◆現在、日米ともにブルーグラス／オールドタイムが大 きく動いています。1970年代以来の大変革のときを迎えている今、皆さん個々人が、また日本のブルーグラス界 が化石となってしまわないためにも、「遅れないように」 なんて言いません、ただ少なくとも、様子は知っておきたいものです。

　そして同時に、われわれが次代に伝えるべきものを、 公表しませんか…？　ムーンシャイナー誌では今年１月から「日本ブルーグラス年表」（カントリー／フォークも 含む）作成と同時に、津田敏之氏の要請で、皆さんの記録や記憶を集めはじめています。ぜひともご協力をお願 いします。

◆遠くヨーロッパから渡来して20世紀はじめまでアパラ チアの山に奇跡的に生きつづけた民衆音楽が唯一、商業音楽として世界中に広まったオールドタイムとブルーグ ラス、ただ大衆音楽と違って、日米ともにファンの特別の思いやりがなければ、生き残れません。地に足をつけ た応援を、よろしく!!

　今月のレターはブルーグラスの今を伝える質の高い粒 揃いの力作ばかりが集まっています。モンロー／フラット＆スクラッグスから70年代のニューグラスを越えて、 そのすべてを飲み込んで、より高みのブルーグラス／オールドタイムを目指す…。

◆最新ムーンシャイナー６月号は話題のDVD映像をネタ に、フラット＆スクラッグスの特大特集ほか、三井徹、ジ ム・ローダーデイル、カーター・フォールド訪問記前編、 クリス・シャープ・バンジョー・ワークショップ、IBMAリポート�H、日本ブルーグラス年表�Eなど、日米ブルーグ ラス情報満載の月刊誌。

　月刊ムーンシャイナー定期購読は１年間（12冊）\6,000- 半年間（６冊）\3,300-。購読開始希望月をお知らせいただければ、振り込み票とともに早速お送り します。…定期購読を、是非ともよろしく!!

MCM-0004 LARRY SPARKS『The Last Suit You Wear』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）

　米国ブルーグラス界のボーカル至宝、ラリー・スパークス最新作。ブルーグラス新入荷参照。

LDR-010 STEVE GULLEY『Sounds Like Home』CD\2,888-(本体\2,750-)

　待望のスティーブ・ガリーのソロ・デビュー作!!ブ ルーグラス新入荷参照。

RHY-1030 RANDY KOHRS『Old Photograph』CD\2,573-（本体\2,450-）

　新鋭ドブロ奏者として知られるランディ・コーアズ、歌もすごい今風ブルーグラスの集大成的サウンド が快感、ブルーグラス新入荷参照。

UNI-723253 CHICK COREA & BELA FLECK『The Enchantment』CD\2,573-（本体\2,450-）

　チック・コリアとベラ・フレック、バンジョーに対 する考え方が一変する、ものすごいピアノ＆バンジョー・デュオ作品。インストの項参照。

ROU-0585 DRY BRANCH FIRE SQUAD『Thirtieth Anniversary Special』CD\2,573-（本体\2,450-）

　トラッドグラスの本質を奥深く極めたドライ・ブラ ンチの30年周年。ブルーグラス新入荷参照。

AM-1029 MIKE MARSHALL & HAMILTON DE HOLANDA『New Words』CD+DVD\2,573-（本体\2,450-）

　マンドリン男、マイク・マーシャルがバンドリンの 第一人者、ハミルトン・デ・オンダと組んだ究極のマンド・デュオ集。インスト新入荷の項参照。

JSP-7757 V.A.『Early Country Radio』CD４枚組\5,775-(本体\5,500-)

　カーター・ファミリー、チャーリー・モンロー、ロイ・ ホール、J.E.メイナー、ハンク・ウィリアムズらのラジオ放送。オールドタイム新入荷参照。

SHA-612D FLATT & SCRUGGS『The Best of Flatt & Scruggs TV Show, Vol.2』DVD\3,308-(本体\3,150-)

　先月『Vol.1』(SHA-611D \3,308-)につづいて、今月はその第２弾。なお、ムーンシャイナー６月号にDVD 第１弾解像特集あり!!　映像新入荷参照。

VES-13103D V.A.『Four American Roots Music Films by Yasha Aginsky』DVD\4,148-（本体\3,950-）

　マイク・シーガーとアリス・ジェラードのドキュメン ト『Homemade American Music』（42分）のほか、３本の短編からアメリカの伝承音楽の本質を目で確かめ られる大秀作映像。映像新入荷参照。

その他の新入荷

　次号以降のニュースレターで詳細解説予定

SKFR-2018 CHERRYHOLMES『Cherryholmes II Black & White』CD\2,573-(本体\2,450-)

　前作『Cherryholmes』（SKFR-2014 \2,573-）で全米デビューしていきなりIBMAの最優秀エンターティ ナー賞を獲得したチェリーホームズ、スキャッグス・ファミリーから最新第二弾。煽り立てるリズム・ギ ター、ツイン・フィドルを適所に効かしたアレンジで疾走するブルーグラス。

AMA-1037 DAROL ANGER & MIKE MARSHALL『Woodshop』CD\2,573-(本体\2,450-)

　80年代以降のアコースティック革命のリーダー、ダ ロル・アンガーとマイク・マーシャルによる久々のデュオ最新作は音感あふれる魔術。ブルーグラス・ファンに は初期ドーグに通じる作品が嬉しい。

RHY-1031 DWIGHT McCALL『Never Say Never Again』CD\2,573-（本体\2,450-）

　かつて父、ジム・マッコールがアール・テイラーらと ３枚の作品を発表したルーラル・リズムから、新作を出したドワイト・マッコール、バリバリの今風ブルーグラ スは、現在J.D.クロウ＆ニュー・サウスのマンドリン＆テナーである。

SBR-121406 STEVE KAUFMAN『Mystique』CD\2,888-（本体\2,750-）

　今月、東テネシーでフラットピッキン・キャンプを 開催しているスティーブ・カウフマンの最新フラットピッキン・ギター集。

DUAT-1242 V.A.『Anchored in Love: A Tribute to June Carter Cash』CD\2,573-（本体\2,450-）

　2003年５月に他界したジューン・カーター・キャッ シュへ、豪華キャストによるカーター・ファミリー伝統を継ぐアコースティック・トリビュート。

ROU-0549 THE GRASCALS CD\2,573-（本体\2,450-）

　この2005年デビュー作１枚で、米国ブルーグラス界 最高の栄誉、IBMA最優秀エンターテイナーを獲得したザ・グラスカルズ。現在の米国ブルーグラス本流を垣 間見ることができる。

ROU-0577 UNCLE EARL『Waterloo, Tenessee』CD\2,573-（本体\2,450-）

　フィドル・チューン、マウンテン・バラッド、カー ター・ファミリー、シェイプノート・ゴスペル、その他、アパラチアのさまざまな伝統音楽を演じる女性４ 人組、アンクル・アールの最新作。

B000589402 ALAN JACKSON, GEORGE STRAIT, JIMMY BUFFETT『Live at Texas Stadium』CD\2,753-(本体\2,650)

　80年代以降のカントリーをリードしてきたジョージ・ストレイトとそのバンドが、地元テキサス州ダラ スにスーパースター、アラン・ジャクソンとジミー・バフェットを迎え、ウェスタン・スウィングの名曲から ハンク・ウィリアムズ、そして彼ら自身のヒット曲などを網羅した熱狂ライヴ。

B000439002 HANK WILLIAMS『Gold』CD２枚組\3,675-（本体\3,500-）

　現在のカントリーの元祖的なハンク・ウィリアムズ の編集ベスト・アルバム、"I Saw the Light"から"Jambalaya"まで、彼の代表的ヒット曲網羅の２枚組 42曲集。1940〜50年代の第一期カントリー黄金時代の入門アルバムです。

MCM-0004 LARRY SPARKS『The Last Suit You Wear』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）

Old Coal Mine/Casualty of War/I'm Country and Nothing More/Pretty Girls/Goodbye Little Darlin'/Those Blue Eyes Don't Sparkle Anymore 他全12曲

　米国ブルーグラス界のボーカル至宝、ラリー・スパー クス最新作は、同じくブルーグラス至宝と並び称せられるデル・マッカーリーのレーベルから初の外部アー ティストとしてのアルバム。J.D.クロウやデルをゲストに、ジャック・キンケード(m)、ジョッシュ・マクマー レイ(bj)、息子ラリー・D.スパークス(bs)のロンサム・ランブラーズ、そしてステュアート・ダンカン(f)とロ ン・スチュワート（バンジョーとフィドルの双方）が大活躍して、これまでの作品とは違う、きちんと創り込ま れた作品になっている。…ラリーやデルが至宝と尊敬される理由は、ピーター・ローワンやティム・オブライ エンとは違う、ふたりの持っている体臭のようなものだと思う。それはブルーグラスだけで純粋培養された、 しかも決して周囲の状況に動かされない頑固さを持つヒトだけに漂う信念、…というより本作の曲にある "I'm Country and Nothing More"の通り、正真正銘の「田舎」者＝自然や風土に同化したかっこいい単純 （シンプル）さ、から生まれる「トゥルー・ソング」の力ではないだろうか。"Banks of the Ohio"や"Little Girl Of Mine in Tennessee"（得意の超早で)を思わせる新曲などのこれぞブルーグラス！や、イラク兵士 の母子悲劇を歌う曲などのコンテンポラリーながら田舎の情感をことさらに歌い込むバラッドなど、ラリー の独壇場である。ラリーの声に、そしてあのリード・ギターに、まさしくブルーグラスの誇りが詰まっている。 彼もまた、スタンレー経由であるものの、フラット＆スクラッグスっ子であることを隠さない。

CR-015 JOHN REISCHMAN & THE JAYBIRDS『Stellar Jay』CD\2,888-（本体\2,750-）

Jaybird Song/What Are They Doing in Heaven Today?/House Carpenter/I'm the Man, Thomas 他全14曲

　イチローで知られる!?米国北西部太平洋沿いのシア トルからその北、カナダのブリティッシュ・コロムビアに本拠を置くインテリ系トラッドグラス・バンド、ジョ ン・ライシュマン＆ジェイバーズの最新第４作。ブルーグラスのベースがあるアパラチアからは遠く離れた文 化も異なる（どちらかといえば日本的な）環境で、ブルーグラスの本質を演じようとする彼ら、最も美しい 音のするロイド・ロアーを持つと言われるライシュマンのほか、ウェストコースト・フラットピッキンのベテ ラン、ジム・ニューナリー(g)、ニック・ホーンバックル(bj)、グレッグ・スパッツ(f)に紅一点トリーシャ・ ギャニオン(bs)の不動のメンバー。インテリ系トラッドグラスとは、われながらオモロイ表現だと思うけど …、つまり、アパラチアン・オールドタイムのソウルからビル・モンローのブルーグラス誕生に至るこの音楽 の基本を知識として学び、モンロー以降ニューグラスも含めたブルーグラスの歴史を実践した楽器経験の中 に還元して、今の時代にブルーグラスを伝承するという本当の意義を持つものだ。本作でも、イギリスから伝 わった古謡や南北戦争時代の曲に、スタンレーやキャロル・エリザベス・ジョーンズらのカバーやトラッドを 配し、評価の高いオリジナル・インストではモンローやアパラチアの陰影を上手く取り入れながら、目立たな い仕掛けにニヤッとさせられる。トリーシャの３曲は近年の女性ブルーグラスの充実振りをうかがわせる見 事なオリジナルなど、一聴すると地味だが、深い味わいの自分たちのトラッドグラスを見事に昇華して聴かせ る。

LDR-010 STEVE GULLEY『Sounds Like Home』CD\2,888-(本体\2,750-)

You Couldn't Pay Me to Care/Big Rock in the Road/Little So & So/My Elusive Dreams/Another Day/Nearer My God to Thee/The Grand Tour 他全14曲

　ドイル・ローソンのクイックシルバーからマウンテ ン・ハートと、21世紀に入ってからのブルーグラス・ボーカルの世界をリードしてきたといっても過言では ないスティーブ・ガリー、待望のデビュー・ソロ作だ。ハイ・ロンサムなスロー・テンポの曲から段々とギアー を上げ、３曲目にはデルで知られる"Big Rock..."、ここまで３曲で彼が言う「これがブルーグラス・ボーカ ルやで!!」を堪能できる。つづく４曲目では親父のやっていたピナクル・マウンテン・ボーイズのレパート リー、そして５曲目オリジナルなどでは実に新鮮なサウンド作りなど、トラッドグラスの生真面目さと21世 紀の新しいソリッド・ブルーグラスが見事に組み合わさった大秀作である。アダム・ステッフィ(m)、ロン・ スチュワート(bj)、絶好調に凄いティム・クロウチ(f)、ティム・スタッフォード(g)、ジェイソン・ムー ア(bs)の見事な基本セットに、J.D.クロウ、ドイル・ローソン、そしてマウンテン・ハートの仲間らのゲス ト・ピッカー、デール・アン・ブラッドリー、ショーン・ レーンらのハーモニー、父ドン、妻デビーらとのデュエットなど多彩なゲスト。東テネシーのブルーグラス とカントリーに囲まれて育った出自を実にすばらしい形で表出してくれる。ハイロンサムから今のブルーグ ラス、なじみのゴスペルやカントリー・メロディーにジョージ・ジョーンズのこれ以上はない「こぶし」か ら、最後のブラザー・デュオ・スタイルまで、スティーブ・ガリーというボーカリストの魅力をいかんなく伝 える大秀作である。

RHY-1030 RANDY KOHRS『Old Photograph』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）

Rockwell's Gold/Lena Mae/Two Boys from Kentucky/

　１曲目から今風ブルーグラス特有の音的スリルを目 一杯にぶち込み、「やり過ぎちゃう!?」いうくらいに楽しませてくれる…、これはひょっとしてヒットするん じゃないか？と思わせるような曲調とともに、今の若いブルーグラッサーのレベルの高いミュージシャン シップが堪能できる秀作は、新鋭ドブロ奏者として知られるランディ・コーアズ。超一級のドブロはもちろ ん、まったく引けをとらない彼の歌もすごい!!　全編、今風ブルーグラス・アレンジの集大成的サウンドを創 るのは、まだあまり知られていない名前、アーロン・ラムゼイ(m)、スコット・ハース(bj)、アンドリュー・ク ロフォード(g)、ティム・クロウチ(f)による１曲目と５曲目は秀逸だぞ!!もちろん、スコット・ベスタルや ジム・ハーストらランディの刎頚の友や、ゲストにはロンダ・ビンセントやカール・ジャクソンらが駆けつける ものの、それでもメロディーを的確に（しかも鉄の棒１本で…）捉えるドブロ奏者らしい繊細さが感じられる 人選やアレンジに感心だ。強烈な黒人ゴスペルとのコラボ"Can You Give Me a Drink"や、フォービートのド・ホンキートンク・カントリー"White Ring"（お約束通りのフィドルが美しいぞ!!）、どの曲でも、楽器 ひとつずつが何を弾いているのか、完璧にコントロールされた見事なアンサンブルの創り方に、ランディ・ コーアズの非凡さを強く感じる秀作だ。

FGM-123 JIM NUNALLY『Gloria's Waltz』CD\2,888-（本体\2,750-）

Hold Whatcha Got/Tennessee Mountain Home/Pancho & Lefty/Vincent/Dark as the Night 他全16曲

　デビッド・グリスマンのブルーグラス・イクスペリエ ンスで一躍知られるようになった大ベテラン・フラットピッカー、ジム・ニューナリーの最新作。自身の参加 するプロジェクト、ブルーグラス・イクスペリエンス（グリスマンm、キース・リトルbj、チャド・マンニン グfほか）、ジョン・ライシュマンとのジェイバーズ、デュー・ウェスト（ビル・エバンスbj、エリック・トー マスgほか）、ボーン・イン・ア・バーン・アラムナイ（ロブ・アイクスd、ジョー・クレイヴンm、ディックス・ ブルースgほか）らを総動員。きつめのブルーグラスから、ドン・マクリーン、ドリー・パートン、ジョン・フォ ガティー、バック・オウエンズなどなど、さまざまなジャンルの曲を、歌とフラットピッキンで楽しませる。

MAST-0044 BILL YATES & Friends『Country Gentlemen Tribute』CD\2,888-（本体\2,750-）

Redwood Hill/Rememberance of You/East Virginia Blues/Little Bessie/Two Little Boys 他全12曲

　故チャーリー・ウォーラーと18年間、カントリー・ ジェントルメンを支えたビル・イェーツ(bs)がカントリー・ジェントルメンに捧げるアルバムを発表した。 チャーリーそっくりのマイク・フィップスのボーカルを軸に、ドイル・ローソン／ジミー・グドローを思わせ るデイブ・プロスト(m)、そしてドイル・ローソン＆クイックシルバーのダーレン・ビーチリー(g)、スコット・ ウォーカー(bj)、デイブ・マクグラッシャン(bs)が、あの懐かしくて、ホッとするカントリー・ジェントルメン のサウンドを再現してくれる。今更ながら、ダッフィやアドコックといっても、やっぱりカントリー・ジェント ルメンはチャーリー・ウォーラー、そのボーカルの大きさにも気付かされる。

REB-1822 PAUL WILLIAMS & THE VICTORY TRIO『Where No One Stands Alone』CD\2,573-（本体\2,450-）

Othere Side of Jordan/I Pressed Through the Crowd/I Know My Lors Is Going to Lead Me Out 他全14曲

　50年代のロンサム・パイン・フィドラーズから60年 代のジミー・マーティン＆サニー・マウンテン・ボーイズで、J.D.クロウとともに鉄壁のジミー・マーティン・ サウンドを作り、あの"Stepping Stone"を歌ったテナー・シンガー、ポール・ウィリアムズのゴスペル・シ ンガーとして95年にカムバックした後、９枚目となる最新作。正しい南部のブルーグラス・ゴスペル伝統の中 で、創られていく美しいメロディーと衰えないクリアーなテナー・ボイスがすがすがしい。新しいギブソン のサム・ブッシュ・モデルのマンドリンを手に、５曲の自作のほか、友人たちの提供する曲は、標準５人編成の ストレートなブルーグラス・サウンドと、ハイ・リードを基本にしたトリオ・コーラスとともに、どれも懐かし いブルーグラスを感じさせてくれる。グラミー賞のサザン・ゴスペル部門にノミネートもされるほど、高い評 価を持つ、ブルーグラス・ゴスペルの王道サウンドが心を洗ってくれる。ムーンシャイナー2006年２月号(MS- 2304 \525-)に表紙特集あり。

VFH-107 LINDA LAY & SAMMY SHELOR『Taking the Crooked Road Home』　CD\2,888-（本体\2,750-）

Dead Man's Hollow/Angeline the Baker/Brambles, Briars and Me/Clinch Mtn. Backstep 他全12曲

　80年前に歴史を創ったブリストル出身のボーカリス ト、リンダ・レイ(bs)の可憐なボーカルを軸に、ロンサム・リバー・バンドのサミー・シーラーとのコラボ レーション。アパラチアン・トレイルで知られるリンダのボーカルを支えるのは、サミーのほか、ロン・スチュ ワート(f)、デビッド・マクローリン(m)、デビッド・レイ(g)。バージニアのブルー・リッジ系のさわやかな サウンドに乗って、トム・T.ホールやハーリー・アレンらの作品をさらっと気持ちよく聴かせるリンダの ボーカルが冴える。バージニアのクリンチ・マウンテンにあるラルフ・スタンレー・ミュージアムからロアノー ク近くのファーラムのブルー・リッジ研究所博物館まで、途中カーター・フォールドやブリストル、そしてフ ロイドのカントリー・ストアーとカウンティ・レコードなど、いわば巡礼街道として整備された「クルックド・ ロード(Crooked Road)」のプロモーション用として制作された、内容充実の女性ブルーグラス作品。

ROU-0585 DRY BRANCH FIRE SQUAD『Thirtieth Anniversary Special』CD\2,573-（本体\2,450-）

I've Lived a Lot in My Time/Devil, Take the Farmer/A Distant Land to Roam/Long Journey/Golden Ring/Down in the Valley to Pray 他全20曲

　トラッドグラスのひとつの形、農民をテーマに、あく までも「田舎の生活」にフォーカスしたサウンド作りで、ブルーグラスに楽器以外の本質的な意義を持たせ たドライ・ブランチ・ファイアー・スクウォッドの30周年を記念し、1989年以降現在までの抜群の選曲での 20曲集（内４曲未発表）。全編から漂うすばらしいカーター・ファミリーのノウハウをベースに、ブルーグラス というスタイルをそこにかぶせたアパラチアン・トラッドの雰囲気は、多くの都会のインテリらに絶大な 人気を誇っている。リーダーであるロン・トーマソン(m)は、G.B.グレイソンやカーター・スタンレーの伝統 を引きながら、その奥にある魂の部分を見事に表現すると同時に、ブルーグラス界の言論リーダーとしても 尊敬される人格者としても知られる。東部ヤッピーらに大人気のグレイ・フォックス・フェス（旧ウィンター ホーク、DVD『Bluegrass Journey』の舞台）のホスト・バンドでもある彼ら、この音楽を聴けば、彼らが尊 敬される意味がよくわかるだろう。ヘイゼル・ディッケンズのごっついテナー、アリソン・クラウスで知られる "Down to the Valley to Pray"もこの迫力…!!　ホットショットたちのブルーグラスもいいが、これは 現在聴くことのできるもっともベーシックなトラッドグラスとして大切にしたい感動的な音楽だ。

ARH-9058 ROSE MADDOX & VERN WILLIAMS BAND『Beautiful Bouquet』CD\2,079-（本体\1,980-）

We're Climbing Jacob's Ladder/Beautiful Life/Church in the Wildwood/Farther Along 他全14曲

　1983年、当時絶好調のバーン・ウィリアムズ・バン ドをバックに、女性ブルーグラス・ボーカルの歴史を創ったローズ・マドックスが歌うゴスペル・コレクショ ンがオリジナルLPのままのCD化である。本作と82年の『This is Rose Maddox』のLP２枚から集められた全23曲の『Rose of the West Coast Country』(ARH-314 \2,888-)では５曲がカットされていた。ローズのダウンホームなカントリー・ボイスとバーン の荒々しいテナー、そして若気に押しまくる名手キース・リトル(bj)など、ブルーグラスの生々しさとゴス ペルの力強さが見事に収められたダウンホーム・ブルーグラスの名演である。

REB-8002 V.A.『True Bluegrass Gospel』CD\2,079-（本体\1,980-）

　故キース・ウィットリー在籍時のラルフ・スタンレー "Over in the Gloryland"にはじまり、２曲目はドン・レノ＆ベニー・マーティン"I'll Fly Away"など、ブルーグラス・ゴスペルのスタンダードを40年の 歴史とストックを誇るレベル・レコードのカタログからデビッド・フリーマンが選んだ20曲集。今をときめ くブルー・ハイウェイやロンダ・ビンセントの初期録音、スタンレー・ブラザーズ"Angel Band"やカントリー・ジェントルメン、そして70年代のセルダム・シー ンやマーシャル・ファミリー、フォーブス・ファミリーなどに、ポール・ウィリアムズやジム・イーンズ、ラ リー・スパークス…、そして最後はリリー・ブラザーズ＆ドン・ストーバー「When the Saints Go Marching In、聖者が街にやってくる」まで。セキュラー・ソングを集めた『True Bluegrass Essentials』(REB-8001 \2,079-)につづく廉価シリーズ。

CCS-100 FLATT & SCRUGGS『Foggy Mountain Banjo』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ブルーグラス・バンジョーのバイブルと呼ばれる1961年発表のアール・スクラッグス最初のバンジョー・ インスト・アルバム。昨年１年間、品切れ状態にあったが、ようやく再入荷しました。また、いつなくなる か分かりませんので、ご注意ください…。最近、大幅な改訂版が発売されたアール・スクラッグス教則本 『and his Five String, Revised and Enhanced Edition』(Book+CD\6,563-)Bookのみ\3,675-)とともに、ブルーグラス・バンジョーを志す者の必携の聖典 である。

SHA-611D FLATT & SCRUGGS『The Best of Flatt & Scruggs TV Show, Vol.1』DVD\3,308-(本体\3,150-)

　話題のフラット＆スクラッグス映像第１弾。６月号 のムーンシャイナー特集は、本作のライナーノーツ完全訳と、エピソード#1の誌上字幕＆解像。

DUAT-1140 JIM LAUDERDALE with DONNA THE BUFFALO『Wait till Spring』/CD\2,573-（本体\2,450-）

　ラルフ・スタンレーとの共演などで知られるジム・ ローダデイル、最新作『Bluegrass』(YEP-2137 \2,573-)に至る彼の足跡を紹介している。本作はオールドタイム・ストリングバンドからロックに転向した ドナ・ザ・バッファローとの2003年共演作。

DUAT-1155 JIM LAUDERDALE『Headed for the Hills』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ジムがグレイトフル・デッドの作詞家、ロバート・ハ ンターと書いたオリジナルを、エミルー・ハリス、バディ・ミラー、ギリアン・ウェルチ、ティム・オブライ エン、ダレル・スコットらのサポートで演じた2004年作品。

ADR-1707 グリーン・マウンテン・ボーイズ『春来れば』CD\1,999-（本体\1,904-）

　兵庫県の生野町を本拠に35年間、ナターシャセブン の伝統を継承する彼らのデビューCD（高石としこ参加）。リーダーの橋本隆司氏がはじめてのアメリカ、そ してカーター・フォールド・リポート。彼ら自身の特集は2005年11月号(MS-2301 \525-)。

PRN-1 三井 徹『American and British songs, ballads and instrumentals』CD-R\2,940-（本体\2,800-）

PRN-2 橋本 健＆三井 徹『songs, ballads and instrumentals』CD-R\2,940-（本体\2,800-）

　1960年代前半、日本に英米系民俗音楽が入ってきた 最初の様子を三井さんが寄稿、オールドタイム／フォーク新入荷参照。

KOCH-9879 3 FOX DRIVE『Listen to the Music』CD\2,888-（本体\2,750-）

　ドゥービー・ブラザーズのヒット曲をタイトルに、 IBMAファンフェス・リポートで紹介した圧倒的な歌唱力を聴かせたキム(g)とバーブ姉妹にジョエル(bj)の フォックス３姉弟妹によるスリー・フォックス・ドライブの2005年デビュー作品。姉妹の迫力女性ボーカルで ポップなブルーグラスに仕上げている。IBMAのキッズ・プログラムも担当するキム・フォックス、さすが只者 じゃない、素晴らしい。

RC-120 TIPTON HILL BOYS『Lucky』CD\2,888-(本体CD\2,750-)

　５月号のクリス・シャープと幼馴染ジョージ・バック ナーのインタビュー以来、話題のスクラッグス・タッチについて、宝塚春フェスでのワークショップのポイン トを小野田浩士氏がまとめています。本作はそのふたりのティプトン・ヒル・ボーイズ、デビュー作。F&Sサ ウンドとオズボーンの洒落っ気が絶妙のヒルビリー・フィールを生み出す、今どきレトロな深〜い味わいに 満ちたブルーグラス大秀作。

SH-4021 INFAMOUS STRINGDUSTERS『Fork in the Road』CD\2,573-（本体\2,450-）

　なんとブルーグラス・アンリミテッド誌ブルーグラ ス・アルバム・チャートで一躍ナンバーワン（ムーンシャイナー誌７月号掲載）となったインファマス・スト リングダスターズ、この２年間、米国でもっとも噂された若者バンドのデビュー盤である。圧倒的な楽器テク と新鮮なオリジナルソングの21世紀アンサンブルは、ニューグラスより新しくて同時にブルーグラスっぽい …。ムーンシャイナー誌今年３月号(MS-2405 \525-)にカバーストーリー。

SL-001 CHRIS SHARP & DAVID LONG『One Hand on the Radio』CD\2,888-(本体\2,750-)

　４月に来日した、クリス・シャープとデビッド・ロン グが2005年に発表した作品は、半世紀以上も時代をさかのぼったブルースやオールドタイム・カントリーの 雰囲気を漂わせたトラディショナル・ブルーグラス作品。話題のジョージ・バックナーのスクラッグス・タッ チに忠実なバンジョー、そして天才シャド・コッブ(f)と、ケビン・ケールバーグ(bs)。とても今どきとは思 えないノスタルジックな味わいのアルバムに仕上げている。第２次世界大戦前、1930年代の本物の田舎の音 楽といった趣きが、実に気持ちを和ませてくれる。

SHMI-1003 LAST FRONTIER featuring 国本武春『Sushi & Gravy』CD\2,800-(本体\2,667-)

　７月に来日、東京、福岡、大阪、名古屋、横浜をツ アーする国本武春とラスト・フロンティアの2005年作品。ブルーグラスと三味線…、これが違和感なく合うこ とに驚かれた方も多いだろう。「浪曲界のプリンス」と日本メディアなどで呼ばれる国本武春、高校時代にブ ルーグラスにハマッたという彼が、2003年から１年間、ETSU（東テネシー州立大学）にブルーグラス留学、ア パラチアのもっとも濃いエリアのブルーグラスと浪曲を合体させた新しいエンターテイメントを提示する。 同時に若いETSU卒業生らのビル・モンローやスタンレーズの名曲とメンバー各自のオリジナル、若さ溢れ るホットなストレート・ブルーグラスを聴かせてくれる。

AMA-1017 PSYCHOGRASS『Now Bear This』CD\2,573-（本体\2,450-）価格改定

　ブルーグラス楽器が80年代以降、すさまじい勢いで 発展し、変化していることは皆さんご承知のとおりだ。ニューグラス、ドーグを経て、ミュージシャンが自由に 他ジャンルの音楽と交流し、ブルーグラスの伝統楽器をクラシック音楽界でも評価されるものにした。その 中心的な役割を担った、トニー・トリシュカ、ダロル・アンガー、トッド・フィリップス、マイク・マーシャル、 デビッド・グリアの５人が組むユニット、サイコグラスの2005年作だ。５人それぞれが２曲ずつ、全10曲の 美しいオリジナル・ブルーグラス・インスト集だ。目を閉じてその心地よい音に身をゆだねよう。

ROU-0588 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『More Behind the Picture Than the Wall』CD\2,573-（本体\2,450-）

　気持ちいいテリー・バウカムのバンジョー・イントロ ではじまるドイル・ローソンとクイックシルバー、お待ちかねのセキュラー（非宗教）作品。ジェイミー・デイ リーの力強くかげりのないすばらしいテナー・ボイスを軸に、ユーモラスでキャッチーなソリッドグラスか らカントリー／フォーク・バラッド、圧倒的なボーカル・ハーモニーと鉄壁のソリッド・リズムでもっとも安 定した現在ブルーグラスの王道を聴かせるドイル、現在IBMA最優秀ボーカル・グループ受賞連続記録を更新 する彼ら、悠々の最新作。ドイルとクイックシルバーの25年はムーンシャイナー誌2004年９月号(MS-2111 \525-)で特集。

GT-0955 DON RENO & RED SMILEY『1959-1963』CD４枚組＋24頁冊子\9,450-(本体\9,000-)

　レノ＆スマイリーのキング後期のボックスセットが 遂に発売です。アルバム、『Wanted』、『Banjo Special』、『Country Singing & Instrumentals』、『Songs of the Civil War』、そして２枚のゴスペル作品ほか全102曲を収録、ここではドン・レノのオシャレなバン ジョー・インスト名演、"Steel Guitar Rag"、"Follow the Leader"、"Double Eagle"、"World Is Waiting for the Sunrise"、"Grandfather's Clock"、"Dill Pickle Rag"、"Lady of Spain"ほか、また、"Love Please Come Home"や"Sweet Thing"などのヒット曲、ドンのすばらしいフラットピッキン・ギター をフィーチャーした美しいゴスペルの数々など、知られざる名曲の数々が収められている。

BGOCD-298 COUNTRY GAZETTE『Traitor in Our Midst/Don't Give Up Your Day Job』CD\2,888-(本体CD\2,750-)

　1972年と73年に発表されたカントリー・ガゼットの 大名盤LP２枚が、英国でCD１枚になっている。バイロン・バーラインやアラン・マンで、クラレンス・ホワイ トらが、ブルーグラス楽器だけで創るポップなサウンドがヨーロッパで大ヒット、オランダではチャートナ ンバーワンも記録した70年代ウエストコースト・ブルーグラス最上の作品。

REB-1598 J.D.CROWE『Bluegrass Holiday』CD\2,573-（本体\2,450-）

　J.D.クロウ(bj)のニューサウス（当時はケンタッキー・マウンテン・ボーイズ）の記念すべきデビュー作 がようやくCD化だ。トラッドグラスの権化、レッド・アレン(g)をリード・ボーカルに、ドイル・ローソン(m) のテナー、そしてボビー・スローン(bs)の４人組で創る1969年作のトラッドグラス名盤に、シングル盤とし て発表された２枚、"We'll Meet Again Sweetheart/Pike County Breakdown"と、"Black Jack/You're Not Easy to Forget"の４曲をボーナスに全16曲。快感トラッドグラス!!

ROU-0542 OPEN ROAD『In the Life』CD\2,573-（本体\2,450-）

　2005年来日したブラッド・リー・フォークという、20 代ながら本物のカウボーイからシンガーに転進、カーター・スタンレーを彷彿させる純朴なヒルビリーと いった「ドロ臭さ」を持つ稀有のシンガーを擁するオープン・ロード2004年作品。20代の若者にもトラッドグ ラスへの真摯な憧れが聴き取れる。

SH-4017 CHRIS THILE『How to Grow a Woman from the Ground』CD\2,573-（本体\2,450-、歌詞付）

　今の若者ブルーグラスを象徴する才能と魂が詰まっ た大秀作。ほぼ全員が25才、ブルーグラスの未来を背負っていくスーパーピッカーらによる凄いスタジオ・ ライブ一発録り!!　70年代の「ミュールスキナー」などに匹敵する、おそらく21世紀ブルーグラスのマイル ストーン作品となるだろう１枚。ムーンシャイナー06年９月号(MS-2311 \525-)特集。

RMA-0704 マエドリン・カフェ『cafe "bluegrass』CD\1,500-（本体\1,429-）

　広島〜関西間で活躍する前田宏樹と秋山龍哉の若手 ブルーグラス・デュオ「maEdolin Cafe」。若者らしい覇気と指離れの良さから生まれるクリアーなマンドリ ンとフラットピッキン・ギターで、ふたりのオリジナル・インスト２曲とジミー・ロジャーズやレスター・フ ラットなどのボーカルものに、ジャズ小品、そしてスタンダードのスロー・ゴスペル・インストからビル・モ ンローでしめる全８曲、若者らしい向こう見ずな突込みがすばらしい。MS誌2006年５月号(MS-2407 \525-)に特集。

ROU-0443 DICKENS, JONES & HAWKER『Heart of a Singer』CD\2,573-（本体\2,450-）

　近年の女性ブルーグラスやオールドタイム隆盛の精 神的支柱として「女性ブルーグラスの母」とも言えるヘイゼル・ディッケンズを囲んだ、キャロル・エリザ ベス・ジョーンズとギニー・ホウカーの女性トリオ。ロン・スチュワートとブルース・モルスキーというブルー グラスとオールドタイムのマルチ・プレイヤーをバックに、タイトルも示す通り、アパラチアン・バラッド を歌わせれば絶品の３世代の「心」…。もし、女性カントリー系ボーカルの真実が知りたければ、聴かねば ならない作品。

DUAT-1265 GREENCARDS『Varidian』CD\2,573-（本体\2,450-）

　昨夏、ボブ・ディランのオープニング・アクトとし て全米ツアー、話題となったグリーンカーズの最新第３作目。マンドリン＋フィドル＋女性ボーカル／ベー スというトリオで、現在ナッシュビル最先端の繊細なアコースティック・カントリーと骨太な女性ボーカルが見 事だ。前作『Weather and Water』(DUT-1203 \2,573-)、デビュー作『Movin' On』(GC-8108 \2,573-)も女性ボーカル・ファンにお勧め!!

UNI-723253 CHICK COREA & BELA FLECK『The Enchantment』CD\2,573--(本体\2,450-)

Senorita/Spectaxle/Mountain/Childen's Song #6/Walse for Abby/Brazil/Sunset Road 他全11曲

　ジャズ・ピアノの巨匠とブルーグラス・バンジョーの 巨匠、チック・コリアとベラ・フレックが創るすごいスリリングな音世界。もう、このスリーフィンガー・バ ンジョー、そのトーンとタイミングの完璧なこと…！　10本の指と88個の鍵盤楽器の最高峰ピアノに対して、 たった８本の指と22個のフレットのバンジョーが、こんなに凄い表現ができるとは、…恥ずかしながら、40年 以上バンジョーを弾いてきて、またベラのことも、その実力もよく知っていたけど、今の今まで、知らなんだ、 ホンマ。きっと、チックと２人だけのデュオだから成せた、否、わたしのような凡人にも伝わる、んじゃないか？ 　散々自己嫌悪に陥るほどに、バンジョーの限界を口にしていたが、もう言うまい。ただ、自分が怠慢だっただ け…、バンジョーというのは、これほどまでにドラマチックで、素晴らしく見事な存在であるとは!!　そう、 テクニックじゃない、この音に対する真摯な姿勢が聴く者を圧倒する、つまり、これは巨匠のみにできる世界だ。 「２人合わせてグラミーが20個…」なんてキャッチコピーが陳腐に聴こえるほど、当然といえば当然の世界な のか…。２人のオリジナルが半々、フィドル・チューンをモチーフにした"Mountain"と、フレックトーンズ名 曲"Sunset Road"やスタンダードの"Brazil"など、ジャンルに関係なく、バンジョーが好きな人は必聴の１ 枚!!　ちなみに、ベラのデビュー作『Crossing the Tracks』(ROU-0121 \2,573-)でチック・コリアの"Spain"をブルーグラスしていたのは1979年、あれか ら28年、48歳のベラ・フレックが65歳のアイドルと遂に夢の共演だ。米国におけるバンジョーのイメージを一 変させたベラ・フレック、ここぞ!!の傑作だ。

AM-1029 MIKE MARSHALL & HAMILTON DE HOLANDA『New Words』CD+DVD\2,573-（本体\2,450-）

Receila de Samba/Blackberry Blossom/Apanhei-te Cavaquinho/Egypt/Big Country/枯葉 他全14曲

　いやはや、ものすごいマンドリンvsバンドリン、ブ ルーグラスとショーロのフュージョン作品。ブルーグ ラス最高のテクを持つマイク・マーシャルとショーロ界の若き旗手ハミルトン・オランダのデュオ作品。ヨー ロッパからもたらされ、北米と南米で同時に黒人音楽の影響を受けながら発展した同じチューニングの楽器 がそれぞれの最高のテクニシャンによって自由自在にフリー・アコースティック音楽を奏でる。ブルーグラ ス・スタンダードやジャコブ・ド・バンドリンらも含んでラテン系のリズム・ビートなどの明るい響きが全 編に心地良く流れる。北米と南米でそれぞれに発達したさまざまな５度チューニング撥弦楽器の特性を十二 分に楽しむことのできる楽器天国アルバムです。存分にお楽しみください。なお、ボーナス盤のDVD映像は 17分だが、凄いライブだよ！

TRR-047 WAYNE HENDERSON『Made & Played』CD\2,888-(本体\2,750-)

Sally Ann/Nothing to It/Riders in the Sky/Take Me Out to the Ballgame/Buckaroo/Black Mountain Rag/Jerusalem Ridge/Steel Guitar Rag/Salty 他全19曲

　エリック・クラプトンやピーター・ローワンに作っ たギターで有名なウェイン・ヘンダーソン、自身の作ったOM-28スタイルのギターをフィンガーピッキンする 19曲。フラットピッキンでよく知られるレパートリーをフィンガーピッキンでサムピックをフラットピック のように、シンプルにうまく処理をして聴かせる得意の有名曲の数々。前作『Les Pick』(HHH-1357 \2,888-)とデビュー作『W.C.Henderson & Company』(HHH-107 \2,888-)の在庫もある。

CRUFT-002 DAN BEIMBORN『Torch & Fire: Irish & American Music on Mandolin』CD\2,888-(本体\2,750-)

Kilmoulis Jig/Liza Jane-Over the Waterfall/Lark in the Morning-Kesh Jig/Ragtime Annie 他全14曲

　ギブソン・マンドリン・オタクとでも申しましょう か…、ダン・ベイムボーン、ジャケットに使われている写真を見るだけで、彼がどれほどマンドリンに惚れ 込んでいるのかがよく分かる。３本のロイド・ロアーと、ロアー以外の５本のオールド・ギブソンが登場、 ティム・オブライエン(f,bj,m)やマイク・バブ(bs)、マーク・コンヤード(4-string bj)、ザン・マクリオド(g)らもゲスト出演、ビル・モンロー"Scot land"など、アメリカン・チューンも披露するが、基本的にはアイリッシュのジグやリールなどをメ インにしたアイリッシュ・マンドリンのお手本のようなインスト集。

RCSI-1009 マロ・カワバタ『Rippling Water』CD\2,573-（本体\2,450-）

　４月にサミー・シーラーと来日、米国ブルーグラス 界で活躍をつづけるマロ・カワバタの最新第２作。前作『Carolina Blue』(CCCD-0186 \2,573-)から７年、３度におよぶ大手術を乗り越えてなお、ブルーグラス に夢をかけるマロの気持ちが反映されたすばらしいトラッドグラス作品。マイク・コンプトン(m)、ロン・ス チュワート(f)、ロブ・アイクス(d)、ロバート・ゲートリー(bs)という申し分ないバックと、プロデュー サーのキース・リトル…、カーター・ファミリーやレスター・フラット名曲など、聴きやすい作品に仕上げ ている。マロを応援しよう!!

TROB-0709 V.A.『Sound in the Wind』CD\2,625-（本体\2,500-）

　日本のフィンガーピッキン・ギタリスト（オートハー プ、ウクレレ、ハープギター含む）が会してそれぞれのオリジナル・サウンドを届けるシリーズ『アコース ティック・ブレス』の最新第７作である。安田守彦のプロデュースで、演者は本人のほか、山本泰生、アン トワーヌ・ペイヤン、梅里光、中島裕志（オートハープ）、宮路勲、杉浦浩二、昌己μ、上原真吾、ノダゴロー ＆ナカジマヒロシ（12弦ギター＆オートハープ）、MAWARIの11組14曲。

ROU-0121 BELA FLECK『Crossing the Tracks』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ジャズ／クラシック界でも巨匠と呼ばれるようになったベラ・フレック、1980年１月発表のデ ビュー・ソロ。新入荷でお知らせしたようにチック・コリアとのデュオを発表するまでに成長したベ ラ、このデビュー作でチックの"Spain"を取り上げている。ベラ、四半世紀の成長をとくとお楽しみく ださい。

ROU-0548 TONY TRISCHKA『Double Banjo Bluegrass Spectacular』CD\2,573-（本体\2,450-）

　１曲目"Farewell Blues"に、全員で突っ込んでいくこのドライブ、83才を迎えたアール・スクラッグス の精神力にトニー・トリシュカはもちろん、バックアップのコンプトン／グリア／ダンカン／ベイルズが挑む、 ツイン・バンジョーとブルーグラスをテーマにした秀作。

HHH-1349 LYNWOOD LUNSFORD『Pick Along』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ジミー・マーティンのサニー・マウンテン・ボーイズ やロスト＆ファウンドにいたリンウッド・ランスフォードのバンジョー集。ハーシャル・サイズモア(m)、ビ リー・ホークス(f)らをバックに、50〜60年代を思わせる正統派の安定したブルーグラス・バンジョー・イン ストを聴かせる。スクラッグスのタイトル曲から、"Leaving Town"や"Sweet Dixie"、"Red River Valley"などのジミー・マーティン・スタンダードに、有 名トラッド曲など。

ROU-0195 SAM BUSH『Late As Usual』CD\2,573-（本体\2,450-）

　昨年６月に最新ソロ７枚目『Laps in Seven』(SH-4013 CD\2,573-)を発表したサム・ブッシュ、本作は1985年発表のデビュー作。自身のオールドタイム・ルー ツからシンガーとしての側面、そしてホットなニューグラス・マンドリンのリーダーとしてのエネルギー、それ らがバランスよく収められた秀作。

COMP-4351 MATT FLINNER QUARTET『Walking on the Moon』CD\2,573-（本体\2,450-）

　マイク・マーシャル系列のマンドリン・トーンとタイ ミングが美しいマット・フリナーの最新作は自身のカルテットで、スティングのタイトル曲や「キャラバン」の カバー他、自身のオリジナルなどを、エレキとエレベにドラムスを加えた抑制の効いたすばらしいファンク・ ビートに乗って、見事にアコースティック・マンドリンが冴える。…そうそう、マーシャル系トーン美 学にサム・ブッシュの不良性を加えて、出てきた音は上品なファンク・ジャズといった趣きの秀作で ある。

RC-113 JIMMY CAMPBELL『Pieces of Time』CD\2,888-(本体\2,750-)

　2003年、事故で他界したザ・サイドメンのフィドラー、ジミー・キャンベルが97年の最高作。ビル・モ ンローが参加、最後の録音でもある。"Down Yonder"、"Jenny Lynn"、"Soldier's Joy"他、ケニー・ベイカー系の正統派ブルーグラス・フィドル集。

COL-07418 MARK O'CONNOR『The Essential Mark O'Connor』CD２枚組\3,990-(本体\3,800-)

　マーク・オコナーのベスト２枚組は、クラシック界で 大ヒットした"Appalachian Waltz"からソロの"Amazing Grace"まで、ヨーヨー・マとエドガー・マイヤーとのトリオ、ウィントン・マーサリスらとのジャズなど を中心にしたコンボやソロの15曲を１枚目。２枚目にはロンドン・フィルやナッシュビル・シンフォニーらと の作品８曲。あくまでもアパラチア、アメリカン・フィドルという感覚を持ちつづけ、クラシック界で名を成 したマーク、見事!!

AC-02 STACY PHILLIPS『From the Inside』CD\2,573-(本体\2,450-)

　ニューヨークのドブロ奏者ステイシー・フィリップ スのソロ作品。グレイブス／オルドリッジ／ダグラスの王道とは違う独自の奏法でブルーグラスを中心に、 ハワイアン、ジョン・ショールとのスウィング、ゴスペル、アフリカン、クレズマー、ミュゼットなど、民俗音 楽視線のドブロをトリシュカ(bj)、コセック(f)、ショール(g)、ミターホフ(m)ら、仲間の応援を得て聴 かせる、ドブロ強力お勧めだ。

RC-121 JOSH GRAVES『Just Joshin'』CD\2,888-（本体\2,750-）

　ムーンシャイナー２月号に心を込めて「ブルーグラ ス・ドブロの父」ジョッシュ・グレイブスの葬儀の模様を書きました。ぜひ読んでください!! 1963年に発表されたジョッシュ・グレイブスとジェイク・ター ロック(1922-1988)、フラット＆スクラッグスを支えた２人のLPアルバムが３曲の未発表インスト録 音を含めて初CD化。カーティス・マクピーク(bj)やチャビー・ワイズ(f)、セドリック・レインウォー ター(bs)ら、貴重な全15曲。

PC-1094 MARSHALL WILBORN『Bass & Banjo』』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ベース・スラッピングの名手、マーシャル・ウィル ボーンがクレイグ・スミス、アラン・マンデ、トム・アダムズほか、錚々たるバンジョー奏者を相手にベース vsバンジョー１本勝負13連発。

COL-92106 BELA FLECK & EDGAR MEYER『Music for Two』CD+DVD\2,783-(本体\2,650-)

　バンジョーとベースのデュオでクラシックからオリ ジナル・ブルーグラスまで、ものすごいテクニックと完璧なアンサンブル、楽器を超えてシビアなアコース ティック弦楽器ファンに強力お勧めの2004年作、その上、DVDドキュメント映像オマケつき!!

ROU-0330 BLUEGRASS ALBUM BAND『Vol. 6; Bluegrass Instrumentals』CD\2,573-（本体\2,450-）

　トニー・ライス、J.D.クロウ、ドイル・ローソン、 バッサー・クレメンツ＆ボビー・ヒックス、ジェリー・ダグラス、トッド・フィリップスによる、ビルモンと フラダンスクラゲ曲集…、これがブルーグラス・インスト・スタンダードだぁ!!

PC-1160 V.A.『More Ultimate Pickin』CD\2,573-（本体\2,450-）

Pretty Little Indian/Little Darlin' Pal of Mine/Whiskey Before Breakfast/Big Sandy River/Katy Hill/John Henry/Stony Point/Amazing Grace 他全20曲

　ご覧の通りの有名スタンダード曲を、スコット・ベ スタル(bj)が中心になってシリーズしたアルバム、『究極ピッキン』全20曲集の第２弾。アダム・ステッフィ ６曲、ウェイン・ベンソン18曲のマンドリン組（ツイン含む）、クレイ・ジョーンズ６曲、ジェフ・オウトリー 11曲のギター組、オウブリー・ヘイニー９曲、リッキー・シンプキンズ６曲、ジム・バンクリーヴ３曲 らのフィドル組ほか、現在の第一線のスーパーピッカーらが見事に、美しく、ヒントいっぱいに 弾きまくってくれる。

ROU-0077 OLA BELLE REED & FAMILY CD-R\2,573-（本体\2,450-）

Doing to Write Me a Letter/Ninety and Nine/Lamplighting Time in the Valley/I've Endured 他全23曲

　ノースカロライナのブルー・リッジのど真ん中の伝 統的な音楽を家族ぐるみで受け継ぎ、そのままメリーランド州にその音楽を持ち込み、多くのフォーク／ブ ルーグラス・ミュージシャンに多大な影響を与えた女性シンガー、オラ・ベル・リードの貴重な1977年作品 がアーカイブ・シリーズ発表された。デル・マッカーリーをはじめ、ティム・オブライエンにも非常に大き な影響を与えたことは、この作品を聴けば分かる。レボン・ヘルムの娘、エイミーがニューヨークで結成し ているロックバンド、オラベルは彼女の名前から。広範囲に評価されるバラッドシンガー／ソングライター でバンジョー奏者のオラベル、息子のアグレッシヴなフラットピッキンとともに、家族で創る素直な音楽だ。 近日中にムーンシャイナーで特集を企画中である。（限定ラウンダー・アーカイブにつき、ライナーノーツ入 要の方はお申し出ください）

JSP-7757 V.A.『Early Country Radio』CD４枚組\5,775-(本体\5,500-)

　テキサス／メキシコ国境から大出力で放送されたい わゆるボーダー・ラジオやトランスクリプションに残ったカーター・ファミリー音源がCD2枚分（56曲、 1936年と41年録音が中心でアーフーリーの1939年モノとは違う）、カーター・ファミリーがエンターテイメ ント・グループとしてインパクトのあった様子がしっかりと見て取れる貴重なラジオ・ライブ集。また、彼 らがブルースを加えながら、ブルーグラスへの道をきっちりと作っていたことも聴き取れる。そして３枚 目には1944年のチャーリー・モンロー、なんとレスター・フラット（マンドリンとテナー）が参加し未完 成の"We'll Meet Again Sweetheart"や妻のグラディスとのデュオを歌う（自身の歌のときはギターを 弾くぞ）など20分のショウが２本のほか、ロイ・ホール（13分）とJ.E.メイナーのショウ（10分半）が １本ずつ。４枚目にはふたたびチャーリー・モンロー16曲、ギター弾き語りでジミー・ロジャーズ そっくりのカウボーイ・スリム・ラインハルトのショウ（17分）と、1951年のハンク・ウィリアム ズのマーチ・オブ・ダイムズ・ショウ（13分）などのラジオ放送をまとめたもの。アメリカのラジオ 黄金時代、1930年代から40年代の南部の生活が垣間見れる楽しい廉価コレクションだ。

SF-40193 V.A.『Classic Old-Time Fiddle』CD\2,363-(本体\2,250-)

　自身オールドタイム・フィドラーであるジェイク・ク ラックとフォークウェイズのアーカイビスト、ジェフ・プレイスのふたりが、スミソニアン・フォークウェイ ズ・レコードに残されていたフィドル録音から重要な38曲（76分）を集めた最新作。1922年に最初のカント リー音楽商業録音をしたエック・ロバートソンから、現代オールドタイムフィドルの父とも呼ばれたノース・ カロライナのトミー・ジャレル、東テネシー・フィドラーのアーサー・スミス、ケンタッキーのマリオン・サ ムナー、ウェストバージニアのクラーク・キッシンジャー、バージニアのウェイド・ワード、黒人フィド ラーのジョー・トムプソンら伝説的フィドラーほか、またフラット＆スクラッグスのポール・ウォーレンの息 子ジョニー・ウォーレンとケニー・イングラムのブルー グラス（フィドル＆バンジョー）やレッド・クレイ・ランブラーズのビル・ヒックス、レッド・アレンとのバ ディ・グリフィンやビル・モンローの"Kentucky Waltz"まで登場、32頁におよぶ詳細な解説書とともに、オールドタイム・フィドルという概念を広げてくれ る秀作である。音楽というものは、自分の心に伝わったものを一途に弾けば、それだけでいいんだ!!

JSP-7782 BLUE SKY BOYS『Very Best of Classic Country Remastered』CD５枚組\5,775-(本体\5,500-)

　1930年代からアメリカ南部一帯でトレンドとなった ブラザー・デュオ、その中心にモンロー・ブラザーズと共に絶大な人気を誇り、"Sunny Side of Life"や"Banks of the Ohio"などで知られるビルとアールのボリック兄弟、ブルー・スカイ・ボーイズが1936年か ら50年の間にブルーバード、ビクターに残した録音121曲を５枚のCDに収めた廉価ボックス（ベア・ファミリー には76頁の本を伴う同様のセット５枚組み『The Sunny Side of Life』CD５枚組+76頁本\19,250-があり、シビアなブルー・スカイ・ファンにはそちらをお勧め）。 第二次大戦後の46年には"Dust on the Bible"で、20万枚のヒット、49年にも"Sweetest Gift, a Mother's Smile"がヒットしたという彼ら、1927年のブリストル・セッションでカーター・ファミリー らによって紹介されたアパラチアン・バラッドを見事な美しいデュオに仕立て上げた彼ら、南部の 美しい山並みに沿ったような抑揚が懐かしさと癒しを運んでくれる。

PRN-1 三井 徹『American and British songs, ballads and instrumentals』CD-R\2,940-（本体\2,800-）

PRN-2 橋本 健＆三井 徹『songs, ballads and instrumentals』CD-R\2,940-（本体\2,800-）

　ブルーグラスに関する単行本を世界最初に発行、そ の後、ポピュラー音楽全般の研究者として世界的に著名な三井徹氏が、自身の1961年から67年にかけての 録音をテープレコーダーから編集、ワシントンの議会図書館とロンドンの英国民舞民謡協会に正式登録 保存されたのを機に、2枚のCD-Rアルバムとして、興味のある方に受注生産で頒布してくれる（時間 がかかる場合もある）。

　１枚目は三井氏のソロによるアパラチアや米南部に 伝わったイギリス系バラッドなどをギターやダルシマー、バンジョーなどと演じる。２枚目は三井氏と学生 時代からの友人、橋本氏とのデュオで、61年12月の貴重な録音からは、日本ブルーグラス初期の様子が読み 取れる。どの録音も、テクニックを超越して、音楽に対する愛情と、それを伝えようとする強い意思が質の高 い音楽性を生んでいる。ムーンシャイナー最新６月号で「三井徹、テープレコーダに残されたモノ」特集。皆 さんも、昔のコレクションや録音から宝物を探してみませんか…？

OLD97-008 RED STATE RAMBLERS CD\2,573-（本体\2,450-）

　４月にクリス・シャープ・バンドのベーシストとして 来日したケビン・ケールバーグの参加するレッド・ステート・ランブラーズ、典型的なオールドタイム・スト リングバンド音楽を中心にケンタッキーのオハイオ河にミシシッピから遡上してきたジャグ／ラグタイム、 ケンタッキーのモンロー・ブラザーズなど、18曲を楽しく聴かせてくれる。

RS-7788 赤木一孝『からっぽの部屋』CD\3,000-(本体\2,857-)

　「あかべえ」こと、赤木一孝のデビュー・ソロ・ア ルバムである。デル・マッカーリーをアイドルとするベテラン・ブルーグラッサーであるが、ここでは シンガー／ソングライターとして10曲中８曲の作曲（作詞は佐々木由紀）を手がけ、ポップなアレン ジで、軽やかなテナー・ボイスとブルーグラス／ジャズを極めたギターが、瀬戸内海の陽光を感じさ せるといった感じのさわやかなアコースティック作品に仕上げている。ブルーグラスやジャズのほか、 故坂庭省悟らとのSAMなど、1970年代から音楽で生活してきた赤木、待望のソロ・デビュー作。ムーン シャイナー２月号に特集（MS-2404 \525-）。

COL-89201 GRETCHEN WILSON『One of the Boys』CD \2,783-(本体\2,650-)

The Girl I Am/Come to Bed(with John Rich)/One of the Boys/You Don't Have to Go Home 他全11曲

　2004年のデビュー・アルバム『Here for the Party』(COL-90903\2,783)が400万枚を超える大ヒットを記録 し、グラミー賞やCMAアウォードなどで11部門受賞という 近来稀な華々しいデビューを飾った、遅れてきたシンデレラ・ガール、グレッチェン・ウィルソンの３枚 目となる新作。第２作では微妙な軌道修正が若干不評を買った部分もあったが、ここでは、カントリー・バラー ドなどペダル・スティールを主役にしたオーソドックスなサウンドに力点をおきながらも、初心に帰った"You Don't Have to Go Home"やサザン・ロック・テイスト横溢の"There's a Place in the Whiskey"など、トレード・マークの「Red Neck Woman」ぶりをいちだんと強烈に主張する、70年代ウェイロン・ジェニング ス以下のアウトロー・カントリーの系譜に連なるロッキン・カントリー・サウンドで、見事に健在をアピールし ている。アルバムの殆どを、共作も含めた自作オリジナルで固め、デビュー作以来続くビッグ＆リッチとのコラ ボレーションも鮮烈に決まった会心作。（宇野誠之）

BACM-176 CARTER SISTERS & MOTHER MAYBELLE『The Complete Original Recordings 1949-1952』CD\2,888-(本体\2,750-)

My Darling's Home at Last/Kneeling Drunkard's Plea/Weep, Dear Willow?/Foggy Mountain Top/Fair and Tender Ladies/I Never Will Marry 他全27曲

　1943年、テキサス／メキシコ国境のボーダー・ラジオでの演奏を最後にオリジナル・カーター・ファ ミリーが解散したのち、メイベル・カーターは娘たち、ヘレン、ジューン、アニタと、マザー・メイベ ル＆カーター・シスターズとして再出発、48年頃からは、ソロ・アクトとしてのスタートが不発に終 わったチェット・アトキンズをサポート・メンバーとして迎えており、49年２月、アトランタでのRCA ヴィクター・セッションで"The Kneeling Drunkard's Plea"など６曲を録音、新たなスタートを切った。アニタのクリアなソプラノを柱とし たハーモニーと、メイベルのギター、ヘレンのアコーディオン、ジューンのウクレレやオートハー プにチェットの軽妙なエレキ・ギターをフィーチュアし、レコーディングではアニタ・カーのオル ガンなども加えて、オリジナル・カーター・ファミリーとは一線を画したスタイルで、セイクレッド・ ソングをメインにトラジック・ソングやセンチメンタルなメロディを唄っている。52年にコロムビ アに移籍、一転してメイベルのギター、オートハープを前面に押し立てた、アニタとメイベルのソロ・ ヴォーカルも見事なカーター・ファミリー・クラシックスの再演(本作終盤の８曲)は、カーター・ ファミリー・トラディションの本流を改めて印象づける見事なものとなっている。伝統を尊びなが らも新たな方向性を求めた時期のRCAヴィクター録音全19曲(49年と50年)と、コロムビアでの最初の ８曲、マザー・メイベルとカーター・シスターズの貴重な音源の発掘である。（宇野誠之）

BACM-186 TEXAS BILL STRENGTH『When Love Comes Knockin'』CD\2,888-(本体\2,750-)

Gotta Lotta Love/Turn Around/North Wind/It's a Shame/Yellow Rose of Texas/Country Love 他全25曲

　1950年代、まだ「ウェスタン」と呼ばれていた時代、 人気絶頂のアイドル・スター、小坂一也が唄って一世を風靡した大ヒット曲"北風"、マイナーのメロディ・ラ インが日本人の心の琴線にふれたか、日本だけでスタンダード・ナンバーとなってしまった、オールド・ ファンにはたまらなく懐かしい"North Wind"、そのオリジナル・ヴァージョンがこのテキサス・ビ ル・ストレングス盤である。ウェスト・コースト・カントリーやアーリー・ロックンロールの匂いを 併せ持った正統派のサウンドをバックに唄った彼、カール・スミスあたりを意識しながら、ファロン・ ヤング風になったり、アーネス・タブやハンク・トンプソン、あるいはジョニー・ホートンと、ときの 流行りを追いかけすぎたのか、ヒットには至らなかった。とはいえ、50年代前半、特にキャピトル・ カントリーのベーシックなサウンド作りに多少なリとも貢献したといえるテキサス・ビル・ストレン グス、歴史に埋もれてしまったシンガーの、"北風"だけでは知ることのできなかった全体像を映し出 した貴重な記録ではある。（宇野誠之）

カントリーお勧め作品

EW-113 LORIANNA MATERA『Nobody's Angel』CD\2,888-(本体\2,750-)

　17年間ナッシュビルで下積みを重ねた女性シンガー、 ロリアンナ・マテラのデビュー作。サム・ブッシュ、ステュアート・ダンカン、ロブ・マッカーリー、ロブ・ア イクスらを配したピーター・ローワン曲を皮切りに、カントリー・バラードやハッピーなラブソングからスプ リングスティーンの"You're Missing"まで、さまざまにカバーする楽しさ。超一級のミュージシャンを バックに、自身のオリジナルも３曲、ブルーグラスとカントリーを無理なく合体、ドティ・ウェストとのツ アーで鍛えたドリー・パートンをソフトにしたような女性カントリー・ボイスを、ポップなブルーグラス＆ アコースティック・カントリー・セッションで聴かせる。

ROU-3012 BREAKFAST SPECIAL CD-R\2,573-（本体\2,450-）

　1977年に発表されたニューヨーク派による素敵なカ ントリー／ブルーグラス・ロック集。ジム・トールス(g)とケニー・コセック(f)によるニューヨークらしい オリジナル・カントリーが、尖がったミュージシャンの手にかかったユニークなサウンド。ジム・ルーニー 以来の北部インテリ(!?)カントリー・ロック名盤。（ラウンダー・アーカイブ・シリーズにつきライナーノー ツはダウンロード、またはコピーをご希望の方はお申し出ください）

VES-13103D V.A.『Four American Roots Music Films by Yasha Aginsky』DVD\4,148-(本体\3,950-)（104分）

　マイク・シーガーとアリス・ジェラードのふたりが、 オールドタイム・フィドル＆バンジョーのトミー・ジャレルや、ケンタッキー・バラッドのロスコー・ホウカム （会話に字幕が付く!!）、女性カントリー・ミュージシャンの元祖リリー・メイ・レッドフォード（クー ン・クリーク・ガールズ）で、アパラチア音楽が土地の民に受け継がれそれがエンターテイメントと して機能していく様からエリザベス・コットン（"Freight Train"の作者）のアフロ・アメリカンの紹介、そこからマイク＆アリスの活動を通じて、 トラディショナルを踏まえて新しいオリジナル曲を作る女性の立場、またトラッド音楽をいかに自 身で昇華するかというテーマ。またディウィー・バルファやマーク・サボイらのケイジャン伝統など からカリフォルニアでの仲間らとのジャムなどなどを収めたドキュメント『Homemade American Music』（42分、1980年作）のほか、３本の短編からアメリカの伝承音楽の本質を目で確かめられる大秀作映 像。他の３本は、盲目の黒人ブルース・ハーモニカのソニー・テリーの至芸『Shoutin' the Blues』（６分、1969年作）、ケイジャンをルイジアナ以外に広めた至宝 バルファ・ブラザーズが揃った最後の映像を含むバルファ家のドキュメント『Les Blues de Balfa』（27分、1983年作、ダーク・パウェルと結婚することにな る当時12才のクリスティンの可愛いこと…）、そして伝統的なケイジャン音楽を演じる６組のマスター・ ミュージシャンたち共演の『Cajun Visits』（29分、1983年作）。すべては、現在では触れることのできない 人たちと音楽、映像作家ヤーシャ・アギンスキの素晴らしい仕事だ。

NW-8040 GEORGE JONES & FRIENDS『50th Anniversary Tribute Concert』DVD２枚組\3,255-(本体\3,100-、120分)

　ジョージ・ジョーンズのデビュー50周年を記念して 2004年、米PBSのシリーズ『Sound Stage』でオンエアされた特別番組のDVD化。リーバ・マッキンタイアが 進行役を務め、アラン・ジャクソンに始まってヴィンス・ギルやエミルー・ハリスからワイノナまで、現在の カントリーを代表するスターはもちろんのこと、ソウルのアーロン・ネヴィルやジャズのハリー・コー ニック・ジュニアなど、綺羅星のごときスターたち20組が、敬愛するジョージ・ジョーンズのヒット 曲を唄い、(挿入されるインタヴューも含めて)その輝かしい足跡を改めて紹介するという豪華絢爛の コンサート。６月に来日したザ・プレイヤーズのメンバー、ブレント・メイソンとポール・フランクリ ンにステュアート・ダンカンが加わったハウス・バンド、各人の名人芸もたっぷりとフィーチュア。タ ミー・ワイネットとのデュエットを再現したコニー・スミスとジョージ、メルバ・モンゴメリーと のコンビ再現のワイノナとジョージ、そしてラストのソロ・ナンバーと、出番は少ないながらも、悠 然たるスタイルにワン＆オンリーのジョーンズ節の圧倒的な存在感をみせる主役ジョージ・ジョー ンズ。ロイ・エイカフ・シアター満員の観客とひとつになったパフォーマンスが楽しめる。（宇野誠 之）

SHA-612D FLATT & SCRUGGS『The Best of Flatt & Scruggs TV Show, Vol.2』DVD\3,308-(本体\3,150-)

第一部 Polka on a Banjo/Go Home/FireBall Mail/Foggy Mountain Special/I Won't Be Hanging Around/We'll Meet Again Sweetheart/Walking In My Sleep/Are You Washed in the Blood/You Live in a World All Your Own/Dance All Night with a Bottle in My Hand//第二部 Foggy Mountain Breakdown/Wildwood Flower (with Mother Maybelle Carter)/The Liberty Dance (with Mother Maybelle Carter)/Homestead on the Farm/Have You Come To Say Goodbye/I Dreamed About Mama Last Night/Down, Down, Down/Durham's Bull/Down the Road/Over There.

　先月紹介した絶頂期のフラット＆スクラッグスを目 の前で楽しめる究極のブルーグラス・エンターテイメント・ショウの第２巻です。1961年７月と８月の各30 分のフラット＆スクラッグスのマーサ・ホワイト提供テレビ・ショウである。第二巻の白眉は、ゲストに登場 するマザー・メイベル・カーターとの共演。もちろん、第一巻と同様、レスターとアールのカリズマ的すごさ には声もない。誰にも真似の出来ない、レスターとアールの絶妙なブルーグラスは、文句なし、ブルーグラス・ ファン必見である。

　ムーンシャイナー誌６月号からすべてのエピソード の解説と会話の翻訳を試みているので、ご参照ください。また、これら映像から発見されたこと、また不 思議に思われたことなど、ムーンシャイナー編集部宛にお寄せください。

VSR-7375 V.A.『Andy Leftwich/ Bruce Molsky/ Aubrey Haynie/ Jim VanCleve; The Violin Shop Concert Series Vol.1』DVD\3,990-（本体\3,800-、77分）

　ナッシュビルのフィドラー御用達、フレッド・カーペ ンターの『バイオリン・ショップ』、そのホールで開かれる凄いフィドル・コンサート・ライブ!!　今 もっとも旬なフィドラーたち（アンディ・レフトウィッチ／ブルース・モルスキー／オウブリー・ヘ イニー／ジム・バンクリーブ）がそれぞれ最高のバックアップ・メンバー、チャーリー・クッシュマ ン／ロン・スチュワート(bj)、コディ・キルビー／ワイアット・ライス／クレイ・ジョーンズ(g)、ア ラン・バイビー／アダム・ステッフィ(m)らとともに繰り広げる壮絶インスト・ライブ全20曲。スリ リングなブルーグラスの迫力満点のお勧め作品。

PC-107D OSBORNE BROTHERS『In Concert at Renfro Valley』DVD\2,573-（本体\2,450-）（36分）

Fastest Grass Alive/Doin' My Time/Foggy Mountain Rock/Kentucky/Rocky Top/One Tear 他全9曲

　1992年、ケンタッキーのレンフロ・バレイのバーン・ ダンス会場で収録されたオズボーン・ブラザーズのライブ画像がDVD化されている。テリー・エルドレッジ(g) とテリー・スミス(bs)の現グラスカルズ・テリーズに、フィドルには18才のデビッド・クロウ（のちに弁護士 となり、IBMAの名理事長として昨秋の愛国問題で辞任したあのデビッド）、そして故ジーン・ウートンのドブ ロ、日々のやっつけ仕事の延長だろうし、また、いちいち手を出すミキサーがタイミングを逃すが、当時、還暦 を越えたボビーのアグレッシブさと、55才のソニーの暴れ指は健在、オズボーン・ブラザーズ鉄壁のアンサン ブルとその本質はゆるぎない。

RCSI-1008D CLASSIC HOT RIZE with RED KNUCKLES & TRAILBLAZERS『Recorded Live! July 28, 1987』DVD\3,465-（本体\3,300-、57分）

　ブルーグラスとカントリー、両方のファンにお勧めの強力ライブ。1980年代に一時代を築き、そ の後のブルーグラス・アンサンブルに多大な影響を与えワンマイク時代も招来、イントロを聴いた だけであの曲が分かる全盛期のホット・ライズと、クラシック・カントリー＆ウエスタンのレッド・ ナックル＆トレイルブレーザーズがメチャ楽しいホンキー・トンク・ライブを見せてくれる。1987 年、IBMAアワード会場で知られたケンタッキー芸術センターでのTV番組『Lonesome Pine Special』から、画像／制作ともに第一級良品。

SKFR-1005 RICKY SKAGGS & KENTUCKY THUNDER『Soldier of the Cross, the Concert』DVD\3,098-(本体2,950-)

　現在ブルーグラス界で最重量級のライブ・バンド、ケ ンタッキー・サンダーを率いてリッキー・スキャッグスが2001年１月、ナッシュビルのギブソン・カフェで アルバム『Soldier of the Cross』発売記念で聴かせるバリバリのブルーグラス・ライブ全11曲。ビル・ モンローの"Get Up John"や"Walls of Time"のほか、ゴスペルを中心に完璧なブルーグラスを堪能させ てくれる。

ROU-0553D RHONDA VINCENT & the Rage『Ragin' Live』DVD\3,308-（本体\3,150-）

　ロンダ・ビンセント＆ザ・レイジのエネルギー全開 ブルーグラス・ライブ。とにかく、「頑張り屋さん」といった印象で、懸命にステージを努める彼女、子供の 頃から音楽を職業にしてきた、さすが「苦労人」。子供を持ち、しっかりとした家庭を持ちながら、ショウビ ジネスの世界が好きでたまらない44才、全力投球のライブは爽快である。ザ・レイジ（猛威）のメンバー、ま だ20代前半のジョッシュ・ウィリアムズ(g)とハンター・ベリー(f)に、大ベテランケニー・イングラム (bj)、マイケル・ハリス(bs)のすばらしいソリッドグラスも見ごたえ十分。

DVDCYN-DB21 CINDY CASHDOLLAR『Learning Dobro』DVD\5,040-（本体\4,800-）（90分、タブ譜付き）

　ニューヨーク出身の女性ブルーグラス・ドブロ奏者 で、テキサスのアスリープ・アット・ザ・ホィールでも活躍したシンディ・キャッシュダラーのドブロ教則 ビデオがDVD化されている。はじめてドブロにトライする人向けの作品で、まずは超スタンダードの "Wildwood Flower"と"Fireball Mail"、フィドル・チュートしてはポパイでおなじみの"Sailor's Hornpipe"、そしてマイナーモノとして"Wayfaring Stranger"の４曲が学べる。あらゆるブルーグラス・ジャムで歓迎されること必至…、一番数の少ないド ブロ奏者への第一歩!!

HL-695899 RICH DELGROSSO『Mandolin Blues』Book+CD\3,990-（本体\3,800-）

Dallas Rag/Jackson Stomp/State St. Rag/Vine St. Drag/Betty & Dupree/Early This Morning 他全16曲

　ブルースやラグタイム、ジャグバンドなど、黒人マン ドリン奏者の歴史や系譜、基本のブルース・スケールから、重要なアーティスト紹介（チャーリー・マッコイ、ハ ワード・アームストロング、ジョニー・ヤング、ヤンク・ レイチェルほか）と各人のブルースのアプローチなどの楽譜とタブ譜など、ブルース・マンドリン教則の決定版。

FGM-11.4 Flatpicking Guitar Magazine『May/Jun. 2007』CD+Book\2,625-（本体\2,500-）

　CD付きの隔月刊誌『フラットピッキン・ギター・マガ ジン』の最新号はマザー・メイベルやジミー・ロジャーズ、ライリー・パケットやハンク・スノウらの写真が並 んだ表紙で、特集は「フラットピッキンのパイオニアたち」、タブ譜はメイベル・カーターの兄弟、ドック・アディ ントンの"Don't Hang Around Me Anymore"（音源は1946年の親族から提供された貴重なもの）、伝説のブ ルー・グラス・ボーイ、エド・メイフィールド"Sawing on the Strings"と"Holiday for Love"、ハンク・スノウ"Wabash Blues"と"Spanish Fireball/Rhumba Boogie"、初心者コーナーは"Dixie Hoedown"、ブラッド・デイビス"Soldier's Joy"のリズム、ジョン・カーリニのジャズは"Little Rock Getaway"、その他、フラットピッキンとギターに関する記事、情報満載の80 頁。

DVDDCRFI21 DAROL ANGER, RUSHAD EGGLESTON, CASEY DRIESSEN『String Groove』DVD\5,040-（本体\4,800-）（２時間）

　アメリカン・ミュージックの特徴は、「コードによる発 想」と「リズム」である、とわたしは思っている。本作は、ダロル・アンガーのフィドル、ケーシー・ ドリーセンの５弦フィドル、そしてラシャッド・イグルストンのチェロが、それぞれさまざまなリ ズム・チョップで、アメリカン・リズム・グルーヴを創るノウハウが伝授される。中級から上級向 け、バイオリンでリズムが沸き起こらない人、またクラシック転向者には、特に、絶対のお勧め!!。

FGM-11.2 Flatpicking Guitar Magazine『Jan./Feb. 2007』CD+Book\2,625-（本体\2,500-）

FGM-11.3 Flatpicking Guitar Magazine『Mar./Apr. 2007』CD+Book\2,625-（本体\2,500-）

　以上２点は好評のCD付きの隔月刊誌『フラットピッキン・ギター・マガジン』、今年からの２冊です。 毎号の特集もさることながら、トップ・フラットピッカーによるコラムがフラットピッキン・テクニックの 世界をぐんぐん広げてくれます。２ヶ月１冊のペースで基礎体力をつけるにはうってつけ!!

RC-114T 宮崎勝之『man-o-mandolin』Tab-Book\2,100-（本体\2,000-）

　ロニー・マッカーリーがプロデュースした宮崎のナッシュビル録音デビューCD『man-o-mandolin』 (RC-114 \2,888-)の完全タブ譜集50頁。定評のあるクリアなピッキンで、"Big Country"や"Bill Cheatham"などのスタンダードも学べる秀作だ。

ROU-0309T DAVID GRIER『Lone Soldier』Tab-Book\2,573-（本体\2,450-）

　現在フラットピッキン・ギターの最高峰、デビッド・ グリアの1995年名作CD『Lone Soldier』（ROU-0309 \2,573-）から、オリジナル11曲の楽譜とタブ譜（１曲"Tarnation"のみ未掲載）。すばらしいアコース ティック・ギターの自由な発想が、驚きの連続だ。

MARTIN HD-28LSV 1998年　#644276 \367,500(本体\350,000)

　クラレンス・ホワイト、トニー・ライスで馴染深い ラージ・サウンドホールのマーチンD-28です。

HD-28Vをベースにサウンドホールを中央に近いロゼットの外側まで広げ、セル巻き、ポジション・マー ク無しの21フレット指板が付けられた。あのクラレンス・ホワイトのD-28のレプリカです。

トップにはアディロンダック・スブルースが採用されてます。詳細、お問合せ下さい。

MODEL SPECIFICATION

MODEL HD-28LSV /TOP Solid Spruce /ROSETTE none /TOP BRACES Scalloped 5/16 /BACK MATERIAL Solid Rosewood/SIDE MATERIAL Solid Rosewood /NECK MATERIAL Select Hardwood /NECK SHAPE Modified V /HEADPLATE Solid East Indian/Rosewood/ Large Old Style Logo /FINGERBOARD MATERIAL Ebony /SCALE LENGTH 25.4"(645.2mm) /# OF FRETS CLEAR 14 /# OF FRETS TOTAL 21 /FINGERBOARD WIDTH AT NUT 1 3/4"(44.5mm) /FINGERBOARD POSITION INLAYS none/FINGERBOARD BINDING Grained Ivoroid/Mitered /FINISH BACK & SIDES Polished Gloss/ Dark Filler /FINISH TOP Polished Gloss- Aging Toner /BRIDGE MATERIAL Solid Black Ebony /TUNING MACHINES Gotoh Chrome w/ Butterbean Knobs/BRIDGE & END PINS Black w/ Abalone Dots /PICKGUARD Tortoise Color /CASE Case Included

HAV-1 HENG SHENG『Fiddle』\189,000-(本体\180,000-)（Hellicore弦、ファイ ンチューナー付）

　上品なオールド仕様のブルーグラス、オールドタイ ム向けのバイオリン入荷中です。まさに「ダークでス ウィート」という形容がぴったりの楽器です。 アマティ・タイプとガルネリ・タイプ、入ってます が、どちらも風格あるアンティック仕上げで良いです。 当然、オールドに比べて音は若いですが、新品にしては非常 に落ち着きのある音色です。 ガルネリは音の立ち上がりの良いバランスの取れたサウンドでブルーグラス・ バンドで弾くに は良いように思います。 アマティの方はまろやかな音色で耳に優しく、楽器で何時間でも 触ってい たい気にさせてくれる楽器です。チャンスがあれば手にとって試奏して頂ければと存じます。

　(カタログ&プライス・リストをご用意しました。ご 希望の方、御申し出下さい。商品発送時に同封します。)

UK-KIT-4 『簡単に出来ないウクレレ・キット』税込定価7,875円

　HOSCOウクレレキットの新製品です。時間がなくて難 しいキットは作れなくても良い物を作りたいという人におすすめ！表板にマホガニー単板を使用し、簡単な がら音の良いウクレレに仕上がります！

MISC-0014 CHEATA KEYS D-TUNERS \26,250-(本体\25,000-)

　愛用のバンジョーのペグヘッドに穴を開けたり、面倒な加工をせずに取り付けられるという画期的なバン ジョー用カムチューナー『チータ・キーズDチューナー』 入荷。ジョージ・バックナー(クリス・シャープバンド)がプロモーションしていたので来日公演で御覧になっ た方もおられるだろう。使用タッチもスムースでよく出来ている。

HSC-60 ヒーロー・シャイン・クロス　\630-（本体\600-）

バンジョーの金属部部の手入れに便利!!この新しく、 革新的なポリッシングクロスは、汚れ、手 垢、曇りを取り除くだけでなく、 ギター、バンショー、マンドリンで使われるメタルパーツの磨きに最適で す。 特にクローム、ニッケルやアルミなどのハードウエアの艶や輝きを取り戻すのに効果的です。 このクロスは、 糸巻き、フレットワイヤ、ピックアップカバー、ブリッジ、トレモロやテールピー ス、ストラップボタンなどを きれいにし、磨くための処理をおこなっています。クロスにしみ込ま せた特別な成分はメタルの表面を復活さ せ、保護膜を作ります。これにより、曇りを防ぎ艶を長持ち させます。

TRJ-400 『楽器用除湿剤：除湿戦隊トルレンジャー』\420-（本体\400-）

　楽器用除湿剤です。「ケースの中など密閉された空間 の中の余分な湿気をとことん!!吸い取ります。しかも楽器にとって1番適性とされる約50%に保ちます。又、 消臭、防カビ、防錆等、あなたの愛器を湿気から護ります」と。

■バンジョー・ニューズレター誌 各\525-

　世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載 （ウェブサイトから『MP3』で音の入手可!!）、バックナ ンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探 します。

BNL-07/03 最新３月号 \525-

　バンジョーの直系先祖、西アフリカのアコンティングのカバーストーリーほか、タブ譜はト ニー・トリシュカの『Banjoland』から"Foggy Mountain Breakdown"、ジミー・アーノルドの"Faded Love"、レオン・ハントの２曲、トム・アダムズはジェイムズ・テイラーの"Carolina in My Mind"、レギュラー・チューニング・キーDでの"Arkansas Traveler"、そのほか、タブ譜とバンジョー情報満載48頁。

■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\525-

　米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記 事などバックナンバーもお問い合わせください。

BU-07/04 最新４月号 \525-

　ローリー・ルイス、カール・ジャクソン、ウェイ ド・メイナーをカバーストーリーに、若手のビスケット・バーナーズや西海岸のエリック・ユーグレ ムなどの特集のほか、あらゆる米国ブルーグラス事情を知る92頁の月刊誌。

■オールドタイム・ヘラルド誌 各\945-

　内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・ トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。

■定期購読：１年￥6,000-半年￥3,300-

　お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご 希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル：\500-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるコクヨ製ロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー：各￥525-。

　下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知ら せ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2408 最新６月号（通巻284号）\525-

　６月号は話題のDVD映像をネタに、フラット＆スクラッグスの特大特集ほか、三井徹、ジム・ローダーデイ ル、カーター・フォールド訪問記前編、クリス・シャープ・バンジョー・ワークショップ、IBMAリポート�H、日 本ブルーグラス年表�Eなど、日米ブルーグラス情報満載の月刊誌。

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