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   B.O.M.Newsletter #426
            2016年4月15日
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目   次

今月のサブさん特選   
新入荷リスト   
  ■ニュースレター#426 新入荷ダイジェスト
新入荷作品、詳細解説   
  ■ブルーグラス新入荷 
  ■インスト新入荷
  ■オールドタイム/フォーク新入荷
  ■カントリー/ロック&ポップ新入荷
      [マール・ハガード追悼]
  ■映像モノ新入荷
最近作/お勧め作、再入荷   
  ■月刊ムーンシャイナー特集/関連作品
  ■ブルーグラス最近作/お勧め作
  ■インスト最近作/お勧め作
  ■オールドタイム/フォーク最近作/お勧め作
  ■カントリー最近作/お勧め作
  ■お勧め発掘・編集最近作/お勧め作
  ■映像ものお勧め作
楽器関連作品   
  ■ギター
  ■バンジョー
  ■マンドリン
  ■フィドル
  ■ドブロ
楽器、その他……   
教則もの/ソングブックお勧め   
 緊急入荷   
定期刊行雑誌   
  ■バンジョー・ニューズレター誌
  ■ブルーグラス・アンリミテッド誌
  ■オールドタイム・ヘラルド誌
月刊『ムーンシャイナー』   
B.O.M.ご利用方法    




  急に「夏日」になろうかという今日この頃、花も緑も生き生きと、嬉しそうにユラユラとしている自然界の新学期。音楽を愉しむという、簡単そうなことが、なぜかドンドンと難しくなっていく世の中……、20世紀後半以来の溢れかえった情報に、ますます埋没していく感じって、分かりますか? そんな中、ジッとこらえて、自分にとってのホンモノ(人生の友)を探す旅は、とても楽しい。社会、というか世間、……に惑わされず、一緒に探しましょうよ...!? そんなものを見つけられれば、次世代にチョットでもいいものを残していけると思う。……押し付けられようと、どーであろうと、良いものはいい。よね!?

■月刊ブルーグラスジャーナル「ムーンシャイナー」
 最新4月号は世界一のフィドラー、ステュアート・ダンカンのカバーストーリーほか、日系フィドラー、アニー・スタニネッツ後編、フレットランド(有田純弘、鬼怒無月、竹中俊二)「フラットピッキンの限界へ……」、東 理夫のナッシュビルフリーウェイ登場!「第2回 古都鎌倉でブルーグラスミュージックを楽しむチャリティコンサート」、東京セイクレッドハープ月例会「歌いに来ませんか?」、ノルウェーから「オープン ストリング デパートメント」来日!!、第一世代ブルーグラス夢の座談会「Grassroots to Bluegrass」C「メルビン・ゴーインズ」、秋元 慎の「モンローズミュージックの軌跡」I、バンジョータブ「春が来た」、東北大学「橋詰和樹」ほか、日米ブルーグラス情報満載のブルーグラスだけの月刊誌です!
 発行33年目を迎えている月刊「ムーンシャイナー」定期購読は1年間(12冊)\6,300- 半年間(6冊)\3,450-。単冊\540-(+送料\78-)。定期購読は購読開始希望月をお知らせくだされば早速お送りします!! また情報提供、そしてご自由なテーマでのご寄稿など……、なにとぞムーンシャイナーにご協力を、よろしくお願いします!

■全国イベント・カレンダー
 以下、ムーンシャイナー誌4月号に寄せられたイベントのうち、ニューレター発行時に有効なイベントです。なお、ここに掲載するのは、個別バンドのライブでは来日および国内バンドの遠征ライブやツアー、ローカルではフェスやコンサートなど企画物イベントのみです。それ以外のライブやコンサート、全国各地の定期イベントなどは月刊ムーンシャイナー誌をご参照ください。

◆オープン・ストリング・デパートメント
 ノルウェイの素晴らしいブルーグラスを基調にした「The Flinge Music」と称する前衛グラス
4月20日(水)銀座、 ロッキートップ。w/ブルーグラスポリス
4月22日(金)高円寺、ムーンストンプ(03-3310-6996)
4月23日(土)千葉。詳細未定
4月24日(日)福岡、Art Space tetra(092-262-6560)
4月25日(月)大分、At Hall(097-535-2567)
4月26日(火)神戸、Helluva Lounge(078-331-7732)
4月27日(水)西宮、フォートワース(0798-39-1923)
4月28日(木)神戸、旧グッゲンハイム邸(078-220-3924)
◆やぎたこ
 CD『I'm Here』を発表したルーラルアメリカンなデュオ
4月20日(水)東中野、cafeじみへん090-9242-6183
4月22日(金)大和市、菩南座090-7704-4871
4月23日(土)各務原、6-21(0583-84-0129)
4月24日(日)京都予定
4月29日(金)名古屋、りとるびれっじ052-732-7210。withグレイトフルちょっと
4月30日(土)奈良、ディープサウスピッキンパーティ2016
5月1日(日)京都、第67回ダイムコンサート。やぎたこクリ
5月3日(火)岐阜、大黒058-265-8687
5月4日(水)福井県坂井市、森のめぐみ0776-72-3185
5月5日(木)石川予定
5月6日(金)高岡、ぼくの細道0766-63-5297
5月7日(土)新潟、Capotast(025-250-0290)
5月8日(日)飯田予定
5月14日(土)駒ヶ根、COUNTRY CAFE(0265-81-1166)
5月15日(日)長野、ロズベリー・カフェ026-266-0190
◆東京セイクレッド・ハープ
 19世紀、アメリカ南部に広まった図形音符唱法の月例集会
4月21日(木)池袋聖公会。19時
5月19日(木)池袋聖公会。19時
総合(問)http://tokyosacredharp.blogspot.jp/
◆4月29日(金)兵庫「2016 Sea Mountain」垂水、旧グッゲンハイム邸。11時、\2500-学生\1000-高校生以下無料。ブルーグラスとオールドタイム中心に多数。(問)佐々木070-5503-5867
◆4月30日〜5月1日(土、日)奈良「ディープ・サウス・ピッキン・パーティ2016」桜井、木材振興センターあるぼーる。13時、一般無料、バンド・エントリー\2000-宿泊予約\4500-(エントリーフォームhttp://dspp.jp/deepsoテント設置費は別途)。(問)塩田090-4764-3564、js3ohh@mahoroba.ne.jp
◆5月3〜4日(火、水)岩手「みちのくブルーグラスミーティング鴬宿(おうしゅく)」雫石町(問)mmmm@ga2.so-net.ne.jp
◆5月3〜4日(火、水)千葉「第41回千葉ブルーグラスフェスティバル」佐倉第三工業団地内大作緑地。出演エントリーは4月23日までに、cramp_1956_ken@yahoo.co.jp(金井)
◆5月3〜4日(火、水)京都「第22回丹後ブルーグラス&フォーク・フェス」京丹後市、小町公園野外ステージ。参加費\1000-、テント設置費別途(問)木村幸雄 yk.kimura0821@gmail.com
◆5月4日(水)愛知「鶴舞公園ブルーグラスミュージックフェス2016」名古屋市鶴舞公園奏楽堂前、12時〜16時、無料(投げ銭)ブルーグラス☆ポリス(東京)、Grassic Park(仙台)、uni'On top (京都)、∞ビート木魚(名古屋)、出前ちんどん『するめ』(京都)ほか。http://bluegrassnagoya.turukusa.com
◆The Ceremony for Shoji Tagawa “Forget You Not”
 昨年亡くなった田川昌二さんを懐う(おもう)会、神戸のシルクロードと西宮の壱服庵の共催。
5月5日(木)神戸、シルクロード(078-371-6747)14時〜17時
5月12日(木)西宮、壱服庵(0798-51-0210)
◆5月14〜15日(土、日)山梨「ジョン・グリック/井上太郎/山口さとし/井上ゆい子 ほか@マンモス・パウワウ ミュージック&キャンプフェス 2016」PICA富士西湖。ファミリーチケット\16,000-(問)ニーハイメディア03-5469-9318
◆5月14〜15日(土、日)兵庫「第34回宝塚春フェス」三田アスレティック079-569-0024(問)BOM0797-87-0561
◆5月20日(金)神奈川「Taro & Jordan ライブ レコーディング ショウ2016 ゲスト:いとうせいこう、アンディ・チア」横浜・サムズアップ(045-314-8705)。19時開場20時開演、前\3,000-
 今月のサブさん特選
  BCD-16614 LESTER FLATT & BILL MONROE『Live at Vanderbilt Univ.』CD(本体\3,100-)\3,348-

(Lester Flatt & Nashville Grass) Flint Hill Special/Lost All My Money/I'll Be All Smiles Tonight/Homestead on the Farm/Rawhide/Wabash Cannonball/Orange Blossom Special/Nine Pound Hammer/Get in Line Brother/The Fall Is a Lonesome Time for Me/I Know What It Means to Be Lonesome/Dig a Hole in the Meadow.
(Bill Monroe & Blue Grass Boys) Uncle Pen/Blue Moon of Kentucky/Used to Be.
(Lester Flatt & Bill Monroe)Will You Be Loving Another Man?/My Little Cabin Home on the Hill/Cryin' Holy Unto the Lord/Sally Goodin'/Mule Skinner Blues.
(Lester Flatt & Nashville Grass) Salty Dog Blues/Red Wing/Wreck of the Old '97/Martha White Theme/Cumberland Gap/Foggy Mountain Breakdown.

 1974年、ほぼ30年ぶりに公式録音、発表された偉大なビル・モンローとレスター・フラットのデュエットが2曲収められた歴史的なライブLP『Lester Flatt Live! Bluegrass Festival』、そのライブの全容を収めた2002年、ドイツのベアファミリー発表のCDアルバムである。LPの15曲と比べ全26曲が収められたライブから、当時のブルーグラスボーイズ(ケニー・ベイカーfd、ジェイムズ・モラットbj、ビル・ボックスgt、グレッグ・ケネディbs)、そしてナッシュビルグラス(ローランド・ホワイトから代わったばかりの15歳のマーティ・ステュアートmdのほか、カーリー・セクラーgt、ポール・ウォーレン、ケニー・イングラムbj、チャーリー・ニクソンdb、ジョニー・モンゴメリーbs)、それぞれが仕事としてボスを守りつつ、歴史的な瞬間を過ごしている様子が感じられるのも興味深い。
 ビル・モンローとフラット&スクラッグス、1946年と47年の2年間、チャビー・ワイズとハワード・ワッツを伴って「ブルーグラス」という、まったくあたらしい弦楽器アンサンブルをもった音楽様式を完成させたことは、皆さんご存知の通りです。そののち1948年早春、ビル・モンローとフラット&スクラッグスは別々のバンドで活躍、モンローは「ブルーグラスの父」として音楽的な深化を進めてジャズやクラシック界にまで進出する芸術音楽にする素地を作り、そしてフラット&スクラッグスは「ブルーグラス」をポップ音楽として世界に広めて多くの優秀なミュージシャンに道を与えた……といえるだろう。しかし両者は、1955年頃から狭量な理由で反目し合い没交渉となり、フラット&スクラッグスが喧嘩別れした1969年後もそのまま反目がつづいていた(アール・スクラッグスは1970年のビーンブロッサムに出演、さすがルイーズ? いち早くビジネス的には交流を再開している)。それが、1971年のあの日、あっという間に解消されたのだ。
 1971年6月19日、その日、インディアナ州ビーンブロッサムは異様な興奮に包まれていた。インディアナポリス空港から初めてアメリカに上陸したばかりのぼくもそこにいた。ビル・モンローとレスター・フラットがほぼ四半世紀ぶりに共演するという。そこに居合わせていながら、その歴史的瞬間をハッキリと認識したのは本作のLPが発売された1974年のことだった。1971年当時、それは大きな夢の中の一コマであったに過ぎない。ただ、マイク・シーガーやラルフ・リンズラーらが興奮の面持ちでテープレコーダーのあたりをグルグルと歩き回っていたのを、なぜか鮮明に覚えている。肝心のビルとレスターのデュエットがどんなだったか、ぼくのサイコー憧れのヒーローにもかかわらず、……覚えていない。
 とにかく1971年夏、ビルとレスターはデュエットし固い握手をした。それからはたびたびフェスで共演、当時の呼び物の一つとなった。そして1973年、ビル・モンローのフェスをライブ録音、レスターも参加したMCAのアルバム『Bean Blossom』が大ヒット、その返礼に翌1974年、レスター・フラットのバンダービルト大学(ナッシュビルにある米国有数の私大)でのライブ録音にビル・モンローが友情出演、ここで初めて、ビルとレスターのデュエットが収録されたのだ。

 ……ほぼ30年前、完璧なデュエットを演じたふたり、そののちの30年間の人生を感じさせるデュエットに(彼我ともに)何を思うだろう? ゆったりと座って、ジックリとふたりの偉人の共演ライブをお楽しみください。1971年6月から40年後の2011年6月号ムーンシャイナー誌(\540-)は、ビルとレスターの確執、そしてアールの位置や歴史的経緯、また当日に現場にいたローランド・ホワイトの証言など、「ビル・モンローとレスター・フラット〜確執と和解」という特集を組んでいるので、ぜひ参考にしてほしい。
 新入荷リスト
 ■ニュースレター#426 新入荷ダイジェスト
 (ブルーグラス)
  COMP-4664 FRANK SOLIVAN『Family Friends & Heroes』CD(本体\2,450-)\2,646-

 前作『Cold Spell』がグラミー候補となったカントリージェントルメン/セルダムシーンの伝統を継ぐ、現在のDCグラスのトップランナー、フランク・ソリバン&ダーティーキッチン最新作。あのデル・マッカーリーをテナーに迎えてロイ・オービソン(ジュリア・ロバーツ!?)の“Pretty Woman”から、ジョン・カウワンを迎えてジョン・デンバーの“Leaving On A Jet Plane”、またビル・モンロー・バンドのリードシンガーの定番ソング“Dark Hollow”ではサム・ブッシュとふたりだけの至福のマンドリンデュオ@key of "D"!ほか、IBMA最優秀バンジョー受賞のマイク・マンフォードや若手超絶フラットピッカー、クリス・ルケットをメンバー擁し、2014年IBMA最優秀インストグループ受賞のスーパーピッカー集団。DCグラスのモダングラスという伝統を見事に受け継ぐトップグループ、ぜひお試しあれ……!! ブルーグラス新入荷参照
  LDR-610 KATHY KALLICK BAND 『Foxhounds』CD(本体\2,450-)\2,646-

 これ以上にないトラッドグラスの典型フィドルイントロではじまるタイトル曲“Foxhounds”を1曲目に、女性トラッドグラスのトップランナー、キャシー・キャリック・バンドの最新作。ムーンシャイナー誌3月号と4月号の2ヶ月にわたって素晴らしいインタビューに応えてくれた日系フィドラー、アニー・スタニネッツ(デビューソロアルバムが人気!)が、フィドルはもちろん、キャシーとのデュオをはじめトラッド2曲でリードボーカルを担当するなどの大活躍、キャシーとアニーのためのアルバムのような超ホットでアーシーな女性トラッドグラス名作である。アニーのほか、トム・ベクニー(md)、グレッグ・ブース(bj,db)、ケアリー・ブラック(bs)。ブルーグラス新入荷参照
  MH-1650 LONESOME RIVER BAND『Bridging the Tradition』CD(本体\2,450-)\2,646-

 じつに軽快なサミー・シーラーのバンジョーがイントロする中、才人ブランドン・ブリックマン(gt)とともにリードボーカルを取る新メンバー、ジェシー・スマザーズ(md)の素晴らしく響くテナーボイス、そしてブルーグラスフィドルの王道をいく大ベテラン、マイク・ハートグローブ(fd)とバリー・リード(bs)の5人組、手慣れたサウンドのロンサム・リバー・バンド(LRB)最新作。トラッドグラス名曲、ボブ・ペイズリーの“Swinging Bridge”やカーター・スタンレー“Rock Bottom”の2曲、強烈なストレートブルーグラスやアパラチアントラッド編曲ほか、ウェロン・ジェニングスのヒット曲“Rose In Paradise”など、軽めにセッションドラマー、トニー・クリースマンのパーカッションやドラムスも取り入れた、曰く「アコースティックカントリー」でより幅広いマーケットを視野に入れている。ブルーグラス新入荷参照
  MFR-160318 RICE & MENZONE ALLIANCE『Something Out of the Blue』CD(本体\2,450-)\2,646-

 トニー・ライスの弟として、兄ゆずりのシュアーなフラットピッキンとそのライス流派リズムに高い評価を持つワイアット・ライス、その最新作はバンジョー奏者ダン・メンゾーンとの共演で、インストと、ラッセル・ムーアやドン・リグズビーら豪華ゲストの歌ものが半々の楽しいブルーグラス作品。フィドルに久々!ナッシュビルで「バイオリンショップ」を経営するフレッド・カーペンターをはじめ、マンドリンにはアダム・ステッフィ、ドブロにロブ・アイクス、そしてベースにはライス家の末っ子、ロン・ライスというお楽しみ布陣のライス流グラス。ブルーグラス新入荷参照
  ROU-9111 JOSH WILLIAMS『Modern Day Man』CD(本体\2,450-)\2,646-

 J.D.クロウのプロデュースで、現在はロンダ・ビンセント&ザ・レイジでギタリストとして活躍をつづけるジョッシュ・ウィリアムズの通算8枚目、前作『Down Home』から6年ぶりの最新作。ふたりのヒーロー、トニー・ライスを尊敬する楽器テクを持ち、キース・ウィットリーに私淑する味のあるバリトンボイスを持つジョッシュ、J.D.得意のグラスカントリーといったサウンドでカントリーブレークを狙うか? サム・ブッシュやシエラ・ハル、ロブ・アイクスやスコット・べスタル、アーロン・マクダリスら、ブルーグラスのトップミュージシャンたちにダグ・ジャーニガンのペダルスティールと、チョッと邪魔なドラムスをフィーチャーした、なぜかJ.D.が固執する!?ニューサウス風グラスカントリー作品である。ブルーグラス新入荷参照
  REB-1863 JOE MULLINS & RADIO RAMBLERS『Sacred Memories』CD(本体\2,450-)\2,646-(4月下旬入荷予定)

 ドリー・パートンが書き、リッキー・スキャッグスとシャロン・ホワイト夫妻とフラットロンサムの女性ふたりをゲストに迎えた素晴らしいタイトル曲ほか、バンドメンバー全員がすみずみまで音配りをして組み上げていく見事なバンドサウンドで聴かせる素晴らしい正統派ブルーグラスバンド、ジョー・マリンズ&レディオランブラーズの最新作は非常に質の高いブルーグラスゴスペル集。ブルーグラス新入荷参照
(インスト)
  MFR-160325 SECTION HOUSE『A Collection of Instrumentals』CD(本体\2,450-)\2,646-

 現在、ナッシュビル周辺にたむろする若手ブルーグラスのスーパーピッカーたち、高校生のときにシエラ・ハルと来日ツアーしたコリー・ウォーカー(bj)ほか、若者に絶大な人気を誇るマウンテンハートの核となるアーロン・ラムジー(md)と同バンドのドブロとベースを担当するジェフ・パーティン(bs,db)、同バンドにもいたジェイク・スタージェル(gt)、クレア・リンチ・バンドでマルチプレイヤーとして活躍をするブライアン・マクドウェル(fd)。シビアなオールドタイムフィドルチューンアレンジを立て続けに3曲ほか、オリジナルをはさんで「スーパーマリオ“Koopa's Road”」から“Foggy Mountain Breakdown”(key pf G-minor)まで、これほどまでに進化したブルーグラスのテクニックをお楽しみください。
  SFR-110 HOWDY FORRESTER & JOHN HARTFORD『Home Made Sugar and a Puncheon Floor』CD(本体\2,750-)\2,970-

 1985年のある日、ハウディが亡くなる1年前、ジョン・ハートフォードはバンジョーとカセットテープレコーダー、そして3x5のメモ帳をポケットにハウディ・フォレスターの家を訪ねた。その時に録音されたフィドル&バンジョーの貴重で素晴らしい記録だ。おそらく、こんなのに興味のある人は、米国でも数えるほどだろう。24頁の冊子には曲目の簡単な解説と、なんと!収録全20曲の楽譜が記されている。……つまり、そういうものだ。インスト新入荷参照
  NF-90611 FLETCHER BRIGHT & BILL EVANS with Special Guests NORMAN & NANCY BLAKE『Songs That Are Mostly Older Than Us』CD(本体\2,450-)\2,646-

 そんなジョン・ハートフォードもこよなく愛したテネシー州チャタヌーガの伝説的なフィドラー、フレッチャー・ブライトの見事なフィドルをフィーチャー、バンジョー博士として知られるビル・エバンズ、そしてフィドルチューンの研究家!?でもあるノーマンとナンシーのブレイク夫妻が10曲で参加した、とても品のあるフィドル集。フレッチャーのホットなボウイングとビルのコントロールの効いたバンジョーで、アーサー・スミスがリファイン、ハウディ・フォレスターらを通じて受け継がれたテネシーフィドルの伝統を見事に楽しませてくれる。インスト新入荷参照
  LEFT-2016 ANDY LEFTWICH『Instrumental Hymns』CD(本体\2,450-)\2,646-

 2001年にリッキー・スキャッグスのケンタッキーサンダーに加入以来、不動のフィドラー、アンディ・レフトウィッチ(36歳)の最新ソロ作品。2003年に発表したデビューソロ『Ride』につぐ第2作は、クリスチャン仲間であるジム・ブリットン(bj)やトラビス・オルトップ(gt)、ダリン・ビンセントやバイロン・ハウス(bs)ら、フツーのブルーグラスバンドをバックに、丁寧に敬虔なヒムをごく自然体で弾くシンプルでポップなフィドル集。インスト新入荷参照
  FF-160401 ザ・ストリング・バンド『ザ・ロスト・テープス』CD(本体\1,000-)\1,080-

 1980年代、狂乱バブルに向かう時代、ジャンルを問わず鳴り物としてのエイギョーが大阪でも盛んにあった時代、好きな音楽で、楽しいことして、喰っていける……!?と思ったかどーか? 3人の若者(長谷川光、秋元慎、ジミー赤沢)のキチョーな人生のひとコマを切り取ったテープ録音が発掘されたという。ムーンシャイナー誌5月号で当時の大阪の様子を含めた特集が予定されている。詳細解説はそののちに……。
(オールドタイム/フォーク)
  RCSI-1141 高田耕治『Ukulele Theme Park No.3、饗宴:夢弦の風』CD(本体\1,000-)\1,080-

 岡山出身で関西学院大学のブルーグラスナッツから、1972年のブルーグラス45として渡米したフィドラー、高田耕治。谷ゴローと並ぶ笑いのキャラクターとして関西のブルーグラスを大いに笑かせたのち愛知県で教職に就き、定年退職後にはじまったウクレレ三昧。バンジョー奏者でもあるルシアー、西貝 清さん制作のウクレレによるポピュラーソング集。詳細は後日。
  FF-160402 DECEMBER『Her Bright Smile Hunts Me Still』CD(本体\1,852-)\2,000-

 新潟県燕市の渡邉尚登、美枝子夫妻のデュオ、「ディセンバー」のデビューCDアルバム。1930年代のマーティンギター2本と1920年のベガ・チューバフォンバンジョーとともに、トラッドからカーターファミリー、オザークのフィドルチューンからリチャード・トンプソンまで、丁寧に創られた全16曲のオールドタイムソング集。詳細はムーンシャイナー特集などを経たのちに……。
(カントリー/ロック&ポップ)
   [マール・ハガード追悼]
  SONY509378 WILLIE NELSON & MERLE HAGGARD 『Django & Jimmie』CD(本体\2,450-)\2,646-

 去る4月6日、79歳で亡くなった最も偉大なカントリー歌手の一人、マール・ハガードが2015年にウィリー・ネルソンと共同名義でリリースした作品。ジャンゴ・ラインハルトとジミー・ロジャースへ捧げられたタイトル曲、ボブ・ディランの"Don't Think Twice, It's All Right" 、ジョニー・キャッシュへのトリビュート"Missing Ol' Johnny Cash" (featuring Bobby Bare)、アウトローカントリーらしく"It's All Going to Pot" (featuring Jamey Johnson)。まだまだ現役感ばりばりの様子に脱帽。
  BCD-15740 MERLE HAGGARD "Same Train a Different Time" CD\3,100-(\3,100-)\3348-

シンガー・ソングライターの父、ジミー・ロジャース・トリビュート盤としては最も有名なマール・ハガードの1969年作品(LP2枚組)に、1966年の1曲、1972年録音の2曲、そして1969年のセッションでオクラ入りした1曲の計4曲をプラスした全29曲である。
 新入荷作品、詳細解説
 ■ブルーグラス新入荷
  LDR-610 KATHY KALLICK BAND 『Foxhounds』CD(本体\2,450-)\2,646-

Foxhounds/So Danged Lonesome/I'm Not Your Honey-Baby Now/I'Ll Forgive You/Don'T Let Your Deal Go Down/Snowflakes/Sally Ann/Longest Day Of The Year/Roscoe/Tear Stained Letter/My Montana Home/Banjo Pickin' Girl/Kentucky Mandolin/In Texas.

 これ以上にないトラッドグラスの典型フィドルイントロではじまるタイトル曲“Foxhounds”を1曲目に、女性トラッドグラスのトップランナー、キャシー・キャリック・バンドの最新作。ムーンシャイナー誌3月号と4月号の2ヶ月にわたって素晴らしいインタビューに応えてくれたアニー・スタニネッツが、フィドルはもちろん、キャシーとのデュオをはじめトラッド2曲でリードボーカルを担当するなどの大活躍、キャシーとアニーのためのアルバムのような超ホットな女性トラッドグラス名作である。アニーのほか、トム・ベクニー(md)、グレッグ・ブース(bj,db)、ケアリー・ブラック(bs)。
 キャシーの超トラッドグラス風オリジナルのほかにカバーは、アニーの“Banjo Pickin' Girl”とかつてのバンドメンバーである故・アリソン・フィッシャーの書いた“Sally Ann”、オールドタイムフィドルチューン“Roscoe”、そしてシビアなトラッドグラスからマック・マーティンの“I'll Forgive You”とポップなノリのリチャード・トンプソン“Tear Stained Letter”、インストにはビル・モンロー“Kentucky Mandolin”、チャーリー・プール/フラット&スクラッグスの“Don't Let Your Deal Go Down”をドブロインストとしてカバーなど。
 1950〜60年代、シカゴのフォークブームの核となっていく「オールドタウンスクールオブフォークミュージック」などでの活動で知られたマウンテンダルシマー奏者の母ドロレス「ドディ」と、キャシーに最初のギターをプレゼントしたときドック・ワトソンのLPを付けたアマチュアギタリストの父ブルースの間に1952年に生まれたキャシー、シカゴで育ちながら、地元のジョン・ブラインやスティーブ・グッドマンらからソングライティングの影響を受けて10代から母とともにいろいろなクラブに出演したという。サンフランシスコ芸術大学(San Francisco Art Institute)に通いはじめてブルーグラスと出会っている。1975年、ローリー・ルイス、バーバラ・メンデルソン、ドロシー・バクスター、スー・シェラスキー(1977年のデビュー作では弟のポールに代わっている)とともにグッドオールパーソンズを結成、ベースを担当していた。そののち20年間、ギターとリードボーカルを担当してバンド(サリー・バン・メーターのドブロやジョン・ライシュマンのマンドリンなど)を率いている。1996年にキャシー・キャリック・バンドを結成している。
 1983年に自身が中心になったグッドオールパースンズのアルバム『I Can't Stand To Ramble』以来、ローリー・ルイスとのコラボ2枚を含めて、本作が記念すべき20枚目のアルバムとなる。女性トラッドグラスの第一人者として、ブレない素晴らしい経歴とその高い音楽性は、さすが先進のサンフランシスコ、東南部の商業的に成功した女性ブルーグラスとは一線を画した真摯でディープなブルーグラスをお楽しみあれ。
 ……それにしてもアニー・スタニネッツ、現在ロッド・スチュワートとツアーする28歳の彼女、その若い熱さ、それはニューヨークのマイケル・デイブズにも通じる、かなり向こう見ずな、つまりアーリーブルーグラスが持っていた「熱」を感じることのできる、21世紀の若者にしては稀有……なのか、今後つぎつぎに現れるのか? ここまで技術的に突き抜けたブルーグラスの、今後のとても大きな示唆をはらんでいるように思う。その真実は、つまみ食いのyoutubeなんかでは絶対に分からないのだが……!?とても楽しみなのだ!!
  COMP-4664 FRANK SOLIVAN『Family Friends & Heroes』CD(本体\2,450-)\2,646-

Pretty Woman/Mask, Snorkel, and Fins/The Fishin' Song/You Don't Write/I Am a Rambler/Cazenovia Casanova/Mexico/Dark Hollow/Put Me in Your Pocket/I Still Miss Someone/When the Leaves Turn Brown/Leaving On A Jet Plane/Wayfaring Stranger/Are You Missing Me.

 前作『Cold Spell』がグラミー候補となったカントリージェントルメン/セルダムシーンの伝統を継ぐ、現在のDCグラスのトップランナー、フランク・ソリバン&ダーティーキッチン最新作。あのデル・マッカーリーをテナーに迎えてロイ・オービソン(ジュリア・ロバーツ!?)の“Pretty Woman”から、ジョン・カウワンを迎えてジョン・デンバーの“Leaving On A Jet Plane”、またビル・モンロー・バンドのリードシンガーの定番ソング“Dark Hollow”ではサム・ブッシュとふたりだけの至福のマンドリンデュオ@key of "D"! インスト“Cazenovia, Casanova”でフランク自身はフィドルに回り、サム・ブッシュ(md)とジェリー・ダグラス(db)をフィーチャー、もう一曲のインスト“When the Leaves Turn Brown”はロニー・マッカーリーとのツインマンドリン。そのほか、従兄弟のテレサ・ミシェルの素晴らしいボーカルをフィーチャーした“I Still Miss Someone”やライトクラストダウボーイズのW.リー・オダニエル作のジミー・ロジャーズ風名曲“Put Me in Your Pocket”などの美しいカントリーソング、また自作のレゲェ“Mask, Snorkel, and Fins”のハッピーなアレンジや、従兄弟タイ・スミスと共作したというトーキングブルース曲“Fishin' Song”におけるゲストのジム・ハーストの強烈なリードギター、なんとラス前には、亡くなった母親ロリーンの力強いボーカルとデュオする“Wayfaring Stranger”、そして最後には才女メガン・マコーミック(彼女も従兄弟!!)。
 IBMA最優秀バンジョー受賞(2013)のマイク・マンフォードや若手超絶フラットピッカー、IBMAモメンタム最優秀器楽奏者受賞(2013)のクリス・ルケットをメンバー擁するスーパーピッカー集団。のDCグラスのモダングラスという伝統を見事に受け継ぐトップグループとして2014年にはIBMA最優秀インストグループ受賞に輝いている。2015年にはWAMMY(ワシントンDC地区音楽協会)アワードで9部門にノミネート、8部門の最優秀賞を獲得している。
 リーダーのフランク・ソリバン(39)はサンフランシスコの東約100マイルのカリフォルニア州モデスト出身、子供の頃から父の影響でフィドルとバンジョーを弾きはじめ、高校でチェロを学びカリフォルニア代表オーケストラに選ばれ、1995年に大学でアラスカに移住してからもアラスカ大学シンフォニーの首席バイオリンを努めつつ、フィドルとマンドリン、ギターを教えながらアラスカのトップグループ、ベアフットブルーグラスを育てている。1996年にはダグ・ディラード・バンドに参加、2002年にはソロアルバム『I Am a Rambler』を発表、グルメシェフであり、かつハンターで釣り人という。2003年から6年間、ビル・エマーソンが立ち上げた米海軍軍楽隊のカントリーカレントに所属したのち、2009年に自身のバンド、ダーティーキッチンをマイク・マンフォードとクリス・ルケットとともに創設、2010年にセルフタイトル作『Frank Solivan & Dirty Kitchen』を自費制作発表。そののち、コンパスレコードから『Cold Spell』(2013)、『On the Edge』(2014)を発表、本作が4枚目である。フランクは昨年、ジェリー・ダグラスのアールズ・オブ・レスターのトラも経験している。
 フランクにとってこの作品はおそらく、単なるファミリー&フレンズを超えた特別な作品だろう。IBMAのWOBに参加した多くの日本人の記憶に残るカリフォルニアブルーグラス協会(CBA)のホスピタリティスイートで無料のビールをくれたり世話したりしてくれた立派な髭のフランク・ソリバン・シニアを父に、日本ではまだまだ知られていないが、アラスカとカリフォルニアのブルーグラスコミュニティですばらしい家族や友人らの愛情に包まれて育ったであろうスーパーピッカー、フランク・ソリバンの気持ちの一杯こもった、楽しいニューグラス作品。
  REB-1863 JOE MULLINS & RADIO RAMBLERS『Sacred Memories』CD(本体\2,450-)\2,646-(4月下旬入荷予定)

When the Sun of Life Goes Down/All Dressed Up/We Can Sing/Oh Lord/Sacred Memories/He's Gettin' It Done/I Hope We Walk the Last Mile Together/The Same Old Dipper/ Know What I KNow/The First Word in Heaven Is He/The Armor of My God/Will the Circle Be Unbroken.

 ドリー・パートンが書き、リッキー・スキャッグスとシャロン・ホワイト夫妻とフラットロンサムの女性ふたりをゲストに迎えた素晴らしいタイトル曲ほか、バンドメンバー全員がすみずみまで音配りをして組み上げていく見事なバンドサウンドで聴かせる素晴らしい正統派ブルーグラスバンド、ジョー・マリンズ&レディオランブラーズの最新作は非常に質の高いブルーグラスゴスペル集。
 最後の曲“Will the Circle Be Unbroken”は、ジョーの見事なアレンジとリードで、通常知られる1972年のマザーメイベルとニッティ・グリティ・ダート・バンド経由のカーター・ファミリー版(1933)とは違う、1907年に詞エイダ・ハバーションと曲チャールズ・ガブリエルに書かれたオリジナルのバースとコーラスを基に(ちなみに1936年のモンローブラザーズもこちらバージョン)、サザンゴスペルチームとして成功したジ・アイザックスのレベッカ(テナー)とソニヤ(ハイバリトン)、そしてベン(ベース)との見事なアカペラカルテットで聴かせる。そのほか、カントリーシンガー、ドン・ウィリアムズの“We can Sing”や、ポール・ウィリアムズことポール・ハンフリー“I Know What I Know”、そしてビリー・スミス“The Armor of My God”など、見事なブルーグラスゴスペル集にしている。
 ジョーのスクラッグス/レノ伝統を踏襲しつつ深いテイスト(機械的ではないタイミングから生まれたグルーヴとトーン)を持つバンジョーに、創設メンバーであるローカルミュージシャンながらモンロースタイルのタイミングにときおり今風若者を思わせるテイストさえ聴かせるマンドリン奏者のマイク・テリー、ジェラルド・エバンズのバンドから2013年に移籍、これがレディオ・ランブラーズでの2枚目となるデュアン・スパークス(偉大なラリーとの親戚関係はない)、ロンダ・ビンセントのザ・レイジやジョッシュ・ウィリアムズ・バンドから2013年に移籍したランディ・バーンズのベース、そしてジェシー・マクレイノルズのバンドにケニー・ベイカーが紹介したという経歴を持つ素晴らしい若手フィドラーでクイックシルバーにも在籍(昨年の名作『In Sessions』にも参加している)、はソロアルバム『The Past Is Present』(在庫あり!\2,646-)が素晴らしいジェイソン・バリーが本作から参加している。
 クイックシルバーやデイリー&ビンセントのようなエンタメ風押しつけがましさはなく、サラッとしつつツボを心得たあたり、ジュニア・シスクとのクラシックブルーグラスに捧げた大名作!『Hall of Fame Bluegrass!』(2013年作、\2,646-)を成したジョー・マリンズのブルーグラスへの深い思いを感じる。DJでフィドラーだった父親ポールらとのトラディショナル・グラスで活躍後、ラジオ局を買収して地元に密着したバンドを結成、ローカルミュージシャンたちを見事にトップクラスのバンドに育て上げたものの、本来は地元優先のオリジナルメンバーたちには舞い込んでくる仕事が多すぎたのか、ここ3年でマイクを除いてツアーもできるメンバーに交代していったのだろう……。テナーボイスも素晴らしいジョー・マリンズという才能が、じっくりと楽しめるすばらしい作品だ。
  MFR-160318 RICE & MENZONE ALLIANCE『Something Out of the Blue』CD(本体\2,450-)\2,646-

Lonesome Highway/Wake Up Call/I Know What It Means To Be Lonesome/Grey Rain/Big Black Wheels/Cutting The Chords/Another Town/Five Play/Faith, Hope, And Love/Beating Around The Bush/I'll Sail My Ship Alone/Turnagain.

 トニー・ライスの弟として、兄ゆずりのシュアーなフラットピッキンとそのライス流派リズムに高い評価を持ち、常にブルーグラスとかかわり続けるワイアット・ライス、その最新作はバンジョー奏者ダン・メンゾーンとの共演で、インストと豪華ゲストの歌ものが半々の楽しいブルーグラス作品に仕上がっている。フィドルに久々!ナッシュビルで「バイオリンショップ」を経営するフレッド・カーペンター(1982年、トニー・ライス・ユニットの名作『Backwaters』でワイアットとバンドメイトだった)をはじめ、マンドリンにはアダム・ステッフィ、ドブロにロブ・アイクス、そしてベースにはライス家の末っ子、ロン・ライスというお楽しみ布陣。
 一曲目のラッセル・ムーアとデイル・アン・ブラッドリーという、iBMA最優秀男女ボーカリストの共演にETSUのダン・ボナーが加わった素晴らしいトリオコーラスが楽しめる"Lonesome Highway"はドナ・ヒューズの作品(ラッセルはもう1曲、ソロを歌っている)。ドン・リグズビーのテナーボイスが絶好調なスタンダード、"I Know What It Means To Be Lonesome"(この曲はトニーが1976年にデビッド・グリスマン・クインテットでの来日公演で歌ったもので、トニーから譲られた録音テープでワイアットが学んだのだという)。トニー・ライス・クローンとも言われるリチャード・ベネットはドン・リグズビーとニューサウスの再演を思わせるトム・T.ホールのキャッチ―な"Another Town"(ジョッシュ・ウィリアムズが最新作で取り上げている)など。
 昨年秋、亡くなったビル・キースの名曲、"Beating Around the Bush"のほか、6曲はダンのオリジナルインスト。クリアなトーンとタッチでステリング・バンジョーを見事に操るダンは、北部マサチューセッツ州のダッドリー出身、1980年代から北部を中心に活躍したトラバーホローで19年間在籍。アパラチアとは縁遠い土地で独特のバンジョー美学を築いてきたと言う。
 ライス家の長男ラリー・ライスは2006年に57歳で亡くなり(マンドリン奏者としてまたシンガーソングライターとして弟たちと素晴らしいソロ作品群を残している。1960年代後半のフォークからウエストコーストを体現したそんな1986年以降のソロ作品5枚からのベストCD集『If You Only Knew... The Best of Larry Rice』は、チョーオススメです!)、次男トニーはご存知のように歌えず、弾けず、経済的な困窮にあるという中、ワイアットとロンが元気なところを見せている。
 そんなワイアットのギターは、兄トニーとラリーを支えてきた控え目なタッチが、きっちりとライス流儀のフラットピッキン伝統を継承、その奥床しさが日本人的心情にもすっきりとマッチしてブルーグラスアンサンブルの中に自然に溶け込んでいるように感じる。
  ROU-9111 JOSH WILLIAMS『Modern Day Man』CD(本体\2,450-)\2,646-

Queen Of The County Fair/Modern Day Man/The Great Divide/Girl From The Canyon/Let It Go
Another Town/Mordecai/Prodigal Son/Lonesome Lesson Learned/God's Plan/Always Have, Always Will/Sweet Little Boy.

 完全引退を宣言したJ.D.クロウとエンジニアのスティーブ・チャンドラーのプロデュースで、現在はロンダ・ビンセント&ザ・レイジでギタリストとして活躍をつづけるジョッシュ・ウィリアムズの子供時代の3枚を含む通算8枚目となる、前作『Down Home』から6年ぶりの最新作。ふたりのヒーロー、トニー・ライスを尊敬する楽器テクを持ち、キース・ウィットリーに私淑する味のあるバリトンボイスを持つジョッシュ、J.D.得意のグラスカントリーといったサウンドでカントリーブレークを狙うのか? 1970年代前半にJ.D.がニューサウスでトニー・ライスとスターデイキング社に録音した『J. D. Crowe & the New South』、そして1979年にキース・ウィットリーと録音した『My Home Ain't in the Hall of Fame』と同じく1982年『Somewhere Between』と同様、サム・ブッシュやシエラ・ハル、ロブ・アイクスやスコット・べスタル、アーロン・マクダリスら、ブルーグラスのトップミュージシャンたちにダグ・ジャーニガンのペダルスティールと、チョッと邪魔なドラムスをフィーチャーした、なぜかJ.D.が固執するニューサウス風カントリーサウンド作品である。
 1980年ケンタッキー生まれ、小学6年生、12歳だった1993年、クリス・シーリやマイケル・クリーブランド、コディ・キルビーらとIBMAアワードショウで「Bluegrass Youth All-Stars」として衝撃のデビューを飾ったときからブルーグラス界ではずっと注目されてきたジョッシュ。8歳でアリソン・ブラウンからバンジョーレッスンを受け、10歳で自身のバンド結成、11歳でファーストアルバム発表。1998年にはケンタッキーに移ってきたクリス・シーリとバンド活動をしている。高校3年でシカゴのスペシャル・コンセンサスにマンドリンとフィドルで参加、そのまま卒業後も正式に加わりプロとしてのキャリアがスタート。2003年から2007年まで最初のロンダ・ビンセント&ザ・レイジに参加、2004年には高い評価を受けたソロ『Lonesome Highway』を発表するも、その間にアルコールとドラッグにおぼれザ・レイジを脱退、というかおそらくクビ。それでも2008年、ヒーローであるトニー・ライス・ユニットにに誘われマンドリン奏者として参加、同時に自身のバンドを立ち上げ、この年から3年連続でIBMA最優秀ギター奏者を獲得、2010年にはもう1枚の素晴らしいアルバム『Down Home』を発表、ジョッシュ・ウィリアムズ・バンドが最優秀新人賞も獲得するという絶頂期を迎えている。しかし同時にメタンフェタミン中毒(覚せい剤)で体はボロボロ、「死に向かっていた」と本人。しかしすべてを失いかけたときリハビリを決意、入院中に初めての子供を授かるというニュースを聞いて、それから完全に立ち直ったという。
 まさしく、もうひとりのヒーロー、キース・ウィットリーと同様の運命をたどりかけたものの無事生還、2012年には再びロンダ・ビンセント&ザ・レイジに参加、この6年間はクリーンだという。そして創ったアルバムが本作である。無名のブルーグラス小僧からカントリーの大スターにはなったものの命を失ったキース、またあれほどの才能を持ちながら不遇な晩年を過ごしているトニー、ミュージシャンに限らず、アメリカの激しい社会の浮き沈みを身をもって経験したジョッシュ、リハビリから立ち直った初アルバムとなる。
  MH-1650 LONESOME RIVER BAND『Bridging the Tradition』CD(本体\2,450-)\2,646-

Anything To Make Her Mine/Rocking of the Cradle/Boats Up The River/Rock Bottom/Rose In Paradise/Showing My Age/Old Swinging Bridge/Mirrors Never Lie/Thunder and Lightning/Waiting On My Heart To Break/Runnin' From The Blues/Real People.

 じつに軽快なサミー・シーラーのバンジョーがイントロする中、才人ブランドン・ブリックマン(gt、昨年、女性ふたりとのトリオ、アンティーク・パーシュエイジョンによるカーターファミリー集『Don't Forget Me Little Darling』が評判)とともにリードボーカルを取る新メンバー、マンドリン奏者でもあるジェシー・スマザーズの素晴らしく響くテナーボイス、そしてブルーグラスフィドルの王道をいく大ベテラン、マイク・ハートグローブ(fd)とバリー・リード(bs)の5人組、手慣れたサウンドのロンサム・リバー・バンド(LRB)最新作。
 トラッドグラス名曲、ボブ・ペイズリーの“Swinging Bridge”とカーター・スタンレー“Rock Bottom”の2曲、強烈なストレートブルーグラスやオールドタイムバラッド“Boats Up the River”(英国BBCの「Transatlantic Sessions」でダーク・パウェルとサム・ブッシュがデュオしてるよ)などアパラチアントラッドを含むほか、ウェロン・ジェニングスのヒット曲“Rose In Paradise”など、軽めにセッションドラマー、トニー・クリースマンのパーカッションやドラムスも取り入れた、曰く「アコースティックカントリー」でより幅広いマーケットを視野に入れている。
 1991年に発表した『Carrying the Tradition』で、それまでのブルーグラスと一線を画した、タイトル通りのあたらしいブルーグラス伝統を提示、サードタイムアウトとともに、いわゆるブルーリッジブルーグラスのトップランナーとなったLRB。その頃から、全米における「ブルーグラス」の認知度は徐々に上昇、2000年の映画『オーブラザー』のサントラの大ヒットによるブームでマーケットが拡大した……と思われたものの、21世紀の若者マーケットとは必ずしも相容れず、営業的には苦戦をつづけるブルーリッジ系ブルーグラス。前作『Turn On Dime』からの“Her Love Won’t Turn On A Dime”がヒット、昨年6月にブルーグラスチャート1位となったあとの本作、バンドリーダーのサミー・シーラーの手腕が問われるところだろう。
 ■インスト新入荷
  MFR-160325 SECTION HOUSE『A Collection of Instrumentals』CD(本体\2,450-)\2,646-

Shakin' Down The Acorns/Dance All Night/Snowflake Reel/Veil of Questions/A Lost Partner's Pomenade/Pouches/Paddy On The Turnpike/Rat king/King & Water/Koopa's Road/Foggy Mountain Breakdown.

 次から次へと、本当にすごいピッカーたちが次々と現れる。それを一過性の驚きとするか、それとも心底、彼らのミュージシャンシップに共鳴するか? それはリスナーであるわれわれの問題だ。youtubeでつまみ食いしても、ただただそのテクにあ然とするだけだが、こうしてバンドを正式に組み、アルバムを発表してくる彼らの音楽には、きちんと正面から向き合いたいものだ。1970年代には姿を消していったというセクションハウス(鉄道保線作業員宿舎)――それぞれ別のバンドやプロジェクトで活躍する者たちが集まったという意味だろうか――をバンド名にした20代のジャム仲間のスーパーピッカーたち。正直にあるがまま、曰く「何が起ころうとOK!!」というメンタリティーで録音されたという若者たちの「素」のブルーグラスだろう。
 高校生のときにシエラ・ハルと来日ツアーし、のちにリッキー・スキャッグス・バンドでも活躍したコリー・ウォーカー(bj)、2007年以来、若者に絶大な人気を誇るマウンテンハートの核となるアーロン・ラムジー(md)、クレア・リンチ・バンドでマルチプレイヤーとして八面六臂の活躍をするブライアン・マクドウェル(fd)、マウンテンハートからシエラ・ハルをはじめ数々の若手バンドでキャリアを積み現在はミッシー・レインズのニューヒップやブラッド・リー・フォーク・バンドなどで活躍する須田ギターの愛用者ジェイク・スタージェル(gt)、そしてボリュームファイブから現在はマウンテンハートに在籍、ドブロとベースを担当するジェフ・パーティン(bs,db)。
 ブルーグラスピッカーの場合、若くても彼らはただの凄いテクニシャンだけじゃない。なぜなら、これほどまでに進化したブルーグラスのテクニックはすべてルーツがあり、伝承される中から生まれているのだから……。この若手スーパーバンド、「セクションハウス」だって最初の3曲は見事なオールドタイムフィドルのアレンジ、そしてオリジナルをはさんで「スーパーマリオ“Koopa's Road”」から“Foggy Mountain Breakdown”(key pf G-minor)まで、各人の本当の技量はアルバムを通して傾聴してみなければ分からない。
  SFR-110 HOWDY FORRESTER & JOHN HARTFORD『Home Made Sugar and a Puncheon Floor』CD(本体\2,750-)\2,970-

Dugler with a Shoefly On/McKinley/Home Made Sugar and a Puncheon Floor/Arthur Smith's Twinkle Little Star/Stump Tail Dog/Uncle John Wills's Lost Indian/Still on the Hill (Sells Brothers Circus Rag)/Tumbling Creek Liza Jane/Ladies in the Ballroom/Going Across the Sea/Cotton Eyed Joe/Sugar in the Gourd/Possum up a Gum Stump/Balance All/Paddy on the Turnpike/Polly Put the Kettle On/Secesh/Lady of the Lake/Going Uptown/Bitter Creek.

 ナッシュビルのフィドル界の重鎮、その人柄ともちろん、その卓越した技術で尊敬されたハウディ・フォレスター(1922-1987)。その彼を尊敬するひとり、ジョン・ハートフォード(1937-2001)が遺したハウディとの貴重なフィドル&バンジョー録音の数々。ハウディが、主に大叔父であるボブ・ゲイツ(1873-1952)のほか、さまざまな人たちから学んだオールドタイムフィドルの数々を、次々と20曲、ジョンのリクエストで演奏していく。
 ハワード・ウィルソン「ハウディ」フォレスターは、ナッシュビルの西約100kmほどのヒックマン郡のフィドラーの家系!?に生まれたものの、11歳のときリウマチ熱で何か月もベッドに寝たきりになっているときにフィドルを弾きはじめたという。1930年代半ば、家族がナッシュビルに引っ越してから兄たちとバンドを組み演奏をはじめたという。1938年、「バガボンズ」というバンドに参加、オープリの仕事をはじめたという。バガボンズのメンバー、ヘラルド・グッドマンとともに新バンド、「テネシーバレイボーイズ」を結成、翌1939年に彼とヘラルドはオクラホマ州タルサのラジオショーに誘われる。おそらくその人柄を表している「ビッグハウディ」という愛称をつけたのもヘラルドだという。おそらくそこで、すでにずば抜けた技術を持っていたものの、当時人気絶頂だったウエスタンスウィングの神髄に触れたのかもしれない。また当時17歳だったハウディはそのラジオショーで同い年のウィリーン・ラッセル(のちのビリー「サリーアン」フォレスター)とコンビを組み、ついでにデートを重ねるようになり結婚している。1942年冬、ふたりでナッシュビルに戻り、テントショウなどで演奏しているときに知り合ったビル・モンローのバンドからアート・ウートンが召集されたために1943年、ブルーグラスボーイズに妻とともに参加する。しかし同年春にはハウディも海軍に召集され、戦時法で約束された退役時には元に戻るという約束の下、妻サリーアンをバンドに残して出征、1945年12月にバンドに戻っている。ちなみに、ハウディの召集を聞き、喜び勇んでフロリダからバスに飛び乗ったのは(1915-1996)チャビー・ワイズ。またハウディが退役してバンドに戻って来る1週間前にブルーグラスボーイとなったのはアール・スクラッグスで、フォレスター夫妻は翌1946年3月末まで、いわゆるオリジナルブルーグラスバンドの一歩手前に参加していたことになる。
 1946年4月、フォレスター夫妻はテキサス州ダラスに向かい、そこでジョージア・スリム・ルットランドのウエスタンスウィングバンド、「テキサスラウンドアップ」に参加、フィドル大名曲のひとつ“Rutland's Reel”を書いている。1947年、ひとり息子ボブが誕生、妻サリーアンは演奏活動を減速、1949年ふたたびナッシュビルに戻ってからはハウディのみが音楽をつづけ、サリーアンは社会保障局に勤務。1950年、カウボーイ・コーパスのバンドに参加、翌1951年には1964年に退団することになるロイ・エイカフのスモーキーマウンテンボーイズに参加、そののちはナッシュビルの大手、エイカフ・ローズ・アーティスト社で役員を務めている。
 ブルーグラスにとっては、1951年10月24日、“'Tis Sweet To Be Remembered”をはじめ、“I'm Gonna Settle Down”、“Over The Hills To The Poorhouse”、そして“Earl's Breakdown”など全8曲を録音、翌1952年11月9日にベニー・マーティンを迎えて弾けてしまうフラット&スクラッグスの絶頂期の一歩手前で、そのアンサンブル手法を確立させている。また1983年、ケニー・ベイカーとの共作『Red Apple Rag』も発表している。“Twinkle Little Star”が基になっているとはいえ、“Earl's Breakdown”の流麗さと見事なアドリブ感覚、その高度な技術と感覚はナッシュビル・フィドラーの尊敬を集めるのも無理はない。クラシックではクライスラーを愛聴していたと言い、その左腕の角度はフィドラーにしては美しいものだ……!?
 おそらく、ベニー・マーティンと並ぶジョンのフィドルアイドルであろうハウディとは、何度も何度もジャムを重ねたのであろう、じつにピッタリと呼吸が合う……が、もちろん中には初めて合わせるものもある……が、それでもフィドル&バンジョーのグルーヴは守られていく。わたしの積年の考えだが、スクラッグス・スタイルのスリーフィンガーグルーヴをマジで創ろうと思うなら、オールドタイムフィドルとのデュオ、その中でフィドルのボウイングに合わせようとする「溜め」が、あのスクラッグスの、突っ込むようでいてほんのチョッとレイドバックするロールの秘密なのかもしれない。
 1985年のある日、ハウディが亡くなる1年前、ジョン・ハートフォードはバンジョーとカセットテープレコーダー、そして3x5のメモ帳をポケットにハウディ・フォレスターの家を訪ねた。その時に録音されたふたりの息遣いが感じられるフィドル&バンジョーの貴重で素晴らしい記録だ。しかし……おそらく、こんなのに興味のある人は、米国でも数えるほどだろう。ナッシュビル出身のチャンピオンフィドラーで多くのフィドル教則物も発表しているジム・ウッドをはじめ、ミドルテネシー州立大学のポピュラー音楽研究所の素晴らしい仕事で(エライっ!!)、24頁の冊子には曲目の簡単な解説と、なんと!20曲の楽譜が記されている。……つまり、そういうものだ。……なお、一般のフィドルファンの方には、同研究所から発表されている“Rutland's Reel”を含むハウディ・フォレスターのデビューソロLPの復刻CD『The MGM Recordings』(\2,646-)をお勧めする。
  LEFT-2016 ANDY LEFTWICH『Instrumental Hymns』CD(本体\2,450-)\2,646-

Glory to His Name/Heavenly Sunlight/In the Garden, Wonderful Peace/My Jesus, I Love Thee/How Great Thou Art/Satisfied/Grace Greater Than Our Sin/How Deep the Father's Love for Us/Be Thou My Vision/When We All Get to Heaven/Great Is Thy Faithfulness/Amazing Grace.

 2001年にリッキー・スキャッグスのケンタッキーサンダーに加入以来、不動のフィドラー、アンディ・レフトウィッチ(36歳)の最新ソロ作品。2003年に発表したデビューソロ『Ride』につぐ第2作は、クリスチャン仲間であるジム・ブリットン(bj)やトラビス・オルトップ(gt)、ダリン・ビンセントやバイロン・ハウス(bs)ら、フツーのブルーグラスバンドをバックに、丁寧に敬虔なヒムをごく自然体で弾くインスト集。
 ドブロのロブ・アイクスと、ナッシュビルの大ベテランのベーシスト、デイブ・ポメロイのトリオによるインストユニット、スリーリングサークルでは創作とアドリブを主体に未知のアンサンブルを提示、マンドリンがメインだったアンディは『Three Ring Circle』と『Brothership』の2枚のアルバムを発表したが、ここでは敬虔なクリスチャンという姿勢で、超有名曲を随所にはさみながら、真摯に神への賛歌を奏でる。リッキー・スキャッグスの娘婿として穏やかなクリスチャン生活を送っているのだろうアンディ。アーティスティックな衝動をシンプルなメロディに閉じ込めることによってファンシーではないが滋味深い演奏を聴かせる。ブルーグラスフィドラーの歌い方や息遣いの基本を知ることができる作品でもある。
  NF-90611 FLETCHER BRIGHT & BILL EVANS with Special Guests NORMAN & NANCY BLAKE『Songs That Are Mostly Older Than Us』CD(本体\2,450-)\2,646-

Glory in the Meetinghouse/Blake's March/Berkeley Shanghai/Elzic's Farewell/Sugar Tree Stomp/Norman and Nancy/Hannah in the Springhouse/Snowbird in the Ash Bank/Kennedy Rag/Bb Hornpipe Medley/Old Ebenezer Scrooge/Cluck Old Hen/Heart of the Heartland/Brilliancy/American Rifle Team Hornpipe/Whiskey Before Breakfast.

 すごい84歳、ジョン・ハートフォードもこよなく愛したテネシー州チャタヌーガの伝説的なフィドラー、フレッチャー・ブライトの見事なフィドルをフィーチャー、バンジョー博士として知られるビル・エバンズ、そしてフィドルチューンの研究家!?でもあるノーマンとナンシーのブレイク夫妻が10曲で参加した、とても品格!?のあるフィドル集。フレッチャーの年齢を感じさせないホットなボウイングとビルのコントロールの効いたバンジョーで、アーサー・スミスがリファイン、ハウディ・フォレスターらを通じて受け継がれたテネシーフィドルの伝統を見事に楽しませてくれる。
 ビル・モンローのバンドにレスター・フラットとアール・スクラッグスが加入し、とんでもなくあたらしい音楽をはじめたとき、高校生だったフレッチャーは、弦楽器を嗜んでいたほかの多くの若者たちと同様、そのフレッシュなサウンドに熱狂、チャビー・ワイズに私淑したフレッチャーは仲間の高校生を集めてバンド、ディスメンバード・テネシアンズを結成……、なんとこのバンド、現在も存続する世界でもっとも古いブルーグラスバンドとして多方面で活躍、一時期、渡米していた広島のマンドリン奏者、マエドリンこと前田宏樹も参加していたという。
 1931年、チャタヌーガ生まれで、父から受け継いた創立90年にもなろうという東南部全般に巨大ショッピングセンターを中心に多くの物件を抱える商標にフィドルをデザインした不動産会社「フレッチャーブライト社」(http://fletcherbright.com/)を経営してきたビジネスマンでもある。そんなベテランフィドラーで、事業の成功者でもある彼のターニングポイントは1988年、57歳のとき、生まれて初めて参加したフィドルワークショップでバイロン・バーラインからボウイングを学んだときだったという。ここで聴かれる、ハウディにも似た16分音符の流麗なボウイングもきっとその成果に違いない。……学ぶことに、年齢なんてないぞ!! 
 クラスタープラッカーズほか、ハートフォード人脈との活躍でも知られ、近年はミッシー・レインズやノーム・ピケルニーも私淑するというフレッチャー、ミッシーは「弾くことを心底愛する彼は、もしあなたが幸運にも彼を聴くことができれば、あなたを引き込み、ガッツを鷲づかみにし、そしてあなたを変えてしまう、そんな稀有なミュージシャンのひとりなのです」という。今月紹介したハウディとジョンの作品と同様、オールドタイムフィドルの無尽蔵なメロディをくみ取り、そこからリズムグルーヴを生み出す。ブルーグラス音楽のベースである。
 ■オールドタイム/フォーク新入荷
  NF-90611 BILL EVANS & FLETCHER BRIGHT『Songs That Are Mostly Older Than Us』CD(本体\2,450-)\2,646-

Glory In The Meetinghouse/Blake'S March/Berkeley Shanghai/Elzic'S Farewell/Sugar Tree Stomp/Norman And Nancy/Hannah In The Springhouse/Snowbird In The Ash Bank/Kennedy Rag/Bb Hornpipe Medley/Old Ebenezer Scrooge/Cluck Old Hen/Heart Of The Heartland/Brilliancy/American Rifle Team Hornpipe/Whiskey Before Breakfast全16曲

今年で84歳のテネシー州チャタヌガの伝説的フィドラー=フレッチャー・ブライトとバンジョーの伝道師=ビル・エバンスとノーマン&ナンシー・ブレイクを迎えてお馴染みのフイドル曲をストレートに演じる。
  RCSI-1137 BILL & THE BELLS『Live! from Bristol』CD(本体\2,450-)\2,646-(再入荷)

 ティンパンアレイのポピュラーソングからセンチな南部バラッドなと、女声ふたりと男声のスリーパートハーモニーを軸に、フィドル、バンジョー、ギター、ベースを駆使してルーラルなアーリーアメリカンを感じさせる小粋なバンド、ビル&ザ・ベルズ(ビルと南部婦人たち)のデビュー作。しっかりとオリジナリティのある楽器テクを背景に、ブルーグラス、オールドタイム、ジャグバンドの枠を超えた楽しいお薦めバンド。
■カントリー/ロック&ポップ新入荷
        [マール・ハガード追悼]
  SONY509378 WILLIE NELSON & MERLE HAGGARD 『Django & Jimmie』CD(本体\2,450-)\2,646-

 去る4月6日、79歳で亡くなった最も偉大なカントリー歌手の一人、マール・ハガードが2015年にウィリー・ネルソンと共同名義でリリースした作品。ジャンゴ・ラインハルトとジミー・ロジャースへ捧げられたタイトル曲、ボブ・ディランの"Don't Think Twice, It's All Right" 、ジョニー・キャッシュへのトリビュート"Missing Ol' Johnny Cash" (featuring Bobby Bare)、アウトローカントリーらしく"It's All Going to Pot" (featuring Jamey Johnson)。まだまだ現役感ばりばりの様子に脱帽。
  BCD-15740 MERLE HAGGARD "Same Train a Different Time" CD\3,100-(\3,100-)\3,648- (受注後約二週間で入荷予定)

シンガー・ソングライターの父、ジミー・ロジャース・トリビュート盤としては最も有名なマール・ハガードの1969年作品(LP2枚組)に、1966年の1曲、1972年録音の2曲、そして1969年のセッションでオクラ入りした1曲の計4曲をプラスした全29曲である。
 ■映像モノ新入荷
  CCD-WBS5 WIBURN BROTHERS SHOW『Vol. 5』DVD-R 2時間以上収録 \2,573-(本体\2,450-)[再入荷]

 なんと!18歳のラリー・マクニーリーが登場という驚きの1966年12月の収録を含む1960〜70年代のカントリーTV番組シリーズ、オズボーンズは“Roll Muddy River”と“Hey, Hey Bartender”。カントリー音楽が巨大産業になる直前、まだ「カントリー」だった時代のノスタルジーを堪能できる素晴らしいDVD映像シリーズ。
  HRSH671121 BELA FLECK『How to Write a Banjo Concerto』DVD97分(本体\3,150-)\3,402-

 バンジョー巨匠、ベラ・フレックが80人のオーケストラとのバンジョー・コンチェルトを書き上げて2011年9月、ナッシュビル・シンフォニー・オーケストラと歴史的な共演をするまで、2014年製作の96分のドキュメンタリー映画。半年後に亡くなることになるアール・スクラッグス感動的な交流ほか、妻であるアビゲール・ワッシュバーン、そして共演者でもあるジャズ巨匠チック・コリアらも登場。(リジョン・コードの関係で国内の再生装置では見れません。)
 最近作/お勧め作、再入荷
 (すでに新入荷で紹介済の作品たちです)
■月刊ムーンシャイナー特集/関連作品
 (最新4月号、記事や特集などの話題作品です)
  *ステュアート・ダンカン
COMP-4292 ALISON BROWN "Fair Weather " CD(本体\2,450-) \2,646-
 アリソン・ブラウンのストレートなブルーグラスの聴ける名盤。幼馴染のステュアート・ダンカン、サム・ブッシュ、トッド・フィリップス他、最高のミュージシャンを集めての大ブルーグラス・バンジョー・インスト集。迫力あるドライブ感と超絶技巧に加えて、女性らしい優しい響きを湛えたバンジョー&ギター・プレイが堪能できる。
  CFRC-GTBC 『Grassroots to Bluegrass Collection』10 DVD SET (本体\18,375-)\19,845-(受注後2ー3週で入荷予定)

ムーンシャイナー誌に対訳、好評連載中。1999年、マック・ワイズマンを司会に迎えて第一世代のブルーグラス・レジェンズが勢ぞろいしたDVD10枚組映像作品。
  BCD-16351 LONESOME PINE FIDDLERS『Windy Mountain』Bear Family CD(本体\3,100-)\3,348-

Pain In My Heart/Lonesome, Sad And Blue/Twenty One Years/My Brown Eyed Darling/You Left Me To Cry/Honky Tonk Blues/I'll Never Change My Mind/Dirty Dishes Blues/Five String Rag 他全26曲

これぞアーリー・ブルーグラス名盤中の名盤!!1960年代の日本の学生バンドがよく取り上げた「泣 かせて消えた」他、典型的なアーリー・ブルーグラスの醍醐味が味わえる素晴らしいコレクション。
 [ビル・モンロー関連]
  CO-2705 KENNY BAKER『Master Fiddler』CD(本体\2,450-)\2,646-

 ブルーグラス・フィドルの正統スタイルを完成させたケニー・ベイカーの1968年デビュー・ソロ作から83年にかけてのアルバムからベスト20曲集。"Washington County"から"Grassy Fiddle Blues""Dry & Dusty""Gold Rush""Sweet Bunch of Daisies"等々…、ベイカー美学が詰まった作品。現代ブルーグラス・フィドル必須入門作品。
  BCD-15423 BILL MONROE "1950-1958" CD4枚組(本体\11,000-)\11,880-

 ビル・モンロー(m)がジミー・マーチン(g)、バッサー・クレメンツ(f)、ルディ・ライル(bj)等と作り上げたデッカ移籍、最初の録音から1958年までのコンプリート。後にハイロンサム・サウンドと呼ばれる究極のブルーグラス。
  BCD-16637 BILL MONROE『My Last Days on Earth(1981-1994)』4CD+84PAGE BOOK (本体\16,500-)\17,820-

ベア・ファミリー・レコードが1988年にスタートさせたビル・モンローのレコーディングをコンプリートに集大成する大プロジェクトが、モンローの晩年、81年から94年の録音を集めたこのセットでついに完結。最晩年まで、ゴスペル・アルバムの制作や新しいインスト・ナンバー作りに意欲を燃やしつづけたモンローの強固な意思が込められた、未発表を含む全89曲、多言無用、マスト・アイテムである。
  BOOK-27 BILL MONROE "Father of Bluegrass" 翻訳:西垣内寿枝、西垣内泰介Book(本体\1,900-)\2,052-

1996年9月9日、84才でこの世を去った偉大な音楽家、ビル・モンロー。彼の生涯を、ビル・モンロー自身と、その時々に彼に関わった人々とのインタビューで綴るドキュメンタリー・映像作品『Bill Monroe〜Father of Bluegrass』(BM-001DVD)のオリジナル原稿を対訳したA4版56頁の本である。制作者のスティーヴ・ゲブハートはジョン・レノンの“Fly”や“Imagine”のオリジナル・ビデオの制作でも知られる映像作家。その彼が愛する音楽=ブルーグラスの「父」を腰を据えて追っている。故チャビー・ワイズをはじめ、ソニー・オズボーン、ピーター・ローワン、ビル・キース、ケニー・ベイカー他、歴代の主要なブルー・グラス・ボーイ達の他、故ジェリー・ガルシア、エミルー・ハリス、ジョージ・グルーン、リッキー・スキャッグス等々がインタビューに応えている。DVDにはレスター・フラットやポール・マッカートニーも登場する。とにかく、間違いなく、我々がここにいるのも、ブルーグラス、否、「父」がいればこそだ。その彼の肉声に、表情に、音楽に、様々な想いが重なっていく。映像作品と共にブルーグラス・ファン必携本!
 *ブルーグラス第一世代夢の座談会(メルビン・ゴーインズ)
  CFRC-GTBC 『Grassroots to Bluegrass Collection』10 DVD SET (本体\18,375-)\19,845-(受注後2ー3週で入荷予定)

1999年、マック・ワイズマンを司会に迎えて第一世代のブルーグラス・レジェンズが勢ぞろいしたDVD10枚組映像作品。 
  BCD-16351 LONESOME PINE FIDDLERS『Windy Mountain』Bear Family CD(本体\3,100-)\3,348-

Pain In My Heart/Lonesome, Sad And Blue/Twenty One Years/My Brown Eyed Darling/You Left Me To Cry/Honky Tonk Blues/I'll Never Change My Mind/Dirty Dishes Blues/Five String Rag 他全26曲

これぞアーリー・ブルーグラス名盤中の名盤!!1960年代の日本の学生バンドがよく取り上げた「泣 かせて消えた」他、典型的なアーリー・ブルーグラスの醍醐味が味わえる素晴らしいコレクション。
 【ムーンシャイナー4月号レビュー紹介作品】
  ACD-83 DEL MCCOURY AND DAVID GRISMAN 『Del & Dawg Live! Hi-Def Deluxe Edition』CD2枚組(本体\2,750-)\2,970-

 いまやブルーグラス界最高の重鎮として認められるデル・マッカーリー(77)と、ドウグという愛称で知られるデビッド・グリスマン(70)。ふたりが2014年以来、ブラザーデュオスタイルでツアーするステージを2セット分、ブラザーデュオからブルーグラス・スタンダード、オリジナル・インスト、そして旧友ビル・キースに捧げられたメドレーを演じるライブパフォーマンスを完全収録した合計103分に及ぶライブ全23曲集。詳細はNL425号参照。
  ROU-9180 STEELDRIVERS『Muscle Shoals Recordings』CD(本体\2,450-) \2,646-

Long Way Down/Drinkin' Alone/Ashes of Yesterday/Day Before Temptation/Here She Goes/California Chainshaw/Hangin' Around/Brother John/Six Feet Away/Too Much/River Runs Red.

 ナッシュビルと並んで南部音楽の重要な発信地であるアラバマ州「マスクルショールズ録音」ということをタイトルに冠したスティールドライバーズの最新作は、ニューヨークやボストンで更新される新しいブルーグラスサウンドに対して、南部であることをことさらに強調することによってあたらしいマーケットを開拓している。クラスターブラカーズのリチャード・ベイリー(bj)とブレント・トリット(md)にマイク・フレミング(bs)、アダム・ステッフィの元妻タミー・ロジャーズ(fd)、2010年に前任者クリス・ステイプルトンに代わって参加、ゲイリー・ニコルズ(gt)の5人組。
  SFR-110 HOWDY FORRESTER & JOHN HARTFORD『Home Made Sugar and aPuncheon Floor』CD楽譜付(本体\2,750-)\2,970-

 ジョン・ハートフォードとハウディ・フォレスターの貴重なホーム・レコーディングのCD化。ハートフォードの名盤『Gum Tree Canoe』以降、懐かしい南部の伝統音楽の雰囲気を現代に甦らせてきた原風景がここに見ることが出来ます。ナッシュビル産の商業化された音楽の向こう側に広がるアパラチアのフィドル音楽の奥深さを垣間見せてくれる作品。
  ROU-36733 STEEP CANYON RANGERS『Radio』CD(本体\2,450-)\2,646-

 前作『Nobody Knows You』(2012)がグラミー賞最優秀ブルーグラスアルバムを受賞、IBMAアワードの最高賞であるエンターテイメントも受賞、今やブルーグラスのトップグループとなったスティープキャニオン・レインジャーズの最新第8作はプロデューサーにジェリー・ダグラスを迎え、マイク・アッシュワースのカホーンを正式メンバーに加えた意欲作。
  SG-2014 STACY GRUBB『From the Barroom to the Steeple』CD(本体\2,450-)\2,646-

素晴らしいお母さんブルーグラスシンガー、ステイシー・グラブの2014年末の発表作品。透明感のある素直なボーカルに、クレイ・ヘス(gt)のプロデュースで、ロン・ブロック、スコット・べスタル(bj)、ティム・クラウチ(fd)、ロン・ラムジー(md)、アール・ヒーズ(bs)ら、エースピッカーたちのスーパーピッキンをバックに聴かせる非常に質の高いオリジナルをメインに、アリソン・クラウスの"Every Time You Say Goodbye"や"Too Late To Cry"を書いたジョン・ぺネルや、マーク・シモーズらの曲を取り上げる現代ブルーグラス秀作。詳細はNL425号参照。
 ■ブルーグラス最近作/お勧め作
  RC-105 THE NEW TRADITION『Live: Keith Whitley, Jimmy Gaudreau, Jimmy Arnold, Bill Rawlings』CD(本体\2,000-)\2,160-

“When You Say Nothing at All”など3曲つづけてナンバーワンヒットを飛ばしカントリーシンガーの頂点に立ちながら1989年、34歳の若さでアルコールによって命を奪われたキース・ウィットリーとバンジョーを8ビートノリで初めて弾き切った天才楽器奏者で、同じくアルコールやドラッグなどのために1992年、40歳のクリスマスの日に亡くなったジミー・アーノルドという2人の不世出のミュージシャンと、北部コネティカットから職人ジミー・グドローのマンドリンとキレのいいテナーに、ジミーと高校時代からブルーグラスした故ビル・ロウリングス(bs)による幻のバンドが残した唯一のアルバム。
  SH-3788 LOU REID『When It Rains』CD(本体\2,450-)\2,646-

現在セルダム・シーンと自身のカロライナでも活躍を続けるルー・リードの91年ソロ・デビュー作品。元気な頃のトニー・ライス、テリー・バウカム、リッキー・シンプキンスらをバックに、ギター、マンドリン、フィドルとマルチプレイヤーぶりを遺憾なく発 揮、さすがリッキー・スキャッグスのバンドでメジャーを体験したトップミュージシャン、カントリー・ジェントルメン、ビル・モンロー、スタンレー・ブラザーズのカバーを交えてバッチリ決まったソリッドなサウンドを聴かせてくれる。
  PATUX-270 DANNY PAISLEY & THE SOUTHERN GRASS『Weary River』CD(本体\2,450-)\2,646-

 ダニー・ペイズリー、サザングラスを率いて、いわゆるトラッドグラスの王道をまっすぐに、みずからを「飾り気のない激しいトラッドグラス、ここにはハイブリッドやジャンルをねじ曲げるような音楽は一切なし!」と豪語してはばからない、ま、はっきり言って究極の頑固モンの最新作。
  PATUX-228 EDDIE & MARTHA ADCOCK with TOM GRAY『Many a Mile』CD(本体\2,450-)\2,646-

カントリー・ジェントルメンの名曲ばかり、ずらり14曲と揃った壮観! 2007年に来日した三人組、元カントリー・ジェントルメンのエディ・アドコックとトム・グレイにエディ最良のパートナー、マーサの最新作には、セカンド・ジェネレーション時代のジーン・ジョンソン(クリフ・ウォルドロンの名盤『One More Step』での1曲目"Cold Kentucky Love"のイントロ・マンドリンはカッコ良かったねぇ!!)が参加した「カンジェン」サウンドは、マーサの女性ボーカルに合わせて見事にアレンジされている。もちろん、絶頂期のような華麗さはないがエディ73歳、あのバンジョー初のマイナーインスト「ナイトウォーク」もプレゼントしてくれる心意気、そして音楽に対する真摯な態度、丁寧さが胸を打つ。
  RGMCD-0429 RALPH STANLEY & THE CLINCH MOUNTAIN BOYS featuring RICKY SKAGGS & KEITH WHITLEY『The Complete Jessup Recording Plus!』CD
2枚組(本体\3,600-)\3,888-


 ついに発掘!……のちの1980年代にカントリー界のスーパースターとなるふたりが高校生時代、1971年にリッキー・スキャッグスとキース・ウィットリーのふたり名義で残した、彼らにとって記念すべきデビューアルバム『Tribute to the Stanley Brothers』をメインに、リッキーとキースが参加していた時代に録音されたジェサップのアルバム2枚(主にロイ・リー・センターズの歌)を足して全36曲が収められたCD2枚組。ラルフの絶頂期、ちょうど1971年5月に来日したロイ・リー・センターズとカーリー・レイ・クライン、ジャック・クックに若いふたりが加わった6人組のプリミティブな「スタンレーサウンド」が堪能できる貴重盤。
  BP-1004 V.A.『Telluride Bluegrass, Alive at Twenty-Five』CD2枚組(本体\4,500-)\4,860-

Blue Night/Rawhide/White Freightliner Blues/This River/Hold On/Wind to the West/Mountain Dew/Things in Life/Cora Is Gone/Love Hurts/Panama Red/Like a Rolling Stone 他全31曲

1枚目1曲目、ホット・ライズ"Blue Night"からデル・マッカーリー・バンドの"Rawhide"、そしてサム・ブッシュ・バンド+ベラ・フレック"White Freightliner Blues"と続く最初の3曲だけでもお腹一杯!!いやはや、「こりゃ凄い」演奏がギッチリと詰った「テルライド・ブルーグラス・フェス25周年記念ライブ」アルバム。他にグリスマン&ライス、NBB、ブルー・ハイウェイ、ジョン・ハートフォード、ジェリー・ダグラス&ティム・オブライエン、フレイト・ホッパーズ、ピーター・ローワン、ジョン・カウワン・バンド、DGQらのブルーグラスの他、エミルー・ハリス、フェアーフィールド・フォア、メアリー・チェイピン・カーペンター、ブルース・ホーンズビー+ベラ・フレック等々、いずれの演奏も超素晴らしい出来だ。1974年に始まり、ニュー・グラス・リバイバルを核にブルーグラスの可能性をドンドンと広げていったテルライド・フェス、ニューグラス世代にとって、夢が一杯詰ったホットなフェス・ライブ。売切れ御免。
  ARH-514 THE VERN WILLIAMS BAND『Traditional Bluegrass』CD(本体\2,450-) \2,646-

Roll On Buddy/Close By/Montana Cowboy/I'm On My Way Back To The Old Home/Happy I'll Be/Live And Let Live/Bald Knodb, Arkansas/When The Golden Leaves Begin To Fall/I Hear A Choo Choo Coming/Can't You Hear Me Calling/Traveling The Highway Home/Love Me Darling Just Tonight/In Despair/I'm Going Back To The Old Kentucky/Darling Nellie Across The Sea/Pig In A Pen 全16曲

ウェストコースト・トラッド・ブルーグラスの導師、ヴァ―ン・ウィリアムズ・バンド絶頂期のライヴがここに初めて世に出る
こととなった。1982年のグラス・ヴァレー・フェスのライヴを核に88年の音源も含めての全16曲。ビル・モンローのハイ・ロンサム・サウンドをその精神的な深みにまで継承したトラッド・ブルーグラスの真髄、ヴァ―ン&レイの時代も含め、残された音源の少なさ故に半ば伝説と化した感のあるその音楽が見事によみがえった。モンロー・クラシックはもちろんのこと、あのケンタッキー・カーネルズの昔からウェストコーストに継承されてきたスタンレー・トラディションもきっちりとふまえての、抜群のトラッド・スタイルが堪能できる。
  SMM-1012 LAURIE & KATHY『Sing the Songs of Vern & RAy』CD(本体\2,450-)\2,646-

Oh! Susanna/Cabin On A Mountain/Cowboy Jack/Little Birdie/If I Had My Life To Live Over Again/Happy I'll Be/Black-Eyed Susie/To Hell With The Land/Flying Cloud/Montana Cowboy他全18曲

 おー!!なんと素晴らしい企画アルバムなんだ! 「ヴァーンとレイ」というたったひとつのバンドの存在が、サンフランシスコのブルーグラス伝統を生んだのだろう。ヴァーン・ウィリアムズの胸を掻き毟られる……あのテナー、その音楽のツボをよーく承知し、女声ながらその感情を見事に再現、聴かせてくれるローリー・ルイスとキャシー・キャリック共演作。ヘイゼル&アリスが1960年代、モンローに捧げたようなハイロンサムアルバムを成したように、ローリーとキャシーは、バーンが愛したフォスターやカーターファミリーを中心に女性がトラッドグラスの真髄を演じる素晴らしさを聴かせる秀作。
 ■インスト最近作/お勧め作
  COMP-4658 ALISON BROWN『The Song of The Banjo』(Deluxe Edition)CD(本体\2,450-)\2,646-

とてもリリカルなプレイでバンジョーという楽器を別の次元まで引き上げた功労者の一人、アリソン・ブラウン、2009年以来の渾身のソロアルバム。ロブ・アイクスをフィーチャーしたオーリアンズのヒット曲"Dance With Me"、インディゴ・ガールズを迎えてマイケル・マーフィーの"Calorina In The Pines"、バートバカラックの"I'll Never Fall in Love Again"、シンディ・ローパーの"Time After Time"等々耳に馴染み深い美しいメロディを極上のトーンのバンジョーで聞かせる。CDボーナストラックにはケブモを迎えてマービン・ゲイの"What's Going On"超お勧め!!
  MARY-2003 MARY Z. COX『Dulcimer Fandango』CD-R(本体\2,750-)\2,970-

Tam Lin/John Lover's Gone/Lynchburg Town/Cluck Old Hen/Johnson Gal/Spanish Fandango 他全16曲

ラッシー、やぎたこ、よしだよしこ等が使用して少し注目された最もシンプルな楽器の一つであるマウンテン・ダルシマーのインスト作品。クロウハンマー・バンジョー奏者でもあるメアリー・コックスがアパラチアン(マウンテン)・ダ ルシマーを主役に創った自費制作CD-R作品。トラッド・アイリッシュ曲から北ジョージアのトラッドフィ ドル・チューンを中心に、レッド・ホワイト・マウンテン・トラッシュやアート・スタンパー、マービ ン・ギャスターなど、さまざまなソースから学んだオールドタイム曲をアパラチアン・ダルシマーを軸に バンジョーやフィドル、ギターなどとのさまざまな組み合わせで聴かせるオールドタイム・インスト集。売切れ御免。
 ■オールドタイム/フォーク最近作/お勧め作
  SP-1270 MARIA MULDAUR『Richland Woman Blues』CD(本体\2,750-)\2,970-

 フォーク・リバイバル時代、ジム・クェスキン・ジャグバンドで可憐な歌声でキワドイ内容のブルースを歌って当時の男性ファンを虜にしたマリア・マルダー、25枚目、2001年の作品は、各曲に友人ゲストを迎えてのルーツに立ち返ったアコースティック作品。ゲストにはジョン・セバスチャン、エイモス・ギャレット&デビッド・ウィル キー、ボニー・レイット、タジ・マハール、トレイシー・ネルソン、アルビン・ヤングブラッ ド・ハート、デイブ・マシューズ他。歌姫、マリアの艶っぽい歌声からドスの利いたシャウトまで、円熟したブルースをお楽しみ下さい。 
  NOT2CD-280 CARTER FAMILY『Wildwood Flower』2CD(本体\1,750-)\1,890-

Wildwood Flower/Keep On The Sunny Side/Wabash Cannonball/John Hardy Was A Desperate Little Man/Worried Man Blues/River Of Jordan/Anchored In Love/Where We’ll Never Grow Old/Hello Stanger/I’ll Be Home Someday他全50曲

 オリジナル・カーター・ファミリーのビクター録音全50曲2枚組お手軽コンピレーション。
 ■カントリー最近作/お勧め作
  ROU-3280 WILLIE NELSON『Country Music』CD(本体\2,450-)\2,646-

 すでにカントリーなどというジャンルを超越してしまったアメリカン・アイコン、ウィリー・ネルソンの2010年リリース、オーブラザーのサントラで大成功を収めた、ブルーグラス/オールドタイムのノウハウを大胆に取り入れたヒットメーカー、T.ボーン・バーネットのプロデュースによる作品。ステュアート・ダンカン、マイク・コンプトン、クリス・シャープ、デニス・クロウチ、ロニー・マッカーリーやシャッド・コッブ、ライリー・ボウガスらアコースティック組に、バディ・ミラー(エレキ)とラッセル・パール(スティール)が脇を固める見事なT.ボーン・サウンド。選曲がまた渋く、アーネスト・タブ、ハンク・ウィリアムズ、ルービンズetc... ジャンルを越えた大人のアメリカン・ミュージック作品といった趣き。ただただ見事、偉大である。
  SONY516896 LORETTA LYNN『Full Circle』(本体\2,250-)\2,430-

 20世紀「カントリー女王」と呼ぶにふさわしいロレッタ・リン最新作。83歳、12年ぶりのアルバムは、“In the Pines”をはじめ、“Black Jack David”や“I Never Will Marry”などのアパラチアンソング、ロレッタがデビュー前に初めて書いたという“Whispering Sea”、そして1968年に男論理の浮気と家庭内暴力について女性たちに警告を発した“Fist City”、さらにエルビス・コステロとウィリー・ネルソンとの共演などの話題とともに、おそらくロレッタ・リンの最後の作品になるような気構えで創られたと感じられる大秀作である。詳細はNL#425カントリー/ロック&ポップ新入荷参照。
  NOT2CD-593 GLEN CAMPBELL『Ballads and Bluegrass』CD2枚組 (本体\1,500-)\1,620-

 グレン・キャンベル、現在79歳。1967年にジョン・ハートフォード作“Gentle On My Mind”で世界ヒット、続いて最大のヒットとなる“By the Time I Get to Phoenix”で不動の地位を築いたポップカントリーシンガー。2011年にアルツハイマーであることを公表、現在も闘病中という。本作は超一級ミュージシャンとして知られるグレンのソロデビューのロカバラードやポップ、ドゥワップなどのシングル作品と、「Disc 1」の11曲目から「Disc 2」の6曲目までの12曲は、「The Green River Boys & Glen Campbell」名義で1962年に発表されたグレンの記念すべきデビューアルバム『Big Bluegrass Special』。詳細はNL#425カントリー新入荷参照。
 ■お勧め発掘・編集最近作/お勧め作
  PATUX-258 RED ALLEN & FRANK WAKEFIELD『WDON 1963』CD(本体\2,450-) \2,646-

 フラック・ウェイクフィールドというモンローマンドリンを抱えて生まれてきた男と、レッド・アレンというロンサムテナーが泣き声代わりだったという男ふたりが組んだ録音は、それだけで「本物」のブルーグラスを感じさせる。この荒っぽい、ラジオトランスクリプションの「ブルーグラス」から聴き手が何を得るか……そのリズムとグルーヴに圧されて表現されるハーモニーとフランクのマンドリンにまとわりつくテクニックを越えた魂のようなものを通じて、これはいわゆるカントリーではない、本物の田舎精神を持つ「抑えがたい衝動」の発露である、と思う。詳細はNL408ブルーグラス新入荷参照
 ■映像ものお勧め作
  MP-0410 VARIOUS ARTISTS 'Pioneers And Legends' DVD (本体\2,650-)\2,862-

Mule Skinner Blues/Rawhide(Bill Monroe And The Bluegrass Boys)/Folsom Prison Blues/Shucking The Corn(Lester Flatt And The Nashville Grass)/All I Have To Offer You Is Me/The Silver Haired Daddy Of Mine/Tis Swet To BeRemembered(Mac Wiseman)/New Jerusalem Way/Are You Washed In The Blood/How Can You Refuse Hime Now(Lewis Family)/Hard Hearted/Paradise/Cotton Mill Man(Jim And Jesse Mcreynolds And The Virgina Boys)/Five Hundred Miles/I Just Think I'Ll Stay Around(Sam Bush & Tony Rice)

これまた貴重なお宝映像集。'93年のトム・ユーイング、ロバート・ボウリン等在籍時のビル・モンロー、'71年のレスター・フラット、'75年のルイス・ファミリーのテレビ・ショー、'01年のマック・ワイズマンの弾き語り、'77年のジョー・メドウズ(f)、ガーランド・シュピング(bj)参加のジム&ジェシー'71年、サム・ブッシュとトニー・ライス在籍時ののブルーグラス・アライアンス等々。
  MP-0510 LESTER FLATT AND THE NASHVILLE GRASS 'First Generation Bluegrass'DVD(本体\2,650-)\2,862-

フラット&スクラッグス解散後レスター・フラットが'69年に新たに結成したナッシュビル・グラスの貴重な映像、ローランド・ホワイト、ハスケル・マコーミック、ジョッシュ・グレイブス(d)、ポール・ウォーレン(f)、ジョニー・ジョンソン(g)よるサウンドが楽しめる。ビル・エマーソン(bj)、ジミー・グッドロウ(m)、ウェイン・イエイツのカントリー・ジェントルメンによるも"Matterhorn"も収録。
 楽器関連作品
 (楽器奏法や教則など、さまざまなご相談に関してはミュージシャン歴豊富なスタッフがアドバイス、また楽器につきましても、本体やパーツ/アクセサリーなど、ビンテージを含めて各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください)
 ■ギター
  GRR-1002 JACK LAWRENCE『I Don't Need the Whiskey Anymore』CD(本体\2,450-)\2,646-

McKinley Blues/I Could Find a Way/I Don't Need the Whiskey Anymore/Blue Sky/Steamboat Whistle Blues/Velma/When the Fields Are White With Daisies/Dad's Medley/See See Rider/This Old Train/Through the Country/Eight More Miles to Louisville/To Prove My Love to You/Florida Blues 全14曲

マール・ワトソン亡きあと、ドク・ワトソンの右腕としてその音楽を支え続けたジャック・ローレンス、セカンド・ソロ。ブルーグラス・アライアンスを思い起こさせるサム・ブッシュ、ジェリー・ダグラス、ジム・ミルズらとのブルーグラスにデル・マカーリー・バンドとの2曲、ドクを頂点とするノース・キャロライナ人脈ならではのトラッド色――ミシシッピ・ジョン・ハートやドクのブルース・ナンバーも含めて――をしっかりとベースにおいた、ジャックのルーツ回帰といった意味合いが強く感じられるレパートリーを、彼の落ち着いたヴォーカルに焦点をあててまとめている。永遠のギター小僧ぶりを随所にみせるジャックのギター・インストも、フィドル・チューンのメドレーと、御大ドクとの"Florida Blues"(ライヴ・テイク)がフィ−チュアされ、期待に違わぬスーパー・ピッキンが聴ける。 
  PATUX-176 JORDAN TICE『Long Story』CD(本体\2,450-)\2,646-

 ジョーダン・タイス、2008年の2枚目のフラットピッキン・ギター・アルバム。見事なフィドル・チューンから新世代のインストまで、圧倒的なテクニックと感性でメロディーを肉付けしていくバンドは、ノーム・ピケルニー(bj)、ケーシー・ドリーセン(f)、アンディ・ホール(d)の若者スーパーピッカーと、マーク・シャッツ(bs)。バイオに曰く、「ブルーグラス家庭に育ちながらロック以外に興味をしめさなかった彼が15才の夏突然、87年のベラ・フレック『Drive』と89年のストレングス・イン・ナンバーズ『Telluride Sessions』の音楽にのめり込んだ……」と。すばらしいギター作品である。
 ■バンジョー
  PATUX-192 RUSS CARSON『Last Chance』CD(本体\2,450-)\2,646-

I Feel The Blues Movin' In * Methodist Preacher/You Can Take Your Time/Sullivan County/Goodbye Liza Jane/Sake of Love/Liberty Off The Corn Liquor Still-Devil In The Wood Pile/Shenandoah Breakdown/One Tear/Runaround/Blue/Last Chance/Redwood Hill/Squirrel Hunters

現在、リッキー・スキャッグス&ケンタッキーサンダーでタイトなスクラッグス・スタイルを基本とした素晴らしいプレイで活躍するラス・カーソン(bj)、2011年のデビュー作。マイケル・クリーブラント(f)、ドミニク・レスリー(m)、パトリック・マカビヌー(f)、ジェーク・スターゲル(g)、マーシャル・ウィルボーン(bs)。ボーカルに古巣のゴールドハート、ロンサム・リバーバンドのブランドン・リックマン、デイリー&ビンセントのジェフ・パーカーを迎えてボーカル物も充実。
  SH-4019 RILEY BAUGUS『Long Steel Rail』CD(本体\2,450-)\2,646-

June Apple/Sail Away Ladies/Wandering Boy/Old John Henry/Lonesome Road Blues 他全14曲

 ニコール・キッドマン主演映画『コールド・マウンテン』の音楽で 注目を浴びた本物のオールドタイマー、クロウハンマー・バンジョーの名手、ライリー・ボーガスのシュガーヒル作品。ティム・オブライエンとダーク・パウェルのプロデュースで、選曲やアレンジに工夫を加えて、しかしあくまで本物のオール ドタイムを逸脱することなく聴かせる。
 ■マンドリン
  OR-1469 ADAM STEFFEY『New Primitive』CD(本体\2,450-)\2,646-

IBMA最優秀マンドリンを最近の3年連続を含めて合計9回受賞、当代随一と言っていいマンドリン奏者アダム・ステッフィ第3作。妻ティナのクロウハンマーバンジョーとのデュオではじまり、ゼブとサマンサというスナイダーファミリーで活躍する10代の兄妹をフィーチャー、全曲がトラッドという、思い切ったオールドタイム・フィドル・チューンをベースにした「新しい根源」といった対義語的なタイトルの意欲作である。
  RCSI-1098 HOMER & JETHRO『Playing It Straight/It Ain't Necessarily Square』CD(本体\2,750-) \2,970-

 本作はカントリーコメディデュオとして知られるホーマーとジェスロが、1960年代にRCAに残した2枚のマンドリンジャズ・インストアルバムのCD化。ジェスロのマンドリニストとしての資質は、後にデビッド・グリスマンやサム・ブッシュによって再評価されたように、圧倒的な存在感で迫ってくる。限りなく廃盤に近い貴重盤につき、シビアなマンドリンファンは必携!!
  DM-2015 PETE DENAHY & HIROKI MAETA『Hiroshima Jam Session』CD(本体\2,000-)\2,160-

 ムーンシャイナー誌2月号で特集したオーストラリアの日系人ピート・デナヒーと広島の前田宏樹のコンビによる一発録り、1曲目のオリジナルを除いて、スタンダード(トラッド)ブルーグラス名曲を中心にした生々しい「生音」をとらえたジャム作品。ピートのボーカルとギターに前田のマンドリンというセットをメインに、ピートがオールドタイミーなグルーブにブルーグラスなツイストを織り込んだフィドル(4曲)やマンドリン(最後の1曲のみ)に持ち替えたインストやオールドタイムソングを散りばめ、ふたりだけということを感じさせない聴き応えを作っている秀作。
 ■フィドル
  PATUX-177 NATE LEATH + FRIENDS『Rockville Pike』CD(本体\2,450-)\2,646-

 少年時代から注目されていた天才ネイト・リースの2008年の作品。最近、いまや台頭目覚しい「ニュー・オールドタイミー」を担う当時の10代から20代前半の若いスーパーピッカーたち――ふだんは前衛グラスやジャズで遊ぶ彼ら――の本気オールドタイム。1天才少女タティアナ・ハーグリーヴス(f)、「女ティム」サラ・ジャーロズ(bj)、バークリー音楽院でラップグラス!?するエリック・ロバートソン(m)ら若者たちにベテランのダニー・ナイセリー(g)、マーク・シャッツ(bs)らが基本セット。伝統オールドタイム精神を咀嚼しつつ、ギリアン・ウェルチ作品や有名曲を並べ、アルバムとしての面白さも音楽の質と同時に満足させてくれる秀作。本物の魂に近づきたいブルーグラッサーにぜひ勧めたい名品だ。
 ■ドブロ
  PC-1192 PHIL LEADBETTER『The Next Move』CD(本体\2,450-)\2,646-

 2014年、2度目のIBMAアワード最優秀ドブロを獲得したフィル・レッドベター(52)の3枚目のソロは超豪華なドリカム作品。2011年、ホジキンリンパ腫と診断され入院したときに共演したいリストを作成、1年半後に復帰したときから録音をはじめたという本作、ジョン・カウワンのボーカルにサム・ブッシュのチョップが煽る、まさにニューグラスリバイバル!の1曲目から次々と大物ゲストとの共演。インストではドブロ曲“Just Joshin'”でジェリー・ダグラスとロブ・アイクスとのトリプルドブロ! またスウィング定番“Sweet Georgia Brown”ではベラ・フレックとバック・ホワイトといった「えっ!」と驚きの嬉しい共演など、押し出しの強いカントリー系ボーカル(マーティ・レイボン&ジョー・ディフィ、スティーブ・ウォーリナー、ケン・メロンズ、コン・ハンリーら新旧のカントリースターたちやスティーブ・ガリー&デイル・アン・ブラッドリーやショーン・キャンプ)に囲まれながら、楽しい作品に仕上がっている。
 楽器、その他……
 (スタッフは全員、バリバリピッカーです。どんなことでもお気軽にお問い合わせください)
 [ブルーリッジ・ギター]
  BR-40 『ブルーリッジ・コンテンポラリー・Dスタイル・マホガニー・ギター』(本体\100,000)→\ASK

アメリカではブルーグラスギターの一大ブランドとして抜群の知名度を得ているBLUERIDGE、今回、最も人気の高い、クリーンでブライトなサウンドを生み出すスプルース単板トップとスキャロップ・フォワードシフト・X ブレイシングの組み合わせを持つコンテンポラリー・シリーズのサイドバックはリード・プレイ向きのマホガニー仕様のドレッドノウト・モデル。(厚みのあるコードプレイ向きのローズウッド仕様も有ります。お問い合わせください。)ビギナーにも野外フェス向けにも最適です
 
  DRY-400 『弦楽器用除湿剤:ドライフォルテ』(本体\400-)\432-

野外フェスシーズン到来、愛用の楽器を湿気から守る楽器用除湿剤です。「ケースの中など密閉された空間 の中の余分な湿気をとことん!!吸い取ります。過酷な条件から愛器を護るアイテムです。
[ピック]
  MISC-SBP 『秋元慎シグネチャー・ピック・ミディアム 1.5MM厚』 (本体\250-) \270-
MISC-SBPL 『秋元慎シグネチャー・ピック・ライト 1.00MM厚』 (本体\250-) \270-


 フラットピッカー、特にマンドリン・プレイヤー向けのアセチレート素材によるラウンド・トライアングル、1.5mm厚のピック。長年の経験から手に馴染む大きさ、ラウンドの取り方、フィニッシュにこだわりました。弦にあたるときの親和性が通常のセルロイドのピックより格段に良く、ハイポジションで弾いても音がつぶれ難いのが特徴。特にモンロー・スタイルのマンドリン・プレイヤーにお勧めします。1.5MM厚ではヘビー過ぎるという方の為に1.00MM厚も少量入荷、軽く弾いても音がしっかり出るので女性の方にもお勧めです。
  MISC-SBMP 『秋元慎シグネチャー・マルチカラーピック』 \270-(本体\250-)

 永らく品切れ中でしたデビッド・グリア(g)、ブッチ・ バルダサリ(m)等、御用達の旧グリスマン・ピックのマルチカラーのピック、ご要望に応えて特注しました。角の取れたトライアングル・シェイプでピッキング・ノイズが軽減、弦に対して深目に当てれば楽器本来のウッディなトーンが引き出せます。
[ステッカー]
  BU-ST 『ブルーグラス・アンリミテッド社のバンパー・ステッカー』各(本 体\300-)\324-[再入荷]

 30年以上に渡り、ベストセラーを続けていますブルーグラス・アンリミテッド社のバンパー・ステッ カー全6種類が揃いました。

I LOVE BLUEGRASS
BLUEGRASS MUSIC FINGER PICKING GOOD
BLUEGRASS MUSIC HEARIT, PLAY IT, LOVE IT!
MY GRASS IS BLUE
HAVE YOU HUGGED YOUR BANJO TODAY?
CLEAN UP AIR PORLUTION PLAY BLUEGRASS MUSIC
 教則もの/ソングブックお勧め
  また、教則モノに関しては演奏レベル/ニーズに応じて、ご相談ください。また、スタッフは全員、バリバリ!?ピッカーです。どんなことでもお気軽にお問い合わせください
  ACU-RS3 RON STEWART『The Fiddlers of Flatt & Scruggs』DVD(本体\4,950-、67分、楽譜付)\5,346-

The Girl I Love Don't Pay Me No Mind/We'll Meet Again Sweetheart/My Cabin in Carolina/No Mother or Dad/Why Don't You Tell Me So/Earl's Breakdown/Thinking About You/Honey You Don't Know My Mind/Foggy Mountain Special/Let Those rown Eyes Smile at Me/Shuckin' the Corn.

 これは嬉しい!!わが憧れのブルーグラス・フィドルの最高峰のひとつ、ジミー・シューメイト"We'll Meet Again Sweet Heart"の完全コピーをはじめ、ブルーグラス・フィドル奏法の一翼を担った歴代フラット&スクラッグスのフィドラーたちのすばらしいイントロや間奏の数々を、3歳でフィドルを弾きはじめてから常にターンテーブルにはF&Sのレコードが回っていたというロン・スチュワートが教えてくれるぞ!!……憧れのあの名間奏がこんな風にして弾かれていたのだという感動名作である。 
 緊急入荷
  JW-316 JEFF WHITE『Right Beside You』(本体\2,450-)\2,646-

Run Little Rabbit Run/Blue Trail Of Sorrow/Right Beside You/The Cold Hard Facts/Travelin’ This Lonesome Road/Another Road/Ain’t Gonna Work Tomorrow/Carry Me Across The Mountain/Wise County Jail/Climbing Up A Mountain/Buck’s Run/Pretty Sar

Jeff White(g,v),Charlie Cushman(bj),Michael Cleveland(f),Vince Gill(g,m,v),Jerry Douglas(d),Ronnie McCoury(m),Barry Bales: Bass,Alison Krauss(v),Dan Tyminski(m), Tenor Vocal,Del McCoury: Tenor Vocal,Bekka Bramlett(v),Johnny Warren(f),Shawn Camp(m), Vocal,Cheryl White(v),Paddy Moloney(Whistle, Uilleann Pipes),Matt Molloy(Flute),Kevin Conneff(Bodhran),Tim Edey(Melodeon),Triona Marshall(Harp),Laura Weber Cash(f),

ビンス・ギルの長年のボーカル・パートナーとして最近ではジェリー・ダグラス率いるアールズ・オブ・レスターのカーリー・セクラー役として活躍中、初期のユニオン・ステーションでアリソン・クラウスを支えてきたジェフ・ワイト、渾身のソロ第3作。詳細次号にて。 
 定期刊行雑誌
 ■バンジョー・ニューズレター誌
  世界唯一の米国産バンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。
  BNL-16/04 2016年4月号 \950-

カバー・ストーリーはケニー・ベイカーと共に円熟期のビル・モンローの音楽を支えたブッチ・ロビンスのジャック・ハットフィールドによるインタビューとタブ譜"Rural Retreat""Wake Up"、ビル・エバンスによるシングル・ストリング・ワークショップてはタブ譜"Whiskey Before Breakfast"、トム・アダムスのコーナーではGチューニングで弾くKey of Cの曲でタブ譜"Grandfather's Clock"、オールドタイム・ウェイのコーナーではカウンティ・レコードの集大成とも言えるCD4枚組ボックス・セットをリリースした社長ディブ・フリーマンのボブ・カーリンによるインタビューとタブ譜"June Apple"、ジャネット・デイビスのバックアップバンジョーではビル・エマーソンのプレイを元にした"What A Day"バンジョー情報満載の40頁。
  BNL-16/03 2016年3月号 \950-

デイリー&ビンセントからドイル・ローソン&クィックシルバーと渡歩いた若きバンジョー弾きジョー・ディーンのグレッグ・ケイヒルによるインタビューとタブ譜"Boston Rocket"、アール・スクラッグスのコーナーでは1990年1月のライブ・ジャムからタブ譜"Brown's Ferry Blues"、ジョージア出身の神経学者でクロウハンマースタイルバンジョーを能くジョッシュ・タークネット特集でタブ譜"Snow Drop""Pink Kitchen Girl"、ケン・パールマンのメロディク・クロウハンマーではフレット付バンジョーでスライドの時の問題としてタブ譜"Squirrel Hunters"、今月のタブではアイリッシュ・トラッド"Father O'flynn""Whiskey in the Jar"、バンジョー情報満載の40頁。
  BNL-16/02 2016年2月号 \950-

リアノン・ギデンズのオールド・タイム・イノベーターと題したインタビュー記事とタブ譜"Kerr's Negro Jig""Briggs' Corn Shucking Jig""Camptown Hornpipe"、スクラッグス・スタイルでフイドル・チューン"Cuckoo's Nest"トム・アダムスのコラムではグレイトフル・デッドのアルバム『アメリカン・ビューティー』から"Friend of the Devil"、今月のタブのコーナーではデイブ・ホーレンダーがビル・キースに捧げた"Fpr Bill"、ジャネット・デイビスのバックアップのコーナーではビル・キースの録音から"Auld Lang Syne"(蛍の光)のボーカル・パートのバックアップ及びキース・チューナーを駆使したリードパートのタブ譜他、バンジョー情報満載の40頁。
  BNL-16/01 2016年1月号 \950-

2015年10月23日、惜しまれてこの世を去ったメロディック・スタイルの創始者の一人ビル・キース追悼特集。フレッド・ゲイガーによる音楽理論のバンジョーへの実際的な応用にフォーカスしたコーナーではビル・キースに捧げられたゲイガー作"Blues For BK"のタブ譜。アラン・マンデ、トニー・トリシュカ、アリソン・ブラウン、マーティ・カトラー他による追悼文、タブ譜"Monroe's Hornpipe""Cherokee Shuffle""Pain In My Heart""June Apple"、ジャネット・デイビスのバックアップのコーナーでは"Auld Lang Syne"とキース・チューナーを駆使してアレンジしたソロ・パート。ボブ・カーリンによるバイオグラフィ、トム・アダムスによるスクラッグス・スタイルのピッカーの為のキース・スタイル、タブ譜"Sally Goodin"。ダン・レベンソン編集によるオールドタイム・ウェイのコーナーではダン・ゲラーとのインタビューとタブ譜"Jimmy Sutton"他、バンジョー情報満載の40頁。
 ■ブルーグラス・アンリミテッド誌
  米国最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。
  BU-16/04 最新2016年4月号 \1,080-

 クロウハンマー・バンジョーやあらゆるフォーク・インストルメンタルを駆使してアパラチアのトラディショナル音楽を伝えるデビッド・ホルトがカバー・スリー。先頃、素晴らしいブルーグラス・バンジョー・アルバムをリリースしたアリソン・クラウス&ユニオン・ステーションのロン・ブロック。コメディアンとしても知られるエド・ヘルメスがオーベリン大学時代に組んだロンサム・トリオ。リッキー・スキャッグスやシェラ・ハル他、数多くのサイドメンを勤め、自身のバンドを立ち上げたスーパー・フラット・ピッカー=クレイ・へス他。
  BU-16/03 2016年3月号 \1,080-

毎年恒例の楽器特集、トニー・ライス・モデルで人気を博したサンタクルーズ・ギター、チェコで良質なブルーグラス楽器を創り続けるカーペック・インストルメンツ、ピーター・ローワンが使っていた000-45タイプ・ギターで知られるピーター・トンプソン、ロン・スチュアートで知られるウォレン・イェーツ・バンジョー、ノース・キャロライナのバイオリン製作家=ボブ=コーガト他。
  BU-16/02 2016年2月号 \1,080-

ブルーグラスのプロモーターとして多大な功績を残したランス・リロイの追悼記事。ニッティ・グリッティ・ダート・バンド結成50年、ETSU(東テネシー州立大学)アーカイブ・オブ・アパラチア、タイムマシーンでガイドツアー、ニューヨーク北部で活動するジム・ガーデット&レイルロード・ボーイズ。オハイオ川の岸辺から中国の万里の長城まで題してケンタッキーの美形姉妹ローレン(m)とリアン(f)のプライス・シスターズ他。
  BU-16/01 2016年1月号 \1,080-

毎年、5月のメモリアル・ディにアラバマ州オーバーンで開催されるブルーグラス・オン・ザ・プレインズノの特集。毎年2月にワシントン州ベルビューで開催されるウィンターグラスで登場したウィターグラス・ユース・オーケストラ、1974年から続くイギリスのケンブリッジ・フォーク・フェスティバル、フラット&スクラッグス結成当初の逸話。恒例の年間ブルーグラス・フェスティバル・ガイド等。
 ■オールドタイム・ヘラルド誌
  米国産アメリカンルーツ/オールドタイム音楽専門誌。アメリカ伝統音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。
 月刊『ムーンシャイナー』
  1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス専門誌。日米ブルーグラスのホットな話題から、音楽の真髄を探求する月刊誌。
■定期購読:1年¥6,300-半年¥3,450-
 お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。
■バックナンバー:各¥540-
 下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。
  MS-3306 2016年4月号(通巻390号)\540-

最新4月号はステュアート・ダンカン「フィドル マニア」、フレット ランド(有田純弘、鬼怒無月、竹中俊二)「フラットピッキンの限界……」、アニー・スタニネッツ・インタビュー後編、ナッシュビルフリーウェイ登場!東 理夫、「第2回 古都鎌倉でブルーグラスミュージックを楽しむチャリティコンサート」、モンローズミュージックの軌跡Iメジャーシーンへ、東京セイクレッドハープ「歌いに来ませんか?」、アメリカン エンターテイメント物語E「ストリートパフォーマンス」、オープン ストリング デパートメント来日!!、第一世代ブルーグラス夢の座談会「Grassroots to Bluegrass」C「メルビン・ゴーインズ」、バンジョータブ「春が来た」、東北大学「橋詰和樹」、日本ブルーグラス年表#98「1985 年」、アメリカ音楽史概論#71「1926 年@」、成田勝浩のロンサム・エアポート百三十二話、レコード・レビュー、コンサーツ&フェスティバルズ。
  MS-3305 2016年3月号(通巻389号)\540-

3月号は日系フィドラー、アニー・スタニネッツ前編「トラッドグラスのフィドルについて」のカバーストーリーほか、2015年発表ブルーグラスレコード総括、モンローズミュージックの軌跡H〜「ワールドトラベラー」、第一世代ブルーグラス〜夢の座談会実況「Grassroots to Bluegrass」B、塩田平作の「青草物語」、荒川裕史「ノースカロライナ留学記」、神戸大学「後藤大輔」ほか、日米ブルーグラス情報満載のブルーグラスだけの月刊誌です!
  MS-3304 2016年2月号(通巻388号)\540-

ピート・デナヒー&ヒロキ・マエタ「オーストラリアと広島」、追悼・国本武春、「アメ研の強さを知らないか!?」早稲田大学アメリカ民謡研究会55 年誌、モンローズミュージックの軌跡Gケニー・ベイカー時代のはじまり、中国ブルーグラスの夜明け!?「上海リポート」@、第一世代ブルーグラス?夢の座談会「Grassroots to Bluegrass」A、アール・スクラッグス宅訪問記後編“Foggy Mountain Special” どう弾く?、日本ブルーグラス年表#96「1985 年」、アメリカ音楽史概論#69「スリーフィンガーピッキンへ」、成田勝浩のロンサム・エアポート百三十話「中途半端」、レコード・レビュー、コンサーツ&フェスティバルズ。
  MS-3303 2016年1月号(通巻387号)\540-

復活!ゴローショーR40「好きなんだけど……」、宮本 有によるアール・スクラッグス宅訪問記、前編、新連載!「第一世代ブルーグラス新春10 時間座談会@、モンローズミュージックの軌跡F「ビーンブロッサム フェスの時代へ」、10 年目の「ブルーグラスミーティング」中部地方のブルーグラス、ブルーグラス卒業旅行におススメ!!ぶらり「ブルーリッジの旅」詳細編、アメリカンエンターテイメント物語#4、学生ブルーグラスプロファイル#33京都大学「吉田ドミトリーズ」、アメリカ音楽史概論#68「チャーリー・プール “Don't Let Your Deal Go Down”」、日本ブルーグラス年表#95「1984 年」、成田勝浩のロンサム・エアポート百二十九話、レコード・レビュー、コンサーツ&フェスティバルズ。
 B.O.M.ご利用方法
   ビー・オー・エムのニューズレターはどなたでもご利用いただけます。ご注文をお待ちしています。

1). このニューズレターで紹介する商品は、ニューズレター発行時点で、すべて在庫しています。
2). ハガキやお電話、ファックス、Eメイル等で、6桁お客様コード番号とお名前と共に、ご希望の商品コードをお知らせ下さい。
3). 通常ご注文から1週間以内にはお届けします。ただ、レター掲載時には充分な在庫を心掛けていますが品切れになった場合、再入荷を期して発送が遅れる場合もありますのでご了承ください。
4). 基本送料は下記の通りです。 CD/DVD 全国均一、1枚\185-、2枚\220-、3枚以上、もしくは\8,000-以上お買い上げの場合、送料全国無料!! (ただし、特定地域、特定商品などについては、別途加算の場合があります。お問い合せ下さい)
5). お支払は、品物を受け取られてから1週間以内に同封請求書(代金+送料+消費税)をご確認の上、郵便振替や銀行振込でお願いします。

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●三井住友銀行・宝塚支店=普通1229492
●池田銀行・宝塚支店=普通2330116      潟rー・オー・エム・サービス 宛て
●ジャパンネット銀行 本店営業部(ホンテン) 普通預 金 店番号-口座番号 001-1340424 カ)ビーオーエムサービス
●Visa, Master Card, AMEX,Expressでのお支払いはご注文時に電話でお伺いいたします。
●PayPal を通じてクレジットカード(VISA,Master Card, Amex,JCB)でのお支払いもうかがいます。
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●ビー・オー・エム・サービスのホームページでは随時、最新入荷案内やニュースを更新しています。
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 〒665-0842 宝塚市川面6-5-18 
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