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     B.O.M.Newsletter #412
            2015年2月15日
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INDEX

今月のサブさん特選作品   
 新入荷リスト  
   ■ニュースレター#412 新入荷ダイジェスト
   (ブルーグラス新入荷)
   (オールドタイム新入荷) 
  (カントリー新入荷) 
  (映像モノ新入荷) 
祝・グラミー受賞!   
新入荷作品解説   
  ■ブルーグラス新入荷 
  ■インスト新入荷 
  ■オールドタイム/フォーク新入荷 
  ■カントリー/ポップ新入荷 
  ■映像モノ新入荷 
最近作/お勧め作、再入荷   
  ■月刊ムーンシャイナー特集/関連作品 
   【オールドタイム音楽入門】
  【ムーンシャイナー
2月号レビュー紹介作品】
 
  ■ブルーグラス最近作/お勧め作 
  ■インスト最近作/お勧め作
  ■オールドタイム/フォーク最近作/お勧め作
  ■カントリー最近作/お勧め作
  ■映像ものお勧め作
楽器関連作品   
   ■ギター
    ■バンジョー
   ■マンドリン
   ■フィドル
   ■ドブロ
   ■教則もの/ソングブックお勧め
楽器、その他……   
輸入雑誌   
   ■フラットピッキン・ギター誌
   ■バンジョー・ニューズレター誌
   ■ブルーグラス・アンリミテッド誌
   ■オールドタイム・ヘラルド誌
月刊『ムーンシャイナー』   
B.O.M.ご利用方法    

  戦後70年、ブルーグラス誕生70年の2015年、早くも節分を越して何となく日差しが柔らかくなりはじめたような今日この頃。しかし今年は早々から、中東やウクライナなど、ほんとうに悲しく愚かしいニュースがつづく毎日です。世界規模の大量無差別殺戮から70年、人類は何を学んできたんでしょう? 戦前に戻りたがる人が増えてきたような気配だけど、政治家や資本家でなくフツーの人々の歴史をもう一度、学び直して欲しいものだ。そこで光明はなんと言っても「ブルーグラス」!……なんでか?よく考えよう...!!

■月刊ブルーグラスジャーナル「ムーンシャイナー」
 昨秋11月号から第32巻、1983年の創刊以来、毎月発行をつづけて32年目です! みなさんのサポートがあってこそ、発行をつづけています。……ありがとー!! この機会にぜひ購読を...!!「どんな機会やネン!?」なんて、突っ込まずに、何卒よろしく。
 最新2月号は、マック・ワイズマンと母自筆のオールドタイムソングブックから選んだ有名フォークソング集についての特集、ベラ・フレックとアビー・ウォッシュバーン夫妻が送ってくれた最新の家族写真とともにベラが率直に自身の音楽人生を語る「IBMA基調講演完訳」後編ほか、バンジョーアルバムを発表した坂本 健、ビル・モンロー初来日から40年投稿特集連載「あなたはモンローを見た!そのB」、東 理夫「鎌倉市とナッシュビル市のパートナーシティ締結」、秋元 慎「オールドタイム音楽入門」、追悼・田頭啓介、東北大「上田 大」などの特集ほか、ブルーグラスだけの月刊誌ですよ!
 月刊ムーンシャイナー定期購読は1年間(12冊)\6,300- 半年間(6冊)\3,450-。単冊\540-(+送料\78-)。定期購読は購読開始希望月をお知らせくだされば早速お送りします!! また情報提供、そしてご自由なテーマでのご寄稿など……、なにとぞムーンシャイナーにご協力を、よろしくお願いします!
 ムーンシャイナー2月号では、すばらしい最新作『Songs from My Mother's Hand』を発表した89歳のマック・ワイズマン、アルバム『Sound of Strings: Ken Sakamoto』を発表した坂本 健の特集ほか、ベラ・フレックのIBMA基調演説の続編や「ビル・モンロー初来日から40年代特集〜アナタはビル・モンローを見た...!?そのB」(今も寄稿募集中!)ほかの特集です。お楽しみに……!

■全国イベント・カレンダー
 以下、ムーンシャイナー誌2月号に寄せられたイベントです。なお、ここに掲載するのは、個別バンドのライブでは来日および国内バンドの遠征ライブやツアーのみ、ローカルではフェスやコンサートなど企画物イベントのみです。それ以外のライブやコンサートなどはムーンシャイナー誌をご参照ください。毎年、2月から3月はさすがに大人しいBG...!?
◆3月1日(日)広島「サン・フェイク/西区民音楽祭」広島、西区民文化センター082-234-1960
◆3月7日(土)大分「第19回大分ブルーグラス春フェス」西大分、ブリックブロック097-536-4852。\1500-
◆3月20日(金)東京「デヴィッド・ニクターン&有田純弘」赤坂、クロウフィッシュ03-3584-2496 トニー・ライス“Plastic Bananah”やマリア・マルダー“Midnight at Oasis”などの作者で、元ブルーグラスギター小僧のニックターン来日ギグ
 今月のサブさん特選作品
 (ムーンシャイナー編集長一押しダイジェスト)
 〜特選オールドタイム系感動作品〜
  ROU-3626 BELA FLECK & ABIGAIL WASHBURN CD(本体\2,450-)\2,646-(歌詞付き)

 ムーンシャイナー1月号と2月号の連載「IBMA基調演説全訳」で吐露されたベラ・フレックのブルーグラス愛、そしてバンジョー愛に、ベラを見直された方も多いのではないでしょうか? 彼が妻のアビー・ウォッシュバーンと、「3.11」を念頭に創られ曲を含む全編バンジョーのみで、愛息ジュノのために愛情いっぱい込めて創られたフレック家の宝物のような、あらゆるジャンルを超えて音楽好きな人すべてに贈る素晴らしく嬉しい絶対のお勧め最新作品。フォスターの「草競馬」を隠れテーマにした“(I've Been Workin' on the) Railroad”を1曲目に“Pretty Polly”や“What Are They Doing in Heaven Today?”などのトラッド。ベラが書いたバンダアチェと東日本大震災津波をテーマにした歌曲(ベラも歌う!“What'cha Gonna Do”)を含む凄いオリジナル3曲に、バルトーク「子供のために」のクラシック、そしてアビーのトラッドに沿った素晴らしいオリジナル4曲(ベラとの共作2曲を含む)。アビーのボーカル力とクロウハンマーに込められた子供世代への強いメッセージとあのベラのRB-75はもちろん、バリトンバンジョーやチェロバンジョーほか、さまざまなバンジョーを駆使した刺激的な音の世界。ふたりの、世界的な才能を存分に楽しむことができる凄いアルバムだ。詳細解説は、ボーカルアルバムではあるが、そのあまりにも美しいトーンに敬意を表して、ニュースレター#410「インスト新入荷」参照
  TIKI-9900 RAFE & CLELIA STEFANINI『Old-Time Tiki Parlour』DVD(本体\3,300-)\3,564-

 ムーンシャイナー誌2月号で特集されていた「オールドタイム音楽入門」。本作はフィドルチューンを核とした「オールドタイム音楽の今」の姿を感じることができる素晴らしい!超おススメのオールドタイムフィドルをじっくりと収録した映像集です。先入観なしで、ただただこのステファニーニ父娘のすばらしいフィドル、そして収録数は少ないがツーフィンガーやクロウハンマーバンジョー、バラッドのデュオなどを観て欲しい。長い間アパラチアの山深くに伝わって来た音楽を、さらに父レイフから娘クレリアに受け継がれながら発展させている様子が見事に活写されている。ブルーグラス音楽の精神であることはもちろん、ディランやスプリングスティーンからマンフォード&サンズまで、米英系フォーク音楽の基本となる本物の民衆音楽! 真剣にアメリカンフィドルを学ぼうとする人には、技術的な側面からも必見! 21世紀を迎えた現在なお、若者たちに受け継がれている「オールドタイムの今」の姿を感じ、垣間見ることができる楽しくも、大秀作のDVD映像集である。詳細はニューズレター#410「映像モノ新入荷」参照
 上記のほか、「オールドタイム音楽入門」関連の紹介作品は、「最近作/お勧め作、再入荷」の「月刊ムーンシャイナー特集/関連作品」にて
 新入荷リスト
 ■ニュースレター#412 新入荷ダイジェスト
(ブルーグラス新入荷)
  ROC-3276 BILL MONROE『Live 1964』CD(本体\2,450-)\2,646-

 1964年8月録音というビル・モンロー(1911-1996)の貴重なドック・ワトソン(7曲)とブルーグラスボーイズ(20曲)とのライブ集。前衛パンクのような抑えがたい衝動に溢れたブルーグラスを率いるビルが、ドック・ワトソンという希有なアパラチアントラッドシンガーと出会ったことで自身のルーツを見直す結果となり、そのことがのちのモンロー伝説につながる一歩手前、1966年名盤LP『Bluegrass Time』に至る直前の、まだまだ粗削りなこの日の演奏の中にキラリと光る気高さへの序章を感じるのはわたしばかりではないだろう。上記パンチとともに、ブルーグラスの本質を知る、サブさんの大推薦だよ!! 詳細はブルーグラス新入荷参照
  MH-1573 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『In Session: 33 Strings + 6 Pickers + 6 Voices = Reading, 'Riting & Rhythm』CD(本体\2,450-)\2,646-

 この驚くべき完成度の高いブルーグラス! 70年のブルーグラス史上、最強のアンサンブルを創ることに成功したドイル・ローソンの40作目最新作。そのタイトルも、まさに黒板に書かれたように「33の弦+6人のピッカー+6人の声=読み、書き、そしてリズム」。まさに完璧に、33本弦が鳴り、6人のセンスの塊ピッカー、どこで見つけるのか素晴らしいシンガーたち。オズボーンブラザーズの音楽性とジミー・マーティン由来のソリッドグラスが見事に現代的なポップ感覚と相まって素晴らしいクイックシルバーサウンドを創り上げていく。チャーリー・モンロー名曲“Weep and Cry”(クライングタイムの大西一由や広田みのりでも)とビル・モンロー・インスト“Evening Prayer Blues”をドブロとマンドリンでやってしまうほか、書き下ろしの新曲を中心にウキウキブルーグラス。多くの人に音楽としての完成度の高さを味わっていただきたいブルーグラス、ひとつの究極!!強力お薦め!である。詳細はブルーグラス新入荷参照
  NONE546377 PUNCH BROTHERS『Phosphorescent Blues』CD(本体\2,450-)\2,646-

 今やメディアで、「世界最高のストリングバンド」という呼ばれ方をするパンチ・ブラザーズ、フルアルバムとしては4枚目(2006年衝撃作『How to Grow a Woman from the Ground』からは5枚目)になる最新作。1945年のブルーグラスボーイズとまったく同じ楽器編成で、マンドリン奏者がリーダーというのも同じ……、「燐光性のブルース」とタイトルされた本アルバム、最初から10分に及ぶ難解にして強烈な組曲“Familiarity”で惑わされるが、注意して聴くとそこに鳴り響くのは紛れもなくブルーグラス楽器の究極のトーンだ。トラッド1曲とドビュッシーとスクリャービンのクラシック2曲を除く全曲が、ビーチボーイズ風のポップな“I Blew It Off”を含むオリジナル。これがブル―グラスか?と聞かれたら、はっきりと答えよう、「そう、正真正銘のブルーグラスだ」って。1970年代、ロックとフュージョンしたニューグラスや、1980年代にジャズのノウハウを取り入れたドーグよりはるかに複雑に聴こえるが、それは経過した50年という時間が順当に過ぎ、クラシックと前衛が少々混ざっただけ。かつて70年代、われわれの上の世代から「そんなのブルーグラスじゃない!」と言われてもひるまなかった我ら、パンチの偉大なる挑戦を思いっ切り応援しよう! ちなみにクリス・シーリ、今回のグラミー賞では最優秀コンテンポラリーインストアルバム賞をエドガー・マイヤーとの『Bass & Mandolin』で受賞している。……なお、パンチ初心者のブルーグラッサーには、デビュー作に相当する『How to Grow a Woman from the Ground』(CD\2,646-)を手はじめにお勧めする。詳細はブルーグラス新入荷参照
  RCSI-1129 RALPH STANLEY & FRIENDS『A Man of Constant Sorrow』CD(本体\2,950-)\3,186-

 レッド・ツェッペリンのロバート・プラントやエルビス・コステロほかとの共演で超話題のラルフ・スタンレー、1月19日発売の最新作。そのほか、ギリアン・ウェルチ&デビッド・ロウリングス、カントリー界からはジョッシュ・ターナー、ダークス・ベントリー、リーアン・ウォーマック、超人気オールドタイムストリングバンドのオールド・クロウ・メディスン・ショー、そしてブルーグラスからはデル・マッカリー、リッキー・スキャッグス、ビンス・ギルらがラルフとコラボ。ジム・ローダデイルとバディ・ミラー(エミルー・ハリスで知られる)共同プロデュース。米国でも国内のレストランチェーン「クラッカーバレル」の店頭のみの限定発売という希少盤!お買い逃しのなきように……!! 詳細はブルーグラス新入荷参照
  PATUX-259 MONROE FIELDS 『1950s - 60s Broadcasts』CD(本体\2,450-) \2,646-

 フラット&スクラッグス“The Old Home Town”から“On My Mind”のカバー……、そして“Making Believe”や“Silver Threads and Golden Needles”などのカントリーヒットのカバーなど、1953年から62年の10年間、カール・ソースマン&グリーンバレイボーイズとして活躍したモンロー・フィールズの素晴らしいリードボーカルを集めた貴重なラジオ録音集。そののちにジミー・マーティンやフラット&スクラッグスにも在籍した優秀なサイドマンで、ビル・モンロー“My Old Kentucky and You”(1972)のリードシンガーで、ジム&ジェシーの“Please Be My Love”(ビーンブロッサムのLPアルバムで知られる)ほかの作者でもある。スクラッグスに近づこうとするフレッド・リチャードソンやバディ・ローズのバンジョー、のちにJ&Jに参加するジム・ブロック(fd)、カール(gt)とJ.P.(bs)のソースマン兄弟という布陣で、ブルーグラスやカントリー、ロカビリーなどの垣根が低かった憧れの黄金時代=アーリーブルーグラスの雰囲気を伝えます。詳細はブルーグラス新入荷参照
  GT7-0958 COUNTRY GENTLEMEN『High Lonesome; Complete Starday Recordings』CD2枚組(本体\2,750-)\2,970-【価格変更】

カントリー・ジェントルメンの初期からダッフィ/ウォーラー/アドコック/グレイのクラシック・カントリー・ジェントルメンまで、彼らが絶頂期に向かう爆発的エネルギーが収められた1960年代のスターデイ録音の全曲が収められた2001年の2枚組秀作(全51曲)が廉価版で再登場。"Two Little Boys"や"Sunrise"はもちろん、フォスター名曲を多く収録して日本だけで発売された幻のLP『Folk Hits Bluegrass Style』も収録、これで彼ら、謎のスターデイ録音全貌が明かされた。ムーンシャイナー誌2001年6月号(MS-1808 \525-)「カントリー・ジェントルメン〜明かされたスタディ録音の謎」参照。
 (オールドタイム新入荷)
  PATUX-261 VICTOR FURTADO CD(本体\2,450-)\2,646-

 ムーンシャイナー最新2月号「オールドタイム音楽入門」で紹介された10代スーパーピッカーのビクター・ファータド。テクニシャン振りを発揮するクロウハンマーバンジョー奏者、バージニア州フロントロイヤル生まれで、幼い頃からマウントエアリーのフィドラーズ・コンベンションなどに出入りし、日本人オールドタイマーの井上ケンとも親交があるというビクター。2011年、11歳のときに発表した自費制作CDにつづくセルフタイトルによる全米デビュー作、ネイト・リース(f)、ダニー・ナイスリー(g)、マーク・シャッツ(bs)など、を従えて現在進行形オールドタイムの若者シーンを垣間見るにはうってつけのアルバム。インスト新入荷参照 
 (カントリー新入荷)
  RCSI-1128 TEEA GOANS『Memories To Burn』CD(本体\2,450-)\2,646-

 ナッシュビル本流のカントリー・シーンから登場した若き歌姫、ティーア・ゴーアンズの最新第3作。ブルーグラスではローランド・ホワイトの十八番として知られる"Old Fashioned Love"とサッチモで知られる“What a Wonderful World”とのメドレーを1曲目に、マールハガード"Sing a Sad Song"、ジーン・ワトソン"Memories to Burn"、ホンキートンクカントリー大名曲"Pick Me Up on Your Way Down"から、ドリス・デイで知られるスタンダード“Sentimental Journey”など名曲の数々をカバー、素晴らしい歌唱力で歌い上げる。詳細はカントリー新入荷参照
  NS-0001 TAE IZUMI『パッツィに夢中“Crazy for Patsy”』CD(本体\2,315-)\2,500-

 パッツィ・クラインに捧げられた「タエ・イズミ(泉 妙子)」のデビュー作。パッツィのフォノジェニックな声質と歌唱力に迫ろうという熱唱と、プロデューサーでギタリストの荻野信彦が挑む1960年代ナッシュビルサウンドの再現が聴きモノである。チャーリー谷口(bs)による完璧なコンピュータプログラムによるオーケストレーションに、荻野のギターとバンジョー(最後の一曲のみギター一本のシンプルな録音)、そしてジョージ・ジョーンズで有名なスティーブ・ヒンソンのスティール・ギターという編成で見事なビッグサウンドを創るテクノロジーにも脱帽。カントリー新入荷参照
 (映像モノ新入荷)
  CFRC-SB V.A.『Simply Bluegrass』DVD5巻組(本体\12,250-)\13,230-

2013年晩秋、リッキー・スキャッグスの呼びかけで集まったブルーグラス界、トップクラスのメンバーが一堂に会して最高のパフォーマンスと和気あいあいのトークを繰り広げる6時間。参加者全員の視線を浴びての演奏という、おそらくこの参加者らにとって極めて珍しいシチュエーションが思わぬキンチョー感に満ちたすばらしい演奏を観せる。DVD映像4枚と、ボーナスDVDとしてバックステージの様子が収められた「カントリーファミリーリユニオン」シリーズのDVD5枚組。トーク部分での貴重なブルーグラスの歴史やそれぞれの人間性が楽しめる裏話などの興味深い内容は、ムーンシャイナー誌にて随時要約特集の予定です。当初、国外への発売予定はなかったが、ようやく日本での発売が可能となった。
 ホストバンドのステュアート・ダンカン(f)、ブライアン・サットン(g)、ロン・スチュワート(bj)、アダム・ステフィ(m)、バリー・ベイルズ(bs)をバックに、ブルーグラス史を作ってきたマック・ワイズマンやボビー・オズボーン、ジェシー・マクレイノルズ、ロニー・レノらの第一世代から、主宰のリッキーをはじめ、デル・マッカーリー、サム・ブッシュ、ドイル・ローソン、カール・ジャクソン、来日の様子が懐かしいザ・ホワイツとジェリー・ダグラス、そして今が旬のグラスカルズのテリー・スミス&テリー・エルドリッジ、ロンダ・ビンセント、デイリー&ビンセント、ギブソン・ブラザーズ、ドナ・ユリッシー、ポール・ブルースター、そらに若者代表といったシエラ・ハル、そしてブルーグラス小僧でカントリースーパースターとなったダークス・ベントリーなどが勢揃い、スタンダードな名曲が中心の6時間のお楽しみだ。詳細は映像新入荷参照
 祝・グラミー受賞!
  ROU-35772 EARLS OF LEICESTER CD(本体\2,450-) \2,646-

Big Black Train/Don't Let Your Deal Go Down/I'll Go Stepping Too/Shuckin' The Corn/Till The End Of The World Rolls 'Round/Dig A Hole In The Meadow/Some Old Day/I Won't Be Hanging Around/I Don't Care Anymore/On My Mind/You're Not A Drop In The Bucket/Dim Lights, Thick Smoke/The Wandering Boy.

 ブルーグラスミュージシャンにとって、フラット&スクラッグスをカバーするというのは、モンローやスタンレー曲をカバーするというのとはまったく異なって、圧倒的に技術的な問題……、つまりモンローやスタンレーにおいてどちらかといえば重要視される精神性ではなく、フラット&スクラッグスの本道はその「フィール」にあるのではなく、各ミュージシャンの「キャラクター」にあると、わたしは思う。そのタイミングとテクニックをトコトン学んで、ブルーグラス楽器の相互作用が出し得るグルーヴ、できればポップなグルーヴをいかに生み出すかということに尽きると思っている。
 ジェリー・ダグラス(db)が中心になって、チャーリー・クッシュマン(bj)、ジョニー・ウォーレン(fd)、ティム・オブライエン(md, tenor v)、バリー・ベイルズ(bs)、そしてレスター・フラットに抜擢されたショーン・キャンプ(gt)という面々がアールズ オブ レスター(実在する英国の爵位をパロディ)、フラット&スクラッグスの中期サウンドを完全コピーする。高校時代から「フラット&スクラッグス命」のわたしにはこのアルバムの「良し悪し」はまったく分からないが、少なくとも全員の気持ちは大いに「善し」とする。ブルーグラスのみならず米国音楽界で名を成した彼らの勇気と愛情に、ただただ感謝するのみだ。ジェリーの言うように、「あたらしい世代の人たちがフラット&スクラッグス・サウンドの素晴らしさに気付いてくれれば」とても嬉しいのだ。
 とくにショーン・キャンプ。かつて来日したトニー・ライスやキース・ウィットリーほか、多くのボーカリストが「レスター・フラットの物真似」をエンタメの一部として披露してきた。それほどにレスターは特徴的な声とイントネーション、そしてボーカルを持っていた。希有なフォノジェニック(録音映えのいい)なレスターを真似ることを課せられたショーン、ジェリーの妻ジルの推薦というが(ムーンシャイナー9月号特集参照)うがった見方をすると絶妙の人選に違いない。オズボーンのフィドラーであったり、また本誌でカバーを飾った『Bluegrass Elvis』(2007年8月号)を発表したりしたものの、その実力のほどはステーションインを中心に知る人ぞ知るというミュージシャン。レスターのマネに正面から取り組むことや、そののちの評価に対する抵抗は少なかったはずだ。
 B.O.M.ニューズレターで紹介したジョニー・ウォーレンとチャーリー・クッシュマンが故ポール・ウォーレンに捧げた2枚のトリビュートアルバム(在庫はお問い合わせください)をきっかけに、ジェリーとティムというブルーグラス界の大物を迎えて生まれたフラット&スクラッグス・サウンド、それももっともその音が充実していた1954年から1965年までのレパートリーをコピーするこのアルバム、ニヤニヤしながら大いに楽しみたい。そして自分が彼らになったつもりでそれぞれの役回りを演じて欲しい。ただ、それ以上に、フラット&スクラッグスの凄さを、とくに10巻発売されているDVDを穴があくほど、何度も何度も観て、聴いて、各ブルーグラス楽器の「キャラクター」と、「アンサンブル」の本道を知っておいて欲しいと、50年間、フラット&スクラッグスを音楽観の中心においてきたわたしは、思います。
 使用楽器は、ギブソンRB-3(1930年製)とRB-3(1929年、ピットマン・カムチューナー装着)のバンジョー、マーティンD-28(1960)ギター、フィドルは父ポールがフラット&スクラッグス時代に使ってい使っていたシュタイナー(Stainer)ラベルのドイツ製、ドブロはジョッシュ・グレイブズの愛称「クリフ」と同様の1934年製オリジナルドブロの「Model 37」、マンドリンはナゲット「A Model」(1976、ティムの愛器)、リードギターにはギブソンJ-45(1942)、ベースはアメリカン・スタンダード(1955)、そしてソックリズムにはギブソンL-5アドバンス(1937)。いい楽器を使ったからといっていい音は出ないし、スーパーピッカーだからカッコいい音が出るわけではない。そこには一杯の愛情がなければ、いい音楽はできない……! これは、高校時代から「フラット&スクラッグス命」のわたしにとっては、とてもいい音楽だった。
  NONE544735 CHRIS THILE & EDGAR MEYER『Bass & Mandolin』CD(本体\2,450-) \2,646-

Why Only One?/Tarnation/The Auld Beagle/Big Top/Look What I Found/El Cinco Real/Friday/Monkey Actually/I'll Remember For You/It's Dark In Here.

 芸術家として世界最高レベルにあることの証明でもあるマッカーサー財団が贈る通称「ジーニアス・アワード(天才賞)」(学者や芸術家に自由に使える賞金約7千万円)に若くして選ばれたふたり、天才マンドリン奏者クリス・シーリと天才ベース奏者エドガー・マイヤーのデュオ最新第2作は、実に明快なタイトル「ベースとマンドリン」。高音域のマンドと低音域のベースが創る美しいメロディラインとビート、そして丁々発止のインプロバイズ作品。
 アパラチアンケルト的な美しいメロディが烈しく展開していく1曲目“Why Only One?”、2曲目にはブルーグラス的なパッセージとドライブを持つ“Tarnation”、つづく“The Auld Beagle”はクラシック的なアルペジオから組み上げられるインプロバイズ。そして4曲目“Big Top”ではマンドとベースの持つ器楽的能力とふたりの技術力と前衛発想でやりたい放題……など、全編すばらしい音の洪水とその音のあい間の静寂をトコトンお楽しみください。
 エドガーはクラシックベースを基礎として、確かテルライドのアイスクリーム店の前でバスキンしているところをベラ・フレックに発掘され、そのままそこでジャムしつづけたという。そののち1989年、ベラとサム・ブッシュ、ジェリー・ダグラス、マーク・オコナーとの5人で創ったギターレスのユニット「ストレングス イン ナンバーズ」でブルーグラス楽器のアンサンブルコンセプトを根底から組み直し、それまでのロックやジャズのノウハウが入り込んだニューグラスやドーグに、室内音楽/クラシックというまったくあたらしい可能性を持ち込んだ最大の功労者とわたしは思っている。現在、リンカーンセンターの室内楽協会メンバーであり、バンダービルト大学ブレアー音楽院教授で、名門カーティス音楽院や英国の王立音楽院の客員教授でもあるクラシック・ベースの第一人者だという。
 ブルーグラスマンドリンにブッシュ/グリスマン以来の革命をもたらし、ほとんどの若手ブルーグラス マンドリニストそのタッチや音質をフォローするクリス・シーリ、わたしはブルーグラスにビル・モンロー並みのインパクトを与えつつあると感じている。近年のクリスの仕事を挙げてみると、マイケル・デイブズとの超トラッドブラザーデュオ『Sleep with One Eye Open』(2011)、ヨーヨー・マとの室内楽『Goat Rodeo Sessions』(2011)、パンチ・ブラザーズのアルバム3枚目『Who's Feeling Young Now?』(2012)、そしてソロマンドリンでのバッハ『Bach: Sonatas & Partitas 1』(2013)……、どーですこの多才! クリスとエドガーはこのアルバム発表に合わせて昨秋9月17日から10月17日までの1ヶ月、その多くは芸術センターやシンフォニーホールなど、全米24ヶ所をツアーした。
 新入荷作品解説
 ■ブルーグラス新入荷
  ROC-3276 BILL MONROE『Live 1964』CD(本体\2,450-)\2,646-

with Doc Watson:
Introduction/Oh What Does the Deep Sea Say/Midnight on the Stormy Deep/East Tennesse Blues/Rabbit In a Log/Watson Blues/What Would You Give (In Exchange For Your Soul)/Paddy on the Turnpike.
with Blue Grass Boys:
Muleskinner Blues/Can't You Hear Me Calling/True Life Blues/Rocky Road Blues/The Panhandle Country/Panhandle Country/I Wonder Where You Are Tonight/Gotta Travel On/There is an Old Old House/Little Georgia Rose/I'm One of God's Sheep/Y'All Come/Rawhide/On & On/Big Sandy River/Use To Be/Live and Let Live/I'm Walking the Dog/Uncle Penn/Kentucky Waltz/Footprints In the Snow.

 この1964年8月の貴重なドック・ワトソン(7曲)とブルーグラスボーイズ(20曲)とのライブを収めたCDアルバムのように、ビル・モンロー(1991-1996)の1950〜60年代のライブテープを聴くのはいつもスリルと興奮に満ち、その荒々しい呼吸からブルーグラスの、というか、プリミティブな音楽全般の真実がまざまざと見えてくる気がする。なぜならモンローはこの時期、自身の音楽に対して(おそらく)定見を持たず自信を持つ根拠もなく(ブルーグラスの父という尊称もまだなく、また望みのメンバーを雇える十分な収入もないのだから……)、どん底にありながら、しかし女性関係とプライドだけは強い音楽バカであったに違いなく、自分のマンドリンとボーカルという自身がコントロールできるふたつのモノだけに「抑えがたい衝動」をモロにぶつけていたから、だとわたしは思っている。その音楽の出来は、そんな独り善がりのモンローをブルーグラスボーイズのメンバーがどう解釈するかにかかっている。なお、モンローが自身の価値に気付くのは60年代も後半、そしてそれが気高さに向かうのは1970年代半ば、極東の島国で自身の音楽が世界中で愛されていることに気付いた頃からだと思っている。……勝手な想像かも知れないが、このサンセットパークでのステージを聴きながらうなづいている。
 そんな1964年、モンローのキャリアに光明をもたらしたのはフォークリバイバルの寵児、ドック・ワトソン(1923-2012)との出会いだったろう。そしてそのドックを引き合せたラルフ・リンズラー(1934-1994)という都会のユダヤ系学究の徒がマネージャーとなったことだった(そのためナッシュビル音楽界からは異端視され、カントリー音楽界からブルーグラスが排斥される一因とも噂されたが……!?)。ラルフはビルの音楽が商業的ではなく芸術的に意義があり優れていることをゆっくりと教えて(洗脳して)いったに違いない。その証明にドックを引き合せて、ヒットカントリーソング以上に古いバラッドやフィドルチューンの重要性を再認識させたと穿ってみる。そしてドックはひとまわり(12歳)年長のビルに礼をもって接しつつ、ビルの音楽ルーツをほぼ30年ぶりに引っ張り出すパートナーを見事に努めたと。……どうだろう!この生気溢れるモンローのマンドリンとボーカルは!! そして観客たち(ペンシルバニアという場所柄、ニューヨークやワシントンDCの若者達も多かったろう)の熱狂! のちにピーター・ローワンとのデュエットで、おそらくモンロー最高のマンドリン公式ブレークのひとつを残すことになる幽玄な“Midnight on the Stormy Deep”(1966年録音、名盤LP『Bluegrass Time』に収録)の、まだまだ粗削りなこの日の演奏の中にキラリと光る気高さへの序章を感じるのはわたしばかりではないだろう。
 そんなドックとの7曲の一方、ここに収められたブルーグラスボーイズとのライブ20曲でのビル・モンローは、まるで前衛ジャズかパンクを思わせる暴力的とも思える自己表現の狂気にも似た衝動……。マンドリンインスト“Rawhide”やそのほか、間奏で聴かれるこの超わがままな自己完結。ブルーグラスというアンサンブルにおける孤高の姿を見せる。決してまとまったアンサンブルとは言い難いバンドを有無を言わさずに引きつけるこの衝動に裏打ちされたパワーこそ、モンローミュージックにおける「ハイロンサム」の源泉だろう。
 メンバーは不明であるが、このすばらしい声の伸びとブルーグラスボーイとして正しいギターラン、そしてときおり上げる歓声は1970年以来ラルフ・スタンレーのベーシストとして活躍するジャック・クック(1936-2009)。ジャックが最晩年に発表した初ソロ『Sittin' on Top of the World』(PC-1157 本体\2,646-)は、まさに「正しいブルーグラスボーイ」のトラッドグラス大秀作だった。……実はわたし、70年代に本気で彼のソロアルバムを作ろうとしたことがあったほど、そのボーカルとギターが大好きだった。ただ、“I Wonder Where You Are Tonight”のボーカルはジャックと違うような……!?
 フィドルにはベニー・ウィリアムズ(1931-2007)。マック・ワイズマンとのキャリアを皮切りに1961年、初めてブルーグラスボーイズにギタリストとして参加、ブルーグラスボーイのユーティリティ奏者三人のうちのひとりに数えられ、そのときに応じてどんな楽器でも担当したという。本作では、かなりワイルドなフィドルを弾いているが、モンローのツボはキッチリと押さえ、曲によっては気色良いダブルストップなどで花を添える。
 バンジョーとベースに関しては司会で紹介しないので不明だが、1964年8月録音という記録が正しければ、バンジョーには左利きのドン・ラインバーガー(1939-2010)、そしてベースにはこの年からブルーグラスボーイに参加しはじめた息子のジェイムズ・モンロー(1941-)ということになる。バンジョーはビル・キース(1939-)以降のメロディック奏法が随所に試行錯誤されているのが興味深い。なお1963年3月、北部の都会人ビル・キースがブルーグラスボーイとなって以降、1964年6月にカリフォルニアのサンディ・ロスマンが、また同年10月にはマサチューセッツのピーター・ローワンが初の非南部系シンガーとして相次いで参加、1965年6月にニューヨークのジーン・ロウィンジャーがフィドラーとして、9月にワシントンDCのラマー・グリアがバンジョー、そして1966年2月にカリフォルニアからのリチャード・グリーンがフィドルで参加、ここにビル・モンロー最高と称される1966年版ブルーグラスボーイズが完成、このときからビル・モンローは「ブルーグラスの父」として、それまでとはまったく違う評価を背景に孤高の気高さを身につけていった、とわたしは思っている。本作はそんなモンローの一歩手前、彼が、否、ブルーグラスが本当の意味でプリミティブな活気に溢れていた時代の烈しいミュージシャンの本音が楽しめる秀作である。
 なお、ビル・モンロー生涯を、モンロー自身と、その時々に彼に関わった人々とのインタビューで綴るドキュメンタリー映像作品『Bill Monroe〜Father of Bluegrass』のオリジナル原稿を対訳したA4版56頁の本(\2,052-)は、故チャビー・ワイズをはじめ、ソニー・オズボーン、ピーター・ローワン、ビル・キース、ケニー・ベイカー他、歴代の主要なブルー・グラス・ボーイ達の他、故ジェリー・ガルシア、エミルー・ハリス、ジョージ・グルーン、リッキー・スキャッグス等々のインタビューを収録、ブルーグラス・ファン必携本である!
  MH-1573 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『In Session: 33 Strings + 6 Pickers + 6 Voices = Reading, 'Riting & Rhythm』CD(本体\2,450-)\2,646-

Roll Big River/Wilma Walker/Calling All Her Children Home/Weep and Cry/I'd Just Be Fool Enough/Big Eight Wheeler/You, You, You/Evening Prayer Blues/Reasons Why/I Told Them All About You/Captain/Americana.

 36年間、1980年代以降のブルーグラス界トップグループ、クイックシルバーを率いてきたドイル・ローソン(70)の40枚目になるという最新作は快調なウキウキブルーグラスを軸に、完璧なハーモニーと楽器アンサンブルを聴かせるブルーグラス70年のモダンサウンド(オズボーンズやカントリージェントルメン由来の)集大成。
 ドイルが1971年9月、J.D.クロウのニューサウス(当時はケンタッキーマウンテンボーイズ)を離れてカントリー・ジェントルメンに参加(J.D.にはトニー・ライスが後釜に)、そのジェントルメンで初来日したのは翌1972年。そのとき以来、変わらぬマンドリンのスーパーピッカーでありつづけ、何よりもサウンドクリエーターとして1970年代のカントリージェントルメンを導き、1979年にクイックシルバーを結成してからは優秀なボーカリスト、ラッセル・ムーア、ルー・リード、スティーブ・ガリー、ショーン・レーン、ジェミー・デイリーほか、またテリー・バウカムやジム・ミルズなど優秀なバンジョー奏者を輩出してきたドイル。クイックシルバーを米国では「スクール・オブ・ブルーグラス」と呼ぶ。
 最新作でも、ともにリードを歌うメンバーのダスティン・パートル(gt)とエリ・ジョンストン(bs)の書いた快調な“Roll Big River”を1曲目に、チャーリー・モンロー名曲“Weep and Cry”(クライングタイムで大西一由が録音している)とビル・モンロー・インスト“Evening Prayer Blues”(ドブロとマンドリンのデュオという意欲作)、またライリー・パケットやルルベル&スコッティもやっていた古いスタンダードらしき“I Told Them All About You”などのほか、驚くほど上質の書き下ろしを中心にした新曲がすばらしい聴き応えだ。若いアイデア一杯のジョッシュ・スイフトのドブロと正統派スリーフィンガーを決めるジョー・ディーンのバンジョー、そしてこのアルバムを最後にジョー・マリンズのレディオランブラーズに移った凄腕ジェイソン・バリーと新人スティーブン・バーウェルのフィドル。誰一人として、その時々に変化するクイックシルバーサウンドを乱す者はいない……、楽器とボーカルをこれほど完ぺきにこなす米ブルーグラスの底辺の広さをいやというほど感じさせるそのパーフェクトなミュージシャンシップには完全脱帽だ。
 現在米ブルーグラス界の最高峰にあるエンタメバンド、デル・マッカーリー・バンド(ロンダとデイリー&ビンセントを入れてもいいけど……!?)と並んで頂上を極めたドイル・ローソン&クイックシルバーのご機嫌なブルーグラス作品、強力お薦めである!
  NONE546377 PUNCH BROTHERS『Phosphorescent Blues』CD(本体\2,450-)\2,646-

Familiarity/Julep/Passepied (Claude Debussy)/I Blew It Off/Magnet/My Oh My/Boll Weevil/Prelude (Alexander Scriabin)/Forgotten/Between 1st and A/Little Lights.

 多くのブルーグラスファンが、「これブルーグラスか?」と戸惑うパンチ・ブラザーズ、でも、ハッキリ言って、これほど伝統を守っているブルーグラスバンドはありません。1945年12月8日にアール・スクラッグスが加入して誕生したビル・モンロー&ブルーグラスボーイズとまったく同じ楽器編成、しかも、その当時と全く同じ演奏を、ほとんどその魂を含めて再現することができる技能を持つミュージシャンたち……。そしてブルーグラスのもっとも重要な伝統、つまりモンローがそうであったように革新的技術の導入とアンサンブルの進歩を、21世紀にもっとも受け継いだ5人組。そんな彼らがブルーグラス誕生から70年後の2015年、フルアルバムとしては4枚目(シュガーヒルから同コンセプトのクリス・シーリ個人名義の2006年衝撃作『How to Grow a Woman from the Ground』からは5枚目)、T.ボーン・バーネットのプロデュースになる最新作。曲によってT.ボーン好みのエレキギターとドラムスが参加しているものの、クリスのいうブルーグラスバンドのコンセプトは揺るぎない。
 ティーンアイドルとしても大ヒットしていたニッケル・クリーク(1998年来日)に限界を感じていた25歳当時のクリス・シーリはバンドのはじまりを次のように語っている。
 ―――ある夜(2005年)、離婚の痛手を癒すために大枚をつぎ込んで、山ほどのステーキとワインを持ち込んで集まったんだ、数日前に初めて一緒に演奏したばかりの連中とね。そこで何か、われわれ一緒に音楽的なことをする必要性を感じはじめたんだ。みんなも同じような人生経験の中で、心がヅタヅタにつぶれた今こそ緊急に必要なんだって。つまり、ぼくは前から(幼なじみのフェス友)ゲイブとバンドをやりたかったことは分かってたんだけど、ロックバンドなのか、野心的なアコースティッククラシックなのか、ブルーグラスなのか、何がやりたいかは分からなかったんだ。でも、われわれが一緒にプレイしてみて、シリアスで瞬間的なコネクションを感じたんだ。そのときわたしは、ブルーグラスバンドを、それは多くの幅広いレンジを持ち、なおかつ美学的に「ブルーグラス」なバンドを組もうと決心したんだ――― 翌2006年9月、ニューヨークのシーアサウンドスタジオで、2本のテレフンケンELA M 251マイクに向かって、フォーセルテクノロジー社のプリアンプを経由して、ビートルズのサージェントペッパーアルバムをミックスダウンしたという由緒を持つスチューダーの2トラックに録音したクリス・シーリ名義の『How to Grow a Woman from the Ground』(CD\2,646-)が世に出た。メンバーはクリスのほか、ゲイブ・ウィッチャー(fd)、ノーム・ピケルニー(bj)、クリス・エルドリッジ(md)、グレッグ・ギャリソン(bs、2008年にポール・コワートに代わっている)。当初は「ハウ トゥ グロウ ア バンド」、のちに「テンション マウンテン ボーイズ」、そしてマーク・トウェインの短編小説からひいた「パンチ・ブラザーズ」に落ち着く。ギャラは全員均等配分のブルーグラススタイルという。
 「燐光性のブルース」とタイトルされた本アルバム、1曲目から10分に及ぶ難解にして強烈な組曲“Familiarity”、いわゆるツービートリズムのドライブに一斉に乗っかった既成のブルーグラスではまったくない、前衛的な音の出現に惑わされるが、注意して聴くとそこに鳴り響くのは紛れもなくブルーグラス特有のテンション一杯のドライブ(パンクとも言う)を抱合したブルーグラス楽器の究極のトーンだ(ビーチボーイズ風のハーモニーも聴き取れるとある評は言う)。生の弦楽器をこんな風にならせるのはブルーグラスミュージシャンの誇りである。そのほか全11曲、トラッド1曲とドビュッシーとスクリャービンのクラシック2曲を除く全曲が、ポップなヒットしそうな“I Blew It Off”を含む、スリリングな楽器の信じがたい相乗効果とクリスの深遠なボーカルを軸にしたオリジナル。
 オリジナル以外は3曲、チャーリー・パットンやレッドベリーなどの黒人ブルース、また白人ではギド・ターナーなどが取り上げ、1960年代にはポップヒットもしたという“Boll Weevil”を、アリス・ジェラードのバージョンと同様、きわめて原初的なオールドタイミーフィドルチューンとして紹介。ほかの2曲はクラシックから。クロード・ドビュッシー(1862-1918)のピアノ独奏曲のベルガマスク組曲「パスピエ」を完璧に五つのブルーグラス楽器で見事に表現するほか、アレクサンドル・スクリャービン(1872-1915)の1分に満たないプレリュードをギターとバンジョーのデュオで聴かせる。
 実質上のリーダーであるクリス・シーリは、あらゆる分野に渡る「天才賞」とも呼ばれるマッカーサー・フェロー賞を2012年に受賞。近年ではヨーヨー・マとステュアート・ダンカン、エドガー・マイヤーと組んだ『Goat Rodeo Sessions』(2011, CD\2,646-)が大ヒット、全米ブルーグラスとクラシック双方のチャートでナンバーワンし2013年グラミー賞最優秀フォークアルバム受賞、そしてソロ最近作『Bach: Sonatas and Partitas, Vol. 1』(CD\2,646-)は2013年の米国クラシックチャート1位を獲得。そして今年のグラミー賞でも、最優秀コンテンポラリーインストアルバム賞をエドガー・マイヤーとの『Bass & Mandolin』(CD\2,646-)で受賞(かつてのポップインスト部門)。一方、2009年に作曲した交響曲“Ad astra per alas porci”は全米各地のオーケストラが取り上げている。また、2011年にギタリストのマイケル・デイブズとの超トラッドなブラザーデュオ作品『Sleep With One Eye Open』(CD\2,646-、大名盤!!)は、ロックギタリストのジャック・ホワイトの協力で完成している。などなど……、米タイム誌がミレニアムの2000年、特集で選んだ21世紀リーダーであることを証明してみせる。
 バンジョーのノーム・ピケルニーは、最近作『Noam Pikelny Plays Kenny Baker Plays Bill Monroe』(CD\2,646-)で、そのブルーグラスへの愛情と実力をいかんなく発揮。ムーンシャイナー誌2014年5月号から7月号の3ヶ月連載「ノーム・ピケルニー、IBMA基調講演全訳」は、現在の米国ブルーグラスを知る最良のインサイドストーリーです!
 ギターのクリス・エルドリッジはセルダムシーンのベンの息子、クラレンス・ホワイトとトニー・ライスから、現在はジャズギタリストのジュリアン・レイジとのツアーでさまざまな音楽を吸収、昨年ふたりの手売りアルバム『Avalon』(CD\2,646-)を発表している。
 フィドルのゲイブ・ウィッチャーは親たちがカリフォルニアでやっていたトラッドグラスバンド、ウィッチャーブラザーズに参加、そののちハリウッドに近かったことから数々のサントラを録音、ジェリー・ダグラス・バンドなどを経てパンチに参加、筋金入りのブルーグラッサーながら、パンクからクラシックまで、その守備範囲は幅広い。最年長で、バンドのまとめ役のようでもある。
 2008年、コロラドで家族のそばにいることを選んだというグレッグ・ギャリソンと交代したベーシスト、ポール・コワートはウィスコンシン出身で9歳のときバイオリンからベースに転向、クラシック名門のカーティス音楽院でエドガー・マイヤーに師事、若手フィドルのアレックス・ハーグリーヴズとともにマイク・マーシャルのビッグ・トリオ『Mike Marshall Big Trio』(CD\2,646-)でデビューしているほか、デビッド・ロウリングス・マシーンにも参加している。
 ブルーグラスが誕生した1945年のビル・モンローとブルーグラスボーイズを21世紀のパンチブラザーズと重ね合わせて論じられることが多い。1945年のそれは革命的な奏法とコンセプトでまったくあたらしい音楽を生み出したという途方もない功績であり、それを継承するパンチブラザーズは、それ以降70年の時間とあらゆる音楽のすべてが凝縮され、さらにそこからあたらしいものを生もうとしているもので比較の対象にはならないし、比べること自体に意味がない。ただ、人々はそこにモンローとフラット&スクラッグスが成したことに匹敵する才能を70年の歴史の中で初めてブルーグラスの中に感じ、さらに21世紀という時代の可能性をワクワクしながら、その動向を見ている、……そんな風だ。もし彼らが来日するとしたら、皆さんは応援する準備、できていますか?……なお、パンチ初心者のブルーグラッサーには本作、かなり難解なのでデビュー作に相当する『How to Grow a Woman from the Ground』(CD\2,646-)を手はじめにお勧めする。
  RCSI-1129 RALPH STANLEY & FRIENDS『A Man of Constant Sorrow』CD(本体\2,950-)\3,186-

We Shall Rise(Josh Turner)/I Only Exist(Dierks Bentley)/We'll Be Sweethearts in Heaven(Ricky Skaggs with Ronnie McCoury)/Rank Stranger(Nathan Stanley)/I Am the Man, Thomas(Buddy Miller and Jim Lauderdale with Ronnie McCoury)/White Dove(Lee Ann and Aubrie Sellers)/Red Wicked Wine(Elvis Costello)/Pig in a Pen(Gillian Welch and Dave Rawlings with Paul Kowert)/Two Coats(Robert Plant)/Brand New Tennessee Waltz(Del McCoury with Ronnie McCoury)/Short Life of Trouble(Old Crow Medicine Show)/Hills of Home(Ralph Stanley)/Man of Constant Sorrow(Ralph Stanley and The Clinch Mountain Boys).

 上記、スタンレーサウンドを決定づけるような、どちらかというとクロート手好みの名曲の選曲と綺羅星のごとき共演者たち……。1970年代、ロックとブルーグラスがともにエネルギーに満ち、もっとも勢いがあった時代だが、そのあまりにもかけ離れた大衆認知度に、誰が「いつかレッドツェッペリン(1968-1980)のリードボーカリストとラルフがデュエットする」なんて、夢想したろうか? ラルフ・スタンレー、1月19日発売の最新、超話題作。
 共演はロック界からロバート・プラント、エルビス・コステロ、ギリアン・ウェルチ&デビッド・ロウリングス、カントリー界からはジョッシュ・ターナー、ダークス・ベントリー、リーアン・ウォーマックと娘オウブリー・セラーズ、超人気オールドタイムストリングバンドのオールド・クロウ・メディスン・ショー、そしてブルーグラスからはデル・マッカリー、リッキー・スキャッグス、孫のネイサン・スタンレーらにプロデューサーであるジム・ローダーデイル&バディ・ミラー(エミルー・ハリスで知られる)。バックアップには真正クリンチ・マウンテン・ボーイズに、曲によってロニー・マッカーリー(md)とパンチブラザーズのポール・コワート(bs)が脇を固める。
 ブルーグラスの中でももっともプリミティブなアパラチア伝統を前面に押し出すラルフ・スタンレーとクリンチ・マウンテンボーイズは1966年12月、兄カーターの急逝によって消滅したスタンレーブラザーズの後継バンドとして生まれた。ブルーグラスの創造者たちであるビル・モンローとレスター・フラットとアール・スクラッグスに次ぐ重要なミュージシャンと位置付けられているが、1966年を境にそのふたつのバンドは性格を異にする。兄弟のそれはハイロンサムを含むホンキートンクも視野に入れたより大衆的な方向、一方ラルフ一人になってからのものはより自分のルーツであるマウンテン回帰している。とはいえスタンレーの音楽には結成当時から多分にアパラチア伝統音楽の要素を持ち続け、それが今、ラルフの人間国宝としての価値を多いに高めている。2001年、映画『オーブラザー!』サントラ盤とともに大ヒット、晩年にしてジャガーを乗り回すという、我々ファンには喜ばしいニュースが報じられたのも記憶に新しい。
 本作でも、そんなラルフの伝統的な側面を強調、アパラチアの教会や生活の中から生まれたトラッド曲を中心に選曲されている。カントリースターといってもさすが、一曲目のジョッシュ・ターナー“We Shall Rise”はカーターのスタンレー節を見事に聴かせるし、元ブルーグラス小僧ダークス・ベントリーのファーストワルツ“I Only Exist”も申し分ない。ツェッぺリンのロバート・プラントは、ラルフのフィドル―ドローをバックにした強烈なアパラチアン アカペラ“Two Coats”に独自の世界を足していく、その存在感はさすが。ギリアン・ウェルチの“Pig in a Pen”の存在感、オールドタイムストリングバンドとしては異例のメジャーブレイクをしたオールドクロウ・メディスンショウとの“Short Life of Trouble”など、オールドタイム風がユニーク。ただ米国の評では、こうして並べて聴くとプラントたりともスタンレーの前には色あせるという。コステロに至っては完全にラルフの威厳に埋もれている……とか、ゲストの必要は売り上げ以外に期待することはない。それほどラルフの存在感が凄い、と。そりゃ、そーじゃ!! またデル・マッカーリーは、70年代にラルフが取り上げて衝撃的だったジェシー・ウィンチェスターの“Brand New Tennessee Waltz”でさすが、素晴らしいブルーグラスの夢の音を創っている。
 ……全米展開する外食チェーン店のみでの販売ということは、すなわち、フツーの(音楽ファンとはいえないかも知れない)お客さんを対象にしているわけで、そこに、これほど直球ストレートなスタンレーサウンドをぶつけていく、ジムとバディの思い入れが嬉しい。昨年、あのエール大学から名誉博士号を受けたラルフ・スタンレー、今月25日に88歳、米寿を迎えた偉大なアパラチアンに大喝采!! ゆるぎなきスタンレーサウンドを、ぜひ聴いて欲しい。
  PATUX-259 MONROE FIELDS 『1950s - 60s broadcasts 』CD(本体\2,450-) \2,646-

The Old Home Town/On My Mind/Hillbilly Fever/Making Believe/Treasure of Love/Must You Throw Dirt in My Face/Poor Me/You Gotta be My Baby/There's Only One Way to Heaven/A New Baby for Christmas/Silver Threads and Golden Needles/Shackles and Chains/Out of My Mind.

 今のようにブルーグラスやカントリー、ロカビリーといった区別が歴然とする以前、広義のカントリー音楽全体が真に「田舎音楽」であった時代、ラジオ番組として人気のあったエンターテイメント性の高いブルーグラスを聴かせる秀作である。フラット&スクラッグス“The Old Home Town”から“On My Mind”のカバー……、そして“Making Believe”や“Silver Threads and Golden Needles”などのカントリーヒットのカバーなど、1953年から62年の10年間、カール・ソースマン&グリーンバレイボーイズのメンバーとして活躍したモンロー・フィールズの素晴らしいリードボーカルを集めた貴重なラジオ録音集。 
 初期のブルーグラス界に名を馳せたサイドマンと言うと、ジョー・ステュアートやベニー・ウィリアムズ、エド・メイフィールドやジャック・クックなど、ビル・モンロー系のミュージシャンの名が浮かぶ。モンロー・フィールズも多分にもれず、モンローのベーシストとして1971〜73年まで在籍、その間シングル発売された“My Old Kentucky and You”(1972)でリードシンガーを務めている。また1973年6月17日にライブ録音されたあのLP『Bean Blossom』(同年11月発売)には、1964年に在籍以来、交流のあったジム&ジェシーはフィールズの“Please Be My Love”を取り上げている。ちなみにこの曲は1963年にジョージ・ジョーンズとメルバ・モンゴメリーのアルバム『Bluegrass Hootenanny』に収められ、後年にもジョーンズはタミー・ワイネットとのデュオで彼の“Keep the Change”(1976)やレイシー・J.ダルトンとのデュオで“Size Seven Round, Made of Gold”(1984)などを取り上げている。ブルーグララスのサイドマンのみならず、ソングライターとしてのキャリアも知られている。……そう言えば1971年6月19日、わたしの初渡米の翌日、ビーンブロッサムで観たビル・モンローのブルーグラスボーイズはケニー・ベイカー(fd)、ジャック・ヒックス(bj)、トラビス・スチュワート(gt)にモンロー・フィールズのベースだったんだ。翌年イッツアクライングタイムで渡米した友人のサトンパスは帰国するなり、モンロー・フィールズのファンだと言って“My Old Kentucky and You”をやりはじめたっけ...。
 そんなモンロー・フィールズは、ローカルにとどまったものの東テネシー出身のカールと弟のJ.P.が組んだソースマン・ブラザーズがアラバマのWRAG(現在はWREN)局で率いたグリーンバレイボーイズに参加、10年近くも同局で番組をつづけたのだからよほど人気があったのだろう。それはモンロー(md)やカール(gt)、J.P.(bs)の魅力のみならず、フィドルのジム・ブロック(のちにジム&ジェシーで名を残す。なお息子はオズボーンズのベーシスト)。そしてフレッド・リチャードソンやバディ・ローズのバンジョー……、それはその時期、つまり1950年代中頃、アール・スクラッグスが絶頂期だったテクニックを真に受けた様子が彼らから感じ取れる。
 アーリーブルーグラスに憧れるのはたぶん、2度と訪れることのないそんな時代の空気、アールのバンジョーに感動したミュージシャンたちの息遣いが聴こえてくるからだろう。先月紹介したビル・モンローの『Live 1964』も同様、2度と戻ってこない時代の空気をぜひ楽しんでいただきたい。
 ■インスト新入荷
  PATUX-261 VICTOR FURTADO CD(本体\2,450-)\2,646-

Fly Around My Pretty Little Miss/Bonaparte Crossing The Rhine/Fortune/Durang's Hornpipe/Chilly Winds/Hangman's Reel/Shove the Pigs Foot a Little Farther in the Fire/The Ghost on Hippie Hill/Catlettsburg/John Brown's Dream/Dark Rider/Florida Blues/Quince Dillon in High B/Gypsy/The Peace of the Woods.

 昔はフレーリングなどと呼ばれていたクロウハンマーバンジョー奏法(基本的に右人差し指か中指がメロディとコードをかき鳴らし親指が5弦をはじく奏法、本来は土地によってさまざまな呼ばれ方をしたが現在はクロウハンマーに統一されている)。「ドロップサム」といわれる親指が2弦まで下りていく奏法(メロディッククロウハンマー)が発達して、近年は技術的にもとても高いレベルにある。スリーフィンガースタイルとはまったく異なる奏法のため、簡単には転換できない(つまり、わたしはとても弾きたい気持ちはあるのだけど、練習をしないのでいまだに弾けない)。でも、これが弾けると、圧倒的にカッコイイ!! 
 ムーンシャイナー最新2月号「オールドタイム音楽入門」で紹介された10代スーパーピッカーのビクター・ファータド。テクニシャン振りを発揮するクロウハンマーバンジョー奏者、バージニア州フロントロイヤル生まれで、幼い頃からマウントエアリーのフィドラーズ・コンベンションなどに出入りし、日本人オールドタイマーの井上ケンとも親交があるというビクター。2011年、11歳のときに発表した自費制作CDにつづくセルフタイトルによる全米デビュー作。米国ではブルーグラスのみならず、オールドタイムシーンにも若者の波が寄せているぞ……!?
 ファンキーな若手たちを引っ張るネイト・リース(f)、ベテランのダニー・ナイスリー(g)、マーク・シャッツ(bs)など、ブルーグラス/ニューグラスも楽々こなすスーパーピッカーたちが、見事にストレートなオールドタイマーぶりを聴かせる、現在進行形オールドタイムの若者シーンを垣間見るにはうってつけのアルバム。"Fly Around My Pretty Little Miss," "Chilly Winds," "Hangman's Reel," "John Brown's Dream"などのオールドタイム王道フィドル&バンジョー曲から、後半になると“Dark Rider”ではドーグ風、“Florida Blues”ではドン・レノのようなテクニックを聴かせるなど、また2曲のオリジナルなど、クロウハンマーにあたらしい挑戦をしている。 
 ■オールドタイム/フォーク新入荷
  PATUX-261 VICTOR FURTADO CD(本体\2,450-)\2,646-

 ムーンシャイナー最新2月号「オールドタイム音楽入門」で紹介された10代スーパーピッカーのビクター・ファータド。テクニシャン振りを発揮するクロウハンマーバンジョー奏者、バージニア州フロントロイヤル生まれで、幼い頃からマウントエアリーのフィドラーズ・コンベンションなどに出入りし、日本人オールドタイマーの井上ケンとも親交があるというビクター。2011年、11歳のときに発表した自費制作CDにつづくセルフタイトルによる全米デビュー作、ネイト・リース(f)、ダニー・ナイスリー(g)、マーク・シャッツ(bs)など、を従えて現在進行形オールドタイムの若者シーンを垣間見るにはうってつけのアルバム。インスト新入荷参照
 ■カントリー/ポップ新入荷
  RCSI-1128 TEEA GOANS『Memories To Burn』CD(本体\2,450-)\2,646-

Old Fashioned Love-What a Wonderful World/Sing a Sad Song/What's Forever for?/Memories to Burn/You Take Me for Granted/Sentimental Journey/The World Needs a Melody/I Won't Mention It Again/Pick Me up on Your Way Down/Stranger Things Have Happened/Great Is Thy Faithfulness/All I Want for Christmas Is You/They Saw a King.

 ナッシュビルのステーションインでタイムジャンパーズで歌っていたときに現プロデューサーのテリー・チョートに見出された抜群の歌唱力を持つ若手女性シンガー、ナッシュビル本流のカントリー・シーンから登場した若き歌姫ティーア・ゴーアンズの最新第3作。その実力は今年1月15日にステーションインでギター一本だけをバックに収録されたアルバム全曲のライブ(そのダイジェストは teea goans wsm station inn sessions で検索)でよく分かるだろう。
 ブルーグラスではローランド・ホワイトの十八番として知られる"Old Fashioned Love"とサッチモで知られる“What a Wonderful World”とのメドレーを1曲目に、マールハガード"Sing a Sad Song"、ジーン・ワトソン"Memories to Burn"、ホンキートンクカントリー大名曲で昨年亡くなったウェルドン・マイリックに捧げられた"Pick Me Up on Your Way Down"から、ドリス・デイで知られるスタンダード“Sentimental Journey”など名曲の数々をカバー、超一級のナッシュビルミュージシャンに囲まれ、素晴らしいフォノジェニックな声とスタンダードポップにも通じる歌唱力で歌い上げる。
  NS-0001 TAE IZUMI『パッツィに夢中“Crazy for Patsy”』CD(本体\2,315-)\2,500-

Leavin' On Your Mind/Back In Baby's Arms/Faded Love/Crazy/In Care of the Blues/She's Got You/I Fall To Pieces/Honky Tonk Merry Go Round/Three Cigarettes In An Ashtray/Walkin' After Midnight/I Love You So Much It Hurts.

 カントリー音楽が1960年代、米国のカントリー(田舎)からカントリー(国中)に広まる、おそらく最大の女性シンガー功労者、パッツィ・クラインに捧げられた「タエ・イズミ(泉 妙子)」のデビュー作。そのフォノジェニックな声質と歌唱力に迫る熱唱と、プロデューサーでギタリストの荻野信彦が挑む1960年代ナッシュビルサウンドの再現が聴きモノである。チャーリー谷口(bs)による完璧なコンピュータプログラムによるオーケストレーションに、荻野のギターとバンジョー(最後の一曲のみギター一本のシンプルな録音)、そしてジョージ・ジョーンズで有名なスティーブ・ヒンソンのスティール・ギターという編成で見事なビッグサウンドを創るテクノロジーにも脱帽だ。
 泉は、カントリーに魅せられて20年、宮崎でカントリーバンド、ナッシュビルサウスに誘われ参加、そののちカントリーとスタンダードジャズのライブなどを経験するうち、8年前に神戸に移住。神戸・岡本のシティライツや西宮のフォートワースで活動したのち、昨年10月の京都・カントリードリームにオーディションを経て出演、その歌唱力には高い評価がある。そんな彼女が、第一回宝塚フェスにバンジョー奏者として参加するもクロマティック奏法に嫌気がさしてギターに転向、大学在学中から福原照晃のカウボーイドリーマーズに参加グラディ・マーティンを極めたという荻野信彦が立ち上げた「Nobu Sound」の第一弾アーティストとして発表した作品である。
パッツィ・クライン(1932-1963)は、ブルーグラスフェスで知られるシェナンドーバレイ地域、ワシントンDCからそう遠くないバージニア州ベリービルの近く、ウィンチェスターという地方都市で生まれ育っている。そのフォノジェニックな声質と歌唱力でDC地区の番組「Town & Country」で有名になり、1955年にデッカの子会社と契約、当初はホンキートンクを歌ったもののヒットしなかったが1957年、ニューヨークのタレントオーディション番組で“Walking After Midnight”を歌い大評判となる。ちなみにステージママでもあった母親は手作りのカウガール衣装を用意したが、パッツィの歌を聴いた番組スタッフの助言でカクテルドレスに変更したという。 1958年にパッツィはナッシュビルに移り、そこでカントリー音楽がカントリー(田舎)からカントリー(国中)に広まる最大の影の功労者、オウエン・ブラッドリーに出会い、ホンキートンクシンガーからポップヒットを狙えるシンガーへと、勇気をふるって脱皮。そして1961年、デッカで最初に録音された"I Fall to Pieces”でブレイク、米ポップ史上に残る大シンガーとなるが1963年、飛行機事故でこの世を去っている。
オウエン・ブラッドリー(デッカ=MCA)がチェット・アトキンス(RCAビクター)らと主導したのが、いわゆるナッシュビルサウンド。ストリングスを中心にした甘いオーケストラに、シンプルだけど印象的なピアノとギター、そしてスチールギター。ニューヨークやハリウッドでビング・クロスビーやシナトラらと最高潮に達したオーケストレーションの高い完成度はナッシュビルの凄腕たち、つまりシンプルなフィドルチューンからの発想やスウィングのみならずブルーグラスやロカビリーを通じてドライブすることができたミュージシャンたちと出会って、いわゆるナッシュビルサウンドを生み出した。
 そんな音創りを現場で支えたのがギタリストのグラディ・マーティン(クラレンス・ホワイトの師匠筋とわたしは考えている)だ。 ソロとしてメディアの前面に立ったチェットとは対照的にスタジオミュージシャン/サイドマンに徹し、その職人芸でプロを唸らせつづけた。15歳でフィドラーとして仕事をはじめ、17歳でカーリー・フォックスで初録音以降、無数のセッションに参加、とくにマーティ・ロビンスの"El Paso"、ロイ・オービソンの"Oh, Pretty Woman"、ジョニー・ホートン"Honky Tonk Man"ほか、挙げ出したらキリのない「あのギター!」で分かる歴史的録音を残している。ブルーグラスでもビル・モンローの公式録音にエレキという歴史を残し、フラット&スクラッグスで究極に完成されたフラトピッキンを聴かせたほか、ジミー・マーティン“Red River Valley”や“Sunny Side of the Mountain”、オズボーンズ“Rocky Top”、ドック・ワトソンの名盤『In Nashville: Good Deal』(1968)では趣味のいいドブロなど、多くの人の耳を奪っている、20世紀のアメリカンギターサイコーの職人だ。そんなグラディを心から敬愛するという荻野信彦がこの作品のプロデューサーだ。なお、偉大なギタリスト、グラディ・マーティンに関してはムーンシャイナー2002年1月号から5月号まで、5ヶ月連載追悼特集(4月、5月号には荻野さんが執筆しています。各\540-)をぜひお読みください!
 パッツィ・クラインとグラディ・マーティンというふたりの偉大な時代を創ったミュージシャンを背に、畏敬の念を込めて創られた作品、その愛情に満ちたすばらしい結果をお楽しみいただきたい。
 なお、パッツィ・クラインに関してはCD2枚組全50曲入り廉価版『Patsy Cline: Crazy』CD2枚組(\1,944-)をお薦めします。
 ■映像モノ新入荷
  CFRC-SB V.A.『Simply Bluegrass』DVD5巻組(本体\12,250-)\13,230-

●Volume 1
Ricky Skaggs“Blue Night”/The Gibson Brothers“Dying For Someone To Live For”/Rhonda Vincent“Drivin’ Nails In My Coffin”/Larry Cordle“Can’t You Hear Me Callin’”/Ramona Jones“Chinquapin”/Sam Bush“Eight More Miles To Louisville”/
●Volume 2
The Whites“Good Morning Country Rain”/Mac Wiseman“I’ll Be All Smiles Tonight”/Country’s Family Reunion Band“Big Country”/Del McCoury“50-50 Chance”/Dierks Bentley“Rovin’ Gambler”/Paul Brewster“Kentucky Waltz”
●Volume 3
Sierra Hull“River of Jordan”/Dailey & Vincent“Arkansas”/Bobby Osborne“Pathway of Teardrops”(with Terry Smith and Terry Eldredge from Grascals)/Jerry Douglas“Gone to Fortingal”/Donna Ulisse“One Way Rider”/Doyle Lawson“Love, Oh Careless Love”/Quicksilver Reunion: Doyle Lawson with Dailey & Vincent“We Missed You”
●Volume 4
Ronnie Reno“Freight Train Boogie”/Carl Jackson“The Little Mountain Church”/Rhonda and Darrin Vincent with Jamie Dailey “Beneath Still Waters”/Country’s Family Reunion Band“Wheel Hoss”/The Roys“He Took Your Place”/The Gibson Brothers“They Call It Music”/Country’s Family Reunion Band“Family Reunion”
●Volume 5
Bonus DVD Backstage
2013年、リッキー・スキャッグスの呼びかけで集まった現在のブルーグラス界、トップクラスのメンバーが一堂に会して最高のパフォーマンスと和気あいあいのトークを繰り広げる密室ライブ、ほぼ編集なしのDVD映像4枚と、ボーナスDVDとしてバックステージの様子が収められた合計約6時間にわたる「カントリーファミリーリユニオン」シリーズがDVD5枚組で、ようやく日本での発売が可能になった!
 ボビー・オズボーンとグラスカルズのテリー・スミス&テリー・エルドリッジによる"Pathway of Teardrops"、サム・ブッシュとカール・ジャクソン“Eight More Miles To Louisville”、来日の様子が懐かしいザ・ホワイツとジェリー・ダグラス“Good Morning Country Rain”、カール・ジャクソン&ドイル・ローソン“The Little Mountain Church”ほか、第一世代の重鎮マック・ワイズマンやジェシー・マクレイノルズ、ロニー・レノ、今やブルーグラスクイーンと呼ばれるロンダ・ビンセント、IBMA最優秀エンタメバンドに輝くデイリー&ビンセントやギブソン・ブラザーズ、若者代表といったシエラ・ハル、そしてステーションインに入り浸っていたブルーグラス小僧でカントリースーパースターとなったダークス・ベントリー等々、特別な演奏が楽しめる名演名唄満載。……そしてホストバンドにはステュアート・ダンカン(f)、ブライアン・サットン(g)、ロン・スチュワート(bj)、アダム・ステフィ(m)、バリー・ベイルズ(bs)という申し分ないメンツが、とにかく沈着冷静に、最高のアコースティックアンサンブルを聴かせる。ステュアートがごっつぅ凄い!
 このDVDに収められた演奏が特別なのは、そんな出演者全員が5時間近くの収録中、ずっと会場にいるわけで、つまり、そんなトップクラスのミュージシャン同志がお互いの演奏を聴いて拍手するという、普段あり得ないシチュエーションが、多くのミュージシャンに普段とは段違いのキンチョーした演奏をさせている。そう、撮り直しなしの一発本番の集中力と、実は負けん気とライバル心一杯!?のベテランたち……、とても、おもろい!
 「カントリーファミリーリユニオン」はカントリーシンガーソングライターのビル・アンダーソンをホストに、米国ケーブルTVのRFD局が1996年にシリーズ放送を開始、カントリー界のレジェンドと呼ばれる大物をゲストに、トークとヒット曲でつづる人気番組。ちなみにビル・アンダーソン(1937-)の作品にはレイ・プライスの“City Lights”(1958)、コニー・スミス“Once a Day”(1964)などのほか、2001年ブラッド・ペイズリーの“Too Country”にはバック・オウエンズやジョージ・ジョーンズとともに自身も参加、CMAの最優秀ボーカルイベントを受賞したという。
 この「シンプリーブルーグラス」はシリーズの中でも珍しいブルーグラス・レジェンドを一堂に会したもの。トーク部分での貴重なブルーグラスの歴史やそれぞれの人間性が楽しめる裏話などの興味深い内容は、ムーンシャイナー誌にて随時要約特集の予定です。レコードやCDで親しんできたアーティストの素顔にも触れる貴重な機会でもある作品、スタンダードな名曲中心に、彼らの気合が入った演奏とともに6時間、お楽しみください。
  ROU-8846 STEVE MARTIN & STEEP CANYON RANGERS featuring EDIE BRICKELL『Live』CD+DVD(本体\2,250-)\2,430-期間限定特別価格

 現在、米国でもっとも有名なバンジョー奏者は映画俳優として知られるスティーブ・マーティンだろう。超セレブの彼、バンジョーの腕前も一流で2013年秋、IBMAファンフェスの大トリでそのライブに接したわたしは、その素晴らしさに驚いた。ポール・サイモンの妻としても知られるイーディ・ブリッケルを加え、ノースカロライナの活きのいい若手ブルーグラスバンド、スティープキャニオンレンジャーズをバックに徹底的に観客を喜ばせる! そんな様子が見事に収められたライブ画像と音源。トニー・トリシュカのプロデュース『Rare Bird Alert』(2011)で、「ポール・マッカートニーにブルーグラスさせた!」という実績も持つ、米国最大のエンターテイメント、アカデミー授賞式の司会を三度も務めた大スターの貫禄とすばらしいバンジョー、そして楽しいブルーグラスショウ!をお楽しみください。
 最近作/お勧め作、再入荷
 (すでに新入荷で紹介済の作品たちです)
 ■月刊ムーンシャイナー特集/関連作品
 (最新2月号、記事や特集などの話題作品です)
  WR-8336 MAC WISEMAN『Songs from My Mother's Hand』CD(本体\2,450-)\2,646-

 ムーンシャイナー2月号の表紙を飾った89歳、「心からの歌声(Voice with a Heart)」と称されるマック・ワイズマン、おそらく生涯最高傑作だ。サウンドはもちろんオールドタイムではないが、その美しい曲と心意気はオールドタイムそのものの感動だ。孫のような23歳のシエラ・ハルとのデュエットをはじめ、若きマルチプレイヤーのジャスティン・モーゼズ、ナッシュビルの大ベテラン・プロデューサーとドイツ生まれの気鋭のプロデューサー、ジミー・キャップスとトム・ジャッツのデリケートなギターにマーク・フェィンのベース。そこにジェリー・ロール・ジョンソンのハーモニカとグランパの娘アリサ・ジョーンズのハンマーダルシマを加えつつ聴かせる、マックが母から学んだアメリカンフォーク(オールドタイム)ソング名曲集。“Blue Ridge Mountain Blues”からはじまり、“You're a Flower Blooming in the Wildwood”、「谷間のともしび」と知られる“When It's Lamp Lighting Time in the Vally”、あの名曲へのアンサーソング“Answer to Weeping Willow”、“Rosewood Casket”、そして“I Heard My Mother Call My Name in Prayer”や“Will There Be Any Stars in My Crown”ほか、感動的な全12曲、オールドタイムソングを優しく取り扱ったメチャクチャいいアルバムである。詳細解説はニュースレター#410のブルーグラス新入荷にて 
  CGM-102 坂本 健『Sound of Strings: Ken Sakamoto』CD(本体\2.200-)\2,376-

Wing of Wind/Junk Boat/Blue Sky/Swallow/モンゴルの馬(banjo version)/Lunch Box/Mountain Funk/Pockets of Gold/Sunset City/South Wind.
 2月号のメイン特集は高知出身、東京でミュージシャンとして活躍する坂本 健、フィンガーピッキンギターと5弦バンジョーをメインにした13年ぶりになる最新第2作オリジナルインスト8曲とトラッドアイリッシュ2曲の全10曲集。ブルーグラス出身で、カントリーやアイリッシュなどの影響を受けながらアジアンテイスト溢れる独自の感性が持ち味だ。フィドルの茂泉次郎(5曲)、二胡の吉田悠樹(2曲)、ティンホイッスルの内野貴文(1曲)のリード楽器に、河合徹三(ebs)、山田智之(perc.)のほか、坂本がバンジョー(オープンバック含む)、ギター(エレキ含む)、マンドリン、フィドルなどをこなす。
 【オールドタイム音楽入門】
  ムーンシャイナー2月号で特集したオールドタイム入門。20世紀はじめ、すでにオールドタイム(古い時代)音楽と呼ばれていたものには、1920年代からはじまるレコードやラジオによる民衆(フォーク)音楽の大衆化によってさまざまなスタイルがある。そんな中から、様々なスタイルのお勧め作品を紹介しておこう。
  TIKI-9900 RAFE & CLELIA STEFANINI『Old-Time Tiki Parlour』DVD(本体\3,300-)\3,564-

 これは素晴らしい!超おススメのオールドタイムフィドルをじっくりと収録したDVD映像全17曲集です。先入観なしで、ただただこのステファニーニ父娘のすばらしいフィドル、ツーフィンガーやクロウハンマーバンジョー、そしてバラッドのデュオなどを観て欲しい。長い間アパラチアの山深くに伝わって来た音楽を、さらに父レイフから娘クレリアに、そのまま受け継ぎながら発展させている様子が見事に活写されている。ブルーグラスの基本であることはもちろん、ディランやスプリングスティーンからマンフォード&サンズまで、米英系フォークの基本となる本物の民衆音楽! 真剣にアメリカンフィドルを学ぼうとする人には、技術的な側面からも必見! 21世紀を迎えた現在なお、若者たちに受け継がれている「オールドタイムの今」の姿を感じ、垣間見ることができる楽しくも、大秀作のDVD映像集である。詳細はニューズレター#410「映像モノ新入荷」参照 
  OLD97-008 RED STATE RAMBLERS CD(本体\907-)\980-

 典型的なストリングバンド音楽を聴かせてくれるケンタッキーのストリングバンド。全16曲、ケンタッキーフィドルチューン“Martha Campbell”からはじまり、数多くのバージョンで知られる“Get Along Down to Town”、もとはミンストレル曲だったという“Sandy Boys”、ニューメキシコのワルツ“11月3日”、ニューオーリンズをテーマにしたジャグバンド“Beale Street Mama”やモンローブラザーズやブルーグラス“All the Good Times are Past and Gone”、ジャズ時代のスタンダード“Five Foot Two, Eyes of Blue”、シビアなフィドルソロ“Blind Man's Lament”では原初的なアメリカンフィドルの感傷的なソロ、モリー・オデイのゴスペル“Traveling Highway Home”、そして最後はジョン・ハートフォードが愛したケンタッキーフィドラー、エド・ヘイリーの“Lost Indian”。南部音楽のさまざまをストリングバンド スタイル(カズーやスラッピングベースなども登場するが)で聴かせる楽しい入門作品。
  RC-126 渡辺敏雄『The Fiction Twins』CD(本体\2,450-)\2,646-歌詞付き

 オールドタイムに分類されることの多い、いわゆるブラザーデュオの名作。ブルーグラス45ではベース、シャギーマウンテンボーイズではバンジョーから現在はマンドリンを担当するB.O.M.サービス社長、渡辺敏雄が1930年代に大ブームを巻き起こしたブラザーデュオ、中でもモンロー・ブラザーズを再現した力作。よく選曲された美しいメロディーを丁寧に、モンロー兄弟が持っていた初期ドライブをうまく表現している。レスターもアールもきっとそうしたように、1960年以前のアメリカン・ポピュラー音楽の原点のひとつといえるブラザーデュオのメロディ/ハーモニーとビートを見事に再現した、秀作である。
  SH-4038 RED STICK RAMBLERS『Made in the Shadow』CD(本体\2,450-)\2,646-

 ケイジャンとレトロなスウィング/ホンキートンクとのハッピーな出会いを聴かせるレッド・スティック・ランブラーズ、2007年のシュガーヒル・デビューフルアルバム作。この前年に、リンダ・ロンシュタットとアン・サボイのアルバム『Adieu False Heart』のバックも務めるなど、本作のプロデューサーでもあるダーク・パウェルとともにケイジャンとアパラチア、ウエスタンスウィングなどを絶妙にバランスした新世代のオールドタイムストリングバンドを提唱した大名作。シュガーヒル第2作で2009年の最近作『My Suitcase Is Always Packed』(CD本体\2,450-)も在庫している。
  CO-2725 TOMMY JARRELL『Vol. 2: Rainbow Sign』CD(本体\2,450-)\2,646-

 最後のオールドタイムフィドラーと呼ばれたトミー・ジャレル(1901-1985)の1984年録音。「彼の音楽を聴くとき、人は19世紀の南部アパラチアのどこかにいるような錯覚を覚える。それは世紀の変わり目以前から冷凍保存されていたような、あらゆる魅力的なシンコペーションを捉え、初期のアメリカ地方音楽を表すダイナミズムに溢れている」と、プロデューサーで米国アイリッシュブームを主導したひとり、シャナーキ―レコード創設者のリチャード・ネビンはライナーに記している。本物のアパラチアフィドラー、トミー・ジャレルの貴重な録音集4作シリーズのうち在庫している第2作(ほかの3作もご注文をよろしく!!)。
 ●パタクサント・レーベルの若手オールドタイマー
  PATUX-177 NATE LEATH & FRIENDS『Rockville Pike'CD(本体\2,450-)\2,646-

 現在、ワシントンDCからバージニアにかけて、若手オールドタイムのけん引役となったフィドラー、ネイト・リース2008年の大秀作。ライナーでケイシー・ドリーセンが、「マルチトラックの機会から離れ、あらゆる情報手段を忘れ、ゆったり座ってリラックス、ハイウェイをクルーズするか、楽器持ってキャンプファイアーのオールドタイムフィドラーのジャムの中にトランスポートするか、楽しんで!」と言う通り、これがオールドタイムグルーヴの楽しみ方だ。ネイトの2014年作『Volume 2』(CD 本体\2,450-)、タイトル通りの第2作もあるぞ。
  PATUX-186 TATIANA HARGREAVES『Started Out To Ramble』CD(本体\2,450-)\2,646-

 天才フィドラーと呼ばれるアレックス・ハーグリーヴズの妹、タティアナ・ハーグリーヴズが子供時代の2009年に創った話題作。サラ・ジャローズやブルース・モルスキーも参加した素晴らしいストリングバンド作品。
  PATUX-239 BRIAN VOLLMER『Old Time Music Party』CD(本体\2,450-)\2,646-

 生まれたときからブルーグラスフェスとフィドラーズコンベンションに囲まれて成長、14歳のときからマイク・マンフォードやビル・キースに師事してブルーグラスバンジョーを弾きはじめ、大学はミッドテネシー州立大学で音楽産業を学び、ナッシュビルからノックスビル、アッシュビルと移り住むごとにティム・ウィルソンやクライド・ダベンポートらに師事、どんどんとオールドタイムストリングバンドに傾倒、現在はニューヨークで活躍中のブライアン・ボルマーのデビューCDは典型的なホットでエネルギーに満ち満ちたオールドタイムストリングバンド作品。
 【ムーンシャイナー2月号レビュー紹介作品】
  ROU-3626 BELA FLECK & ABIGAIL WASHBURN CD(歌詞付き(本体\2,450-)\2,646-

 ベラとアビゲイルのフレック夫妻、愛息ジュノのために愛情いっぱい込めて、バンジョーだけでオールドタイムからジャズ、クラシックまで、まったくジャンルを超越してしまったフレック家の宝物のような作品。
  MH-1563 LONESOME RIVER BAND『Turn on a Dime』(mountain home-1563) CD(本体\2,450-) \2,646-

 サミー・シーラー(bj)率いるロンサム・リバー・バンド、マウンテンホームからの最新作は現代ブルーグラスの申し子のような作品。
  HDR-01 TIM STAFFORD 'Just to Hear the Whistle Blow'CD(本体\2,450-) \2,646-

 ブルーハイウェイの創立からのメンバーで、トニー・ライスのギター・スタイルを下敷きにした高度なアンサンブルでアリソン・クラウス&ユニオン・ステーションのサウンドの基礎を築き上げたことで高い評価を得たティム・スタッフォードの10年ぶり、2作目のソロ・プロジェクトは歌モノとインストが半々の秀作。
  MSKY-14001 AKIO OKUSAWA & MARMALADE SKY (本体\2,315-)\2,500-

 日本の音楽シーンを支えるサイドメンとして様々なメジャー・アーティストのサポートを続けてきた奥沢明雄、日本語の響きを大切にしたオリジナルを聞かせるロック・テイストなポップ作品。ブルーグラス・フィールドから登場して音楽シーンの中枢で活躍、現在もブルーグラス・バンドの活動も続ける稀有なミュージシャン、渾身のデビュー・アルバム。奥沢明雄大特集はムーンシャイナー1月号にて
  ACD-82 DOC WATSON & DAVID GRISMAN『Doc & Dawg』CDR2枚組(本体\2,750-)\2,970-

 1998年3月22日、カリフォルニア州ワトソンビルのヘンリーメローセンターで収録されたドック・ワトソンとデビッド・グリスマン、そしてジャック・ローレンスの素晴らしいライブ17曲。
  ROC-3276 BILL MONROE『Live 1964』CD(本体\2,450-)\2,646-

 1964年8月録音というビル・モンロー(1911-1996)の貴重なドック・ワトソン(7曲)とブルーグラスボーイズ(20曲)とのライブ集
 ■ブルーグラス最近作/お勧め作
  RGMCD-119 FLATT & SCRUGGS『7 Classic Albums plus Bonus Singles』CD4枚組(本体\2,750-)\2,970-

 これは凄い!! 現在入手不能のあの『Foggy Mountain Banjo』を含むフラット&スクラッグスのアルバム7枚とシングル13曲の全92曲集。1957年から1962年まで、フラット&スクラッグス最初期のアルバム7枚を発売順に並べたCD4枚組アルバム、しかもこの価格!である。とにかく『Foggy Mountain Banjo』(1961)が入っているだけで十分モトは取れる!!
 ほかに極めつけブルーグラス界最大名盤『Foggy Mountain Jamboree』(1957)、そしてマザーメイベルをゲストに迎えたカーターファミリー曲集『Sounds of the Famous Carter Family』(1961)、ゴスペルアルバム『Songs of Glory』(1960)、わたし大好きな「とろけるレスター」と有名アメリカンフォークソングが楽しめる『Folk Songs of Our Land』(1962)のコロムビアのアルバム5枚と、マーキュリー時代(1948〜1950)の録音集『Country Music』(1958)と『with the Foggy Mountain Boys』(1960)の2枚の、合計アルバム7枚が収められている。
 シングル13曲には“Big Black Train”、“Don't Let Your Feal Go Down”、“I'll Go Stepping Too”、“I Don't Care Anymore”、“Dim Lights Thick Smoke”など、なぜかアールズ・オブ・レスターと符丁を合わせたような選曲ほか、わたしが最初に惚れた“The Old Home Town”や、クリス・シーリ&マイケル・デイブズのタイトル曲で当時放送禁止となった“I'm Gonna Sleep with One Eye Open”、そしてレスターが娘プレンダを歌った“Mama's and Daddy's Little Girl”など17曲。
 フラット&スクラッグスの前半を極めるには有益な、たとえ皆さんのお手持ちとダブりがあったとしても、順に聴いていくだけでも、とにかく持って置いて損はない、……というか、初期ブルーグラス音楽最大の功労者による「ブルーグラス音楽」がもつその核心/音楽性と大衆/ポップ性を知る、重要な4枚組がこの値段!である、と言える。 
  COMP-4639 ROB ICKES & TREY HENSLEY『Before the Sun Goes Down』CD(本体\2,450-)\2,646-

 ハンク・ウィリアムズを思わせる正統ホンキートンクから超スーパーピッキンブルーグラスまでトレイ・ヘンスリーの強烈ギターとうまいボーカル、そしてブルーグラスドブロ第一人者のひとりロブ・アイクス、ふたりのコラボ作品。カントリーとブルーグラス双方で高く評価されるバリトンボイスの味わい深い歌とアコギとエレキ双方でのスーパーフラットピッキンが、ベテランのロブ・アイクスのフォローを伴いつつ、マイク・バブ(bs)とジョン・ガードナー(drums)という鉄壁リズムにアンディ・レフトウィッチ(md,fd)かオウブリー・ヘイニー(fd)、ロン・ブロック(bj)など適材適所でブルーグラスやカントリーという枠を飛び越えたレパートリーとアレンジ、南部田舎音楽の美味しいとこ取り。オリジナルは1曲に抑え、ジミー・マーティンやレスター・フラット/ビル・モンロー、そしてマール・ハガード(なんと3曲)やボブ・ウィルスなどのカバーに、スティーブ・レイ・ボーンのブルースやインストではロブがラップスティール、トレイがエレキに持ち替えてバディ・エモンズの“Raisin' the Dickens”など、ギター、ドブロはもちろんフィドルも聴きどころ満載、ボーカルも素晴らしく、商業主義に毒されないカントリーファンにも楽しめる作品となっている。
  REB-1857 JUNIOR SISK & RAMBLERS CHOICE『Trouble Follows Me』CD(本体\2,450-) \2,646-

 現在、ダン・ペイズリーと並ぶ中堅トラッドグラス最高の歌い手と言われ、2013年のIBMA最優秀男性ボーカルを受賞したジュニア・シスク、ランブラーズ・チョイスを率いての最新第五作。典型的ヒルビリーな自虐マンガをジャケットに、1曲目“Honky Tonked to Death”から12曲目の自作タイトル曲まで、ヒルビリー(田舎もん)の悲哀をテーマにした快調な作品。カーター・スタンレー“Our Darling's Gone”、マイケル・マーティン・マーフィー作でモンキーズやセルダムシーン、ブルーグラス45!!までがカバーした“What Am I Doing Hanging Around”、1969年のチャーリー・プライド“All I Have to Offer Is You”ほか、ロニー・ボウマンやディキシー&トム・T.ホールなどの新曲が快調なブルーグラスで気持ち良く演じられる。まだ25歳の「ワナビーアール」ジェイソン・デイビスの抑制とアイデアを効かしたバンジョーほか、ツービートを強調するタテノリ系とは一線を画す落ち着いたブルーリッジ系サウンドが心地良く響く中、ブルーグラスの伝統を踏まえたボーカルとバンジョーがとてもいい作品だ。
 ちなみに、2012年IBMAアワードで最優秀アルバムと収録曲の"A Far Cry from Lester & Earl"が最優秀ソングのダブル受賞したアルバム『The Heart of a Song』(REB-1845 \2,646-)のほか、2013年にIBMA最優秀男性ボーカルを獲得した『The Story of the Day That I Died』(REB-1851 \2,646-)など、若いジェイソン・デイビスを擁したアルバムがお薦めだ。
  FED-6556 JIMMY MARTIN『Best of the Best』CD(本体\1,850-)\1,998-

 「キングオブブルーグラス」と呼ばれるソリッドブルーグラスの父(!?)ジミー・マーティン(1927-2005)が、おそらく1978年、ケニー・イングラムのバンジョー、マール・レッド・テイラーのフィドルほか、すばらしいバックアップミュージシャンを得てガストーレコードに録音、アルバム『The Greatest Hits』(1978)に収められた“Free Born Men”“Honey, You Don't Know My Mind”“Sunny Side of the Mountain”“Truck Driving Man”“Widow Maker”“Stormy Waters”“20/20 Vision”“Oean of Diamondsほか、ジミー・マーティンのシグネチャーソングを中心に10曲を集めた廉価盤。
  PATUX-258 RED ALLEN & FRANK WAKEFIELD『WDON 1963』CD(本体\2,450-) \2,646-

 フラック・ウェイクフィールドというモンローマンドリンを抱えて生まれてきた男と、レッド・アレンというロンサムテナーが泣き声代わりだったという男ふたりが組んだ録音は、それだけで「本物」のブルーグラスを感じさせる。この荒っぽい、ラジオトランスクリプションの「ブルーグラス」から聴き手が何を得るか……そのリズムとグルーヴに圧されて表現されるハーモニーとフランクのマンドリンにまとわりつくテクニックを越えた魂のようなものを通じて、これはいわゆるカントリーではない、本物の田舎精神を持つ「抑えがたい衝動」の発露である、と思う。詳細解説はニューズレター#408ブルーグラス新入荷にて
  CTR-0044 SHAWN LANE『Mountain Songs』CD(本体\2,450-)\2,646-

 ブルーハイウェイのマンドリンとフィドル担当のショーン・レーン、ソロとしては第2作になる最新作。パット・ウェイジズまたはジョッシュ・ミラー(bj)、ロブ・アイクスまたはジミー・スチュワート(db)、バリー・ベイルズまたはマーカス・スミス(bj)という自身の地元中心の人選で「山」をテーマにストレートに自分の出自と音楽を聴かせる。スタンレー・ブラザーズを彷彿させる、厳しいアパラチア「山の生活」をテーマにした12曲中10曲がオリジナルといった作品、21世紀を迎えても南部アパラチア山岳地帯に連綿とつづく伝承音楽のパワーの一端を、基本的にはブルーハイウェイと同様のモダンなブルーグラスサウンドで聴かせる作品。
  ACD-81 OLD & IN THE WAY『Live at the Bording House: Complete Shows』CD4枚組(本体\5,500-)\5,940-

 強烈お宝アルバム最終セット40年目に発売! バッサー・クレメンツ(f)、ジェリー・ガルシア(bj)、デビッド・グリスマン(m)、ジョン・カーン(bs)、ピーター・ローワン(g)によるオールド&イン・ザ・ウェイの1973年10月1日と8日の2日間、サンフランシスコのヒッピーのたまり場、ボーディングハウスでのライブ全55曲(未発表14テイクを含む)が完全に収録された決定盤。1975年、最初のLP発売時には全米総合アルバムチャート99位をヒット、そののちも2001年に700万枚を売った『オーブラザー』のサントラに抜かれるまで、デッドヘッズ(ヒッピーやヤッピー)たちを中心に売れつづけ、ブルーグラス/ニューグラスのもっとも売れたアルバム(現在廃盤)といわれた10月8日の10曲も、当然すべて含まれている。演奏もさることながら、その時代と存在自体がブルーグラス史上に大きな意味持つ、今や本質的なトラッドグラスバンドである。おっと、われらが小森谷巨匠のジャケット写真が素晴らしい!!
 ちなみに歴史的なアルバムであるオールド&インザウェイ、個別アルバムとして、1975年に発表された最初のものは廃盤だが、『That High Lonesome Sound』(1996発表)、『Breakdown』(1997発表)の在庫(各本体\2,450-)がある。
  MCR-1002 LARRY CORDLE & LONESOME STANDARD TIME『All Star Duets』CD(本体\2,450-)\2,646-

 ブルーグラス作品だが、ガース・ブルックス、アリソン・クラウス、リッキー・スキャッグス、ケニー・チェズニー、ダークス・ベントリー、トリーシャ・イヤーウッド、キャシー・マティア、デル・マッカーリーほか、カントリー界のスーパースターばかりがズラーっ!とラリー・コードルとブルーグラスでデュエットする。バックアップにはグラスカルズのクリスティン・スコット・ベンソン(bj)、ギターにブライアン・サットン、マンドリンにはアンディ・レフトウィッチ/クリス・デイビス、強力フィドルのジェネイ・フリーノア/ティム・クロウチ、ドブロにはキム・ガードナー/ランディ・コーアズ……。とにかく、ガースからアリソンまで、こんなメンツを一堂に集めることができるのは、さすが、総計5千5百万枚という売り上げを誇るソングライティングの力だろう。カントリースーパースターがブルーグラスするのも聴きモノだ。詳細はNewsletter第410号ブルーグラス新入荷にて
 ■インスト最近作/お勧め作
  RCSI-1126 MARK STOFFEL『One-O-Five』CD(本体\2,456-)\2,646-

 1999年11月、秋田、新潟、東京、長野、神戸、京都と6都市を、ウィル・マリングとともにツアーしたマーク・ストッフェルのチョー繊細な、美しいマンドリン2008年制作アルバム。Fタイプマンドリンの響きを、きわめてデリケートなタッチで堪能させてくれるマンドリンインスト大秀作である(ミラ・マリングによるギリアン・ウェルチ“Winter's Come and Gone”とフォスター“Hard Times”のすばらしい女性ボーカル2曲と、相棒のギタリスト、ネイサン・ジョージのボーカル1曲を含む)。すばらしいオリジナルインスト6曲に、ケニー・ボール&ヒズジャズメンの1961年ヒット「モスコーの夜はふけて“Midnight in Moscow”」、そしてあの『サウンドオブミュージック』で流れる名曲「エーデルワイス」の全11曲。ロブ・アイクス(db)やネッド・ルベレッキ(bj)ら、ブルーグラス人脈が加わってもペースは崩されず、すばらしくデリケートなサウンドを維持、マンドリンの響きが究極に弾き出されている。 
  JLCE-2014 JULIAN LAGE & CHRIS ELDRIDGE『Avalon』 CD(本体\2,450-) \2,646-

Stone Cross/Mean Mother Blues/Keep Me From Blowing Away/Whiskey Before Breakfast/Open Up The Window Noah/Wilson's waltz/Someone To Watch Over Me/Ginseng Sullivan/Steady Proof/Any Old Time/Butter And Eggs.
 ジャンゴ・ラインハルトからモダンジャズ、オールドタイム・フィドルチューンからブルーグラスまでを演じきる天才ジャズフラットピッカー、ジュリアン・レイジとパンチ・ブラザーズのクリス・エルドリッジよる究極のフラットピッキン・デュオ。セルダム・シーン、ノーマン・ブレイクからフィドル・チューン。オリジナルのニュー・アコースティックと自由な音世界に遊びながらもルーツに根ざした芯のあるパフォーマンスは驚嘆に値する。詳細解説はニューズレター#409インスト新入荷にて
  PATUX-254 DANIEL GREESON CD(本体\2,450-)\2,646-

The Old Brown County Barn/Two O'Clock/Magic Melody Reel/Twinkle Little Star/Maiden's Prayer/Wheel Hoss/Cattle in the Cane/Martin Waltz/Jerusalem Ridge/Snowflake Reel/Roanoke/Sally Goodin/Big Sandy River/Panhandle Country/Dry and Dusty.

 ノースカロライナ州グリーンズボロ出身の16歳、ダニエル・グリーソン君。ベニー・マーティンからケニー・ベイカーへと続くブルーグラスフィドルの王道に則った非常に端正なフィドラーである。今どき、ファンシーなド級テクに走る若者が多い中、ブルーグラスフィドルのイロハをキッチリと体現する頼もしい若者である。選曲もモンロースタンダードを中心に、上記ブルーグラスの必須フィドル曲がズラーっ! それもそのはず、グリーソン君の先生は1970年代に天才少年として日本でも有名になったJ.B.プリンス、通う学校の目の前に彼の家があり、その最年少の生徒だったのだという。
 バックアップに、メロディックもこなすけどシングルストリング奏法でもキッチリと聴かせるレノスタイルのスリーフィンガーをベースに、カール・シフレットのビッグカントリーショウで鍛えられた!?アドリブが楽しい19歳のブレンネン・アースト、DC地区の大ベテランでオールドタイムにも造詣の深いダニー・ナイスリーのアイデア一杯の(そして洗練とは反対の感情過多が素晴らしい!)アドリブギター、そして兄ジェシーとともに小さいときから話題となり、今や24歳でフランク・ウェイクフィールドとすばらしいアルバム『Frank Wakefield & Taylor Baker with Friends』(PATUX-247 \2,646-)を発表したテイラー・ベイカーのマンドリン(若者らしくアダム・ステッフィの影響も濃い)、そしてマーシャル・ウィルボーンといった、無名だが芸達者な面々。……ナッシュビルやブルーリッジ系のエスタブリッシュメントとは一味違った自由闊達さが心地良い新DCグラスの面目躍如だ。
 次から次へと若者たちがブルーグラスの伝統に敬意を込めた作品を発表している。
  AMA-1090 MIKE MARSHALL & CHORO FAMASO『Segunda Vez』CD(本体\2,450-) \2,646-

 「1870年頃にリオデジャネイロ(ブラジル)の地元ミュージシャンたちがヨーロッパのワルツやポルカ、ショティッーシュ(ボヘミア由来のスローなポルカに合わせた円舞=Schottische)、そしてModinhas(英語では検索できなかった)といった当時の流行音楽をベースに、アフリカ系ブラジル人の審美眼を通して生まれたショーロの歴史を俯瞰する作品である」という素晴らしいライナーノーツの書き出しではじまるマイク・マーシャルとショーロ・ファモーソの第二作、2004年以来の最新コラボ作品。
 第3世代ショーロの代表格といわれるジャコー・ド・バンドリン(1918-1969)の2曲(アメリカンなコード進行とドライブの感じられるアグレッシブなマンドリンが美しい)からスタート。3曲目には現代のショーロギタリスト、マウリシオ・カヒーリョの2002年録音というチャレンジングなスピードと音数の作品“Alumiando”ではマイクのアドリブが冴える。そのほか、1913年に創られたという“Tenebroso”から、この2002年作品まで、各世代のショーロ音楽を網羅、140年に及ぶショーロ音楽の歴史を演じつつ、「博物館に収める音楽ではない」という4人のショーロ・ファモーソ。その姿勢はブルーグラスと同様、つねに未来志向の音楽のようだ。
 もともとクラリネット/サックスフォンとピアノなど、クラシック畑の人たちからはじまったショーロの挑戦的な音数と感情表現は、もとよりアパラチアの農夫フィドラーや黒人バンジョー奏者の想像を絶する世界ではあるが、マイクの自由奔放な、ときおりはお茶目なアメリカンなフレーズと感情が、とても親しみを感じさせてくれる。今やアメリカン・マンドリンの巨匠とも言える地位を築いたマイク・マーシャル、最新の刺激的な音楽世界をどーぞ。
 ■オールドタイム/フォーク最近作/お勧め作
  ROU-0642 NORMAN BLAKE『Essential Recordings』CD(本体\907-)\980-

 1969年、ジョニー・キャッシュのTVショウに招かれ、その直後にボブ・ディラン『Nashville Skyline』(1969)のセッションギタリストとして有名になり、当時ナッシュビル左派のヒップなギタリストとして活躍、そこからジョン・ハートフォードのエアロプレーンバンドに参加、1972年に『Back Home in Sulphur Springs』でソロデビューしたノーマン・ブレイク(1938-)の廉価10曲集。初期ソロ時代(1974-1975)と、中期、ジェイムズ・ブライアンとナンシー・ブレイクとのトリオのライジングフォーンストリングアンサンブル時代などから選ばれたインストとカーターファミリー曲など。偉大なフラットピッカーの入門編としてお勧めの廉価作品である。
 ■カントリー最近作/お勧め作
  BACM-426 VARIOUS ARTISTS『Custom Made Hillbilly Volume 5』CD(本体\2,450-)\2,646-

 1950年代、カントリー/ブルーグラスのリリースで知られるスターデイレコード社で特注(カスタムメイド)として作られたさまざまなレーベルの超レアな録音を集めた第五弾。本作はすべて1958年録音の全29曲。エルビス・プレスリーがデビュー、カール・パーキンスやジョニー・バーネット等々がスターダムにのし上がっていった時代。ブルーグラスがそれまでのストリングバンド音楽に新たなビートを加えて後にロックンロールに繋がるサウンドだったことはエルビスがモンローの"Blue Moon of Kentucky"にジャンプ・ビートにアレンジしてデビュー曲に選んだことから窺い知れるが、同じようなことがいろんなところで起こり掛けていたまさに現場が垣間見れるところが非常に興味深い。ホットライズが変装して田舎のカントリー、ヒルビリー演じるレッド・ナックル&トレイルブレイザーズに通じる心ウキウキする商業的とは無縁のむき出しのカントリー音楽、アーリー・ブルーグラスのファンにもお勧め。
  BACM-440 GRANDPA JONES『Going Down the Country - Volume 2』CD(本体\2,450-)\2,646-

 グランパ・ジョーンズこと、ルイ・マーシャル・ジョーンズは(1913-1998)は、ビル・モンローより2歳年下、モンロー同様アパラチアからは遠く離れた西ケンタッキーのオウエンズボロよりさらに西、オハイオ河近くのヘンダーソンの生まれ。10代を南部からの労働者が多いオハイオ北部のアクロンで過ごし、ラジオ出演をはじめたのち1931年、大人気のラジオネットワークのミュージカルコメディ「ラム&エイブナー(Lum and Abner)」(アーカンソーの田舎町をモデルにしたヒルビリーショウだったという)のパインリッジ・ストリングバンドの一員となり全米をツアー、1935年にボストンのラジオ局に出演しているときブラッドリー・キンケイドと出会い、舞台裏での気難しさをからかって「グランパ」というニックネームを進呈。ジョーンズはその呼び名を気に行って、22歳にしてそんな人物像を拵え以来、グランパ・ジョーンズを徹している。
 1937年、ウエストバージニアでカズン・エミーと出会い、クロウハンマーバンジョー奏法を伝授され、さらに田舎くさいパフォーマンスに磨きをかけ1942年、同郷のマール・トラビスとオハイオ州シンシナティのWLW局で出会い翌1943年にシェパード・ブラザーズとしてキング・レコードに初録音を残している。WLW局ではアルトンとレボンのデルモア兄弟とも出会い、トラビスとともにブラウンズ・フェリー・フォーとして録音している(同じ頃、1946年に結婚することになるフィドラー、ラモナ・リギンズとも出会っている)。1944年にはグランパ・ジョーンズ名義で最初のヒット“It's Raining Here This Morning”をものにしている。そののち、2年間の兵役ののち1946年には自作曲“Eight More Miles to Louisville”がヒット、つづく1947年、ノベルティソング“Mountain Dew”と“Old Rattler”が大ヒットしてる。
 本作は1947年から1951年、キングレコードに遺されたグランパ・ジョーンズのさまざまな側面、オールドタイミーなフォークシンガー、ノベルティ/コメディシンガー、そしてグランパ・ジョーンズ&ヒズ・グランドチルドレン名義のものやブラウンズ・フェリー・フォーとしての録音も含んで、バラッドシンガーとしてのグランパも楽しめる全26曲集。
 ■映像ものお勧め作
  ROU-0625D ALISON KRAUSS『A Hundred Miles or More: Live from the Tracking Room』DVD(本体\2,450-)\2,646-(期間限定価格)

You're Just A Country Boy/Away Down the River/How's the World Treating You (with James Taylor)/Sawing On the Strings (with Sam Bush, Tony Rice and Stuart Duncan)/Shadows (with Tony Rice)/Whiskey Lullaby (with Brad Paisley)/Jacob's Dream/Lay Down Beside Me (with John Waite)/Simple Love.

 久々の再入荷ご紹介です。2007年に発表されたアリソン・クラウスの同名CD収録曲のスタジオライブ映像と各曲に関するインタビューをまとめてDVDにした2008年作品。ブルーグラスファンにはレノ&スマイリー名曲でデビッド・グリスマンとトニー・ライスがアレンジした“Sawing on the Strings”が見ごたえ十分! また、CDには入っていないトニー・ライスとの“Shadows”も収められている。ほかにジェイムズ・テイラーとのルービンブラザーズ曲のデュエットやカントリーで大ヒットしたブラッド・ペイズリーとの“Whiskey Lullaby”など、アリソン・クラウスのさまざまな表情が楽しめる。絶頂期のアリソン・クラウス映像である。
  RCSI-1127D PUNCH BROTHERS『How to Grow A Band』限定シリアルナンバー付きデラックス版DVD2枚組+Booklet(本体\5,200-)\5,616-

 100年に一人といわれる偉大な天才、クリス・シーリーがパンチ・ブラザーズを率いてスターダムを登っていく様子を追いかけたキュメント・フィルム『How to Grow A Band』の特別限定版がリリース。本編89分に加えて、2枚目のディスクに3時間以上の未発表映像、小さなライブハウスから大コンサートホール、レコーディング風景、リハーサルや楽屋でのジャム等々、世界最高のストリングバンドといわれる偉大なバンドの日常もうかがい知ることが出来る興味深い内容です。特別限定品につき、供給に限りがありますので、ご注意ください。詳細解説はニューズレター#411「映像新入荷」参照。
 楽器関連作品
 (楽器奏法や教則など、さまざまなご相談に関してはミュージシャン歴豊富なスタッフがアドバイス、また楽器につきましても、本体やパーツ/アクセサリーなど、ビンテージを含めて各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください)
 ■ギター
  LDR-041 RICHARD BENNETT『In The Wind Somewhere』CD(本体\2,450-)\2,646-

 トニー・ライスのギターとボーカルに似た数多のミュージシャン中、ひときわ光るリチャード・ベネットの最新ソロ第5作。そのボーカルは、トニーに似ているというより同じ呼吸で歌うといった感じなので、真似ているという感覚ではない。さらにそのギターも同様、だが、トニーのエキセントリックさを意識することによって、あまりにもその発想が似てしまう。でもトニーが歌えなく、また近年は弾くこともできなくなった今、リチャードにトニーを重ね合わすことも、きっとトニーの親友を自認する彼には許されるだろう。
 トニー・ライスをゲストに迎えたトム・パクストンの"The Last Thing On My Mind"と"Wayfaring Stranger"ではトニーとのダブル・フラットピッキン!ほか、ビートルズの"Yesterday"インスト、ほかにも、スティングの"Fields of Gold," マーシャル・タッカー・バンドの"Fire on the Mountain."、早世した西海岸のソングライター、ケイト・ウルフの"Across the Graet Divine"など(隠れボーナスに“Home Sweet Home”)、アダム・ステッフィ(md)、ロン・スチュワート(fd)、マーク・シャッツ(bs)、ショーン・レーン(tenor)がスタジオライブで録音した作品。とても楽しめる作品だ。
 ■バンジョー
 (ムーンシャイナー連載のチチ松村「バンジョー祭り」が2月一杯で終わります。NHK-FM番組を通じて10年間、日本全国で毎週土曜の朝にバンジョー音楽が聴けたという奇跡、そしてチチ松村さん感謝!!)
  TPE-001 LARRY PERKINS, LEROY TROY, TERRY ELDREDGE『Three Fingers and a Clawhammer』CD(本体\1,890-)\2,042-

 晩年のアール・スクラッグスにもっとも近いとされるトーンとタイミング、そしてロールパターンを聴かせてくれるラリー・パーキンスが、アンクル・デイブ・メイコンの再来といわれるクロウハンマー・スタイルの達人リロイ・トロイと組んで、テリー・エルドレッジのベースのみをバックに、1992年に10曲入りのカセット・アルバムとして発表したものに4曲追加したCD化。アールも憧れたというアンクル・デイブ・スタイルのクロウハンマーの押し出しが、アール独特の突っ込みのスリーフィンガーと酷似するさまは伝統楽器としてのバンジョーの呼吸なのだろうか。"Golden Slipers"や"Soldier's Joy"、"Black Mountain Rag"、"Cripple Creek"、"Red Wing"、"John Henry"など超有名インスト・スタンダード曲集。 
  PATUX-256 RUSS CARSON『Avenue of the Giants』CD(本体\2,450-) \2,646-

 1978年製ゴールドスター「GF-100W」を宝物のように弾くラス・カ−ソン、現在リッキー・スキャッグス&ケンタッキーサンダーのバンジョー奏者、最新第2作である。本作はケンタッキーサンダー加入前のバンド、オウディ・ブレイロック&レッドライン在籍時代、ツアーをともにしたバンド全員(オウディgt、ジェシー・ブロックmd、パットリック・マカビニューfd、ジェイソン・ムーアbs)とゲストボーカル(エディ・ローズ、ダレル・ウェッブ)にリードギターゲストのケニー・スミスらと創ったという気合いのこもったトラッドグラス集。J.D.クロウ→→トム・アダムズとつづくゴールドスター神話の若き継承者、クロウハンマーも良くするオールドタイミーな環境で育った第3世代のトラディショナリストのブルーグラスの本質を演じる真面目なバンジョーアルバムだよ。詳細はレター#407のインスト新入荷参照
  ROU-0634 BELA FLECK『Throw Down Your Heart: Tales from the Acoustic Planet, Vol. 3 - Africa Sessions』CD(本体\1,850-)\1,998- 期間限定特別価格

 全バンジョーファン必聴!秀作が特別価格に。2009年に発表され、2010年のグラミー最優秀ポップインスト・パフォーマンスとコンテンポラリー・ワールド・ミュージック・アルバムの2部門で受賞した「バンジョー愛」に包まれた大秀作。テーマはバンジョーのルーツ(起源)であるアフリカとの出会い。ブルーグラス・バンジョー奏法のあらゆる手法を駆使して、アフリカのさまざまな楽器や歌とのコラボレーションで、すばらしいバンジョー音楽に仕上げている。全バンジョーファン必聴、強力にお勧めのバンジョー作品。ムーンシャイナー2009年6月号にベラがアフリカ、バンジョーの旅について寄稿してくれている。
 ■マンドリン
  MH-1523 DANNY ROBERTS 『Nighthawk』CD(本体\2,450-)\2,646-

 ザ・グラスカルズのマンドリン奏者ダニー・ロバーツの素晴らしい最新ソロ第2作。1曲目からモンロー風ストンプで度肝を抜くを次々と聴かせ、2曲目のタイトルトラックはカンジェンの“Nightwalk”を思わせる“Nighthawk”はサム・ブッシュのフィドルとマンドリンがカッコイイぞ! サム以外に、マイク・コンプトンとロニー・マッカーリーのマンド仲間、そのほかクリスティン・スコット・ベンソン女史、オウブリー・ヘイニーやジミー・マッティングリーらのフィドルを配して、現在ナッシュビル最良のアコースティック/ブルーグラスのトーンとアンサンブルを聴かせてくれる素晴らしいマンドリン作品。
 ■フィドル
  AMA-1086 DAROL ANGER『e-and'a』CD(本体\2,450-) \2,646-

 1976年春、デビッド・グリスマン・クインテットのフィドラーとして初来日したときから、まったく変わらないフィドルオタク、ダロル・アンガーももう60歳の還暦だ。永遠のフィドル小僧ダロルが、現在「旬」の若手ピッカーを集めて創った楽しいフィドルチューンのブルーグラスアレンジ集。現在、奨学金を受けながらバークリー音楽院に通う、繊細なタッチの上品なフラットピッキンを聴かせる人気女性ブルーグラスバンド、デラメイのコートニー・ハートマン嬢(本作に収められた“Farewell to Trion”のタブ譜が、彼女をカバーストーリーにしたフラットピッキンマガジン誌18巻6号「2014年9〜10月号」本体\2,500-にある)ほか、クロウハンマーチャンピオンでもありブルーグラススリーフィンガーでも素晴らしい才能を聴かせる2012年に奨学金でバークリー音楽院を卒業したルーカス・プール、そしてバークリー音楽院最初のマンドリン専攻生として2011年に卒業したのちトップバンドに上り詰めたギブソンブラザーズを支え自費制作ソロアルバム『Sweet Loam』(RSCI-1082 \2,646-)も好評だったジョー・ウォルシュ……なんと若手3人が、ともにバークリー音楽院で准教授でもあるダロルの薫陶を受けて来た新世代の楽器小僧ブルーグラッサー達とのアルバムというわけだ。ブルーグラス技術の基礎であるフィドルチューンの楽しさ、あたらしさを目一杯、楽しみませんか、楽器小僧たちと一緒に...!!? 詳細解説はニュースレター#407インスト新入荷にて 
 ■ドブロ
  PC-1192 PHIL LEADBETTER『The Next Move』CD(本体\2,450-)\2,646-

 昨秋、2度目のIBMAアワード最優秀ドブロを獲得したフィル・レッドベター(52)の3枚目のソロ最新作はドブロ作品というより、超豪華なドリカム作品という。2011年、ホジキンリンパ腫と診断され入院したときに共演したいリストを作成、1年半後に復帰したときから録音をはじめたという本作、ジョン・カウワンのボーカルにサム・ブッシュのチョップが煽る、まさにニューグラスリバイバル!の1曲目から次々と大物ゲストとの共演。インストではドブロ曲“Just Joshin'”でジェリー・ダグラスとロブ・アイクスとのトリプルドブロ! またスウィング定番“Sweet Georgia Brown”ではベラ・フレックとバック・ホワイトといった「えっ!」と驚きの嬉しい共演など、押し出しの強いカントリー系ボーカル(マーティ・レイボン&ジョー・ディフィ、スティーブ・ウォーリナー、ケン・メロンズ、コン・ハンリーら新旧のカントリースターたちやスティーブ・ガリー&デイル・アン・ブラッドリーやショーン・キャンプ)に囲まれながら、楽しい作品に仕上がっている。詳細はNewsletter第410号ブルーグラス新入荷にて 
 ■教則もの/ソングブックお勧め
  また、教則モノに関しては演奏レベル/ニーズに応じて、ご相談ください。また、スタッフは全員、バリバリ!?ピッカーです。どんなことでもお気軽にお問い合わせください
 ジミー赤沢監修&演奏、マイナスワン教則BOOK+CD
BLUEGRASS FIDDLE MINUS ONE(MFD-0206) フィドル用TAB BOOK+CD (本体\3,000-)\3,240-
BLUEGRASS BANJO MINUS ONE(MFD-0207) バンジョー用TAB BOOK+CD 本体\3,000-)\3,240-
BLUEGRASS MANDOLIN MINUS ONE (MFD-0208) マンドリン用TAB BOOK+CD (本体\3,000-)\3,240-

フェスやジャムで最もよく取り上げられる有名曲を吟味。デモ演奏、ソロパートのみの演奏、マイナ スワン(カラオケ)演奏、TAB譜(Bluegrass Fiddle Minus One,MFD-0206は譜面と連段)を収録。譜面通りに弾くもよし、自分なりにアレンジして弾く もよし、一人自宅でバンド練習ができます。
     
  ACB-7 DAVID GRISMAN『The Book of the Dawg Vol. 1: Dawg Roots』Book40頁(本体\3,800-)\4,104-

Shalom Aleichem/Mandolin King Rag/Stoney Point/The Handsome Cabin Boy/Katy Hill/I am a Pilgrim/Eight of January/Simple Gifts/Durham's Bull/Wildwood Flower/Blackberry Blossom/Barbara Allen/Boston Boy/Shady Grove/Soldier's Joy/Omie Wise/Paddy on the Turnpike/Two Soldiers/East Tennessee Blues/Wayfaring Stranger.

 デビッド・グリスマンの音楽ルーツを音符とマンドリンタブ譜、そして写真やコメントで追っていくという趣向の教則本。自身のユダヤ人としてのクレズマールーツからラグタイム、そしてオールドタイムフィドルチューンやフォークソングからブルーグラスとの出会い。その道筋で出会ったビル・モンローやクラレンス・ホワイトらとの逸話なども紹介されているすばらしいマンドリン教則タブ譜集。
  ACB-6 DAVID GRISMAN『The Book of the Dawg Vol. 2: Dawg Grass』Book75頁(本体\3,800-)\4,104-

Cedar Hill/Fanny Hill/Opus 57/Opus 38/Dawg Grass (Opus 12)/No, You Stand Back (Opus 46)/Sugar Hill Ramble/Dawggy Mt. Breakdown/Dawg's Bull/Bow Wow/Albuquerque Turkey/14 Miles To Barstow/Happy Birthday BillMonroe/Telluride/Pupville/Pigeon Roost/Twin Town/Hartford's Real/Dan'l Boone/Horn Pipe Dream.

 ブルーグラスという大きなジャンルの中に「ドーグ」というスタイルを生んだ偉大なマンドリン奏者、デビッド・グリスマンが作曲したブルーグラス系インストの楽譜とマンドリンタブ譜集。ごく初期の作品からミュールスキナーのお馴染曲やサム・ブッシュとのコラボCDアルバム『Sam & Dave: Hold on We're Strummin'』(\2,646-)から、また近年のグリスマン・セクステットの作品など、自作曲ながらブルーグラスを意識した作品ばかりを集めたすばらしいマンドリン教則タブ譜集。なお、ブルーグラスとジプシージャズのフュージョンと言われるドーグらしい曲のタブ譜集は現在製作中。
 楽器、その他……
Martin 2-30S 1938 マンドリン
詳細写真

 1937-1942の短期間のみ生産されたマーチン社のマンドリンの中でもハイエンドのモデル。削りだしの表板、左右対称形の2ポイントのボディにFホール、柾目を贅沢に使ったサイド&バック。バインディング、スロッテド・ダイアモンド・インレイとマーチン社の技術の粋が活かされた、とても魅力的な楽器です。
デビッド・グリスマン&トニー・ライスによるトーン・ポエムでは1936年製の同モデルが使用され"Wildwood Flower"で愛らしい音色を聞かせてくれた。93台しか生産されていない、ある意味、ロイド・ロアよりも少ない超レア・モデル。

Martin S-20 1929 マンドリン
詳細写真

 マーチン社の丸穴のフラット・マンドリンの中でブルースカイ・ボーイズのビル・ボリックが使っていたことによって有名になったモデル。マーチン社では19世紀の終わりから所謂、ナポリタン・スタイルのボウル・パックのマンドリンを製作していましたが、当時のマンドリン・オーケストラ・ブームの影響でギブソン社が優位に立ってたカーブド・トップの所謂、フラット・マンドリンの製造に乗り出しました。このモデルは左右対称形で2ポイントのスブルース・トップ、丸穴のサウンドホール。カーリー・メイプルのサイド&バックとネック、ブリッジと指板は黒檀。ドットのパールによるインレイ。ニッケル製オープンギアの糸巻き。生産開始初年度の超美品です。ギブソンに比べてボリュームでは劣りますが、愛らしい独特の音色と、丁寧な作りで楽器としての質は高いです。
 輸入雑誌
 ■フラットピッキン・ギター誌
  米国産、隔月刊の掲載全タブ譜対応CD付きフラットピッキン・ギター誌。ブルーグラスからスウィング/アーリージャズまで。一冊でさまざまなフラットピッキン奏法が学べる人気雑誌。
  FGM-19.2 最新「2015年1〜2月号」CD付き70頁Tab-Book(本体\2,500-)\2,700-

 今年のグラミー最優秀ブルーグラスアルバム受賞で話題のアールズ・オブ・レスターのギター/ボーカリスト、ショーン・キャンプのカバーストーリーとタブ譜は“Grandpa That I Know”、フラットピッキンチャンピオンのジェイク・ワークマン“Ragtime Annie”のフルバージョン、ベン・コックマン“Born To Shine”の特集3本ほか、連載コラムは、ダン・ハッカビーの初心者“Choctaw”、スティーブ・カウフマン“June Apple”、ジョン・カーリニ「バッハを学べばすべて分かる」シリーズ“Bach Invenstion #7”、ブラッド・デイビスのナッシュビルフラットトップは“タイミングとシンコペーション”、ダン・ミラーのソロの組み立ては“More Pretty Girls Than One”ほか、"Turkey Knob”、“The Sweet Sunny South”、フィドルチューンは“The Farmer’s Jamboree”、“Father Kelley’s”と“Father Flynn”、スティーブ・ポティア―のブルーグラスは“Maury River Blues”、ペンタトニックスケールの使用方法ほか、タブ譜満載CD付きの70頁。
  FGM-19.1 「2014年11〜12月号」CD付き70頁Tab-Book(本体\2,500-)\2,700-

 ハーブ・ピーダセン(かつてペダーセンと表記)のカバーストーリーほか、6月にETSUバンドを率いて来日したダン・ボナ―特集とタブ譜“Where Grass Won't Grow”、タブ譜は、スティーブ・カウフマン“Cattle in the Cane”、ブラッド・デイビス“John Henry”、オリン・スター“Kiss Me Waltz”、ディックス・ブルース“Whiskey Before Breakfast”、アダム・グレンジャー“Durango's Hornpipe”、スティーブ・ポティア―“Blue Moon of Kentucky”ほか、タブ譜満載CD付きの66頁。
  FGM-18.6 「2014年9〜10月号」CD付き70頁Tab-Book(本体\2,500-)\2,700-

 デラ・メイの女性フラットピッカー、コートニー・ハートマンをカバーストーリーに、タブ譜はダロル・アンガーらとの新ユニットのアルバム『e-and'a』から“Farewell to Trion”、そしてもうひとりの女性ピッカー、ダニエル・ヨーザ―“Oh Lady Be Good”、ハイライトにはビリー・ストリングス“Beaumont Rag”。そのほかコラムには、ジョー・カーのリズムギター「ヴァンプの意味」、ダン・ハッカビーの初心者“Uncle Pen”、スティーブ・カウフマン“Woodchopper's Reel”、ジョン・カーリニのネクストレベル“Kool Kitsch”、ブラッド・デイビスのナッシュビルフラットトップは“Sitting on Top of the World”、キャシー・バーウィック“Calliope House”、オリン・スター“Winder Slide”、ソロの創り方“More Pretty Girls Than One”、ディックス・ブルース“Molly and Tenbrooks”、インプロビゼーション“Full Contact”、フィドルチューン“What to Do When”、スティーブ・ポティア“Rocky Road Blues”など、音源つきタブ譜満載の70頁。
  FGM-18.5 「2014年7〜8月号」CD付き70頁Tab-Book(本体\2,500-)\2,700-

Home From The Forest/Stony Point/Kool Kitsch/The Push by Brad Davis/Over The Waterfall/More Pretty Girls Than One/Beautiful Brown Eyes Part II/Back To Georgia/Say Old Man/Lucy Campbell/True Life Blues.
 ホームスパン教則の総帥ハッピー・トラウムをカバーに、上記初心者から上級者までのタブと音源、ジョー・カーによる「G」でのリズムギター、ブラッド・デイビスのナッシュビルギターテク、インプロバイズからダン・クレアリーのコラムまで、フラットピッキンギター上達に関するあらゆる情報満載の70頁。
  FGM-18.4 「2014年5〜6月号」CD付き70頁Tab-Book(本体\2,500-)\2,700-

Cheat Mountain, Ebeneezer & Johnny Don't Get Drunk/Chinquipin Hunting/Cottage Hill/Durang's Hornpipe/Elzic’s Farewell/Falls of Richmond/Indian Corn/Jaybird /Little Billy Wilson/Mississippi Sawyer/New Five Cents/Kentucky Lake/Old Grey Mare/Rock The Cradle Joe/Sail Away Ladies/Sally In The Garden/Sally Johnson/Shove The Pig's Foot/Squirrel Hunters/Ways of the World.
 以上20曲、ありきたりのフィドルチューンではなく、チョッとシビアでクロートっぽいオールドタイムチューンの数々をレパートリーにしてみませんか? 最新号はまるごと一冊、「オールドタイムチューン」号です。挑戦のし甲斐がありますよ!
  FGM-18.3 「2014年3〜4月号」CD付き70頁Tab-Book(本体\2,500-)\2,700-

Dooley/Bitter Creek/Pupville/Constitution March/Golden Slippers/Beautiful Brown Eyes/Neenah/Neal Gow’s Lamentation/Toy Heart.

 ザ・ディラーズのロドニー・ディラードをカバーストーリーに、ビッグ・スミスのギタリストやデビッド・マラビラら、ダダリオの「NSアーティストカポ」紹介などの特集に上記、各コラム(初心者から上級者までさまざまな切り口で)で取り上げた曲のタブ譜とCD音源。
FGM-18.2 「2014年1〜2月号」CD付き70頁Tab-Book(本体\2,500-)\2,700-
Pretty Bird/Little Girl of Mine in Tennessee/San Antonio Rose/Pupville/John Hardy/Little Annie/Stetson’s #2/Long Journey Home/Sand Coulee Reel/Soppin’ The Gravy/Cotton Patch Rag/We Live In Two Different Worlds.
 ギリアン・ウェルチの相方で、アグレッシブなダウンピッキンで知られるデビッド・ロウリングスのカバーストーリーほか、マウンテンハートのセス・テイラー、アラン・ジャクソン・バンドのスコット・コニー、そして楽器ルシアーのケン・フーパーらの特集。それに上記、それぞれに初心者やコード分解、ナッシュビルスタイルなど各コラムに応じたタブ譜集。
  FGM-18.1 「2013年11〜12月号」CD付き70頁Tab-Book(本体\2,500-)\2,700-

 スウィング集。品切れ、取り寄せ可。
  以上のほか、現在の在庫は2013年1-2月号、2012年11-12月号、2012年5-6月号、2011年7-8月号、2011年5-6月号、2010年3-4月号、2010年1-2月号、2009年11-12月号、2009年7-8月号、2008年3-4月号、2007年1-2月号、2006年7-8月号のみです。(品切れ号、取り寄せ可)
 ■バンジョー・ニューズレター誌
  世界唯一の米国産バンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。
  BNL-15/01 最新2015年1月号 \648-

 おお!懐かしやマイク・リリーのカバーストーリー(グレッグ・ケイヒルによるインタビュー)と“Love Please Come Home”と“Excuse Me”のタブ譜、バスカーのディブ・ハム“Nola”、クロウハンマーのダン・レベンソンの特集ほか、アール・スクラッグスは1989年のジャムにおける“Ashes of Love”、トム・アダムズ“Snow Deer”、フレッド・ゲイガー“Bluegrass Stomp”、スクラッグス・スタイルによるフィドルチューン“Cattle in the Cane”ほか、バンジョー情報満載の40頁。
  BNL-14/12 2014年12月号 \648-

 スロバキアの首都ブラチスラバ生まれで、現在その郊外ペジノク在住のブログレバンジョー奏者リチャード・シファースキのカバーストーリーと“Blue Nashville”と“Night in the Tent”のタブ譜ほか、フレッド・ゲイガー「コード世界」はガブリエル・フォーレの楽曲「パヴァーヌ(Pavane)作品50」、メロディッククロウハンマーでの“Take Five”、トム・アダムズ“Pennsylvania Polka”ほか、バンジョー情報満載の32頁。
  BNL-14/11 2014年11月号 \648-

 19世紀の初期のバンジョーを再現、製作するグレッグ・アダムズをカバーストーリーにスティーブン・ウェイドがインタビューするほか、初期バンジョー奏法の“Briggs Jig”と“Grapevine Twist”ほか、タブ譜はアラン・マンデの最新アルバム『Bright Munde』より“Like Sonny”、アール・スクラッグスはジャム録音の“Traveling Highway Home”、トム・アダムズ“Unchained Melody”、初心者は“Little Maggie”ほか、ファーストクォリティ社の「焼き入れ」ブリッジについてなどの記事とバンジョー情報満載の32頁。
  BNL-14/10 2014年10月号 \648-

 今、絶好調のジョー・マリンズをカバーストーリーにタブ譜は“Wild Mountain Honey”と“They Can't Love Jesus More Than Me”(ともにジュニア・シスクとのアルバム『Hall of Fame Bluegrass!』より)のほか、ホットライズ『When I'm Free』から“Glory in the Meetinghouse”、DC地区のバンジョー奏者オムニバス『Patuzent Banjo Project』より、マーク・ボレン“Bolen's Bounce”、アラン・マンデとビリー・ブライトの『Bright Munde』より“Everybode Say Wow”、トム・アダムズは1982年のクロスビー、スティルス&ナッシュの“Southern Cross”ほか、オールドタイムや、ロジャー・シミノフの弦のテンション研究などのほか、バンジョー情報満載の32頁。
  BNL-14/09 2014年9月号 \648-

 フランスのバンジョー奏者、ズィーラ(Gilles)・レザード(Rezard ラストネームの発音は不明)のカバーストーリーとタブ譜は、“Transatlantic Breakdown”、“Broce'liande”、“Blue Musette”。そのほか、アール・スクラッグス“Are You Washed in the Blood?”(1999年ジャムテープより)、トム・アダムズはスクラッグススタイルで弾く“Whiskey Before Breakfast”。また、ケン・パールマンのメロディッククロウハンマーは“Jerusalem Ridge”ほか、バンジョー情報満載の32頁。
  BNL-14/08 2014年8月号 \648-

 J.D.クロウが引退を決めたとき、残されたニューサウスがJ.D.の後釜として指名した若手ジャスティン・ジェンキンズ(現グラスタウン)をカバーストーリーに、彼の“Messin' with Sasquatch”とグラスタウンでの“Grass Stain”のタブ譜ほか、カポで有名なトム・マッキーニーのカポ話、アール・スクラッグスは1982年5月20日のジャムから、なんと!“Amazing Grace”、トム・アダムズはレスター・フラット名曲“Love Gone Cold”のローポジとハイポジ、初心者は“Wild Bill Jones”ほか、充実のクロウハンマーのタブ譜を含むバンジョー情報満載の32頁。
  BNL-14/07 2014年7月号 \648-

 バンジョー界の鬼才、クロウハンマーとスリーフィンガー奏法でパンクから前衛ジャズまでをこなすダニー・バーンズ(53)をカバーストーリーに、そのタブ譜は“Falling Hard”、そのほかトム・アダムズ“Nine Pound Hammer”、トニー・トリシュカ“Purple Trees of Colorado”、ビル・エマーソン“The State Line”、アール・スクラッグス“Landslide”ほか、クロウハンマーのタブ譜を含むバンジョー情報満載の32頁。
  BNL-14/06 2014年6月号 \648-

 マーティーカ・レイク16歳、弟ウィリアム12歳とともにフラット&スクラッグスの完コピを目指す女子高生がカバー。ハッキリ言って、その完璧なエコーのかけ方とともに、メチャ上手い(Martteka Lake で検索)。弟はもちろん、サムとフィンガーピック、声変わり前なのにレスターしているゾ!? ほかに「アフリカからアパラチアへ」というプロジェクトのジェイミ・ストーン特集とタブ“Soundiata”、ナッシュビルのブログレ奏者チャールズ・バトラーのインタビューとタブ“Joy”、ほかタブ譜は、トム・アダムズ“East Virginia Blues”のハイポジション、マーティ・カトラー“Gold Rush”、アール・スクラッグス“Buck Creek Gal”ほか、クロウハンマーのタブ譜を含むバンジョー情報満載の32頁。
  BNL-14/05 2014年5月号 \648-

 イェン・クルーガーのカバーストーリーとタブ譜は“Night Sky”と“The Three Laughing Monks”の2曲ほか、トム・アダムズはヘンリー・マンシーニの“Moon River”、アール・スクラッグスはブラザーオズワルドとのジャムにおける“Crazy Blues”(“Dear OLd Dixie”と同じコード進行をどう始末するか!?)、バックアップはノーム・ピケルニー“Lonesome Moon Light Waltz”、初心者は“Beautiful Brown Eys”ほか、クロウハンマーのタブ譜を含むバンジョー情報満載の40頁。
  BNL-14/04 2014年4月号 \648-

 ブルーグラス史家、ニール・ローゼンバーグ博士のカバーストーリー。タブ譜は、トム・アダムズのアレンジするTVドラマシリーズ『フレンズ』のテーマ曲“I'll Be There for You”、フレッド・ゲイガーはダロル・アンガー『Fiddlistics』から“Dysentery Stomp”、ジャネット・デイビスによるビル・モンローの“Lonesome Moonlight Waltz”のリードとバックアップ、イアン・ペリーのフィンガーボード探検には“Alabama Jubilee”などのほか、クロウハンマーのタブ譜を含むバンジョー情報満載の32頁。
  BNL-14/03 2014年3月号 \648-

 今年1月27日、94歳で亡くなったピート・シーガー追悼特集号。タブ譜はトム・アダムズ「オペラ座の怪人」より“Music of the Night”、アール・スクラッグスは極めて珍しい“Bill Cheatham”のリード!(1992年、ジョン・ハートフォードが録音に成功した貴重な一瞬だったという!!)、ケルト系有名曲“Drowsy Maggie”、先月号からつづくベラ・フレック・インタビューAとオリジナルのクラシック“Movement 2: Hunter's Moon”、トニー・トリシュカ採譜のピート・シーガー“Quite Early Morning”などのほか、クロウハンマーのタブ譜を含むバンジョー情報満載の40頁。
  BNL-14/02 2014年2月号 \648-

 ベラ・フレックのカバーストーリーは、初のクラシック作品『The Impostor』(本体\2,650-)への取り組みとノウハウなどインタビューのPart 1と、タブ譜は同アルバムからナッシュビル・シンフォニーとの第一楽章“Infiltration”ほか、タブ譜はビル・エマーソンのカントリージェントルメン時代の名演“Teach Your Children”、トム・アダムズ“Wagon Wheel”、アール・スクラッグスは珍しいレイ・プライスとのセッションから“I Can't Go Home Like This”、フィンガーボード探検“Man of Constant Sorrow”、初心者“Red River Valley”ほかクロウハンマーのタブ譜も充実、バンジョー情報満載の40頁。
  BNL-14/01 2014年1月号 \648-

 1960年代から活躍する大ベテラン、トム・ニールのカバーストーリー(トム・アダムズの愛情たっぷりインタビュー)と“Tyler's Tune”(昨年発表のアルバム『Banjoland』\2,573-より)ほか、アール・スクラッグスは“Four Walls Around Me”、ピーター・ワーニック"Nellie Kane"など、バンジョーに関するさまざまな情報が満載。
 ■ブルーグラス・アンリミテッド誌
  米国最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。
  BU-15/02 最新2015年2月号 \1,080-

 カロライナを本拠に素晴らしいバンドを率い、さらにはプロモーターとしても成功を収めている女傑、ロレーン・ジョーダンのカバーストーリーほか、ケンタッキー州オウエンズボロのIBMM(国際ブルーグラス博物館)主催の巨大フェス「ROMP」リポートほか、米国ブルーグラス情報満載の60頁。 
  BU-15/01 2015年1月号 \1,080-

 毎年1月恒例のフェス特集号は、ノースカロライナのブルーリッジど真ん中、オールドタイムの聖地とも呼ばれる土地、マウントエアリーフィドラーズコンベンションがカバーストーリーのほか、ニューヨークのウィンタービレッジBGフェス、ペンシルバニアのレミントンライドBGフェスの特集と今年の全米ブルーグラスフェスリスト(写真には大塚アキラ所有のジョン・ダッフィのマンドリン)、そとてマンドリン奏法パイオニアのひとりアーネスト・ファーガソン追悼(1918-2014)ほか、米国ブルーグラス情報満載の96頁。
  BU-14/12 2014年12月号 \1,080-

 マイケル・クリーブランドのカバーストーリーほか、IBMA「World of Bluegrass」写真集、アグレッシヴな若手モンローマンドリン奏者クリス・ヘンリー、トニー・ライス・クローンともいわれるリチャード・ベネット、ジョージア南部のフィドラー、マックス・ティルマンの特集ほか、米国ブルーグラス情報満載の56頁。
  BU-14/11 2014年11月号 \1,080-

 ボビー・オズボーンのカバーストーリー「オープリに50年」ほか、ワイアット・ライス、楽器ギア(小物)について、46年の歴史を刻むウエストバージニアのローカルバンド、ブラックマウンテンブルーグラスボーイズ、ラルフ・スタンレー2世などの特集ほか、米国ブルーグラス情報満載の56頁。
  BU-14/10 2014年10月号 \1,080-

 ムーンシャイナー9月号と同じ!アールズ・オブ・レスターのカバーストーリーほか、ノーム・ピケルニー(ムーンシャイナー5月号と同じ!?)、レベッカ・フレージャー、リチャード・スミス「ミュージシャンと象、象牙取引について」などの特集ほか、米国ブルーグラス情報満載の64頁。
  BU-14/09 2014年9月号 \1,080-

 カバーストーリーはブルーグラス第一世代の中でも、もっともオリジナルブルーグラスバンドに近いマック・ワイズマン、今年5月に89歳を迎えた今も、1950年代と同じキーで歌っているとの事、素晴らしい! そのほか、セルダムシーンのダドリー・コンネル、昨年10月10日に永眠したジム・シューメイト追悼、楽器やCDなどの通販会社、エルダリーインストゥルメンツなどの特集ほか、米国ブルーグラス情報満載の64頁。
  BU-14/08 2014年8月号 \1,080-

 ローリー・ルイスをカバーストーリーに、ジェイムズ・アラン・シェルトン追悼、ミッチ・ジェインの思い出、レイモンド・マクレイン、グレイフォックスフェスの主催者メアリー・ダブほか、米国ブルーグラス情報満載の64頁。
  BU-14/07 2014年7月号 \1,080-

 バルサム・レンジのカバーストーリーほか、アダム・ステッフィ、ジャック・タトルのハワイとブルーグラス、ジム&バレリー・ゲブハートほかの特集記事と各種コラムのほか、米国ブルーグラス情報満載の72頁。
  BU-14/06 2014年6月号 \1,080-

 ロンダ・ビンセントのカバーストーリーほか、ジョージ・シャフラー追悼、ドン・リグスビー、アリス・ジェラードらの特集記事と各種コラムのほか、米国ブルーグラス情報満載の76頁。
  BU-14/05 2014年5月号 \1,080-

 デビッド・グリスマンのカバーストーリーほか、ブライアン・サットン、ジョン・マキュエン、アイリーン・ケリーの特集記事と各種コラムのほか、米国ブルーグラス情報満載の76頁。
  BU-14/04 2014年4月号 \1,080-

 デル・マッカーリーのカバーストーリーほか、ロスト&ファウンドの故デンプシー・ヤング、ミシェル・ニクソン&ドライブ、マーク・シャッツ、昨秋IBMA特別功労賞を受けたマクレイン・ファミリー・バンドなどの特集記事と各種コラムのほか、米国ブルーグラス情報満載の68頁。
  BU-14/03 2014年3月号 \1,080-

 毎年恒例の3月号楽器特集は1841-1842年、C.F.マーティン・シニア作のマーティン&ク―パ・ギターを表紙に、マーティン「アメリカギター改革」ほか、ブライアン・サットンとコートニー・ハートマンのエンドースで知られるボージョワーギターズ、クラブトンのオーダーで有名になったウェイン・ヘンダーソン、バンジョーリム製作家ジム・レイ(Rae)、マンドリン製作のマイク・アンデス(ナッシングファンシーのマンド奏者)の特集記事と各種コラムのほか、米国ブルーグラス情報満載の72頁。
  BU-14/02 2014年2月号 \1,080-

 カントリー業界ともつながりを持った兄妹ザ・ロイズと、マーク・ニュートンとスティーブ・トーマスの新コンビをカバーストーリーに、トニー・ライスの叔父にあたるドブロ奏者フランク・ポインデクスターほかの特集記事と各種コラムのほか、米国ブルーグラス情報満載の54頁。
  BU-14/01 2014年1月号 \1,080-

 マールフェス特集(表紙写真はムーンシャイナー6月号表2と一緒だったぞ!!)のほか、毎週一度のナッシュビル郊外ラブレスカフェからのライブ公開放送「ミュージックシティルーツ」、バージニアのインドアフェス「キャビンフィーバーピッキンパーティ」、ペンシルベニアの「ブルーグラス・オンザ・グラス」主宰者デイビス・トレーシーらの特集記事と各種コラムのほか、米国ブルーグラス情報満載の100頁。
 ■オールドタイム・ヘラルド誌
  米国産アメリカンルーツ/オールドタイム音楽専門誌。アメリカ伝統音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。
  OTH-1311 最新第13巻11号 \1,296-

 ブラッド・レフトウィッチによるインディアン居留地のフィドラー、トム・フラーの時代と人生物語り、カナダ・トロントのオールドタイムシーンを支えるバンジョー奏者クリス・コールのインタビュー、ウォルト・コーケンのハイウッズ・ストリングバンド物語連載「Tales from the Woods Vol.10」などの特集のほか、アメリカンルーツ音楽情報満載の54頁。 
  OTH-1310 第13巻10号 \1,296-

 ジョン・コーヘンが1956年にはじめて旅したアンデス地方ペルーの「オールドタイム音楽」のほか、ビル・キース以前にメロディック的なバンジョー奏法を編み出していたといわれるキャロル・ベスト、フィドル奏者フレッド・マクブライド、ウォルト・コーケンのハイウッズ・ストリングバンド物語連載「Tales from the Woods Vol.9」、19〜20世紀初期写真集など、アメリカンルーツ音楽情報満載の54頁。
  OTH-1309 第13巻9号 \1,296-

 ウエストバージニア州エルキンズのオーガスタヘリテージのコーディネーター、「伝統は過去から生ずるものだが、それは現在に起こっているものなのだ」というゲアリー・ミルネスのインタビューは、ウエストバージニアの音楽伝統とアパラチアにおけるドイツの影響についての2冊の著作が知られているという彼のこれまでのさまざまなリサーチをまとめたメイン特集。そのほか、オスカーシュミット社との訴訟で「オートハープ」を一般名称と勝ち取ったジョージ・オーゼイ(Orthey、オージーかな!?)と彼のオートハープ、ウォルト・コーケンのハイウッズ・ストリングバンド物語連載「Tales from the Woods Vol.8」、女性ギタリスト写真集など、アメリカンルーツ音楽情報満載の54頁。
  OTH-1308 第13巻8号 \1,296-

 ブルーグラス女王と呼ばれる「ロンダ・ビンセント:ミズーリのオールドタイムとブルーグラスのクロスロード」をメイン特集に、若いストリングバンド(ベースの代わりにチューバ)のドランケン・キャットフィッシュ・ランブラーズや今年のフェスやキャンプ一覧ガイドなど、アメリカンルーツ音楽情報満載の52頁。
  OTH-1307 第13巻7号 \1,296-

 19世紀初頭以来のモンタナのフィドル伝統特集のほか、ノースカロライナのフィドラー、ハワード・ジョインズ(1908-1981)、ウォルト・コーケンのハイウッズ・ストリングバンド物語連載「Tales from the Woods Vol.6」はニューヨーク州の学生街イサカにて、ポール・ウェルズの屋根裏写真コレクションは「ハウのバイオリン教室」など、アメリカンルーツ音楽情報満載の52頁。
  OTH-1306 第13巻6号 \1,296-

 1927年のビクターレコード主宰のブリストル・セッションの翌1928年、ブリストルからわずか25マイルのジョンソンシティでコロムビアが行ったセッションの特集ほか、1970年代にホットマッドファミリーで活躍したバンジョー奏者リック・グッド、ウォルト・コーケンのハイウッズ・ストリングバンド物語連載「Tales from the Woods Vol.6」はトミー・ジャレル訪問、ポール・ウェルズの屋根裏写真コレクション古いフィドラーの写真から見るフィドルの持ち方考察など、アメリカンルーツ音楽情報満載の52頁。
  OTH-1305 第13巻5号 \1,296-

 インディアナ州セイラム出身で1930年に8曲、フィドルとバンジョー、ハーモニカ、ジョーズハープ、ジャグなどの楽器を使って録音を残したニコルソンズ・プレイヤーズ。これまで謎だった彼らのことを調べたトニー・ラッセルの力作ほか、ウォルト・コーケンのハイウッズ・ストリングバンド物語連載「Tales from the Woods Vol.5」はノースカロライナ州チャペルヒルでのファジーマウンテントの出会い、ポール・ウェルズの屋根裏写真コレクションは「フィドルとフルート」バンド集、など、アメリカンルーツ音楽情報満載の52頁。
  OTH-1304 第13巻4号 \1,296-

 ビル・モンローの"Footprints In The Snow"の原曲を辿っていく興味深い物語のほか、ケンタッキーの伝承音楽やフィドル音楽を蒐集する中心的な役割を担った1946年生まれのジョン・ハーロッドのすばらしいインタビュー、ウォルト・コーケンのハイウッズ・ストリングバンド物語連載「Tales from the Woods Vol.4」は首都ワシントンDCのスミソニアンフェス、ポール・ウェルズの屋根裏写真コレクションは「チェロ」など、アメリカンルーツ音楽情報満載の52頁。
  OTH-1303 第13巻3号 \1,296-

 アルバート・ハッシュ・メモリアル・フェスのリポート、ミズーリ・フィドラーのR.P.クリステンソン、ウォルト・コーケンの連載「Tales from the Woods Vol.3」など、オールドタイム/アメリカンルーツ音楽情報満載の52頁。
  OTH-1302 第13巻2号 \1,296-

 全米フェス&キャンプガイド特集のほか、西アフリカ・ガンビア共和国ジョラ族のアコンティング奏者ラエモウアヒュマ・ジャッタのインタビュー、ウォルト・コーケンの「ハイウッド・ストリングバンドからの逸話A」は「ショッティーシュ(ボヘミア起源のダンス)」など、オールドタイム/アメリカンルーツ音楽情報満載の52頁。
  OTH-1301 第13巻1号 \1,296-

 ダン・マーゴリーズ「ハンドメイド弦〜猫と馬の尻尾から生まれる音楽」をメイン特集に、アート・ローゼンバウム「北部ジョージアでの1日」、ウォルト・コーケン「ハイウッド・ストリングバンドからの逸話」シリーズ第1回など、オールドタイム/アメリカンルーツ音楽情報満載の52頁。
月刊『ムーンシャイナー』
 1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス専門誌。日米ブルーグラスのホットな話題から、その真髄を探求する月刊誌。
■定期購読:1年¥6,300-半年¥3,450-
 お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。
■バックナンバー:各¥540-。
 下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。
  MS-3204 最新2015年1月号(通巻375号)\540-

 最新2月号は、マック・ワイズマンと母自筆のオールドタイムソングブックから選んだ有名フォークソング集についての特集、ベラ・フレックとアビー・ウォッシュバーン夫妻が送ってくれた最新の家族写真とともにベラが率直に自身の音楽人生を語る「IBMA基調講演完訳」後編ほか、バンジョーアルバムを発表した坂本 健、ビル・モンロー初来日から40年投稿特集連載「あなたはモンローを見た!そのB」、東 理夫「鎌倉市とナッシュビル市のパートナーシティ締結」、秋元 慎「オールドタイム音楽入門」、追悼・田頭啓介、東北大「上田 大」などの特集ほか、ブルーグラスだけの月刊誌には日米のブルーグラス事情満載!! 全編日本語だよーー!
  MS-3203 2015年1月号(通巻375号)\540-

 ベラ・フレックとアビー・ウォッシュバーン夫妻の表紙で、ベラが率直に自身の音楽人生を語る「IBMA基調講演完訳」のパート1ほか、奥沢明雄大特集「マーマレードスカイ」、ビル・モンロー初来日から40年特集連載「あなたはモンローを見た!そのA」、IBMAアワードにみる注目アルバム、鈴木一彦「函館から、波乱バンジョー物語」、オッピー今冨「ブルーグラス三つの旅」、北海道大学「星川 慧」などの特集ほか、ブルーグラスだけの月刊誌には日米のブルーグラス事情満載!!
  MS-3202 2014年12月号(通巻374号)\540-

 ビル・モンロー初来日から40年大特集!として「ボブ・ブラックの見たモンローとの日本」と、「あなたはモンローを見た……!」第一弾ほか、TARO&JORDANの2ndアルバム「初心」への井上太郎インタビュー、若手バンジョー小寺拓実クンの見たIBMA2015リポート、小野田浩士のバンジョー巡礼の旅最終回は「チャーリー・クッシュマン家訪問」でプリウォーフラットヘッドのトーン比べ、徳島ブルーグラスライブの10年とティム・レイク来日、夫婦デュオの元祖ルルベル&スコッティ物語、小林公恵のウィンディシティ便り「納屋を舞台のローカルフェス」、名古屋大学「洞山遥佳」などの特集ほか、日米のブルーグラス事情満載!
  MS-3201 2014年11月号(通巻373号)\540-

 第25回IBMAアワードショウと米国ブルーグラスの25年特集ほか、第1回岐阜フェスのこと「多治見フェスも遡れば40年」、祝・慶應義塾大学ブルーグラス研究部創部!、北村謙「来日したジョン・ショールに教わったこと」、小野田浩士「バンジョー巡礼の旅 W」、京都大学「金菱哲宏」、日本ブルーグラス年表「1981年」などの特集と連載コラムほか、日米のブルーグラス事情満載!
  MS-3112 2014年10月号(通巻372号)\540-

 ジェリー・ダグラス来日記念特集の最終版第三弾として「ジェリー・ダグラスとは?」でその人となりや音楽歴、北大OGのドブロ奏者、兼平愛弓「わたしがドブロに恋したワケ」でドブロの魅力を熱く語るほか、ハニークッキーズの最新作『Where is My Honey?』、新潟県庁のブルーグラスバンド「グラスピッカーズ」、高知のロンギングフォーザサウスランドvs神大ブルーナイツの父娘競演!「父と娘のイエローリバー」、小野田浩士バンジョー巡礼の旅V「ジョージ・バックナー訪問」、追悼・名古 悟、明治学院大学「荒川裕史」、日本ブルーグラス年表「1981年」へなどの特集と連載コラムほか、日米のブルーグラス事情満載!
  MS-3111 2014年9月号(通巻371号)\540-

 ジェリー・ダグラス来日記念特集第二弾「ブルーグラスドブロの誕生〜ジョッシュ、マイク、そしてジェリーへ」、ジェリー・ダグラスのフラット&スクラッグス完全コピーバンド「アールズ・オブ・レスター」、福島いわき「鬼ヶ城フェス」へ行こう、久永雅史「あっという間に60年、後編」、ブルーサイド オブ ロンサム「フジロック登場」、水戸レストラン「ホワイト」さよなら、ウィンディシティーからブルーグラス便り@、大谷大学「森本晃行」、丹沢ブルーグラス「ケンタッキー制覇旅行H」最終回ほか、日米ブルーグラス情報満載の40頁!!
  MS-3110 2014年8月号(通巻370号)\540-
 10月に来日が決定したジェリー・ダグラス歓迎特集第一弾「ハワイアンギター誕生125年からドブロについて」、久永雅史「あっという間に60年、前編」、小野田浩士りバンジョー巡礼の旅U「アール・スクラッグス・センター訪問」、ジョージ・シャフラー追悼「クロスピッキンギター編」、オー!シスタージャンボリー2014リポート、40年目を迎える「札幌ブルーグラスフェス」、バックウッズマウンテニアーズ50周年記念ライブ、学生プロファイル#18 酪農学園大学「矢島佑記」ほか、日米ブルーグラス情報満載の40頁!!
  MS-3109 2014年7月号(通巻369号)\540-

 ジム・ミルズのプリウォーギブソン・バンジョー訪問記「小野田浩士りバンジョー巡礼の旅T」ほか、ノーム・ピケルニーの「IBMA演説」第3回は現在米国ブルーグラス事情の最終回、続・レスター・フラット生誕100年特集、追悼ジョージ・シャフラー「ウォーキングベース編」、2014年度新入生歓迎特集号C「ブルーグラスとロックの深淵」、美星ブルーグラス ミーティングの25年、フォギーマウンテン・フィドル列伝「アート・ウーテン」、山本容子「N.Y.から、ご麺ください」、神戸大学「矢野晃輔」などの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載の40頁!!
  MS-3108 2014年6月号(通巻368号)\540-

 レスター・フラット生誕100年特集ほか、ノーム・ピケルニーの「IBMA演説」第2回目は驚きの現在米国ブルーグラス事情、来日するETSUブルーグラスプライドバンド紹介、追悼・宮崎勝之、2014年度新入生歓迎特集号B「カントリーミュージック入門」、ネッシー・エクスペディション米国ツアー最終回「ビル・モンローの故郷でフェス」、東北大学「野崎 廉」などの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載の40頁!!
  MS-3107 2014年5月号(通巻367号)\540-

 ノーム・ピケルニーのブルーグラスコミュニティーへの愛と21世紀のブルーグラスについて語る「IBMA演説」前編をカバーストーリーに、ハンバートハンバート「佐藤良成インタビュー」、レオナ2ndCD「Love and Peace」、アーニャ・ヒンクル日本ブルーグラス紀行「関西編」、2014年度新入生歓迎特集号A「フォークミュージック入門」、フォギーマウンテンフィドル列伝C“We'll Meet Again Sweetheart”、草の根ブルーグラス広島しまなみ「追悼・続木敬修」、北海道大学「川口浩平」などの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載の40頁!!
  MS-3106 2014年4月号(通巻366号)\540-

 北大トリオのアメリカ冬フェス体験記「ウィンターグラス」のほか、2014年度新入生歓迎特集号「ブルーグラス入門」、J.P.マティス「日本ブルーグラスと人生最良の一週間」、大野真「大学4年どっぷりブルーグラス」、名古屋大学「小杉大智」など若者特集ほか、新岡雅巳「音の暴力復活!」、西宮フォートワースジャンボリーへのお誘い、乙女バンジョー「続アビゲイル・ウォッシュバーン」、丹沢サークル・ケンタッキー制覇ツアーリポートCなど、日米ブルーグラス情報満載の40頁!!
  MS-3105 2014年3月号(通巻365号)\540-

 アール・スクラッグス・センターを表紙にセンター開館リポート、アールの育った家訪問記、ブルーグラス映画3月22日封切り!『オーバー・ザ・ブルースカイ』のブルーグラス関連セリフ紹介とインタビューなど特集、2013年発売レコード総括、J-ポップシンガー、バンジョーアイ(Banjo Ai)デビューと沖縄ブルーグラス、ジム・シューメイトとビル・モンローとアール・スクラッグスの出会い証言からフォギーマウンテンボーイズ結成へ、札幌ブルーグラス物語り#6「最終回」、丹沢サークル・ケンタッキー制覇ツアーリポートB、「KFC発祥の地とメランジオンの里」、洗足学園音楽大学「山田拓斗」ほか、日米ブルーグラス情報満載の40頁!!
  MS-3104 2014年2月号(通巻364号)\540-

 関東の重鎮バンド、ブルーサイド・オブ・ロンサム「in Oklahoma」のカバーストーリーほか、ノースカロライナってどんなとこ?「アール・スクラッグス生家訪問」、ジム・シューメイトとビル・モンローとアール・スクラッグスの出会い証言集、浪花米国南部系ルーツ音楽祭リポート、札幌ブルーグラス物語り#5「ニューグラスリバイバル来日」、ジュニア・シスクとジョー・マリンズの元ネタ集、丹沢サークル「ケンタッキー制覇ツアーリポート」A、日本ブルーグラス年表#72「1978-1979年」、大谷大学「名取綺更」ほか、日米ブルーグラス情報満載の40頁!!
  MS-3103 2014年1月号(通巻363号)\540-

 ジム・シューメイトとポール・ウォーレンに捧ぐ「フォギーマウンテンフィドル列伝」前編、アーニャ・ヒンクル日本紀行「ブルーグラスアクシデント北海道編」、佐藤コウスケ「ゴローショーとエンタメ」、丹沢サークル「ケンタッキー制覇ツアー@」、知っておきたい#6「ブルーグラス・スウィング」、馬渡 浩の札幌ブルーグラス物語りB、「ノースカロライナってどんなとこ?A」、ブルーグラス史観米国史#44「セシル・シャープとオリーブ・キャンベル」、洗足学園音楽大学「岩本歓喜」ほか、日米ブルーグラス情報満載の40頁!!
  MS-3102 2013年12月号(通巻362号)\540-

IBMA(WoB)2013リポート「ノースカロライナってどんなとこ?」、女子大生の見た「ワイドオープン・ブルーグラス」、タヒチクラブ「新春★浪花 米国南部系ルーツ音楽祭」、愛媛・朝倉ブルーグラスの25年、馬渡 浩の札幌ブルーグラス物語りA、知っておきたい...#5 「フラットピッカー達」、日本ブルーグラス年表#70「1978年」、3大学対抗!年忘れライブ酪農学園大学「花村彩音」ほか、日米ブルーグラス情報満載の40頁!!
  MS-3101 2013年11月号(通巻361号)\540-

 31年目の第1号、IBMA名誉の殿堂入りのセレモニーで「奇跡」を起こしたトニー・ライスのスピーチほか、第24回IBMAアワードショウ・リポート、マイク・コンプトン「ビル・モンローの魂」12月来日、ブルーグラス☆ポリスのデビューCD『BG★PC』、馬渡浩の札幌ブルーグラス物語り@、やぎたこ『I'll be home someday』、きたむらいづみ「彦根にアメリカーナ」、ハゥトゥプレイブルーグラス!その伍ほか、日米ブルーグラス情報満載の40頁!!
  MS-3012 2013年10月号(通巻360号)\540-

 やりました!通巻360号、購読してくれる皆さん、ボランティアで情報や記事、写真を提供してくれる皆さん、そんなダイハードなブルーグラスファンの皆さんのお陰で30年間、何とか持ちこたえました。これからいつまで頑張れるか、体力と根気の勝負ですかね、こうなると? ひきつづき皆さんのお引き立てを、何卒よろしくお願い致します。本当に、ありがとうございます!!
 記念すべき360号は、日本でデビューして、最年少でIBMA名誉の殿堂入りをしたトニー・ライス秘話のほか、1958年に結成されたイースト・マウンテン・ボーイズがIBMA特別功労賞を受賞するにあたって彼らの年表と紹介、そして日本の戦前・戦後における「洋楽」の受容についての特集記事、中学生ソフィア美玲キャタリナの「ウィザー・フィドル・コンテスト」参戦記、ハゥトゥプレイ・ブルーグラス#4「続アールの日」、最新トラッドグラス事情「レベル・レコード編」、コンサートリポート「mareka & Junji vs 三津谷組」、カーター・ファミリーとボブ・ディラン、東北大「荒川善行」、ネッシーエクスペディション37年目の渡米顛末記Dほか、日米ブルーグラス情報満載!!
  MS-3011 2013年9月号(通巻359号)\540-

フラットピッキンギターに魅せられた女性レベッカ・フレージャー、その初々しい半生を紹介したカバーストーリーのほか、クレイグ・ダンカン、ビリー・スミス、マイク・スコットらが女性陣ふたりを加え10月はじめに来日。同じ10月、ハンマーダルシマを初めて日本に紹介したカレン・アッシュブルックが来日するのを機に、「ハンマーダルシマ」の歴史と今特集。9月28日に「第4回六甲ブルーグラス・タイムズ」を主催する神戸大学の木村周平。「ハゥトゥープレイブルーグラス」シリーズ3回目になる最新号では、「シラブルで弾く」こととは? CD+DVDを発表した原さとし(bj)と竹内信次(m)のトイメンシャオ。ネッシーエクスペディション37年目の渡米顛末記Dほか、日米ブルーグラス情報満載!!
  MS-3010 最新2013年8月号(通巻358号)\540-

 「ハウトゥープレイ・ブルーグラス」特集として、ブルーグラス楽器奏法のつかみ方を「岸本一遥のケニー・ベイカーから学んだこと」や「アールの日」のリポートを軸に特集。そのほか、奥 和宏「アメリカン・ルーツミュージック、ディスクでたどるアメリカ音楽史」、全国サイマル放送一覧表とFMはしもと「しもちゃんの“Bluegrass”でナイト」、学生プロファイル#7は首都大学東京「山本南希」、人口16人の瀬戸内海での「斎島ブルーグラス」、ブルーリッジに本拠を置くマウンテン・フィーバー・レコード社、埼玉・狭山市の美食ブルーグラスレストラン「SOFT」、ネッシーエクスペディション37年目の渡米顛末記Cほか、日米ブルーグラス情報満載!!
  MS-3009 2013年7月号(通巻357号)\540-

 第26回マールフェスリポート」ほか、ジョージ・ジョーンズ追悼「カントリーソング」後編、ジェイコブ・シャープ「ミプソ」来日!、菅沼工房5弦フィドル製作記E最終回、井上 高とホームタウナーズ「50年前に活躍したプロのブルーグラスバンド」後編、学生ブルーグラス・プロファイル#6 北海道大学「兼平愛弓」、日本ブルーグラス年表#65「1977年」ほか、ネッシーエクスペディション37年目の渡米顛末記B、1911年ビル・モンローの生まれた日ほか、日米ブルーグラス情報満載!!
  MS-3008 2013年6月号(通巻356号)\540-

 北海道の八雲フェス特集のほか、ジョージ・ジョーンズ追悼「カントリーソング」前編、ブルーサイド・オブ・ロンサムと坂本愛江、「Tri Barrel(トライバレル)」尾崎博志、古橋一晃、河合徹三、知っておきたい#2「新進気鋭のマンドリニストたち」、菅沼工房5弦フィドル製作記D、井上 高とホームタウナーズ「50年前に活躍したプロのブルーグラスバンド」前編、学生ブルーグラス・プロファイル#5 名古屋大学「山田遼一」、日本ブルーグラス年表#64「1976-77年」ほか、日米ブルーグラス情報満載!!
  MS-3007 2013年5月号(通巻355号)\540-

「フェスティバル・シーズン到来号」として、ブルーグラスフェスの歴史とウィンターグラス2013リポート後編のほか、ブルーグラス・リズムギター上達の近道、サードタイムアウト「ブルーグラスる!?(Bluegrassed)」、知っておきたいブラザーデュオ一覧、ケンタッキーのモアヘッド州立大学ブルーグラス科を訪ねた川合くんのすばらしいリポート、ネッシーエクスペディション米国ツアー顛末記A、学生ブルーグラスプロファイル#4「米澤 望(酪農学園大)」、菅沼工房5弦フィドル製作記Cなど特集ほか。
  MS-3006 2013年4月号(通巻354号)\540-

 今月久々に来日、東海道をバンジョー行脚するビル・キースの大特集後編、ジェリー・ガルシアやライ・クーダーらとの逸話など、1963年のビル・モンローとブルー・グラス・ボーイズの重厚な写真をカバーに、ウィンターグラス2013リポート前編、ネッシー・エクスペディション米国ツアー記@、ブルーグラス・アルバム・バンド・リユニオン、マイク伊藤「留学のススメ」、ロストシティキャッツ・リユニオン、菅沼工房5弦フィドル製作記B、学生ブルーグラスプロファイル#3「森山亮治(大谷大)」などの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載!!
  MS-3005 2013年3月号(通巻353号)\540-

 4月に久々の来日、大阪、京都、名古屋、浜松、横須賀、東京でワークショップやコンサートをするビル・キースをカバーストーリーに、フルアルバム『Sailing Home』を発表し今月には全米ツアーをする女性トリオ、パイレーツ・カヌー、ハンク・ウィリアムズのセイクレッドソング解説、2012年年発表レコード総括、菅沼工房5弦フィドル製作記A、学生ブルーグラス断簡その壱「松本捺美(神大)と小形奈緒子(東北大)」などの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載!!
  MS-3004 2013年2月号(通巻352号)\540-

 ドブロのマイク・オルドリッジのカバーで追悼特集「ブルーグラスを変えたドブロ奏者」ほか、ブラザーデュオ秀作を発表した渡辺敏雄、かつてジューンアップル誌のスタッフだった菅沼利夫「5弦フィドルへの道@」、ラジオ関西「カントリーミュージック・トラベル」が今年20年、950回目を迎えているDJ阿部和則のリポート、1946年のブルーグラス誕生の年にオープリで出会った?ハンク・ウィリアムズとビル・モンローなどの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載!!
  MS-3003 2013年1月号(通巻351号)\540-

 アール・スクラッグスの右手の表紙写真にメイン特集は、村片和彦のアール・スクラッグス奏法解析「俺、アールやもん」と、先月号の50年前のフラット&スクラッグス『カーネギーホール』で「マーサ・ホワイト!」を叫んだ本人の当時のリポート「アール・スクラッグス異聞」ほか、市川慎一郎のボジョアギター“Slope D”「バンジョーキラー」修理リポート、若手ドブロ宣言「ドブロだって主役!」、60年前の1953年1月1日にアパラチア山中で息を引き取ったハンク・ウィリアムズの最後の1年ドキュメント、フットヒル・ドライブ「アメリカツアー記」などの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載!!
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