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B.O.M.Newsletter #371web   2011年9月16日
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INDEX

今月の新入荷注目作品
ブルーグラス新入荷
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
B.O.M.特選コーナー
ブルーグラス&オールドタイムお勧め作品
インスト新入荷
各楽器別お勧め再入荷作品
オールドタイム&フォーク新入荷
カントリー新入荷
映像新入荷
映像ものお勧め作品
教則もの新入荷
教則ものお勧め
楽器、その他…
輸入雑誌
月刊『ムーンシャイナー』
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 100年前の9月13日に生まれたビル・モンロー、われわれがこうしてつながっているのもビル・モンローが生み出したブルーグラスのお陰だ。この縁を感謝し、皆さんと一緒に、本当に大切なものを探しつづけたい。きっと自分の大好きな音楽の中にも、それはあるような気がする。

音楽も、人生も、世界も、お手軽なネットからのキャッチフレーズの切り貼りじゃないはずだ。子供たち、孫たちのために探したい。

◆月刊ムーンシャイナー誌最新9月号(¥525-)は、生誕100年のビル・モンローと日本特集「神様ビル・モンロがやって来た」、「ビルモン・マンドリンの作り方後編」、「君はビル・モンローを見たか!?」、仙台ブルーグラス・フェス・リポート、カントリー音楽の歴史「1970年代以降からアメリカーナまで」、手塚里美のマールフェス・リポート後編、学生&社会人交流企画「六甲ブルーグラス・タイムズ」、本間正敏WOBリポート⑩ほかの特集。

月刊ムーンシャイナー定期購読は1年間(12冊)

¥6,000- 半年間(6冊)¥3,300-。単冊は¥525-ですが、ぜひとも年契ポートをお願いします。購読開始希望月をお知らせください、早速お送りします!! まずは!ムーンシャイナーからブルーグラス・サポートください!!

今月の新入荷注目作品
MH-1345 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Drive Time』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ドイル・ローソン&クイックシルバーのあたらしい挑戦。カントリー市場に手を振りつつも堕することないドイルのバランス感覚に拍手、すばらしい出来栄えとなっている。ブルーグラス新入荷参照。

COMP-4564 DALE ANN BRADLEY『Smewhere South of Crazy』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

3度のIBMA最優秀女性ボーカルに輝くデール・アンの最新作はアリソン・ブラウン、シエラ・ハル、ステュアート・ダンカンらの強力スタジオ・バンドがバック。ブルーグラス新入荷参照。

SKFR-1011 RICKY SKAGGS『Country Hits Bluegrass Style』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1980年代、一躍スーパースターとなったリッキー・スキャッグスのカントリー大ヒットを現在のブルーグラス・バンドで再現した2008年の限定版がボーナス2曲を伴って新発売。ブルーグラス発掘参照。

GAT3-0608 KENNY SMITH『Return』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ブルーグラス・ギターの最高峰のひとり、ケニー・スミス、1997年以来のすばらしいフラットピッキン・ギター集。インスト新入荷参照。

COMP-4553 V.A.『I'll Take Love: from the pen of Louisa Branscomb』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

アリソン・クラウス"Steel Rails"を書いたルイーザの曲をトップシンガーたちが歌う。ブルーグラス新入荷参照。

UNI2748927 O.S.T.『O Brother Where Art Thou? 10th Anniversary Deluxe Edition』CD2枚組¥3,360-(本体¥3,200-)

10年前の2001年、「オーブラザー現象」とまで呼ばれた第2のフォークリバイバルを招来させた21世紀の大名盤の発売10周年を記念したボーナス盤付特別版。ブルーグラス/カントリーなどのアメリカ南部音楽ファンには、そのルーツが分かる強力お勧めの大秀作。オールドタイム&フォーク新入荷参照。

COMP-4566 BEARFOOT『American Story』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

あたらしいリード・ボーカル、ノーラ・ジェーンに替わったポップな若者ブルーグラス/オールドタイム。ブルーグラス新入荷参照。

CR-0400 BRYAN BOWERS『Bristolcone Pine』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1970年代のフェスで、オートハープ1本で観客を総立ちにさせたブライアン・バワーズ、サム・ブッシュやティム・オブライエンをゲストにした2006年作品。フォーク/オールドタイム新入荷参照

WJRC-42812 NORMAN BLAKE『Green Light on the Southern』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

年を追うごとにトラッド・フォークシンガーとして、南部の伝承曲を丁寧に演じるノーマン・ブレイク最新作。オールドタイム/フォーク新入荷参照

PSR-0901/2 坂庭省悟『メモリアルアルバム 心の旅2』CD2枚組¥4,000-(本体¥3,810-)

52歳という若さで逝った坂庭、あれから8年、その思い出を綴った2年前の『心の旅』の第2弾。オールドタイム/フォーク新入荷参照。

UM-02 RHONDA VINCENT & GENE WATSON『Your Money and My Good Looks』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ブルーグラス・クイーン、ロンダ・ビンセント最新作はジーン・ワトソンとの真正カントリー作品。カントリー新入荷参照。

SH-4072 CONNIE SMITH『Long Line of Heartahes』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

"Once a Day"で知られるコニー・スミス、70歳にして15年ぶりの最新作! カントリー新入荷参照。

DO-7012 LAURA CANTRELL『Kitty Wells Dresses: Songs of the Queen of Country Music』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ローラの女性ボーカル、そしてバックがものすごいッ!!クラシック・カントリー味一杯の超お勧めキティ・ウェルズ曲集!! カントリー新入荷参照。

LDR-1006B SUZY BOGGUSS『American Folk Songbook』Book¥2,888-(本体¥2,750-)

先月紹介したトラッドフォークソング集の良くできたソングブック。教則物新入荷参照。

RRR-1002 RIDERS IN THE SKY『The Land Beyond the Sun』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ウエスタン=西部のロマンを演じるライダーズ・イン・ザ・スカイの最新作。30周年記念コンサートビデオも好評だよ。カントリー新入荷参照。

RCSI-1043D WINE, WOMEN & SONG『Matraca Berg, Gretchen Peters, Suzy Bogguss: Live at Green's Grocery』DVD¥2,783-(本体¥2,650-)

スージー・ボーガス、マトレイサ・バーグ、そしてグレッチェン・ピーターズ。ナッシュビルの女性3人のシビアなライブ。映像新入荷参照。

ブルーグラス新入荷
 MH-1345 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Drive Time』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Gone at Last/Country Store/Leavin' and Lovin' You/Love on Arrival/Greenbriar Hop/Precious Memories/Gone Long Gone.

現在ブルーグラスのトップグループのひとつ、ドイル・ローソン&クイックシルバー、ポール・サイモンのカバーを1曲目に、素晴らしい!!最新ミニアルバム。ブルーグラス界で押しも押されもせぬトップとなったドイル、さらに上を目指して軽めのスネアドラムを導入、マイク・ロジャーズ(g)のすばらしいリードボーカルとオリジナルソング、コリー・ヘンズリー(bs)のボーカル、そして何より、今年20歳のBOM一押し若手バンジョー、15歳でカール・シフレット&ビッグ・カントリーに雇われ、今年はじめマイケル・クリーブランドからシエラ・ハルを経由してクイックシルバーに参加したスクラッグス/リノの若き継承者ジェシー・ベイカー(ソロ『Yes Sir!』¥2,573-)、フィドルにはチョー趣味のいい31歳ジェイソン・バリー(ソロ『The Past Is Present』¥2,573-は秀逸!!)、24歳のすばらしいドブロ奏者ジョッシュ・スウィフト……。「School of Bluegrass」と言われるだけの、すごいバンドメンバー全員の仕掛けと歌唱力、カントリー市場に手を振りながらも堕することなくギリギリのところでブルーグラスらしさをキープする心意気を、弟子であるデイリー&ビンセントに教えてあげたいもんだ。ポール・サイモンは"Gone At Last"について、「これまで、わたしの曲でカバーされた中で、最高のひとつです。そして間違いなく、もっとも速いものです」と、語っている。ジミー・マーティンからJ.D.クロウ、そしてカントリー・ジェントルメンとして来日したのは、もうほぼ40年も前のこと。その後結成したクイックシルバーで、知らぬ間にブルーグラスのトップに立ったドイル・ローソン67歳、偉大なサウンドクリエーターとしてすでに伝説の人。お勧め!

 COMP-4553 V.A.『I'll Take Love: from the pen of Louisa Branscomb』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

I'm Gonna Love You/Closin' Nashville Down/Your Amazing Grace/State Line/Extra Blue 他全13曲

ルイーザ・ブランスコムというすばらしい女性ブルーグラス・ソングライターの曲を、クレア・リンチ、デール・アン・ブラッドリー、ジョッシュ・ウィリアムズ、スティーブ・ガリー、ジョン・コーワン、シャロン&シェリル・ホワイト姉妹らが歌い、アリソン・ブラウン(bj)、ステュアート・ダンカン/シャド・コッブ(f)、アラン・バイビー(m)、5月に来日したイーサン・バリンジャー(g)、ミッシー・レインズ(bs)らがすばらしくデリケートなバックで美しいメロディーを盛り上げる秀作である。1970年代、ブートヒルという、当時としては極めて珍しい女の子がバンジョーを弾きながらさわやかなオリジナルを演じるバンドがあった。バディ・スパイカーの凄いフィドルと、女の子の創るそれまでのブルーグラスにはなかったさわやかな曲に、当時は少なかった日本の女の子たちも"Blue Ridge Memories"('78)などに飛びついたものだった。それから10年以上経ってから、そんな中の1曲"Steel Rails"が1991年、アリソン・クラウスやジョン・デンバーに取り上げられカントリーシングルチャートの73位をヒット、アリソン初のチャートヒット、そしてアルバムに最初のグラミーをもたらした。その女の子、ルイーザ・ブランスコム、2000年にはマーク・ニュートンらが仕掛けた『Follow Me Back to the Fold』に登場、そののちドーターズ・オブ・ブルーグラスなど、あたらしい女性ブルーグラスのリーダーとして、IBMAを中心に活躍を活躍している。1970年代以降、女性ブルーグラスにしなやかで優しいメロディを持ち込んだパイオニアのすばらしい仕事である。

ムーンシャイナー6月号ペンで報じたように、米東南部を襲った4月末の竜巻で自宅農場"Woodsong Farm"が大被害を受けた。その農場で開かれるソングライティング・ワークショップの様子は↓。

http://www.youtube.com/watch?v=LFz0wN3_7Zw&feature=player_embedded

SH-4070 JIM LAUDERDALE『Reason and Rhyme』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Cruel Wind and Rain/Love's Voice/Tiger & the Monkey/Not Let You Go/Fields of the Lord 他全11曲

ノース・カロライナのステイトビル、マールフェス会場近く、ブルー・リッジのど真ん中で生まれ育ち、のちにニューヨークで俳優、そしてロサンゼルスでドワイト・ヨーカム/ピート・アンダーソンに認められ、ベイカーズ・フィールド・カントリーシンガーを経てブルーグラスに里帰り、ラルフ・スタンレーとのコラボでグラミーも獲得したジム・ローダーデールの最新作。ランディ・コーアズのプロデュースのもと、スコット・ベスタル(bj)、マイク・コンプトン(m)、ティム・クロウチ(f)、クレイ・ヘス(g)、ジェイ・ウィーバー(bs)という申し分ないバックアップを得て、グレイトフル・デッドの作詞家ロバート・ハンターとの共作オリジナルを聴かせる。ムーンシャイナー8月号で、永冨真梨さんがアルバムに収められた楽曲についての解説を寄稿している。音楽スタイルに拘泥せず、自由な詞の世界から生み出していくブルーグラスが新鮮である。

 COMP-4564 DALE ANN BRADLEY『Smewhere South of Crazy』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Round and Round/Summer Breeze/In Despair/Come Here Goodbye/Leaving Kentucky 他全12曲

「ロレッタ・リンの実家近く、ケンタッキーの炭坑地帯にあるコールタールで塗られた紙でできた小屋のような家で生まれ育った」というデール・アン・ブラッドリーの最新作は、プロデューサーでもあるアリソン・ブラウン(bj)ほか、シエラ・ハル(m)、ステュアート・ダンカン(f)、スティーブ・ガリー(g,harmony v)、マイク・バブ(bs)らの強力スタジオバンド(モンロー曲など3曲にはマット・コムf、デビッド・ロングm、マイク・サムナーbjら)を従え、3度のIBMA最優秀女性ボーカルに輝くすばらしいボーカル。アリソン・クラウス同様のクリスタルクリアな美声に加えて、おそらくそんな生い立ちの影を感じさせる(デール・アンの大ファンでもあるアリソンにも近年そんなアパラチアの影が濃くなりつつあるような……!?)ハイロンサムをを聴かせる。タイトル曲はパム・ティリスとの共作ほか、モンロー100年を記念した"In Despair"やシールズ&クロフツの“Summer Breeze”などのカバーなど、ニュー・クーンクリーク・ガールズから苦労してソロボーカリストとして成功したデール・アン、すばらしい仲間たちと創った最新作だ。

DKC-2011 DICK KIMMEL & CO『Dreamin'』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Dreamin'/All I Have To Do Is Dream/Charmaine/Love of the Mountain/I Just Got Wise/I'll Love Nobody But You/Don't You Call My Name 他全12曲

1970年代からバンジョー・パッケージ誌を通じて日本にさまざまな情報を送ってくれたディック・キメル、IBMAでは国際委員会を主導して世界のブルーグラス発展にも尽くしてくれた。そんな彼がミネソタで仲間たちと組むバンドの最新作。スーパーピッキンはないが、どの曲も丁寧に、1960年代に日本の学生もよく取り上げたケンタッキー・トラベラーズの「ドリーミン」をタイトル曲に、エバリー・ブラザーズのヒット曲を男女デュオの優しい曲にアレンジ、ケニー・ベイカーの「シャルメイン」は女性ボーカルで歌がつくほか、スタンレー、モンロー、ジム&ジェシー、デル・マッカーリーらのカバーなどなど、肩の凝らない優しいブルーグラス・アルバムに仕上げている。いいね、ほんわかグラス!

COMP-4566 BEARFOOT『American Story』CD¥2,573-(本体¥2,450-) (歌詞付)

Tell Me a Story/Feel Free/Midnight in Montana/The Dust/Kill the Rooster/Mr.Moonshine 他全10曲

ビスケット・バーナーズのオデッサ・ジョーゲンソン(f)からあたらしいリード・ボーカル、ノーラ・ジェーン・ストラサーズ(g)に交代。ブルーグラッサーの父を持つ元高校の英文学教師だが、まだ20代の柔らかなポップ感覚で書いたオリジナルを中心に、すでに10年以上のバンド歴を持つアラスカ出身のベアフットの新メンバーとしてすばらしいオリジナルとチョッとハスキーでブルージーなボーカルで、2009年6月ビルボード・ブルーグラス・チャートのナンバーワンをヒットした前作『Doors and Windows』(COMP-4504 ¥2,573-)のオデッサ・ジョーゲンソンのあとを見事に埋めている。クラスタープラッカーズからディキシーチックスを経験したブレント・トリットのプロデュース/録音で、学生時代からの仲間、ジェイソン・ノリス(m)、アンジェラ・オウディーン(f)、トッド・グリーベ(g)、P.J.ジョージ(bs)のバンドサウンドも決まる。アルバムからのプロモ・ビデオ"When Yo're Away"は↓で画像をクリック。

http://www.bearfootband.com/

ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
SKFR-1011 RICKY SKAGGS『Country Hits Bluegrass Style』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Heartbroke/Honey/Crying My Heart Out Over You/Highway 40 Blues/Uncle Pen/Country Boy/Don't Get Above Your Raisin'/Cajun Moon 他全12曲

リッキー・スキャッグスがカントリー界のスターダムに登りつめた1980年代、数々のカントリー大ヒット曲を、現在のケンタッキー・サンダーとのアコースティック/ブルーグラス・バンドで演じ直した2008年秀作が2曲プラスで正式発売だ。外食チェーン・クラッカー・バレルの店頭のみの専売CDだったが、B.O.M.では紹介済みなので注意! リッキーの記念すべき最初のナンバーワン・ヒット、フラット&スクラッグスの"Crying My Heart..."('82)から、最後のナンバーワン"Lovin' Only Me"('89)まで、次々とヒット曲がブルーグラス・スタイルで演奏される爽快さ!! お楽しみください。

REB-7521 McPEAK BROTHERS『Yesteryears』CD¥2,079-(本体¥1,980-)

Back to Dixie/Lost River/The Last Time/Kentucky Road/Shelly's Winter Love/Yesteryears 他全14曲

その滑らかなトリオ・コーラスと素直なソロで、マイケル・マーティン・マーフィーの"Lost River"やルイーザ・ブランスコム/アリソン・クラウスの"Steel Rails"などがピタッとはまる、まさに「ハッピーミディアム」なマクピーク・ブラザーズ。当時はローカルとしてあまり注目されなかったが、きっと今なら70年代ブルーグラス・ファンに支持してもらえるに違いない。3枚のカウンティとレベルのアルバム=1977年『McPeak Brothers』には若きリッキー・スキャッグス(m)とジェリー・ダグラス(d)にジム・ブキャナン(f)、1978年『Bend in the River』カウンティ2枚とレベルのダグラスとブキャナンにリッキー・シンプキンズ(m)、1983年『Makin' Tracks』にはジーン・エルダーズ(f)とジェフ・ミドキフの超ホットマンドリン。抜群の選曲、疲れないソフトなハーモニーで大人のブルーグラスがとてもいい。バンドしてるおじさん、こんなのやると、きっと女の子たちがうっとりと聴いてくれるよ!?!

REB-7527 LARRY SPARKS『Let Him Lead You』CD¥2,079-(本体¥1,980-)

Home To Live in Green Pastures/Gonna Be Movin'/Snow Covered Mound/Gospel Train/I Am the Man, Thomas/When I Lay Me Burden Down 他全14曲

現在ブルーグラスの中、デル・マッカーリーとともに、いわゆる「本物」のブルーグラスを演じるとされるラリー・スパークス、1974年のキングブルーグラス時代から2000年のレベル時代までのゴスペル秀作集。ゴスペルを歌わせるカーター・スタンレー直系の鬼気迫るボーカルがすばらしい。初期のマイク・リリー(bj)やウェンディ・ミラー(m)、リッキー・スキャッグス(m)やトミー・ボイド(d,m)らも登場するが、メインは5曲をしめる1986年の録音で、現在ギブソン・マンドリン/バンジョーなどの製造責任者デビッド・ハービー(m)、そして左アプリングオフが強烈なバリー・クラブトゥリー。本物のブルーグラス・ゴスペルを聴いてみよう……!?

B.O.M.特選コーナー
●ビル・モンロー生誕100年
ムーンシャイナー9月号のカバーストーリーは、1984年10月、北海道野幌で若者たちが招いたビル・モンロー。73歳にして経験した日本での感動の日をドキュメント。ビル・モンローと日本の関わりを中心に、あのマンドリン再現復刻の後編などの特集。
PHOTO-2 BILL MONROE『吉田恒星ビル・モンロー写真集』Book¥1,890-(本体¥1,800-)

北海道野幌での公演の模様も含む、1984年10月に来日ツアーしたとき、写真家・吉田恒星の目で追った名古屋―高槻―大阪―東京―北海道のビル・モンローとブルー・グラス・ボーイズのドキュメント写真集。A4版上質紙の50頁。残部些少!

MVDV-4577 & BOOK-27 BILL MONROE『Father of Bluegrass Music』DVD +BOOKセット特価 ¥3,675-(本体¥3,500-)

ビル・モンロー自身が語る故ジョン・ハートフォードとのインタビュー画像を軸に、レスター・フラット、エミルー・ハリス、ポール・マッカートニー、オズボーン・ブラザーズ、ドリー・パートン、リッキー・スキャッグス、マーティ・ステュアート、そしてデル・マッカーリー/ビル・キース/チャビー・ワイズのブルー・グラス・ボーイズ・リユニオンなどの貴重な演奏映像、ジェリー・ガルシアやロイ・エイカフのインタビューなど、日本語/英語併記の完全対訳本とともに、20世紀の偉大なアメリカ音楽家の生涯を再訪しましょう。感動です!! 必見必読のDVD&対訳本セット!!

SF-40063 BILL MONROE『Live 1956-1969; Off the Record Vol.1』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ビル・モンローの、もっとも尖っていた1960年代の凄まじい75分ライブ全27曲集。ピーター・ローワン、デル・マッカーリー、ビル・キース、ローランド・ホワイト、ヘイゼル・ディッケンズや兄チャーリーとの歴史的モンロー・ブラザーズ・リユニオンほか。この抑え難い衝動、そのエネルギーと内に秘めた寂寥感、ブルーグラスのある本質である。この熱とエネルギーこそ民衆音楽の魂だ。ビル・モンロー音楽を芸術の域に認めさせた最大の功労者、故ラルフ・リンズラーが制作編集した入魂の「生(ライブ)」なビルモン!!

SF-40064 BILL MONROE & DOC WATSON『Live Duet Recordings 1963-1980; Off the Record Vol.2』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

こんな録音が残っているって!!やっぱりレコード(記録)は偉大だ。生誕100年を迎えている「ブルーグラスの父」ビル・モンローがオールドタイム/フォークの大御所で、今年88歳の米寿を祝ったドック・ワトソン(ムーンシャイナー3月号で米寿記念特集と6月号で今年のマールフェスでのドック・ワトソン追っかけリポート)とモンロー・ブラザーズの再現をしてみせる!! ふたりがマンドリンvsギター・バトルを展開、そのラフな1音ずつに込められたスピリット、リズムに秘められた衝動、われわれが何故この音楽を愛し続けるのか、覇気に溢れたふたりの偉人が教えてくれる超貴重な全17曲。

RC-113 JIMMY CAMPBELL "Pieces of Time" CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Down Yonder/Watson's Blues/Texas Quickstep/Lonesome Old Farmer/Woodstock Hornpipe/Jenny Lynn/Fiddlers Blues/Old Tennessee River/Chilly Winds of Shannon/Soldier's Joy/Ebenezer Scrooge/Blues for Casey.

今年で生誕100年を迎えるビル・モンロー、最晩年の最も最後のスタジオ録音作品。ケニー・ベイカーの確立したブルーグラス・フィドル・スタイルの正統な後継者として将来を嘱望されながらもね不慮の事故で亡くなったジミー・キャンベル、渾身のブルーグラス・フィドル作品。適切なテンポで演奏されるスタンダード・フィドル・チューンとブルーグラス・ボーイズ在籍時にモンローから直接、手ほどきを受けたモンロー自身の公式録音は無い未発表曲の数々、最後の曲はジャケットにも登場するジミーの息子に捧げられたモンローのオリジナル曲。当時、毎週火曜日にステーション・インに出演していたサイドメンからロニー・マッカリー(g)、マイク・バブ(bs)、最後のブルーグラス・ボーイズの一人、ダナ・カップ(bj)、マイク・コンプトン(m)がサポート。ちなみにモンローはこのジャケットのデザインを病室の壁に針完成を待っていた。

●第40回宝塚ブルーグラス・フェス
今年も40年目の宝塚ブルーグラス・フェスは無事故で楽しく終えましたよ……!
RC-101 IT'S A CRYING TIME CDR¥2,079-(本体¥1,980-)

Love Please Come Home/Old Kentucky Bound/Out on the Ocean/End of Memory Lane/Deep River Blues/Harbor of Love/Blue Kentucky Mountain 他全12曲

9月号の表2写真でフィーチャーされた40年後のクライング・タイム。'72年に発売されたレッド・クレイの記念すべき第一弾、イッツ・ア・クライング・タイムのLPがCDRで復刻。山口さとしの絶妙なバランス感覚と清水英一の強烈な個性による斬新なバンジョー、大西一由の天性のテナーボーカルと勝見明のリズムをコントロールする。森繁昇と高田耕治のツイン・フィドルがゲスト。その選曲、アレンジ、表現など、おそらく今なお、日本のトラッドグラスの最高峰ではないだろうか……。

RC-106 V.A.『The 8th Takarazuka Bluegrass Destival』LP+CDR¥2,258-(本体¥2,150-)

Fastest Grass Alive/Oh, Las Vegas/Help/Blue & Lonesome/Lonesome Feeling/Could You Love Me One More Time/Roll in My Sweetbaby's Arms 他全14曲

今年第40回を迎えた宝塚ブルーグラス・フェス。これは1979年夏、もっともホットだった時代の宝塚ブルーグラス・フェスの記録。全国から集まった若者が、ゴローショーの「スーダラ・ブレイクダウン」に笑い転げ、タイムスリップした重鎮シャギー・マウンテン・ボーイズの登場に驚き、20代最後の年を迎えた笹部益生&大西一由、渡辺三郎&AHO、そして当時の若者たち、奥沢明雄、ブルーグラス・ナッツ、弟マウンテン・ボーイズ、キープ・オン・グラス、グラス・ストアー、サウスバウンド、ハンプティ・ダンプティ・ヒポポトマス、相撲スペシャルら、学生たちのほとばしるようなブルーグラスがめちゃくちゃ爽快だ。あれから40年、今年も宝塚ブルーグラス・フェスは無事故で、楽しく終えた。

RC-102 SHU & NOBU ISHIDA 『Sweetest Gift』CD-R ¥2,079-(本体¥1,980-)

On A Hill Lone And Gray/Precious Moment/I Miss My Dear Mother And Dad/Take Me In The Lifeboat/Cherokee Shffle/Little Red Shose/Mother Of The Hill/When I Stop Dreaming/Beautiful/We're Drifting A -part/Sweetest Gift A Mother's Smile/Joys Of Love

B.O.Mのレッド・クレイ・レーベルアーカイブシリーズ、1972年の作品、マンドリンとギターのワイフ・アンド・ハズバント・スタイル。ブルー・スカイ・ボーイズ、カーターファミリー、モンロー・ブラザーズからルービン・ブラザーズなどからの古いカントリーソングを中心に選曲されている。彼女の爆裂的歌唱スタイルは「今なおそれをしのぐものはいない」位強力であるのみならずギターにも注目いただきたい。今年の宝塚フェス唯一アンコールがあった。

●ケニー・ベイカー追悼
ムーンシャイナー8月号は7月8日、85歳で他界したブルーグラス・フィドル・スタイルの典型を確立した偉大なケニー・ベイカー追悼特集です。以下、ケニー・ベイカーの在庫お勧め作品です。下記のほか、ほとんどのベイカー作品は在庫中(解説は先月レター#370参照)、お問い合わせください。
CO-2708 KENNY BAKER『Plays Bill Monroe』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Brown County Breakdown/Lonesome Moonlight Waltz/Monroe's Hornpipe/Big Sandy River/Stoney Lonesome/Wheel Hoss/Ashland Breakdown 他全12曲

つづく持っておかなくてはならない1976年作品。ビル・モンローをマンドリンに迎え、"Jerusalem Ridge"や"Road to Columbus"をはじめ、モンローとともに創り上げたブルーグラス・フィドル・チューンの完成形を聴かせる巨匠ベイカーのブルーグラス・フィドル永遠の名盤、全曲ビル・モンローの超有名オリジナル12曲集。レコーディングに際してケニーはビルを「アドバイスが欲しい」と誘ったものの録音当日まで、ビルが現れるかどーか分からなかったという。が、ビルはセッションの時間に現れ、しかもマンドリンを持ち、なおほぼ全曲で間奏まで取ってケニーを驚かせたという。ケニーとビルのほか、ビック・ジョーダンまはボブ・ブラック(bj)、ジョー・ステュアート(g)、ランディ・デイビス(bs)。

●アリソン・ブラウン・カルテット10月来日
女子高生時代からバンジョーという御し難い楽器をマスター、中学生のステュアート・ダンカンとデビューLPアルバム『Pre-sequel』(1981)を発表、そののち、女手ひとつ!?で透明感のあるポップな美しい楽器に昇華したハーバード大卒の才女、アリソン・ブラウンが来日。鎌倉(10/7)、富山(10/9)、大阪(10/10)、名古屋(10/11)、東京(10/13)の公演だ。詳しくはトムス・キャビン、http://toms-cabin.com/
COMP-4292 ALISON BROWN『Fair Weather』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

"B"ナチュラルの凄いソリッドグラス・インストではじまるアリソン・ブラウン2000年発表の大ベストセラー、ブルーグラス作品。バンジョー・インストを中心に、サム・ブッシュ(コステロの"Everyda I write the Book")、ビンス・ギル(アリソン高校時代のバンドメイト)、ティム・オブライエン(「真夜中のカウボーイ」は絶品)、クレア・リンチらのソロ・ボーカルを配し、全編元気全開のサムほか、トニー・ライスやジェリー・ダグラス、ステュアート・ダンカンらがバックアップする問答無用の大秀作。ブルーグラスの楽器ノウハウがさまざまな音楽を昇華していくサマがメチャ楽しいブルーグラス名盤である。本作からベラ・フレックをゲストに迎えた"Leaving Cottondale"でグラミー受賞。

COMP-4482 ALISON BROWN『The Company You Keep』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

アリソン・ブラウンのCD最近作。めちゃ美しいオリジナル・メロディーとバンジョーの響を聴かせてくれる目からウロコ秀作。ベラ・フレックとともに、バンジョーを「美しい楽器」……として一般音楽界に提示できる数少ないバンジョー賢者である。

COMP-4519D ALISON BROWN QUARTET『Live at Blair with Joe Craven』DVD¥2,573-(本体¥2,450-、62分)

アリソン・ブラウン・カルテット(ABQ)のライブDVD映像。あらゆるバンジョー・テクニックの上に独自の感性をプラスしたポピュラー音楽としての風格を持つABQ。ジョー・クレイベン(ムーンシャイナー9月号では誤報したが、今回は来日しない)の絶妙のフィドルとマンドリン(3弦と4弦はオクターブ高い弦を使用)、アコースティック弦楽器に溶け込むピアノのジョン・バー、そしてリズムにはラリー・アタマヌイックとアリソンのパートナー、ゲアリー・ウエストの5人。すべての曲が落ち着いた大人の雰囲気をかもし出すアコースティック・フュージョン、それでいて琴線を刺激するブルーグラスらしい音の興奮を秘めている。なお本作は当初上記CD『Company You Keep』の初回限定のボーナスとして付随していたものなので、ご注意ください。

●2011年IBMAアワード・ノミニーズ
 ブルーグラス界最大のお祭り、IBMAアワードは9月29日、ナッシュビルのライマン公会堂で開かれます。ビル・モンロー生誕100年を記念する今年の司会はサム・ブッシュ、ムーンシャイナー1月号と2月号で昨秋に行ったビル・モンローとのさまざまなストーリーを披露した基調演説の全訳を掲載、アワード・ショウでもビル・モンロー・トリビュートがあるのだろうか……!?

 IBMAアワードの全ノミニーはムーンシャイナー10月号、アワード・ショウの様子は11月号で紹介の予定。以下は、2011年IBMA最優秀ブルーグラス・アルバム・ノミネートです!!

ROU-0660 STEVE MARTIN & STEEP CANYON RANGERS『Red Bird Alert』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

超セレブ、スティーブ・マーティンのラウンダー最新第2弾。これはもう、セレブのお遊びの域を超えた……ポール・マッカートニー(ブルーグラス初挑戦!)とディキシー・チックスという超セレブのゲストを迎えてはいるが、バンジョー/ブルーグラス作品としてすばらしいアルバムにしているのは、さすがの苦労人トニー・トリシュカのプロデュース。ツアーを共にするバンド、スティープ・キャニオン・レンジャーズをフィーチャー、しかも全曲書下ろしの秀作曲揃い。クロウハンマーとスリーフィンガーのバンジョー使い分けも見事で、最後に2曲(かつてのコメディアンとしての大ヒット「ツタンカーメン王」と「無神論者に音楽無用!?」)のライブがあるが、これまた凄い!! お勧めの楽しい作品だ!

MH-1309 THE BOXCARS CD¥2,573-(本体¥2,450-)

昨秋のWOBでもっとも大きな話題だった新バンド、そして今年のアワード・ショウでもっとも多くの部門にノミネートされたザ・ボックスカーズのデビュー作。アダム・ステッフィ(m)とロン・スチュワート(bj,f)という2枚看板に、ジョン・ボウマン(f,bj)、キース・ギャレット(g)、ハロルド・ニクソン(bs)の5人組。1990年代から現在まで、ブルーグラスのメインストリームを常にサイドマンとして影から支えてきたベテランが、バンドサウンドを求めて結成したボックスカーズ、丁寧な音作りで現在ブルーグラス王道を聴かせてくれる。まぎれなく、今年のIBMAアワード・ショウの台風の目玉!!

COMP-4549 GIBSON BROTHERS『Help My Brother』CD¥2,573-(本体¥2,450-)(歌詞付)

7月に上記のボックスカーズからブルーグラス・チャートのナンバーワンを奪ったギブソン・ブラザーズの最新作。昨秋のIBMA最優秀ソングを取った前作『Ring the Bell』同様、自分たちのバンド・サウンドをストレートに表現した秀作である。兄エリック(bj)と弟レイ(g)に、ジョー・ウォルシュ(m)、クレイトン・キャンベル(f)、そしてデビュー以来のマイク・バーバー(bs)という前作と同じメンバーで、12曲中、ティム・オブライエンやジョン・ワイズバーガーとの共作を含む7曲のオリジナルのほか、ジム&ジェシーのスタンダード"I'll Love Nobody But You"や、1980年代のすばらしいブラザー・デュオ、オーケインズのヒット曲"Just Lovin' You"、クリス・ヘンリーのモンロー・ブルース・スタイルのオリジナルや、マイク・コンプトンとデュオを組むジョー・ニューベリーのゴスペルなど、また"Talk To Me"ではクレア・リンチをゲストに、ギブソン・ブラザーズのギミックのないすばらしいバンド・サウンドが味わえる、現在全米ブルーグラス・アルバム・チャート第1位!!

ROU-0662 LARRY SPARKS『Almost Home』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1966年のカーター・スタンレーの死によってそのあとを継いでラルフ・スタンレー&クリンチ・マウンテン・ボーイズを支え、1970年からは自身のロンサム・ランブラーズを率いて一筋に自分の歌を歌いつづけてきたラリー・スパークス63歳。そのギターと同様、バンドは激しくドライブし、むき出しの感情をぶつけてきた。その「生」なブルーグラスは、多くの人にデル・マッカーリーと並ぶ第一世代からの正統ブルーグラスの継承者として、現在ブルーグラスの「宝」と尊敬される。息子のラリー・D.スパークスのベースにタイラー・マリンズ(bj)、カール・バーグレン(m)というメンバーに、ロン・スチュワートのフィドルとドン・リグスビーまたはジェフ・ブラウンのテナーボーカルが加わる。その身のこなしやギターの扱いまでもがカーターそっくりというラリー、女性の涙を誘うストーリーを軸にハンク・ロックリンの名曲"Send Me the Pillow You Dream On"ほか、田舎歌の王道を聴かせてくれる。ムーンシャイナー4月号でカーター・スタンレー、5月号ではカーター後、ラリーからはじまり、ロイ・リー・センターズやキース・ウィットリーに引き継がれていく「ハッピーな歌を哀しく、哀しい曲をより悲しく歌う」と言われるクリンチ・マウンテン・ボーカルの流れを紹介している。

MH-12952 BALSAM RANGE『Trains I Missed』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

リッキー・スキャッグスのお気に入りバンジョー奏者として知る人には知られたマーク・プルエットほか、ノース・カロライナ産の強烈なローカル・ミュージシャンたちの凄いテク、凄いこと!! そしてバンド・サウンドを強く意識したアグレッシブなアレンジと、アルバム発表ごとにブルーグラス・アンリミテッド誌の全米チャートの上位に常連するバルサム・レンジの最新作。ブルーグラス楽器、リズム、メロディなどの特長をデフォルメ/美味しいところを強調して、ニューグラスとカントリーロックなどの経験に裏打ちされた節で快調な現代ブルーリッジ系ブルーグラスを聴かせる。プルエット以外の全員が歌えるという強味もすばらしい。ムーンシャイナー6月号ブルーグラス・ソング・チャート第1位!!

ブルーグラス&オールドタイムお勧め作品
(すでに新入荷で紹介済みの作品です)
■話題の最近作
REB-1840 RALPH STANLEY『a Mother's Prayer』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

米国人間国宝ラルフ・スタンレー、84歳の最新ゴスペル作。アカペラ・バラッド"Come All Ye Tenderhearted"をはじめとする圧倒的なボーカルの存在感と説得力は衰えることなく、かえって凄みを増すのだから敬服する。ロニー・ボウマンとショーン・レーンの共作をタイトル曲に選び、ラルフ・クローンのスティーブ・スパークマン(bj)のほか、ジェイムズ・アラン・シェルトン(lg)、ディウィー・ブラウン(f)、ジョン・リグズビー(m)、ジミー・キャメロン(bs)、そして息子ラルフ二世と孫ネイサンのリズム・ギターを伴った鉄壁のクリンチ・マウンテン・サウンドには揺るぎがない。とくに本作はラルフのほぼ語りに近いアカペラ調の曲も多く、その語り口を知るには絶好の作品として若い人たちにもぜひ聴いて欲しい、すでにほとんど聴くことができなくなりつつあるアパラチアのホンモノである。初来日から40年を記念してムーンシャイナー誌今年4月号と5月号で大特集した「スタンレー・サウンド」の真実を探って欲しい。

RCSI-1026 LARRY PERKINS & FRIENDS『I Just Want to Pick Like Earl』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

誰しも「アールのように弾きたいんだ!!」って、思うよね。本作はそんなラリー・パーキンズが、ほぼ22年間にわたって録りためた楽しい22曲、アールとフラット&スクラッグス、そしてカーター・ファミリーに捧げたボーカル物とインスト物半々の大秀作である。今は故人となったベニー・マーティン、アンクル・ジョッシュ・グレイブス、ジャネット・カーターをはじめ、今も元気なドック・ワトソン、カーリー・セクラー、ボブ・ムーアら伝説のミュージシャンたち、そしてチャーリー・クッシュマン(g)やロブ・アイクス(d)、ローラ(f)とジョン・カーター・キャッシュ夫妻、ロニー・マッカーリー(m)、フート・へスター(f)、マーク・カイケンダル(g)らのお仲間ほか、どの曲にもそれぞれの思いがこもった演奏を聴かせ、ついには最後にアールも登場という、実にバラエティに富んだ楽しいアルバム。ラリーは一音ずつにアールの呼吸(バンジョー/ギターともに)を込めることができる稀有のアールオタクである。バンジョー奏者のみならず、この抜けがたい泥沼を楽しむブルーグラス・ファンに捧げる秀作。

RCSI-1040 CARTER FAMILY III『Past & Present』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Maybelle's Guitar/Sun of the Soul/Bury Me Beneath the Willow/In Between/Sea of Galilee/I Never Will Mary/Rye Cove/Farther On 他全13曲

A.P.とサラ・カーターの孫で、ジャネットの息子デール・ジェットと、メイベル・カーターの孫でジューン・カーターとジョニー・キャッシュの息子ジョン・カーター・キャッシュ、そしてその妻ローラ・リン・キャッシュの3人、「カーター・ファミリー三世」としてのデビュー作『過去と現在』である。クリンチ・マウンテンの山懐で生まれた祖父母カーター・ファミリーの音楽を核に、アパラチアの伝統を受け継いだオリジナルを散りばめ、ノーマン&ナンシー・ブレイク、ジェイミー・ハートフォード、ラリー・パーキンス、デールの妻テレサ・ジェット(bs)ほかがシンプルなカーターファミリーサウンドでしっとりと聴かせる。ちなみにローラは瀬戸大橋に長期滞在、宝塚フェスにも来てくれたフィドラーだ。カーター・ファミリー第四世代となるジョンとローラの娘アンナ・メイベル・キャッシュも登場する。クリンチ・マウンテンの山懐に静かに流れていたアパラチアン・バラッドの伝統がしっかりと受け継がれている。

LR-5611 RANDY WALLER & COUNTRY GENTLEMEN『One Mile East of Hazel Green』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

The Dream/Jack See Nock/Cherokee Rose/Mama's Song/Miles & Miles of Texas/Beautiful 他全12曲

1957年に誕生したカントリー・ジェントルメン、その2年後に生まれ、バンドの正統を受け継ぐチャーリーの遺児ランディ・ウォーラーによるカントリー・ジェントルメン名義の最新作。父のギターを手に父と同様のダイナミズムを持つ押しの強いバリトンボイスで自身のドラマチックな歌の世界を創っていく手法はお父さんそっくり。父親似の歌唱力にカントリーの世界で培った経験をプラス、デイブ・カーク(m)とアダム・ポインデクスター(bj)、スティーブ・ブロック(bs)というメンバーがカンジェン風の端正なアレンジを決めるが、それだけに留まらないあたらしい自身の音楽を提案している。

FGM-129 DAVIS - MILLER - MAY『Doves, Crows & Buzzards』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ふたりのギターセッション職人、アール・スクラッグス・バンドにいたブラッド・デイビス(g,m)と、ジョン・コーワン・バンドで来日もしたティム・メイ(g,bj,d)を中心に、フラットピッキン・ギター・マガジン誌のダン・ミラー(bs,g)がまとめ役となったトリオ・ユニットのデビュー作。"Your Love is Like a Flower"などのブルーグラス・スタンダードやクラレンス・ホワイト愛唱歌"Why You Been Gone So Long"などを散りばめながらオリジナルも披露する歌物が中心だが、「ダイナ」や「フェアウェル・ブルース」、「アンジェリン・ザ・ベイカー」、「9ポンドハンマー」(5分半におよぶギター2本の会話が楽しい!)など、2005年以来さまざまなシチュエーションでライブを重ねてきたというトリオの幅広いエンタメが楽しめる。

MCM-0015 PRESAVATION HALL JAZZ BAND & DEL McCOURY BAND『American Legacies』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Band's in Town/Shoeshine Blues/Jambalaya/I'll Fly Away/Banjo Frisco/Mullenburg Joys 他全12曲

ジャズとブルーグラスという、アメリカのもっとも大きな伝統文化の流れの中にある音楽が正面から対峙した話題作、ブルーグラス界の重鎮デル・マッカーリー・バンドとトラッドジャズの遺産プリザベーション・ホール・ジャズ・バンドの最新共演作である。音の大きなホーンとリズムセクションを抱えるディキシーランド(ニューオーリンズ)ジャズのサウンドが全体を支配するものの、アパラチアのハイロンサムを背負ったデルとバンドは存在感を主張しながら流れを創っている。ともに貧しく、辛い思いを抱えた黒人と白人社会から生まれたふたつの音楽が、一聴するとハッピーなサウンドに聴こえるという共通点にアメリカ精神史を観るか……!?

5SP-8003 ALICE GERRARD & MIKE SEEGER『Bowling Green』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

アパラチアの伝承音楽が現在も健在である最大の功労者である故マイク・シーガーが、その同志でもあるアリス・ジェラードと遺した1980年のLPアルバム全14曲と、1970年の日本ツアーで遺したライブ7曲、そして1979年のトミー・ジャレルとのトリオが2曲ほか全26曲、アリスとマイクのふたりが創り上げた録音をまとめた唯一のCDアルバムとして2008年に発表されたもの。日本ツアーのライブ(函館から2曲と東京5曲)では、司会の麻田浩さんの紹介と、息のあった男女(ブラザー)デュオやカーター・ファミリーからロジャー・ミラーまで、カリフォルニア出身のアリスの音楽センスが光る。ムーンシャイナー誌2009年9月号から12月号までマイク・シーガー追悼特集(12月号では麻田浩さんの「1970年11月15日~12月15日」日本ツアーの思い出あり)があります。われわれは40年前、とんでもなくすばらしいライブを見たんだねぇ!!

BGR-1001 GRASCALS『Dance Til Your Stockings Are Hot and Ravelin'』CD¥1,260-(本体¥1,200-)

現在トラッドグラスのトップランナー、グラスカルズの最新作は、ふたたびスポンサー企業とのタイアップ作品。今回はグラスカルズがスポンサー契約しているマフィンなどの粉物ブランド「メイベリーズ・ファイネスト」の由来であるTV番組『アンディ・グリフィス・ショウ(邦題:メイベリー110番)』が初放映50周年を迎えるにあたっての特別企画、「靴下がホットに融けるまで踊ろう!」というキャンペーンで同番組の出演者だったディラーズの名曲"Dooley"から、フィドルチューンの超有名2曲"Boil Them Cabbage Down"と"Stay All Night/Old Joe Clark"ほか、実質6曲入りミニCD。鉄壁のグラスカルズによる楽しいサイドプロダクト。

なお、豪華ゲスト(ブラッド・ペイズリー、ドリー・パートン、ダークス・ベントリー、トム・T.ホール、ダリル・ウォーリー、チャーリー・ダニエルズ、オークリッジ・ボーイズ、ジョー・ニコルズら)との超有名カントリーヒットの限定ブルーグラス版『Country Classics with a Bluegrass Spin』(RCSI-1030 ¥2,888-)も在庫あり。

REB-7524 LOST & FOUND『Down on Sawmill Road』CD¥2,079-(本体¥1,980-)

バージニア/ノースカロライナのブルー・リッジ地方を本拠に、極めて端正なアンサンブルで1980年代以降のいわゆるブルーリッジ系ブルーグラスのパイオニアと目されるロスト&ファンウンドのベスト集。バック・ホワイトを思わせる印象的なフレーズとタッチが身上の故デンプシー・ヤング(m)とアレン・ミルズ(bs)が創立メンバーで、クロート受けのするジーン・パーカーをはじめ、リンウッド・ランスフォードやロナルド・スミスらのバンジョー陣、そしてバリー・ベリアーやスティーブ・ウィルソン、スコッティ・スパークスらのボーカル陣、また2006年に他界したデンプシーに替わってラリー・スパークスで来日したこともあるスコット・ネピア(m)がL&Fサウンドを守っている。メリハリ/エッジの効いたコンテンポラリーソリッドなブルーグラス・バンドとして馴染みやすい選曲とアレンジが持ち味。彼らのヒット曲として知られる「The Man Who Wrote Home Sweet Home (Never Was a Married Man)」をはじめ、"Sun's Gonna Shine"、"Peace in the Valley"、"Little Old Log Cabin in the Lane"、"Maple on the Hill"など、超スタンダードもウキウキの軽快なブルーリッジ・ブルーグラス名演14曲集。強力お勧めです。

NONE-79649 CHRIS THILE & MICHAEL DAVIS『I'm Gonna Sleep With One Eye Open』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

パンチ・ブラザーズを率いてとんでもないブルーグラス未知の世界に分け入っているクリス・シーリが180度、回れ右!! 1930年代から1950年代のブラザーデュオを、マイケル・デイヴス(g)という稀有な才能とともに、これ以上にないという「生」な音と感情で体当たり。フラット&スクラッグス名曲をタイトルに、モンローからジミー・マーティン、デル・マッカーリー、ピーター・ローワンほかのスタンダードがずらり。ブルーグラスの不滅を、もっとも先端を走る男が証明してみせるあまりに凄い作品!! ムーンシャイナー7月号はこのカバーストーリ!!

JGCD-1003 JERRY GARCIA ACOUSTIC BAND『A Ragged But Right』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

20世紀アメリカン・ロック史に燦然と輝くグレイトフル・デッドのリーダー、ジェリー・ガルシア(1942-1995)がロックをはじめる前、ブルーグラス・フリークだったことはよく知られている。そんなジェリーが1973年のオールド&インザ・ウェイにつづいて、1987年にデビッド・ネルソン(g)、サンディ・ロスマン(m,bj)、ケニー・コセック(f)、ジョン・カーン(bs)らブルーグラッサーをバックに創ったアコースティック・バンドのアルバム『Almost Live』(JGCD-1002 ¥2,573-)につづくツアーライブ第2弾。さすがにデッドを長年率いてきたガルシアの、アコギピックアップが強烈にブルースのスピンをかけているものの、ドロドロのブルーグラスやオールドタイムに対する憧れの念が伝わるすばらしい演奏だ。1960年代にブレークしたアメリカン・ロックミュージシャンの奥底に流れる強烈なルーツ体験を明確に意識しているガルシアはエライッ!!ね?

■トラッドグラス
REB-1128 RED ALLEN『Lonesome And Blue:The Complete County Recordings』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

いわゆるトラッドグラスの元祖、レッド・アレン。デビッド・グリスマンが20代でプロデュースしたカウンティー大名盤2枚を収めたトラッドグラス・ファン必聴の名作。ポーター・チャーチの美しいバンジョーと、レコード・デビューとなるリチャード・グリーンのセンシティブな塊フィドル、グリスマン自身のウェイクフィールド命マンドリンなど、聴きどころ満載!! 本作と対で発表された初期レベルとメロディオン録音集『Keep On Going』(REB-1127 ¥2,573-)とともに、トラッドグラス・ファンの宝物ともいうべき重要な録音集である。ムーンシャイナー誌のレッド・アレン特集は、IBMA名誉殿堂入りをした2005年11月号(MS-2301 ¥525-)参照。

VAN-77004 KENTUCKY COLONELS『Long Journey Home』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1964年のニューポート・フォーク・フェスに登場したケンタッキー・カーネルズ、ローランド(m)&クラレンス・ホワイト(g)、ビリー・レイ・レイザム(bj)、ロジャー・ブッシュ(bs)、多くの耳目がクラレンス・ホワイトのギターに注がれるが、まぎれもなく彼らは1960年代最強の若手トラッドグラス・バンドであり、本作はすばらしいゴスペル・カルテットも含めそのホットな無敵ライブ盤である。また6曲のドック・ワトソンとクラレンスのギターワークショップ、2曲のローランドとクラレンスによるブラザーデュオ、そして4曲のビル・キースのバンジョー・インストへのバックアップが含まれている、……とんでもない歴史的なお宝アルバムでもある。

■ニューグラス
SKFR-2021 CHERRYHOLMES『Ⅳ; Common Threds』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

今年5月、惜しまれながら解散したチェリーホーズ、2010年夏の最終作品。子供を亡くしたことで窮地に追い込まれた家族を立て直すためにブルーグラスをはじめたシロート集団、チェリーホームズ一家、バンド結成10年でこんなにものすごい作品を創る――現在の米国ブルーグラス・コミュニティのすごさが凝縮したような作品だ。マッチョな父ジェリー(bs)、張り切り母さんサンディ(m)、そして溢れかえる才能に恵まれた4人の子どもたち。長女シアはバンドの看板であるリード・ボーカルと超ソリッドなバンジョー、長男B.J.の超絶フィドル、次男スキップのハイテク・ギター/マンドリン、次女モリー・ケイトの見事な左利きフィドル……、それらどれもが機能的に組み合わさり、家族だけでここまで完成されたサウンドが創れるものかと、驚きを通り越してあきれ返る。しかも全曲オリジナル。アルバム最後の1曲、今年のグラミー賞にノミネートされた唯一のインスト"Tattoo of a Smudge"で驚くまでもない、ブルーグラスの楽器とそのノウハウだけで、ここまで豊かな表現力を創り上げるブルーグラスのすごさに改めて思いを致す。前作『Ⅲ: Don't Believe』(SKFR-2020 ¥2,573-)あたりから水を得たように、ものすごい完成度に達したチェリーホームズ、その凄さを覚えておきたい……!!

REB-1820 JOHN STARLING & CAROLINA STAR『Slidin' Home』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

相変わらずのこぶしの利いたボーカルに哀愁を漂わせるジョン・スターリング、久々の2007年作品。実に渋い中年、というか初老というか……、マイク・オルドリッジ(d)とトム・グレイ(bs)というオリジナル・セルダム・シーンの仲間三人に囲まれ、エミルー・ハリスもゲスト。1970年代ニューグラスの再現風に、1曲目のジミー・ロジャーズ"Waitin' for a Train"からワシントンDC人脈の"Willin'"ほか、ジョン・ランドール(m,g)をメインサポートに、スターリング節とDCグラスを堪能させてくれるバンジョーレス・ニューグラス。

■歴史的作品やお宝レコーディング
REB-1104 COUNTRY GENTLEMEN『Live in Japan』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1972年1月、カントリー・ジェントルメンが初来日した。これはその当時の熱狂を伝える全20曲、神田共立講堂のライブだ。"Fox on the Run"から"Take Me Home, Country Road"、"Foggy Mountain Breakdown"やビートルズ"Yesterday"などのエマーソン・バンジョー美学から、「ダイナおばさんのパーティー」やチャーリー・ウォーラーの「ハンク・スノウ・メドレー」まで。なお、C.G.ファンには初期レベル録音のすべて110曲を4枚組ボックスセットした『Early Rebel Recordings 1962-1971』(REB-4002 CD4枚組¥9,450-)も究極のお勧め!!

OH-4159 JIMMY MARTIN with PAUL WILLIAMS & J.D.CROWE『Big Jam Session』CD-R¥2,888-(本体¥2,750-)

Roll In My Sweet Baby's Arms/Molly & Tenbrooks/Angel Band/Put My Little Shoes Away/Gotta Travel On/Dog Bite Your Hide/Home Sweet Home 他全34曲

いわゆるハード・ドライブな「ソリッドグラス」の典型を創ったジミー・マーティン(1927-2005)、ビル・モンローの元を離れ、オズボーン兄弟とサニー・マウンテン・ボーイズを結成、そして1956年以降は自身のバンドとして独自サウンドを創ってきた偉大なミュージシャンである。その彼が初期最高のメンバー、J.D.クロウ(bj)とポール・ウィリアムズ(m)を伴って友人のリビングルームでジャムをしているところを収めた貴重なテープから、1984年にLP発表した10曲に、詳細不詳のライブ22曲の未発表をプラスした超貴重録音全34曲。もちろん、状態(音質など)は良くないが、初期ブルーグラスのグルーヴやアンサンブルのイロハも学べる強烈なジャム&ライブだ。当時20歳前後J.D.、基本のリズムがバンジョーから溢れているのが面白い。ムーンシャイナー9月号で本間君がドイル・ローソンがジミー役に扮したクロウとウィリアムズとのライブをリポートしていたが、これを生で聴いたら、どういうだろうか……!? ブルーグラス第一世代のマスターたちからさまざまなことが学べた時代、何よりも50年代の勢いと彼らの若さがぶつかったエネルギーには何モノもかなわないだろう。生々しいブルーグラスがドロドロに溶け出したマグマの音。

VAN-206/7 GREENBRIAR BOYS『Best of the Vanguard Years』CD2枚組¥2,573-(本体¥2,450-)

「ニューグラス」なんて言葉のなかった1960年代、ニューヨークから生まれたグリーンブライアー・ボーイズの衝撃。ボブ・ディランが彼らの前座をしていてデビューの糸口をつかんだという逸話を持つ彼ら、フォーク/ブルーグラス界の大立者ラルフ・リンズラー(f)とジョン・ヘラルド(g)、ボブ・イエリン(bj)による1961年のデビュー4曲からジョーン・バエズとの2曲、そして1964年最初のアルバムからの8曲を1枚目に、名盤『Ragged But Right』(64)からの10曲と、ラルフに替わってフランク・ウェイクフィールド(m)とジム・ブキャナン(f)を擁したブルーグラス史に残る名盤『Better Late Than Never!』(66)からの11曲の全35曲。ニューヨークのボヘミアン・グラス!?の入り口に絶対のお勧め作品!!

GT7-2209 DON RENO & RED SMILEY『1959-1963』CD4枚組+32頁冊子¥4,725-(本体¥4,500-)

レノ&スマイリーのキング時代全集第2弾全87曲が化粧箱入りからお徳用廉価版となって再発売である。これで、初期の109曲を収めた『1951-1959』(GT7-0959 ¥4,725-)、そして後期のビル・ハレルとの録音も含んだ95曲の『1963-1972 Complete King Starday Recordings Vol.3』(GT7-2176 ¥4,725-)とともに、レノ&スマイリーの絶頂期、キング時代の主な公式録音が廉価版として揃う。ここではドン・レノのさまざまなバンジョー・インスト名演、"Steel Guitar Rag"、"Follow the Leader"、"Double Eagle"、"World Is Waiting for the Sunrise"、"Washington & Lee Swing(Washington County)"、"Grandfather's Clock"、"Dill Pickle Rag"、"Lady of Spain"ほか、また円熟期の"Love Please Come Home"や"Sweet Thing"などのヒット曲、知る人ぞ知るドン・レノのすばらしいフラットピッキン・ギターをフィーチャーした美しいゴスペルの数々など、知られざる名曲の数々が収められている。ビル・モンロー、フラット&スクラッグス、スタンレー・ブラザーズに次ぐ大御所レノ&スマイリー、バージニアからカロライナのピードモント地方でエンターテイナーとして成功した彼らの実力、つまり音素材を楽しく豊かに聴かせる彼ら才能に感服する。フィドルのマック・マガハ(メゲーヘと発音)、子供だったマンドリンのロニー・レノ、そしてジョン・パーマー(bs)ら、サイドメンのお仕事も見事なのだ。レノ&スマイリー三部作を集めよう!!

■ゴスペル
DUAT-1228 V.A.『Voice of the Spirit; the Gospel of the South』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ジェシー・マクレイノルズとブライアン・サットンを従えたマック・ワイズマンのボーカルを1曲目に、アール・スクラッグスのカーター・ファミリー・ピッキンと共に歌う故ジョニー・キャッシュ、ジョン・コーワンとトニー・ライスのボーカル&ギター、その他、メイビス・ステイプルズ、コニー・スミス、ジョン・ランドール等々、ブルーグラス/カントリー/ブルースの役者たちの「聖なる声」。そして最後、19世紀に世界で初めて黒人ゴスペルを演じ、今に伝承するフィスク大学ジュビリー・シンガーズからビンス・ギルのすばらしい"What Are They Doing in Heaven?"まで、アパラチアから南部に伝わるゴスペル伝統を、ジョニーとジューンの息子、ジョン・カーター・キャッシュが2006年に制作した文句なしの南部ゴスペルを一望する秀作。

インスト新入荷
GAT3-0608 KENNY SMITH『Return』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Half Step/Cumberland Gap/Leather Britches/Arkansa Traveler/Sail Away Ladies/Forked Deer/Billy in the Lowground/Black Mountain Rag 他全14曲

ブルーグラス・フラットピッキンのあたらしい世界を、デビッド・グリアとともに開拓していくフロントランナーのひとりケニー・スミス、それにしてはなんと!、1997年『Studebaker』(SH-3869 ¥2,573-)以来14年ぶり、2枚目のギターアルバム。アダム・ステッフィ(m)、バリー・ベイルズ(bs)、オウブリー・ヘイニー(f)、ジム・デンマン(bj)の基本セットと、自身の1935年製マーティンD-18、同年製の珍しいギブソン・ジャンボのプロトタイプ、そして伝説的なノーマン・ブレイクの1933年製マーティン・シェイデッドトップD-28という名器3本を使い分け、さらにトラッド・フィドルチューン有名曲を軸に、控え目にオリジナルを配した楽しい作品にしている。もうずいぶん昔のIBMA週間、深夜の廊下で凄まじいパーワーで弾きつづけるギタリストを見つけた。たぶんムーンシャイナー誌が初めてのインタビューをしたケニー・スミス、そののちロンサム・リバー・バンドのリズムとデリカシーを背負って立つギタリストとなり、その後は愛妻アマンダとともに極めて洗練されたアンサンブルで趣味のいいバンド活動をつづけている。ノーマンの1933年製D-28のために書いたというアダム・ハートのすばらしいクロウハンマーバンジョーとのデュオ"Rising Fawn"は秀逸。普段は決して使わない音を目玉にした曲作りの中で見られる前後の音の始末の仕方にブルーグラス・フラットピッカーの矜持が垣間見られる。フラットピッキン・ファンにはお勧めの秀作。

JK-001 BARCELONA BLUEGRASS BAND『Old Time Blues』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Manga el Banjo/Remington Ride/Wabash Cannonball/Magic Foot/Mercy Mercy Mercy/Trio! 他全11曲

ヨーロッパで活躍するスペインのバンド、その名もバルセロナ・ブルーグラス・バンド。リュイス・ゴメスのバンジョーとジョン・ポゥ・キュメラスのハーモニカを中心に、さすがギター発祥の地!?なのかミゲル・タラベラのすばらしくユニークなギター、女性ベーシストのマリベル・リベロのバンドに、トニー・トリシュカが2曲でゲストほか、マヌーシュ・ギターやバイオリンをゲストに加え、オリジナルを中心に、スタンダードとラス・バレンバーグ曲に取り組むインストアルバムである。

KC-0003 UNCLE JOHN『Hillbilly Jazz』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Satin Doll/Patches/Honky Tonk/Misty/What Do I Do with the Moon/Kansas City/Mix 'N Match/Beaumont Rag/Danny Boy/Greensleeves.

エレキのアーチトップ・ギター(フルアコ)のソロ・ギター・アルバムで、バックには自身のベースとリズムギター、そしてコーキー・アンドリューズのスネアとハイハットだけというシンプルなバックで聴かせるジャズスタンダードとトラッドチューンに2曲のオリジナル。スーパーピッキンはないし、ときどき多重録音で起こりがちなリズムに難があるが、アドリブをメロディ近辺に置くつましさとフルアコ独特の余韻を楽しむトーンコントロールと温厚な人柄(……と感じられる写真!?)のジョン・ポットハストさん、ちょっとタイトルが気張りすぎているが、悠々自適な癒やし系ギターアルバムとして楽しめる作品。

各楽器別お勧め再入荷作品
(楽器奏法や教則、またCDに関してはミュージシャン歴豊富なスタッフがアドバイス、また楽器につきましては、本体やパーツなど、各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください)
■ギター
SH-4040 BRYAN SUTTON & Friends『Almost Live』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ムーンシャイナー誌2009年8月号のカバーストーリーに登場、現在ブルーグラス・フラットピッキンの最高峰と言われるブライアン・サットン、4枚目2009年作は、リッキー・スキャッグスのケンタッキー・サンダーでデビューした1995年以来、ブルーグラスの最先端で積んできたキャリアの総集編的作品。トップクラスのゲストピッカーたちとのオールドタイムやジプシージャズも含んだバトルを経て、クリス・シーリとの目くるめくデュオ"Gonna Lay Down My Old Guitar"で終わる、自身のオリジナルをメインにしたギター弾きまくり快作。

■バンジョー
(ムーンシャイナー連載のチチ松村「バンジョー祭り」、世界のバンジョー音楽をお見逃しなく!!)
PATUX-175 MARK DELANEY『Sidecar』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

現在のDCグラス、ナンバーワンのバンジョー奏者マーク・ディレイニーのデビュー作。かつてのエディ・アドコックをはじめ、スクラッグスとは一線を画した発展をしてきたDCグラスのテクニックをバランス良く取り入れつつ、何よりも「音」に対する感情を爆発させる弦へのアタックと意表をつくタイミングの取り方が、わたしには堪らない。ムーンシャイナー誌2009年4月号「連載、吉岡正の闘魂バンジョー」にて特集あり。

■マンドリン
PATUX-182 FRANK WAKEFIELD『Ownself Blues』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

「怪物!」という敬称がピッタリのマンドリン・グル(導師)、フランク・ウェイクフィールドの最新作は、最高作といえる秀作。ワシントンDC周辺の若者たち、まさに70歳の彼にとっては孫世代のスーパーピッカーたちを得て、そのウキウキとした様子が目に浮かぶようなすばらしいブルーグラス作品。ビル・モンローよりも「モンローらしい」と言われたというフランク。本最新作でもその旺盛な創造力は衰えず、一聴するだけでは「バタバタバタバタ……」という印象の音の粒、その一音ずつに魂が聴こえるのは晩年のモンローに匹敵する凄さだ。

■フィドル
CO-2706 BOBBY HICKS『Texas Crapshooter』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ブルーグラスとカントリー(ウエスタン・スウィング)のフィドルが同時に楽しめる、ボビー・ヒックスが1977年に発表した秀作。A面にウェスタン・スウィング(バディ・エモンズ、バック・ホワイトほか)、B面にブルーグラス(サム・ブッシュ、アラン・マンデほか)という楽しい極上エンタメ作品。

■ドブロ
RCD-59496 THREE RING CIRCLE『Brothership』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

至るところにスーパーピッキンが聴けるお楽しみインスト・トリオ、ロブ・アイクス(d)、アンディ・レフトウィッチ(m,f)、デイブ・ポメロイ(bs)によるスリー・リング・サークル、2006年デビュー作につづく最新第2作である。リッキー・スキャッグス・バンドの若き凄腕フィドラー、アンディがここではマンドリンを弾きまくり、ブルーハイウェイのロブがスライドしまくり、ナッシュビルの超ベテラン・ベーシスト、デイブ・ポメロイがファンキーなリズムを刻むインスト・トリオ。トム・ペティ名曲"Wildflower"にはジョン・ランドール・スチュワートをボーカル・ゲストに迎えたほか、ラルフ・タウナー"Anthem"、ジョン・スコフィールド"A Go Go"の3曲以外はメンバーのオリジナル。マンドリンとドブロというメロディ楽器を、歌うベースがリズムのみならず、しっかりとした方向付けをしていく新しいアコースティック・アンサンブル。

■オートハープ
RCSI-1036 JO ANN SMITH『Lyrical』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Patty Ann/Rebecca/Bill Cheatham/Amazing Grace/Big Sciota/Going Home/Wayfaring Stranger 他全14曲

1999年度ウィンフィールド最優秀オートハープ奏者で、2003年度マウンテン・ローレル・オートハープ・ギャザリングのチャンピオン、ジョー・アン・スミス、デビュー作『Rythmn of the Rain』(2004)につづく最新第2作。ローカルな音楽仲間のフィドルやマンドリン、ギター、ベースにユーリアン・パイプやチェロなどを伴って、有名ゴスペルやフィドル・チューンからドボルザークの「新世界」、そしてブルーリッジ系ブルーグラスのインスト定番として知られるハーシャル・サイズモアの「レベッカ」まで、37本の弦と14のコードバーを駆使して、すばらしいテクニックを披露する。夫からクリスマス・プレゼントでもらったオートハープをここまで弾きこなす彼女の感性が気持ちいい。

オールドタイム&フォーク新入荷
WJRC-42812 NORMAN BLAKE『Green Light on the Southern』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Roll on Buddy/Goodbye to the Plains/The Tramp/Hawaiian Mother O'Mine/Railroading on the Great Divine/Steel Guitar Chimes/He Rambled 他全17曲

ボブ・ディランの『Nashville Skyline』に参加、ジョニー・キャッシュのバックアップを務めるなどした後、ジョン・ハートフォードのエリオプレーン・バンドに参加、1970年代ニューグラスの先導的な役割を果たしたノーマン・ブレイク、今年73歳の最新作。年を追うごとにトラッド・フォーク(オールドタイム)シンガーとして、南部の伝承曲を丁寧に演じる姿勢を深める彼、1928年製マーティン00-45や同年のギブソンL-1アコースティック・スライド・ギターほか、得意のビンテージ楽器を駆使、フラットピッキン・ギタリストとしての主張を控え目に、ドブロやマンドリンなど、すべてをひとりで録音、ハーモニーにパートナーであるナンシー・ブレイクを起用しただけのソロアルバム。カーター・ファミリー、ブルースカイ、デルモア、チャーリー・プールをはじめ、タイトルの自作曲以外すべての収録曲が1938年までに録音されたヒルビリー(初期カントリー)音楽で、伝承音楽という宝物のもっともピュアな精神を聴かせてくれる秀作である。

PSR-0901/2 坂庭省悟『メモリアルアルバム 心の旅2』CD2枚組¥4,000-(本体¥3,810-)

漕げよ、マイケル/Foggy Mountain Breakdown、綿つみの唄/ぼくの古いギター、Black Mountain Rag/ギター教室その1/あの娘の瞳/マンドリン&ギターメドレー/解き放たれて/El Cumbabchero/戦争は知らない/この世に住む家とてなく/ノコサレタモノタチ/子象の行進/ギター教室その2/500マイル/谷間の虹/わらの中の七面鳥/さよならが言えない/母のお墓/せめて今夜だけ、Forked Deer/カーターファミリーメドレー/あなたが夜明けをつげる子供たち/夜汽車 全23曲

2003年12月、52歳という若さでいった坂庭省悟。2年前に発表された『坂庭省悟メモリアルアルバム 心の旅』(完売)の第二弾『心の旅2』である。今回のアルバムは、坂庭省悟が大好きだった仲間たち、ソロ活動をはじめて以降の、宮崎勝之、有山じゅんじ、松田"ari"幸一、茶木みやこ、青木まり子と組んだMMS・PETA、そして盟友・城田じゅんじ、Shogo BRAND.でのライブ音源に加え、1970年フェスティバルホールでのマヨネーズの音源なども収録しているという。今年12月で坂庭が亡くなってから8年、早いような長いような……。昨年の宝塚フェスには弟さんが来てくれたなぁ。

CR-0400 BRYAN BOWERS『Bristolecone Pine』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Liza Jane/Let It Be/Soul of Man Never Dies/St. Anne's Reel/Why I Love Bluegrass 他全18曲

1970年代のブルーグラス・フェスで、オートハープ1本で観客を総立ちにさせたブライアン・バワーズのカリズマ的なストーリーテリングとエンターテイメント、サム・ブッシュとのマンドとハープの掛け合いやティム・オブライエンとのオールドタイムなデュオやフィドルチューンほか、アラン・オブライアンやパット・エンライト、デニス・クロウチ(bs)やステュアート・ダンカン(f)らもゲスト。プロデューサーにマーク・ハワード(g)のすばらしい音作りで、アパラチアン・ケルトの雰囲気を醸し出す。最後の曲、「ブルーグラスが好きなわけ(Why I Love Bluegrass)」には、「ブルーグラスを好きになるには、ミュージシャンである必要もなければ、アメリカ生まれでも、リッチでもプァでも、若くても年でも関係ないさ。……虹の彼方にはブルーグラスが金色に輝いて浮かび上がってくるって、知ってたかい!?」だって。2006年制作、オートハープのインストもタップリの全18曲。ちなみにブライアンのオートハープ教則DVD『Autoharp Techniques』(¥5,040-)もお勧めです。

UNI2748927 O.S.T.『O Brother Where Art Thou? 10th Anniversary Deluxe Edition』CD2枚組¥3,360-(本体¥3,200-)

10年前の2001年に発売、翌2002年のグラミー総合部門最優秀レコード賞に輝き、アメリカ音楽史の一時代を創った映画『オーブラザー!』(コーエン兄弟監督、ジョージ・クルーニー主演)のサウンドトラック盤。ライブドキュメントされた囚人歌からスタンレー・ブラザーズ"Angel Band"まで、ジョン・ハートフォードやアリソン・クラウス、ノーマン・ブレイクやザ・ホワイツほか全19曲のオリジナルサウンドトラック盤に、当時同時に録音されていながら、サントラ盤には採用されなかったオルタナテイクや映画に使用されたものなどの全14曲のボーナス盤がついている発売10周年記念の2枚組。なんと!!、760万枚にのぼる売り上げを記録、「オーブラザー現象」とまで呼ばれた第2のフォークリバイバルを招来させた21世紀の奇跡的大名盤、お持ちでない方はぜひこの機会にお勧めします。オールドタイムやブルースも含まれたアメリカ南部のルーツ音楽を網羅、アパラチアの生活/宗教/快楽など、人々の有り様を見事に活写したジャンルにこだわらない作品だが、米メディアはこれを当時、すべてひっくるめて「ブルーグラス」と紹介、にわかにブルーグラスが注目され、バンジョーやマンドリンの売り上げが激増、ブルーグラス界に大きな恩恵をもたらした記念すべき作品でもある。ブルーグラス/カントリーなどのアメリカ南部音楽ファンに、強力お勧めの大秀作である。

OB-708 V.A.『Recordings from Galax 1967 & 2010: In the Field Behind the Stage』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1935年以来つづくバージニア州ゲイラックスのフィドラーズ・コンベンション。その会場のさまざまなところでオールドタイムもブルーグラスも入り乱れて繰り広げられるジャムを昨2010年にフィールド録音した全34曲。面白いのは34曲の内8曲(オスカー・ジェンキンズ3曲、リーク・コウドル2曲、ジョン・アッシュビー3曲)は43年前の1967年に収録されたもの。1曲目のT.J.ランディはダン・ペイズリーのサザン・グラスのフィドラーで、父の故テッド・ランディは1961年から71年の間に8回もバンジョー・チャンプになった……など、この歴史あるコンテストに集まる人たちのさまざまなストーリーも込めてアパラチアの音楽文化を今も継承するゲイラックスの魅力が楽しめる。カーク・サッフィンやバディ・ペンドルトン、ローン・マウンテン・ヒルトッパーズなど、オールドタイムの有名どころも参加したゲイラックスの熱気をドーゾ。

DUAT-1533 GUY CLARK『Songs and Stories』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

L.A.Freeway/Maybe I Can Paint Over That/If I Needed You/The Cape/Dublin Blues 他全13曲

テキサス・シンガーソングライター、ガイ・クラーク(1941-)の最新作は、すばらしいバンドを伴ったリラックスしたライブ。ポピュラー音楽の極めて大きな位置を占める「歌」、そのストーリーの意味と力強さ、その表現法が聴衆と演者を結びつける。その意味で、1970年代からテキサスを背景にすばらしい仕事を残してきたガイの集大成的ライブ。ガイの右腕、バーロン・トンプソン(g)に、ショーン・キャンプ(f,m,g)、ケニー・マローン、そしてピーター・ローワンとの活躍で知られる女性ベーシストブリン・デイビスといったブルーグラス人脈が、ガイの渋いボーカルとストーリーを守り立てる。ボビー・ベアとリッキー・スキャッグスを皮切りに、ビンス・ギル、ブラッド・ペイズリー、アラン・ジャクソン、ハイウェイメンらがガイの曲をカントリーヒットさせている。

AJB-0903 NORI, AKI & YOSHI『spring session』CD-R¥1,500-(本体¥1,429-)

内田昭弘のフィドルと小林良弘のバンジョーに、平山政功のギターが加わった典型的なオールドタイム・ストリングバンドのフィドル&バンジョー集。もうすでに国境などのない、とめどないアパラチアン・フィドル・レパートリーから20曲が次から次へと演じられる。オールドタイム・ストリングバンドの魅力は、黙々と刻まれるリズムに乗っていくチョッと引っ掛かりのあるフィドルのメロディーという内田、先月紹介した内田のソロ『aki solo』(JB-0902 CD¥1,500-)につづく日本発のオールドタイム音源発表だ。サポートしよう!! ムーンシャイナー2009年10月号(¥525-)に安川直樹のインタビューによる内田昭弘の「至福のオールドタイム・ジャムを語る」がある。

カントリー新入荷
DO-7012 LAURA CANTRELL『Kitty Wells Dresses: Songs of the Queen of Country Music』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Making Believe/One By One/It Wasn't God Who Made Honky Tonk Angels/I Gave My Wedding Dress Away/Serching for a Soldier's Grave 他全10曲

ローラ・キャントレルが現在92歳で元気なカントリー音楽のクイーン、キティ・ウェルズに捧げたメチャクチャいいホンキートンク作品。ナッシュビル生まれながら、ニューヨークのコロンビア大在学中にクラシックカントリーの魅力に目覚め、大学放送局でDJと歌をはじめ、その飾り気のないストレートな歌唱がイギリスで認められたローラ。1950~60年代の雰囲気を完璧に再現できるすばらしいインテリジェンスと、何よりもこのすばらしいクラシック・カントリーの音を創ったバックミュージシャン――バディ・スパイカーの秘蔵っ子ビリー・コントレラスのソウルフルに唄に寄り添う極上フィドル(凄いです!!)、アールの孫にして初期スティールギターを再現するクリス・スクラッグス、そしてマイク・バブ(bs)というブルーグラス・コネクションに、ウィリアム・タイラーとベン・ホール(g)――の凄さ! ローラはもちろん、彼らはテキサス系ではない、ナッシュビルが生み出した極上のホンキートンク・サウンドを再現してみせる。メチャクャいいアルバムである。強力にお勧めします!!

SH-4072 CONNIE SMITH『Long Line of Heartahes』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

I'm Not Blue/Pain of a Broken Heart/Ain't You Even Gonna Cry/I Don't Believe That's How You Feel/A Heart Like You/My Part of Forever 他全12曲

1964年、"Once a Day"の大ヒットで知られるコニー・スミス、70歳にして15年ぶりの(その前作はさらに20年前という)最新アルバム!! 夫であるマーティ・ステュアートの愛情がこもった、つまりコニーの本質的な持ち味をもっともいい形で表現しようというプロデュースのもと、伝説のナッシュビルRCAビクタースタジオ「B」に、ロビー・ターナー(父ドイルはハンク・ウィリアムズのドリフティング・カウボーイズのスティール奏者という筋金入り)とゲリー・カーターの典型的な目立つスティールギターのイントロにはじまる1960年代のカントリー黄金時代の、もちろんマーティのギターもバリバリにフィーチャーしたサウンドをバックに、まったく衰えない力強いボーカルを聴かせる。さすがマーティ・ステュアート、カントリー音楽の本質を外さずに、稀有なホンキートンク・シンガーである妻コニーの持ち味を、夫婦のオリジナル5曲に、すばらしいナッシュビル・ソングライターたちの作品7曲の合計12曲、軽快なフォービートともに見事に引き出す秀作に仕上げている。

UNI-015758 TRACE ADKINS『Proud To Be Here, Delux Edition』CD¥2,888-(本体CD¥2,750-)

1996年にデビュー以来7枚目となるトレイス・アドキンズ(1962-)の最新作。ナッシュビル・メインストリーム・サウンドに乗って2008年から2010年までグラミー・ノミネーションややCMTアワードを続けざまに獲得、現在ノリノリの49歳。本作は通常盤より4曲多く、ブレイク・シェルトンとのコラボ"If I Was a Woman"を含む全14曲。

UM-02 RHONDA VINCENT & GENE WATSON『Your Money and My Good Looks』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Gone For Good/It Ain't Nothin' New/Till the End/Alone Together Tonight/Out of Hand/Sweet Thang/My Sweet Love Ain't Around 他全12曲

ロンダ・ビンセントの最新作は、トラッドカントリー・シンガーというジーン・ワトソンとのカントリー・デュエット作。「警告:内容物は本物カントリー音楽」とあるように1960~70年代に完成されたソフィスティケートされたホンキートンク・サウンド(トラディショナルカントリーという呼び方をする人もいる)にソフトなジーンのボーカルとハードなロンダのボーカルが見事にブレンドされる見事なカントリーである。件の警告はブルーグラスを期待するファンに対したものか、昨今の大ヒット・ナッシュビルに向けた皮肉か?いずれにせよ、とても聴きやすい正調カントリー作品になっている。

RRR-1002 RIDERS IN THE SKY『The Land Beyond the Sun』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Song of the Trail/King's Highway/River of Mystery/Saddle Up/Cowboy Camp Meeting 他全13曲

かつてカントリー&ウェスタンと呼ばれていた「ウエスタン」の部分を「これでもか!」とばかりに強調して1979年、ラウンダーレコードからデビューしたライダーズ・イン・ザ・スカイの最新作。第2次大戦前後を通じてB級ハリウッド映画で世界的にプロモートされた「ウエスタン(西部)」のカウボーイ・イメージを見事に継承する彼ら、元ビル・モンローのブルー・グラス・ボーイでカントリー音楽研究家でもあるレンジャー・ダグ(g)のほか、原子物理学者のウッディ・ポール(f)とトゥー・スリム(bs)、そして1989年から加わったジョーイ・ミスクリンのアコーディオンの4人組。その溢れんばかりのインテリを隠して挑む究極のエンターテイメント・バンドは、ウエスタンにいだく男のロマンチシズムを完璧なハーモニーとアコースティックサウンドで見事に盛り上げる。目を閉じて聴いているあなたを西部の荒野、馬と焚き火にかかったコーヒー、愛犬との孤独な旅に連れて行ってくれる。夢見ませんか…!?

映像新入荷
RCSI-1043D WINE, WOMEN & SONG『Matraca Berg, Gretchen Peters, Suzy Bogguss: Live at Green's Grocery』DVD¥2,783-(本体¥2,650-、65分)

Outbound Plane/Heartache/Guadalupe/Helpless/South of Heaven/Shenandoah/Farther Along 他全11曲

サンダーストームとトーネイド(竜巻)が近付く中、ナッシュビルの南にある歴史的な町リーパーズ・フォークのグリーンズ雑貨店で開かれたナッシュビル音楽界のバックボーンであるフォーク/カントリーのベテラン女性3人によるコンサートライブ。1980~90年代に数々のヒットを飛ばしたスージー・ボーガスと、どちらかというとソングライターとしての評価の方が高いマトレイサ・バーグ(NGDBのジェフ・ハンナの妻)、そしてグレッチェン・ピーターズの女性3人がリラックスした中で進めていくライブ。アコースティック・ギターのシンプルな響き(曲によってハーモニカ/マンドリンも)をバックにソロ/デュオ/トリオと、ミュージシャンとして円熟期にある女性らしいシビアな内容の曲が次々と演じられる。ユニット名「酒、女、歌」は歓喜を求める三組を表す言葉、曲の合間にMCで語られるジョーク(これが分からないのが辛いけど……)を含め、迫力のトリオ・ライブだ。ライブ終盤、ニール・ヤングのカバー"Helpless"を終えたのち電気が落ちてライブ中止、演奏予定だった有名フォークソング"Shenandoah"と"Farther Along"は後日の収録だ。

映像ものお勧め作品
MP-0510 LESTER FLATT & NASHVILLE GRASS『Vintage Video』DVD¥2,573-(本体¥2,450-)

フラット&スクラッグスとして来日したときは体調が悪かったというレスター・フラット、3年後の1971年、ここでは元気ハツラツ、ボーカルはもちろんそのギター/MC/身のこなし……レスター・ファンのお宝映像だ。69年にアール・スクラッグスとコンビ解消、アンクル・ジョッシュ(d)とポール・ウォーレン(f)、ジョニー・ジョンソン(bs)というフォギー・マウンテン・ボーイズにハスケル・マコーミック(bj)とローランド・ホワイト(m)が加わったナッシュビル・グラスを悠々と率いて、その類まれなパフォーマンスを見せてくれる71年夏の野外ライブ。

PSR-1102 城田じゅんじ&坂庭しょうご『Fifty Fifty』DVD¥4,500-(本体¥4,285-、本編52分特典映像13分)

1970年代、高石ともやとナターシャセブンとして活躍、日本のブルーグラスの発展に大きな功績を残した城田じゅんじと坂庭しょうご。2003年12月15日、坂庭が52歳の若さで逝ってしまったが、これはふたりがともに50歳になった2000年に発表された吉田恒星映像作品のDVD化である。当時、ムーンシャイナー誌1999年10月号から2000年1月号まで(各¥525-)、4号にわたって「城田じゅんじ&坂庭省悟、渡辺三郎と対談する」という特集が組まれている。

RCSI-1028D RIDERS IN THE SKY『Live in Concert: 30 Years "The Cowboy Way"』DVD-R¥2,888-(本体¥2,750-、カラー1時間10分)

Back in the Saddle Again/Cool Water/Rawhide/Orange Blossom Special/Cattle Call 他全20曲

1977年11月、当時絶滅の危機にあった「カウボーイ・ソング(ウエスタン)」を歌うエンタメ集団というアイデアで結成されたライダーズ・イン・ザ・スカイ。その後30年間、数々の高い評価を受けつづける彼ら、元ビル・モンローのブルー・グラス・ボーイだったレンジャー・ダグ(g)のほか、ウッディ・ポール(f)とトゥー・スリム(bs)、そして1989年から加わったジョーイ・ミスクリンのアコーディオンの4人組。ウェスタン・スウィングからヨーデル、トリオやカルテット・ハーモニー等々をバランスよく聴かせる彼ら、30年間メンバー交代なしのチームワーク、それぞれにキャリアを持ったインテリらしく、そのコメディ・ルティーンも実に洒落ている。通算5449回目というこの日、30周年記念コンサートも全編、品のいいエンタメでノスタルジックで美しいウエスタン音楽を楽しませてくれる秀作。

VES-13115 DAVID BROMBERG『Demon in Disguise』DVD¥3,308-(本体¥3,150-、102分)

1970年代はじめ、そのギターテクとニューヨーカーらしい粋さで黒人ブルースと白人ヒルビリーをカバー、数々の名演を残したデビッド・ブロムバーグが、自身の音楽ルーツや人生を語りながら20曲を悠々と演じるすばらしいリビングルーム・コンサート。一時、ミュージシャンを引退、インディアナ州ビーンブロッサムの近くで楽器作り、とくにバイオリン/フィドルに没頭した時期を経て、現在はデラウェア州ウィルミントンでバイオリン・ショップとリペアショップを経営しながら音楽活動をつづけているという。63歳のブロムバーグの味わい深いニューヨーク経由の南部音楽がたっぷりと楽しめる秀作。

FGM-1016D SCOTT NYGAARD, JACK LAWRENCE, ROBERT BOWLIN『Picking at Peaceful Bend II』DVD¥3,990-(本体¥3,800-、カラー63分)

サイドマンとして名を馳せたベテラン、スコット・ナイガード(ティム・オブライエン)、ジャック・ローレンス(ドック・ワトソン)、そしてロバート・ボウリン(ビル・モンロー)による、遊び心一杯のギターごっこ。トラッドフィドルチューンからバラッド、フォスターからスタンダードスウィング、モンローからクラレンスまで、サイドマンらしいポーカーフェイスの奥ゆかしさとシュアな音選びが地味なギターフリークの至福の時をもたらしてくれる。ベースを弾いてるのは、日本の長野でブルーグラスの魅力を知ったというウィル・マリング、オリジナルソングと"I Am a Pilgrim"の歌も披露してくれる。ボーナスとして2曲、若いジョッシュ・ウィリアムズとタイラー・グラントのデュオライブ映像がオマケ

MP-0410 V.A.『Pioneers And Legends of Bluegrass』DVD¥2,573-(本体¥2,450-)

Mule Skinner Blues/Rawhide(Bill Monroe)/Folsom Prison Blues/Shuckin' the Corn(Lester Flatt)/That Silver Haired Daddy of Mine/Tis Sweet To Be Remembered 他(Mac Wiseman)/Are You Washed in the Blood 他(Lewis Family)/Hard Hearted/Paradise/Cotton Mill Man(Jim & Jesse)/500 Miles/I'll Stay Around(Bluegrass Alliance) 他全15曲

ブルーグラス界でさまざまな事件のあった1971年夏、19歳のサム・ブッシュと20歳のトニー・ライスのブルーグラス・アライアンス2曲をはじめ上記アーティストらが収められたお宝映像集!!

SHA-613D FLATT & SCRUGGS『Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.3, Guest: Ricky Skaggs』DVD(白黒約1時間)¥3,308-(本体 ¥3,150-)

Twinkle Little Star/Home Sweet Home/If I Should Wander Back Tonight/I Wonder How the Old Folks Are at Home/Foggy Mountain Special 他全21曲

30分番組の1本目は1961年11月か12月の録画、のち80年代はじめにリッキー・スキャッグスでナンバーワン・ヒットとなる"Crying My Heart Out Over You"や、レスター・フラット得意……、というか大好きだったのだろうバウンシーにアレンジされた"If I Should Wander Back Tonight"、そしてカーター・ファミリー曲"I Ain't Gonna Work Tomorrow"、アール・スクラッグスは"Home Sweet Home"とギターでの"Wildwood Flower"のインスト等々の全10曲。そして2本目は1962年1月の録画、なななんと、そのリッキー・スキャッグスがゲストに出演するという超貴重映像!! 当時7才のリッキーがマンドリンを抱えて "Foogy Mountain Special"で間奏を弾き、オズボーンズのトレードマーク"Ruby"を唄うというもので、まさかのちの大スターになるとは思っていないかった貴重な瞬間ほか、レスターは"I Wonder How the Old Folks Are at Home"など、アールは"Cumberland Gap"と、バンジョー弾きがその運指に釘付けとなる"Foggy Mountain Special"等々の全10曲。

ちなみにフラット&スクラッグスお宝映像シリーズ10巻は、いずれも常時在庫を心がけています。必見のDVDシリーズです!! 揃えましょうぜ!!

教則もの新入荷
MB-21929BD DIX BRUCE『Parking Lot Picker's Songbook: Bass Edition』CD2枚+312頁Book¥4,935-(¥4,700-)

「パーキング・ロット(駐車場)ピッカー」とは、どちらかというと「初心者ピッカー」のこと。そんなフェスの駐車場でのジャムで次から次へと演じられるジャム定番200曲以上を収め、かつ、メロディの楽譜とコード、そしてベースの弾き方が楽譜で指示された「ジャム・ソングブックのベース編」である。住宅事情もあろうとは思いますが、ベースって、弾き出すと面白いんだ、これが……!

LDR-1006B SUZY BOGGUSS『American Folk Songbook』Book¥2,888-(本体¥2,750-)

Shady Grove/Shenandoah/Red River Valley/Banks of the Ohio/Wayfaring Stranger/Johnny Has Gone for a Soldier/Wildwood Flower 他全17曲

先月紹介したスージー・ボガスの同名最新CD作品にそったハードカバーの95頁ソングブック。ジョン・ロマックス三世の序文、スージー自身の各曲への思いと、曲の歴史や社会背景の解説、そして歌詞/楽譜/ギターコード/ピアノ譜が併記、即、家庭でアメリカンフォークソングの有名スタンダード17曲が楽しめる……という作品。

CDのほうは『American Folk Songbook』(LDR-1006 ¥2,573-)、パット・バージソン(A.クラウスの元夫というか、ホット・クラブ・オブ・ナッシュビルのメンバー)のギターとチャーリー・チャドウィック(bs)ほか、曲によってステュアート・ダンカン(f,m)、ジェフ・テイラー(accordion,whistle)、リチャード・ベイリー(bj)らナッシュビルのベテランにジョン・マカッチェオン(hammer dulcimer)らが、出過ぎずほど良いバックアップで、スージーの、これまたカントリー過ぎず、アパラチアでもなく、ポップな声でさらっと聴かせる。ゆったりと、馴染みのアメリカン・フォークを楽しもうという人にはお勧め、肩の凝らない美しい作品。本CD作品のプロモ・ビデオのリンクは、http://vimeo.com/20642911

教則ものお勧め
下記のほか、教則に関しては演奏レベル/ニーズに応じて、ご相談ください。
ACU-RS3 RON STEWART『The Fiddlers of Flatt & Scruggs』DVD¥5,198-(本体¥4,950-、67分、楽譜付)

The Girl I Love Don't Pay Me No Mind/We'll Meet Again Sweetheart/My Cabin in Carolina/No Mother or Dad/Why Don't You Tell Me So/Earl's Breakdown/Thinking About You/Honey You Don't Know My Mind/Foggy Mountain Special/Let Those rown Eyes Smile at Me/Shuckin' the Corn.

これは嬉しい!!フラット&スクラッグス・フィドルの完全コピー集!! 教えてくれるのは3歳でフィドルを弾きはじめてから常にターンテーブルにはF&Sのレコードが回っていたという、今やトップフィドラーのロン・スチュワート。ジム・シューメイトからベニー・シムズ、ハウディ・フォレスターら、初期のメロディアスなF&Sフィドル美学から、ベニー・マーティン美の極み("Honey..."のみジミー・マーティンから)とチャビー・ワイズのスウィングをはさんでポール・ウォーレンのツッコミまで。それぞれの奏者の説明の間に見せる"I'll Never Love Another"、"I'll Stay Around"、"Old Home Town"、"Dim Lights, Thick Smoke"、"Dig a Hole in the Meadow"なども見ごたえ十分。……憧れのあの名曲、名間奏がこんな風にして弾かれていたのだという感動で、とても目が離せない大名作である。

RCSI-1038D TERRY BAUCOM『Driving with the Duke』DVD¥2,940-(本体¥2,800-、55分)

Can't You Hear Me Callin'/Gold Rush/Sally Goodin/Blue Night/White House Blues/Nobody's Love Is Like Mine.

1970年代末のブーン・クリーク時代に、そののちの1980年代以降のバンジョートレンドを創ったといわれ、「Duke of Drive(ドライブ公爵)」という異名を持つテリー・バウカム。実に分かりやすいソリッドグラスのノリのパターンを生み出したブーンクリーク時代からクイックシルバーやサード・タイム・アウトでの有名スタンダード6曲を丁寧に教えてくれる中級者向き2007年自家制作の教則DVD作品。スリーフィンガーの基礎が弾ける方に、バシッと決まるソリッドなブルーグラス・バンジョーの典型的パターンを教授してくれる。司会進行の妻シンディ・バウコムはの人気DJとして知られ、IBMAファンフェスのプロデューサーのひとりでもある。

RW-TAB ROLAND WHITE『Approach to Bluegrass Mandolin』CD2枚組+Book¥6,090-(本体¥5,800-)

大好評ローランド・ホワイトのブルーグラス・マンドリン入門教則CD2枚組+60頁タブ本。「キャベツ」から"Jerusalem Ridge"までブルーグラス・スタンダードの全32曲、その暖かい人柄に包まれながら、とてもおいしいブルーグラス・マンドリンの本質を、初心者から中級者まで学ぶことができる。

RW-CTAB CLARENCE WHITE『The Essential Clarence White Bluegrass Guitar Leads』102頁Book+CD2枚組¥6,930-(本体¥6,600-)

不世出の天才ギタリスト、クラレンス・ホワイトの教則本が兄、ローランド・ホワイトとその妻ダイアン・ボウスカの手によって完成された。クラレンスの奏法の基礎となったクロスピッキンを14曲、みっちり学べる秀作。14曲のオリジナル録音CDと、ローランドやミッシー・レインズ(bs)によるリズム・トラックのカラオケCDの2枚組、そして各曲ごとにスティーブ・ポティアとマット・フリナーによる詳細な技術解説と楽譜とタブ譜。なお、ローランドが書いたクラレンスや家族、そしてその音楽軌跡は、ムーンシャイナー誌2010年3月号から10月号まで、8回の連載で翻訳されている。

SRDVD-2005 CLARENCE WHITE『Guitar Workshop』DVD¥3,098-(本体¥2,950-)

フラットピッキン/ブルーグラス・ギターのスタンダードを創ったクラレンス・ホワイトの奇跡的に残された24分のギター・ワークショップ映像を中心に写真やビデオ(1961年のTV番組『メイベリー110番』や1965年の映画『Farmer's Other Daughter』でのカントリー・バックアップなどの超貴重な映像)で構成された45分のDVD作品。1973年に29歳の若さで他界した天才ギタリスト、死の3ヶ月前に遺したそのたぐい稀なテイスト、タイミング、トーンの3T、ブルーグラス・ギターの繊細なタッチとリズムをとくと楽しむことのできるワークショップでの"Listen to the Mockingbird"、"Crawdad Song"、"I Am a Pilgrim"、"Soldier's Joy"、"Sally Goodin'"など、ちょっとC調な司会者ボブ・バクスターとのやり取りで垣間見せる性格、最後の3曲ではローランド・ホワイトやバイロン・バーライン、アラン・マンデらも参加してのジャム。ギタリストにとっての超お宝である。クラレンスのギター・タッチ、美しい運指と羽のような右手を間近で見る喜びは……。

楽器、その他…
[弦、ピック、其の他アクセサリー]
●バンジョー弦
ダダリオ弦
MISC-J60『ダダリオ・バンジョー・ライト弦』(009-.010-.013-.020w-.009.)¥756-(本体¥720-)
MISC-J61『ダダリオ・バンジョー・ミディアム弦』(010 012 016 023w 010.)¥756-(本体¥720-)
ギブソン・アール・スクラッグス・バンジョー弦
MISC-0035『アール・スクラッグス・ライト弦』(0095.020W.013.010.0095)¥1,019-(本体¥970-)
MISC-0036『アール・スクラッグス・ミディアム弦』(.010.022W.014.012.010)¥1,019-(本体¥970-)

GHS弦(ステンレス・スチール)
MISC-PF140 J.D.クロウ・スタジオ・ライト(00095 011 012 020w 0095)¥788-(本体¥750-)
MISC-PF135 J.D.クロウ・ステージ・ライト(010 011 012 020w 010)¥788-(本体¥750-)
MISC-PF150 *ブロンズ・ライト(010 012 014 022w 010)¥788-(本体¥750-)
MISC-PF155 カスタム・ライト(10-11-125-20-10)¥788-(本体¥750-)
MISC-PF170レギュラー・ライト(009 011 013 020w 009)¥788-(本体¥750-)
MISC-PF175 S.オズボーン・ミディアム・ライト(011 012 013 022w 011)¥788-(本体¥750-)

エリクサー弦
ELIX-11600"ELIXIR BANJO POLYWEB LIGHT"¥1.160-(本体¥1.105-)

ビル・キース弦
MISC-0012 =BILL KEITH BANJO STRINGS ¥735-(本体¥700-)
ビル・キース御用達。特徴は1、2、5弦が同じゲージ。.011 .011 .015 .022 .011(ミディアム)。お勧めは珍しい4弦がブロンズのもの、ニッケルもあります。
●マンドリン弦
ギブソン弦
MISC-GBMS『ギブソン・ビル・モンロー・フォスファー・ブロンズ弦』(011 015 026W 041W) ¥1,260-(本体¥1,200-)
MISC-GSBS『ギブソン・サム・ブッシュ・モネル弦』(.011, .014, .025w, .041w)¥1,300-(本体¥1,365-)

ダダリオ弦
MISC-J74『ダダリオ・マンドリン・ミディアム』(011 015 026w 040w) ¥1,103-(¥1,050-)
MISC-J62『ダダリオ・マンドリン・ライト』(010 014 024w 034w) ¥1,103-(¥1,050-)
MISC-EXP74『ダダリオ・マンドリン・ライト』(011 015 026w 040w) ¥2,310-(¥2,200-)
 コーティングされたフォスファー・ブロンズで驚異的に長持ちします。お勧めです。

GHS弦
MISC-A270『GHSマンドリン・フォスファー・ブロンズ弦』(.11 .16 .26w .40w) ¥1,050-(本体¥1,000-)
MISC-LS250『GHSマンドリン・シルク&スチール弦』(.11 .16 .26w .40w) ¥1,260-(本体¥1,200-)

エリクサー弦
ELIX-11500"ELIXIR MANDOLIN NANOWEB ライト"(.010 .014 .024W .034W)¥1.695-(本体¥1.615-)
ELIX-11525"ELIXIR MANDOLIN NANOWEB ミディアム"(.011 .015 .026W .040W)¥1.695-(本体¥1.615-)
●ギター弦
ダダリオ弦
MISC-EJ11『ダダリオ・ブロンズ弦ライト』(012 016 024W 032W 042W 053W ) ¥945-(¥900-)
MISC-EJ12『ダダリオ・ブロンズ・ミディアム弦』(013 017 026W 035W 045W 056W )¥945-(¥900-)
MISC-EJ14『ダダリオ・ブロンズ・ブルーグラス弦』(012 016 025W 035W 045W 056W) ¥945-(¥900-)
MISC-EJ16『ダダリオ・フォスファー・ブロンズ・ライト』(012 016 024W 032W 042W 053W)¥1,183-(¥1,125-)
MISC-EJ17『ダダリオ・フォスファー・ブロンズ・ミディアム』( 013 017 026W 035W 045W 056W)¥1,183-(¥1,125-)
MISC-EJ19『ダダリオ・フォスファー・ブロンズ・ブルーグラス』(012 016 025W 035W 045W 056W)¥1,183-(¥1,125-)

エリクサー弦
ELIX-11052『エリクサー・ブロンズ・ライト』(012 016 024w 032w 042w 053w)¥1,696-(本体¥1,615-)
ELIX-11102『エリクサー・ブロンズ・ミディアム』(013 017 026w 035w 045w 056w )¥1,696-(本体¥1,615-)
ELIX-16052『エリクサー・フォスファー・ブロンズ・ライト』(012 016 024w 032w 042w 053w)¥1,875-(本体¥1,785-)
ELIX-16102『エリクサー・フォスファー・ブロンズ・ミディアム』(013 017 026w 035w 045w 056w )¥1,875-(本体¥1,785-)
●ドブロ弦
ダダリオ弦
MISC-EJ42『ダダリオ・ドブロ・マイク・オルドリッジ』(016 018 026w 035w 045w 056w)¥1,040-(本体¥990-)
MISC-EFT13『ダダリオ・ドブロ・ジェリー・ダグラス』(016 019 028w 036w 044w 056w) ¥1,497-(本体¥1,425-)

GHS弦
MISC-S1600『GHS ドブロ・ジェリー・ダグラス』(016 018 028W 036W 046W 056W)¥1,260-(本体¥1,200-)
●フィドル弦
ダダリオ弦
MISC-H310『ダダリオ・ヘリコア』¥5,670-(本体¥5,400-)
 細いスチールの繊維を撚り合せてガット弦に近い音色を引き出した、上級者からプロにも対応できる優れものです。
MISC-J810『ダダリオ・プレリュード』¥3,098-(本体¥2,950-)
スチール弦にしては落ち着いた音色です。

廉価弦
VP-30『バイオリン・スチール弦』¥1,050-(¥1,000-)
 超廉価バイオリン弦です。
●オートハープ弦
オスカー・シュミット弦
MISC-AHB『オスカー・シュミット・オートハープ弦 Bモデル』¥1,2863(本体¥1,2250)
●ピック
●MISC-NP2 NATIONAL『Finger-Pick PAT. No. 1787136 U.S.A.』¥315-(本体 ¥300-)
定番、戦前のオールド・ナショナルの復刻版。
●MISC-0009『ジム・ダンロップ・フィンガーピック 025』¥158-(本体¥150-)
●MISC-0029『ジム・ダンロップ・フィンガーピック 015』¥158-(本体¥150-)
●MISC-9010R『ジム・ダンロップ・フィンガーピック・プラスチックM 』¥158(本体¥150)
●MISC-0021『ジョン・ピアース・ビンテージ・サムピック』¥263-(本体¥250-)
●MISC-0010『ジム・ダンロップ・サム・ピック』¥158-(本体¥150-)
●MISC-0011『ナショナル・サム・ピック M』¥263-(本体¥250-)
●MISC-GP10『ゴールデン・ゲイト・サムピック L』 ¥210-(本体¥200-)
●MISC-GP11『ゴールデン・ゲイト・サムピック M』 ¥210-(本体¥200-)
●MISC-GP12『ゴールデン・ゲイト・サムピック S』 ¥210-(本体¥200-)
●パーツ、アクセサリー
●HSC-60 ヒーロー・シャイン・クロス ¥630-(本体¥600-)
バンジョーの金属部部の手入れに便利!!この新しく、革新的なポリッシングクロスで愛器をピカピカに!!
輸入雑誌
(以下の4誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白さをいかがですか)
■フラットピッキン・ギター誌
隔月刊の掲載全タブ譜対応CD付きフラットピッキン・ギター誌。ブルーグラスからスウィング/ジャズまで。一冊でさまざまな奏法が学べる。
FGM-15.5 最新「2011年7~8月号」CD付きBook¥2,625-(本体¥2,500-)

若手注目バンド、ジョイ・キルズ・サローのギタリストで、2006年の全米フラットピッキン・チャンピオンで、ギター製作家でもあるマット・アーカラのカバーストーリーとタブ譜"Greasy Coat"ほか、ジョー・カー"Flatt 5"、初心者"Ballad of Jed Clampett(じゃじゃ馬億万長者)"、スティーブ・カウフマン"Maid Behind the Bar"、ジョン・カーリニの理論教室は"The Sooner the Better、ブラッド・デイビス"Your Love Is Like a Flower"(デイビス/ミラー/メイのアルバム『Doves, Crows and Buzzards』より)、キャシー・バーウィック"Nashville Blues"、レジー・ハリス"Old Joe Clark"、オリン・スター"Fisher's Hornpipe"、ディックス・ブルース"Chinatown, My Chinatown"、ジョン・ミゲーン"Tando Derrane"、スティーブ・ポティア"I Wonder Where You Are Tonight"など、おなか一杯のフラットピッキン68頁!!

前号「2011年5~6月号」(FGM-15.4 ¥2,625-)は、カントリーのティム・マグロウのギタリスト、ボブ・ミナーのカバーストーリーと、有名スタンダード曲満載の68頁。なお、FGM-15.3から14.4までは品切れ、14.3から14.1までは在庫あり。どの号も、上を目指すフラットピッカーの満足、保障します!!

■バンジョー・ニューズレター誌
世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。
BNL-11/08 最新2011年8月号 ¥525-

超絶テクで知られるライアン・キャバノウのカバーストーリーとタブ譜は"No Capo for Andy"、トム・アダムズはドン・パームリー(ブルーグラス・カーディナルズ)の"Roll Muddy River"、"Blue Eyed Boston Boy"、"Darcy Farrow"、アール・スクラッグスはスティーブ・マーティンのアルバム『The Crow』での"Daddy Played the Banjo"、初心者コーナーは"Gold Rush"、レノ・スタイルは"Dill Pickle Rag"ほかクロウハンマーを含む、バンジョーに関する話題満載44頁。

■ブルーグラス・アンリミテッド誌
米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。
BU-11/09 最新2011年9月号 ¥840-

ビル・モンロー生誕100年記念特集、リチャード・スミスのビルモン概論、トム・ユーイングによる1911年9月13日の出来事ドキュメント、ディック・ボウデンの1945~1948年のオリジナル・ブルーグラス・バンド全レパートリーリスト、ボブ・カーリンのマンロウ家系譜、イェン・クルーガーのビル・モンローとの思い出などの特集ほか、コラムや広告も楽しめる米国ブルーグラス情報満載の80頁。

■オールドタイム・ヘラルド誌
内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。
OTH-1211 最新2011年6月/7月号 ¥1,260-

オールドタイムにおけるマンドリンの大特集のほか、シンギング・カウボーイのパイオニアのジュール・アレンほか、伝承音楽の情報満載の52頁。

OTH-1210 2011年4月/5月号 ¥1,260-

ボブ・カーリンが調べ上げたエルギン・ハワイアン・ギター・クラブの歴史物語、ケンタッキーの女性バラッド・シンガー、アディ・グレアムの物語ほか、伝承音楽の情報満載の58頁。なお冒頭、東日本大震災に関して、世界中のオールドタイム音楽コミュニティとはオールドタイムとブルーグラス音楽でつながっている日本のミュージシャンとファンに日本語と英語で暖かいメッセージが贈られている。

月刊『ムーンシャイナー』
1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌、28年目です。

■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-

お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル:¥840-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるコクヨ製ロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー:各¥525-。

下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2811 最新2011年9月号(通巻335号)¥525-

生誕100年のビル・モンローと日本特集「神様ビル・モンロがやって来た」、「ビルモン・マンドリンの作り方後編」、「君はビル・モンローを見たか!?」、仙台ブルーグラス・フェス・リポート、カントリー音楽の歴史「1970年代以降からアメリカーナまで」、手塚里美のマールフェス・リポート後編、学生&社会人交流企画「六甲ブルーグラス・タイムズ」、本間正敏WOBリポート⑩ほかの特集など、日米ブルーグラスの話題満載。

MS-2810 2011年8月号(通巻334号)¥525-

7月8日に他界したブルーグラス・フィドル・スタイルの典型を確立したケニー・ベイカー追悼のほか、ビル・モンロー・マンドリンの作り方前編、長崎のブルーグラス、カントリー音楽の歴史「ナッシュビルサウンドからベイカーズフィールド、カントリーロックへ」、40年目の宝塚フェス③、手塚里美のマールフェス・リポート前編、永冨真梨のジム・ローダーデールの楽曲、磯山好美のヘイゼル・ディッケンズ・トリビュートリポート、本間正敏WOBリポート⑨ほかの特集。

MS-2809 2011年7月号(通巻333号)¥525-

クリス・シーリ&マイケル・デイヴス「超ブルーグラス原理主義者たち」のカバーストーリーほか、ブルーグラスとは何か?~ロカビリー/ロック・パイオニアたちとビル・モンロー、40年目の宝塚フェス、中村まり『Folklore Sessions』を語る、佐竹晃「東日本大震災に」、追悼・井上高さん、カーリー・レイ・クラインから学んだフィドル奏法、スイング・サム『Gypsy Swing』CD完成、本間正敏のIBMA-WOBリポート⑧特集ほか、最新ブルーグラス・チャート、チチ松村のバンジョー祭り、成田勝浩のロンサム・エアポートなど連載コラムとニュース、レコードレビューなど。

MS-2808 2011年6月号(通巻332号)¥525-

40年前の6月20日、ビーンブロッサム・フェスでのビル・モンローとレスター・フラット仲直りの瞬間をカバーに、ビルとレスターの確執と和解の知られざる物語りほか、ヘイゼル・ディッケンズ追悼、ホンキートンク・カントリーとは何か?ほか。

MS-2807 2011年5月号(通巻331号)¥525-

来日したバリンジャー・ファミリーバンドをカバーストーリーほか、スタンレー・サウンド「歴代リードボーカリスト列伝」、2011年版ブルーグラスとは何か②「カントリーミュージックを考える①」、東日本大震災義援ETSUコンサート・リポート、レジェンド「東 理夫」、天野恵司さん追悼ほか。

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2). ハガキやお電話、ファックス、Eメイル等で、封筒のお名前の下の6桁お客様コード番号とお名前と共に、ご希望の商品コードをお知らせ下さい。

3). 通常ご注文から1週間以内にはお届けします。ただ、レター掲載時には充分な在庫を心掛けていますが品切れになった場合、再入荷を期して発送が遅れる場合もありますのでご了承ください。

4). 基本送料は下記の通りです。

CD/DVD 全国均一、1枚¥180-、2枚¥210-、3枚以上、もしくは¥8,000-以上お買い上げの場合、送料全国無料!! (ただし、特定地域、特定商品などについては、別途加算の場合があります。お問い合せ下さい)

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