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MoonShiner誌Red Clay Recordsご注文マップ

B.O.M.Newsletter #246

2001年3月7日記

送料無料サービス継続中!!

CDとビデオを合わせて3点以上ご購入の方の送料をサービス、ご好評を頂き、しばらく継続させ て頂きます。ただ、品切れに備え、第2希望以下2、3枚程度の予備をお知らせ下さい。

▼日一日と暖かくなり、春がもうそこまでやってきました。さぁ、楽器を取り出して、弾き始め ましょう。…ン!?「楽器は苦手」だって?大丈夫、「いつも心に音楽」があれば、あなたもスー パーピッカー…。聴く時も、弾く時も、なんだって「その気」になる事が第1番!

●ブルーグラス・カレンダー2001!!●

CCBC-2001 ブルーグラス・カレンダー2001 \1,980-

毎年恒例!カパークリーク社製ブルーグラス・カレンダー です。今年の特集はラウンダー・レコード創立30周年を記 念して、ラウンダー・アーティスト集。アリソン・クラウス、ベ ラ・フレック、J.D.クロウ、クレア・リンチ、リロイ・トロイ、ローリー・ルイス、フレイト ホッパーズ、サード・タイム・アウト他。12ヶ月間、それぞれアーティストと日付別にLPサイズ の見開きフルカラー、毎日のブルーグラス界の重要な出来事が記されているのも楽しい。一家に一 冊、毎日アコースティックナイメージと話題を提供してくれます!!

▼月刊ムーンシャイナー誌、現在18巻(18年目)第5号(3月号)は女性ブルーグラスに焦 点を当てた特集がメインです。ムーンシャイナーは表紙が昨年12月号からカラーになっています。 …いかがですか定期購読?1年間\6,000(送料+消費税がお得)、または半年間\3,300(消費 税がお得)で、ご希望の購読開始月をお知らせ頂ければ、すぐに送ります…。

▼毎月最終日曜日、3月25日(日)は「B.O.M.オープンハウス」です。お昼から夕方まで、 B.O.M.サービスに皆さんをお迎えします。楽器についてのご相談(本体やその奏法も含む)にも 応じます。詳細な道順などはお問い合わせ下さい。

▼月例『宝塚ブルーグラス・ワークショップ』は4月8日「ギターの巻」、4月22日「フィド ルの巻」を予定しています。阪急宝塚百貨店3Fソリオホール会議室5にて1時から5時まで、楽 器で「楽しく音を創る」コツを初心者から中級者対象に口述伝授しています。カンパ=大人 \1,500、学生\500希望。課題曲など詳細は(問)渡辺三郎0797-85-8384まで。

▼以下、ムーンシャイナー誌3月号から主なイベントです。みんなをサポートしよう!!

●北海道大学ブル研追い出しコンサート(札幌3/17)●奈良ピッキンパーティー(奈良3/18)●徳島 ピッキンパーティー(徳島3/18)●仙台ブルーグラス・スペシャル(仙台3/24)●関西大学OB会(神戸 3/25)●B.O.M.オープンハウス(3/25)●渡辺三郎ワークショップ・ギターの巻(宝塚4/8)●マロ・ カワバタ&サミー・シーラー(京都、東京他4/18-23)●美野里ブルーグラス・フェス(茨城4/21-22) ●その他のライブや詳細等はお問い合せ下さい。

▼4月7日と8日、恒例「芦屋さくらまつりブルーグラス&カントリー・フェス」が開かれます。土曜は5時、日曜は4時から共に7時まで。JR芦屋駅近くの河川敷きです。

▼ビーオーエムのEメイル・アドレスとホームページは以下の通りです。随時、最新入荷案内や ニューズレターのバックナンバー、在庫リスト、ムーンシャイナー誌などを紹介しています。

http://www.bomserv.com/

●E-mail:info@bomserv.com

(株)ビー・オー・エム・サービス

〒665-0842 兵庫県宝塚市川面 6-5-18

tel.0797-87-0561

fax.0797-86-5184

(24時間)

(営業時間:月〜金の午前10時〜午後5時。

なお土曜日曜祝日はお休みをいただきます)

B.O.M.利用法

1). このニューズレターで紹介する商品はすべて在庫しています。レターでの表示価格は消費税抜き ですので、送料と共に請求時に加算されます。

2). 同封のハガキ(切手不要)やお電話、Eメイル等で、封筒のお名前の下の6桁お客様コード番 号とお名前と共に、ご希望の商品コードをお知らせ下さい(留守番電話もご利用ください!)。

3). 通常ご注文から1週間以内にはお届けします。ただ、レター掲載時には充分な在庫を心掛けてい ますが品切れになった場合、再入荷を期して発送が遅れる場合もありますのでご了承ください。

4). 送料は下記の通りです。

500c以下(CD3枚程度まで)全国均一\390。

1kg以下(CD7枚程度)全国均一\700。

2kgまで関西、中四国、北陸、東海、信州=\610。関東、東北、九州=\710。東北、宮 崎、鹿児島=\820。沖縄、岩手、青森、北海道=\1,020。2kgを越え2kg毎に\160が加算 されます。

5). お支払は、品物を受け取られてから1週間以内に同封の請求書(代金+送料+消費税)を、商 品ご確認の上、郵便振替や銀行振込でお願いします。

郵便振替=01160-8-74352

さくら銀行(4/1からは三井住友銀行) ・宝塚支店=普通1229492

池田銀行・宝塚支店=普通2330116

ブルーグラス新入荷

ACD-44 CHARLES SAWTELLE『Music from Rancho deVille』CD\2,750-

Butcher's Dog/Storms Are on the Ocean/Gonna Paint the Town/Amber Tresses/Mom and Dad's Waltz/Forsaken Love/Angel Band 他全16曲

 1999年3月21日、52才で他界した元ホット・ライズのギタリスト、チャールズ・ソウテルが 生前、ローリー・ルイスとの共同制作で創っていた初のソロ・アルバムが陽の目を見た。デビッ ド・グリスマン(m)、ピーター・ワーニック(bj)、ローリー・ルイス(f,bs)らを配した1曲目 のマンドリン・インストから、カーター・ファミリー・ソング(ノーマン・ブレイクの歌とグ リスマン)を随所に配しながら、ウッディ・ガスリーのメキシカン・タッチの曲、マイケル・ ドーシェ(f)とクレイグ・スミス(bj)らとのケイジャン・インスト、サム・ブッシュ(m,g)とジェ リー・ダグラス(d)らを迎えた、ピーター・ローワン(v)とリチャード・グリーン(f)らとのスタン レー曲、バッサー・クレメンツ(f)とグリスマンらとのカントリー等々、インストとボーカル物が 半々。マーティン・ギターの製造年代を離れて聞くだけで「ズバリ当てる」という特技を持っ たチャールスならではの、余分な音を省いた、収められたすべての音がとても暖かく聴こえる。皆 から愛された素晴らしいミュージシャンと友人たちとの、心の篭った秀作。「音楽は創り手と聴 き手の心」を証明する超お勧めの1枚!

SOMU-1986 NEW GRASS REVIVAL『New Grass Revival』CD\2,650-

What You Do To Me/In the Middle of the Night/Ain't That Peculiar/Love Someone Like Me/Seven by Seven/Revival 他全10曲

 1971年秋に結成され、ブルーグラスのあらゆる常識を塗り替え続けたニュー・グラス・リバイ バル。サム・ブッシュ(m)とジョン・カウワン(bs)の最強コンビが、ベラ・フレック(bj)とパッ ト・フリン(g)という新メンバーを迎え、初めてメジャー音楽界にデビューした記念すべき1986年 作品が、サム・ブッシュとランディ・リロイの再リマスタリングでCD化再発売だ。シングル・ カットもされたキャッチーな1曲目"What You Do to Me"で心ウキウキ、春の気分だ。その後もニューグラス・サウンド=ホットなブルーグラ ス・ロック魂を守りつつ、メジャー=より幅広いリスナーを意識したポップな音作りは見事!今聴 いてもまったく古さを感じないのは、いかにロックやジャズのノウハウを取り入れようとも、ブ ルーグラス様式=マンドリンとバンジョー本来のインパクトと強烈な2ビートを基本にするからだ ろう。変拍子のシビアなインストからピーター・ローワン作のレゲェまで、春一番!いやがうえに も、息が詰るような彼等の凄さを再認識させてくれる。
なんと!この後の2枚のメジャー=キャピトル作品『Hold to a Dream』(SOMU-1987 CD\2,650-)と『Friday in America』(SOMU-1989 CD\2,650-)も新しいマスタリングで再発売(順次紹介しよう)され、これでNGRのアルバ ムはレオン・ラッセルとの共演作を除いて、全て現在の市場に出回ることになる。ホンマ、凄いバ ンドだ。恐らく、20世紀のブルーグラスで、フラット&スクラッグスと並び、最も完成され、最 も影響力のあるバンドだった、と言えるだろう。

CCCD-0189 KEITH LITTLE『Distant Land to Roam』CD\2,750-

Down Among the Budded Roses/Please Come Back Little Pal/Carolina Mountain Home/Been All Around the World/Home on the Hwy. 他全12曲

 バーン・ウィリアムス・バンドの1981年名作『Bluegrass from Gold Country』(ROU-0131 CD\2,750-)での素晴らしいバンジョーとハーモニー・ボーカルで知られ、近年は稲葉和裕の誘い で日本にもよく訪れ、米国ではリッキー・スキャッグスやクレア・リンチらとの活躍、そして 今年はドリー・パートンとのツアーが決っているキース・リトル、ボーカリストとしてのソロ・ デビュー作である。線の細い、我々日本人にも通じるノドでありながら、それを意識する事によっ てボーカルをコントロールするノウハウを見事に聴く事が出来る。まず、選んだ曲の良さ、その 曲への「愛情」、そして「歌詩」をかみしめ、これまでに先人から学んだ中で最良と思われる 「節」を、素直に乗せる、それだけの事を、アッサリと聴かせる。キース自身、超一級のマルチ・ プレイヤーでありながら、ここではロニー・ステュアート(bj,f)、マイク・コンプトン(m)、デ ニス・クロウチ(bs)、ロバート・ボウリン(lg,f)らにバックを任せている。テナー・ボーカルのロ バート・ゲイトリーって誰だろう?あのゲイトリーの息子か?素晴らしい!!…ともあれ、ボーカ ルのツボを的確に教えてくれると同時に、アパラチアの外で育った人間(我々も)が何故この音楽 を好きなのか、その理由を分らせてくれる(例えば「私に人生と言えるものがあるなら」として知 られる)名曲ばかりが選ばれた、トラッドグラス秀作だ。

SH-3928 SEAN WATKINS『Let It Fall』CD\2,750-

Neo's Song/January Second/Cloudbreak/The Ant and the Ant/Over the Waterfall 他全10曲

 「物凄い!」ですワ。ニッケル・クリークのギタリスト、ショーン・ワトキンスのソロ・デ ビュー作である。フラットピッキン・ギターのスリルを存分に、そして南カリフォルニア・ブルー グラス(19才の天才クリス・シーリはもちろん、フィドルのステュアート・ダンカンも、ブルーグ ラス・エトセトラで東京ディズニーランドにもいたというデニス・キャプリンガー=バンジョーが 凄い!=も南加州出身)の実力を遺憾なく聴かせる1曲目から、ボーカル曲を挟んで、センシティ ブなトーンを聴かせるニューエイジ調から、クリスに出会う前から大好きだったというマンドリン でのホットなドーグ調などなど、「若いって物凄い!」事だと、感心する。1曲のトラッド以外 はショーンのオリジナルで、S.ダンカンとジェリー・ダグラス、トッド・フィリップスらが数 曲でサポートする他、妹のサラ(f)やルーク・ブラ(f)、そしてクリス(m)ら、米国ブルーグラス界 の10代パワーが頼もしい。話題のボージョアー・ギターの立ち上がりも楽しめる。間違いなく21世 紀のブルーグラスを担う最右翼ニッケル・クリーク、クリス・シーリに次ぐ若き才能の開花だ。

PW-1 PETE & JOAN WERNICK『Windy Mountain』CD\2,750-

I've Endured/Nobody's Darling But Mine/Mama's Hand/Setting on the Woos on Fire/Each Season Changes You/Dark Hollow 他全13曲

ピーター・ワーニックと夫人、ジョアンの2人で作った素晴らしいデュエット作。ドクター・バ ンジョーの異名を取るピートのブルーグラス・バンジョーと、マウンテン・トラッド感覚が一杯の ジョアンのボーカルとギターという、意外と珍しいパターンの夫婦デュオの組み合わせで、トラッ ド・バラッドからハンク・ウィリアムス、ブルーグラス・スタンダードなど古今の名曲(実に趣味 のいい選曲だ!)をシンプルにかつ違和感なく演じる。1970年代はじめ、ニューヨーク時代の ピートとジョアンが参加したカントリー・クッキングでの「あの」声(なんとないケダルサが魅 力)がそのまま年輪を加えて味わい深くなった、というのも嬉しい。夫婦で作る極上のトラッド・ バラッド集、どうですか?皆さんも…ご夫婦で!

HHH-1355 LYNWOOD LUNSFORD & MISTY VALLEY BOYS『A Portrait of the Blues』CD\2,750-

Journey's End/Will You Be Satisfied That Way/Your Best Friend and Me/How Long 他全13曲

 「いかにも」のバンド名とタイトル、近年のロスト&ファウンドでの活躍や趣味の良いソロ・バ ンジョー集『Pick Along』(HHH-1349 CD\2,750-)で知られるリンウッド・ランスフォードがリーダーとなったミスティー・バ リー・ボーイズのデビュー作は、トラッドグラス一直線。バージニア州のブルー・リッジの山懐か ら生まれ育った彼らの自然なのだろう、若いジェイソン・バーリーのフィドルも定石通り、70年 代にジミー・マーティンで活躍したロニー・プレベット(m)と共に、ストレートなトラッド・サウ ンドを創る。スタンダード曲からカントリー曲、そしてマーク・ノップラー曲など幅広い選曲で、 久々の本格的バージニアン・トラッドグラス。

AR-1378 CASEY HENRY『Real Women Drive Trucks』CD\2,750-

St.Simon Says/Liberty/Shrimp on the Barbie/Turkey in the Straw/Dixie Breakdown他全13曲

 大学在学中からブルーグラス・アンリミテッド誌でアルバイトをし、昨夏大学を卒業、今年は ナッシュビルに移り住んで職業ミュージシャンとしてのキャリアを積もうと考えている、という ケーシー・ヘンリー嬢、挨拶代りの素晴らしいバンジョー・アルバムである。バンジョーを手に して8年になる彼女が、15才から大学までの間に書き溜めたオリジナルを中心に、スリー・フィン ガー・ロールを基本に、無理のないメロディーを聴かせる。「マーフィー・メソッド」という教 則ビデオで知られるマルチ・プレイヤー、マーフィー・ヘンリーを母に持つ彼女、マンドリンの 父レッド、ギターの弟クリス、ミッシー・レインズのベースとデル・マッカーリー・バンドから ジェイソン・カーターのフィドルを基本バンドに、ライバル?でもある母やリン・モリスらのゲ ストが参加。スクラッグス・スタイルのロールに秘められたメロディーの妙味を巧く引き出し、ギ ブソンの「トーン」と、バンジョーの「ツボ」を心得た作品。現在、ディキシー・チックスら の活躍で米国中高生の女子に「クール」な楽器としてブレイクしているというバンジョー、女性 ピッカーに、もはやハンディーは全くない。

FRC-665 CHARLIE WALLER & COUNTRY GENTLEMEN『Crying in the Chapel』CD\2,750-

I Feel Like Traveling On/Heaven Got An Angel/Nobody's Child/Jericho Road 他全12曲

 久々、チャーリー・ウォーラーとカントリー・ジェントルメンの最新作は、圧倒的な歌の「うま さ」を聴かせるチャーリーのしっとりとしたソロでの名曲「哀しみのチャペル」に始る1978年以 来のゴスペル作品である。昨夏は一時、心臓発作で緊急入院とムーンシャイナー誌で伝えられた チャーリー、まだまだ衰えないスムースな美声でファンを安心させてくれる。バックはグレッグ・ コーベット(bj)、ダーリン・オルドリッジ(m)、グレッグ・ラック(bs)を中心に、サミー・シー ラー、ケニー・スミス、リッキー・シンプキンスのロンサム・リバー・バンド連が手堅くまとめ る。エミルー・ハリスをブルーグラス志向に導き、ドイル・ローソンをクイックシルバー結成に 向わせたと言われる1978年のゴスペル大名作『Calling Children Home』(REB-1574 CD\2,750-)以来のストレート・ブルーグラス・ゴスペルにチャーリーのボーカルが冴える。

CCCD-0186 マロ・カワバタ『Carolina Blue』CD\2,750-

Sally Goodin/Used To Be/Colleen Malone/Faded Love/I Wonder Where You Are Tonite 他全12曲

 京都出身、米国オハイオ州在住のブルーグラス・ギタリスト、マロ・カワバタ(ムーシシャイ ナー誌3月号に自己紹介あり=MS-1805 \500-)のソロ・デビュー作品である。サミー・シーラー、 キース・リトル(bj)、ボビー・ヒックス、ロニー・ステュアート(f)、キース・リトル、ブッ チ・バルダサリ(m)、ジム・ハースト(fletted dobro)、ミッシー・レインズ(bs)ら、現在第1線のミュージシャンをゲストに、稲葉和裕(bj)も 1曲に参加してマロのフラットピッキン・ギターとリード・ボーカル(6曲)をサポートする。 アメリカで弧軍奮闘を続けるマロを応援しよう。4月には、サミー・シーラー(bj)と共に帰国し、 CD発売記念ツアーを計画している。

CCCD-0184 CLAIRE LYNCH『Out in the Country』CD\2,750-

I Can't Get You Off of My Mind/I'll Never Grow Tired of You/He Rode All the Way TX/Livin' in the Name of Love/Listen to a Country Song 他全11曲

 昨年10月、熊本カントリー・ゴールドに来日したクレア・リンチ、1982年作のカントリー作 品がCD化再発売だ。その抜群の歌唱力と、1980年代はじめのエミルー・ハリスやリッキー・ス キャッグスらによって招来されたネオ・カントリー・ムーブメントと呼ばれる動きに呼応して、 ジョージ・ストレイトのフィドラーとしても知られたジーン・エルダースを制作者に創られた作 品。ムーンシャイナー誌2000年10月号(MS-1711 \500-)の特集でも語られていた様に、この年、長男の出産で、ニューグラス・バンドとしてのフ ロント・ポーチ・ストリング・バンドの活動が一時休止、セルダム・シーンのジョン・スター リングとの親交が始り、この作品でも選曲やコーラス、そしてマイク・オルドリッジのペダル・ スティール・ギター参加してのカントリー&ウェスタン作品。

PC-1104 CRARY & HOPPERS and thier AMERICAN BAND CD\2,750-

Head Over Heels in Love/Banjo Signal/I'm Sitting on Top of the World/Cajun Train/Nine Pound Hammer/John Henry 他全12曲

 ギタリスト、ダン・クレアリーがバンジョー奏者のロニー・ホッパーズと創った新しいユニッ ト、アメリカン・バンドのデビュー作である。ダンがブルーグラスを弾き始めてから初めて出会っ た「本物」のブルーグラス・ミュージシャンだったというロニー・ホッパーズはビル・モンローの ブルー・グラス・ボーイズを経験したバンジョイスト。そんな2人の出会いを再現する味わい深い アルバムだ。ロニーはここでも聴かれる通りのシュアなスリーフィンガー・ピッキンで、これま で表舞台に立っていないものの、驚くべきアイデアとセンスの持主(トニー・エリスと同様、米 国ブルーグラス界の懐の深さに最敬礼!=日本にも隠れた名手は多いのだゾ)。バックにはクリ ス・シーリの師匠でもあるスーパーピッカー、ジョン・ムーアのマンドリンとボーカル(5 曲)、そしてロニーの地元仲間、ジミー・ヘージやデイル・ホプキンス(f)、マーロン・コリン ズ(bs)ら。ダン・クレアリーのストレート・ブルーグラスが久々に聴けるのも嬉しい。ローカ ル・ミュージシャンを主役にしたダンのアイデアと彼等への敬意が味わい深い作品だ。

お勧め盤ブルーグラス

■話題作の巻

COMP-4280 NEW GRANGE CD\2,750-

Handsome Molly/Sally Ann/Cabin Waltz/Goin' to Boston/Stone Coal West Virginia 他全12曲

 アリソン・ブラウン、ティム・オブライエン、マイク・マーシャル、ダロル・アンガー、トッ ド・フィリップスの超スーパー・ブルーグラス・ピッカー達が、キーボードのフィリップ・アー バーグを加え、全く新しい視点で新しいブルーグラスを構築した、エドガー・マイヤーの一連の動 きと同様、21世紀のブルーグラスを考える上で、重要な位置を占める作品だ。もちろん、内容は スーパーの一言。ムーンシャイナー1月号(MS-1803 CD\500-)にアリソン特集と詳細解説あり。

SP-1001 LARRY CORDLE & LONESOME STANDARD TIME『Murder on Music Row』CD\2,750-

 ナッシュビルのカントリー界を震撼させたというタイトル曲や、ラルフ・スタンレーの"Hard Times"の歌付き快調グラスから、"I Wonder Where You Are Tonight"のユニークなアレンジまで、お楽しみも一杯に詰った昨年の超話題作。 J.D.クロウの再来とウワサされるデビッド・タルボットやフレッド・カーペンター(f)、ブーイ・ ビーチ(g)、デビッド・ハーベイ(m)、テリー・エルドレッジ(bs)らのも抜群だ。(歌詩付き)

DS-2002 DAN TYMINSKI『Carry Me Across the Mountain』CD\2,750-

 現在全米大ヒット(カントリー1位、総合ポップ15位)を記録中のジョージ・クルーニー主演 映画『オー・ブラザー』(豪華ゲストの凄いサントラ『O Brother, Where Art Thou?』UNI-170069 CD\2,650-も是非)の主題歌「A Man of Constant Sorrow」をジョージの代役で歌うダン・ティミンスキ。現在アリソン・クラウス のユニオン・ステーションのメンバーとして、ムーンシャイナー誌2000年7月号(MS-1709 \500-)でインタビューに答えていた様に、エリック・クラプトンとの出会いをはじめ、様々なチャ ンスに恵まれている。トニー・ライスやアリソン・クラウス、ジェリー・ダグラスらを擁した この話題作、タイトル曲は現在全米ブルーグラス・チャート1位にいるビリー・スミスやジェ フ・ホワイトらが書いたヘイゼル・ディッケンズのトゥルー・ストーリーで、アリソンも録音の意 志を表しているという。

■ブルーグラス・スタンダードの巻

SKFR-1001 RICKY SKAGGS & KENTUCKY THUNDER『Ancient Tones』CD\2,750-

Walls of Time/Lonesome Night/How Mountain Girls Can Love/It's Mighty Dark to Travel/Carolina Mountain Home/Pig in a Pen 他全12曲

 「いにしえの音」と題されたリッキー・スキャッグスの1999年作品。80年代にカントリー の大スターにブレイクしたリッキーがブルーグラス界にカムバックしての第2作。モンロー、スタ ンレーズ、フラット&スクラッグスの基本に立脚しつつ、その奥底にあるフィーリングを現出させ ようとした意欲作。ジョン・カウワンとの1曲目、ピーター・ローワン作"Walls of Time"に万感の想いを込めている。

■トラディショナル・ブルーグラス

WANGO-103 RALPH STANLEY & CLINCH MTN. BOYS『Introducing JAMES KING』CD\2,750-

Don't Go Out Tonight/Another Night/Our Last Goodbye/Loving You Too Well/Nobody's Love Is Like Mine/Baby Girl 他全12曲

 1986年、ブルーグラス界が驚いた若きド・トラッド・シンガー、ジェイムズ・キングを紹介 したスタンレー名作がCD化。熱烈なスタンレー・ファンであったジェイムズが、見事なカー ター節を聴かせる。また、ラルフのバンジョーとテナーが全盛期のパワーとテクニックを聴かせ、 フィドルに元ジョンソン・マウンテン・ボーイズのエディ・スタッブスが見事なブルーグラス・ フィドルの基礎(学ぶには最適の弾き方だゾ)を聴かせる。ジェイムズ・キングという希代のト ラッド・ボーカリストを産んだ名盤であると共に、「スタンレー・サウンド」の真髄が聴ける。

■コンテンポラリー・ブルーグラスの巻

SH-3913 LONESOME RIVER BAND『Talkin' To Myself』CD\2,750-

 コンポラで、なおかつソリッドなサウンドのトップランナー、ロンサム・リバー・バンドの 最新作。そう、1月16日、テレビ朝日系「ニュース・ステーション」で流れたのは、このタイト ル曲。心地好いコンポラ・ソリッド・リズムと完璧なアンサンブルとテクニックの標準編成の5 人組。

■プログレッシブ・ブルーグラスの巻

SH-3909 NICKEL CREEK『Nickel Creek』CD\2,750-

21世紀のブルーグラス、いや、アコースティック音楽を背負って立つだろうニッケル・クリーク の、研ぎ澄まされた最先端のブルーグラス・アンサンブルをご賞味下さい。グラミー授賞式ではバ ンド全員でドリー・パートンのバックで写って

いました。皆からも可愛がられ、驚くべき成長中です。

SH-3917 SAM BUSH『Ice Caps』CD\2,750-

いつまでも、最高にとんがったブルーグラスの牽引車は、やっぱ、サム・ブッシュ。1992年 から1999年までに、コロラド州テリュライド・フェスで収録された全16曲のライブ集は、聴く者 をいつまでも熱くしてくれる。凄いパワーとエネルギー。愛犬家、サムらしい可愛いジャケットも いい。

■ライブ&ジャムの巻

(ブルーグラスの魅力=ノッた時のホットナドライヴ感や、とっさのアドリヴやインプロバイズの スリルが堪らないライブやジャム作品)

OXCD-6018 KENTUCKY COLONELS『Livin' in the Past』CD\2,750-

 先月紹介したミュールスキナー同様、閉鎖が決った(と本人が言う)シェラ・レコードの歴 史的名盤である。LP時代にも発表されたが、それより6曲多い全25曲、ケンタッキー・カーネ ルズのライブ決定版だ。いつまで手に入るか?危うし!!

■女性ブルーグラス

KCP-1002 KATHY CHIAVOLA『The Harvest』CD\2,750-

 先月最新作『From Where I Stand』(KC-1003 CD\2,750-=素晴らしいボーカル作品だヨ)を紹介したキャシー・キアボラの、これは1995年作 品。ピーター・ローワンのタイトル曲をはじめ、モンロー、フラット&スクラッグス、ハート フォード他、抜群の選曲と、ビル・モンロー、エミルー・ハリス、チェット・アトキンス、ト ニー・ライス、ベラ・フレック、ビンス・ギル、ジョン・カウワンら、超豪華ゲストの女性 ブルーグラス秀作。

■日本のブルーグラス

RC-116 ロジーン『Rosine』CD\2,750-

国産ストレート・トラッドグラスです。トラッドグラスを自分達なりに捉えようと様々な試行錯 誤を経て来た京都のバンド、ロジーンのデビュー作。山本雅幸(bj)、植田“キング”雅也(g)、毛 利武志(f)、今井達也(bs)、そして山田善久(m)。残部些少!再プレス予定なし!!(歌詞付き)

インスト新入荷

COMP-4299 ROBBIE McINTOSH『Unsung』CD\2,750-

Strange Attracter/Thanks Chet/Prelude No.4/Wooden Heart/Sitting on Top of the World 他全19曲

 プリテンダーズやポール・マッカートニー・バンドのギタリストとして活躍したロビー・マッキ ントッシュの、素晴らしいフィンガーピッキン・アルバムが、コンパス・レコードから発表。バ ンジョーのメロディック奏法を思わす1曲目、そして基本のトラビス・ピッキンからニューエイジ 調や歌入りブルース、オリジナルを中心にショパン、オカロラン、モンクまで、ソロ(中心の) ギター作品にありがちなひとりよがりを感じない、つまり完全主義よりも聴く人への思いが篭っ た暖かいタッチの全19曲。アリソン・ブラウンの、所謂アーティスト・レーベルとも言われる、 コンパス作品。この人、いい人なんだろうなぁ。

CLAS-737 EDDIE SOUTH『1937-1941』CD\2,750-

Fiddle Blues/Honeysuckle Rose/On the Sunny Side of the Street/Black Gypsy/A La Cumparsita/Lady Be Good/Stompin' at the Savoy 他全20曲

 ジャズ・バイオリンのパイオニアであるエディ・サウス。彼の驚くべき音楽性を録音年代順 に並べた超素晴らしい作品、先月紹介した『1923-1937』(Clas-707 CD\2,750-)の続編。ジャンゴ・ラインハルトとステファン・グラッペ リらをバックにした1937年11月パリ録音の"Fiddle Blues"から、38年のオランダ録音のクインテット、そして40年と41年ニューヨークでの オーケストラ等での"Stompin' at the Savoy"までの全20曲、クラシックの素養と、ルイジアナ生 まれシカゴ育ちの米国黒人であるという背景を持つ彼の、様々なシチュエーションでの素晴らしい バイオリンが堪能できる。上記の第1集と共に、ジャズ・バイオリン・ファン、またアドリブを 目指すブルーグラス・フィドラーら必聴のインパクトである。

SUN-11091 DON RICH『Country Pickin', Don Rich Anthology』CD\2,650-

Buckaroo/Orange Blossom Special/Cajun Fiddle/Chicken Pickin'/Georgia Peach 他全24曲

 1960年代のバック・オウエンズ、すなわちベイカーズフィールド・サウンドを支えた偉大なギ タリストでありテナー・シンガーだったドン・リッチをフィーチャーし1963年から70年にかけ て録音された全24曲。ボーカル物とフィドル・インスト物を各7曲ずつ含んでいるものの、10曲 はドンの主にエレキ・ギター・インスト。1974年に33才の若さで他界したドン・リッチ。ハワー ド・ロバーツに影響されたというギター、技術を越えたカリスマ性は歴史が証明している。「…こ れまで口に出した事はないし、出来なかったが、私の音楽人生は彼の人生が終ったと同時に終った と思っている。もちろん、私は音楽を続けながら、ここに存在もしてるけれど、本当の喜びと 愛、そして雷と稲光りは永遠に過去のものとなっている。でも、もうすぐ彼には会えるんだ…」と バック・オウエンズが昨年10月に語っている。

GWR-1002 小川倫生『スプリング・サインズ』CD\2,800-

 1998年に第1作『太陽と羅針盤』(GWR-1001 CD\2,800-)を発表したオガワ・ミチオの最新フィンガーピッキン・ギター第2作である。この 作品は「コンセプト・アルバムで、僕なりに春を感じさせる曲を集めて作りました(春は生命感 溢れるだけでなく、メランコリーも感じます)。作曲とレコーディングの大部分は自分の部屋でし ました。日常のなにげない感動を一つずつ大切に拾い上げたかったから…」と本人はいう。前作と 同様、どこかにケルト風の匂がするオリジナル・フィンガーピッキン曲集だ。

MB-97510VX NASHVILLE MANDOLIN ENSEMBLE『Live at Caffe Milano』VHS \3,200-

 ブッチ・バルダサリが中心になって結成されたナッシュビル・マンドリン・アンサンブルのライ ブ・ビデオ。ビデオ新入荷参照。

ROU-0037 J.P.FRALEY『Wild Rose of the Mountain』CD\2,750-

ケンタッキーのフィドル伝承を見事に伝える秀作が未発表音源を大幅に加えてCD化。オールドタ イム/フォークの項参照。

SH-3928 SEAN WATKINS『Let It Fall』CD\2,750-

 21世紀のブルーグラスを担うと言われるニッケル・クリークの若きフラットピッキン・ギタリス トのソロ・デビュー作。ボージョア・ギターをメインに新鮮な作風はフィンガーピッカーにもお 勧め。ブルーグラス新入荷参照。

各楽器別インストお勧め盤

(様々な楽器の教則、楽器自体やパーツ等もお気軽にご相談下さい)

■ギターの巻

FF-047 NORMAN BLAKE『Blackberry Blossom』CD\2,750-

Rights of Man Hornpipe/Railroad Blues/D Medley/Jerusalem Ridge 他全9曲

 1977年に発表されたノーマン・ブレイクのフラットピッキンが堪能できるトラディショナル・ フォーク名盤。アイリッシュ・フィドル・チューンからオールドタイム・ソング、オリジナルやア パラチアン・フィドル・チューンなど、その確かなリズム・ストロークとフラットピッキン・ リードは、ドック・ワトソンとは一味違ったソロ・パフォーマンス絶好の教材でもある。

VAN-79484 JOHN McEUEN『Acoustic Traveller』CD\2,750-

 元ニッティー・グリティー・ダート・バンドのマルチ・プレイヤー=ジョン・マキュエンの 1996年作品は、ナッシュビル4曲とカリフォルニアで11曲を録音。こだわりのないジョンらしい 選曲で自由に「アコースティックの旅人」を謳歌する。インパクトの強いフィンガーピッキン・ギ ターを中心に、バンジョー、マンドリンからマイク真木から贈られたという琴まで、楽しいアコー スティック・アンサンブルを聴かせてくれる。バンジョー風のメロディック・スタイルのフィン ガーピッキンは聴き物だ。

■マンドリンの巻

HHH-1354 HERSCHEL SIZEMORE『My Style』CD\2,750-

Sandy Ridge/Monroe Country/Cotton Eyed Joe/Charmaine/Billy in the Low Ground 他全14曲

 流れるようなメロディックなフレーズの組み合わせで、知る人ぞ知るブルーグラス・マンドリン のパイオニアの一人、ハーシャル・サイズモアの素晴らしい最新マンドリン集。ロイド・ロアーの 美しい音質と、ハーシャルの華麗なテクニック。

SAR-1251 BUTCH BALDASSARI & JOHN MOCK『Cantabile, Duets for Mandolin & Guitar』CD\2,750-

 マンドリンとギターによるデュエット・インスト・アルバム。パガニーニのタイトル曲からバッ ハ、ベートーベン、ヘンデル、そしてカラーチェのボレロまで。日本の若手クラシック・マンドリ ニストの吉田剛士によるムーンシャイナー誌での「クラシック&ブルーグラス・マンドリン特集」 (2000年11月と12月号参照、各\500-)や、彼のソロ・クラシック・マンドリン作『Italian Sentiment, a Classical Mandolin Album』(RAD-201111 CD\2,500-)も、是非どうぞ!

COMP-4301 MATT FLINNER『Latitude』CD\2,750-

若きマンドリン奏者=マット・フリナー、アリソン・ブラウンのコンパス・レコードからの最新 ソロ第2作。抜群のタッチと音質で、僚友のデビッド・グリア(g)とトッド・フィリップス(bs) に、ステュアート・ダンカン、ダロル・アンガー、ジェリー・ダグラスがゲストのブルーグラ ス志向のニュー・アコースティック音楽作品。前作ソロ『View from Home』(COMP-4247 CD\2,750-)、デビッドとトッドとのトリオ作『Grier, Philips, Flinner』(COMP-4279 CD\2,750-)と同様、研ぎ澄まされたブルーグラス・ピッカーだ。また、彼の妻=ジュディス・ エデルマンのニューグラス最新作『Drama Queen』(COMP-4293 CD\2,750-)も、新しい女性ブルーグラス世界が聴けるお勧め作です!新人 をサポートしよう!!

■バンジョーの巻

ROU-0311 ALAN MUNDE『Festival Favorites Revisited』CD\2,750-

Shenandoah Valley BRD/Liberty/Salt Creek/Bill Cheatum/Cripple Creek/Earl's BRD 他全20曲

 1970年代以降のバンジョー・スタイリストの中で、スクラッグスとキース/トンプソン・スタ イルの絶妙なバランスで、最も完成されたスタイルを創り上げたアラン・マンデが、1980年代に LPシリーズ発表したスタンダード曲集を編集CD化した秀作。マンデの高い音楽性に裏打ちされた シュアなピッキン・スタイルは、バンジョーのローDからハイハイCまで!?、全てのフレットと 右3本指の可能性を追及する面白さだ。

DD-100 DEREK DILLMAN『Up & Running』CD\2,750-

Lonesome Road Blues/Foggy Mountain Breakdown/Pike County Breakdown 他全14曲

DD-200 DEREK DILLMAN『Rollin' Forward』CD\2,750-

Black Jack/Farewell Blues/Double Banjo Blues/Sweet Dixie/Bluegrass Breakdown 他全14曲

 ジミー・マーティンと共に来日したドワイト・ディルマンを父に持つ10代のデレック・ディルマ ンのソロ2枚。若さに溢れた溌剌さでバンジョー・スタンダードを中心にJ.D.クロウ流儀の お手本通りのスリー・フィンガー・ピッキンを堪能させてくれる。第1作(DD-100)ではドイル・ ローソン(g)、ロニー・マッカーリー(m)、ジェイソン・カーター(f)、第2作(DD-200)にはドイ ルにジミー・マーティン(g)、マイク・コンプトン(m)、ボビー・ヒックス(f)他、豪華なバック・ ミュージシャンが弾くスタンダード曲も楽しみ。

■フィドルの巻

COMP-4275 DAROL ANGER『Diary of a Fiddler』CD\2,750-

 『フィドラー日記』と名付けられたダロル・アンガーの最近作は様々なスタイルのトップ・フィ ドラーを集め、全14曲に渡るフィドル・スタイルのインプロバイズをコンセプトにしたフィド ラーの極楽境地だ。もし、アナタがフィドル音楽を愛しているなら、フィドル小僧の視点のみで創 られたこの作品は、アイリッシュのマーティン・ヘイズからフルーグラスのステュアート・ダンカ ンまで、様々なトップ・ミュージシャンが「フィドル」する事の慶びを充分運んでくれる。抜群!

オールドタイム&フォーク新入荷

CR-1061 THE HOT MUD FAMILY CD\2,750-

 1970年代に活躍した若手オールドタイム・トリオのベトコからのデビュー作のCD化。後にフ ライング・フィッシュに移り、日本でも知られた彼等。カーター・ファミリー曲を中心に、ラグ タイム調の曲、デルモアなどのブルースっぽい曲、アカペラ、そしてフィドル&バンジョー中心 のダンス・チューン等、戦前の美しいメロディーをアッサリと演じ、オールドタイムの入門として も入り易く、楽しい作品に仕上がった、洗練されたオールドタイム。若きデイブとスザンヌのエド マンドソン夫妻とリック・グッド、そう、スザンヌは現在ドライ・ブランチ・ファイアー・ス クオッド在籍で、素晴らしいソロ・アルバム『Dear Friends, Gentle Herts』(ROU-0423 CD\2,750-)を発表したスザンヌ・トーマス、その人。こだわりなくオールドタイムの楽しさを伝 えてくれる秀作。

ROU-1152 V.A.『Freight Train Blues』CD\2,750-

 ラウンダー・レコードがシリーズで贈る「鉄道の歌、第4作」である。今回はマーティー・ス テュアート、ローリー・ルイス、ドン・エドワーズ、キャシー・キアボラ、レッド・ナックルズ、 ジョー・エリィ、NBB、NRBQ、LRB、AATWら、現在活躍中のフォーク、カントリー、ブルー グラスのトップ・グループが「汽車」にまつわる様々な物語やノスタルジックなメロディーなど を、バラエティー豊かに聴かせてくれるお勧め企画作品。

ROU-0037 J.P.FRALEY『Wild Rose of the Mountain』CD\2,750-

 アメリカ大陸に伝わった様々なフィドル音楽を記録に残すマーク・ウィルソン氏の北米伝承音楽 シリーズ初期、ジェイ・ピー・フレイリーの1974年発表の名作に99年録音の曲を足した全32 曲。伝説のケンタッキー・フィドラー、エド・ヘイリーに代表される素晴らしいイースタン・ケ ンタッキー・フィドルの伝統が、ケニー・ベイカーやアート・スタンパーら、同地方の人達の演 奏を思い浮べる事で、脈絡が感じられるのも一興だ。ケニーに通じる洗練されたメロディーとテク ニックにも驚かされる。1973年録音は奥さんアンナディーン、99年録音では娘さんダニールが 夫々ギターを付けているのも美しい。新しいレパートリーの宝庫でもある、伝承フィドル名作の 1枚。

フォーク&オールドタイムお勧め作品

■オールドタイム&フォーク

CCCD-0176 GINNY HAWKER & KAY JUSTICE『Bristol, a Tribute to the Music of the Original Carter Family』CD\2,750-

 1927年7月、テネシー/バージニア州境の街、ブリストルで行なわれた歴史的な録音に敬意 を払って制作されたギニー・ホウカーとケイ・ジャスティス、2人の素晴らしい女性による 「カーター・ファミリー曲集」。ブリストルの街を囲むブルー・リッジとクリンチの山々から、貧 しい谷に静に流れるスコッツ・アイリッシュと黒人の影響で生まれたメロディーと詩は、あらゆる 人々に普遍的な感動をもたらすだろう、と思う。

SAMP-09510 春待ちファミリーBAND『たそがれ六甲壱番街』CD\1,905-

駄菓子屋/10円ちょうだい/通りはいつも 全11曲

神戸の「春待ち」が結成20周年を記念して創った楽しいジャグバンド音楽。震災の年(95年)に第 1作を発表し、これは98年発表の第2作。愛すべき神戸下町の情景を、理屈抜きに、彼らのハッ ピー・ミュージックでお楽しみ下さい。

CM-2003 V.A.『Transatlantic Sessions』CD\2,750-

 ジェリー・ダグラスが英国営BBCテレビに制作した特別番組がCD化。英諸島のスコッツ・アイ リッシュ音楽とアパラチア、そしてナッシュビルの音楽の出会いを見事に音にしたアコースティッ ク秀作。ナンシ・グリフィス、ロザンヌ・キャッシュ、モーラ・オコンネル、ポール・ブラ ディー、ラドニー・フォスター、アリ・ベイン、リッキー・スキャッグス、シャロン・ホワイト、 トミー・ヘイズ、マイケル・ドーシェ他。

RC-118 三津谷組『まいど、おおきに、Y'all come back an' see us, y'hear!』CD\2,750-

 三津谷家=トーチャン(bj)、チーコ夫人(v)、タッキー(g)、リノ(f)=を中心に、子供たちの友 人である渡辺ヒサシ(m)と親たちの友人の細谷ヒロシ(bs)を加えた6人組によるストリングバンド音 楽。トーチャンの見事なクロウハンマー・バンジョー(中にラグタイムを編曲したフィンガース タイルも聞き物!)と、チーコの元気ボーカルを軸に、家族一丸のオールドタイム音楽集。

カントリー、ロック&ポップ新入荷

JASMD-3523 RED FOLEY『Stay a Little Longer』CD\1,980-

Sugar Foot Rag No.2/Old Joe Clark/Hillbilly Fever/Freight Train Boogie/Salty Dog Rag/Hobo Boogie/Home in San Antone 他全26曲

1950年代半ば、ロカビリー旋風直前のカントリー界でスムースでモダンなボーカル・スタイル と、パーティー向きの軽快なスゥイング・ナンバーで人気のあったレッド・フォーリーの素晴ら しいライブ盤。バックバンドはグラディー・マーティン(g)、トミー・ジャクソン(f)、バッド・ アイザックス(steel g)、ジミー・セルフ(accordion)、そして名手ボブ・ムーア(bs)といっ た錚々たる第1世代の、当時最高のナッシュビル・ミュージシャン達。そりゃ、凄いワ。多く の人達が忘れかけている?ホンモノのカントリーの多様性だ。

UNI-170191 NANCI GRIFFITH『The Best of Nanci Griffith』CD\1,980-

Once in a Very Blue Moon(live)/Lone Star State odf Mind/From a Distance 他全11曲

 ブルーグラスとフォーク・ファンにもファンの多いナンシ・グリフィス。彼女のMCAナッシュ ビル時代(1986-1989)のベスト・カット集。エミルー・ハリスをより繊細にしたような詩へのアプ ローチと、容姿とは裏腹なテキサス娘の秘めた力強さを感じさせる歌唱力、そして卓越したソング ライティングで現在もフォーク界のトップ女性シンガー・ソングライターであるナンシ。彼女が取 り上げた後、ベット・ミドラーで大ヒットし、ついにはグラミー年間最優秀曲にまでなった"From a Distance"他、ナッシュビルの洗練された一面をお楽しみ下さい。

UNI-170184 HANK WILLIAMS『Beyond the Sunset, as Luke the Drifter』CD\1,980-

 ハンク・ウィリアムスがリューク・ザ・ドリフターという名前で発表したモラリティー・ソン グ14曲すべてを1枚のCDに収めた初めてのアルバム。当時、ハンク名義で発表した曲は、全て チャート入りしたものの、オードリーとのゴスペル・デュオと、これらの曲はチャート・インし なかった、という。LP時代に発表されたものに2曲をプラスした全14曲。

 なお、ハンク・ウィリアムスには、1998年のグラミー受賞作『The Complete Hank Williams』(PO-536077 CD10枚組\21,000-)という決定版と言える全曲集が、絶対のお勧め作!!

UNI-534720 PATTI PAGE『A Golden Celebration』CD4枚組+Book\7,600-

 先月、最新作を紹介したパティ・ペイジ。彼女の長いキャリアを一望する全80曲、時代毎に整 理された保存版である。もちろん、江利チエミのカバーした「テネシー・ワルツ」も、ビル・ モンローがカバーした「チェンジング・パートナーズ」も入っている。

WB-47744 LESLIE SATCHER『Love Letters』CD\2,650-

『Gram Parson Notebook』(SP-1223 CD\2,750-)で話題になったレスリー・サッチャーのデビュー作。テキサス州パリ出身のソン グライターで、レバ・マッキンタイヤーやジョージ・ジョーンズ、ビンス・ギル等も彼女の曲を 取り上げている。本作ではアリソン・クラウスやエミルー・ハリスも参加して、28歳のデビュー を盛り上げている。

BUDD-99761 VINCE GILL『The Things That Matter』CD\2,250

今やカントリーを代表するスーパー・スターとして、揺るぎ無き人気を誇るヴィンス・ギル、こ れはその彼が、ブルーグラス・シーンからカントリー・ロック・グループ、ピュア・プレイリー・ リーグを経てRCAと契約、ソロ・アクトとしてデビューを果たした直後、85年にリリースした最 初のフル・アルバムのCD化。

CCCD-0184 CLAIRE LYNCH『Out in the Country』CD\2,750-

 昨年10月、熊本カントリー・ゴールドに来日したクレア・リンチ、1982年作のカントリー作 品がCD化再発売。その抜群の歌唱力と、1980年代はじめのエミルー・ハリスらによって招来さ れたネオ・カントリー・ムーブメントと呼ばれる動きに呼応して創られた作品。ブルーグラス新入 荷参照。

SUN-11091 DON RICH『Country Pickin', Don Rich Anthology』CD\2,650-

 1960年代のバック・オウエンズ、すなわちベイカーズフィールド・サウンドを支えたギタリス ト&テナー・シンガーだったドン・リッチをフィーチャーした全24曲。インスト新入荷参照。

カントリー再入荷&ベストセラーズ

SP-1223 V.A.『Gram Parsons Notebook』CD\2,750-

 「カントリー・ロックの父」とも言われる伝説の人、グラム・パーソンズ。1973年に若くして 他界した彼が生前に残していたメモを基に、カール・ジャクソンが軸となって、その遺志を音に立 ち上げたもの。リッキー・スキャッグスやジム・ロウダーデイル他、ジェイムズ・バートンとエル ビス・バンドなど、有名スター集合作品ではないものの、それだけ内容の濃い出来上がりだ。

その他、CD新入荷

(中には今後詳細を紹介しない作品も含んでいます。お見逃しなきよう!)

■ブルーグラスの巻

WANGO-104 RALPH STANLEY『Reunion with George Shuffler & James King』CD\2,750-

ラルフ・スタンレーとジェイムズ・キングに、ジョージ・シャフラー参加の1987年強力作品。

CR-1042 SONNY OSBORNE『1952-1953 Vol.1』CD\2,750-

若きソニー・オズボーンをフィーチャーした抜群のアーリー・ブルーグラス第1集。先月紹介の2 集と3集と共に、超貴重なアーリーグラス秀作。

KSCD-5121 STANLEY BROTHERS『Complete King & Starday Instrumentals』CD2枚組\4,500-

スタンレー・ブラザースのキング、スターデイ時代のインスト全曲集。

28CD-4119 STONEMAN'S FAMILY『28 Big Ones』CD\2,750-

ストーンマン・ファミリーのスターデイ時代のコンピレーション。

PC-1102 JIM HURST & MISSY RAINES『Two』CD\2,750-

驚愕的なテクを聴かせるギタリスト、ジム・ハーストと、2年連続IBMA最優秀ベーシストを 獲得しているミッシー・レインズのコンビによる素晴らしい最新作。

■インストの巻

SHA-6003 R.CRUMB & CHEAP SUIT SERENADERS『Singing in the Bathtub』CD\2,750-

 ボブ・ブロズマンも参加しているけったいなストリング(?)バンド。

TABCD-1010 DUCK BAKER『My Heart Belongs To Jenny』CD\2,800-

基本のしっかりしたフィンガーピッカー、ダック・ベイカーの最新作はアイリッシュ・ギター・ コレクション。

■オールドタイム/フォーク&ジャズの巻

CCCD-0175 CARROLL BEST『Say Old Man, Can You Play the Banjo?』CD\2,750-

 キース/トムプソン以前にメロディック・バンジョー奏法を創始したとされるオールドタイ マー、キャロル・ベストのコンピレーション。

EM-1010 CENTRAL PARK SHEIKS『Honeysuckle Rose』CD\2,800-

 1970年代、多くのブルーグラス・ミュージシャンにスゥイングする事の楽しさを知らせた大 名作の初CD化である。

■カントリー、ポップ、ロックの巻

ASV-5322 ERNEST TUBB『Early Hits of the Texas Troubadour』CD\2,450-

 現在に至るカントリー音楽のサウンド志向を決定づけたアーネスト・タブ初期のヒット曲集。

UNI-170183 HANK WILLIAMS『I Saw the Light』CD\1,980-

 有名なタイトル曲を含むハンクのオリジナルLPに4曲をプラスした全16曲のゴスペル集。

RCA-99776 JERRY REED『RCA Country Legends』CD\2,450-

彼のRCA時代の代表16曲集。

KCD-3506 BROWN'S FERRY FOUR『Complete King Recordings 1946-1952』CD2枚組\4,500-

名高きグランパ・ジョーンズ、デルモア兄弟、マール・トラビスのゴスペル・カルテットの44 曲集。

ビデオ新入荷

MB-97510VX NASHVILLE MANDOLIN ENSEMBLE『Live at Caffe Milano』VHS\3,200-(41分)

My Last Days on Earth/Ricochet/Texas Fox Tot/Frangenti/Fiddle Tune Medley 他全8曲

 ブッチ・バルダサリが中心になって結成されたナッシュビル・マンドリン・アンサンブルのライ ブ・ビデオ。モンローからグリスマン、アイリッシュからラグタイム、そしてクラシック等、マン ドリン・オーケストラの優雅なアンサンブル音楽と共に、右端にギブソンのブルーグラス部門を統 括するチャーリー・デリントン、グルーン・ギターの有名リペアマンのジョン・ヘッジコス (mando-cello)、ナッシュビルのフィドル界を支えるバイオリン・ショップのフレッド・カーペン ター(アイリッシュ曲でフィドルも担当)、バディ・スパイカーの息子=デビッド(bs)等々、 ナッシュビル裏方さんフーズ・フーという趣だ。指揮を取るのは昨年12月3日、惜しくも他界した ポール・ゾン(A.クラウスと幼なじみで共に成長したことで知られる女性フィドラー、アンドレ アの父)。

MB-99451VX TOMMY EMMANUEL『In Concert, Part 2』VHS\6,500-(54分)

Those Who Wait/Mona Lisa/Michelle/Waltzing Matilda/Saltwater/Imagine 他全11曲

 先に紹介しているトミー・エマニュエルによる素晴らしいフィンガーピッキン・ソロ・ギター・ コンサートの前編『In Concert, Part 1』(MB-99450VX VHS\6,500-60分)の後編である。前編で紹介したように、動きのある楽しいステージン グと驚くべきギター・テクニックは、私的なソロ・ギター・イメージとは異なった、さすが チェット・アトキンスのお墨付き。前編と共に、ソロ・ギターの楽しさをダイレクトに伝えてくれ る秀作だ。

ビデオお勧め作品

SHA-604V V.A.『High Lonesome』VHS\4,500-

 ブルーグラスを紹介する物語として、様々な賞を獲得し、最も優れたブルーグラス映像作品とさ れる劇場用ドキュメンタリー秀作映画のビデオ。ブルーグラスの生まれた風景が、そして世界に広 まる様子が、貴重な映像(モンロー&フラットの再会シーンは感動だ)やサム・ブッシュ、ジ ミー・マーティン、故ジョン・ダッフィらへのインタビューと共に見事に描かれている。アメリ カ音楽ファン必見のビデオである。

GDTVD-001 DON RIGSBY『Bluegrass at the MAC』VHS\3,950-

 現在ダン・ティミンスキと並んで最も注目される新進ブルーグラス・ボーカリスト、ドン・リ グスビーのビデオ・コンサート。自身のロンサム・リバー・バンド(LRB)他、J.D.クロウ("Old Home Place"が嬉しい)やダドリー・コンネルをゲストに、「今」のブルーグラスを聴かせる。 素晴らしい彼のソロ『Empty Old Mailbox』SH-3915 CD\2,750-とLRBの最新作『Talikin' To Myself』SH-3913 CD\2,750-(ニュースステーションで全国に流れた)は絶対のお勧め。また、 ドンについてはムーンシャイナー誌1月号(MS-1803 \500-)を御参照下さい。

教則物新入荷

CO-2705T KENNY BAKER『Master Fiddler』楽譜集\2,500-

Washington County/First Day in Town/Sweet Bunch of Daisies/Festival Waltz/Lost Indian/Grassy Fiddle Blues/Gold Rush 他全20曲

 ケニー・ベイカーは、1970年代にブルーグラス・フィドル(バイオリン)の最も完成された 一つの典型(スタイル)を創り上げた最初のフィドラーであろう。そんなベイカーの、最良とされ るカウンティ録音から選ばれた20曲を収めたベスト集『Master Fiddler』(CO-2705 CD\2,750-)のフィドル・パートの全てを書き留めたA4版45頁 の楽譜集である。ベイカーはビル・モンロー音楽の枠組みの中で完璧な一典型を創り上げた。ここ に、その中のブルーグラス・フィドル・チューンの醍醐味を学ぶ事が出来る。

MB-99615 TRISCHKA & WERNICK『Masters of the 5-String Banjo』Book\9,500-

泣く子も黙る(ナンデヤネン!?)、1988年作、ブルーグラス・バンジョー教則&情報の最高傑作 が再発売である。A4変形版415頁に及ぶ、アール・スクラッグスからベラ・フレックまで、ブ ルーグラス・バンジョーの歴史を網羅して、著名バンジョイストの徹底解剖から、楽器のセット アップ・リスト、代表曲のタブ譜等々、あらゆる側面からブルーグラス・バンジョーの楽しさを 追求するためには必携の1冊。

MM-WFV RON STEWART『Favorite Waltzes for Fiddle』VHS\4,500-(105分)

Kentucky Waltz/Tennessee Waltz/Shenandoah Waltz/Over the Waves/Kiss Me Waltz.

 昨秋のIBMA最優秀フィドル・プレイヤーに選ばれたロン(ロニー)・ステュアートが上記有名 ワルツ曲を、譜面無しの口述教授で、初心者向きに、一音ずつ丁寧に教えてくれる。知っているメ ロディーである上に、ワルツなので、フィドルを初心者にはとても取っ付き易いはずだ。ただ、初 心者でも、すでにメロディーが自分で拾える人には簡単すぎるのでご注意(ロンらしさやダブル・ ストップもやって欲しかったが、また次回だろう)!!とにかく、バイオリン(楽器)を初めて弾 こうとする人には、基本スケールから教えてくれ、また音程をアメリカ風(CやFシャープ等) に表現してくれるのも(いつもながら字幕もないので英会話レッスンも含めて)、入門編としてお 勧め。

(因みに初心者向き、廉価な中国製フィドル本体=結構いいのだ=もお問い合せ下さい)

MM-AEV MURPHY HENRY『Advanced Earl Video』VHS\4,500-(140分)

Sally Doodwin/Groundspeed/Pike County Breakdown/Bugle Call Rag/Foggy Mountain Special.

 タブ譜なしの口述バンジョー教則、先月の初心者向きに続いて今回は、次の段階、そう、ハイ ポジションの様々な使い方を中心にアール・スクラッグス・スタイルの修得です(結構複雑な1曲 目には40分をかけて詳細に教えるが、この曲は後回しにする事をお勧めする。またスクラッグスに は珍しいシングルストリング奏法も含んでいる)。シュアなピッキングとフィンガリングでク リアに解説(英語も聞き慣れれば分りやすいと思う)し、マーフィー・メソッドとして米国では 知られる素晴らしい女性バンジョー・ピッカーである。

MM-CBV1 LYNN MORRIS『Clawhammer Banjo Vol.1』VHS\4,500-(85分)

You Are My Sunshine/Cripple Creek/Arkansas Traveller/Soldier's Joy/Cluck Old Hen.

 リン・モリスがクロウハンマー・バンジョーの基本を丁寧に紹介してくれる素晴らしい入門編。 先月紹介したフランク・リーのクロウハンマーは現在最先端のオールドタイム・ストリングバンド でパーカッシブなビートを生み出すスタイルだったが、リンのこれは最もシンプルな、よく知られ たスタイルをゆっくりと口述教則してくれる。チューニングもG、C、ダブルCを配し、スリーフィ ンガー・ピッカーにも入りやすく創られている。右手の基本を変えず、様々な曲の表情を楽しませ てくれる、スグレモノのクロウハンマー入門。

VW-198 徳武弘文『怒涛のカントリー・リックス』VHS+CD+コピー譜\4,500-

 ドクターKこと、徳武弘文が「これまで集積したカントリー・リックを完全集録」だそうだ。エ レキギターでのチキンピッキンやスティール・リックからクロマティックやダブル・ストップ 等、60分ビデオと完全コピー譜、72分のマイナスワンCDのこれでもかっセット。アコギのため にもなる。

VW-197 内田勘太郎『生ギターの男、スライド・バーだよ人生は』VHS\4,500-

 「スライド・ギターと私」でそのノウハウと、「沖縄での勘太郎」の2本立てで彼の音楽を究明 する70分の教則ビデオ+コピー譜2曲。

教則物ベストセラー

OTR-TAB 浜田隆史『ギター作品集1』Book\2,427-

 北海道小樽を中心に活躍するフィンガーピッカー、浜田の1986年から95年に作曲した25曲 を作曲年順に並べた秀作。残4部のみ。

MB-97173 CHRIS THILE『Stealing Second』Book\2,300-

 ドリー・パートンのバックでグラミー授賞式でも姿が見られた19才のクリス・シーリ。間違い なく21世紀のブルーグラスを引っ張る中心人物になるだろう彼の2枚目、サム・ブッシュ制作の同 名マンドリン・アルバム(SH-3863 CD\2,750-)のコピー譜だ。強烈だけど、面白いヨ。

強力お勧め書籍登場!!

BOOK-13 『Encyclopedia of Country Music』Book\8,800-

 米国カントリー音楽財団(CMF)編著、オックスフォード大学出版発行、634頁に及ぶ「カ ントリー音楽百科事典」の決定版である。CMF会長であるエミルー・ハリス(=当 時、現在はマーティー・ステュアート)の序文と、編著者のポール・キングスベ リーの序論に続いてABC順に、137人の著名執筆者による1,300項目に及ぶ様々なカ ントリー系音楽事項の解説や人物紹介が、ギッシリと詰ったハードカバー。英文の輸 入図書であるが、強力お勧めの永久保存版大百科である。

その他、ナンヤカンヤ

■ドブロ弦

 ジェリー・ダグラス仕様(MISC-EFT13 \1,425-)と、マイク・オルドリッジ仕様(MISC-EJ42 \1,125-)はいかが?その他、各種弦はお問い合せください。

輸入雑誌

■オールドタイム・ヘラルド誌 各\900-

 アリス・ジェラードが主宰するオールドタイム音楽専門誌の2000/2001年冬号 (OTH-0706)が届いている。最新号はマーク・ウィルソン・インタビュー、アート・ スタンパー・インタビューその他、様々なオールドタイム情報が満載の56頁。バッ クナンバーは残部些少ながらお問い合わせください。56頁の素晴らしい資料だ。

■バンジョー・ニューズレター誌 各\500-

 世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載、バックナンバー(探しておら れるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します)もお問い 合せ下さい。最新12月号(BNL-00/12)はレフトオーバー・サーモンのマーク・バ ンのロックンロール・バンジョー特集の他、タブ譜はマークの"Five Alive"、アール・スクラッグスの"My Ship Will Sail"、トム・アダムスは"Joy to the World"、メロディック・クロウハンマーは"Over the Waterfall"他、フリークには丸ごと楽しめる情報&タブ譜誌、40頁!

■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\500-

 米国のブルーグラス月刊専門誌、最新1月号は今年のフェス・リストの他、65回ゲイラックス 写真リポート、ディディ・ワイランド等々、ブルーグラスに関するあらゆる情報満載の104頁。

月刊『ムーンシャイナー』

 発行18年目、1983年11月の創刊以来、発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌。

■定期購読:1年間¥6,000-、半年間¥3,300-。

 お申込はお葉書やお電話で、開始時期はバックナンバーも含めて、自由にご指定下さい。

■バックナンバー:各¥500-。

 お気に入りアーティストや知りたい事項などをお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

●2001年3月号(通巻209号)

キャシー・キャリック「トラッドグラスを語る」、日本女性ブルーグラス・パソ端会議#1、 IBMA「女性の歌、女性の物語」、黒川かほる「怒りの葡萄」出演記、バレリー・スミス&リ バティー・パイク、マロ・カワバタ、丹沢ブルーグラス米国ツアー#3、、その他ニュース、BG チャート、レコード・レビュー、売買求、コンサート&フェス情報等々。

●2001年2月号(通巻208号)

アール・スクラッグス大特集、ビル・エバンス来日、ジェフ・マルダー来日、カール・シフレッ ト&ビッグ・カントリー・ショウ、レフトオーバー・サーモン、グリルビリーズ、丹沢ブルーグ ラス米国ツアー2、サンフランシスコ・リポート。

●2001年1月号(通巻207号)

アリソン・ブラウン、ドン・リグスビー、現役女子大生トランスク、平塚のカントリーハーツの 25年、女子短大にブルーグラスがやってきた!、丹沢ブルーグラス米国ツアー・リポート、岡山の グラス・アバウツ、ナッシュビル・ミュージック・アワード他。

("When Springtime Comes Again…"、また「春」が巡ってきました。豊かな自然と、心に 「音」を…。渡辺三郎記)

宇野誠之の2000年の話題作、
気になるミュージシャンの作品から

●ALISON BROWN 『Fair Weather』 COMP-4292 CD \2,750

ベラ・フレックとの"Leaving Cottondale"で見事、グラミー賞初受賞おめでとう、アリソン・ ブラウンの凄いバンジョー・アルバム。サム・ブッシュ、ジェリー・ダグラス、スチュアート・ ダンカン、トニー・ライス他、これ以上はないメンバーでのパーフェクトなインストに加え、 ヴィンス・ギル、ティム・オブライエン、クレア・リンチ等のヴォーカルも素晴らしい。アリソ ンが初めて真正面からブルーグラスにむきあって、しかも、最高の結果を出した、2000年度ベ ストの一枚。

●MARK GAINER 『Old Country Road』 MG-1 CD \2,750

ドン・リグスビーいうところの「いいトラッド・ブルーグラスが書けるコンテンポラリー・ラ イター」マーク・ゲイナーのデビュー作。2000年の新作もそうだったが、ドンとのハーモニー に、ジェイムズ・プライス(クリンチ・マウンテン・ボーイズ)、ジョン・キース(メルヴィン・ ゴインズ・バンド)等トラッドの本質を良く理解した現代版ソリッド・ブルーグラスが、マークのソ ング・ライティング・センスとぴったりはまって、ローカルながらも見過ごすことのできないひ とりではある。

●GINNY HAWKER & KAY JUSTICE 『Bristol - A Tribute to the Music of the Original Carter Family』 CCCD-0176 CD \2,750

あらゆるアメリカン・ミュージックに大きな影を落とすカーター・ファミリー、その全貌はベ ア・ファミリーの労作大全集(BCD-15865 12CD \38,500)に捉えられているが、その真髄を現代に継承したギニー・ホウカーとケイ・ジャスティ ス、ヴェテラン女性シンガーふたりの見事な作品。クリンチ・マウンテンの谷あいの厳しい生活 に根ざした、シンプルで優しくて、そして哀しい唄を、マイク・シーガー以下の抑えたバックにの せてしみじみと聴かせる。

●RONNIE MCCOURY 『Heartbreak Town』 ROU-0453 CD \2,750

IBMAアウォード最優秀マンドリン・プレイヤー8年連続受賞、ロニー・マカーリーの初ソロ 作。父デル譲りのハイ・ロンサム/ハイ・テンション・ヴォーカルにますます磨きがかかり、父 を超える日も近いのではと思わせる鮮やかなものがある。ソングライター/コンポーザーとしても 超一級の実力を示し、ここにも9曲(共作含む)が収められている。もちろん、マンドリンのほうも スーパーな腕。モンローの遺鉢を継承する若手の代表選手。デル・マカーリー・バンドに加え、 スチュアート・ダンカン、べラ・フレック他がサポート。

●CURTIS McPEAKE『View from McPeake』 SRM-105 CD \2,750

アール・スクラッグスの影武者として、また多くのプレイヤーのバンジョーをセットアップして きた職人としても知られるヴェテラン苦労人、カーティス・マクピーク久々のインスト集。オー ブリー・ヘイニー、デヴィッド・ハーヴェイ等、ナッシュヴィル・シーンを支える中堅ピッカーを 配して、フォギー・マウンテン・ボーイズでも何らの違和感もなく溶け込んでいた、アール以上 にその真髄を体得した(?)パーフェクトなスクラッグス・スタイルが十二分に楽しめる。

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