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B.O.M.Newsletter #378web     2012年4月10日
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INDEX

今月の新入荷注目作品
ブルーグラス新入荷
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
B.O.M.特選コーナー
ブルーグラスお勧め作品
インスト新入荷
各楽器別お勧め再入荷作品
オールドタイム&フォーク新入荷
オールドタイム&フォークお勧め作品
カントリー新入荷
カントリー発掘、編集モノ新入荷
カントリーお勧め作品
映像新入荷
映像ものお勧め作品
教則ものお勧め
楽器、その他…
輸入雑誌
月刊『ムーンシャイナー』
B.O.M.ご利用方法

やっと本格的な春が来ました。今日、宝塚の桜は満開、とてもきれいです。でも、明日は雨が降るらしく、散るのも早いんでしょうね……。

アール・スクラッグス(88)が3月28日に亡くなりました。世界中で多くの人を結びつけた「ブルーグラス」という音楽を創造したバンド、1946年のビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズの最後のひとりが亡くなりました。残念ですが、こんなすばらしい音楽の創造者と同じ時代を生きたことは幸せだったと思います。……ありがとう、アール!!

◆月刊ムーンシャイナー最新4月号(¥525-)は、今月来日するテリー・バウカムをカバーストーリーに、「ブーンクリークのドライブ」を検証とサンセットドライブ2012来日ツアー特集ほか、2月に来日ツアーしたパシフィック・リム・アコースティック・オールスターズ「奇跡のセッション」リポート、ウィンターグラス2012「ブルーグラス45」、WOB2011リポート「須田ギター前編」、名古屋・鶴舞公園フェス、森繁 昇物語②、日本ブルーグラス年表再開1974年ほか、日米ブルーグラス情報満載!!

月刊ムーンシャイナー定期購読は1年間(12冊)

¥6,000- 半年間(6冊)¥3,300-。単冊は¥525-ですが、ぜひとも年契ポートをお願いします。購読開始希望月をお知らせください、早速お送りします!!

ほんま、ムーンシャイナー購読、そして原稿への協力……、なにとぞよろしくお願いします!

今月の新入荷注目作品
(電子版レター#376と#377の新入荷も含みます)
●ブルーグラス
MH-1398 THE BOXCARDS『All In』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

現在ブルーグラス界注目度ナンバーワンのボックスカーズ最新第2作。ブルーグラス新入荷参照。

NONE796277 PUNCH BROTHERS『Who's Feeling Young Now?』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ブルーグラスの最先端をひた走るパンチ・ブラザーズ最新第3作。ブルーグラス新入荷参照!!!!!

RCSI-1056 DELLA MAE『I Built This Heart』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ムーンシャイナー3月号カバーストーリーのボストン出身の若い女性ブルーグラス・バンドのデビュー作。ブルーグラス新入荷参照。

RCSI-1055 J.D.CROWE & NEW SOUTH『Holiday In Japan』CD2枚組¥4,725-(¥4,500-)

これはこれは、すごいお宝、1975年の幻の日本ライブがCD化。ブルーグラス発掘新入荷参照。

MH-1390 THE GRASCALS『Life Finds A Way』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ザ・サイドメンの流れを汲み、結成とともにトップグループとなったグラスカルズ、新レーベルに移籍しての最新作。ブルーグラス新入荷参照。

ROU-9128 TONY RICE『the Bill Monroe Collection』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

今年もまだまだつづくビル・モンロー生誕100年記念作品の最新作はトニー・ライスのビルモン曲集。ブルーグラス発掘新入荷参照。

MH-1393 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Sing Me a Song About Jesus』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

バンドとして完璧な状態を保ち続けるドイル最新作。ブルーグラス新入荷参照。

RUR-1091 BILL EMERSON& SWEET DIXIE『The Touch of Time』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ビル・エマーソン最新作は1970年代DCグラスサウンドと美しいロール。

ROU-9124 DAILEY & VINCENT『The Gospel Side of Dailey & Vincent』CD¥2,880-(本体¥2,750-)

現在サイコーのブルーグラス・ボーカル・グループ、デイリー&ビンセントの店頭のみでしか入手できない貴重な最新作。ブルーグラス新入荷参照。

MCM-0016 DEL McCOURY BAND『Old Memories: the Songs of Bill Monroe』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

これほどのはまり役はない、デル・マッカーリーの凄い!!モンロー曲集。ブルーグラス新入荷参照。

RUR-1101 LONESOME RIVER BAND『Chrology Vol.1』CD¥2,079-(本体¥1,980-)

今年結成30年を迎えたLRBの「年代記」第一集廉価盤である。ブルーグラス新入荷参照。

RCSI-1057 尾崎ブラザーズ『Till We Meet Again』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

尾崎恭(80)のギターと尾崎恒(78)のマンドリンによる見事なブラザーデュオ作品が発表だ。ブルーグラス新入荷参照。

●インスト
OMAC-27 MARK O'CONNOR『American Classics』CD¥2,079-(本体¥1,980-)

マーク・オコナーの最新作は400年のアメリカ史に残る名曲をピアノと共に。インスト新入荷参照。

PATUX-231 大塚 章『First Tear』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

40年前に米国移住した最初のブルーグラッサー大塚章のソロデビュー作。インスト新入荷参照。

COMP-4569 MATT FLINNER TRIO『Winter Harvest』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

マンドリン/ギター/ベースの至福のニューアコースティック。インスト新入荷参照。

●カントリー
HOTR-4165 GEORGETTE JONES『Strong Enough to Cry』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ジョージ・ジョーンズとタミー・ワイネットの娘による最新第二作。カントリー新入荷参照。

NMD-1001 JANIE FRICKE『Country Side of Bluegrass』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1980年代のポップカントリーを席巻したジェニー・フリッキがブルーグラスに挑戦。ブルーグラス発掘新入荷参照。

●DVD映像もの
RCSI-1054D J.D.CROWE & NEW SOUTH『Live from Crow-Fest & Kentucky Lake Bluegrass Fest』DVD-R¥2,888-(本体¥2,750-、115分)

1975年のライス&スキャッグス参加以降、ブルーグラスのスタンダードとなったJ.D.のニューサウスが堪能できるライブ映像集。映像新入荷参照。

CCD-HL1 FRIZZELL & WILLIAMS『On Tour Again』DVD-R¥2,573-(本体¥2,450-)

レフティ・フリッツェルの息子デビッドと、ハンク・ウィリアムズの娘ジェットが親父たちを真似た共同ライブ。映像新入荷参照。

CCD-LL1 LORETTA LYNN『Just Loretta』DVD-R¥2,573-(本体¥2,450-)

 1966年から71年まで、ロレッタ・リンは人気TVショー『ウィルバーン・ブラザーズ・ショー』のレギュラー歌手だった。その番組から「ロレッタのみ」を集めた全36曲、80分以上のお宝映像集。
ブルーグラス新入荷
(電子版レター#376と#377の新入荷も含みます)
MH-1390 THE GRASCALS『Life Finds A Way』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Hello Mr.Lonesome/Mystery Train/Bartender/Pass It On/Sweet Baby James/Eleven Eleven 他全13曲

テリー・エルドレッジとジェミー・ジョンソンというすばらしいテナー系の2枚看板ボーカリストに、90年代のニューグラスバンドとして名高かったニュートラディションで活躍したダニー・ロバーツ(m)、若手スーパーフィドラーのジェレミー・アブシャイアー、そして4年連続IBMA最優秀バンジョー受賞の名誉が効いたのか、ハッとさせてくれる技に磨きのかかった紅一点クリスティン・スコット・ベンソン、そして見事にハーモニーに溶け込むバリトンとベースでバンドを絞めるテリー・スミスというザ・グラスカルズ。ラウンダーから新レーベル、マウンテンホームに移籍第一弾は最近2作の企画ものとは違い、バンドとしての直球勝負。彼らの目標と同じく、ブルーグラスの芯を持ちながらのカントリーフレイバーでより幅広いファン層を狙う。すばらしいテリーの歌うジェイムズ・テイラーのカウボーイ子守唄"Sweet Baby James"、エルビスの"Mystery Train"ほか、メンバーのオリジナルやビリー・スミスやハーリー・アレン作品など全力投球作品だ。

MCM-0016 DEL McCOURY BAND『Old Memories: the Songs of Bill Monroe』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Watermelon on the Vine/Live and Let Live/Lonesome Truck Driver's Blues/Brakeman's Blues/Close Be/In Despair/Girl in the Blue Velvet Band/John Henry/I'm Lonesome and Blue/Used To Be/Alabama Waltz/Lonesome Road Blues/Heavy Trafic Ahead/Train 45/My Rose of Old Kentucky/Ya'll Come.

昨秋、ナッシュビルのライマン公会堂前の広場で開かれた昼下がりのフリーコンサートで久々のライブに接して、そのますますの凄さにオッタマゲたデル・マッカーリー・バンド、通も唸る極めつけモンローソング16選曲集(解説より曲名優先につき上記参照)。文句なしのハイテンション・フィドルのジェイソン・カーターに、ロニー(m)とロブ(bj)のマッカーリー兄弟とアラン・バートラム(bs)。ビル・モンローの典型的なオープニングナンバー、"Watermelon in the Vine"とエンディングテーマ"Ya'll Come"にはさまれた珠玉の14曲、やっぱり世界一のトラッドグラス・バンド、入魂のモンロー曲集!! 大音量/大迫力で聴くべし!! ちなみに前作、ニューオーリンズ・ジャズとの『with Preservation Hall Jazz Band: American Legacies』(MCM-0015 ¥2,573-)の人間国宝同士のコラボもある。

NONE796277 PUNCH BROTHERS『Who's Feeling Young Now?』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Movement And Location/This Girl/No Concern of Yours/Flippen/New York City/Kid A 他全12曲

「この国がかつて生み出したバンドの中でもっとも途方もないバンド……」と、T.ボーン・バーネットをして言わしめるパンチ・ブラザーズ最新第3作(実質第4作)は超ポップなオルタナグラス!! 結成5年目、またしても天才クリス・シーリに触発された超秀才たちのブルーグラス標準楽器5人編成で、誰一人として一瞬も無駄な音を出さずに創り上げた信じ難いアンサンブルだ。今回は、敏腕プロデューサー&エンジニアのジャクワイアー・キングを迎え、ブルーグラス・バンドとしてまったくあたらしい世界に踏み出している。レディオヘッド"Kid A"と、スウェーデンのヴェーセンの"Flippen"のカバー2曲をインストで取り上げるほか、ほぼ全曲メンバーのオリジナル。ものすごい高度なことをしながら、現代の若者の胸に届くメッセージを私的に表現できるポップ、きわめて稀有なアーティスト集団であり、21世紀ブルーグラス最先端のひとつの形である。「音好き」のお子さんにもオススメ!!か?

RCSI-1056 DELLA MAE『I Built This Heart』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Jamie Dear/Sweet Verona/Polk County/My Heart's Own Love/Aged Pine/Bowling Green 他全10曲

ボストンという洗練された大都会でブルグラする5人の女の子たち、その名も「デラ・メイ」……、「Hey hey Della Mae, Why do you treat me this way...」というオズボーン・ブラザーズ(トニー・ライスのカバーの方が有名かな?)の"Big Spike Hammer"で知られる性悪女?をバンド名にした彼女たちが自費制作したデビュー作品。全米フィドル・チャンプにもなったキンバーを中心に、アマンダ(bs)、ジェニ・リン(m)、バークリー音楽院に在学中のコートニー(lg)のスーパーピッキン、そして最新メンバーのセリア(g)のメインボーカルとオリジナル。ゲストにはアリソン・ブラウン(bj)やローリー・ルイス、クルキッド・スティルのブリタニー・ハース(f)らを迎え、女性ブルーグラスのパイオニア、ヘイゼル・ディッケンズに捧げられたすばらしいオリジナル中心の、まさに現在の女性ブルーグラスの英知を集めた秀作。わたしにはボストンと日本、ブルーグラス波長が合うような気がするのだが……。

RUR-1101 LONESOME RIVER BAND『Chrology Vol.1』CD¥2,079-(本体¥1,980-)

Close the Door Lightly When You Go/Laura Jean/The Game Is Over/I'm Afraid to Love You 他全8曲

いやはや、若手バンドと思っていたら、結成30年だって!! 1980~90年代のいわゆる「コンポラソリッド」なブルーグラスをリードしたトップランナー、ロンサム・リバー・バンドの最新作は、エリック・アンダーソン作"Close the Door..."、ジミー・マーティンの田舎バラード"Mary Ann"、そしてビリー・スミスの書いた彼らの大ヒット"Hobo Blues"、そしてフォスターのインスト"Angeline the Baker"まで、最初の10年のレパートリーを最新メンバーで再演する8曲入りミニアルバム。ウッドベースになって「タテノリ」は影を潜め、DCグラスのような都会的な落ち着きを見せるのは、ちょっとビンス・ギルに似たクールな歌を聴かせるブランド・リックマン(g)を迎えたことも大きいだろう。スーパーピッキンにニカッとさせられ、テナーボイスもすばらしい新人ランディ・ジョーンズ(m)の歌も秀逸。そしてマイク・ハートグローブ(f)とバリー・リード(bs)。ブルーグラスのトップランナーでありながらバンド経営は厳しい相変わらずの市場で、ブレないロールに徹するサミー・シーラー(bj)は偉いっ!

MH-1398 THE BOXCARDS『All In』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Jeffrey's Hell/Alone and Wondering Why/Born and Raised in Convington/I've Lost You 他全12曲

ロン・スチュワートのバンジョーを聴きたいということではじまったのかも知れないが、長年にわたるサイドマンとしての活躍を経て結成された彼らの狙いはおそらく、市場のニーズに左右されないマイペースで好きなブルーグラスをやることだったのではないか?……その当然の結果が、めちゃくちゃ端正な現代メインストリーム・ブルーグラスの粋を集めたバンドの誕生には違いない。たとえば、フラット&スクラッグスの"I've Lost You"が、J.D.のニューサウスでトニー・ライスとリッキー・スキャッグスのフィルターを通り、ボックスカーズが料理するとこんな風になるといった……。アダム・ステッフィ(m)のインスト"That's What She Said"のイントロではパンチ・ブラザーズを思わせる、そんな超一級の耳と技を持った凄いバンドだ。結成一年目にしてIBMA最優秀新人賞と最優秀インストバンド賞、そしてバンジョーとマンドリンを獲得したスーパーグループの最新第2作。

RUR-1091 BILL EMERSON & SWEET DIXIE『The Touch of Time』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

My Baby Thinks He's A Train/Castle Hayne/Home Sweet Dixie Home/Love Gone Cold 他全12曲

カントリー・ジェントルメンでの初来日から40年のムーンシャイナー1月号特集にメッセージを送ってくれたビル・エマーソン74歳、その繊細にして美しいスリーフィンガーロールは衰えない最新作は、ジミー・グドローとのカントリー・ストアーというDCグラスで活躍したクリス・スティフェル(g)の美しいオリジナルをタイトルに、ベースの女性テリ・チズムの歌うロザンヌ・キャッシュ1981年のヒット曲を1曲目に据え、エマーソンの書き下ろしインストが2曲、そしてビル・エバンス(bj)を迎えて"Sweet Dixie"と"HomeSweet Home"の同時弾きというバンジョーインストが3曲、レスター・フラットの愛唱歌やドリー・パートン、ピート・ゴーブル作の2曲ほか、ブルーグラス標準編成でバラエティに富んだ12曲。人生終盤の創作意欲、それはすばらしいことだと思う。諸君、枯れていく場合じゃないぞ!!

MH-1393 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Sing Me a Song About Jesus』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Little Star/The Rich Man/It Took A Man Like That/I Saw Him Walk Out of the Sky 他全11曲

「ブルーグラスの学校」と称されるクイックシルバー、次から次へと凄いメンバーで完璧なハーモニーアレンジとバンドアンサンブルを届けてくれるドイル・ローソン最新ゴスペル作。強烈バンジョーを聴かせる弱冠21歳のジェシー・ベイカーと、ソロアルバム『The Past Is Present』(PC-6512 ¥2,573-)が高い評価を得たジェイソン・バリー(f)、吃驚フレーズで楽しませてくるジョッシュ・スウィフト(d)を擁した目の覚めるような緻密アンサンブル、ジェイミー・デイリーの後任を埋めるに余りあるマイク・ロジャーズの美しいテナーボイス……。今月68歳になるドイル、ジミー・マーティン、J.D.クロウ、カントリー・ジェントルメンとキャリアを重ね、1979年にクイックシルバー結成、「ビル・モンロー以来、ブルーグラスとゴスペルをあたらしく融け合わせた」と言われるほどの功績を成した。現在のブルーグラス・ゴスペル最良の形を聴かせる最新作。

RCSI-1057 尾崎ブラザーズ『Till We Meet Again』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

You Left Me to Cry/Tennessee Border/When I Stop Dreamin'/My Old Ky Home/Remember Me 他全13曲

日本ブルーグラスのパイオニア、尾崎恭(80)のギターと尾崎恒(78)のマンドリンによる見事な、そして初デビューのブラザーデュオ作品だ。失礼ながら、とてもお年とは思えない、かくしゃくとしたボーカルとハーモニー、そしてリズム感。バックアップ陣にはクリス・シャープ(g)とジョージ・バックナー(bj)にケビン・カーバーグ(bs)という2008年来日組に、マット・コム(f)と小島慎司(d)が趣味のいい演奏を聴かせ、笹部益夫と坂本愛江がハーモニーサポートする。……1958年10月17日、日本で、いや、おそらく米国以外の外国で初めてブルーグラス・サウンドを志したイースト・マウンテン・ボーイズが誕生した。尾崎兄弟や故ドン佐野ら、そのメンバーの誰も「ブルーグラス」という認識はなく、大阪のブルーグラス・ファン/コレクターであった故・有田達男という人のビジョンだったという。後年、彼らの演奏に接したジミー時田をはじめ、関西や関東の学生が「ブルーグラス」を志向、1960年代以降の学生ブルーグラスの隆盛を見るにいたる。そんな歴史はムーンシャイナー誌にて……。

RUR-1077 MICHAEL MARTIN MURPHY『Tall Grass & Cool Water』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Texas Cowboy/Cool Water/Santa Fe Trail/Ballad of Jesse James/Sptingtime in the Rocky 他全12曲

シンガーソングライターとして"Carolina in the Pines"(1975)などのヒット曲があるマイケル・マーティン・マーフィーが2009年から取り組む「バッカルー・ブルーグラス」と呼ぶカウボーイ・ブルーグラス作品の最新第3弾。ベルベットのような滑らかな美しいボーカルで、馬と自然を愛するカウボーイソングの歌い手として知られる彼を、元ニュー・グラス・リバイバルのパット・フリンと息子のライアン・マーフィのプロデュースで、チャーリー・クッシュマン(bj)、サム・ブッシュ、ロニー・マッカーリー(m)、アンディ・ホール(d)、マイク・バブ(bs)に、カーリン・マリのすばらしい女性ヨーデルも参加、サンズ・オブ・パイオニアーズのカバー含むカウボーイソングやジェシー・ジェイムズ一家三部作などをブルーグラス。究極のアコースティックであるブルーグラスと西部、気持ちのいいコラボだ。

■そのほかの新入荷
CR-018 JOHN REISCHMAN & THE JAYBIRDS『Vintage & Unique』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ジョン・ライシュマン&ジェイバーズ最新第5作。紅一点トリーシャ・ギャグノン(bs)のボーカルやハーモニーを生かしたトラッドな味付けの曲を中心に、ブルーグラス標準5人組トラッドグラス集。

ROU-9124 DAILEY & VINCENT『The Gospel Side of Dailey & Vincent』CD¥2,880-(本体¥2,750-)

目の覚めるようなパリパリに乾いたドライブ一杯のサウンドに乗って当代随一のデュオを聴かせるデイリー&ビンセントの最新作は、2010年のスタットラー・ブラザーズ曲集につづき、ふたたびラウンダー・レーベルながら米国レストランチェーン、クラッカーバレルの店頭のみで入手可という、すばらしいゴスペル作品である(しかも3月には、ビルボード・ブルーグラス・チャートで1位を記録)。

RUR-1088 CAROLINA ROAD『Back To My Roots』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

これまでの5枚とは異なり、女性リーダーのロレーン・ジョーダン(m)の冠を外し、男性ボーカルとストレートなバンドサウンドを意図、選曲もレノ&スマイリーやルービンズなどのトラッドグラス一筋。コブシを無理に作らないサラッとしたトミー・ロング(g)の歌、折り目正しいロールのベン・グリーン(bj)というベテランに、2001年夏ETSUバンドで来日したスーパーフィドラー、ジョッシュ・ゴーフォースらが、バランスの良く演じる。

ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
RCSI-1055 J.D.CROWE & NEW SOUTH『Holiday In Japan』CD2枚組¥4,725-(¥4,500-)

East Virginia Blues/Why Don't You Tell Me So/Banks of the Ohio/You Don't Know My Mind/Freeborn Man/Nashville Skyline Rag/I'm Walkin' 他全23曲

1975年夏、来日したJ.D.クロウとニューサウス。当時アメリカではほとんどツアーをしなかったメンバーを擁したこのバンドこそ、そののちのブルーグラスのマイルストーン(道標)となる超強力版。つまり、日本のブルーグラス・ファンのみがこの伝説のバンドを味わい尽くしたといってもいい。トニー・ライス、リッキー・スキャッグス、ジェリー・ダグラス、ボビー・スローンとJ.D.の5人組。彼らが日本のレーベルに残したあの幻の名盤がついに陽の目を見た。これはこれは、すごいお宝CDです。J.D.の日本ツアーの話や、このアルバムの裏話など、28頁のブックレットもお値打ちの自費制作限定盤。来日から30年後のムーンシャイナー誌2005年8月号(MS-2210 ¥525-)で特集がある。

ROU-9128 TONY RICE『the Bill Monroe Collection』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

I'm On My Way Back To The Old Home/When You Are Lonely/Jerusalem Ridge/Muleskinner Blues/Sittin' Alone in the Moonlight/Gold Rush/On And On/Cheyenne/Little Cabin Home on the Hill 他全14曲

昨年6月8日、還暦を迎えたトニー・ライスのソロから6曲とブルーグラス・アルバム・バンド(1981-1989)から6曲、そしてライス・ブラザーズ名義からの1曲と、デビッド・グリスマン名義でなんとトニーとカーリー・セクラーのデュオ"Little Cabin Home on the Hill"が集合したトニーのビル・モンロー・カバー全14曲集。ソロアルバム『Plays and Sings Bluegrass』(1993)以降、失声症でボーカル曲の発表はないが、こうしてトニーがビルモンに挑戦しているのを聴くと、そのボーカルが世代を明らかに分かっていることに気付く。それは、ビルモンらの薫陶を直接受けた、例えばトニーよりも都会人であったピーター・ローワンらとも違う、まったくあたらしい世代のブルーグラスがはじまっているという感だ。ブルーグラスがビル・モンローら、第一世代やその薫陶を受けた世代の、ある種の執念のようなものとは別次元のところに移っていく軌跡が、ここ(トニー)から聴こえてくるのかも知れない。

WMNW-1267 V.A.『The Rough Guide to Bluegrass』CD2枚組¥2,573-(本体¥2,450-)

なんかお得な2枚組……? 全体のテーマはアパラチアと炭鉱を中心とした厳しい生活と環境問題。一枚はタイトル通り「ブルーグラス入門」でギブソン・ブラザーズ、シエラ・ハル、グラスカルズ、ピーター・ローワン、クレア・リンチ、ラリー・スパークスから、ラルフ・スタンレーやヘイゼル・ディッケンズらアパラチア・ネイティブまでのオムニバス全18曲集。そしてもう一枚、ボーナスCDとなっているのが、スコット・ベスタル(bj)、ランディ・コーアズ(d)、クレイ・ヘス(g)、ティム・クロウチ(f)、アーロン・ラムジー(m)らにドン・リグズビーのテナーでスコットとティムのインスト2曲を含む11曲、ドスの効いたサザンロック然としたバリトン声主スコット・ホルスタインの『Cold Coal Town』がボーナスとして付いてくる、なんかお得……!?

KSBC-01 KARL SHIFLETT & BIG COUNTRY SHOW『Collector's Series Vol.1』CD-R¥2,573-(本体¥2,450-)

Six White Horses/Drink Up and Go Home/Love and Wealth/Have You Come to Say Goodbye 他全12曲

徹底した「田舎ショー」を再現、コミカルな動きと大時代(アナクロニズム)なボーカルで人気を博したカール・シフレット、1995年にカセットテープのみで発表されたアルバム『Living Like a Fool』のCD化である。フラット&スクラッグスのグルーヴを意図する故ジェイク・ジェンキンズのビッグ・バンジョーとカールのリズムギターにボーカル抑揚(2曲でフィドルも担当)、メーシー・グレアムのマンドリンはビル・モンロー(オリジナル曲で"When You Are Lonely"の間奏をそのままコピーという茶目っ気も楽しい!?)、フィドルには共にビル・モンローに在籍したジミー・キャンベル(4曲)とビリー・ジョー・フォスター(6曲)。70年代のニューグラス、80年代のトラッド回帰を経て、ブルーグラスらしさをソリッドなドライブに押し込めようとしていた時代、翌年にビル・モンローが他界するという、そんな気分がブルーグラス界をおおい、ノスタルジックな超トラッド回帰で人気を博したカール・シフレットの楽しいトラッドグラス集。ちなみにカールの楽しいライブDVD-R2枚組映像集『Live from Jerusalem Ridge: June Bug & Vintage Karl』(RCSI-1037D ¥3,098-)も大人気!!

■そのほかのブルーグラス発掘モノ
NMD-1001 JANIE FRICKE『Country Side of Bluegrass』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

You Don't Know Love/Please Help Me I'm Fallin'/Tell Me a Lie/It Ain't Easy Bein Easy 他全13曲

1980年代、ポップカントリースターとしてヒットチャートに君臨したジェニー・フリッキが2004年に発表したブルーグラス・アルバムの再発売。ナッシュビルのエースたちが、NGRやベラ・フレックらのエンジニアとして知られるビル・ボーンディックのプロデュースで制作した上物!!

WANGO-104 RALPH STANLEY『Reunion featuring George Shuffler and James King』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1987年3月、ほぼ20年ぶりにリユニオンする、当時60歳になったばかりのラルフ・スタンレーと61歳のジョージ・シャフラーの貴重なラジオ・スタジオ録音がCD再発売で再び入手可となった。リードシンガーに起用されたのは、いまやトラッド重鎮のジェイムズ・キング。スタンレーサウンドに関しては初来日40周年を記念したムーンシャイナー2011年4月号(MS-2806 ¥525-)を参照ください。

B.O.M.特選コーナー
■アール・スクラッグス追悼
3月28日、アール・スクラッグスが眠るように静かに世を去った。88歳だった。ムーンシャイナー5月号で追悼特集を予定しています。
COL-77627 LESTER FLATT & EARL SCRUGGS『Foggy Mountain Jamboree』CD¥2,079-(本体¥1,980-)

50年前の録音だが、おそらくブルーグラス史上、もっとも重要なアルバムとされている作品。アール・スクラッグスの超有名バンジョー・インスト6曲とレスター・フラットの"Blue Ridge Cabin Home"や「新聞売りのジミー少年」など6曲のオリジナル盤12曲にオマケが3曲、"Dear Old Dixie"、"On My Mind"、"Pray for the Boys"を加えた全15曲。1950~60年代に「これが典型的なブルーグラス」として多くの人に認知された大名盤である。ちなみに本作のバックアップも含めたアールの完全コピー・バンジョーTAB譜(TIM-3 ¥1,050-)がある。またムーンシャイナー今年2月号にこの録音の多くにベースで参加したジョディ・レインウォーターの追悼特集が、50年代フラット&スクラッグス礼賛とともにある。

SHA-611D FLATT & SCRUGGS『The Best of Flatt & Scruggs TV Show, Vol.1』DVD¥3,308-(本体¥3,150-)

Jimmie Brown, the Newsboy/Brother I’m Getting Ready To Go/Georgia Buck/Pig in the Pen/Shortnin' Bread/Durham's Bull/Jesus Savior Pilot Me/Before I Met You/Feast Here Tonight//Just Ain't/John Henry (by guest Hylo Brown)/Lovesick and Sorrow (by guest Hylo Brown)/Don't Let Your Deal Go Down/Earl's Breakdown/I'll Never Be Lonesome Again/Precious Memories/A Hundred Years From Now/Down in the Valley/The Hollow Poplar. 全20曲

2007年春、このDVD映像が発売されたとき、どれほど世界中のブルーグラスファンが狂喜したことか……!! ブルーグラス史上最高の第一世代ブルーグラス・バンドのTVショーが、ちょうどサム・ブッシュやリッキー・スキャッグスらが子供の頃、お茶の間!?で楽しんだように追体験できる、まさしくお宝映像。この1960年代前半の『フラット&スクラッグス・ショウ』は人気を博したエンターテイメントであると同時に、レスターの歌とギター、アールのバンジョーとギター、そしてジョッシュのドブロ、ポールのフィドル、ジェイクのベースが見事なアンサンブルを創る、田舎のインプロバイズする室内楽!?でもある。こののち、全10巻が発売されたが、この最初の一本の驚きに勝るものはない。が、シリーズ全巻、必携必見のDVD、在庫しています!!

B000007002 FLATT & SCRUGGS『Complete Mercury Recordings』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

We'll Meet Again Sweetheart/My Cabin In Caroline/Salty Dog Blues/Farewell Blues 他全28曲

1948年、レスター・フラットとアール・スクラッグスがフォギー・マウンテン・ボーイズを結成、その初期マーキュリー録音のすべて28曲を時系列に並べたアルバム。上記他、"Foggy Mountain Breakdown"や"Roll In My Sweet Baby's Arms"など、そのすべてがブルーグラス・スタンダードといえる古典であり、アールのブルーグラス・バンジョー完成へのさまざまな試行錯誤が収められた宝物である。

なお28曲中、アールのバンジョーが聴こえる範囲のバックアップを含めたすべてをタブ譜化した2冊(TIM-1/2 各¥1,000-)がある。また、フラット&スクラッグスの公式録音のすべては、本録音も含めた三巻に及ぶ全集として発表されているので、一生モノにするシビアなファンはお問い合わせください。

■ムーンシャイナー4月号特集関連
毎月お届けするブルーグラス月刊誌「ムーンシャイナー」、ぜひ定期購読を……!!
RCSI-1032 TERRY BAUCOM『In a Groove』CD¥2,363-(本体¥2,250-)

4月号のカバーストーリーはブーン・クリーク時代に1980年代以降のバンジョービートを創ったといわれるテリー・バウカム(表紙写真は1976年のブーンクリーク)。そんな大ベテランのテリーにして、なんと初のソロアルバム。基本バンドはアダム・ステッフィ(m)、ジェイソン・カーター(f)、ワイアット・ライス(g)、バリー・ベイルズ(bs)。そしてボーカル陣/選曲は、あのジミー・マーティン1962年作品にも収められたポール・ウィリアムズ本人による"Steppin' Stones"をはじめ、クリス・ステイプルトンやジェイミー・デイリー、ギブソン・ブラザーズ、そしてクイックシルバーのオリジナル・メンバー4人などが、アドコックの"Sentence"やバック・オウエンズの"Open Up Your Heart"等々、ジョン・コーワンとラッセル・ムーアのジム&ジェシー曲"I Wish You Knew"など、インストは1曲だけ、オールスターキャストのお楽しみ満載ボーカル作品だ。

SH-3701 BOONE CREEK『One Way Track』CD\2,573-(本体¥2,450-)

ニューサウスとともにブルーグラス・サウンドの歴史的な転換点となった1978年発表のブーン・クリーク作品。リッキー・スキャッグス(m,f)、ウェス・ゴールディング(g)、ジェリー・ダグラス(d)、テリー・バウカム(bj)、そしてスティーブ・ブライアント(bs)のアンサンブルが、後の80年代のコンポラグラス・サウンドの基本とまで言われる名盤である。CD化にはライブの3曲がボーナスされている。

SH-4016 CASEY DRIESSEN『3D』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

2月に全国9ケ所をツアー、驚くべきテクとアンサンブル、しかもツアー当日の初顔合わせで21世紀の強烈なオリジナル音楽を聴かせたケイシー・ドリーセン/ジョーダン・マコンネル/井上太郎のトリオ、パシフィック・リム・アコースティック・オールスターズ「奇跡のセッション」リポートが4月号に掲載。彼らのアルバムは未発だが、1月号(¥525-)のカバーストーリーにもなった天才フィドラー、ケイシー・ドリーセンの本作は2006年デビュー作で、モンロー名曲"Jerusalem Ridge"がグラミー賞ノミネートという快挙作品。弓で弦を叩く「チョップ」によるリズムに呼応するビクター・クラウス(bs)をボトムに据えて、ジェリー・ダグラス(d)、ベラ・フレック(bj)、ティム・オブライエン(bouzouki)等々、錚々たるメンバーを自分の世界に引き寄せている。なお、さらに前衛的になった2008年作自費制作CD『Oog』(RSR-20901 ¥2,573-)、またムーンシャイナー2006年6月号(MS-2308 ¥525-)にもカバーストーリーがある。

SH-3997 THE DUHKS『The Duhks』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

オクターバーというエフェクターを駆使してベースとリズムを同時に弾き熟し、チチ松村氏に「あんなの見たことない!」と言わせたジョーダン・マコンネルのバンド、ザ・ダックス2005年全米デビュー作。オールドタイムをオルタナポップにして、カナダのグラミー、ジュノ賞を獲得した秀作。よりアイリッシュ/マティス音楽の影響の強い2003年作『Your Daughters and Your Sons』(¥2,573-)も在庫中。

UICV-1017 齊藤ジョニー『アイ・アム・ジョニー』CD¥2,000-(本体¥1,905-)

鈴木羊やハンバートハンバートなどのサポートでも活躍する井上太郎、最近のサポートは東北大学ブルーグラス所属の「雑貨屋フレーバー」時代に箱根ブルーグラス・フェスの人気投票で1位を獲得バンドから飛び出した齊藤ジョニーのメジャーデビュー9曲入りミニアルバム。斎藤ジョニーはムーンシャイナー2011年11月号特集参照。

以上、若者たちが多く詰めかけたという「Pacific Rim Acoustic All-Stars」ライブの様子は、http://www.youtube.com/watch?v=yu9kHnRLUQ4 にて。

M-017196 BLUEGRASS 45『Once Again from Kobe, Japan』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

今年2月、4度目の米国からの招待で、シアトルの『ウィンターグラス2012』で演奏してきたブルーグラス45のリポート。本作は1968年頃から1971年まで神戸で活動したそのブルーグラス45が解散25周年を機に阪神大震災の1995年にリユニオンしたときのライブ作品。ひとつの、ブルーグラス・エンターテイメントである!!?? ちなみにメンバーの大塚章がデビューソロを発表、インスト新入荷参照。

■ムーンシャイナー3月号特集関連
RCSI-1056 DELLA MAE『I Built This Heart』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ボストン出身の若い女性ブルーグラスのデビュー作。3月号は彼女たちと女弁護士アリー・マクビールを比較しようと試みたカバーストーリーだが、チョッと無理かな? ブルーグラス新入荷にて。

DMD-1015 森繁 昇『陽が昇るまでに』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

神戸の元ロストシティ・キャッツのフィドラー「森繁昇物語」の連載が3月号からはじまっている。1973年に渡米/残留しブルーグラス界で活躍、クリスチャンとなって以来1984年から伝道アルバムを発表している。15作目となるこの最新作は、ドブロに「アンドレ」佐藤博之、マンドリンに宮崎勝之、バンジョーに吉崎ひろし、ベースに田中久之らを迎え、自身も久々にフィドルを手にしてブルーグラスを意識した作品に創り上げた日本語ブルーグラス・ゴスペル。歌の上手さ、オリジナルの出来栄え、そしてアレンジなど、どれをとっても見事なメッセージを持ったすばらしい音楽作品にしている。

SHAMI-1003 LAST FRONTIER featuring 国本武春『Sushi & Gravy』CD¥2,800-(本体¥2,667-)

ムーンシャイナー3月号で元ジューンアップルの佐々木仁さんが紹介、4月1日から一週間にわたって浅草・木馬亭で芸歴31年記念「武春祭り」を挙行するという国本武春。これは国本とETSU(東テネシー州立大学)OBたちが組んだラスト・フロンティアの2005年作品。ブルーグラスと三味線、そして国本の表芸である浪曲……、これが違和感なく合うことに驚かれた方も多いだろう。4月8日の木馬亭のブルーグラス大会は大盛況だったと仁さん。

■ムーンシャイナー2月号特集関連
COL-84118 YO-YO MA, STUART DUNCAN, EDGAR MEYER, CHRIS THILE『Goat Rodeo Sessions』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ムーンシャイナー誌2月号のカバーストーリーを飾るのは1月末、全米の映画館430館をつないだリアルタイム・ライブをやってのけたヨー・ヨー・マの「ブルーグラス・アルバム」(本人談)。マのお相手はクリス・シーリ(m,g,f)、ステュアート・ダンカン(f,bj)、そしてエドガー・マイヤー(bs)、ボーカルゲストにイーファ・オドノバン(クルキッド・スティル)によるまったくあたらしい「ブルーなグラシック音楽」である。百言は一聴にしかず!! ヨーヨーにとって最大のヒット作になっているという。確実に時代は変わりつつある!!

ISG-2011 きたむらいづみ『Izumi』CD¥2,800-(本体¥2,666-)

2月号では奥沢明雄がこのアルバム作りの詳細を寄稿している。2002年のデビュー作『Sweet Grass』(CD¥2,800-)につづく、きたむらいづみの最新第2作は、奥沢明雄がアレンジと共同プロデュースを担当、東京のカントリー/ブルーグラスのスーパーピッカーたちがバックアップ。ジミー・ロジャーズからプレスリー、ジャズやブルーグラスのスタンダードなどの5曲を散りばめ、オリジナル6曲、自分の音楽のルーツである自然をロマンチックに表現する。カントリー系には尾崎孝、徳武弘文、宇戸俊秀など。ブルーグラスでは有田純弘、岸本一遥、竹内信次らに、渡辺茂、高橋結子がリズムを支える。

GH-01 MULE PROJECT CD¥2,625-(本体¥2,500-)

ちなみに本作、奥沢明雄(g)が中心となり、関東のブルーグラス・スーパーピッカー、西海孝(bj)、茂泉次郎(f)、海宝弘之(m)、林典明(bs)が集結、1998年に発表した唯一のアルバムである。モンロー曲を中心に、オリジナルも含め、米誌ブルーグラス・アンリミテッドでも絶賛された秀作である。

■ビル・モンロー生誕100年記念コーナー
まだまだ続々と新発売がつづく「ビル・モンロー生誕100年」作品、以下にまとめています。
MCM-0016 DEL McCOURY BAND『Old Memories: the Songs of Bill Monroe』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

デル・マッカーリー・バンド、グラミー賞最終ノミネートになった極めつけ最新モンローソング16選曲集。ブルーグラス新入荷参照。

PATUX-227 FRANK WAKEFIELD『a Tribute to Bill Monroe』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ビル・モンローのマンドリン・スピリットを完全に習得した最初のひとり、18歳でレッド・アレンと組んで以来、グリスマンをして「師匠」と呼ばせるブルーグラス第一世代の偉大なマンドリン・カリズマ、フランク・ウェイクフィールド(77歳)がモンローに捧げた入魂の最新作。最後のブルー・グラス・ボーイ、トム・ユーイング(g)のボーカル(6曲)に、マイケル・クリーヴランド(f)、マーク・ディレイニー(bj)、マーシャル・ウィルボーン(bs)を核にした歌物10曲とインスト6曲。全16曲の心憎い選曲でブルーグラス本来のリズムと抑え気味のバックとともに、バッターボックスに立った打者の如く、モンロー精神の本質をその見事なトーンを生むピック捌きと縫うように繊細な運指を完璧に表現。モンロー音楽最良の側面、ハイロンサムをしみじみと聴かせる大秀作、チョーお勧め!!

ACD-77 DAVID GRISMAN『Happy Birthday, Bill Monroe』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

グリスマンがいかにモンローに心酔していたか、最後の未発表曲"My Last Days on Earth"を聴けば痛いほど分かる(録音はモンローが84歳で亡くなった直後の1996年9月!)。1曲目の"New Muleskinner Blues"はバッサー・クレメンツのフィドルとマンドリンだけのデュオ、そして2曲目、DGQ名演"Happy Birthday, Bill Monroe"、3曲目には故ジョン・ハートフォードと故マイク・シーガーとのレトログラス・トリオで"Uncle Pen"をオールドタイムする……などの名演12曲と、驚きの未発表8曲など全20曲。グリスマンの偉大さに、あらためてひれ伏す名作。

RUR-1075 V.A.『Blue Moon of Kentucky: Instrumental Tribute to Bill Monroe』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ムーンシャイナー誌8~9月号で連載した特集、「ビル・モンロー・マンドリンの作り方」。その日本製「WADE」のビル・モンロー・レプリカF5をジャケットに起用した本作は、マイク・スコット名義で紹介した同タイトル12曲に、ほかの同シリーズから6曲を追加した全18曲、ビル・モンロー名曲や彼のレパートリーのインスト物。基本セットにはマイク・スコット(bj)、マイク・コンプトン(m)、ブライアン・サットン(g)、オーブリー・ヘイニー(f)、ベン・アイザックス(bs)。ブルーグラスがフォークやカントリーと一線を画す最大の理由、息詰まるアコースティック・アンサンブルの面白さ/楽しさを詰め込んだ企画作品。各人それぞれの楽器の「歌い方」がリスナーには聴き応えあり、プレイヤーにはメロディの捉え方が参考になる、楽しいお勧め作品。

RUR-1081 AUDIE BLAYLOCK & REDLINE『I'm Going Back to Old Kentucky (A Bill Monroe Celebration)』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

近年、初期ジミー・マーティン系ソリッドグラスで高い評価のオウディ・ブレイロックがビル・モンローに捧げた最新作。ゲストのデュオ相手はデル・マッカーリーとボビー・オズボーン、そしてジェイソン・カーターとグレン・ダンカンを招いた"Tall Timber"ほか3曲でトリプル・フィドル、マンドリンには全曲ロニー・マッカーリー。そして自身のツアーバンド、パトリック・マカビニュー(f)、ラス・カーソン(bj)、リード・ジョーンズ(bs)のレッドラインがバッチリ固めている。ブルーグラス第三世代に当たる若いみんなが、懸命にトラッドを学びつつ、上手い!!

■ビル・モンロー本人作品
SF-40063 BILL MONROE『Live 1956-1969; Off the Record Vol.1』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ビル・モンローの、もっとも尖っていた1960年代の凄まじい75分ライブ全27曲集。ピーター・ローワン、デル・マッカーリー、ビル・キース、ローランド・ホワイト、ヘイゼル・ディッケンズや兄チャーリーとの歴史的モンロー・ブラザーズ・リユニオンほか。この抑え難い衝動、そのエネルギーと内に秘めた寂寥感、ブルーグラスのある本質であり、この熱とエネルギーこそ民衆音楽の魂だ。ビル・モンロー音楽を芸術の域に認めさせた最大の功労者、故ラルフ・リンズラーが制作編集した入魂の「生(ライブ)」なビルモン!! モンロー音楽の真髄です。

DVDMONMN23 BILL MONROE『The Mandolin of Bill Monroe Vol.1, Vol.2』教則DVD2本組¥6,805-(本体¥6,480-)

ビル・モンローと一対一で、そのマンドリン奏法を故ジョン・ハートフォードを介して見るという、なんと畏れ多いビデオ『Vol. 1』にはRawhide/Wheel Hoss/Tennessee Blues/Dusty Miller/Roanoke/Pike County Breakdown/Blue Grass Stomp/Get Up John/Katy Hill/Rocky Road Bluesほか全27曲が収められている90分。その奏法をサム・ブッシュが分析していくという『Vol. 2』には、Sweet Blue Eyed Darlin'/Sally Goodin/Katy/Hill/Memories of Mother and Dad/I'm On My Way Back to the Old Home/Last Days on Earth ほか全18曲がTAB譜とともに収められている。米国立スミソニアン協会との共同プロデュースによる歴史的映像でもある。

MVDV-4577 & BOOK-27 BILL MONROE『Father of Bluegrass Music』DVD+BOOKセット特価 ¥3,675-(本体¥3,500-)

ドキュメンタリーDVD映像『ブルーグラスの父』。モンロー自身が語る故ジョン・ハートフォードとのインタビューを軸に、レスター・フラット、エミルー・ハリス、ポール・マッカートニー、オズボーン・ブラザーズ、ドリー・パートン、リッキー・スキャッグス、マーティ・ステュアート、そしてデル・マッカーリー/ビル・キース/チャビー・ワイズのブルー・グラス・ボーイズ・リユニオンなどの貴重な映像、ジェリー・ガルシアやロイ・エイカフのインタビューなど、日本語/英語併記の完全対訳本とともに、生誕100年を迎えた20世紀の偉大なアメリカ音楽家の生涯を再訪しましょう。必見必読のDVD&対訳本セット特別価格です!!

MS-2811 ムーンシャイナー2011年9月号 ¥525-

浅草寺のビル・モンローをカバーストーリーに、1984年10月、北海道野幌で若者たちが招いたビル・モンロー、73歳にして経験した日本での感動の日をドキュメント。ビル・モンローと日本の関わりを中心に、あのマンドリン再現復刻の後編などの特集。

ブルーグラスお勧め作品
(すでにレター#375以前に紹介済みの作品です)
■話題のブルーグラス最近作
今、最も旬なブルーグラス・アルバムたち…
MH-12952 BALSAM RANGE『Trains I Missed』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

タイトル曲がIBMA最優秀ソングを受賞!! リッキー・スキャッグスのお気に入りバンジョー奏者として知る人には知られたマーク・プルエットほか、ノース・カロライナ産ミュージシャンたちの凄いこと!! そしてバンド・サウンドを強く意識したアグレッシブなアレンジと、アルバム発表ごとにブルーグラス・アンリミテッド誌の全米チャートの上位に常連するバルサム・レンジの最近作。

ROU-9107 BLUE HIGHWAY『Sounds of Home』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ムーンシャイナー4月号ブルーグラス・チャート1位!! 1994年から17年間、メンバーを変えることなく、プロとしてバンドを存続させ、数々のIBMAアワードを獲得、またグラミーにも2度の最終ノミネートという名誉を受けている東テネシーを本拠にするブルー・ハイウェイ、9枚目(レベル時代のベストを入れれば10枚目!!)の最新作。セルダム・シーンの現代版とも言えるトラッドでモダン・サウンド(1曲のみ"Nobody's Fault But Mine"がトラッド)で、アパラチアンのアイデンティティを歌う現代ブルーグラスのトップグループである。

ECM-001 SHANNON SLAUGHTER『Sideman Steps Out』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ロスト&ファウンドやロンサム・リバー・バンド、ルー・リード&カロライナほかのメンバーとして存在感を示したシャノン・スローターのソロ、「一歩前へ!!」です。音楽をしながらウィルクスボロ高校(マールフェスの地元)の歴史教師でフットボールのコーチも務める中、元クイックシルバーのジョーイ・コックス(bj)、ケニー&アマンダ・スミス・バンドのロナルド・インスコア(m)ら、フルタイムからパートタイムとなった優秀なミュージシャンを集め、妻のヒザー・スローター(bs)で結成したカントリー・クレアを核に、ロン・スチュワート(bj)やロブ・アイクス(d)らが参加、超一級のソリッドグラスに仕上げている。米国でも、フツーの生活をするこんな人たちがブルーグラスを支えている。

ROU-0660 STEVE MARTIN & STEEP CANYON RANGERS『Red Bird Alert』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

超セレブなハリウッドスター、スティーブ・マーティンのラウンダー最新第2弾。これはもうお遊びの域を超えた――ポール・マッカートニーとディキシー・チックスというゲストを迎え――トニー・トリシュカ・プロデュースのすばらしいエンターテイメント作品になっている。昨秋、IBMA最優秀エンターテイナー受賞の貫禄だ。

RUR-1085 RUSSELL MOORE & IIIrd TYME OUT『Prime Tim』CD¥2,573-(本体¥2,450-)(歌詞付)

ムーンシャイナー3月号ブルーグラス・チャート1位!! さすが!昨秋もIBMA最優秀男性ボーカル受賞のラッセル・ムーア(g)、すばらしいボーカルを聴かせる最新作。典型的なトラッドグラスから軽いスウィング、ロマンチックなバラードやオールドタイミーなバラッドからデルモア・カバー……ブルーグラスの生まれ故郷アパラチア色に染めつつ、トラッドとモダンが絶妙にバランスされたバンド結成20年、すばらしいキャリアを重ねたさすがブルーグラス界トップグループ、サードタイム・アウトは磐石!!

ROU-0665 ALISON KRAUSS & UNION STATION『Paper Airplane』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

AKUSとして7年ぶりの2011年ブルーグラス作品、ビルボード総合チャート第3位をヒットし、グラミー最優秀ブルーグラス・アルバム受賞作。AKUSの創る極上のポップサウンドから、そこにメンバーが埋め込んだブルーグラスの魂を感じたい。最優秀エンジニア賞も獲得!!

■ブルーグラス発掘・編集最近作
最近発売された昔懐かしのブルーグラス!!
RCSI-1031 HARTFORD/RICE/CLEMENTS CD¥2,573-(本体¥2,450-)

故ジョン・ハートフォードと故バッサー・クレメンツ、そしてトニー・ライス……。このブルーグラス偉人3人で1988~90年にかけてカンバーランド河の岩盤をくり貫いたジョンの地下室スタジオに集まり、フラット&スクラッグスとベニー・マーティンを核にトラッド名曲などをカバーする超貴重オタク的私蔵スタジオ録音の発掘である。バックは故ロイ・ハスキーJr(bs)と、プロデュサーでもあるマーク・ハワード(m)のふたり。2011年作品。

BGOCD-1016 COUNTRY GAZETTE『Country Gazette Live/Sunny Side of the Mountain/What A Way To Make A Living』CD2枚組¥2,888-(本体¥2,750-)

1970年代ウエストコースト・ブルーグラスのトップランナー、カントリー・ガゼットの初期大名盤、随分前にすでに発売されていた1972年と73年、最初のLP2枚『Traitor In Our Midst/Don't Give Up Your Day Job』(BGOCD-298 CD¥2,573-)につづいて昨年発表された本作は、ローランド・ホワイト(g)が参加したのち、1975年『Live』、1976年『Sunny Side of the Mountain(米タイトルは"Out To Lunch")』、1977年『What a Way to Make a Living』のLP3枚がイギリスでCD2枚となっての再発売。これでガゼットの初期LP作品5枚がすべてCD化である。

■ブルーグラス・マスターズ
GT7-0959 DON RENO & RED SMILEY『1951-1959, Complete King Starday Recordings Vol.1』CD4枚組¥4,725-(本体¥4,500-)

アール・スクラッグスの三歳年下ながら、アールより先にビル・モンローのバンドに誘われたドン・レノ、しかし徴兵されて第二次世界大戦に参加、特殊部隊員として東南アジアで日本軍と戦い負傷。終戦後、今度はアールの後釜としてモンローのバンドに参加、その後レッド・スマイリーとコンビを組んだ1951年に録音をはじめてから前半109曲がこの第一集に収められている。レノ&スマイリー入門まずは「これ!」の四枚組109曲集。絶対のオススメ!! ちなみにそののち、1959年から63年の録音87曲を集めた四枚組『1959-1963, Complete King Starday Recordings Vol.2』(GT7-2209 ¥4,725-)と、その続編でビル・ハレルとのコンビも含む63年から72年録音の四枚組95曲『1963-1972, Complete King Starday Recordings Vol.3』(GT7-2176 ¥4,725-)がある。

インスト新入荷
PATUX-231 大塚 章『First Tear』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

White Orchid/Touch of Time/Daddy Long Legs Dodging Raindrops/Bash/Blue/Heartaches 他全14曲

サム・ブッシュがアルバムライナーに、「1971年夏、米国ブルーグラス界を驚かせたブルーグラス45は、"我々の”音楽だったブルーグラスを真にインターナショナルにした音楽をクリエイトしていた。45がトラディショナル・ブルーグラスを熟知していたのは明らかだけれど、彼らがデイブ・ブルーベックの"Take 5"を演奏したとき、その音楽は永遠に変わった。とくに印象的だったのは大塚 章、インディアナ州ビーンブロッサムにそのときいた我々マンドリン弾きたちは、彼がいかに早くクリーンに、しかも味わい深く弾くことに強い印象を持った……」と書いてくれたように、たしかに僕ら、「45」はブルーグラス史に大きな足跡を残した(……と、もう還暦を越した僕らは、遠慮なくそんな評価をいただく)。そしてアキラは、45からアメリカにとどまり、数々のバンドに参加、地元銀行に勤めながらワシントンDC地区のブルーグラスに大きな功績を残している。そんなアキラが、デビッド・グリア(g)やマイク・マンフォード(bj)、リッキー・シンプキンズ(f)らを基本に、日本から兄のジョッシュ大塚を含むさまざまなゲストを迎えて演じるブルーグラス、ニューグラス、スウィングなど。恩人でもある故ジョン・ダッフィに捧げたラスト、ライブ録音"Heartaches"のエディ・アドコックとトニー・ライスが凄い!! 40年前に米国移住したアキラ、念願のソロデビュー作は、すばらしい作品になった。よくヤッタネ!!

OMAC-27 MARK O'CONNOR『American Classics』CD¥2,079-(本体¥1,980-)

Rubber Dolly/Over the Waves/Hava Nagila/Liberty/The Entertainer/Grey Eagle/Old Folks at Home/Boil 'em Cabbage Down/We Shall Overcome 他全21曲

ムーンシャイナー2月号特集で紹介したように、米国クラシック界にブルーグラスを持ち込み、ついにはヨーヨー・マが「ブルーグラス・アルバム」をヒットさせるに至る、そんな基を創ったマーク・オコナーの最新作は、北米400年の歴史と民族を一望するメロディを集めたもの。クラシック・バイオリンを学ぶ者にアメリカンルーツ音楽を伝授しようという試みで、シンプルなメロディから、いかにフィドルのアイデンティティであるボーイングを認識するかというテーマを意図したと思われるクラシック・バイオリン教則本『O'Connor's Method』の第3集に準じた作品。相沢吏江子(Rieko Aizawa)のピアノをバックに、童謡からフィドルチューン(「キャベツ」や「リバティ」などからテキサス・スタイルまで)、フォスターやラグタイム、ジャンゴ経由のジャズから公民権運動歌まで、心に残るアメリカのメロディーを「いかに品よくフィドるか?」ランダムに集めたクールな作品。「右」ですよ「右手」!!

COMP-4569 MATT FLINNER TRIO『Winter Harvest』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Raji's Romp/Arco/Wheels/Big Bus Bop/Bitterroot/Slapping is Encouraged/Piedmont 他全15曲

昨年5月、バリンジャーファミリーのバンジョー奏者として来日したスーパーピッカーのマット・フリナーがメイン楽器マンドリンを担当、多彩なフラットピッキンを聴かせるロス・マーティン(g)、トラッドグラスのオープン・ロードのメンバーとしても活躍したエリック・ソーリン(bs)で2002年に結成したトリオ、2枚目最新作。ライブで即興的に生み出された繊細に組み立てられたオリジナルを、それぞれの楽器が生み出す木のトーンをよく聴き分け発展させていくスリリングな作品だ。ブルーグラスとドーグ/ジャズをベースに「チェンバーグラス(室内グラス音楽)」と称する、マンドリン/ギター/ベースの音の冒険が楽しい秀作だ。

PATUX-230 JORDAN TICE TRIO『The Secret History』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Assumptionists/Field Trip/Mountainhead/Forest Waltz/Duet/Death and Spiders/Armadingo/1147.

新世代のフラットピッキン・ギタリスト、ジョーダン・タイスが、ハンマーダルシマのサイモン・クリスマンとパンチ・ブラザーズのポール・コワート(bs)と組んだアコースティック・トリオ作品。現在、ブルーグラスをベースに持つ若いブルーグラッサーたちが爆発している震源地、ボストンを本拠にギター/ハンマーダルシマ/ベースという響きを最大限引き出し、かつスリリングな化学反応を期待するストリングバンドのあたらしい形だ。さまざまなテクニックを駆使しつつも、「一音」に対するそのシビアな姿勢が若者らしく、清々しい。

■インスト系お勧め作品
(すでに新入荷では紹介済みの作品です)
COMP-4565 NOAM PIKELNY『Beat the Devil and Carry a Rail』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ブルーグラスをまったく異次元に運びつつあるパンチ・ブラザーズのバンジョー奏者ノーム・ピケルニーの凄い!!バンジョー最新第2作は、スリーフィンガーバンジョーのハードルをさらに持ち上げるすばらしい作品だ。基本バンドはティム・オブライエン(m)、ステュアート・ダンカン(f)、クリス・エルドリッジ(g)、マーク・シャッツ(bs)にジェリー・ダグラス(d)が3曲。ゲストにはイーファ・オドノバン、スティーブ・マーティン、デビッド・グリアと天才少年アレックス・ハーグリーブズ、クリス・シーリとブライアン・サットン、マイク・コンプトンほか、さすがの一癖二癖が並ぶ。新世代のインスト!バンジョーファン必聴!!

E1-2133 BELA FLECK & FLECKTONES『Rocket Science』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

いまやジャズ/クラシックを越えて、米国音楽界の重鎮とまで言われるベラ・フレックのオリジナルメンバーに戻ったフレックトーンズ最近作。今年のグラミーでも、本作からベラ・フレックとハワード・リービー作曲の"Life in Eleven"が最優秀インスト作曲賞を受賞している。バンジョーという楽器を最先端音楽の中で自由に転がした、その功績はアール・スクラッグスに匹敵する偉大なものだ。

MRR-1013 SNYDER FAMILY『Stages』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

2010年夏、驚きをもって紹介した中学生の兄ゼブと小学生の妹サマンサのギター/マンドリンとフィドル/ボーカルに父バド(bs)のトリオ、スナイダー・ファミリーの最新第2作。7曲がインスト、6曲の歌物で12歳と16歳になった兄妹のスーパーピッキンを堪能する。オリジナルのほか、J.J.ケールのカバーや最後には2曲続けてのフォスター、"I am a Pilgrim"ではフラットピックでトラビス・ピッキンに挑戦など。12歳にして主張とリズムがしっかりしたサマンサと、数多いるキッズピッカーの中でも群を抜いたゼブ・スナイダーのフラットピッキン・ギター、……子供と侮ってはいけません!!

R-1190050 トリ・ユニット『Monroe』CD¥2,500-(本体¥2,380-)

1984年頃、ブルーグラスとしてはじまった「トリ・ユニット」は、中学からの同級生であるマンドリニスト吉津正司とギタリスト川瀬眞司に、ベーシスト中村尚美が2007年に参加、ジャズ・トリオとして活動している。タイトルはビル・モンローの訃報に接して吉津が書いたオリジナル(フィドルに足立安隆)だが、そのほかはジャズ・スタンダード、I can't Give You Anything/Broadway/Misty/Swing 39/Take the 'A' Trainなどを中心にしたスウィング感溢れるジャズ作品全11曲("Little Rock Getaway"には吉崎ひろしのバンジョー)。ムーンシャイナー誌10/11月号の連載特集とともに、お勧め作品である!

RCSI-1050 GRANT GORDY CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ムーンシャイナー12月号カバーストーリーのグラント・ゴーディのデビュー作は、ものすごい「21世紀版ドーグ」です。信じられないドレッドノートでの超繊細なフラットピッキンと天才アレックス・ハーグリーヴス(f、ムーンシャイナー2010年7月号で18歳当時の彼をカバーストーリー)、現在バークリー音楽院在学のドミニック・レスリー(m、2006年2月号で15歳当時のデビュー作を特集)、パンチ・ブラザーズのポール・コワート(bj)のカルテットに、カナダでバンジョーの新世代を切り拓いているジェイム・ストーンと、グラントのボス、デビッド・グリスマンがゲスト参加……そうそう、グラントはDGQの正式メンバーです。また、バイオリン・ショップのDVD映像作品『Vol.3』(VSR-7375¥3,990-)でも、グラントの凄いギターが見られますよ。必見!!

ACD-75 DAVID GRISMAN QUINTET『25th Year Reunion Concert』CDR¥2,573-(本体¥2,450-)

1976年にデビッド・グリスマン・クインテットが結成(同年来日!)されてから25年の2001年早春、ワシントン州シアトル郊外での「ウィンターグラス」で大名盤『David Grisman Quintet』('77、現在廃盤)の1曲目からオリジナル盤の全10曲を順に演じ、なおかつ"Minor Swing"をはじめ3曲を追加した全11曲の目くるめくライブ78分。もちろんデビッド・グリスマン(m)、トニー・ライス(g)、ダロル・アンガー(f)、マイク・マーシャル(m)、トッド・フィリップス(bs)、オリジナルベーシストのジョー・キャロルこそいないが、当時使っていたマンドリンまで持ち出しての入れ込みよう。演じる彼ら同様、血湧き肉踊るアドレナリン噴出の、ブルーグラス経由究極のアコースティック・アンサンブルである。ドーグって、やっぱすごい!! ファン必携/必聴!!

各楽器別お勧め再入荷作品
(楽器奏法や教則、またCDに関してはミュージシャン歴豊富なスタッフがアドバイス、また楽器につきましては、本体やパーツなど、各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください)
■ギター
SH-4040 BRYAN SUTTON & Friends『Almost Live』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ムーンシャイナー誌2009年8月号のカバーストーリーに登場、現在ブルーグラス・フラットピッキンの最高峰と言われるブライアン・サットン、4枚目2009年最近作は、リッキー・スキャッグスのケンタッキー・サンダーでデビューした1995年以来、ブルーグラスの最先端で積んできたキャリアの総集編的作品。トップクラスのゲストピッカーたちとのオールドタイムやジプシージャズも含んだバトルを経て、クリス・シーリとの目くるめくデュオ"Gonna Lay Down My Old Guitar"で終わる、自身のオリジナルをメインにしたギター弾きまくり快作。

■バンジョー
(ムーンシャイナー連載のチチ松村「バンジョー祭り」、世界のバンジョー音楽をお見逃しなく!!)
RCSI-1026 LARRY PERKINS & FRIENDS『I Just Want to Pick Like Earl』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

誰しも「アールのように弾きたいんだ!!」って、思うよね。本作はそんなラリー・パーキンズが、ほぼ22年間にわたって録りためた楽しい22曲、アールとフラット&スクラッグス、そしてカーター・ファミリーに捧げたボーカル物とインスト物半々の秀作である。ベニー・マーティン、アンクル・ジョッシュ・グレイブス、ジャネット・カーター、ドック・ワトソン、カーリー・セクラー、ボブ・ムーアら伝説のミュージシャンに、現役ナッシュビルのお仲間、どの曲にもそれぞれの思いがこもった演奏を聴かせ、ついには最後にアールも登場という、実にバラエティに富んだ楽しいアルバム。ラリーは一音ずつにアールの呼吸を込めることができる稀有のアールオタクである。フラット&スクラッグとカーター・ファミリーという、抜けがたい泥沼を楽しむブルーグラス・ファンに捧げる秀作。

■マンドリン
PATUX-182 FRANK WAKEFIELD『Ownself Blues』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

グリスマン一家のマンドリン・グル(導師)、フランク・ウェイクフィールドの最新作は、最高作といえる秀作。ワシントンDC周辺の若者たち、まさに70歳の彼にとっては孫世代のスーパーピッカーたちを得て、そのウキウキとした様子が目に浮かぶようなすばらしいブルーグラス作品。ビル・モンローよりも「モンローらしい」と言われたというフランク。本最新作でもその旺盛な創造力は衰えず、一聴するだけでは「バタバタバタバタ……」という印象の音の粒、その一音ずつに魂が聴こえるのは晩年のモンローに匹敵する凄さだと、わたしは思う。

SAR-2253 BUTCH BALDASSARI『A Days in the Country』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

2009年1月、56歳の若さで亡くなったブッチ・バルダサリが1994年に発表した、自身のマンドリンを軸にナッシュビルのトップミュージシャンとの優しいトラッドをテーマにした作品。耳に馴染み深い名曲を中心に、故ランディ・ハワードやマーク・シャッツのクロウハンマー、グランパの娘アリッサ・ジョーンズのハンマーダルシマやブズーキ、アコーディオン、ボーンズなど、アパラチアの民俗楽器が超一流の音を聴かせる癒やし系インスト集!

OTH-1211 2011年6月/7月号 ¥1,260-

英語版オールドタイム音楽の季刊誌。オールドタイムにおけるマンドリン大特集が興味深かったのでここで紹介します。伝承音楽の情報満載52頁。

■フィドル
CMH-9095 JOHHNY GIMBLE『Celebrating with Friends』CD¥2573-(本体¥2450-)

60年以上に及ぶそのキャリアで、テキサス・スウィング・フィドルの第一人者のみならず、カントリー音楽を代表する偉大なフィドラーとして後進に絶大な影響を与えてきたジョニー・ギンブルを称える2010年のトリビュート作品。パーフェクトなウェスタン・スウィングや、なんともお洒落なジャジーなスタイルでしみじみと聴かせてくれる。そしてそのキャリアを称えて集まったヴィンス・ギル、マール・ハガード、ウィリー・ネルソン、デイル・ワトソンなど豪華な顔ぶれが、ギンブルの実に粋なフィドルとの掛け合いで楽しいひとときを繰り広げる。83歳(!!)にして艶やかなフィドルはまさに感動。

CRA-33033 TIM GARDNER『Timmetry』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ティム・ガードナーのトラッドフィドル集。決して奇をてらわず、ブルーグラスとオールドタイムをほぼ1曲ごとに弾き分けるローカル・ミュージシャンたちのすばらしいこと! ケニー・ベイカー曲"Denver Belle"が趣味のいいオールドタイムになったり、ベニー・トーマソン曲"Midnight on the Water"はケルト系のエアを思わせ、オー・ブラザー以来流行の"Squirrel Munster"がメロディック・バンジョーと絡んだニューケルトグラスの趣を聴かせたり、ティム自身のクロウハンマー・バンジョーも1曲収めるなど、チョッとした洒落ッ気も楽しませてくれる、たいへん趣味のいいフィドル作品。

■ドブロ
RCD-05335 ROB ICKES『Road Song』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ロブ・アイクス最新2009年作。マイケル・アルビーのピアノとの究極の癒し系アコースティック・デュオで贈るジャズ・スタンダード10曲。そのうちハンク・ウィリアムズ"You Win Again"を含む3曲ではロビネラのすばらしい女性ボーカルが聴く者をさらに癒してくれる。ピアノの広がりのある響きの中で、ドブロしか持ち得ない独特の呟きや呻きが見事に混ぜ合わさって、メチャクチャ気色いい音を創っている。目を閉じてゆったりと聴きたい名品。ドブロ名盤たるべき超お勧めの一級作品!!

オールドタイム&フォーク新入荷
MANAS-1004 HARRY TUFT & FRIENDS『Treasures Untold』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Pretty Saro/Would You Like to Learn to Dance/One Mint Julep/The Water Is Wide 他全14曲

久々にアメリカン・フォークの王道サウンドに触れたような気がするアイリッシュ/アパラチアン・トラッドからブルースなど、控え目でホッコリとするフォーク秀作だ。それもそのはず……、その理由に1962年、ニューヨークにつづいて2番目に開設されたデンバー・フォークロア・センターの存在がある。そのオーナー、ハリー・タフトが50年間の活動の集大成として制作した最新ソロ作品である。コロラドで生まれたホットライズのニック・フォスター、ティム・オブライエンとピーター・ワーニック、ティムの姉モーリーや、同じくトラッドグラスのオープンロードで現在はマット・フリナー・トリオでも活躍するエリック・ソーリン(bs)ほか、コロラド音楽シーンを支えてきたミュージシャンたちにジュディ・コリンズも参加、ディラン、リンダ・トンプソン、レナード・コーエン、スティーブ・グッドマン~PPMらのカバーを含むフォーク秀作である。

SFR-33032 CLAYTON McMICHEN『Traditional Years』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

McMichen's Reel/Sweet Bunch of Daisies/Devil's Dream/Wildcat Rag/Soldier's Joy 他全15曲

戦前ストリングバンド時代にもっとも有名になったジョージア・フィドラー、クレイトン・マクミッチェン(1900-1970)のトラッドな面とモダンな面の両方を収めた78回転SP盤を復刻したデイビス・アンリミテッドLPのCD化。1925年にギド・ターナーのスキリット・リッカーズに参加、南部ストリングバンド(現在オールドタイムと呼ばれる音楽)の典型を創ったのち、1930年代にはジョージア・ワイルドキャッツを結成、折からのウエスタン・スウィングやポップ音楽を取り入れた活動をしている。その間、ソロとして録音した"Sweet Bunch of Daisies"というポップ曲のフィドル・バージョンが10万枚のヒットを記録、同曲はのちにケニー・ベイカーもカバー、アルバムタイトルにもしている。また、ジミー・ロジャーズの有名曲"Peach Pickin' Time in Georgia"(1932)はクレイトンとの共作だという。

オールドタイム&フォークお勧め作品
SF-40093 V.A.『Classic Old Time Music』CD¥2,318-(本体¥2,250-)

アフリカ系アメリカ人のバンジョーと、アングロ系アメリカ人のフィドルが出会って生まれたアメリカ独自の伝統音楽、ストリングバンド(弦楽団)に焦点を当てたスミソニアン博物館所蔵フォークウェイズ録音29曲集。尊敬されるルーツ・アーティストたち――ドック・ボッグスからメイベル&サラ・カーター、クラレンス・アシュレー、サム&カーク・マギー、ニュー・ロスト・シティ・ランブラーズからレッド・クレイ・ランブラーズらのニュータイマーまで、さまざまなオールドタイム・ストリングバンド音楽が堪能できるアメリカン・ミュージックの基本、絶対オススメのベスト集。

カントリー新入荷
HOTR-4165 GEORGETTE JONES『Strong Enough to Cry』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Don't Come Back Till You Love Me/Run Woman Run (Feat. Amber Digby)/I Don't Love You 他全12曲

ジョージット・ジョーンズ、「カントリー音楽界のプリンセス」……なにせ両親がともにカントリー音楽名誉の殿堂メンバーのジョージ・ジョーンズとタミー・ワイネット、彼女の最新第2作である。今回はテキサス州ブレイディのスタジオで地元ミュージシャンたちのストレートなホンキートンクサウンドをバックに録音、母タミーの"Run Woman Run"、そして父ジョージの"I Just Don't Give A Damn"をカバー、自作も3曲、日本のような「親の七光り」的な人目を気にしなくていい本人次第の米国、そのあっさりとした、キュートな声質の通り、のびのびと自由に歌っているのが気持ちよい。ゴテゴテとした装飾音が時おり耳につくナッシュビルと違ったワンパターンのテキサスサウンドが、かえってボーカルを引き立てて正統派カントリー心をくすぐる……!?

FCM-0001 GENE WATSON『Best of the Best 25 Greatest Hits』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Love in the Hot Afternoon/Paper Rosie/Farewell Party/14 Carat Mind/Memories to Burn 他全25曲

2007年にはビンス・ギルやコニー・スミスらとのコラボでヒット曲を出し、昨夏ロンダ・ビンセントとはトラッドカントリーデュオアルバムを発表したジーン・ワトソン(1943-)が、その50年に及ぶキャリアを振り返った「自伝のような」(本人談)、最新録音によるヒット25曲集。現役のボーカリストとして、全曲をオリジナルと同じキーで、さまざまな表情で歌い切るテクニシャン、ナッシュビル制作の粋で品よくまとめられたバックアップとともに、よく熟したナッシュビルカントリー作品である。

RCSI-1052 DAVID FERGUSON CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Gone Girl/Guess Things Happen That Way/Fools Like Me/Baby Is Gone/Take Me Home 他全12曲

ナッシュビル超一級エンジニアにしてジャック・クレメンツ一家のブルーグラスシンパ、デビッド・ファーガソンが、繊細なマーティ・ロビンスを髣髴させるようなアルバムを発表。カウボーイ・ジャックが書いた酸いも甘いもかみ分けたような大人の詞を、クラスタープラッカーズのマーク・ハワードを軸にしたアコースティックとエレキセットにウクレレなどのトロピカルなイメージをプラス、実に落ち着いた大人のナッシュビル音楽を聴かせる。デル・マッカーリー一家やマイケル・クリーブランドらブルーグラス仲間も登場するが、見事に牙を抜かれた大人の音楽に徹しているのが愛い。ナッシュビル・セレブの高級リゾート音楽といった趣の秀作。

カントリー発掘、編集モノ新入荷
HOTR-4168 DARRELL McCALL『Pictures Can't Talk Back』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

バディ・エモンズのプロデュースで1997年に発表された正統派ホンキートンクシンガー、ダレル・マッコールの再発。大きなヒットはないが、1960年代初頭より活躍、現在はテキサス・カントリーの牙城ハート・オブ・テキサス・レコードから次々とアルバムを発表しているレイ・プライス調のシンガーを、ピッグ・ロビンス、バディ・ハーマン、ジョー・アレン、レオン・ローズ/ジミー・キャップス/ピート・ウェイドほか、1970年代のナッシュビル・スーパーピッカーズがバックアップする本作。デビュー同期のジョニー・ペイチェックをゲストに迎え、彼の最後の録音となったタイトル曲ほか、ボーナスにはジョージ・ハミルトンⅣをゲストに、懐かしい「アビリーン(Abilene)」なども聴かせてくれる。

カントリーお勧め作品
TFC-1461 V.A.『日本のカントリー&ウエスターン史~オールスター競演』CD6枚組¥15,750(本体¥15,000-)

これは強烈です。日本のカントリー、いや、戦後の日本音楽シーンをリードした「ウエスタン」と呼ばれた全150曲を収めた化粧箱入り解説書+歌詞付きの6枚組CDです。ジミー時田、小坂一也をはじめ、寺本圭一、黒田美治、大野義夫、ロバート&ジェリー対中、井上高、石橋イサオ、カマヤツ・ヒロシ、守屋浩……、女性ではトミ藤山から宮前ユキまで。そしてバック・ミュージシャンにはホリ・プロや田辺エージェンシーなど、そののちの日本の音楽・芸能界を支える事になる重鎮たちが顔を揃える。

RCSI-1030 THE GRASCALS & Friends『Country Classics with a Bluegrass Spin』CD¥2,888-(本体¥2,750-)

Tiger by the Tail/Folsom Prison Blues/Pain of Lovin' of You/White Lightnin'/Devil Went Down to Georgia/Born to Boogie/Mr.Bojangles 他全12曲

ゲストにブラッド・ペイズリー、ドリー・パートン、ダークス・ベントリー、トム・T.ホール、ダリル・ウォーリー、チャーリー・ダニエルズ、オークリッジ・ボーイズ、ジョー・ニコルズらを迎え、「ブルーグラス流カントリー超有名曲集」というタイトル通り、バック・オウエンズ、ジョニー・キャッシュ、ジョージ・ジョーンズほかのカントリー大ヒット曲を豪華ゲストとともにブルーグラスするグラスカルズ最新作。米国の外食チェーン店クラッカー・バレルの店頭のみで入手可な超レア盤。

映像新入荷
RCSI-1054D J.D.CROWE & NEW SOUTH『Live from Crow-Fest & Kentucky Lake Bluegrass Fest』DVD-R¥2,888-(本体¥2,750-、115分)

1975年、トニー・ライス、リッキー・スキャッグス、ジェリー・ダグラスを擁したJ.D.クロウ&ニューサウス・サウンドを現在もなお、忠実に継承するJ.D.、これは2003年と2004年のフェスでのお楽しみライブ映像。今やもっとも尊敬される偉大ブルーグラス・バンジョー奏者J.D.クロウ、トニーを忠実に受け継ぐリッキー・ワッソン、スキャッグスには及ばずともすばらしいドワイト・マッコール、ベースには現在人気絶頂のボックスカーズにいるハロルド・ニクソン、そして当時、新規加入したロン・スチュワートのハツラツとしたフィドルがJ.D.をニヤリとさせている2004年収録ものは、"Fare thee Well"、そして"I'm Walkin'"とつづく出だしで、もう気分は「ハッピーミディアム!」。ケンタッキー州ベントンの美しい湖を背景に、フィドルが今月来日するリッキー・シンプキンズの2003年収録は"You Can Have Her"から"Dark Hollow"……。そのほか、"Your Love Is Like A Flower"、"East Virginia Blues"、"Old Home Place"、"Born To Be with You"、"Take This Hammer"、"Rock Salt & Nails"、"She's Gone Gone Gone"、"Down the Road"、"God's Own Singer"の有名カバー曲オンパレード。J.D.クロウ74歳、ごく最近「引退」とのニュースがある。

CCD-LL1 LORETTA LYNN『Just Loretta』DVD-R¥2,573-(本体¥2,450-)

Blue Kentucky Girl/You Ain't Woman Enough/Your Cheatin' Heart/How Great Thou Art 他全36曲

1966年から71年まで、ロレッタ・リンは人気TVショー『ウィルバーン・ブラザーズ・ショー』のレギュラー歌手だった。その番組から「ロレッタのみ」を集めた全36曲、80分以上のお宝映像集。東ケンタッキーの貧しい家庭からの成功物語はアカデミー受賞作『歌えロレッタ、愛のため(Coal Miner's Daughter)』で知られる通り、アパラチアの貧しさ/厳しさと風物で必見。ジャック・ホワイトが目をつけた、そんな背景を背負ったその歌(オリジナルとカバー含む)の迫力はただものではない。バディ・スパイカーとハル・ラグを擁したバックも秀逸!!

CCD-WBS3 WILBURN BROTHERS『Volume 3』DVD-R¥2,573-(本体¥2,450-)

とにかく、バディ・スパイカーとハル・ラグを擁したバックだけでもお値打ちのウィルバーン・ブラザーズ・ショー、二時間のDVD映像集に収められているのはレギュラーのロレッタのほか、第三集のゲストにはボビー・ベア、ドン・ウィリアムズ、チャーリー・ルービン、ジーン・シェパード、ビル・モンローとクライド・ムーディー。

CCD-DLCC1 DEL REEVES『Country Carnival #1』DVD-R¥2,573-(本体¥2,450-)

1969年から70年にかけて放映されたデル・リーヴズのTVショーから、ゲストにはジェリー・リード、スキター・デイビス、トム・T.ホール、ジニー・C.ライリーほかによる2時間14分。

CCD-HL1 FRIZZELL & WILLIAMS『On Tour Again』DVD-R¥2,573-(本体¥2,450-)

If You Got the Money/Move It On Over/Always Late/Cold Cold Heart/Mom & Dad's Waltz 他全15曲

1951年春、ハンク・ウィリアムズ(1923-1953)は、その前年にデビューしたレフティ・フリッツェル(1928-1975)とのツアーの途中にルイジアナ・ヘイライドに立ち寄りコンサートを開いたという。それからほぼ半世紀後、レフティの息子デビッドと、ハンクの娘ジェットが同じステージで親父たちのヒット曲を歌うというコンサートのライブ映像である。ところどころに貴重な写真やデビッドとジェットのインタビューなどをはさみ、ホンモノのハンク"Hey Good Lookin'"とレフティ"If You Got the Money"の貴重なビデオで終わるという全14曲集。

■コレクターズ・クラシック・カントリー

上記、1960~70年代のカントリースターをホストにした、おもに30分番組のTVカントリー・ショーをDVD-R化する「クラシック・カントリー」DVD映像シリーズ(CCD)。ドリー・パートンとバンジョー奏者バック・トレントがレギュラーの20巻「Porter Wagoner Show」、バディ・スパイカーとハル・ラグのバンドが凄まじい4巻「Wilburn Brothers Show」、70年代のポップカントリー一望の20巻「Pop Goes Country」ほか、次々と紹介中です。詳細はお問い合わせください。(DVD-R製品は、時おり再生が不安定なこともあります。問題があればお知らせください)

映像ものお勧め作品
RCSI-1048D JEFF AUTRY, DON STIERNBERB, BEN TUCKER, TONY WILLIAMSON『Low Country Jazz』DVD¥3,308-(本体¥3,150-)(118分、5.1 Dolby Surround Stereo)

Lade Be Good/Avalon/Limehouse Blues/Spanish Eyes/Midnight on the Water/Now's the Time 他全14曲

マンドリン製作家として著名なランディ・ウッドのジョージアのお店『The Music Store』で2007年に収録されたスウィング・マンドリン・ライブ映像。ガーシュインからモンク、パーカーらのスタンダードやジャズのカバーとメンバーによるオリジナル、そしてときおりボーカル物も。ジェスロ・バーンズの愛弟子ドン・スターンバーグとニューグラス黎明期にサム・ブッシュの後釜としてブルーグラス・アライアンスに参加したトニー・ウィリアムソンのマンドリン2台に、ジョン・コーワン・バンドのフラットピッカー、ジェフ・オウトリー(g)と、1950年代から数々のジャズ/スタンダードの録音を経験してきたベン・タッカー(bs)の四重奏。……それにしても、マンドリンも凄いけど、ドレッドノートギターでよくもまぁ、こんなに細かいことを素早くこなすもんだ。ボーナスにトニーとランディ・ウッドのブラザー・デュオと、今回の出演者やその楽器についてのインタビュー23分が収められている。

MH-1063D DOYLE LAWSON『Through the Years』DVD¥3,990-(本体¥3,800-)

2004年春、ドイル・ローソン&クイックシルバーが結成25周年を祝った豪華な記念コンサートから、全32曲2時間に及ぶ素晴らしいライブ映像(ムーンシャイナー誌2004年9月号に詳細)。別名「School of Bluegrass」とも呼ばれるクイックシルバー、本作では歴代のメンバーが一堂に会し、1980年代以降のブルーグラス主流派をリードしたスマートなソリッドグラスが、当時の現役メンバー(ジェイミー・デイリー、バリー・スコット)ほか、つぎつぎと迎えるラッセル・ムーア、ジム・ミルズ、テリー・バウコム、スティーブ・ガリー、ジョン・ボウマンほかのゲストとともに堪能できる秀作映像。

SHA-604DVD V.A.『High Lonesome』¥3,308-(本体¥3,150-)

久しぶりのレター登場です。「ブルーグラスとは何か……」を紹介する映画として様々な賞を獲得、もっとも優れた作品とされるドキュメンタリー映画。ブルーグラスの生まれた風景が、そして世界に広まる様子が、貴重な映像(1971年のモンロー&フラットの再会/仲直りシーンは感動だぞ)やサム・ブッシュ、ジミー・マーティン、故ジョン・ダッフィらへのインタビューと共に見事に描かれている。素晴らしいナレーションはマック・ワイズマンだ。字幕なしの英語版だが、ブルーグラス・ファンなら、必ず持っておきたい映像である。

■レインボークエスト・シリーズ
SHA-605D PETE SEEGER's Rainbow Quest『Stanley Brothers/ Doc Watson with Clint Howard and Fred Price』¥3,308-(本体¥3,150-、白黒約二時間)

ピート・シーガーがホストをする1965年と66年に放映された貴重な一時間TV番組『レインボークエスト』を各2本ずつまとめたDVDシリーズの第一弾。ゲストはスタンレー・ブラザーズとカズン・エミー、そしてもう一本はドック・ワトソンとクリント・ハワード&フレッド・プライス。超貴重映像!!

SHA-606D PETE SEEGER's Rainbow Quest『Johnny Cash & June Carter/ Roscoe Holcomb with Jean Redpath』¥3,308-(本体¥3,150-、白黒約二時間)

同上シリーズの第二弾、ゲストはジョニー・キャッシュとジューン・カーターがカーター・ファミリーの影響について語る、当時としては珍しい番組と、もう一本は元祖ハイロンサムでエリック・クラプトンもファンだというロスコー・ホルコムとスコティッシュ・バラッドのジーン・レドパス。

SHA-608D PETE SEEGER's Rainbow Quest『New Lost City Ramblers/ Greenbriar Boys』¥3,308-(本体¥3,150-、白黒約二時間)

同上シリーズの第四弾、ゲストにはニュー・ロスト・シティ・ランブラーズとフランク・ウェイクフィールド時代のグリーンブライアー・ボーイズ。

SHA-610D PETE SEEGER『Judy Collins and Elizabeth Cotten』DVD¥3,308-(本体¥3,150-)

同上シリーズの第六弾、ゲストに迎えるのはジュディ・コリンズ、そして2部では"Freight Train"の作者として知られるエリザベス・コットンと、プエルトリコのデュオ、ロザ・バレンティンとラファエル・マルチネス。

以上、レインボークエストTVシリーズはブルーグラス/オールドタイムが都会で受け入れられていく現場を目撃するファン必見の超貴重映像です!! ちなみに第三弾は黒人ブルースのソニー・テリーとブラウニー・マッギー、第五弾はアイリッシュのクランシー・ブラザーズとトニー・メイケム。

教則ものお勧め
下記のほか、教則に関しては演奏レベル/ニーズに応じて、ご相談ください。
DVDDCRFI21 ANGER, EGGLESTON, DRIESSEN『Chops & Grooves』DVD¥5,040-(本体¥4,800-)

2月に来日したケイシー・ドリーセン、ジャズ界からの多くの参加者があった「チョップ」のクリニックは非常に刺激的だったという。マンドリンのなかったフラット&スクラッグスで発達、サム・ブッシュ以降はさまざまなリズムグルーヴを生み出すチョップ、ジャンルを越えたあたらしいバイオリン/フィドル奏法として米国で大きな注目を集めるスタイル。元祖ダロル・アンガーに、チェロのルシャッド・イグルストン(当時クルキッド・スティル)とケイシーによるフィドル/バイオリンのまったく新しい世界の入り口、教則ビデオ2005年作。

楽器、その他…
詳細写真 PAUL DUFF F-5 MANDOLIN(2003年) ¥812,500-(本体¥773,809-)

ギルクリスト並んぶ、オーストラリア在住の優れたマンドリン・ビルダー、ポール・ダフのロイド・ロアの伝統を引継ぐF-5モデル。昨年、マイク・コンプトンがエンドースしてオーストラリア・ツアーを敢行、その合間にスタジオ入りして彼のマンドリンとマンドラを駆使して全くのソロ・アルバムを創り上げたことは記憶に新しい。フラワーポットのインレイ、美しいバーニッシュ仕上げ、音量、音質共に申し分なし。エンドピン近くに小さな引っかき傷有り、それ以外はとても綺麗な状態です。トラベライト・クォリティ・ケース付

Top: Adirondack (Red) spruce / Bracing Pattern: Tone Bars / Top & Back Plates: Tap tuned / Back, Sides & Neck: Eastern hard maple / Neck Joint: Traditional dovetail / Fingerboard: Ebony, flat with mother-of-pearl dots / Inlays: Hand cut mother-of-pearl and abalone / Bridge: Ebony Loar replica bridge / Nut: Mother-of-pearl / Tuners: Nickel plated Elite - Ivoroid buttons / Tailpiece: Silver plated, / engraved and hinged James / Binding: Ivoroid: triple bound body, peghead, Fb & pickguard / Sunburst: Hand stained / Finish: French polished spirit varnish

MISC-41P 『ダンロップ・デルリン・ティアドロップ2MM』¥105-(本体¥100-)

フラット・ピッカーのご要望にお応えして超分厚い2MMダンロップのテイアドロップ・ピック入荷しました。一般店では取り扱いにくいですが、コアなギター弾きやマンドリン弾きには歓迎されると思います。弦のしなりに左右されること無く手首の動きをダイレクトに弦に伝えることが出来ます。ヘビー・ユーザーの為にダース割引価格¥1,050-(本体¥1,000-)

輸入雑誌
(以下の4誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白さをいかがですか)
■フラットピッキン・ギター誌
隔月刊の掲載全タブ譜対応CD付きフラットピッキン・ギター誌。ブルーグラスからスウィング/ジャズまで。一冊でさまざまな奏法が学べる。
FGM-16.3 最新「2012年3~4月号」CD付きBook¥2,625-(本体¥2,500-)

今年からシエラ・ハル&ハイウェイ111のリードギタリスト、21歳のジェイク・スタージェルのカバーストーリーとタブ譜は"Stymie"、10歳でグリスマンと録音を残し、23歳でバークリー音楽院の講師を勤めるたジュリアン・レージのインタビューと"Red Prairie Dawn"、スナイダーファミリーのアルバム『Stage』紹介とゼブの"Goose Down Pillow"ほか、スティーブ・ポティア"If I Lose"と"Foggy Mountain Special"、初心者"I'm On My Way Back to the Old Home"、18世紀の古謡"Girl I Left Behind"、ジミー・ロジャーズ"Waiting for a Train"、"Angeline the Baker"、"Lorena"、"Billy in the Lowground"ほかタブ譜、練習、アイデアなど満載。

FGM-16.2 「2012年1~2月号」CD付きBook¥2,625-(本体¥2,500-)

デビッド・グリアが、「ナッシュビル最高のギタリスト」と言う、オールマン・ブラザーズ・バンドなどを経験したジャック・ピアソンのカバーストーリーほか、ナッシュビル・ナンバーシステム、工房訪問は「シェンク・ギター(Schenk)」、タブ譜は初心者"I Saw the Light"ほか、"When You're Smiling"、"Come Along, Jody"、"Red Haired Boy"、"Darlin' Corey"ほか満載。

■バンジョー・ニューズレター誌
世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。
BNL-12/04 最新2012年4月号 ¥525-

東京ディズニーランドにも来ていたロス・ニッカーソンのカバーストーリーと"Roundhouse"ほか、セサミストリートの人形でバンジョー奏者の蛙の「カーミット」のインタビューと"Rainbow Connection"、ブラッド・ペイズリーとのバトル"Man or Frog?"、アール・スクラッグスとラウドン・ウェインライトIIIの"Swimming Song"、トム・アダムズのハイポジションでの7thブルースほか、バンジョーに関する話題満載44頁。

BNL-12/03 最新2012年3月号 ¥525-

入荷が遅れ新入荷です。ノーム・ピケルニーのカバーストーリーと"Jim Thompson's Horse"と"Fish & Bird"……凄いんです!ほか、タブ譜はスティーブ・マーティン"The Great Remember"、アール・スクラッグス"Before I Met You"、アレン・シェルトン"She Left Me Standing on the Mountain"、トム・アダムズ"Your Cheatin' Heart"など。サイトからYoutubeなどで確認できるようになっている。

BNL-12/02 最新2012年2月号 ¥525-

入荷が遅れ新入荷です。バンジョー・ネック製作などで有名なロビン・スミスとアラン・マンデの表紙、タブ譜はマンデ"Dapple Patti"、ビル・エマーソン"Grandma's Tattoos"のバックアップ、フレッド・ガイガーのデューク・エリントン"In A Sentimental Mood"コードほか、"Angeline the Baker"や"Hot Corn Cold Corn"などのタブ譜。

BNL-12/01 2012年1月号 ¥525-

オールドタイムのビル・シュミットとエディ・アドコックのカバーストーリーほか、タブ譜はアラン・マンデ"Peaches and Cream"、ジャック・シェップス"Cousin Sally Brown"、トム・アダムズはハイポジションの指使いその②、スクラッグス「フォワード・ロール」、エディ・アドコック"Night Walk"と"Two Little Boys"のリードとバックアップなど。

BNL-11/12 2011年12月号 ¥525-

1月のレター発行後に到着した12月号は、ジャネット・ビーズリーのカバーストーリーほか、タブ譜は初心者"Bury Me Beneath the Willow"、フレッド・ゲイガーはスタンダードの"Christmas Song"、"Salt Creek"、トム・アダムズはハイポジションの指使いその①"Boil That Cabbage Down"、ビル・エバンス"Man of Constant Sorrow in the Key of D"、アール・スクラッグス"Jingle Bell"、ビートルズ"Here Comes Sun"、ブルーグラス・バンジョー奏者のクロウハンマー入門ほか。

■ブルーグラス・アンリミテッド誌
米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。
BU-12/04 最新2012年4月号 ¥840-

ブルーグラス・ハイウェイのカバーストーリーほか、1970年のダグ・ディラード&エクスペディション(バイロン・バーライン/ロジャー・ブッシュ/ビリー・レイ・レイザム)訪問記、ノースカロライナのニュブルー、インテリタッチ・チューナー探訪ほか、米国ブルーグラス情報満載の80頁。

BU-12/03 2012年3月号 ¥840-

アンリミテッド誌3月号の恒例「楽器特集」は、ベアード・ギターズ、マンドリン族楽器について、アジア産ノースフィールド楽器、ストラップ専門「ラコタ・レザー」、バージニア州ゲイラックスのるしあー、ジミー・エドモンズらの特集ほか。

BU-12/02 2012年2月号 ¥840-

チャーリー・サイズモアのカバーストーリーほか、シエラ・ハル、バディ・グリフィン、IBMM「ビル・モンロー生誕100年」リポート特集など。

■オールドタイム・ヘラルド誌
内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。
OTH-1302 最新第13巻2号 ¥1,260-

全米フェス&キャンプガイド特集のほか、西アフリカ・ガンビア共和国ジョラ族のアコンティング奏者ラエモウアヒュマ・ジャッタのインタビュー、ウォルト・コーケンの「ハイウッド・ストリングバンドからの逸話②」は「ショッティーシュ(ボヘミア起源のダンス)」など、オールドタイム/アメリカンルーツ音楽情報満載の52頁。

OTH-1301 第13巻1号 ¥1,260-

ダン・マーゴリーズ「ハンドメイド弦~猫と馬の尻尾から生まれる音楽」をメイン特集に、アート・ローゼンバウム「北部ジョージアでの1日」、ウォルト・コーケン「ハイウッド・ストリングバンドからの逸話」シリーズ第1回など、オールドタイム/アメリカンルーツ音楽情報満載の52頁。

月刊『ムーンシャイナー』
1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌、28年目です。

■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-

お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■バックナンバー:各¥525-

下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2906 最新2012年4月号(通巻341号)¥525-

今月来日するテリー・バウカムをカバーストーリーに「ブーンクリークのドライブ」を検証とサンセットドライブ2012来日ツアー特集ほか、2月に来日ツアーしたパシフィック・リム・アコースティック・オールスターズ「奇跡のセッション」リポート、ウィンターグラス2012「ブルーグラス45」、WOB2011リポート「須田ギター前編」、名古屋・鶴舞公園フェス、森繁 昇物語②、日本ブルーグラス年表再開1974年ほか、日米ブルーグラス情報満載!!

MS-2905 2012年3月号(通巻340号)¥525-

今アメリカでもっともブルーグラスがホットな街、ボストンの女性ブルーグラス、デラ・メイをカバーストーリー。日本ブルーグラス年表総集編「1950年代~1973年」、2011年発売ブルーグラスレコード総括、元ロストシティーキャッツ森繁 昇物語①『陽が昇るまでに』、国本武春芸歴31周年『武春まつり』、バンジョー弾き語りデュオ『マダム&スー』、WOB2011「楽器リポート」ほか。

MS-2904 2012年2月号(通巻339号)¥525-

ヨー・ヨー・マ、クリス・シーリ、ステュアート・ダンカン、エドガー・マイヤーらのブルーグラス作品『Goat Rodeo Sessions』をカバーストーリーに、フラット&スクラッグスの1952年最高の録音を生んだジョディ・レインウォーター追悼、青山学院大「ブルー・マウンテン・ボーイズの50年」、奥沢明雄「きたむらいづみ『IZUMI』について」、神戸で3月4日「オールドタイム・ジャム&ダンス・パーティ」、WOB2011「楽器関連リポート」のほか。

B.O.M.ご利用方法

ビー・オー・エムのニューズレターは会員制ではなく、商品の定期購買者に無料でお届けしています。一定期間、 弊社からの商品のお買上げがない場合、勝手ながらレターの発送をストップさせて頂きますので、ご了承下さい。

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3). 通常ご注文から1週間以内にはお届けします。ただ、レター掲載時には充分な在庫を心掛けていますが品切れになった場合、再入荷を期して発送が遅れる場合もありますのでご了承ください。

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CD/DVD 全国均一、1枚¥180-、2枚¥210-、3枚以上、もしくは¥8,000-以上お買い上げの場合、送料全国無料!! (ただし、特定地域、特定商品などについては、別途加算の場合があります。お問い合せ下さい)

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