガーとしてブレークしたスージー・ボガスの最新作はパット・バージソンのギターをメインにした超有名アメリカン・フォークソング集。イリノイ州立大学時代にコーヒーハウスなどで歌いはじめたという彼女、初期のヒットに"Someday Soon"などがあるようにフォークという視点を持ちつづけていたのか、直球勝負のトラッドフォーク集。チェット・アトキンスに可愛がられたパット(A.クラウスの元夫というか、ホット・クラブ・オブ・ナッシュビルのメンバー)のギターとチャーリー・チャドウィック(bs)ほか、曲によってステュアート・ダンカン(f,m)、ジェフ・テイラー(accordion,whistle)、リチャード・ベイリー(bj)らナッシュビルのベテランにジョン・マカッチェオン(hammer dulcimer)らが、出過ぎずほど良いバックアップで、スージーの、これまたカントリー過ぎず、アパラチアでもなく、ポップな声でさらっと聴かせる。ゆったりと、馴染みのアメリカン・フォークを楽しもうという人にはお勧め、肩の凝らない美しい作品。 本作のプロモ・ビデオのリンクは、http://vimeo.com/20642911

オールドタイム&フォークお勧め作品
DTR-001 BRAD LEFTWICH & HOGWIRE STRINGBAND『Rascal Fair』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Rabbit in the Lowland/Sally Johnson/Shout Lula/Let Me Fall/Sun's Gonna Shine 他全16曲

古いラウンドピーク・スタイルのフィドルとバンジョーを現在に伝える導師、ブラッド・レフトウィッチのオールドタイム・ストリングバンド、ホッグワイアーの最新デビュー作。16曲中、歌物が11曲とフィドルチューンが5曲、ブラッドのフィドル、パートナーのリンダ・ヒギンボサムのバンジョーとバンジョーウクレレ、元パンクロッカーというジョエル・レンシュのリズムギター、そしてマリエル・アベルのベースで、オールドタイム・ストリングバンドの命でもあるダンサブルなリズムに乗って、タイトなハーモニーを聴かせる現代オールドタイムの秀作だ。ブラッドにはラウンドピーク・スタイルのフィドル教則本+CD『Old Time Fiddle Round Peak Style』(MB-20485BD ¥4,095-)、とバンジョー教則本+CD『Round Peak Style Clawhammer Banjo』(MB-96660BD ¥3,885-)がある。

カントリー新入荷
UM-02 GENE WATSON & RHONDA VINCENT『YourMoney and My Good Looks』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ブルーグラス界の女王として君臨するロンダ・ビンセント、マーサ・ホワイト社提供のバスで精力的にツアーを続ける彼女の最新作は、本物のカントリー・ミュージックにこだわって活動を続けて、"Fourteen Carat Mind"のヒットで知られるジーン・ワトソンとのコラボレーションによる正調カントリー作品。ファミリー・バンド、サリー・マウンテン・ショーでデビュー後、独立してレベル社から質の高いソロ・アルバムをリリースした後にカントリーに転身、この頃に熊本のカントリー・ゴールドで来日、その後、ブルーグラス界に復帰してからは押しも押されぬヘッドライナーとして活躍、充分に培ったキャリアと実力で、カントリー界の大御所と互角に渡り合っている姿は圧巻である。

RCSI-1042 BLAKE SHELTON『Red River Blue』CD¥3,097-(DVD特典つき)(本体¥2,950-)

7月30日、ビルボード総合とカントリーチャートともにナンバーワンをヒットした35歳、ブレイク・シェルトン最新作。1曲目の"Honey Bee"はホットカントリーソングの1位をヒットしている。抜群の歌唱力で高校卒業後2週間で故郷オクラホマをあとにナッシュビルに移ったというから、メインストリーム・カントリースターを目指した成功者だ。本作には元スティールドライバーズのクリス・ステイプルトンの作品が3曲収められている。 なお、2001年のデビュー作『Blake Shelton』(WB-24731 ¥1,575-)と、2003年の第2作で、故ハーリー・アレンの書いた"The Baby"がナンバーワンヒットした『The Dreamer』(WB-48237 ¥1,575-)の在庫がある。

RCSI-1041 LEONA WILLIAMS『Grass Roots』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Midnite Blue/Mama, I've Got to go to Memphis/Take This Hammer/Molly & Tenbrooks 他全11曲

オザーク地方でファミリーバンドで活躍、15歳で1958年にデビュー、ロレッタ・リンのバックバンドでベースとコーラスを担当する下積みののち、ソロ・デビューするも大きなヒットは残していないが、その筋金入りのトラッドカントリー唱法は多くのファンの認めるところで、1978年から84年まではマール・ハガードの妻として共作やバックアップ・ボーカルで活躍もしている。本作は自身のルーツだというブルーグラス・アルバムと銘打っているが、そのすばらしいボーカルと全体の出来栄えはトラッドカントリーそのままだ。ビンス・ギルとビル・モンローを称える"The Legend"ほか、シャロンとシェリル・ホワイト姉妹、ロドニーとベバリー・ディラード夫妻、マック・ワイズマン、そして最後のモンローソングではメロディ・ハート、バーバラ・フェアチャイルド、パム・ティリス、ロンダ・ビンセントがゲスト出演。

カントリー発掘、編集モノ新入荷
BACM-315 WAYNE RANEY featuring the DELMORE BROTHERS CD¥2,888-(本体¥2,750-)

I'm On My Way/I Want a Home in Dixie/I Feel Just Like a Millionaire/Real Good Feelin' 他全25曲

第2次世界大戦後の1946年、オハイオ州シンシナティのキングレコードにデルモア・ブラザーズとともに録音したハーモニカ奏者ウェイン・レニーの25曲集。ブギウギなどの路線を明確にしたウェイン・レニーとデルモアの共演はヒルビリー音楽専門だったキング・レコードにとってのちのR&Bアーティストらの獲得やロカビリーにいたる試金石となり、アメリカの白人音楽と黒人音楽を考える上で重要な録音だといわれている。

カントリーお勧め作品
BCD-16928 GEORGE JONES『Walk Through This World With Me:The Complete Musicor Recordings 1965-1971(Part 1)』CD5枚組+本¥17,325-(本体¥16,500-)

初期ジョージ・ジョーンズ全集の第一弾、ミュージコー編(1965~71年)の第一部全193曲。彼がユナイトそしてミュージコーに在籍した10年足らずのこの期間こそは、ジョージ・ジョーンズがもっともジョージ・ジョーンズらしかった時代、ウェストコーストに君臨したバック・オウエンズという強力なライヴァルと競い合って、ナッシュヴィル・カントリーの本流を守り抜き、ポップに流れていた状況を一変させたストレートかつ重厚なサウンドを完成に導いた時期として、歴史に残っている。ミュージコー編第二部『A Good Year for the Roses:The Complete Musicor Recordings 1965-1971(Part 2)』CD4枚組+52Page Book(BCD-16929 ¥14,438-)は全131曲収録。UA編とともに、ジョーンズ節完成への全貌が遂に明かされた。ホンキートンクカントリーの「キング」ジョージ・ジョーンズのすべてがここに。

REB-1694 LARRY SPARKS『Sings Hank Williams』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

デル・マッカーリーと並ぶ、現在ブルーグラス・ボーカルの重鎮ラリー・スパークスの素晴らしいブルーグラス/アコースティックによる1977年作ハンク・ウィリアムズ曲集。

映像新入荷
PSR-1102 城田じゅんじ&坂庭しょうご『Fifty Fifty』DVD¥4,500-(本体¥4,285-、本編52分特典映像13分)

朝の雨~Sitting on Top of the World/Windy & Warm/ミシシッピジョンの想い出/Home Sweet Home~Done Gone/力をあわせて/Dueling Banjo 他全15曲

京都と宝塚であまり行き来をしたわけではないけれど、節目ごとに相談してくれた城田じゅんじ。周りでは原理主義者vs世俗主義者といった視点で面白がった人もいるようだが、われわれは何も気にせずに会えば仲良く話したりジャムをした。早く逝ってしまった坂庭しょうごとはあまり会う機会がなかったが、それでも会えばお互い得意の軽口をたたいた。わたしは今でも彼らの日本語詞は歌えないが、彼らふたりが日本のブルーグラスに残した功績はとても大きいことは十分承知している。これは故坂庭と城田がともに50歳だった2000年に発表された吉田恒星映像作品のDVD化である。

FGM-1016D SCOTT NYGAARD, JACK LAWRENCE, ROBERT BOWLIN『Picking at Peaceful Bend II』DVD¥3,990-(本体¥3,800-、カラー63分)

Forked Deer/Little Sadie/Dinah/Midnight on the Stormy Deep/Old Kentucky Home/Red Rockin' Chair/I Am a Pilgrim/Nine Pound Hammer 他全14曲

サイドマンとして名を馳せたベテラン、スコット・ナイガード(ティム・オブライエン)、ジャック・ローレンス(ドック・ワトソン)、そしてロバート・ボウリン(ビル・モンロー)による、遊び心一杯のギターごっこ。トラッドフィドルチューンからバラッド、フォスターからスタンダードスウィング、モンローからクラレンスまで、サイドマンらしいポーカーフェイスの奥ゆかしさとシュアな音選びが地味なギターフリークの至福の時をもたらしてくれる。ベースを弾いてるのは、日本の長野でブルーグラスの魅力を知ったというウィル・マリング、オリジナルソングと"I Am a Pilgrim"の歌も披露してくれる。ブルーグラス出身の3人、ドライブを作るチョップ楽器がないためか、コンサートのはじめには揺らぎが生じるが、時間が経つに連れてそれぞれがドライブを取り戻していくライブならではのスリル/醍醐味も味わえる。モンロー最後のフィドラーだったロバート・ボウリンのギターがすばらしいぞ! ボーナスとして2曲、若いジョッシュ・ウィリアムズとタイラー・グラントのデュオライブ映像がオマケ。

RCSI-1037D KARL SHIFLETT & BIG COUNTRY SHOW『Live from Jerusalem Ridge: June Bug & Vintage Karl』DVD-R2枚組¥3,098-(本体¥2,950-、140分)

Take Me Back to Tulsa/Act Naturally/Turkey in the Straw/Don't Get Above Your Raisin'/Why Baby Why/Truck Drivin' Man/Shuckin' the Corn 他全30曲

1940~50年代の田舎のショウを再現しようとカール・シフレットが組んだ、その名もビッグ・カントリー・ショウが2009年10月、ビル・モンローの生誕地エルサレム・リッジにある生家前の野外ステージで収録した15曲と、2002年の生家前での15曲の合計30曲を収めたDVD-Rに、オマケの40分に及ぶインタビューの2枚組。昔のワンマイクの典型的なエンターテイメントとカールのコミカルな動きが飽きさせない楽しいステージを創る。2009年のライブでは来日経験もあるモンロースタイル・マンドリンのデビッド・ロング(m)、17歳にしてスクラッグス/レノのビッグバンジョーを体得したディラン・スコット(bj)、プレストン・マイケル・シュミット(f)、クリス・シフレット(bs)、ダン・ヒューロー(washboad)。2002年のメンバーは、今年3月に飛行機事故で亡くなったビッグバンジョー奏者ジェイク・ジェンキンズ(bj)、ランディ・リンドリー(m)、チャック・ウエスターマン(f)、クリス・シフレット(bs)、アンディ・ラフ(d)。ワンマイクならではのリズム・アンサンブルで聴かせるブルーグラス・グルーヴ、カールのコミカルな動きとヒルビリーなボーカルに惑わせれずに、高い音楽性を楽しみたい。現代にワンマイクを復活させたパイオニアでもあり、第一世代のブルーグラスが聴衆を惹きつけてきた、アコースティック音楽の調性!?の究極パターンに挑戦、とても良くできたレトロ・ブルーグラス・ショウをお楽しみください。

CCD-PW01 V.A.『Porter Wagoner Show, Vol.1』DVD-R¥2,573-(本体¥2,450-)

1955年に"A Satisfied Mind"、65年に"Green Green Grass of Home"、そしてドリー・パートン(1946-)を見出したことでも知られるポーター・ワゴナー(1927-2007)、1960年から1981年まで、686本の30分番組が創られた『ポーター・ワゴナー・ショウ』から、1970年前後に収録されたと思われるビデオ、そのCMを抜いた6本分(約133分)がシリーズDVD化されている。いずれのプログラムもポーターの曲で始まり、その日のゲスト、そしてレギュラーのドリー・パートンと自身のバンド、ワゴンマスターズのバック・トレント(1938-)のエレキ・バンジョー(強烈チキン・ピッキンとチューナーがお得意)、またはレノ&スマイリーで知られたマック・メゲェヘ(1929-2003)の踊るフィドルをフィーチャーした曲やベーシストのスペック・ローズ(1915-2000)のコメディから、ふたたびポーター、そしてゲストというルティーンが繰り返される。シリーズ第一巻のゲストで登場するのはウィリー・ネルソン、ハンク・ウィリアムズJr.、レッド・ソバイン、キティ・ウェルズ、ウェイロン・ジェニングズ、レフティ・フリーゼル。カントリーファンにとってお宝DVDシリーズ全20巻の発売だ。

映像ものお勧め作品
SRDVD-2005 CLARENCE WHITE『Guitar Workshop』DVD¥3,098-(本体¥2,950-)

フラットピッキン/ブルーグラス・ギターのスタンダードを創ったクラレンス・ホワイトの奇跡的に残された24分のギター・ワークショップ映像を中心に写真やビデオ(1961年のTV番組『メイベリー110番』や1965年の映画『Farmer's Other Daughter』でのカントリー・バックアップなどの超貴重な映像)で構成された45分のDVD作品。1973年に29歳の若さで他界した天才ギタリスト、死の3ヶ月前に遺したそのたぐい稀なテイスト、タイミング、トーンの3T、ブルーグラス・ギターの繊細なタッチとリズムをとくと楽しむことのできるワークショップでの"Listen to the Mockingbird"、"Crawdad Song"、"I Am a Pilgrim"、"Soldier's Joy"、"Sally Goodin'"など、ちょっとC調な司会者ボブ・バクスターとのやり取りで垣間見せる性格、最後の3曲ではローランド・ホワイトやバイロン・バーライン、アラン・マンデらも参加してのジャム。ギタリストにとっての超お宝である。クラレンスのギター・タッチ、美しい運指と羽のような右手を間近で見る喜びは……。

SRDVD-2001 MULESKINER『Live』DVD¥3,098-(本体¥2,950-)

New Camptown Races/Dark Hollow/Land of the Navajo/Blackberry Blossom/Knockin' on Your Door/Opus 57 in G Minor/Red Rocking Chair/The Dead March/Orange Blossom Special.

1970年代のブルーグラスを代表する究極のメンバーによるトラッド・ブルーグラス・ライブDVDが再入荷!! 故クラレンス・ホワイト、ピーター・ローワン、デビッド・グリスマン、ビル・キース、そしてリチャード・グリーンが白熱のブルーグラス・ライブを繰り広げる。こののちに発表された公式アルバムと比べて、驚くばかりのトラッドグラスに、ロック畑で活躍していた元ブルーグラス小僧たちの心意気が嬉しい!! このライブの各楽器をコピーしたバンド・スコア(BOOK-25 『Muleskinner Live Band Score』¥4,725-)もある。

VES-13115 DAVID BROMBERG『Demon in Disguise』DVD¥3,308-(本体¥3,150-、102分)

1970年代はじめ、そのギターテクとニューヨーカーらしい粋さで黒人ブルースと白人オールドタイムをカバー、数々の名演を残したデビッド・ブロムバーグが、自身の音楽ルーツや人生を語りながら20曲を悠々と演じるすばらしいリビングルーム・コンサート。63歳のブロムバーグの味わい深いニューヨーク経由の南部音楽がたっぷりと楽しめる秀作。

VES-13058D TONY RICE『Video Collection』DVD¥3,308-(本体¥3,150-)(62分)

1970年代以降のブルーグラス・ギターを根底から変えたトニー・ライスのフラットピッキン・ギターのスリルと興奮を1992年のマールフェスのライブ映像から編集した全15曲。サム・ブッシュ、ベラ・フレック、ジェリー・ダグラス、マーク・オコナー、マーク・シャッツを引き連れたジャムは20世紀ブルーグラスの宝物!! 1970年代ブルーグラス・ファンの必須アイテム! ちなみにムーンシャイナー誌では、昨年発表されたトニー・ライスの自叙伝『Still Inside』(BOOK-46 ¥3,990-)特集として2010年6月号(MS-2708 ¥525-)でトニーの1955年マーティンに関する特集がある。

VES-13104 DAVID LAIBMAN『Guitar Artistry of David Laibman』DVD¥3,308-(本体¥3,150-、90分)

Nola/Maple Leaf Rag/Dallas Rag/Fingerpickin' HonkyTonk/Dill Pickles Rag 他全14曲

1970年、フォークウェイズ社からエリック・ショーンバーグとともに名盤『New Ragtime Guitar』を発表、現代フィンガースタイル・ラグタイム・ギターの創始者として知られるデイビッド・レイブマン。その彼が、スコット・ジョップリンやジェイムズ・スコット、ジョセフ・ラムらのラグタイム・アレンジや自らのオリジナルを聴かせ見せる(内7曲はDVDにpdfファイルとしてタブ譜が収められている)。また、自身のギター・スタイルやアレンジ手法などについて語るインタビューもある。

教則もの新入荷
ACU-RS3 RON STEWART『The Fiddlers of Flatt & Scruggs』DVD¥5,198-(本体¥4,950-、67分、楽譜付)

The Girl I Love Don't Pay Me No Mind/We'll Meet Again Sweetheart/My Cabin in Carolina/No Mother or Dad/Why Don't You Tell Me So/Earl's Breakdown/Thinking About You/Honey You Don't Know My Mind/Foggy Mountain Special/Let Those rown Eyes Smile at Me/Shuckin' the Corn.

これは嬉しい!!わが憧れのブルーグラス・フィドルの最高峰のひとつ、ジミー・シューメイトによるフラット&スクラッグス録音最初期の"We'll Meet Again Sweet Heart"と"Cabin in Caroline"の完全コピーをはじめ、ブルーグラス・スタイル・フィドル奏法の一翼を担った歴代フラット&スクラッグスのフィドラーたちのすばらしいイントロや間奏の数々を、3歳でフィドルを弾きはじめてから常にターンテーブルにはF&Sのレコードが回っていたというロン・スチュワートが教えてくれるぞ!!(ちなみにもう一翼はケニー・ベイカーに昇華されたモンローのフィドラー系譜である) F&Sフィドラーの特色はベニー・マーティンからポール・ウォーレンに受け継がれた切り込み/突っ込みスタイルではあるが、上述のシューメイトからベニー・シムズ、ハウディ・フォレスターら、初期のメロディアスなF&Sフィドル美学から、ベニー・マーティン美学の極み("Honey..."のみジミー・マーティンから)とチャビー・ワイズのスウィングをはさんでポール・ウォーレンのツッコミまで。それぞれの奏者の説明の間に見せる"I'll Never Love Another"、"I'll Stay Around"、"Old Home Town"、"Dim Lights, Thick Smoke"、"Dig a Hole in the Meadow"なども見ごたえ十分。コードの中で指が動くことを意識し、リズムそしてビートに乗って右の弓が弦に吸い付くように「歌う」のだ。中級者はひたすら学び、上級者は言外のトーンと微妙な指使いを感知し、初級者はひたすらその超一級の微なる動きに感動し、より上を目指して励もう! ……憧れのあの名曲がこんな風にして弾かれていたのだという感動を呼ぶ名作である。

RCSI-1038D TERRY BAUCOM『Driving with the Duke』DVD¥2,940-(本体¥2,800-、55分)

Can't You Hear Me Callin'/Gold Rush/Sally Goodin/Blue Night/White House Blues/Nobody's Love Is Like Mine.

1970年代末のブーン・クリーク時代に、そののちの1980年代以降のバンジョートレンドを創ったといわれ、「Duke of Drive(ドライブ公爵)」という異名を持つテリー・バウカム。実に分かりやすいソリッドグラスのノリのパターンを生み出したブーンクリーク時代からクイックシルバーやサード・タイム・アウトでの有名スタンダード6曲を丁寧に教えてくれる中級者向き2007年自家制作の教則DVD作品。スリーフィンガーの基礎が弾ける方に、バシッと決まるソリッドなブルーグラス・バンジョーの典型的パターンを教授してくれる。司会進行の妻シンディ・バウコムはの人気DJとして知られ、IBMAファンフェスのプロデューサーのひとりでもある。

教則ものお勧め
教則に関しては演奏レベル/ニーズに応じて、ご相談ください。
MB-20485BD BRAD LEFTWICH『Old Time Fiddle Round Peak Style』128頁Book+CD¥4,095-(本体¥3,900-)

トミー・ジャレルをはじめ、多くの偉大なフィドラーやバンジョー奏者を生んだバージニアとの州境近く、ラウンドピークと呼ばれる地方の奏法の伝承者、ブラッド・レフトウィッチがクロウハンマー・バンジョーにつづいて発表したすばらしいオールドタイム・フィドル教則本である。有名フィドル・チューンやバラッドなど83曲の楽譜とボーイングを含めたタブ譜、そしてCD音源がセット、各曲の解説や歌詞なども興味深い。

楽器、その他…
WADE F-5 MASTER MODEL MANDOLIN #2005 ¥472,500-(本体¥450,000-)

Co-Mandoというマンドリン専門サイトで、Tony Willamson(ロアーの研究家、プレイヤー、ディーラーとして有名)が推薦するTop10製作家に選出された上田 洋一(Yoichi Ueda)によるWADE MANDOLIN、F-5マスターの初期モデル。 ロイド・ロアを強く意識したスペックでトーンとバランスを向上させるために初期のギブソン社で採用されたヴァージトーンを装着、イングルマン・スブルース・トップ、カーリー・メイプル・サイド&バックエボニー指板。スプリット・バーニッシュ仕上げ。ビンテージ・ギブソンを髣髴させる外観と音色、弾き易さ、是非一度、試奏して確かめてください。

RF-1 『ルーベン・フィドル』 定価¥105,000-→¥89,250-(本体¥85,000-)

日本を代表するフィドラー、Jimmy赤澤お薦めブルーグラス向きセットアップに特化したフィドルが登場。Reubenフィドルは、フィドルとしての細かなチューンナップから、バイオリン工房に指導をして、ブルーグラス、オールドタイム独特のダークでスイートなトーンを実現。多くのフィドラーが使用するダダリオ・ヘリコア弦やウィットナーのアジャスタブル・テールピースも標準装備。 音のバランス、音量、ホールド感など既に高い評価を得ている。初回入荷分即完売、今回からなんとカーボン製の弓が付いて来ます。初心者にはまたとないお勧めセットとなります。なんちゃってフィドラーの方々にもお勧めします。エボニーフィッティング、アンティックフィニッシュ、ケース、弓、ロジン付き。

BU-ST 『ブルーグラス・アンリミテッド社のバンパー・ステッカー』各¥315-(本体¥300-)

30年以上に渡り、ベストセラーを続けるブルーグラス・アンリミテッド誌バンパーステッカー全6種類。紺地に白字で鮮やかなスローガンが書かれたシンプルなもの。29cmx7cmの横長。スローガンは以下の通り。

●I Love Bluegrass ●Bluegrass Music Finger Picking Good ●Bluegrass Music Hear It, Play It, Love It! ●My Grass Is Blue ●Have You Hugged Your Banjo Today? ●Clean Up Air Polution Play Bluegrass Music  詳細

MISC-NP2 NATIONAL『Finger-Pick PAT. No. 1787136 U.S.A.』¥315-(本体 ¥300-)

定番、Nickel Silver、戦前のオールド・ナショナルの復刻版。バンジョーなどのフィンガーピックだ。 詳細

輸入雑誌
(以下の4誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白さをいかがですか)
■フラットピッキン・ギター誌
隔月刊の掲載全タブ譜対応CD付きフラットピッキン・ギター誌。ブルーグラスからスウィング/ジャズまで。一冊でさまざまな奏法が学べる。
FGM-15.5 最新「2011年7~8月号」CD付きBook¥2,625-(本体¥2,500-)

若手注目バンド、ジョイ・キルズ・サローのギタリストで、2006年の全米フラットピッキン・チャンピオンで、ギター製作家でもあるマット・アーカラのカバーストーリーとタブ譜"Greasy Coat"ほか、ジョー・カー"Flatt 5"、初心者"Ballad of Jed Clampett(じゃじゃ馬億万長者)"、スティーブ・カウフマン"Maid Behind the Bar"、ジョン・カーリニの理論教室は"The Sooner the Better、ブラッド・デイビス"Your Love Is Like a Flower"(デイビス/ミラー/メイのアルバム『Doves, Crows and Buzzards』より)、キャシー・バーウィック"Nashville Blues"、レジー・ハリス"Old Joe Clark"、オリン・スター"Fisher's Hornpipe"、ディックス・ブルース"Chinatown, My Chinatown"、ジョン・ミゲーン"Tando Derrane"、スティーブ・ポティア"I Wonder Where You Are Tonight"など、おなか一杯のフラットピッキン68頁!!

なお前号「2011年5~6月号」(FGM-15.4 ¥2,625-)は、カントリーのティム・マグロウのギタリスト、ボブ・ミナーのカバーストーリーと、有名スタンダード曲満載の68頁。

■バンジョー・ニューズレター誌
 世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。
BNL-11/07 最新2011年7月号 ¥525-

独自のスリーフィンガーでユニークなバンジョー世界を創るトニー・エリスのカバーストーリー(なんと!インタビューはスティーブ・マーティン)ほか、ジョー・ニューベーリー(マイク・コンプトン/ブルース・モルスキー/レイフ・ステファニーニらとオールドタイムバンド、ジャンプステディ・ボーイズのバンジョー)らのインタビューとタブ譜は、バッハの"Bourree"、トム・アダムズ"Battle Cry of Freedom"、初心者は"Train 45"のリードとテナーとバリトンの3部ハーモニー、ラリー・パ-キンスは『I Just Want 2 Pick Like Earl』から"Some of These Days You're Going To Be Sad"、バックアップは4ヶ月目の"Blue Ridge Cabin Home"(J.D.クロウのブルーグラス・アルバム・バンドより)、トニー・エリス"Boodles"ほか、バンジョーに関する話題満載44頁。

ちなみに6月号は売り切れ、5月号はテリー・バウコムのカバーストーリーと最新作のタイトル曲"In a Groove"のタブ譜ほか。4月号はギブソン・ブラザーズのエリック・ギブソンをカバーストーリーに、最新アルバム『Help My Brother』(COMP-4549 ¥2,573-)より"Walking West to Memphis"のタブ譜ほか。3月号はロジャー・スプラングのカバーストーリーにタブ譜は"Greensleeves"のほか……。

■ブルーグラス・アンリミテッド誌
米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。
BU-11/08 最新2011年8月号 ¥840-

米国ブルーグラスのオピニオン・リーダーのひとり、ロン・トーマソンのカバーストーリーほか、ジョージ・グルーン、デラウェア・ブルーグラス・フェスほかの特集記事と、コラムや広告も楽しめる米国ブルーグラス情報満載の76頁。

ちなみに5月号はクリス・ヒルマン&ハーブ・ピーダセン、6月号はドイル・ローソンとクイックシルバー、7月はピーター・ローワンのカバーストーリー。

■オールドタイム・ヘラルド誌
内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。
OTH-1211 最新2011年6月/7月号 ¥1,260-

オールドタイムにおけるマンドリンの大特集のほか、シンギング・カウボーイのパイオニアのジュール・アレンほか、伝承音楽の情報満載の52頁。

OTH-1210 2011年4月/5月号 ¥1,260-

ボブ・カーリンが調べ上げたエルギン・ハワイアン・ギター・クラブの歴史物語、ケンタッキーの女性バラッド・シンガー、アディ・グレアムの物語ほか、伝承音楽の情報満載の58頁。なお冒頭、東日本大震災に関して、世界中のオールドタイム音楽コミュニティとはオールドタイムとブルーグラス音楽でつながっている日本のミュージシャンとファンに日本語と英語で暖かいメッセージが贈られている。

月刊『ムーンシャイナー』

1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌、28年目です。

■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-

お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■バックナンバー:各¥525-。

下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2810 最新2011年8月号(通巻334号)¥525-

7月8日に他界したブルーグラス・フィドル・スタイルの典型を確立したケニー・ベイカー追悼のほか、ビル・モンロー・マンドリンの作り方前編、長崎のブルーグラス、カントリー音楽の歴史「ナッシュビルサウンドからベイカーズフィールド、カントリーロックへ」、40年目の宝塚フェス③、手塚里美のマールフェス・リポート前編、永冨真梨のジム・ローダーデールの楽曲、磯山好美のヘイゼル・ディッケンズ・トリビュートリポート、本間正敏WOBリポート⑨ほかの特集。

MS-2809 2011年7月号(通巻333号)¥525-

クリス・シーリ&マイケル・デイヴス「超ブルーグラス原理主義者たち」のカバーストーリーほか、ブルーグラスとは何か?~ロカビリー/ロック・パイオニアたちとビル・モンロー、40年目の宝塚フェス、中村まり『Folklore Sessions』を語る、佐竹晃「東日本大震災に」、追悼・井上高さん、カーリー・レイ・クラインから学んだフィドル奏法、スイング・サム『Gypsy Swing』CD完成、本間正敏のIBMA-WOBリポート⑧特集ほか、最新ブルーグラス・チャート、チチ松村のバンジョー祭り、成田勝浩のロンサム・エアポートなど連載コラムとニュース、レコードレビューなど、日米ブルーグラスの話題満載。

MS-2808 2011年6月号(通巻332号)¥525-

40年前の6月20日、ビーンブロッサム・フェスでのビル・モンローとレスター・フラット仲直りの瞬間をカバーに、ビルとレスターの確執と和解の知られざる物語りほか、ヘイゼル・ディッケンズ追悼、ホンキートンク・カントリーとは何か?ほか。

MS-2807 2011年5月号(通巻331号)¥525-

来日したバリンジャー・ファミリーバンドをカバーストーリーほか、スタンレー・サウンド「歴代リードボーカリスト列伝」、2011年版ブルーグラスとは何か②「カントリーミュージックを考える①」、東日本大震災義援ETSUコンサート・リポート、レジェンド「東 理夫」、天野恵司さん追悼ほか。

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 ビー・オー・エムのニューズレターは会員制ではなく、商品の定期購買者に無料でお届けしています。一定期間、 弊社からの商品のお買上げがない場合、勝手ながらレターの発送をストップさせて頂きますので、ご了承下さい。

1). このニューズレターで紹介する商品は、ニューズレター発行時点で、すべて在庫しています。

2). ハガキやお電話、ファックス、Eメイル等で、封筒のお名前の下の6桁お客様コード番号とお名前と共に、ご希望の商品コードをお知らせ下さい。

3). 通常ご注文から1週間以内にはお届けします。ただ、レター掲載時には充分な在庫を心掛けていますが品切れになった場合、再入荷を期して発送が遅れる場合もありますのでご了承ください。

4). 基本送料は下記の通りです。

CD/DVD 全国均一、1枚¥180-、2枚¥210-、3枚以上、もしくは¥8,000-以上お買い上げの場合、送料全国無料!! (ただし、特定地域、特定商品などについては、別途加算の場合があります。お問い合せ下さい)

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