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B.O.M.Newsletter #376web 2012年2月8日
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INDEX


今月の新入荷注目作品
ブルーグラス新入荷
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
B.O.M.特選コーナー
第54回グラミー賞最終ノミネート作品
ブルーグラスお勧め作品
インスト新入荷
インスト系お勧め作品
各楽器別お勧め再入荷作品
オールドタイム&フォークお勧め作品
カントリー新入荷
カントリー発掘、編集モノ新入荷
カントリーお勧め作品
映像新入荷
映像ものお勧め作品
教則ものお勧め
楽器、その他…
輸入雑誌
月刊『ムーンシャイナー』
B.O.M.ご利用方法



◆今年はチョッと寒いですね。寒波と大雪で大変な方もおられると思います。お見舞い申し上げます。

わたし、寒いのが大の苦手で、なんせ、指が動きませんもんね……とくにバンジョー!? 今月23日から、シアトル近郊のホテルではじまる「ウィンターグラス(Wintergrass)」に昔のバンド、ブルーグラス45で招待されました。メインステージではリッキー・スキャッグスの前ということで、チョッとキンチョー気味です。なんせ、指が動かないんですから……!? うまくいったら!?ムーンシャイナー誌で報告しますね。

◆ケイシー・ドリーセン、「バッサー・クレメンツの再来」とも言われる凄いフィドラーが来日、カナダの超絶フラットピッカー、ジョーダン・マコンネルと日本で多方面に活躍する井上太郎との「環太平洋生音楽団」のツアーがはじまっています。ピーター・バラカン氏を巻き込んでの「アメリカン・フィドルの旅」というバラエティーショーも企画しています。若いトリオが若いプロモーターと一緒に、日本にもあたらしいブルーグラス/オールドタイム音楽の種をまこうとしています。B.O.M.でチケットも取り扱い中です。

詳細は、主催の「Ann(アン)」へ↓。

http://www.ann-grassroots.com

◆創刊29年目のムーンシャイナー最新2月号(¥525-)はヨー・ヨー・マ『Goat Rodeo Sessions』をカバーストーリーに、フラット&スクラッグスの1952年最高の録音を生んだジョディ・レインウォーター追悼、青山学院大「ブルー・マウンテン・ボーイズの50年」、奥沢明雄「きたむらいづみ『IZUMI』について」、神戸で3月4日「オールドタイム・ジャム&ダンス・パーティ」、WOB2011「楽器関連リポート」ほか、日米ブルーグラス情報満載!!

月刊ムーンシャイナー定期購読は1年間(12冊)

¥6,000- 半年間(6冊)¥3,300-。単冊は¥525-ですが、ぜひとも年契ポートをお願いします。購読開始希望月をお知らせください、早速お送りします!!

今月の新入荷注目作品
RCSI-1054D J.D.CROWE & NEW SOUTH『Live from Crow-Fest & Kentucky Lake Bluegrass Fest』DVD-R¥2,888-(本体¥2,750-、115分)

1975年のライス&スキャッグス参加以降、ブルーグラスのスタンダードとなったJ.D.のニューサウスが堪能できるライブ映像集。映像新入荷参照。

PATUX-231 大塚 章『First Tear』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

40年前に米国移住した最初のブルーグラッサー大塚章のソロデビュー作。インスト新入荷参照。

RCSI-1055 J.D.CROWE & NEW SOUTH『Holiday In Japan』CD2枚組¥4,725-(¥4,500-)

これはこれは、すごいお宝がCD化です。ブルーグラス発掘新入荷参照。

MCM-0016 DEL McCOURY BAND『Old Memories: the Songs of Bill Monroe』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

これほどのはまり役はない、デル・マッカーリーの凄い!!モンロー曲集。ブルーグラス新入荷参照。

RUR-1091 BILL EMERSON & SWEET DIXIE『The Touch of Time』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ビル・エマーソン最新作は1970年代DCグラスサウンドと美しいロール。

RCSI-1051 MIKE COMPTON『Rotten Taters』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

モンロースタイルで知られるマイク、ソロでのブルースとインスト集。インスト新入荷。

RUR-1077 MICHAEL MARTIN MURPHY『Tall Grass & Cool Water』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

カウボーイソングとブルーグラスの絶妙なコラボ。ブルーグラス新入荷参照。

PATUX-224 LEON MORRIS『Thinking Today of My Home』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

えっ!あのリオン・モリス、すばらしいトラッドグラスグラス。ブルーグラス新入荷参照。

COMP-4569 MATT FLINNER TRIO『Winter Harvest』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

マンドリン/ギター/ベースの至福のニューアコースティック。インスト新入荷参照。

ACD-78 DAVID GRISMAN & FRANK VIGNOLA『Frank 'n' Dawg: Melody Monsters』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

グリスマンドリンとジプシー系インパクトギターの丁々発止。インスト新入荷参照。

B001597002 VINCE GILL『Guitar Slinger』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ナッシュビル産カントリーの頂点を聴かせるビンス、久々の新譜。カントリー新入荷参照。

RCSI-1052 DAVID FERGUSON CD¥2,573-(本体¥2,450-)

現代のマーティ・ロビンスを思わせる、トロピカルな大人のカントリー。カントリー新入荷参照。

GT7-2228 WAYNE RANEY『Why Don't You Haul and Love Me』CD¥1,365-(本体¥1,300-)

『MASH』のスピーカーから流れた戦後進駐軍のノスタルジックな音。カントリー発掘新入荷参照。

EMI-30155 LITTLE WILLIES『For the Good Times』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

歌姫ノーラ・ジョーンズ最新作はラルフ・スタンレーからハンク・ウィリアムズまで、カントリー新入荷参照。

CCD-POP7 V.A.『Pop Goes the Country』DVD¥2,573-(本体¥2,450-)

クラシック・カントリーDVDシリーズ、オズボーンを含む1976年もの。映像新入荷参照。

NONE-796277 PUNCH BROTHERS『Who's Feeling Young Now?』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

標準5人編成のブルーグラス・アンサンブルをまったく別次元にセットするパンチの最新作。いつものように、ただただビックリ、度肝を抜かれてください。……詳細は次号にて。

ブルーグラス新入荷
MCM-0016 DEL McCOURY BAND『Old Memories: the Songs of Bill Monroe』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Watermelon on the Vine/Live and Let Live/Lonesome Truck Driver's Blues/Brakeman's Blues/Close Be/In Despair/Girl in the Blue Velvet Band/John Henry/I'm Lonesome and Blue/Used To Be/Alabama Waltz/Lonesome Road Blues/Heavy Trafic Ahead/Train 45/My Rose of Old Kentucky/Ya'll Come.

昨秋、ナッシュビルのライマン公会堂前の広場で開かれた昼下がりのフリーコンサートで久々のライブに接して、そのますますの凄さにオッタマゲたデル・マッカーリー・バンド、ゲストのサム・ブッシュもそのパワーにビックリしていたし、ティム・オブライエンはデルのテナーが左耳に炸裂、耳が痛いと大喜びだった。そのデルの、実に極めつけモンローソング16選曲集。そして文句なしのハイテンション・フィドルのジェイソン・カーターに、ロニー(m)とロブ(bj)のマッカーリー兄弟とアラン・バートラム(bs)。ビル・モンローの典型的なオープニングナンバー、"Watermelon in the Vine"とエンディングテーマ"Ya'll Come"にはさまれた珠玉の14曲、やっぱり世界一のトラッドグラス・バンド、その入魂のモンロー曲集である。 ちなみに前作、ニューオーリンズ・ジャズと組んだ『with Preservation Hall Jazz Band: American Legacies』(MCM-0015 ¥2,573-)の人間国宝コラボもある。

RUR-1091 BILL EMERSON & SWEET DIXIE『The Touch of Time』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

My Baby Thinks He's A Train/Castle Hayne/Home Sweet Dixie Home/You're the Highlight of My Life/Last Night I Was There/Love Gone Cold 他全12曲

カントリー・ジェントルメンでの初来日から40年、ムーンシャイナー1月号特集にメッセージを送ってくれたビル・エマーソン、1938年1月生まれだから74歳、その繊細にして美しいスリーフィンガーロールは衰えない。前作『Eclipse』から10ヶ月もたたない内に発表する最新作は、ジミー・グドローとのカントリー・ストアーというDCグラスで活躍したクリス・スティフェル(g)の美しいオリジナルをタイトルに、ベースの女性テリ・チズムの歌うロザンヌ・キャッシュ1981年のヒット曲を1曲目に据え、エマーソンの書き下ろしインストが2曲にビル・エバンスを迎えてコード進行が同じ"Sweet Dixie"と"HomeSweet Home"の同時弾きというバンジョーインストが3曲、すばらしいマンドリン奏者ウェイン・ランハムのケルト風インストほか、レスター・フラットの愛唱歌やドリー・パートンなど、ピート・ゴーブル作の2曲、ドック・ワトソンの『Old Timey Concert』(1967)に収められていたトラッドなど、バラエティに富んだ12曲。全編にジェニー・オバートのフィドルが参加している。J.D.クロウやエディ・アドコックらと同世代、悠々自適で「隠居」などという日本的な感覚はビル・モンローやレスター・フラットらの例を挙げるまでもなくない。彼らはつまり神から与えられた才能を最後まで表現しつづけることが宿命だと思っているのだろうか? ……人生終盤の創作意欲、それはすばらしいことだと思う。諸君、枯れていく場合じゃないぞ!!

PATUX-224 LEON MORRIS『Thinking Today of My Home』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Going Home/Heaven Is Waiting for You/Golden Slippers/Love & Wealth/Darkest Hour is Just Before Dawn/Welcome To New York/Me & Jukebox 他全12曲

「ワシントンDCグラスの父」と呼ばれるバズ・バズビーとともに『Honky Tonk Bluegrass』(1974)を発表、当時あまりの泥臭さに敬遠した人も多かったレオン・モリスの最新作。ここではとてもあっさりとしたすばらしいトラッドグラスを聴かせてくれる。もう80歳になるだろうか? 楽器もボーカルも多重録音だが、そのほとんどを自身でこなすためか、歌詞を噛み締めてしっかりと伝える歌が味わい深く、センスのいいトラッドグラスのお手本のようなアルバムに仕上げている。ボーカルはベース以外はテナーもバリトンもすべて自分で多重録音、マンドリンも"Golden Slippers"ではダブルでハーモニーをつけたり、ビル・エマーソンの"Welcome to New York"ではギターインストになど、楽しませてくれる。バンジョーにはポーターの息子でカントリー・ジェントルメンにも在籍していたケビン・チャーチとスコット・ウォーカーが半々、ビル・エマーソン&スウィート・ディキシーではマンドリンを弾くウェイン・ランハムがフィドル以外、ギター、マンドリン、ベースはリオンが担当。親しい友人だったチャーリー・ウォーラーを偲ぶ"Charlie"やバズ・バズビーとの当たり曲の数々など、エマーソンが言う「ホンモノ」のブルーグラス・ミュージシャン、この歳になって、なんとすばらしいアルバムだろう!!

RUR-1077 MICHAEL MARTIN MURPHY『Tall Grass & Cool Water』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Texas Cowboy/Cool Water/Santa Fe Trail/Ballad of Jesse James/Sptingtime in the Rockies 他全12曲

シンガーソングライターとして"Carolina in the Pines"(1975)などのヒット曲があるスリー・エム(3M)こと、マイケル・マーティン・マーフィーの最新作。ベルベットのような滑らかな、クセのないボーカルで、馬と自然を愛するカウボーイソングの歌い手として知られる3M、2009年から「バッカルー・ブルーグラス」と呼ぶカウボーイ・ブルーグラス作品の第3弾となる。元ニュー・グラス・リバイバルのパット・フリンと息子のライアン・マーフィのプロデュースで、バンジョーにチャーリー・クッシュマン、マンドリンにサム・ブッシュ、ロニー・マッカーリー、ドブロにアンディ・ホール、ベースにマイク・バブなど豪華なゲストを迎え、カウボーイソング("Cool Water"や"Way Out There"、"Blue Prairie"などの超有名サンズ・オブ・パイオニアーズのカバー含む)、ほかにジェシー・ジェイムズ一家三部作として兄のフランクと仲間のコール・ヤンガーのバラッドなどをブルーグラスで創っている。昨年、テキサスのサウスプレーン大学が選んだ最優秀女性ボーカルをはじめ数々の受賞歴を持つカーリン・マリのすばらしいヨーデルも参加、バラエティに富んだ楽しい作品になっている。1967年にモンキーズが取り上げた"What Am I Doing Hanging Aroud"(そののち、ブルーグラス45やセルダム・シーンがカバー)以来、ジョン・マキュエンとのコラボほか、ブルーグラスとの接点もあった3M、ブルーグラスと西部を結ぶあたらしい提案をしている。

RUR-1088 CAROLINA ROAD『Back To My Roots』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

A Light in the Window/Hills of Home/I Know You're Married But I Love You Still/What It Means to be Lonesome/Sing a Bluegrass Song 他全12曲

「ブルーグラス」であることを、全編で誇り高く表出するカロライナ・ロードの最新作。これまでの5枚とは異なり、リーダーのロレーン・ジョーダン(m)の冠を外し、男性ボーカルとストレートなバンド・サウンドを意図したトラッドグラス・バンドとして、選曲もレノ&スマイリー名曲やルービンズなどのほか、1973年にレベル・レコードから発表されたアル・ウッド&スモーキーリッジ・ボーイズのLPタイトル曲"Sing a Bluegrass Song"、南部のブルーグラス・フェスでは必ず喚声の上がるラリー・スパークスの名曲"Sharecropper's Son(小作人の息子)"などのトラッドグラス一筋。ドーターズ・オブ・ブルーグラスを率い、数々の賞を獲ったロレーン、さすが決して出しゃばらずにバンドの一員に徹する人格者、コブシを無理に作らないサラッとした味わいのトミー・ロング(g)、折り目正しいロールのベン・グリーン(bj)というベテランに、2001年夏ETSUバンドで来日したスーパーフィドラー、ジョッシュ・ゴーフォースらが、バランス感覚の良いトラッドグラスを演じる。

ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
RCSI-1055 J.D.CROWE & NEW SOUTH『Holiday In Japan』CD2枚組¥4,725-(¥4,500-)

East Virginia Blues/Why Don't You Tell Me So/Banks of the Ohio/You Don't Know My Mind/Freeborn Man/Nashville Skyline Rag/I'm Walkin' 他全23曲

1975年夏、来日したJ.D.クロウとニューサウス。当時アメリカではほとんどツアーをしなかったメンバーを擁したこのバンドこそ、そののちのブルーグラスのマイルストーン(道標)となる超強力版。つまり、日本のブルーグラス・ファンのみがこの伝説のバンドを味わい尽くしたといってもいい。トニー・ライス、リッキー・スキャッグス、ジェリー・ダグラス、ボビー・スローンとJ.D.の5人組。彼らが日本のレーベルに残したあの幻の名盤がついに陽の目を見た。これはこれは、すごいお宝CDです。J.D.の日本ツアーの話や、このアルバムの裏話など、28頁のブックレットもお値打ちの自費制作限定盤。

KOCH-9819 V.A.『A Tribute To Jimmy Martin, "The King of Bluegrass"』CD¥2,363-(本体¥2,250-)

Sonny Osborne Introduction/Sophronie/You Don't Know My Mind/There Ain't Nobody Gonna Miss Me When I'm Gone/Home Run Man/Tennessee 他全17曲

数年ぶり、久々の再入荷なのでここで紹介します。「キング・オブ・ブルーグラス」こと、ジミー・マーティン、2004年に本作が発表されたときに、ガンが発見された「キング」への見事なトリビュート作品だ。J.D.クロウ(bj,bv)、ポール・ウィリアムズ(m,tv)、オウディ・ブレイロック(g,lv)、ケニー・イングラム(bj)ら、ジミーお気に入りのサニー・マウンテン・ボーイズ卒業生らと、マイケル・クリーブランド(f)、ジェシー・ブロック(m)、ジェイソン・ムーア(bs)らの若手、そして忘れてはいけないスネア・ドラムスにはハリー・スティンソンを迎え、グロリア・ベルの代役にはソニヤ・アイザックスという、これ以上にはない顔合わせで、入魂のサニー・マウンテン・サウンドが蘇える。J.D.はもちろん、ポール・ウィリアムズの現役バリバリさ、特に懐かしい"There Ain't Nobody..."などには驚きだ。偉大なジミー・マーティン音楽をお楽しみください。ジミーはこの作品発表の翌年、77歳で亡くなった。

B.O.M.特選コーナー
■ムーンシャイナー2月号特集関連!
COL-84118 YO-YO MA, STUART DUNCAN, EDGAR MEYER, CHRIS THILE『Goat Rodeo Sessions』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ムーンシャイナー誌2月号のカバーストーリーを飾るのは先月末、全米の映画館430館をつないだライブという凄いことをやってのけたヨー・ヨー・マの「ブルーグラス・アルバム」(本人談)。クラシック界で大ヒットしたマーク・オコナーとの『Appalachian Waltz』(1996)と続編『Appalachian Journey』(2000)つづいて、マがふたたびブルーグラスに取り組んだ意欲作。今回のお相手はクリス・シーリ(m,g,f)、ステュアート・ダンカン(f,bj)、そしてエドガー・マイヤー(bs)、ボーカルゲストにイーファ・オドノバン(クルキッド・スティル)。その研ぎ澄まされた楽器技術の上に、動じることなく強烈な自己主張をするクリス、……最強の弦楽四重奏団にファンキーなマンドリン男が加わった、まったくあたらしいブルーなグラシック音楽である。百言は一聴にしかず!! ヨーヨーにとって最大のヒット作になっているという。確実に時代は変わりつつある!!

COL-77627 LESTER FLATT & EARL SCRUGGS『Foggy Mountain Jamboree』CD¥2,079-(本体¥1,980-)

1950~1952年、フラット&スクラッグスの絶頂期を支えたベーシスト、ジョディ・レインウォーターの追悼特集が2月号のメイン記事。この、おそらくブルーグラス史上、もっとも重要なアルバムとされている作品にはジョディが参加している「新聞売りのジミー少年」や"Dear Old Dixie"、"Flint Hill Special"ほか、アール・スクラッグスの超有名バンジョー・インスト6曲と、ジョディ退団後の名曲"Blue Ridge Cabin Home"や「愛ちゃんは花のよう」など6曲のオリジナルLP盤の12曲にオマケが3曲を加えた全15曲。1950~60年代に「これが典型的なブルーグラス」として多くの人に認知された大名盤である。ちなみに本作のバックアップも含めた完全コピー・バンジョーTAB譜(TIM-3 ¥1,050-)がある。

M-017196 BLUEGRASS 45『Once Again from Kobe, Japan』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Blues Stay Away from Me/500 Miles/花/Take Five/I Wonder Where You Are Tonite/浜辺の歌 他全17曲

阪神大震災を機に発表してから15年近くたって聴いたこのアルバム、「いいじゃん!!」。1968年頃から1971年まで神戸で活動したブルーグラス45が解散25周年を機に阪神大震災の1995年にリユニオン、友情とブルーグラス音楽のすばらしさを確認した作品。ライブの面白さ(と解釈するべし)がすべて詰まった、ハラハラどきどき……。その場にならないと、何を弾き出すか分からない、渡辺三郎(bj)の右指と左指、そして、ジョッシュ大塚(g,vocal)のイケイケながら、実は緻密に組み上げられたステージ・マナー、廖学誠(f)の良く準備しながら勢いに飲み込まれていく感性、大塚章(m)のノーテンキなアメリカン乗り、渡辺敏雄(bs)と李健華(g)の好リズムサポート……。バックアップも含め(お互いのフォローが絶妙だね)、リハなし、何が起こるか分からないブルーグラス45のハラハラどきどき演奏が、聴いていて納得、これぞライブなんだぞ……と。日本人が持つ、ひとつの、ブルーグラス・エンターテイメントである、と、思ってしまう秀作だ、ぜ!!??

ISG-2011 きたむらいづみ『Izumi』CD¥2,800-(本体¥2,666-)

1月号につづいて2月号では奥沢明雄がアルバム作りを寄稿している。2002年のデビュー作『Sweet Grass』(¥2,800-)につづく、きたむらいづみの最新第2作は、奥沢明雄がアレンジと共同プロデュースを担当、東京のカントリー/ブルーグラスのスーパーピッカーたちがバックアップ。ジミー・ロジャーズからプレスリー、ジャズやブルーグラスのスタンダードなどの5曲を散りばめつつ、フォスターの"Hard Times Come Again No More"に日本語詞をつけたもの、そして完全オリジナルが6曲、バランスよく配したポップな作品に仕上げ、自分の音楽のルーツである自然をロマンチックに表現する。カントリー系には尾崎孝のスティールやドブロ、徳武弘文のギター、宇戸俊秀のキーボードなど。ブルーグラスでは有田純弘(bj)、岸本一遥(f)、竹内信次(m)らに、渡辺茂(bs)、高橋結子(drums)がリズムを支える。

■ムーンシャイナー1月号特集関連
REB-1104 COUNTRY GENTLEMEN『Live in Japan』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ムーンシャイナー1月号特集の1972年1月17日、ちょうど40年前のカントリー・ジェントルメン初来日。これはその時の熱狂を伝える全20曲、来日翌18日、神田共立講堂でのライブだ。"Fox on the Run"から"Take Me Home, Country Road"、"Foggy Mountain Breakdown"やビートルズ"Yesterday"などのエマーソン・バンジョー美学から、「ダイナおばさんのパーティー」やチャーリー・ウォーラーの「ハンク・スノウ・メドレー」まで。オリジナルLPからは数曲カットされていますが、それでも当時、米国で最先端のアンサンブル(ドライブをかけるためにはリズム溜めが必要などを含め)は、今聴いても新鮮な発見に満ちています。なお、C.G.ファンには初期レベル録音のすべて110曲を4枚組ボックスセットした『Early Rebel Recordings 1962-1971』(REB-4002 4枚組¥9,450-)も究極のカンジェン・ファンにはお勧め!! ちなみに1971年春、ラルフ・スタンレーの初来日(ムーンシャイナー2011年4月号特集あり)を収めた『Live in Japan!』(REB-2002 2枚組¥2,888-)は、"How Mountain Girl Can Love"の1曲目から、超ハイテンションな観客、あの場にいた人もいなかった人も、是非聴いてほしいスタンレー・サウンド、その代表曲が網羅されたCD2枚組全29曲!!

■セルダム・シーン結成40周年記念
ムーンシャイナー1月号でシーン40周年の模様も「ジョン・ダッフィの思い出」とともに掲載中。
REB-1836 JOHN DUFFEY『Rebel Years 1962-1977』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Girl from the North Country/Young Fisherwoman/Bringing Mary Home/500 Miles/Falling Leaves/Some Old Day/Heaven/This Morning at 9 他全15曲

ケンタッキー州法で「ニューグラスの父」と制定されたサム・ブッシュが、いや「ニューグラスの父はジョン・ダッフィだ」と主張する、それほどに偉大な影響を遺したジョン。ビル・モンローが亡くなった1996年、その三ヵ月後に若くして急逝したジョンは、楽器主導になりがちな1960年代以降の若いブルーグラスにボーカル(歌)の重要性をことさらに伝え、時代とバンド(カントリー・ジェントルメン)の主張にあう歌詞を求めディランやバエズをいち早く取り入れた柔軟性は70年代以降もセルダム・シーンでも発揮。メトロポリタン・オペラ歌手の息子として「発声」にも一家言を持ち、さらにブルーグラス界でおそらくはじめて、正しい歌の「発音」を意識したボーカリストでもある。本作は1962年のカントリー・ジェントルメンからセルダム・シーンとバンドサウンドに固執、決して自身のソロを発表せず、バンドの力を聴衆に伝えようとした15曲集。ちなみにシュガーヒル時代のセルダム・シーンから没後に集められたソロ名義のもう一枚『Always in Style』(SH-3926 ¥2,573-)もある。ブルーグラスにあたらしい価値観を吹き込んだ偉大なパイオニアであると同時に、終生アパラチアン・バラッドの魅力を胸に、トラッドグラスの体現者でもあったジョン・ダッフィ名義のアルバム2枚、大切に聴きたい。

REB-1520 SELDOM SCENE『Act 2』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1973年初春発表の第2作は初のマルチ録音でサウンド的にレベルアップしたスターリングの"Last Train from Poor Valley"、"Paradise"、"Train Leaves Here This Morning"、"Hello Mary Lou"、ダッフィの"Small Exception of Me"や"I've Lost You"、ベンさんの「ドクター・ジバゴ」など、シビアなファンが認めるシーン・サウンドの完成。このほかのオリジナル盤は一時品切れ、オーダー受付中!

■ケイシー・ドリーセン来日中!!
ムーンシャイナー1月号のカバーストーリーは、ティム・オブライエンやベラ・フレックなどとの活躍で知られるフィドラー、ケイシー・ドリーセン。近年の超ハイテク完璧フィドルとは一線を画し、出自であるブルーグラスやスウィングをベースに独自の世界を構築、「バッサー・クレメンツの再来」とも言われるトップランナーだ。
SH-4016 CASEY DRIESSEN 『3D』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ケイシー・ドリーセンの2006年デビュー作。なんと翌年、ビル・モンロー名曲"Jerusalem Ridge"グラミー賞カントリーインスト部門ノミネートの大快挙!! いかに彼がナッシュビル業界と音楽家に注目されているかの証だ。トラッド曲を斬新なアイデアで料理、アコースティック、エレクトリック、デジタル、アナログが有機的に絡み合った土の香りのする刺激的でイマジネーション溢れるこれまでに無いルーツ系音楽。弓で弦を叩く「チョップ」によるリズムに呼応するビクター・クラウス(bs)をボトムに据えて、ジェリー・ダグラス(d)、ベラ・フレック(bj)、ティム・オブライエン(bouzouki)等々、錚々たるメンバーを自分の世界に引き寄せている。ムーンシャイナー2006年6月号(MS-2308 ¥525)にカバーストーリー。

RSR-20901 CASEY DRIESSEN『Oog』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ケイシー・ドリーセンの2008年作品。ダレル・スコットのエレキとペダル・スティール、アリソンの弟ビクター・クラウスのベース、マット・チェンバーレインのドラムスとともに、フィドル・イメージを前衛ロックフュージョンの中、自然体で主張する変幻自在の音楽。今回もスタンレーの"O Death"ほか、モンロー・インストや古いカントリーソングのカバーなどの超ぶっ飛びアレンジが収められている。

DVDDCRFI21 ANGER, EGGLESTON, DRIESSEN『Chops & Grooves』DVD¥5,040-(本体¥4,800-)

ケイシーが得意とする「チョップ」、マンドリンのなかったフラット&スクラッグスで発達、サム・ブッシュ以降はさまざまなリズムグルーヴを生み出すチョップ、ジャンルを越えたあたらしいバイオリン/フィドル奏法として米国で大きな注目を集めるスタイル、ダロル・アンガーとチェロのラシャッド・イグルストン(クルックド・スティル当時)とケイシーによる教則ビデオ2005年作。今回の来日中もワークショップやクリニックも組まれている。

■ビル・モンロー生誕100年記念コーナー
まだまだ続々と新発売がつづく「ビル・モンロー生誕100年」作品をまとめています。
ACD-77 DAVID GRISMAN『Happy Birthday, Bill Monroe』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

New Muleskinner Blues/Watson Blues/Wayfaring Stranger/Roanoke/Bluegrass Stomp/B Natural/Bury Me Beneath the Willow/John Henry 他全20曲

グリスマンがいかにモンローに心酔していたか、最後の未発表曲"My Last Days on Earth"を聴けば痛いほど分かる(しかも録音はモンローが84歳で亡くなった1996年9月!)。1曲目の"New Muleskinner Blues"はバッサー・クレメンツのフィドルとマンドリンだけのデュオ、そして2曲目、DGQ名演"Happy Birthday, Bill Monroe"、3曲目には故ジョン・ハートフォードと故マイク・シーガーとのレトログラス・トリオで"Uncle Pen"をオールドタイムする……などの名演12曲、そして驚きの未発表8曲にはドック・ワトソンとのインストでの"Kentucky Waltz"や"Bluegrass Stomp"にブラザーデュオする"In the Pines"、1989年のデル・マッカーリー親子らとの"My Little Georgia Rose"や"Rawhide"ほか、"My Little Georgia Rose"や"Rawhide"などのライブ、故ジェリー・ガルシアとレッド・アレンとハーブ・ペダーソンのトリオ"On & On"など、全20曲収録。……ブルーグラスがいかに精神的な音楽なのか、グリスマンの一音を通じて胸に迫る。モンロー自身が13か14歳の頃、黒人のアーノルド・シュルツから学んだブルースなどの思い出や、兄弟たちのことを、忌憚なくラルフ・リンズラーに語るビル・モンロー・インタビューがオマケ!! グリスマンの偉大さに、あらためてひれ伏す名作。

RUR-1090 V.A.『Bill Monroe 100th Year Celebration Live at Bean Blossom』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

インディアナ州ビーン・ブロッサムで1967年から開かれるビル・モンローのブルーグラス・フェス、昨年45回目を迎えたフェスで収録された生々しく、気合の入った、サミー・シーラー・プロデュースの「モンロー生誕100年記念フェスライブ」盤である。IBMA最優秀男性ボーカルに輝くラッセル・ムーア&サードタイム・アウトの"Uncle Pen"を1曲目に、ロンサム・リバー・バンド、ルー・リード&カロライナ、ボビー・オズボーン&ロッキートップ・エクスプレス、グラスタウン、オウディ・ブレイロック&レッドライン、ブルー・ムーン・ライジング、ロニー・レノ&レノ・トラディション、カロライナ・ロード、ブランド・ニューストリングス、バートリー・ブラザーズ、ワッソン&マッコール(ほとんどJ.D.クロウ&ニューサウス)の"Molly & Tenbrooks"まで12組12曲。モンロー無き時代のブルーグラスを担う中堅どころが、それぞれのバンド/プレイヤーの特色/感情を出しながら、ビル・モンロー精神を継承する姿勢を楽しむことができる。12月7日に80歳となったボビー・オズの元気な歌声が(ソニーを意識したバンジョーが脱線しそうだが気持ちは買うぞ!)、その存在感が衰えないことがメチャ嬉しい。

PATUX-227 FRANK WAKEFIELD『a Tribute to Bill Monroe』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ビル・モンローのマンドリン・スピリットを完全に習得した最初のひとり、18歳でレッド・アレンと組んで以来、グリスマンをして「師匠」と呼ばせるブルーグラス第一世代の偉大なマンドリン・カリズマ、フランク・ウェイクフィールド(77歳)がモンローに捧げた入魂の最新作。最後のブルー・グラス・ボーイ、トム・ユーイング(g)のボーカル(6曲)に、マイケル・クリーヴランド(f)、マーク・ディレイニー(bj)、マーシャル・ウィルボーン(bs)を核にした歌物10曲とインスト6曲。"When You Are Lonely"にはじまり、"That's All Right"や"Letter from My Darling"、"When the Golden Leaves Begin to Fall"からモンローが故・ヘイゼル・ディケンズが取り上げたモンローの未発表曲"The One I Love Is Gone"まで、全16曲の心憎い選曲。ブルーグラス本来のリズムと抑え気味のバックとともに、バッターボックスに立った打者の如く、モンロー精神の本質をその見事なトーンを生むピック捌きと縫うように繊細な運指が完璧に表現。モンロー音楽最良の側面、ハイロンサムをしみじみと聴かせる大秀作、必聴モンロー音楽!チョーお勧め!!

SH-2209 V.A.『True Life Blues; the Songs of Bill Monroe』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1996年9月、ビル・モンローが死の床にあるときにこのアルバムが完成、当時最高のブルーグラス・アーティストが参加したこの作品のテープが早速届けられ、そのすばらしい出来映えに、彼はとても喜んだと伝えられる。その翌97年2月、このビル・モンロー全17曲集はグラミー賞を獲得、授賞式の生中継でビル・モンロー追悼演奏が世界に放映された。バッサー・クレメンツ、ボビー・ヒックス、デル・マッカーリー、ピーター・ローワン、ローランド・ホワイトらの元ブルー・グラス・ボーイズのほか、サム・ブッシュ、デビッド・グリスマン、ティム・オブライエン、クリス・シーリ、デビッド・グリア、ハーブ・ピーダセンほか、そして最後の故ジョン・ハートフォード"Little Cabin Home on the Hill"には、ただ「涙」する……。超名盤!!

SKFR-1008 RICKY SKAGGS & KENTUCKY THUNDER『Honoring the Fathers of Bluegrass; Tribute to 1946 and 1947』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

2009年のグラミー賞ブルーグラス部門を受賞したリッキー・スキャッグス作品。ビル・モンローがフラット&スクラッグスらを従え1946~47年、ブルーグラスが誕生したあのオリジナル・ブルーグラス・バンド録音のほぼ完全コピー12曲集!! 1曲目の"I'm Going Back to Old Kentucky"には、46年の録音に参加していたアール・スクラッグスを迎えている。誕生時のブルーグラスが持つグルーヴがそのまま、最新録音技術と現在最高のバンドによって再現。

RUR-1075 V.A.『Blue Moon of Kentucky: Instrumental Tribute to Bill Monroe』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Uncle Pen/Bluegrass Breakdown/Footprints in the Snow/Blue Moon of Kentucky/Kentucky Waltz/My Rose of Old Kentucky/I Saw the Light 他全18曲

ムーンシャイナー誌8~9月号で連載した特集、「ビル・モンロー・マンドリンの作り方」。その大阪のウェイドのビル・モンロー・レプリカF5をジャケットにした本作は同タイトルのマイク・スコット版で紹介した12曲に、ほかのシリーズ作品からあらたに6曲を追加した1時間超の全18曲、ルーラル・リズム社がビル・モンロー生誕100年企画の第一弾としてリセット発表したビル・モンロー名曲やレパートリーのインスト版。ここでのモンロー基本セットはマイク・スコット(bj)、マイク・コンプトン(m)、ブライアン・サットン(g)、オーブリー・ヘイニー(f)、ベン・アイザックス(bs)。ブルーグラスがフォークやカントリーと一線を画す最大の理由、息詰まるアコースティック・アンサンブルの面白さ/楽しさを詰め込んだ嬉しい企画作品。各人それぞれの楽器の「歌い方」がリスナーには聴き応えあり、プレイヤーには参考になる、とても楽しいお勧め作品。

SH-3749 PETER ROWAN『The First Whippoorwill』CD¥2,079-(本体¥1,980-)

"I'm On My Way Back to the Old Home"を1曲目に、ビル・モンロー名曲を全12曲、ブルーグラス第二世代のモンローに当たるピーター・ローワン(g)がサム・ブッシュ(m)、ビル・キース(bj)、リチャード・グリーン+バディ・スパイカー(f)、ロイ・ハスキーJr(bs)、そしてアラン・オブライアンのテナー・ボーカルとともに1985年に創ったモンロー曲集。ピーター自身、おそらくレスター・フラットと並ぶ、もっとも偉大なビル・モンローのブルーグラス・ボーイでもあり、これがモンロー・サウンドは、かくあるべきというお手本です。

RUR-1081 AUDIE BLAYLOCK & REDLINE『I'm Going Back to Old Kentucky (A Bill Monroe Celebration)』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

近年、初期ジミー・マーティン系ソリッドグラスで高い評価のオウディ・ブレイロックがビル・モンローに捧げた最新作。ゲストのデュオ相手はデル・マッカーリーとボビー・オズボーン、そしてジェイソン・カーターとグレン・ダンカンを招いた"Tall Timber"ほか3曲でトリプル・フィドル、マンドリンには全曲ロニー・マッカーリー。そして自身のツアーバンド、パトリック・マカビニュー(f)、ラス・カーソン(bj)、リード・ジョーンズ(bs)のレッドラインがバッチリ固めている。ブルーグラス第三世代に当たる若いみんなが、懸命にトラッドを学びつつ、上手い!!

■ビル・モンロー本人作品
ACD-59 BILL MONROE & BLUE GRASS BOYS『Live at Mechanics Hall』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1963年、東部にはじめてやってきたというビル・モンローをライブ録音したのは当時18歳、モンロー追っかけ小僧のデビッド・グリスマン。デル・マッカーリー、ビル・キース、ジョー・ステュアート、そしてべッシー・リー・モールディンというメンバーを引き連れた52才のビル・モンロー!!なんと、この年にして過激で攻撃的な孤高のハイロンサムを聴かせる。そのラフでザラザラした抑えがたい衝動には、誰も敵わない……。

B000442402 BILL MONROE『Definitive Collection』CD¥2,079-(本体¥1,980-)

Blue Moon of Kentucky/Jimmy Brown the Newsboy/I Saw the Light/Footprints in the Snow/Scotland/Walls of Time/Kentucky Waltz/Uncle Pen 他全22曲

1954年夏、エルビス・プレスリーがデビュー盤に取り上げたことで急遽録音した"Blue Moon of Kentucky"を1曲目に、1981年にガンが発覚したときに録音された"My Last Days on Earth"まで、主に1950年代のいわゆる「ハイロンサム」を強く押し出したもっともモンローらしい、言い換えればもっとも厳しいビル・モンローの音楽が堪能できる、現在発売中の正式録音モノの中ではイチ押しの作品。

MVDV-4577 & BOOK-27 BILL MONROE『Father of Bluegrass Music』DVD+BOOKセット特価 ¥3,675-(本体¥3,500-)

ドキュメンタリーDVD映像『ブルーグラスの父』。モンロー自身が語る故ジョン・ハートフォードとのインタビューを軸に、レスター・フラット、エミルー・ハリス、ポール・マッカートニー、オズボーン・ブラザーズ、ドリー・パートン、リッキー・スキャッグス、マーティ・ステュアート、そしてデル・マッカーリー/ビル・キース/チャビー・ワイズのブルー・グラス・ボーイズ・リユニオンなどの貴重な映像、ジェリー・ガルシアやロイ・エイカフのインタビューなど、日本語/英語併記の完全対訳本とともに、生誕100年を迎えた20世紀の偉大なアメリカ音楽家の生涯を再訪しましょう。必見必読のDVD&対訳本セット特別価格です!!

第54回グラミー賞最終ノミネート作品
またまたやってきましたグラミーの季節。昨年はわが社のハートフォード・ストリングバンド『Memories of John』が最終ノミネートされ、お騒がせましたが、今年はいかに……!?

2月12日受賞作発表、ムーンシャイナー3月号で「2011年発売アルバム総括」にてお知らせします。

■最優秀ブルーグラス・アルバム候補
NONE-79649 CHRIS THILE & MICHAEL DAVIS『I'm Gonna Sleep With One Eye Open』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

パンチ・ブラザーズを率いてとんでもないブルーグラス未知の世界に分け入っているクリス・シーリが180度、回れ右!! 1930年代から1950年代のブラザーデュオを、マイケル・デイヴス(g)という稀有な才能とともに、これ以上にないという「生」な音と感情で体当たり。ブルーグラスの不滅を、もっとも先端を走る男が証明してみせるあまりに凄い作品!! ムーンシャイナー7月号にカバーストーリあり!!

REB-1840 RALPH STANLEY『a Mother's Prayer』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

初来日から40年を記念して昨年ムーンシャイナー誌4月号と5月号で大特集した「スタンレー・サウンド」、そのラルフ・スタンレー、84歳の最新ゴスペル大秀作。アカペラ"Come All Ye Tenderhearted"をはじめとする圧倒的なボーカルの存在感と説得力は年とともに凄みを増し、鉄壁のクリンチ・マウンテン・サウンドには揺るぎがない。とくに本作はラルフのほぼ語りに近いアカペラ調の曲も多く、その米国宝級語り口を知るには絶好の作品として若い人たちにもぜひ聴いて欲しい作品。

ROU-0660 STEVE MARTIN & STEEP CANYON RANGERS『Red Bird Alert』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

超セレブなハリウッドスター、スティーブ・マーティンのラウンダー最新第2弾。これはもうお遊びの域を超えた――ポール・マッカートニーとディキシー・チックスというゲストを迎えてはいるが、トニー・トリシュカ・プロデュースのすばらしいエンターテイメント作品になっている。最後に2曲(かつての大ヒット「ツタンカーメン王」と「無神論者に音楽無用!?」)のライブがあるが、また凄い!! IBMA最優秀エンターテイナー受賞の貫禄だ。

SH-4070 JIM LAUDERDALE『Reason and Rhyme』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ノース・カロライナのブルーリッジの真ん中で生まれ育ち、のちにニューヨークで俳優、そしてロサンゼルスでドワイト・ヨーカム/ピート・アンダーソンに認められ、ベイカーズ・フィールド・カントリーを経てブルーグラスに里帰り、ラルフ・スタンレーとのコラボでグラミーも獲得したジム・ローダーデールの最新作。ランディ・コーアズのプロデュースのもと、スコット・ベスタル(bj)、マイク・コンプトン(m)、ティム・クロウチ(f)、クレイ・ヘス(g)、ジェイ・ウィーバー(bs)という申し分ないバックアップを得て、グレイトフル・デッドの作詞家ロバート・ハンターとの共作オリジナルを聴かせる。ムーンシャイナー8月号で特集あり。

■そのほか、関連グラミー最終候補作
SH-4062 SARAH JAROSZ『Follow Me Down』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ブルーグラス界の新星サラ・ジャローズ第2作が、ブランドン・ベルとゲイリー・パチョーザのすばらしいアコースティック録音で最優秀エンジニア。

E1-2133 BELA FLECK & FLECKTONES『Rocket Science』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

オリジナルメンバーに戻ったフレックトーンズ、ベラ・フレックとハワード・リービー作曲の"Life in Eleven"が最優秀インスト作曲賞。

NONE-527214 EMMYLOU HARRIS『Hard Bargain』CD+DVD¥3,308-(本体¥3,150-)

エミルー・ハリス、3年ぶり最新作がアメリカーナ・アルバム部門にノミネート。

ACNY-1109 GILLIAN WELCH『The Harrow & the Harvest』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

8年ぶりとなるギリアン・ウェルチの最新作が最優秀フォーク・アルバム候補。

BCD-16094 V.A.『The Bristol Sessions, 1927-1928: The Big Bang of Country Music』CD5枚+120頁LPサイズハードカバー本¥20,213(本体¥19,250-)

アメリカのフォーク、ブルーグラス、カントリーなど白人系音楽がここからはじまったと言っても過言ではない1927年夏のブリストル・セッションの全容を完璧にとらえた凄い全集が、グラミー最優秀歴史作品と最優秀ライナーノーツ。

■グラミーブルーグラス部門受賞作品
ROU-0665 ALISON KRAUSS & UNION STATION『Paper Airplane』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

このアリソン・クラウスとユニオン・ステーションとして7年ぶりのブルーグラス作品がビルボード総合チャート第3位をヒット!! フォノジェニックなアリソンのボーカルにロン・ブロックのギターとジェリー・ダグラスのドブロが創るアコースティック・アンサンブル。彼女の歌曲にはアパラチアの陰影がくっきりと歌い込まれているとロサンゼルス・タイムズ紙は指摘。また、バリバリのストレート・ブルーグラスを聴かせるダン・ティミンスキはピーター・ローワン“Dustbowl Children”とティム・オブライエン“On the Outside Looking In.”を取り上げて彼らの功績をリスペクト。AKUSの創る極上のポップサウンドから、そこにメンバーが埋め込んだブルーグラスの魂を感じたい。最優秀エンジニア賞にもノミネート。

ブルーグラスお勧め作品
(すでに新入荷で紹介済みの作品です)
■話題のブルーグラス最近作
今、最も旬なブルーグラス・アルバムたち……
COMP-4549 GIBSON BROTHERS『Help My Brother』CD¥2,573-(本体¥2,450-)(歌詞付)

ムーンシャイナー掲載全米アルバムチャートで昨年もっとも長く1位をつづけ、昨秋のIBMAアワード最優秀アルバムとボーカルグループをともに初受賞という快挙を成したギブソン・ブラザーズの最新作。自分たちのバンド・サウンド、つまりブラザーデュオの真髄をストレートに表現した秀作である。12曲中、ティム・オブライエンらとの共作を含む7曲のオリジナルほか、ジム&ジェシーの"I'll Love Nobody But You"など、また"Talk To Me"ではクレア・リンチをゲストに、ギブソンズのギミックのないすばらしいバンド・サウンドが味わえる。ブラザーデュオという伝統を現在に継承するもっともすばらしいボーカルグループだ。

ROU-0658 SIERRA HULL『Daybreak』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

天才マンドリン奏者シエラ・ハルの最新第3作。来日ツアーしたのはもう3年半も昔、ちょうど全米デビュー作『Secret』(ROU-0601 ¥2,573-)を発表した16歳のとき。あれから3年、19歳になったシエラ、相変わらずの可憐な少女といった容姿とは似つかぬ超ハイテク・マンドリンには磨きがかかり、ボーカルには安定感が増し、さらに12曲中7曲がオリジナルと、大きく成長したところを見せる。ユニオン・ステーションのバリー・ベイルズのプロデュースで、ロン・ブロック(g)やロン・スチュワート(bj)、ブライアン・サットン(g)、ステュアート・ダンカン(f)らに、ともに来日したクリスチャン・ウォード(f)やコリー・ウォーカー(bj)、ジェイコブ・イーラー(bs)、そしてクレイ・ヘス(g)らのハイウェイ111のメンバーも活躍するさわやかブルーグラスだ。

MH-12952 BALSAM RANGE『Trains I Missed』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

本作が昨秋のIBMAアワードで最優秀ソングを受賞、飛び上がって驚いた彼ら。リッキー・スキャッグスのお気に入りバンジョー奏者として知る人には知られたマーク・プルエットほか、ノース・カロライナ産ミュージシャンたちのテク、凄いこと!! そしてバンドを意識したアレンジで曲を伝える丁寧さが評価された。アルバム発表ごとにブルーグラス・アンリミテッド誌の全米チャートの上位に常連するバルサム・レンジの最新作。

SKFR-1011 RICKY SKAGGS『Country Hits Bluegrass Style』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Heartbroke/Honey/Crying My Heart Out Over You/Highway 40 Blues/Uncle Pen/Country Boy/Don't Get Above Your Raisin'/Cajun Moon 他全12曲

リッキー・スキャッグスがカントリー界のスターダムに登りつめた1980年代の上記、数々のカントリー大ヒット曲を、現在のケンタッキー・サンダーとのアコースティック/ブルーグラス・バンドで演じ直した2008年秀作が2曲プラスで正式発売だ。リッキーの記念すべき最初のナンバーワン・ヒット、フラット&スクラッグスの"Crying My Heart..."('82)から、最後のナンバーワン"Lovin Only Me"('89)まで、次々とヒット曲がブルーグラス・スタイルで演奏される爽快さ!! お楽しみください。

COMP-4566 BEARFOOT『American Story』CD¥2,573-(本体¥2,450-) (歌詞付)

あたらしい女性リード・ボーカリスト、チョッとハスキーでブルージーなノーラ・ジェーン・ストラサーズ(g)に交代した若者バンド、ベアフット最新作。まだ20代の柔らかなポップ感覚で書いたノーラのオリジナルを中心に、クラスタープラッカーズからディキシーチックスを経験したポップな感覚の持ち主ブレント・トリットのプロデュース/録音で、学生時代からの仲間、ジェイソン・ノリス(m)、アンジェラ・オウディーン(f)、トッド・グリーベ(g)、P.J.ジョージ(bs)から成るベアフット、コントロールの効いたハッピーなニューグラスサウンドも決まる。お勧めの若い女性ブルーグラス作品。

PC-1174 TOWN MOUNTAIN『Steady Operator』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ノースカロライナ州アッシュビルを本拠に活躍する若いソリッドグラス・バンドの最新第3作はマイク・バブのプロデュース。マンドリンのフィル・バーカーが書いた曲をロバート・グリアー(g)が押し出しの強いボーカルで聴かせ、ジェシー・ラングレイス(bj)、ボビー・ブリット(f)、バーレル・スミス(bs,lg)のブルーグラス標準5人編成が、若いバンドらしいよく練習された柔軟性を聴かせる。若手バリバリによくあるタテノリ系ソリッドではないトラッド系ソリッドにも好感が持てる。

■ブルーグラス発掘・編集最近作
最近発売された昔懐かしのブルーグラス!!
BGOCD-1016 COUNTRY GAZETTE『Country Gazette Live/Sunny Side of the Mountain/What A Way To Make A Living』CD2枚組¥2,888-(本体¥2,750-)

ローランド・ホワイト(g)が参加、ロジャー・ブッシュ(bs)とのケンタッキー・カーネルズの黄金デュオの再現と、バイロン・バーライン(f,m)とアラン・マンデ(bj)の流れるようなフィドルとバンジョーの興奮があいまった1975年の『Live』盤。そしてバーラインが去ったもののケニー・ワーツが戻り、若手フィドラーのデイブ・ファーガソンを迎え、初期ガゼット・ハーモニーの復活が楽しめる1976年の『Sunny Side of the Mountain(米タイトルは"Out To Lunch")』。そしてローランドとアランだけになった1977年、そのタイトルもずばり『What a Way to Make a Living』。そのLP3枚が、イギリスでCD2枚となって再発売である。1972年と73年の最初のLP2枚『Traitor In Our Midst/Dont Give Up Your Day Job』(BGOCD-298 ¥2,573-)がヨーロッパで大ヒットしたのち、これら3枚のLPアルバムでは、ウエストコーストというポップ/ロックのめまぐるしい浮沈を繰り返す喧騒の中で、ブルーグラスがヒットを視野になんとか生活できる音楽になろうと試みた記録でもある。ローランド・ホワイトのブルーグラス魂が胸に響き、アラン・マンデのバンジョーがサウンドを支配する、懐かしい名盤である。

■初心者歓迎コーナー
各ジャンルのハズレなし、秀作とされるCDアルバムを、新旧取り混ぜて毎月紹介します。これらを聴き込んでいけば、あなたもこれらアパラチア系音楽のすばらしさに、きっとのめり込みます!
●ブルーグラス入門
SKFR-1008 RICKY SKAGGS & KENTUCKY THUNDER『Honoring the Fathers of Bluegrass; Tribute to 1946 and 1947』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

「ブルーグラスってどんな音楽ですか?」と訊ねられるとホトホト困る。現代のブルーグラスは、それこそパンチ・ブラザーズからラリー・スパークスまで、またヨーヨー・マだってブルーグラス・アルバムを創る時代なんだから。その上、「ブルーグラスの父」と呼ばれるビル・モンローでさえ、「モンローミュージック」とくくり、典型的なブルーグラスとは言えない、という人までいる。ただひとつ、確かなのは、1946年と1947年にビル・モンロー&ヒズ・ブルー・グラス・ボーイズ(モンローのほか、アール・スクラッグス、レスター・フラット、チャビー・ワイズ、ハワード・ワッツの5人組)が録音した28曲、これを皆が真似しはじめたことによって「ブルーグラス」という言葉が生まれたということ。その28曲から12曲を選んで、現在最高のブルーグラス・バンド、リッキー・スキャッグス&ケンタッキー・サンダーがほぼ、原曲音源通りにコピーして演じるのだから、ま、ブルーグラス入門には最適の一枚ではないだろうか……!?

●オールドタイム入門
PATUX-177 NATE LEATH + FRIENDS『Rockville Pike』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

天才フィドラー、ネイト・リースの2009年作は、話題の「ニュー・オールドタイミー」を担う10~20代前半の若いスーパーピッカーたち――ふだんは前衛グラスやジャズで遊ぶ彼ら――の本気オールドタイム。伝統ストリングバンド精神を咀嚼しつつ、ギリアン・ウェルチ作品や有名トラッド曲を並べ、アルバムとしての面白さも音楽の質と同時に満足させてくれるストリングバンド音楽大秀作。

●アパラチアン・トラッド入門
SF-40093 V.A.『Classic Old Time Music』CD¥2,318-(本体¥2,250-)

アフリカ系アメリカ人のバンジョーと、アングロ系アメリカ人のフィドルが出会って生まれたアメリカ独自の伝統音楽、ストリングバンド(弦楽団)に焦点を当てたスミソニアン博物館所蔵のフォークウェイズ録音29曲集。尊敬されるルーツ・アーティストたち――ドック・ボッグスからメイベル&サラ・カーター、クラレンス・アシュレー、サム&カーク・マギー、ニュー・ロスト・シティ・ランブラーズからレッド・クレイ・ランブラーズらのニュータイマーまで、さまざまなオールドタイム・ストリングバンド音楽が堪能できるベスト集である。

●カントリー入門
HOTR-4158 JUSTIN TREVINO『Two of the Usual』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ブルーグラスに増して「カントリー入門」などと言われるとホント困る。ムーンシャイナーでも特集したように、カントリーの起源をウエスタン・スウィングとホンキートンクに置いたとしても、そののち、たとえば今のテイラー・スウィフトまで、何をもってカントリーとするのか、収拾不能だ。ただ日本では、多くのカントリーファンがホンキートンク、つまり1940年代に人気を得たテキサスではじまった「あまり悩み事を深く考えなくてもすみ、ウィスキーを注文し続けるには十分ににぎやかな」音楽を正調カントリーとしているようだ。ということで、B.O.M.では近年、テキサスのインディーズ、その名もハート・オブ・テキサス・レコードをプッシュ、本作はレイ・プライスやジョニー・ブッシュに憧れた子供の頃の夢をそのままかなえたというジャスティン・トレビノの最新作。

■ブルーグラス・メインストリーム
現在もっとも受け入れられているブルーグラス
RHY-1064 DARRELL WEBB BAND『Bloodline』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ロンサム・リバー・バンドで彗星のごとくデビュー、そのマンドリンとテナーで一挙に話題の人となったダレル・ウェッブの2010年作品。その後、J.D.クロウ&ニューサウス、ロンダ・ビンセント&ザ・レイジ、そして最近までマイケル・クリーブランド&フレームキーパーのフロントマンを務めたダレルが自身のバンドを率いてのデビュー作。そのアメージングなマンドリン・タッチはアダム・ステッフィと並び称せられるスーパーピッカーにして、そのさわやかで軽やかに伸びるテナーボイスはドリー・パートンお気に入りのすばらしいシンガーでもある。ドブロを含む凄腕の若いピッカーたちに、ジム・バン・クリーブのフィドルを5曲にゲスト、イケイケの今風ブルーグラスからしっとりとしたカントリーバラードまで、活躍の本拠である東テネシーの風土が要求する今のブルーグラスである。

RHY-1066 STEVE GULLEY & TIM STAFFORD『Dogwood Winter』CD¥2,573-(本体¥2,450-)(歌詞付)

東テネシー州立大学バンド同窓のアダム・ステッフィとバリー・ベイルズとともにアリソン・クラウスのユニオン・ステーション(AKUS)に参加、今に至るAKUSサウンドの基礎を創り、そののちブルー・ハイウェイを結成、音作り/曲作りとフラットピッキンに高い評価を持つティム・スタッフォード(g)。ドイル・ローソンのクイックシルバーで全米デビューののち、マウンテン・ハートからグラスタウンでその力強いボーカルで高い評価を持つスティーブ・ガリー(bs,g)。そのふたりが書いたオリジナルを、アダム・ステッフィ(m)、ロン・スチュワート(bj)、ジャスティン・モーゼズ(db,f)ら、ボックスカーズを結成するブルーグラス美学を信奉する現在のトップ・ミュージシャンたちによる2010年の企画作品。

■レノ&スマイリー三部作
モンロー、フラット&スクラッグス、スタンレーにつづくブルーグラス第一世代のパイオニア、レノ&スマイリーとテネシーカッタップスのキング録音三部作が昨年、廉価版として揃った(ただし化粧ボックス作品のように完璧なコレクションではないが)。この機会に、スマートなシンガー、レッド・スマイリー(1925-1972)と組んでエンターテイメントを目指した偉大なバンジョー奏者、ドン・レノ(1927-1984)のすばらしさを再認識しませんか……!?
GT7-0959 DON RENO & RED SMILEY『1951-1959, Complete King Starday Recordings Vol.1』CD4枚組¥4,725-(本体¥4,500-)

アール・スクラッグスの三歳年下ながら、アールより先にビル・モンローのバンドに誘われたドン・レノ、しかし徴兵されて第二次世界大戦に参加、東南アジアで日本軍と戦い負傷。終戦後、今度はアールの後釜としてモンローのバンドに参加、その後レッド・スマイリーとコンビを組み1951年に録音をはじめてから前半109曲がこの第一集に収められている。レノが書いた最初のヒット曲で、このシングルの売り上げのおかげでキング・レコードが倒産を免れたという"Im Using My Bible for a Roadmap"ほか、"Emotions""I Know You're Married""No Longer a Sweetheart of Mine"などのカントリー系バラッド、"Dixie Breakdown"や"Green Mountain Hop"をはじめとする圧倒的なドン・レノのバンジョーと"Country Boy Rock N' Roll"や"Eight More Miles to Louisville"などのフラットピッキン・ギターの凄さも堪能できる、まずは「これ」の四枚組。

GT7-2209 DON RENO & RED SMILEY『1959-1963, Complete King Starday Recordings Vol.2』4枚組¥4,725-(本体¥4,500-)

レノ&スマイリー安定期、1961年にチャート23位のカントリーヒットした"Love Please Come Home"をはじめ、レノ・スタイル・バンジョーのシグネチャー・インスト"Follow the Leader"など、彼らの持ち味であるゴスペルとバンジョーインスト、そしてカントリーソングなど87曲が収められている第二集。

GT7-2176 DON RENO & RED SMILEY and Bill Harrell『1963-1972, Complete King Starday Recordings Vol.3』CD4枚組¥4,725-(本体¥4,500-)

1964年にコンビを解消する前のレノ&スマイリーのアルバム『True Meaning of Christmas』、『Tribute to Cowboy Copas』、『On The Road (Truck Driver songs)』と未収録だった2枚のアルバムから集めた録音合計46曲。そののちレノがビル・ハレルとコンビを組んでキング・スターデイに残した1967年から72年の4枚のLPアルバム49曲、合計95曲を収めた第三集。ブルーグラス界きっての美声の持ち主、ビル・ハレルとの新バンドで、ジョージ・シャフラーのウォーキングベースを迎えて燃えた初期アルバム『All the Way to Reno』など、初CD化の音源が収められている。

■スタンレー・ブラザーズ、キング録音全集
GT7-2207 STANLEY BROTHERS『Early Starday-King Years, 1958-1961』CD4枚組¥4,725-(本体¥4,500-)

ビル・モンロー、そしてフラット&スクラッグスと並び称せられるスタンレー・ブラザーズの初期スターデイ/キング録音全集の第一弾全103曲集の廉価版4枚組。コロムビア、マーキュリーと、現在では芸術性の高い作品とされるアルバムを残した後の本作は、"Love Me Darling Just Tonight"、"How Mountain Girls Can Love"、"Think of What You've Done"……などが収まったキング初期名演。「ハッピーな曲を悲しく、悲しい曲をより辛く」歌うといわれるカーター・スタンレー。1966年に他界、貧しく厳しいアパラチアの陰影を引き摺った41年の短い生涯に遺したエンターテイナーとしてのカーターが堪能できる時代。ムーンシャイナー誌2011年4月号と5月号連載のスタンレー・サウンド特集とともにお楽しみください!!

GT7-2180 STANLEY BROTHERS『Early Starday-King Years, 1961-1965』CD4枚組¥4,725-(本体¥4,500-)

上記全集の後編111曲。キング/スターデイ録音の後期スタンレー・ブラザーズ録音214曲が揃う。

■歴史的作品やお宝レコーディング
BGOCD-298 COUNTRY GAZETTE『Traitor In Our Midst/Don't Give Up Your Day Job』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1972年、今からちょうど40年前、ニュー・グラス・リバイバル、セルダム・シーンと並んでブルーグラス界に大きな衝撃を与えたカントリー・ガゼットの一枚目と、クラレンス・ホワイトの最後のフラットピッキン・フィドルの粋が収められた1973年発売の二枚目の2on1作品。40年前、これほどにポップヒットに近づいたブルーグラスは、ほぼ20年後の最後期のニュー・グラス・リバイバルしかないだろう。現にヨーロッパでは本作2枚がポップヒットしている。バイロン・バーライン、アラン・マンデ、ロジャー・ブッシュ、ケニー・ワーツが創ったブルーグラス史に残るすばらしいサウンドを堪能ください。ちなみにガゼットの三枚目から五枚目も昨年、CD2枚組で再発売されている。

OH-4159 JIMMY MARTIN with PAUL WILLIAMS & J.D.CROWE『Big Jam Session』CD-R¥2,888-(本体¥2,750-)

Roll In My Sweet Baby's Arms/Molly & Tenbrooks/Angel Band/Put My Little Shoes Away/Gotta Travel On/Dog Bite Your Hide/Home Sweet Home 他全34曲

いわゆるハード・ドライブな「ソリッドグラス」の典型を創ったジミー・マーティン(1927-2005)、ビル・モンローの元を離れ、オズボーン兄弟とサニー・マウンテン・ボーイズを結成、そして1956年以降は自身のバンドとして独自サウンドを創ってきた偉大なミュージシャンである。その彼が初期最高のメンバー、J.D.クロウ(bj)とポール・ウィリアムズ(m)を伴って友人のリビングルームでジャムをしているところを収めた貴重なテープから、1984年にLP発表した10曲に、詳細不詳のライブ22曲の未発表をプラスした超貴重録音全34曲。もちろん、状態(音質など)は良くないが、初期ブルーグラスのグルーヴやアンサンブルのイロハも学べる強烈なジャム&ライブだ。当時20歳前後J.D.、基本のリズムがバンジョーから溢れているのが面白い。ムーンシャイナー9月号で本間君がドイル・ローソンがジミー役に扮したクロウとウィリアムズとのライブをリポートしていたが、これを生で聴いたら、どういうだろうか……!? ブルーグラス第一世代のマスターたちからさまざまなことが学べた時代、何よりも50年代の勢いと彼らの若さがぶつかったエネルギーには何モノもかなわないだろう。生々しいブルーグラスがドロドロに溶け出したマグマの音。

インスト新入荷
PATUX-231 大塚 章『First Tear』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

White Orchid/Touch of Time/Daddy Long Legs Dodging Raindrops/Pink Special #3/Bash/Prince George's Mandolin/Blue/Heartaches 他全14曲

サム・ブッシュがアルバムライナーに、「1971年夏、米国ブルーグラス界を驚かせたブルーグラス45は、"我々の”音楽だったブルーグラスを真にインターナショナルにした音楽をクリエイトしていた。45がトラディショナル・ブルーグラスを熟知していたのは明らかだけれど、彼らがデイブ・ブルーベックの"Take 5"を演奏したとき、その音楽は永遠に変わった。とくに印象的だったのは大塚 章、インディアナ州ビーンブロッサムにそのときいた我々マンドリン弾きたちは、彼がいかに早くクリーンに、しかも味わい深く弾くことに強い印象を持った……」と書いているように、たしかに僕ら、ブルーグラス45はブルーグラス史に大きな足跡を残した(……と、もう全員還暦を越した僕らは、遠慮なくそんな評価をいただこう)。そのアキラは、45からクリフ・ウォルドロンのニューシェイズ・オブ・グラスに参加、そののちもグラス・メナージェリー、グラズ・マタッズをはじめ数々のバンドに参加、地元の銀行に勤めながらワシントンDC地区のブルーグラスに大きな功績を残している。サムは、「40年のち、アキラは今も同じドライブと情熱で弾きつづけている。彼の作品は魅力的で美しくアレンジされている。彼のヒーローであるジョン・ダッフィとジェスロ・バーンズに敬意を表しつつ、自身のスタイルをものにしているのは明らかだ。ワシントンDC地区が長年にわたり知っていたことを、いま世界中が知ることになる……アキラ・オーツカがなんてすばらしいミュージシャンであるかを」と結んでいる。デビッド・グリア(g)やマイク・マンフォード(bj)、リッキー・シンプキンズ(f)らを基本に、日本から兄のジョッシュ大塚を含むさまざまなゲストを迎えて演じるブルーグラス、ニューグラス、スウィングなど、最後に収められた故ジョン・ダッフィに捧げたライブ録音"Heartaches"のエディ・アドコックとトニー・ライスが凄い!! 40年前に米国移住した最初のブルーグラッサー大塚 章、念願のソロデビュー作は、すばらしい作品になった。よくヤッタネ!!

COMP-4569 MATT FLINNER TRIO『Winter Harvest』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Raji's Romp/Arco/Wheels/Big Bus Bop/Bitterroot/Slapping is Encouraged/Piedmont 他全15曲

昨年5月、バリンジャーファミリーのバンジョー奏者として来日したスーパーピッカーのマット・フリナーがメイン楽器マンドリンを担当するトリオ。多彩なフラットピッキン・スタイルを聴かせるロス・マーティン、トラッドグラスのオープン・ロードのメンバーとしても活躍したエリック・ソーリンのベースという三人で2002年に結成、『Music du Jour』(2009)に続く2枚目最新作。2009年から11年までのライブで生み出した非常に繊細に組み立てられたメンバー三人によるオリジナルを、それぞれの楽器が生み出す木のトーンをよく聴き分け発展していく化学反応がスリリングな作品だ。ブルーグラスとドーグ/ジャズをベースに「チェンバーグラス(室内グラス音楽)」と称する、マンドリン/ギター/ベースの音の冒険が楽しい秀作だ。

RCSI-1051 MIKE COMPTON『Rotten Taters』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

From 1 to 12/Forever Has Come To An End/Hallie's Hornpipe/Midnight Hour Blues/How You Want Your Rollin' Done/Dear Honey/Jenny Lynn 他全15曲

ビル・モンロー・スタイル・マンドリニストとして知られるマイク・コンプトンが、トラッド・ブルーズを中心に、バディ&ジュリー・ミラーのカバーと自作曲をマンドリンの弾き語りで聴かせるソロ・パフォーマンス。オーストラリアのルシアー、ポール・ダフ製作のF-5(2011年)マンドリンとH-5(2009年)マンドラを使用、昨年夏に訪問したオーストラリアでのスタジオ・ライブ録音。ボーカル物では自身の朴訥ながら味わいの深いボーカルと、モンロースタイルを離れて、マンドリンが持つリズムに耳を傾けたあたらしい音楽の創り方を聴かせる。インスト物ではクロス・チューニングを多用し、モンロースタイル以前の、モンローの言う「エンシェント・トーン(古代の響き)」に耳を傾けるような新境地(もちろん、右手のすばらしいリズムを持ったモンロースタイルのオリジナルもたっぷり収録)。『腐ったジャガイモ』という自作歌もの曲をタイトルに、近年のテクノロジー(音程修正など)を使わず、生身のアーティスト、マイク・コンプトンを聴かせるという、ファンにはこの上ない究極のソロだ。

PATUX-230 JORDAN TICE TRIO『The Secret History』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Assumptionists/Field Trip/Mountainhead/Forest Waltz/Duet/Death and Spiders/Armadingo/1147.

新世代のフラットピッキン・ギタリスト、ジョーダン・タイスが、ハンマーダルシマのサイモン・クリスマンとパンチ・ブラザーズのポール・コワート(bs)と組んだアコースティック・トリオ作品。現在、ブルーグラスをベースに持つ若いブルーグラッサーたちが爆発している震源地、ボストンを本拠にギター/ハンマーダルシマ/ベースという響きを最大限引き出し、かつスリリングなケミストリー(化学反応)を期待するストリングバンドのあたらしい形だ。さまざまなテクニックを駆使しつつも、「一音」に対するそのシビアな姿勢が若者らしく、清々しい。

ACD-78 DAVID GRISMAN & FRANK VIGNOLA『Frank 'n' Dawg: Melody Monsters』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Till There Was You/Stardust/April Showers/Margie/As Times Goes By/We Kiss in a Shadow/Georgia on My Mind/Someday My Prince Will Come 他全14曲

デビッド・グリスマンが若手……、といってももう46歳だからベテラン、ギタリストのフランク・ヴィニョーラとふたりで2008年に録音した、まさにタイトル通り「メロディー怪物」作品。なじみのジャズスタンダードが次々と最良のアコースティック・トーンに乗って聴ける。両人ともにジプシージャズとブルーグラスという、つんのめるようなインパクトとエッジの効いたタッチを持つ音楽を奥に秘めている分、これらの美しいスタンダードのメロディー、その押さえどころが実に納得、その世界に入り込んでしまうのは「ドーグ」の威力だ。

インスト系お勧め作品
(すでに新入荷では紹介済みの作品です)
ACD-76 DAVID GRISMAN FOLK JAZZ TRIO『with Jim Hurst & Sam Grisman』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

昔から「一音入魂」と称してきたデビッド・グリスマン、そのミュージシャン魂は、ブルーグラスであろうとジャズであろうと、その王道と革新を経て究極の一音に帰結する。シンプルなリズムのすばらしさとリードにおける極上納豆のようなネバッこい味わい深いトーンとフレージングを誇る、2001年と02年連続IBMA最優秀ギタリストに輝く超フレキシブルな名手ジム・ハースト。そしてボストンで若手ブルーグラス/アコースティック・ミュージシャンたちのまとめ役として底辺を支えるデビッドの息子サム・グリスマン。このトリオが「フォーク」タッチ、すなわち南部アパラチアの山深くに横たわる伝統の空気を繊細で美しく優しいタッチで描く究極のアコースティック・ポエム。有名フィドル曲をトップに、トラッドを軸にハートフォード曲やスタンダードポップ、そしてオリジナルのドーグ風曲と思われるもの、そして最後のフォスターまで、ジムのボーカル物を随所に配しつつすばらしい選曲、マンドリン/ギター/ベースのトリオが思う存分聴くものを気持ちよくさせてくれる、さすが!!のグリスマン大秀作だ。

MRR-1013 SNYDER FAMILY『Stages』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

2010年夏、驚きをもって紹介した中学生の兄ゼブと小学生の妹サマンサ、ふたりのギター/マンドリンとフィドル/ボーカルに、父バド(bs)のトリオ、スナイダー・ファミリーの最新第2作。7曲がインスト、6曲の歌物で12歳と16歳になった兄妹のスーパーピッキンを堪能する。オリジナルのほか、J.J.ケールのカバーや最後には2曲続けてのフォスター、"I am a Pilgrim"ではフラットピックでトラビス・ピッキンに挑戦など。12歳にして主張とリズムがしっかりしたサマンサと、数多いるキッズピッカーの中でも群を抜いたゼブ・スナイダーのフラットピッキン・ギターをお楽しみください。……子供と思ってはいけません!!

RCSI-1050 GRANT GORDY CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ムーンシャイナー12月号カバーストーリーのグラント・ゴーディのデビュー作は、ものすごいギター/フィドル/マンドリン・インスト集、「21世紀版ドーグ」です。本作とノーム・ピケルニーの最新バンジョー集『Beat the Devil and Carry a Rail』(COMP-4565 CD¥2,573-)の2作品は必聴!! この2枚で21世紀に入ってからの若者ブルーグラス楽器の実力とその方向が見えるのではないだろうか? グラントの信じられないドレッドノートでのフラットピッキン、天才アレックス・ハーグリーヴス(ムーンシャイナー2010年7月号で18歳当時の彼をカバーストーリー)のフィドル、現在バークリー音楽院在学で、デッドリー・ジェントルメンにも参加するマンドリニスト、ドミニック・レスリー(2006年2月号で15歳当時の彼を特集)、パンチ・ブラザーズのポール・コワート(bj)のカルテットに、カナダでバンジョーの新世代を切り拓いているジェイム・ストーンと、グラントのボス、デビッド・グリスマンがゲスト参加……そうそう、グラントはDGQの正式メンバーです。また、バイオリン・ショップのDVD映像作品『Vol.3』(VSR-9095 ¥3,990-)でも、凄いギターが見られますよ!

PSR-1111 内藤希花/城田純二『Keep Her Lit!』CD¥3,000-(本体¥2,857-)

4、5年前にアイリッシュ・フィドルと出会うまでは「クラシック漬け」だったという女性フィドラー内藤と、同じくクラシック・ピアノからナターシャセブンでのバンジョーを経て、アイリッシュギタリストとして高い評価を受けるベテラン城田のユニット「マレカ&ジュンジ」によるアイリッシュ・フィドル集。今どきのアイリッシュ、ちょっとアメリカンな揺らぎもある響きを聴かせてくれる。

RCSI-1026 LARRY PERKINS & FRIENDS『I Just Want to Pick Like Earl』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

誰しも「アールのように弾きたいんだ!!」って、思うよね。本作はそんなラリー・パーキンズが、ほぼ22年間にわたって録りためた楽しい22曲、フラット&スクラッグス、そしてカーター・ファミリーに捧げたボーカル物とインスト物半々の秀作。今では故人となったベニー・マーティン、アンクル・ジョッシュ・グレイブス、ジャネット・カーターをはじめ、昨秋米寿を元気で迎えたドック・ワトソン、90を越えたカーリー・セクラーら伝説のミュージシャンたち、そして現役お仲間に、ついにはアール・スクラッグスも登場という、バラエティに富んだアルバム。ラリーは一音ずつにアールの呼吸(バンジョー/ギターともに)を込めることができる稀有のアールオタクである。バンジョー奏者のみならず、この抜けがたい泥沼を楽しむファンに捧げる秀作。

FGM-129 DAVIS - MILLER - MAY『Doves, Crows & Buzzards』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ふたりのギターセッション職人、アール・スクラッグス・バンドにいたブラッド・デイビス(g,m)と、ジョン・コーワン・バンドで来日もしたティム・メイ(g,bj,d)を中心に、フラットピッキン・ギター・マガジン誌編集長のダン・ミラー(bs,g)がまとめ役となったトリオ・ユニット。ブルーグラス・スタンダードを散りばめながらオリジナルも披露する歌物が中心だが、「ダイナ」や「フェアウェル・ブルース」、「アンジェリン・ザ・ベイカー」、「9ポンドハンマー」(5分半におよぶギター2本の会話が楽しい!)などブラッドとティムのギターバトルなど、さまざまなシチュエーションでライブを重ねてきたというトリオの幅広いエンタメが楽しめる。

ちなみにティム・メイにはバイオリン・ショップのフレッド・カーペンターとのふたりで創ったお勧めの楽しいギター&マンドリン名作『Carpenter & May』(VSR-003 ¥2,573-)もある。

COMP-4565 NOAM PIKELNY『Beat the Devil and Carry a Rail』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ブルーグラスをまったく異次元に運びつつあるパンチ・ブラザーズのバンジョー奏者ノーム・ピケルニーの凄い!!バンジョー最新作は、スリーフィンガーのハードルをさらに持ち上げるすばらしい作品だ。ベラ・フレック以降のもっとも才能溢れるクリエーターとして誰もが認めるノーム、2004年の『In the Maze』(COMP-4386 ¥2,573-)に次ぐ第2作。基本バンドはティム・オブライエン(m)、ステュアート・ダンカン(f)、クリス・エルドリッジ(g)、マーク・シャッツ(bs)にジェリー・ダグラス(d)が3曲。そこにイーファ・オドノバンのほかティム・オブライエンもバウンシーなブルースボーカルを1曲聴かせるほか、クロウハンマーでのスティーブ・マーティン、独自の世界観でケムに巻くデビッド・グリアと天才少年アレックス・ハーグリーブズ、クリス・シーリとブライアン・サットン、マイク・コンプトンほか、さすがの一癖二癖ゲストが並ぶ。ノーム流ブルーグラス……もう完全に、脳味噌をかき混ぜられっ放しのバンジョー大秀作。ギターのグラント・ゴーディとともに新世代のインスト!バンジョーファン必聴!!

なお、このアルバム制作をパロディした、映画スターのスティーブ・マーティンやエド・ヘルムス、そしてアールやベラ、ギリアン・ウェルチやクリス・シーリらも出演するオールスターキャストの強烈なコメディが公開されている。来日したときに接した人はご存知、ノームって、こんな奴です!?!

各楽器別お勧め再入荷作品
(楽器奏法や教則、またCDに関してはミュージシャン歴豊富なスタッフがアドバイス、また楽器につきましては、本体やパーツなど、各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください)
■ギター
SH-4040 BRYAN SUTTON & Friends『Almost Live』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ムーンシャイナー誌2009年8月号のカバーストーリーに登場、現在ブルーグラス・フラットピッキンの最高峰と言われるブライアン・サットン、4枚目2009年最近作は、リッキー・スキャッグスのケンタッキー・サンダーでデビューした1995年以来、ブルーグラスの最先端で積んできたキャリアの総集編的作品。トップクラスのゲストピッカーたちとのオールドタイムやジプシージャズも含んだバトルを経て、クリス・シーリとの目くるめくデュオ"Gonna Lay Down My Old Guitar"で終わる、自身のオリジナルをメインにしたギター弾きまくり快作。

■バンジョー
(ムーンシャイナー連載のチチ松村「バンジョー祭り」、世界のバンジョー音楽をお見逃しなく!!)
PATUX-196 JESSIE BAKER『Yessir!』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ドン・レノの音ツカミと、絶頂期アール・スクラッグスを思わせるロールの安定感を兼ね備えた18歳、ジェシー・ベイカー。昨年、マイケル・クリーブランドのフレームキーパーからシエラ・ハル&ハイウェイ111を経由してドイル・ローソン&クイックシルバーに移籍、火を噴いている。レノ、スクラッグス、そしてモンローのおいしい選曲で、基本バックはマイケル・クリーブランド(f)、デビッド・マクラフリン(m)、ダドリー・コンネル(g)、マーシャル・ウィルボーン(bs)。昨今の若者ブルーグラス、一方にクラシック界まで足を伸ばす超絶テクニシャンがいるかと思えば、こうしてわれわれおじさん達以上にディープに先人の偉業を尊敬し掘り下げる者がいる。ブルーグラスは不滅だぁーッ!! 超お薦めブルーグラス・バンジョー2009年作品!!

■マンドリン
SAR-2253 BUTCH BALDASSARI『A Days in the Country』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

2009年1月、56歳の若さで亡くなったブッチ・バルダサリが1994年に発表した、自身のマンドリンを軸にナッシュビルのトップミュージシャンとの優しいトラッドをテーマにした作品。耳に馴染み深い名曲を中心に、故ランディ・ハワードやマーク・シャッツのクロウハンマー、グランパの娘アリッサ・ジョーンズのハンマーダルシマやブズーキ、アコーディオン、ボーンズなど、アパラチアの民俗楽器が超一流の音を聴かせる癒やし系インスト集!

OTH-1211 2011年6月/7月号 ¥1,260-

オールドタイム音楽の季刊誌ですが、オールドタイムにおけるマンドリンの大特集が興味深かったのでここで紹介します。伝承音楽の情報満載52頁。

■フィドル
CRA-33033 TIM GARDNER『Timmetry』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ティム・ガードナーのトラッドフィドル集。決して奇をてらわず、ブルーグラスとオールドタイムをほぼ1曲ごとに弾き分けるローカル・ミュージシャンたちのすばらしいこと! ケニー・ベイカー曲"Denver Belle"が趣味のいいオールドタイムになったり、ベニー・トーマソン曲"Midnight on the Water"はケルト系のエアを思わせ、オーブラザー以来流行の"Squirrel Munster"がメロディック・バンジョーと絡んだニューケルトグラスの趣を聴かせたり、ティム自身のクロウハンマー・バンジョーも1曲収めるなど、チョッとした洒落ッ気も楽しませてくれる、たいへん趣味のいいフィドル作品。

RUR-402 CLARENCE "Tater" TATE『20 Bluegrass Fiddle Classics』CD¥1,838-(本体¥1,750-)

2007年10月17日に76歳で他界したテイター・テイト、ブルー・グラス・ボーイズのベーシストとして来日もし、ビル・モンローの晩年を公私共に支えたテイターはしかし、すばらしい第一世代ブルーグラス・フィドラーでもあった。その切り込み鋭いフィドルとダブルストップは、現在のフィドラーのような繊細という種類のテクニックではないものの、オールドタイム・フィドルのシャッフルにブルーグラスのドライブを持たせたポール・ウォーレンらと同様の高揚感を聴かせてくれる。1960年代後半、レッド・スマイリーのバックバンドとしてブルーグラス・カッタップスを名乗っていた頃、朋友のビリー・エドワーズのバンジョーとの掛け合いを軸に、1~2分の短い演奏時間でさまざまな有名フィドル・チューンを聴かせる。"Dear Old Dixie"での見事なベニー・マーティンのコピーや、まだわたしが高校生だったとき、この中の"Prosperity Special"がとても気に入って、ブルーグラス45になる前のバンドで廖さんにコピーしてもらってレパートリーにした覚えがある懐かしいLPアルバムなどからのCD化。

■ドブロ
RCSI-1033 IVAN ROSENBERG & BILLY CARDINE『The Donkeys』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

スリーフィンガーとクロウハンマー・バンジョーのメチャ格調高い東洋マウンテン風の美しいインストではじまる、ともにドブロ奏者でもあるアイバン・ローゼンバーグ(左チャンネル)とビル・カーダイン(右チャンネル)、2007年の大秀作品。ビルの率いるビスケット・バーナーズのメアリー・ルーシー"No Ash Will Burn"やシャノン・ウィットワース"Don't Look Rough and Rocky"が素敵にスモーキーな女性ボーカルを聴かせる。アパラチアの霧に包まれた限りない可能性を持つスライドギター/ドブロのあたらしい世界を覗いてください。強力お勧めの若手アコースティック作品です!!

■ケニー・ベイカー追悼
昨年7月8日に他界したブルーグラス・フィドル・スタイルの典型を確立した偉大なケニー・ベイカー、ムーンシャイナー2011年8月号は追悼特集。
CO-2731 KENNY BAKER『Frost on the Pumpkin』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1977年に発表された、おそらくケニー・ベイカー絶頂期の最高傑作とされるアルバム。バックアップはボブ・ブラック(bj)、サム・ブッシュ(m)、ジョー・ステュアート(g)、ランディ・デイビス(bs)、数曲にブレイン・スプラウスがツイン・フィドル参加。ジャンゴ・ラインハルトのジプシー・ジャズからインスピレーションを得たという1曲目"...Backwoods"からポルカ、ワルツ、ブレイクダウン、オールドタイミーほか、録音当時50歳、ケニーのフィドルが最も充実していた時期、7曲のオリジナルを含む大秀作である。

CO-2733 KENNY BAKER & BOBBY HICKS『Darkness on the Delta』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1980年発表、ボビー・ヒックスとのツイン・フィドル集。ケニーがブルーグラス・フィドルに目覚めたのがビル・モンロー一連のツイン/トリプル・フィドルのインスト。そのボビーがビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズで1950年代に録音した"Roanoke"や"Panhandle..."などを含む、ちょっとスウィンギーでオシャレなツイン・フィドル集。バックアップはアレン・シェルトン(bj)、バック・ホワイト/ラリー・スレッジ(m)、ベニー・ウィリアムズ(g)、ロイ・ハスキーJr.(bs)というメンツ……。

CO-2708 KENNY BAKER『Plays Bill Monroe』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1976年作品はビル・モンローをマンドリンに迎え、"Jerusalem Ridge"や"Road to Columbus"をはじめ、モンローとふたりで創り上げたブルーグラス・フィドル・チューンの完成形を聴かせるブルーグラス・フィドル永遠の名盤。モンローの超有名オリジナル12曲集。ケニーとビルのほか、ビック・ジョーダンまはボブ・ブラック(bj)、ジョー・ステュアート(g)、ランディ・デイビス(bs)。

CO-2705 KENNY BAKER『Master Fiddler』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ブルーグラス・フィドルの正統スタイルを完成させたケニー・ベイカーの1968年デビュー・ソロ作から83年にかけてのアルバムからベスト20曲集。"Washington County"から"Grassy Fiddle Blues"、"Dry & Dusty"や"Gold Rush"、大好きなBbでの"Sweet Bunch of Daisies"等々…、ベイカー美学が詰まった作品。現代ブルーグラス・フィドル必須入門作品。まずこの一枚から。

REB-1108 KENNY BAKER & JOSH GRAVES『The Puritan Sessions』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Sands of Monterey/Evelina/I'll Be All Smiles Tonight/Snowbird/Step It Up and Go/Brown's Ferry Blues/John Henry/Deep Elm Blues 他全24曲

これは1972年と74年に発表されたケニー・ベイカーのユニークなフォーフィンガー・ピッキン・ギターとジョッシュ・グレイブスのドブロの共演LPアルバム2枚を1枚のCDにしたもの。ベイカーはフィドルを弾く前、独自な奏法で美しいギターを弾いていたのだ。ジョッシュのドブロ・ファンは必聴の名作でもある。

オールドタイム&フォークお勧め作品
■オールドタイム
DTR-001 BRAD LEFTWICH & HOGWIRE STRINGBAND『Rascal Fair』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

古いラウンドピーク・スタイルのフィドルとバンジョーを現在に伝える導師、ブラッド・レフトウィッチの楽しいオールドタイム・ストリングバンド、ホッグワイアーの最新デビュー作。16曲中、歌物が11曲とフィドルチューンが5曲、ブラッドのフィドル、パートナーのリンダ・ヒギンボサムのバンジョーとバンジョーウクレレ、元パンクロッカーというジョエル・レンシュのリズムギター、そしてマリエル・アベルのベースで、ストリングバンドのダンサブルなリズムに乗って、タイトなハーモニーを聴かせる現代オールドタイムの秀作。ちなみに導師ブラッドには、本物のオールドタイマーに近づけるラウンドピーク・スタイルのフィドル教則Book+CD『Old Time Fiddle Round Peak Style』(MB-20485BD ¥4,095-)、とバンジョー教則Book+CD『Round Peak Style Clawhammer Banjo』(MB-96660BD ¥3,885-)がある。

■フォーク
UNI2748927 O.S.T.『O Brother Where Art Thou? 10th Anniversary Deluxe Edition』CD2枚組¥3,360-(本体¥3,200-)

10年前の2001年に発売、翌2002年のグラミー総合部門最優秀レコード賞に輝いた映画『オーブラザー!』(コーエン兄弟監督、ジョージ・クルーニー主演)のサウンドトラック盤の発売10周年記念特別2枚組。ライブドキュメントされた囚人歌からスタンレー・ブラザーズ"Angel Band"まで、ジョン・ハートフォードやアリソン・クラウス、ノーマン・ブレイクやザ・ホワイツほか全19曲のオリジナルサウンドトラック盤に、当時採用されなかったオルタナテイクや映画に使用された音源などの全14曲のボーナス盤付豪華編。なんと!!、760万枚にのぼる売り上げを記録、「オーブラザー現象」と呼ばれ、第2のフォークリバイバルを招来させた21世紀の奇跡的大名盤、お持ちでない方はぜひこの機会にお勧め!

カントリー新入荷
EMI-30155 LITTLE WILLIES『For the Good Times』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

I Worship You/Remember Me/Lovesick Blues/Fist City/Permanently Lonely/If You've Got Money Honey, I(ve Got the Time/Jolene 他全12曲

1曲目のラルフ・スタンレーから2曲目のルル・ベル&スコッティ"Remember Me"ほか、ロレッタ・リンやドリー・パートン、ジョニー・キャッシュやレフティ・フリッツェルなどの実に趣味のいい選曲、そして何ともいえないノーラのすばらしい声に寄り添うゆるーいバックアップ。これぞ、南部的退廃の美学!?ではないか? ハンク・ウィリアムズのヒットデビュー曲、アーリーアメリカンな"Lovesick Blues"が、めちゃくちゃいい絶品。ジャズ界の歌姫として、グラミー賞総なめの衝撃デビューを果たしたノーラ曰く、「わたしはどんなジャンルよりもカントリーをやるのが大好き。だって家に帰ったような気分になれるから……」と。

RCSI-1052 DAVID FERGUSON CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Gone Girl/Guess Things Happen That Way/Fools Like Me/Baby Is Gone/Take Me Home 他全12曲

ナッシュビル超一級エンジニアにしてブルーグラス・シンパ、豪快なキャラクターで煙に巻く「ファーグ」こと、あのデビッド・ファーガソンがこんなに繊細な美しいマーティ・ロビンスを髣髴させるようなアルバムを発表するとは、実に驚き……、というか、ま、ナッシュビル・エスタブリッシュメントたちの日常なのかもしれない。ジャック・クレメンツが書いた酸いも甘いもかみ分けたような大人の詞を、クラスタープラッカーズのマーク・ハワードを軸にしたアコースティックとエレキセットにウクレレなどのトロピカルなイメージをプラス、実に落ち着いた大人のナッシュビル音楽を聴かせる。デル・マッカーリー一家やマイケル・クリーブランドらブルーグラス仲間も登場するが、見事に牙を抜かれた大人の音楽に徹しているのが可愛い。ナッシュビルの高級リゾート音楽といった趣の秀作だ。

UNI2788522 TAYLOR SWIFT『Speak Now: World Tour Live』CD+DVD¥3,675-(本体¥3,500-)

Sparks Fly/Mine/Mean/Ours/Better Than Revenge/Last Kiss/Bette Davis Eyes/Dear John 他全16曲

昨年2月に来日、大阪城ホールと武道館X2回、そして香港公演の4ステージにブルーグラス出身の若者、斉藤ジョニーをオープニングアクトに自らが指名したことで、ブルーグラス界でも話題となったテイラー・スウィフト、彼女のワールドツアー「Speak Now」の模様を収めたCD(16曲)とDVD(18曲)。3大陸、17ヵ国、98公演を成功裏に終えた22歳、カントリーが好きだということでイジメられた少女時代をバネに、そのソングライティングの才能(本作もほぼ自作曲)と歌唱力、そして美貌で16歳でデビュー後、ジャンルを越えたトップアイドルとなった。……アメリカのアイドルは、本気で凄いです!! グラミー賞にも3部門でノミネート、今月12日の授賞式では演奏も披露するという。

カントリー発掘、編集モノ新入荷
GT7-2228 WAYNE RANEY『Why Don't You Haul and Love Me』CD¥1,365-(本体¥1,300-)

13歳でハーモニカ奏者としてラジオのキャリアをはじめたというウェイン・レニー(1921-1993)、10代の後半には大きなラジオ局でショウを持つようになり、さらにハーモニカの通信販売を始め、大成功を収めたという。第2次世界大戦後に、デルモア・ブラザーズと演奏を残し、1948年にソロ・デビュー、その最初の曲"Lost John Boogie"、そしてつづく"Jack and Jill Boogie"がビルボードで11位と13位のヒット(ともに本作に収録)、そして1949年のタイトル曲がカントリーチャート1位を獲得、ポップチャートでもトップ40の25位に入るという快挙を残している。1950年代の終りには、リムロック・レコードを創立、スタンレーやカール・ストーリー、レッド・スマイリーらのアルバムを世に出している。20曲が収められたこのCDには、上記の3曲のほか、キング・レコード時代に残したもの。戦後、日本にもやって機進駐軍のラジオから流れるカントリー・ブギ、あの時代の雰囲気をドップリと、どーぞ!!

なお本作の少し前、ウェイン・レニーとデルモア・ブラザーズ名義で集められた1946年録音の25曲集『Wayne Raney featuring the Delmore Bothers』(BACM-315 ¥2,888-)の在庫もある。

カントリーお勧め作品
RCSI-1030 THE GRASCALS & Friends『Country Classics with a Bluegrass Spin』CD¥2,888-(本体¥2,750-)

Tiger By the Tail/Folsom Prison Blues/Pain of Lovin' of You/White Lightnin'/Devil Went Down to Georgia/Born to Boogie/Mr.Bojangles 他全12曲

「ブルーグラス流カントリー超有名曲集」というタイトル通り、バック・オウエンズ、ジョニー・キャッシュ、ジョージ・ジョーンズほかのカントリー大ヒット曲を豪華ゲストとともにブルーグラスするグラスカルズ最新作。米国の外食チェーン店クラッカー・バレルの店頭のみで入手可な超レア盤。ゲストには、ブラッド・ペイズリー、ドリー・パートン、ダークス・ベントリー、トム・T.ホール、ダリル・ウォーリー、チャーリー・ダニエルズ、オークリッジ・ボーイズ、ジョー・ニコルズらと、スティーブ・ターナー(drums)、ケント・ウェルズ(eg)、スティーブ・ヒンソン(steel g)、ハーガス・ピッグ・ロビンズ(piano)がカントリー・テイストでサポート。……いいじゃないか、ブルーグラスでもどんどん売れてポップになっていけば!! もちろん、各楽器の確かさとアンサンブル、そしてハーモニーに関してはポピュリズムに流されることなく、きっちりと誇りを守ってやれば、ね。

RCSI-1049 BOBBY FLORES『Fast Company』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Fast Company/Glad To Let Her Go/Make Room For The Blues/Look What Thoughts Will Do 他全12曲

実に正しいレイ・プライス調フォービートのテキサス・ホンキートンク・サウンドを、しかも飛び切りの歌の上手さとすばらしいスウィング・フィドルを堪能させてくれるボビー・フローレスの最新作。クラシックからウエスタン・スウィングまで、どんな楽器でもこなす上にアレンジにも秀でたすごいミュージシャン、2001年まではレイ・プライスの第一バイオリン奏者でもあったという。カントリーという大きなマーケットには、こんなミュージシャンがゴロゴロいるから参ってしまう。

TOYU-100511 宮前ユキ『White Lightning』CD¥2,800-(本体¥2,667-)

Ring of Fire/Apartment #9/Today I Started Loving You Again/Honky Tonk Angels/美しい朝/Crazy Arms/うつろな日曜日/Tennessee Waltz 他全11曲

前作『Waltz of the Wind~風のワルツ~』以来、5年ぶりの最新作は、奥沢明雄(g,m,v)、尾崎博志(d)らにアリソン・ブラウン(bj)、マット・コム(f)、ドン・リグズビー(m,v)、マロ川端(g)、マーク・シャッツ、渡辺 茂(bs)らブルーグラス系アコースティック・セットと、村中愛靖、スリム山口、ロイド・グリーン(steel g)、ゲアリー・ウエスト(ebs)、ラリー・アマヌイック、吉田宏治(drums)らのカントリー系エレキ・セットで、優しい宮前のボーカルをフワッと包み込む。カントリースタンダード名曲とオリジナル曲を含むをバランス良く配し、デビュー40年が近付いた大ベテランの丁寧なメッセージを届ける。

DO-7012 LAURA CANTRELL『Kitty Wells Dresses: Songs of the Queen of Country Music』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ローラ・キャントレルが現在92歳カントリー音楽の女王キティ・ウェルズに捧げた"Making Believe"ほか、メチャクチャいい女性ホンキートンク作品。1950~60年代の雰囲気を完璧に再現できるすばらしいインテリジェンスと、何よりもこのすばらしいクラシック・カントリーの音を創ったバックミュージシャン――バディ・スパイカーの秘蔵っ子ビリー・コントレラスのソウルフルに唄に寄り添う極上フィドル(凄いです!!)、アールの孫にして初期スティールギターを再現するクリス・スクラッグス、そしてマイク・バブ(bs)というブルーグラス・コネクションに、ウィリアム・タイラーとベン・ホール(g)――の凄さ! ローラはもちろん、ナッシュビルが生み出した極上のホンキートンク・サウンドを再現、強力にお勧めします!!

映像新入荷
RCSI-1054D J.D.CROWE & NEW SOUTH『Live from Crow-Fest & Kentucky Lake Bluegrass Fest』DVD-R¥2,888-(本体¥2,750-、115分)

1975年、トニー・ライス、リッキー・スキャッグス、ジェリー・ダグラスを擁したJ.D.クロウ&ニューサウスが、その後のブルーグラスのトレンドを創ったことはよく知られている。そんなニューサウス・サウンドを現在もなお、完璧に継承するJ.D.、これは2003年と2004年のフェスでのライブ映像(ケンタッキー教育テレビのスタッフが収録)。つねに安定したスリーフィンガー、スクラッグス・スタイルの権化、今やブルーグラス・バンジョーのもっとも尊敬される偉大なJ.D.クロウ、トニー・ライスを忠実に受け継ぐすばらしいシンガーにしてフラットピッカーのリッキー・ワッソン、リッキー・スキャッグスには及ばずともすばらしいテナーとマンドリンを聴かせるドワイト・マッコールは1960年代にアール・テイラーとの活躍で知られたジム・マッコールの息子、ベースには現在人気絶頂のボックスカーズにいるハロルド・ニクソン、そして当時、新規加入したロン・スチュワートのハツラツとしたフィドルがJ.D.をニヤリとさせている2004年収録は、田舎のガソリンスタンドを模したステージから、"Fare thee Well"、そして"I'm Walkin'"とつづく出だしで、もう気分は「ハッピーミディアム!」。ケンタッキー州ベントンの美しい湖を背景に、フィドルが4月に来日するリッキー・シンプキンズの2003年収録は"You Can Have Her"からあのスロー・バージョンの"Dark Hollow"とつづくニューサウス・サウンド。そのほか、"Your Love Is Like A Flower"、"East Virginia Blues"、"Old Home Place"、"Born To Be with You"、"Take This Hammer"、"Rock Salt & Nails"、"She's Gone Gone Gone"、"Down the Road"、"God's Own Singer"などのニューサウス・メロディーや有名カバー曲など、バランスの良い聴きやすいブルーグラスを堪能させてくれる。J.D.クロウ、今年74歳、まだまだ衰えない黄金の右手、バンジョーピッカーの当たり年(ソニー・オズボーン、ジョン・ハートフォード、ダグ・ディラードほか多数)である1937年生まれ、……そう!みんな10代でアール・スクラッグスの衝撃に浴した人たち、その中でもソニーと並んでもっとも強烈なスクラッグス至上主義者の彼が創り上げたハッピーミディアム・ブルーグラスをお楽しみ下さい。

CCD-POP7 V.A.『Pop Goes the Country』DVD¥2,573-(本体¥2,450-)

1960~70年代のカントリーテレビ番組を紹介するDVDシリーズ、今回は1974年から1982年までつづいた『ポップ・ゴーズ・ザ・カントリー』の1976年収録の30分番組が6本分135分。出演はオズボーン・ブラザーズとトム・T.ホールを迎えたブルーグラス特集を皮切りに、2本目はビル・アンダーソンとジーン・ワトソンとメリー・ルー・ターナー、3本目マーティ・ロビンス、ケニー・プライス、ダイアン・ジョーダン、4本目ハンク・ウィリアムズJr.、コニー・スミス、ジャン・フリーマン、5本目はチャーリー・プライド、デイブ&シュガー、ロニー・ミルサップ、ラ・コスタ、6本目にはケニー・ロジャーズ、ジム・エド・ブラウン、ヘレン・コーネリアスというラインアップ。1974年、オーストラリア出身のポップシンガー、オリビア・ニュートン・ジョンが最優秀女性カントリーシンガーを受賞、大論争を巻き起こした頃にはじまった番組。こののち90年代まで『ナッシュビル・ナウ』などで、カントリー大衆化の推進役だったラルフ・エメリーの司会。ソニー・オズボーンはあのスクラッグスと同じロットのグラナダを入手する寸前、6弦をやめてギブソンRB-4(かな?)に戻っている頃、とてもにぎやかな音がしている。

映像ものお勧め作品
■ブルーグラス
MP-0410 V.A.『Pioneers and Legends of Bluegrass』DVD¥2,573-(本体¥2,450-)

Mule Skinner Blues/Rawhide(Bill Monroe)/Folsom Prison Blues/Shuckin' the Corn(Lester Flatt)/That Silver Haired Daddy of Mine/Tis Sweet To Be Remembered 他(Mac Wiseman)/Are You Washed in the Blood 他(Lewis Family)/Hard Hearted/Paradise/Cotton Mill Man(Jim & Jesse)/500 Miles/I'll Stay Around(Bluegrass Alliance) 他全15曲

米国ブルーグラス界でさまざまな出来事があった1971年夏、元気なビルモンやレスターほか、第一世代ブルーグラスのトップアーティストたち、そしてまだNGR結成寸前、19歳のサム・ブッシュと20歳のトニー・ライスが参加するブルーグラス・アライアンスの2曲をはじめとした40年前の超お宝映像集!! 同時期のレスター・フラットDVD映像『Lester Flatt & Nashville Grass: Vintage Video』(MP-0510 ¥2,573-)とともに、1970年代の必見!お宝映像だぞ!

SHA-611D FLATT & SCRUGGS『The Best of Flatt & Scruggs TV Show, Vol.1』DVD¥3,308-(本体¥3,150-)

Jimmie Brown, the Newsboy/Brother I’m Getting Ready To Go/Georgia Buck/Pig in the Pen/Shortnin' Bread/Durham's Bull/Jesus Savior Pilot Me/Before I Met You/Feast Here Tonight//Just Ain't/John Henry (by guest Hylo Brown)/Lovesick and Sorrow (by guest Hylo Brown)/Don't Let Your Deal Go Down/Earl's Breakdown/I'll Never Be Lonesome Again/Precious Memories/A Hundred Years From Now/Down in the Valley/The Hollow Poplar.

2007年春、このDVDが発売されたとき、どれほど世界中のブルーグラスファンが狂喜したことか……!! ブルーグラス史上最高の第一世代ブルーグラス・バンドのショーが、ちょうどサム・ブッシュやリッキー・スキャッグスらが子供の頃に楽しんだように追体験できる、まさしくお宝映像である。この1960年代前半の『フラット&スクラッグス・ショウ』は人気を博したエンターテイメントであると同時に、レスターの歌とギター、アールのバンジョーとギター、そしてジョッシュのドブロ、ポールのフィドル、ジェイクのベースが見事なアンサンブルを創る、チョッと田舎の室内楽!?でもある。こののち、全10巻が発売されたが、この最初の一本の驚きに勝るものはない。シリーズ全巻在庫しています!!

■カントリー
CCD-BWCC1 BILLY WALKER『Country Carnival Vol.1』DVD-R¥2,573-(本体¥2,450-、130分)

上記と同様のシリーズ、ビリー・ウォーカー(1929-2006)がホストの本作は1968年と69年放映の「カントリー・カーニバル」。第1集のゲストはグランパ・ジョーンズ、オズボーン・ブラザーズ、ジミー・ディッケンズ、メルバ・モンゴメリー、ジャック・グリーン、ジミー・C.ニューマン、ハンク・スノウ(ギターインストあり+チャビー・ワイズの左手!!)ほか。ギラギラ・ジャケットを着たオズボーンズは当時大ヒットした"Rocky Top"を引っ提げ、デイル・スレッド(g)とロニー・レノ(bs)を伴なったアグレッシブなサウンド、ソニーは6弦になる前のベガのソニー・オズボーン・モデルだ。

CCD-PW11 V.A.『Porter Wagoner Show, Vol.11』DVD-R¥2,573-(本体¥2,450-)

上記と同様のシリーズ『ポーター・ワゴナー・ショウ』から、1970年前後に収録されたと思われるビデオ6本分(約133分)。今回収録分のゲストにはレッド・ソバイン、ファロン・ヤング、メル・ティルスとウィリス・ブラザーズ、ジム&ジェシー、アーチー・キャンベル、ビル・カーライルの6組。ラインストーンも派手なヌーディ/マニュエル・スーツを身につけ、しかし親しみやすい友人を演出するポーターと、カントリー(田舎)を意図した1960年代の典型的なカントリーTVショウを楽しめる。本シリーズ全20巻は順次紹介している。

教則ものお勧め
下記のほか、教則に関しては演奏レベル/ニーズに応じて、ご相談ください。
DVDMONMN23 BILL MONROE『The Mandolin of Bill Monroe Vol.1, Vol.2』DVD2本組¥6,805-(本体¥6,480-)

ビル・モンローと一対一で、そのマンドリン奏法を故ジョン・ハートフォードを介して見るという、なんと畏れ多いビデオ『Vol. 1』にはRawhide/Wheel Hoss/Tennessee Blues/Dusty Miller/Roanoke/Pike County Breakdown/Blue Grass Stomp/Get Up John/Katy Hill/Rocky Road Bluesほか、27曲が収められている90分。その奏法をサム・ブッシュが分析していくという『Vol. 2』には、Sweet Blue Eyed Darlin'/Sally Goodin/Katy/Hill/Memories of Mother and Dad/I'm On My Way Back to the Old Home/Last Days on Earth ほか、18曲がTAB譜とともに収められている。米国立スミソニアン協会との共同プロデュースによる歴史的映像でもある。

MFD-0204 ジミー赤澤『Enjoy Bluegrass Banjo』教則本+DVD¥4,800-(本体¥4.571-)

Will the Circle Be Unbroken/Turkey in the Straw/Banks of the Ohio/Red Wing/Final Round.

たしかに、ブルーグラス・バンジョーは非常に難しく、いきおいタブ譜に頼ってしまう傾向があるが、タブに慣れきっててしまうとフレキシブルな対応/発想がおろそかになる。そんな悩みを理解したうえで、ブルーグラス・バンジョーに習熟する方法を、マルチプレイヤーのジミィ赤澤が提案するDVD教則。ムーンシャイナー誌12月号特集「バンジョー教則DVDを作った訳……」でも彼が述べているように、「基本構造」を知り、「ずっこい弾き方」ができるようになるか……、少なくともジミィは、サンプル曲"Will the Circle Be Unbroken"をベースに、さまざまなワザのパーツを見せ、さらに、"C"フォームと"D"フォームからバックアップまで、その導入口を示している。さて、皆さんも「ずっこい弾き方」ができるだろうか? 初心者から上級者まで、さまざまな奏法を網羅し、最後にはオリジナル曲でしめる、腹一杯な教則である。

楽器、その他…
SUDA GUITAR STYLE D-18 ¥546,000-(本体¥520,000-)

戦前のマーチン、ドレッドノートに深いリスペクトを払った作風で、低音から高音までバランスよく、太く芯のある際立った音の立ち上がり3年連続IBMA最優秀ギターに選ばれたジョッシュ・ウィリアムス、パンチ・ブラザーズのクリス・エルドリッジ、ケニー&アマンダ・スミスのケニー・スミス等、若手フラットピッカーが認めた大阪府河内長野の須田ギター。数多有るマーチン・コピーの中で戦前のスペックに拘りを持って、ドレッドノートに的絞って、'03年からずっとトレイド・ショーに出展、デビッド・グリアやケニー・スミス等のトップ・プレイヤーの眼に留まり、有益なアドバイスを受けることで進化を遂げ、グルーン・ギターの特約店契約を得るに至る。昨年のIBMAのアワード・ショーでジョッシュ・ウィリアムスがステージで彼のギターを使い、超絶ギター・ソロを披露してやんやの喝采を浴びた時には、長年の努力を傍で見てきた者として熱い物を感じました。このモデルはトップにアディロンダック・スブルース、バック&サイドにホンジュラス・マホガニー、指板にアフリカン・エボニー、ウェイバリーのチューニングマシンを使用、トラスロッドはアジャスタブルor Tバーを選択可能、接着剤には膠を使用、ニトロセルロース・ラッカー塗装と細部にまで拘って'30年代のD-18のスペックを意識、戦前のマーチンをリスペクトした質実剛健な感じが魅力。ホンジュラス・マホガニーがワシントン条約のカテゴリーに入ってしまった為、今後は入手困難になると予想され、価格が上がることは確実です。他にD-28スタイルのホンジュラス・ローズウッド・モデル=¥619,500-(¥590,000-)、ハカランダに近い材質のマダガスカル・ローズウッド・モデル=¥672,000-(本体¥640,000-)有。受注発注になりますので納期等、詳細は御問合せ下さい。http://homepage3.nifty.com/sudastrings/index2.html

STELLING STAGHORN LIST ¥800,000-(本体¥761,905-)→¥707,000-(本体¥673,333-)

'75年にアラン・マンデとのコラボレーションによって登場、一世を風靡したステリング・バンジョーのフラッグシップ・モデルです。ファンシー・ウォルナットによるネックとリゾネーター、金属パーツはニッケル、アバロン・インレイ、五大湖の底から引き上げられた樹齢300~500年の原始林の木材のバーチを使用しているというトニー・パスのオールド・ウッド・リムを使用。少々、手荒に扱っても全てを受け止める懐の深さ、非力な女性ピッカーにも有利な豊かなボリューム、その太くて目の詰まった密度の高いサウンドはアラン・マンデやビル・エマーソン等、ジミー・マーチン系のソリッドなスタイルのバンジョー・プレイヤーに好まれます。又、音の分離が良い為にメロディック・スタイルにおいても威力を発揮します。80年代にニュー・ギブソンのマスター・トーンの復活に押されて国内で見かけることは少なくなりましたが、独自のセオリーによるモダンなサウンドとファクトリー・メイドには無い、細部にまで行き届いた丁寧な仕事振りは流石です。納期は受注後、約6ヶ月。その他のモデルに関しても御問合せ下さい。http://www.stellingbanjo.com/

MISC-NP2 NATIONAL『Finger-Pick PAT. No. 1787136 U.S.A.』¥315-(本体 ¥300-) [再入荷]

バンジョー弾き垂涎の戦前のナショナル製フィンガーピックの復刻版。近日中に値上げ予定されています。この機会にまとめ買いをお勧めします。

MISC-SBMP 『秋元慎シグネチャー・マルチカラーピック』 ¥263-(本体¥250-)

永らく品切れ中でしたデビッド・グリア(g)、ブッチ・ バルダサリ(m)等、御用達の旧グリスマン・ピックのマルチカラーのピック、ご要望に応えて特注しました。角の取れたトライアングル・シェイプでピッキング・ノイズが軽減、弦に対して深目に当てれば楽器本来のウッディなトーンが引き出せます。

BU-ST 『ブルーグラス・アンリミテッド社のバンパー・ステッカー』各¥315-(本 体¥300-)[再入荷]

30年以上に渡り、ベストセラーを続けていますブルーグラス・アンリミテッド社のバンパー・ステッ カー全6種類が揃いました。

I LOVE BLUEGRASS/BLUEGRASS MUSIC FINGER PICKING GOOD/BLUEGRASS MUSIC HEARIT, PLAY IT, LOVE IT!/MY GRASS IS BLUE/HAVE YOU HUGGED YOUR BANJO TODAY?/CLEAN UP AIR PORLUTION PLAY BLUEGRASS MUSIC

輸入雑誌
(以下の4誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白さをいかがですか)
■フラットピッキン・ギター誌
隔月刊の掲載全タブ譜対応CD付きフラットピッキン・ギター誌。ブルーグラスからスウィング/ジャズまで。一冊でさまざまな奏法が学べる。
FGM-16.2 最新「2012年1~2月号」CD付きBook¥2,625-(本体¥2,500-)

デビッド・グリアが、「ナッシュビル最高のギタリスト」と言う、オールマン・ブラザーズ・バンドなどを経験、最近アコースティック界に出入りするようになったジャック・ピアソンのカバーストーリーほか、ナッシュビル・ナンバーシステム、工房訪問は「シェンク・ギター(Schenk)」、タブ譜は初心者"I Saw the Light"ほか、"When You're Smiling"、"Come Along, Jody"、"Red Haired Boy"、"Darlin' Corey"ほか満載。

現在バックナンバーは、若手マット・アーカラをカバーにした「2011年7/8月号」(FGM-15.5 ¥2,625-)、カントリーのティム・マグロウのギタリスト、ボブ・ミナー「2011年5~6月号」(FGM-15.4 ¥2,625-)、ウィンフィールド・チャンピオン・トリオ"St. Anne's Reel"ほかの「2010年3/4月号」(FGM-14.3)、ギタージャム特集で"Whiskey Before Breakfast"のハーモニーパート他の「2010年1/2月号」(FGM-14.2)、サム・ブッシュ・バンドのスティーブ・モウジンのカバーストーリー「2009年11/12月号」(FGM-14.1)など、詳細はお問い合わせください。

■バンジョー・ニューズレター誌
世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。
BNL-12/01 最新2012年1月号 ¥525-

オールドタイムのビル・シュミットとエディ・アドコックのカバーストーリーほか、タブ譜はアラン・マンデ"Peaches and Cream"、ジャック・シェップス"Cousin Sally Brown"、トム・アダムズはハイポジションの指使いその②、アール・スクラッグス「フォワード・ロール」、エディ・アドコック"Night Walk"と"Two Little Boys"のリードとバックアップほか、バンジョーに関する話題満載44頁。

BNL-11/12 最新2011年12月号 ¥525-

1月のレター発行後に到着した12月号は、ジャネット・ビーズリーのカバーストーリーほか、タブ譜は初心者"Bury Me Beneath the Willow"、フレッド・ゲイガーはスタンダードの"Christmas Song"、"Salt Creek"、トム・アダムズはハイポジションの指使いその①"Boil That Cabbage Down"、ビル・エバンス"Man of Constant Sorrow in the Key of D"、アール・スクラッグス"Jingle Bell"、ビートルズ"Here Comes Sun"、ブルーグラス・バンジョー奏者のクロウハンマー入門ほか、バンジョーに関する話題満載44頁。

■ブルーグラス・アンリミテッド誌
米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。
BU-12/02 最新2012年2月号 ¥840-

チャーリー・サイズモアのカバーストーリーほか、シエラ・ハル、バディ・グリフィン、IBMM「ビル・モンロー生誕100年」リポート特集などのほか、米国ブルーグラス情報満載の64頁。

■オールドタイム・ヘラルド誌
内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。
月刊『ムーンシャイナー』
1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌、28年目です。
■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-

お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■バックナンバー:各¥525-。

下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2904 最新2012年2月号(通巻339号)¥525-

ヨー・ヨー・マ、クリス・シーリ、ステュアート・ダンカン、エドガー・マイヤーらのブルーグラス作品『Goat Rodeo Sessions』をカバーストーリーに、フラット&スクラッグスの1952年最高の録音を生んだジョディ・レインウォーター追悼、青山学院大「ブルー・マウンテン・ボーイズの50年」、奥沢明雄「きたむらいづみ『IZUMI』について」、神戸で3月4日「オールドタイム・ジャム&ダンス・パーティ」、WOB2011「楽器関連リポート」のほか、日米ブルーグラス情報満載ですよ!

MS-2903 最新2012年1月号(通巻338号)¥525-

2月に来日するケイシー・ドリーセンのカバーストーリーほか、祝米寿!アール・スクラッグス「誰がブルーグラスを創ったか?①」、セルダム・シーン40周年記念ライブ・リポート「ジョン・ダッフィの思い出とともに」、カントリー・ジェントルメン「1972年1月17日、来日から40年」、きたむらいづみ2ndCD『IZUMI』、ヨーマ・コウコネン&バリー・ミターホフ来日、長谷川健悦の復興フェス・リポートのほか、日米ブルーグラス情報満載ですよ!

MS-2902 2011年12月号(通巻337号)¥525-

天才ギタリスト、グラント・ゴーディのカバーストーリーほか、アリソン・ブラウン・インタビュー、ジミー赤澤「バンジョー教則を作ったワケ」、宮城・福島「合同復興フェス・リポート」、アパラチアからヒマラヤへ、ビル・モンロー生誕100年記念コンサート・リポート「スクラッグス声明」、WOB2011リポートのほか、日米ブルーグラス情報満載!

MS-2901 2011年11月号(通巻336号)¥525-

サム・ブッシュとデル・マッカーリーのデュオを表紙にIBMAアワードショウ誌上完全リポートのカバーストーリーほか、斉藤ジョニーのメジャーデビュー!、吉津正司のマンドリン人生後編など特集。

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