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MoonShiner誌Red Clay Recordsご注文マップ

B.O.M.Newsletter #248

2001年5月8日

●CD、ビデオを3点以上購入の方送料サービス!!

CDとビデオを合わせて3点以上ご購入の方の送料をサービス、ご好評を頂き、しばらく継続させ て頂きます。ただ、品切れに備え、第2希望以下2、3枚程度の予備をお知らせ下さい。

▼初夏!我々、ビー・オー・エム・サービス主催の『宝塚春のブルーグラス・フェスティバル』 は5月19日から20日。いつもの三田アスレチック(0795-69-0024)で、演奏は19日夕以降、深夜ま でバンドが続きます。宿泊設備完備、飲食あり、雨天室内ステージにて。参加費用\2,500-。

 なお、夏本番、今年で30年目の『宝塚ブルーグラス・フェス』は8月2日から5日の4日間。

▼月刊ムーンシャイナー5月号(MS-1807 \500-)は、今月末来日するジョン・ライシュマン特集と、3月に他界したベニー・マーティン追悼特 集。「究極のトーン」を聴かせるマンドリニストのライシュマンは、フィンガーピッカーのジョ ン・ミラー(かつてキリンのテレビCM"Blue Moon"でヒット)とのデュオで来日です。その他、DGQ結成25周年コンサート・リポート等。

 ムーンシャイナー、…いかがですか定期購読?1年間\6,000(送料+消費税がお得)、または 半年間\3,300(消費税がお得)、ご希望の購読開始月をお知らせ頂ければすぐに送ります…。

▼毎月最終日曜日恒例、次回5月27日(日)は「B.O.M.オープンハウス」 です。お昼から夕方まで、B.O.M.サービスに皆さんをお迎えします。楽 器についてのご相談などにも応じます。

▼次回『宝塚ブルーグラス・ワークショップ』は6月10日「バンジョーの巻」。阪急宝塚百貨店 3Fソリオホール会議室5にて1時から5時まで、楽器のコツを初心者から中級者に口述伝授。課題 曲など詳細は(問)渡辺三郎0797-85-8384まで。

▼毎週火曜日午後10時から1時間半、震災を機に生まれた神戸長田のミニFM局から、秋元 慎の選曲でジョッシュ大塚のブルーグラス番組がオンエア、インターネット放送中です。

http://www.bomserv.com/fmyy.htm

▼以下、ムーンシャイナー誌5月号から主なイベントです。詳細その他、ライブ等はMS誌参照。

●谷五郎&ゴローショー(神戸5/18チケット有り)●宝塚春フェス(兵庫5/19-20)●水戸春フェス(茨 城5/20)●オートハープ集会(東京5/20)●ジョン・ライシュマン&ジョン・ミラー(5/26-6/3朝 霧、神戸、福岡、岡山、岐阜・時山)●朝霧フェス(静岡5/26-27)●帝塚山音楽祭(5/26-27)●ビッ グMtnオープリ(伊勢原5/27)●時山フェス(6/2-3)●三田ブルーグラス・ナイト(兵庫6/2)●国本武 春&海宝弘之(福岡6/6)●名古屋ブルーグラス・ナイト(6/10)●北村伊住(大阪6/10)●渡辺三郎バ ンジョー・ワークショップ(宝塚6/10)。

▼ビーオーエムのEメイル・アドレスとホームページは以下の通りです。随時、最新入荷案内 やニューズレターのバックナンバー、在庫リスト、ムーンシャイナー誌などを紹介しています。

http://www.bomserv.com

●E-mail:info@bomserv.com

(株)ビー・オー・エム・サービス

〒665-0842 兵庫県宝塚市川面 6-5-18

tel.0797-87-0561

fax.0797-86-5184(24時間)

(営業時間:月〜金の午前10時〜午後5時。なお、土曜、日曜、祝日はお休みをいただきます)

B.O.M.利用法

1). このニューズレターで紹介する商品はすべて在庫しています。レターでの表示価格は消費税抜き ですので、送料と共に請求時に加算されます。

2). 同封のハガキ(切手不要)やお電話、Eメイル等で、封筒のお名前の下の6桁お客様コード番 号とお名前と共に、ご希望の商品コードをお知らせ下さい(留守番電話もご利用ください!)。

3). 通常ご注文から1週間以内にはお届けします。ただ、レター掲載時には充分な在庫を心掛けてい ますが品切れになった場合、再入荷を期して発送が遅れる場合もありますのでご了承ください。

4). 基本送料は下記の通りです。

500g(CD3枚程度)まで、全国均一\390。

1Kg(CD7枚程度)まで、全国均一\700。

 ただし、特定地域、特定商品などについては、別途加算の場合があります。お問い合せ下さい。

5). お支払は、品物を受け取られてから1週間以内に同封請求書(代金+送料+消費税)をご確認の 上、郵便振替や銀行振込でお願いします。

郵便振替=01160-8-74352

三井住友銀行・宝塚支店=普通1229492

池田銀行・宝塚支店=普通2330116

B.O.M.ベストセラー再訪!

(しばらく紹介しなかった作品で、B.O.M.が自信を持ってお勧めするベストセラー作品の再入荷)

●CP-9503 クラスター・プラッカーズ『アンプラックド』CD\2,750-

Willow Garden/I Will/Mama Tried/Keep on Lovin' You/Family Bible/Midnight on the Water 他全12曲

 「ブルーグラスが楽しい」から演奏するスーパーピッカー仲間と、「歌うのが好き」だから歌 う熟女2人の素敵なアンサンブル。全員が仕事を持ちながら、月1度のナッシュビル/ステーショ ン・インのステージは超大人気の満席で、有名ミュージシャン達のゲストが後を絶たない。演奏 活動はそれだけ。後はパーティーやフェスで目立たない所でひたすらジャムやコーラスする(唯一 のツアーは日本だけ)。極上のアコースティック・アンサンブルと円熟した2種類の女性ボーカ ルで演じられるポピュラーな選曲も秀逸。来日ステージでも証明された硬軟両派も納得の、誰にで も勧められる「肩の凝らない」ブルーグラス。

ブルーグラス新入荷

PC-1112 V.A.『Bluegrass 2001』CD\2,750-

Pretty Little Indian/Panhandle Country/Stoey Point/Foster's Reel/X Grass/It's Mighty Dark to Travel/2001 a Space Odyssey 他全13曲

 米国ブルーグラス界、現在トップにいるスーパーピッカー達によるシリーズ第7作最新作。ス コット・ベスタル(bj)を中心に、ウェイン・ベンソン(m)、ジェフ・オートリー(g)、ランディ・ コーアズ(d)、そしてシリーズ初登場のジム・バンクリーブ(f)とジョン・カウワン(bs)の弾きまく り大会である。マウンテン・ハートとして活躍する今回初登場のフィドルのバンクリーブと、前 作に続いてコーアズのドブロ(6曲)がとてもアグレッシブで新鮮だ。ジョン・カウワン・バ ンドで活躍するベスタルやオートリー、サード・タイム・アウトのベンソンらのオリジナルとブ ルーグラス・スタンダードがほぼ半々、口アングリのスーパーピッキンを堪能させてくれる。も ち1曲、ジョン・カウワンのボーカル(彼にはモンロー・ソングが良く似合うのだ)が快感!

SF-40127 RED ALLEN featuring FRANK WAKEFIELD『Folkways Years 1964-1983』CD\2,750-

Little Maggie/Somebody Loves You, Darling/New Camptown Races/Are Afraid to Die?/Sweetheart, You Doe Me Wrong/Catnip/Hello City Limits 他全28曲

 故レッド・アレンとフランク・ウェイクフィールドが組んだフォークウェイズ大名盤がようやく CD化だ。1964年発表の名盤『Bluegrass』の12曲に、当時LP収録の選に洩れた貴重なアウト テイク6曲(内ビル・キース3曲)、1979年から83年にかけてのLP4枚から息子2人(ハー リーとグレッグ)とカーリー・セクラー、バッサー・クレメンツ、マーティー・ステュアート、 ジョン・マキュエン、キャシー・キアボラ他ら参加の10曲の合計28曲を収録したお徳用盤でも ある。ともあれ、問題は1964年作品。レッドのハイロンサム・フィールと、フランクの天才 的なマンドリンで創られたこの作品は、アーリー・ブルーグラスの興奮と若き第1世代(例 えばオリジナル・ブルーグラス・バンド活躍の時代に10代だった)の創作意欲がぶつかり合っ て生まれた多くの熱気に満ちた音楽の中で、トラッドグラスの真髄を問い直した名盤だと、私は 思っている。ビル・キースを迎えた伝説的インスト"New Camptown Races"もさる事ながら、多くの曲でバンジョーを担当したピート・カイケン ダル(BU誌)とトム・モーガン(bs)とによるフィドルレスの4人が創り出した音楽は、まさに継承す べき「本物」のブルーグラスの真髄を突いている。32頁に及ぶ詳細な解説書付!

PC-1107 BOBBY OSBORNE & JESSE McREYNOLDS『Masters of the Mandolin』CD\2,750-

Night Runner/East Tennessee Blues/Drifting and Dreaming of You/Sure Fire/Soldier's Joy/Cheyenne/Cotton Patch Rag/Bluegrass Express 他全16曲

 70年代以降、ブッシュやグリスマンら、音楽の壁を乗り越えた凄いマンドリン奏者を輩出した ブルーグラス・マンドリンの世界。しかし、その基本には、まずビル・モンロー、そして、こ の二人、ボビー・オズボーンとジェシ・マクレイノルズという天才マンドリニストの存在なくし ては語れないだろう。ボビーはフィドル・チューンをベースにした16分音符の積み重ねにアグレッ シブなドライブ感を持たせたスタイルを、ジェシはバンジョーをヒントにクロスピッキンとメロ ディック・スタイルを組み合わせた、ともに他の追従を許さないスタイルを完成させた。2人のツ イン・マンドリンを中心に、衰えを見せない創作力(トラッド曲でも!)とインパクトで4曲の歌 物を挟み、バックはチャーリー・クッシュマン(g,bj)、そしてオズボーンズの現役サイドメン、 テリー・スミス(bs)とシャド・コッブ(f=注目!)。まさに、マスター・ミュージシャン!2 人の競演である。

VAN-187/9 V.A.『Newport Folk Festival, Best of Bluegrass 1959-1966』CD3枚組\4,500-

 続々と凄いのが出てくるねぇ。これは60年代フォーク・リバイバルの震源地、ニューポート・ フォーク・フェスからの51曲廉価3枚組CDである。目玉は1959年、同フェスに初めて登場した ブルーグラス・バンド=ハイロ・ブラウン&ティンバーライナーズにアール・スクラッグスがゲス トで参加している5曲!(他にアールは既発表だがフラット&スクラッグスとして60年の4曲と、 66年の6曲の10曲も収録)。他の未発表はジム&ジェシの63年から2曲、リリー・ブラザース withドン・ストーバー&テックス・ローガン65年の9曲(内4曲はドン・ストーバー名義のイン スト3曲とオールドタイム曲)の16曲。他は既発だが、ピーター・ローワンが参加したばかりの 限りなくジャムに近いテックス・ローガン(f)とのトリオでの4曲を含むビル・モンロー7曲、 1959年のカーター&ラルフ・スタンレー4曲、63年と66年のジム&ジェシが6曲と7曲(ボ ビー・トンプソンでしょう!?)、そして過激なデビッド・グリスマンを伴ったヘイゼル&アリスが 3曲。いずれも、都会の若者たちがアパラチアの秘密に触れた熱狂の瞬間が収められた素晴らし く、貴重な記録だ。

LF-3257 SHAD COBB CD\2,750-

Mississippi Sawyer/Chief Sitting Bull/Lonely Waltz/Sally Ann/The Gypsy/Sheebag Sheemore/Sally Goodin/Lonesome Whistle/Dailey's Reel 他全11曲

ブルーグラス・フィドル界の素晴らしい新人登場、現在、オズボーン・ブラザーズに在籍する シャッド・コッブである。伝統的なフィドル・チューンをしっかりと踏まえながら、ブルーグラ スならではのリズム・グルーブと抜群のダブル・ストップ・センス、そして自在な弓と音使いが、 現在トップのブルーグラス・フィドルのセンスとテクニックを聴かせてくれる。バックにはキー ス・リトルとデビッド・グリア(g)、デビッド・タルボット(bj)、ジェシ・コッブとマイク・コ ンプトン(m)、テリー・エルドレッジ(bs)らが、フルバンドでは3曲ほどだが、ソロ1曲、バン ジョー、ギター、ベースらとの各デュオが7曲など、様々な状況で、シャッド・コッブの素晴ら しいテクニックとセンス。恐らく今後、ブルーグラス・フィドルのトップの一人として、様々な活 躍を耳にするだろう素晴らしいフィドラーの登場だ。

SCD-3510 COUNTRY GENTLEMEN『High Lonesome, Complete Starday Recordings』CD2枚組\4,500-

 カントリー・ジェントルメンが結成してから5ヵ月後の1957年12月から1965年11月までに、 スターデイ・レコードに録音した全曲=51曲が2枚組CDとして、遂に!発表された。と言うの も、中に、日本盤LPとしてのみ発表された『Folk Hits Bluegrass Style』が含まれており、しかも未発表テイクが4曲含まれる、というも の。1960年代にカントリー・ジェントルメンと共に青春を過した人、また、70年代以降のブルー グラス・ファンで彼らを良く知らない人、カントリー・ジェントルメンはこんなにホットなバンド だったんだ。火の出るような楽器バトルと、耳を劈くハーモニー、ラフだけど、ゾクゾクするよう なスリルに満ちた故ジョン・ダッフィ(m)、エディー・アドコック(bj)、チャーリー・ウォー ラー(g)、トム・グレイ(bs)の、いわゆるクラシック・カントリー・ジェントルメンを中心に、一 時代を画した不滅のブルーグラス・バンド。

 なお、彼らのライブ盤『On the Road』(SF-40133 CD\2,750-)も未発表を含め、フォークウェイズからCD化された。詳細は次号で…。

SRS-001 BECKY BULLER『Rest My Weary Feet』CD\2,750-

How I Love You/Samwis/Blind Beggare/Old Danger Field/Charlie Lawson's Still/Prodigal Son/Anchored in Love/I Don't Know Why 他全12曲

A.クラウスのユニオン・ステーションやスティーブンス・シスターズ、ブルー・ハイウェ イ等、多くのミュージシャンを輩出しているETSU(東テネシー州立大学)の現役女子大生、 ベッキー・ビューラーのデビュー作。自身のフィドルと歌に、J.D.クロウ&ニュー・サウスのダレ ル・ウェッブ(m,bs)、ETSU講師でフランス人スーパーピッカーのクリスチャン・セグェ(m)ら に、同じETSU生でトニー・ライスの再来と称されたCDが話題となったモー・カナダ(g)、女性 ピッカーのドニカ・クリステンセン(bj)等が、90年代以降のブルーグラス典型を聴かせる。オリジ ナルを中心に、モンロー・インストと家族を迎えてのカーター・ファミリー・ソング各1曲、若 いハツラツとした感性が心地好い。ベッキーは現在アパラチアン・トレイルに参加。なお、彼女 がリポートした記事「IBMA若者会議」がムーンシャイナー4月号(MS-1806 \500-)にある。また、本作中のオリジナル詩はホームページhttp:// www.beckybuller.8m.com/にある(ご希望の方はお申し出下さい)。

PC-8008 DALE ANN BRADLEY『Songs of Praise & Glory』CD\2,750-

Cliging to a Saving Hand/It's Gonna Rai/Palms of Victory/Grandma's Gift 他全12曲

 女性ばかりのブルーグラス・バンドとして人気を博したニュー・クーン・クリーク・ガールズ (NCCG)。その人気を支えたボーカリスト、デイル・アン・ブラッドリーのNCCG時代とソロ独 立後のゴスペル・コレクション。その繊細でクリアなボーカルがゴスペル曲にとても良く映える。 女声アカペラ4重唱を含むハーモニーも素晴らしい。昨年10月、清里のカントリー・フェスに来 日もし、近々ドゥービー・シーから新作発表も控えているデイル・アン、注目の女性ボーカリスト だ。

OMS-25040 JOSH GRAVES『Sultan of Slide』CD\2,750-

Panhandle Rag/Come Walk with Me/Down South in New Orleans/Graet Big Woman/Evelina/Fireball Mail/Satisfied Mind/Carolina Sunshine Girl 他全12曲

ブルーグラス・ドブロの父、ジョッシュ・グレイブスの豪華ゲスト達との最新作は、ジョッ シュの音楽志向を見事に反映した、つまり、ブルースやスゥイング、リズム&ブルースからソウ ルまでをカバーした楽しい作品になっている。もちろん、ブルーグラス・ドブロのスタンダード・ インストを軸にしているものの、バディ・エモンズ(pedal steel g)やジム・ブラウン(piano)をフィーチャーして、ジョッシュらしいファンキー なアルバムに仕上げている。ゲストにはバッサー・クレメンツ(3曲)、ジェリー・ダグラス(1 曲)のインスト組、ブルージーなマーティー・ステュアートやソウルフルなデルバート・マクリン トン(各2曲)他、ザ・ホワイツ、ポーター・ワゴナー、トム・T.ホール、ビリー・トロイらの カントリー系シンガーらが、ブルースやカントリーの名曲からバン・モリソンまで、ジョッシュ の幅広い音楽性に応じて様々な音楽を聴かせる。

CR-1043 SONNY OSBORNE『Early Recordings Vol. 2, 1952-1953』CD\2,750-

Wildwood Flower/Auld Lang Syne/Mule Skinner Blues/Banjo Boy Chimes/We'll Meet Again Sweetheart/Rawhide/Cabin Home on the Hill他全14曲

 先月第1集を紹介した初期ソニー・オズボーンの素晴らしいアーリー・ブルーグラスの第2集。 ブルーグラスが洗練される以前、それぞれの楽器とボーカルがラフな主張をしている時代、そんな 魅力が一杯に詰った、当時ラジオ聴取者向けに企画されたシリーズ3枚の一つ。有名インスト(9 曲)を中心に、味わい深いイノス・ジョンソンのボーカル(5曲)と共に、決して歴史に残る ような名演奏ではないものの、2度と望めない時代の空気が横溢したトラッド・グラス・ファンに は堪らない秀作である。1曲目からキーof Fの「ワイルドウッド・フラワー」など、10代前半と思われる少年、ソニーの音楽センスには唸らせ られる。第1集と第3集もある(各\2,750-)。

PC-1113 THE CHAPMANS『Follow Me』CD\2,750-

Losing Again/Follow Me to Tennessee/Candy Kisses/Don't Let Me Cross Over/You Send Me/I'm Going Back to Old Kentucky 他全12曲

 もう20才を過ぎたのだから、いつまでもキッズ・ピッカーではないジョン(g,v)、ジェレミー (m)、ジェイソン(bs)の3兄弟と父親ビル(bj)のチャップマンズ、パインキャッスルからの2枚 目。ジェレミーのマンドリンは同じ若者仲間のクリス・シーリ等との交流からだろう、凄いレベル を上げているし、ジョンのギターとボーカルには貫禄さえ感じられる。ステュアート・ダンカン(f) が全曲で参加している事からも、バンド全体の勢が感じられるし、ランディ・コアーズのドブロも 凄いゾ!ハードコア・ブルーグラスからバラッド、そして有名アーリー・カントリー曲のアレン ジやサム・クック曲のアカペラ等々、前作『Notes from Home』(PC-1093 CD\2,750-)、そして自費制作デビュー盤『Love's Gonna Live Here』(DG-1005 \2,750-)と共に、「今のブルーグラス」の典型指向をお楽しみ下さい。

ちなみに3兄弟が参加した米国の若者ブルーグラス座談会がムーンシャイナー誌4月号にある。

SOMU-1989 NEW GRASS REVIVAL『Friday in America』CD\2,650-

You Plant Your Fields/Let's Make a Baby King/Do What You Gotta Do/Lila/Callin' Baton Rouge/Big Foot/I'm Down 他全11曲

 今年になって発売されたニュー・グラス・リバイバル(NGR)最後の5年間(1985から89年)、キャ ピトル社でメジャー・ブレイク寸前まで行った素晴らしい3枚のCD化、順次紹介した最後の1 枚、1989年作品である。ベラ・フレックが自分の音楽を演じるフレックトーンズ結成に向ったた め89年の大晦日、グレイトフル・デッドのコンサートへの出演で解散したNGR。恐らく、20世 紀のブルーグラス界でフラット&スクラッグスと並んで、最も影響力のあったサウンドだった。 NGR最後の作品には、後年ガース・ブルックスがそのままのアレンジとNGRリユニオン・メン バーでナンバーワン・ヒットした"Callin Baton Rouge"やビートルズから複雑なインストまで、ポップでありながら、考え抜かれたブルーグラ ス・アンサンブルの粋が楽しめる。

 1987年の前作『Hold To a Dream』(SOMU-1987 CD\2,650-)、1986年の『New Grass Revival』(SOMU-1986 CD\2,650-)共々、NGRが燃えた最後の一瞬をお楽しみ下さい。なお現 在、NGRの全作品がCD化されています。詳細はお問い合せ下さい。

COLL-6478 EARL SCRUGGS『Dueling Banjos/Live At Kansas State with the Earl Scruggs Revue』CD\2,650-

String Bender/Peking Fling/Black Mountain Blues/Flint Hill Special/Randy Lynn Rag/T For Texas/You Ain't Going Nowhere/Both Sides Now/Good Woman's Love/Bugle Call Rag/Foggy Mountain Breakdown 全22曲

 米国コレクタブル社から発表されたフラット&スクラッグス2on1シリーズの最終第4作はレス ターと別れた後、アール・スクラッグス・レビューの1972年作ライブ盤と、翌73年アール・ スクラッグス名義のバンジョー・インスト集LP2枚分の初CD化である。ブルーグラスを創った その一人が、こだわりなくロックとの共生を模索している姿勢、確かにロールは絶頂期には及ばな いが、それ以上に、そのゴールデン・トーンと音を創ろうとする指先に込められた衝動は学ぶべ きだろう。ランディ・スクラッグス(g)他、絶頂期のバッサー・クレメンツ(f)とジョッシュ・グ レイブス(d)の3人が目一杯フィーチャーされているのも嬉しい。アールの音楽人生は、喜寿を祝っ たムーンシャイナー2月号(MS-1804 \500-)特集を参照下さい。

お勧め盤ブルーグラス

■ブルーグラス最近作

(近年、何かと話題に上る作品やお勧め最新作)

CCCD-0186 マロ・カワバタ『Carolina Blue』CD\2,750-

Sally Goodin/Used To Be/Colleen Malone/Faded Love/I Wonder Where You Are Tonite 他全12曲

 4月にサミー・シーラー(bj)と共に帰国CD発売記念ツアーをした京都出身、米国オハイオ州在住 のブルーグラス・ギタリスト、マロ・カワバタ(ムーシシャイナー誌3月号参照=MS-1805 \500-)のソロ・デビュー作品。サミーの他、キース・リトル(bj)のハイセンスなプレイ、ボ ビー・ヒックス(初めてSally Goodinを録音!)、ロニー・ステュアート(f)、ブッチ・バ ルダサリ(m)、ジム・ハースト(fletted dobro)、ミッシー・レインズ(bs)らがゲストで、マロのフ ラットピッキン・ギターとボーカル(6曲)をサポートする。アメリカで弧軍奮闘を続けるマロ を応援しよう。

PC-1102 JIM HURST & MISSY RAINES『Two』CD\2,750-

 昨秋、クレア・リンチのサイドメンとして来日したジム・ハーストとミッシー・レインズのデュ オ・デビュー作品。驚異的ギター・テクのジムは、サムピックでブルーグラスを平気で熟す。そ して、IBMAアワード3年連続最優秀ベース奏者受賞、女性としてはアリソン・ブラウンに続いて ブルーグラス楽器の最高峰に立ったミッシー。ジェリー・リードとトム・グレイに憧れてやって 来た彼ら「2人だけ」で創られた最小アンサンブルは、飾り気のないボーカルを中心に3曲のイン ストを挟んだ14曲。ムーンシャイナー誌00年10月号(MS-1712 book\500-)に特集あり。

■トラディショナル・ブルーグラス

(トラッドグラスとは、各時代の先端ブルーグラス=コンポラグラスが普遍化したもの。いわゆる 典型的なブルーグラスが楽しめる)

PC-1104 CRARY & HOPPERS and thier AMERICAN BAND CD\2,750-

Head Over Heels in Love/Banjo Signal/Sittin' on Top of the World/Nine Pound Hammer他全12曲

 ギタリスト、ダン・クレアリーがバンジョー奏者のロニー・ホッパーズ(元BGB)と創った新 しいユニット、アメリカン・バンドのデビュー作。ロニーはシュアなスリーフィンガー・ピッキ ンで、驚くべきアイデアとセンスの持主(ブルーグラス界の懐の深さに最敬礼!=隠れ名手は多い ゾ)。バックにはクリス・シーリの師匠、ジョン・ムーア(m=5曲)他。ダンのストレート・ ブルーグラスが久々に聴ける。ローカル・ミュージシャンを主役にしたダンの敬意が味わい深い作 品だ。

■コンテンポラリー・ブルーグラスの巻

(コンポラグラスとは、文字通り現代的ブルーグラスという意味で、今日的な詩とサウンドや奏法 を標榜するブルーグラス)

SH-3914 FRONT RANGE『Silent Ground』CD\2,750-

 コロラドという新しい社会から生まれた若いバンドで、米国東南部のブルーグラスに新鮮な驚き を与えたフロント・レンジ。ボブ・エイモス(g)のオリジナルには特に高い評価が送られ、シュ ガー・ヒルというメジャーから次々と素晴らしい作品を出している彼らの最新作なのだ。

DTM-006 KRUGER BROTHERS『Travel the Gravel』CD\2,750-

It's Mighty Dark to Travel/Don't Think Twice/Alabama Bound/Friend of the Devil/Where I'm Bound 他全12曲

 スタンダード曲を、イェンの信じられないバンジョー・テクと、ウーのフラットピッキン・ギ ターで聴かせるクルーガー兄弟とジョエル・ランズバーグ(bs)、スイスの驚異的ブルーグラス・ト リオ。全米をアッと言わせた、オドシだけではない底知れないバンジョー知識と、トリオながら、 まったく飽きさせない「音」を遊ぶエンターテイメント。その凄さをお楽しみ下さい。

■プログレッシブ・ブルーグラスの巻

(プログレグラスとは、既成のブルーグラス・スタイルを音や詩、気合い!?で飛び越えるもの)

COMP-4280 NEW GRANGE CD\2,750-

Handsome Molly/Sally Ann/Cabin Waltz/Goin' to Boston/Stone Coal West Virginia 他全12曲

 新世紀のブルーグラスを聴くべし!アリソン・ブラウン、ティム・オブライエン、マイク・マー シャル、ダロル・アンガー、トッド・フィリップスの超スーパーピッカー達が、キーボードの フィリップ・アーバーグを加え、全く新しい視点で構築した、21世紀のブルーグラスを考える上で 重要な位置を占める作品だろう。ムーンシャイナー1月号(MS-1803 \500-)に特集あり。

SH-3909 NICKEL CREEK『Nickel Creek』CD\2,750-

 ムーンシャイナー4月号(MS-1806 \500-)の特集と共にお楽しみ下さい。20才になったクリス・ シーリをはじめ、ショーン&サラのワトキンス兄妹の成長した姿と、音楽への真摯な態度が素晴ら しい。21世紀の新しいブルーグラスである。なんと!10万枚のセールスを突破し、ブルーグラ ス・バンドとして、アリソン・クラウス以来のチャート・ヒットを記録中で、メジャー・ブレ イク寸前の快挙である。今が「旬」、聴くべし!

■ライブ&ジャムの巻

(ブルーグラスの魅力=ホットなドライヴ感や、とっさのアドリヴやインプロバイズのスリルが堪 らないライブやジャム作品)

SF-40063 BILL MONROE & BLUE GRASS BOYS『Live Recordings 1956-1969, Off the Record Vol.1』CD\2,750-

 ビル・モンローがロカビリーの台頭で南部カントリー市場から締め出された頃、北部のフォー ク・リバイバルで学生やインテリ層に受入れられ始めた。そんな時代、彼のエネルギーに満ちた ライブやジャム、ワークショップなどを収めた75分。兄チャーリーとバーチとの貴重なリユニ オンの他、ピーター・ローワン、デル・マッカーリー、ビル・キース、ボビー・ヒックス、 テックス・ローガンをはじめ、様々なブルー・グラス・ボーイズが楽しめる。(シリーズ第2 作はモンローとドック・ワトソンのデュエット集『Live Duet Recordings 1963-1980, Off the Record Vol.2』CD\2,750-だ!)

■女性ブルーグラス

FRC-663 ARI VAUGHAN『I Just Want To Thank You Lord』CD\2,750-

 ウェスト・バージニア出身の新人女性シンガー、19才のアリ・ボーンのデビュー作は、か つてマーシャル・ファミリーでヒットしたジュディー・マーシャル作の名曲を表題にしたゴスペ ル集。バックアップ・ハーモニーには元スカイラインのディディ・ワイランドとベース・ボー カルのシェルドン・フィーツェル。バンドはサミー・シーラー(bj,lg)、ケニー・スミス(g)、リッ キー・シンプキンズ(m,f)のLRBにNBBのジーン・リベア(bs)とグレン・ダンカン(f)のストレー ト・ブルーグラス。全く無名だが、これがいい。

OMS-25060 PAM GADD『Time of Our Lives』CD\2,750-

パム・ガッドも参加した女性ばかりのスーパーピッカー・カントリー・バンド=ワイルド・ロー ズは熊本カントリー・ゴールドにもやってきた。しかしそれ以前、パムはバンジョー奏者として ニュー・クーン・ガールズ等で高い評価を得ていた。この最新作ではバンジョー奏者の面と、メ ジャーを経験したシンガー・ソングライターとしての一面を、マーティー・ステュアート(m)、ラ ンディー・スクラッグス(g)、グレン・ダンカン(f)、ロブ・アイクス(d)他、贅沢なバンドをバッ クに聴かせる。前作『Long Road』(VAN-79507 CD\2,750-)に続いてのソロ第2作、その人柄の良さそのままの優しい作品。(歌詞付き)

インスト新入荷

JS-105 城田じゅんじ『From There to Clare』CD\2,857-

Lord Inchiquin/Sailor on the Rock-Last Night's Fun/Holly Bus-Boy on the Mountain Top 他全13曲

 米国西海岸有数のアイリッシュ・ギター奏者と言われるまでになったサンフランシスコ在住の元 高石ともや&ナターシャ・セブンの城田の最新作。オカロラン作のソロ・ギター2曲を皮切り に、フィンガーピッキン・ソロ・ギターを中心に、自身の4弦バンジョーの他、アンドリュー・ マクナマラのアコーディオンや、テリー・ビンハムのコンサーティナとのアイリッシュ・アンサン ブル・インスト集。ケルト民族の陰影を受継いでいるのか、アイリッシュ的な情感はとても日本人 の感情に投影する。ここでも城田は実に巧く、音楽的に昇華している。米国西海岸でトップクラス のアイリッシュ・ギタリストとして知られるようになった城田の面目躍如だ。4弦バンジョー主体 の前作『Heathery Breeze』(JS-103 CD\2,750-)もある。

KON-014 RINKA(リンカ)『Luan』CD\2,380

Gravel Walk-Shetland Fiddler-Turnpike/Betty McNeil/Bagpipe March/Sharon Eubank's Waltz 他全16曲

 リンカこと小松崎 操のアイリッシュ・フィドル集。札幌を本拠に活動するハード・トゥ・ファ インドのフィドラーとして経験を重ねた彼女が、「アイルランドの伝統音楽、特にアルタンの故郷 ドニゴール地方の曲を中心に」初のソロCDを発表した。彼女のフィドルに、星 直樹のギター&アイリッシュ・ブズーキというシンプルなユニッ ト=リンカは、毎月1度月曜日(Luan)の夜10時から、「お客さんは多くて10人」というライブ を5年以上続けているという。そんな息の長い地道な活動が本物のトラッドを時空を超えて彼女の 弓に伝わるのだろう。素晴らしいフィドル集だ。

 ちなみに、彼女が採譜、編集したトラッド・アイリッシュ・フィドルの楽譜集『Fiidle of Donegal』(KON-FMOD Book\1,428-)もある。

OMM-01 MARIONETTE『Live in Samboa』CD\2,800-

猫の遺言状/RuRu/南蛮渡来/花の葬列/ファドのワルツ/ぽるとがる幻想/花/日曜はダメよ 他全21曲

 クラシック・マンドリンの吉田剛士と、日本では珍しいポルトガル・ギターの湯浅 隆のデュオ、マリオネットの最新作は、今年2月に収録された ライブである。これまでの彼等の代表曲を中心に、ポルトガルのファドという情熱的な音楽感を 基本に、クラシック素養とヨーロッパ民族音楽の接点を感じさせるオリジナルや、沖縄をイメージ した日本的な感性を、ライブならではの緊張の中で聴かせる、繊細なアンサンブルである。

なお、吉田の素晴らしいクラシック・マンドリン集『Italian Sentiment, a Classical Mandolin Album』(RAD-201111 CD\2,500-)もお勧め。

TROB-0104 V.A.『A Long Way to Go, Acoustic Breath Vol.3』CD\2,500-

 日本のフィンガーピッキン・ギタリストを中心に、マウンテン・ダルシマ、スコティッシュ・ ハープ、ウクレレ等の曲も収録したオリジナル・ストリングド・インスト集。参加しているのは梅 里 光、堀内規行+ラリー・コンガー+シーラ・ハート、昌己ミュー、AKI、岩崎知明、鬼塚仁 志、箕浦博之、高山千香夫、浜田隆史、川合ケン、北村昌陽、そしてプロデューサーでもある安 田守彦の12組の15曲。様々なスタイルのフィンガーピッキン・ギターとそれぞれのキャラクター のメロディーが楽しめるアコースティック・ブレス・シリーズ第3作である。  プロ、アマを問わず、日本のアコースティック・フィンガーピッ キン界を一望できるシリーズの前作『Born in the Air, Acoustic Breath Vol.2』(TROB-9903 CD\2,500-)と前々作『Acoustic Breath』(TROB-9802 CD\2,800-)もある。

LABELM-573 GARY BURTON & STEPHANE GRAPPELLI『Paris Encounter』CD\2,450-

ブルーグラス・ファンとしても知られるジャズ界の大御所ゲイリー・バートン(バイブ)と、 ジャズ・バイオリニストの第1人者ステファン・グラッペリの1969年録音、1972年発表の共演作 がCD化。2人にエレベとドラムスの4人。

各楽器別インストお勧め盤

(各楽器の教則物や弦、パーツ等もお問い合せ下さい。また、スタッフには楽器名人!?がいます。 我々が蓄積しているノウハウもご利用下さい)

■ギターの巻

GWR-1002 小川倫生『スプリング・サインズ』CD\2,800-

 1998年に第1作『太陽と羅針盤』(GWR-1001 CD\2,800-)を発表したオガワ・ミチオの最新フィンガーピッキン第2作。この作品は「僕な りに春を感じさせる曲を集め」て、「日常のなにげない感動を一つずつ大切に拾い上げた…」と 本人は言う。前作同様、ケルト風の匂がするオリジナル・フィンガーピッキン・ギター集だ。

■マンドリンの巻

REB-1121 LOST & FOUND『Across the Blue Ridge Mountains』CD\2,750-

 1980年代、その後のブルーグラス・アンサンブルの方向を示唆した名バンドがバージニア州ブ ルー・リッジの山懐にあった。ローカルな故に日本ではほとんど知られる事がなかったが、耳の 鋭い一部のリスナーからは高い評価を得たロスト&ファウンド、彼等の1984年と87年作品からの 16曲だ。そのバンジョー(ジーン・パーカー)とマンドリン(デンプシー・ヤング)は70年代 までのトレンドを的確に読み、完璧なアンサンブルを組み立てた。特に、デンプシーのマンドリ ンは無駄な音を省き、アンサンブルに際立つノウハウを完成させた。よーく聴いてみて欲しい。 「バンド・アンサンブルの作り方」のお手本にしたい作品だ。

■バンジョーの巻

DD-200 DEREK DILLMAN『Rollin' Forward』CD\2,750-

Black Jack/Farewell Blues/Sweet Dixie/Steel Guitar Rag/Bluegrass Breakdown/Amazing Grace 他全14曲

 1970年代に来日したジミー・マーティンのバンジョー奏者、ドワイト・ディルマンの息子、デ レック・ディルマンの素晴らしいストレート・ブルーグラス・バンジョー作品。ドイル・ローソ ン、マイク・コンプトン、ボビー・ヒックス、フィル・レッドベターらによるバックもいいし、 有名曲のトラッドグラス・ピッキンがウリ。

■フィドルの巻

DCD-7823 V.A.『30 Fiddler's Greatest Hits』CD\2,250-

 50から60年代の有名ナッシュビル・フィドラーの有名曲をズラーッと一望できる30曲集。3 月に亡くなったばかりのベニー・マーティン(ムーンシャイナー5月号で追悼特集!)、ス コッティ・ストーンマン、ハウディー・フォレスター、チャビー・ワイズ、バディ・スパイ カー、トミー・ジャクソン、フィドリン・アーサー・スミス他。録音や編集のバランスや構成は 共に悪いが、70年代録音を集めた『World Greatest Foddlers』(CMH-5911 CD\1,980-)と並んで、ベストセラーを続けるお徳用フィドル集、 お勧め作である。

■ドブロの巻

SH-2206 V.A.『Great Dobro Sessions』CD\2,750-

グラミー受賞に輝く無敵のブルーグラス・ドブロ・アルバム。ジェリー・ダグラスとタット・ テイラーを制作者に、新旧ドブリスト10人が各2曲ずつ、と全員による"Fireball Mail"の全21曲。嬉しい事にこのアルバムのタブ譜集(MB-95771 Book\3,500-)もあるゾ!

■ベースの巻

PC-1094 MARSHALL WILBORN『Root 5, Bass & Banjo』CD\2,750-

Careless Love/Lady of Spain/The Old Folks at Home/Banjo Hop/Oh, Susanna 他全13曲

 メチャ・ユニーク、マーシャル・ウィルボーンのベースと、有名ゲストのバンジョーのみによ る、1対1のデュオ集。バンジョー客演にはトム・アダムス、アラン・マンデ、クレイグ・ スミス、ロニー・ステュアート、スコット・ベスタル、リン・モリス、トニー・ファータド、 デビッド・マクラフリン、ピート・ワーニック。マーシャルの素晴らしいスラップ・ベースの教則 ビデオ『Slap Bass Video』(MM-SBV VHS\4,500-)もある。

オールドタイム&フォーク新入荷

VAN-79586 V.A.『Songcatcher』CD\2,750-

Fair and Tender Ladies(Rosanne Cash)/Pretty Saro(Iris Dement)/When Love Is New(Dolly Parton & Emmy Rossum)/Barbara Allen(Emmylou Harris)/Moonshiner(Alison Moorer)/Sound of Loneliness(Patty Loveless)/Wayfaring Stranger(Maria McKee)/Wind & Rain(Gillian Welch)/Cuckoo Bird(Deana Carter)/Conversation with Death(Hazel Dickens and others) 他全16曲

素晴らしい!新作映画『ソングキャッチャー』のサントラとインスパイアーされた曲の数々。物 語は都会のセラピストがアパラチアの山の中で様々な経験を通して癒されていく、というものら しい。いずれにせよ、素晴らしい顔ぶれによるトラッド・フォークの数々、ブルーグラスやオール ドタイムの源に流れる名曲とその風景が、現在の一線で活躍する女性シンガー達によって描かれる 秀逸な企画物だ。シンプルなアコースティック音楽だが、ドリー・パートンはブルーグラス作品 『Grass Is Blue』(SH-3900 CD\2,750-)のメンツ、パティ・ラブレスにはジェフ・ホワイトと ディニー・リチャードソンらが参加、ヘイゼル・ディッケンズもフィーチャーされているし、嬉し くなるネ。現在米国で大ヒットを記録しているサントラ『O Brother Where Art Thou?』(UNI-170069 CD\2,650-)と並び超お勧めサントラ盤。

ROU-0436 V.A.『Traditional Fiddle Music of the Ozarks Vol.2, On the Springfield Plain』CD\2,750-

ROU-0437 V.A.『Traditional Fiddle Music of the Ozarks Vol.3, Down in the Border Counties』CD\2,750-

 マーク・ウィルソン(彼の仕事には頭が下がる!)による北米伝統シリーズの1枚、オザーク 地方のフィールド録音による伝承フィドル3部作の第2集(39曲)と3集(35曲)。2集(ROU-0436) にはアート・ガルブレイスやフレッド・ストーンキングらも収められたミズーリ南西部=オザーク 北部平地地帯、3集(ROU-0437)は同地方のタニーとオザーク両郡の山岳地帯からの録音集。ア パラチアのアタックの強さと、テキサスやオクラホマの洗練との、丁度、地理的にも中間に位置す る、優しい弓使いと、暖かいメロディーのフィドルといった感で、自分流のレパートリーにするに も最適の曲集だヨ。共に30数頁に及ぶ詳細な解説書を含め、マーク・ウィルソの北米伝統シリーズ は、将来アラン・ロマックス・コレクションにも匹敵する貴重な文化遺産となることだろう。コ レクションをお勧めしたい。

RHR-154 V.A.『A Nod To Bob, An Artists' Tribute to Bob Dylan on his Sixtieth Birthday』CD\2,750-

Love Minus Zero/Sweetheart Like You/Girl from the North Country/Restless Farewell/It Ain't Me Babe/Don't Think Twice, It's All Right 他全14曲

ボブ・ディランの60才の誕生日(5月24日)を祝して、ボブの出身地=ミネアポリスで高い評 価を得ている「今」のフォーク・レーベル、レッド・ハウス・レコードが、その名に恥じない素 晴らしい「ボブ・ディラン曲集」を発表した。是非、「今」のアメリカン・フォーク・シンガー の研ぎ澄まされたアコースティック・ソウルに触れてみて欲しい。物凄い「質」の高さだよ。出 演は、ディランを語るには欠かせないランブリン・ジャック・エリオット(グラミー・ノミネー ト最新作『Long Ride』=HT-8107 CD¥2,750-が素晴らしい)をトリに、イライザ・ギルキソ ン(ナ、ナント!87年作LP『Pilgrims』GC-1007特価LP\870-)、ルーシー・カプランスキ (最新作『Ten Year Night』=RHR-126 CD\2,750-)、スージー&マギー・ロッシュ、ロザリー・ソレルスらの女性陣、ガイ・デービ ス、マーティン・シンプソン、ジョン・ゴーカ、グレッグ・ブラウン、スパイダー・ジョン・コー ナー、クリフ・エバーハート、ノーマン・ブレイク&ピーター・オストルーシュコらの男性陣、 ケルティック・ラテン・バンドのトム・ランダ&ペーパーボーイズ、ケベック音楽をルーツにす るハートルージュ。ベテランも含めて「今」のアメリカン・フォークの旗手たちだ。

SP-1270 MARIA MULDAUR『Richland Woman Blues』CD\2,750-

25枚目のアルバムになるというマリア・マルダーの最新作は、各曲に友人ゲストを迎えてのブ ルース集である。ゲストにはジョン・セバスチャン、エイモス・ギャレット&デビッド・ウィル キー、ボニー・レイット、タジ・マハール、トレイシー・ネルソン、アルビン・ヤングブラッ ド・ハート、デイブ・マシューズ他。歌姫、マリアの円熟したボーカルをお楽しみ下さい。な お、彼女がボーカルのコツや練習法を伝授する教則ビデオ『Developing Your Vocal and Performing Style』(VDMUL-VC01 VHS\7,950-)もある。

フォーク&オールドタイムお勧め作品

■オールドタイムの巻

HS-1002 TIM O'BRIEN, DIRK POWELL & JOHN HERRMAN『Songs from the Mountain』CD\2,750-

 話題の小説「コールド・マウンテン」(新潮社クレストブック刊)に添った素晴らしいアパラ チアン・トラッド集。ティム・オブライエンが、オールドタイムのトップ・アーティスト2人、 ダーク・パウェルとジョン・ハーマンと組んだ、オールドタイム入門編としても最適の秀作。

YODEL-036 BOSCO BROTHERS with HEJA『Old Time from Bosco's Halfway Home』CD\2,500-

Who's Been Giving You Corn/満月の夕/Polly Put the Kettle On/昼休み/ゴンドラの唄/生活の柄/Hell Among the Yearlings/竹田の子守唄 他全20曲

 「バスコ」こと高木光介の素晴らしいデビュー・ソロ作品。オールドタイムを人生にし てしまったバスコ(ムーンシャイナー誌4月号特集参照=\500-)。フィドル中心のストリングバ ンドを軸に、彼が出会った故岩井 宏(ムーンシャイナー誌00年9月号に追悼)、ソウルフラ ワーユニオン、志村 喬、山之口獏などのレパートリーを、坂野「ヘジャ」ケーコのボーカルで 所々に散りばめている。バスコ兄弟たち(バンジョー、ギター、バンジョー・ウクレレ等)も 秀逸だ。オマケというジョン・ハーマンとのセッションも凄い。

■フォークの巻

SSRC-1243 MARIA SANGIOLO『Blue Earth』CD\2,750-

 「歌う事」が何よりも好きだと言うマリア・サンジオロ、自作曲以外にビンス・ギル/ガイ・ クラークやタウンズ・バン・ザント他、歌いたい曲を選んだという98年作品。米国北部女性 フォーク・シンガーながら、ナンシ・グリフィスらに通じるシンプルさと清らかな歌声が魅力 で、身近なテーマを持った家族らに捧げられた曲に親しみが持てる素敵な女性だ。(歌詩付き)

カントリー、ロック等、ポップ新入荷

PC-1108 JIM & JESSE『Our Kind of Country with Opry Stage Band』CD\2,750-

Under Your Spell Again/Heartaches by the Number/Foolin' Around/Same Old Me/Til These Dreams Come True/I've Got a New Heartaches/Invitation To the Blues 他全12曲

「カントリー・シャッフル」と呼ばれるレイ・プライス独特のビート(後に西海岸、バック・ オウエンズらのベイカーズフィールド・サウンドに受け継がれる)に乗って、やってくれますジム &ジェシの典型的なド・カントリー作品である。バックにはグランド・オール・オープリ・ハウ スバンドに自前のバディ・グリフィン(f)で、完全なド・カントリー・サウンドを楽しませてくれ る。

MME-70015 V.A.『Louisiana Hayride, Classic Country Radio Vol.1』CD\1,750-

The Race Is On(George Jones)/My Filipino Rose(Hank Snow)/I Don't Care(Webb Pierce)/Five Feet High and Rising(Johnny Cash)/Am I Losing You(Jim Reeves)/Live Fast, Love Hard, Die Young(Faron Young)/Making Believe(Kitty Wells)/Jambalaya(Hank Williams)/Careless Hands(Slim Whitman)/Walking the Floor Over You(Ernest Tubb).

初期カントリー全盛期の素晴らしいライブ集、10曲入りだが納得のこの価格!1948年から1969 年まで続いたルイジアナ・ヘイライド。ハンク・ウィリアムスが育ち、エルビス・プレスリーがデ ビューした所としてあまりにも伝説的な場所だ。今も続くグランド・オール・オープリ同様、時 代のカントリー最先端を伝えたラジオ・ショウ、ルイジアナ・ヘイライドのライブ・シリーズCD のカントリー版第1集である。上記のごとく、ハンク・ウィリアムス、キティ・ウェルズ、ジョー ジ・ジョーンズ、ハンク・スノウ、スリム・ホイットマン他の出演。なお、このシリーズ4集 まである。

R2-76780 GRAM PARSONS『Anthology』CD2枚組+book\5,300-

 インターナショナル・サブマリン・バンドからザ・バーズ、フライング・ブリトー・ブラザー ズ、そしてソロから自身のフォリン・エンジェルスまで、いわゆる「カントリー・ロックの父」 と呼ばれるグラム・パーソンズの全46曲と52頁のブックレット付き、選曲も納得のアンソロジー 決定版だろう。未発表はISB時代の"Knee Deep in the Blues"のみ。80年代以降のメインストリーム・カントリーは、60から70年代にウェスト コーストで形作られたグラムらにリードされたサウンドが基本になっている。そんなグラムの短い 音楽人生を振り返る(1973年死去)秀作。

カントリー再入荷&ベストセラーズ

SP-1223 V.A.『Gram Parsons Notebook』CD\2,750-

 カール・ジャクソンが中心となり、「カントリー・ロックの父」と言われるグラム・パーソ ンズの残されたメモ帳から、ナッシュビルのシンガーやソングライター達が創り上げた爽快なウェ スト・コースト・サウンド作品。

KEN-5006 MARI『Hear My Heart』CD\2,800-

 日本の女性カントリー・シンガーでは恐らく、最も「今」のナッシュビル・カントリーを表し た完成度を持った作品だろう。キャシー・キアボラに受けたというボイス・トレーニングの故なの か、英語にも違和感なし。チャーリー・マッコイとナガトミ・ケンジのプロデュースで選曲もい いし、ハル・ラグやウェルドン・マイリック(steel g)、フート・ヘスター(f)、バディ・ブラックモン(g)、ジェリー・クルーン(drums)らベテ ランのバック。日本のカントリーに新しい可能性を感じさせるラブ・ソング集。若い感性をカント リー・ファンはサポートすべし!だ。

その他、CD新入荷

(中には今後詳細を紹介しない作品も含んでいます。お見逃しなきよう!)

■ブルーグラスの巻

PC-1109 SALLY JONES『Love Hurts』CD\2,750-

 クリスティン・スコット・ベンソン(bj)、ブラ兄妹(f)ら若者達、ロン・ブロック、アリソン・ クラウス、ウェイン・ベンソン、ハーリー・アレンらベテラン陣ら協力の新人女性グラス。

PC-1110 DAVID PARMLEY & FRIENDS『What We Leave Behind』CD\2,750-

 大ベテラン、デビッド・パームリーのゴスペル最新作。圧倒的な歌の巧さと、ブルーグラス・ カーディナルスで鍛えたバランス感覚と、トラッド志向の豪華なゲスト陣で聴かせる。

PC-1111 LARRY STEPHENSON BAND『Heavenward Bound』CD\2,750-

 ジョン・ダッフィの名曲をタイトルにしたラリー・スティーブンソン最新作はデビッド・パー ムリー制作のゴスペル集。

SF-40133 COUNTRY GENTLEMEN『On the Road, and more』CD\2,750-

 1963年発表、有名な(クラシック)カントリー・ジェントルメンのライブ盤がフォークウェ イズからCD化。ホットなライブだぞ!

■インストの巻

UNI-549581 ROSENBERG TRIO『suenos gitanos』CD\2,650-

 ジャンゴ・ラインハルト伝統を今に伝えるトップ・グループ、ローゼンバーグ・トリオ最新作。

STR-2 BUDDY SPICHER『Front Porch Fiddle』CD\2,750-

 バディー・スパイカーのフィドルが眼前で聴けるようなライブ感に満ちた素晴らしいフィドル・ チューン集最新作。

STR-3 BUDDY SPICHER & MIKE LOUDERMILK『Wildwood Flower』CD\2,750-

バディーが凄いギタリスト、マイク・ラダーミルクとのコンビで贈る美学!

STR-1 NASHVILLE SWING BAND『Buddy Spicher Presents;』CD\2,750-

バディーを中心に、ビッグバンド・スゥイング集。もう、マイッタ!

■オールドタイム&フォークの巻

VAN-79579 V.A.『Concert for a Landmine Free World』CD\2,750-

 エミルー・ハリスを中心にコンテンポラリー・フォーク&シンガー・ソングライター達が対人地 雷絶滅キャンペーン・コンサート・ライブ集。

■カントリー、ポップ他の巻

AUD-8124 BUCK OWENS『Young Buck, Complete Pre-Capitol Recordings』CD\2,750-

 若かりしバック・オウエンズ、初期キャピトル録音以前の貴重な21カット。

HT-8129 REDD VOLKAERT『No Stranger to a Tele』CD\2,750-

 マール・ハガードのストレンジャースのエレキ・ギタリストとして知られるレッド・ボルカー トの最新作。

CURB-78711 TIM McGRAW『Set This Circus Down』CD\2,950-

妻フェイス・ヒルとのデュオを含む、現在のカントリー界トップ・アーティストの最新作。バッ クはブレント・メイソン、ポール・フランクリン、オーブリー・ヘイニー等。

ARI-67003 BROOKS & DUNN『Steers & Stripes』CD\2,950-

圧倒的人気のカントリー男性デュオ最新作。

UNI-835115 RICHARD BETTS『Highway Call』 CD\1,980-

オールマン・ブラザースのツイン・リードで一世を風靡したリチャード・ベッツの1974年作品 CD化。B面インスト2曲でバッサー・クレメンツ全開!

教則物新入荷

ACU-SHV STEVE HUBER『Killer Tone, Detailed instruction and demonstration on proper banjo set up and maintenance』VHS\6,300-

 「キラー・トーン」という主題、「正しいバンジョー・セットアップとメインテナンスの詳細 解説教則」という副題、そして教授がスティーブ・ヒューバー。…これでいかがだろう?楽器の 命である「トーン」を最良に保つためのノウハウが詰った80分の教則ビデオである。レベルに関係 なく、マスタートーンRスタイルのバンジョー所有者には参考になるビデオ。解説はもちろん英語 だが、「その気」になれば、彼のやり方を見ただけでも分るはずだ。ヘッドの張り具合、トーン リングとリムの最善の関係、コーディネーター・ロッドとアクション、ブリッジ選択、テールピー スの高さ、ブリッジのセットとトラス・ロッド調整などの基本修得から、分解と組み立て、そして トーンリングの付替えまで、また、トーンと右手のピッキングの関係までが分るはずだ。

 ちなみにスティーブは「ヒューバー・トーンリング」の開発者として知られ、多くのトップ・ ミュージシャンのセットアップを経験し、またソロ・アルバム『Pullin' Time』(SCR-41 CD\2,750-)で聴かれる通り、ロン・ブロックやキース・リトルらと並んで、玄人好みの趣味の良 いスーパーピッカーでもある。

VDSEG-CF01 MIKE SEEGER with JANETTE CARTER『Guitar Style of the Carter Family』VHS\6,500-(85分)

Wildwood Flower/Jimmie Brown, the Newsboy/Cannonball/Little Darling Pal of Mine/You are My Flower/Pretty Polly/I Never Will Marry.

 1927年のブリストル・セッション以来、ブルーグラス、フォーク、カントリー等、アメリ カ音楽に多大な影響を及ぼしたカーター・ファミリーは、同時にそのギター・スタイルでも後世に 大きな影響を残した。ここではマイク・シーガーが、マザー・メイベル・カーターのギター・ス タイルを再現し、伝授してくれる。有名なサム・リード、ハワイアン・スタイル(ドブロ)、カ ントリー・ブルースのツーフィンガーピッキン、フラットピッキン等々、メイベルの様々なテク ニックを細部に渡って解説してくれる。A.P.とサラ・カーター夫妻の娘、ジャネット・カーター がオートハープとギター、そして歌で、多くの曲に参加しており、短いインタビューにも答えてい るのが嬉しい。ギター奏法として技術的に難しい物ではないが、独特の味わいも含めて、シビアな メイベルの癖にまで言及するあたり、さすが研究家のマイク・シーガーの面目躍如だ。タブ譜と楽 譜、そして親切な解説の小冊子が付いている。教則ビデオながら、カーター・ファミリー・ファ ンには「お宝」の映像だろう。

HL-690310 BILL MONROE『16 Gems』TabBook\2,750-

ビル・モンローの、オリジナル・ブルーグラス・バンドを含む、あまりにも有名なコロムビア 録音からの16曲=同名アルバム『16 Gems』(Col-53908 CD\2,450-)のマンドリン・ブレイクを、ブッチ・バルダサリとロブ・ヘインズが採 譜した楽譜とタブ譜に、ボーカル・パートの楽譜(ソロ、デュオ、トリオ、カルテットの各パー ト含む)も掲載した秀作である。

CLIP-1000T 小松原 俊『Dear + 2』TabBook \2,000-

先月号でCD最新第4作『Crayon』(CLIP-1003 CD\2,857-)を紹介したばかりのフィンガーピッキン・ギタリスト、小松原の記念すべきデビュー92 年作『Dear + 2』(CLIP-1000 CD\2,857-)の完全コピー・タブ譜&楽譜集。123頁に渡り、本 人とアーヴィン・ソモジのメッセージを含め、曲に対するイメージや写真を含んだ秀作である。

MB-99472BD BRIAN WICKLUND『American Fiddle Method Vol.2』CD+Book\3,900-

Eighth of Jan./St. Anne's Reel/Fisher's Hornpipe/Star of the County Down/Forked Deer 他全27曲

 お待たせ!ブライアン・ウィックランドのCD付きフィドル教本第2作である。スズキ・メソッ ドを基本にした初心者向きの第1作から発展して、今回は、1).中級者がよく取り上げる基本的 な曲を次々と紹介していき、2).次のレベル=ロー・ファースト・ポジション=キーがFやBb の曲に挑戦する、3).4の指を使って隣弦とのオープン・ダブルストップ、4).良いトーンを生み出 すコツや弓の使い方、5).カッコいいスラーの仕方、6).基本的な音楽理論、そして、7).ダブル ストップでバックアップするコツなどがテーマである。能書き通りには進まないだろうが、納得の 順にレベルアップされているので、後は練習あるのみ・・・。

 ちなみに、超初心者向き、ブライアンの第1集『American Fiddle Method Vol.1』(MB-99471BD CD+Book\3,900-)と共に、ご使用下さい。

VW-206 ハーブ・オオタ『ウクレレの神様2、ソロ・アレンジの秘法』VHS\4,500-(75 分)

夜空ノムコウ/赤とんぼ/浜辺のうた/上を向いて歩こう/真夏の果実 他全9曲

オオタさんの教則最新作。案内役の関口和之と共に「華麗なソロ・アレンジの秘密を徹底公開」 と。なお、通常のウクレレと違うオオタさんチューニング用の弦(\700)もある。教則では前作 『ウクレレの神様、ソロ・パフォーマンス』(VW-131 VHS\4,500-)、そして最初の『ミスター・ウクレレ』(VW-082 VHS\4,500-DVD\4,800-)もある。

その他、ナンヤカンヤ

楽器、弦、本、その他

MISC-0033 ブラントン(旧グリスマン)ピック \100-

ベッ甲風カラーとマルチカラー(ピンク、赤、白他グチャグチャ色)の2種。デビッド・グリ アご愛用の人気フラットピックである。

MISC-0051 SCHEERHORN『Dobro Bar』\9,000-

 シアホーン製、最高級!?ドブロ・バーです。最高級!?ドブロ・カポ(MISC-0052 \8,500-)もあります。また、通常2年待ちのシアホーン・ドブ ロ本体もあり。その他、ドブロに関しては初心者から、お気軽にお問い合せ下さい。

マカフェリ・スタイル・ギター

ジャンゴ・ラインハルトでお馴染みのマカフェリ・ギターのレプリカがこの価格!オーバルS ホール(WM-400A)はリード向き、DシェイプSホール(WM-450A)はリズム向きとされ、共に \36,000-。詳細はお問い合わせ下さい。

■カイザー商品取り扱い開始!

KR-6 ルネッサンス・ギター・カポ \3,800-

チタンとステンレス・スチールで創られた軽量のワンタッチ・カポ。軽量であるために、音へ の影響が最小限であり、均等に弦全体を押さえるためにチューニング精度が高いというのがウリ。

その他カポには、左手の一握りで着脱が容易な、カイザー・クイックチェンジ・カポ(KG-100 \2,400-=ナム・ショウ100周年記念のブロンズ色他、黒、赤、青、白、ゴールド、シルバー の各色あり)や、ケースに予備としていれておきたいネジ式のプロAM(KPA \800-)等がある。

また、弦では「ゆず」が使っている事で若者に有名なギター弦(KA-220 \1,280-)があるので、若者受けネライにいかが?

カイザーと言えばナショナルのオールドを再現したフィンガーピック(KPGS \150-)もある。

輸入雑誌

(以下の3誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト 等の特集等についてはお問い合せ下さい。)

■オールドタイム・ヘラルド誌 各\900-

 アリス・ジェラードが主宰するオールドタイム音楽専門誌の2001年春号(OTH-0707)が新着で す。昨年、中国ツアーを行なったオールドタイム・トリオ=ジョディ・ステッカー、ヒース・ カーツ、ポール・ホステッターの「チャイナ・リポート」、2001年のフェス・ガイド他、非常 に内容の濃いオールドタイム情報が満載の56頁。素晴らしいマーク・ウィルソン・インタビューの 前号=2000/2001年冬号(OTH-0706)他、バックナンバーはお問い合せ下さい。オールドタイム・ ファン必読!

■バンジョー・ニューズレター誌 各\500-

 世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載、バックナンバー(探しておられるタブ譜の 曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します)もお問い合せ下さい。最新2月号 (BNL-01/02)は故ジョー・バルのニュー・イングランド・ボーイズにいた(趣味の良い)カー ル・ロウバー特集他、スコット・ズィママンによるブリッジの話、タブ譜はカールの"Arkansas Traveler"と"Wild River"、ビル・エマーソン"Little Birdie"、J.D.クロウ"Little Cabin Home on the Hill"、ロッキーグラス・フェスのバンジョー・チャンプ、トム・アイビーの"Gold Rush"、トム・アダムス"Love Grown Cold"、ベラ・フレック"Zona Mona"、メロディック・クロウハンマーは"Peekaboo Waltz"他、バンジョー・フリークには1冊丸ごと楽しめる情報& タブ譜誌、40頁!

■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\500-

 米国のブルーグラス月刊専門誌、最新3月号(BU-01/03)はナッシュビルのギブソン・ショウ ケース(ブルーグラス系楽器製作)、クリス・シーリのマンドリン製作者として知られるリン・ デュデンボステルの「ギター・セットアップ」、ギブソンF-5マンドリン等、楽器関係の話題を中 心に、ブルーグラスに関するあらゆる情報満載の80頁。

月刊『ムーンシャイナー』

 発行18年目、1983年11月の創刊以来、発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌。

■定期購読:1年間¥6,000-、半年間¥3,300-。

 お申込はお葉書やお電話で、開始時期はバックナンバーも含めて、自由にご指定下さい。

■バックナンバー:各¥500-。

 お気に入りアーティストや知りたい事項などをお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

2001年5月号(通巻211号)

 ベニー・マーティン追悼特集、ジョン・ライシュマン来日、デビッド・グリスマン・クイン テット25周年リポート、1960年代ウェストコーストのフォーク・シーン、KBSディレクター川 村輝夫、早稲田大学アメ研OB会、その他ニュース、BGチャート、CDレビュー、コンサート情 報等々。

2001年4月号(通巻210号)

ニッケル・クリーク、IBMA若者会議、高木バスコ光介自伝、茨城・美野里フェス、女性ブルー グラス・バソ端会議A、丹沢ブルーグラス米国ツアー最終回、2000年発表CDアルバム総括。

2001年3月号(通巻209号)

キャシー・キャリック「トラッドグラスを語る」、女性ブルーグラス・パソ端会議、IBMA 「女性の歌、物語」、黒川かほる、バレリー・スミス&リバティー・パイク、マロ・カワバタ、 丹沢ブルーグラス米国ツアー#3。

(お詫びとお知らせ!!)

MAC-YY 高石ともやとナターシャー・セブン『宵々山コンサート 1973-2000』CD26枚組\36,190-

昨年来ご予約を戴きながら、発売延期でご迷惑をおかけしています。メーカーよりの最新報告に よると、6月20日に発送予定となります。なお、「遅くなったお詫びに楽しいトーク集CD2枚をオ マケ、価格据置」との発表です。ご迷惑をおかけしますが、よろしくご理解下さい。また、限 定版のこの「宵々山コンサート大全集」、現在もご予約受け付け中です。

■アウトドア・フェスティバル

(夏はアコースティックとアウトドアフェス!)

RC-106 『第8回宝塚ブルーグラス・フェスティバル』LP特価\1,075-

1979年、若くて熱かった夏、1970年代の日本ブルーグラスのホットさが閉じ込められたLPアル バムです。ゴローショー、シャギー・マウンテン・ボーイズ、笹部益生&大西一由、奥沢明雄、 渡辺三郎&AHO、ブルーグラス・ナッツ、弟マウンテン・ボーイズ、キープ・オン・グラス、 グラス・ストアー、サウスバウンド、ハンプティ・ダンプティ・ヒポポトマス、相撲スペシャ ルらのホットなフェス・ライブ。

MCAD-8002 V.A.『Bill Monroe's Bean Blossom Bluegrass Festival』CD\2,450-

 フェスの季節がやってきました。あまりにも有名なブルーグラス・フェス・ライブの名盤。

SH-3917 SAM BUSH『Ice Caps』CD\2,750-

 テルライドの主役、昨夏発表されたサム・ブッシュ最新作は90年代の10年間に渡るテルライ ド・ブルーグラス・フェスでのライブ集。その圧倒的なニューグラス・パワーには、音楽のジャ ンル壁を越え、ただ敬服。ホットなエネルギーがもらえるフェス・シーズン突入の元気一発!!

最新情報&予約受け付け中!!

BCD-16425 BILL CLIFTON『Around the World to Poor Valley』CD8枚組+Book\27,500-(予価)

遂に出ます!日本のブルーグラスにも大きな貢献をしたビル・クリフトン、初期カントリー・ジェ ントルメンとの共演も含む、200曲にも上ると思われる彼の全てが収められるはずだ。6月発売を 前に、ただいま予約受け付け中!

(いいネ、やっぱり暖かくなるというのはネェ。緑が吹き出す草の匂い、最高だネ…。sab)

CHECK LIST

LOCAL,NOT SO FAMOUS BUT GOOD

T.UNO

数限りなく存在するローカル・バンド、少しは知られたバンドから、全く無名のものまで、トラッ ドな味わいをCheck It! ネタ探しの参考になるかも・・・

●JODY KING 『Another Day』 AFR-1999 CD \2,750

ノース・キャロライナをベースとするトラディショナル・テイストのソリッ ド・ブルーグラス・グループ、アフター・ファイヴのバンジョー・プレイヤー、 ジョディ・キングのソロ・プロジェクト。現在のバンド、ニュー・ヴィン テージの仲間やLRB人脈のサポートで、ラッセル・ジョンソン、ロニー・ボウマン、グレッグ・ ラックなどのヴォーカルもグッドな、ニュー・サウス75年ヴァージョンから受け継がれる現代版ソ リッド・ブルーグラスの典型的なパターンで、すこぶる快調な出来栄えが見事。

●SAM HILL 『Bring On The Blues』 NTR-036 CD \2,750

西海岸もうんと北、オレゴンをホームとする標準5人編成の、ストレート・ブルーグラス。ジェ フ・スミス(m&vo)のオリジナルをメインに、他のメンバーの曲と、スタンダードを配し、3人の リード・ヴォーカルを使い分けるなどの工夫をこらした、すっきりとしたサウンドが好印象のスタ ンダードなブルーグラス。ローリー・ルイスが彼らの曲を取り上げるという話題もあったが、現在 はマルチ・ピッカー、ピーター・シュウィマーを軸に、ナショナル・レベルへの進出を狙ってい る。

●GILLIS BROTHERS 『Heart And Soul』 REB-1720 CD \2,750

ラリー(bj&g)とジョン(g),ギリス兄弟のグループ。スタンレー・トラディション の色濃いコテコテのトラッド・ブルーグラスは、40−50年代ブルーグラス草創期の荒々しいまでに ホットなサウンドを再現して、一部で高い評価を得ていた。残念ながらギリス兄弟、現在はブルー グラス界から離れてしまったということだが、ヘイ・ホラー、レベルに録音したアルバムでその強 烈な個性を確認できる。

●PACIFIC CREST 『Back In Bakersfield』 BH-1003 CD \2,750

タイトル通り、ベイカーズフィールドを本拠とするストレート・ブルーグラス。殆どの曲でリードをと るマイク・ネイドルソンを中心に、嫌みのないすっきりとしたアンサンブルが売りの95年作品。ウェス ト・コーストで少しは知られるデヴィッド・ディアスのドブロがサポート。マイクのソロ・アルバム 『Quicksand』(TRCD-002 \2,750)も、デニス・キャプリンガーのパワー全開、LAブルーグラスの近 況を観測するに足るアルバムとして要チェックだ。

●UNION SPRINGS 『Next Train Headed South』 CCCD-0140 CD \2,750

濃ーいブルーグラスを輩出しているオハイオからのバンド。ドワイト・マッ コールのおもいっきりテンションの効いたテナーとマンドリンが快感、いかにも オハイオらしさが売りの、キツーいトラッド・ブルーグラス。ドワイトがニュー・サウスに移ったあ と、オリジナル・メンバーのランディ・ポラード(bj,現在はf)とジョン・ワイスバーガー(bs)が、 地元オハイオのローカル・ミュージシャンと活動を続けている。

●THE WARRIOR RIVER BOYS 『Sounds Like Home』 ROU-0310 CD \2,750

アラバマを地盤として長年活動を続けている、デヴィッド・デイヴィス(m) 率いるトラッド・バンド。ラウンダーがジョンソン・マウンテン・ ボーイズの後釜として指名したことで、一躍注目を集めた真っ直ぐなトラディショナル・ブルーグ ラス。最近は、ブルー・グラス・ボーイズ最後のリード・シンガーを務めたトム・ユーイングが 加わっているということで、今後の動向が気にかかるグループである。

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