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 B.O.M.Newsletter #390web  2013年4月8日

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INDEX

 今月の特選作品トップ5
今月の新入荷
ブルーグラス新入荷
B.O.M.特選コーナー
ブルーグラスお勧め作品
ブルーグラス旧譜のお奨めコーナー!?
インスト作品
 各楽器別お勧め作品
オールドタイム&フォーク新入荷
オールドタイム&フォークお勧め作品
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カントリー発掘、編集モノ新入荷
カントリーお勧め作品
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映像ものお勧め作品
教則ものお勧め
楽器、その他……
輸入雑誌
月刊『ムーンシャイナー』
B.O.M.ご利用方法



 なんか、今年は桜がとても早かったそうで、知らぬ間に春がやって来たという感じですね。これからは日一日と暖かくなり、指も良く動く季節です。……どんなときにも、音楽、続けましょうね。

アール・スクラッグスの一周忌に企画した「アールの日」、大阪、名古屋、小平、銀座と会を重ねるごとにあたらしい発見の連続でした。またムーンシャイナーでリポートしますね。

◆創刊30周年を迎えている月刊ムーンシャイナー、4月号(MS-3006 \525-)は久々に来日、東海道をバンジョー行脚するビル・キースの大特集後編です。ジェリー・ガルシアやライ・クーダーらとの逸話など、1963年のビル・モンローとブルー・グラス・ボーイズの重厚な写真をカバーに、ウィンターグラス2013リポート前編、ネッシー・エクスペディション米国ツアー記@、ブルーグラス・アルバム・バンド・リユニオン、マイク伊藤「留学のススメ」、ロストシティキャッツ・リユニオン、菅沼工房5弦フィドル製作記B、学生ブルーグラスプロファイル#3「森山亮治(大谷大)」などの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載!!

月刊ムーンシャイナー定期購読は1年間(12冊)

\6,000- 半年間(6冊)\3,300-。単冊は\525-ですが、ぜひとも定期購読をお願いします。購読開始希望月をお知らせください、早速お送りします!!

またムーンシャイナー情報提供、そしてご自由なテーマでのご寄稿など……、なにとぞご協力を、よろしくお願いします!

■全国イベント・カレンダー

以下、ムーンシャイナー誌に寄せられたイベントです(バンドのライブ等はムーンシャイナー誌にて)。今年も、われわれの標語は、「Buy Studio Releases! ...and Go to Live Shows!!」。ムーンシャイナー誌への情報は、発行月の前月10日まで。

◆ジム・クエスキン&ジェフ・マルダー

アメリカン・ルーツミュージックの極めつけ!!

4月14日(日)金沢、もっきりや076-231-0096

4月16日(火)京都、磔磔075-351-1321

4月18日(木)名古屋、TOKUZO(052-733-3709)

4月19日(金)横浜、サムズアップ045-314-8705

4月21日(日)札幌、ペニーレーン011-644-1911

前\6000-。総合問 www.toms-cabin.com

◆ビル・キース・ワークショップ&コンサート

メロディック奏法の開祖に感謝の集い!

4月14日(日)、大阪、アートエリアB-1(京阪電車なにわ橋駅構内)。ビル・キース/有田純弘/渡辺三郎(参加費\5,000-要予約)協力:大阪大学

4月16日(火)京都、ギャラリー・ベガ(075-203-0109、京都市左京区鹿ヶ谷)。ビルを囲むパーティ

4月17日(水)京都、ギャラリー・ベガ(同上)。北村 謙とワークショップ。vega@officeken.net

4月18日(木)名古屋、潟zスコ(052-796-1588)音楽教室にて(守山区川村町)。\3000-学生\1500-

4月19日(金)静岡、浜松楽器博物館053-451-1128。ビル・キース/有田純弘/渡辺三郎 \3,000-

4月20日(土)横須賀、横濱バンジョー祭り10周年特別企画にゲスト出演。hara_banjo@yahoo.co.jp

4月21日(日)東京、ロッキートップ03-3571-1955(通常営業なし)。14時〜17時 ビル・キース/有田純弘/渡辺三郎 参加費\6,000-

公式url:梅田ナカイ楽器 http://www.umenaka.com

総合(問)渡辺三郎 fiddleandbanjo@nifty.com

◆4月20〜21日(土、日)奈良「ディープ・サウス・ピッキン・パーティ2013」桜井、あるぽーる。(問)塩田090-4764-3564、js3ohh@mahoroba.ne.jp

◆4月27〜28日(土、日)茨城「第24回美野里ブルーグラス・フェスティバル」小美玉市納場、上野牧場。参加費\2000-(問)上野雅彦0299-48-4141

◆4月29日(祝)兵庫「Sea Mountain〜海を見渡す洋館フェス」神戸市垂水区塩屋町:旧グッゲンハイム邸。1階でコンサート、2階でジャム。バンド募集中!(問)佐々木由紀 yukisa8@wine.ocn.ne.jp

◆5月3日(金)愛知「鶴舞公園ブルーグラスミュージックフェス2013」名古屋市・鶴舞公園。出演:齊藤ジョニー、トイメンシャオ、ブルーグラス☆ポリス、鳩正宗、パイレーツ・パンプキン。入場無料カンパ求む。(問)http://bluegrassnagoya.turukusa.com/ 亀田090-7035-1175

◆5月3〜4日(祝)京都「第18回丹後フェス」京丹後市大宮町、小町公園野外ステージ。\1000-

◆5月4〜5日(土、日)岩手「第27回みちのくブルーグラス・フェスin小岩井」雫石町小岩井農場でんぐり広場周辺特設会場。宿泊可(問)みちのくブルーグラス振興会 http://www016.upp.so-net.ne.jp/mmmm/sub1.html

◆5月4〜5日(土、日)千葉「第38回千葉ブルーグラスフェス」佐倉市佐倉第三工業団地内大作緑地。参加費\3000- http://geo.group-frontier.com/

◆5月11日(土)大阪「ロストシティー・キャッツ訪米40周年記念ライブ」JR東淀川・オッピドム(06-6151-8106)。15:00-18:00 谷五郎ほか

◆5月11日(土)長崎「第16回長崎ブルーグラス・コンサートin洋館」長崎、旧香港上海銀行長崎支店。17時半、前\1000-(問)蒲生浩郷095-857-4441

 今月の特選作品トップ5
 (B.O.M.スタッフ一押し話題作ダイジェスト)
  BCR-035 FELLER & HILL『and the Bluegrass Buckaroos』CD\2,573-(本体\2,450-)

ブルーグラスとカントリー、どちらの本物ファンにも強力おすすめ! フェラー&ヒルとブルーグラス・バッカールーズのデビュー作。ナッシュビルという地の利を活かして、この街に集まる音楽オタク、異様にマニアックでディープな南部田舎を掘り下げ、デルモアからバック・オウエンズ、ドン・ギブソンにカール・ストーリー……、すばらしいデュオが快感の大秀作!! ブルーグラス新入荷参照。

 
  LOR-580 KATHY KALLICK『Time』CD\2,573-(本体\2,450-)

1975年、ローリー・ルイスとのグッドオールパーソンズでキャリアをスタートした女性ブルーグラスの大ベテラン、サンフランシスコを本拠に母親と妻という本職を全うしながらセンスのいいブルーグラスを創りつづけるキャシー・キャリックのすばらしい最新作。宝塚フェスによく来ていた日系フィドラーのアニーがすばらしい成長振りを聴かせてくれる。アパラチアから遠く離れた西海岸ゆえに、そのブルーグラス精神の深さが魅力である。

  OMN-101299 DON RICH『Sings George Jones』CD\2,730-(本体\2,600-)

バック・オウエンズ(1929-2006)のバッカルーズを支えた最高のギタリストにしてバックのハーモニーパートナーのドン・リッチ(1941-1974)。わずか32歳、バイク事故でこの世を去ったドン、ほぼ40年目にして陽の目を見る初ソロアルバムはジョージ・ジョーンズ曲集!! 1970年7月、ベイカーズフィールドのバック・オウエンズ・スタジオで収録したドンの10曲と、同時期にバック・オウエンズ&バッカルーズとしてTV番組『Hee Haw』のために収録されたバックの歌う未発表ジョージ・ジョーンズのヒット4曲の貴重な合計14曲である。 ちなみに同時にバック・オウエンズの未発表カントリースタンダード18曲集。『Honky Tonk Man:Buck Sings Country Classics』(OMN-101305 \2,730-)も発表、ともにカントリー界話題の発掘である!!

  FBR-1003 KENNY AND AMANDA SMITH 『Catch Me If I Try』CD\2,573-(本体\2,450-)

超絶フラットピッキン、ケニー・スミスと妻のアマンダに若手注目のコリー・プラット(m)が創る極上アンサンブルにロン・スチュアート(bj)を迎えた待望の最新作。女性ボーカルに絡まる考え抜かれた繊細なリズムギターが創るアンサンブルの粋が味わえる極上ブルーグラス。

  RCSI-1085 AARON RAMSEY『Gathering』CD\2,573-(本体\2,450-)

またまた登場!メチャ活きのいいマンドリン若手、アーロン・ラムジー。トニー・ライスを迎えた"One Tear"や"Fare Thee Well"ほかに、ロン・ブロックやティム・クロウチorステュアート・ダンカン、ランディ・コーアズ、ティム・スタッフォード……凄いに決まっている。

 今月の新入荷
 (新入荷を中心に、話題作品のダイジェストです)
  MH-1461 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Roads Well Traveled』CD\2,573-(本体\2,450-)

さすが!と思わせるドブロとバンジョーの完璧な絡みではじまるキャッチーな"Dixie Road"に曰く、「18歳で初めてロードに出た」ドイル・ローソン、今年で音楽生活50年を迎えるその完成されたブルーグラス最新作。クイックシルバーを率いてからでも34年間、その完璧な歴代メンバーをして現代ブルーグラス学校長!! ブルーグラス新入荷参照

 
  RCSI-1081 RUSSELL MOORE & IIIRD TYME OUT『Timeless Hits From the Past Bluegrassed』CD\2,888-(本体\2,750-)

先月緊急入荷したラッセル・ムーア&サードタイム・アウトの1月発表の最新作(米店頭販売のみ)が現在、ビルボード・ブルーグラスチャート1位を3週連続で記録中。「カントリーロード」や「オンリーユー」など、これは楽しいスタンダードヒット曲のブルーグラスカバー集!

  COMP-4599 GIBSON BROTHERS『They Called It Music』CD\2,573-(本体\2,450-)

昨年、IBMA最優秀エンターテイナーを獲得、現在ブルーグラス界の頂点に立ったギブソン・ブラザーズの最新作。誰でもない、ギブソン兄弟のボーカル/デュエットがすぐに分かる。そして決してやり過ぎない品のいいバックアップに、特徴的なオリジナルソングとマーク・ノップラーやハンク・ウィリアムズ、ロレッタ・リンらから選曲など、すべてがバランスよく配されたギブソンズの最新作。

  BCR-036 DAUGHTERS of BLUEGRASS『Pickin' Like a Girl』CD4枚組\4,725-(本体\4,500-)

強烈です女性パワー! 1970年代以降、どんどんと増えていった「ブルーグラスの娘たち」、本作にはアリソン・クラウスこそいないが、デイル・アン・ブラッドリーからロンダ・ビンセント、クリスティン・スコット・ベンソンからシエラ・ハルまで、総勢134人の女性ブルーグラッサーが演じる全69曲、感無量である。ブルーグラス新入荷参照

  LILLY-2003 LILLY BROTHERS『True Facts... in Country Music』DVD-R\2,888-(本体\2,750-)

1978年、リリー・ブラザーズの音楽と生活を追った29分のドキュメント映画。ウエストバージニアのクリアクリーク、そして17年間に渡って北部の都会人に本物の田舎(カントリー)音楽を聴かせつづけたボストンの「ヒルビリー・ランチ」などで収録された彼らの素顔が、その風土に溶け込んでいる様が感動的だ。映像新入荷参照。

  AHE-5117 JAKE PENROD『Closer To Me』CD\2,573-(本体\2,450-)

「スリーコードの歌が退屈だと(本当の)カントリー音楽を聴かない批評家の皆さんに捧げる」と、しゃれたコメントを残す若者ジェイク・ペンロッド。ハンク・ウィリアムズのカバー集2作を経て、たったひとりで創った、今回初めてオリジナル作品フルアルバム。カントリー新入荷参照。

  RCSI-1088 MONTE GOOD『A Texas Honky Tonk』CD\2,573-(本体\2,450-)

タイトル曲そのままのトラッドカントリー、ナッシュビル産のホンキートンクサウンドとテキサスシャッフルに乗った、業界大ベテランのモンテ・グッドのデビュー作。カントリー新入荷参照。

  SHBT-015 LYNN ANDERSON『Cowgirl II』CD\2,573-(本体\2,450-)

先月紹介した2008年にウェスタン・ヘリテージ・アワードを受賞した作品『Cowgirl』につづく大ベテラン、リン・アンダーソンが2010年に発表したカウガール・ソング9曲集。『Cowgirl』とともにすでに廃盤となっている。カントリー新入荷参照

  SKY-001A 坂本愛江『Someday』\2,500-(本体\2,380-)

ベテラン・カントリー・シンガー=坂本孝明の娘で父と同じ道を歩む坂本愛江、ナッシュビル録音によるデビュー作。

  FMR-0004 THE WILLIAMSON BROTHERS『Bluegrass!』CD\2,573-(本体\2,450-)

ロイド・ロア研究の第一人者で有り、素晴らしいミュージシャンでもあるトニー・ウィリアムソンが兄のゲイリーと共に創り上げた心温まるトラッド・ブルーグラス集

 ブルーグラス新入荷
  COMP-4599 GIBSON BROTHERS『They Called It Music』CD\2,573-(本体\2,450-)

Buy a Ring, Find a Preacher/Dying for Someone to Live for/I'll Work It Out/Daddy's Gone To Knoxville/Home on the River/Songbird's Song 他全12曲

昨年、IBMA最優秀エンターテイナーを獲得、ブルーグラスの伝統的な手法であるブラザーデュオを看板に、現在ブルーグラス界の頂点に立ったギブソン・ブラザーズの最新作は、前作と同様、エリックとジョー・ニューベリー(マイク・コンプトンとのデュオ作が評判)との共作をタイトルにしたシンプルで、誠実な作品だ。2010年に"Ring the Bell"(同名アルバム)で最優秀ソング、2011年には『Help My Brother』で最優秀アルバムと最優秀ボーカルグループ、そして2012年にIBMA最優秀エンターテイナーと、アリソン・ブラウン女史の主宰するコンパスに移籍したのちの三年間のアルバム三枚で確実にステップアップした彼ら、兄のエリック(bj)と弟レイ(g)、そしてもうひとりの兄弟とも言えるマイク・バーバー(bs)の3人(プロデュースも)に、バークリー音楽院マンドリン専攻一期生のジョー・ウォルシュ(m)とクレイトン・キャンベル(f)、コンパスの三作で不動の5人組である。かれらの決してやり過ぎない品のいいバックアップに、特徴的なオリジナルソングとマーク・ノップラーやロレッタ・リン、そしてハンク・ウィリアムズ"Sundown and Sorrow"を見事なアーリーブルーグラス名曲にしてしまうなどの選曲も秀逸。……随分むかしだが、エリックがB.O.M.にレスター・フラットのRCA時代の日本編集CDをオーダーしてきたことがあった。レスターが死ぬほど好きだと言っていたっけ……。

 
  MH-1461 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Roads Well Traveled』CD\2,573-(本体\2,450-)

Dixie Road/One Small Miracle/It's Hard To Be Forgotten/Dobro Joe/By the Waters of Clinch/The King/I'm That Country/Fiddlin' Will 他全11曲

現在ブルーグラス界のトップに君臨するドイル・ローソン&クイックシルバーの最新作。音楽生活50年を迎えたドイル、34年間率いてきた絶好調のクイックシルバーサウンドはキャッチーなブルーグラスと厳選されたカントリーバラッドを散りばめ、なによりも申し分のない、すばらしいアコースティックアンサンブルを聴かせる。ジョッシュ・スウィフトのすごいドブロ、ジョー・ディーンのロン・ブロックを思わせるバンジョー、ソロCDアルバム『The Past Is Present』(PC-6512 \2,573-、タイトル通りにすばらしい大推薦作品!!)でそのマルチプレイヤーぶりとセンスのいいブルーグラス解釈で注目したジェイソン・バリーのフィドル、そして次々とどーしてこんなに歌のうまいのが……と感心するマイク・ロジャーズ(g)とコリー・ヘンズリー(bs)の6人組。「18歳で初めてロードに出たときのホームシックと心細さを思い出す」というキャッチーな1曲目"Dixie Road"ほか、ビル・アンダーソンとスティーブ・ウォリナーの共作、ハーリー・アレンやカール・ジャクソン作品、ジム&ジェシー"Fiddlin' Will"のカバーなどのほか、ドイルとメンバーの共作オリジナルに、なななんと、ドイルのマンドリンインスト曲が、ものすごく素直な単純なブルーグラス・メロディで実にいい。わたしの「ブルーグラス・アンサンブル理論=ブルーグラスバンドで全体を目配りできるのはマンド奏者のみ!!」を証明してみせるドイルの見事な差配で創り出す完璧なブルーグラス/アコースティック・アンサンブルをお楽しみ下さい。

  BCR-036 DAUGHTERS of BLUEGRASS『Pickin' Like a Girl』CD4枚組\4,725-(本体\4,500-)

134人の女性ブルーグラッサーが、ソングライターとして1960〜70年代、時代を作ったとまで言われるトム・T.ホールと妻ディキシー・ホールの書き下ろし(共作を含む)全69曲を演じる企画作品。数々のヒット曲で財を成したブルーグラス出身のトムT.が、私財を投じてブルーグラッサーをサポートするブルーサークルからのすばらしい企画作品だ。ビル・モンローに強く勧められたローズ・マドックスは別にして、ブルーグラスという音楽に入り込んだ女性ブルーグラスがはじまったのは1965年のヘイゼル・ディッケンズとアリス・ジェラードのアルバムからだと言える。そののち、ウーマンリブを経て1970年代、ブルーグラスを志す女性が一挙に増えていく。本作に参加した134人の女性ブルーグラッサーたち、十人十色のボーカルはもちろん、全編に響き渡る驚くばかりに強烈な各楽器のブレイクは、もうまったく男性ブルーグラッサーに引けを取らない。バリバリとパワーで弾く男性と比べ、リードギターなどはより繊細といってもいいくらいだ。ジミー・マーティンのベーシストだったグロリア・ベルやカーターの娘ジーニー・スタンレーらベテランから、ローリー・ルイスやキャシー・キャリック、デイル・アン・ブラッドリーやロンダ・ビンセント、マーサ・アドコックやパム・ペリーらのベテラン、アリシア・ニュージェントやソニヤ・アイザックス、クリスティン・スコット・ベンソンやベッキー・ビューラーらの中堅、アニー・スタニネックやシエラ・ハルらの若手スーパーピッカーら、かくもブルーグラスを愛する女性たちのすばらしさに感動する。DVDケースに収められたCD4枚組ボックスセット、女性ブルーグラス万歳!!といった嬉しく楽しい作品である。

 B.O.M.特選コーナー
 ムーンシャイナー誌の特集関連の音源ほか、新旧問わず、今月のBOMからの特選作品たち!
 ■最新ムーンシャイナー2013年4月号より
  OK-10030 TONY TRISCHKA『Bluegrass Masters: Bill Keith (Banjo)』book\3,150-(本体\3,000-)

ムーンシャイナー3月号につづいてビル・キース大特集後編です。このバンジョー教則本は1970年代にオーク出版から発表され、日本語版も出た有名な教則『ブルーグラス・マスターズ』シリーズからの一冊。メロディック・バンジョーのパイオニア、ビル・キースの21曲、トニー・トリシュカ著のコピータブ譜である。バンジョー・バイブルの1冊です。

  FB-1001 NESSIE EXPEDITION『Hello City Limits』CD\2,000-(本体\1,905-)

Windy Mountain/Angels Are Singing/I'm Lost and Never Find the Way/Sally Jo/Shuckin' the Corn/That's How I Can Count On You/Lee Highway Blues 他全27曲

2012年秋、IBMAワールド・オブ・ブルーグラスに参加、その翌週10月6日にはケンタッキー州ロジーンのビル・モンロー生家で開かれたジュルザレム・リッジ・フェスに参加した東京のトラッドグラス・バンド、ネッシー・エクスペディションの米国ツアーリポートが4月号から連載だ。本作は1976年発表のLPアルバムに未発表曲3曲("Country Rain"を歌うお茶目な本間が楽しめるぞ!?)と、最初の渡米時のすばらしいデンバーフェスのライブ10曲を追加の全27曲集である。「伝説のフィドラー」山本ジョーをはじめ、本間正敏(m)、松本康男(g)、窪田光紀(bj)、そして今回の渡米には参加しなかった北島健次(bs)、渡米時のデンバーでのライブではビル・モンローとの共演2曲も収録している。全員が20代、日本ブルーグラスがアメリカと交流をはじめた1970年代半ば、その演唱は米国の50〜60年代のアーリー・ブルーグラスの熱さとエネルギーを横溢させたすばらしいものだ。楽器技術やブルーグラスの意味よりも、ひたすらにバンドサウンドを追った結果の勝利だろうか、その純粋無垢なブルーグラスは現在の日本ブルーグラスの伝統ルーツとなるに充分な高い精神性を持っているのかも知れないぞ。

 ◆ブルーグラス・アルバム・バンド
 ムーンシャイナー4月号では今年2月、ノースカロライナ州アッシュビルでほぼ30年ぶりにオリジナルメンバー(+現在歌えないトニーのボーカル要員にジョッシュ・ウィリアムズ)が集まった歴史的なライブが行われたリポートを留学中の名古屋大学ブルーグラス生、川合くんが送ってくれた。

1980年代以降、米国ブルーグラスがフェスの発展とともに大きく成長したとき、「これがブルーグラスだ!」と、その核となった一連のアルバムがこれ。トニー・ライスが1950〜60年代のブルーグラス創成期(すなわち基本)の名曲とアンサンブルを、その絶妙の「ハッピーミディアム」と自らが評したバランス感覚で再演、最新の録音技術と現代的な感覚で見事にスタンダードを演じて見せた秀作だ。

J.D.クロウ、ドイル・ローソン、ボビー・ヒックスという第一世代と第二世代を結びつける要人と、トニーとトッド・フィリップスという都会的な感覚さえ持った第二世代ブルーグラスが、若い1970年代以降生まれの第三世代に提示する「ごれがブルーグラス!」、ビル・モンローやフラット&スクラッグスに変わる、現代のトラッドブルーグラス・スタンダードとして位置づけられる大名盤。

  ROU-0140 THE BLUEGRASS ALBUM CD\2,573-(本体\2,450-)

Blue Ridge cabin Home/We Can't Be Darlings Anymore/Molly and Tenbrooks/I Believe in You Darling/Model Church/I'm On My Way Back to the Old Home/Gonna Settle Down/Toy Heart/Pain in My Heart/Chalk Up Another One/River of Death.

1981年発表のフラット&スクラッグスとビル・モンローの珠玉の名曲11曲カバー集。ブルーグラス・アルバム・バンドとのちに呼ばれる彼ら、トニー・ライス(g)、J.D.クロウ(bj)、ドイル・ローソン(m)、ボビー・ヒックス(f)、トッド・フィリップス(bs)の記念すべき第一作。

 
  ROU-0164 THE BLUEGRASS ALBUM『Vol. 2』 CD\2,573-(本体\2,450-)

Your Love Is Like A Flower/We May Meet Again Someday/Take Me in the Lifeboat/Sittin' Alone in the Moonlight/Back to the Cross/Just When I Needed You/One Tear/Ocean of Diamonds/Is It Too Late Now/So Happy I'll Be/Don't This Road Look Rough and Rocky/I'll Never Shed Another Tear.

1982年発表の第2作は、フラット&スクラッグスを中心にオズボーンやジミー・マーティン、そして隠れたモンロー名曲の発掘など。

  ROU-0180 THE BLUEGRASS ALBUM『Vol. 3, California Connection』 CD\2,573-(本体\2,450-)

Devil in Disguise/Letter from My Darlin'/Hundred Years from Now/Unfaithful One/Down the Road/I'd Rather Be Alone/Big Spike Hammer/Please Search Your Heart/Hey Lonesome/I'm Waiting to Hear You Call Me Darlin'/Wall Around Your Heart/Come Back Darlin'.

1983年作品。この作品から6人目のメンバーにドブロのジェリー・ダグラスを加え、フラット&スクラッグス中心に、オズボーンやジミー・マーティン、モンロー名曲に、今回はレノ&スマイリーや、トニーの第二の故郷カリフォルニアを意識したフライング・ブリトー・ブラザーズの1曲を導入。

  ROU-0210 THE BLUEGRASS ALBUM『Vol. 4』 CD\2,573-(本体\2,450-)

Age/Cheyenne/Cora Is Gone/The Old Home Town/Talk It All Over with Him/Head Over Heels/Nobody Loves Me/When You Are Lonely/I Might Take You Back Again/Lonesome Wind Blues/Somehow Tonight.

1985年、ジム・クロウチの"Age"を1曲目に、そして初めてのインストは強烈に美しいモンローチューンのアレンジ「シャイアン」(オリジナルもボビー・ヒックスのフィドルだった!!)、それ以外はフラット&スクラッグス中心に、ケンタッキーカーネルズからも選曲したブルーグラス・スタンダード集。

  ROU-0240 THE BLUEGRASS ALBUM『Vol. 5, Sweet Sunny South』 CD\2,573-(本体\2,450-)

Rock Hearts/Big Black Train/Thinking About You/Out in the Cold World/On the Old Kentucky Shore/Preaching, Praying, Singing/Someone Took My Place with You/Foggy Mountain Rock/My Home's Across the Blue Ridge Mountains/Along About Daybreak/Sweet Sunny South.

1990年発表、トニー・ライスのボーカル物としては最後となる本作もフラット&スクラッグス中心に、ジミー・マーティンやモンロー曲にタイトルのトラッド。なおトニーのソロアルバムでボーカル物の最後となるのは『Plays and Sings Bluegrass』(1993)。

  ROU-0330 THE BLUEGRASS ALBUM『Vol. 6, Bluegrass Instrumentals』 CD\2,573-(本体\2,450-)

Wheel Hoss/Misty Morning/Groundspeed/Stoney Lonesome/Lonesome Moonlight Waltz/Brown County Breakdown/Tall Timber/North Country Waltz/Foggy Mountain Chimes/Monroe's Hornpipe/Home Sweet Home/Roanoke.

1996年、歌えなくなったトニーを囲んで、すごい連中が絶頂期の充実度で、ビル・モンローを中心にスクラッグス3曲とドイルのオリジナルを含む入魂のインスト集。これぞブルーグラス・インストの白眉である。ブルーグラス・アルバム・バンドはまさしく第二世代ブルーグラスの最高峰である。

 ブルーグラスお勧め作品
 (すでにニューズレターで紹介済みの作品です)
 ■ブルーグラス最近作
 今、旬なブルーグラス・アルバムたち……
  FBR-1003 KENNY & AMANDA SMITH 『Catch Me If I Try』CD\2,573-(本体\2,450-)

IBMA最優秀ギタリストの超絶フラットピッキンもさることながら、その選び抜かれたリズムギターの凄さ!! たったスリーコードでもこの広がりを創るデリケートさに驚かされるケニー・スミスと妻のアマンダのボーカルに若手注目のコリー・プラット(m)、ベースには川口市に高校生ブルーグラス親善国際交流の一員として来日したオースティン・ウォード(フィドルのクリスチャンの兄)、そしてバンジョーにゲストとしてロン・スチュワートを迎えたケニー&アマンダ・スミス待望の最新作。アマンダの飾り気のないストレートな女声に見事に寄り添うケニーのデリケートなギター、それに負けじと若いながら絶妙なセンスで音を埋めていく、先に紹介したソロアルバム『Daydreams』(PATUX-234 \2,753-))も好評なマンドリンのコリー・プラット、そして生真面目なオースティン。故キース・ウィットリーでヒットした"Birmingham Turnaround"ほか、メロディと詞の美しい女性らしい選曲も秀逸だ。ロンサム・リバー・バンドでデビューしたときは大きな体から溢れるほどのパワーピッカーだったが、アマンダと組むようになって知的でデリケートなギターにますます磨きのかかったケニーを中心に「バンド・アンサンブル」を楽しませてくれる優しいアルバムだ。ちなみにケニー、須田ギター(B.O.M.でも取り扱ってますよ!)のアドバイザーで愛用者でもある。

 
  MH-1398 THE BOXCARDS『All In』CD\2,573-(本体\2,450-)

昨秋、結成一年目にしてIBMA最優秀新人賞と最優秀インストバンド賞を獲得したスーパーグループ、今年も最優秀インストグループを受賞したボックスカーズ、今春発表の最新第2作。今年も最優秀マンドリンを獲ったアダム・ステッフィ(m)に、ロン・スチュワート(bj,f)とジョン・ボウマン(f)という文句なしの超スーパーピッカーを抱え、たとえば、フラット&スクラッグスの"I've Lost You"が、J.D.のニューサウスでトニー・ライスとリッキー・スキャッグスのフィルターを通り、ボックスカーズが料理するとこんな風になるといった、めちゃくちゃ端正な現代メインストリーム・ブルーグラスの粋を集めたバンド。

  RCSI-1085 AARON RAMSEY『Gathering』CD\2,573-(本体\2,450-)

Streets of Abilene/No Ones Found Her Yet/One Tear/Fare Thee Well/John Henry Blues 他全12曲

メインストリームのブルーグラスでもっともアグレッシブなバンドのひとつ、マウンテン・ハートの若きマンドリニスト、アーロン・ラムジー。「これはわたしの、精神的な意味での『Cold on the Shoulder』アルバムです」という、2006年のデビュー作につづく最新ソロ第二作。1曲"The Souls of Pioneers"ではフィドル以外の全ての楽器を見事に弾きこなす、体中がブルーグラスでできたような30歳、あきれるばかりのマンドリンテクはもちろん、自身のバリトンボイスで、父の書いた曲を中心にすばらしいブルーグラス作品に仕上げている。トニー・ライスが激賞するアーロン、そんな自らのアイドルでもあるトニーに敬意を表して、バリー・アバーナシーをリードボーカルに迎えた"One Tear"での見事なブルーグラス・アルバム・バンドぶりとパットン・ウェイジズのメチャすばらしい21世紀型スリーフィンガーロール、そしてリッキー・ワッソンを迎えた"Fare Thee Well"ではニューサウス再現を、トニーのギター(全4曲)とともに聴かせる。トニーのほか、ロン・ブロックやティム・クロウチorステュアート・ダンカン、ランディ・コーアズ、ティム・スタッフォードらにマウンテンハート……現在ブルーグラス界で最も充実する凄いピッカーたち。お勧めの現代ブルーグラスです。

  RCSI-1083 MIKE COMPTON & JOE NEWBERRY『Live』CD\2,573-(本体\2,450-)

モンローとブルースをこよなく愛して一スタイルを成したマンドリンの名手マイク・コンプトンと、オールドタイム・バンジョーの名手にしてシンガーソングライター、ギブソン・ブラザーズでヒットした“Ring the Bell”や"Help My Brother"などの作者でもあるジョー・ニューベリー(本作ではほとんどギターを担当)のふたりだけで創られた、すばらしく充実したライブ作品。フィドルチューン"East Tennessee Blues"をイントロに、モンロー名曲"Rocky Road Blues"や"Kentucky Waltz"やブルース"Sittin' On Top of the World"、そしてジョーのオリジナルなどを配し、エンターテイメントとしてのライブを楽しませる秀作に仕上げている。マイクは、"Evening Prayer Blues"でのブルースソロから"Kentucky Waltz"でのロマンチック(!?)な表現まで、モンロー・マンドリンの新境地を拓いていく……、おそらくジョン・ハートフォードの薫陶によってミュージシャンとしての視野を拡げてきた彼が、まったくひとりで創り上げた2011年発表の前作CD『Rotten Taters』(\2,573-)を越えて、あらゆるシチュエーションでの自信に満ちている。最後のクロウハンマーバンジョー&マンドリンによる"Fly Around My Pretty Lil' Miss"が凄いノリは、このデュオはこの興奮から生まれたのか?と思わせるすばらしさだ。

  JSRS-13 JOHNNY STAATS & DELIVERY BOYS『Time Moves On』CD\2,573-(本体\2,450-)

ジョニー・スターツ、昼間はウエストバージニアの宅配ドライバー、夜はクーン(アライグマ)ハンターにして凄腕ミュージシャンという肩書きで、ジョン・カウワンやサム・ブッシュらも参加してメジャーデビューしたこともあるジョニー・スターツが、その名もデリバリー・ボーイズ(配達人)を率いて最新作の発表である。ジョニーのマンドリンに、ジム・バンクリーブを尊敬するという凄いフィドラー17歳のレイ・コッシン、25年以上ジョニーとバンドを続けているというブッチ・オズボーン(bj)と同じくロジャー・ビセル(bs)、そしてデイル・アン・ブラッドリー・バンドやダレル・ウェッブ・バンドで活躍したデイブ・ボーン(g)。ウエストバージニアという土地柄でビリー・エド・ホィーラーとの共作"Big Coal River"と、デッドからセルダム・シーンでおなじみのトラッド"Rider"ほか、4曲のインストを含めたオリジナルは元気の出るニューグラスだ。

  REB-1851 JUNIOR SISK & RAMBLERS CHOICE『The Story of the Day That I Died』CD\2,573-(本体\2,450-)

If the Bottle Was a Bible/Jesse James/Lover's Quarrel/Old Bycycle Chain/A House Where a Home Used To Be/Walking In Good Company 他全12曲

現在トラッドグラスのもっとも安定したサウンドを聴かせるジュニア・シスク&ランブラーズチョイス最新作。とてもユニークなタイトル曲は若手マンドリンのホープ、アシュビー・フランク作(今月の各楽器別お勧め作品/マンドリンの項参照)のタイトル曲は、離婚に際して財産の半分を獲ろうとする不貞の妻を懲らしめるために死を偽装する……という物語らしい。2曲目はロニー・ボウマンの書いた「もしも酒瓶がバイブルだったなら」、そのほか、ソニー・オズボーンが美しいアール流バンジョーインストにした"Jesse James"をビリー・ホウクスは「Key of B」で、ドライブのかかった見事なロールの引っ掛かりを聴かせてくれたり、つづくトラッド曲"Jack and May..."ではじまるスタンレー・ブラザーズで知られる"Lover's Quarrel"、フラット&スクラッグスを思わせるkey of Gのビッグサウンドが心地いい"Old Bycycle Chain"は、久々に今秋来日予定のビリー・スミス作ほか、最後のとてつもなく早い"Drinking at the Water Hole"はさすがのラリー・スパークス作など、「演奏する彼らは第三世代だがどの曲にも第一世代のタッチが感じられる」という評がうなずける秀作。昨年のIBMA最優秀アルバムとソングをダブル受賞、ライマン公会堂で男泣きしたジュニア・シスク&ランブラーズチョイスは、ジョー・マリンズ&レディオランブラーズとともに、現在もっとも素直に聴けるトラッドグラスだろう。

  COMP-4573 SPECIAL CONSENSUS『Scratch Gravel Road』CD\2,573-(本体\2,450-)

今年のグラミー賞ブルーグラス部門にノミネートされたグレッグ・ケイヒル率いるスペシャル・コンセンサス最新作。昨秋のIBMAアワードショウでは、かつてのメンバーのジョッシュ・ウィリアムズとクリス・ジョーンズにサム・ブッシュとボビー・ヒックスのツインフィドルを加えたノミネート曲"Monroe"がすばらしかった(ムーンシャイナー11月号のとてもいい写真、見てね!!)。

  SKFR-1013 RICKY SKAGGS & KENTUCKY THUNDER『Music To My Ears』CD\2,573-(本体\2,450-)

1曲目、ビル・モンローの"Blue Night"から、自身のクロウハンマーでドン・ストーバー"Things in Life"、そしてビル・モンローを歌ったオリジナルのストレートブルーグラス、トンとんトンと3曲のトラッドグラスをつづけたのち、ベッキー・ビューラーとマーク・サイモスの書いたゴスペル、つづいてピアノから始まるポップ調、……かと思えばふたたびモンロー調マンドインスト"New Jerusalem"、そしてなんと!ビージーズのバリー・ギブが登場、昔からのブルーグラスファンだという彼の新曲"Soldier's Son"、そしてリッキーのナレーションが入りドックを偲んで捧げた"Tennessee Stud"やスタンレー・ブラザーズの濃い"Loving You Too Well"等々……。何の気負いも、てらいもなく、58歳という最良の時期を、充実したメンバーとともに「自分の耳に聴こえてくる音楽」をさまざまな角度から創る余裕のリッキー。そのメンバー、アンディ・レフトウィッチ(f)とコディ・キルビー(g)という若き超一級スーパーピッカーに、あたらしくジャスティン・モーゼズ(bj)とバリー・ベイルズ(bs)を加えた完璧なブルーグラス・アンサンブルが創るサウンド。1997年のエリック・クラプトン"Change the World"の作者として知られるのゴードン・ケネディとの共同プロデュースで自身の音楽観を広げる秀作。

  RUR-1104 DARRELL WEBB BAND『Breaking Down the Barriers』CD\2,363-(本体\2,250-)

19歳でロンサム・リバー・バンドに加入以来、J.D.クロウのニューサウス、ロンダ・ビンセントのザ・レイジ、マイケル・クリーブランド&フレームキーパーズなど、高校卒業後から数々のメジャーバンドを経験した東テネシーをベースにする才人にして、すばらしいテナーボイスの持ち主でマルチプレイヤー(メインはマンドリン!!)ダレル・ウェッブ。自らのバンドを率いて2010年のデビュー作『Bloodline』RHY-1064 \2,573-)につづく最新第2作。間違いないイーストテネシー産ブルーグラス。

  ROU-9122 STEELDRIVERS『Hammer Down』CD\2,573-(本体\2,450-)

ハイロンサムとトワンギーなリフをミックス、「ビル・モンローとロバート・ジョンソンの出会い」などというキャッチで知られるスティールドライバーズ、最新第三作にしてソウルフルなサザンロック・ボイスがブルーグラスにうまく溶け込むアンサンブルをモノにしている。クラスタープラッカーズで知られるリチャード・ベイリー(bj)、マイク・フレミング(bs)、タミー・ロジャーズ(f)といった、ナッシュビルの酸いも甘いも知るベテランたちオリジナルメンバーに、本作からアラバマ州マスクル・ショールズのシンガー/ソングライターで30歳のゲイリー・ニコルズ(g)とクラスタープラッカーズやディキシーチックスのブレント・トリット(m)が新加入、スワンプ風(泥臭い)サザンロック調ハイロンサムを聴かせる。ムーンシャイナー誌2008年2月号(MS-2504 \525-)にカバーストーリーあり。ちなみにビル・モンローと「十字路で悪魔に魂を売り渡した」という伝説のデルタブルースシンガー、ロバート・ジョンソン、同じ1911年生まれだって、知ってた?

 ■ブルーグラス発掘・編集最近作
 最近発売された昔懐かしのブルーグラス!!
  BACM-398 BARRIER BROTHERS『Bluegrass Classics』CD-R \2,573-(本体\2,450-)

Blue Moon of Kentucky/Gotta Travel On/Polka On a Banjo/Crying My Heart Out Over You/My Little Georgia Rose/Salty Dog Blues/Earl's Breakdown/Cabin in the Hills/Flint Hill Special 他全28曲

上記1曲目から9曲目まで、これでもか!とばかりのビル・モンローとフラット&スクラッグスのヒット曲オンパレード。この調子で全28曲、次から次へとブルーグラスを創ったモンローとフラット&スクラッグスが(数曲は違うけど)、なんと、チョッとだけどスタンレー風のボーカルとバンジョーで――つまり、モンローの「激」とレスターの「味」とアールの「技」を抜いて――聴かせてくれる。さらに全編を駆け抜けるというか縫いまくるというか、わがアイドル、ベニー・マーティンのフィドルが所構わず顔を出す楽しさ。メジャーのフィリップ・レコードから『Golden Bluegrass Hits』と『More Golden Bluegrass Hits』(共に1962)として日本やヨーロッパでも発売され、広くブルーグラスを世界に紹介したバリア・ブラザーズ。その二枚のアルバムを順に24曲収め、1960年にシングルで発表した4曲をプラスした全28曲。トラッドグラスファンに強力お奨めの60年代ブルーグラス大名盤である(ただし、マンドリンがなきゃダメとか、スネアが入っているとだめという人にはゴメン)。ブルーグラスのフィドルとバンジョーの役割、そしてトリオハーモニーのイロハまで、「激」/「味」/「技」抜きの聴いていて気持ちいいブルーグラスが存分に楽しめる秀作だ。

 
  JASMD-3608 V.A.『Bluegrass: That High Lonesome Sound』CD2枚組\2,888-(本体\2,750-)

ムーンシャイナー誌12月号で大阪トラッドグラスの伝統を守る「千日前ブルーグラスアルバムバンド」の紹介と同時に特集した「アーリーブルーグラス」へのお誘い。その代表的な録音を集め、イギリスから今夏に発表された一枚。ソニー・オズボーンが14歳で1952年に録音した"Uncle Pen"を1曲目に、1953年発売のロウズ・ブラザーズ"Orange Blossom Special"が2曲目、つづいて1960年代に日本盤が出ていたバリア・ブラザーズ、4曲目ラッキー・チャップマンの"Blue Grass"は、なんとジョン・ダッフィによるアグレッシブなマンドリン・インスト!!……などなど。たしかに録音も良くないし、演奏技術もスーパーなわけない、けれどもこの強烈なエネルギーと、それぞれの曲の深い味わいとウキウキ/ワクワクは何だろう? ……この麗しい!?アーリー・デイズ・オブ・ブルーグラスの雰囲気にどっぷりと浸ることを強力!オススメします!!

  RCSI-1079 GRAZZ MATAZZ『Deliquent Minor』CD\2,573-(本体\2,450-)

Mapleview Rag/Walkin'One and Only/Oh, Lady Be Good/One Morning in May/After You've Gone/Yodel Lady 他全10曲

ブルーグラス45の大塚章(m)とアルとパティ・ぺタウェイ(元)夫妻のグラズ・マタズが残した唯一のアルバム。ジェスロ・バーンズやベラ・フレックらをゲストに、マイク・オルドリッジやピート・ケネディらワシントンDC地区の優秀なミュージシャンを集め、パティの女性ボーカルを生かしたトラッドやスタンダードなど、ドーグ以降のアコースティック・スウィング作品として、1985年にワシントンDC地区の音楽家連盟のアワードショウである「ワミー」の最優秀アルバムにも選ばれた秀作。なおアルは2005年、フィンガーピッキンによるヘンリー・マンシーニ曲集『Henry Mancini, Pink Guitar』でグラミー賞最優秀ポップインストアルバムを受賞している。また大塚は昨年、念願の初ソロアルバム『First Tear』(PATUX-231 \2,573-)を発表、11月にはブルーグラス45との全国ツアーで久々に来日、ムーンシャイナー2012年10月号で大特集がある。

  RCSI-1075 OLD & IN THE WAY『Old & In The Way』CD\2,573-(本体\2,450-) 限定入荷注意!

Pig In A Pen/Midnight Moonlight/Old And In The Way/Knockin' On Your Door/The Hobo Song/Panama Red/Wild Horses/Kissimmee Kid/White Dove/Land of the Navajo. 以上全10曲

日米ともに長い間にわたって廃盤となっている大名盤がヨーロッパから限定入荷。1970年代に発表されたブルーグラス作品でもっとも売れたアルバムとされるピーター・ローワン(g)、デビッド・グリスマン(m)、バッサー・クレメンツ(f)、そしてアメリカン・ロック界のカリスマ、ジェリー・ガルシア(bs)らによる1973年、ほんの短期間だけ存在した奇跡のブルーグラス・ライブ大名作である。すでに会社がなくなった「LINE」レコードの残り物、いつなくなるか分かりません!ご注意!! なお、グリスマンの私的レーベルからから発表された同一メンバー同時期のライブCD2枚、『High Lonesome』(ACD-19 \2,573-)と『Breakdown』(ACD-28 \2,573-)も在庫あります。

  RG-4000098 JOHN HARTFORD『Aereo-Plain/Morning Bugle: The Complete Warner Bros. Recordings』CD2枚組\3,780-(本体\3,600-)

フラット&スクラッグスをこよなく愛し、アールとベニー・マーティンに私淑し、現在もあらゆるところで耳にする世界ヒット"Gentle On My Mind"で1968年にグラミー受賞、ハリウッドでTVスターとして成功するが、連続TVドラマ主役のオファーを蹴ってナッシュビルに戻り、その後ブルーグラス/ニューグラスの精神的支柱となった偉大なジョン・ハートフォード。彼が1971年、バッサー・クレメンツ、ノーマン・ブレイク、タット・テイラー、ランディ・スクラッグスとともに、デビッド・ブロムバーグというニューヨークのヒッピーに、「テープを回し続けて……、君がマスターを仕上げるまで絶対にプレイバックは聴かないから」というコンセプトで録音した名盤『Aereo-Plain』とその未発表曲。ザ・バンドやジャニス・ジョップリン、佐野元春などのプロデュースで知られるジョン・サイモンをプロデューサーに、ノーマン・ブレイクとデイブ・ホーランドを迎えた72年の『Morning Bugle』とその未発表曲。。ブルーグラス史に残る1971年と72年の大名盤がついに米国盤として発売、しかも8曲(Can't You Hear Me Callin'/Cumberland Gap/Orange Blossom Special/Don't Let Your Deal Go Down/Back Up and Push 他)、両セッションから4曲ずつの未発表入り!かつ、ヨーロッパ版では味わえなかった抜群の音質での米国初リリース。

 ブルーグラス旧譜のお奨めコーナー!?
 ■トラッドグラス
  第一世代が確立した伝統様式を継ぐ
  RC-112 THE SIDEMEN『Almost Live at the Station Inn』CD\2,573-(本体\2,450-)

かつて毎週火曜日の夜、ナッシュヴィルのステイション・インでライヴを続けたユニット、ザ・サイドメン。メンバー各人が有名バンドのサイドマン(バックミュージシャン)で構成されるこのグループの、本業だけでは消化しきれないエネルギーを発散させた、若さと熱気のアルバム。常に流動的なサイドメンだが、1994年この作品でのメンバーは、マイク・バブ(bs)、ジミー・キャンベル(f)、テリー・エルドレッジ(g)、ロニー・マッカーリー(m)、ラリー・パーキンズ(bj)、ジーン・ウーテン(d)に、エド・ダイがゲスト。トップ・バンドで鍛えられた実力で、多彩なレパートリーを見事にこなすスーパーバンド。日本のレッドクレイから発表され、来日ツアーもした当時若かった彼ら、あれから20年、今や米国ブルーグラス界の重鎮たちだ。

 ■ニューグラス/プログレグラス
 ブルーグラス伝統様式に、他の音楽様式を加味。
  HS-1004 TIM O'BRIEN『Two Journeys』CD\2,888-(本体\2,750-)

現在ブルーグラス界最高のシンガーソングライターでクリエーターのひとり、ティム・オブライエンが自身のルーツ、アイルランドに迫った2001年作品。ケビン・バークやジョン・ウィリアムズらケルト系ミュージシャンを迎え、アイリッシュの歌姫カレン・ケイシーとのモンローブラザーズ"What Does the Deep Sea Say?"、ケンタッキーのダレル・スコットやケイジャンとオールドタイムのダーク・パウェルらとの南部音楽、そしてビートルズの"Norwegian Wood"で締める。ヨーロッパとアメリカのさまざまな民族の持つ精神を背景に、ティムが解釈した意欲作。

 ■女性ブルーグラス&オールドタイム
  RUR-1092 CARRIE HASSLER『The Distance』CD\2,027-(本体\1,980-)

Luxury Liner/All I Have To Do Is Breathe/Catch My Breathe/Keep Your Memory Warm 他全8曲

2006年にマウンテンハートのスーパーフィドラー、ジム・バンクリーブのプロデュースでアルバム、『Carrie Hassler & Hard Rain』(RHY-1028 \2,573-)としてデビューしたテネシー出身のカントリーガール、キャリー・ハスラー。その硬質で伸びのあるカントリーボイスでハードコアなコンテンポラリーブルーグラス・サウンドに存在感を持つ彼女2012年の3作目、グラム・パーソンズ/エミルー・ハリスの"Luxury Liner"を1曲目にしたミニアルバム。スティーブ・ガリーのプロデュースで、ロン・スチュワート(bj,f)とジャスティン・モーゼス(d,f)というふたりのマルチプレイヤーのほか、ティム・スタッフォード(g)、アラン・バイビー(m)、マーク・フェイン(bs)、マーク・ロウズ(perc)に、スティーブとデールアン・ブラッドリーのハーモニーという豪華バックアップ。ブルーグラスと曲によってはスティールギターも参加して泣かせるカントリーなどを自由にクロスオーバーする女性シンガーである。

  REB-1842 DEHLIA LOW『Ravens Crows』CD\2,573-(本体\2,450-)

アンニャ・ヒンクル(f)のアパラチアン・ルーツ色の濃い女性ボーカルとオリジナル5曲を軸に、ハンク・コックランとウィリー・ネルソン共作で未発表だった曲をノーラ・ジョーンズがカバーしたホンキートンクものや、最後にカーター・ファミリーのトラッド"Cannonball Blues"を見事なスロー・ブルースにアレンジしたカバーを配したデリア・ローのレベルからのデビュー作。アーロン・バランスの新感覚ドブロ、ブライアン・クレンデニン(m)、グレッグ・スティグレッツ(bs)ら、アパラチアど真ん中、ノースカロライナ州アッシュビルの若いバンジョーレス5人組をストリングダスターズのトラビス・ブックがプロデュース。アーニャとステイシー・クロウド(g)の女性ハーモニーを軸に、アーニャの陰影を持ったハスキーなバリトンボイスが魅力だ。

  COMP-4566 BEARFOOT『American Story』CD\2,573-(本体\2,450-) (歌詞付)

あたらしい女性リード・ボーカリスト、チョッとハスキーでブルージーなノーラ・ジェーン・ストラサーズ(g)に交代した若者バンド、ベアフット最新作。まだ20代の柔らかなポップ感覚で書いたノーラのオリジナルを中心に、クラスタープラッカーズからディキシーチックスを経験したポップな感覚の持ち主ブレント・トリットのプロデュース/録音で、学生ブルーグラス時代の仲間、ジェイソン・ノリス(m)、アンジェラ・オウディーン(f)、トッド・グリーベ(g)、P.J.ジョージ(bs)から成るベアフット、コントロールの効いたハッピーなニューグラスサウンドも決まる。お勧めの若い女性ブルーグラス作品。

 インスト作品
 ■話題のインスト最近作
  PCP-12001 CARL JACKSON『Grace Notes』CD\2,573-(本体\2,450-)

Amazing Grace/Life's Railway to Heaven/What a Friend We Have in Jesus/I'll Fly Away 他全12曲

スリーフィンガーピッキンに関しては、圧倒的なキャリアを誇るカール・ジャクソン。これまでに出会った思い出深いギターを1本ずつ12曲、1曲ごとにギターを介したエピソードを語りつつ、有名ゴスペル曲をフィンガーピッキンする暖かいギターインスト集。1971年、高校生のときにジム&ジェシーをバックに発表したデビューバンジョーアルバム『Bluegrass Festival』が衝撃的で、つづくグレン・キャンベル・バンドにいるときに『Banjo Player』(1973)を発表、その"Orange Blossom Special"(ビル・モンローのビーンブロッサム・ライブにも収録)に度肝を抜かれたバンジョーピッカー数知れず、その超ハイレベルな指(スリーフィンガー)には定評がある。そののち、「南部」をことさらに意識したシンガーソングライターとして大転進、1991年にエミルー・ハリス&ナッシュランブラーズをバックにジョン・スターリングとの『Spring Training』でグラミー受賞。そののちはプロデューサー/ソングライターとして、2003年にはジョニー・キャッシュやジェイムズ・テイラー、ドリー・パートンやアリソン・クラウスらを迎えたルービン・ブラザーズに捧げる『Livin', Lovin', Losin': Songs of the Louvin Brothers』(2003)でグラミー受賞、また最近作は、マーク・トウェインを題材にした2枚組CD『Mark Twain: Words & Music』(2011)で、マーク・トウェイン役にクリント・イーストウッド、ハックルベリー・フィン役にジミー・バフェットを配し、エミルー・ハリスやビンス・ギル、シェリル・クロウやロンダ・ビンセントらがブルーグラスを演じた作品をプロデュース。そんな今年9月に還暦を迎えるアーティスト、カール・ジャクソンの愛情タップリ、1800年代中期製のマーティン・パーラーギターから2012年製のレコーディングキング・パーラーギターまで、さまざまなギターを生指で弾いて聴かせるそれぞれのギターのキャラクターが楽しいギターインスト作品である。

 
  PC-1183 ALAN BIBEY & WAYNE BENSON『Mandolin Chronicles』CD\2,573-(本体\2,450-)

マンドリン世界を創造したブッシュ/グリスマン以降、クリス・シーリ以前の中堅ミュージシャンで、ともにブルーリッジ系ブルーグラスのスーパーピッカーであるサード・タイム・アウトのウェイン・ベンソン43歳とグラスタウンのアラン・バイビー48歳による楽しい!ツイン・マンドリン集。ビル・モンローの特徴的フレーズをモチーフにしたふたりの掛け合いのオリジナル曲にはじまり、ビル・エマーソンのバンジョー名曲"Sweet Dixie"のマンド対決、ラッセル・ムーアのボーカルを迎えた"Another Night"、そしてマイク・コンプトンに教わったというビル・モンローの未発表曲"Pilgrim's Knob"、ほかにチャーリー・パーカー曲のジャズマンド対決、最後にトミー・ジャクソンのフィドル名曲"Crazy Creek"のふたりだけのデュオ・カバー。そのほかはふたりの書いたオリジナルを、ロン・スチュワート(bj,f)とワイアット・ライス(g)、ハロルド・ニクソン(bs)という申し分ないメンツを配して、マンドリンファンにはおなか一杯、楽しいお勧めの一枚。アランは1985年以来、ニュークイックシルバー、サードタイム・アウト、ルー・リード&カロライナ、そしてブルーリッジ、いずれも話題バンドに在籍、その間に残した有名なソロの数々はタブ譜集『Alan Bibey』(\1,575- 絶版につき限定超特価)にもなっている。そして2006年12月以来、グラスタウンで活躍、2007年にはSPBGMA最優秀マンドリンにも選ばれている。同じノースカロライナ生まれのウェインは1989年、10代でスコット・ベンソンに誘われてライブワイアーに参加、1993年からアランに代わってサード・タイム・アウトに就職、2004年ジョン・カウワン・バンドに移籍するも2007年、ふたたびサードタイムアウトに戻り現在に至る。なお、グラスカルズのバンジョー奏者クリスティン・スコットは妻である。

  PATUX-234 CORY PIATT『Daydreams』CD\2,573-(本体\2,450-)

7歳でマンドリンを弾きはじめ、現在はケニー&アマンダ・スミス・バンドで超デリケートなケニーのリズムギターに乗っかって素晴らしいマンドリンを聴かせているコリー・ピアットのデビュー作。そのすごいマンドリンを、いまや若者のスタンダード・ジャム曲となりつつあるダロル・アンガーの"Ride the Wild Turkey"ほか、ボーカル曲を4曲(話題のボックスカーズのキース・ギャレットが2曲とロニー・ボウマン1曲、ブルームーン・ライジングのブランドン・ボスティック1曲)に自身のオリジナル・インスト曲を配した、バラエティに富んだ楽しめるマンドリンインスト集。バックアップには今もっとも旬の若手スーパーピッカーたち、今年20歳!クレア・リンチ・バンドにいながらトニー・ライス・ユニットでリッキー・シンプキンズのトラ(ムーンシャイナー誌8月号グラビア写真)を努める話題のブライアン・マクドウェル(ギターもすごい!)のフィドル、すでに有名バンドを渡り歩き現在はシエラ・ハル・バンドのジェイク・スタージェル(g)のふたりに、スコット・ベスタル(bj)とランディ・コーアズ(d)、マーク・シャッツ(bs)というベテランが脇を固める。2曲でジム・バンクリーブ(f)やコリーの弟オウエン・ピアットが素晴らしいバンジョーを聴かせるなど、聴き所満載。

  SMB-2012 SLEEPY MAN BANJO BOYS『America's Music; Classic American Bluegrass』CD\2,573-(本体\2,450-)

"Foggy Mountain Breakdown"、"Salt Creek"、"John Hardy"、"Bugle Call Rag"...他、ブルーグラスの超スタンダード12曲を見事、完璧に演じるミゾーニ3兄弟、スリーピー・マン・バンジョー・ボーイズ。ニューヨーク・シティ郊外に住む彼ら、最年少のバンジョー奏者ジョニー9歳、フィドルのロビー11歳、ギターのトミー13歳。はっきり言いますがバンジョー、その右のインパクトは十分本物です。子供の才能ってすごい。それを伸ばそうとする米国のメディアやミュージシャンのコミュニティが、またすばらしい。「子供だから」、とか「親の七光り」とか、そんな言葉はないよ。マイク・コンプトン(m)、そしてマイク・バブとミッシー・レインズ(bs)がバックアップ、最後にボーナスで、J.D.クロウとの"Flint Hill Special"共演のライブが収められている。嬉しいでしょ?こんな子供たちを見るのって。昨年来メディアやフェスで引っ張りだこも納得!

  PATUX-231 大塚 章『First Tear』CD\2,573-(本体\2,450-)

ムーンシャイナー10月号のカバーストーリーでもある大塚 章のソロデビュー作。アキラは1973年以降、アメリカにとどまり、数々のバンドに参加、ワシントンDC地区のブルーグラスに大きな功績を残している。デビッド・グリア(g)やマイク・マンフォード(bj)、リッキー・シンプキンズ (f)らを基本セットに、日本から兄のジョッシュ大塚、ロカビリーのビル・カーチェンを含むさまざまなゲストを迎えて演じるブルーグラス、ニューグラス、スウィングなど。恩人でもある故ジョン・ダッフィに捧げたラスト、ライブ録音"Heartaches"のエディ・アドコックとトニー・ライスが凄い!! 40年前に米国移住したアキラ、念願のソロ作は、すばらしい作品になった。

 各楽器別お勧め作品
 (楽器奏法や教則、またCDに関してはミュージシャン歴豊富なスタッフがアドバイス、また楽器につきましては、本体やパーツなど、各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください)
 ■ギター
  COMP-4279 PHILLIPS GRIER & FLINNER『Todd Phillips, David Grier & Matt Flinner』CD\2,573-(本体\2,450-)

偉大なフラットピッカー、デビッド・グリアとベーシスト、トッド・フィリップス、2011年にバリンジャーファミリーのバンジョー奏者として来日したマンドリン(本職)のマット・フリナーのトリオが1999年に発表したクールで知的なアコースティック・トリオ・アンサンブル作品。1970年代を生き抜いたブッシュ/ライスら、ノーてんきな(いい意味だぞ!?)ブルーグラスらしさから生まれるドライブによるエキサイトメントは控え、それぞれの楽器のあり方!?とトーン?!に集中して創られた音世界は、聴き込んでいくほどに深い。彼らにはもう1枚、ビル・モンローからビートルズなどのカバーばかりを集めた『Looking Back』(COMP-4342 CD\2,573-)がある。

 
  GT-0665 DON RENO『Golden Guitar』CD\1,260-(本体CD\1,200-)

Grey Eagle/Polka on the Guitar/Turkey in the Straw/Dixie Medley/I Like Mountain Music 他全15曲

お蔵入りしていたドン・レノ(1927-1984)、1972年録音のギターインスト・アルバムが1999年にCD化されたものが、さらに廉価版として再々登場、ブルーグラス・フラットピッキンのお手本作品である。ドック・ワトソン登場以前からバリバリのフラットピッキンを聴かせていたドン・レノ、13歳でアーサー「ギター・ブギ」スミスのバンドに入ったキャリアから当時のポップ音楽にも精通した音楽観は彼のメイン楽器であるバンジョーにも遺憾なく発揮されているのはご承知の通り。スクラッグス同様、彼らの育ったカロライナのピードモント地方は、けっこうな音楽先進地だったのだろうか。

■バンジョー
 (ムーンシャイナー連載のチチ松村「バンジョー祭り」、世界のバンジョー音楽をお見逃しなく!!)
  WOU-1007 EARL SCRUGGS『Nashville's Rock』CD\2,573-(本体\2,450-)

1969年にフラット&スクラッグスを解散、アール・スクラッグス・レビューがデビューするまでの間、47歳のアール個人名義で1971年に発表されたバンジョーインスト作品のCD化。当時、このBGM風のポップなロッキンサウンドは多くの人が批評したが、わたしはこのアルバムでバンジョーのトーン、そしてアール独特のメロディの取り方(スリーフィンガーとの折り合い)を学んだ。当時17歳の息子ランディのほか、ナッシュビルのスタジオ・ミュージシャンたちに囲まれたアールが、当時のロックヒット曲を次々と演じる。見事なスリーフィンガーでの"Hey Jude"、トラッドゴスペルが美しい大地を感じさせる"In the Gloryland"はベラの"Big Country"に通じる壮大な景色を見せ、そして最後にオーケストラとの共演では生指!単音弾き「明日に掛ける橋」など、アールのバンジョー天国だ。アール信奉者には、彼の本質がぎっしり詰まった必聴/必携の一枚だぞッ!!

 
  E1-2133 BELA FLECK & FLECKTONES『Rocket Science』CD\2,573-(本体\2,450-)

いまやジャズ/クラシックを越えて米国音楽界の重鎮とまで言われるベラ・フレックのオリジナルメンバーに戻ったフレックトーンズ2011年の最近作。2012年のグラミーでも、本作からベラ・フレックとハワード・リービー作曲の"Life in Eleven"が最優秀インスト作曲賞を受賞している。バンジョーという楽器を最先端音楽の中で自由に転がした、その功績はアール・スクラッグスに匹敵する偉大なものだ。ムーンシャイナー2012年5月号で紹介されたアールの葬儀での追悼スピーチは素晴らしかった。

  PC-1147 V.A.『Ultimate Pickin'』CD\2,573-(本体\2,450-)

Clinch Mountain Backstep/Sally Ann/Steel Guitar Rag/Home Sweet Home/Dear Old Dixie 他全20曲

スコット・ベスタルが中心になって1990年代の若手スーパーピッカーたちが発表したインストシリーズのベスト集。2005年に発売されたものの会社が売却されすぐに入手不能となった作品が限定入荷。スコットのバンジョーほか、ジェフ・オートリー(g)、ウェイン・ベンソン(m)、オウブリー・ヘイニー/リッキー・シンプキンズ(f)、ロブ・アイクス/ランディ・コーアズ(d)、マーク・シャッツ(bs)、現在第一線のベテランたちが超有名インスト曲で遊ぶ至福のブルーグラス・インスト集。

 ■マンドリン
  RCSI-1051 MIKE COMPTON『Rotten Taters』CD\2,573-(本体\2,450-)

ビル・モンロー・スタイル・マンドリニストとして知られるマイク・コンプトンが、トラッド・ブルーズを中心に、バディ&ジュリー・ミラーのカバーと自作曲などをマンドリンの弾き語りで聴かせるソロ・パフォーマンス。オーストラリアのルシアー、ポール・ダフ製作のF-5(2011年)マンドリンとH-5(2009年)マンドラを使用、昨年夏オーストラリアでのスタジオ・ライブ録音。近年のテクノロジー(音程修正など)を使わず、生身のアーティスト、マイク・コンプトンを聴かせるという生録音、ディープなファンにはこの上ない究極のソロだ。

 
  PATUX-182 FRANK WAKEFIELD『Ownself Blues』CD\2,573-(本体\2,450-)

グリスマン一家のマンドリン・グル(導師)、フランク・ウェイクフィールドの2009年作は、最高作と言ってもいい大秀作。ジョーダン・タイスやマイケル・クリーブランドら、まさに75歳の彼にとっては孫世代のスーパーピッカーたちを得て、そのウキウキとした様子が目に浮かぶようなすばらしいブルーグラス作品。ビル・モンローよりも「モンローらしい」と言われたというフランク。本作でもその旺盛な創造力は衰えず、一聴するだけでは「バタバタバタバタ……」という印象の音の粒、その一音ずつに魂が聴こえるのは晩年のモンローに匹敵する凄さだと、わたしは思う。……そして2011年作の最近作はモンロー曲集『Tribute to Bill Monroe』(PATUX-227 |2,573-)も当然、凄い!!

  DGR-001 JUSTIN MOSES『Dusty Roads』CD\2,573-(本体\2,450-)

驚くべきマルチプレイヤーぶりで、現在もっともホットなミュージシャン、ジャスティン・モーゼズが2006年、20代前半のときに発表した唯一のソロ作品。マンドリン・インストがメインだが、全12曲中7曲はボーカルやハーモニーも含んですべて自分ひとりの録音というスーパーマルチプレイヤー。2000年、ブルー・ムーン・ライジングに参加、2005年にシエラ・ハルのハイウェイ111の創立メンバーとして活躍、ニューファウンド・ロードなどを経て2009年のダン・ティミンスキ・バンドに参加。現在はリッキー・スキャッグスのケンタッキーサンダーのバンジョー奏者として活躍中。要注意人物です!

  OTH-1211 オールドタイム・ヘラルド誌『2011年6月/7月号』Book\1,260-

英語版オールドタイム音楽の季刊誌。オールドタイムにおけるマンドリン大特集が興味深い伝承音楽の情報満載の52頁。

 ■フィドル
  RC-113 JIMMY CAMPBELL『Pieces of Time』CD\2,573-(本体\2,450-)

2003年、事故で他界したザ・サイドメンのフィドラー、ジミー・キャンベルが97年に、わがレッドクレイレコードから発表した最高作。マイク・コンプトン(m)、ロニー・マッカーリー(g)、ダナ・カップ(bj)、マイク・バブ(bs)らのバックに、ビル・モンローが参加、ビルの最後の録音でもある(モンロー最後の録音のひとつが日本のレッドクレイにあるって、ちょっと凄くない……!?)。"Down Yonder"、"Jenny Lynn"、"Soldier's Joy"他、すばらしいケニー・ベイカー系の正統派ブルーグラス・フィドル集。

 
  COMP-4275 DAROL ANGER『Diary of a Fiddler』CD\2,573-(本体\2,450-)

フィドル求道者ダロル・アンガーの1999年大名盤。ブルーグラス、ブルース、ジャズ、ケープブレトン(ケルト)など、さまざまな北米フィドルの第一人者をゲストに迎え、まさしく収録されているビートルズ曲"With a Little Help from My Friends"そのままの楽しい作品。ゲストは故バッサー・クレメンツ、ステュアート・ダンカン、サム・ブッシュ、ナタリー・マクマスター、マット・グレイザー、リチャード・グリーン、ブルース・モルスキー、ティム・オブライエン、そして当時10代のケイシー・ドリーセン他、フィドルの多様な楽しさが詰まったとても楽しい豪華作品。弓使いミュージシャン必聴!!

  RHY-1029 JIM VAN CLEVE『No Apologies』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

現在もっともアグレッシヴなブルーグラス・フィドラー、マウンテン・ハートのジム・バンクリーヴのデビュー・ソロ作品。インストが6曲とボーカル物が5曲、アダム・ステッフィ(m)、クレイ・ジョーンズ(g)、ジェイソン・ムーア(bs)、ロン・スチュワート(bj)、ロブ・アイクス(d)の6人を基本に、ブライアン・サットン(g)を5曲で起用、なぜ、50年前に完成されたブルーグラスが半世紀を経た今も、執着と挑戦の対象であり続けるのか、つまりそれがブルーグラス、五つの楽器が一瞬の隙も見せずにひたすら緊張し続けている理由なのだ。凄い!! 2007年のグラミー・ノミネート作品でもある。

■ドブロ
  REB-1101 SELDOM SCENE『Best』CD\2,573-(本体\2,450-)

City of New Orleans/Sing Me Back Home/500 Miles/Hello Mary Lou/Sweet Baby James/Paradise/Darling Corey/Little Georgia Rose/Rider 他全16曲

2012年12月29日、マイク・オルドリッジが73歳で亡くなった。ジョッシュ・グレイブスがブルーグラスに持ち込んだドブロを、そのトーン/発想法ともにまったく違うレベルに持ち上げ、ブルーグラス以外のさまざまなニーズに対応した第一人者である。なんと言ってもマイクのキャリアが花開くのは、1971年秋に結成されたセルダム・シーンから。折からのシンガーソングライターの隆盛とともに、都会の大人のブルーグラスとして受け入れられた『Act 1』から『Act 3』までの初期シーンから美味しい曲を全16曲ピックアップしたベスト集が、一昨年秋の結成40周年を記念してジャケットを一新して再発売。なおムーンシャイナー誌、マイク・オルドリッジ追悼特集号は2013年2月号、またセルダム・シーン40周年記念ライブリポートは2012年1月号(\525-)参照。

 
 オールドタイム&フォーク新入荷
  RCSI-1086 JIM HURST『Intrepid』CD\2,573-(本体\2,450-)

Long and Lonesome Old Freight Train/Papa's Knee/Open G Medley/Long Black Train/Lock on Me 他全13曲

デビッド・グリスマン親子との『Folk Jazz Trio』(2011)のすばらしいギターがまだ耳に残るジム・ハーストの最新作はソロボーカル集。クレア・リンチ・バンドをはじめ、長年サイドマンとして活躍してきたジムは、「これまで、自分自身のサウンド作りはしたことがなかった。今回は初めて、自分を前面に出した」という。それだけ丁寧に、ギタリストとしてのアイデンティティも失わずにボーカルのバックや間奏ではきっちりギターを聴かせる。ルイーザ・ブランスコム作のブルージーな"Long Black Train"や、両親が書いた唯一の曲というとても優しい"Through the Garden"から、アイドルだったジェリー・リードの"Lock On Me"など、さらにインスト"Open G Medley"には"Buffalo Gals"、"Gold Rush"、"Groundspeed"が収められ、つづく真夜中にギターと話しながら作った"Impressions"……。ジムの人柄そのままのアカペラヒム"Just As I Am"を例に挙げるまでもなく、スターシンガーにありがちな押し付けがましさは微塵もなく、ギターと自分の正直な姿を見せてくれる。最後の1曲"He Makes You Strong"のみ、アマンダ・スミスとアリス・ベスタル、友人のご夫人ふたりとバスボーカルのシェルトン・フィーゼルを迎えた四重唱。ジムのギターを未経験の人には、上記のデビッド&サム・グリスマンとのギター/マンドリン/ベースのトリオ『Folk Jazz Trio』(ACD-76 \2,573-)を大推薦!!

 
 オールドタイム&フォークお勧め作品
  RC-126 渡辺敏雄『The Fiction Twins』CD\2,573-(本体\2,450-)歌詞付き

ブルーグラス45ではベース、シャギーマウンテンボーイズではバンジョーから現在はマンドリンを担当する渡辺敏雄B.O.M.社長が、1930年代に大ブームを巻き起こしたブラザーデュオ、中でもモンロー・ブラザーズを再現した力作。よく選曲された美しいメロディーを丁寧に、モンロー兄弟が持っていた初期ドライブをうまく表現している。レスターもアールもきっとそうしたように、1960年以前のアメリカン・ポピュラー音楽の原点のひとつといえるブラザーデュオのメロディ/ハーモニーとビートを見事に再現した、秀作である。

 カントリー新入荷
  RCSI-1088 MONTE GOOD『A Texas Honky Tonk』CD\2,573-(本体\2,450-)

That Girl Who Waltz on Tables/I Flew Over Our House Last Night/The Corner of My Mind/Red Wine and Blue Memories/The Right Combination(with Jenee Fleenor)/Way Down Texas Way 他全12曲

高校時代に初めてのバンドを組んで地元オクラホマのダンスホールでデビュー、その後ペダル・スティールギター奏者としてのキャリアを重ね1989年にナッシュビルに移り、さらにメジャーアーティストのバックバンドのリーダーまで勤めてきたモンテ・グッド。子供の頃にオクラホマやテキサスのダンスホールで聴いた音楽が忘じ難く、ソロキャリアのデビューアルバムとして発表したのが、これ。モンテとともにナッシュビルのメインストリームでは聴かれなくなったホンキートンクの王道サウンド、テキサスシャッフルをプロデュースするのはブルーグラス・ドブロで知られるランディ・コーアズ。アコースティックで鍛え上げた抜群のセンスを、エディ・レンジのペダルスティールとジョニー・カーペンターのフィドル、そして抑制の効いたジェイムズ・ミッチェルのエレキギター、そしてブルーグラス・スーパーグループのマウンテン・ハートでギター/ボーカルを担当するジョッシュ・シリングのピアノといったメンバーの音をきっちりと区分けして丁寧に聴かせる。アーネスト・タブ、ハーラン・ハワード、トム・T.ホール、ポーター・ワゴナー、ビリー・シェリル、ウィリー・ネルソン、ビリー・ジョー・シェーバーらカントリー大御所らのカバーをスッキリと聴かせる。

 
  SHBT-015 LYNN ANDERSON『Cowgirl II』CD\2,573-(本体\2,450-)

Ride, Ride, Ride/Turn the Herd (feat. Barry Corbin & Bob Kingsley)/Mexican Angel (feat. Rollie Stevens)/Bandita (feat. Michael Hearne)/Only the Rocks Live Forever/Buckskin Horse/Virginia City/The Loan/The Loan (Duet) [Bonus Track] [feat. Belinda Gail] 全9曲

1970年に発表された「ローズ・ガーデン」が大ヒットしたリン・アンダーソン(1947-)。いわゆる70年代ポップカントリーの寵児で、両親ともにカントリーソングライターとして活躍したというサラブレッド。本作品はそんな父親ケイシー・アンダーソンがプロデュースした通算33枚目になる現在の最近作。なお、2008年にウェスタン・ヘリテージ・アワードを受賞した前作『Cowgirl』(SBT-014 \2,573-)もある。たちだ、2枚のアルバムともにすでに廃盤なので限定供給となります。

  AHE-5117 JAKE PENROD『Closer To Me』CD\2,573-(本体\2,450-)

The Girls Next Door in Austin/A Bright-Red Indian Paintbrush/Big Yellow Moon/Can't You Hear My Heart A-Breakin'/When I Was Dreamin' 他全12曲

ハンク・ウィリアムズのカバー集が評判を呼んだ若者ジェイク・ペンロッド、初のオリジナル曲集は、なんと!ペダルスティール、ギター、ピアノ、ベース、スネアの全楽器をひとりでこなした真摯なカントリー作品である。すでにメインストリーム音楽産業の仕組みがバレバレになるなか、近年、ヒットや売り上げよりも自分の音楽に正直たろうという若者があちこちで増えてきている。そして彼ら、やたらうまい上に、感情エネルギーも半端じゃなく、なんせ筋が通っている。ブルーグラスなんて、そもそも売れない音楽(基本的に音にはまってしまったから仕方ない)を一生懸命にやる一群と同様に、そもそも売ること/受けること(=それだけ歌詞と音楽に切実さがあり聴衆に訴える力は強い)が意味を持つカントリー界にも近年、そんな連中が好き勝手な作品を発表し始めている。「スリーコードの歌が退屈だと(本当の)カントリー音楽を聴かない批評家の皆さんに捧げる」と、本作のライナーノートに書いたジェイク、本来のカントリー(生々しい田舎のホンネを垣間見せる)を取り戻そうとしている。さてジェイク、元ハンク・トンプソンのブラゾス・バリー・ボーイズのメンバーらで作ったホンキートンク・カウボーイズを率い、ここまでハッキリした主張でやってきた先に何があるのか? ひょっとして売れたりして……!?

 カントリー発掘、編集モノ新入荷
  JASMD-3541 JOHNNY BOND『I Like My Chicken Fryin' Size』\2,079-(本体\1,980-)再入荷

いまやブルーグラス・スタンダードの"I Wonder Where You Are Tonight"の作者として知られるジョニー・ボンド。1940年代後半から50年代初期にかけて、ロカビリー前夜のブギウギや、本来のウエスタンスウィングやカウボーイソングなど、当時のアメリカ西部のお洒落なポップ音楽が聴ける23曲集。

 
  BACM-394 V.A『Classic Country Music on the Federal Label』CD-R\2,573-(本体\2,450-)

1950年に米キング・レコードがサブ・レーベルとしてスタートしたものの、短命だったフェデラルの珍しい録音を集めたコンピレーション。レノ&スマイリーがバックアップサポートするトミー・マグネスの4曲ほか、ビル・カーライルの5曲、コープ・ブラザーズのデュオ4曲、フィドリン・レッド・へロンの4曲など、珍しい1950年代カントリー全28曲。

 カントリーお勧め作品
  HOTR-4606 AMBER DIGBY『The World You're Living In』CD\2,573-(本体\2,450-)

It's a Long Way from Heaven/One More Thing I Wished I'd Said/How Can I Unlove You/She'd Already Won Your Heart/Saturday Night 他全14曲

正統派の女性ホンキートンク・シンガーとして、知る人ぞ知るアンバー・ディグヒー、待望の最新作。両親、そして義理の父ともにロレッタ・リンやコニー・スミス、ファロン・ヤングやロニー・ミルサップ、オズボーン・ブラザーズなどで活躍したプロ・ミュージシャンで、幼い頃からオープリや『ヒーホー』の楽屋で過ごしてきたというアンバー、テキサスを本拠に堅実な活躍で次第に知られつつあるという。この最新作ではビンス・ギルとのデュエットやロイド・グリーンをフィーチャーした曲も収め、ピッグ・ロビンス(piano)、ピート・ウェイド(g)といったナッシュビルのAチームを迎え、一歩前に進んでいる。ジム・ロースバーグやディッキー・オーバービー(pedal steel)ら、ハート・オブ・テキサス・レコードのレギュラーたちがバック、そのひとりで本作でもエレキギターで貢献するランディ・リンドレイはアンバーの夫、デリア・ベル&ビル・グラントやデビッド・デイビスのウォリアーリバーボーイズ、カール・シフレットなどとも活躍してきたブルーグラス・ミュージシャンでもある。映像ものお勧め作品にアンバーの2011年作DVDがある。

 
  HOTR-4168 DARRELL McCALL『Pictures Can't Talk Back』CD\2,573-(本体\2,450-)

バディ・エモンズのプロデュースで1997年に発表された正統派ホンキートンクシンガー、ダレル・マッコールの再発。大きなヒットはないが、1960年代初頭より活躍、現在はテキサス・カントリーの牙城ハート・オブ・テキサス・レコードから次々とアルバムを発表しているレイ・プライス調のシンガーを、ピッグ・ロビンス、バディ・ハーマン、ジョー・アレン、レオン・ローズ/ジミー・キャップス/ピート・ウェイドほか、1970年代のナッシュビル・スーパーピッカーズがバックアップする本作。デビュー同期のジョニー・ペイチェックをゲストに迎え、彼の最後の録音となったタイトル曲ほか、ボーナスにはジョージ・ハミルトンWをゲストに、懐かしい「アビリーン(Abilene)」なども聴かせてくれる。

  PATUX-241 SCOTT BRANNON『Your Old Standby』CD\2,573-(本体\2,450-)

Wedding Bells/Georgia Bound/Cold November Rain/Singing Waterfall/I Still Miss Someone/Mountain Church/If I Lose/Sing Sing Sing 他全12曲

1曲目のハンク"Wedding Bells"から、渋くて趣味のいい選曲、カントリー/ブルーグラスのバラッドを、すごくサラッと、しかし味わい深く唄うベテランシンガー、スコット・ブランノン。父がハンク・ウィリアムズとリノ&スマイリーのファンだったという、そして自身はムーア&ネピアーがお気に入りだったという、そんなバラッド命のスコットを全編、マイケル・クリーブランドの趣味良く唄う美しいフィドルがフォロー、ドン・レノ・フォロワーらしきロイド・ダグラスの趣味の良いバンジョーが気持ち良く鳴り、マンドリンには元ジョンソン・マウンテン・ボーイズのデビッド・マクローリンとベースにマーシャル・ウィルボーン。全編、オドシもドライブもない、ただただ淡白に、しかし味のある声とバックがバラードを奏でるブルーグラス秀作、カントリーファンにも聴いて欲しい。

  BACM-399 RITA ROBBINS with DON WINTERS & HAWKSHAW HAWKINS『Don't Take All The Love』CD-R \2,573-(本体\2,450-)

すばらしい1950年代の女性ボーカル……、そう、先ほど亡くなったパティ・ペイジらと同様、張り(パンチ)のある力強さと、まだ女性が愛らしかった(!?)時代の甘ったるさとを兼ね備えた、これぞ「アメリカン・ガール」といったリタ・ロビンズ(1932-)。ロカビリー旋風前夜、1954年にニューヨークのマンハッタンで録音された前半7曲、そしてチェット・アトキンズをはじめ、トミー・ジャクソン、ボブ・ムーア、オウエン・ブラッドリーほか、RCAレコードのセッションマンたちが、どーぞと言わんばかりの分かりやすいメロディと詩に最上のクラシックカントリーフレーバーを振り掛ける(途中、ホークショウ・ホーキンスとの1曲、兄のドン・ウィンターズとの6曲のデュオ、そしてドンのソロが4曲入る)ナッシュビル録音が19曲。1曲目のオズボーン・ブラザーズとレッド・アレンもカバーした"If You Don't Somebody Else Will"から、もぅ、「戦後」というフンイキを知る人には堪らないメロディと詩、そしてリズムとコーラス、ほんでリタの「アメリカン」なガール……。

  HS-1006 O'BRIEN PARTY OF 7『Reincarnation; The Songs of Roger Miller』CD\2,573-(本体\2,450-)

1960年代のカントリー界にあって異彩を放った偉大なシンガーソングライター、ロジャー・ミラー(1936-1992)の隠れた名曲を、ティムとモーリーのオブライエン兄妹とその子供たち(ティムには男ふたり、モーリーには女ふたりの子供)、そしてモーリーの夫リッチ・ムーアの総勢7人のオブライエン一家によるミラー曲集。ロジャーが有名になった"Dang Me"や"Chug-a-Lug"などはあえて避けつつ、しかしロジャー・ミラー独特の社会観や皮肉を見事に透かすような字あまり的面白さを見事に表現尽くした、さすが現在ブルーグラス/アメリカーナ界最高のシンガーソングライター、ティム・オブライエンのじつに楽しいアルバムだ。ロジャー最大のヒット曲"King of the Road"は、さすがに最終局面でアルバムに入れることにしたという見事なアレンジだ。

  HOTR-4668 V.A.『Heart of Texas Duets』CD\2,573-(本体\2,450-)

フィドルとスティールギターに導かれて、庶民の生活を代弁、応援し、ときには共に涙するテキサスの心、ホンキートンクの灯をかたくなに護るその名も、ハート・オブ・テキサス・レコードのデュエット物ベスト20曲集。ジョニー・ブッシュとジム・エド・ブラウンの"Pop a Top"を1曲目に、昨秋来日したジョーゼットと父ジョージ・ジョーンズ、ノーマ・ジーンとワンダ・ジャクソン、フロイド・ティルマンとドリー・パートン他、さまざまな組み合わせの豪華ホンキートンクカントリーデュオ20曲集。

  GTR-0301 SWEETHEARTS of the RODEO『Restless』CD\2,573-(本体\2,450-)

ザ・バーズの1968年名作アルバムから名付けたその名の通り、ウエストコースト風カントリーロックに乗ったユニークな姉妹デュオとして1986年のメジャーデビュー以来、人気を博したカリフォルニア出身のジャニスとクリスティンのオリバー姉妹、1996年のアルバムから16年ぶり再結成。1977年にバイロン・バーライン率いるグラスロックのサンダンスのオープニングをつとめたことから、ジャニスは当時19歳のビンス・ギルと結婚(97年に離婚)、クリスティンはギタリストのレオナード・アーノルドと結婚、ふたり揃ってナッシュビルに移ってからコロムビアからデビュー、1986〜96年まで活躍。子育てなどに一段落した彼女らが、ベーシスト、デイブ・ポメロイとの共同プロデュースのもと、凄腕ギタリストのケニー・ボーン、フライングブリトーズのアル・パーキンスやリック・ロナウほかをバックに、"Midnight Girl / Sunset Town"、"Satisfy You" や"Blue to the Bone"などのかつてのヒット曲と最新曲を、さすがのベテランの味わいで演じるカントリーロック秀作である。

 ■日本のアーティストお勧め集...!!
  OTCR-003 パイレーツ・カヌー『Sailing Home』CD \2,000-(本体\1,905-)

Song of Misunderstandings/Blue Shoes/From Sea to Rocky Shore/Sailor Song/Spider Tatoo 他全11曲

3月に米国ツアーしてきたパイレーツ・カヌー。大学でブルーグラスを学び!?、「For Lips」や「ふたり乗り」など、話題のバンドを経てきたマンドリンの河野沙羅が、2009年にシンガーソングライターのハント鈴加(g)とアイリッシュを学んでいた欅(けやき)夏那子(f)と出会って結成された彼女ら。これまでドブロ、ベースとドラムの男性3人を加えたミニアルバムを2枚発表してきたが今回、女性3人だけで創りあげた初の11曲入りフルアルバム。河野のライブでの日本語オリジナルを気に入り一晩で英詩に書き換え自身で歌ってデモテープにしたというハント、宿命的な出会いそのままに、本作でも同様のふたりの共作となる英詩4曲を軸に、河野が日本語で歌う1曲とハント自身の英語オリジナル4曲、そして宮崎勝之とサム・ブッシュがアイドルだという河野のインスト2曲。メジャーセブンを多用した浮揚感にルーツィーな、ちょっとシュールなアコースティックサウンドで、チチ松村氏いわく、「冬の寒い時は、身体がほっこり湯たんぽ代わり、夏の暑い時は、心がすっきり風鈴みたいな、いつもいつでも側に置いておきたい音楽」と評している。京都の若い女性が3人、アパラチアルーツを感じさせる音楽を創っているというだけで舞い上がってしまう……よね。ムーンシャイナー誌2012年8月号にバンド結成の経緯やメンバー紹介、2013年3月号に本作についてのインタビューがある。 またミニアルバムが2枚、2011年の第1作(RCSI-1062 \1,050-)と2012年の第2作『Too』(RCSI-1063 \1,050-)が在庫中。

 
  RC-126 渡辺敏雄『The Fiction Twins』CD\2,573-(本体\2,450-)

My Long Journey Home/Little Red Shoes/Weeping Willow/Will the Roses Bloom/Little Annie/Just Because/Will the Circle Be Unbroken 他全14曲

ブルーグラス45ではベース、シャギーマウンテンボーイズではバンジョー、そして現在はマンドリンを担当する渡辺敏雄、B.O.M.社長が1930年代に大ブームを巻き起こしたブラザーデュオを再現した力作。数々のブラザーデュオがそれぞれに活躍したが、ここで再現されるのはビルとチャーリーのモンロー・ブラザーズ。のちに「ブルーグラスの父」となるビル・モンローは、その(当時すでに)圧倒的なマンドリン奏法を、兄チャーリーが作り出す初期のGラン、すなわち原初的ドライブとお洒落なメロディに乗せて他のブラザーデュオとは一線を画したグルーヴを再現。1960年以前のアメリカン・ポピュラー音楽の原点のひとつといえるブラザーデュオのメロディとビート、歌心を見事に再現した秀作。

  BWCD-001 BACKWOODS MOUNTAINEERS『Home Sweet Home』CD\2,000-(本体\1,905-、歌詞対訳付)

Blue Bonnet Lane/When It's Lamp Lightin' Time in the Valley/Aunt Dinah's Quilting Party/When You Kneel at Mother's Grave/Rawhide 他全14曲

1964年に結成というから46年前、その後にロストシティを経営することになる野崎謙治と渡米する田渕章二が、本作に参加している芝田光雄と西条佳峰とともに結成した当時の関西スーパーバンド、バックウッズ・マウンテニアーズ。そのリーダーだった野崎からバンド名を受け継いだ芝田が、立命館大学OBの三橋秀樹(g)と桃山学院大学OBの大西一由(m)とスネーク水谷(f)とともに編成した新生バックウッズ・マウンテニアーズのデビューCD。ちなみに芝田と西条は1965年、TBS主催の大学対抗バンド合戦で優勝した桃山学院大学ブルーグラス・ランブラーズのオリジナル・メンバーである。ここに収められた14曲はいずれも、彼らが大学生としてブルーグラスに打ち込んでいた時代の名曲ばかり。……技術よりも勘と雰囲気で初期の日本ブルーグラスを切り開いていったパイオニアたち、気負いなく、自然体で演じている。

  TOYU-0511 宮前ユキ『White Lightning』CD\2,800-(本体\2,667-)

Ring of Fire/Apartment #9/Today I Started Loving You Again/Honky Tonk Angels/美しい朝/Crazy Arms/うつろな日曜日/Tennessee Waltz 他全11曲

前作『Waltz of the Wind〜風のワルツ〜』以来、5年ぶりの最新作は、奥沢明雄(g,m,v)、尾崎博志(d)らにアリソン・ブラウン(bj)、マット・コム(f)、ドン・リグズビー(m,v)、マロ川端(g)、マーク・シャッツ、渡辺 茂(bs)らブルーグラス系アコースティック・セットと、村中愛靖、スリム山口、ロイド・グリーン(steel g)、ゲアリー・ウエスト(ebs)、ラリー・アマヌイック、吉田宏治(drums)らのカントリー系エレキ・セットが、優しい宮前のボーカルをフワッと包み込む。カントリースタンダード名曲とオリジナル曲をバランス良く配し、デビュー40年が近付いた大ベテランの丁寧なメッセージを届ける。

  ISG-2011 きたむらいづみ『Izumi』CD\2,800-(本体\2,666-)

2002年のデビュー作『Sweet Grass』(ISG-2002 \2,800-)につづく、北村いづみの2011年の第2作。そのフォノジェニックなボーカルを、奥沢明雄がアレンジと共同プロデュース担当して、ジミー・ロジャーズからプレスリー、ジャズやブルーグラスのスタンダードなどの5曲を散りばめつつ、フォスター"Hard Times Come Again No More"の日本語詞、そしてオリジナルが6曲、バランスよく配したポップな作品に仕上げている。バンジョーを弾きはじめた中学生の頃、70年代後半には確かマリア・マルダーに私淑し、関西のリズム&ブルース界でも活躍していた。そんな彼女が、家庭が落ち着いたのち、ブルーグラス・フェスに戻ってふたたび歌いはじめてから創りはじめたと思われるオリジナルの数々では、自分の音楽ルーツである自然や山をロマンチックに歌い込む。カントリーには尾崎孝のスティールやドブロ、徳武弘文のギター、宇戸俊秀のキーボードなど。ブルーグラスでは有田純弘(bj)、岸本一遥(f)、竹内信次(m)らに、渡辺茂(bs)、高橋結子(drums)らがリズムを支える。ムーンシャイナー2012年1月号に北村自身、2月号に奥沢明雄の寄稿した特集がある。

  PSR-0901/2 坂庭省悟『メモリアルアルバム 心の旅2』CD2枚組\4,000-(本体\3,810-)

漕げよ、マイケル/Foggy Mountain Breakdown、綿つみの唄/ぼくの古いギター、Black Mountain Rag/ギター教室/カーターファミリーメドレー 他全23曲

2003年12月、52歳という若さでいった坂庭省悟、2年前に発表された『心の旅』(完売)の第二弾。今回のアルバムは、坂庭省悟が大好きだった仲間たち、ソロ活動をはじめて以降の、宮崎勝之、有山じゅんじ、松田"ari"幸一、茶木みやこ、青木まり子と組んだMMS・PETA、そして盟友・城田じゅんじ、Shogo BRAND.でのライブ音源に加え、1970年フェスティバルホールでのマヨネーズの音源なども収録しているという。

  CLCD-0202 石田新太郎『Tokyo/Nashville』CD\2,000-(本体\1,905-)

日本のペダル・スティール・ギターの大ベテラン、石田新太郎の最新作は、鹿児島小原節から"Shenandoah"まで、日本民謡からポップ、スタンダード・ジャズからカントリーまで、よく知られる曲を楽しく演じるスティール・ギターのショウケース作品。エレキの神様、寺内タケシも参加。

  MDCL-1528 ロンサム・ストリングスwith中村まり『Afterthoughts』CD+DVD\2,835-(本体\2,700-)

アメリカン・ルーツ音楽の香り漂う英詩によるオリジナル作品とフォーク・リバイバル時代のカバーで知られるシンガー/ソングライター、中村まりと、桜井芳樹(g)の呼びかけで集まった独自のストリングバンド・サウンドを追求するインストグループ、ロンサム・ストリングスのコラボレーション第2作。前作『Folk Session』を引っさげてこのユニットでフジロック・フェス'11に出演。そののち、神戸のグッゲンハイム邸でのレコ発ツアーを観る機会に恵まれたが、瀟洒な異人館という空間の力も相俟って満員の聴衆と共に非常に濃密な時間を過ごすことが出来た。白人ブルースのフランク・ハチソン"Worried Blues"、初期のニュー・グラス・リバイバルを彷彿されるアレンジが魅力のデッド・ソング"Cumberland Blues"、田村玄一のスティールが心地よいノスタルジックな雰囲気たっぷりの"Lucky Old Sun"、アイリッシュの香りのするディラン作"Restless Farewell"、ラグタイム風味のイントロで原さとしのバンジョーもたっぷり聞ける"Born and Livin' with Blues"の5曲の新録音と'11年のライブ録音が3曲、レコーディング風景やライブの映像を収めたDVD付という盛り沢山。本作は今年7月に逝去したベース奏者の松永孝義生前のレコーディングで遺作となった。(秋元 慎、ムーンシャイナー2012年11月号より)

  MNJS-0001 城田純二&内藤希花『Mareka & Junji: Music in the Air』CD\2,500-(本体\2,380-)

Si Bheag Si Mhor/Mountains of Pomeroy/May Morning Dew/Eleanor Plunkett/Stor Mo Chroi 他全11曲

2011年のデビュー作『Keep Her Li!』(売り切れ)につづく、城田と内藤のアイリッシュ・デュオ最新第2作。ナターシャセブンののち1986年に渡米、そこで90年代になって出会ったアイリッシュの魅力にとりつかれ、ブルーグラス・ドライブがうまく作用したのか、米国西海岸のアイリッシュ界でサポートギタリストとしての地位を確立しとたという城田、そんな経緯はムーンシャイナー誌にもよくリポートしてくれた。一方7年ほど前、18歳のときにアイリッシュ音楽と出会ったというクラシック・バイオリンを弾いていた内藤希花(まれか)、今作ではアイリッシュハープも披露している。ふたりがデュオを組みはじめたのは2009年という。クラシックピアノからギター、バンジョーとマスターしていった抜群の音感と50年近くになるルーツ系音楽に対する感性を持つじゅんじのリズムに乗ってまれかのフィドルが見事な成長ぶり、若いってすばらしい。オカロランの超有名曲を1曲目に、暑苦しいアメリカンとは趣きの違う、涼やかなアイリッシュの響きをあっさりと、しかし十分な主張を持って聴かせてくれるすばらしい作品である。

  GVAB-001 GREEN VALLEY ACOUSTIC BAND『Ripe in Bluegrass』CD\2,000-(本体\1,905-、歌詞付)

2007年10月11日に他界された平池澄彦さん、40年に渡って梅田ナカイ楽器でフィドル教室を主宰、多くのフィドラーを育てた関西フィドルの重鎮の遺作となった作品。1960年代から活躍する関西のベテランのボーカル&ギターの浜田昇(元大阪市大グリーン・マウンテン・トップス)とともに、平地千鶴子(m)、西村和志(bj)、日高真吾(bs)で、大人のブルーグラスを志向する。ムーンシャイナー誌2006年12月号特集参照。

  TFC-1461 V.A.『日本のカントリー&ウエスターン史〜オールスター競演』CD6枚組\15,750(本体\15,000-)

これは強烈です。日本のカントリー、いや、戦後の日本音楽シーンをリードした「ウエスタン」と呼ばれた全150曲を収めた化粧箱入り解説書+歌詞付きの6枚組CDです。ジミー時田、小坂一也をはじめ、寺本圭一、黒田美治、大野義夫、ロバート&ジェリー対中、井上高、石橋イサオ、カマヤツ・ヒロシ、守屋浩……、女性ではトミ藤山から宮前ユキまで。そしてバック・ミュージシャンにはホリ・プロや田辺エージェンシーなど、そののちの日本の音楽・芸能界を支える事になる重鎮たちが顔を揃える。

  UICV-1020 斎藤ジョニー CD\3,000-(本体\2,857-)

夏の正体/D.P.T./お世話になります/Helpless/ぼくの友だち/One More Time/絶品ガール 他全12曲

2012年11月号のシャイナーズ・ペンには新潟と大阪、2ヶ所での斎藤ジョニーのライブリポートが寄せられている。2011年秋のメジャーデビューミニCD『アイ・アム・ジョニー』(\2,000-)から、2012年夏に発表した初のフルアルバム。前作同様、プロデュース&アレンジャーに高野勲を配し、奥田民夫や岸谷香(プリンセス・プリンセス)らが参加という話題づくりとともに、ジョニーの瑞々しいオリジナルがバリバリのJ-Popに仕上がっている。……が、ジョニー自身のバンジョーやフラットピッキンに井上太郎のマンドリンと少路健介やRayのフィドルなどの存在感もほどほどに出しつつ、ブルーグラス出身である斎藤ジョニーをメジャーでブレークさせようという試み。バンジョーを抱えたジョニーがあちこちで見られる、そのことだけにでも応援甲斐があるというものだ。昨夏の宝塚でも爆発していた若者ブルーグラス・パワー!バンジョー/マンドリン/ドブロ/フィドルなどを一生懸命に弾く彼ら、そんな若者たちをわれわれがサポートしなくて、どーする!!

 映像新入荷
  LILLY-2003 LILLY BROTHERS『True Facts... in Country Music』DVD-R\2,888-(本体\2,750-)

モンロー・ブラザーズに強い影響を受けたエバレットとビーのリリー兄弟、1952年には絶頂期のフラット&スクラッグスに参加、そののち、リリーブラザーズとして活躍したエバレット・リリーを主人公に、米国芸術院の資金協力で1978年に製作された29分のドキュメント映画。エバレットの人生を変えた1970年の息子の死をきっかけに地元に戻り、スクールバスの運転手を勤めるエバレット。その亡くなった息子ジョッシュが歌う"Sittin' on Top of the World"のTV映像ではドン・ストーバー、テックス・ローガン、そしてもう一人の息子エバレット・アラン・リリーらの貴重な映像から、その息子のお墓のBGMに流れる感動的な"We Shall Meet Someday"、そしてその地元メソディスト教会風景で歌われる"God Gave Noah The Rainbow Sign"のすばらしいこと。教会での演奏や、おそらくエバレットのと思われるトレーラーハウス前での演奏会など、日常に音楽を楽しむアパラチアの人たちの生活も垣間見る。エバレットが生涯最高の思い出という日本ツアー、米国ではまったく無名の彼らがロックスターのようだったというすばらしい思い出を語るエバレット。彼らが17年間に渡って北部の都会ボストンで人気を博した理由、その音楽が生活と同様に「ホンモノ」であることが、よく理解できる秀作ドキュメント映画である。

  CCD-PW7 V.A.『The Porter Wagoner Show Volume 7』DVD\2,573-(本体\2,450-)

1960年から1981年までに686本の30分番組が創られた『ポーター・ワゴナー・ショウ』から1970年前後収録の6本分(約133分)全20巻がシリーズDVD化、順次紹介している。ポーター・ワゴナー(1927-2007)がホストとなり、いずれのプログラムもポーターの曲で始まり、その日のゲスト、そしてレギュラーのドリー・パートンと自身のバンドワゴンマスターズのバック・トレント(1938-)のエレキ・バンジョー、またはレノ&スマイリーで知られたマック・メゲェヘ(1929-2003)の踊るフィドルをフィーチャーした曲とベーシストのスペック・ローズ(1915-2000)のコメディから、ふたたびポーターそしてメインゲストというルティーンが繰り返される。本作はそのシリーズ第7巻。レックス・アレン(Rex Allen), ミニー・パール(Minnie Pearl), ストリングビーン(Stringbean), ロンゾ&オスカー(Lonzo and Oscar), グランパ・ジョーンズ(Grandpa Jones) and ジューン・カーター(June Carter) ほか。なお、このDVD20巻セット予約限定価格\41,160-(本体\39,200-)にてご注文を承ります。

 映像ものお勧め作品
  BCSX-400 V.A.『Reno's Best of Bluegrass Box Set』DVD4枚組\4,725-(本体\4,500-)

ドン・レノの息子、マンドリン奏者のロニー・レノが製作/司会をしたTV番組シリーズ『Reno's Old Time Music Festival』から名演を選び、それぞれDVD作品『The Best of Bluegrass』、『The Best of Bluegrass Gospel, Part 1』、『The Best of Bluegrass Legends』(マック・ワイズマン/オズボーン・ブラザーズ/チャーリー・ウォーラー/レノ&スマイリー/ビル・ハレル/ラルフ・スタンレーのインタビューと演奏全10曲)、『The Best of Bluegrass Gospel, Part 2』として発売された4枚のDVDをボックスセットにした廉価もの。「Legends」以外はロンサム・リバー・バンド、エディ・アドコック・バンド、ドイル・ローソン&クイックシルバー、クレア・リンチ、J.D.クロウ、ラリー・スパークスほか、30アーティストによる全59曲のお徳用お楽しみDVD4枚組セット!!

 
  HOTR-4159D AMBER DIGBY & MIDNIGHT FLYER『Live at Swiss Alp Hall』DVD\2,993-(本体\2,850-、83分)

Texas Honky Tonk/Together Again/How's the World Treating You/Sing a Sad Song 他全26曲

2011年の同名CDのDVD版。ごく普段着のバンド(これがいい!!)をバックに、テキサスのど真ん中、東欧移民の多い地域に110年の歴史を刻む、その名も「スイス・アルプ・ダンスホール」で28曲、歌いまくるアンバー・ディグビー。マール・ハガードやバック・オウエンズ、ビル・アンダーソンやボビー・ベアほかのカバーを中心に、フツーの女の子が、ダンス客を相手にホンキートンクしちゃう日常的なカントリーがいい。カントリーって、派手な衣装と大掛かりなエンタメというメジャーなイメージがあるが、本来、日常の悩みを分かち合う普段着のものとして、次々と詞を届けるこんなローカルなのはいいな……。父はロレッタ・リン・バンドのベーシスト、母はコニー・スミスのバックアップ・シンガーだったというアンバー、生まれながらのホンキートンク・エンジェルなのだろう……ねぇ!?

  MP-0510 LESTER FLATT & NASHVILLE GRASS『Vintage Video』DVD\2,573-(本体\2,450-、カラー55分)

フラット&スクラッグスとして来日したときは体調が悪かったというレスター・フラット(1914-1979)、3年後の1971年、ここでは元気ハツラツ、ボーカルはもちろんそのギター/MC/身のこなし……レスター・ファンのお宝映像だ。69年春にアール・スクラッグスとコンビ解消、アンクル・ジョッシュ(d)とポール・ウォーレン(f)、ジョニー・ジョンソン(bs)というフォギー・マウンテン・ボーイズにハスケル・マコーミック(bj)とローランド・ホワイト(m)が加わったナッシュビル・グラスを悠々と率いて、その類まれなパフォーマンスを見せてくれる1971年夏の野外ライブ。ファン必携映像!!

  CW-TTJ1D THE TIME JUMPERS『Jumpin' Time』DVD\3.308-(本体\3,150-)(約2時間)

ナッシュビルのステーション・インで毎週月曜日に繰り広げられる懐かしいカントリーウェスタンからカウボーイ&ヒルビリー・ジャズの大セッション、タイム・ジャンパーズの超ハッピーライブDVD映像。ビンス・ギルをはじめナッシュビルの超一流セッションマンが、「ただ楽しみのために集まって」創る音楽には、たっぷりと愛情がこもっている。ゆったりと座って、ハッピーなエンタメをお楽しみ!!

  CCD-PW14 V.A.『Porter Wagoner Show, Vol.14』DVD-R\2,573-(本体\2,450-)

人気TVシリーズ『ポーター・ワゴナー・ショウ』(上記、映像新入荷参照)から、本作収録分のゲストには ジム&ジェシー、ブラザー・オズワルド、ドン・ギブソン、 ジョニー・カーバー、 ストーンウォール・ジャクソン、ケニー・プライス、 スペック・ローズ、ドリー・パートンとワゴンマスターズ。ラインストーンも派手なヌーディ/マニュエル・スーツを身につけ、しかし親しみやすい友人を演出するポーターと、カントリー(田舎)を意図した1960年代の典型的なカントリーTVショウを楽しめる。本シリーズ全20巻は順次紹介している。

  RCSI-1025D JIM & JESSE『Bluegrass Express featuring Bill Monroe & Bluegrass Boys and Lester Flatt & Nashville Grass』DVD\3,308-(本体\3,150-)

超お勧め!! 1972年、ブルーグラスがフェスの隆盛とともに米国で初めて注目を集めはじめたときに制作されたすばらしい30分TV番組。ホストのジム&ジェシーにはビック・ジョーダン(bj)、ジム・ブロック(f)、キース・マクレイノルズ(bs)で、ジェシーの凄いクロスピッキン・インストを含む3曲。レスター・フラット&ナッシュビル・グラスはローランド・ホワイト(m)、ポール・ウォーレン(f)、ハスケル・マコーミック(bj)、ジャック・マーティン(d)、ジョニー・ジョンソン(bs)での3曲。そしてビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズにはケニー・ベイカー(f)とジャック・ヒックス(bj)にジョー・ステュアート(g)とモンロー・フィールズ(bs)、ゲストにジェイムズ・モンローで4曲。そしてレスター、ビルともにジム&ジェシー1曲ずつの夢の共演。どーよ? あのLP2枚組フェスライブ『Bean Blossom』が録音されたのとほぼ同時期、第一世代ブルーグラスが絶頂期をキープしていたときの超貴重ライブ、とても大切な30分!!

  COMP-4577D V.A.『Pa's Fiddle: The Music of America』DVD\2,573-(本体\2,450-)

2012年1月6日、"Gum Tree Canoe"、"Gal I Left Behind Me"、"Sweet By and By"、"Dixie / Battle Hymn of Republic"、"My Old Kentucky Home"...ほか14曲、アメリカ人の心のふるさととも言える有名曲を軸に19世紀の音楽ライブ、6月に全米公共TVネットで放映された特別企画番組『Pa's Fiddle(とーさんのフィドル)』のDVD盤。19世紀後半のアメリカ開拓を記録したローラ・インガルス著の大ベストセラー『大草原の小さな家』シリーズ、フィドラーで音楽好きなとーさん、チャールズのお気に入りでインガルス家のみんなが楽しんだ(小説に登場する)曲の数々をアールの息子ランディ・スクラッグスの音楽監督で現代風に再現したもの。歌手はカントリーのランディ・トラビス、ロニー・ミルサップ、ロドニー・アトキンス、アシュトン・シェパード、ナタリー・グラント(ゴスペル音楽協会最優秀女性ボーカルを3度受賞)、ブルーグラスからリーとエレインのロイ兄妹、そして昨年ソニーからデビューした黒人学生アカペラのコミッテッドの全7組のシンガーが登場。バックアップにはランディ・スクラッグス(g)をリーダーに、ハートフォード・ストリングバンドのマット・コム(f)、シャド・コッブ(clawhammer bj)、フート・へスター(m)、デニス・クロウチ(bs)、チャド・クロムウェル(drums)。シンガーたちの個性を大切にしつつ、19世紀のアメリカ、小説『大草原の小さな家』に書き留められた家族の音楽を、音楽学者の解説で背景を紹介しながら、現代風に紹介するすばらしいTVエンタメ番組。

  RCSI-1054D J.D.CROWE & NEW SOUTH『Live from Crow-Fest & Kentucky Lake Bluegrass Fest』DVD-R\2,888-(本体\2,750-、115分)

1975年に確立したニューサウス・サウンドを現在もなお、忠実に継承するJ.D.クロウ&ニューサウス、これは2003年と2004年のフェス・ライブ映像。今やもっとも尊敬されるブルーグラス・バンジョー奏者J.D.クロウ、トニーを忠実に受け継ぐリッキー・ワッソン、スキャッグスには及ばずともすばらしいドワイト・マッコール、ベースには現在人気絶頂のボックスカーズにいるハロルド・ニクソン、そして当時、新規加入したロン・スチュワートのハツラツとしたフィドルがJ.D.をニヤリとさせている2004年収録ものは、"Fare thee Well"、そして"I'm Walkin'"とつづく出だしで、もう気分は「ハッピーミディアム!」。ケンタッキー州ベントンの美しい湖を背景に、フィドルがリッキー・シンプキンズの2003年収録は"You Can Have Her"から"Dark Hollow"……。そのほか、"Your Love Is Like A Flower"、"East Virginia Blues"、"Old Home Place"、"Born To Be with You"、"Take This Hammer"、"Rock Salt & Nails"、"She's Gone Gone Gone"、"Down the Road"、"God's Own Singer"の有名フラット&スクラッグス・カバー曲オンパレード。

  RCSI-1074D J.D.CROWE & NEW SOUTH 『Live from The Festival of Bluegrass & The Studio of KET』(2時間)DVD\2,888-(本体\2,750-)

Rock, Salt and Nails/Old Home Place/9 Pound Hammer/10 Degrees and Getting Colder/Beaumont Rag/Sin City/Train 45. plus 15 songs from 1999 Festival. 全21曲

伝説的な1975年のJ.D.クロウ&ニューサウス、トニー・ライス、リッキー・スキャッグス、ジェリー・ダグラスを擁したとき、唯一残るケンタッキー教育テレビでの映像(30分)が初めてDVD化!! 実はしばらく前からニューサウスのライブ会場で自分たちが売っていたのだが、リージョンコードが指定されており日本では見られなかったため、B.O.M.が特別にリージョンフリーを限定生産してもらい、このたびレターで陽の目を見ることになったというモノ。このメンツでのニューサウスはわずか一年ほど(日本公演含めて)しか活躍しなかったが、このバンドを境に米国ブルーグラス・バンドアンサンブルが大変革をしたといわれるほどの影響を残した、まさにチョー貴重映像である。本DVDには1999年当時のJ.D.クロウ&ニューサウス(リッキー・ワッソン、ドワイト・マッコール、フィル・レッドベター、カート・チャップマン)によるケンタッキー州レキシントン郊外の『Festival of Bluegrass』からの15曲も収められた全21曲が楽しめる。

 教則ものお勧め
 下記のほか、教則に関しては演奏レベル/ニーズに応じて、ご相談ください。
  AB-TAB ALAN BIBEY『AcuTab Transcriptions, Vol. I』Tab-Book\1,575-(絶版につき限定超特価)

ハーシャル・サイズモアや故デンプシー・ヤングらによって道が創られた、バージニアやノースカロライナ地方の「からり」と晴れたようなサウンドが身上のブルーリッジ系マンドリンの第一人者、アラン・バイビーがサード・タイム・アウト時代を中心に残した録音から19曲の間奏をタブ譜にしたもの。Key of BやBb、Eなどの典型的なブルーリッジ系マンドリンの処理の仕方が学べる実戦向きタブ譜集。現在このTAB譜対応CDのBOM在庫はルー・リード&カロライナ『Carolina』のみ(収録譜はBlue Kentucky Wind/Handsome Molly/God Loves His Children/I'd Miss You/Her Memory's Bound To Rideの5曲)。なお、サードタイム・アウトのデビュー作『IIIrd Tyme Out』と二作目『Puttin' New Roots Down』、それにジミー・グドローが台頭してくる若手マンドリン奏者たちのショーケースとして制作したCD『Mandolin Artistry, Vol. 1』の三枚が入手可能ですのでオーダーを承ります。

  ACU-RS3 RON STEWART『The Fiddlers of Flatt & Scruggs』DVD\5,198-(本体\4,950-、67分、楽譜付)

The Girl I Love Don't Pay Me No Mind/We'll Meet Again Sweetheart/My Cabin in Carolina/No Mother or Dad/Why Don't You Tell Me So/Earl's Breakdown/Thinking About You/Honey, You Don't Know My Mind/Foggy Mountain Special/Let Those rown Eyes Smile at Me/Shuckin' the Corn.

これは嬉しい!!わが憧れのブルーグラス・フィドルの最高峰のひとつ、ジミー・シューメイト"We'll Meet Again Sweet Heart"やベニー・マーティン"Honey Ypou Don't Know My Mind"(どこがF&Sやねん!という文句は置いといて)の完全コピーをはじめ、ブルーグラス・フィドル奏法の一翼を担った歴代フラット&スクラッグスのフィドラーたちのすばらしいイントロや間奏の数々を、3歳でフィドルを弾きはじめてから常にターンテーブルにはF&Sのレコードが回っていたというロン・スチュワートが教えてくれるぞ!!……憧れのあの名間奏がこんな風にして弾かれていたのだという感動名作である。

 楽器、その他……
須田ギター STYLE D-18 \577,500-(本体\550,000-)

戦前のマーチン、ドレッドノートに深いリスペクトを払った作風で、低音から高音までバランスよく、太く芯のある際立った音の立ち上がり3年連続IBMA最優秀ギターに選ばれたジョッシュ・ウィリアムス、パンチ・ブラザーズのクリス・エルドリッジ、ケニー&アマンダ・スミスのケニー・スミス等、若手フラットピッカーが認めた大阪府河内長野の須田ギター。数多有るマーチン・コピーの中で戦前のスペックに拘りを持って、ドレッドノートに的絞って、's03年からずっとトレイド・ショーに出展、デビッド・グリアやケニー・スミス等のトップ・プレイヤーの眼に留まり、有益なアドバイスを受けることで進化を遂げ、グルーン・ギターの特約店契約を得るに至る。昨年のIBMAのアワード・ショーでジョッシュ・ウィリアムスがステージで彼のギターを使い、超絶ギター・ソロを披露してやんやの喝采を浴びた時には、長年の努力を傍で見てきた者として熱い物を感じました。このモデルはトップにアディロンダック・スブルース、バック&サイドにホンジュラス・マホガニー、指板にアフリカン・エボニー、ウェイバリーのチューニングマシンを使用、トラスロッドはアジャスタブルor Tバーを選択可能、接着剤には膠を使用、ニトロセルロース・ラッカー塗装と細部にまで拘って's30年代のD-18のスペックを意識、戦前のマーチンをリスペクトした質実剛健な感じが魅力。ホンジュラス・マホガニーがワシントン条約のカテゴリーに入ってしまった為、今後は希少価値が出ること確実です。他にD-28スタイルのホンジュラス・ローズウッド・モデル、ハカランダに近い材質のマダガスカル・ローズウッド・モデル有。受注発注になりますので価格、納期等、詳細は御問合せ下さい。http://homepage3.nifty.com/sudastrings/

トシ・スガヌマ 5弦フィドル \680.000-(本体\647,619-)

ジョニー・ギンブルやボビー・ヒックスが愛用していることで知られる5弦フィドルについてムーンシャイナー誌2月号に製作記を寄稿している菅沼利夫氏製作による作品。ボディはブセット・スタイルとガルネリの二種類、ヘッドが通常のスクロールとストラディバリのピッコロ・バイオリンから拝借したスクエアヘッドの二種類。オプションでケイシー・ドリイセン仕様にも対応できます。黒檀フィッティング以外は欧州材を使用、ブルーグラスやスゥイング系のプレイヤー用に"ダークでスゥイート"なトーンを意識して質量を調整して削り完成します。納期は受注後約半年。特に裏板を一枚板で希望される場合は\100,000UPとなります。

ビル・サリバン・グリーン・ブライアー・バンジョー \価格お問合せ下さい   写真

ブルーグラスの本場、ケンタッキー州ルイビルを拠点に、40年間にわたってギブソン社を始めとして多くのメーカーやビルダーにパーツを供給していたことで知られるサリバン社が満を持して発表したクラシック・シリーズの'04年モデル。 オール・メイプルでローズウッド指板、バンジョーを熟知したクラフトマンシップで組み上げられた逸品。クリアーでパワフルなサウンドで低音から高音までバランスよく鳴るのが特徴。判る人には判るクォリティの高さが魅力です。

リーガル・ドブロ RD-40 VS 定価 \89,250-(本体\85,000-)→\75,863(本体\72,250-)

Regal RD40VS Squareneck Dobro Guitar - Traditional Series, square neck, spruce top, mahogany back & sides, 1930s California-style body shape, original peghead inlay design pattern in abalone and mother-of-pearl, Power Reflex sound chamber. Finish: Vintage Sunburst

エントリー・モデルとしては充分すぎるスクエア・ネックのリーガル社製ドブロです。別売のスティーブンス社製のドブロ・バー(MISC-F3304 \2,100)と厚手のアイボロイドのサム・ピック(MサイズMISC-GP11 \210-)と戦前ナショナル復刻のフィンガーピック(MISC-NP2 \315-)があれば気分はジェリー・ダグラス、アンクル・ジョッシュ、マイク・オールドリッジ、ロブ・アイクスETC.ギグバッグ付

ケンタッキー・マンドリン model:KM-805 Artist F-model Mandolin \152,250-(本体\145,000-)→\129,413-(本体\123,250)

フラットマンドリンのスタンダード、ギブソンのF-5コピー・モデルの中では高い信頼を持つケンタッキー・ブランドの御手軽モデル。ネックのジョイント部分等、伝統的なギブソンF-5モデルに準じたデザインで、作りにこだわって製作されています。サム・ブッシュの愛器を模したブロック・インレイを採用、フラット・マンドリンらしい三角ネックで立ち上がりの良い音質は弾き込むに従って馴染んでくる事が期待できます。ライトケース付

 [パーツ、アクセサリー]
  MISC-NP2 NATIONAL『Finger-Pick PAT. No. 1787136 U.S.A.』\315-(本体 \300-)

戦前のナショナル・フィンガーピックの復刻版、再入荷しました。

  MISC-0017 KEITH TUNER スタンダードDチュー ナー2本組\32,550-(本体 \31,000-) (ステンレス・スチール)

MISC-0018 KEITH TUNER ゴールド スタンダードDチュー ナー2本組\43,050-(本体 \41,000-) (金メッキ・ステンレス・スチール)

4弦または1弦用キースチューナー \16,275-(本体\15,500-)(1個) 特注 納期2-3週間、エレキギターのシフト用も特注あずかっています。 またKeith Tuners部品も各種そろっています。またキース・チューナの基本オーバーホール\7,350-(税込み)。

  CB-320 『Fマンドリン用ケース』\6,825-(本体\6,500-)

CB-360 『ドレッドギター用ケース』 \7,350-(本体\7,000-)

CB-367 『オープンバックバンジョー用ケース』 \7,350-(本体\7,000-)

CB-369 『バンジョー用ケース』 \7,350-(本体\7,000-)

春です!!野外コンサートの季節です、ボウルダー・ブランドのアルパイン・シリーズ、お手頃価格のブルーグラス用ギグ・バッグが勢ぞろいです。スマートなデザインと持ちやすさ、担ぎやすさは抜群、恥ずかしながら、わたしもよる年波には勝てず、とても気に入って愛用しております。外から見ても、「お、バンジョ!」とか、「お、Fタイプ」とか分かるのも、くすぐるね。色はそれぞれ、フォレストグリーン(緑)、ネイビーブルー(青)、タン(黄褐色)の三種類。(マンドリンのタンのみ品切れ中)

ちなみに米国製、高級ギグバッグの「コロラドケース」、ギターとマンドリンの在庫がありますので、興味のある方はお問い合わせください。

 [楽器メンテナンス承ります!!]
バンジョー、マンドリン、ギター、フィドル等々、長年お使いの愛器のメンテナンス引き受けます。各楽器のエキスパートによる修理、調整で甦ります。何なりとご相談下さい。

 輸入雑誌
 (以下の4誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白さをいかがですか)
 ■フラットピッキン・ギター誌
 隔月刊の掲載全タブ譜対応CD付きフラットピッキン・ギター誌。ブルーグラスからスウィング/ジャズまで。一冊でさまざまな奏法が学べる、なんていい時代なんだ!の優れもの。

  FGM-17.3 最新「2013年3〜4月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

ランブリン・ジャック・エリオットをカバーストーリーに、22歳のスーパーピッカー、クリス・ラケット特集と"Down in the Willow Garden"タブほか、ジョー・カーはフラット&スクラッグスとメイベル・カーターの"False Hearted Lover"、ダン・ハッカビーは初心者向けトニー・ライス風"Why Don't You Tell Me So"、スティーブ・カウフマンは聖パトリックを祝してブロムバーグから学んだという"Rights of Man Hornpipe"。ジョン・カーリニは"Bolero"、オリン・スターはジャック・エリオット風"Roving Gambler"、マイケル・マダックスのハイポジにおける練習と"Bill Cheatham"、スティーブ・ボティアはビル・モンローの"Crossing the Cumberland"ほか、フラットピッキンギター上達にいたるヒントやタブ譜が音源とともに満載。

  FGM-17.2 「2013年1〜2月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

マーシー・マークサーをカバーストーリーに彼女の"Girl Django"ほか、ギター修理のマーカス・イングストロム、タブ譜はクレイグ・バンスのドロップDフィドルチューン"Duck River"、ジョー・カーは"Blue Monk"、スティーブ・カウフマン"Temperance Reel"、ジョー・カーリニはなんと"Bolero"、ジェフ・トロクスェルはマット・フリナー作"Black's Fork"、ディックス・ブルースはKey of Dの"I Am a Pilgrim"、スティーブ・ポティアはクラレンスも顔を出す"Pain In My Heart"ほか、右手のアタックを強くする練習タブや左手のフィンガーボード習熟タブなど、フラットピッキンギター上達にいたるヒントやタブ譜が音源とともに満載。

  FGM-17.1 「2012年11〜12月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

現在、グリーンカーズのギタリスト、カール・ミナーをカバーストーリーと"Little Applegate Road"ほか、プレストン・トンプソン・ギター紹介、元ホットライズのチャールズ・ソウテルの思い出、ウィンフィールド2012の特集ほか。定期コラムでは12月らしく"Silent Night"、"It Came Upon A Midnight Clear"、"Greensleeves(What Child Is This)"などのクリスマス曲、そして"Under the Double Eagle"、"New Camptown Races"ほかのタブ譜満載。

バックナンバーが品切れになりつつあります。現在庫は以下のとおりです。発行月とは無縁のギター教則モノとしてぜひお手許に!! 各CD付\2,625-

2006年7/8月号(FGM-10.5)、2007年1/2月号(FGM-11.2)、2008年3/4月号(FGM-12.3)、2009年7/8月号(FGM-13.5)、2009年11/12月号(FGM-14.1)、2010年1/2月号(FGM-14.2)、2010年3/4月号(FGM-14.3)、2011年5/6月号(FGM-15.4)、2011年7/8/月号(FGM-15.5)、2011年9/10月号(FGM-15.6)、2012年5/6月号(FGM-16.4)。

 【バックナンバーピックアップ】
  FGM-14.1 Flatpicking Guitar Magazine「2009年11〜12月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

サム・ブッシュ・バンドのスティーブン・モウジンのカバーストーリーと"My Home Across the Blue Ridge Mountains"と"Come Back Davy..."のタブ譜ほか、ドーグ風"Dawgapelli"、テキサス"Maiden's Prayer"、初心者"Christmas Time's Coming"、スティーブ・カウフマン"Greensleeves"、ジョン・カーリニ"Oh, Lade Be Good"のコード、"Red Haired Boy"や"President Garfield's Hornpipe"、また12月号らしく"Joy to the World"、"Silent Night"、"Christmas Song"などのクリスマス曲ほか、ジプシー・ジャズも含んでタブ譜満載の80頁。

 ■バンジョー・ニューズレター誌
 世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。

  BNL-13/03 最新2013年3月号 \525-

トニー・ライスらと「クロウグラス」という、ブルーグラス・バンドのセッティングでクロウハンマーを弾く独自の世界を築き、昨秋は第3回スティーブ・マーティン賞を受賞したマーク・ジョンソンのカバーストーリーと"Marching Through Georgia"(パイのパイのパイで知られる東京節)のタブ譜ほか、アール・スクラッグスのライブテープからオタク美学の"Your Crazy Heart"、フレッド・ゲイガーのコード遊びは1931年のビング・クロスビー"Wrap Your Troubles in Dreams"、トム・アダムズはハイポジにおけるDからGへ戻る10の方法、ジャネット・デイビスのバックアップはCチューニングにおける"Soldier's Joy"、ジャム・スタンダードを変拍子で楽しむジェイク・シェップスの7拍子の"Whiskey Before Breakfast"と5拍子の"Blackberry Blossom"、ティム・カーターの"Waltz for Earl"ほか、各種クロウハンマーなど、バンジョーに関する話題満載40頁

  BNL-13/02 2013年2月号 \525-

2011年のIBMA最優秀バンジョー奏者で、ただひとり最優秀フィドル奏者も獲得しているロン・スチュワートのカバーストーリーとタブ譜は"Crawford County"、ロジャー・シミノフによる「プリウォーサウンドpart 2」はアール・スクラッグスの右手のアタックに関する考察、初心者は「知っておくべき10のリック」、トム・アダムズは「タブを書こう!?」、ジャネット・デイビスのバックアップは"America the Beautiful"をネタにセブンスコードの使い方、アール・スクラッグスは先月に続いてジャムでの"Walking the Floor Over You"ほか。

  BNL-13/01 2013年1月号 \525-

懐かしや!アンディ・オウエンズと来日したジェフ・スロギンズのカバーストーリーとタブ譜は"Woodland Arch"と"Boundary Hunter"、そのほかアール・スクラッグスはシラブルで弾く"Walking the Floor Over You"、ハーモニー研究「枯葉B」、トム・アダムズは「発見されるのを待つ音たち」と題したちょっとしたアイデア集、バックアップは"Old Spinning Wheel"、初心者コーナーはコード進行のパターンリストほか、オールドタイム・コーナーと、バンジョーに関する話題満載40頁。

  BNL-12/12 2012年12月号 \525-

フィールド・レコーディングの研究家でフォーク・バンジョー奏者のスティーブン・ウエイドのカバーストーリーとタブ譜は"Rocky Hill"、"Arcade Blues"、"Banging Breakdown"、そのほかトム・アダムズはキーオブ「D」での"New River Train"、フレッド・ゲイガーのジャンゴ・ラインハルト"Are You in the Mood"、イアン・ペリーのフィンガーボード探索はデビッド・グリスマン"EMD"、アール・スクラッグスは50年代のライブから"Sawing on the Strings"などのタブ譜に、ロジャー・シミノフによる「プリウォーサウンドpart 1」、アレン・バンジョー社など。

  BNL-12/11 2012年11月号 \525-

スティープ・キャニオン・レンジャーズのグレアム・シャープのカバーストーリーとタブ譜は"Knob Creek"ほか、"Nine Pound Hammer"、エリック・ワイズバーグ"Duelling Banjos"、初心者はフィドル定番"Big Sciota"、コードメロディは「枯葉」、アール・スクラッグスはスクラッグス&フレンズのライブから"In the Pines"、トム・アダムズは"Skip to My Lou"とサークル・オブ・4thほか、アーサー・ハットフィールドのバンジョー工房インタビューなど、バンジョーに関する話題満載40頁。

  BNL-12/10 2012年10月号 \525-

セルダム・シーンのベン・エルドリッジをカバーストーリーのインタビューに、"Heartsville Pike"のタブ譜ほか、フィンガーボード探検"Crazy Creek"、キーGでハイポジのトム・アダムズ"Home Sweet Home"、ジェイソン・スキナーによるレノ・スタイルでの"Dixie Breakdown"、バックアップはキーCで"Wildwood Flower"、クロウハンマーはフランク・リーのインタビューほか、ウォルト・コーケン最新CDなど。

  BNL-12/09 2012年9月号 \525-

ロン・コディーのカバーストーリーはトニー・トリシュカによるインタビューとタブ譜はジャズ・スタンダードの"It's Only a Paper Moon"ほか、今月はジャズ・バンジョー特集号と銘打って、ベラ・フレックのマーカス・ロバーツ・トリオとの“Crossing the Imaginary Divide”、カイル・タトルによる“Autumn Leaves”のハーモニー、フレッド・ゲイガー“Cheek to Cheek”ほか、トム・アダムズのハイポジションにおける2弦のメロディはyoutube画像つき、初心者は"You Are My Sunshine"、 "Goodbye Liza Jane"、"I’ll Fly Away"など。

  BNL-12/08 2012年8月号 \525-

アラン・マンデがインタビューするトム・ムーアをカバーストーリーに、彼の"Merrywang Heart (for Tony Ellis)"のタブ譜ほか、アール・スクラッグスはライブでの"Life of a Poor Boy"、トニー・トリシュカ・バンジョー教室から"Redwing"、ジャネット・デイビスは、アールの"My Little Girl in Tennessee"のリードとバックアップ解析、トム・アダムズは典型的なキックオフ・フレーズ紹介、初心者の"Wabash Cannonball"と"You Are My Sunshine"、そしてクロウハンマーの数々など。そのほか、ファーガソン製パーフェクトピッチ・カポやパット・クラウドとハーモニカのデビッド・ナイディッチのアルバムなどの紹介など。

  BNL-12/07 2012年7月号 \525-

リトル・ロイ・ルイスと故ダグ・ディラードをカバーに、ブルーグラス界最高のショーマン、リトル・ロイの楽しいインタビューと"Keep on the Firing Line"、5月16日に亡くなった故ダグ・ディラードの特徴解析と"Dixie Breakdown""Hickory Hollow"。そのほか、ビル・エバンズ最新CD『In Good Company』から"Big Chief Sonny"、ビル・キース"Boston Boy"(1976年、デビッド・グリスマンのラウンダーアルバムより)、スウェーデンのトラッドバンド、ヴェーセンの"Hasse A's"と"Stamlaten"、フレッド・ゲイガーのコード遊び!?はスタンダードの"Rosetta"、初心者は"Wabash Cannonball"、オールドタイムは"Lorena"ほか。

  BNL-12/06 2012年6月号 \525-

ジャム特集号としてジャムの心得などのほか、カバーストーリーは英国のジョン・ドウリングとそのすばらしくユニークな奏法(インタビュワーはレオン・ハント)とタブ譜は"Rocker Shuffle / Lady Madonna"ほか、アールはさまざまなバックアップ例のほか"Whiskey Before Breakfast"、トム・アダムズはハイポジション"Old Home Place"ほか。

  BNL-12/05 2012年5月号 \525-

アール・スクラッグス追悼特集号が再入荷です。正規印刷物がなくならない内に、ぜひどーぞ!!

  BNL-12/04 2012年4月号 \525-

東京ディズニーランドにも来ていたロス・ニッカーソンのカバーストーリーと"Roundhouse"ほか、セサミストリートの人形でバンジョー奏者の蛙の「カーミット」のインタビューと"Rainbow Connection"、ブラッド・ペイズリーとのバトル"Man or Frog?"、アール・スクラッグスとラウドン・ウェインライトIIIの"Swimming Song"、トム・アダムズのハイポジションでの7thブルースほか。

  BNL-12/03 2012年3月号 \525-

ノーム・ピケルニーのカバーストーリーと"Jim Thompson's Horse"と"Fish & Bird"……凄いんです!ほか、タブ譜はスティーブ・マーティン"The Great Remember"、アール・スクラッグス"Before I Met You"、アレン・シェルトン"She Left Me Standing on the Mountain"、トム・アダムズ"Your Cheatin' Heart"など。サイトからYoutubeなどで確認できるようになっている。

  BNL-12/02 2012年2月号 \525-

バンジョー・ネック製作などで有名なロビン・スミスとアラン・マンデの表紙、タブ譜はマンデ"Dapple Patti"、ビル・エマーソン"Grandma's Tattoos"のバックアップ、フレッド・ガイガーのデューク・エリントン"In A Sentimental Mood"コードほか、"Angeline the Baker"や"Hot Corn Cold Corn"などのタブ譜。

 ■ブルーグラス・アンリミテッド誌
 米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。

  BU-13/04 最新2013年4月号 \840-

キャシー・キャリックとスピニー・ブラザーズをカバーに、ジム・ハーストのソロについて、ビル・モンローやデル・マッカーリーとの活躍で知られるトラッドグラス・フィドラー、ビリー・ベイカーなどの特集ほか、米国ブルーグラス情報満載の70頁。

 
  BU-13/02 2013年2月号 \840-

ジム・ローダーデイルのカバーストーリーほか、マンドリンのスーパーピッカー、アラン・バイビー、ギター若手ジョーダン・タイス、オハイオのジェッツ・クリークなどの特集ほか。

  BU-13/01 2013年1月号 \840-

サム・ブッシュを表紙に恒例の全米ブルーグラス・フェスリスト(数百箇所)と、ブリストル・リズム&ルーツ・リユニオン・フェス、ルディ・フェス、マウンテン・オープリハウスなど、各地のイベント特集に連載コラムほか。

  BU-12/12 2012年12月号 \840-

サード・タイム・アウトとマイク・オルドリッジがカバーのほか、IBMAのWoB週間特集、コミックバンド「クレバーリーズ」、パテント・ペンディングの特集ほか。

  BU-12/11 2012年11月号 \840-

ラリー・スパークスをカバーストーリーに、ラルフ・リンズラー、シャノン・スローター、スタンレーズのリッチRトーン録音でマンドリンを弾き、ロンサム・パイン・フィドラーズに"That's Why You Left Me So Blue"ほか名曲を残し、レッド・エリスとの活躍など、アーリー・ブルーグラスの隠れた立役者ジミー・ウィリアムズなどの特集ほか。

  BU-12/10 2012年10月号 \840-

ラリー・コードルのカバーストーリーに、ジョッシュ・グレイブスのフラット&スクラッグス時代、デル・マッカーリー・バンドで20年を過ごしたジェイソン・カーター、ワシントンDCの名物DJケイティ・デイリーらの特集に10月号恒例のブルーグラス・タレント名鑑。

  BU-12/09 2012年9月号 \840-

スティーブ・キャニオン・レンジャーズをカバーストーリーに、DCグラスの新しいレーベル、パタクサント・レコード、故ラリー・ライスの思い出、東京の米軍基地で育ったブルーグラス・ミュージシャン/評論家のジョー・ロスの「ブルーグラス・ソングライター神話」などの特集ほか。

  BU-12/08 2012年8月号 \840-

トラッドグラスの王道を行くジョー・マリンズ&レディオ・ランブラーズをカバーストーリーに、ムーンシャイナーで紹介したドックとアールの出会いと友情や盲目であったけれども大工仕事か電気工事まで、さまざまなことをやってのけた故ドック・ワトソンの私生活に関する話題、今春来日したテリーとシンディ・バウカム夫妻ほか。

  BU-12/07 2012年7月号 \840-

ドック・ワトソン、エバレット・リリー、ダグ・ディラード追悼のほか、ジェイムズ・アラン・シェルトン、デイリー&ビンセントのゴスペルについて、ビル・モンローとピーター・ローワンのデュオ名曲"Midnight on the Stormy Deep"のルーツがドイツのロマン主義にあるという話題ほか、尾崎兄弟のアルバム『Till We Meet Again』がレビューで好評を得ている。

  BU-12/06 2012年6月号 \840-

ヤンダー・マウンテン・ストリングバンドのカバーストーリーに、アール・スクラッグス追悼第2集「ブルーグラス・メモリーズ/ルイーズ・スクラッグス」、「アール・スクラッグス天才のサウンド」、「アール・スクラッグス葬儀リポート」ほか。

  BU-12/04 2012年4月号 \840-

ブルーグラス・ハイウェイのカバーストーリーほか、1970年のダグ・ディラード&エクスペディション(バイロン・バーライン/ロジャー・ブッシュ/ビリー・レイ・レイザム)訪問記、ノースカロライナのニュブルー、インテリタッチ・チューナー探訪ほか。

  BU-12/03 2012年3月号 \840-

アンリミテッド誌3月号の恒例「楽器特集」は、ベアード・ギターズ、マンドリン族楽器について、アジア産ノースフィールド楽器、ストラップ専門「ラコタ・レザー」、バージニア州ゲイラックスのるしあー、ジミー・エドモンズらの特集ほか。

  BU-12/02 2012年2月号 \840-

チャーリー・サイズモアのカバーストーリーほか、シエラ・ハル、バディ・グリフィン、IBMM「ビル・モンロー生誕100年」リポート特集など。

  BU-12/01 2012年1月号 \840-

1月号恒例、全米ブルーグラス・フェス・ガイドほか、フロリダ州のライブ・オーク・フェス、メイン州のトーマス・ポイント・ビーチ・フェスの特集や、ブルーグラスを支える女性パブリシスト特集などのほか、米国ブルーグラス情報満載の96頁。

 ■オールドタイム・ヘラルド誌
 内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。

  OTH-1303 最新第13巻3号 \1,260-

アルバート・ハッシュ・メモリアル・フェスのリポート、ミズーリ・フィドラーのR.P.クリステンソン、ウォルト・コーケンの連載「Tales from the Woods Vol.3」など、オールドタイム/アメリカンルーツ音楽情報満載の52頁。

  OTH-1302 第13巻2号 \1,260-

全米フェス&キャンプガイド特集のほか、西アフリカ・ガンビア共和国ジョラ族のアコンティング奏者ラエモウアヒュマ・ジャッタのインタビュー、ウォルト・コーケンの「ハイウッド・ストリングバンドからの逸話A」は「ショッティーシュ(ボヘミア起源のダンス)」など、オールドタイム/アメリカンルーツ音楽情報満載の52頁。

  OTH-1301 第13巻1号 \1,260-

ダン・マーゴリーズ「ハンドメイド弦〜猫と馬の尻尾から生まれる音楽」をメイン特集に、アート・ローゼンバウム「北部ジョージアでの1日」、ウォルト・コーケン「ハイウッド・ストリングバンドからの逸話」シリーズ第1回など、オールドタイム/アメリカンルーツ音楽情報満載の52頁。

 月刊『ムーンシャイナー』
 

1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌、28年目です。

■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-

お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■バックナンバー:各¥525-。

下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

  MS-3006 最新2013年4月号(通巻354号)\525-

今月久々に来日、東海道をバンジョー行脚するビル・キースの大特集後編、ジェリー・ガルシアやライ・クーダーらとの逸話など、1963年のビル・モンローとブルー・グラス・ボーイズの重厚な写真をカバーに、ウィンターグラス2013リポート前編、ネッシー・エクスペディション米国ツアー記@、ブルーグラス・アルバム・バンド・リユニオン、マイク伊藤「留学のススメ」、ロストシティキャッツ・リユニオン、菅沼工房5弦フィドル製作記B、学生ブルーグラスプロファイル#3「森山亮治(大谷大)」などの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載!!

 
  MS-3005 2013年3月号(通巻353号)\525-

4月に久々の来日、大阪、京都、名古屋、浜松、横須賀、東京でワークショップやコンサートをするビル・キースをカバーストーリーに、フルアルバム『Sailing Home』を発表し今月には全米ツアーをする女性トリオ、パイレーツ・カヌー、ハンク・ウィリアムズのセイクレッドソング解説、2012年年発表レコード総括、菅沼工房5弦フィドル製作記A、学生ブルーグラス断簡その壱「松本捺美(神大)と小形奈緒子(東北大)」などの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載!!

  MS-3004 2013年2月号(通巻352号)\525-

ドブロのマイク・オルドリッジのカバーで追悼特集「ブルーグラスを変えたドブロ奏者」ほか、ブラザーデュオ秀作を発表した渡辺敏雄、かつてジューンアップル誌のスタッフだった菅沼利夫「5弦フィドルへの道@」、ラジオ関西「カントリーミュージック・トラベル」が今年20年、950回目を迎えているDJ阿部和則のリポート、1946年のブルーグラス誕生の年にオープリで出会った?ハンク・ウィリアムズとビル・モンローなどの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載!!

  MS-3003 2013年1月号(通巻351号)\525-

アール・スクラッグスの右手の表紙写真にメイン特集は、村片和彦のアール・スクラッグス奏法解析「俺、アールやもん」と、先月号の50年前のフラット&スクラッグス『カーネギーホール』で「マーサ・ホワイト!」を叫んだ本人の当時のリポート「アール・スクラッグス異聞」ほか、市川慎一郎のボジョアギター“Slope D”「バンジョーキラー」修理リポート、若手ドブロ宣言「ドブロだって主役!」、60年前の1953年1月1日にアパラチア山中で息を引き取ったハンク・ウィリアムズの最後の1年ドキュメント、フットヒル・ドライブ「アメリカツアー記」などの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載!!

  MS-3002 2012年12月号(通巻350号)\525-

50年前のフラット&スクラッグス『カーネギーホール』カバーストーリー特集ほか、1月に盛岡から沖縄まで、全国12ヵ所をツアーする井上太郎の「TARO & JORDAN」、千日前ブルーグラスアルバムバンドが伝えるアーリーブルーグラスの魅力!、手島家のマールフェス珍道中記B最終回、名古屋大学ブルーグラスの「本場に学ぶ!ナッシュビルとIBMAのWoB体験」ほか。

  MS-3001 2012年11月号(通巻349号)\525-

11月号恒例のIBMAアワード大特集号で現在の米国ブルーグラス・トレンドを一挙紹介のほか、16年ぶりに全国8ヵ所をツアーするブルーグラス45、手島家のマールフェス珍道中記A、名古屋大学ブルーグラスの「本場に学ぶ!ブルーリッジ紀行」ほか。

  MS-2912 2012年10月号(通巻348号)\525-

初のソロアルバム『First Tear』を発表した大塚章のカバーストーリーほか、フィクション・ブラザーズのハーウィ・ターナウアー来日、ドイル・ローソンIBMA名誉の殿堂入り、手島家のマールフェス珍道中記@、アール・スクラッグス追悼C「続・誰がブルーグラスを創ったのか?」、米国大学生の卒論「日本ブルーグラス研究B」旅行記最終回、ドック・ワトソン追悼Bほか!

  MS-2911 2012年9月号(通巻347号)\525-

10月来日予定の若手ウエストコースト派ブルーグラス、フェアウェル・ドリフターズのカバーストーリー、アリソン・ブラウン来日、今月14〜16日に関東ツアーに挑む神戸大学の女子ブルーグラス「まろんまかろん」(箱根フェス人気投票は堂々第2位!!)、アール・スクラッグス追悼B「誰がブルーグラスを創ったか?」、オールドタイム入門A「カロライナ・チョコレート・ドロップス」、イッツアクライングタイム最終回、米国大学生の卒論「日本ブルーグラス研究」旅行記、新潟県妙高市のウエストフラッシュの30年ほか、日米ブルーグラス情報満載!!

  MS-2910 2012年8月号(通巻346号)\525-

ジミー・グドローの楽器遍歴寄稿「マンドリンとの50年物語」、絵本『あなたのひとり旅(Your Lone Journey)』、アパラチアとオールドタイム音楽@、パイレーツ・カヌー、ジェイコブ・シャープ「日本ブルーグラス旅行前編」、ハワイでブルーグラス、イッツ・ア・クライングタイムB、森繁昇物語「ナッシュビル着」E、日本ブルーグラス年表1975年ほか、日米ブルーグラス情報満載!!

  MS-2909 2012年7月号(通巻345号)\525-

フラット&スクラッグスに囲まれたドック・ワトソンの追悼「アールとドックの友情」をカバーストーリーに、アメリカン・ハーモニー後編「バーバーショップからブルーグラス」、スー・トンプソン来日「ブルーグラス・ハーモニー・ワークショップ」、イッツ・ア・クライング・タイム「1972年渡米A」、森繁昇D「ロストシティ・キャッツ」、第1回稲葉和裕ブルーグラスキャンプ、日本ブルーグラス年表1974年ほか、日米ブルーグラス情報満載!!

  MS-2908 2012年6月号(通巻344号)\525-

アメリカン・ハーモニー前編「グレゴリオ聖歌から南部教会音楽/シェイプノート・シンギングについて」ほか、ダグ・ディラード追悼、イッツ・ア・クライング・タイム「1972年6月渡米」、森繁昇「ロストシティ・キャッツ」、小樽「グラスオーセブン」、ジェイコブ・シャープ「米国学生ブルーグラス事情」、日本ブルーグラス年表1974年ほか、日米ブルーグラス情報満載!!

  MS-2907 2012年5月号(通巻343号)\525-

アール・スクラッグス追悼特集@ほか、80歳を越えてのデビューアルバム『Til We Meet Again』を発表した尾崎ブラザーズ、弦楽四重奏団スーパージャズ・ストリングス「アメリカン・フィドルの旅」に参加して、WOB2011リポート「須田ギター後編/恐怖のグルーンギター体験!?」、森繁 昇物語B、橘 俊暁、日本ブルーグラス年表1974年ほか。

  MS-2906 2012年4月号(通巻342号)\525-

今月来日するテリー・バウカムをカバーストーリーに「ブーンクリークのドライブ」を検証とサンセットドライブ2012来日ツアー特集ほか、2月に来日ツアーしたパシフィック・リム・アコースティック・オールスターズ「奇跡のセッション」リポート、ウィンターグラス2012「ブルーグラス45」、WOB2011リポート「須田ギター前編」、名古屋・鶴舞公園フェス、森繁 昇物語A、日本ブルーグラス年表再開1974年ほか。

  MS-2905 2012年3月号(通巻341号)\525-

今アメリカでもっともブルーグラスがホットな街、ボストンの女性ブルーグラス、デラ・メイをカバーストーリー。日本ブルーグラス年表総集編「1950年代〜1973年」、2011年発売ブルーグラスレコード総括、元ロストシティーキャッツ森繁 昇物語@『陽が昇るまでに』、国本武春芸歴31周年『武春まつり』、バンジョー弾き語りデュオ『マダム&スー』、WOB2011「楽器リポート」ほか。

  MS-2904 2012年2月号(通巻340号)\525-

ヨー・ヨー・マ、クリス・シーリ、ステュアート・ダンカン、エドガー・マイヤーらのブルーグラス作品『Goat Rodeo Sessions』をカバーストーリーに、フラット&スクラッグスの1952年最高の録音を生んだジョディ・レインウォーター追悼、青山学院大「ブルー・マウンテン・ボーイズの50年」、奥沢明雄「きたむらいづみ『IZUMI』について」、神戸で3月4日「オールドタイム・ジャム&ダンス・パーティ」、WOB2011「楽器関連リポート」のほか。

  MS-2903 2012年1月号(通巻339号)\525-

2月に来日するケイシー・ドリーセンのカバーストーリーほか、祝米寿!アール・スクラッグス「誰がブルーグラスを創ったか?@」、セルダム・シーン40周年記念ライブ・リポート「ジョン・ダッフィの思い出とともに」、カントリー・ジェントルメン「1972年1月17日、来日から40年」、きたむらいづみ2ndCD『IZUMI』、ヨーマ・コウコネン&バリー・ミターホフ来日、長谷川健悦の復興フェス・リポート!

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