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                     B.O.M.Newsletter #391web

                                        2013年5月13日

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INDEX

今月の特選作品ベストセラートップ5
今月の新入荷
ブルーグラス新入荷
B.O.M.特選コーナー
ブルーグラスお勧め作品
ブルーグラス旧譜のお奨めコーナー!
インスト新入荷
各楽器別お勧め作品
オールドタイム&フォーク新入荷
カントリー新入荷
カントリー発掘、編集モノ新入荷
カントリーお勧め作品
映像新入荷
映像ものお勧め作品
楽器、その他……
輸入雑誌
月刊『ムーンシャイナー』
B.O.M.ご利用方法



  黄金週間が明けても近畿では最低気温が4度とか、翌日には28度とか……、なんだか自然の箍(たが)もハードルが下がり、夏と冬が混在するような昨今、せめて人智の及ぶ範囲ではやたらとハードルを下げるのはどーかと思う今日この頃……。親しみの持てる音楽もあっていいが、崇高な精神をもつ音楽の存在には、常にそのハードルの高さに敬意を表したいものだ。

◆創刊30周年を迎えている月刊ムーンシャイナー、5月号(\525-)は「フェスティバル・シーズン到来号」として、ブルーグラスフェスの歴史とウィンターグラス2013リポート後編のほか、ブルーグラス・リズムギター上達の近道、サードタイムアウト「ブルーグラスる!?(Bluegrassed)」、知っておきたいブラザーデュオ一覧、ケンタッキーのモアヘッド州立大学ブルーグラス科を訪ねた川合くんのすばらしいリポート、ネッシーエクスペディション米国ツアー顛末記A、学生ブルーグラスプロファイル#4「米澤 望(酪農学園大)」、菅沼工房5弦フィドル製作記Cなどの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載!!

月刊ムーンシャイナー定期購読は1年間(12冊)

\6,000- 半年間(6冊)\3,300-。単冊は\525-ですが、ぜひとも定期購読をお願いします。購読開始希望月をお知らせください、早速お送りします!!

またムーンシャイナー情報提供、そしてご自由なテーマでのご寄稿など……、なにとぞご協力を、よろしくお願いします!

■全国イベント・カレンダー

以下、ムーンシャイナー誌に寄せられたイベントです(個別バンドのライブは誌面にて)。今年も、われわれの標語は、「Buy Studio Releases! ...and Go to Live Shows!!」。ムーンシャイナー誌への情報/寄稿など、お気軽にお願いします……!!

◆5月18〜19日(土、日)大阪「第2回稲葉和裕ブルーグラス・キャンプ」箕面市青少年教学の森キャンプ場(問)アビリーン072-762-5353

◆5月19日(日)神奈川「第35回ビッグ・マウンテン・オープリー」伊勢原市民文化会館小ホール。(問)http://www2h.biglobe.ne.jp/~foj/BMO.htm

◆5月19日(日)兵庫「神戸まつり:ジャカジャカ・ブルーグラス」(問)シルクロード078-371-6747

◆5月19日(日)徳島「第17回徳島ブルーグラス・ライブ」徳島市両国公園西野外ステージ。11時〜16時。(問)藤本090-3785-2878

◆5月25〜26日(土、日)茨城「第12回美野里ダルシマ&オートハープ・フェス」小美玉市納場、上野牧場。(問)上野雅彦0299-48-4141

◆5月25〜26日(土、日)岡山「第24回美星ブルーグラス・ミーティング」美星町、星の郷ふれあいセンター。(問)磯山隆史086-244-6074

◆6月1〜2日(土、日)茨城「第13回里美カントリー・フェステェバル」詳細不明

◆6月1〜2日(土、日)静岡「朝霧ブルーグラス・ピッキン・パーティ」富士宮、富士山YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジ。(問)中西047-323-2615

◆6月1日(土)兵庫「第52回三田ブルーグラス・ナイト」三田、キー・ラーゴ079-562-6080、19時半

◆6月2日(日)大阪「ドックの日」府立江之子島文化芸術創造センター。14時〜18時。ギター持って集合!(問)渡辺三郎 fiddleandbanjo@nifty.com

◆6月8〜9日(土、日)富山「第12回北陸ブルーグラス・フェス」南砺市城端、桜ケ池公園自遊の森0763-62-3360。(問)竹内090-1636-1943

 今月の特選作品ベストセラートップ5
 (B.O.M.スタッフ一押し話題作ダイジェスト)
  LOR-580 KATHY KALLICK BAND『Time』CD\2,573-(本体\2,450-)

西海岸女性ブルーグラスのパイオニア、キャシー・キャリック、通算17枚目の作品。宝塚フェスでホットなフィドルを聞かせてくれたアニー・スタニネックの円熟味を増したプレイ他、的確なサポートでキャシーのオリジナルを中心にバーン・ウィリアムスの"Thinkin' of Home"等々、味わい深い女性トラッドグラスを聞かせてくれる。

  RCSI-1081 RUSSELL MOORE & IIIRD TYME OUT『Timeless Hits From the Past Bluegrassed』CD\2,888-(本体\2,750-)

ムーンシャイナー5月号でも特集したラッセル・ムーア&サードタイム・アウトの1月発表の最新作(米店頭販売のみ)が現在ヒット中。「カントリーロード」や「オンリーユー」など、ポップスタンダードやカントリーヒット曲のブルーグラスカバーやニューサウスのカバーなど、お勧め作品!

  DS-012 BYRON BERLINE 『Jammin' with Byron』CD\2,573-(本体\2,450-)

ブルーグラス・フィドルの巨匠、バイロン・バーライン最新作。自身のバンド、ジョン・ヒックマン(bj)、クラレンス・ホワイト風ジム・フィッシュ(g)、セカンド・フィドルにグレッグ・バージェスを配し、マンドリンも弾きながらオリジナルのモンロー風インストの1曲目からバイロン流儀で弾きまくる。ゲストにはアラン・マンデが5曲ほか、ビル・エマーソン、デビッド・グリア、アル・パーキンス、イェン・クルーガーなどが1曲ずつ参加。2011年のモンロー追悼集『Thanks Bill Monroe』につづいて発表された最新作。「弾きたい!」という思いを溢れさせた作品群……バイロンまだ68歳、フィドルが大好きといったバイロン節が嬉しい。

  ACD-79 DEL & DAWG『Harcore Bluegrass in the Dawg House』CDR\2,573-(本体\2,450-)

デルのリズムギターがよく聴こえるドーグのマンドリンとのデュオ(1曲目"John Henry"と8曲目"Tennessee Waltz"の2曲)から、デル・マッカーリー・バンドとの真っ直ぐなトラッドグラス16曲集。デルのすごいボーカルはもちろん、ドーグの「好きでたまらない」といった思いを乗せた朴訥なボーカルで聴かせる「これがブルーグラスやで!!」。モンローはもちろん、スタンレーや何よりジミー・マーティンをメインにした前半、そしてフラット&スクラッグスやレノ&スマイリーらの名曲をメインにした後半のスタンダード・オンパレード。

  RCSI-1088 MONTE GOOD『A Texas Honky Tonk』CD\2,573-(本体\2,450-)

ご機嫌なホンキートンク・サウンドに乗って男臭いカントリー・ソングを聞かせるモンティ・グッド、マルチ・ミュージシャンとして長いキャリアを持つ彼のソロ・シンガーとしてのデビュー作。

 今月の新入荷
 (新入荷を中心に、話題作品のダイジェストです)
  HDS-701 NORMAN BLAKE/ TUT TAYLOR/ SAM BUSH/ BUTCH ROBINS/ VASSAR CLEMENTS/ DAVE HOLLAND/ JETHRO BURNS CD\2,573-(本体\2,450-)再入荷

2004年に奇跡的なCD再発売ののち、ふたたび入手困難になっていた1974年録音、ブルーグラス界の大事件/大名盤が再度CDになった。ブルーグラス楽器とミュージシャンが初めてジャズと出会い、しかも、きわめて質の高い音楽を即興のセッションで残した秀作でもある。インスト新入荷参照。

  COMP-4600 PETER ROWAN『The Old School』CD\2,573-(本体\2,450-)

ピーター・ローワンの強力最新作にはボビー・オズボーン、ジェシー・マクレイノルズというブルーグラス第一世代クリエイターを迎え、ロニーとロブのトラベリン・マッカーリーズにマイケル・クリーブランドらをバックに、デル・マッカーリー、ドン・リグズビーとJ.D.クロウ、ブライアン・サットンらをゲストに迎えた豪華なオリジナル・ブルーグラス集。ブルーグラス新入荷参照。

  CR-020 JOHN REISCHMAN『Walk Along John』CD\2,573-(本体\2,450-)

世界で一番美しいトーンを引き出すマンドリン奏者=ジョン・ライシュマン、渾身の最新ソロ・インストアルバム。なんと!クリス・シーリが1曲目、マイク・バーネットが2曲でゲストだぁー!! そのほかケニー・スミスやブルース・モルスキーら適材適所のすばらしいインスト集。インスト新入荷参照

  FMR-0004 THE WILLIAMSON BROTHERS『Bluegrass!』CD\2,573-(本体\2,450-)

ロイド・ロアー研究の第一人者であり、素晴らしいマンドリニストでもあるトニー・ウィリアムソンが兄のゲイリー(g)とのブラザーデュオをベースに、クレイグ・スミス(bj)らと共に創り上げた心温まるトラッドグラス集。ブルーグラス新入荷参照。

  PC-1185 MARK NEWTON & STEVE THOMAS『Reborn』CD\2,573-(本体\2,450-)

バージニア・スクワイアーズで初来日以来、女性ブルーグラッサーとの共演やIBMAファンフェスなど、そのプロデュース能力で高く評価されるマーク・ニュートンと名サイドメンで超絶テクニシャンとして知られる職人スティーブ・トーマスとの新ユニット。はっきり言って、スティーブには聴き入る価値あり。ブルーグラス新入荷。

  COMP-4602 FRANK SOLIVAN & DIRTY KITCHEN『On The Edge』CD\2,573-(本体\2,450-)

今、最も注目の活きの良いブルーグラス・バンド、フランク・ソリバン(m)&ダーティ・キッチンのコンパスからのデビュー作。ティム・オブライエン、ロブ・アイクスをゲストにニューグラス以降のコンテンポラリー・ブルーグラスを聞かせる。詳細、次号にて。
  OFKT-2013 尾崎博志/古橋一晃/河合徹三(TRI BARREL)『詩のかけら』\2,800-(本体\2,666-)

ペダル・スティール(ドブロ)/エレキ&アコギ・ギター/ベース(マンドリン)のスタジオ職人トリオが、強力なカントリースウィング・ナンバーにオリジナル6曲をはさみながら、腕利きカントリーミュージシャンのセンスをジャンルを超えて楽しめるインスト全13曲。インスト新入荷参照。

  HW-1264 SUTTON, HOLT & COLEMAN『Ready For The Time』CD\2,573-(本体\2,450-)

当代随一のフラットピッカー、ブライアン・サットンとバンジョーほかマルチな楽器をこなし、晩年のドック・ワトソンとのコラボで知られるデビッド・ホルト、そしてドックやセルダム・シーンのメンバーとしても活躍したT.マイケル・コールマンによるトリオ。ブライアン・サットンが全編、ノースカロライナ出身という出自と、その大先輩であるドック・ワトソンを意識した作品。オールドタイム/フォーク新入荷参照

  TFM-1301 BRUCE MOLSKY『If It Ain't Here When I Get Back』CD\2,573-(本体\2,450-)

オールドタイムの世界で最も才能あるミュージシャンのひとり、ブルース・モルスキー6年ぶりの最新作はすばらしいソロパフォーマンス。オールドタイム/フォーク新入荷参照

  ATO-218842 V.A.『The Music Is You: A Tribute To John Denver』CD\2,573-(本体\2,450-)

全世界で3300万枚のセールスを記録、国民的な人気を誇ったジョン・デンバーの没15年、生誕70年を記念したトリビュート・アルバム。現在のポップ/ロック/フォーク系豪華アーティストたちの参加だが、"Take Me Home, Country Road"は誰がやってるかって? ブランディ・カーライルとエミルー・ハリスです。フォーク/オールドタイム新入荷参照

  SKY-001A 坂本愛江『Someday』\2,500-(本体\2,380-)

ベテラン・カントリーシンガー、坂本孝明の娘、フォノジェニックな声質と思い切りのいいボーカルで人気の坂本愛江(よしえ)、ナッシュビル録音によるデビュー作。カントリー新入荷参照。

  HOTR-4701 GEORGETTE JONES『Till I Can Make It On My Own』CD\2,573-(本体\2,450-)

4月26日に他界した父ジョージ・ジョーンズ(ムーンシャイナー誌6月号で特集予定)とタミー・ワイネットというカントリー界のキングとクイーンを両親に持つジョーゼット・ジョーンズのハートオブテキサスから3枚目の最新アルバムは母タミーに捧げたヒット曲ズラーッ集。カントリー新入荷参照。

  HOTR-4700 RANCE NORTON『Here We Go Again』CD\2,573-(本体\2,450-)

すばらしいフィドルとスティールギターが脇を固め、フォービートが心地よく流れるレイ・プライス、ジョニー・ブッシュらの伝統を引継ぐ正統派テキサス・カントリーの新人、ランス・モートンの最新第二作。カントリー新入荷参照

  AC-236392 ALAN JACKSON『Precious Memories,Vol.II』CD\2,573-(本体\2,450-)

2006年に第1作が発表、シングルもカットされなかったのに現在までに170万枚を売り上げたアラン・ジャクソンのきわめてシンプル/ストレートなセイクレッドの最新第二集。カントリー新入荷参照

  TL-27258 JOHNNY CASH『Sun Recordings: Greatest Hits』CD\2,573-(本体\2,450-)

映画『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』で紹介されたジョニー・キャッシュ、伝説のスタジオ、サンでの最初の録音。そのときのもっともシンプルな演奏を出来る限り再現したタイムライフ社の秀作。カントリー発掘新入荷参照。

  AHM-11 V.A.『Old-Time Music on the Augusta Stage』DVD-R\2,888-(本体\2,750-、90分)

現在、オールドタイム音楽のメッカのひとつ、ウエストバージニア州デイビズ&エルキンズ大学のオーガスタ・ヘリテージ・センターで繰り広げられるオールドタイム音楽の祭典。映像新入荷参照

  CCD-GJ GEORGE JONES『Through The Years』(142分)DVD\3,307-(本体\3,150-)

4月26日、81歳で亡くなったカントリー界の「キング」と呼ばれたジョージ・ジョーンズがゲスト出演したTVシリーズを集めたもの。映像新入荷参照

  NW-6245 MERLE HAGGARD 『Live from Austin, Tx』DVD+CD\2,993-(本体\2,850-)

1960年代、バック・オウエンズとともにカリフォルニアのベイカーズフィールド・サウンドを主導、ジョージ・ジョーンズと並んで、もっともカントリーらしいシンガーの代名詞となったマール・ハガード、超有名TVシリーズ「オースティン・シティ・リミッツ」での1985年10月30日収録、2006年に別々に発売された46分の音CDと映像DVDの両方を収めた廉価盤。詳細は次号にて。

  NW-6246 KRIS KRISTOFFERSON『Live from Austin,Tx』DVD+CD\2,993-(本体\2,850-)

ミュージシャン主導のカントリー音楽界に60年代の時代と知性を持ち込んだソングライター、クリス・クリストファーソン、1981年9月14日の「オースティン・シティ・リミッツ」、57分の音CDと映像DVDの両方を収めた廉価盤。詳細は後日。

  BOOK-49 『THE JIM KWESKIN JUG BAND REUNION TOUR 2013記念パンフレット写真集』\2,675-(本体\2,500-)

バンド結成50周年を記念して4月に日本公演を行ったジム・クエスキン・ジャグバンドのツアー記念の特別パンフレットが限定数入荷。会場では飛ぶように売れていたすばらしい写真と資料の豪華68頁。少数限定印刷です。楽器、その他……の項を参照

 ●サン・カントリー・ボックス予約受付中!
  BCD-17311 V.A.『Sun Country Box 1950-1959』CD6枚組+148頁本\23,100-(本体\22,000-)

エルビス・プレスリーを世に出したことで知られるテネシー州メンフィスの名門サン・レーベルからリリースされたカントリー曲のみを集めたドイツ、ベアファミリー社の強力ボックスセット。ジョニー・キャッシュ、ジェリー・リー・ルイス、カール・パーキンスらの超有名どころから、アーニー・チェフィン、スリム・ローズ、チャーリー・フィーザーズ、ウォーレン・スミス等々のレアなトラックまで全208曲、148頁豪華ブックレットと共に。

 ■ジョージ・ジョーンズ追悼
  昨年のアール・スクラッグスやドック・ワトソンといったブルーグラス/オールドタイム界の偉人の逝去につづいてカントリー界の偉人、ジョージ・ジョーンズ(1931-2013)が4月26日に亡くなりました(81)。おそらく、商業カントリー音楽にとってハンク・ウィリアムズの次に重要なシンガー/ソングライターであったと思われます。ムーンシャイナー誌6月号でも追悼特集を予定していますが、その偉業の一部、お勧めの作品を以下に紹介します。
  BCD-16928 GEORGE JONES『Walk Through This World With Me:The Complete Musicor Recordings 1965-1971(Part 1)』CD5枚組+本\17,325-(本体\16,500-)

やわなヒットカントリーじゃない、ハードコアなカントリー、その本質をえぐるように歌い出すジョージ・ジョーンズ、1967年のナンバーワンヒットをタイトルにした初期全集のミュージコー編(1965〜71年)の第一部CD5枚組+豪華冊子の全193曲。彼が1962年以降のユナイト(UA)、そして本作に納められたミュージコーに在籍した10年足らずのこの期間こそは、もっともジョージ・ジョーンズらしかった時代、ウェストコーストに君臨したバック・オウエンズという強力なライヴァルと競い合って、ナッシュビル・カントリーの本流を守り抜き、ポップに流れていた状況を一変させたストレートかつ重厚なサウンドを完成に導いた時期として、歴史に残っている。"White Lightning"や"She Thinks I Still Care"などのセルフカバーほか、"Green Green Grass of Home"、"Six Days on the Road"、"Blue Side of Lonesome"、"Once a Day"、"Don't Let Me Cross Over"、"King of the Road"、さらにはマール・ハガードの"Swinging Doors"などのヒット曲のカバーほか、スタンダードゴスペルのカバーなども数多く収録、また5枚目には、スタジオでの何度ものやり直しや生々しいやり取りなどが含まれて、「ノーショー・ジョーンズ」と異名をとったわがままなスターの一面を感じたりするベアファミリーの丁寧な仕事だ。カントリー音楽がナッシュビル・サウンドやポップカントリーに向かっていた時代、頑固に、……というか、わがままにわが道を歩みつづけた「キング」、ジョージ・ジョーンズの生身の姿が約200トラックで楽しむことができるすばらしい全集である。

  CCD-GJ GEORGE JONES『Through The Years』(142分)DVD \3,307-(本体\3,150-)

1968年から1980年まで、以下のカントリーTVシリーズにジョージ・ジョーンズがゲスト出演した7作品を一堂に収めた約2時間半の映像もの。1968年の「ポーター・ワゴナー・ショー」(ほかにドリー・パートンらのゲスト)、1969年「ウィルバーン・ブラザーズ」(ほかに、この1ヶ月後に結婚することになるタミー・ワイネット、ロレッタ・リン、そしてアメージング・バディ・スパイカー)、あとの5本はいずれも「ポップ・ゴーズ・カントリー」シリーズからの1974年(ほぼ半年後に離婚することになるタミー・ワイネットほか)、1977年(ドティ・ウェストほか)、1977年(離婚後2年のタミー・ワイネット、ラリー・ギャトリンほか)、1979年(T.G.シェパード、チャーリー・マクレーンほか)、1980年(トム・T.ホール、ジャン・ハワードほか)。

 ブルーグラス新入荷
  COMP-4600 PETER ROWAN『The Old School』CD\2,573-(本体\2,450-)

Keepin' it Between the Lines (Old School)/That's All She Wrote/True Love to Last/Ragged Old Dream/Doc Watson Morning/Drop the Bone/Letter from Beyond/Stealin' My Time/A Mountain Man's Dream/My Savior is Callin' Me/O Freedom. 全11曲+Bonus.

 凄いです、やっぱ!! ……ピーター・ローワンって、70歳になった今もこの創作能力と、なによりも音楽力=音と詞に向かう精神力。タイトル通り、ブルーグラス第一世代の「やり方」を見事に見せ付ける。「クリーンに弾き、誠実に歌うこと……それは時代が変わってもおんなじなんだぜ!!」と繰り返すアルバムタイトル曲のテーマ。どの曲にもすばらしいストーリーとメロディが付せられ、前作『Legacy』(2010年 COMP-4543 \2,573-)同様さすがの充実。ロニーとロブのトラベリン・マッカーリーズ(デル抜きでツアーするときのバンド名)に、近年ところ構わずジャムを共にするマイケル・クリーブランド(f)、クリス・ヘンリー(m)、マイク・ウィッチャー(d)、ジェイソン・カーター(f)ら活きのいい若手がバンドを支える。現在もっとも信頼するキース・リトル(bj)のほか、ゲストにはボビー・オズボーン(81)、ジェシー・マクレイノルズ(84)、デル・マッカーリー、ドン・リグズビーとJ.D.クロウ、……モンロー調のハイロンサムではバディ・スパイカー&ステュアート・ダンカンのツインフィドル、……ドックに捧げた“Doc Watson Morning”など、ブライアン・サットンをゲストに“You Are Lone Journey”や“Black Mountain Rag”、“Deep River Blues”などを組み込みながら、実に巧妙なストーリーテリング、……ボビーとジェシーという偉大なパイオニアにはそれぞれ特別な聴かせどころを配慮……。

 昨秋、彼らをスタジオに迎えた翌日ピーターから私信が来た、「今日は一日、ボビーとジェシーと一緒だった」と。で、わたしは日頃から感じるボビーの激しさに関する解釈を返信した。その返信に曰く、「ボビー・オズボーンと歌うということは、ケンタッキー州ハイデンの古い道路と同様、それは一方通行の道;入ったところと同じところから出て行かねばならない! そこにはほかの道はあり得ない。エンシェントトーンがあなたを導くだろう。あなたは消えてしまうかも……あらゆる声は風景であり、歴史である。我々;それから学ぶ。これがブルーグラスの“オールドスクール”だ。今日がスタジオ最後の日だが、1月にもう一度戻ってもう少し録音だ。あたらしい曲"The Letter From Beyond"。風景は変わる、ただそれは天候だけのこと!」と。

 相変わらず意味不明だが、わたしの考えるブルーグラス感覚は合っている。ともあれ、若い頃のような肉体的な覇気はないものの、ますますブルーグラス精神の奥底に分け入っていくピーター・ローワン、ブルーグラス・パイオニアを迎えた傑作だ。

  FMR-0004 THE WILLIAMSON BROTHERS『Bluegrass!』CD\2,573-(本体\2,450-)

First Step of the Journey/I Miss My Dear Mother and Dad/Over in the Sky/Thunder Clouds of Love/John Hardy/When It's Lamplighting Time in the Valley/Wreck of the Old 97/I Live in the Past/When the Angels Carry Me Home/Song for Jimmy Campbell/Don't Let Your Sweet Love Die/Lonsome Road Blues. 全12曲(bonus track) Green The Grow Lilacs

 1920年代にロイド・ロアーによって完成されたとい、家が買えるとまで噂されるそんな名器の研究/コレクター/売買人でマンドリニストでもあるトニー・ウィリアムソンが兄のゲイリー(g)の朴訥な歌とのブラザーデュオで「谷間のともし火」や“I Miss My Dear Mother and Dad”などで涙腺のゆるくなったトラッドファンに訴えかける一方、クレイグ・スミス(bj)が“John Hardy”“Wreck of the Old 97”などであの定評あるグラナダトーンをこれでもかと鳴らす微妙な指かげんでバンジョーオタクを泣かす(2,3,5,6,7,10の6曲、ほかの6曲はドン・ライトという、これまた絶妙なアール的ロールコントロールを持った凄腕)。そしてフィドルとギターには、1970年代にビル・モンローと来日したギタリスト、ラルフ・ルイスの息子ふたり、ドンとマーティ・ルイスにロバート・スプライ(bs)といった布陣。2曲のオリジナルインストのほか、ボーナストラックのテックス・リッター曲“Green the Grow Lilacs”で聴かれるハミングのように、兄ゲイリーの心のこもった趣味の良いトラッド調の有名曲を軸に、決してやり過ぎずに、朴訥な歌が生きるライブ感を持って、何よりもマンドリンとバンジョーのトーンに唸らされるホッコリ優しくなる……ちょっとお疲れの皆さんにお勧めするアルバム。

  PC-1185 MARK NEWTON & STEVE THOMAS『Reborn』CD\2,573-(本体\2,450-)

Old McDonald Sold the Farm/The Key/Painted Lady/Blue Railroad Train/Pineywood Hills/Far Far Cry/Are You Missing Me/Country Song/The Girl I Left In Sunny Tennessee/If It Ain t Love/Kentucky Waltz/Nobody s Business/Hillbilly Hemingway. 全13曲

1990年11月、リッキー&ロニー・シンプキンズとサミー・シーラーを率いてバージニア・スクワイアーズとして初来日したマーク・ニュートン。そののち、自身のバンドを率いながら、ビル・エマーソンのカムバックを助けたり、カーターフォールドをテーマに女性ブルーグラスが集結した話題作『Follow Me Back to the Fold』(REB-1764 \2,573-)で2001年IBMA最優秀録音企画を受賞するなど、プロデューサーとしても手腕を発揮、2007年にはヒット曲"Hillbilly Hemingway"がIBMA候補となっている。一方のスティーブ・トーマス、彼がすごい!! 生まれながらのサイドマンなのか、そのすさまじいマルチプレイヤーぶりは知る人ぞ知る。ロンサム・リバー・バンドやザ・サイドメンの創立メンバーであるほか、ジム&ジェシー、ザ・ホワイ津、オズボーン・ブラザーズ、デル・マッカーリーをはじめ数々のバンドに在籍、何よりも多くのレコードで目の覚めるような活躍をしていることをご存知の人も多いだろう。カントリー界でもブルックス&ダンやケニー・チェズニーほか、あまたのメジャーアーティストを助けてきている。ずっと昔、自費制作のカセットテープがあったように記憶するが、少なくとも本作で初めて自身の名前が出たと……思う、そのせいか、やってくれます。なんと1曲目、農民の窮状を「Old McDonald's Farm」をベースにした新曲でリードボーカルを担当してくれる。アルバム全編、ホットなスティーブの演奏も快感。ブルーグラススタンダード曲、デルモアの"Blue Railroad Train"、ジム&ジェシー"Are You Missing Me"、モンローの"Kentucky Waltz"、スタンレー"Nobody's Business"ほか、ビル・クリフトン名曲をゆったり感情たっぷりに歌う"Girl I Left in Sunny Tennessee"が嬉しい。

 B.O.M.特選コーナー
 最新ムーンシャイナー誌の特集関連の音源ほか、新旧問わず、今月のBOMからの特選作品たち!
 ■最新ムーンシャイナー2013年5月号より
  RCSI-1081 RUSSELL MOORE & IIIRD TYME OUT『Timeless Hits from the Past Bluegrassed』CD\2,888-(本体\2,750-)

ラッセル・ムーア&サードタイム・アウトの1月発表の最新作(米店頭販売のみ)が現在ヒット中。そのヒットの秘密、現在のブルーグラスが米国南部でどんなマーケティングをしているのか?特集。最優秀男性ボーカルに何度も選ばれているラッセル・ムーアが「カントリーロード」や「オンリーユー」など、ポップスタンダードやカントリーヒット曲のブルーグラスカバーやニューサウスのカバーなどを楽しく聴かせてくれるお勧め作品!

  FB-1001 NESSIE EXPEDITION『Hello City Limits』CD\2,000-(本体\1,905-)

4月号から連載開始、5月号では城田純二がリードを寄せてくれたネッシーの2012年秋の米国ツアーリポート第二話。本作は1976年発表のLPアルバムに未発表曲3曲("Country Rain"を歌うお茶目な本間が楽しめるぞ!?)と、最初の渡米時のすばらしいデンバーフェスのライブ10曲を追加の全27曲集である。「伝説のフィドラー」山本ジョーをはじめ、本間正敏(m)、松本康男(g)、窪田光紀(bj)、そして今回の渡米には参加しなかった北島健次(bs)、渡米時のデンバーでのライブではビル・モンローとの共演2曲も収録している。全員が20代、日本ブルーグラスがアメリカと交流をはじめた1970年代半ば、その演唱は米国の50〜60年代のアーリー・ブルーグラスの熱さとエネルギーを横溢させたすばらしいものだ。楽器技術やブルーグラスの意味よりも、ひたすらにバンドサウンドを追った結果の勝利だろうか、その純粋無垢なブルーグラスは現在の日本ブルーグラスの伝統ルーツとなるに充分な高い精神性を持っているのかも知れないぞ。

 ■知っておきたいブラザー・デュオ
 ブルーグラスやオールドタイムを楽しむ上で基本となる作品を紹介する「知っておきたい」シリーズ、5月号の第一弾はブルーグラス以前にアパラチアを中心に大ヒットしたブラザー・デュオを紹介している。
  ARH-9063 BLUE SKY BOYS『Presenting The Blue Sky Boys』CD \2,079-(本体\1,980-)新入荷

ブルースカイ・ボーイズの60年代録音のCD化。
  CDCHM-75 EVERLY BROTHERS『Songs Our Daddy Taught Us』CD\2,730-(本体\2,600-)

エバリー・ブラザーズがルービン、ブルースカイ・ボーイズ等々、ブラザーデュオの名曲を演じる。
  RC-126 渡辺敏雄『The Fiction Twins』CD\2,573-(本体\2,450-)歌詞付き

My Long Journey Home/Little Red Shoes/Weeping Willow/Will the Roses Bloom/Little Annie/Just Because/Will the Circle Be Unbroken 他全14曲

ブルーグラス45ではベース、シャギーマウンテンボーイズではバンジョー、現在はマンドリンを担当するB.O.M.社長。1930年代に大ブームを巻き起こしたブラザーデュオの再現したの力作。ビルとチャーリーのモンロー・ブラザーズのサウンドを忠実に再現しようとしたのが本作。
  ROU-0652 CHRIS HILLMAN & HERB PEDERSEN『At Edward's Barn』CD\2,573-(本体\2,450-)

ウエスト・コースト音楽シーンの伝説的ミュージシャン、クリス・ヒルマンとハーブ・ぺダーセンによるデュオ・アルバム。
  RC-102 SHU & NOBU ISHIDA『Sweetest Gift』CD-R\2,079-(本体\1,980-)

1972年春、わがレッド・クレイ・レコードが発表した石田信英&淑子夫妻のマンドリン/ギター、ブラザー・デュオ作品。発売当時、米国で絶賛を浴びたその驚くべきボーカル・インパクト、あまり知られていない独自の選曲も米国トラッド音楽界で高い評価を得た名作である。
  MCP-0003 TONY & GARY WILLIAMSON『My Rocky River Home』CD\2,573-(本体\2,450-)(廃盤)

 マンドリン専門家のトニー・ウィリアムソンと兄ゲイリーと組んだブラザー・デュオ。マンドリン&ギターのシンプルなアンサンブルが聴く者を癒してくれるノスタルジックな優しいメロディーばかりを選曲、1924年のロイド・ロアーと43年のヘリンボーン、そして兄弟の朴訥で伸びやかなボーカルが、楽器の生まれたその時代に連れて行ってくれる。
  JASMD-3624 LOUVIN BROTHERS『There'S A Higher Power 』2CD \2,888-(本体\2,750-)新入荷

ルービン・ブラザーズの各々初期の録音を集めた作品。
  SH-3897 DUDLEY CONNELL & DON RIGSBY 『Meet Me By The Moonlight』 CD\2573-(本体\2450-)

ロングヴューから派生したダドリー・コンネルとドン・リグスビーのブラザー・デュオ現代版。ロングヴューでのクラシック・ブルーグラスへのリスペクトから、さらに深化したルーツ回帰をシンプル&ストレートなかたちに結実させた会心の出来栄えは、あの名盤『Skaggs And Rice』(SH-3711) にも匹敵するもの。この数年めざましい活躍をみせるドンが、ここでも実に素晴らしい。
  RC-115 BILLY & TERRY SMITH『Voices of the Mountain』CD\2,573-(本体\2,450-)

On the Lonesome Wind/Dead Dog/Sunday Afternoon/A Child Again/You're Everything/Crazy Heart/Hurtin' Hauntin' Memory 他全12曲

 デル・マッカーリー、ロンサム・リバー・バンド、サード・タイム、ジェイムズ・キング他、現在最高のブルーグラス・バンド達に数々の曲を提供、日本とも縁の深いブルーグラス・シンガー・ソングライターのビリー・スミスと、現在はグラスカルズに在籍する弟のベーシストでテナー・シンガーのテリー・スミスによるブラザーデュオ・スタイル・ブルーグラスを基調とした我がレッド・クレイ・レコードからの第二作。話題はアール・スクラッグスの参加!バンジョーとギターで1曲ずつに参加している。バンジョーで参加した"Dead Dog"ではあのゴールデン・トーンに、最後の方でスクラッグス・フリークとして知られるチャーリー・クッシュマンと渡辺英之が参加。またギターで参加する"Sunday Afternoon"には共作者であるガイ・クラークも参加しており、アール得意の腰のあるカーター・ファミリー・ピッキンが堪能出来る。バックにはビル・モンローの最後のフィドラーでもあったロバート・ボウリンが定評のあるクラレンス・ホワイト系の素晴らしくクリアなリード・ギターをデビッド・グリアと共に分かち合っている。他にロニー・マッカーリー(m)、マーク・ハワード(g)もゲスト参加している。

BCD-16399 BILL MONROE『Blue Moon Of Kentucky; 1936-1949』CD6枚組+ハードカバー本 \24,750-

ビル・モンローの初録音(1936年モンロー・ブラザーズ)か ら、ブルーグラス・ボーイズ結成後のRCA録音、ブルーグラスを完成させたレスター・フラット&アール・スクラッグス在籍時のコロンビア録音まで。
  JSP-7727 DELMORE BROTHERS『Classic Cts 1933-1941』CD4枚組\5,775-(本体\5,500-)

 1940年代のブギウギ時代まで生き残り、エレキやブルーズハープとともに"Blues Stay Away from Me"に代表されるブルージーなデュオと、ギターとテナーギターによる粋なアンサンブルを身上としたアルトンとレイボンのデルモア・ブラザーズの初期、1933年からの全87曲が収められた廉価セット物。"Gonna Lay Down My Old Guitar"、"Brown's Ferry Blues"、"Blue Railroad Train"、"Nashville Blues"など、ブルーグラスに重要なレパートリーがタップリ。
 ブルーグラスお勧め作品
 (すでにニューズレターで紹介済みの作品です)
 ■ブルーグラス最近作
 今、旬なブルーグラス・アルバムたち……
  COMP-4599 GIBSON BROTHERS『They Called It Music』CD\2,573-(本体\2,450-)

昨年、ついにIBMA最優秀エンターテイナーを獲得、ブルーグラスの伝統的な手法であるブラザーデュオを看板に、現在ブルーグラス界の頂点に立ったギブソン・ブラザーズの最新作は、前作と同様、兄エリック・ギブソンとジョー・ニューベリー(マイク・コンプトンとのデュオ作が評判)との共作をタイトルにしたシンプルで、誠実な作品。2010年に"Ring the Bell"(同名アルバム)で最優秀ソング、2011年には『Help My Brother』で最優秀アルバムと最優秀ボーカルグループ、そして2012年にIBMA最優秀エンターテイナーと、アリソン・ブラウン主宰するコンパスに移籍したのちの三年間のアルバム三枚で確実にステップアップした彼ら、兄のエリック(bj)と弟レイ(g)、そしてもうひとりの兄弟とも言えるマイク・バーバー(bs)の3人(プロデュースも)に、バークリー音楽院マンドリン専攻一期生のジョー・ウォルシュ(m)とクレイトン・キャンベル(f)、コンパスの三作で不動の5人組である。かれらの決してやり過ぎない品のいいバックアップに、特徴的なオリジナルソングとマーク・ノップラーやロレッタ・リン、そしてハンク・ウィリアムズ"Sundown and Sorrow"を見事なアーリーブルーグラス名曲にしてしまうなどの選曲も秀逸。

  REB-1851 JUNIOR SISK & RAMBLERS CHOICE『The Story of the Day That I Died』CD\2,573-(本体\2,450-)

現在トラッドグラスのもっとも安定したサウンドを聴かせるジュニア・シスク&ランブラーズチョイス最新作。ソニー・オズボーンが美しいアール流バンジョーインストにした"Jesse James"をバンジョー奏者ビリー・ホウクスは「Key of B」で、ドライブのかかった見事なロールの引っ掛かりを聴かせてくれたり、トラッド曲"Jack and May..."ではじまるスタンレー・ブラザーズで知られる"Lover's Quarrel"、フラット&スクラッグスを思わせるkey of Gのビッグサウンドが心地いい"Old Bycycle Chain"は、久々に今秋来日予定のビリー・スミス作、最後のとてつもなく早い"Drinking at the Water Hole"はやっぱりのラリー・スパークス作など、「演奏する彼らは第三世代だがどの曲にも第一世代のタッチが感じられる」という評がうなずける秀作。昨年のIBMA最優秀アルバムとソングをダブル受賞、ライマン公会堂で男泣きしたジュニア・シスク、現在もっとも素直に聴けるトラッドグラスのひとつだろう。

  REB-1849 JOE MULLINS & the RADIO RAMBLERS『They Are Playing My Song』CD\2,573-(本体\2,450-)

昨秋のIBMAアワードで最優秀新進バンド受賞! 決してやり過ぎないスクラッグス/オズボーンのビッグバンジョーを標榜するすばらしいバンジョーとテナーを聴かせ、スタンレーでも活躍した父の代からのベテラン、ジョー・マリンズが2006年、結成したレディオ・ランブラーズ4枚目最新作。トラッドグラス調自作曲を1曲目に、ジョニー・キャッシュ"Bottom of a Mountain"、スクラッグスのライブから学んだ"Steel Guitar Rag"...とつづく3曲のほか、ジム&ジェシーで知られるデルモア曲"She Left Me Standing..."、オズボーン・ブラザーズ・メドレー(Windy City/Making Plans/Fair & Tender Ladies/Kentucky)、そして最後はラルフ・スタンレーの名演で知られる父の書いたスタンダード"Katy Daly"のライブで決める。彼らにはほかに、2011年作『Hymns from the Hills』(REB-1839 \2,573-)と、2009年自費制作の『Rambler's Call』(REB-1833 \2,573-)が入手可能。チョーお勧めバンド!!

  MH-1461 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Roads Well Traveled』CD\2,573-(本体\2,450-)

現在ブルーグラス界のトップに君臨するドイル・ローソン&クイックシルバー、今春発表の最新作。音楽生活50年を迎えたドイル、34年間率いてきた絶好調のクイックシルバーサウンドはキャッチーなブルーグラスと厳選されたバラッドを散りばめ、なによりも申し分のない、すばらしいアコースティックアンサンブルを聴かせる。ジョッシュ・スウィフトのすごいドブロ、ジョー・ディーンのロン・ブロックを思わせるバンジョー、ソロCDアルバム『The Past Is Present』(PC-6512 \2,573-、タイトル通りの大推薦作品!!)でそのマルチプレイヤーぶりとセンスで注目したジェイソン・バリーのフィドル、そして次々とどーしてこんなに歌のうまいのが……と感心するマイク・ロジャーズ(g)とコリー・ヘンズリー(bs)の6人組。ドイルの見事な差配で創り出す完璧なブルーグラス/アコースティック・アンサンブルをお楽しみ下さい。

  MFR-120313 SPINNEY BROTHERS『Memories』CD\2,573-(本体\2,450-)

現在、全米ブルーグラスチャートでヒットしているアラン(g)とリック(bj)のスピニー兄弟、バンドを組んで20年目のベテラン、47歳と46歳の兄弟、なんと!ともに8月5日生まれという。ブラザーデュオといえば、昔はマンドリンとギターだったが、ブルーグラスが誕生してからは、スタンレーの昔からバンジョーとギターが定番となっている。だからデュオというより、ブルーグラスバンドを組むのだろう。米国最北部メーン州のほぼ東横、カナダのノバスコーシア出身。同じ編成のギブソン兄弟も南部アパラチアからは遠く離れたニューヨーク北部の出身だし、メーン州出身のホワイト兄弟ら、伝統音楽がきっちりと根付いた土地だという。そんな土地を背景に、南部アパラチアのブルースやハイロンサムが「すっきり」としたサウンドで表現されるのが新鮮で心地よい。ロン・スチュワートをプロデューサーとフィドルに、何曲かでロブ・アイクスも参加、バーン・ウィリアムズ名曲"Cabin on a Mountain"やチャーリー・ムーア"Truck Driver's Queen"ほか、カール・ジャクソンの3曲をはじめ、最近の曲がストレートなトラッドグラスとなって楽しめる。

  JSRS-13 JOHNNY STAATS & DELIVERY BOYS『Time Moves On』CD\2,573-(本体\2,450-)

ジョニー・スターツ、昼間はウエストバージニアの宅配ドライバーで、その名もデリバリー・ボーイズ(配達人)というバンドを率いた最新作。ジョニーの元気マンドリンに、17歳というジム・バンクリーブを尊敬するという凄いフィドラーのレイ・コッシン、25年以上ジョニーとバンドを続けているというブッチ・オズボーン(bj)と同じくロジャー・ビセル(bs)、そしてデイル・アン・ブラッドリー・バンドやダレル・ウェッブ・バンドで活躍したデイブ・ボーン(g)。ウエストバージニアという土地柄でビリー・エド・ホィーラーとの共作"Big Coal River"やデッドからセルダム・シーンでおなじみのトラッド"Rider"ほか、4曲のインストを含めたオリジナルは元気の出るニューグラスだ。

  BGA-1201 DETOUR『A Better Place』CD\2,573-(本体\2,450-)

ミッシー・アームストロングのクリアーな女性ボーカルと見事なハーモニー、そしてケビン・ガウジャーのバンジョーがユニークなリズムでリードを取り、チャンピオンフィドラーのピーター・ナップファー、ソングライティングもこなすマンドリンのジェフ・ローズ、ソウルフルなギターを聴かせるスコット・ジルスタ、ジャック・グラント(bs)の6人組だというディトゥアー(回り道)の最新第三作。とくに3T「トーン/テイスト/タイミング」に優れたリードギターが光る、またオリジナリティ溢れるメロディラインを紡ぐバンジョー、大学の先生だというフィドルなど、音楽をつづけている事ですばらしいオリジナリティを身に付けたローカルミュージシャンたちがすばらしい。究極のアコースティック・チームプレイでもあるブルーグラス・バンド、何を聴かせたいのか、そして自分たちが何を持っているのか、それをはっきりさせて自然なアンサンブルを創れば、こんなにいいアルバムができる。

  MFR-120214 HEATHER BERRY & TONY MABE SHOW CD\2,573-(本体\2,450-)

ヒザー・ベリーとトニーのメイブ夫妻、第3作となる最新作は上記、オズボーンの"Arkansas"や"I Washed My Face in the Morning Dew"、カーター・ファミリー"Little Darling Pal of Mine"ほか、きれいなメロディをヒザーのエンジェリック・ボイスを堪能するようにマルチプレイヤーの夫トニーが支える。ヒザーはギターまたはオートハープを抱え、トニーはバンジョーをメインにギターとハーモニー、それに女性ハーモニーのジェミー・コリンズ(bs)という、基本三人のシンプルな編成。ゲストに一曲ずつ、ダーリン・ビンセントのハーモニーと、トニーとヒザーが交互に歌うカントリー調バラッドでランディ・クックのペダルスティールが入る。天使の声を持つ女性ボーカルが、おいしいメロディーを歌い、夫ともうひとりの女性のトリオ・ハーモニー。自分たちの手の届く範囲内で創るホームメイド・ミュージックといった趣向である。

  PATUX-229 MERL JOHNSON『Better Man』CD\2,573-(本体\2,450-)

DCグラスの伝統の中、自分流のモンローマンドリンを受け継ぐ若者マール・ジョンソンのデビューアルバム。1979年12月にデル・マッカーリーと来日(ムーンシャイナー誌2010年3月号に沼田 真氏による回想記あり)、カントリージェントルメンにも在籍したディック・スミスをバンジョーに、ジョンの息子ジェイ・スターリングをドブロ、DC周辺でブルーグラス/オールドタイムの双方で趣味のよいサポートをするダニー・ナイスリーのギター、ステファン・カストディのベースに、5度楽器の秘密!?と優しさを理解した自身の趣味の良い抑制の効いた美しいマンドリンとフィドルを基本セットにした作品。

  FBR-1003 KENNY & AMANDA SMITH 『Catch Me If I Try』CD\2,573-(本体\2,450-)

IBMA最優秀ギタリストの超絶フラットピッキンもさることながら、その選び抜かれたリズムギターの凄さ!! たったスリーコードでもこの広がりを創るデリケートさに驚かされるケニー・スミスと妻のアマンダのボーカルに若手注目のコリー・プラット(m)、ベースには川口市に高校生ブルーグラス親善国際交流の一員として来日したオースティン・ウォード(フィドルのクリスチャンの兄)、そしてバンジョーにゲストとしてロン・スチュワートを迎えたケニー&アマンダ・スミス待望のデリケートで美しい女性ボーカル最新作。

 ブルーグラス旧譜のお奨めコーナー!
■トラッドグラス
 ブルーグラス第一世代が確立した伝統様式。
  ACD-77 DAVID GRISMAN『Dawg Plays Big Mon: Happy Birthday Bill Monroe 』CD\2573-(本体\2,450-)

ビル・モンロー生誕100年を祝して2011年、デビッド・グリスマン自身が取上げたビル・モンロー曲の既発録音を中心に貴重なライブ音源ほか、未発表曲も含めてまとめたモンロー・トリビュート作品。

 ■ニューグラス/プログレグラス
 ブルーグラス様式に、他の音楽様式を加味。
  FF-289 JOHN HARTFORD『Gum Tree Canoe』CDR\2,573-(本体\2,450-)

I'm Still Here/Your Long Journey/Little Piece of My Heart/Lorena/Wrong Road Again/No Expectations/I Wonder Where You Are Tonight 他全12曲

ムーンシャイナー2012年8月号、ドック・ワトソン追悼特集で話題の絵本『あなたのひとり旅』(M.B.ゴフスタイン画/谷川 俊太郎訳、\1,890-)が誕生するきっかけとなった"Your Long Journey"(ローザリー&ドック・ワトソン作)が収められているジョン・ハートフォード(1937-2001)、1984年作の大名盤である。マーク・オコナーのとんでもないミュージシャンシップと優しいアコースティックに包まれて、70年代のヒッピーからまるでブッダになったジョン……、こんなブルーグラス/ニューグラス大名盤、知らないと人生損だよ!!?

 ■ブルーグラス・マスターズ
 そのキャリアで地位の確立した巨匠たち。
  GT7-0958 COUNTRY GENTLEMEN『High Lonesome; Complete Starday Recordings』CD2枚組\3,255-(本体\3,100-)

カントリー・ジェントルメンの初期からダッフィ/ウォーラー/アドコック/グレイのクラシック・カントリー・ジェントルメンまで、彼らが絶頂期に向かう爆発的エネルギーが収められた1960年代のスターデイ録音の全曲が収められた2001年の2枚組秀作(全51曲)が廉価版で再登場。"Two Little Boys"や"Sunrise"はもちろん、フォスター名曲を多く収録して日本だけで発売された幻のLP『Folk Hits Bluegrass Style』も収録、これで彼ら、謎のスターデイ録音全貌が明かされた。ムーンシャイナー誌2001年6月号(MS-1808 \525-)「カントリー・ジェントルメン〜明かされたスタディ録音の謎」参照。

  GT7-0959 DON RENO & RED SMILEY『1951-1959, Complete King Starday Recordings Vol.1』CD4枚組\4,725-(本体\4,500-)

アール・スクラッグスの三歳年下ながら、アールより先にビル・モンローのバンドに誘われていたドン・レノ、しかし徴兵されて第二次世界大戦に参加、特殊部隊員として東南アジアで日本軍と戦い負傷。終戦後、今度はアールの後釜としてモンローのバンドに参加、その後レッド・スマイリーとコンビを組み1951年に録音をはじめてからの前半、全109曲がこの第一集に収められている。レノが書いた最初のヒット曲で、そのシングルの売り上げのおかげでキング・レコードが倒産を免れたという"I'm Using My Bible for a Roadmap"ほか、"Emotions"、"I Know You're Married"、"No Longer a Sweetheart of Mine"などのバラッド、"Dixie Breakdown"や"Green Mountain Hop"をはじめとする目を見張るドン・レノのバンジョーテクニック、そして"Country Boy Rock N' Roll"や"Eight More Miles to Louisville"などで聴かれるドック・ワトソン以前にすごいことを確立したアコースティック・フラットピッキン・ギターの凄さも堪能できる、強力お勧めのレノ&スマイリー入門、まずは「これ!」の四枚組廉価CD。

 ■ブルーグラス・アルバム・バンド
 ムーンシャイナー4月号で今年2月、ノースカロライナ州アッシュビルでほぼ30年ぶりにオリジナルメンバー(+現在歌えないトニーのボーカル要員にジョッシュ・ウィリアムズ)が集まった歴史的なライブが行われたリポートを留学中の名古屋大学ブルーグラス生、川合くんが送ってくれた。

 1980年代以降、米国ブルーグラスがフェスの発展とともに大きく成長したとき、「これがブルーグラスだ!」と、その核となった一連のアルバムがこの6作品。トニー・ライスが1950〜60年代のブルーグラス創成期(すなわち基本)の名曲とアンサンブルを、その絶妙の「ハッピーミディアム」と自ら評したバランス感覚で再演、最新の録音技術と現代的な感覚で見事にスタンダードを演じた秀作だ。

 J.D.クロウ、ドイル・ローソン、ボビー・ヒックスという第一世代と第二世代を結びつける要人と、トニーとトッド・フィリップスという都会的な感覚さえ持った第二世代ブルーグラスが、若い1970年代以降生まれの第三世代に提示する「ごれがブルーグラス!」、ビル・モンローやフラット&スクラッグスに変わる、現代のトラッドブルーグラス・スタンダードとして位置づけられる大名盤なのである。

  ROU-0164 THE BLUEGRASS ALBUM『Vol. 2』 CD\2,573-(本体\2,450-)

Your Love Is Like A Flower/We May Meet Again Someday/Take Me in the Lifeboat/Sittin' Alone in the Moonlight/Back to the Cross/Just When I Needed You/One Tear/Ocean of Diamonds/Is It Too Late Now/So Happy I'll Be/Don't This Road Look Rough and Rocky/I'll Never Shed Another Tear.

1982年発表の第2作は、フラット&スクラッグスを中心にオズボーンやジミー・マーティン、そして隠れたモンロー名曲の発掘など。

  ROU-0180 THE BLUEGRASS ALBUM『Vol. 3, California Connection』 CD\2,573-(本体\2,450-)

Devil in Disguise/Letter from My Darlin'/Hundred Years from Now/Unfaithful One/Down the Road/I'd Rather Be Alone/Big Spike Hammer/Please Search Your Heart/Hey Lonesome/I'm Waiting to Hear You Call Me Darlin'/Wall Around Your Heart/Come Back Darlin'.

1983年作品。この作品から6人目のメンバーにドブロのジェリー・ダグラスを加え、フラット&スクラッグス中心に、オズボーンやジミー・マーティン、モンロー名曲に、今回はレノ&スマイリーや、トニーの第二の故郷カリフォルニアを意識したフライング・ブリトー・ブラザーズの1曲を導入。

  ROU-0210 THE BLUEGRASS ALBUM『Vol. 5, Sweet Sunny South』 CD\2,573-(本体\2,450-)

Rock Hearts/Big Black Train/Thinking About You/Out in the Cold World/On the Old Kentucky Shore/Preaching, Praying, Singing/Someone Took My Place with You/Foggy Mountain Rock/My Home's Across the Blue Ridge Mountains/Along About Daybreak/Sweet Sunny South.

1990年発表、トニー・ライスのボーカル物としては最後となる本作もフラット&スクラッグス中心に、ジミー・マーティンやモンロー曲にタイトルのトラッド。なおトニーのソロアルバムでボーカル物の最後となるのは『Plays and Sings Bluegrass』(1993)。

  ROU-0330 THE BLUEGRASS ALBUM『Vol. 6, Bluegrass Instrumentals』 CD\2,573-(本体\2,450-)

Wheel Hoss/Misty Morning/Groundspeed/Stoney Lonesome/Lonesome Moonlight Waltz/Brown County Breakdown/Tall Timber/North Country Waltz/Foggy Mountain Chimes/Monroe's Hornpipe/Home Sweet Home/Roanoke.

1996年、歌えなくなったトニーを囲んで、すごい連中が絶頂期の充実度で、モンローを中心にスクラッグス3曲とドイルのオリジナルを含む入魂のインスト集。これぞブルーグラス・インストの白眉である。ブルーグラス・アルバム・バンドはまさしく第二世代ブルーグラスの最高峰である。

 ■女性ブルーグラス&オールドタイム
  THM-1208 LONESOME SISTERS & RILEY BAUGUS『Lonesome Scenes』CD\2,573-(本体\2,450-)

Adieu False Heart/House Carpenter/Little Black Train/Wayfaring Stranger/Shady Grove/Tough Luck/Shout Lulu/Troubles/Darlin' Cory 他全12曲

もう、バンド名を聞いただけで「ジン」としてしまうロンサム・シスターズ。2012年夏に紹介したCD『Deep Water』(THM-1206 \2,573-)につづいて早くも最新第5作はクロウハンマーバンジョーの達人、映画『コールドマウンテン』でも知られるライリー・ボウガスとの二度目になるコラボ(最初は2004年のデビュー作)。本作はアパラチアに古くから伝わる有名バラッドとヒムをきわめてシンプルにピュアに演じたアパラチア音楽入門にもぜひお勧めしたいすばらしい作品に仕上がっている。ウエストバージニアの国宝級トラッドシンガー、ギニー・ホウカーとトレイシー・シュワルツ夫妻の姪で、マールフェス・ソングライティング・コンテストの優勝者でもあるサラ・ホウカーとデボラ・クリフォードによる架空姉妹、ロンサム・シスターズ……なんていい名前でしょうね。その名の通り、アパラチアの暗い哀しみを背負う山の女たちを代弁する素晴らしいバラッドの数々。ふたりのオリジナルを中心にした前作『Deep Water』とともに、アパラチアン・オールドタイムの入門にぴったりの素晴らしい女性ボーカル/デュオとオールドタイム・バンジョーの魅力がいっぱいの強力お勧め秀作です。

 
インスト新入荷
  CR-020 JOHN REISCHMAN『Walk Along John』CD\2,573-(本体\2,450-)

Itzbin Reel/Joe Ahr's Dream/Walk Along John to Kansas/A Prairie Jewel/Indian Arm/Little Maggie/Salt River/The Deadly Fox/Side By Each (Duet)/Little Pine Siskin/Gold Mountain Blues/Ice On the Dogwater/Side By Each (Band)/Anisa's Lulaby/Little Maggie (Uptempo) 全15曲

 ギブソンF-5ロイド・ロアーの魅力をもっともストレートに聴かせてくれるすばらしいマンドリニスト、ジョン・ライシュマンの最新インスト作品。1曲目にはクリス・シーリをゲストに、クリスが8歳のときから弾いていたというグッドオールパーソンズ時代の1983年に録音したと言うジョンのオリジナルで見事なツインとクリスのソロをフィーチャー、その1曲目と2曲目ではデドリー・ジェントルメンとデビッド・グリスマン・セクステットで活躍するマイク・バーネットのフィドルとデビッドの息子サム・グリスマンのベースを据え、2曲目ではトニー・トリシュカ(bj)をゲストにしたモンローっぽいブルーグラス・インストを聴かせ、3曲目からはブルース・モルスキーとのデュオでオールドタイミーな美しいトラッドのメロディー、4曲目はなんとも美しいトーンを聴かせるオリジナルのブルーグラス・ワルツ……、6曲目の"Little Maggie"のソロマンドリンから、あの"Salt Creek"でクリス・クールのクロウハンマーバンジョーとのデュオでそのルーツを味わわせてくれる。10曲目からはケニー・スミスのギターを迎え、宝塚フェスに来ていた頃はまだ子供だったアニー・スタニネック(1曲でアレックス・ハーグリーブズとすばらしいツインを聴かせる)のフィドルやニック・ホーンバックルやトム・ソーバーらのバンジョーなど、地元の西海岸系のミュージシャンたちが実に趣味の良い抑制の効いた演奏でジョンの世界を盛り上げる。11曲がオリジナルだが、どの曲もトラッドと言ってもいいほど落ち着きのよい作品だ。マンドリン奏者には、ひとつの究極の奏法として、またブルーグラス/オールドタイム・ファンにはトラッド音楽とは現在創られているものだという喜びを感じて欲しい、そんなすばらしい作品だ。

 トニー・ライス・ユニットのオリジナルメンバーとして頭角を現し、そののちグッドオールパーソンズ、現在は自身のバンド、ジェイバーズを率いて活躍中(下記作品は在庫あり紹介)。ちなみにムーンシャイナー2001年5月号(通巻211号)にて「ジョン・ライシュマン来日」(\525-)のカバーストーリーがある。 また1999年作の本作同様にすばらしいマンドリン・インストアルバム『Up in the Woods』(CR-006 \2,573-)、そして趣味のよいトラッドグラスを聴かせる自身が率いるジェイバーズの2007年作品『Stellar Jays』(CR-015 \2,573-)と2002年作品『Field Guide』(CCCD-0221 \2,573-)がある。どれもハズレなし!!

  HDS-701 NORMAN BLAKE/ TUT TAYLOR/ SAM BUSH/ BUTCH ROBINS/ VASSAR CLEMENTS/ DAVE HOLLAND/ JETHRO BURNS CD\2,888-(本体CD\2,750-)

Sweet Georgia Brown/Sauerkraut 'N Solar Energy/The Old Brown Case/Take the 'A' Train/Going Home/McKinley's Blues/Oconee/Vassar & Dave. 全8曲

ブルーグラス楽器とミュージシャンが初めて正面からジャズと出会い、しかも、きわめて質の高い音楽を即興セッションで残した1975年発表の歴史的秀作が再度のCD化である。米国ではミュージシャン名のみのタイトルなしで、日本では『アンタイトル・ジャム・アルバム』としてLP発売された歴史的名盤。1974年、ハンク・ディーンとジョン・ハートフォードの肝いりでスタジオに集まったのは高名なジャズ・ベーシストのデイブ・ホーランドやジャズ・マンドリンという新ジャンルを切り拓いたジェスロ・バーンズ、そして伝統的な感覚でまったくあたらしいニューグラスを提示したジョン・ハートフォードのエアロ・プレーン・バンドのノーマン・ブレイクとタット・テイラー、……この4人を若く向こう見ずなサム・ブッシュとブッチ・ロビンスがあおり、そして天才バッサー・クレメンツが見事に暴れ回る究極のジャムセッション作品。ジェスロをリズム・ギターに配したドボルザークの「新世界」や、デイブとのフィドル&ベース即興「Vassar & Dave」など、バッサーの独壇場である。また、それまで不当!?に扱われていた(ホーマー&ジェスロというコメディアンとしてしか知られていなかった)ジェスロを偉大なミュージシャンとして紹介したのもこの作品である。このアルバムを契機にブルーグラスがジャズに正面から出会い、ブルーグラスの持つ本来の機能=ジャム=を商業作品として発表した最初のアルバムといえる歴史的な大名盤である。

  OFKT-2013 TRI BARREL(尾崎博志/古橋一晃/河合徹三)『詩のかけら』\2,800-(本体\2,666-)

The Night Rider/風の通りみち/Blues for Dixie/Bluesette/Noe/Honey Fingers/FUKU-MAME/陽のあたるところへ/薄青山脈 [うすあおやまなみ]/Killer Joe/Snuff Queen/Stealin' Corn/詩のかけら 全13曲

日本を代表するペダルスティール奏者である父、孝を越えるとの(当然の)評判の尾崎博志と、カントリー/ブルーグラスをこなせるエレキ/アコギ・ギタリストとして京都から東京に移った古橋一晃というふたりの若者を、1970年代に日本のカントリーロックに一時代を創ったラストショー以来、さまざまなメジャーシーンで活躍、カントリー/フォーク界のベースを支えてきた河合徹三がにらみを効かしたトリオ、「トライバレル」の楽しく、すばらしいインスト集。その河合のマンドリンや尾崎のドブロも、楽器としての歌を歌い、とてもいい。カントリースウィングやブルース、バラッドなどカントリーインストの定番に囲まれつつオリジナルも6曲が収められている。2曲目にはドブロとフラットピッキンの気色良いニューアコースティック調インスト。5曲目ではちょっとミュゼットっぽい小粋なマンドリンインストなどジャンルを越えた耳に馴染みのいいインスト集だ。テキサス・トゥルバドーズのリオン・ローズらの"Honey Figers"やベアフットジェリーの"Snuff Queen"、そしてノーム・ハムレットとロイ・ニコルズがマール・ハガードのストレンジャーズで書いた名曲"Stealin' Corn"などの3曲では、実にカントリー・セッションマンの遊び心が満載。チェット・アトキンスやバディ・エモンズを例に引くまでもなく、カントリーミュージシャンのジャズやロック/ポップには、その距離(ジャンルの渦中にはいない気楽さとでもいうか、その分のびのびとしているように思う)をパロディにしたような独特の爽快さが快感なのだがこの3人にも同様の、余裕を感じてしまう。「トライ・バレル」、ジャンル関係なく音遊びを楽しめるあたらしいユニットの登場だ。

 各楽器別お勧め作品
(楽器奏法や教則、またCDに関してはミュージシャン歴豊富なスタッフがアドバイス、また楽器につきましては、本体やパーツなど、各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください)
 ■ギター
  ACD-76 DAVID GRISMAN FOLK JAZZ TRIO『with Jim Hurst & Sam Grisman』CD\2,573-(本体\2,450-)

「一音入魂」のデビッド・グリスマン、そのミュージシャン魂は、ブルーグラスであろうとジャズであろうと、その王道と革新を究極の一音に帰結する。そんなグリスマンが、シンプルなリズムのすばらしさとリードギターにおける極上納豆のようなネバッこい味わいトーンとフレージングを誇る2001年と02年連続でIBMA最優秀ギタリストに輝く超フレキシブルなジム・ハースト、そしてボストンで活躍する息子サム・グリスマン(bs)とのトリオで、「フォーク」タッチ、すなわちアパラチアの山深くに流れる空気を繊細で美しく優しいタッチで描く究極のアコースティック・ポエム。有名フィドル曲をトップに、トラッドを軸にハートフォード曲やスタンダードポップ、そしてオリジナルのドーグ曲、そして最後のフォスターまで、ジムのボーカルを随所に配しつつすばらしい選曲、マンドリン/ギター/ベースのトリオが思う存分聴くものを気持ちよくさせてくれる、さすが!!グリスマン、極上音に囲まれる大秀作。ジム・ハースト、恐るべし...!

 
■バンジョー
(ムーンシャイナー連載のチチ松村「バンジョー祭り」、世界のバンジョー音楽をお見逃しなく!!)
■マンドリン
  ACD-75 DAVID GRISMAN QUINTET『25th Year Reunion Concert』CDR\2,573-(本体\2,450-)

1976年にデビッド・グリスマン・クインテット(同年来日)が結成されてから25年の2001年2月23日、トニー・ライスやダロル・アンガー、トッド・フィリップスやマイク・マーシャルなど初期メンバーを集め、インドアフェスのウィンターグラスで収録された強力ライブ。ブルーグラスのドライブとジャズのノウハウが見事に融合、多くのアコースティック・ピッカーに衝撃を与え、ブルーグラスの音楽性を根本から構築し直さざるを得なくなったドーグ大名盤『David Grisman Quintet』('77、現在廃盤)の1曲目からオリジナル盤の全10曲を順に演じきり、なおかつ"Minor Swing"をはじめ3曲を追加した全11曲の目くるめくライブ78分。

 
  GT-5161 NASHVILLE MANDOLIN CD4枚組\2,573-(本体\2,450-)

なんと! CD4枚組全100曲のアメリカン・スタンダード曲のマンドリン・インスト集。かつて、4枚別々に売り出されたものが4枚組セット廉価盤で登場。バックはソフトタッチなナッシュビル・サウンドで、ミュージシャンのクレジットはないが、手慣れた一級のバックアップは間違いない。またマンドリンはおそらく故ブッチ・バルダサリと思われ、シンプルなメロディにチョッとしたスラーやメロディの選び方に非凡なタッチとトーンを聴かせる。BGMとしても楽しめるし、楽器を弾く人にはスタンダード曲のメロディを知る絶好の参考音源だろう。

■フィドル
  TRS-7006 TIM SMITH『Fiddler Tim Smith & Friends』CD\2,573-(本体\2,450-)

コンスタントに丁寧なフィドル・アルバムの発表を続けるノースカロライナの素晴らしいフィドラー、ティム・スミスの6作目の最新作。20代の一時期、ブルーグラス・カーディナルズに参加、そののちはビル・モンローのブルーグラス・ボーイズに正式加入したこともあるものの、かたぎの職業を持つ現在57歳。15曲中8曲がオリジナルだが、その完成度は非常に高く、また"Whiskey Before Breakfast"、"Ashland Breakdown"、"Cattle in the Cane"、"Hamilton County Breakdown"などの有名フィドルチューンに、ブルースの"Milk Cow Blues"や、ゴスペル"Just a Closer Walk with Thee"や"I Saw the Light"などを加えて聴きやすいバラエティを持たせている。が、あくまでも正統派の美しいブルーグラス・フィドル・アルバムである。

 
■ドブロ
  REB-1101 SELDOM SCENE『Best』CD\2,573-(本体\2,450-)

1971年秋に結成されたセルダム・シーン、折からのシンガーソングライターの隆盛とともに、都会の大人ブルーグラスとして受け入れられた『Act 1』から『Act 3』までの初期シーンから美味しい曲を全16曲ピックアップしたベスト集がジャケットを一新、結成40周年を記念して再発売。昨年末に亡くなったマイク・オールドリッジ(ムーンシャイナー2月号で追悼特集)の若き日々、エポック・メイキングなドブロ・プレイが堪能出来る。

  RC-121 JOSH GRAVES『Just Joshin'』CD\2,573-(本体\2,450-)

1963年に発表されたジョッシュ・グレイブス(1927-2006)とジェイク・ターロック(1922-1988)、ふたりのフラット&スクラッグス時代の唯一のアルバムが3曲の未発表インスト録音を含めてわがレッドクレイから初CD化されている。バックにはカーティス・マクピーク(bj)、チャビー・ワイズ(f)、ハワード・ワッツ(bs)ら、第一世代ブルーグラスが絶頂。ジョッシュのリードにジェイクのテナーのデュオ・ボーカル物と"Dobro Rhumba"や"Just Joshin'"など6曲のドブロ・インストで構成された、ブルーグラス・ドブロにとってベーシックにして超貴重な全15曲。

 オールドタイム&フォーク新入荷
  HW-1264 SUTTON, HOLT & COLEMAN『Ready For The Time』CD\2,573-(本体\2,450-)

Johnson Gals/Down the Road/Red Rocking Chair/Streamline Cannonball/Hotel Wall/Georgia Buck/Hangman's Reel/Ready for the Times to Get Better/Darlin' Cory/15 Cents/Travelin' Man/Train That Carried My Girl from Town/Solid Gone/Cindy/Forked Deer. 全15曲

ノースカロライナのブルーリッジ地方に伝わる古謡や1930年代以降のスタンダード曲を、1960年代以降にドック・ワトソンが全米、そして世界に紹介した手法、そのままを、ドックと同じノースカロライナ出身で現在最高のフラットピッカーのひとりであるブライアン・サットン、ドックの晩年14年間のツアーパートナーだったクロウハンマーバンジョー奏者デビッド・ホルト、そしてドックのバンドのベーシストとして17年間、のちにはセルダム・シーンでも活躍したT.マイケル・コールマンの3人が再現する。目の覚めるようなブライアンのフラットピッキンも、こんなトラッドなベースがあってこそ味わい深いものになっていく(彼のクロウハンマーバンジョーもすばらしいぞ!)。デビッドはオールドタイム出身ながら、かつてTVライブシリーズ『Fire on the Mountain』(1984-87)、そして『American Music Shop』(1990-91)などのホストで幅広い人脈と音楽許容量を持ちながら、ここではマウスボウやスプーン、ウォッシュボードやハーモニカなども担当して、3人ともに脇役としての立場が多かったであろう、そんな控え目な性格に彩を添えている。デビッドのオリジナル“Hotel Wall”は、ドックとともにツアーしているときにホテルの壁越しに聴こえてくるギターの音を思い出しながら、サム・ブッシュ(m)、イェン・クルーガー(bj)とクレア・リンチ(v)を迎えたブルーグラススタイルで演じている。……なお6月2日、大阪で「ドックの日」というギター好きの会を催します。 ドック・ワトソンという偉大なミュージシャンがきわめて分かりやすく、親しみを込めて紹介したアパラチアントラッドをそのまま受け継いだ形で、ドックが亡くなって一周忌を迎える、このすがすがしい新緑の5月に紹介できるのはとても嬉しい。ドック/トラッドフォーク・ファンにはお勧めの暖かい作品だ。

 
  TFM-1301 BRUCE MOLSKY『If It Ain't Here When I Get Back』CD\2,573-(本体\2,450-)

Wreck of the Dandenong/Bimini Gal/Rattle Down the Acorns/New Cut Road/Johnny Booger/Kentucky Blues/Bonaparte's Retreat-Piney Ridge/Piney Mountains/Paddy Sean Nancy's Favorite/the Graf SpeeThe Cowboy/Sally Ann/Growling Old Man and Grumbling Old Woman/Shady Grove/Last of Callahan/Cumberland Gap. 全15曲

「南部アパラチア音楽の世界大使」という異名を持つブルース・モルスキー(57)の最新作。フィドルを抱えてのソロボーカルの1曲目からジョセフ・スペンス・スタイルのフィンガーピッキンギターインスト、フィドルソロ、クロウハンマーバンジョーほかマルチプレイヤーの面目躍如。選曲は有名アパラチアン・バラッドからブルース、各地方のフィドルスタイルなど、その力強い説得力を持つボーカルと見事な楽器で、そのソロパフォーマンスを丁寧に聴かせてくれる。ニューヨークのブロンクス出身の都会っ子、最初はブルースに興味を持ったがコーネル大学在学中にオールドタイムにはまったという。オールドタイム巡礼の例に漏れず1970年代、トミー・ジャレルを訪ねて、ある種オールドタイム正統派の旗手となっている。ブルーグラスでも生活は厳しいのだが、それよりはるかに厳しいオールドタイムのプロとして多方面に活躍するが、その芯となる音楽はここで聴かれるとおり、ブレない。典型的なオールドタイムのソロアルバムとしてお勧めである。

  ATO-218842 V.A.『The Music Is You: A Tribute To John Denver』CD\2,573-(本体\2,450-)

Leaving on a Jet Plane(My Morning Jacket)/Take Me To Tomorrow(Dave Matthews)/All of My Memories(Kathleen Edwards)/Prisoners(J Mascis and Sharon Van Etten)/Sunshine On My Shoulders(Train)/Back Home Again(Old Crow Medicine Show)/This Old Guitar(Lucinda Williams)/Some Days are Diamonds(Amos Lee)/Rocky Mountain High(Allen Stone)/Annie’s Song(Brett Dennen and Milow)/Looking For Space(Evan Dando)/Take Me Home, Country Roads(Brandi Carlile and Emmylou Harris)/Eagle and the Hawk(Blind Pilot)/I Guess He’d Rather Be In Colorado(Mary Chapin Carpenter)/Darcy Farrow(Josh Ritter and Barnstar)/Wooden Indian(Edward Sharpe and the Magnetic Zeros) 全16曲

 ジョン・デンバーの「奇妙な」と言ったら怒られるか……、あの透明感というか清潔感かというか、そんな彼のなにゆえなのか突き抜けた音楽を百戦錬磨のベテランや21世紀に抜けてきたあたらしい人らによるさまざまな解釈で聴く、とても楽しい作品である。彼の名曲の数々を、それぞれのアーティストが独自の解釈でカバーした注目のアルバム! 一番有名な"Take Me Home, Country Road"は、まだ31歳のオルタナカントリー女性シンガーソングライターでパッツィ・クラインの信奉者というブランディ・カーライルを前面にフィーチャー、エミルー・ハリスがハーモニーで参加する。そのほか、オールドタイムバンドながら、ビルボードのブルーグラスチャートで圧倒的な強さを誇るオールド・クロウ・メディスン・ショウの分かりやすい"Back Home Again"アレンジから、ベラ・フレックとの共演で知られ、2000〜2010年の間に米国でもっとも観客動員の多かった自身のバンドを率いた現代ロックアイコン、デイブ・マシューズのやや難解な"Take Me To Tomorrow"まで、そしてルシンダ・ウィリアムズやメアリー・チェイピン・カーペンターらのベテランたち。またパンチ・ブラザーズが最新作『Ahoy!』で取り上げたジョッシュ・リッターはジェイク・アーマーディング(ノーザン・ライツのフィドル)らのバンド、バーンスターとブルーグラス・スタイルで"Darcy Farrow"を聴かせるほか、マイ・モーニング・ジャケットやトレイン、ダイナソーJr.のJ・マスシスとシャロン・ヴァン・エッテン、キャスリーン・エドワーズ、ノラ・ジョーンズとの共演で知られるエイモス・リーなど、30歳代で活躍するジャンルを越えたアーティストが参加し、ジョン・デンバーの名曲の数々をカヴァーした注目のアルバム!

 "Take Me Home, Country Road"を共作したビル・ダノフがライナーで、「山と空が太陽の下で愛を育むといった単純なテーマから、哀しみと叫びを伴った重々しいテーマまで、それぞれのアーティストが見事に表現した。(中略)あたらしい時代のテンポとフィールをまとったまったくあたらしい誠実なアレンジには、学ぶべきものが多い。(中略)時代が大きく変わったジョンの時代(1960〜70年代)、すべての家族が日々の問題で言い争っていたとき、"Country Road"や"Back Home Again"が多くの人々にとって快適な安心感を与えたのだと思う。理想主義的であるが現実的な彼の音楽は多くの人にとって、よいカントリー音楽の伝統的な核心部分(信頼=faith、農場=farm、家族=family)であり、今日ふたたび到来と書いている。デンバーの音楽が奇妙に感じるわたしの勘に応えてくれたような……。

 1971年、個人的で恐縮ですが、わたしが初めてのアメリカに着いたとたんにヒットしはじめた「カントリーロード」とわたしのブルーグラス……、わたしの中にある妙な相克の答のひとつかもしれない。ちなみに40年前の「カントリーロード」について、ムーンシャイナー誌2012年1月号「1972年1月17日、カントリー・ジェントルメン初来日!!」(MS-2903 \525-)でこの曲の成り立ちから1971年のブルーグラス界での大ヒットの様子などを特集している。

 カントリー新入荷
  SKY-001A 坂本愛江『Someday』\2,500-(本体\2,380-)

My Shoes Keep Walking Back to You/Someday/Till a Tear Becomes a Rose/Here Comes My baby Back Again/If My Heart Had Windows/Blue Kentucky Girl/I'll Take care of You/You Take Me for Granted/Under Your Spell Again/In the Garden/You Ain't Woman Enough/We Must Have Been Out of Our Minds/We'll Meet Again. 全13曲

最近は東京のバンド、ブルーサイド・オブ・ロンサムというバンドでブルーグラスに挑戦中しているというシンガー坂本愛江(よしえ)、クリス・シャープと笹部益夫のプロデュースによるデビュー作はストレートなカントリー/スタンダード作品。オウブリー・ヘイニーの抑制の効いたフィドルとスミス・カーリーのペダルスティールとドブロ、ジェリー・ダグラス・バンドから現在話題の18サウスのガスリー・トラップのエレキギターとマンドリン、クリント・ブラックのキーボード奏者デイン・ブライアント、そしてナッシュビル・ブルーグラス・バンドからロバート・プラント&アリソン・クラウスほか生ベースの第一人者となったデニス・クロウチほかが創る典型的なホンキートンクカントリーのサウンドをバックに、何のギミックもなくストレートに歌いつづけていく態度に、1950〜60年代のナッシュビルカントリーの懐かしさを感じたのは何故なんだろう。20世紀初頭に書かれたというレノ&スマイリー、エルビスもやってたゴスペル名曲“In the Garden”、ノーと言えるリベラルな南部女性ロレッタ・リンの“Blue Kentucky Girl”や“You Ain't Woman Enough”ほか、レイ・プライス“My Shoes Keep Walking Back to You”、ジョージ・ジョーンズ“If My Heart Had Windows”、バック・オウエンズ“Under Your Spell Again”などに、ラスト前でベテラン・カントリーシンガーである父、坂本孝明とのデュエット“We Must Have Been Out of Our Minds”(ジョージ・ジョーンズとメルバ・モンゴメリー)、そして最後は第二次世界大戦中、明日を知れぬ兵士たちにもっとも人気のあったという、なぜか明るいスタンダード“We'll Meet Again”で綴じるアルバム、いろいろに聴き取ることの出来る気持ちのいいカントリー/スタンダード作品だ。

  HOTR-4701 GEORGETTE JONES『Till I Can Make It On My Own』CD\2,573-(本体\2,450-)

Till I Can Make It On My Own/Take Me (feat. Justin Trevino)/D-i-v-o-r-c-e/Apartment #9/My Elusive Dream (feat. Tony Booth)/Stayin Home Woman/Till I Get It Right/Golden Ring (feat. Billy Yates)/Take Me to Your World/Your Good Girl's Gonna Go Bad/Somethin' to Brag About (feat. Keith Nixon)/Stand By Your Man/Run Woman Run (feat. Amber Digby) 全13曲

父ジョージ・ジョーンズ(1931-2013)とタミー・ワイネット(1942-1998)という、まさにカントリー界を代表するキングとクイーンと言ってもいいふたりを両親に持つジョーゼット・ジョーンズ、1976年にふたりが離婚した直後に母が録音、ナンバーワンヒットした曲をタイトルにしたハートオブテキサスからの最新3枚目のアルバム。1968年に女性解放運動の真っ只中に、男に多少の非があっても尽くすべきという"Stand By Your Man"でブレイク、カントリー音楽界のファーストレディとも称された母タミー。1970年代を通じてロレッタ・リンとドリー・パートンとともにもっとも成功した女性カントリーシンガーであった母タミーに捧げたヒット曲ズラーッ集。父ジョージとの結婚(1969-1975)期間とそれ以降もつづいた男女デュエットヒットもジャスティン・トレビノやトニー・ブース、ビリー・イェーツやキース・ニクソンらをゲストにカバーしている。最後のボーナス曲"Run Woman Run"にはアンバー・ディグビーもゲストで女性デュオを聴かせる。1993年にファーストレディーとなるヒラリー・クリントンが、自立できない女性を皮肉って"Stand By Your Man"をもじったようにある意味、南部女性の従順さをテーマにしてきたタミー。一方、酒を飲んで帰宅する夫に痛烈な批判をし、そのリベラルな主張で何度もカントリー局から干されたロレッタ・リン(1932-)とは対極の、それでもふたりはともに1970年代、カントリー音楽界のファーストレディと呼ばれるにふさわしい偉大な女性シンガーだった。そんな母の曲を大切に、丁寧に歌い切るジョーゼット・ジョーンズ、昨年は熊本のカントリーゴールドで来日、NHK-BSでも放映されていた。 ジョーゼットのハート・オブ・テキサス・レコードから2010年のデビュー作『A Slightly Used Woman』(HOTR-4151 \2,573-)、2011年の第二作『Strong Enough to Cry』(HOTR-4165 \2,573-)も在庫中!!

  AC-236392 ALAN JACKSON『Precious Memories,Vol.II』CD\2,573-(本体\2,450-)

Amazing Grace/He Lives/Just as I Am/Love Lifted Me/O How I Love Jesus/Only Trust Him/There Is Power in the Blood/Precious Memories/Sweet Hour of Prayer/When the Roll Is Called Up Yonder/Wherever He Leads I'll Go. 全11曲

これまでに6000万枚以上のレコード売り上げを誇る当代カントリー最高峰のひとり、アラン・ジャクソン54歳、18作目の最新作は2006年に発表、170万枚という驚異的な売り上げを記録した前作につづく、母のお気に入りだったというヒム/ゴスペル集。ジャクソン曰く、「最初のアルバムのとき、妻デニス(高校時代からの恋人)と候補に上げたのは30〜40曲あったんだ。もう一度同じように――心を込めてシンプルに――スタジオ入りするのは自然なこと」と。その言葉どおり、どの曲にも真摯に向き合って録音している。ちなみに5月2日、グランド・オール・オープリハウスでローラ・ブッシュ前大統領夫人も参列して執り行われたジョージ・ジョーンズの葬儀では、最後にジョーンズのヒット曲"He Stopped Loving Her Today"を歌ったという。アラン・ジャクソンはカントリー界で、そんな位置にいるシンガーである。

  HOTR-4700 RANCE NORTON『Here We Go Again』CD\2,573-(本体\2,450-)

This Time I Won't Cheat on Her Again/When It's Midnight in Dallas/Different Kind of Flower/Slide Off Your Satin Sheets/Texas Dance Hall Girl/Nashville Drunkard (With Frankie Miller)/Here We Go Again/Right Side of the Wrong Side of the Bed/Right Back in Your Arms Again/There's Nothing to Hold Me Anymore/Love Comes from the Other Side of Town/I Never Miss a Day (Missing You) 全12曲

ハート・オブ・テキサス・レコードが押す新人、21歳というランス・ノートンの最新第二作は、ジョージ・ストレイト、ジョニー・ブッシュ、ダレル・マッコール、ジョニー・ペイチェック、レイ・プライスらのカバー曲とすばらしいフィドルとスティールギターが売り。5年前というから16歳のとき、大御所のジョニー・ブッシュとのデュオでデビュー、また12歳からテキサス・オープリで働いてきたと言うから、よほどの才能と見込まれたのだろう。

 カントリー発掘、編集モノ新入荷
  TL-27258 JOHNNY CASH『Sun Recordings: Greatest Hits』CD\2,573-(本体\2,450-)

I Walk The Line - By Johnny Cash & The Tennessee Two/Guess Things Happen That Way/Give My Love To Rose/Folsom Prison Blues - By Johnny Cash & The Tennessee Two/Home Of The Blues/Wreck of the Old 97/Next In Line/The Ways Of A Woman In Love/The Hills of Mexico/Train of Love. 全10曲

ほぼ60年前の1954年、本人が晩年、「このときの演奏にかなうものはない」と評したテネシー州メンフィスのサンレコードでルーサー・パーキンス(g)とマーシャル・グラント(bs)だけのバックで行われた録音を、そののちのオーバーダブや音質処理を取り除いて再現した全10曲集。1960年代後半以降、カントリーシンガーというよりもアメリカを象徴する歌手、まさにアイコンとして認められ、ボブ・ディランやU2、ポール・マッカートニーやリトル・リチャードほか、さまざまな方面からリスペクトを受けるジョニー・キャッシュ(1932-2003)。生涯を通してカーター・ファミリーを敬愛してきたことでも知られる偉大なアメリカ人芸術家、その最初の第一歩をオリジナルの状態で聴ける秀作。

 カントリーお勧め作品
  OMN-101299 DON RICH『Sings George Jones』CD\2,730-(本体\2,600-)

バック・オウエンズ(1929-2006)のバッカルーズを支えた最高のギタリストにしてバックのハーモニーパートナーのドン・リッチ(1941-1974)。わずか32歳、バイク事故でこの世を去ったドン、ほぼ40年目にして陽の目を見る初ソロアルバムはジョージ・ジョーンズ曲集!! 1970年7月、ベイカーズフィールドのバック・オウエンズ・スタジオで収録したドンの10曲と、同時期にバック・オウエンズ&バッカルーズとしてTV番組『Hee Haw』のために収録されたバックの歌う未発表ジョージ・ジョーンズのヒット4曲の貴重な合計14曲である。 ちなみに同時に発掘されたバック・オウエンズの未発表カントリースタンダード18曲集『Honky Tonk Man: Buck Sings Country Classics』(OMN-101305 \2,730-)も在庫中、ともにカントリー界話題の発掘である!!

 映像新入荷
  AHM-11 V.A.『Old-Time Music on the Augusta Stage』DVD-R\2,888-(本体\2,750-、90分)

 1973年にアパラチアの伝統芸術を研究/保護するために生まれた非営利団体で、1981年からはウエストバージニア州デイビズ&エルキンズ大学がスポンサーとなっているオーガスタ・ヘリテージ・センターが毎年夏に開く「オーガスタ・ヘリテージ・フェスティバル」からの映像集。ブルーグラス・フィドラーとしても活躍した故アート・スタンパー(1933-2005)や、最後のランドピーク・スタイルのフィドラーといわれたベントン・フリッペン(1920-2011)ら現在では聴く/見ることのできない貴重なオールドタイマーをはじめ、ジェイムズ・ブライアンやジョー・ニューベリー、ライリー・ボウガスらのソフィスティケートされた現代のトップ・オールドタイマーたち、またギター製作家として知られるウェイン・ヘンダーソン/エディ・ペニントン/ロビン・キッシンジャーによるカーター・ファミリーチューンやラグタイムなどギター奏法のショウケースなど、最後にはブルーハイウェイのティム・スタッフォードの叔母が書いた詞の見事なアカペラコーラスで終わる。おもにフィドルとバンジョー音楽を軸に、さまざまなオールドタイム音楽の形を見せてくれる現在、オールドタイム音楽のメッカのひとつで繰り広げられたオールドタイム音楽の祭典映像26曲集。生活の中で息づいてきた本物のオールドタイム音楽を現在も継承しようとする人たちのすばらしい記録である。

 
  CCD-GJ GEORGE JONES『Through The Years』(142分)DVD \3,307-(本体\3,150-)

1968年から1980年まで、米国のカントリーTVシリーズにゲスト出演した7作品を一堂に収めた映像もの。1968年の「ポーター・ワゴナー・ショー」(ほかにドリー・パートンら)、1969年「ウィルバーン・ブラザーズ」(ほかに、この1ヶ月後に結婚することになるタミー・ワイネット、ロレッタ・リン、そしてアメージング・バディ・スパイカー)、あとの5本はいずれも「ポップ・ゴーズ・カントリー」の1974年(ほぼ半年後に離婚することになるタミー・ワイネットほか)、1977年(ドティ・ウェストほか)、1977年(離婚後2年のタミー・ワイネット、ラリー・ギャトリンほか)、1979年(T.G.シェパード、チャーリー・マクレーンほか)、1980年(トム・T.ホール、ジャン・ハワードほか)。

 映像ものお勧め作品
  MP-0410 V.A.『Pioneers and Legends of Bluegrass』DVD\2,573-(本体\2,450-、カラー55分)

Mule Skinner Blues/Rawhide(Bill Monroe)/Folsom Prison Blues/Shuckin' the Corn(Lester Flatt)/That Silver Haired Daddy of Mine/Tis Sweet To Be Remembered 他(Mac Wiseman)/Are You Washed in the Blood 他(Lewis Family)/Hard Hearted/Paradise/Cotton Mill Man(Jim & Jesse)/500 Miles/I'll Stay Around(Bluegrass Alliance) 他全15曲

米国ブルーグラス界でさまざまな出来事があった特異年、1971年夏のブルーグラスイベント、元気なビルモンやレスターほか、マック・ワイズマンやジム&ジェシーら、第一世代ブルーグラスのトップアーティストたち、そしてまだNGR結成寸前、19歳のサム・ブッシュと20歳のトニー・ライスが参加するブルーグラス・アライアンスのライブ2曲をはじめとした超お宝映像集!!

  MP-0510 LESTER FLATT & NASHVILLE GRASS『Vintage Video』DVD\2,573-(本体\2,450-、カラー55分)

フラット&スクラッグスとして来日したときは体調が悪かったというレスター・フラット(1914-1979)、3年後の1971年、ここでは元気ハツラツ、ボーカルはもちろんそのギター/MC/身のこなし……レスター・ファンのお宝映像だ。69年春にアール・スクラッグスとコンビ解消、アンクル・ジョッシュ(d)とポール・ウォーレン(f)、ジョニー・ジョンソン(bs)というフォギー・マウンテン・ボーイズにハスケル・マコーミック(bj)とローランド・ホワイト(m)が加わったナッシュビル・グラスを悠々と率いて、その類まれなパフォーマンスを見せてくれる1971年夏の野外ライブ。ファン必携映像!!

 楽器、その他……
 ジム・クェスキン・ジャグバンド・リユニオン・ツアー記念パンフレット限定入荷
  BOOK-49 『THE JIM KWESKIN JUG BAND REUNION TOUR 2013記念パンフレット写真集』\2,675-(本体\2,500-)

結成50周年を記念して4月に日本公演を行ったジム・クエスキン・ジャグバンドのツアー記念の特別パンフレットが限定数入荷しました。未発表を含む70点以上の写真がすごい、豪華68頁!! メンバー全員のディスコグラフィも充実しています。若き日のジムとジェフ・マルダー、そして歌姫マリア・マルダーに故フリッツ・リッチモンド、ブルーグラスからのリチャード・グリーン、そしてビル・キース等々、フォークリバイバルの貴重な資料となること請け合いです。ライブ会場で飛ぶように売れてました。会場で買い逃した皆さん、足を運べなかった皆さん、この機会にお買い求め下さい。

 
ビル・サリバン・グリーン・ブライアー・バンジョー \価格お問合せ下さい  写真

ブルーグラスの本場、ケンタッキー州ルイビルを拠点に、40年間にわたってギブソン社を始めとして多くのメーカーやビルダーにパーツを供給していたことで知られるサリバン社が満を持して発表したクラシック・シリーズの'04年モデル。 オール・メイプルでローズウッド指板、バンジョーを熟知したクラフトマンシップで組み上げられた逸品。クリアーでパワフルなサウンドで低音から高音までバランスよく鳴るのが特徴。判る人には判るクォリティの高さが魅力です。
ケンタッキー・マンドリン model:KM-805 Artist F-model Mandolin \152,250-(本体\145,000-)→\129,413-(本体\123,250-)

フラットマンドリンのスタンダード、ギブソンのF-5コピー・モデルの中では高い信頼を持つケンタッキー・ブランドの御手軽モデル。ネックのジョイント部分等、伝統的なギブソンF-5モデルに準じたデザインで、作りにこだわって製作されています。サム・ブッシュの愛器を模したブロック・インレイを採用、フラット・マンドリンらしい三角ネックで立ち上がりの良い音質は弾き込むに従って馴染んでくる事が期待できます。ライトケース付
リーガル・ドブロ RD-40 VS 定価 \89,250-(本体\85,000-)→\75,863(本体\72,250-)

Regal RD40VS Squareneck Dobro Guitar - Traditional Series, square neck, spruce top, mahogany back & sides, 1930s California-style body shape, original peghead inlay design pattern in abalone and mother-of-pearl, Power Reflex sound chamber. Finish: Vintage Sunburst

エントリー・モデルとしては充分すぎるスクエア・ネックのリーガル社製ドブロです。別売のスティーブンス社製のドブロ・バー(MISC-F3304 \2,100)と厚手のアイボロイドのサム・ピック(MサイズMISC-GP11 \210-)と戦前ナショナル復刻のフィンガーピック(MISC-NP2 \315-)があれば気分はジェリー・ダグラス、アンクル・ジョッシュ、マイク・オールドリッジ、ロブ・アイクスETC.ギグバッグ付
須田ギター STYLE D-18 \577,500-(本体\550,000-)

戦前のマーチン、ドレッドノートに深いリスペクトを払った作風で、低音から高音までバランスよく、太く芯のある際立った音の立ち上がり3年連続IBMA最優秀ギターに選ばれたジョッシュ・ウィリアムス、パンチ・ブラザーズのクリス・エルドリッジ、ケニー&アマンダ・スミスのケニー・スミス等、若手フラットピッカーが認めた大阪府河内長野の須田ギター。数多有るマーチン・コピーの中で戦前のスペックに拘りを持って、ドレッドノートに的絞って、's03年からずっとトレイド・ショーに出展、デビッド・グリアやケニー・スミス等のトップ・プレイヤーの眼に留まり、有益なアドバイスを受けることで進化を遂げ、グルーン・ギターの特約店契約を得るに至る。昨年のIBMAのアワード・ショーでジョッシュ・ウィリアムスがステージで彼のギターを使い、超絶ギター・ソロを披露してやんやの喝采を浴びた時には、長年の努力を傍で見てきた者として熱い物を感じました。このモデルはトップにアディロンダック・スブルース、バック&サイドにホンジュラス・マホガニー、指板にアフリカン・エボニー、ウェイバリーのチューニングマシンを使用、トラスロッドはアジャスタブルor Tバーを選択可能、接着剤には膠を使用、ニトロセルロース・ラッカー塗装と細部にまで拘って's30年代のD-18のスペックを意識、戦前のマーチンをリスペクトした質実剛健な感じが魅力。ホンジュラス・マホガニーがワシントン条約のカテゴリーに入ってしまった為、今後は希少価値が出ること確実です。他にD-28スタイルのホンジュラス・ローズウッド・モデル、ハカランダに近い材質のマダガスカル・ローズウッド・モデル有。受注発注になりますので価格、納期等、詳細は御問合せ下さい。http://homepage3.nifty.com/sudastrings/
トシ・スガヌマ 5弦フィドル \680.000-(本体\647,619-)

ジョニー・ギンブルやボビー・ヒックスが愛用していることで知られる5弦フィドルについてムーンシャイナー誌2月号に製作記を寄稿している菅沼利夫氏製作による作品。ボディはブセット・スタイルとガルネリの二種類、ヘッドが通常のスクロールとストラディバリのピッコロ・バイオリンから拝借したスクエアヘッドの二種類。オプションでケイシー・ドリイセン仕様にも対応できます。黒檀フィッティング以外は欧州材を使用、ブルーグラスやスゥイング系のプレイヤー用に"ダークでスゥイート"なトーンを意識して質量を調整して削り完成します。納期は受注後約半年。特に裏板を一枚板で希望される場合は\100,000UPとなります。
[パーツ、アクセサリー]

MISC-0017 KEITH TUNER スタンダードDチュー ナー2本組\32,550-(本体 \31,000-) (ステンレス・スチール)

MISC-0018 KEITH TUNER ゴールド スタンダードDチュー ナー2本組\43,050-(本体 \41,000-) (金メッキ・ステンレス・スチール)



4弦または1弦用キースチューナー \16,275-(本体\15,500-)(1個) 特注 納期2-3週間、エレキギターのシフト用も特注あずかっています。 またKeith Tuners部品も各種そろっています。またキース・チューナの基本オーバーホール\7,350-(税込み)。

●CB-320 『Fマンドリン用ケース』\6,825-(本体\6,500-)
●CB-360 『ドレッドギター用ケース』 \7,350-(本体\7,000-)
●CB-367 『オープンバックバンジョー用ケース』 \7,350-(本体\7,000-)
●CB-369 『バンジョー用ケース』 \7,350-(本体\7,000-)

春です!!野外コンサートの季節です、ボウルダー・ブランドのアルパイン・シリーズ、お手頃価格のブルーグラス用ギグ・バッグが勢ぞろいです。スマートなデザインと持ちやすさ、担ぎやすさは抜群、恥ずかしながら、わたしもよる年波には勝てず、とても気に入って愛用しております。外から見ても、「お、バンジョ!」とか、「お、Fタイプ」とか分かるのも、くすぐるね。色はそれぞれ、フォレストグリーン(緑)、ネイビーブルー(青)、タン(黄褐色)の三種類。(マンドリンのタンのみ品切れ中)
ちなみに米国製、高級ギグバッグの「コロラドケース」、ギターとマンドリンの在庫がありますので、興味のある方はお問い合わせください。

[楽器メンテナンス承ります!!]

バンジョー、マンドリン、ギター、フィドル等々、長年お使いの愛器のメンテナンス引き受けます。各楽器のエキスパートによる修理、調整で甦ります。何なりとご相談下さい。

 輸入雑誌
 (以下の4誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白さをいかがですか)
■フラットピッキン・ギター誌
隔月刊の掲載全タブ譜対応CD付きフラットピッキン・ギター誌。ブルーグラスからスウィング/ジャズまで。一冊でさまざまな奏法が学べる。
  FGM-17.4 最新「2013年5〜6月号」CD付き70頁Tab-Book\2,625-(本体\2,500-)

Angel Band/Be Toou My Vision/Festival Waltz/Kentucky Waltz/Tennessee Waltz/Roxanna Waltz

記念すべき通巻100号は「ワルツ号」として21曲、丸ごとワルツ・タブ譜で埋め尽くされている。ティム・メイやジョーダン・タイス、ダン・ハッカビーほか21名のフラットピッカーが選んだ21曲。なかなか遊び甲斐のあるすばらしい企画である。

 
  FGM-17.3 「2013年3〜4月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

ランブリン・ジャック・エリオットをカバーストーリーに、22歳のスーパーピッカー、クリス・ラケット特集と"Down in the Willow Garden"タブほか、ジョー・カーはフラット&スクラッグスとメイベル・カーターの"False Hearted Lover"、ダン・ハッカビーは初心者向けトニー・ライス風"Why Don't You Tell Me So"、スティーブ・カウフマンは聖パトリックを祝してブロムバーグから学んだという"Rights of Man Hornpipe"。ジョン・カーリニは"Bolero"、オリン・スターはジャック・エリオット風"Roving Gambler"、マイケル・マダックスのハイポジにおける練習と"Bill Cheatham"、スティーブ・ボティアはビル・モンローの"Crossing the Cumberland"ほか、フラットピッキンギター上達にいたるヒントやタブ譜が音源とともに満載。

■バンジョー・ニューズレター誌
 世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。

このたび、米国郵便料金の高騰と円安で値上げを余儀なくされ、2011年1月号から\630-となります。よろしくご理解いただけますよう、お願いします。

  BNL-13/04 最新2013年4月号 \630-

アリソン・クラウスのユニオン・ステーションのロン・ブロックをカバーストーリー/インタビューにタブ譜は、ジェリー・ダグラス作アリソン・クラウスの『New Favotite』に収められていた"Choctaw Hayride"と同アルバムからの"Take Me for Longing"、そして最新作『Paper Airplane』からの"My Love Follows You Where You Go"ほか、ニューロストシティ・ランブラーズのジョン・コーヘンのシビアなインタビュー「On Old-Time Music Before There Was 'Old-Time'」とタブ譜"Cumberland Gap"と"Buck Creek Girls"ほか、タブ譜は"Fireball Mail"のインプロバイズ、トニー・トリシュカの3-0-2リックによる"Black Mountain Rag"、トム・アダムズのハイポジションのレッスンはスクラッグス・リックのバリエーション。ディーリング・バンジョー社のリポートもあるバンジョーに関する話題満載40頁

 
  BNL-13/03 2013年3月号 \630-

トニー・ライスらと「クロウグラス」という、ブルーグラス・バンドのセッティングでクロウハンマーを弾く独自の世界を築き、昨秋は第3回スティーブ・マーティン賞を受賞したマーク・ジョンソンのカバーストーリーと"Marching Through Georgia"(パイのパイのパイで知られる東京節)のタブ譜ほか、アール・スクラッグスのライブテープからオタク美学の"Your Crazy Heart"、フレッド・ゲイガーのコード遊びは1931年のビング・クロスビー"Wrap Your Troubles in Dreams"、トム・アダムズはハイポジにおけるDからGへ戻る10の方法、ジャネット・デイビスのバックアップはCチューニングにおける"Soldier's Joy"、ジャム・スタンダードを変拍子で楽しむジェイク・シェップスの7拍子の"Whiskey Before Breakfast"と5拍子の"Blackberry Blossom"、ティム・カーターの"Waltz for Earl"ほか、各種クロウハンマーなど、バンジョーに関する話題満載40頁。

  BNL-13/02 2013年2月号 \630-

2011年のIBMA最優秀バンジョー奏者で、ただひとり最優秀フィドル奏者も獲得しているロン・スチュワートのカバーストーリーとタブ譜は"Crawford County"、ロジャー・シミノフによる「プリウォーサウンドpart 2」はアール・スクラッグスの右手のアタックに関する考察、初心者は「知っておくべき10のリック」、トム・アダムズは「タブを書こう!?」、ジャネット・デイビスのバックアップは"America the Beautiful"をネタにセブンスコードの使い方、アール・スクラッグスは先月に続いてジャムでの"Walking the Floor Over You"ほか。

  BNL-13/01 2013年1月号 \630-

懐かしや!アンディ・オウエンズと来日したジェフ・スロギンズのカバーストーリーとタブ譜は"Woodland Arch"と"Boundary Hunter"、そのほかアール・スクラッグスはシラブルで弾く"Walking the Floor Over You"、ハーモニー研究「枯葉B」、トム・アダムズは「発見されるのを待つ音たち」と題したちょっとしたアイデア集、バックアップは"Old Spinning Wheel"、初心者コーナーはコード進行のパターンリストほか、オールドタイム・コーナーと、バンジョーに関する話題満載40頁。

■ブルーグラス・アンリミテッド誌
 米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。
  BU-13/05 最新2013年5月号 \840-

スティールドライバーズをカバーに、ポール・ウィリアムズ、ジョー&ステイシー・アイザックス、バンジョー・サファリのアフリカ旅行記などの特集ほか、定期コラムなど米国ブルーグラス情報満載72頁。

  BU-13/04 2013年4月号 \840-

キャシー・キャリックとスピニー・ブラザーズをカバーに、ジム・ハーストのソロについて、ビル・モンローやデル・マッカーリーとの活躍で知られるトラッドグラス・フィドラー、ビリー・ベイカーなどの特集ほか、米国ブルーグラス情報満載の70頁。

  BU-13/02 2013年2月号 \840-

ジム・ローダーデイルのカバーストーリーほか、マンドリンのスーパーピッカー、アラン・バイビー、ギター若手ジョーダン・タイス、オハイオのジェッツ・クリークなどの特集ほか。

  BU-13/01 2013年1月号 \840-

サム・ブッシュを表紙に恒例の全米ブルーグラス・フェスリスト(数百箇所)と、ブリストル・リズム&ルーツ・リユニオン・フェス、ルディ・フェス、マウンテン・オープリハウスなど、各地のイベント特集に連載コラムほか。

■オールドタイム・ヘラルド誌
 内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。
  OTH-1302 第13巻2号 \1,260-

全米フェス&キャンプガイド特集のほか、西アフリカ・ガンビア共和国ジョラ族のアコンティング奏者ラエモウアヒュマ・ジャッタのインタビュー、ウォルト・コーケンの「ハイウッド・ストリングバンドからの逸話A」は「ショッティーシュ(ボヘミア起源のダンス)」など、オールドタイム/アメリカンルーツ音楽情報満載の52頁。

  OTH-1301 第13巻1号 \1,260-

ダン・マーゴリーズ「ハンドメイド弦〜猫と馬の尻尾から生まれる音楽」をメイン特集に、アート・ローゼンバウム「北部ジョージアでの1日」、ウォルト・コーケン「ハイウッド・ストリングバンドからの逸話」シリーズ第1回など、オールドタイム/アメリカンルーツ音楽情報満載の52頁。

 月刊『ムーンシャイナー』
 1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌、28年目です。
■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-

お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■バックナンバー:各¥525-。

下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

  MS-3007 最新2013年5月号(通巻355号)\525-

「フェスティバル・シーズン到来号」として、ブルーグラスフェスの歴史とウィンターグラス2013リポート後編のほか、ブルーグラス・リズムギター上達の近道、サードタイムアウト「ブルーグラスる!?(Bluegrassed)」、知っておきたいブラザーデュオ一覧、ケンタッキーのモアヘッド州立大学ブルーグラス科を訪ねた川合くんのすばらしいリポート、ネッシーエクスペディション米国ツアー顛末記A、学生ブルーグラスプロファイル#4「米澤 望(酪農学園大)」、菅沼工房5弦フィドル製作記Cなどの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載!!

 
  MS-3006 2013年4月号(通巻354号)\525-

今月久々に来日、東海道をバンジョー行脚するビル・キースの大特集後編、ジェリー・ガルシアやライ・クーダーらとの逸話など、1963年のビル・モンローとブルー・グラス・ボーイズの重厚な写真をカバーに、ウィンターグラス2013リポート前編、ネッシー・エクスペディション米国ツアー記@、ブルーグラス・アルバム・バンド・リユニオン、マイク伊藤「留学のススメ」、ロストシティキャッツ・リユニオン、菅沼工房5弦フィドル製作記B、学生ブルーグラスプロファイル#3「森山亮治(大谷大)」などの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載!!

  MS-3005 2013年3月号(通巻353号)\525-

4月に久々の来日、大阪、京都、名古屋、浜松、横須賀、東京でワークショップやコンサートをするビル・キースをカバーストーリーに、フルアルバム『Sailing Home』を発表し今月には全米ツアーをする女性トリオ、パイレーツ・カヌー、ハンク・ウィリアムズのセイクレッドソング解説、2012年年発表レコード総括、菅沼工房5弦フィドル製作記A、学生ブルーグラス断簡その壱「松本捺美(神大)と小形奈緒子(東北大)」などの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載!!

  MS-3004 2013年2月号(通巻352号)\525-

ドブロのマイク・オルドリッジのカバーで追悼特集「ブルーグラスを変えたドブロ奏者」ほか、ブラザーデュオ秀作を発表した渡辺敏雄、かつてジューンアップル誌のスタッフだった菅沼利夫「5弦フィドルへの道@」、ラジオ関西「カントリーミュージック・トラベル」が今年20年、950回目を迎えているDJ阿部和則のリポート、1946年のブルーグラス誕生の年にオープリで出会った?ハンク・ウィリアムズとビル・モンローなどの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載!!

  MS-3003 2013年1月号(通巻351号)\525-

アール・スクラッグスの右手の表紙写真にメイン特集は、村片和彦のアール・スクラッグス奏法解析「俺、アールやもん」と、先月号の50年前のフラット&スクラッグス『カーネギーホール』で「マーサ・ホワイト!」を叫んだ本人の当時のリポート「アール・スクラッグス異聞」ほか、市川慎一郎のボジョアギター“Slope D”「バンジョーキラー」修理リポート、若手ドブロ宣言「ドブロだって主役!」、60年前の1953年1月1日にアパラチア山中で息を引き取ったハンク・ウィリアムズの最後の1年ドキュメント、フットヒル・ドライブ「アメリカツアー記」などの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載!!

  MS-3002 2012年12月号(通巻350号)\525-

50年前のフラット&スクラッグス『カーネギーホール』カバーストーリー特集ほか、1月に盛岡から沖縄まで、全国12ヵ所をツアーする井上太郎の「TARO & JORDAN」、千日前ブルーグラスアルバムバンドが伝えるアーリーブルーグラスの魅力!、手島家のマールフェス珍道中記B最終回、名古屋大学ブルーグラスの「本場に学ぶ!ナッシュビルとIBMAのWoB体験」ほか。

  MS-3001 2012年11月号(通巻349号)\525-

11月号恒例のIBMAアワード大特集号で現在の米国ブルーグラス・トレンドを一挙紹介のほか、16年ぶりに全国8ヵ所をツアーするブルーグラス45、手島家のマールフェス珍道中記A、名古屋大学ブルーグラスの「本場に学ぶ!ブルーリッジ紀行」ほか。

 B.O.M.ご利用方法
 ビー・オー・エムのニューズレターは会員制ではなく、商品の定期購買者に無料でお届けしています。一定期間、 弊社からの商品のお買上げがない場合、勝手ながらレターの発送をストップさせて頂きますので、ご了承下さい。

1). このニューズレターで紹介する商品は、ニューズレター発行時点で、すべて在庫しています。

2). ハガキやお電話、ファックス、Eメイル等で、封筒のお名前の下の6桁お客様コード番号とお名前と共に、ご希望の商品コードをお知らせ下さい。

3). 通常ご注文から1週間以内にはお届けします。ただ、レター掲載時には充分な在庫を心掛けていますが品切れになった場合、再入荷を期して発送が遅れる場合もありますのでご了承ください。

4). 基本送料は下記の通りです。

CD/DVD 全国均一、1枚\180-、2枚\210-、3枚以上、もしくは\8,000-以上お買い上げの場合、送料全国無料!! (ただし、特定地域、特定商品などについては、別途加算の場合があります。お問い合せ下さい)

5). お支払は、品物を受け取られてから1週間以内に同封請求書(代金+送料+消費税)をご確認の上、郵便振替や銀行振込でお願いします。

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