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Today's topic No. 014
  2016/9/6

 若手注目、ジョーダン・タイス(g)の最新作はパンチブラザーズのクリス・エルドリッジとの共同プロデュースの下、ノーム・ピケルニー(bj)、ポール・コアート(bs)のパンチふたり他、ルーツ回帰をしながらもセンス溢れるブルーグラス。
 


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PATUX-286 JORDAN TICE『Horse County』 CD(本体\2,450-)\2,646-

Chicken Dog/Poor Me/A Cool Dog/Horse County/Runnin' Back to You/Craig/Various Sauces/Way Downtown/Live on the River Til' I Die/Horse County Rag/Didn't Think I was Gonna.

 若手注目ギタリスト、ジョーダン・タイスの最新作はパンチブラザーズのクリス・エルドリッジとの共同プロデュースの下、ノーム・ピケルニー(bj)、ポール・コアート(bs)のパンチふたりに加えてゲイブの末弟マイク・ウィッチャー(db)、ドミニク・レスリー(md)、ブリタニー・ハース(fd)ら若手の知られたスーパーピッカーたちとシャド・コッブ(fd)によるルーツ回帰をしながらもセンス溢れる今のブルーグラス。ただのスーパーピッキンだけではなくわれわれの音楽の根元にあるものを的確に捉えた上で何でもできる、そういった21世紀人の素晴らしいオリジナル作品だ。

 1987年生まれ、メリーランド州アナポリス出身の29歳。17歳でトラッドグラスのゲイリー・ファーガソンとデュオを組んだのを皮切りに、18歳のときにデビューギター作品『No Place Better』(2005)を発表、トウソン大学でジャズギターと作曲を学びながら2007年には新世代バンジョーのウェス・コーベットとハンマーダルシマーのサイモン・クリスマンとのトリオで『Corbett, Chrisman and Tice』を発表、2008年には2枚目のソロ『Long Story』をケイシー・ドリーセン(fd)、ノーム・ピケルニー(bj)、マーク・マクグラッシャン(md)、アンディ・ホール(db)、マーク・シャッツ(bs)らと制作、2012年には前述サイモンのハンマーダルシマとポール・コアート(bs)でジョーダン・タイス・トリオとして『Secret History』発表、2014年にはオールドタイムフィドルのブリタニー・ハースとともに「ハース、コアート、タイス」として『You Got This』を発表するなど、若いながら、自身が主導してきたさまざまなセッティングでの経験をしてきている。

それらをもとに本作で4枚目となる自身名義のアルバムではオールドタイムやラグタイムなどのルーツを強く感じさせるオリジナル曲集がすばらしい。

 ブルージーなセブンスのリズムギターにおおい被さっていくスラッピングベースにセンスいいシャッフルの効いたフィドルに、こういう曲はお任せのドブロ……南部ルーツ音楽のおいしい処どりのオリジナルを1曲目“Chicken Dog”に、めちゃトラッドグラスの香りを漂わせる2曲目ではドブロとマンドリンが大暴れするにつられて顔を出すラリー・スパークス的ブルーグラス久ギターの神髄“Poor Me”……!! 一転して広がりある今風ギターインスト“A Cool Dog”、そして4曲目のタイトル曲“Horse Country”はドブロ・インスト仕立てなどなど。

途中フィンガーピッキンギターインストなどもはさみながら、ジョーダンの幅広い音楽センスを楽しませてくれる秀作である。

21世紀人たちとはいえ、我々と同じとても分かりやすい音楽ばかりのおすすめ秀作!!
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