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B.O.M.Newsletter #346web  2009年8月11日
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INDEX


今月の新入荷注目作品
ブルーグラス新入荷
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
ブルーグラスお勧め作品
インスト新入荷
各楽器別インストお勧め再入荷作品
オールドタイム&フォーク新入荷
カントリー新入荷
カントリー発掘、編集モノ新入荷
カントリーお勧め作品
映像新入荷
映像ものお勧め作品
教則もの新入荷
教則ものお勧め
楽器、その他…
輸入雑誌
月刊『ムーンシャイナー』
B.O.M.ご利用方法



◆8月2日正午、第38回宝塚ブルーグラス・フェスがさわやかな快晴の中、有田純弘/赤木一孝/谷村順造/久永雅史らのジャムを最後に、無事終了しました。今年は梅雨も明けぬ間の開催でしたが、ほんと奇跡的に、エントリー総計115バンドの10分刻みのプログラムにはほとんど雨の影響がなく、土曜のコンサートも、トリの「とも様キングス」のアンコール曲"I.W.W.Y.A.T"まで、なんと! 有田純弘withクリス・シルバースタイン、イッツ・ア・クライング・タイム、シュガー・オン・トップのアンコールを含んで、たったの20分遅れで無事終了することができました。ブルーグラスの神様に感謝です。
 ただ土曜日(金曜日も同様)、深夜3時すぎからでしょうか、ただならぬ集中豪雨……、それでも参加者は平気な顔をしていたことに感動、さすがフェスプロ!!……、そのためか、わたし自身の滑って転んでのねん挫を含めた軽傷者がでましたが、大事無く終了しました。あの局地豪雨も、プログラム最中は、会場を避けてくれたのでしょう。あんな大雨の中でも、いつまでもジャムはつづいていました。
 それもこれも、フェスに参加いただいたリスナー、エントリー総計115バンドの皆様、神戸大学の模擬店ほか色々な出店や、マスターピッカーズ・ワークショップの先生方、映画『Throw Down Your Heart』の試写会を許可してくれたベラ・フレックや秘蔵ブルーグラス・フィルム会を差配してくれたボランティア、そしてブルーグラスをサポートしてくれる全国のみなさんのお陰です。ほんま、みなさんの気持ちがなければ、とてもこんなこと、38年もやってられません。いつも元気をくれて、ありがとー!!

◆月刊ムーンシャイナー最新8月号は ブライアン・サットンのカバーストーリー「世界最速のフラットピッキン……!?」、尾崎ブラザーズ「ブルーグラス・パイオニア顕彰式」、マイケル・マーティン・マーフィー「この夏一番涼しいブルーグラス!?」、ラッシー「夫婦デュオのデビュー10周年」、吉田瑞男のIBMA2008リポート、ブルーグラス入門「ジャムの作法」、連載クラレンス・ホワイト物語E、闘魂バンジョー「ダニエル・グラインドスタッフ」ほか、日米ブルーグラス情報満載。
 月刊ムーンシャイナー定期購読は1年間(12冊)
\6,000- 半年間(6冊)\3,300-。単冊\525-ですが、できれば年契をお願いします。購読開始希望月をお知らせください、早速お送りします...!!

◆IBMA 2009 World of Bluegrass Tour!
 ナッシュビルのダウンタウンで、世界中からブルーグラッサーが集まるIBMAワールド・オブ・ブルーグラスへのツアー、締め切りが間近です。ちょっとでも興味アル方、まずは、お電話ください!
今月の新入荷注目作品
TUT-1D AEREO PLAIN BAND REUNION『Troy, New York; Nov.18, 2000』DVD\2,888-(本体\2,750-、111分)

 ハートフォード最晩年、ものすごい!!感動のお宝映像……だが。映像新入荷参照。

ARH-204D NEW LOST CITY RAMBLERS『Always Been a Rambler』DVD\3,255-(本体\3,100-、58分+30分、カラー+白黒、stereo, widescreen 16:9)

 ボブ・ディラン、ライ・クーダー、T.ボーン・バーネットら、60年代以降アメリカン・ルーツ系の音楽を動かした人たちがベースにしたNLCRのすべてを表現し尽くした秀作DVD。マイク・シーガーが8月7日に亡くなったがオールドタイム音楽の入門としても秀逸!! 映像新入荷参照。

SH-4040 BRYAN SUTTON & Friends『Almost Live』CD\2,573-(本体\2,450-)

 現在、ブルーグラス・フラットピッキン・ギターの最高峰、ブライアン・サットン最新作。MS誌8月号カバーストーリー。ブルーグラス新入荷参照。

SAR-2256 V.A.『The Road Home; Tribute to Butch Baldassari』CD\2,573-(本体\2,450-)

 今年1月10日、56歳の若さで他界したブッチ・バルダサリに捧げるジャンル/楽器を超えた秀作アコースティック・アルバム。インスト新入荷参照。

VMP-0100 V.A.『Mandolin Artistry』CD\2,888-(本体\2,750-)

 14年前、当時の若手マンドリニスト(現在のマスターピッカーたち)を網羅したメチャホットなマンド名演集が再発された。インスト新入荷参照。
NETT-30792 ABIGAIL WASHBURN & SPARROW QUARTET『Bela Fleck, Casey Driessen, Ben Solee』CD\2,888-(本体\2,750-)
 怪物女性オールドタイム・ボーカリスト、アビゲール・ウォッシュバーンの音楽をベラ・フレックが見事なバンジョー&フィドル室内楽に仕上げた秀作。オールドタイム/フォーク新入荷参照。

UNI6106552 ALISON KRAUSS『Essential』CD\2,573-(本体\2,450-)

 女性シンガー最多のグラミー獲得を誇るアリソン・クラウスのポップな側面を網羅したベスト集。カントリー/ポップ新入荷参照。

RHY-1048 MICHAEL MARTIN MURPHY『Cowboy Classics:Old West Cowboy Collection』CD\2,079-(本体\1,980-)

 この夏一番涼しいブルーグラス作品『Buckaroo Bluegrass』(RHY-1044 \2,573-)を発表したマイケル・マーティン・マーフィー(3M)のすばらしいスタンダード「ウエスタン」ソング集。オールドタイム/フォーク参照。

TL-22279 V.A.『Opry Video Classics 2』DVD8枚組\15,960-(本体\15,200-)

 グランド・オール・オープリの貴重なDVD映像集第2弾。カントリーファン必見!! 映像新入荷参照。

PRA-BCD ALAN MUNDE『Poor Richard's Almanac』Book+CDR\2,888-(本体\2,750-)

 これはすごいお宝発掘、まさか1975年のオリジナル・プリント版とは…!! 教則もの新入荷参照。
ブルーグラス新入荷
SH-4040 BRYAN SUTTON & Friends『Almost Live』CD\2,573-(本体\2,450-)

Morning Top/Bi g Island Hornpipe/Rye Straw Suite/Church Street Blues/Dark Island/Kitchen Girl/Gonna Lay Down My Old Guitar 他全10曲

 ムーンシャイナー誌8月号のカバーストーリーに登場した現在、ブルーグラス・フラットピッキン・ギターの最高峰と言われるブライアン・サットン、4枚目最新作。ちょっとぎこちないデビュー作『Ready to Go』('00 SH-3906 \2,573-)、これがフラットピッキンの醍醐味とばかりの有名フィドル・チューン集『Bluegrass Guitar』('03 SH-3975 |2,573-)、そして父親を含めた自身のヒーローたちとのデュオ集でグラミー受賞作『Not Too Far from the Tree』('06 SH-4001 \2,573-)につづく最新作は、リッキー・スキャッグスのケンタッキー・サンダーでデビューした1995年以来、ブルーグラスの最先端で積んできたキャリアの総集編的作品。サム・ブッシュ/ベラ・フレック/ジェリー・ダグラス/ステュアート・ダンカン/マーク・シャッツとの通称ブルーグラス・オールスターズを1曲目に、パンチ・ブラザーズのクリス・エルドリッジのトラとして活躍した時期のクリス・シーリ/ノーム・ピケルニー/ゲイブ・ウッチャーらとの2曲目のほか、ホット・ライズ・リユニオンやラス・バレンバーグとのギター・デュオ、ベラ・フレックとのデュオ、大の仲良しオープリー・ヘイニーとセルマー・スタイル・ギターを手にしたジプシー・スウィング、ティム・オブライエンとは自身のクロウハンマー・バンジョーをメインにオールドタイム、そしてクリス・シーリとの目くるめくデュオで終わる、自身のオリジナルをメインにしたギター弾きまくり快作。

SH-4054 JEREMY GARRETT『I Am a Stranger』CD\2,573-(本体\2,450-)

Echoes of Goodbye/What's Good for You/Y2K/Today/Feild of my Mind/Peace King 他全11曲

 若者ブルーグラスのトップランナー、インファマス・ストリングダスターズのフィドラー/ボーカリストのジェレミー・ギャレットのライブのみで発売している最新ボーカル・アルバム。ラベル・シスターズの10代の強烈フラットピッカー、ジェイク・スタージェルの凄いギター、女性スーパーバンジョー奏者ジュリー・エルキンスやショーン・レーン(m)らとの今風オリジナル2曲につづいて一変、クリス・シャープのギターとアビゲール・ウォッシュバーンのハーモニーでダウントゥアースで古風なフラット&スクラッグス"What's Good for You"、ダスターズとの目の覚めるようなインスト、ポール・フランクリンのスティールギターを迎えたハンク・トンプソン名曲"Today"、オールドタイミーなフィドルとボーカルのデュオ、ジョン・ペネル/ジェフ・ホワイトの黄金コンビによる"End of the Line"、そして子供の頃にJ.D.クロウ&ニューサウスとともに聴いて育ったというU2曲など11曲。恐らくまだ20代、そのみずみずしい感覚で古いサウンドをリスペクトしつつ、自らのブルーグラスをまっすぐに演じる秀作である。

MSM-1330 MIKE SCOTT『Smoky Mountain Bluegrass』CD\2,573-(本体\2,450-)

Goodbye Liza Jane/Lonesome Road Blues/Home Sweet Home/Bully of the Town/Turkey in the Straw/Tennessee Waltz/Alabama Jubilee/Red Wing/Roll in My Sweet Baby's Arms/Careless Love/When You're Smiling/Dear Old Dixie.

 以上、超有名スタンダード12曲を、元ジム&ジェシーの正統派スリーフィンガー・スタイリストのマイク・スコットを中心に、ブライアン・サットン(g)、アダム・ステッフィ(m)、オーブリー・ヘイニー(f)、ロブ・アイクス(d)、ベン・アイザックス(bs)が、観光地のお土産用アルバムとして制作、自由に楽しくスタジオ・ジャムを繰り広げるといった企画モノ。どーよ!?……アルバムとしての芸術的価値はさておき、これほど楽しいジャムを眺めない手はないぞ!! リスナーにはとっても美味しい、そしてプレイヤーにはとても参考になる企画作品。

MH-1206 BALSAM RANGE『Last Train to Kitty Hawk』CD\2,573-(本体\2,450-)

Julie's Train/I'm Lonesome Without You/Somewhere in Between/Down in Carolina 他全12曲

 リッキー・スキャッグスの朋友、マーク・プルエット(bj)を中心に、ノース・カロライナ州アッシュビルとグレート・スモーキーの間に位置するヘイウッド郡を本拠に活躍する5人組の第2作だ。マークのソリッド・バンジョーに、アイザックスやビンス・ギルらをバックにしたソロ・アルバム『Mountain Home』もすばらしかったティム・サレット(bs)、アリシア・ニュージェント・バンドにいたダーレン・ニコルソン(m)、そしてバディ・メルトン(f)と若いケイレブ・スミス(g)のすばらしいギターとボーカル!! スタンレーやチャーリー・モンローのスタンダードと今風ブルーグラスのバランスが、マークの折り目正しい!?スリーフィンガーに絡みつくブルーグラス・ビートとあいまって、新旧ブルーグラスのいいとこ取りていったノース・カロライナのブルーリッジ系サウンドを堪能させてくれるいいバンドだ。ムーンシャイナー誌掲載BUチャートで8月のアルバム部門2位だ。

REB-1832 SPRING CREEK『Way Up on a Mountain』CD\2,573-(本体\2,450-)

Another Lonesome Night My Dear/Tangled in the Pines/Cuba Swing/Lonesome Town/In Despair 他全12曲

 コロラド州ライオンズというから、有名なロッキーグラス・フェスの開かれる街を本拠にしたハード・ドライブなトラッドグラスを標榜するスプリング・クリークの第3作目にしてレベル・レコードからの全米デビュー作品である。マイケル・クリーブランド(f)をゲストに、これでもか!!とばかり、ハードドライビング(ソリッド)なビートと、ハイロンサムな歌詞を前面に出したオリジナルでぐいぐいと押してくる正統派ブルーグラス・バンドである。全員が、テキサス州のサウス・プレーン大学でアラン・マンデとジョー・カーのブルーグラス科を卒業という若者たち。アパラチアから遠く離れたロッキーでハード・ドライブなブルーグラスを追求する。正統派でありながら、リッキー・ネルソンとビル・モンローのカバーのほか、スウィングっぽいインストや紅一点のボーカルをフィーチャーするなど、バラエティに富んだ作品にしている。

UMM-2008 DARRELL WEBB『Live at Bellamys』CD-R\2,573-(本体\2,450-)

Rough Edges/Another By My Side/Mr.Engineer/Dim Lights Thick Smoke/Sweet Georgia Brown/Little Maggie 他全10曲

 19歳でロンサム・リバー・バンドにダン・ティミンスキの後釜で参加、21歳でJ.D.クロウ&ニューサウス、そして2008年からロンダ・ビンセントのザ・レイジに参加したダレル・ウェッブ。彼がロンダ・ビンセント&ザ・レイジをそのままバックに、地元といってもいい東テネシーのサーゴインズビルの倉庫のようなライブハウスで収録されたライブ・アルバム。ロンダ(m)はもちろん、ケニー・イングラム(bj)、ハンター・ベリー(f)、ミッキー・ハリス(bs)を従えて、バリバリ強烈ビートのブルーグラス・ライブを熱く演じる迫力ライブ。ゲストにボビー・ヒックス(f)とマーティ・レイボン(g,v)ら、ボビーの"Dim Lights..."の間奏が見事。真ん中あたりのコメディー・ルティーンからマーティを迎えてのカントリーヒットメドレーや"Workin' Man Blues"から軽いスウィングでは、ダレルのマンドリンの妙技をハンターやボビーのフィドル、デビッド・イェーツのカントリーギターなどと共に聴かせてくれます。近年のブルーグラス・ライブ/コンサートのひとつの形をのぞかせてくれる楽しいライブだ。
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
RC-101 IT'S A CRYING TIME CD-R \2,079-(本体\1,980-)レッド・クレイ・アーカイブ・シリーズ

Love Please Come Home/Old Kentucky Bound/Clear water/Out On The Ocean/Mother Call My name In Prayer/End Of memory Lane/Deep River Blues/Kentucky Waltz/Gold Rush/I'm Sitting On Top Of The World/Harbor Of Love/Blue Kentucky Mountain

今年の宝塚ブルーグラス・フェスで30有余年ぶりに復活した伝説のバンド、イッツ・ア・クライング・タイムが日本のブルーグラス・レーベルの先がけ、レッド・クレイ・レコードの第一弾として'72年に発表したアルバムがレッド・クレイ・アーカイブシリーズとしてリイッシュされた。清水靖之(bj)山口さとし(g)、大西一由(m)、勝見明(bs)というメンバーで、当時の最先端のテクニック、キース=トンプソンのメロディック・スタイルとドン・レノのスタイルが見事に共存した強烈な個性による独創的なバンジョー、レスター・フラットに絶賛されたというテナー・ボーカル、レッド・アレン、チャーリー・モンロー、スタンレー等々、トラディショナル・ブルーグラスの本質を掴んだ選曲による演奏は今なお色褪せない。ビル・モンローが兄のチャーリー・モンローのトリビュート・アルバムを作るにあたり、息子のジェームス・モンローに、このIt's A Crying Timeのアルバムから学ぶようにと言ったという逸話も残されている。

REB-8005 V.A.『Drive-Time Bluegrass』CD\2,079-(本体\1,980-)

 ブルーグラス・レコードの老舗、レベル/カウンティのレーベルに残る全18曲。60年代のレッド・アレン"Hello City Limits"やラリー・リチャードソン"Nashville Jail"から、70年代のカントリー・ジェントルメン"Fox on the Run"やセルダム・シーン"My Little Georgia Rose"、80年代のデル・マッカーリー"She Left Me Standing on the Mountain"やラリー・ライス"Aunt Mary's Spring"、90年代のロンサム・リバー・バンド"Sittin' On Top of the World"やブルー・ハイウェイ"It's A Long, Long Road"、そして00年代のジュニア・シスク"Leaving Baker County"やスティープ・キャニオン・レンジャーズ"Ramblin' Man Is aRamblin' Man"まで、ほぼ半世紀のブルーグラスを、有名アーティストとスタンダード/ヒット曲で一望する楽しい廉価コンピレーション。

UNI6106552
ALISON KRAUSS『Essential』CD\2,573-(本体\2,450-)

Simple Love/Sister Rosetta Goes Before Us/So Long, So Wrong/Every Time You Say Goodbye/Baby Now That I've Found You/Sawing on the Strings/When You Say Nothing at All 他全14曲

 アリソン・クラウス。16歳のデビュー作『Too Late To Cry』(ROU-0235 \2,573-)からほぼ25年間、ずっと彼女を見守りつづけてきたブルーグラス・ファンにとって、現在の彼女の成功はどう写っているのだろう。今年はグラミーの最高賞、全ジャンル総合の年間最優秀アルバムとレコードを獲得、女性として史上最多の26個のグラミーに輝くアリソン。その彼女が、デビューアルバムと同じ、ブルーグラス・レーベルのラウンダーに在籍しつづけ、しかも何年かに一度は凄いブルーグラス作品を発表しつづけているということに誇りを持つ。ブルーグラスは、それ自体はメジャーに売れるものではないが、そのアーティストたちはメインストリームの最高の舞台で活躍できる実力の持ち主たちなのだ、と。本作は、今年のグラミー受賞にあやかるべし!?とラウンダーが企画した、どちらかというと癒し系アコースティック・ポップ主体のベスト集。これを機会に、アリソンのポップもぜひ!!イギリスデッカからのリリース。

MSM-1300 MIKE SCOTT『Blue Moon of Kentucky』CD\2,573-(本体\2,450-)

Blue Moon of Kentucky/Footprints in the Snow/Uncle Pen/Kentucky Waltz/My Rose of Old Kentucky/Jerusalem Ridge/Molly & Tenbrooks 他全12曲

 一時品切れだった人気作品の再プレス商品です。ジム&ジェシーのバンジョー奏者として知られるマイク・スコットが中心になって、ビル・モンロー・スタンダード12曲をインストするというおいしい企画、マイク・コンプトン(m)、 ブライアン・サットン(g)、オウブリー・ヘイニー(f)、ベン・アイザックス(bs)、……このメンツでこの企画、悪い物が出来るわけがない。すべての楽器が唄います。
ブルーグラスお勧め作品
(すでに新入荷で紹介済みの作品です)
■近頃とても元気な女性たちの最近作
SH-4049 SARAH JAROSZ『Song Up in Her Head』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 ムーンシャイナー最新7月号の表紙を飾った少女、サラ・ジャローズのシュガーヒル・デビュー作。今春高校を卒業した18歳、マンドリンのスーパーピッカーという一面を持ちながら、その圧倒的な音楽センスをベースにしたシンガー/ソングライターとして「女ティム」と賞賛されるサラ、1曲目のクリス・シーリ+ジェリー・ダグラスとの超絶コラボから、ティム・オブライエンとのデュオによるすばらしい現代版アパラチア・バラッドとクロウハンマー・バンジョー、そしてマンドリン・インストではマイク・マーシャルを従えて……。そのほか、アビゲイル・ウォッシュバーンやイーファ・オドノバン、共にツアーをするふたりの天才少年アレックス・ハーグリーブス(f)とサムソン・グリスマン(bs、デビッドの息子)……、そして最後の曲はクリス・シーリとふたりだけのデュオ。スリーフィンガー・バンジョーこそ入っていないが、21世紀のブルーグラスをリードする、またしても凄い才能のひとり、爽快デビューである。

ROU-0623 RHONDA VINCENT『Destination Life』CD\2,573-(本体\2,450-)

 前作『Good Thing Going』(ROU-0592 \2,573-)から1年、矢継ぎ早に新作を発表するロンダ・ビンセント最新作。グラスカルズから移籍したアーロン・マクダリス(bj=ムーンシャイナー誌6月号特集参照)とベン・へルソン(g)の新人にハンター・ベリー(f)といった活きのいい若者たちのザ・レイジを擁したロンダ。ストレートなハード・ドライブ・ブルーグラスからバラード、バック・オウエンズのメキシカン調のウキウキ曲やポコの名曲カバー、かと思えば超有名フィドル・チューン"Eighth of January"等々、5歳のときからファミリー・バンドでエンターテイメントの世界に鍛え上げられた女性、聴く者の期待を裏切らずに、ハイレベルなミュージシャンに囲まれて、堂々とした女性ブルーグラスの王道を演じ、きっちりと楽しませてくれる。

PATUX-186 TATIANA HARGREAVES『Started Out To Ramble』CD\2,573-(本体\2,450-)


 ティム・オブライエンの言葉を借りて、「ニューオールドタイミーがトレンドだ!」なんて言ってたら、とてつもない怪物のような天才オールドタイム・フィドラーが登場だ。タティアナ・ハーグリーブス、そう、バイオリン・ショップのDVDシリーズ『Fiddle Masters Concert Series Vol.3』にも登場する12歳の少女だ。年齢なんて感じさせないトミー・ジャレル直系の激しいエネルギーを弓に秘めたオールドタイム・フィドルと自信に満ちたすばらしい伝承ボーカルを聴かせてくれる。プロデュースにブルース・モルスキー(g,bj)、兄のスーパーフィドラー、アレックスのほか、サラ・ジャローズ(m)やエマ・ビートン(cello)らにマーク・シャッツ(bs)とダニー・ナイスリー(g)。この自信に満ちた分厚いリズムのフィドルとボーカル、アパラチアの山奥に閉じ込められていたこのすばらしい音楽を21世紀の若者たちが見事に伝承している。凄い女の子です!!

PATUX-189 DEDE WYLAND『Keep the Light On』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1980年代、トニー・トリシュカ&スカイラインのリード・ボーカリストとしてたびたび来日、南部の女性ボーカルとは一線を画した透明感のある「エンジェリック・ボイス」で知られるディディ・ワイランド、久々の最新作。ワシントンDC地区で活躍をつづけるディディを、マイク・マンフォード(bj)、リッキー(m,f)とロニー(bs)のシンプキンズ兄弟、そして美しいリードも聴かせるワイアット・ライス(g)がバックアップ。DCグラスらしく、ダン・シールズやデビッド・アルビンらのポップ/ロック、ユタ・フィリップスやブライアント夫妻、エルトン・ブリット(ディディ得意のヨーデル!!)らのフォーク/カントリー、そしてカーター・スタンレーなどのカバーをメインに、なんだか「女性版セルダム・シーン」を思わせる作品に仕上げている。

PC-1164 BETH STEVENS & EDGE『Strong Enough』CD\2,573-(本体\2,450-)

 東テネシーで生まれ、フィドラーである父の影響で幼くしてバンジョーを弾き始め、12歳からファミリーバンドで活躍、そののち妹のエイプリルとともにスティーヴンズ・シスターズとしてラウンダーから2枚のアルバムを発表、2003年には熊本のカントリーゴールドにもやって来たベス・スティーブンス、自身のバンド、エッジを率いての最新ソロデビュー作。パンチの効いたバンジョープレイ同様に、アパラチア直系のストレートなヒルビリー・ボイスが気持ちいい。父親ダグラスをギター/ボーカルに、マット・レッドベターの父フィルを凌駕するすばらしいドブロ、ゲイリー・ロウズ(bs)のメンバーに、ストリングダスターズのジェシ・コッブ(m)、スティーブ・トーマス(f)を基本セットに、スティーブ・ガリー、デイル・アン・ブラッドリーらをゲストボーカルに迎えたスコット・ベスタルの制作。

ROU-0612 ALECIA NUGENT『Hillbilly Goddess』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ロンダ・ビンセントの成功で、南部女性のブルーグラス進出の道が大きく開かれ登場してきたアリシア・ニュージェントのラウンダー3枚目となる最新作。カール・ジャクソンの強力なサポートによるプロデュースと、アダム・ステッフィ(m)、アンディ・レフトウィッチ(f)、ロブ・アイクス(d)、トーマス・ワイロット(bj)、ケビン・グラント(bs)に、ほぼ全曲にティム・スタッフォードとアンディ・ファルコの2台のギターを配する重量級基本セット。アコースティック楽器でのビッグサウンド、ジャクソンらしくカントリー・ヒットも狙えそうなアルバム作りを志向しているようだ。タイトル「ヒルビリー女神」通り、アリソン・クラウスやクレア・リンチ、デール・アンらのデリケート派ボーカルとは違う、南部の力強い歌唱力が魅力である。

COMP-4511 DALE ANN BRADLEY『Don't Turn Your Back』CD\2,573-(本体\2,450-)

 アリソン・ブラウンがほれ込んだベテラン女性ブルーグラッサー、デール・アン・ブラッドリーの最新作。IBMA最優秀女性ボーカルを07、08年と連続受賞、06年の前作『Catch Tomorrow』(COMP-4445 \2,573-)もベストセラーだ。アリソン・ブラウンみずからのブルーグラス・バンジョーとステュアート・ダンカンのふたりがバッチリと脇を固め、マイク・バブ(bs)とティム・ロウリン(m)、そしてデール・アン自身の見事なリズムとリードのギターという基本バンド・サウンドにスティーブ・ガリーやデイリー&ビンセントやクレア・リンチらのゲスト・ボーカル(3曲で聴かれる瀬戸大橋にもいたジーナ・ブリットのバンジョーも秀逸!)。ニュー・クーン・クリーク・ガールズ以来、ブルーグラスに夢を託してきた苦労人デール・アン、バラエティに富んだ選曲とサウンドでデリケートな女性らしいボーカルを楽しませてくれる。

WB-516987 SARA WATKINS CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付き)

 ニッケル・クリーク活動停止から2年、待望のサラ・ワトキンスのデビュー作はジョン・ポール・ジョーンズ(レッド・ツェッペリン)のプロデュース。オールドタイムとオルタナ系ロックのフュージョンというブルーグラス・トレンドのど真ん中を、ティム・オブライエン、ギリアン・ウェルチ&デビッド・ロウリングス、クリス・エルドリッジ、ロニー・マッカーリー、ルーク・ブラ、クレア・リンチ&イーファ・オドノバンらのブルーグラス人脈と、ウエストコーストのグレッグ・リース(padal steel)、エルビス・コステロのドラマー、ピート・トーマス、トム・ペティ&ハートブレイカーのベンモント・テンチ(piano)ら絶妙なバックで、ジミー・ロジャーズやジョン・ハートフォード、ノーマン・ブレイク、トム・ウェイツほかのカバーと、すばらしいフィドル・チューンやクリス・シーリとの共作などを含むオリジナル曲で見事に自分自身を表現する。「トラディショナル(伝統)」の奥深い領域にまで入ってきたサラ、気持ちいいアメリカン・ルーツ・アルバムである。ムーンシャイナー6月号に特集。

PC-1163 DIXIE BEE-LINERS『Ripe』CD\2,573-(本体\2,450-)

 4月にマロ川端&サミー・シーラーのブルーグラス・エクスチェンジで来日した女性フィドラー、レイチェル・ジョンソンを含むディキシー・ビーライナーズの全米デビュー作。メインボーカリストの女性、ブランディ・ハートのユニークなソングライティングに独自のアレンジを施し、どの曲も新鮮なサウンドを提示する。ケンタッキー生まれのブランディとニューヨークのオルタナ・カントリーで名を売ったバディ・ウッドワードがニューヨークで結成、その後アパラチアのど真ん中、ブリストル近郊に本拠を移し、ETSUを卒業したレイチェルのほか、サム・モロー(bj)らのメンバーに、マーク・フェイン(bs)、アンディ・レフトウィッチ(m)、ディブ・タルボット(bj)、アンディ・ファルコ(g)らがサポート。ストーリー性のある女性ブルーグラス秀作。

TCP-203 SHEARWATER『Shearwater』CD\2,573-(本体\2,450-)

 かつて瀬戸大橋のフィッシャーマンズ・ウォーフに長期滞在し、中島ファミリー・バンドのベースも担当、1996年の阪神淡路大震災ではいち早く慰問に訪れ、阪神間の避難施設を回り、そのさわやかなボーカルで人々を癒してくれたタミー・ファサートの最新作。デイブ・クラークのギターとジェイムズ・ウィットールのマンドリンにタミーのベース、そしてエイドリアン・ドランのフィドル・ゲストというバンジョーレスでシンプルな構成で、「ミズナギ鳥(Shearwater)」というユニット名に相応しいタミーらしい、飾り気のないさわやかなオリジナルのブルーグラスが楽しめる。女性ブルーグラス・シンガーにお勧めの曲がタップリ。

RC-123 HARVEST MOON『In the Wind』CD\2,573-(本体\2,450-)

 20年前にLPアルバム『I Belong to That Music』(RC-110 LP+CDR\2,258-)を発表したハーベスト・ムーンが最新アルバムとともに復活。京都の学生ブルーグラスが持つモダニズムを昇華したようなサウンドで、「ナンシーとピーター」のアイドル路線!?と「和製ブルーグラス」というキャッチで人気を博した当時から20年……、この最新作でも相変わらずのお茶目な仕掛けを残しつつ、ちょっと大人になった全曲英詩のオリジナル作品集。古田直樹(f)と木下健太郎(m,f)によるオリジナルを中心に、折り目正しい小野田浩二(bj)、そしてクールな毛利武志(g)と植田雅也(bs、2曲で作曲)のベースに支えられて、今井佐由子(1曲で作詞)のリード・ボーカルがやさしく歌いかけてくれる。われわれ日本人がブルーグラスを唄うということに、英語も日本語も関係ない、重要なのは音楽に対する真摯な態度である。彼ら、ハーベスト・ムーンは自分たちの言葉で、自分たちの音楽を創り上げている。ぜひ、聴いてみて欲しい。

COMP-4504 BEARFOOT『Doors and Windows』CD\2,573-(本体\2,450-)

 6月ビルボード・ブルーグラス・チャートのナンバーワンをヒットしたベアフット。すでに9年のキャリアを持つアラスカ出身の話題バンドだが、ビスケット・バーナーズのオデッサ・ジョーゲンソン(f)が新加入、そのノーラ・ジョーンズを思わせるようなちょっと気だるいフォノジェニックなボーカルを全面に押し出して「ニュー・オールドタイミー」に大変身。バンジョーレスで女性ツイン・フィドルにベース、そして男性マンドリンとギターの5人組。カーター・ファミリー、ジョン・ハイアット、そしてビートルズ"Don't Let Me Down"のカバーほか、友人ソングライターの作品とオリジナル。ブルーグラスのテクニックを身につけたオールドタイミーな女性たちが、かっこいいぞ!!
■話題のブルーグラス最近作
SKFR-1008 RICKY SKAGGS & KENTUCKY THUNDER『Honoring the Fathers of Bluegrass; Tribute to 1946 and 1947』CD\2,573-(本体\2,450-)

 今年のグラミー賞ブルーグラス部門を受賞したリッキー・スキャッグス作品。ビル・モンローがフラット&スクラッグスらを従え、ブルーグラスが誕生したあのオリジナル・ブルーグラス・バンドの1946〜47年録音のほぼ完全コピー集!! 1曲目"I'm Going Back to Old Kentucky"には、その録音に参加していたアール・スクラッグスを迎え、誕生当初のブルーグラスが持つグルーヴが最新録音と現在最高のバンドによって再現される。……お聴きの通り、ブルーグラス・サウンドは最初から完成されていたのだ。

ROU-0617 DAILEY & VINCENT『Brothers from Different Mothers』CD\2,573-(本体\2,450-)

 現在もっとも乗りに乗っている超ストレート・ブルーグラス・バンド、昨秋IBMAアワードを総なめした(ジェイミー)デイリー&(ダーリン)ビンセントの早くも第2弾。ブラザー・デュオというハーモニー・スタイルを基本に、そこから溢れてくるパワーを楽器と、トリオも含めたボーカル・アレンジに凝縮したサウンド……、と言えば分かってもらえましょうか? 

ROU-0603 BOBBY OSBORNE & ROCKY TOP X-PRESS『Bluegrass & Beyond』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ボビー・オズボーン、77歳にしてこのすごいエネルギーはどうだ!! 1曲目のウキウキするジェリー・リード曲から一転、モンロー・ブラザーズの"What Would You Give"をマーティ・ステュアートとコニー・スミス夫妻をゲストに2曲目に配し、そのいずれもで意表をつくアレンジを施したオズボーン節。ほかに、イーグルス曲やロンダとダーリンのビンセント姉弟を迎えてのロレッタ・リン曲など、ボビーの艶のあるボーカルとハーモニーと凄いマンドリン。オズボーン・ブラザーズを解消してすでに3作目、そのいずれもが力に溢れている。前作『Bluegrass Melodies』(ROU-0582 \2,573-)も必聴!!

REB-1825 JUNIOR SISK & RAMBLERS CHOICE『Blue Side of the Blue Ridge』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ブルーリッジ系ブルーグラスのトラッドグラス回帰をリードするジュニア・シスクのランブラーズ・チョイス最新作である。ロニー・ボウマンをプロデューサーに迎え、トラッドに根ざしたソウルフルなブルーリッジ系サウンドを聴かせてくれる。ムーンシャイナー08年8月号に特集記事あり。ムーンシャイナー誌掲載のBUチャートアルバムTop15で6月に2位をヒットしている。

RHY-1045 RUSSELL MOORE & IIIRD TYME OUT CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 新生サード・タイム・アウトの第一弾!! 圧倒的な歌のうまさでIBMA最優秀男性ボーカルの常連、ラッセル・ムーアの名前をバンド名に冠しての再出発。スティーブ・ディリングのまっすぐなバンジョーに、ウェイン・ベンソン(m)が戻り、抜群のテクニックと現代風な感性で縦横無尽なジャスティン・ヘインズ(f)、そして新加入のエドガー・ラダーミルク(bs)の5人組。近年の傾向であるトラッド回帰をしながらもバーサタイルな選曲で軽快なブルーグラスを楽しませてくれる。かれらのラウンダー時代のベスト集『Footprints: A IIIrd Tyme Out Collection』(ROU-0602 \2,573-)と聴き比べたい。

REB-1827 DAVID DAVIS & WARRIOR RIVER BOYS『Two Dimes & a Nickel』CD\2,573-(本体\2,450-)

 グランパ・ジョーンズの名曲"I've Been All Around"を1曲目に、モンロイズムを意識しながら南部アラバマで家族の伝統を受け継ぐデビッド・デイビス。1938年にビル・モンローが雇った最初のブルー・グラス・ボーイ、あのクリオ・デイビスが叔父にあたる。ほかに、ドック・ワトソンやフラット&スクラッグスで知られる"Train That Carried My Girl from Town"、そしてジム・イーンズ"Broken Promise"、マーシャル・タッカー・バンドの74年ヒット"Blue Ridge Mountain Skies"なども取り上げつつ、トラッドグラスの王道サウンドを守る最新作。背筋を伸ばし、ステットソン帽を被り、ロイド・ロアーを抱える姿は彼のヒーロー、ビル・モンローを髣髴させるデビッド、2006年の前作『Troubled Times』(REB-1817 CD\2,573-)もすばらしい。

ROU-0635 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Lonely Street』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1970年のJ.D.クロウ&ケンタッキー・マウンテン・ボーイズ(のちのニューサウス)から70年代カントリー・ジェントルメンのサウンド・クリエーターだった才人ドイル・ローソンの最新作。自身のクイックシルバー結成後も次々とあたらしいブルーグラスの形を提示してきた偉人/巨匠だ。1曲目ではビル・モンロー丸出しのエンシェント・トーン、かと思うとヒットしそうな心鷲掴みカントリーを聴かせるドイル。そして無名ながら、ドイルの意図どおりのサウンドを創るメンバーたち……、次から次へと、よう見つけてくるね。それだけ支持されているのはもちろん、圧倒的に耳がいい、サウンドクリエーターの真骨頂だ。超充実のドイル・ローソン!

BE-2009 BLUEGRASS EXCHANGE『Melting Borders』CD\2,573-(本体\2,450-)

 4月に全国ツアーをしたマロ川端とサミー・シーラーのブルーグラス・エクスチェンジの最新作。在米で活躍するギター/ボーカルのマロとIBMA最優秀バンジョー奏者サミー、そしてサミーのロンサム・リバー・バンド(LRB)ではマンドリンとテナーを担当するアンディ・ボール(bs)に秋元慎(m)といった固定メンバーに、今回初参加の女性フィドラー、レイチェル・ジョンソンを加えた5人組が、それぞれの個性を尊重しつつバンドサウンドを創る。マロが育った70年代のDCグラス系の落ち着いたサウンドを念頭にした音作りのソフトなブルーグラス。

FGM-128 V.A.『Flatpicking Bluegrass』CD\2,888-(本体\2,750-)

My Home's Across the Blue Ridge Mtns/East Virginia Blues/Six White Horses/Long Journey Home/I'll Stay Around/Banks of the Ohio 他全12曲

 現在、第一線級フラットピッカーたちが、ブルーグラス・シンガーとして、同じメンバー、シャド・コッブ(f)、クリス・ジョスリン(bj.d)、デイブ・ハービー(m)、チャーリー・チャドウィック(bs)のバンドをバックに聴かせるティム・メイ制作の新録音。サム・ブッシュ・バンドのスティーブ・モウギンを一曲目に、ジェフ・ホワイト、ジョッシュ・ウィリアムズ、ティム・スタッフォード、ケニー・スミスほかが超スタンダード曲を演じるお楽しみ。ブルーグラス・ギターの真髄はリズム/ビート、そして歌モノでの間奏=メロディ感覚/解釈にある!

RC-124
TIPTON HILL BOYS『Songs We Like』CD\2,573-(本体\2,450-)

 フラット&スクラッグスのトーンとオズボーン・ブラザーズのボーカル/ハーモニーを合体させたティプトン・ヒル・ボーイズの最新作はタイトル通りの懐かしい名曲集。クリス・シャープ(g)、ジョージ・バックナー(bj)、ケビン・スクルーダー(bs)のブルーグラスには珍しいトリオ編成で、古風なリズムに乗って、重たいトーンのバンジョーが駆け巡り、ボビー張りのオズボーン・テナーが炸裂し、ハーモニーが決まる。彼ら3人の出身地、ノース・カロライナ州アッシュビルはアパラチア山脈ブルー・リッジのど真ん中、東ケンタッキーの炭鉱地帯からクリンチ山脈を越え東テネシーを通る、カーター・ファミリーをはじめ多くのブルーグラス/カントリーの偉人たちを生んできた国道23号線(Rt.23)沿いに位置を占める土地で醸成された伝統の中から生まれる「ホンマもん」の音が聴こえる。

REB-1826 BARRY SCOTT & SECOND WIND『In God's Time』CD\2,573-(本体\2,450-)

 歯切れの良いバンジョー・ロールと軽快なリズムに導かれて、クイックシルバー譲りの完璧なトリオやカルテット・コーラスをバックに、バリー・スコットの硬質なテナーボイスが美しいメロディーに乗っていく。1996年から9年間、ジェイミー・デイリー(デイリー&ビンセント)と共にドイル・ローソン&クイックシルバーのリード・ボーカリストとしてそのピークを作り上げたバリーが20代のスーパーな若者たち、マシュー・マンゼィ(m)、ゼーン・ペティ(bj)、トラビス・ホック(d)らとともに結成したあたらしいブルーグラス・ゴスペル・バンドのデビュー作。ビンス・ギルがゲスト参加している。

PATUX-165 BAKER BOYS『Lonesome Weary Heart』CD\2,573-(本体\2,450-)

Airmail Special/Cold Grey Tomb of Stone/Roanoke/My Baby's Gone/Silence or Tears/Hard Times/Polka on a Banjo/Midnight Special 他全14曲

 「トラッドグラス、古いものが本当に大好き」という18歳の兄ジェシー・ベイカーのバンジョーはギブソンRB-250、典型的な60年代のトーンと見事なスリーフィンガーだ(と思っていたら高校を卒業してマイケル・クリーブランドのフレームキーパーに加入だ)。2歳年下のテイラー・ベイカーは今風の自在マンドリンだが、良く鳴るグレイディ・マンドリンでのテーマを外さないメロディの採り方は見事。そしてふたりをサポートするのは同郷の天才フィドラー、マイケル・クリーヴランドとオーディ・ブレイロック。フランク・ウェイクフィールド作のタイトル曲ほか(フランクは1曲でゲスト出演!!)、チャーリー・モンロー名曲やジム&ジェシー、レノ&スマイリー、レッド・アレンなどの名曲が次から次へと楽しめます。伝統をリスペクトし、学び継承することがブルーグラスの重要な面であることを確認させてくれる嬉しいトラッドグラス作品だ。

ROU-0574 DRY BRANCH FIRE SQUAD『Echoes of the Mountain』CD\2,573-(本体\2,450-)

 これ以上にないところまでトラディショナル音楽の本質を追いつづけるドライ・ブランチ・ファイアー・スクォッドの最新作。70年代から趣味の良いバックで知られるトミー・ボイド(bj,d)が新加入。最近のバンドのようにバシッと決めるわけではないし、ホットなリックも出ないが、ロン・トーマソンの表情のあるボーカルを通して、カーター・ファミリーが探し当てたアパラチア伝承文化の鉱脈を見事に守りつづける彼ら、マーサ・スキャンラン作品やビリー・スミスの書いたタイトル曲、あのサム・クックの名曲カバーやジミー・マーティン名曲、トミー・ボイドの歌うすばらしいカーター・ファミリー曲"Little Joe"ほか、トラッドグラスの真骨頂。

MCM-0050 DEL McCOURY『Celebrating 50years』CD5枚組\5,040-(本体\4,800-)

 ブルーグラスのもっとも正統的な伝統を継承するデル・マッカーリー、デビュー50年を記念した素晴らしい5枚組ボックスセット。デビューアルバムの1曲目"I Wonder Where You're Tonight"から、ビル・モンロー時代にかれの歌でスタンダードとなった"Dark Hollow"ほかの名曲を、現在最高のトラッドグラス・サウンドを誇る無敵のデル・マッカーリー・バンドが新録音でつぎつぎと看板50曲を演じる。今年2月1日に70歳になったデル自身のリズムと歌がバンドを引っ張っていくすさまじいソリッドグラスが快感!! やっぱ、デル!!…スゴ過ぎます。なお、上記ボックスから14曲を選んだ単盤『By Request』(MCM-0012 \2,573-)もある。

RHY-1040 LONESOME RIVER BAND『No Turning Back』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ロンサム・リバー・バンド最新作は、90年代のコンポラソリッドからトラッドにシフトしながらも、その圧倒的な影響力を持つサミー・シーラーのバンジョーに乗って軽快なブルーリッジ系ブルーグラスを聴かせる。今年春もサミーとともに来日したアンディ・ボール(m)のほか、新ボーカルの若いブランドン・リックマン(g)がすばらしい。ムーンシャイナー誌掲載BUチャートで7、8月連続ナンバーワン・アルバム。

COMP-4506 GIBSON BROTHERS『Ring the Bell』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 現在ブラザー・デュオ最高峰、ギブソン・ブラザーズのコンパス移籍第一弾。ニューヨーク北部の農業地帯で育ったエリック(bj)とレイ(g)のギブソン兄弟、ルービンを思わせる硬質ですっきりとしたデュオを身上に、レスター・フラット・ファンを自認するエリックとレイのオリジナルのほか、トム・ペティのカバーなどを、マイク・バーバー(bs)、ジョー・ウォルシュ(m)、クレイトン・キャンベル(f)のバンド・サウンドで、ストレートな上品なトラッドグラスを聴かせてくれる。なお彼ら、2004年の『Long Way Back Home』(SH-3986 \2,573-)でのカバーヒット"Ophelia"はこのすばらしい兄弟デュオの入門編、必聴です!
■話題のちょっと面白企画最近作
MCM-0005 V.A.『Moneyland』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

Breadline Blues/Farmer's Blues/I Wonder How the Old Folks Are at Home/ When I'm 64/You'll Never Leave Harlan Alive/The Way It Is 他全14曲

 昨秋以来の経済金融危機……。「ブルーグラスを演じること自体が政治的である」とヘイゼル・ディッケンズが看破したように、貧しいアパラチアに生まれた音楽が発するメッセージは本来、権力や資本に虐げられた民衆とともにあるものだと思う。本作はデル・マッカーリー・バンド(DMB)を軸に「拝金主義」に対する強烈なメッセージ集。1930年代の大恐慌時代に社会主義的なニューディール政策でいまだに人気のフランクリン・デラノ・ルーズベルトが国民に語りかけた有名な「炉辺談話」から、スリム・スミスの1931年録音の「配給パンのブルース」(アルバム最後にはカバーで、デル、マック・ワイズマン、ギリアン・ウェルチ、ティム・オブライエンらが歌い継ぎ、"Please don't vote wrong"と訴えかける)を導入に、DMBを中心にインパクトの強いメッセージ・ソングがすばらしい。ビートルズの"When I Was 64"を見事に歌いきるデル、昔のイメージから一転して左派色のマール・ハガードが"What happened, where did America go?"とアコースティック/ブルーグラスで歌えば、エミルー・ハリスがマールのヒット曲"Mama's Hungry Eyes"で応える。パティ・ラブレスはダレル・スコット作の名曲で炭鉱町の窮状を訴え、ブルース・ホーンズビーは自身のロック出世曲"The Way It Is"で黒人コーラス・グループのフェアフィールド・フォーと共演。アパラチアの窮状をヘイゼルの物語から生まれた"Carry Me Across the Mountain"はダン・ティミンスキ、マック・ワイズマンは自身のヒット2曲をメドレー等々、既発の音源中心だが、非常に聴き応えのあるコンセプト・アルバムに仕上げたロニーとロブのマッカーリー兄弟のお手柄だ。ライナーには、「このアルバムのたった一つのゴールは、このメッセージをワシントンの政治家に送ることだ」と。選挙の8月、われわれにもそのまま通じるメッセージだ。

PATUX-177 NATE LEATH + FRIENDS『Rockville Pike』CD\2,573-(本体\2,450-)

 オールド・スクール・フレイト・トレインのフィドラー、ネイト・リースの最新作は、話題の「ニュー・オールドタイミー」を担う10代から20代前半の若いスーパーピッカーたち、ふだんは前衛グラスやジャズで遊ぶ彼らの本気オールドタイム。タティアナ・ハーグリーヴス(f)、サラ・ジャーロズ(bj)、エリック・ロバートソン(m)、ベテランのダニー・ナイセリー(g)、マーク・シャッツ(bs)らが基本セット。伝統的なフィドル・チューンやバラッドの精神を体現しつつ、ギリアン・ウェルチ作品や有名トラッド曲を並べ、アルバムとしての面白さも音楽の質と同時に満足させてくれる秀作。本物の魂に近づきたいブルーグラッサーにもぜひ勧めたい名品だ。

TFSM-0001 西海 孝『空を走る風のように、海を渡る波のように』CD\2,500-(本体\2,381-)

わが影法師(Old Black Joe)/敵も味方も(Last Rose of Summer)/懐かしき歌(Danny Boy)/心のままに(Jeanie with the Light Brown Hair)/兎に角走れ(Camptown Races)/生まれた時のように(When It's Lamp Lightin' Time in the Valley) 他全12曲

 ブルーグラス若旦那からテキーラ・サーキットのメンバーとして知られる西海孝のソロデビュー作。本来バンジョー奏者ながら抜群のトーンセンスでギタリストとして数々のメジャーアーティストのサポート(現在は森山直太郎ツアー)を勤めてきたマルチプレイヤーが、自身のギター、バンジョー、スライド・ギター、ペダル・スティールなどに、松田幸一(harmonica)、鹿島達也(bs)、楠 均(perc)、宇戸俊秀(accordion,whistle)、小山りえ(violin)、太田裕美(v)の抑えたバックをともない、フォスターやスコッチ・アイリッシュなど、明治時代以降に渡来した誰もが知っているメロディーに、美しいコード進行と厳選されたシンプルな音を重ね、関口直人のあたらしい自然な日本語を優しく歌い、心を和ませてくれる。完成度の高いアコースティック音と、西海の内面の優しさがうかがえるアパラチアン・トーンが一体となった秀作。
■ちょいと話題のインスト最近作
RCSI-1019 CODY KILBY『Many Roads Traveled』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1993年、当時12歳だったスーパーピッカーたち5人がIBMAに登場、ブルーグラス界を震撼させた。そのうちの4人は現在28歳、21世紀のブルーグラスを背負っている。クリス・シーリ、マイケル・クリーブランド、ジョッシュ・ウィリアムズ、そしてこのコディ・キルビーの最新作。リッキー・スキャッグスのケンタッキー・サンダーでのツアーで培ったメジャー・ステージの数々が大きな背景にある自信に満ちた音粒の立ち上がりと創作力、ほとんどの曲にジェリー・ダグラスとステュアート・ダンカンを配すというレベルの高い録音。ほかにアンディ・レフトウィッチ/アダム・ステッフィ(m)、バリー・ベイルズ(bs)らの主力にゲストボーカル陣らが参加。スケールの大きなオリジナル6曲のほか、グラム・パーソンズからスタンレーのカバー、極めつけのブルーグラス曲などを含めた飽きさせない11曲集。そうそう、コディは目の覚めるようなフラットピッキン・ギターと、きわめて上質なスリーフィンガー・バンジョーを弾く。

AMA-1051 MIKE MARSHALL'S BIG TRIO『Mike Marshall, Alx Hargreaves, Paul Kowert』CD\2,573-(本体\2,450-)

 マイクの最新作。30年ほど前、神童としてデビッド・グリスマン・クインテットに招かれたマイク・マーシャル、そんなマイクが今度は神童ふたりを自身の翼に入れて創り上げたアコースティック・トリオのデビュー作。16歳の天才フィドラー、アレックス・ハーグリーブスと、昨年11月クリス・シーリらのパンチ・ブラザーズに迎え入れられた22歳のベーシスト、ポール・コートとのトリオはストレングス・イン・ナンバーズがクラシック室内楽を視野に入れた「1989年革命」(ムーンシャイナー誌最新6月号特集参照)を意識したようなオリジナル曲を聴かせる。クラシックとオールドタイムとニューアコースティックが同居、圧倒的なマンドリン・テクニシャン、マイクがこの20数年で経験してきた大きな世界観が聴きモノだ。

COMP-4503 MATT FLINNER TRIO『music du jour』CD\2,573-(本体\2,450-)

 最近ではヒット作、クラレンス・ホワイト教則本の採譜で知られるマルチ・インストルメンタリスト、マット・フリナーのマンドリンを中心に、トニー・ファータド・バンドにいたロス・マーティンのギター、ジャズ/ロックで長いキャリアを経たのちトラッドグラスのオープン・ロードのベースを担当するエリック・ソーリンのアコースティック・トリオのデビュー作。マットのブルーグラス出身感覚とロスとエリックのフレキシブルな感性が出会い、3人が各4曲の全12曲。2006年夏からツアーとリハーサルを繰り返して準備したというスリリングでデリケートなアンサンブルを聴かせてくれる。コリングス・ギターとギルクリスト・マンドリンの美しい響きもご堪能ください。
■何故か近年、大当たりのバンジョー作品群!!
COMP-4482 ALISON BROWN『The Company You Keep』CD\2,573-(本体\2,450-)

 バンジョーという御し難い楽器を女手ひとつ!?で透明感のあるポップな美しい楽器に昇華した才女、アリソン・ブラウン。ジョン・バー(piano)とジョー・クレイヴン(m,f,perc)という圧倒的な才能とともに、アイリッシュ・リズム・ギターの第一人者、ジョン・ドイルを迎えて、"Forked Deer"と"Midnite on the Water"のカリプソ・メドレー版と、アコーディオン奏者マーティン・オコナーのカバーほかは、めちゃくちゃ美しいオリジナル・メロディーとバンジョーの響を聴かせてくれる目からウロコの秀作。ベラ・フレックとともに、バンジョーを「美しいフツーの楽器」……!?として音楽界に提示できる数少ないバンジョー賢者である。

RCSI-1018 STEVE MARTIN『The Crow』CD-R\2,573-(本体\2,450-)

 ハリウッドの大スター、アカデミー授賞式の司会も務めた米国民的人気コメディアン、スティーブ・マーティンの愛情一杯のバンジョー・デビュー作!! ティム・オブライエンのボーカルとアール・スクラッグスのバンジョーを伴った1曲目から、ラス・バレンバーグ(g)、マット・フリナー(m)、クレイグ・イーストマン(f)、スキップ・ウォード(bs)らを基本セットに、ボーカルゲストのビンス・ギル&ドリー・パートン、アイリッシュの歌姫メアリー・ブラックらセレブたち、バンジョー仲間のトニー・トリシュカやピート・ワーニックらも参加、高校時代の同級生ジョン・マッキュエンのプロデュースで、全編に楽しい仕掛けが散りばめられたバンジョー作品である。セレブのお遊びではない、すばらしくユニークなブルーグラス・バンジョー作品である。

ROU-0634 BELA FLECK『Throw Down Your Heart: Tales from the Acoustic Planet, Vol. 3 - Africa Sessions』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ベラ・フレックのアコースティック・プラネット・シリーズ第3弾、テーマはバンジョーのルーツ(起源)であるアフリカとの出会い。ブルーグラス・バンジョー奏法のあらゆる手法を駆使して、アフリカのさまざまな楽器や歌とのコラボレーションで、すばらしいバンジョー音楽に仕上げているのだ。全バンジョーファンに強力にお勧めしたい愛すべき「バンジョー」の本質を提示してくれる大秀作。ムーンシャイナー6月号に特集!! バンジョーにとって歴史的な名盤となるかも……。
ROU-0618 EARL SCRUGGS『with Family & Friends』CD\2,573-(本体\2,450-)
 2007年6月、83歳当時のアール・スクラッグスがゲイリー(bs)とランディ(g)の息子ふたりと友人たちを伴って、ライマン公会堂でのホットなライブ盤。たしかに全盛期とは比べものにならないロールだが、完全にバンドを支配するそのリズム感=グルーヴ、そして圧倒的な左右の指のインパクトとバランス、年齢とは無縁の音楽に対するアールの「抑えがたい衝動」が聴く者を圧倒、聴くたびにあたらしい発見だ。バックバンドは70年代のアール・スクラッグス・レビューを踏襲するグラスロック。今年1月6日、元気に85才の誕生日を迎えたアールに乾杯!!
■ムーンシャイナー最新8月号特集関連作品
(ブルーグラス専門月刊誌のムーンシャイナー最新8月号は\525-。以下は特集記事の関連作品)
SH-4040 BRYAN SUTTON & Friends『Almost Live』CD\2,573-(本体\2,450-)

 「世界最速のフラットピッキン…!?」としてブライアン・サットをカバーストーリー。詳細解説はブルーグラス新入荷参照。

RHY-1044 MICHAEL MARTIN MURPHEY『Buckaroo Blue Grass』CD\2,573-(本体\2,450-)

 リオグランデ鉄道に乗っていく高原でのコンサートを山口さとしさんがリポート。数々のヒット曲を持つシンガーソングライター、マイケル・マーティン・マーフィーの最新作は「この夏、一番涼しいブルーグラス」。必ずどこかで聴いたことのある美しく優しいメロディー、"Lost River"や"Carolina in the Pine"が、マーフの甘いボーカル、パット・フリン(g)、チャーリー・クッシュマン(bj)、アンディ・レフトウィッチ(f)、サム・ブッシュ/ロニー・マッカーリー(m)、ロブ・アイクス(d)ほか、申し分ないバックで見事なブルーグラス・サウンドが流れてくる。現代のカウボーイ・ソングの気持ちよく爽やかなこと、その美しい流れに見事にはまるブルーグラス……「バッカルー・ブルーグラス!!」だ。

RW-CTAB CLARENCE WHITE『The Essential Clarence White Bluegrass Guitar Leads』102頁Book+CD2枚組\6,930-(本体\6,600-)

 兄ローランドによる「クラレンス・ホワイト物語」連載の第6回。不世出の天才ギタリスト、クラレンス・ホワイトの教則本。
■ライブ
アコースティック音楽の究極アンサンブル=ブルーグラスの醍醐味はライブでしょ!!
SKFR-9001 V.A.『Celebration of Life:Musicians Against Childhood Cancer』CD2枚組\3,360-(本体\3,200-)

 ブルーグラスの醍醐味、ライブの良さを堪能できる2006年度IBMA最優秀アルバム受賞オールスター小児がん基金チャリティー作品。今のブルーグラス界を一覧することが出来るホットなライブ全37曲。セルダムシーン、ニューサウスからグラスカルズ、ロンダ・ビンセント、チェリーホームズ、そして大ラスのトニー・ライス"Shenandoah"まで、70年代以降のアクティブなバンド総勢136人参加のライブ。
■ブルーグラス・マスターズ
 そのキャリアで地位を確立した巨匠たち。
REB-7523 MAC WISEMAN『Bluegrass Hits and Heartsongs』CD\2,079-(本体\1,980-)

 1970年代中頃にベトコ社に録音されたマック・ワイズマン(1925〜)の名作LP『New Tradition』の第1集と第2集の中から選ばれた14曲集。当時、よく共演していたシェナンドー・カッタップス(ビリー・エドワーズbj、テイター・テイトf、ジョン・パーマーbs、ジェフ・ターフリンガーm)にバディ・グリフィン(f)と6曲でトミー・ボイド(d)をゲストに迎えた……、最近のDVDベストセラー『MAC WISEMAN; Bluegrass 1971 with Lester Flatt & Chubby Wise』(MP-0208 DVD\2,573-)と同様の演奏だ。マックのボーカルは、「The Voice with a Heart」という称号どおりの絶好調。

COL-77627 LESTER FLATT & EARL SCRUGGS『Foggy Mountain Jamboree』CD\2,079-(本体\1,980-)


 50年前の録音だが、おそらくブルーグラス史上、もっとも重要なアルバムとされている作品。アール・スクラッグスの超有名バンジョー・インスト6曲とレスター・フラットの"Blue Ridge Cabin Home"や「新聞売りのジミー少年」、「愛ちゃんは花のよう」など6曲のオリジナル盤の12曲にオマケが3曲、"Dear Old Dixie"、"On My Mind"、"Pray for the Boys"を加えた全15曲。マンドリンの影が薄いものの、1950〜60年代に「これが典型的なブルーグラス」として多くの人に認知された大名盤である。ちなみに本作のバックアップも含めた完全コピー・バンジョーTAB譜(TIM-3 Book\1,050-)がある。
■特集! Red Clay アーカイブシリーズ LPs with CDR
 温故知新、すばらしい日本のミュージシャンたちが創ってきた日本ブルーグラスの歴史を振り返ってみてください……!!
RC-106 V.A.『The 8th Takarazuka Bluegrass Destival』LP+CDR\2,258-(本体\2,150-)

Fastest Grass Alive/Oh, Las Vegas/Help/Blue & Lonesome/Lonesome Feeling/Could You Love Me One More Time/Roll in My Sweetbaby's Arms 他全14曲

 1979年夏、もっともホットだった時代の宝塚ブルーグラス・フェスの記録。全国から集まった若者が、ゴローショーの「スーダラ・ブレイクダウン」に笑い転げ、タイムスリップした重鎮シャギー・マウンテン・ボーイズの登場に驚き、20代最後の年を迎えた笹部益生&大西一由や渡辺三郎&AHOに、当時の若者たち、奥沢明雄、ブルーグラス・ナッツ、弟マウンテン・ボーイズ、キープ・オン・グラス、グラス・ストアー、サウスバウンド、ハンプティ・ダンプティ・ヒポポトマス、相撲スペシャルら、学生たちのほとばしるようなブルーグラスがめちゃくちゃ爽快だ。あれから30年、今年も38年目の宝塚ブルーグラス・フェスの季節だ。

RC-108 大矢貞男『Beaumont Rag』LP+CDR\2,258-(本体\2,150-)

Panhandle Country/Used To Be/Shenandoah BRD/Kentucky Waltz/Song for Life/Minor Swing 他全12曲

 1985年、現在はジャズフィドラーとして東京ホット倶楽部バンドなどで活躍する大矢貞男が、有田純弘(bj)、赤木一孝(g,v)、谷村順造(m)、アンドレ佐藤(d)、久永雅史(m,v)らと創ったデビュー作。ビル・モンロー・スタンダードを軸にポップな仕掛けやジャズなアイデアを振りかけた、70〜80年代関西ブルーグラスの決定盤。ジャズに首まで浸かった大矢は、「もうブルーグラスは弾けない」と言うが、現在も日本ブルーグラスのトッププレイヤーとして活躍する彼らの斬新なアイデアと、「何でもやってやろう!!」の向こう見ずな若い覇気がすばらしい。

RC-110 HARVEST MOON『I Belong That Music』LP+CDR\2,258-(本体\2,150-)

Pack Up Your Sorrow/Sad & Lonesome Day/Little Darling's Not My Name/Peter & Nancy/Yuki-Usagi/Give Me Back That Old Familiar Feeling 他全12曲

 今春、20年ぶりに再結成し全曲オリジナルのCDアルバム『In the Wind』(RC-123 \2,573-)を発表したハーベスト・ムーン、本作は彼らの1989年のデビュー作である。学生時代から京都で活躍していた彼ら、「和製ブルーグラス」を標榜するさわやかな女性ボーカルを中心にした癒し系日本ブルーグラス名作。20年前、米国で女性ブルーグラスが「わたしの名前はリトル・ダーリンじゃないわよ!」と主張しはじめたとき、5人の優しい日本男性は「京おんな」のたおやかなブルーグラスを見事に支えていた!!
インスト新入荷
SAR-2256 V.A.『The Road Home; Tribute to Butch Baldassari』CD\2,573-(本体\2,450-)

 今年1月10日、56歳の若さで他界したブッチ・バルダサリに捧げるアルバム。ウエアリー・ハーツ(ブッチ、ロン・ブロック、マイク・バブ、エリック・ユーグラム→クリス・ジョーンズ)の大秀作『By Heart』でブレークした後、1990年にナッシュビルに移ってブルーグラス・マンドリンの世界を音楽的に幅広くとらえ、オールドタイムからクラシックまで、ナッシュビル・マンドリン・アンサンブルを主宰して偏見なくマンドリンのすばらしさを紹介したブッチ。その間、ビル・モンローへの尊敬をこめて、ロンサム・スタンダード・タイム、リチャード・グリーン&グラス・イズ・グリーナー、キャシー・キアボラ・バンドなどでの活動も特筆される。本作はその収益を息子ブレイクの大学費用に充てるもので、ブッチを慕う仲間たちが1曲ずつ提供、結果すばらしいアコースティック音楽のショウケースとなった作品だ。ジョン・カーリニ、ティム・オブライエン"Stealin'"、サム・ブッシュのライブ"East Virginia Blues"、デビッド・グリスマン"Dawg's Waltz"、マイク・コンプトン"Happy Hollow"、リッキー・スキャッグス"1st Corinthians 1:18"、キース・リトル"The Gift"、ジョン・ライシュマン"Two of Us"、ローランド・ホワイト"Rose City Waltz"ほか、そしてナッシュビル・マンドリン・アンサンブル"Butch's Bounce Back"が締める全20曲。マンドリン・ファンのみならず、アコースティック音楽ファンにはお勧めの秀作である。

VMP-0100 V.A.『Mandolin Artistry』CD\2,888-(本体\2,750-)

Dusty Miller/Boston Boy/Big Mon/On the Hills, In the Valleys/Pale Rider/Ernest T. Grass 他全16曲

 現代マンドリン!?にとって、きわめて重要なエポックとなった大名作が再発売だ。1995年、ベテラン・ピッカーのジミー・グドローが押し寄せる若手マンドリニストとその感性に注目して自費制作したマンドリン・ショウケース作品。ロニー・マッカーリーをトップに、つづくアダム・ステッフィ……、早い早い!!熱い熱い!!! そのほか、ダン・ティミンスキ、ウェイン・ベンソン、アラン・バイビー……、日本では知られていないが凄いレイ・レジェやエモリー・レスター、そして天才ラディム・ズィンクルの計8人。取り扱い、やけどに注意!!

SH-4040 BRYAN SUTTON & Friends『Almost Live』CD\2,573-(本体\2,450-)

 現在、ブルーグラス・フラットピッキン・ギターの最高峰、ブライアン・サットンが豪華ゲストと弾きまくる快作。ブルーグラス新入荷参照。
各楽器別インストお勧め再入荷作品
(楽器につきましては、楽器本体やパーツから教則物まで、各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください)
■ギター
COMP-4459 RUSS BARENBERG『When at Last』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ラス・バレンバーグ2007年夏発表の最近作、ソロとしては88年『Moving Picture』(ROU-0249 \2,573-)以来、ほぼ20年ぶり。ここでもカリプソ調からアパラチアン、ニューイングランド、ブルース、ケージャン、さまざまな音楽の要素を昇華、見事なメロディーを紡ぎだしつつ、気色いいルーズなリズムに乗って、アコースティック・ファンを癒してくれる。50代半ばらしい大人のアコースティックだ。マーティンが登場せず、ギブソンJ-45を愛しつづける姿勢もいいねぇ。…いい顔になってるねぇ。

DUAT-1211 NORMAN & NANCY BLAKE『Back Home in Sulphur Springs』CD\2,573-(本体\2,450-)

Columbus Stockade Blues/Girl I Left in Sunny Tennessee/We Parted by the Riverside 他全14曲

 今年71歳のノーマン・ブレイクの2006年作品。まさに仙人的な心境とでもいうか、フラットピッカーとしての気負いなく、飛行機に乗らず、ジョージアの田舎に住みながらマイペースでアメリカン・トラッド・フォークを淡々と演じてきたというノーマン、アパラチア山脈の最南部から、きっとA.P.カーターと同じような気持ちでトラッド・チューンを暖めてきたのだろう。結婚30年という妻ナンシーとともに、夫婦ふたりだけですばらしいトラッドソング集を成した。歌物ながら、ギターに注目!
■バンジョー
(ムーンシャイナー連載のチチ松村「バンジョー祭り」、お見逃しなく!!)
BJK-2071 BOBBY THOMPSON『Thompson Picks』CD\2,888-(本体\2,750-)

 私個人的には、アール・スクラッグスの次に大きな影響を受けたバンジョー奏者、ボビー・トンプソンの名が冠された初の自費制作アルバム。共にここに収められているエリア・コード615での"Classical Gas"と、シングルのみが発表された超伝説的な2曲"Foxfire"と"Devil Dance"で、バンジョーという楽器をまったく別次元の楽器に持ち上げた偉大なアーティストである。本作は、自家録音のソロにはじまり、ジム&ジェシーや上記3曲の歴史的音源、また、エリアコード615のアウトテイクと思われる未発表の"Tennessee Green"や"John Henry"、ライブ音源など。5弦バンジョーをもっとも多くの米国人に聴かせ、ベラ・フレックにバトンタッチするまで、バンジョーを一般化した最大の功労者である。バンジョー小僧必携の1枚!! なお自費制作品の第二弾『Thompson Picks Some More』(BJT-2076 \2,888-)もある。ムーンシャイナー2006年5月と6月の連載で追悼大特集あり。

HUB-2005 V.A.『Huber Banjos Sessions Vol.2, Cuppa 'Jo』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ヒューバー・バンジョーをエンドースする一流ピッカーがつぎつぎと、バンジョー・スタンダード曲を聴かせる第2弾。先月紹介の第1弾『Team Flathead, The Huber Banjos Sessions』(HUB-2003 \2,573-)とともに、プリウォー・ギブソン・フラットヘッドのトーン再現を目指す、ジム・ミルズ(ケンタッキー・サンダー)、グレイグ・ケイヒル(スペシャル・コンセンサス)、スティーブ・ディリング(サード・タイム・アウト)、ジェイソン・バールソン(ブルー・ハイウェイ)、ジェイソン・デイビス(グラスタウン)、ジョーイ・コックス(クイックシルバー)、そしてシア・チェリーホームズ(チェリーホームズ)。現在第一線のバンジョイストたちが各2曲ずつ。
■マンドリン
COMP-4503 MATT FLINNER TRIO『music du jour』CD\2,573-(本体\2,450-)

 最近ではヒット作、クラレンス・ホワイト教則本の採譜で知られるマルチ・インストルメンタリスト、マット・フリナーのマンドリンを中心に、トニー・ファータド・バンドにいたロス・マーティンのギター、ジャズ/ロックで長いキャリアを経たのちトラッドグラスのオープン・ロードのベースを担当するエリック・ソーリンのアコースティック・トリオのデビュー作。マットのブルーグラス出身感覚とロスとエリックのフレキシブルな感性が出会い、3人が各4曲の全12曲。コリングス・ギターとギルクリスト・マンドリンの美しい響きもご堪能ください。
■フィドル
RHY-1029 JIM VAN CLEVE『No Apologies』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 現在もっともアグレッシヴなブルーグラス・フィドラー、マウンテン・ハートのジム・バンクリーヴのデビュー・ソロ作品。インストが6曲とボーカル物が5曲、アダム・ステッフィ(m)、クレイ・ジョーンズ(g)、ジェイソン・ムーア(bs)、ロン・スチュワート(bj)、ロブ・アイクス(d)の6人を基本に、ブライアン・サットン(g)を5曲で起用。なぜ?60年前に完成されたブルーグラスが半世紀を経た今も、執着と挑戦の対象であり続けるのか、つまりそれがブルーグラス……、五つの楽器が一瞬の隙も見せずに、ひたすら緊張し続ける音楽だから。……凄い!!
■ドブロ
SH-4041 ANDY HALL『Sound of the Slide Guitar』CD\2,573-(本体\2,450-)

 2008年IBMA最優秀インスト・アルバム受賞作。デビッド・グリア(g)、ロブ・アイクス(d)、ティム・スタッフォード(g)、ジェシ・コッブ(m)との各デュオ4曲、ストリングダスターズとの5曲(内1曲はボーカル)、そしてノーム・ピケルニー(bj)を加えた1曲、ノーマン・ブレイクのメドレーをソロで演じる1曲の計11曲。ムーンシャイナー誌5月号の表紙を飾ったアンディ・ホール、同月号にはブルーグラス・ドブロ誕生秘話、また6月号にもドブロ/ナショナル/リーガル等を解説した特集あり。

RC-121 JOSH GRAVES『Just Joshin'』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1963年に発表されたジョッシュ・グレイブス(1927-2006)とジェイク・ターロック(1922-1988)、フラット&スクラッグス時代の唯一のアルバムが3曲の未発表インスト録音を含めて初CD化。バックにはカーティス・マクピーク(bj)やチャビー・ワイズ(f)、セドリック・レインウォーター(bs)ら。ジョッシュのリードにジェイクのテナーのデュオ・ボーカル物と6曲のドブロ・インストで構成された、ブルーグラス・ドブロ史にとって超貴重な全15曲。
■マイク・マーシャル
 そのマンドリン/ギター・テクニックと幅広い感性で1980年代のドーグからニューアコースティック・ミュージックという広がりの中、いち早く南米や北欧の音楽にまでブルーグラス・ミュージシャンの関心を広げたマイク。現在もっとも充実した弦楽器アーティストのひとりである。彼の作品から学ぶことは、とても多い。
AMA-1051 MIKE MARSHALL'S BIG TRIO『Mike Marshall, Alx Hargreaves, Paul Kowert』CD\2,573-(本体\2,450-)

 マイクの最新作。30年ほど前、神童としてデビッド・グリスマン・クインテットに招かれたマイク・マーシャル、そんなマイクが今度は神童ふたりを自身の翼に入れて創り上げたアコースティック・トリオのデビュー作。16歳の天才フィドラー、アレックス・ハーグリーブスと、昨年11月クリス・シーリらのパンチ・ブラザーズに迎え入れられた22歳のベーシスト、ポール・コートとのトリオはストレングス・イン・ナンバーズがクラシック室内楽を視野に入れた「1989年革命」(ムーンシャイナー誌最新6月号特集参照)を意識したようなオリジナル曲を聴かせる。クラシックとオールドタイムとニューアコースティックが同居、圧倒的なマンドリン・テクニシャン、マイクがこの20数年で経験してきた大きな世界観が聴きモノだ。

AMA-1021 MIKE MARSHALL『Brazil Duets』CD\2,573-(本体\2,450-)

Um a Zero/Fla-Flu/Karate/Indifference/Descendo a Serra/Golden Eagle Hornpipe/Gostoshinho 他全12曲

 マンドリン界最高のテクニシャンのひとり、マイク・マーシャルの1987年デビュー作『Gator Strout』からほぼ10年を経た1996年に発表された自身名義のソロ2枚目に当たる作品が、別テイクのボーナス3曲を加えて2005年に再発売された全17曲。ブラジルのショーロ音楽が主なテーマだが、あのミュゼット名曲"Indifference"をベラ・フレックとの目くるめくデュオ、またアメリカン・フィドル"Golden Eagle Hornpipe"をエドガー・マイヤーとなど、お楽しみもタップリ含んだ秀作である。

AMA-1039 MIKE MARSHALL & DAROL ANGER with VASEN CD\2,573-(本体\2,450-)

 アコースティック弦楽器のもっとも偉大な冒険者であるマイク・マーシャルとダロル・アンガーのデュオの2007年作は、北欧スウェーデンのトップ・ストリングバンド、ヴェーセンとの共演作。スリル満点で刺激的な音とそのオーケストレーションは、アメリカ南部のブルーグラス由来の精神と北欧のケルト文化に影響を受けたスウェーデン、そしてブラジル音楽のラテンなども取り込んだ、あたらしいインスト世界、そうマイクの言う「フォーケストラ」なのだ。ムーンシャイナー誌2009年1月の「ウィンターグラス・リポート」でも写真紹介されていたように、アメリカン&スウェディッシュ・フィドルの伝統を受け継ぎ、ブルーグラスやショーロなども取り入れた楽しいアルバム。
オールドタイム&フォーク新入荷
NETT-30792 ABIGAIL WASHBURN & SPARROW QUARTET『Bela Fleck, Casey Driessen, Ben Solee』CD\2,888-(本体\2,750-)

A Fuller Wine/Great Big Wall in China/Oh Me, Oh My/Captain/Banjo Pickin' Girl 他全13曲

 なんという才能だろう!! アンクル・アールのメンバーとしても知られるアビゲイル・ウォッシュバーンのソロ第2作は、ベラ・フレック、ケーシー・ドリーセン、ベン・ソリーとともに組んだスパロー・カルテット。アビーのクロウハンマー・バンジョーとベラのスリーフィンガーに、ケーシーのフィドルとベンのチェロが見事に絡み合う弦楽四重奏。オールドタイムとブルーグラスの感性とノウハウを重厚な四重奏に組み込むその高い音楽性と、二度にわたる中国ツアー(うち一回はチベットでの初の米国人によるコンサート)で学んだ東洋的な音色と間(ま)、トラディショナル音楽への深いリスペクト、それらがすべてアビーの美しい詩と曲そしてボーカルによって見事なアンサンブルとなって、まったくあたらしいトラディショナル・アコースティック音楽の世界を構築する。……かと思えば、思いっきりドライブの効いたブルーグラス、また幽玄な中国のトラッド曲からオールドタイム・ダンス・パーティーが突然はじまったりする。前作『Song of the Travelling Daughter』(NW-30423 \2,888-)と同様、私生活上のパートナーでもあるベラ・フレックのプロデュースは、ブルーグラスやオールドタイムに根ざしつつ、まったくあたらしいアパラチアン・トラッド音楽を提示してくれる。アビーは怪物だ!!

RHY-1048 MICHAEL MARTIN MURPHY『Cowboy Classics:Old West Cowboy Collection』CD\2,079-(本体\1,980-)

I Ride an Old Paint/Whoopie Ti-Yi-Yo/Red River Valley/Old Chisolm Trail/Colorado Trail/Yellow Rose of Texas/Streets of Laredo/Old Horse 他全15曲

 「男らしいカウボーイ」というイメージは、ジョン・ウェインをはじめとする西部劇で植えつけられたものだが、同時に「馬と犬を供にする寂しがり屋のロマンチスト」といった側面がなんとも心をくすぐるのだ。本来、アパラチアの山々を越えて中西部から西部へと広がっていったカウボーイ文化、その曲にはアパラチア系ケルトのメロディーが色濃く、本作でもナッシュビル録音のアコースティックで現在では伝承曲となったカウボーイ・スタンダード15曲を、この夏一番涼しいブルーグラス作品『Buckaroo Bluegrass』(RHY-1044 \2,573-)を発表したマイケル・マーティン・マーフィー(3M)のさわやかなボーカルで聴かせてくれる。息子のライアン(g)との共同プロデュースで、パット・フリン(g)、ジョナサン・ユドキン(f,m)、ポール・サドラー(hammered dulcimer)、デビッド・ホフナー(acordion,piano)らを配したすばらしいスタンダード「ウエスタン」ソング集。

BJR-01
スワンピー・タケシ&スワンパーズ『Say a Pray』CD\2,500-

憧れのメキシコ/New Day from Today/探し廻るだけ/春の陽射しと優しい風/Northern Light 他全10曲

 ケイジャン+ケルティックなフィドル・インストの小品からスワンプロック調の重たいビート、スウィンギーなラグタイム、ロカバラードからノスタルジックなフォーク調など、ベースはウエストコーストとルイジアナ・ザディコのごった煮サウンドに乗った日本語のオリジナルがつづく。フィドルやスライドギター、アコーディオンなど登場楽器もスワンピーな雰囲気を漂わせた関西のシンガー・ソングライター、スワンピータケシこと谷畑 毅の2004年作品。米国南部音楽に軸足を置いて、さまざまな民俗音楽を視野に入れつつ、のびのびした自由な曲想が持ち味のようだ。宝塚フェスにも金曜日に「ストリング・スワンパーズ」として参加してくれた。
カントリー新入荷
B001317302 GEORGE STRAIT『Twang』CD\2,573-(本体\2,450-)

Twang/Where Have I Been All My Life/Gotta Get to You/Easy As You Go/Living for The Night/Same Kind Of Crazy/Out of Sight Out of Mind/Arkansas Dave/The Breath You Take/He's Got That Something Special/Hot Grease and Zydeco/Beautiful Day for Goodbye/El Rey 全13曲

 モダン・デイ正統カントリーの王座に君臨し続けるジョージ・ストレイト、初めてのグラミー受賞となった『Troubadour』(B001082602\2,573-)に続く新作早くも登場。今回は、息子ブッバとの共作も含め、ソングライターとしての側面をも強くアピールした意欲作。勢いを感じさせるアップテンポのオープニング・トラックや、ザディコさらにはテックス・メックス風味を取り入れた曲をまじえながら、常に変わることのない「これぞジョージ・ストレイト」、のバラードの数々を、微妙に味わいに変化を持たせながら完璧なヴォーカルで聴かせてくれる。57曲のナンバー・ワン・ヒットという誰にもなし得なかった記録を更新中、そしてビートルズとキング・エルヴィスに続く33枚のプラチナ・アルバムの実績は、このサウンド、このヴォーカルから生み出された、その自信がここでも聴くものを圧倒せずにはおかない。(宇野誠之)

M-24553 TANYA TUCKER『My Turn』CD\2,888-(本体\2,750-)

Wine Me Up/Lovesick Blues/Love's Gonna Live Here/(featuring Jim Lauderdale)/Crazy Arms/After the Fire Is Gone(The Grascals)/Is Anybody Goin' to San Antone(Flaco Jimenez)/I Love You a Thousand Ways/Big, Big Love(Jo-El Sonnier)/Walk Through This World With Me/Oh, Lonesome Me/You Don't Know Me(Rhonda Vincent)/Ramblin' Fever 全12曲

 70年代にロック/ポップ・テイストで一世を風靡したタニア・タッカー、7年ぶりのスタジオ・アルバムは自らのルーツに立ちかえった正統カントリー・サウンドが見事な1枚。レーベル・メイト、パティ・ラヴレスのカヴァー・アルバムの逸品『Sleepless Nights』(M-19660 \2,888-)に刺激されたか、と思わせるクラシック・カントリーへのオマージュは、亡き父のフェイヴァリット・ソングを真摯なヴォーカルで綴ったもの、今度はわたしの番よ、と宣言するタイトルからもその想いが伝わってくる。ドワイト・ヨーカムを送り出した名プロデューサー、ピート・アンダーソン入魂の作、彼の乾いたテレキャスターにペダル・スティール、フィドルが絶妙に織り成す完璧のサウンドに、水を得た魚の如く溌剌としたタニアのヴォーカルが冴え渡る。ハンク、レフティ、ジョージ・ジョーンズ、バック・オウエンズと、男性シンガーの名曲を女性の視点から唄った、というアイディアも盛りこまれている。(宇野誠之)

RHY-1048 MICHAEL MARTIN MURPHY『Cowboy Classics:Old West Cowboy Collection』CD\2,079-(本体\1,980-)

 この夏一番涼しいブルーグラス作品『Buckaroo Bluegrass』(RHY-1044 \2,573-)を発表したマイケル・マーティン・マーフィー(3M)のすばらしいスタンダード「カウボーイ/ウエスタン」ソング集。オールドタイム/フォーク参照。
カントリー発掘、編集モノ新入荷
UNI6106552 ALISON KRAUSS『Essential』CD\2,573-(本体\2,450-)

Simple Love/Sister Rosetta Goes Before Us/So Long, So Wrong/Every Time You Say Goodbye/Baby Now That I've Found You/Sawing on the Strings/When You Say Nothing at All 他全14曲

 アリソン・クラウス。16歳のデビュー作『Too Late To Cry』(ROU-0235 \2,573-)からほぼ25年間、ずっと彼女を見守りつづけてきたブルーグラス・ファンにとって、現在の彼女の成功はどう写っているのだろう。今年はグラミーの最高賞、全ジャンル総合の年間最優秀アルバムとレコードを獲得、女性として史上最多の26個のグラミーに輝くアリソン。その彼女が、デビューアルバムと同じ、ブルーグラス・レーベルのラウンダーに在籍しつづけ、しかも何年かに一度は凄いブルーグラス作品を発表しつづけているということに誇りを持つ。ブルーグラスは、それ自体はメジャーに売れるものではないが、そのアーティストたちはメインストリームの最高の舞台で活躍できる実力の持ち主たちなのだ、と。本作は、今年のグラミー受賞にあやかるべし!?とラウンダーが企画した、どちらかというと癒し系アコースティック・ポップ主体のベスト集。これを機会に、アリソンのポップもぜひ!!
カントリーお勧め作品
BCD-16987 LEON McAULIFFE『Tulsa Straight Ahead』CD\3,255-(本体\3,100-)

Panhandle Rag/Hard-Hearted Girl/Cimarron Rag/Sh-Boom/Bonaparte's Retreat/Chattanooga Shoe Shine Boy/Mr. Steel Guitar/Twin Fiddle Rag 他全33曲

 あの名曲"Steel Guitar Rag"を書いたレオン・マコーリフがボブ・ウィルスのもとを離れて戦後、自身の名義でコロムビアに録音した33曲。第二次世界大戦をはさんだスウィング・ブームに乗って、スムースなボーカルとぶっ飛びスウィンギーなフィドルで1930年代中ごろに確立したウエスタン・スウィングがロカビリーの時代へと向かおうとするホットな演奏を集めたもの。さすがドイツのベアファミリー、貴重な未発表も含んだ秀作である。

BCD-16928 GEORGE JONES『Walk Through This World With Me:The Complete Musicor Recordings 1965-1971(Part 1)』CD5枚組+本\17,325-(本体\16,500-)

 初期ジョージ・ジョーンズ全集の第一弾、ミュージコー編(1965〜71年)の第一部全193曲。彼がユナイトそしてミュージコーに在籍した10年足らずのこの期間こそは、ジョージ・ジョーンズがもっともジョージ・ジョーンズらしかった時代、ウェストコーストに君臨したバック・オウエンズという強力なライヴァルと競い合って、ナッシュヴィル・カントリーの本流を守り抜き、ポップに流れていた状況を一変させたストレートかつ重厚なサウンドを完成に導いた時期として、歴史に残っている。先月紹介したミュージコー編の第二部は『A Good Year for the Roses:The Complete Musicor Recordings 1965-1971(Part 2)』(BCD-16929 CD4枚組+52Page Book\14,438-)は全131曲収録。UA編とともに、ジョーンズ節完成への全貌が遂に明かされたのだ。「キング」ジョージ・ジョーンズのすべてがここに。(宇野誠之)

DUAT-1242 V.A.『Anchored In Love; a Tribute to June Carter Cash』CD\2,573-(本体\2,450-)

If I Were a Carpenter/Jackson/Wildwood Flower/Keep on the Sunnyside/Wings of Angels/Ring of Fire/Will the Circle Be Unbroken 他全12曲

 シェリル・クロウとウィリー・ネルソンの1曲目から、カーリン・カーターとロニー・ダンやロレッタ・リンほか、パティ・ラブレスとクリス・クリストファーソン、ブラッド・ペイズリー、ロザンヌ・キャッシュ、エルビス・コステロ、ビリー・ボブ・ソーントンとピーソル・シスターズ、グレイ・ディライル、ビリー・ジョー・シェーバー、ラルフ・スタンレー、そしてエミルー・ハリスら、各界からの豪華12組が、2003年5月に73才で他界したメイベル・カーターの娘、そしてジョニー・キャッシュの妻、ジューン・カーター・キャッシュの曲を演じる。プロデュースはジューンとジョニーのひとり息子、ジョン・カーター・キャッシュ。彼の母への溢れんばかりの愛情に応える大物シンガーたち、最後にはジューンからジョンへのメッセージをエミルーが感動的に語りと歌でしめる。アカデミー受賞映画『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』で一躍有名になったジューン。が、われわれは彼女がカーター・ファミリーの伝統を受け継いできていることを知っている。そして今、息子ジョンがカーター・ファミリーの現代的意義を、彼なりに提示している。
BGOCD-705 MERLE HAGGARD『A Tribute to the Best Damn Fiddle Player in the World/It's All in the Movies』CD\2,573-(本体\2,450-)
 マール・ハガードがその絶頂期1970年に発表したウェスタン・スウィングの王様ボブ・ウィルスへのトリビュート・アルバムが、75年作品との2on1でCD化。40〜50年代にピークを極めたウェスタン・スウィング、今日のジョージ・ストレイトらに至る現代カントリーを語るうえで必須の要素となった音楽の再発見のさきがけをなした貴重な作品であり、現代カントリーの転換点となった大名盤である。

TL-80031 HANK WILLIAMS『Unreleased Recordings』CD3枚組\5,040-(本体\4,800-)

ハンク・ウィリアムズが1951年頃にレギュラー出演していたWSMラジオの早朝15分番組のために録音したアセテート盤が廃棄寸前に救出され、ようやく陽の目を見ることとなった超貴重音源。ハンクのオリジナルや馴染み深いヒット曲も含まれてはいるが、その多く(27曲)はハンク自身公式には録音していない曲やここで初めて聴かれる曲。カントリー史上最初のスーパースター、ハンク・ウィリアムズがその絶頂期に残した54曲、彼の実像を知る上でまたとない貴重な音源となるだろう。同シリーズのゴスペル集『Unreleased Recordings:Gospel Keepsakes』(TL-24587 \2,888-)も、ファン必携です!!
映像新入荷
ARH-204D NEW LOST CITY RAMBLERS『Always Been a Rambler』DVD\3,255-(本体\3,100-、58分+30分、カラー+白黒、stereo, widescreen 16:9)

 DVDの冒頭でボブ・ディランが、「彼らの功績のひとつは、誰かの納屋の中だけに眠っていたカバーされない偉大な古い音楽を探し出したこと。彼らはそれらの曲にあたらしい命を吹き込み、オリジナルと同様に、その音楽は時代の試練に耐えたのだ」と語る。8月7日、マイク・シーガーが、75歳で亡くなった。彼がいかに偉大な業績を残したか……、1958年のニュー・ロスト・シティ・ランブラーズ(NLCR)を結成のみならず、その2年前の1956年に世界初のブルーグラスLP『American Banjo: Three Finger & Scruggs Style』(SF-40037 CD\2,573-)をプロデュースしたことにはじまり、その後今まで、彼の全生涯はブルーグラスやオールドタイムを中心にした北米の伝統音楽を正しい形で(録音記録にであろうと実演ライブであろうと)、「次世代に伝えよう」とした20世紀のアメリカ音楽界の巨人である。本作は、そんなマイクを中心に、ジョン・コーエンとトレイシー・シュワルツのNLCRがいかに音楽をとらえていたのか、さまざまなアーティストたちの証言や演奏を交えながら構成され、いわゆるアメリカン・トラッド音楽の真髄を一望できるドキュメンタリー秀作である。「正しい形」、それはオリジナルに何物もを加えず、可能な限りオリジナルに忠実に再現すること、正しい形(究極のコピー)は伝承芸術に対する精一杯のリスペクトなのだと思う。そんな彼らの音楽性を学び実践し発展させたのが、ライ・クーダーでありT.ボーン・バーネット、ディランやガルシア、そして60年代以降のブルーグラッサーやオールドタイマーたちであることは論を待たない。本作に登場するデビッド・グリスマン、リッキー・スキャッグス、ドック・ワトソンや若手オールドタイマーらのほか、ヘイゼル&アリスを含んだストレンジ・クリーク・シンガーズ、クラレンス・アッシュリー、バルファ・ブラザーズ、メイベル&サラ・カーターほかの貴重なフィルムも見逃せない。グリスマンが、「ミュージック・ビズの目的はエンターテイメントの代価としてのお金である。が、かれらはその正反対の道を歩んだ」といい、アンクル・アールのレイナ・ギャラートは、「NLCRが確立した聴衆によって、現在はすごい数のオールドタイム・シーンが生まれ、みんなが後につづいている」というNLCR、その50年間は本物の伝承音楽の保存と普及/教育に捧げられてきた。宝塚フェスと同じ週に開かれるオールドタイム・フェス、クリフトップで最後のNLCRコンサートが開かれるはずだったが、それを見に行ったティム・オブライエンは、「マイクの病状が急変したためリユニオンはかなわなかった。ジョンとトレイシーは何人かの助けを借りてすばらしいセットをこなしたが、痛ましいことだ」とリポートしてくれた。オールドタイム音楽が再び見直され、あたらしい方向性を示しはじめた今こそ、すべての始まりだったNLCR、そしてマイク・シーガーの精神をこのビデオを通じてもう一度、胸に刻みたい。

TUT-1D AEREO PLAIN BAND REUNION『Troy, New York; Nov.18, 2000』DVD\2,888-(本体\2,750-、111分)

Fisher's Hornpipe/Steam Powered Aereo Plane/Love Grown Cold/Good Ol' Boys/Beef Steak When I'm Hungry Whisckey When I'm Dry(Norman Blake)/Up on the Hill Where They Do Boogie/Steamboat Whistle Blues/Asheville Junction(Chris Sharp)/Tear Down the Grand Ole Opry(incomplete)/Symphony Rag(incomplete)/Goin' Down Slow(Mike Compton)/Untitled G Jam(Tut Taylor)/Rain(Bob Carlin)/Lonesome Fiddle Blues(Vassar Clements)/Keep on the Sunnyside of Life(Larry Perkins)/Boogie(incomplete)/Foggy Mountain Landscape(partially no sound)/(Encore)Turn Your Radio On/Gentle On My Mind.

 2000年11月、ニューヨーク州トロイで開かれた1972年以来の歴史的な唯一無二の「エアロプレイン・バンド」リユニオン・ライブの超お宝映像である。サム・ブッシュに導かれて故ジョン・ハートフォード(1937-2001)が登場、つづいて続々とオリジナル・メンバーの故バッサー・クレメンツ(1928-2005)、ノーマン・ブレイク、タット・テイラーが、クリス・シャープ、マイク・コンプトン、ボブ・カーリン、ラリー・パーキンスのジョン・ハートフォード・バンドとともに9人全員がステージに。リビングルーム・ジャムで遊んでいるようなリラックスした雰囲気の中、ジョンをはじめメンバーたちのキャラクターが生々しく、自由なジャムの中で、各人の歌い方で即興的に音楽を創っていく過程がスリリングだ。ジョンのサムいじめ!?や、サムのウッドベースなど、ニタッとさせられるシーンも楽しい。翌年の6月4日に亡くなるジョンの最晩年、体力的には辛かったろうが、仲間たちと音楽することによって、会話し心を通じ、あたらしい刺激と発想を生み出そうとする様子が手に取るように楽しめるジャムライブだ。タット・テイラーが自費製作した本作は、一台だけの据え付け家庭ビデオによる編集なしの画像と音質は(一部に画像飛びや音切れなどあり)、はっきり言って商品としての価値は高くないが、またあくまでもジャムである演奏の荒さをご理解いただいたうえで、別次元でこのミュージシャンたちとその音楽の価値を知る、このライブに参加することのできなかった多くの人にとっては鳥肌ものの、かけがえのない宝物だと思う。ジョンからのみんなへの最期の挨拶とステップが胸を打つ。

TL-22279 V.A.『Opry Video Classics 2』DVD8枚組\15,960-(本体\15,200-) 曲目詳細

 昨年タイムライフ社から発売されて大絶賛されたグランド・オール・オープリの貴重な映像集『Opry Video Classics』(TL-21996\15,960-)に続く第2集が、同じくDVD8枚組各巻15曲全120曲という大ヴォリュームでのリリース。前作同様、各巻ごとにチャート・トッパー、キング、クイーン、パイオニア等々のテーマを設けてそれぞれ15曲を収録している。登場するのは、前作に続いてのロイ・エイカフやビル・モンロー、アーネス・タブなど第2次大戦前からオープリで主役を張ってきたヴェテランたちやフラット&スクラッグス、そしてレイ・プライス、ジョージ・ジョーンズ、ファロン・ヤングなど50年代黄金期を作り上げたホンキートンク・スターから、60年代をリードしたチャーリー・プライドやロレッタ・リンにコニー・スミス、さらには70年代のニューウェイヴ・カントリーまで多士済済、文字通り「Who's Who of Country Music」とでもいうべき、オープリのステージで輝きを放った綺羅星のごときスターたちのオン・パレード。50年代のセピア・トーンのモノクロ映像から70年代の派手派手しいカラー作品まで、時代の変遷も楽しみながらの120曲、オープリの歴史を彩ったスターたちの絶頂期のパフォーマンスを軸に、じっくりと楽しみたい。(宇野誠之)
映像ものお勧め作品
GL-2985 LYNN ANDERSON『Live from the Rose Garden』CD+DVD\3,098-(本体\2,950-)

Listen to a Country Song/Even Cowgirls Gets the Blues/Someday Soon/Top of the World 他全16曲

 リン・アンダーソンの2005年発売のCD+DVDが再発売だ。彼女らしい70年代ポップ・カントリーのライブ。あの懐かしい"Rose Garden"も収録されたライブ、同じステージのDVD映像の全編がオマケ!?で付いている。バックは超ベテランのバディ・スキッパー(piano)やフレッド・ニューウェル(g)、ワイルド・ローズで来日もした女性マルチピッカーのワンダ・ビック(f,m)ら。初めてのビデオでもあるというリンの楽しそーなこと、そしてあの懐かしい声。

MP-0108 DON RENO & RED SMILEY『Bluegrass 1963』DVD \2,573-(本体\2,450-)(白黒48分)

 あのフラット&スクラッグスのDVDシリーズに匹敵する超貴重映像、レノ&スマイリーの1963年のテレビ番組がDVD化である。なんと、スタンレー・ブラザーズのゲスト出演!! そしてまたまた、なんと1957年の結成間もないころの超お宝映像"I'm the Talk of the Town"も登場する。トラッドグラス・ファン必携のDVD!! 凄過ぎますです!!

KOCH-4241 CHARLIE DANIELS & Friends『Preachin', Prayin', Singin'; Live from Nashville』DVD\2,888-(本体\2,750-)

 サザンロックのスーパースターとなったチャーリー・ダニエルズもブルーグラス出身。そんな彼が、ブルーグラスに戻り、親友のマック・ワイズマンと和気あいあいのブルーグラス・ゴスペル・ライブを繰り広げる2005年のセッション・コンサート。ゲストにアール・スクラッグスとゲーリーとランディの息子ふたり、そしてデル・マッカーリー。基本セットのバック・バンドには、ロニー・マッカーリー(m)、ロブ・マッカーリー(bj)、ジェイソン・カーター(f)、マイク・バブ(bs)のDMBに、ストリングダスターズのアンディ・ホール(d)と、2006年にジョン・コーワン・バンドで来日したティム・メイ(g)、コーラス隊としてザ・ホワイツ、観客の中には故ルイーズ・スクラッグスもいる。実にリラックスした笑顔が一杯の、楽しいコンサート映像である。

MP-0208 MAC WISEMAN『Bluegrass 1971 with Lester Flatt & Chubby Wise』DVD\2,573-(本体\2,450-、カラー47分)

 チャビー・ワイズ、テイター・テイト、ジョー・グリーンの強力トリプル・フィドルでキックオフされる"Wabash Cannonball"にはじまるマック・ワイズマン数々の当たり曲。シェナンドー・カッタップス(故ビリー・エドワーズ、ハーシャル・サイズモア、ジョン・パーマー、テイター・テイト、ゲストにハービー・ガバード)のパリパリに乾いたソリッドグラスに、マック絶頂期のすばらしい声を聴かせる。中ほどでは元気な頃のレスター・フラットがナッシュビル・グラス(ローランド・ホワイト、ジョッシュ・グレイヴス、ハスケル・マコーミック、ポール・ウォーレンにゲストのなんと!ハウディ・フォレスター!!ほか)を率いて登場……、もう堪りません!! その上、カールトン・ヘイニー(世界初のフェスを開いた興行師)が出てきてレスターとチャビーを呼び、オリジナル・ブルーグラス・バンド時代についてインタビューという、すごいオマケまでついた、まさしくブルーグラス界のお宝映像集!!

SHA-613D FLATT & SCRUGGS『The Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.3』DVD\3,308-(本体\3,150-、白黒約1時間)

 フラット&スクラッグス映像シリーズの第三弾。本作の第1エピソードは1961年11月か12月の録画、第2エピソードは1962年1月の録画で、なななんと、当時7歳のリッキー・スキャッグスがゲストに出演するという超貴重映像!! のち80年代はじめにそのリッキー・スキャッグスがカバーしてナンバーワン・ヒットとなる"Crying My Heart Out Over You"や、たぶんレスター・フラットの大好きな"If I Should Wander Back Tonight"、アール・スクラッグスは"Home Sweet Home"とギターでの"Wildwood Flower"、"Foogy Mountain Special"、"Cumberland Gap"ほか全20曲。すべてのブルーグラス・ファンに見て欲しいお宝映像第3弾!!(現在第8弾まで発売/在庫中!!)
教則もの新入荷
PRA-BCD ALAN MUNDE『Poor Richard's Almanac』Book+CDR\2,888-(本体\2,750-)

Molly Bloom/Jubilee/Dusty Miller/Lil' Joseph/Other Side of Baker/Little Big Horn/Sally Goodin'.

 1969年、16歳のサム・ブッシュ、21歳のアラン・マンデ、25歳のウェイン・スチュワートの3人が地下室で毛布を被って録音したという超貴重歴史的音源。音質/録音状態はとても悪いが、これがサムとアランの初録音、そして収録されたマンドリン/バンジョーが革命的にすばらしい内容。また、サムのフィドルはベニー・トーマソンのテキサス・スタイルを正しく学んでいて、のちのサムのメロディー・センスのベースとなり、このときから、70年代ブルーグラスのあらゆる音使いの基礎が出来上がりかけている。本作はバンジョー教則本がメインであるものの、何よりも、この歴史的な録音がCDRコピーながら全18曲(オリジナルLP未発表も含めて)聴けるというだけで、サム・ブッシュ・ファン必聴の絶対のお値打ち物。本作はこの有名な幻のアルバム全曲と、その中から上記6曲のバンジョー・タブ譜と多くの写真やアランのインタビューを含む冊子(これも1975年印刷のオリジナル版で超貴重なもの!!)がセットになったアランの自費制作もの。

DVDGMNMN21 V.A.『Great Mandolin Lessons』DVD\3,990-(本体\3,800-、100分)

 ホームスパン教則ビデオ・シリーズのマンドリン教則美味しいとこ取りの最新作。既発の9人のマンドリン・マスターたちの作品から1レッスンずつ、ブッチ・バルダサリ「ビル・モンロー・リックの数々」、サム・ブッシュ「ブルーグラスとオルタナ・リズムスタイルの数々」、マイク・マーシャル「コード・スケールと練習法」、ティム・オブライエン「Kid on the Mountain」、ノーマン・ブレイク「John Brown's March」、スティーブ・ジェイムズ「Corrina, Corrina」、ジェシ・マクレイノルズ「Ridge Runner」、ロニー・マッカーリー「Quicksburg Rendezvous」、クリス・シーリ「Hop the Fence」以上。ベスト集にしては基本練習からオールドタイム、ブルース、ケルト、ブルーグラスなどさまざまなスタイルが学べるお徳用です。気に入った弾き方があればその人の教則をぜひどーぞ。
 本作と同様のバンジョー編『Great Banjo Lessons』(DVDGBJBJ21 \3,990-)は、ビル・キース"Family of Rolls"、ソニー・オズボーン"El RandaDandelion"、エディ・アドコック"Turkey Knob"、ドン・ウェイン・レノ"Little Rock Getaway"、ピート・ワーニック"Soldier's JoyNellie Kane"、トニー・トリシュカ"John HardyJohn Henry"、ラルフ・スタンレー"Little Maggie"の全10曲の徳用教則DVD。

DVDKAUSS21 STEVE KAUFMAN『Crowd Pleasures and Show Stoppers』DVD\5,040-(本体\4,800-)

Interstate Rag/First Century Reel/Maid Behind the Bar/Sligo Girl/The Rising Sun/Beaumont Rag/Black Mountain Rag/Festival Waltz/Calgary Polka/Last Thing on My Mind.

 タイトルどおり、「よく受ける、ちょいとおどしのテクニック集」といったところ。フラットピッキンのあらゆるテクニックを駆使して、聴衆をうならせる美味しいフレーズやめくらましなど、お好みの方はどーぞ。
教則ものお勧め
下記のほか、教則に関しては演奏レベル/ニーズに応じて、ご相談ください。
DVDSUTGT21 BRYAN SUTTON『Secrets for Successful Flatpicking』DVD\5,040-(本体\4,800-)(115分タブ+楽譜)

Daley's Reel/Texas Gales/Wild Bill Jones/Beaumont Rag.

 ムーンシャイナー誌8月号のカバーストーリー、現在、もっとも売れっ子のブルーグラス・セッション・ギタリスト、ブライアン・サットンによる「フラットピッキン丸秘コツとツボ」と言った趣旨の非常に美味しい中級者向けフラットピッキン虎の巻。よりエキサイティングなインプロバイズを求めて上を目指すフラットピッカー必見! 曲数の少なさからも、中身の濃さを読み取れるでしょ!?
楽器、その他…
AMT-530 メトロノーム付クリップ式チューナー \2,268-(本体\2,160-)

 メトロノーム付クリップチューナーがお求め易い価格で発売。バイオリンなど従来のヘッド取り付け式ではなく、ボディーに挟んで取り付け可能なため、ヘッドを握ってのチューニングが出来るようになりました。又、スケール練習の時にポジションの音程を確認しながら弾けるので音感訓練にも役立ちます。チューナーモードでは2色のバック・ライト、メトロノームモードでは音と光でリズム表示、対応モードはギター、ベース、バイオリン(マンドリン)、ウクレレ、クロマチック(バンジョーに対応)、マイクは内臓していません。又、ピッチを一音まで下げて設定出来るのでローチューニングの時も便利です。良いプレイは正確なチューニングとリズムから!

Sheerhorn リゾネータ・ギター StanderdBody “USED” \976,500.-(税込み) (価格お問い合わせください)

ジェリー・ダグラス,ロブ・アイクスご愛用、プロ仕 様ティム・シアホーンの作品。オーダーには4 年の待ちであったが現在注文の受付はしていない。カーリー・メイプルのサイドおよび トップ。

リッチ&テイラー・ビル・キース・モデルバンジョー(USED) 価格お問い合わ せく ださい。

 ニュー・ギブソンの立上げに貢献したグレイグ・リッ チと現在、クラフツ・オブ・テネシーで製作を続 けるマーク・テイラーによるブランド、リッチ&テイラーの ビル・キース・モデルのバンジョー。トップテ ンション、アールデコ調の雲のインレイ、ウォルナット、 プ ライス・テイルピースを装備広めの指板。約50 本ほど製作された(1993-1995)うちの貴重な1本。ビル・キース・ファ ン に お勧めです。

ステリング・レッド・フォックス・バンジョー(USED) 価格お問い合わせくだ さい。

ステリング・バンジョーの中でも比較的、新しいモデ ルです。名バンジョー・プレイヤー-ビル・エ マーソンにインスパイアされて作られました。ペグヘッド に狐のインレイが入っています。 ボディとネックはカーリー・メイプル、ニッケル仕様です。軽 いタッチ でしっかりと音の出る立ち上がり の良さはステリングの特徴です。1996年製。

BU-ST ブルーグラス・アンリミテッド・ステッカー 各\315-(税込み)

 1970年代以来、30年間に渡って支持され続けている ブルーグラス・アンリミテッド誌が発売す るステッカー。ス ローガンには下記の5種類があるので、それぞれ選ぶか、枚数指定でオマカセ下さい。
"I Love Bluegrass"、"Clean Up Air Polution, play Bluegrass"、"Bluegrass, Hear It, Play It, Love It"、"My Grass Is Blue"、"Have You Hugged Your Banjo Today?"(これのみBlugrass表記なし)。
輸入雑誌
(以下の3誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白さをいかがですか)
■バンジョー・ニューズレター誌
 世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。
BNL-09/07 最新2009年7月号 \525-

 ジム・ミルズのカバーで強烈なプリウォー・フラットヘッド博物館とでも呼べそうなショウルーム訪問とタブ譜は"Hide-Head Blues"、ベラ・フレック・インタビュー後編、ロジャー・シミノフのブリッジ考察のほかタブ譜は、マーク・ディレイニー『Sidecar』より"Candlewood"、トム・アダムズはディランの"Blowin' in the Wind"、フレッド・ゲイガー"If I Had You"をコードでメロディーを作る法、バッハ"Allegro for Lute in E-Flat"、初心者コーナーは"Boil 'Em Cabbage Down"の五つのバリエーション、そして近年充実のオールドタイム・コーナー等々、米国先端バンジョー情報と5弦バンジョー奏法満載。

BNL-09/06 2009年6月号 \525-

 ベラ・フレックとアリソン・ブラウンのカバーストーリーで、ベラのアフリカ・ツアー・インタビュー前編、アリソンの『The Company You Keep』インタビューと"Under the (Five) Wire"のタブ譜ほか、タブ譜はトニー・トリシュカ"Ducks on the Pond"、トム・アダムス"Little Sadie"、マイナーキーのバックアップ"El Cumbanchero"ほか、トミー・ジャレルの"John Henry"などのクロウハンマー等々。

BNL-09/05 2009年5月号 \525-

 エディ・アドコックとティム・オブライエンのカバーストーリーほか、タブ譜はティムの"Red Dog in the Morning"、アール・スクラッグス"Old Country Road"、ドン・レノ・スタイル"Gold Rush"、トム・アダムズ"Blue Skies and Teardrops"、ビル・エバンス"Distance Between Two Points"、フレッド・ゲイガー"Secret Love"ほか。
■ブルーグラス・アンリミテッド誌
米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。
BU-09/08 最新2009年8月号 \840-

 デイル・アン・ブラッドリーのカバーストーリーほか、クロッグダンス・チームのエイリーン・カーソンとフットワークス、ジム・ミルズとのプリウォー・フラットヘッド・バンジョー探訪の旅、グロリア・ベルほかの特集と、、さまざまなコラムで米国ブルーグラス情報満載の76頁。

BU-09/07 2009年7月号 \840-

 バレリー・スミスとベッキー・ビューラーのカバーストーリーほか、恥ずかしながらの渡辺三郎とムーンシャイナーの25年、デビッド・ホルト、プリウォー・ギブソン#8134-10の運命ほかの86頁。

BU-09/06 2009年6月号 \840-

 75歳のメルビン・ゴーインズのカバーストーリーほか、エイプリル・バーチ、ウィリアム&クラーク・エクスペディションほか、情報満載の90頁。
■オールドタイム・ヘラルド誌
内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。
OTH-1111 最新2009年6月/7月号 \1,260-

 リリー・メイ・レッドフォードとクーン・クリーク・ガールズのカバーストーリーほか、レイ・アルデンによる最新オールドタイム・バンジョー・トレンド、フィドラーのカーシー・シスコなどの特集に、米国伝承音楽の情報満載。なお、今号から航空便価格が加算されています(米国からの船便廃止のため)、ご了承ください。

OTH-1110 2009年4月/5月号 \945-

 19世紀、オレゴンにやって来たフィドル・パイオニアは黒人奴隷の息子ルー・サウスワースだったというビビアン・ウィリアムズのリポートほか、いまだに謎の「ジョン・ヘンリー」実在の証拠探し、1925年8月にノースカロライナ州アッシュビルで行われたオーケー・レコード歴史的録音ほかの特集。
月刊『ムーンシャイナー』
 1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌、26年目です。
■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-

 お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル:\840-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるコクヨ製ロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー:各¥525-。

 下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2610 最新2009年8月号(通巻310号)\525-

 ブライアン・サットンのカバーストーリー「世界最速のフラットピッキン……!?」、尾崎ブラザーズ「ブルーグラス・パイオニア顕彰式」、マイケル・マーティン・マーフィー「この夏一番涼しいブルーグラス!?」、ラッシー「夫婦デュオのデビュー10周年」、吉田瑞男のIBMA2008リポート、ブルーグラス入門「ジャムの作法」、連載クラレンス・ホワイト物語E、闘魂バンジョー「ダニエル・グラインドスタッフ」ほか、日米ブルーグラス情報満載。ぜひ年契を……!!

MS-2609 2009年7月号(通巻309号)\525-

 サラ・ジャローズのカバーストーリーと彼女たちを取り巻く新トレンド「ニュー・オールドタイミーについて〜ギリアン・ウェルチとヘイゼル・ディッケンズ」特集ほか、アルバム『空を走る風のように、海を渡る波のように』を発表した西海孝インタビュー、50年間のデル・マッカーリー論、ジェイソン・デイビス、連載クラレンス・ホワイト物語D、米国ブルーグラス留学の勧めほか。

MS-2608 2009年6月号(通巻308号)\525-

 ベラ・フレックのアフリカ物語、サラ・ワトキンス、ドブロ特集後編「ナショナル/ドブロ誕生」、1989年革命とストレングス・イン・ナンバーズ、クラレンス・ホワイト物語C、ブルーグラス・エクスチェンジ来日ツアー・リポート、大沼 元とザ・レヴュー、アーロン・マクダリスなどの特集ほか。
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