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Today's topic No. 406

  2020/07/31


  [アーフリー、フォークウェイズお勧め]

 *ブルーグラス


 


●ARH-542 LOAFER'S GLORY CD(本体\2,450-)\2,695-再入荷

Legend of the Johnson Boys/May You Never Be Alone/Let Me Fall/Is There Room for Me 他全13曲

 ディラーズ、カントリー・ガゼットからリンダ・ロンシュタット、ジョン・デンバー等々、クリスヒルマンとのデザート・ローズ・バンド(DRB)で活躍、70年代以降のウエストコーストの音楽シーンには欠かせないセッション・マン=ハーブ・ぺダーセンは、元をただせばカリフォルニア・ブルーグラスの始祖、バーン・ウィリアムス&レイ・パークとのバンジョー・プレイヤーとして知られる。

 バーン&レイの下で培った歌唱法やノウハウだけでメジャーな音楽シーンで凌ぎを削ってきた叩き上げ、筋金入りのブルーグラッサーでもある。そのハーブ(g)がDRB時代の盟友でカントリー・ガゼットのメンバーとして来日経験もあるビル・ブライソン(bs)、カリフォルニア・ブルーグラス・シーンの名うてのトム(f,clawhammer bj)&パトリック(m.bj)・ソーバー親子というメンバーで趣味の良いトラッド・ブルーグラスを演じる。

 ハーブのクラレンス・ホワイトが確立したメリハリの利いたベースランと分厚い壁のようなコードストロークによる安定したリズム・ギターは特筆すべき。

 フラット&スクラッグスが取上げた南北戦争時代の"Legend of Johnson Boys"、ハーブの趣味を反映してオズボーンやルービンのカバー、ソーバー親子をフィーチャーしたトラッドやC.プール、カーターズ物が新趣向。



 
●ARH-524 VERN & RAY 『SAN FRANCISCO 1968』CD(本体\2,450-)\2,695-再入荷

The Leather Britches/I Wonder Where You Are Tonight/Little Georgia Rose/The Buckin' Mule/The Bottle Let Me Down/Ode to the Little Brown Shack/Poor Ellen Smith/Hard Times/The Touch of God's Hand/On My Mind/Orange Blossom Special全15曲

 60年代初め、スターデイに録音した"Cabin on a Mountain"と"Bluegrass Style"が早くに日本でも紹介されたことで知られるヴァーン&レイ、しかしながらそれ以外には殆ど公式録音がなく、いつしか「幻のバンド」となっていった彼らの貴重極まりない音源発掘だ。

 カリフォルニアにトラッド・ブルーグラスが根付いていく基盤を作ったパイオニアとして、いまも多くのフォロワーを生んでいる伝説のバンド、ヴァーン&レイが68年、サン・フランシスコ大学で開かれたサン・フランシスコ・フォーク・フェスティヴァルに出演したときのライヴ。

 ヴァーン・ウィリアムズの耳に突き刺さってくるような強烈なテナー、ゴリゴリと押しまくるリズム、若きハーブ・ペダーセンの突っかかるような勢いを感じさせるバンジョーなどなど、どれをとっても洗練とは無縁の生々しいサウンド、草創期の先達からじかに受け継いだソウル、ほとばしるエネルギーをなんの計算もなしにストレートに目いっぱい表現した、「ナマ」のブルーグラスに圧倒される。

 レイ・パークの、フィドラーとしての見せ場もしっかりと作った構成。

 60年代前半のケンタッキー・カーネルズと並ぶ、ウェスト・コースト・トラッド・ブルーグラス・シーンの最重要遺産である。



 

●ARH-9003 STRANGE CREEK SINGERS CD(本体\2,450-)\2,695-(再入荷)-

When I Can Read My Titles Clear/In the Pines/Sunny Side of Life/Old Black Choo Choo/Will the Circle Be Unbroken 他全14曲

  1969年に録音されたマイク・シーガー、アリス・ジェラード、ヘイゼル・ディケンズ、トレイシー・シュワルツ、ラマー・グリアによるオールドタイムとブルーグラスに強烈な南部土着音楽文化をまぶして出来上がった音楽である。

 ニュー・ロスト・シティー・ランブラーズでのオールドタイム再現から一歩踏み出してマイク・シーガーの音楽価値観に根差した生きている南部白人音楽を演じた当時の秀作である。



 

●ARH-514 THE VERN WILLIAMS BAND『Traditional Bluegrass』CD(本体\2,450-) \2,695-(再入荷)

 ウェストコースト・トラッド・ブルーグラスの導師、ヴァ―ン・ウィリアムズ・バンド絶頂期のライヴ音源。82年のグラス・ヴァレー・フェスのライヴを核に88年の音源も含めての全16曲。モンロー・クラシックはもちろんのこと、あのケンタッキー・カーネルズの昔からウェストコーストに継承されてきたスタンレー・トラディションもきっちりとふまえての、抜群のトラッド・スタイルが堪能できる。独特のタッチ、グル―ヴが印象的なキース・リトル(bj)、ヴァ―ンのこれ以上はないくらいにテンションとエモーション漲るヴォーカルが、ホンモノのブルーグラスの快感を伝えてくれる。






 
●SF-40037 V.A.『American Banjo; Scruggs and Three Finger Style』CD(本体\2,450-)\2,695-

Shortening Bread(Smiley Hobbs, Pete Kuykendall, and Mike Seeger)/Pig in a Pen (Smiley Hobbs, Pete Kuykendall, and Mike Seeger)/rain 45 (Smiley Hobbs, Pete Kuykendall, and Mike Seeger)/Rosewood Casket (Smiley Hobbs, Pete Kuykendall, and Mike Seeger)/Cotton Eye Joe (Smiley Hobbs, Pete Kuykendall, and Mike Seeger)/Don't Let Your Deal Go Down (J.C. Sutphin)/Under the Double Eagle (J.C. Sutphin)/I Don't Love Nobody (J.C. Sutphin)/Sally Goodin'-Sally Ann (medley) (Junie Scruggs)/Cripple Creek (Junie Scruggs)/Cumberland Gap (Snuffy Jenkins )/John Henry (Snuffy Jenkins ) /Chicken Reel (Snuffy Jenkins ) /Shortening Bread (Snuffy Jenkins )/John Henry (Snuffy Jenkins )/Lonesome Road Blues (Snuffy Jenkins ) /Kansas City Kitty-Big Eared Mule (medley) (Snuffy Jenkins )/Twinkle, Twinkle Little Star (Snuffy Jenkins )/ Careless Love (Snuffy Jenkins )/Sally Ann-Sally Goodin' (medley) (Snuffy Jenkins ) /Home, Sweet Home (Oren Jenkins)/Spanish Fandango (Oren Jenkins)/Cripple Creek (Oren Jenkins)/Down the Road (Oren Jenkins)/Liza Jane (Oren Jenkins)/Hey, Mr. Banjo (Oren Jenkins) /Bugle Call Rag (Oren Jenkins)/Cackling Hen-Cumberland Gap (medley) (Joe Stuart )/Dear Old Dixie (Larry Richardson)/Little Maggie (Larry Richardson)/Take Me Back to the Sweet Sunny South (Larry Richardson)/Bucking Mule (Larry Richardson)/Lonesome Road Blues (Larry Richardson)/Turkey in the Straw (Don Bryant and Pete Kuykendall)/Jenny Lynn (Don Bryant and Pete Kuykendall)/Irish Washerwoman (Pete Kuykendall)/Wildwood Flower (Eugene Cox and Roni Stoneman)/Lonesome Road Blues (Eugene Cox and Roni Stoneman)/Ground Hog ( Mike Seeger and Bob Baker )/Cindy (Dick Rittler, Hazel Dickens, and Mike Seeger)/Little Pal (Kenny Miller)/Rueben's Train (Kenny Miller and Mike Seeger)/Jesse James / Hard Ain't it Hard (medley) (Eric Weissberg, Mike Seeger, and Ralph Rinzler) 全43曲

 1957年、世界最初のブルーグラスLPアルバムとして発表された作品は、その前年に若きマイク・シー ガーが録音した15人のさまざまなバンジョー奏者によるスリー・フィンガー・スクラッグス・バンジョー・ スタイルへの軌跡を記録した貴重な作品。

 オリジナルLPに16曲のオマケ付き。





 
●SF-40063 BILL MONROE 『Live Recordings 1956-1969』 CD(本体\2,450-)\2,695-

Watermelon Hanging on the Vine/Roanoke/Brakeman's Blues/Close By/Kentucky Waltz/Bluegrass Stomp/Blue Moon of Kentucky/I'm Working on a Building/Angels Rock Me to Sleep/Wheel Hoss/Watermelon Hanging on the Vine/Katy Hill/True Life Blues/I Live in the Past/Wayfaring Stranger/Fire on the Mountain/Bluegrass Breakdown/Raw Hide/Y'All Come/Cotton-Eyed Joe/Get Up John/White House Blues/Roll in My Sweet Baby's Arms/Kansas City Railroad Blues/The Walls of Time/When He Reached Down His Hand for Me/ Monroe Family Segment: Paddy on the Turnpike-How Old are You Pretty Little Miss?-He Will Set Your Fields on Fire-Durang's Hornpipe-I Know My Lord's Gonna Lead Me Out (medley)

 ただ、ただ、凄い。

 ブルーグラスという音楽、その様式を創った男、ビル・モンローの最も過激な時代の50〜60年代、その過激なライブ録音集だ。

 様式以上に重要なブルーグラスという音楽の持つ精神的な支柱がこれだ。

 強烈なビート=ドライブと弧高のブルーズ=ハイロンサムがここに凝縮されている。

 75分に及ぶライブ録音や非公式なジャム・セッションにはピーター・ローワン、リチャード・グリーン、ラマー・グリアの強力66年セットやビル・キース、デル・マッカーリー、ケニー・ベイカーらの63年セット、伝説のエド・メイフィールド、ドン・レノ、テイター・テイトの56年セット、同年のルディー・ライルとボビー・ヒックス、イエーツ・グリーンらのセット、その他ピーター・ローワンを相手にしたジャム・セッションではデビッド・グリスマンがベースを弾いたりしている。

 そしてオマケにしてはあまりにも貴重なビルの兄達、チャーリーとバーチとの1969年のスミソニアン・フォークライフ・フェスから貴重なワークショップも収められている。「好き嫌い」とは別次元で語られるべき超貴重な作品であろう。

 是非、彼の精神に触れ、より幅広いブルーグラスの世界を楽しもう。


 
●SF-40064 BILL MONROE & DOC WATSON『Live Duet Recordings1963-1980』 CD(本体\2,450-)\2,695-

Foggy Mountain Top/What Would You Give in Exchange for Your Soul?/Watson's Blues/Soldier's Joy/Where is My Sailor Boy? (What Does the Deep Sea Say?)/You Won't Be Satisfied That Way/Kentucky Mandolin/East Tennessee Blues/Midnight on the Stormy Deep/Lonesome Moonlight Waltz/Banks of the Ohio/Fire on the Mountain/Chicken Reel/Turkey in the Straw/Memories of You/Have a Feast Here Tonight (Rabbit in a Log)/Paddy on the Turnpike 全17曲 

 これまた超貴重ライブ集だ。かつて海賊LP盤として出回ったことがあるが公式には初の登場である。ビル・モンローとドック・ワトソンという2人の巨人が、その全盛期に組んでマンドリン&ギターのブラザー・デュオ・スタイルに挑戦するという、正しく「夢の共演」である。

 現在スミソニアン博物館のラルフ・リンズラー(重い病気だと言う)がフォーク・リバイバルの最中にも拘らず当時不遇だった2人の本物のルーツ音楽を体現できるアーティストの為にコーディネイトしたものだ。

 ここに収められた16曲はその時、1963〜66年の間に録音されたもの(1曲のみ最近のビル・モンロー・マンドリン教則ビデオのオマケで見る事が出来る1980年のホワイトハウスでの録音が含まれている)である。

 1930年代のモンロー・ブラザースのレパートリーを中心にしているものの、ビルの溢れんばかりのブルーグラス・スピリットがツンのめる様なドライブ感を生み出し、さしものドックもそのインパクトには押され気味だ。

 凄い。



 
●SF-40065 HAZEL DICKENS & ALICE GERRARD "Pioneering Women of Bluegrass"CD(本体\2,750-)\3,025-
TB Blues/The One I Love Is Gone/Who's That Knockin?/Walkin' in My Sleep/Won't You Come and Sing for Me?/Can't You Hear Me Calling/Darling Nellie/Coal Miner's Blues/Sugar Tree Stomp/Train on the Island/Cowboy Jim/Lee Highway Blues/Memories of Mother and Dad/Long Black Veil/Gonna Lay Down My Old Guitar/Difficult Run/Mommy Please Stay Home with Me/Gabriel's Call/Just Another Broken Heart/A Distant Land to Roam/John Henry/I Just Got Wise/Lover's Return/A Tiny Broken Heart/Take Me Back To Tulsa/I Hear a Sweet Voice Calling.

 女性ブルーグラスにとって歴史的な、そしてデビッド・グリスマンという天才マンドリン奏者の若き衝動を知る、60年代ブルーグラスの名盤の完全復刻。

 「女性にブルーグラスは無理」という定説?を完全にひっくり返してしまった、つまり女性でもハイ・ロンサム・サウンドが創れるというヘイゼル・ディッケンズとアリス・ジェラードの1965年録音作品全26曲(LP2枚分="Who's That Knocki?"と"Won't You Come and Sing for Me?")。

 この後1973年、エミルー・ハリスやザ・ジャッズをはじめ多くの女性ブルーグラスに多大な影響を与える事になる名作"Hazel & Alice"(ROU-0027 -)他、多くの作品が世に出るが、この1965年に録音したストレート・ブルーグラスこそ、彼女たちの強さの源なのだろう。

 グリスマンの他、チャビー・ワイズ(f)、ラマー・グリア(bj)等々を配した素晴らしく耳障りな本物のブルーグラス・ソウルが聴ける秀作だ。



 
●SF-40127 RED ALLEN 『The Folkways Years 1964-1983 Featuring Frank Wakefield』 CD(本体\2,450-)\2,695-

Little Maggie/Somebody Loves You Darling/New Camptown Races/Are You Afraid To Die?/Sweetheart, You Done Me Wrong/Are You Washed In The Blood?/Deep Elem Blues/Ground Hog/Catnip/The Little Girl And The Dreadful Snake/I'm Just Here To Get My Baby Out Of Jail/Shake Hands With Mother Again/All The Good Times Are Passed And Gone/When My Blue Moon Turns To Gold Again/Can You Forgive?/Old Joe Clark/Knocking At Your Door/Green Apples/Hello City Limits/Victim To The Tomb/Are You Teasing Me?/My Sweet Love Ain't Around/Dig A Hole In The Meadow/I'm Waiting To Hear You Call Me Darling/Stone Wall/Troubles Around My Door/I Guess I'll Go On Dreaming/Christian Life 全28曲

 60年代前半を代表する名盤のひとつ、レッド・アレンとフランク・ウェイクフィールドのフォークウェイズ盤『Bluegrass』(FA-2408 '64)のCD化。

 ハイ・マウンテン・ハスキー・ヴォイスとでもいうのだろうか、レッドのロンサム・フィ−リグが滲み出すようなヴォーカルが、フランクの才気溢れるマンドリンとピート・カイケンダル、ビル・キースのバンジョーのサポートで、ハイ・ロンサム・サウンドのお手本の如き見事なブルーグラスを作り上げている。

 CD化に当たって、オリジナルLPの12曲に加えて、アウト・テイクとなっていた6曲(これが実に素晴らしい!!)が初登場、更に、70年代後半以降に息子たちや友人を交えてフォークウェイズに残した4枚のアルバムから10曲をセレクトしての全28曲という構成になっている。

 オマケの10曲はこの際おいておくとして、レッドとフランクの18曲、モノラル録音の素晴らしさと相俟って、緊張感に満ちたブルーグラスが凄い。



 

●SF-40004 COUNTRY GENTLEMEN 『Country Songs, Old & New』 CD(本体\2,450-)\2,695-

Roving Gambler/The Little Sparrow/Drifting Too Far/Weeping Willow/Tomorrow's My Wedding Day/The Story of Charlie Lawson/Turkey Knob/Paul and Silas/Poor Ellen Smith/The Long Black Veil/Honky Tonk Rag/Jesse James/Have Thine Own Way/A Good Woman's Love/The Double Eagle/Darling Alalee 16曲

 60年代の若者にとって日米共に最もエキサイティングだったバンド、カントリー・ジェントルメンの1959年、アルバム・デビュー作品。

 マイク・シーガーのプロデュースで録音されたこれらの名曲、名アレンジはブルーグラス界に於ける最初の若い都会人からの強烈なメッセージだった。

 ジョン・ダッフィ、エディー・アドコック、チャーリー・ウォーラーの若々しい迫力と新しい楽器テクニック等々、"Weeping Willow"、"Jesse James"、"Double Eagle"など、1960年代以降を席巻するコンポラグラスのデ ビューだ。

 翌1961年、トム・グレイが参加した後の『Folk Songs and Bluegrass』(SF-40022 CD\2,695-)、いわゆるクラシック・カントリー・ジェントルメン最初の作品と共に、フォークウェイズ がアルバム発表をしたことが時代を語っている、…名品である。



 

●SF-40022 COUNTRY GENTLEMEN『Folk Songs and Bluegrass』CD(本体\2,450-)\2,695-

Train 45/Little Bessie/The Fields Have Turned Brown/They're at Rest Together/Strutting on the Strings/Remembrance of You/Red Rocking Chair/Will the Circle Be Unbroken/Handsome Molly/Victim to the Tomb/Behind These Prison Walls of Love/Wear a Red Rose/I'm Coming Back/Southbound/Come All Ye Tender Hearted/Standing in the Need of Prayer 全16曲

 カントリー・ジェントルメンの1961年、トム・グレイが初参加して、ジョン・ダフィ、チャーリー・ウォーラー、エディ・アドコックの4人、いわゆるクラシッ ク・カントリー・ジェンツが揃った最初のアルバム。

 "Red Rocking Chair"や"Will the Circle Be Unbroken"などの渋いトラッドを中心に、ダッフィのオリジナル3曲も含んだ名作である。



 

●SF-40133 THE COUNTRY GENTLEMEN 『On The Road (And More)』 CD(本体¥2,450-)¥2,695-

Handsome Molly/The Sunny Side Of My Life/Poor Ellen Smith/The Long Black Veil/Grandfather's Clock/Ain't Got No Home/Heartaches/Little Glass Of Wine/Walking In Jerusalem (Just Like John)/I Am A Pilgrim/A Letter To Tom/Rawhide/Blue Ridge Mountain Blues/I Ain't Gonna Work Tomorrow/A Letter To Tom/John Hardy/The Fields Have Turned Brown/These Men Of God/Little Sparrow 全19曲

カントリー・ジェントルメンのフォークウェイズ第3作にして最初のライヴ・アルバム『On The Road』(FA-2411 '63)が、幻のカーネギー・ホール・コンサートのライヴ6曲を加えてのCD化。

 61年9月16日のカーネギー・ホール(Sing Out誌主催の"Hootenanny"コンサート)での6曲に、62年4月のアンティオーク・カレッジでの6曲、63年1月シンシナティのセイクレッド・マッシュルームでの7曲という構成。

 ダフィ、ウォーラー、アドコック、グレイ、クラシック・カントリー・ジェントルメンの、彼らにしか為し得ないハイ・テンション・ブルーグラスの真髄がここにある。なお、カーネギー・コンサートにはケニー・ハドック(d)が入っている。



 
●SF-40158 LILLY BROTHERS & DON STOVER『Bluegrass at the Roots: 1961』 CD(本体\2,450-)\2,695-

In My Dear Old Southern Home/Midnight on The Stormy Sea/Forgotten Soldier Boy/Down on The Banks of The Ohio/Where Is My Sailor Boy?/Sinner, You Better Get Ready/What Would You Give in Exchange?/Oh, Hide You in The Blood/Little Annie/'Neath That Cold Grey Tomb of Stone/Barbara Allen/The Fox and Hounds /John Hardy/Old Joe Clark/Salt River/Cornbread and 'Lasses and Sassafras Tea/The Waves on The Sea/Saints Go Marching In全18曲

 ミッチェル・ビー・リリーとエバレットによるリリー・ブラザーズは米国北部ボストン方面のブルーグラス発展に尽くし、日本でもそのオールドタイ ミーなブラザー・デュオと、ダウンホームなトラッドグラスで60年代に大きな人気を得た。

 本作は1961年に、 マイク・シーガーのプロデュースのもと、初めてフォークウェイズから発表された超名盤とされる作品。

 オリ ジナル・アルバムに2曲の未発表を加え、マイクのオリジナル・テープからのリマスター、24頁に及ぶディッ ク・スポッツウッドのライナーノーツ。

 ジョー・バルやビル・キース、ピーター・ローワンら、北部の若者たち に本物の「マウンテン・ミュージック」を聴かせ導いた彼ら、2002年にIBMA名誉の殿堂入り(ムーンシャイ ナー誌02年11月号参照)にはアワード・ショウのフィナーレでビルやピーターらに囲まれてビーとエバレットが"Little Annie"を懸命に演じ唄った。

 …嬉しかった。



 
●SF-40175 THE COUNTRY GENTLEMEN『Going Back to the Blue Ridge Mountains』 CD(本体\2,450-)\2,695-

Going Back to the Blue Ridge Mountains/Going to the Races/Azzuro Campana/Dark as a Dungeon/Copper Kettle/Billy in the Low Ground/I Saw the Light/Tom Dooley #2/Brown Mountain Light/Electricity/Daybreak in Dixie/Mary Dear/Sad and Lonesome/Cripple Creek/Don't This Road Look Rough and Rocky/Muleskinner Blues 全16曲

 カントリー・ジェントルメンがフォークウェイズ・レコードに残した最後の1枚。
このアルバム、何故か67年4月に『Country Gentlemen in Concert』というタイトルで日本だけで発売され、のち73年にようやくアメリカでも発売されたといういわくつきのもの。

 しかもLPではベースが全く聴こえてこずトリオでの演奏ではないかといわれたこともあったが、どうやらエド・フェリスが入っているようである。

 今回のリリースに際して、ライナー・ノーツではトム・グレイがベーシストとしてクレジットされているが、このライヴ録音に関わった当事者によれば、今作は64年11月1日ニュー・ヨーク州シラキュースでのライヴということであり、その年7月にトム・グレイが抜けてエド・フェリスが参加しているという事実、そして、トム自身最近その点を否定していることからも、ベースはエド・フェリスで間違いないだろう。

 ともあれ、そうしたいわく因縁はさておき、キングストン・トリオをおちょくったヴァージョンも含めて、カントリー・ジェントルメン本来のパワー、エネルギー、疾走感に満ち溢れた演奏は見事の一言、こんな演奏ができるのは彼らしかいなかったし、これからも現れることはないだろう。

 チャーリー・ウォーラー、ジョン・ダフィ、エディ・アドコック、3人の異能のミュージシャンが集まったところに生まれた奇跡がこうしたかたちに残された、絶頂期カントリー・ジェントルメンの貴重極まりない記録である。



 

●SF-40199 SELDOM SCENE 『Long Time... Seldom Scene』CD(本体\2,450-)\2,695-

 最後のオリジナル・メンバーだつたベン・エルドリッジが引退したセルダム・シーン、現在のところ最新の2014年作、大ベストセラーアルバム。

 ルー・リード(m)がダッフィを髣髴させてくれる……、本来のリードボーカルであるダドリー・コンネル(g)の凄さ、そしてなーんと!ドブロのフレッド・トラバースの歌が素晴らしい!!

 ベン・エルドリッジの鈴を転がすようなバンジョーと、フレッドのマイク・オルドリッジ(1938-2012)を思い起こさせてくれる甘いトーンのドブロが懐かしいシーンサウンドを再現、ルーもダッフィ的なイチビリで楽しませてくれ、ロニー・シンプキンズが手堅いベースでリズムを支える。

 さらに本作ではオリジナルメンバーのジョン・スターリングがあの2曲、“Wait a Minutes”と“Mean Mother Blues” ビル・モンローの“Little Georgia Rose”をあのシーンアレンジ――トム・グレイを迎えたタイトなフォービートドライブを再現してくれる。さらにエミルー・ハリスまでが“Hickory Wind”を歌うという超々豪華版! さらにさらに、ベンの息子でパンチ・ブラザーズのクリス・エルドリッジまで参加。現在はリッキー・シンプキンス(bj,f)が加入してバンド継続中。



 

●SFW-40228 V.A.『Epilogue: Tribute To John Duffey』CD(本体\2,450-)\2,695-

 カントリー・ジェントルメン、セルダム・シーンでおなじみ「モダン・ブルーグラスの父」称せられるジョン・ダフィ(1934-1996)、彼を敬愛するブルーグラス45の大塚章と故ロニー・フリーランドの共同プロデュースで、サム・ブッシュ、ジェリー・ダグラスをはじめとしてオールスター・キャストによる追悼アルバム。貴重な写真満載の40頁に及ぶブックレット付き。

http://www.bomserv.com/NEWS/tt157.html



 
●SF-40038 VARIOUS ARTISTS『Mountain Music Bluegrass Style』 CD(本体\2,450-)\2,695-

Katy Hill(Tex Logan, Mike Seeger, and John Cohen)/Katy Cline( Don Stover, Chubby Anthony, and B. Lilly)/Short Life of Trouble (Earl Taylor and the Stoney Mountain Boys) /Philadelphia Lawyer (Reno Blues) (Bob Baker and the Pike County Boys)/Little Willie (Bob Baker and the Pike County Boys)/Leather Britches (Smiley Hobbs)/Natchez Under the Hill ( Tex Logan, Mike Seeger, and John Cohen)/Old Joe Clark (Mike Seeger and Bob Yellin)/Ain't Nobody Gonna Miss Me When I'm Gone (Don Stover, Chubby Anthony, and B. Lilly)/White House Blues (Earl Taylor and the Stoney Mountain Boys)/They're at Rest Together (Earl Taylor and the Stoney Mountain Boys)/Foggy Mountain Top (Earl Taylor and the Stoney Mountain Boys)/Nine Pound Hammer (Smiley Hobbs)/Cricket on the Hearth (Don Stover and Chubby Anthony)/New River Train (Mike Seeger, Chubby Anthony, and Bob Yellin)/Fox Chase (Earl Taylor and the Stoney Mountain Boys)/Feast Here Tonight (Bob Baker and the Pike County Boys)/Snow Dove (Bob Baker and the Pike County Boys)/Drifting Too Far from the Shore (Bob Baker and the Pike County Boys)/Rocky Run(Jerry Stuart,Smiley Hobbs, and Pete Kuykendall)/Bile Them Cabbage Down ( Don Stover, B. Lilly, and Chubby Anthony )/All the Good Times Have Passed and Gone (Earl Taylor and the Stoney Mountain Boys)/Sally Ann (Earl Taylor and the Stoney Mountain Boys)全23曲

 1959年に発表されたあまりにも有名なフォークウェイズ作品のCD化。

 しかも故アール・テイラー等の未発表曲四曲のオマケ付!!この作品が当時の米国北部学生達や日本の60年代の学生等に与えた影響は測り知れない程大きいのだ。

 つまり、このアルバムによって初めて、ネイティブなアパラチア地方の生きたブルーグラスが都会に紹介されたのだ。

 グリスマンもローワンも、そして僕達も、ここに収められているホットな本物の迫力にノックアウトされたワケだ。

 ここには第一世代のブルーグラスが最も充実していた50年代、しかも商業主義とは無縁の生身の音楽がド迫力で迫ってくる。

 それ等は荒削りだが今聞いても凄いバンド・アンサンブルとテクニックを持って迫ってくる。

 当時はどうやってもかないっこないにも拘らず一生懸命に我々の持っていないこの雰囲気を掴もうと努力したものだ。

 そんな下地の上に70年代以降のブルーグラスが生れたのだろう。

 まずはアール・テイラー、ドン・ストーバー、ボブ・ベイカー、スマイリー・ホッブス、チャビー・アンソニー、その他、本物の50年代ローカル・ブルーグラスを存分にお楽しみ下さい。

 マイク・シーガーの素晴らしい編集である。
 *オールドタイム他
 


●SF-40115 V.A.『Masters of Old-Time Country Autoharp』CD(本体\2,750-)\3,025-

John Henry/She'll Be Coming Around the Mountain/Bile 'em Cabbage Down/Little Annie/Weepin' Willow/Wildwood Flower/Golden Slippers/Red River Valley 他全38曲

 1960年代のフォークブームの時代から、その優しい 響きに日本でも人気のオートハープ。

 本作は1960年代にマイク・シーガーが録音したマスター奏者、キル ビー・スノウ、アーネスト・ストーンマン、ケネス&ナリア・ベンフィールドの有名スタンダード中心の全 38曲。

 1870年代にドイツで開発され、20世紀に入る前にアメリカに広まったオートハープ、南部アパラチアの 豊かな音楽文化を持つ人たちの手に渡ってから、ここに収められたようなさまざまな奏法や使い方が生まれてい る。

 フィドル・チューンやトラッド・バラッド、カーター・ ファミリーや折から人気のカントリー&ウエスタン・ソングなどが楽しめる71分、32頁のライナー付き。

 飾り 気のない民衆の音楽とオートハープの基本を知る決定盤です。



 

●SF-40160 V.A.『Friends of Old Time Music』CD3枚(本体\5,750-)\6,325-(再入荷)

 1961年から65年のフォーク・リバイバルの真っ只中、ニューヨークの若者たちが「ホンモノ」の南部音楽 に接するチャンスを提供した同好会、「オールドタイム音楽友の会…!?」が主宰したコンサートの貴重なライブ 全55曲(内未発表53曲)と60頁の冊子がついた超すばらしいボックスセット。

 ビル・モンロー、メイベル・カー ター、スタンレーズらのエスタブリッシュされたアーティスト、ドック・ボッグス、ロスコ・ホルコム、クラ レンス・アッシュレーらの発掘されたオールドタイマー、ミシシッピ・ジョン・ハート、ジョセフ・スペン ス、ジェシー・フラーらの貴重なブルース/ギタリスト、ドック・ワトソン、ニュー・ロスト・シティ・ラン ブラーズ、グリーンブライアー・ボーイズらの若手新人たち等々、このときのニューヨークが、現在に至るまで のルーツ系音楽のすべての基礎となっている。



 

●SF-40180 THE NEW LOST CITY RAMBLERS『50 Years:Where Do You Come From? Where Do You Go?』CD3枚組(本体\4,800-)\5,280-

 ジョン・コーエン(1932?2019)が亡くなって、マイク・シーカー(1933?2009) トム・ペリー(1928?2017)とオリジナル・メンバーの3人が鬼籍に入り、後から入ったトレイシー・シュワルツだけが残ったニュー・ロスト・シティ・ランブラーズの足跡を集大成した3枚組大作。

 50年の歴史に終止符を打ったNLCRの残した膨大な音源から選びぬかれた作品と、彼らが範とした先人たち、偉大なオールドタイマーの、未発表音源を含む貴重なフィールド・レコーディングを3枚に集めた全81曲。

 ディスク1は91年発売の『The Early Years』、ディスク2は93年の『The Early Years, Vol.2:Out Standing in Their Field』の二枚のコンピレーション作品を収録、そしてディスク3には新編集でNLCRの作品と先人たちの音源が収められている。オールドタイムのリバイバリストとして後のミュージシャンに与えた影響は計り知れない。



 

●SF-40029 DOC WATSON & CLARENCE ASHLEY "1960〜62"CD2枚組(本体\3,450-)\3,795-

Crawdad Song/Sittin' on Top of the World/Free Little Bird/Coo-Coo Bird他全48曲

 ドック・ワトソン発掘の瞬間である。

 南部アパラチア山脈に伝承されていた音楽をそのまま、収めた貴重な録音だ。

 当時はまだブルーグラスに影響されない古老たちが伝承音楽を守り続けていた。

 ここに登場するドック・ワトソンは、現在もそうであるように、キヤロライナの伝統を伝える一人としての純粋な姿勢が素晴らしい。

 他に、クリント・ハワード、フレッド・プライス、ゲイザー・カールトン、ジャック・バーチェット等々、オールドタイム音楽のみならず米国白人民俗音楽にとって非常に貴重な録音であり、ジャンルを越えて必聴の名盤だ。



 

●SF-40012 DOC WATSON FAMILY CD(本体\2,450-)\2,695-

Ground Hog/House Carpenter/Your Long Journey/Train That Carried My Girl from Town/Lone Pilgrim/Darling Corey/Pretty Saro/Cuckoo Bird 他全26曲

 ノース・カロライナのブルーリッジの山懐に暖められていたファミリー・ミュージック。

 1960年にラルフ・リンズラーが発見したドック・ワトソンの驚くべき音楽才能を中心にはしているが、同時にスコットランド移民であったワトソン家と、ドックが結婚したローザ・リーの実家カールトン家に代々伝わってきたオールドタイム、いわゆるマウンテン・ミュージックのそのままのスタイルも収められている。

 のちにブルーグラスに至るアパラチアン・トラッドの真実の形を知るには最良の入門作品でもある。

 アリソン・クラウス&ロバート・プラント、ニッケル・クリーク、ティム・オブライエン、ピーター・ローワン、ボブ・ディラン、フラット&スクラッグスほか、ドック・ワトソン・ファミリーが伝えた音楽はこの50年間、多くのアーティストによってカバーされ続けている。

 1963年に同タイトルで発表されたLPの15曲にあたらしく11曲を加えたCD盤として1990年に発表されたアパラチアン・フォーク秀作。



 

●SF-40157 MIKE SEEGER『Early Southern Guitar Sounds』CD(本体\2,450-)\2,695-

 アメリカ南部に連綿と継承され、演奏されてきたさまざまなスタイルのギター音楽を、19世紀後半のパーラー・ミュージックに使われた小さなガット・ストリング・ギターから、ブルーグラスなどに使われるドレッドノート、さらにはメタル・ボディのリゾフォニック・ギターやハワイアン・スタイルのワイセンボーンなど、25台ものヴィンテージ・ギターを使って、トラディショナル音楽の伝道師マイク・シーガーが現代によみがえらせた、サザン・ギター・スタイルのショウケース・アルバム。



 
●SF-40090 V.A. 『Anthology of American Folk Music』 6CD(本体\13,500)\14,580-

 幻の大名盤がCD化だ!全84曲、4時間16分45秒に及ぶアメリカン・フォーク=オールドタイムとブルースの超有名コレクション。

 あのローリング・ストーン誌が異例の5ツ星を与えた事で、大きな話題となっている。

 当時21才のハリー・スミスが1952年に発表し、後(50〜60年代)のフォーク・リバイバルでバイブル的存在となった秀作である。

 今回、6枚組CDと、オリジナルの解説書、そして新しい68頁に及ぶ解説書が付き、LPサイズの化粧箱に入っての再発売である。

 60年代にオールドタイムやブルース、そしてブルーグラス等に入り込んだ若者たち=例えばディランやガルシア、ローワンやグリスマン、もちろんピートとマイクのシーガー兄弟らさえもに多大な影響=彼等の音楽の血肉となった物である。

 収録曲はいずれも1920〜30年代、第1部はバラッド(物語唄)、第2部はソシアル・ミュージック(インスト=ダンスやゴスペル等、社会的な集会での音楽)、第3部が唄(ラブソングやブルース、望郷等、心象風景の唄)、と3つの系列によって分類され、カーター・ファミリーやミシシッピ・ジョン・ハート、ビュエル・ケジー、カロライナ・ター・ヒールズ、チャーリー・プール、エック・ロバートソン、スリーピー・ジョン・エステス&ヤンク・レイチェル、アラバマ・セイクレッド・ハープ・シンガーズ、ジョセフ・ファルコン他、アーケディア〜ケイジャンの最初の録音や白人と黒人双方のセイクレッド・ハープ・シンギングや教会音楽なども含み、実に幅広い音源で構成している。

 音質に関しても最善の努力が払われている。

 「私の夢が現実になった事を嬉しく思う。私はアメリカが変化するのを音楽を通じて見る事が出来た」とハリーは語る、実に見事なアメリカ南部音楽の最もベーシックな「音」である。

(ハリー・スミスに関してはビル・モンロー・ビデオの対訳本『Father of Bluegrass』=Book-27 \1,900-でスティーブ・ゲブハートがその晩年の思い出を述べているので是非ご参照下さい)
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